JPH07187965A - 毛髪化粧料 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【構成】 （Ａ）水分散性ポリエステル樹脂、及び
（Ｂ）植物抽出物を含有する毛髪化粧料。 【効果】 ドライヤー等を使用してブローを行う時に熱
とブラシによるダメージを防ぎ、優れた整髪性を有し、
髪につやを与え、且つ使用後においては、良好な感触で
セット保持性にも優れたものである。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は毛髪化粧料に関し、更に
詳細には、ドライヤー等を使用してブローを行う時に熱
とブラシによるダメージを防ぎ、髪につやとしっとり感
を与え、しかもセット保持性に優れた毛髪化粧料に関す
る。

【０００２】

【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】通常、
ヘアスタイルを整えるときには、湿った髪をドライヤー
で乾燥させたり、湿った髪や乾いた髪に更にくせ付けす
るためにヘアドライヤーでブローすることなどが行われ
ている。このヘアドライヤーによる操作は髪の水分を過
剰に揮散させ、パサツキ感、枝毛、切れ毛等のダメージ
や、髪色の赤茶色変色の原因となる。

【０００３】このようなダメージ感を補うため、スタイ
リング剤等にシリコーン油等の油剤を配合し、毛髪に適
用したときに表面のすべり性を良くして感触を改善する
試みがなされているが、その効果は充分でなく、毛髪の
ダメージを防止することはできなかった。また、シリコ
ーン油等を配合するとセット効果が落ちるため、スタイ
ルを持続させることも困難であり、スタイルを仕上げた
後にヘアスプレー等でさらに固定しなければならないと
いう問題もあった。

【０００４】従って、毛髪に対するダメージを防止しな
がら髪の感触を改善し、しかもセット保持性に優れた毛
髪化粧料が望まれていた。

【０００５】

【課題を解決するための手段】かかる実情において、本
発明者らは鋭意研究を行った結果、水分散性ポリエステ
ル樹脂と植物抽出物を組合わせて用いれば、毛髪に対す
るダメージを防止しながら髪につやを付与することがで
き、しかも良好な感触で、セット保持性にも優れた毛髪
化粧料が得られることを見出し、本発明を完成した。

【０００６】すなわち、本発明は、（Ａ）水分散性ポリ
エステル樹脂、及び（Ｂ）植物抽出物を含有する毛髪化
粧料を提供するものである。

【０００７】本発明で用いられる成分（Ａ）の水分散性
ポリエステル樹脂としては、水不溶性で水に分散可能な
ものであれば特に制限されず、特に好ましくは水に分散
するのに充分な量の−ＳＯ₃Ｍ基（Ｍは水素原子又は金
属イオンを示す）を有するポリエステルが挙げられる。
かかる−ＳＯ₃Ｍ基を有するポリエステルとしては、ジ
カルボン酸の１種以上、ジオールの１種以上及び芳香核
上に官能基以外に少なくとも１以上のスルホン酸基を有
する二官能モノマーの１種以上を縮合させて得られるも
のが好ましい。

【０００８】ここで用いられるジカルボン酸としては、
脂肪族ジカルボン酸、脂環式ジカルボン酸、芳香族ジカ
ルボン酸のいずれでもよく、例えばシュウ酸、マロン
酸、ジメチルマロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピ
ン酸、トリメチルアジピン酸、ピメリン酸、２，２−ジ
メチルグルタル酸、アゼライン酸、セバシン酸、フマル
酸、マレイン酸、イタコン酸、フタル酸、ドデカンジオ
ン酸、１，３−シクロペンタンジカルボン酸、１，２−
シクロヘキサンジカルボン酸、１，３−シクロヘキサン
ジカルボン酸、１，４−シクロヘキサンジカルボン酸、
フタル酸、テレフタル酸、イソフタル酸、２，５−ノル
ボルナンジカルボン酸、１，４−ナフタール酸、ジフェ
ン酸、４，４′−オキシジ安息香酸、ジグリコール酸、
チオジプロピオン酸、４，４′−スルホニルジ安息香
酸、２，５−ナフタレンジカルボン酸、２，６−ナフタ
レンジカルボン酸等が挙げられ、これらの１種又は２種
以上を組合わせて用いることができる。

【０００９】これらのうち、特にイソフタル酸、テレフ
タル酸、フタル酸が好ましい。

【００１０】また、ジオールとしては、例えばエチレン
グリコール、プロピレングリコール、１，３−プロパン
ジオール、２，４−ジメチル−２−エチルヘキサン−
１，３−ジオール、２，２−ジメチル−１，３−プロパ
ンジオール、２−エチル−２−ブチル−１，３−プロパ
ンジオール、２−エチル−２−イソブチル−１，３−プ
ロパンジオール、１，３−ブタンジオール、１，４−ブ
タンジオール、１，５−ペンタンジオール、１，６−ヘ
キサンジオール、２，２，４−トリメチル−１，６−ヘ
キサンジオール、チオジエタノール、１，２−シクロヘ
キサンジメタノール、１，３−シクロヘキサンジメタノ
ール、１，４−シクロヘキサンジメタノール、２，２，
４，４−テトラメチル−１，３−シクロブタンジオー
ル、ｐ−キシリレンジオール、ジエチレングリコール、
トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール、
ペンタエチレングリコール、ヘキサエチレングリコー
ル、ヘプタエチレングリコール、オクタエチレングリコ
ール、ノナエチレングリコール、デカエチレングリコー
ル、ヒドロキシピバリルヒドロキシピバレート、ジプロ
ピレングリコール、１，１０−デカンジオール、１，３
−ブタンジオール、水素化ビスフェノールＡ、１，４−
ブタンジオール又はネオペンチルグリコール等が挙げら
れ、これらの１種又は２種以上を組合わせて用いること
ができる。

【００１１】これらのうち、特にジエチレングリコー
ル、シクロヘキサンジメタノール、トリエチレングリコ
ール、エチレングリコール、１，３−プロパンジオー
ル、１，４−ブタンジオールが好ましい。

【００１２】更に、芳香核上に官能基以外に少なくとも
１以上のスルホン酸基を有する二官能モノマー（以下
「スルホン酸基を有する二官能モノマー」という）とし
ては、１以上の−ＳＯ₃Ｍ基を有するジカルボン酸又は
その誘導体、１以上の−ＳＯ₃Ｍ基を有するジオールが
好ましい。−ＳＯ₃Ｍ基において、Ｍで示される金属イ
オンとしては、Ｎａ⁺、Ｌｉ⁺、Ｋ⁺、Ｍｇ²⁺、Ｃａ²⁺、
Ｃｕ²⁺、Ｆｅ²⁺、Ｆｅ³⁺等が挙げられ、特にＮａ⁺、Ｌ
ｉ⁺、Ｋ⁺が好ましい。また、−ＳＯ₃Ｍ基が結合する芳
香核としては、例えばベンゼン、ナフタレン、アントラ
セン、ジフェニル、オキシジフェニル、スルホニルジフ
ェニル、メチレンジフェニル等が挙げられる。

【００１３】このようなスルホン酸基を有する二官能モ
ノマーのうち、スルホイソフタル酸、スルホテレフタル
酸、スルホフタル酸、４−スルホナフタレン−２，７−
ジカルボン酸、このような酸の誘導体又はこれらのナト
リウム塩が好ましく、特にスルホイソフタル酸、スルホ
テレフタル酸が好ましい。スルホン酸基を有する二官能
モノマーは１種又は２種以上を組合わせて用いることが
できる。

【００１４】ジカルボン酸、ジオール及びスルホン酸基
を有する二官能モノマーの縮合反応は、通常の方法に従
って行えばよく、例えばこれらのモノマー混合物をジブ
チルスズオキシド等の触媒の存在下に、２００℃程度の
温度で加熱することにより、水分散性ポリエステルを得
ることができる。

【００１５】このような水分散性ポリエステルのうち、
特にジエチレングリコール、シクロヘキサンジメタノー
ル、イソフタル酸及びスルホイソフタル酸を縮合されて
得られたものが好ましく、このようなポリエステルとし
て、Ｅａｓｔｍａｎ ＡＱ３８Ｓ、５５Ｓ（イーストマ
ン・ケミカルプロダクツ社製）等の市販品を使用するこ
とができる。

【００１６】これらの水分散性ポリエステル樹脂は、１
種又は２種以上を組合わせて用いることができ、全組成
中に０．０１〜１０重量％（以下、単に％で示す）、特
に０．５〜８％、更に１〜５％配合すると、毛髪に対す
るダメージを防止しながら髪の感触を改善する効果に特
に優れ、しかもセット保持性も良好となるので好まし
い。

【００１７】本発明で用いられる成分（Ｂ）の植物抽出
物としては、穀類、果実（核）、植物の葉、根、茎、樹
木（樹皮樹脂）、花等から得られる抽出物が挙げられ、
具体的には、穀類では、コメ（稲）、大豆、ヨクイニ
ン、コムギ、カラシナ；果実（核）では、シア、ナツ
メ、オクラ、トマト、ヘチマ、レモン、ブドウ、マロニ
エ、キウイ、チンピ、トウヒ、サンショウ、アニス、ク
チナシ、シブガキ、トウガラシ、ウイキョウ、ミカン、
パパイヤ；根茎では、クズ、シコン、ニンニク、ニンジ
ン、ゲンチアナ、オウゴン、リンドウ、オンジ、セネ
ガ、オウレン、ゴボウ、クララ、ショウガ、トウキ、セ
ンキュウ、ショウブ、カノコソウ、シャクヤク、オウゴ
ン、ゲンチアナ；葉では、アロエ、シラカバ、緑茶、紅
茶、オトギリソウ、ハマメリス、ユーカリ、ユキノシ
タ、モモ、アイビー、ヘンナ、ローズマリー、サルビ
ア、センブリ、イチョウ、クワ、アオキ、カキ、ヨモ
ギ、マンネンロウ、スギナ、イラクサ、サボンソウ、オ
ランダカラシ、ゲッケイジュ、タイム、マロニエ；樹木
（樹皮樹脂）では、ボダイジュ、ログウッド、キハダ、
ケイ、タラ、ボタン、ヒノキ、ツタ、ニッケイ、オオバ
ク、キナ；花では、サルビア、ラベンダー、バラ、ホッ
プ、オドリコソウ、カミツレ、カモミル、マロー、マリ
ーゴールド、コーンフラワー、タイム、ベニバナ、クチ
ナシ、アルニカ、ニワトコ、ヤグルマソウ、シモツケ、
シナ、マンネンロウ、トウキンセンカ、マツ、チョウジ
等が挙げられ、その他日本汎用化粧品原料集第二版、化
粧品原料基準第二版、フレグランスジャーナル臨時増刊
Ｎｏ．６（１９８６、フレグランスジャーナル社、ｐ１
７７〜１９０）等に記載のものも使用することができ
る。

【００１８】これらのうち、穀類では、コメ、大豆、ヨ
クイニン；果実（核）では、シア、ナツメ、マロニエ、
トウヒ；根茎では、クズ、シコン、オウゴン、シャクヤ
ク、ニンジン；葉では、アロエ、シラカバ、緑茶、紅
茶、ハマメリス；樹木（樹皮樹脂）では、キハダ、ケ
イ、タラ、ボタン、ヒノキ；花では、カミツレ、カモミ
ル、ベニバナ、ラベンダー、バラが好ましく、特にコ
メ、ヨクイニン、シア、ナツメ、シコン、オウゴン、シ
ャクヤク、ニンジン、アロエ、シラカバ、緑茶、キハ
ダ、カミツレ、ベニバナが好ましい。また、これらの市
販品として、アロエ；アロエエキスベラ、シャクヤク：
シャクヤクリキッド、オウゴン：オウゴンリキッド、ニ
ンジン：シンホングギニシン、コメ：オリザオイル、キ
ハダ：オオバクリキッド、シア：シアバター、カミレ
ツ：カミレツリキッド、シコン：シコニックスリキッ
ド、ベニバナ：ベニバナリキッド、ナツメ：タイソウリ
キッド、シラカバ：バーチエキストラクト、チャ：緑茶
リキッド、ヨクイニン：ヨクイニンリキッド（以上、一
丸ファルコス社製）等を使用することができる。

【００１９】これらの抽出物を得る方法としては、例え
ば水又は親水性有機溶媒で抽出して抽出液を得る方法、
更にこの抽出液を乾燥させ、粉末を得る方法等が挙げら
れる。親水性有機溶媒としては、例えばメタノール、エ
タノール、１，３−ブチレングリコール、プロピレング
リコール等が挙げられる。これらの溶媒は単独でも、２
種以上組合わせて使用してもよい。また、水とこれらの
溶媒を混合して使用してもよい。

【００２０】これらの植物抽出物は、１種又は２種以上
を組合わせて用いることができ、全組成中に固形分とし
て０．００１〜１０％、特に０．０１〜１．０％配合す
ると、特に毛髪に対するダメージが防止され、髪につや
としっとり感を付与できるので好ましい。

【００２１】本発明の毛髪化粧料には、前記成分のほ
か、通常の化粧料等に配合される成分、例えばカチオン
界面活性剤、アニオン界面活性剤、非イオン界面活性剤
等の界面活性剤；直鎖又は分岐鎖のアルキル基又はアル
ケニル基を有する高級アルコール類；流動パラフィン、
ワセリン等の炭化水素類；液状ラノリン、ラノリン脂肪
酸等のラノリン誘導体；レシチン等のリン脂質；コレス
テロール等のステロール及びその誘導体；コラーゲン分
解ペプチド誘導体；パーフルオロポリエーテル；高級ア
ルコール高級脂肪酸エステル類、高級脂肪酸類、アルキ
ル基又はアルケニル基を有する長鎖アミドアミン等の油
脂類；ミンクオイル、オリーブ油等の動植物性油脂類；
抗フケ剤、殺菌剤、ビタミン剤等の薬効剤；パラベン類
等の防腐剤；水溶性高分子等の増粘剤；染料及び顔料等
の着色剤、紫外線吸収剤、収れん剤、香料、色素、その
他、エンサイクロペディア・オブ・コンディショニング
・リンス・イングレディエンツ 〔ＥＮＣＹＣＬＯＰＥ
ＤＩＡ ＯＦ ＣＯＮＤＩＴＩＯＮＩＮＧ ＲＩＮＳＥ
ＩＮＧＲＥＤＩＥＮＴＳ（ＭＩＣＥＬＬＥ ＰＲＥＳ
Ｓ，１９８７年）〕及びエンサイクロペディア・オブ・
シャンプー・イングレディエンツ 〔ＥＮＣＹＣＬＯＰ
ＥＤＩＡ ＯＦ ＳＨＡＭＰＯＯ ＩＮＧＲＥＤＩＥＮ
ＴＳ（ＭＩＣＥＬＬＥ ＰＲＥＳＳ，１９８５年）〕、
最新化粧品科学（薬事日報社、１９８８年）に収載され
ている成分などを、本発明の効果を損なわない範囲にお
いて、適宜配合することができる。

【００２２】本発明の毛髪化粧料は、通常の方法に従っ
て製造することができ、例えばヘアコンディショナー、
ヘアトリートメント、ヘアクリーム、スタイリングロー
ション、スタイリングムース、コンディショニングムー
ス、ヘアスプレー、ヘアミスト、ヘアフォーム、ヘアジ
ェル、ヘアブロー等として適用することができる。

【００２３】

【発明の効果】本発明の毛髪化粧料は、ドライヤー等を
使用してブローを行う時に熱とブラシによるダメージを
防ぎ、優れた整髪性を有し、髪につやを与え、且つ使用
後においては、良好な感触でセット保持性にも優れたも
のである。

【００２４】

【実施例】次に、実施例を挙げて本発明を更に説明する
が、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。

【００２５】実施例１ 表１に示す組成のポンプ式ヘアブロー剤を常法により製
造し、これを使用したときの感触、セット保持力及び毛
髪のつやを評価した。結果を表１に示す。

【００２６】（評価方法） （１）感触（しっとり感、ぱさつき感、滑らかさ）：長
さ１８cm、巾５cm、重さ２０ｇの毛束に各組成物を噴射
又は塗布し、自然乾燥したのち、組成物を適用しない毛
束（対照）との比較を、専門パネルにより以下の基準で
官能評価した。 ◎：対照に比べ非常に良い。 ○：対照に比べやや良い。 △：対照と同等。 ×：対照に比べ悪い。

【００２７】（２）セット保持力：長さ１８cm、重さ
１．５ｇの毛束を水でぬらし、ロッド（２cmφ）に巻い
て自然乾燥させた後、カールのついた毛束からロッドを
はずし、カールのついた毛髪に、各組成物をそれぞれ噴
射又は塗布し、６０℃で１時間乾燥させた。その後、乾
燥したカールのついた毛髪を恒温恒湿箱（２０℃、９８
％RH）に３０分つるし、カールの伸びを観察し、セット
保持力を判定した。判定は、カールした毛髪の長さを測
定し、塗布を行ったときの毛髪の長さをセット保持力１
００％とし、以下の基準で評価して行った。 ◎：８１％以上。 ○：６１〜８０％。 △：２１〜６０％。 ×：０〜２０％。

【００２８】（３）毛髪のつや：毛髪を付けた人頭モデ
ル（ウイッグ）に各毛髪化粧料を噴射又は塗布し、自然
乾燥した後、毛髪化粧料を適用しないウイッグ（対照）
との比較を、光源、距離等が一定の条件下で専門パネル
により以下の基準で官能評価を行った。 ◎：対照に比べ非常につやがある。 ○：対照に比べややつやがある。 △：対照と同等。 ×：対照に比べつやがない。

【００２９】

【表１】

【００３０】表１の結果から明らかなように、本発明の
ヘアブロー剤は、感触及びセット保持力に優れ、また毛
髪につやを付与することができるものであった。また、
ダメージ防止効果や整髪性にも優れていた。

【００３１】実施例２ 以下に示す組成のポンプ式ヘアスプレー剤を常法により
製造した。得られたヘアスプレー剤は、ダメージを防止
しながら優れた整髪性を有し、髪につやを与え、しかも
良好な感触でセット保持性にも優れたものであった。

【００３２】

【表２】 （成分） 水分散性ポリエステル^*1 ５．０（％） 茶抽出液^*6 ２．０ グリセリン １．０ エタノール（９５度ブルシン変性アルコール） ５．０ 香料 ０．０５ 精製水 バランス 合計 １００．００ ＊６：チャエキス（一丸ファルコス社製；固形分２．０
％）

【００３３】実施例３ 以下に示す組成のヘアフォームを常法により製造した。
得られたヘアフォームは、ダメージを防止しながら優れ
た整髪性を有し、毛につやを与え、しかも良好な感触で
セット保持性にも優れたものであった。

【００３４】

【表３】 （成分） 水分散性ポリエステル^*7 ４．０（％） ヨクイニン抽出液^*8 ２．０ ノニオンポリマー〔ＰＶＰ／ＶＡ＝（７／３）〕^*9 １．０ ソルビトール ２．０ エタノール（９５度ブルシン変性アルコール） ５．０ ポリオキシエチレン（９ＥＯ）ラウリルエーテル^*10 １．０ 香料 ０．０５ 精製水 バランス 噴射剤（ＬＰＧ） ７．０ 合計 １００．００ ＊ ７：Ｅａｓｔｍａｎ ＡＱ ３８Ｓ（イーストマン
・ケミカルプロダクツ社製） ＊ ８：ヨクイニンリキッド（一丸ファルコス社製；固
形分１．０％） ＊ ９：ルビスコール ＶＡ７３Ｅ（ＩＳＰ社製） ＊１０：エマルゲン１０９Ｐ（花王社製）

【００３５】実施例４ 以下に示す組成のヘアスプレーを常法により製造した。
得られたヘアスプレーは、ダメージを防止しながら優れ
た整髪性を有し、髪につやを与え、しかも良好な感触で
セット保持性にも優れたものであった。

【００３６】

【表４】 （成分） 水分散性ポリエステル^*7 ４．０（％） シラカバ抽出液^*11 ２．０ ノニオンポリマー^*9 １．０ ソルビトール ２．０ エタノール（９５度ブルシン変性アルコール） １５．０ 香料 ０．０５ 精製水 バランス 噴射剤（ＤＭＥ） ３０．０ 合計 １００．００ ＊１１：バーチエキストラクト（一丸ファルコス社製；
固形分４．０％）

【００３７】実施例５ 以下に示す組成のポンプ式ヘアスプレーを常法により製
造した。得られたヘアスプレー剤は、ダメージを防止し
ながら優れた整髪性を有し、髪につやを与え、しかも良
好な感触でセット保持性にも優れたものであった。

【００３８】

【表５】 （成分） 水分散性ポリエステル^*1 ２．０（％） オウゴン抽出液^*12 ２．０ グリセリン １．０ ポリエーテル変性シリコーン^*13 １．０ ヒドロキシエチルセルロース ０．５ エタノール（９５度ブルシン変性アルコール） ５．０ 香料 ０．０５ 精製水 バランス 合計 １００．００ ＊１２：オウゴンリキッド（一丸ファルコス社製；固形
分１．５％） ＊１３：ＫＦ−３５３Ａ（信越シリコーン社製）

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 （Ａ）水分散性ポリエステル樹脂、及び
   （Ｂ）植物抽出物を含有する毛髪化粧料。
2. 【請求項２】 （Ａ）水分散性ポリエステル樹脂が、ジ
   カルボン酸の１種以上、ジオールの１種以上及び芳香核
   上に官能基以外に少なくとも１以上のスルホン酸基を有
   する二官能モノマーの１種以上を縮合させて得られるポ
   リエステル樹脂である請求項１記載の毛髪化粧料。
3. 【請求項３】 （Ａ）水分散性ポリエステル樹脂が、ジ
   エチレングリコール、シクロヘキサンジメタノール、イ
   ソフタル酸及びスルホイソフタル酸を縮合させて得られ
   るものである請求項１記載の毛髪化粧料。