JP2013236587A5 - - Google Patents
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本発明は、抵抗体と尾輪との一方を接地可能な位置に切り換えて配置する切換機構を機体の後部に備えている歩行型管理機に関する。
上記のように構成された歩行型管理機として特許文献1には、機体の後部位置の支持部材に対して左右向き姿勢の枢軸を介して揺動自在にヒッチを備え、このヒッチに対して抵抗体(文献では抵抗棒)の基端部と、尾輪(文献では移動用車輪)の支持部材とを支持した構成が示されている。
この特許文献1では、抵抗体と尾輪とを姿勢切換自在に支持する構成が切換機構に相当する。この構成により、枢軸を中心にしたヒッチの揺動により抵抗体を前方に突出させ、その先端を歩行型管理機の伝動装置に当接させる形態で尾輪を接地させる姿勢と、ヒッチを逆方向に揺動させ、機体側のストッパーにヒッチを当接させる形態で抵抗体を下方に突出させる姿勢とに切換自在となる。
特許文献2には、機体の後部の支持体に対して前後向き姿勢で筒状となる支持部を備え、この支持部に対して回転自在に回転軸を支持し、この回転軸に連結する回転フレームの一端に尾輪を備え、他端に抵抗体(文献では抵抗棒)を形成した構成が示されている。
この特許文献2では、支持部に回転自在に支持した回転フレームと、回転を規制する規制体とが切換機構に相当する。この構成により、回転フレームの回転により尾輪が接地する姿勢と、抵抗体が接地する姿勢との切換が実現する。また、この姿勢をロックするように支持部と回転軸とに挿通するロックピンとして構成される規制体を備えている。
歩行型管理機は、比較的小型に構成され機体から後方に向けて左右一対のハンドルを延出した構成を有しており、耕耘作業を行う場合には抵抗体を下方に突出させる姿勢に設定しておき、ハンドルの操作により抵抗体を地面に沈み込ませる量を調節することで必要とする耕耘深さを得ている。また、歩行型管理機は、非作業時に路上等を移動させる場合には尾輪を下方に突出させる姿勢に設定し、ハンドル操作により尾輪を接地させた状態で耕耘装置を地面から浮き上がらせて人為的な移動を実現する。
抵抗体と尾輪との姿勢を切換える構成では、抵抗体を下方に突出させる姿勢と、尾輪を下方に突出させる姿勢との維持を確実に行うためには、特許文献2に記載される規制体等によりロックを行う構成を備えることも考えられる。
しかしながら、歩行型管理機では、耕耘作業を行う場合と、路上等で移動させる場合との何れの場合にも、作業者は機体の後方に立つのが普通である。従って、特許文献2に記載されるように機体の側方から規制体の挿抜を行うことでロックとロック解除とを実現するものでは、抵抗体と尾輪との姿勢の切換を行う毎に、作業者が機体の側部に移動しなければならず煩わしいものであった。
本発明の目的は、抵抗体と尾輪との姿勢の切換を容易に行える歩行型管理機を合理的に構成する点にある。
本発明の特徴は、抵抗体と尾輪との一方を接地可能な位置に切り換えて配置する切換機構を機体の後部に備えている歩行型管理機であって、前記切換機構が、前記抵抗体と前記尾輪とを支持する揺動ブラケットと、この揺動ブラケットを左右向き姿勢の切換軸芯を中心にして機体フレームに支持する枢支部と、前記揺動ブラケットの揺動姿勢を前記抵抗体の接地が可能な第1揺動姿勢又は前記尾輪の接地が可能な第2揺動姿勢の何れかを選択して保持するロック部材とを備えて構成され、前記ロック部材が、前記切換軸芯と直交する方向への作動により前記機体フレームと前記揺動ブラケットとに係合して前記第1揺動姿勢又は前記第2揺動姿勢に保持するロック状態と、逆方向への作動により係合の解除を行うロック解除状態とに操作自在に構成されている点にある。
この構成によると、機体フレームに対して枢支部により揺動ブラケットが左右向き姿勢の切換軸芯を中心にして揺動することで、抵抗体が接地可能な第1揺動姿勢と、尾輪が接地可能な第2揺動姿勢との何れかの姿勢に設定することが可能であり、ロック部材を切換軸芯と直交する方向への操作することにより、設定した姿勢を維持できる。また、ロック部材の逆方向への操作によりロックを解除することが可能となり、抵抗体と尾輪との姿勢の切換を容易に行える。
つまり、ロック部材の操作方向が、枢支部の切換軸芯と直交する方向に設定されているので、ロック部材は上下方向や、前後方向に操作されることになる。これにより、ロック部材を操作するために機体の側部に作業者が移動する必要がなく、機体の後方に位置する作業者がロック部材を操作することが可能となる。
従って、抵抗体と尾輪との姿勢の切換を容易に行える歩行型管理機が構成された。
本発明は、前記ロック部材は、前記ロック状態からの引き操作により前記ロック解除状態となるように構成されていると共に、前記ロック解除状態のときに前記揺動ブラケットに支持された状態となるように構成されていても良い。
つまり、ロック部材の操作方向が、枢支部の切換軸芯と直交する方向に設定されているので、ロック部材は上下方向や、前後方向に操作されることになる。これにより、ロック部材を操作するために機体の側部に作業者が移動する必要がなく、機体の後方に位置する作業者がロック部材を操作することが可能となる。
従って、抵抗体と尾輪との姿勢の切換を容易に行える歩行型管理機が構成された。
本発明は、前記ロック部材は、前記ロック状態からの引き操作により前記ロック解除状態となるように構成されていると共に、前記ロック解除状態のときに前記揺動ブラケットに支持された状態となるように構成されていても良い。
本発明は、前記機体フレームの後端部に支持部材を備え、この支持部材に対して前記枢支部により揺動自在に前記揺動ブラケットが支持され、この揺動ブラケットに対して前記ロック部材がスライド移動自在に支持されると共に、前記第1揺動姿勢で前記ロック部材が係合する第1係合孔と、前記第2揺動姿勢で前記ロック部材が係合する第2係合孔とが前記支持部材に形成されても良い。
これによると、ロック部材のスライド操作によりロック状態を解除して、抵抗体と尾輪とを一体的に揺動させた場合にロック部材は、揺動ブラケットと抵抗体と尾輪とが一体的に揺動する形態となり、例えば、作業者がロック部材を握ったまま切換機構による姿勢の切換を補助することが可能となる。この姿勢の切換の後にはロック部材を逆方向に操作することによりロック状態に移行することが可能となり操作が簡便となる。
本発明は、前記ロック部材が、前記第1係合孔と前記第2係合孔との何れにも係合する方向に向けて付勢機構で付勢され、この付勢機構の付勢力に抗して前記ロック部材を引き操作する操作グリップが前記ロック部材に形成されても良い。
これによると、ロック機構のロックを解除する場合には操作グリップを引き操作することで済み、ロック状態に移行する場合には操作グリップの操作を解除することで付勢機構の付勢力により、ロック部材が第1係合孔又は第2係合孔に係合する状態となり抵抗体と尾輪との姿勢を維持する状態に移行できる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
〔全体構成〕
図1には、歩行型管理機の全体側面が、図2には、その平面が夫々示されている。この歩行型管理機の走行機体1は、エンジン2を上端に支持した伝動ケース3から後方に操縦ハンドル4を延出するとともに、伝動ケース3の下部左右に回転軸5を横架支承し、伝動ケース3の上部左右にフェンダ6を張り出し配備した構成を有している。
〔全体構成〕
図1には、歩行型管理機の全体側面が、図2には、その平面が夫々示されている。この歩行型管理機の走行機体1は、エンジン2を上端に支持した伝動ケース3から後方に操縦ハンドル4を延出するとともに、伝動ケース3の下部左右に回転軸5を横架支承し、伝動ケース3の上部左右にフェンダ6を張り出し配備した構成を有している。
エンジン2は空冷式ガソリンエンジンが使用され、エンジン2の駆動力はベルトテンション式のクラッチ機構を兼ねた伝動装置7により伝動ケース3に伝えられる。エンジン2は、側部に備えたリコイルスタータ8により手動で始動を行うよう構成され、リコイルスタータ8にはエンジン2の始動時に引き操作するグリップ9が備えられている。
操縦ハンドル4は、鋼材製の丸パイプ材からなるハンドル基部4aと、その後端に横向きの支点P周りに回動可能に枢支連結された左右二股状となる鋼材製の操作ハンドル部4bとから構成されている。この操縦ハンドル4は、ハンドル基部4aと操作ハンドル部4bとの境界部分の支点Pに備えたノブ付きボルト10を緩めることで操作ハンドル部4bを上下に回動させ、任意の回動位置でノブ付きボルト10を締め込むことで、操作ハンドル部4bの高さを調節することができる。尚、この操縦ハンドル4は、操作ハンドル部4bを前方に大きく回動させることで、エンジン2に跨るように折り込み格納可能に構成されている。
伝動ケース3の後部(走行機体1の後部)には板金構造の後部ヒッチ12(機体フレームの一例)が備えられ、この後部ヒッチ12に挿通したハンドル基部4aの前端部が伝動ケース3の下部後方箇所に連結されることで、ハンドル基部4aが所定の後上がり傾斜姿勢で強固に固定支持される。
図1は、前進走行によって走行機体1の通過跡の左右に畝を形成してゆく外盛り式の畝立てを行う仕様の歩行型管理機が示され、伝動ケース3の下部に支承された左右の回転軸5には複数の耕起爪で構成される耕起ロータRが装着されている。
図1及び図2には、走行機体1に培土器40を備えると共に、抵抗体としての抵抗棒31を接地可能な位置に配置した歩行型管理機を示している。この構成から、耕起ロータRをダウンカット方向(図1の矢印参照)に高速で回転駆動して耕起しながら耕起ロータRの回転による前進が可能となる。この前進時に操縦ハンドル4の操作により抵抗棒31の地面への突入量を加減することで前進速度を調節して必要とする耕耘深さでの耕耘を行うと共に、走行機体1の左右位置に培土器40により畝を形成する。
この歩行型管理機を、路上等で走行機体を移動させる場合には、図3に示すように、尾輪32を接地可能な位置に配置すると共に、操縦ハンドル4の操作により尾輪32を接地させた状態で耕起ロータRを地面から浮き上がらせ、人為的な移動が実現する。
〔切換機構〕
図4〜図7に示すように、後部ヒッチ12の後端部には縦向き姿勢のパイプフレーム13が備えられ、これに丸棒状の連結ロッド14を挿通し、この連結ロッド14の下端に連結するベースプレート14aの上面に対して支持部材20が支持されている。連結ロッド14には径方向に貫通する挿通孔が形成され、パイプフレーム13にも径方向に貫通する挿通孔が形成され、夫々の挿通孔に挿通する連結ピン15により連結ロッド14が抜け止め状態で固定されている。この構成では、連結ピン15を抜き取ることでパイプフレーム13から連結ロッド14を抜き出すことで後部ヒッチ12から支持部材20を取り外すことが可能となる。
図4〜図7に示すように、後部ヒッチ12の後端部には縦向き姿勢のパイプフレーム13が備えられ、これに丸棒状の連結ロッド14を挿通し、この連結ロッド14の下端に連結するベースプレート14aの上面に対して支持部材20が支持されている。連結ロッド14には径方向に貫通する挿通孔が形成され、パイプフレーム13にも径方向に貫通する挿通孔が形成され、夫々の挿通孔に挿通する連結ピン15により連結ロッド14が抜け止め状態で固定されている。この構成では、連結ピン15を抜き取ることでパイプフレーム13から連結ロッド14を抜き出すことで後部ヒッチ12から支持部材20を取り外すことが可能となる。
このように後部ヒッチ12に支持された支持部材20は機体フレームの一部であり、この支持部材20に対し、枢支部としての左右向きで水平姿勢の枢支軸21の切換軸芯Xを中心にして揺動自在に揺動ブラケット22が備えられている。この揺動ブラケット22には支持パイプ23が固設され、この支持パイプ23に内嵌する状態で抵抗棒31が支持されている。また、揺動ブラケット22には車輪フレーム33が支持され、この車輪フレーム33の左右の延出端に対して回転自在に尾輪32が支持されている。
本発明の切換機構Aは、支持部材20と、枢支軸21と、揺動ブラケット22と、支持部材20に対する揺動ブラケット22の揺動姿勢を保持するロック部材24とで構成されている。これにより揺動ブラケット22を、図1、図4に示す如く抵抗棒31(抵抗体の一例)の接地が可能となる第1揺動姿勢と、図3、図5に示す如く左右の尾輪32の接地が可能となる第2揺動姿勢との何れかに設定できる。尚、尾輪32を接地可能な位置に配置する際には培土器40は取り外される。
支持部材20は、縦向き姿勢の左右一対の縦プレート20aと、この左右の縦プレート20aに挟まれる位置に配置されるロックプレート20bとを備えて構成されている。ロックプレート20bは、水平姿勢の上壁と、これに直交する縦向き姿勢の後壁とを備えている。上壁には、揺動ブラケット22を第1揺動姿勢に設定した際にロック部材24が係合する第1係合孔H1が穿設されている。これと同様に、後壁には、揺動ブラケット22を第2揺動姿勢に設定した際にロック部材24が係合する第2係合孔H2が形成されている。
揺動ブラケット22は、プレート材をコ字状に折り曲げることにより、左右の支持部材20の外面を挟み込む位置に配置される縦向き姿勢の側壁部22aと、左右の側壁部22aに連結する連結壁部22bとを一体的に形成した構造を有している。この左右の連結壁部22bと、左右の縦プレート20aとを横向きに貫通する状態で枢支軸21を備えている。これにより、支持部材20に対して枢支軸21の切換軸芯Xと同軸芯で揺動ブラケット22が揺動自在に支持される。
ロック部材24には丸棒材が用いられると共に、連結壁部22bに形成された貫通孔を挿通する位置に配置されている。連結壁部22bにはロック部材24を、切換軸芯Xと直交する方向にスライド移動自在に支持するブラケット26を備えており、このブラケット26の内部には、ロック部材24を突出方向に付勢する付勢機構として圧縮コイル型のロックバネ27を備えている。また、ロック部材24は、ロックプレート20bに係合する先端部位と反対側の端部を折り曲げることで操作グリップ24Aが一体的に形成されている。
このロック部材24と、ロックプレート20bと、ロックバネ27とでロック機構Lが構成され、このロック機構Lは、ロック部材24がロックバネ27の付勢力によって第1係合孔H1に係合することで揺動ブラケット22を第1揺動姿勢に保持するロック状態に達する。これと同様に、ロック部材24がロックバネ27の付勢力によって第2係合孔H2に係合するロック状態では揺動ブラケット22を第2揺動姿勢に保持するロック状態に達する。
支持パイプ23には径方向に貫通する挿通孔が形成され、抵抗棒31の上端部には径方向に貫通する複数の挿通孔が形成され、抵抗棒31の複数の挿通孔の1つと、支持パイプ23の挿通孔とに亘って固定ピン28を挿通することにより、抵抗棒31が支持パイプ23に固定される。尚、固定ピン28で抵抗棒31を固定する際に、抵抗棒31に形成された複数の挿通孔の選択により抵抗棒31の下方への突出量を複数段で調節できる。
この歩行型管理機では、抵抗棒31の外径と、前述した連結ロッド14の外径とが一致するものが使用され、後部ヒッチ12から支持部材20を取り外した状態で、後部ヒッチ12のパイプフレーム13に対し、抵抗棒31を挿入する形態で使用できるようにも構成されている。
図1、図4には揺動ブラケット22が第1揺動姿勢にある状態を示しており、この第1揺動姿勢では抵抗棒31が下方に突出して接地可能な位置に配置されると共に、尾輪32が走行機体1の後方に張り出す位置関係となる。この第1揺動姿勢においてロック部材24の操作グリップ24Aを作業者が握り、ロックバネ27の付勢力に抗して上方に引き上げる操作を行うことにより、ロック部材24と第1係合孔H1との係合が解除され(ロック解除状態となり)、揺動ブラケット22の揺動が可能となる。
そして、ロック部材24の操作グリップ24Aを作業者が握った状態で抵抗棒31を前方に送り出すように揺動ブラケット22を揺動させることにより、この揺動ブラケット22と一体的に抵抗棒31と尾輪32とが切換軸芯Xを中心にして揺動することにより、図3、図5に示すように、抵抗棒31が伝動ケース3の後方に近接する位置に達すると同時に尾輪32が下方突出して接地可能な位置に達する。このような位置関係に達した状態でロック部材24の操作グリップ24Aの引き操作を解除することにより、ロックバネ27の付勢力によりロック部材24が第2係合孔H2に係合して、揺動ブラケット22が第2揺動姿勢に維持される。
また、尾輪32が接地可能な位置に配置された状態から、抵抗棒31が接地可能な位置に切り換える際には、前述とは逆方向への操作が行われる。このような操作は、作業者が左右の操作ハンドル部4bの中間位置に立つ状態で、ロック部材24の操作グリップ24Aを握って操作することで実現するものであり、ロック部材24を切換軸芯Xに対して直交する方向に引き操作することでロック状態を解除し、この引き操作を解除するとこによりロックバネ27の付勢力によりロック状態に移行する。
〔培土器〕
培土器40は、後部ヒッチ12に着脱自在に連結される縦向き姿勢の縦フレーム41と、この縦フレーム41の上部位置に連結し、横方向に延びる補強フレーム42とを有すると共に、この縦フレーム41と補強フレーム42とにボルト43により連結されるゴム板や合成樹脂板で成る培土プレート44とを備えて構成されている。
培土器40は、後部ヒッチ12に着脱自在に連結される縦向き姿勢の縦フレーム41と、この縦フレーム41の上部位置に連結し、横方向に延びる補強フレーム42とを有すると共に、この縦フレーム41と補強フレーム42とにボルト43により連結されるゴム板や合成樹脂板で成る培土プレート44とを備えて構成されている。
培土プレート44は、上端側の横幅より下端側の横幅が狭く設定されることで斜め姿勢となる側縁を有しており、この側縁により畝の側面の成形が実現する。また、縦フレーム41と補強フレーム42とには鋼板が用いられ、縦フレーム41はプレス加工により左右一対の縦壁41aが形成され、この縦フレーム41の上端部に板状の補強フレーム42が溶接等の技術により固定されている。
この縦フレーム41の一対の縦壁41aの上端部分を上方に延出する形態で連結ブラケット41bが一体的に形成され、この連結ブラケットの延出端に連結孔41cが形成されている。この左右の連結ブラケット41bの間隔が、後部ヒッチ12の幅より僅かに広く設定されている。
後部ヒッチ12の一方の側面には保持部材46に支持される状態で、この保持部材46と、後部ヒッチ12とを左右方向に貫通する固定ロッド47が左右方向にスライド移動自在に支持されると共に、保持部材46の内部には固定ロッド47が貫通方向に付勢する圧縮コイル側の固定バネ48が備えられている。
固定ロッド47の外端部を折り曲げることにより操作ノブ47Aを一体的に形成しており、この操作ノブ47Aを固定バネ48の付勢力に抗して引き操作することにより固定ロッド47を、後部ヒッチ12から引き抜く位置までスライド操作できるように構成されている。
この構成から、培土器40を使用する場合には、固定ロッド47を後部ヒッチ12から引き抜く位置まで操作した状態で、後部ヒッチ12を挟み込む位置に連結ブラケット41bを挿入し、この連結ブラケット41bの連結孔41cに固定ロッド47が挿通する位置にセットし、この状態で操作ノブ47Aの操作を解除することで、固定バネ48の付勢力により固定ロッド47が、連結孔41cに挿通する状態に達し、培土器40が走行機体1に固定される。
このように、培土器40を走行機体1に備えた状態では、縦フレーム41に一体形成された左右一対の連結ブラケット41bが後部ヒッチ12を挟み込む位置に配置されるので、強固な連結が実現する。そして、この連結状態において固定ロッド47の引き抜く操作により連結ブラケット41bと固定ロッド47との連結を解除して、培土器40の取り外しが実現する。
〔実施形態の作用・効果〕
このような構成から、作業者が操縦ハンドル4の左右の操作ハンドル部4bの間の位置に立ち、ロック部材24の操作グリップ24Aを引き操作してロックを解除することが可能となる。そして、この操作グリップ24Aを握った手の力により揺動ブラケット22を、切換軸芯Xを中心に揺動させ、抵抗棒31と尾輪32との姿勢の切換を行うことも可能となり、軽快な切換が実現する。このように姿勢の切換を行う場合には、作業者が走行機体1の側部に移動することがなく煩わしさを感ずることもない。
このような構成から、作業者が操縦ハンドル4の左右の操作ハンドル部4bの間の位置に立ち、ロック部材24の操作グリップ24Aを引き操作してロックを解除することが可能となる。そして、この操作グリップ24Aを握った手の力により揺動ブラケット22を、切換軸芯Xを中心に揺動させ、抵抗棒31と尾輪32との姿勢の切換を行うことも可能となり、軽快な切換が実現する。このように姿勢の切換を行う場合には、作業者が走行機体1の側部に移動することがなく煩わしさを感ずることもない。
また、固定ロッド47の操作により、後部ヒッチ12に対して培土器40の着脱を容易に行えるものとなり、連結状態では、培土器40の縦フレーム41の連結ブラケット41bが後部ヒッチ12の両側面を挟み込む位置に配置されるので、強固な連結が実現すると共に、固定ロッド47の軸芯を中心にして培土器40の揺動も可能となる。
更に、連結ピン15を抜き取ることにより、切換機構Aを後部ヒッチ12から取り外せるため、例えば、メンテナンス時には走行機体1から抵抗棒31と尾輪32とを分離させることも容易に行える。特に、このように切換機構Aを取り外した場合には、後部ヒッチ12のパイプフレーム13に対して抵抗棒31の上端を直接的に挿入して作業を行うことも可能となる。
〔別実施形態〕
本発明は、上記した実施形態以外に以下のように構成しても良い。
本発明は、上記した実施形態以外に以下のように構成しても良い。
(a)支持部材20を用いずに後部ヒッチ12(機体フレームの一部)に対して直接的に揺動ブラケット22を支持しても良い。このように構成することにより少ない部品点数で切換機構Aを構成することが可能となり、抵抗棒31と尾輪32とを備えた状態でも歩行型管理機全体の小型化が実現する。
(b)支持部材20に対し切換軸芯Xと直交する姿勢で外方に突出するロックピンを備え、このロックピンに係脱可能な凹部を有するロック部材を、切換軸芯Xと直交する方向に変位自在に揺動ブラケット22に備えてロック機構Lを構成しても良い。
(c)ロック部材24を、揺動ブラケット22に対して抜き取り可能に構成する。このように構成したものであっても、切換軸芯Xと直交する方向へのロック部材24の操作により揺動ブラケット22を第1揺動姿勢と、第2揺動姿勢とに保持することが可能となる。
本発明は、抵抗体と尾輪とを走行機体の後部に姿勢切換自在に備える歩行型管理機に利用することができる。
1 機体(走行機体)
12 機体フレーム(後部ヒッチ)
20 支持部材
21 枢支部(枢支軸)
22 揺動ブラケット
24 ロック部材
24A 操作グリップ
27 付勢機構(ロックバネ)
31 抵抗体(抵抗棒)
32 尾輪
A 切換機構
X 切換軸芯
H1 第1係合孔
H2 第2係合孔
12 機体フレーム(後部ヒッチ)
20 支持部材
21 枢支部(枢支軸)
22 揺動ブラケット
24 ロック部材
24A 操作グリップ
27 付勢機構(ロックバネ)
31 抵抗体(抵抗棒)
32 尾輪
A 切換機構
X 切換軸芯
H1 第1係合孔
H2 第2係合孔
Claims (4)
- 抵抗体と尾輪との一方を接地可能な位置に切り換えて配置する切換機構を機体の後部に備えている歩行型管理機であって、
前記切換機構が、前記抵抗体と前記尾輪とを支持する揺動ブラケットと、この揺動ブラケットを左右向き姿勢の切換軸芯を中心にして機体フレームに支持する枢支部と、前記揺動ブラケットの揺動姿勢を前記抵抗体の接地が可能な第1揺動姿勢又は前記尾輪の接地が可能な第2揺動姿勢の何れかを選択して保持するロック部材とを備えて構成され、
前記ロック部材が、前記切換軸芯と直交する方向への作動により前記機体フレームと前記揺動ブラケットとに係合して前記第1揺動姿勢又は前記第2揺動姿勢に保持するロック状態と、逆方向への作動により係合の解除を行うロック解除状態とに操作自在に構成されている歩行型管理機。 - 前記ロック部材は、前記ロック状態からの引き操作により前記ロック解除状態となるように構成されていると共に、前記ロック解除状態のときに前記揺動ブラケットに支持された状態となるように構成されている請求項1記載の歩行型管理機。
- 前記機体フレームの後端部に支持部材を備え、この支持部材に対して前記枢支部により揺動自在に前記揺動ブラケットが支持され、この揺動ブラケットに対して前記ロック部材がスライド移動自在に支持されると共に、
前記第1揺動姿勢で前記ロック部材が係合する第1係合孔と、前記第2揺動姿勢で前記ロック部材が係合する第2係合孔とが前記支持部材に形成されている請求項1又は2記載の歩行型管理機。 - 前記ロック部材が、前記第1係合孔と前記第2係合孔との何れにも係合する方向に向けて付勢機構で付勢され、この付勢機構の付勢力に抗して前記ロック部材を引き操作する操作グリップが前記ロック部材に形成されている請求項3記載の歩行型管理機。
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