JP2013235901A - 基板処理方法及び記憶媒体 - Google Patents

基板処理方法及び記憶媒体 Download PDF

Info

Publication number
JP2013235901A
JP2013235901A JP2012106307A JP2012106307A JP2013235901A JP 2013235901 A JP2013235901 A JP 2013235901A JP 2012106307 A JP2012106307 A JP 2012106307A JP 2012106307 A JP2012106307 A JP 2012106307A JP 2013235901 A JP2013235901 A JP 2013235901A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
solvent
substrate
wafer
resist film
resist
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2012106307A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5807611B2 (ja
Inventor
Kosuke Yoshihara
孝介 吉原
Yuichi Terashita
裕一 寺下
Atsushi Okochi
厚 大河内
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokyo Electron Ltd
Original Assignee
Tokyo Electron Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tokyo Electron Ltd filed Critical Tokyo Electron Ltd
Priority to JP2012106307A priority Critical patent/JP5807611B2/ja
Publication of JP2013235901A publication Critical patent/JP2013235901A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5807611B2 publication Critical patent/JP5807611B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Photosensitive Polymer And Photoresist Processing (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Abstract

【課題】レジストパターンが形成された基板に関して、現像後の基板に形成された配線パターンについて、幅のばらつきを改善する技術を提供すること。
【解決手段】
レジスト膜が形成され、第1の加熱処理が行われたウエハWを露光処理した後、レジスト膜中の酸を拡散するための第2の加熱処理工程が終了するまでの間に、レジスト膜に溶剤蒸気または溶剤ミストを供給する。このため溶剤がレジスト膜に浸透し、酸の拡散が促進され、現像時にパターンが良好なものとなる。溶剤は、例えば第2の加熱処理を行う加熱モジュールの処理容器内に供給するようにしてもよく、溶剤の供給は加熱処理を行いながら実施してもよい。
【選択図】図8

Description

本発明は、基板に対してレジストパターンを形成する基板処理方法に関する。
半導体装置の製造プロセスにおいては、基板例えば半導体ウエハ(以下「ウエハ」という)表面にレジスト液を塗布して露光した後、現像処理を行うことにより、ウエハ表面にパターンマスクであるレジストパターンが形成される。この工程の後には、エッチング処理が行われ、例えば配線の埋め込み用の凹部が形成される。ところでパターンの微細化が更に進むと、レジストパターンの微細な形状の変化がパターン幅のばらつき(LWR:Line Width Roughness)となり、デバイスの特性への影響が大きくなる。
このため、LWRなどの配線への影響を抑える技術がこれまでにも検討されてきている。特許文献1には、レジストパターンを露光させた後、現像前あるいは現像後に、レジストパターンを芳香族系有機溶媒で処理することにより、レジストパターンを固化する方法が開示されているが、エッチング後のレジストパターンの除去が困難であるという欠点を有する。また、特許文献2には、レジストパターンと反応性の低い溶媒にレジストパターンを曝すことで、レジストパターン内の現像性を均一化する方法が開示されている。
一方、特許文献3には、現像によりパターン化されたレジスト膜を有したウエハを低圧雰囲気に置き、レジスト膜に対して溶解性を有する溶剤蒸気で処理することにより、LWRなどを改善する基板処理装置が開示されているが、レジストパターンの平滑化により課題を解決しようとする点で本発明とは目的が異なる。
これらの開示された技術は、パターン幅のばらつき防止を目的としている点では本発明と一致しているが、本発明の原理及び手法はこれらとは観点が異なる。
特開昭61−272931号公報 特開平3−261955号公報 特開2011−61142号公報
本発明はこのような事情においてなされたものであり、その目的は、基板に良好な形状のレジストパターンを形成することができる技術を提供することにある。
本発明の基板処理方法は、
基板に化学増幅型のレジスト膜を形成する工程と、
次いで、基板を加熱処理する第1の加熱処理工程と、
この工程の後、基板に対して露光処理を行う工程と、
しかる後、レジスト膜中の酸を拡散させるために基板を加熱処理する第2の加熱処理工程と、
その後、基板に対して現像処理を行う工程と、
前記露光処理を行う工程の後であって、前記第2の加熱処理工程が終了するまでの間に行われ、前記酸の拡散を促進させるために、前記レジスト膜に溶剤蒸気または溶剤ミストを供給して溶剤をレジスト膜に浸透させる溶剤供給工程と、を含むことを特徴とする。
本発明の記憶媒体は、
レジスト膜を成膜する基板処理方法を行う基板処理に用いられるコンピュータプログラムが記録された記憶媒体であって、
前記コンピュータプログラムは、上述の基板処理方法を実施するためのものであることを特徴とする。
本発明は、レジスト膜が形成され、加熱処理された基板を露光処理した後、レジスト膜中の酸を拡散するための加熱処理工程が終了するまでの間に、レジスト膜に溶剤蒸気または溶剤ミストを供給して溶剤をレジスト膜に浸透させている。このため前記酸の拡散が促進され、レジストパターンのLWRが改善され、良好なレジストパターンが得られる。
第1の実施形態におけるレジストパターン形成装置の概略を示す平面図である。 第1の実施形態におけるレジストパターン形成装置の概略を示す斜視図である。 第1の実施形態におけるレジストパターン形成装置の概略を示す側方断面図である。 第1の実施形態における棚ユニットの斜視図である。 第1の実施形態におけるPEBモジュールの断面図である。 第1の実施形態におけるPEBモジュール内の筐体のより詳しい断面図である。 第1の実施形態におけるPEBモジュール内の処理ガス供給路の詳細を示す図である。 第1の実施形態におけるレジストパターン形成装置で行う基板処理の手順を示したフローチャートである。 露光からPEBによる加熱までの間のウエハ表面で生じている反応の模式図(イメージ図)である。 第2の実施形態における第6ブロックB6の溶剤供給モジュールの概略図である。 第2の実施形態における棚ユニットの断面図である。 評価試験における各実験におけるLWR及び膜厚の結果を示したグラフである。 比較試験において得られたパターン形状のSEM写真である。
[第一の実施形態]
本発明の基板処理方法を実施する、塗布装置に露光ステーションを接続したレジストパターン形成装置について説明する。図1に示すように、塗布装置に露光ステーションを接続したレジストパターン形成装置は、キャリアブロック8a、処理ブロック8b、インターフェイスブロック8cを備え、インターフェイスブロック8cには露光ステーション8dが接続されている。キャリアブロック8aは、載置部80上に載置された密閉型のキャリア81から第1受け渡しアーム82がウエハWを取り出して、当該ブロックに隣接配置された処理ブロック8bに受け渡すと共に、第1受け渡しアーム82によって処理ブロック8bにて処理された処理済みのウエハWを受け取りキャリア81に戻すように構成されている。
図2及び図3に示すように、処理ブロック8bには、レジスト膜の下層側に形成されるボトム反射防止膜の形成処理を行うための第1、第2ブロック(BCT層)B1及びB2、レジスト液の塗布処理を行うための第3、第4ブロック(COT層)B3及びB4、及び現像処理を行うための第5、第6ブロック(DEV層)B5及びB6が設けられており、この処理ブロック8bは下部から順に各ブロックを積層することによって構成されている。また各ブロックには、加熱部や冷却部等を積層することによって構成された棚ユニットUが設けられている。
また処理ブロック8bには、キャリアブロック8a側に第1棚ユニット84が設けられ、インターフェイスブロック8cに第2棚ユニット85a及び第3棚ユニット85bが設けられており、第1棚ユニット84の各部間でウエハWを搬送するために、この第1棚ユニット84の近傍には、昇降自在な第2受け渡しアーム86が設けられている。この第1棚ユニット84、第2棚ユニット85a及び第3棚ユニット85bには複数の受け渡しユニットが設けられている。インターフェイスブロック8cは、インターフェイスアーム87a及び87bを備えており、インターフェイスアーム87a及び87bによって第2棚ユニット85a及び第3棚ユニット85bと露光ステーション8dとの間でウエハWの受け渡しを行う。露光ステーション8dは、インターフェイスアーム87a及び87bから搬送されたウエハWに対して所定の露光処理を行う。
第1ブロックB1及び第2ブロックB2は、ボトム反射防止膜を形成するための薬液をスピンコーティングにより塗布する塗布ユニットと、この塗布ユニットにて行われる処理の前処理及び後処理を行うための加熱、冷却系の熱系モジュール群と、塗布ユニットと熱系モジュール群との間に設けられ、これらの間でウエハWの受け渡しを行う搬送アームA1及びA2を備えている。第3ブロックB3及び第4ブロックB4は、レジスト膜を形成するためのレジストをスピンコーティングにより塗布する塗布ユニットと、この塗布ユニットにて行われる処理の前処理及び後処理を行うための加熱、冷却系の熱系モジュール群と、塗布ユニットと熱系モジュール群との間に設けられ、これらの間でウエハWの受け渡しを行う搬送アームA3及びA4を備えている。第5ブロックB5及び第6ブロックB6は、現像ユニット88が例えば2段に積層されており、この2段の現像ユニット88にウエハWを搬送するための搬送アームA5及びA6が設けられている。そして第6ブロックB6の棚ユニットUに本実施形態のPEBモジュール10が組み込まれ、B6の他の部分にはPOST1モジュールが組み込まれている。第6ブロックB6の棚ユニットUの概略図を図4に示す。図4では便宜上モジュールは2段で描画してあるが、実際には例えば3段である。PEB1は後述するPEBモジュール10が組み込まれたモジュール一つ一つを示しており、POST1は現像処理後のウエハWに対して加熱処理を行うモジュールである。
続いて、PEBモジュール10について説明する。
PEBモジュール10は、図5に示すように外装体をなす筐体2と、筐体2内に設けられた、上部材及び下部材からなる処理容器と、この処理容器内と外部からの基板の受け渡し位置との間で移動機構により移動する冷却アームと、を備えている。処理容器の上部材は、冷却アームが進入できる上方位置と、気密な処理雰囲気を形成する下方位置との間で昇降機構により昇降する。上部材の中央部には溶剤の気化機構が設けられている。図6には、処理容器に関連する部位の詳細構造が示されている。
筐体2は、容器本体21を備え、容器本体21内には、ウエハWの載置台23、気化機構3及び冷却アーム51が設けられている。載置台23には、加熱手段であるヒータ29と図示しない温度計測手段とが設けられている。また載置台23には、図示しない外部の搬送手段との間でウエハWの受け渡しを行うための複数本の昇降ピン24が設けられている。昇降ピン24は、載置台23の裏面側に設けられたカバー24bによって周囲を覆われている。また、最外周の底部には環状の排気機構25が設けられている。
気化機構3は、気化プレート31と、その中央部に溶剤供給部33、及び移動機構32から成り、溶剤供給部33からは配管を介してN2ガスタンク40及び溶剤タンク42から溶剤が供給されるようになっている。
図7で示すように気化プレート31には、溶剤供給部33を中心にして流路37が放射状に形成され、流路37群の外周には流路36が放射状に、かつ流路37と溶剤供給口35を中心とした同心円を描くように形成され、流路36群の外周には流路38が放射状に、かつ流路37と溶剤供給口35を中心とした同心円を描くように形成される。
また、筐体2外には加熱後のウエハを冷却するための冷却アーム51が備えられており、冷却アーム51が支柱52の底部に備え付けられた駆動部54により移動するように構成されている。この冷却アーム51は高さがウエハWの載置位置と略同じに設定されている。
次に上記実施形態の作用について図8のフローチャートを用いて説明する。
まずキャリアブロック8aから(図3参照)ウエハWを第1棚ユニット84の受け渡しユニットTRS1に第1受け渡しアーム82によって順次搬送し、このウエハWを第1ブロックB1に搬入し、ボトム反射防止膜の塗布をし(S101)、続いてプリベークを行う(S102)。そしてウエハWを第1受け渡しアーム82により、例えば第3ブロックB3に対応する受け渡しユニットTRS3に受け渡し、第3ブロックB3に搬入し、レジストの塗布を行う(S103)。レジストが塗布されたウエハWは第1の加熱処理であるPAB(Post-application Bake)が行われる(S104)。このPABを行う目的は、レジスト膜中の溶剤成分を揮発させ、レジスト膜を乾燥させること、及びレジストを改質させることである。その後ウエハWは、搬送アームA3により第1棚ユニット84の受け渡しユニットTRS3’に受け渡される。
受け渡しユニットTRS3’に受け渡されたウエハWは、インターフェイスブロック8cのインターフェイスアーム87を介して露光ステーション8dへと搬送され、ここで、ウエハWに露光処理が行われた後(S105)、インターフェイスアーム87aによってウエハWは第2棚ユニット85内の第6ブロックB6の受け渡しユニットTRS6’へと受け渡され、搬送アームA6により第6ブロックB6内の棚ユニットUのPEBモジュール10内に搬送され、基板処理が行われる。
ここで本実施形態のPEBモジュール10における、ウエハWを溶剤で湿潤させる処理及び、第2の加熱処理であるPEB(post-exposure bake)について図5を用いて説明する。メインアームA5、A6により、露光工程後のウエハWを開口部22から筐体2内に搬入し、冷却アーム51上に載置する。次に冷却アーム51を載置台23上に移動させ、昇降ピン24との協働作業によりウエハWを上昇状態の昇降ピン24上に載置し、冷却アーム51を後退させる。その後開口部22を閉じ、筐体2を密閉状態にする。
そして図7に示す気化プレート31の溶剤供給口33へ溶剤を供給する。溶剤は毛細管現象によって気化プレート31上に拡散される。そして溶剤が、流路36の外周側にあたる先端まで引き込まれるので、溶剤は気化プレート31上で自動的、且つ速やかに広範囲に亘って略均一に供給されることになる。気化プレート31から溶剤は筐体2内へと拡散し、ウエハWの表面のレジストパターンにも吸収される(S106)。
ウエハWのレジストパターンが溶剤で湿潤したタイミングで、昇降ピン24を下降させてウエハWを載置台23に載置し、ヒータ29を作動させ、PEBを行う(S107)。溶剤蒸気の供給時間は例えば60秒であり、この時間だけ溶剤蒸気が供給されるように溶剤供給ラインのバルブを開閉する。ウエハWは載置台23上で所定のプロセス温度、例えば100℃に加熱され、1分保持される。尚PEB処理時には、気化部3を介してN2ガスにより筐体2内がパージされ、また処理容器を囲むように常にパージガスの気流によりエアカーテンが形成された状態になり、このエアカーテンによって筐体2が外部と遮断されることになる。その後ウエハWのPEB処理が完了すると、気化部3を介して筐体2にN2ガスを供給し、筐体2内の置換処理を行う。
置換が完了した後、昇降ピン24によりウエハWを持ち上げる。そして冷却アーム51をウエハWの直下に挿入する。昇降ピン24と冷却アーム51との協働作業でウエハWを冷却アーム51上に載置し、冷却アーム51ごと載置台23からウエハWを撤去する。
冷却アーム51上で冷却されたウエハWは、図3の搬送アームA6へと載置され、現像ユニット88へ搬送される。現像ユニット88ではレジストパターンの現像が行われ(S108)、その後処理ユニットPOST1にて加熱処理を終えた後、搬送アームA6、第1棚ユニット84及び、第1受け渡しアーム82を介してキャリア81へと搬送される。
図9は、露光からPEBによる加熱までの間のウエハ表面で生じている反応の模式図(イメージ図)である。91はレジスト膜,92は反射防止膜である。図9(a)に示すように化学増幅型レジストが感光すると、感光した部分100で酸Pが発生し、樹脂をアルカリに可溶にする。この反応で更に酸が発生して連鎖的に酸が発生する。その成分がレジスト膜全体に浸透すると、レジスト膜が湿潤される(図9(b))。次いでレジスト膜が加熱されると、溶剤により湿潤しているため、酸の拡散が促進される(図9(c))。次いで現像液をレジスト膜に供給すると、感光部分100が溶解するが、酸の拡散が溶剤供給によって促進されているため、LWRが抑えられた良好なパターン形状が形成される(図9(d))。
上述の実施の形態によれば、化学増幅型レジストを用いたレジストパターン形成工程において、レジスト塗布後にPABを行った上で露光させた基板に対し、溶剤蒸気を供給してレジスト膜を湿潤させているので、PEBを行うことにより、レジスト膜中の酸の拡散が促進される。このためLWRが改善された良好な形状のレジストパターンを得ることができる。
上述の実施形態では、ウエハWの表面を溶剤で湿潤させた後PEBを行っているが、PEBを行いながら、即ちウエハWを加熱プレートで加熱処理しながらウエハWに溶剤蒸気を供給するようにしてもよい。
更にまた、ウエハWに対して液浸露光を行うに当たって、ウエハW上のレジスト膜の上に撥水性の保護膜を形成する場合には、液浸露光後に、例えば塗布、現像装置内に設けた洗浄モジュールにて剥離液により保護膜を剥離し、レジスト膜が露出した状態になった後、溶剤蒸気あるいは溶剤ミストをレジスト膜に供給すれば良い。
[第2の実施形態]
第2の実施形態では、露光処理後の溶剤供給処理をPEBモジュールにて行う代わりに、PEBモジュールとは別の専用の溶剤供給モジュールにて行うようにしている。それ以外については第1の実施形態と同様の装置を用いることができる。溶剤供給モジュールは、図10に示すように、外装体内の基台74の上に温調プレート71を配置し、温調プレート71の周囲の雰囲気を気密な処理雰囲気とするために昇降機構79aにより昇降自在な蓋体76が設けられている。蓋体76は、周縁の下面がシール部材を介して温調プレートの周囲の基台74の上面に押し付けられる位置と、ウエハWを受け入れるために前記雰囲気を開放する位置との間で昇降する。蓋体76の上面中央には、ミスト供給口62が設けられ、このミスト供給口は、配管61を介して気化器M1に接続されている。
気化器は、窒素ガス供給源41からの窒素ガスをキャリアガスとして溶剤供給源42からの溶剤をミスト化するいわば霧吹きの原理により溶剤ミストを生成するものである。V1、V2はバルブである。また蓋体76及び温調プレート71の内部には、これらの表面における溶剤ミストの付着を抑えるためにヒータ72および77などの温調部が設けられている。温調プレート71の周囲には、排気管75が配列されており、排気機構により処理雰囲気を排気するようになっている。73はウエハWの受け渡しのための昇降ピン、73aは昇降ピンを昇降させる昇降部である。
このような溶剤供給モジュールの配置については、図11に示すように、現像ブロックの棚ユニットの例えば2個を利用して当該棚ユニットを溶剤供給モジュールとして構成することができる。そしてウエハWに対して第1の実施形態と同様の処理を行って露光ステーションに搬入し、露光後のウエハWを溶剤供給モジュール内の温調プレート71にウエハWを載置した後、排気路75から排気しながら、ミスト供給口62から溶剤ミストを噴出させてウエハWの表面に溶剤ミストを供給する。その後、PEB処理及び現像処理を行う。
第2の実施形態についても第1の実施形態と同様の効果が得られる。また溶剤供給モジュールとしては、レジスト塗布などに用いられる、スピンチャックの周囲にカップ体を配置したスピンコーティング用のモジュールを用い、ウエハWの中心部に溶剤ミストノズルから溶剤ミストを供給し、ウエハWの遠心力により溶剤ミストをウエハWの表面全体に供給しても良い。
上述の実施の形態によれば、化学増幅型レジストを用いたレジストパターン形成工程において、レジスト塗布後にPABを行った上で露光させた基板に対し、溶剤蒸気雰囲気でレジストパターンを湿潤させ、その後にPEB処理を行うことでも、従来のレジストパターン形成装置によって加工されたレジストパターンよりも、LWRが改善されたレジストパターンが得られる。
本発明を評価するための評価試験及び本発明の効果を確認するための比較試験について述べる。
A. 評価試験
(評価試験1)
第1の実施形態にて用いたレジストパターン形成装置を用いて、ウエハ上に反射防止膜及びArF液浸用のレジスト膜を塗布し、その後第1の実施形態における溶剤供給工程を除いて、一連の処理を行い、レジストパターンを形成した。なお、露光装置としては液浸露光装置を用いている。
(評価試験2)
評価試験1において、レジスト塗布の後、第1の加熱処理であるPABを行わずに、速やかに露光処理を行った他は、評価試験1と同様の処理を行った。なお、レジスト塗布時のレジスト液膜は、評価試験1におけるレジスト液膜よりも5nm厚く形成した。
(評価試験3)
評価試験1において、レジスト塗布の後、第1の加熱処理であるPABを行うことに代えて、レジスト膜を自然乾燥する処理を行った他は、評価試験1と同様の処理を行った。
これら評価試験1〜3にて得られたレジストパターンについて、膜厚及びLWRについて測定した。測定結果を図12に示す。LWRとは、同一レジストパターンの幅を一定間隔、例えば10nm間隔で複数箇所測定した場合の3σの値である。
評価試験1と評価試験3がほぼ同一の結果となったのに比し、評価試験2では明らかにLWRの改善がみられる。またレジスト膜に溶剤が残存していても、膜減りは起こらないといえる。この実験結果から、本発明者はレジスト膜中の残存溶媒量が大きく関係しているのではないかと推測した。即ち、露光によりレジスト膜中に発生した酸がPEBにより拡散するにあたって、溶剤が残存していると酸の拡散がより促進されるのではないかと考えられる。
以上の結果のみからでは、単純にレジスト塗布量を多くし、PABや自然乾燥などの処理を行わないことでLWRの改善や膜厚の良好さにつながると考えることも出来るが、現実においては露光処理中にレジスト膜に溶剤が残存していると、溶剤の溶出(液浸)や脱ガス(ドライ)などの懸念があり、単純にこの結果を実際のレジストパターン形成に応用することは出来ない。
そこで、露光後にレジスト膜を溶媒で湿潤する方法を採用した。
B. 比較試験
(実施例1)
第1の実施形態にて用いたレジストパターン形成装置を用いて、ウエハ上に反射防止膜及びArF液浸用のレジスト膜を塗布し、その後第1の実施形態と同様にして一連の処理を行い、レジストパターンを形成した。なお、露光装置としは液浸露光装置を用いている。また溶剤供給工程は、60秒間行った。
(比較例1)
溶剤供給工程を行わないことの他は、実施例1と同様にしてレジストパターンを形成した。
これらレジストパターンをSEMにより観察した結果を図13に示す。二つの写真の比較から、溶剤処理を行った場合には、溶剤処理を行わない場合に比べてLWRが改善されたことが認められる。
W ウエハ
10 PEBモジュール
2 筐体
23 載置台
3 気化部
51 冷却アーム
61 ノズル
62 噴射口
8b 処理ブロック
8d 露光装置
88 現像ユニット
U 熱系モジュール

Claims (5)

  1. 基板に化学増幅型のレジスト膜を形成する工程と、
    次いで、基板を加熱処理する第1の加熱処理工程と、
    この工程の後、基板に対して露光処理を行う工程と、
    しかる後、レジスト膜中の酸を拡散させるために基板を加熱処理する第2の加熱処理工程と、
    その後、基板に対して現像処理を行う工程と、
    前記露光処理を行う工程の後であって、前記第2の加熱処理工程が終了するまでの間に行われ、前記酸の拡散を促進させるために、前記レジスト膜に溶剤蒸気または溶剤ミストを供給して溶剤をレジスト膜に浸透させる溶剤供給工程と、を含むことを特徴とする基板処理方法。
  2. 前記溶剤供給工程が行われる基板は、レジスト膜が最上層に位置することを特徴とする、請求項1に記載の基板処理方法。
  3. 前記第2の加熱処理は、処理容器内に基板を載置して行われ、
    前記溶剤蒸気または溶剤ミストは、前記処理容器内に供給されることを特徴とする請求項1または請求項2のいずれか一項に記載の基板処理方法。
  4. 前記第2の加熱処理は、処理容器内に基板を載置して行われ、
    前記溶剤供給工程は、前記処理容器とは別の容器内にて行われることを特徴とする請求項1または請求項2のいずれか一項に記載の基板処理方法。
  5. 請求項1ないし4のいずれか一項に記載された基板処理方法を実施するためのコンピュータプログラムを格納した記憶媒体。
JP2012106307A 2012-05-07 2012-05-07 基板処理方法及び記憶媒体 Active JP5807611B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012106307A JP5807611B2 (ja) 2012-05-07 2012-05-07 基板処理方法及び記憶媒体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012106307A JP5807611B2 (ja) 2012-05-07 2012-05-07 基板処理方法及び記憶媒体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013235901A true JP2013235901A (ja) 2013-11-21
JP5807611B2 JP5807611B2 (ja) 2015-11-10

Family

ID=49761798

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012106307A Active JP5807611B2 (ja) 2012-05-07 2012-05-07 基板処理方法及び記憶媒体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5807611B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20160144923A (ko) * 2015-06-09 2016-12-19 신에쓰 가가꾸 고교 가부시끼가이샤 패턴 형성 방법

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61272931A (ja) * 1985-05-29 1986-12-03 Fujitsu Ltd パタ−ン形成方法
JPH03261955A (ja) * 1990-03-13 1991-11-21 Fujitsu Ltd 現像方法
JP2002043215A (ja) * 2000-07-28 2002-02-08 Sharp Corp レジストパターン形成方法および半導体製造装置および半導体装置および携帯情報端末
JP2003142390A (ja) * 2001-11-07 2003-05-16 Sony Corp レジスト処理方法および半導体装置の製造方法
JP2010191409A (ja) * 2009-01-23 2010-09-02 Jsr Corp 酸転写用組成物、酸転写用膜及びパターン形成方法
JP2011061142A (ja) * 2009-09-14 2011-03-24 Tokyo Electron Ltd レジスト塗布現像装置およびレジスト塗布現像方法

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61272931A (ja) * 1985-05-29 1986-12-03 Fujitsu Ltd パタ−ン形成方法
JPH03261955A (ja) * 1990-03-13 1991-11-21 Fujitsu Ltd 現像方法
JP2002043215A (ja) * 2000-07-28 2002-02-08 Sharp Corp レジストパターン形成方法および半導体製造装置および半導体装置および携帯情報端末
JP2003142390A (ja) * 2001-11-07 2003-05-16 Sony Corp レジスト処理方法および半導体装置の製造方法
JP2010191409A (ja) * 2009-01-23 2010-09-02 Jsr Corp 酸転写用組成物、酸転写用膜及びパターン形成方法
JP2011061142A (ja) * 2009-09-14 2011-03-24 Tokyo Electron Ltd レジスト塗布現像装置およびレジスト塗布現像方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20160144923A (ko) * 2015-06-09 2016-12-19 신에쓰 가가꾸 고교 가부시끼가이샤 패턴 형성 방법
JP2017003737A (ja) * 2015-06-09 2017-01-05 信越化学工業株式会社 パターン形成方法
KR101988086B1 (ko) 2015-06-09 2019-06-11 신에쓰 가가꾸 고교 가부시끼가이샤 패턴 형성 방법

Also Published As

Publication number Publication date
JP5807611B2 (ja) 2015-11-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR102640367B1 (ko) 기판 처리 방법 및 열처리 장치
JP4830523B2 (ja) 塗布、現像装置、塗布、現像方法及びその方法を実施するためのコンピュータプログラム。
TWI625788B (zh) 基板處理方法、記憶媒體及加熱裝置
JP5575706B2 (ja) 疎水化処理装置、疎水化処理方法、プログラム及びコンピュータ記録媒体。
JP5067432B2 (ja) 塗布、現像装置、現像方法及び記憶媒体
JP5099054B2 (ja) 基板処理装置、基板処理方法、塗布、現像装置、塗布、現像方法及び記憶媒体
KR102016769B1 (ko) 성막 방법, 컴퓨터 기억 매체 및 성막 장치
KR20120026497A (ko) 임프린트 시스템, 임프린트 방법 및 컴퓨터 기억 매체
JP4271095B2 (ja) 基板加熱装置及び基板加熱方法
US20100232781A1 (en) Coating and developing apparatus, coating and developing method, and storage medium
KR20070056995A (ko) 도포ㆍ현상 장치 및 도포ㆍ현상 방법
JP2014057047A (ja) 基板処理装置及びガス供給装置
JP2012009831A (ja) インプリントシステム、インプリント方法、プログラム及びコンピュータ記憶媒体
JP5673523B2 (ja) 基板処理方法、基板処理装置及び記憶媒体
TWI642090B (zh) 基板處理方法、基板處理系統及基板處理裝置
JP5807611B2 (ja) 基板処理方法及び記憶媒体
JP4624936B2 (ja) 基板の処理方法及びプログラム
JP3831310B2 (ja) 処理装置
JP4678740B2 (ja) 塗布処理方法及び塗布処理装置
JP5415881B2 (ja) 疎水化処理装置、疎水化処理方法、プログラム及びコンピュータ記憶媒体
JP4807749B2 (ja) 露光・現像処理方法
WO2023276723A1 (ja) 基板処理装置及び基板処理方法
JP7158549B2 (ja) 基板処理方法、基板処理システム及びコンピュータ読み取り可能な記憶媒体
US20240120217A1 (en) Substrate treatment method, substrate treatment apparatus, and computer storage medium
JP7432770B2 (ja) 熱処理装置、熱処理方法及び記憶媒体

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20140623

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150324

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150522

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20150811

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20150824

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5807611

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250