JP2013237639A - 毛髪用化粧料 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明の目的は、毛髪に対して優れた感触とツヤを付与できる毛髪用化粧料を提供することである。
【解決手段】ミョウバンを含む第1剤、及びログウッドエキスを含む第2剤からなる2剤タイプの毛髪用化粧料は、弾力感、ハリ・コシ感、手触り感等の感触を付与する作用が格段に優れており、しかも毛髪に良好なツヤを付与する作用もある。
【選択図】なし

Description

本発明は、2剤タイプの毛髪化粧料に関する。より詳細には、本発明は、毛髪に優れた感触とツヤを付与できる2剤タイプの毛髪用化粧料に関する。
毛髪は、紫外線照射、乾燥、ドライヤーによる熱等に晒されることにより、ダメージを受け、弾力感やツヤが損なわれがちである。また、近年、カラーリングやパーマを施すことにより毛髪の色やスタイルをライフスタイルに合わせて変える人も増加しており、これに伴い、毛髪の弾力感やツヤが失われることに悩む人も増えている。
そこで、近年、毛髪に弾力感やツヤを付与する機能を備えさせた毛髪用化粧料が種々開発されている。例えば、特許文献1には、(A)アルミニウム化合物、(B)シリコーン類、(C)カチオン性化合物、及び(D)水を含む毛髪化粧料組成物が、毛髪に弾力性を付与できることが報告されている。また、特許文献2には、N−ラウロイル−L−グルタミン酸とL−リジンとの縮合物のナトリウム塩水溶液、及びカルボキシメチルデキストランナトリウムを含有する毛髪補修剤と、キトサン、及びカルシウムを含む塩を含む弾力付与剤の2剤からなる毛髪化粧料が、毛髪に良好な弾力性を付与し、その感触を長時間持続させ得ることが報告されている。
また、特許文献1には、ミョウバン等のアルミニウム化合物が毛髪に弾力性を付与する作用があることが開示されている。しかしながら、従来技術では、ミョウバンによって毛髪に付与される弾力性等の感触を更に高めるための処方については明らかにされていない。
近年、毛髪用化粧料の機能向上に対する消費者の要望には枚挙にいとまがなく、毛髪に対して、弾力感、ハリ・コシ感、手触り感等の感触を良好に付与でき、しかも毛髪に優れたツヤを付与し得る毛髪用化粧料を開発できれば、前記消費者の要望に応えることにもなる。
特開2004−91336号公報 特開2010−037208号公報
本発明は、毛髪に対して優れた感触とツヤを付与できる毛髪用化粧料を提供することを目的とする。
本発明者は、前記課題を解決すべく鋭意検討を行ったところ、ミョウバンを含む第1剤、及びログウッドエキスを含む第2剤からなる2剤タイプの毛髪用化粧料は、弾力感、ハリ・コシ感、手触り感等の感触を付与する作用が格段に優れており、しかも毛髪に良好なツヤを付与する作用もあることを見出した。本発明は、かかる知見に基づいて更に検討を重ねることにより完成したものである。
即ち、本発明は、下記に掲げる態様の毛髪用化粧料を提供する。
項1. ミョウバンを含む第1剤、及びログウッドエキスを含む第2剤を含有することを特徴とする、毛髪用化粧料。
項2. 前記ミョウバンが、硫酸アルミニウムカリウム、硫酸アルミニウムアンモニウム、及び硫酸アンモニウム鉄よりなる群から選択される少なくとも1種である、項1に記載の毛髪用化粧料。
項3. 前記第1剤中のミョウバンの含有量が0.001〜10重量%である、項1又は2に記載の毛髪用化粧料。
項4. 前記第2剤中のログウッドエキスの含有量が乾燥重量換算で0.001〜10重量%である、項1〜3のいずれかに記載の毛髪用化粧料。
項5. 前記第1剤及び/又は第2剤が、ヘンナ又はその抽出物を含む、項1〜4のいずれかに記載の毛髪用化粧料。
項6. 前記第1剤及び第2剤がヘアミストである、項1〜5のいずれかに記載の毛髪用化粧料。
項7. 前記第1剤がヘアシャンプーであり、前記第2剤がヘアリンスである、項1〜5のいずれかに記載の毛髪用化粧料。
項8. 前記第1剤が育毛剤であり、前記第2剤がスタイリング剤である、項1〜5のいずれかに記載の毛髪用化粧料。
本発明の毛髪用化粧料によれば、弾力感、ハリ・コシ感、手触り感等の優れた感触を毛髪に付与することができる。更に、本発明の毛髪用化粧料は、毛髪に対して優れたツヤを付与できる。そのため、本発明の毛髪用化粧料によれば、カラーやパーマ等の化学的処理でダメージを受けた毛髪に対しても、失われた弾力性やツヤを回復して、良好な毛髪状態にすることができる。
また、本発明の毛髪用化粧料は、ミョウバンの種類に応じて鮮やかな色調を毛髪に付与できるので、白髪を目立たなくする上でも有用である。
本発明の毛髪用化粧料は、第1剤と第2剤からなる2剤タイプの化粧料であって、第1剤にミョウバンを含み、第2剤にログウッドエキスを含むことを特徴とする。以下、本発明の毛髪用化粧料について詳述する。
第1剤
第1剤に含まれるミョウバンとは、1価の陽イオンの硫酸塩と3価の金属イオンの硫酸塩の複塩の総称であり、具体的には、硫酸アルミニウムカリウム、硫酸アルミニウムアンモニウム、硫酸アルミニウムナトリウム、硫酸アンモニウム鉄、硫酸鉄カリウム、硫酸アルミニウム鉄が挙げられる。これらのミョウバンの中でも、毛髪に弾力性やツヤを付与する作用を一層向上させるという観点から、好ましくは硫酸アルミニウムカリウム、硫酸アルミニウムアンモニウム、及び硫酸アンモニウム鉄(III)が挙げられる。第1剤において、これらのミョウバンは、1種単独で使用してもよく、また2種以上を組み合わせて使用してもよい。
第1剤中のミョウバンの含有量については、毛髪に付与する感触やツヤの程度、第1剤の形態等に応じて適宜設定すればよいが、例えば、0.001〜10重量%、好ましくは0.003〜5重量%、更に好ましくは0.005〜3重量%が挙げられる。
第1剤の剤型については、特に制限されず、液状、半固形状、固形状のいずれであってもよく、第1剤の製剤形態に応じて適宜設定される。具体的には、第1剤の剤型としては、液系、可溶化系、乳化系、懸濁系、水−油二層系、水−油−粉末三層系、ローション、ジェル、ミスト、スプレー、エアゾール、泡状、ロールオン、スティック、粉末状等が挙げられる。
第2剤
第2剤に含まれるログウッドエキスとは、主に南米に自生する常緑の低木であるログウッド(学名:Haematoxylon campechianum、和名:アカミノキ)の材から得られる抽出物である。
ログウッドエキスは、ログウッドの材を、必要に応じて、粉砕、細砕、切断等を行った後に、従来公知の抽出処理に供することにより調製される。抽出処理に使用する抽出溶媒としては、水;メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、グリセリン等のアルコール類の極性溶媒が挙げられる。これらの溶媒は、1種単独で使用してもよく、また2種以上を混合して使用してもよい。これらの抽出溶媒の中でも、好ましくは、水、水とエタノールの混合液が挙げられる。ログウッドエキスの抽出処理の方法については、特に制限されず、植物抽出物の製造に使用される一般的な抽出手法であればよい。例えば抽出溶媒中にログウッドを冷浸、温浸等によって浸漬し、必要に応じて撹拌する方法;パーコレーション法;水蒸気蒸留法等を挙げることができる。本発明で使用されるログウッドエキスの抽出処理として、好ましくは熱水抽出が挙げられる。抽出処理により得られた抽出液を、必要に応じてろ過または遠心分離によって固形物を除去することにより、ログウッドエキスが回収できる。本発明で使用される第2剤では、上記抽出処理により得られた液状の抽出物をそのまま使用してもよいが、必要に応じて、一部の溶媒を除去して濃縮物として使用してもよく、また、風乾、凍結乾燥等によって乾燥物として使用してもよい。また、これらの濃縮物若しくは乾燥物を更に精製処理に供してもよく、更にこれらを適当な溶剤に溶解もしくは懸濁して用いることもできる。
第2剤中のログウッドエキスの含有量については、第1剤に含まれるミョウバンの含有量、第2剤の形態等に応じて適宜設定すればよいが、例えば、ログウッドエキスの含有量が乾燥重量換算で0.001〜10重量%、好ましくは0.005〜7重量%、更に好ましくは0.01〜5重量%が挙げられる。
また、優れた感触やツヤを毛髪に付与する作用をより一層効果的に発揮させるという観点から、毛髪に適用される第1剤中のミョウバン100重量部当たり、毛髪に適用される第2剤中のログウッドエキスが乾燥重量換算で1〜10000重量部、好ましくは5〜8000重量部、更に好ましくは10〜5000重量部となるように、第1剤中のミョウバンの含有量と第2剤中のログウッドエキスの含有量を設定しておくことが望ましい。
第2剤の剤型については、特に制限されず、液状、半固形状、固形状のいずれであってもよく、第2剤の製剤形態に応じて適宜設定される。具体的には、第2剤の剤型としては、液系、可溶化系、乳化系、懸濁系、水−油二層系、水−油−粉末三層系、ローション、ジェル、ミスト、スプレー、エアゾール、泡状、ロールオン、スティック、粉末状等が挙げられる。
その他の配合成分
本発明の毛髪用化粧料における第1剤及び第2剤の一方又は双方に、本発明の効果を妨げない範囲で、その形態に応じて、界面活性剤、保湿剤、育毛成分、キレート剤、増粘剤、油性成分、防腐剤等の添加剤を配合してもよい。
本発明の毛髪用化粧料に界面活性剤を配合することにより、本発明の毛髪用化粧料に対して、毛髪への馴染み易さ、気泡力、毛髪の指通り性の向上、毛髪に対する洗浄効果等を備えさせることが可能になる。本発明の毛髪用化粧料に配合可能な界面活性剤としては、具体的には、陽イオン性界面活性剤、陰イオン性界面活性剤、非イオン性界面活性剤、両性界面活性剤が挙げられる。
陽イオン性界面活性剤としては、例えば、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化セチルトリメチルアンモニウム、塩化ラウリルトリメチルアンモニウム、臭化セチルトリメチルアンモニウム、臭化ステアリルトリメチルアンモニウム、等のアルキルトリメチルアンモニウム塩;塩化ジステアリルジメチルアンモニウム等のジアルキルジメチルアンモニウム塩、塩化ポリ(N,N'−ジメチル−3,5,−メチレンピペリジニウム)、塩化セチルピリジニウム等のアルキルピリジニウム塩;エチル硫酸ラノリン脂肪酸アミノプロピルエチルジメチルアンモニウム、ステアリルトリメチルアンモニウムサッカリン、セチルトリメチルアンモニウムサッカリン、メチル硫酸ベヘニルトリメチルアンモニウム、アルキル四級アンモニウム塩、アルキルジメチルベンジルアンモニウム塩、アルキルイソキノリニウム塩、ジアルキルモリホニウム塩、ポリオキシエチレンアルキルアミン、アルキルアミン塩、ポリアミン脂肪酸誘導体、アミルアルコ−ル脂肪酸誘導体、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、アクリル酸β−N−N−ジメチル−N−エチルアンモニオエチル塩化ビニルピロリドン共重合体等が挙げられる。
また、陰イオン性界面活性剤としては、例えば、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸カリウム等の高級アルキル硫酸エステル塩;ポリオキシエチレンラウリル硫酸トリエタノールアミン、ポリオキシエチレンラウリル硫酸ナトリウム等のアルキルエーテル硫酸エステル塩;ラウリン酸ナトリウム、パルミチン酸ナトリウム等の脂肪酸石鹸;ジ−2−エチルヘキシルスルホコハク酸ナトリウム、モノラウロイルモノエタノールアミドポリオキシエチレンスルホコハク酸ナトリウム、ラウリルポリプロピレングリコールスルホコハク酸ナトリウム等のスルホコハク酸塩、直鎖ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、直鎖ドデシルベンゼンスルホン酸トリエタノールアミン等のアルキルベンゼンスルホン酸塩;N−ラウロイルグルタミン酸モノナトリウム、N−ステアロイルグルタミン酸ジナトリウム等のN−アシルグルタミン酸、硬化ヤシ油脂肪酸グリセリン硫酸ナトリウム等の高級脂肪酸エステル硫酸エステル塩;ラウロイルサルコシンナトリウム等のN−アシルサルコシン酸;N−ミリストイル−N−メチルタウリンナトリウム、ヤシ油脂肪酸メチルタウリッドナトリウム、ラウリルメチルタウリッドナトリウム等の高級脂肪酸アミドスルホン酸塩;ポリオキシエチレンオレイルエーテルリン酸ナトリウム、ポリオキシエチレンステアリルエーテルリン酸ナトリウム等のリン酸エステル塩; ポリオキシエチレンアルキルエーテルカルボン酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩、高級脂肪酸エステルスルホン酸塩、二級アルコール硫酸エステル塩、高級脂肪酸アルキロールアミド硫酸エステル塩、ラウロイルモノエタノールアミドコハク酸ナトリウム、N−パルミトイルアスパラギン酸等が挙げられる。
両性界面活性剤としては、例えば、N−デシルベタイン、セチルベタイン、ステアリルベタイン、ヤシ油アルキルベタイン、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン、ラウリン酸アミドプロピルベタイン、ラウリン酸アミドメチルベタイン、ミリスチン酸アミドメチルベタイン、パルミチン酸アミドメチルベタイン、ステアリン酸アミドメチルベタイン、ヤシ油脂肪酸ジメチルスルホプロピルベタイン、ステアリルジメチルスルホプロピルベタイン、ヤシ油脂肪酸アミノメチルスルホプロピルベタイン、ステアリルアミノメチルジメチルスルホプロピルベタイン、ミリスチルアミノメチルジメチルスルホプロピルベタイン、ラウリルアミノメチル−ビス−(2−ヒドロキシエチル)−スルホプロピルベタイン、2−ヤシ油脂肪酸アルキル−N−カルボキシエチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン、2−アルキル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン等のベタイン型両性界面活性剤;N−ラウロイル−N−(2−ヒドロキシエチル)−N−カルボキシメチルエチレンジアミン、N−ラウロイル−N−(2−ヒドロキシエチル)−N',N'−ビス(カルボキシエチル)エチレンジアミン、N−ラウロイル−N'−カルボキシメチル−N'−カルボキシメトキシエチルエチレンジアミン、N−ラウロイル−N'−カルボキシエチル−N'−(2−ヒドロキシエチル)−エチレンジアミン、N−ラウロイル−N'−カルボキシエトキシエチルエチレンジアミン、N−ラウロイル−N'−カルボキシエチル−N'−カルボキシエトキシエチルエチレンジアミン、ポリオクチルポリアミノエチルグリシン等のアミノ酸型両性界面活性剤;アルキルアミノプロピオン酸、アルキルアミノジプロピオン酸等のアミノプロピオン酸型両性界面活性剤等が挙げられる。
非イオン性界面活性剤としては、例えば、ポリオキシアルキレン脂肪酸エステル類、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル類、ポリオキシアルキレンアルキルフェニルエーテル類、ポリオキシアルキレンソルビタン脂肪酸エステル類、ポリオキシアルキレンソルビット脂肪酸エステル類、ポリグリセリンアルキルエーテル類、ポリグリセリン脂肪酸エステル類、アルキルグルコシド類、ポリオキシアルキレンプロピレングリコール脂肪酸エステル、脂肪族アルカノールアミド類、ショ糖脂肪酸エステル類、ポリオキシアルキレン(硬化)ヒマシ油類、等が挙げられる。
これらの界面活性剤は、1種単独で使用してもよく、また2種以上を組み合わせて使用してもよい。
本発明の毛髪用化粧料における界面活性剤の含有量については、特に制限されないが、例えば、第1剤及び/又は第2剤中の界面活性剤の含有量として、例えば0.01〜50重量%、好ましくは0.03〜40重量%、更に好ましくは0.05〜30重量%が挙げられる。
本発明の毛髪用化粧料に保湿剤を配合することにより、本発明の毛髪用化粧料の使用後に、毛髪に潤いを付与することが可能になる。本発明の毛髪用化粧料に配合可能な保湿剤としては、具体的には、グリセリン、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ペンチレングリコール、エチレングリコール、ポリエチレングリコール等の多価アルコール;ソルビトール、ブドウ糖、トレハロース、ラフィノース等の糖類;グリシン、セリン、スレオニン、アラニン、アスパラギン酸、チロシン、バリン、ロイシン、アルギニン、グルタミン、プロリン酸等のアミノ酸;アミノカルボニル反応物等の糖アミノ酸化合物;アロエ抽出物、マロニエ抽出物、ヘンナ(Lawsonia inermis)又はその抽出物等の植物由来成分;ヒアルロン酸ナトリウム等のヒアルロン酸塩及びその誘導体;ケラチン、加水分解ケラチン等のタンパク質類が挙げられる。これらの保湿剤は、1種単独で使用してもよく、また2種以上を組み合わせて使用してもよい。これらの中でも、ヘンナ(花部、果実部、及び/又は葉部)又はその抽出物は、本発明において好適に使用される。
本発明の毛髪用化粧料における保湿剤の含有量については、特に制限されないが、例えば、第1剤及び/又は第2剤中の保湿剤の含有量として、例えば0.01〜50重量%、好ましくは0.03〜40重量%、更に好ましくは0.05〜30重量%が挙げられる。
本発明の毛髪用化粧料に育毛成分を配合することにより、本発明の毛髪用化粧料に育毛作用を付与し、育毛の用途でも使用できる製剤形態にすることができる。本発明の毛髪用化粧料に配合可能な育毛成分としては、細胞賦活、血流促進、皮脂分泌抑制、抗男性ホルモン、女性ホルモン様等の少なくとも1つの作用を促すものであればよく、具体的には、パントテニルエチルエーテル(ビタミンB群)等のビタミン類及びビタミン類誘導体;センブリエキス、ニンジンエキス、クジン、甘草、柑橘類等の植物抽出物;プラセンタエキス等の動物由来成分;l−メントール、カンフル、メントン等のテルペン等が挙げられる。これらの育毛成分は、1種単独で使用してもよく、また2種以上を組み合わせて使用してもよい。
本発明の毛髪用化粧料における育毛成分の含有量については、特に制限されないが、例えば、第1剤及び/又は第2剤中の育毛成分の含有量として、例えば0.001〜10重量%、好ましくは0.005〜5重量%、更に好ましくは0.01〜3重量%が挙げられる。
本発明の毛髪用化粧料にキレート剤を配合することにより、本発明の毛髪用化粧料に配合される各成分の溶解安定性を向上させることができる。本発明の毛髪用化粧料に配合可能なキレート剤としては、具体的には、エチレンジアミン四酢酸及びその塩類、ヒドロキシエチレンジアミン3酢酸及びその塩類、ジエチレントリアミン五酢酸及びその塩類、トリエチレンテトラミン六酢酸及びその塩類、ニトリロ三酢酸及びその塩類、ヒドロキシエタンジホスホン酸及びその塩類、リン酸、クエン酸、コハク酸、アスコルビン酸、グルコン酸及びそれらの塩類、ポリリン酸塩類、メタリン酸塩類等が挙げられる。これらのキレート剤は、1種単独で使用してもよく、また2種以上を組み合わせて使用してもよい。
本発明の毛髪用化粧料におけるキレート剤の含有量については、特に制限されないが、例えば、第1剤及び/又は第2剤中のキレート剤の含有量として、例えば0.00001〜1重量%、好ましくは0.0001〜0.5重量%、更に好ましくは0.0005〜0.3重量%が挙げられる。
本発明の毛髪用化粧料に増粘剤を配合することにより、本発明の毛髪用化粧料を適度な粘度に調整して、第1剤と第2剤の毛髪への塗布を容易にしたり、各配合成分の分散安定性を高めたりすることができる。本発明の毛髪用化粧料に配合可能な増粘剤としては、具体的には、キサンタンガム、デキストリン、デキストラン、サクシノグルカン、プルラン等の微生物系高分子;アラビアガム、トラガントガム、ガラクタン、ローカストビーンガム、グアガム、タマリンドガム、キャロブガム、カラヤガム、カラギーナン、ペクチン、カンテン、クインスシード、デンプン等の植物系高分子;コラーゲン、カゼイン、アルブミン、ゼラチン等の動物系高分子;ポリビニルアルコール、ポリビニルメチルエーテル、ポリビニルピロリドン、カルボキシビニルポリマー等のビニル系高分子;カルボキシメチルデンプン、メチルヒドロキシプロピルデンプン等の半合成デンプン系高分子;メチルセルロース、エチルセルロース、メチルヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、セルロース硫酸ナトリウム、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、結晶セルロース、セルロース末等の半合成セルロース系高分子;アルギン酸ナトリウム、アルギン酸プロピレングリコールエステル等のアルギン酸系高分子;ポリアクリル酸ナトリウム、ポリエチルアクリレート、ポリアクリルアミド等のアクリル系高分子;ポリエチレングリコール、デキストリン、ペクチン酸ナトリウム;カチオン化セルロース、カチオン化グァーガム、カチオン化ローカストビーン等のカチオン化多糖類;塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリルアミド共重合体液等のカチオン化ポリマー等が挙げられる。これらの増粘剤は、1種単独で使用してもよく、また2種以上を組み合わせて使用してもよい。
本発明の毛髪用化粧料における増粘剤の含有量については、特に制限されないが、例えば、第1剤及び/又は第2剤中の増粘剤の含有量として、例えば0.001〜10重量%、好ましくは0.005〜5重量%、更に好ましくは0.01〜3重量%が挙げられる。
本発明毛髪用化粧料に油性成分を配合することにより、毛髪に潤い感を付与し、指通り性を向上させる作用を付与することができる。本発明の毛髪用化粧料に配合可能な油性成分としては、具体的には、油脂、ロウ類、高級アルコール、高級脂肪酸、エステル油、炭化水素油、シリコーン等が挙げられる。
前記油脂としては、具体的には、アボガド油、ツバキ油、タートル油、マカデミアナッツ油、トウモロコシ油、ミンク油、オリーブ油、ナタネ油、卵黄油、ゴマ油、パーシック油、小麦胚芽油、サザンカ油、ヒマシ油、アマニ油、サフラワー油、綿実油、エノ油、大豆油、落花生油、茶実油、カヤ油、コメヌカ油、シナギリ油、日本キリ油、ホホバ油、胚芽油、トリグリセリン等の液状油;カカオ脂、ヤシ油、馬脂、硬化ヤシ油、パーム油、牛脂、羊脂、硬化牛脂、パーム核油、豚脂、牛骨脂、モクロウ核油、硬化油、牛脚脂、モクロウ、硬化ヒマシ油等の固形油が挙げられる。
前記ロウ類としては、具体的には、オゾケライト、プリスタン、パラフィン、セレシン、スクワレン、ワセリン、マイクロクリスタリンワックス、ミツロウ等が挙げられる。
前記高級アルコールとしては、具体的には、ラウリルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、ミリスチルアルコール、オレイルアルコール、セトステアリルアルコール等の直鎖状アルコール;バチルアルコール、2−デシルテトラデシノール、ラノリンアルコール、コレステロール、フィトステロール、ヘキシルドデカノール、イソステアリルアルコール、オクチルドデカノール等の分枝鎖アルコール等が挙げられる。
前記高級脂肪酸としては、具体的には、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸、オレイン酸、ウンデシレン酸、トール酸、イソステアリン酸、リノール酸、リノレイン酸、エイコサペンタエン酸、ドコサヘキサエン酸等が挙げられる。
前記エステル油としては、具体的には、ミリスチン酸イソプロピル、オクタン酸セチル、ミリスチン酸オクチルドデシル、パルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸ブチル、ラウリン酸ヘキシル、ミリスチン酸ミリスチル、オレイン酸デシル、ジメチルオクタン酸ヘキシルデシル、乳酸セチル、乳酸ミリスチル、酢酸ラノリン、ステアリン酸イソセチル、イソステアリン酸イソセチル、12−ヒドロキシステアリン酸コレステリル、ジ−2−エチルヘキサン酸エチレングリコール、ジペンタエリスリトール脂肪酸エステル、モノイソステアリン酸N−アルキルグリコール、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、リンゴ酸ジイソステアリル、ジ−2−ヘプチルウンデカン酸グリセリン、トリ−2−エチルヘキサン酸トリメチロールプロパン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、テトラ−2−エチルヘキサン酸ペンタエリスリトール、トリ−2−エチルヘキサン酸グリセリン、トリオクタン酸グリセリン、トリイソパルミチン酸グリセリン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、セチル2−エチルヘキサノエート、2−エチルヘキシルパルミテート、トリミリスチン酸グリセリン、トリ−2−ヘプチルウンデカン酸グリセライド、ヒマシ油脂肪酸メチルエステル、オレイン酸オレイル、アセトグリセライド、パルミチン酸2−ヘプチルウンデシル、アジピン酸ジイソブチル、N−ラウロイル−L−グルタミン酸−2−オクチルドデシルエステル、アジピン酸ジ−2−ヘプチルウンデシル、エチルラウレート、セバシン酸ジ−2−エチルヘキシル、ミリスチン酸2−ヘキシルデシル、パルミチン酸2−ヘキシルデシル、アジピン酸2−ヘキシルデシル、セバシン酸ジイソプロピル、コハク酸2−エチルヘキシル等が挙げられる。
前記炭化水素油としては、具体的には、炭化水素油としては、例えば、流動パラフィン、マイクロクリスタリンワックス、ワセリン等が挙げられる。
前記シリコーン油としては、具体的には、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、ジフェニルポリシロキサン等の鎖状ポリシロキサン;オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン等の環状ポリシロキサン;アミノ変性ポリシロキサン、ポリエーテル変性ポリシロキサン、アルキル変性ポリシロキサン、フッ素変性ポリシロキサン等の変性ポリシロキサン;シリコーン樹脂、シリコーンゴム、アクリルシリコーン類等が挙げられる。
これらの油性成分は、1種単独で使用してもよく、また2種以上を組み合わせて使用してもよい。
本発明の毛髪用化粧料における油性成分の含有量については、特に制限されないが、例えば、第1剤及び/又は第2剤中の油性成分の含有量として、例えば0.001〜99重量%、好ましくは0.01〜50重量%、更に好ましくは0.1〜30重量%が挙げられる。
本発明の毛髪用化粧料に防腐剤を配合することにより、本発明の毛髪用化粧料の保存安定性を高めることができる。本発明の毛髪用化粧料に配合可能な防腐剤としては、具体的には、安息香酸およびその塩、サリチル酸及びその塩、ソルビン酸及びその塩、パラオキシ安息香酸アルキルエステル及びその塩、デヒドロ酢酸及びその塩類、パラクロルメタクレゾール、ヘキサクロロフェン、ホウ酸、レゾルシン、トリブロムサラン、オルトフェニルフェノール、グルコン酸クロルヘキシジン、チラム、フェノキシエタノール、塩化ベンゼトニウム、ハロカルバン、塩化クロルヘキシジン、トリクロロカルバニド、ジンクピリチオン、ヒノキチオール、フェノール、イソプロピルメチルフェノール、2,4,4−トリクロロ−2−ヒドロキシフェノール、ヘキサクロロフェン、メチルクロロイソチアゾリノン、メチルイソチアゾリノン、酸化銀等が挙げられる。これらの防腐剤は、1種単独で使用してもよく、また2種以上を組み合わせて使用してもよい。
本発明の毛髪用化粧料における防腐剤の含有量については、特に制限されないが、例えば、第1剤及び/又は第2剤中の防腐剤の含有量として、例えば0.01〜3重量%、好ましくは0.05〜2重量%、更に好ましくは0.1〜1重量%が挙げられる。
本発明の毛髪用化粧料には、上記成分の他に、必要に応じて、香料、着色料、紫外線吸収剤、pH調整剤、酸化防止剤、動植物由来エキス、抗炎症剤、ビタミン類、酸化防止剤、スクラブ剤、殺菌剤等の通常の毛髪用化粧料に用いられる添加剤を適宜配合することもできる。
また、本発明の毛髪用化粧料における第1剤及び第2剤は、その形態に応じた基剤を配合することにより調製される。例えば、第1剤及び/又は第2剤を液状にする場合には、水;メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、ブタノール等の低級アルコール等の水性溶媒を基剤として配合すればよい。また、例えば、第1剤及び/又は第2剤を半固形状にするには、前述する油性成分を基剤として配合し、更に必要に応じて前記水性溶媒を配合すればよい。
使用態様
本発明の毛髪用化粧料は、第1剤と第2剤の形態に応じた使用法に従って、毛髪に塗布して使用すればよい。例えば、本発明の毛髪用化粧料は、第1剤と第2剤を各々任意の順で毛髪に塗布することにより使用してもよく、また用時に第1剤と第2剤を混合して毛髪に塗布することによって使用してもよい。また、第1剤及び第2剤は、そのまま毛髪に塗布してもよいが、それらの形態に応じて、水に希釈又は溶解した後に毛髪に塗布してもよい。第1剤及び/又は毛髪に塗布した後は、必要に応じて、手櫛やコームにより毛髪用化粧料を毛髪に馴染ませることが好ましい。更に、本発明の毛髪用化粧料は、人毛を使用したカツラやウイッグに対しても、前記と同様に使用することができる。
本発明の毛髪用化粧料は、ヘアシャンプー、ヘアリンスインシャンプー、ヘアリンス、ヘアトリートメント、ヘアコンディショナー、ヘアパック、頭皮用トリートメント等の洗い流して又は洗い流さずに使用されるもの;ヘアミスト、ヘアローション、ヘアトニック、ヘアフォーム、ヘアジェル、ヘアクリーム、ヘアワックス等のスタイリング剤;育毛剤、発毛促進剤、パーマ剤、カール剤、カーリング剤、ヘアカラー、ヘアマニキュア、染毛剤等の種々の形態で使用される。
本発明の毛髪用化粧料は、第1剤及び第2剤は同一の形態であってもよく、また第1剤及び第2剤が各々異なる形態であってもよい。例えば、第1剤及び第2剤の双方がヘアミスト形態であってもよい。また、第1剤をヘアシャンプー形態にして、第2剤をヘアリンス形態にしてもよい。更に、第1剤を育毛剤形態にして、第2剤をスタイリング剤形態にしてもよい。ここで挙げた第1剤と第2剤の形態の組み合わせ態様は、一例であり、これらに限定されるものではない。
本発明の毛髪用化粧料において、用時の第1剤と第2剤の使用量の比率については、各剤に配合されるミョウバンやログウッドエキスの含量等に応じて適宜設定されるが、通常、第1剤100重量部当たり、第2剤が1〜10000重量部程度、好ましくは5〜8000重量部程度、更に好ましくは10〜5000重量部程度が挙げられる。
また、本発明の毛髪用化粧料における第1剤と第2剤の毛髪への塗布量については、塗布対象の毛髪の量等によって異なるが、一般的には、1回当たり毛髪に塗布されるミョウバンの総量が0.1〜1000mg、好ましくは0.5〜800mgとなるように第1剤の塗布量を設定し、1回当たり毛髪に塗布されるログウッドエキスの総量が乾燥重量換算で0.1〜1000mg、好ましくは0.5〜800mgとなるように第2剤の塗布量を設定すればよい。
以下に、実施例等に基づいて本発明を詳細に説明するが、本発明はこれらによって限定されるものではない。
実施例1及び2
1.毛髪のツヤとハリ・コシ感の評価
表1に示す組成の第1剤(ヘアミスト)と第2剤(ヘアミスト)を調製した。これらの第1剤と第2剤を用いて、毛髪に与えるツヤ及びハリ・コシ感について評価した。具体的には、10名の被験者の毛髪に対して、以下の手順で評価を行った。1プッシュ当たり約0.12gを噴霧できるミスト容器に、第1剤及び第2剤を各々収容した。先ず、第1剤を収容したミスト容器を20回プッシュすることによって毛髪全体に第1剤を塗布した後に、ドライヤーで乾燥させた。次いで、第2剤を収容したミスト容器を20回プッシュすることによって毛髪全体に第2剤を塗布した後に、ドライヤーで乾燥させた。斯して第1剤と第2剤を塗布した後に、毛髪のツヤとハリ・コシ感を以下の基準に従って評点化した。
<毛髪のツヤの判定基準>
5:毛髪のツヤが通常時よりも非常に良好である。
4:毛髪のツヤが通常時よりも良好である。
3:毛髪のツヤが通常時と同等である。
2:毛髪のツヤが通常時よりも悪い。
1:毛髪のツヤが通常時よりも非常に悪い。
<毛髪のハリ・コシ感の判定基準>
5:毛髪のハリ・コシ感が通常時よりも非常に良好である。
4:毛髪のハリ・コシ感が通常時よりも良好である。
3:毛髪のハリ・コシ感が通常時と同等である。
2:毛髪のハリ・コシ感が通常時よりも悪い。
1:毛髪のハリ・コシ感が通常時よりも非常に悪い。
10名の被験者により判定された評点の平均値を算出することにより、毛髪に与えるツヤ及びハリ・コシ感の評価結果をまとめた。結果を表1に示す。この結果から、硫酸アルミニウムカリウムを含む第1剤と、ログウッドエキスを含む第2剤を塗布した場合(実施例1及び2)に、毛髪に与えるツヤとハリ・コシ感が格段に向上することが確認された。一方、第1剤に硫酸アルミニウムカリウムを含まない場合(比較例1)、或いは第2剤にログウッドエキスを含まない場合(比較例2)には、毛髪にツヤとハリ・コシ感を十分に付与することはできなかった。これらの結果から、硫酸アルミニウムカリウムを含む第1剤と、ログウッドエキスを含む第2剤を備える毛髪用化粧料は、毛髪に対して優れたツヤやハリ・コシ感を付与できることが明らかとなった。
Figure 2013237639
2.毛髪の柔らかさ及び弾力性の評価
上記実施例1及び比較例1−2の第1剤(ヘアミスト)と第2剤(ヘアミスト)について、毛髪の柔らかさ及び弾性力に与える影響を毛髪コシ感テスター(KES−FB2−S−DC、カートテック社製)を用いて評価した。具体的には、以下の手順で試験を行った。1プッシュ当たり約0.12gを噴霧できるミスト容器に、第1剤及び第2剤を各々収容した。また、全長30cmの人毛白髪(人毛白髪(100%) BS-C、ビューラックス製)約2gを、二つ折りにして、折った部分を輪ゴムで留めて毛束にした。次いで、毛束から約5cm離して、第1剤を収容したミスト容器を5回プッシュすることによって毛髪に第1剤を噴霧した後に、ドライヤーで毛髪を乾燥させた。その後、再度、毛束から約5cm離して、第2剤を収容したミスト容器を5回プッシュすることによって毛髪に第2剤を噴霧した後に、ドライヤーで毛髪を乾燥させた。次いで、毛髪50本を平行に毛髪コシ感テスター(KES−FB2−S−DC、カートテック社製)の固定チャック及び移動チャックに載置し、各毛髪の両端を接着剤で固定した。この際、固定チャックと移動チャックの間隔は1cmにした。次いで、毛髪を曲げた際のB値と2HB値を測定した。なお、B値と2HB値の測定は、各サンプルについて3回ずつ測定した。また、コントロールとして、第1剤及び第2剤の代わりに、水を用いて上記と同様に毛髪を処理して、B値と2HB値を測定した。
毛髪コシ感テスターで測定されるB値は、人間が物体を曲げた際に感じる柔らかさ、硬さと相関する値であり、B値が小さい程、柔らかくなっていると評価することができる。また、毛髪コシ感テスターで測定される2HB値は、人間が物体を曲げて元に戻した際に感じる回復性(弾力性)と相関する値であり、2HB値が小さい程、回復性があり、弾力性が高いと評価することができる。
得られた結果を表2に示す。この結果から、実施例1の第1剤及び第2剤で処理した毛髪は、B値及び2HB値が共に小さく、毛髪に対して優れた柔軟性と弾力性が付与されていることが明らかとなった。
Figure 2013237639
実施例3
表3に示す組成の第1剤(ヘアシャンプー)と第2剤(ヘアリンス)を調製した。これらの第1剤と第2剤を用いて、毛髪に与えるツヤ及び手触り感について評価した。具体的には、10名の被験者により、第1剤のヘアシャンプーで洗髪した後に、第2剤のヘアリンスを使用した。その後、上記実施例1と同様の基準で毛髪のツヤを評点化した。また、毛髪の手触り感について、下記の判定基準に従って評点化した。
<毛髪の手触り感の判定基準>
5:毛髪の手触り感が通常時よりも非常に良好である。
4:毛髪の手触り感が通常時よりも良好である。
3:毛髪の手触り感が通常時と同等である。
2:毛髪の手触り感が通常時よりも悪い。
1:毛髪の手触り感が通常時よりも非常に悪い。
10名の被験者により判定された評点の平均値を算出することにより、毛髪に与えるツヤ及び手触り感の評価結果をまとめた。結果を表3に示す。この結果から、硫酸アルミニウムカリウムを含む第1剤(ヘアシャンプー)と、ログウッドエキスを含む第2剤(ヘアリンス)を組み合わせて使用すると、毛髪に与えるツヤと手触り感が格段に向上することが確認された。
Figure 2013237639
実施例4
表4に示す組成の第1剤(ヘアリンス)と第2剤(ヘアリンス)を調製した。これらの第1剤と第2剤を用いて、毛髪に与えるツヤ及び手触り感について評価した。具体的には、10名の被験者により、以下の手順で評価を行った。先ず、市販のシャンプーを用いて洗髪した後に、適量の第1剤を塗布、洗い流しを行った。次いで、適量の第2剤をして塗布、洗い流しを行った後に、ドライヤーで乾燥させた。斯して第1剤と第2剤を塗布した後に、上記実施例2と同様の方法で、毛髪のツヤと手触り感について評点化した。
10名の被験者により判定された評点の平均値を算出することにより、毛髪に与えるツヤ及び手触り感の評価結果をまとめた。結果を表4に示す。この結果からも、硫酸アルミニウムカリウムを含む第1剤(ヘアリンス)と、ログウッドエキスを含む第2剤(ヘアリンス)を組み合わせて使用すると、毛髪に与えるツヤと手触り感が格段に向上することが確認された。
Figure 2013237639
実施例5
表5に示す組成の第1剤(ヘアリンス)と第2剤(ヘアリンス)を調製した。これらの第1剤と第2剤を用いて、実施例4と同様の方法で、毛髪に与えるツヤ及び手触り感について評価した。
10名の被験者により判定された評点の平均値を算出することにより、毛髪に与えるツヤ及び手触り感の評価結果をまとめた。結果を表5に示す。この結果からも、硫酸アンモニウム鉄を含む第1剤(ヘアリンス)と、ログウッドエキスを含む第2剤(ヘアリンス)を組み合わせて使用すると、毛髪に与えるツヤと手触り感が格段に向上することが確認された。
Figure 2013237639
実施例6
表6に示す組成の第1剤(育毛剤)と第2剤(ヘアワックス)を調製した。これらの第1剤と第2剤を用いて、毛髪に与えるツヤ及びハリ・コシ感について評価した。具体的には、10名の被験者により、以下の手順で評価を行った。先ず、1プッシュ当たり約0.12gを噴霧できるミスト容器で第1剤を頭部に噴霧し、頭皮及び毛髪に馴染ませた。次いで、約3gの第2剤を毛髪に塗布した。その後、上記実施例1と同様の方法で、毛髪のツヤとびハリ・コシ感について評点化した。
10名の被験者により判定された評点の平均値を算出することにより、毛髪に与えるツヤ及ハリ・コシ感の評価結果をまとめた。結果を表6に示す。この結果からも、硫酸アルミニウムカリウムを含む第1剤(育毛剤)と、ログウッドエキスを含む第2剤(ヘアワックス)を組み合わせて使用すると、毛髪に与えるツヤとハリ・コシ感が格段に向上することが確認された。
Figure 2013237639
実施例7
表7に示す組成の第1剤(育毛剤)と第2剤(ヘアローション)を調製した。これらの第1剤と第2剤を用いて、毛髪に与えるツヤ及びハリ・コシ感について評価した。具体的には、10名の被験者により、以下の手順で評価を行った。先ず、1プッシュ当たり約0.12gを噴霧できるミスト容器で第1剤を頭部に噴霧し、頭皮及び毛髪に馴染ませた。次いで、1プッシュ当たり約0.12gを噴霧できるミスト容器で第2剤を毛髪に噴霧した。その後、上記実施例1と同様の方法で、毛髪のツヤとびハリ・コシ感について評点化した。
10名の被験者により判定された評点の平均値を算出することにより、毛髪に与えるツヤ及びびハリ・コシ感の評価結果をまとめた。結果を表7に示す。この結果からも、硫酸アルミニウムアンモニウムを含む第1剤(育毛剤)と、ログウッドエキスを含む第2剤(ヘアローション)との組み合わせでも、上記実施例6と同様に、毛髪に与えるツヤとハリ・コシ感が格段に向上することが確認された。
Figure 2013237639
実施例8
表8に示す組成の第1剤(育毛剤)と第2剤(育毛剤)を調製した。これらの第1剤と第2剤を用いて、毛髪に与えるツヤ及びハリ・コシ感について評価した。具体的には、10名の被験者により、以下の手順で評価を行った。先ず、1プッシュ当たり約0.12gを噴霧できるミスト容器で第1剤を頭部に噴霧し、頭皮及び毛髪に馴染ませた。次いで、1プッシュ当たり約0.12gを噴霧できるミスト容器で第2剤を毛髪に噴霧し、頭皮及び毛髪に馴染ませた。その後、上記実施例1と同様の方法で、毛髪のツヤとびハリ・コシ感について評点化した。
10名の被験者により判定された評点の平均値を算出することにより、毛髪に与えるツヤ及びハリ・コシ感の評価結果をまとめた。結果を表8に示す。この結果から、硫酸アルミニウムカリウムを含む第1剤と、ログウッドエキスを含む第2剤を共に育毛剤として組み合わせても、毛髪に対して優れたツヤとハリ・コシ感を付与できることが確認された。
Figure 2013237639

Claims (8)

  1. ミョウバンを含む第1剤、及びログウッドエキスを含む第2剤を含有することを特徴とする、毛髪用化粧料。
  2. 前記ミョウバンが、硫酸アルミニウムカリウム、硫酸アルミニウムアンモニウム、及び硫酸アンモニウム鉄よりなる群から選択される少なくとも1種である、請求項1に記載の毛髪用化粧料。
  3. 前記第1剤中のミョウバンの含有量が0.001〜10重量%である、請求項1又は2に記載の毛髪用化粧料。
  4. 前記第2剤中のログウッドエキスの含有量が乾燥重量換算で0.001〜10重量%である、請求項1〜3のいずれかに記載の毛髪用化粧料。
  5. 前記第1剤及び/又は第2剤が、ヘンナ又はその抽出物を含む、請求項1〜4のいずれかに記載の毛髪用化粧料。
  6. 前記第1剤及び第2剤がヘアミストである、請求項1〜5のいずれかに記載の毛髪用化粧料。
  7. 前記第1剤がヘアシャンプーであり、前記第2剤がヘアリンスである、請求項1〜5のいずれかに記載の毛髪用化粧料。
  8. 前記第1剤が育毛剤であり、前記第2剤がスタイリング剤である、請求項1〜5のいずれかに記載の毛髪用化粧料。
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