JP2013235850A - 電子部品をパッケージする方法および装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】OLEDなどの温度に敏感な機能を有する素子のためのパッケージを提供する。
【解決手段】パッケージは、第1のガラス基板(12)、第2のガラス基板(16)、第1のガラス基板(12)と第2のガラス基板(16)とを隔離し、少なくとも1つの温度に敏感な素子を基板(12、16)の間に気密封止する壁(14)を含む。壁(14)は焼結フリットを含有し、壁の少なくとも一部が、焼結フリットのガラス成分を溶融することによって第2の基板(16)にレーザ封止される。壁(14)のレーザ封止された部分の、壁(14)に沿った任意の位置における最少幅(40)を2mm以上として、より大きなパッケージの気密性および強度を得ている。レーザ封止は、パッケージ内に収容される温度に敏感な素子(18、28、36)を実質的に劣化させることなく実行される。
【選択図】図1

Description

本発明は、ディスプレイ装置中で使用される有機発光ダイオード(OLED)のような電子部品をパッケージする方法および装置に関する。
OLEDディスプレイは、現時点で液晶ディスプレイ(LCD)を採用する多くの用途で使用することが現在考慮されている。OLEDディスプレイは、液晶ディスプレイよりも明るくかつ鮮明なイメージを提供でき、さらに、より少ない電力で足りる。しかし、OLEDは、酸素および水分に曝露されることに起因して損傷を受け易い。そのような曝露は、発光デバイスの耐用年数の縮小に至ることがある。従って、気密封止が、OLEDの長期性能のための基本的な要件のうちの1つである。
エポキシ樹脂のような有機材料によって、OLEDディスプレイを気密封止する努力がなされてきた。実質的により優れた性能を伴う代替技術が、本願の譲受人であるコーニング社によって開発された。この手法によると、フリット含有ペーストが、ガラス粒子、結晶粒子等の充填材料、および、媒体、例えば1種類以上の溶媒を含む媒体と、1種類以上の結合剤および/または分散剤とを混合することにより製造される。ペーストは、第1の基板(例えば、第1のガラス・シート)上に滴下され、例えば高温加熱炉を使用してこれを焼結することで、焼結フリット・パターンが作製される。
上記で得られる、フリット・カバー・ガラスまたは単にカバーとして知られる組立体は、1つ以上のOLED装置を搭載する第2の基板(例えば、第2のガラス・シート)に組み合わされる。カバーおよび第2の基板は、焼結フリット・パターンをレーザ・エネルギーにさらすことで相互に封止される。特に、焼結フリット・パターン上にレーザ・ビームを走査する(横断させる)ことで、焼結フリットの温度をその融点以上に局所的に上昇させる。このようにして、焼結フリットは、第2の基板に付着し、カバーと第2の基板との間で強固な封止を形成する。焼結フリットは有機材料ではなく、ガラスおよびセラミック材料であることから、酸素および水分がフリット封止を通しての浸透は、OLED装置を封入するために以前から採用されているエポキシ封止に比してはるかに遅い。
例えば対角線が14インチ以上の標準サイズのテレビジョンのような、大きな寸法のOLED装置の封止は、例えば携帯電話や、PDA、他のモバイル電子装置で使用されるような、それよりも小型のOLED装置の封止に比べて困難である。典型的な小型のOLED装置では、約0.7〜1.0mmの封止幅を有する焼結フリットで充分であることが判っている。特に、そのような封止幅により、典型的なディスプレイが1〜3年間は正常に動作するに充分な、水分および酸素に対する障壁が得られることが判明した。また、そのような封止幅により、これら小型の装置に充分な機械的強度が与えられる。その狭い封止幅は、小型のOLED装置で封止幅のために利用可能な小さなスペースにも適合する。例えば、典型的な小型のOLED装置では、封止に専用できるエッジ領域は、僅かに1.0〜1.5mmの幅のみである。
小型の装置とは対照的に、テレビジョンのような大寸法のOLED装置は、より長い稼働時間を必要とし、また、より多くの機械的な必要条件がある。その結果、OLEDのような影響を受けやすい電子部品のために、より強度が高くかつ/または水分および酸素の流入からより大きな保護を与える封止を有する大型のパッケージの必要性が高まっている。本発明は、この必要性に応えるものである。
本発明は、第1の態様において、以下:
(A)第1の基板(12)と、第2の基板(16)と、前記第1の基板(12)と前記第2の基板(16)とを隔て、融点Tfrit-meltを有する焼結フリットを含有し、かつ、前記第1の基板(12)に接合されると共に前記第2の基板(16)に接する壁(14)と、前記第1の基板(12)と前記第2の基板(16)との間に配設され、劣化温度Tdegradeを有する、少なくとも1つの温度に敏感な素子(18、28、36)とを供給し、
(B)直径Dbeamを有するレーザ・ビームを前記壁(14)に照射し、
(C)前記壁(14)の長さ方向に沿って前記ビームを速度Sで横断させ、前記壁(14)を加熱すると共に、前記壁(14)の幅(42)の少なくとも一部を前記第2の基板(16)に封止するパッケージ方法であって、
(i)前記少なくとも1つの温度に敏感な素子(18、28、36)の縁部と、前記第2の基板(16)に封止された前記壁(14)部分の縁部との間の、前記壁に沿った任意の位置における最少距離(44)がLminであり、
(ii)前記第2の基板(16)に封止された前記壁(14)部分の、前記壁に沿った任意の位置における最少幅(40)がWseal-minであり、かつ
(iii)Dbeam、Lmin、Wseal-min、Tfrit-melt、TdegradeおよびSが以下の関係:
(a)Wseal-min≧2mm、
(b)Dbeam>Wseal-min
(c)S≧(11mm/秒)・(Dbeam/2mm)・(0.2mm/Lmin)・(65℃/Tdegrade)2
(d)S≦(130mm/秒)・(Dbeam/2mm)・(450℃/Tfrit-melt)2
を満たす、パッケージ方法を提供する。
本発明は、第2の態様において、
第1のガラス基板(12)と、
第2のガラス基板(16)と、
前記第1のガラス基板(12)と前記第2のガラス基板(16)とを隔て、融点Tfrit-meltを有する焼結ガラス・フリットを含有する壁(14)と、
酸素および/または水分に敏感であり、前記壁(14)によって前記第1のガラス基板(12)と前記第2のガラス基板(16)との間に気密封止され、かつ、劣化温度Tdegradeを有する、少なくとも1つの素子(18、28、36)と
を備えるパッケージであって、
(i)前記壁(14)の幅(42)の少なくとも一部が前記第2の基板(16)に封止され、
(ii)前記第2の基板(16)に封止された前記壁(14)部分の、前記壁に沿った任意の位置における最少幅(40)がWseal-minであり、
(iii)前記少なくとも1つの素子(18、28、36)の縁部と、前記第2の基板に封止された前記壁(14)部分の縁部との間の、前記壁に沿った任意の位置における最少距離(44)がLminであり、
(iv)Wseal-min、Lmin、および、Tfrit-meltが以下の関係:
(a)Wseal-min≧2mm、
(b)0.2mm≦Lmin≦2.0mm、
(c)Tfrit-melt≧6.0・Tdegrade
を満たす、パッケージを提供する。
本発明の第1および第2の態様に係る特定の実施の形態では、Wseal-minは7mm以下である。Wseal-minは、6mm以下かつ3mm以上であることが好ましく、例えば、Wseal-minは約5mmに等しい。
本発明は、第3の態様において、
第1のガラス基板(12)と、
第2のガラス基板(16)と、
焼結ガラス・フリットを含み、前記第1のガラス基板(12)と前記第2のガラス基板(16)とを隔てる壁(14)と、
酸素および/または水分に敏感であり、前記壁(14)によって前記第1のガラス基板(12)と第2のガラス基板(16)との間に気密封止された、少なくとも1つの素子(18、28、36)と
を含むパッケージであって、
前記壁(14)が、隔離された複数の区画(32)を含み、各区画(32)が複数の副壁(30)を含み、該複数の副壁は、前記副壁(30)の少なくとも2つが破損したときにのみ、酸素および/または水分が容易に前記区画を通過するように配置されるパッケージを提供する。
本発明は、第4の態様において、
第1のガラス基板(12)と、
第2のガラス基板(16)と、
前記第1のガラス基板(12)と前記第2のガラス基板(16)とを隔てる壁(14)と、
酸素および/または水分に敏感であり、前記壁(14)によって前記第1のガラス基板(12)と第2のガラス基板(16)との間に気密封止された、少なくとも1つの素子(18、28、36) と
を含むパッケージであって、
前記壁(14)が、焼結ガラス・フリットを含有する複数の副壁(30)と、(i)例えばエポキシ樹脂などの有機材料を含有し、かつ、(ii)焼結フリットを含有する2つの前記副壁の間に位置する、副壁(34)とを含むことを特徴とするパッケージを提供する。ある実施の形態では、有機材料を含有する副壁は、焼結ガラス・フリットを含有する副壁とは接触しない。
本発明の種々の態様の上記概要に用いた参照符号は、単に明細書の読み手の便宜のためであり、本発明の範囲を制限することを意図するものではなく、かつそのように解釈してはならない。より一般的には、上記の全般的な記述および下記の詳細な説明の双方は、本発明の単なる例示であり、本発明の本質および特徴を理解するための概観または骨格を提供することを意図しているものと理解すべきである。
本発明の更なる特徴および利点は、以下に続く詳細な説明において記述され、一部はその記述から当業者に容易に明らかとなり、あるいは、本明細書で記述された発明を実施することによって理解されよう。添付の図面は、本発明の更なる理解を与えるためにこの明細書に含めるものであり、その一部を構成するものである。この明細書および図面で開示される本発明の様々な特徴は、その如何なる組合せにおいても、または、その全ての組合せにおいても使用できるものであることを理解すべきである。
本発明の一実施形態に係るディスプレイ装置の模式的な側面断面図。 本発明の一実施形態に従って、焼結フリット・パターンが接合されたガラス・シートの側面断面図。 枠形状を有するものとして焼結フリット・パターンを示す、図2のガラス・シートの平面図。 本発明に関連する様々な位置関係を示す模式図。 3つの異なる焼結フリット幅について、レーザ出力とレーザ走査速度との関係を示すグラフ。本図の縦軸はレーザ出力をワットで示し、横軸は走査速度をmm/秒で示す。 4つの異なるレーザ走査速度について、レーザ出力と焼結フリット幅との関係を示すグラフ。本図の縦軸はレーザ出力をワットで示し、横軸は焼結フリット幅をmm/秒で示す。 本発明のある実施形態で使用可能な熱管理システムを示す模式図。 単一の焼結フリット壁を採用する本発明の実施形態の模式図。 入れ子になった副壁から成る焼結フリット壁を採用する本発明の実施形態の模式図。 焼結フリットから成る副壁と有機材料から成る副壁とが入れ子になった壁を採用する本発明の実施形態の模式図。 局所的な欠陥に起因する漏洩を緩和できる、隔離された区画を有する壁を採用する本発明の実施形態の模式図。
上述のように、本発明は、その態様の幾つかにおいて、例えばOLEDなどの温度に敏感な素子をレーザ封止することによる、パッケージ化に関し、得られる封止が広い幅(すなわち、大きいWseal-min)を有し、パッケージの強度の増大および長い耐用年数を与える。
図1は、一般に参照符号10で示される、気密封止されたOLEDディスプレイ装置の模式的な側面断面図であり、OLEDディスプレイ装置は、第1の基板12、焼結フリット・パターン14、第2の基板16、少なくとも1つのOLED素子18、および、OLED素子に電気的に接触する少なくとも1つの電極20を備える。典型的には、OLED素子18は、陽極電極および陰極電極に電気的に接触している。図1の電極20は、いずれの電極をも示すように意図している。単純化のために単一のOLED素子のみを示しているが、ディスプレイ装置10は、そこに配置された多くのOLED素子を有していてもよい。典型的なOLED素子18は、1つ以上の有機層(図示せず)と、陽極/陰極の電極とを有する。しかし、公知のいかなるOLED素子18、または、将来のOLED素子18がディスプレイ装置10で使用できることを、当業者は直ちに理解すべきである。加えて、本発明のパッケージには、OLED素子18の他に、別の形式の薄膜デバイスを収容できることを理解すべきである。例えば、薄膜センサー、光電池などが、本発明を用いて製造できるであろう。
一実施形態では、第1の基板12は、溶融プロセスを使用して製造される透明な薄いガラス・シート、例えば、コーニング社のコード1737、「EAGLE2000(登録商標)」、「EAGLE XG(商標)」ガラス、日本電気硝子社の溶融ガラス、NHTechno、サムソン・コーニング精密ガラス社の溶融ガラスである。これに代えて、第1の基板12は、他のプロセス、例えば、OA10ガラスおよびOA21ガラスを製造するために旭硝子社によって使用されるフロート法で製造してもよい。第2の基板16は、第1の基板12と同じガラスで製造してもよく、あるいは、不透明な基板でもよい。
第1の基板12を第2の基板16に封止する前に、フリット含有ペーストを、第1の基板12の主要な表面に所定のパターンで堆積する。所定のパターンは、典型的には第1の基板12の自由エッジ13から約1mm離れた1本の線または複数の接続された線として配置され、典型的には、閉じた枠または壁の形状で堆積される。本明細書で用いられるように、用語「壁」は、パッケージの内部と外部環境との間の障壁の意味で用いられる。従って、それは、例えば円形、方形、長方形、三角形などの様々な形状をとることができる。本発明のある実施形態では、以下で示すように、壁は複数の副壁(図8〜10参照)から構成することができる。
好ましくは、フリット含有ペーストは、第1の基板12上に堆積された後、第2の基板16に封止される前に焼結される。これを実行するため、堆積されたペーストは、例えば、第1の基板12に付着するように加熱され、次いで、基板/加熱ペーストの組立体は加熱炉に収容され、加熱炉はペーストを焼結して(この分野では、ペーストを「焼成する」または「固結する」とも呼ぶ)、第1の基板12に接合された焼結フリット・パターン14から成る所望の組立体を作製する。これに代えて、その初期加熱ステップを省略して、基板/ペースト・パターンの組合せを、焼結のため加熱炉内に直接に収容してもよい。更なる代替として、焼結を、ガラス・シート全体ではなく、ペースト・パターンおよびそれを囲む基板のみを加熱することで行ってもよい。この局所的加熱は、ペースト・パターンの全体を同時にまたは連続する各部分上で行ってもよい。初期加熱の間に媒体の有機成分、例えば有機結合剤材料が焼失するため、一般に、初期加熱ステップを用いる加熱炉の手法が好ましい。焼結温度および焼結時間は、当然ながら、ペーストの組成、特にペーストのガラス粒子の組成に依存するであろう。
焼結フリット・パターン14を作製した後に、必要および好みに応じて、フリット線に沿った高さのばらつきが2〜4μmを超えないように、かつ、対象の標準的な高さHが装置の用途に応じて10μmから20μm以上となるように研磨できる。なお、もっと標準的な高さHは、約14〜16μmである。高さのばらつきがそれよりも大きいと、ガラス・シート12と基板16とを結合したときに、焼結フリット・パターンと第2の基板16との間に形成され得るギャップが、レーザ封止に際して焼結フリット・パターン14が溶融するときに閉じないか(下を参照)、あるいは、そのギャップが、特に冷却の際に基板の一方または双方をひび割れさせるような応力を取り込むかも知れない。適当な厚みであるが過度には厚くないフリットの高さHにより、レーザ封止を第1の基板12の背後から実行することが可能になる。焼結フリット・パターン14が薄すぎると、レーザ照射を吸収するのに十分な材料が残されず、欠陥に至る。パターンが厚すぎると、第1の基板の表面が溶融するのに十分なエネルギーは吸収できるものの、焼結フリットを溶融するのに必要なエネルギーが基板16近傍のフリット領域に到達することを妨げるであろう。これは、第1の基板と第2の基板との接合において、通常は乏しいまたはむらのある接合を生むことになる。
焼結フリット・パターン14を研磨する場合には、第1の基板12およびそれに付着した焼結フリット・パターン14の組立体は、マイルドな超音波洗浄環境にさらされ、蓄積しているであろう残留物が除去される。その洗浄では、温度を低く保って焼結フリット・パターン14の劣化を回避することができる。(もし行うならば)洗浄の後に、最終の処理ステップを行って残留する水分を除去することができる。例えば、組立体は、100℃の温度の真空オーブンに6時間以上収容することができる。オーブンから取り出した後に、組立体はクリーン・ルームに収容して、ほこりと残留物の蓄積を防止することができる。
封止プロセスは、1つ以上のOLED18および1つ以上の電極20を基板16の上面に堆積し、焼結フリット・パターン、1つ以上のOLEDおよび複数の電極が、フリット・パターンの厚みによって隔離された第1の基板12と第2の基板16とに挟まれるように、第1の基板12および焼結フリット・パターン14の組立体を、基板16の上面に載置するステップを有する。封止プロセスの間に、第1の基板12と第2の基板16との間にさほど強くない圧力を印加して、これらの接触を維持することができる。
次いで、第1の基板12を通して、レーザ・ビームをフリット・パターン上に導く。これに代えて、もし基板16が封止用の波長において透過性であれば、封止は、基板16を通して、または、双方の基板を通して行ってもよい。いずれの場合にも、1つまたは複数のビームを焼結フリット・パターン上で横断させて、焼結フリットのガラス成分が溶融し、基板12と基板16とを結合しかつ接合する気密封止を形成するように、パターンを局所的に加熱する。焼結フリット・封止14の存在に起因する基板12と基板16との間のギャップは、OLED素子18のための気密容器またはパッケージを形成する。特に、パッケージは、パッケージの表面を構成する2つの基板と、パッケージの壁を構成する焼結フリット14とを備える。パッケージの気密封止は、周囲環境内の酸素および水分がOLEDディスプレイ10内に侵入することを防止することにより、OLED18を保護する。
接合で用いる1つ以上のレーザ・ビームは、例えば焦点をぼかすことで、焼結フリット・パターン内の温度勾配を緩和することができる。勾配があまり大きいと(焦点が狭すぎると)OLEDディスプレイ10にひび割れが生じ障害に至ることに留意すべきである。焼結フリット・パターンは、一般に、溶融の際に、ウオーム・アップおよびクール・ダウン段階を必要とする。さらに、使用に先立って、第1の基板12および焼結フリット・パターン14の組立体は、不活性雰囲気内で保管して、溶融に先だつO2およびH2Oの再吸着を防ぐことが好ましい。
焼結フリット・パターン上でレーザ・ビームを横断させることで気密封止されたパッケージを製造する手法に関する更なる詳細は、本願と同一の譲受人に譲受された米国特許出願第2006/082298号、第2007/0128965号、第2007/0128966号、および、第2007/0128967号の各明細書に記載されており、引用によってそれら特許出願の内容の全てを本明細書に援用する。
同様に、パッケージの壁を構成する焼結ガラス・フリットに適した組成は、本願と同一の譲受人に譲受された、発明の名称を「フリットで気密封止されたガラス・パッケージおよびその製造方法」とする米国特許出願第2005/0001545号明細書に示されており、該出願は、米国特許第6,998,776号の一部継続出願である。これら双方の出願の内容の全てを、引用によって本明細書に援用する。焼結フリットのガラス成分として現時点で好ましいガラスは以下:22.92モル%Sb23、46.10モル%V25、0.97モル%TiO2、0.97モル%Al23、2.61モル%Fe23、および、26.43モル%P25を含み、焼結フリットの充填粒子として現時点で好ましいセラミックは以下:50モル%SiO2、25モル%Al23、および、25モル%Li2Oを含む。現時点で知られているまたはこれから開発される他の焼結ガラス・フリットは、当然のこととして本発明の実施に使用可能である。
先に述べたように、大型のディスプレイ、つまり、少なくとも14インチの対角線を有するディスプレイは、OLEDを封止する既存のプロセスに難問を突きつけている。さらに大型のディスプレイは、より長い封止長を有し、封止によって提供される障壁を通して水分および酸素が浸透する可能性が高い。重要なことは、OLEDディスプレイの劣化は、表示領域の全てにおいて一様には起こらず、主として漏洩位置に隣接して起こることである。従って、OLEDの劣化速度は、封止の周辺領域である漏洩位置に隣接する領域とほぼ同じである。より大型のOLED装置は、より大きな封止周辺領域を有する。特に、典型的なディスプレイのアスペクト比では、表示領域とその周辺領域の比は、ディスプレイの寸法に比例する。
水分および酸素の透過速度を低下させる1つの方法は、封止の幅を大きくすることである。一般的な条件下では、透過速度の大きさは、焼結ガラス・フリットから成る封止の封止幅の指数関数である。従って、小型のOLED、例えば、携帯電話のOLEDの耐用年数を、0.7〜1.0mmの封止幅で約1〜2年程度とすると、最小封止幅が5mmの焼結フリットを有する装置の耐用年数は約50年程度である。更に、より広い封止幅は装置の全体的な機械的強度をも改善するであろう。
焼結フリット封止の有効幅を広くする1つの方法は、互いに入れ子になっている複数の副壁から成る壁を使用することである(例えば、図8〜10を参照。図では、参照符号14が壁を、参照符号30が焼結ガラス・フリットの副壁を示す)。副壁は、例えば、従前から用いられている0.7〜1.0mm範囲の幅を有しうる。これら複数の副壁の存在により、パッケージの気密性及びその強度が増大する。
残念なことに、本発明に関連して、複数の焼結フリットの副壁自体が、封止にかなりの課題を提示することが発見された。具体的には、副壁のうち1つは、小型のOLEDパッケージで採用される技術を使用しレーザ封止ができるものの、レーザ封止を他の副壁で行ったときには、レーザにより発生した熱が最初の副壁の封止に損傷を与えることが発見された。特に、次の副壁の封止が、おそらくは熱膨張の結果として、隣接する最初の副壁を層間剥離させることが判明した。従って、レーザ封止の観点からは、焼結フリットの入れ子となった副壁の集合は、1つの厚い壁として取り扱い、一度に副壁の全てを一緒に封止することが必要であることが発見された。
図4は、本発明に関連する様々な位置関係を示す模式図である。この図では、参照符号36は温度に敏感な素子、例えばOLEDを示し、参照符号14は、温度に敏感な素子のために組み立てられたパッケージの壁を示す。壁14は、1)単一の焼結ガラス・フリット(例えば、図1及び7を参照)、2)複数の焼結フリットの副壁(例えば、図8及び10を参照。図では焼結フリットの副壁が参照符号30で示される)、または、3)複数の焼結フリットの副壁、および、有機材料、例えばエポキシ樹脂から成る1つ以上の付加的な副壁の組合せ(例えば、図9を参照。図では焼結フリットの複数の副壁が参照符号30で示され、有機材料から成る副壁が参照符号34で示される)とすることができる。
図4では、壁14の全体幅が線42で示され、封止幅が線40で示されており、封止幅が第2の基板にレーザ封止されるべき壁部分である。図4に示されるように、壁14は副壁を含んでいない。副壁を使用する場合には、全体幅は、単純に、最も内側の副壁の最も内側の縁部と、最も外側の副壁の最も外側の縁部との間の距離であり、封止幅は、壁が第2の基板にレーザ封止される最も内側の位置と最も外側の位置との間の距離である。
封止幅40は、全体幅42と等しくてもよく、あるいは、図4に示されたように、全体幅より小さくして、封止されていない部分38を残してもよい。また、封止幅は、図4に示されるように一様であってもよく、あるいは、壁の長さ方向に沿ってばらつきがあってもよい。いずれの場合にも、封止幅は、最小値、つまりWseal-minによって定められる。図4に示された一様な封止幅の場合には、Wseal-minは、線40の長さと等しく、また、一般的な場合には、壁の長さ方向に沿った任意の位置における壁の封止部分の横方向の幅の最小値である。
図4は、さらに温度に敏感な素子36と壁14との空間的関係を示す。特に、参照符号44は、温度に敏感な素子の縁部と、第2の基板に封止される壁部分の縁部との間の最小距離Lminを示す。図4に示されるように、温度に敏感な素子と壁の封止部分との間の間隔は一定であるが、この間隔は、壁の構成と壁によって定められるパッケージ内の1つ以上の温度に敏感な素子の配置とに応じて、壁に沿ったさまざまな位置において異なっていてもよい。間隔が異なる場合には、Lminは、壁の長さ方向に沿った任意の場所における最少間隔である。
0.7〜1.0mmの範囲の幅を有する焼結ガラス・フリットをレーザ封止する際には、レーザ出力と封止速度について、所定の組合せが許容されることが判明した。例えば、ビーム直径が焼結ガラス・フリットの幅の1.8倍であれば、ガウス強度分布を有するレーザ・ビームが好ましいことが判明した。0.7〜1.0mmの焼結フリットでは、この関係により、焼結フリットにおける一様な温度分布と、焼結フリットに沿った有効な加熱/冷却速度とが得られる(ここで用いられるように、ビーム直径(Dbeam)は、ISO11146標準におけるビーム・サイズの1/e定義を用いて決定されることに留意すべきである。つまり、レーザ・ビームの境界は、ビーム強度がそのピーク値の1/eに低下する位置として定義される)。
ビーム直径および焼結フリット幅を大きくすると、長手方向における個別の位置で加熱される時間長が、大幅に変化する。特に、同じ線形加熱速度を得るためには、レーザ・スポット・サイズが大きいほど、より大きな走査速度を必要とする。別の見方をすれば、1.8mmのビーム・サイズと9mmのビーム・サイズとで同じ走査速度で封止するには、線形加熱速度を実効的に1/5に減らすことを意味する。これら考察は、1.8mmのスポット・サイズによる1mmのフリットの封止と比較して、5mmのフリット封止幅では、9mmのレーザ・スポット・サイズを用いて、かなり高い電力および約5倍の速さの封止速度が必要になることを示唆する。
一般化すれば、封止される壁の幅の変化は、パッケージに供給される熱量が薄い壁と比較してかなり大きいことから、レーザに要求される電力、走査速度、および、最も重要なことには、温度管理を変化させる。更に、ビーム形状の変化もまた、パッケージされる温度に敏感な素子に与える封止プロセスの悪影響の低下に関連する。
一般に、焼結フリットを溶融し第2の基板に封止するのに必要な温度は電力および速度に拘わらず同じであるので、速度と電力はリンクさせている。しかしながら、速度を低くすると、より多くの熱拡散が発生し、ガラスの加熱領域が広くなり、パッケージされる温度に敏感な素子への損傷の可能性が高くなる。
図5Aおよび5Bは、レーザ出力とレーザ走査速度との関係を決定するために、異なるビーム・サイズおよび焼結フリット幅について行われた実験および計算の結果を示している。図5Aでは、横軸は速度をmm/秒で示し、縦軸はフリットを溶融温度にまで加熱するのに必要なレーザ出力をワットで示している。図5Bでは、横軸は焼結フリットの幅をmmで示し、縦軸はやはりフリットを溶融温度にまで加熱するのに必要なレーザ出力をワットで示している。図5Bでは、5mmを越える焼結フリット幅および800Wを超える電力のプロット値は、より小さな幅およびより低い電力で得られた測定に基づいて計算された値である。
図5Bは、更に横線22および縦線24を含んでいる。横線22は、現時点において市場で入手可能なレーザ、即ち3000〜4000ワット範囲のレーザの電力値に基づいたレーザ出力の実際的な上限を表す。入手可能ではあるが、そのような電力値の高いレーザは高価であり、従ってコスト効率の観点からは、1000W以下の電力値を持つレーザが好ましい。縦線24は、この基準が適用される場合に、レーザ封止される焼結フリットの幅が約7mm未満であることが好ましいことを示す。
上記を考慮すると、焼結フリット幅をより大きくするには、より高いレーザ出力およびより速い走査速度を必要とすることが理解されるであろう。特に、封止する焼結フリットの幅を大きくすると、パッケージ内の温度に敏感な素子の損傷のみならずガラス内の熱応力を回避するために、より速い走査速度が必要となる。
一般的な条件下では、レーザ封止の際の局所温度は、電力密度と速度の0.5乗とに比例して変化する。実験上では、焼結フリットの中心および縁部で得られた温度が焼結フリットのガラス成分を溶融させるのに十分なほど高いことを条件として、焼結フリット幅よりも少なくとも1.5倍(好ましくは、1.8倍)は大きい直径を有するガウス形状のビームが、良好な品質で一様な封止を与えることが判明した。5mmのフリットでは、これは9mmのガウス・ビームに相当する。他のビーム形状についても同様に、ビーム幅を決定することができる。
例えば、ガウス・ビームは、ビーム成形装置、例えばニューポート回折光成形装置、カタログ番号GBS−NIR−H(ニューポート社(米国カリフォルニア州アーヴィン所在)製)を使用して、フラットトップ・ビームに変換することができる。9mmのガウス・ビームおよ5mmの焼結フリットについては、焼結フリットの中心温度とその縁部温度の比率は、以下:
edge/Tcenter≒Pcenter/Pedge*(acenter/aedge)0.5
として計算される。
上記パラメータでは、ガウス・ビームのTedge/Tcenterは0.48に等しく、これにより、良好な品質の封止が得られることが判明した。フラットトップ・ビームの場合には、Pcenter=Pedgeである。その結果、ビーム直径を極めて小さくでき、例えば、acenter/aedgeは約1.15とすることができる。これは、円形のフラットトップ・ビームについては、ビーム直径が焼結フリット幅よりも僅かに1.05倍(好ましくは、1.15〜1.2倍)大きければよいことを意味する。これは、ガウス・ビームと同じ電力密度では、大きな電力の節約となる。
上記関係は、幾分さらに一般的な以下の関係:
edge/Tcenter≒(Pcenter/Pedge)・(Dbeam/a)0.5(F(Dg,Df,h))
を用いて導き出すこともできる。ここで、Pは電力密度、Dbeamはビーム直径、aはフリット縁部におけるビーム直径部分の長さ、F(Dg,Df,h)は拡散関数であり、Dgはガラス基板の熱拡散係数、Dfは焼結フリットの熱拡散係数、hはフリット幅である。9mm直径のガウス・ビーム、および、5mmの焼結フリット幅の場合には、上記の関係から、TedgeがTcenterの0.6〜0.7倍と推定される。
フラットトップ・ビームの場合には、F(Dg,Df,h)が、ガウス・ビームの場合と同じ値になるであろう。Dbeam/aは約2とする必要があり、これはフラットトップ・ビームのビーム直径が、ガウス・ビームにおけるDbeam/h=1.5(好ましくは、1.8)に代えて、Dbeam/h=1.05(好ましくは、1.15)にまで低下させることができることを意味する。
上述のように、焼結フリットを広くするために、ビーム直径をより大きくし、かつ、フリット露光の線速度を同じとするための条件は、より高い電力密度およびより速い移動速度を使用する必要があるということを意味する。移動速度(走査速度)とシステムの他のパラメータとの関係は以下のようにして得られる。
過度な熱損傷を発生することなく良好な封止を得るためには、以下の関係:
K1*Tfrit(edge)<τ0.5<K2*Tglass(x)
を満たすことが好ましい。ここで、τは露光時間、K1およびK2は、レーザ電力密度およびその分布に依存するスケーリング係数、Tfrit(edge)は、溶融を達成するために必要な焼結フリットの縁部における温度、Tglass(x)は、パッケージされる1つ以上の温度に敏感な素子に損傷を与えないように十分に低い必要がある、焼結フリットの縁部から距離xの位置でのガラス基板の温度である。この関係で表現されるように、レーザによるフリットの露光時間は、その厚み全体にわたりフリットを溶融するのに十分な長さであり、かつ、焼結フリットの縁部から距離xの位置におけるガラスが過度に熱くならないために名十分に短くする必要がある。
典型的な値は、Tfrit(edge)>450℃、Tglass(x=0.2mm)<85℃(すなわち室温からのΔTが65℃に等しい)である。曝露時間は、単純にビーム直径τ=Dbeam/Sに関連する。ここで、Dbeamはビーム直径、Sは焼結フリット上でのレーザの走査速度である。15μmのフリットをその高さ方向の全てで溶融させるためには、τは約15ミリ秒(好ましくは25ミリ秒、これは2mmのビーム直径における75mm/秒の走査速度に対応する)よりも大きいことが必要である。X>0.2mmでガラスを十分に低い温度に保つには、τは180ミリ秒よりも小さいことが必要である。この値は、いかなるビーム直径についても必要な速度の範囲を与える。この範囲は、典型的な焼結フリットおよび典型的なガラス基板の熱拡散率が同程度の大きさを有すること、および、フリットの厚み、例えば15〜20μmが、温度に敏感な素子の焼結フリットの縁部からの距離(例えば200μm)よりも小さいことが期待できることから、様々なシステムに適用可能である。
上記関係を使用すると、5mmのフリットを9mmのビーム直径で封止するためには、速度は360mm/秒よりも小さく、かつ、50mm/秒よりも大きいことが必要であり、一方、3mmのフリットを5.4mmのスポット・サイズで封止するには、速度範囲は216mm/秒から30mm/秒であると決定可能である。
走査速度Sとシステムのパラメータとの関係は、速度決定の中にフリットの封止位置の縁部と温度に敏感な素子との間の距離、その素子の劣化温度、および、焼結フリットの溶融温度を明示的に含めることにより更に定量化できる。それを行うことにより、以下の関係:
S≧(11mm/秒)・(Dbeam/2mm)・(0.2mm/Lmin)・(65℃/Tdegrade)2
S≦(130mm/秒)・(Dbeam/2mm)・(450℃/Tfrit-melt)2
が得られる。好ましくは、
S≦(80mm/秒)・(Dbeam/2mm)・(450℃/Tfrit-melt)2
である。
図5に示されるように、速度を速めるためには、焼結フリットで同じ温度に達するために、より高いレーザ出力を必要とする。同じスポット・サイズにおける電力密度Pと走査速度Sとの関係は、以下:
P/(S)0.5=一定
のように書ける。
この関係から、速度が4倍に増加すると、Pを2倍に増大させる必要があることがわかる。
以上のように、Sの上記関係は、パッケージされる1つ以上の素子、例えばOLEDの劣化温度を考慮に入れている。熱損傷の可能性を更に減らすためには、第1および第2基板の熱収縮を用いることが有用である。そのような熱収縮の例が図6に示されており、そこでは、例えば、プレート26はアルミニウムから成り、プレート24はシリカから成りうる。同様に、壁14の加熱する必要がある部分のみがパッケージを達成するように、レーザ・ビームからマスクすることが好ましい。
図7〜図10を参照すると、これらの図は、パッケージの壁の様々な構造を示している。これらの図では、参照符号28は1つ以上の温度に敏感な素子、例えば、パッケージに収容されるOLEDを示す。
図7は、気密封止を得るために、単一の厚い壁を使用する際の手法を示す。図8は、別の手法を示し、そこでは、壁の全体幅はまだ厚いものの、その厚さを単一の壁で得るのではなく、複数の副壁、例えば、図8に示すように2つの副壁を使用している。
図9は、更に別の手法を示し、そこでは、焼結ガラス・フリットから成る複数の副壁が、有機材料から成る1つの副壁と組み合わせて使用されている。有機材料は、好ましくはエポキシ樹脂であるが、例えば紫外線硬化アクリル樹脂のような他の材料も、本発明のこの態様の実施で使用可能である。有機材料から成る副壁は、好ましくは、図9に示されるような焼結ガラス・フリットから成る副壁の間に挟まれる。しかし、所望により、他の配置、例えば有機材料から成る副壁が最も内側または最も外側の副壁であるような配置も使用可能である。更に、有機材料から成る単一の副壁の使用が図9に示されているが、所望によりこの種の複数の副壁も使用可能である。有機材料から成る副壁を使用する際には、焼結ガラス・フリットから成る副壁を封止するのに使用されるレーザ・ビームは、有機材料に照射されないようにマスクすべきである。
図10は、隔離された区画32を形成するように配列された複数の副壁を含む壁を示す。このようにして、区画の少なくとも2つの副壁が破損したときにのみ、酸素および/または水分が、区画の1つを容易に通過可能である。図10に示された構造以外の構造も、本発明のこの態様の実施において使用することができる。例えば、角度を持たせた副壁を、複数の平行な副壁と90°に交差させて、壁の長手方向に沿った階段状またはハニカム型の構造を製作することができる。更に、単一層の隔離した区画ではなく、複数層を用いて、壁の局所的な欠陥に対する更に大きな保護を与えることもできる。
上記から、本発明の様々な態様の好ましい実施形態が以下:水分および酸素の浸透速度の低下のために得られる長い耐用年数;強度が封止されるフリットの幅に関係するので、より大きな機械的強度;および/または、気密障壁および高い機械的強度の双方を提供する焼結フリットと有機の封止の組合せを含む多数の利点を提供することが理解できよう。
本発明の範囲および原理から逸脱することなく成される様々な変更は、上記の開示から当業者には明白であろう。一例として述べると、大型のOLEDディスプレイに用いるパッケージの封止の観点から本発明を記述してきたが、所望により本発明は小型のディスプレイや、別の種類の温度に敏感な素子にも使用できる。以下の特許請求の範囲は、本明細書に記述の特定の実施形態や、その変更、変形、および、等価物をも包含することを意図するものである。
10 OLEDディスプレイ装置
12 第1の基板
13 エッジ/縁部
14 焼結フリット・パターン
16 第2の基板
18、28、36 温度に敏感な素子/OLED素子
20 電極
24、26 プレート
30、34 副壁
32 区画
38 封止されない部分

Claims (8)

  1. 第1のガラス基板、第2のガラス基板、焼結ガラス・フリットを含み、前記第1のガラス基板と前記第2のガラス基板とを隔てる壁、および、前記壁によって前記第1のガラス基板と前記第2のガラス基板との間に気密封止された少なくとも1つの有機発光ダイオードを備えるパッケージであって、
    前記壁が隔離された複数の区画を含み、各区画は複数の副壁を含み、該複数の副壁は、前記副壁の少なくとも2つが破損したときにのみ、酸素および/または水分が前記区画を容易に通過するように配置されることを特徴とするパッケージ。
  2. 前記壁が融点Tfrit-meltを有する焼結ガラス・フリットを含有し、かつ、前記少なくとも1つの有機発光ダイオードが劣化温度Tdegradeを有し、
    (i)前記壁の幅の少なくとも一部が前記第2のガラス基板にレーザ封止され、
    (ii)前記第2のガラス基板に封止された壁部分の、前記壁に沿った任意の位置における最少幅がWseal-minであり、
    (iii)前記少なくとも1つの有機発光ダイオードの縁部と、前記第2の基板に封止された壁部分の縁部との間の、前記壁に沿った任意の位置における最少距離がLminであり、
    (iv)Wseal-min、Lmin、および、Tfrit-meltが以下の関係:
    (a)Wseal-min≧2mm、
    (b)0.2mm≦Lmin≦2.0mm、
    (c)Tfrit-melt≧6.0・Tdegrade
    を満たすことを特徴とする請求項1記載のパッケージ。
  3. seal-min≦7mm、3mm≦Wseal-min≦6mm、または、Wseal-min≒5mmであることを特徴とする請求項2記載のパッケージ方法。
  4. 前記複数の副壁の少なくとも1つが焼結ガラス・フリットから成ることを特徴とする請求項1記載のパッケージ方法。
  5. 第1のガラス基板、第2のガラス基板、前記第1のガラス基板と前記第2のガラス基板とを隔てる壁、および、前記壁によって前記第1のガラス基板と前記第2のガラス基板との間に気密封止された少なくとも1つの有機発光ダイオードを含むパッケージであって、
    前記壁が、焼結ガラス・フリットを含有する2つの副壁と、(i)有機材料から成り、(ii)前記焼結フリットから成る2つの副壁の間に位置する、1つの副壁とを含む、複数の副壁を含むことを特徴とするパッケージ。
  6. 前記有機材料がエポキシ樹脂であることを特徴とする請求項5記載のパッケージ。
  7. 前記壁が融点Tfrit-meltを有する焼結ガラス・フリットを含有し、かつ、前記少なくとも1つの有機発光ダイオードが劣化温度Tdegradeを有し、
    (i)前記壁の幅の少なくとも一部が前記第2のガラス基板にレーザ封止され、
    (ii)前記第2のガラス基板に封止された壁部分の、前記壁に沿った任意の位置における最少幅がWseal-minであり、
    (iii)前記少なくとも1つの有機発光ダイオードの縁部と、前記第2の基板に封止された壁部分の縁部との間の、前記壁に沿った任意の位置における最少距離がLminであり、
    (iv)Wseal-min、Lmin、および、Tfrit-meltが以下の関係:
    (a)Wseal-min≧2mm、
    (b)0.2mm≦Lmin≦2.0mm、
    (c)Tfrit-melt≧6.0・Tdegrade
    を満たすことを特徴とする請求項5または6記載のパッケージ。
  8. seal-min≦7mm、3mm≦Wseal-min≦6mm、または、Wseal-min≒5mmであることを特徴とする請求項7記載のパッケージ方法。
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