JP2013237592A - 炭化珪素単結晶の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】大型で高品質の炭化珪素単結晶の製造方法を提供する。
【解決手段】支持部30上に、ポリカルボシランおよびその誘導体の少なくともいずれかを含有する流動体部を介して、単結晶構造を有する炭化珪素から作られた材料基板11が配置される。熱処理によって流動体部を硬化することで、材料基板11の各々と支持部30とを互いに接合する接合部72が形成される。支持部30に、炭素から作られた台座41が取り付けられる。支持部30を介して台座41によって支持された材料基板11上において炭化珪素のエピタキシャル成長が行われる。
【選択図】図11
【解決手段】支持部30上に、ポリカルボシランおよびその誘導体の少なくともいずれかを含有する流動体部を介して、単結晶構造を有する炭化珪素から作られた材料基板11が配置される。熱処理によって流動体部を硬化することで、材料基板11の各々と支持部30とを互いに接合する接合部72が形成される。支持部30に、炭素から作られた台座41が取り付けられる。支持部30を介して台座41によって支持された材料基板11上において炭化珪素のエピタキシャル成長が行われる。
【選択図】図11
Description
本発明は炭化珪素単結晶の製造方法に関するものである。
より大きな炭化珪素(SiC)単結晶を得るためには、より大きなSiC種結晶が必要である。この目的で米国特許第6805745号明細書(特許文献1)に記載の技術によれば、たとえば、均一な結晶配向を有するいくつかの種タイルが石英製ホルダーに砂糖溶液を用いて接着される。
上記技術によると、いくつかの種タイル(材料基板)をホルダーに、強固にかつ精度よく固定することが困難なことがあった。この結果、得られる単結晶の品質が低くなることがあった。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、高い品質を有する単結晶を製造することができる方法を提供するものである。
本発明の炭化珪素単結晶の製造方法は、次の工程を有する。第1の面および第2の面を有し、炭化珪素から作られた支持部が準備される。支持部の第1の面上に、ポリカルボシランおよびその誘導体の少なくともいずれかを含有する流動体部を介して、単結晶構造を有する炭化珪素から作られた複数の材料基板が配置される。熱処理によって流動体部を硬化することで、複数の材料基板の各々と支持部の第1の面とを互いに接合する接合部が形成される。支持部の第2の面に、炭素から作られた台座が取り付けられる。支持部を介して台座によって支持された複数の材料基板上において炭化珪素のエピタキシャル成長が行われる。
この製造方法によれば、複数の材料基板の各々が、炭化珪素から作られた支持部に対して、ポリカルボシランおよびその誘導体の少なくともいずれかを含有する流動体部を熱処理によって硬化することにより形成された接合部によって固定される。これにより複数の材料基板の各々が支持部に、強固にかつ高い精度で接合される。よって複数の材料基板の配置を、複数の材料基板上において行われるエピタキシャル成長により適したものとすることができる。よってこのエピタキシャル成長により得られる単結晶の品質を高めることができる。
100mm超の直径を有する円を複数の材料基板が包含するように、複数の材料基板が配置されてもよい。これにより、得られる単結晶をより大きくすることができる。
複数の材料基板の各々を配置する工程の後かつ接合部を形成する工程の前に、支持部の第1の面上へ複数の材料基板の各々が押し付けられてもよい。これにより、複数の材料基板と支持部との間の間隔が狭められる。この結果、複数の材料基板と支持部との間から過剰な流動体部を押し出すことができる。よって流動体部が過剰であることに起因した、所望の位置からの複数の材料基板のずれを抑制することができる。
台座が取り付けられる際に、支持部の第2の面と台座との間に、カーボン接着剤から作られた接着層が形成されてもよい。これにより支持部を、炭素から作られた台座に強固に接着することができる。
接合部によって支持部に接合された複数の材料基板の各々の結晶軸のばらつきは0.2度未満であってもよい。これにより、エピタキシャル成長の進行にともなう結晶欠陥の低減をより顕著なものとすることができる。
複数の材料基板の間の隙間の寸法が50μm未満であってもよい。これにより、エピタキシャル成長において複数の材料基板の間の上に結晶欠陥が生じることを抑制することができる。
本発明の炭化珪素単結晶の製造方法によれば、上記のように、単結晶の品質を高めることができる。
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態における炭化珪素単結晶の製造方法について説明する。
図1および図2を参照して、材料基板11の群(基板群10とも称する)が準備される。各材料基板11は、単結晶構造を有する炭化珪素から作られている。好ましくは、各材料基板11の主面(図1における上面)は実質的に同一の面方位を有する。具体的には各材料基板11の主面の面方位のばらつきは0.2度未満とされる。各材料基板11の炭化珪素の結晶構造は、好ましくは六方晶系を有し、より好ましくはポリタイプ4Hを有する。
また表面P1(第1の面)および裏面P2(第2の面)を有し、炭化珪素から作られた支持部30が準備される。支持部30の炭化珪素の結晶構造は多結晶構造を有してもよい。
また流動体部71に用いられる流動体が準備される。流動体は、ポリカルボシランおよびその誘導体の少なくともいずれかを含有する。好ましくは流動体はポリカルボシランを含有する。たとえば、流動体はスターファイアシステムズ社(Starfire Systems Inc.)製で型番「RD−478」の「プリカーサーポリマー」を含有する。流動体は溶剤を含んでもよく、たとえばキシレンを含んでもよい。なお流動体は溶液に限定されず、たとえばゲル、ゾル、またはスラリーであってもよい。
ポリカルボシランの「誘導体」とは、ポリカルボシランの原子および官能基の少なくともいずれかが置換された構造を有する高分子をいう。このような置換は、たとえば、ポリカルボシランの製造過程において意図せずして混入した不純物に起因して生じ得る。
次に上記流動体からなる流動体部71を介して、支持部30の表面P1上に基板群10が配置される。好ましくは、基板群10は、基板群10が100mm超の直径を有する円CLを包含するように配置される。たとえば、支持部30の表面P1上に流動体が塗布され、その後に流動体部71を介して表面P1上に各材料基板11が載置される。流動体の粘度は過度に高くないことが好ましい。
図3に示すように、次に支持部30の表面P1上へ各材料基板11が押し付けられてもよい。この目的で、たとえば、基板群10上に重し80が載せられる。これにより、基板群10と支持部30との間の間隔が狭められる。この結果、基板群10と支持部30との間から過剰な流動体部71が押し出され得る。次に重し80が除かれる(図4)。
次に、熱処理によって流動体部71(図4)を硬化することで、各材料基板11と支持部30の表面P1とを互いに接合する接合部72(図5)が形成される。熱処理に用いられる雰囲気は、酸化反応を防ぐために低い酸素分圧を有することが好ましく、たとえば不活性雰囲気または真空雰囲気である。雰囲気圧力は、大気圧またはそれ以下が好ましい。熱処理の温度は、好ましくは800℃以上であり、たとえば1000℃程度である。流動体部71中に含まれる水素をより十分に除去することが望まれる場合は、熱処理温度は1300℃以上が好ましい。流動体部71のより十分な結晶化が望まれる場合は、熱処理温度は1600℃以上が好ましい。また熱処理温度は、炭化珪素の昇華を抑えるために、2000℃以下とされ、好ましくは1800℃以下とされる。熱処理時間は、たとえば30分程度である。
好ましくは、接合部72によって支持部30に固定された各材料基板11の結晶軸CAは実質的に同じ方向を有する。具体的には結晶軸CAのばらつきは0.2度未満である。結晶軸CAは、特定の結晶方位に対応し、たとえば<0001>、すなわちc軸である。結晶軸CAは、各材料基板11の主面に垂直であってもよく、あるいは、たとえば数度程度のオフ角を有してもよい。好ましくは互いに隣り合う材料基板11の間の隙間CRの寸法は50μm未満である。
図6に示すように、次に基板群10の平面形状が調整されてもよい。好ましくはこの平面形状は、100mm超の直径を有する円を包含するものであり、たとえば100mm超の直径を有する円である。
図7に示すように、支持部30の裏面(図中、上面)上に、炭素原子を含む被覆膜21が形成される。好ましくは、この形成は液体材料の塗布によって行われ、より好ましくは、この液体材料は微粒子のような固体物を含有しない。これにより薄い被覆膜21を容易かつ均一に形成することができる。
被覆膜21は、本実施の形態においては有機膜である。この有機膜は、好ましくは有機樹脂から形成される。有機樹脂としては、たとえば、アクリル樹脂、フェノール樹脂、尿素樹脂、エポキシ樹脂などを用いることができ、また光の作用で架橋または分解される感光性樹脂として組成されたものを用いることもできる。この感光性樹脂としては、半導体装置の製造用に用いられているポジ型またはネガ型フォトレジストを用いることができ、これらについてはスピンコート法による塗布技術が確立されているので、被覆膜21の厚さを容易に制御することができる。スピンコート法は、たとえば、以下のように行われる。
まず基板群10がホルダーに吸着される。このホルダーが所定の回転速度で回転することで、基板群10上の支持部30が回転させられる。回転している支持部30上にフォトレジストが滴下された後、所定時間回転が継続されることで、薄く均一にフォトレジストが塗布される。支持部30上の全面に渡る均一性を確保するためには、たとえば、回転速度は1000〜10000回転/分、時間は10〜100秒、塗布厚は0.1μm以上とされる。
次に塗布されたフォトレジストが乾燥されることで固化される。乾燥温度および時間は、フォトレジストの材料および塗布厚によって適宜選択され得る。好ましくは、乾燥温度は100℃以上400℃以下であり、乾燥時間は5分以上60分以下である。たとえば乾燥温度が120℃の場合、揮発に要する時間は、たとえば、厚さ5μmで15分間、厚さ2μmで8分間、厚さ1μmで3分間である。
なお、上記の塗布および乾燥からなる工程を1回行えば被覆膜21を形成することができるが、この工程が繰り返されることで、より厚い被覆膜21が形成されてもよい。繰り返しの回数が多すぎるとこの工程に必要以上に時間を要してしまう点で好ましくなく、通常、2〜3回程度の繰り返しに留めることが好ましい。
図8を参照して、支持部30が取り付けられることになる取付面を有する台座41が準備される。台座41は炭素から作られており、好ましくはグラファイトによって作られている。好ましくは取付面の平坦性を向上させるために取付面が研磨される。
台座41が取り付けられる際に、被覆膜21が設けられた支持部30と、台座41との間に、カーボン接着剤から作られた接着層31が形成される。すなわち接着層31を挟んで被覆膜21と台座41とが互いに接触させられる。好ましくはこの接触は、50℃以上120℃以下の温度で、また0.01Pa以上1MPa以下の圧力で両者が互いを押し付け合うように行われる。接着層31は支持部30および台座41に挟まれた領域からはみ出さないことが好ましく、これにより、後述する炭化珪素単結晶の成長工程において、接着層31による悪影響を抑制することができる。
接着層31は、好ましくは、加熱されることによって炭化されることで難黒鉛化炭素となる樹脂と、耐熱性微粒子と、溶媒とを含み、より好ましくは、さらに炭水化物を含む。
難黒鉛化炭素となる樹脂としては、たとえば、ノボラック樹脂、フェノール樹脂、またはフルフリルアルコール樹脂がある。
耐熱性微粒子は、接着層31が高温加熱されることで形成される固定層中において、上記の難黒鉛化炭素を均一に分布させることでこの固定層の充填率を高める機能を有する。耐熱性微粒子の材料としては、グラファイトなどの炭素(C)、炭化珪素(SiC)、窒化ホウ素(BN)、窒化アルミニウム(AlN)などの耐熱材料を用いることができる。またこれ以外の材料として、高融点金属、またはその炭化物もしくは窒化物などの化合物を用いることもできる。高融点金属としては、たとえば、タングステン(W)、タンタル(Ta)、モリブデン(Mo)、チタン(Ti)、ジルコニウム(Zr)、またはハフニウム(Hf)を用いることができる。耐熱性微粒子の粒径は、たとえば0.1〜10μmである。
炭水化物としては、糖類またはその誘導体を用いることができる。この糖類は、グルコースのような単糖類であっても、セルロースのような多糖類であってもよい。
溶媒としては、上記の樹脂および炭水化物を溶解・分散させることができるものが適宜選択される。またこの溶媒は、単一の種類の液体からなるものに限られず、複数の種類の液体の混合液であってもよい。たとえば、炭水化物を溶解させるアルコールと、樹脂を溶解させるセロソルブアセテートとを含む溶媒が用いられてもよい。
接着層31中における、樹脂、炭水化物、耐熱性微粒子、および溶媒の間の比率は、適切な接着と固定強度とが得られるように適宜選択される。また接着層31の成分は、上述した成分以外の成分を含んでもよく、たとえば、界面活性剤および安定剤などの添加材を含んでもよい。また接着層31の塗布量は、好ましくは、10mg/cm2以上100mg/cm2以下である。 また接着層31の厚さは、好ましくは100μm以下であり、より好ましくは50μm以下である。
好ましくは接着層31のプリベークが行われてもよい。プリベークの温度は、好ましくは150℃以上である。
次に硬化のために被覆膜21および接着層31が加熱される。
さらに図9を参照して、この加熱によって被覆膜21は、炭化されることで炭素膜22となる。すなわち支持部30の裏面上に炭素膜22が設けられる。またこの加熱によって、炭素膜22および台座41の間において接着層31が硬化されることで固定層32となる。これにより支持部30のに台座41が取り付けられる。すなわち基板群10が支持部30を介して台座41によって支持される。
さらに図9を参照して、この加熱によって被覆膜21は、炭化されることで炭素膜22となる。すなわち支持部30の裏面上に炭素膜22が設けられる。またこの加熱によって、炭素膜22および台座41の間において接着層31が硬化されることで固定層32となる。これにより支持部30のに台座41が取り付けられる。すなわち基板群10が支持部30を介して台座41によって支持される。
好ましくは上記の加熱は、800℃以上1800℃以下の温度で、1時間以上10時間以下の時間で、0.13kPa以上大気圧以下の圧力で、また不活性ガス雰囲気中で行なわる。不活性ガスとしては、たとえば、ヘリウム、アルゴン、または窒素ガスが用いられる。
図10に示すように、坩堝42内に、昇華法による炭化珪素単結晶の形成のための原料51が収められる。たとえば、坩堝42はグラファイト坩堝であり、原料51は炭化珪素粉末である。次に坩堝42の内部へ基板群10が面するように、台座41が取り付けられる。なお図10に示すように、台座41が坩堝42の蓋として機能してもよい。次に、図中矢印で示すように原料51が昇華させられる。
図11に示すように、原料51から昇華した気体を再結晶させることで基板群10上に炭化珪素単結晶52がエピタキシャル成長させられる。すなわち炭化珪素単結晶52が昇華法によって形成される。炭化珪素単結晶52は、互いに隣り合う材料基板11をまたぐように形成される。この昇華法における温度は、たとえば2100℃以上2500℃以下とされる。またこの昇華法における圧力は、好ましくは1.3kPa以上大気圧以下とされ、より好ましくは、成長速度を高めるために13kPa以下とされる。また好ましくは炭化珪素単結晶52の厚さは1μm以上とされる。
さらに図12を参照して、台座41が坩堝42(図11)から取り出される。これにより炭化珪素単結晶52が得られる。破線(図12)に示すように炭化珪素単結晶52がスライスされることで、炭化珪素基板52w(図13)が作られてもよい。
次に比較例(図14)について説明する。本比較例では、炭化珪素からなる基板群10と、グラファイトからなる台座41とが、カーボン系接着剤によって直接に接合される。この場合、十分な接合力を確保するためには、硬化前のカーボン系接着剤の粘度として、本実施の形態における流動体の粘度よりも高いものを使用する必要がある。この結果、各材料基板11の配置が、接合工程の際に乱されやすくなる。よって支持部30に接合された各材料基板11の配置が所望のものから逸脱しやすい。具体的には、各材料基板11の間での結晶軸のばらつきが大きくなったり、互いに隣り合う材料基板11の間の隙間の寸法が過度に大きくなったりしやすい。この結果、図15の破線に示すように、エピタキシャル成長の成長距離Z(図11)の増大にともなう結晶欠陥Dの低減が緩慢となる。
これに対して本実施の形態によれば、各材料基板11が、炭化珪素から作られた支持部30に対して、ポリカルボシランおよびその誘導体の少なくともいずれかを含有する流動体部71を熱処理によって硬化することにより形成された接合部72(図5)によって固定される。これにより複数の材料基板11の各々が支持部30に、強固にかつ高い精度で接合される。よって基板群10の配置を、基板群10上において行われるエピタキシャル成長により適したものとすることができる。よってこのエピタキシャル成長により得られる単結晶炭化珪素52(図12)の品質を高めることができる。
100mm超の直径を有する円CLを基板群10が包含するように基板群10が配置される場合(図2)、得られる炭化珪素単結晶52(図12)をより大きくすることができる。
支持部30の表面上へ各材料基板11が押し付けられる場合(図3)、基板群10と支持部30との間の間隔が狭められる。この結果、基板群10と支持部30との間から過剰な流動体部71を押し出すことができる。よって流動体部71が過剰であることに起因した、所望の位置からの複数の材料基板11のずれを抑制することができる。
台座41が取り付けられる際に、支持部30の裏面P2と台座41との間に、カーボン接着剤から作られた接着層31(図8)が形成される場合、SiCから作られた支持部30を、炭素から作られた台座41に強固に接着することができる。
接合部72によって支持部30に接合された各材料基板11の結晶軸CA(図5)のばらつきが0.2度未満の場合、エピタキシャル成長の成長距離Zの増大にともなう結晶欠陥Dの低減を、図15の実線に示すように、より顕著なものとすることができる。
互いに隣り合う材料基板11の間の隙間CR(図5)の寸法が50μm未満である場合、エピタキシャル成長において材料基板11の間の上に結晶欠陥が生じることを抑制することができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味、および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
10 基板群、11 材料基板、21 被覆膜、22 炭素膜、30 支持部、31 接着層、32 固定層、41 台座、42 坩堝、51 原料、52 単結晶、52w 炭化珪素基板、71 流動体部、72 接合部、80 重し。
Claims (6)
- 第1の面および第2の面を有し、炭化珪素から作られた支持部を準備する工程と、
前記支持部の前記第1の面上に、ポリカルボシランおよびその誘導体の少なくともいずれかを含有する流動体部を介して、単結晶構造を有する炭化珪素から作られた複数の材料基板を配置する工程と、
熱処理によって前記流動体部を硬化することで、前記複数の材料基板の各々と前記支持部の前記第1の面とを互いに接合する接合部を形成する工程と、
前記支持部の前記第2の面に、炭素から作られた台座を取り付ける工程と、
前記支持部を介して前記台座によって支持された前記複数の材料基板上において炭化珪素のエピタキシャル成長を行う工程とを備える、炭化珪素単結晶の製造方法。 - 前記複数の材料基板を配置する工程は、前記複数の材料基板が、100mm超の直径を有する円を包含するように行われる、請求項1に記載の炭化珪素単結晶の製造方法。
- 前記複数の材料基板の各々を配置する工程の後かつ前記接合部を形成する工程の前に、前記支持部の前記第1の面上へ前記複数の材料基板の各々を押し付ける工程をさらに備える、請求項1または2に記載の炭化珪素単結晶の製造方法。
- 前記台座を取り付ける工程は、前記支持部の前記第2の面と前記台座との間に、カーボン接着剤から作られた接着層を形成する工程を含む、請求項1〜3のいずれか1項に記載の炭化珪素単結晶の製造方法。
- 前記接合部によって前記支持部に接合された前記複数の材料基板の各々の結晶軸のばらつきは0.2度未満である、請求項1〜4のいずれか1項に記載の炭化珪素単結晶の製造方法。
- 前記複数の材料基板の間の隙間の寸法が50μm未満である、請求項1〜5のいずれか1項に記載の炭化珪素単結晶の製造方法。
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