JP2013235044A - 駆動装置、及び、それを用いたオートフォーカス装置、画像機器及びレンズ装置 - Google Patents

駆動装置、及び、それを用いたオートフォーカス装置、画像機器及びレンズ装置 Download PDF

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Abstract

【課題】レンズや撮像素子等の光学部材の光軸方向への微小振動駆動において、大振幅で高速且つ精密に効率良く光学部材を駆動制御が可能で、大きな振動や音が発生しない小型な駆動装置を提供すること。
【解決手段】可動レンズ103が一端に固定されると共に他端で固定部材に支持され、電圧印加に応じて少なくとも光軸方向に屈曲変位する複数のアクチュエータ111と、上記可動レンズ103と上記複数のアクチュエータ111とで構成される屈曲振動子を屈曲振動共振付近の周波数で振動させるように上記複数のアクチュエータ111を駆動することにより、上記可動レンズ103を上記光軸方向に振動変位させるアクチュエータ制御回路112と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、固定部材に対して光学部材を光軸方向に振動的に駆動する駆動装置、及び、それを用いたオートフォーカス装置、画像機器及びレンズ装置に関する。
近年、静止画のみならず動画の撮影が可能なデジタルカメラが製品化されている。そして、そのようなカメラは、ほぼ全て、オートフォーカス装置を搭載している。このオートフォーカス装置では、撮影レンズを構成する一部のレンズや撮像素子などの光学部材を、撮影レンズの光軸方向に、振動的に駆動するいわゆるウォブリングをすることにより、撮像素子によって異なる光軸上の位置で撮像した画像のコントラストから合焦点位置を検出してフォーカスレンズを駆動して合焦させることが行なわれる。この場合、光学部材の振動的駆動は、撮影チャンスを的確に捉えるために、高速で且つ精密に駆動することが求められている。一方、光学部材の振動的駆動により、振動や音が発生し、撮影者に不快感を与えたり、動画撮影時に音を記録してしまったりするなどの問題があり、光学部材を高速に振動駆動した場合でも、振動や音が低減、あるいは無くすことが求められている。
カメラのオートフォーカス装置において、フォーカスレンズをウォブリングしながら撮像された画像から焦点位置を評価して合焦位置にフォーカスレンズを駆動する機構が、特許文献1に開示されている。具体的には、フォーカスレンズをステッピングモータでウォブリング駆動するものある。
一方、特許文献2には、バイモルフ型圧電素子により、フォーカスレンズを光軸方向に駆動するものが開示されている。
特開2010−170051号公報 特開2006−209029号公報
カメラにおいて、オートフォーカスは高速、精密に行なわれないと、撮影機会を逃すことになったり、画質が悪くなったりするので、高速、精密にフォーカスレンズを駆動する必要がある。一方で、オートフォーカスの高速化のために撮影レンズの一部のレンズや撮像素子などの光学部材を高速で所定の振幅で振動的に駆動する、いわゆるウォブリングにより焦点位置を検出することが行なわれるが、大振幅で高速なウォブリング動作制御をしようとすると、制御が外れて、光学部材の動作が不安定になり、精密な位置や速度の制御が出来ない問題があった。また、例えウォブリング制御が安定して出来たとしても、摺動部があるために高速なウォブリングにより振動が発生してカメラやレンズに伝わり、使用者に不快感を与えたり、動画を撮影の場合に、振動により発生した可聴音を録音してしまったりするなどの問題も発生していた。そのため、大振幅で高速に光学部材をウォブリング駆動した場合に、安定した駆動制御が可能で、不要な振動を無くしたり、減少させたりすることが要求されている。
例えば、上記特許文献1に開示されている撮像装置では、フォーカスレンズを光軸方向に振動的に移動して異なるフォーカスレンズ位置で撮像した画像から焦点位置を検出してフォーカスレンズを合焦位置に制御している。そして、フォーカスレンズを光軸方向に振動的に駆動するいわゆるウォブリングには、ステッピングモータが用いられている。ステッピングモータで高速なウォブリングをしようとすると、当然、ステッピングモータが高速動作されることになるが、所定以上の高速になると、脱調が発生して駆動制御が出来なくなってしまう。また、ステッピングモータは、摺動部を持つので、高速に駆動すると、不要な振動や音が発生する。同様に、他の電磁式のアクチュエータ、例えばボイスコイルモータとしても、高速駆動すると、脱調と同じ原理で制御系が発振し、また、摺動動作するので、振動や音が発生する。
一方、上記特許文献2に開示されている撮像装置では、レンズユニットをバイモルフ型圧電素子に所定の電圧を印加することにより、光軸方向に変位させてフォーカスを合わせている。圧電素子の変位はもともと非常に小さいので、変位量を大きくするために、長いバイモルフ型圧電素子を用いている。すると、レンズユニットを支えているバイモルフ型圧電素子の剛性が低くなるため、レンズユニットに加わる重力等の外力によるレンズユニットの変位が発生し、その変位を補正してレンズユニットの光軸位置を精密に制御している。そのために、制御は大変複雑なものとなっている。また、バイモルフ型圧電素子の長さが長いために、撮像装置は大型なってしまう。さらに、バイモルフ型圧電素子を光軸方向に移動するためのバイモルフ先端とレンズ枠との係合部は摺動する機構となっており、不要な振動が発生したり、可聴音が発生したりするなどの問題もあった。
なお、以上のような問題は、カメラに限らず、望遠鏡、双眼鏡、プロジェクタ、顕微鏡など、オートフォーカス装置を備えた画像機器においても同様である。
本発明は、上記の点に鑑みてなされたもので、大振幅で高速且つ精密に光学部材を振動駆動が可能で、振動駆動しても可動枠の運動によって発生する振動や音が小さい駆動装置、及び、そのような駆動装置を搭載したオートフォーカス装置、画像機器及びレンズ装置を提供することを目的とする。
本発明の駆動装置の一態様は、固定部材に対して光学部材を光軸方向に振動的に駆動する駆動装置であって、上記光学部材が一端に固定されると共に他端で上記固定部材に支持され、電圧印加に応じて少なくとも上記光軸方向に屈曲変位する複数のアクチュエータと、上記複数のアクチュエータを駆動するアクチュエータ制御回路と、を具備し、上記アクチュエータ制御回路は、上記光学部材と上記複数のアクチュエータとで構成される屈曲振動子を屈曲振動共振付近の周波数で振動させるように上記複数のアクチュエータを駆動することにより、上記光学部材を上記光軸方向に振動変位させることを特徴とする。
また、本発明のオートフォーカス装置の一態様は、上記本発明の駆動装置の一態様と、撮影レンズが形成する光学像から撮像素子によって取得した画像データを基に合焦点位置を検出し、該検出した合焦点位置に基づくフォーカス制御情報を出力するオートフォーカス処理部と、上記オートフォーカス処理部からのフォーカス制御情報に従って、上記撮影レンズを構成する複数のレンズの内のフォーカスレンズを駆動する合焦駆動手段と、上記撮像素子の上記画像データの取得動作に対して所定の位相差を持って同期するように、上記アクチュエータ制御回路による上記アクチュエータの駆動タイミングを制御するタイミング制御手段と、を具備し、上記光学部材は、上記撮影レンズを構成する複数のレンズの内の一つ、または、上記撮像素子であることを特徴とする。
また、本発明の画像機器の一態様は、複数のレンズを含む撮影レンズと、撮像素子と、を備える画像機器であって、上記本発明の駆動装置の一態様と、上記撮影レンズが形成する光学像から上記撮像素子によって取得した画像データを基に合焦点位置を検出し、該検出した合焦点位置に基づくフォーカス制御情報を出力するオートフォーカス処理部と、上記オートフォーカス処理部からのフォーカス制御情報に従って、上記撮影レンズを構成する複数のレンズの内のフォーカスレンズを駆動する合焦駆動手段と、上記撮像素子の上記画像データの取得動作に対して所定の位相差を持って同期するように、上記アクチュエータ制御回路による上記アクチュエータの駆動タイミングを制御するタイミング制御手段と、を具備し、上記光学部材は、上記撮影レンズを構成する複数のレンズの内の一つ、または、上記撮像素子であることを特徴とする。
また、本発明の画像機器の別の態様は、撮像素子を備える画像機器であって、上記本発明の駆動装置の一態様と、上記撮像素子によって取得した画像データを基に合焦点位置を検出し、該検出した合焦点位置に基づくフォーカス制御情報を出力するオートフォーカス処理部と、上記撮像素子の上記画像データの取得動作に対して所定の位相差を持って同期するように、上記アクチュエータ制御回路による上記アクチュエータの駆動タイミングを制御するタイミング制御手段と、を具備し、上記光学部材は、上記撮像素子であることを特徴とする。
また、本発明のレンズ装置の一態様は、複数のレンズを含む撮影レンズを備えるレンズ装置であって、上記本発明の駆動装置の一態様と、上記撮影レンズが形成する光学像から検出された合焦点位置に基づくフォーカス制御情報を受け、該フォーカス制御情報に従って、上記撮影レンズを構成する複数のレンズの内のフォーカスレンズを駆動する合焦駆動手段と、を具備し、上記光学部材は、上記撮影レンズを構成する複数のレンズの内の一つであることを特徴とする。
本発明によれば、光学部材を振動駆動する場合に、光学部材と複数のアクチュエータとで構成した屈曲振動子を屈曲振動共振付近の周波数で振動させるようにしたので、光学部材を大振幅で高速且つ精密に駆動制御可能で、光学部材を振動駆動しても振動や音の発生が少ない駆動装置、及び、そのような駆動装置を搭載したオートフォーカス装置、画像機器及びレンズ装置を提供することができる。
図1は、本発明の第1実施形態に係る駆動装置を用いた本発明の第1実施形態に係るレンズ装置としての交換レンズを含む、本発明の第1実施形態に係る画像機器としてのカメラシステムの構成を説明するためのブロック図である。
図2(A)は、交換レンズのウォブリング機構の構成を説明する正面図であり、図2(B)は、図2(A)のウォブリング機構のAA線側断面図であり、図2(C)は、図2(A)のウォブリング機構のBB線側断面図である。
図3は、アクチュエータの腕長さと可動レンズの質量変更による共振周波数付近の可動レンズの振動振幅との関係を示す図である。
図4は、アクチュエータへの入力電圧と可動レンズの振動振幅との関係を示す図である。
図5は、アクチュエータの構成を説明する分解斜視図である。
図6は、アクチュエータの構造の詳細を説明するための部分拡大斜視図である。
図7は、アクチュエータの構成とアクチュエータ制御回路を説明する図である。
図8は、アクチュエータへの入力信号と可動レンズの位置との位相差、及び、アクチュエータへの入力信号と撮像動作との位相差を説明するための図である。
図9は、アクチュエータへの入力電圧と可動レンズの振動の位相差を示す図である。
図10は、アクチュエータ制御回路の構成を示すブロック図である。
図11は、図10のアクチュエータ制御回路の各構成部材から出力される信号により動作を説明するタイムチャートを示す図である。
図12は、カメラシステムの動作を説明するフローチャートである。
図13は、オートフォーカスの動作を説明するフローチャートである。
図14(A)は、本発明の第2実施形態に係る駆動装置における撮像素子のウォブリング機構の構成を説明する正面図であり、図14(B)は、図14(A)のウォブリング機構のAA線側断面図であり、図14(C)は、図14(A)のウォブリング機構のBB線側断面図であり、図14(D)は、図14(C)のウォブリング機構のCC線側断面図である。
以下、本発明を実施するための形態を図面を参照して説明する。
なお、以下の説明に用いる各図においては、各構成要素を図面上で認識可能な程度の大きさとするため、各構成要素毎に縮尺を異ならせてあるものであり、本発明は、これらの図に記載された構成要素の数量、構成要素の形状、構成要素の大きさの比率、及び各構成要素の相対的な位置関係のみに限定されるものではない。
また、以下の説明において、カメラ本体200から被写体に向かう方向を前方と称し、その反対を後方と称する。さらに、交換レンズ100が構成する光学系の光軸O1と一致する軸をZ軸とし、Z軸に直交する平面上において互いに直交する2つの軸をX軸及びY軸とする。
[第1実施形態]
図1は、本発明の第1実施形態に係る駆動装置を搭載した本発明の第1実施形態に係る画像機器としてのカメラシステム10の構成例を示すブロック図である。
図1に示したカメラシステム10は、本発明の第1実施形態に係るレンズ装置としての交換レンズ100と、カメラ本体200とを含み、それらがI/F219を介して通信可能に接続されている。
交換レンズ100は、被写体像を形成する撮影レンズ113を構成するフォーカスレンズ101、変倍レンズ102、可動レンズ103と、絞り104と、フォーカスレンズ101を焦点合わせのために光軸O1方向に駆動制御するドライバ105と、絞り104を構成する絞りハネを駆動制御するドライバ106と、変倍レンズ102を光軸方向に駆動制御するドライバ107と、カメラ本体200内のボディ制御用マイクロコンピュータ(以下、「Bucom」と称する)214とI/F219を介して通信して交換レンズ100内の各ドライバや制御回路を制御するレンズ制御用マイクロコンピュータ(以下、「Lucom」と称する)108と、制御回路の制御に必要な情報を記憶しているFlashメモリ109と、可動レンズ103の位置を検出する位置センサ110と、可動レンズ103を駆動する複数のアクチュエータ111と、アクチュエータ111を駆動するための電気信号を発生するアクチュエータ制御回路112と、を含む。
カメラ本体200は、撮像時にシャッタハネをシャッタ駆動機構220により駆動制御して露出制御するシャッタ201、防塵フィルタ制御回路222により超音波振動させて画像に写る塵埃を除去する防塵フィルタ221、撮影レンズ113が作る光学像の空間周波数の高い成分を除去する光学ローパスフィルタ223、撮影レンズ113が作る光学像を電気信号に変換する撮像素子202、撮像素子202の電気信号のノイズ除去等のアナログ処理するアナログ処理部203、アナログ処理部203のアナログ出力をデジタル画像信号に変換するアナログ/デジタル変換部(以下「A/D変換部」と記す)204、被写体からの光を測光して撮影時の画像の露出を制御する情報を出力するAE処理部205、撮影された画像に画像処理をして最終出力される画像情報を出力する画像処理部206、撮影レンズが作る光学像の合焦点位置を検出してフォーカスを制御するためのフォーカス制御情報を出力するAF処理部207、撮影された画像の情報を圧縮したり、圧縮されたものを元の情報に戻したりする画像圧縮展開部208、撮影された画像や撮影時の情報等を表示するLCD210を制御するLCDドライバ209、撮影された画像や撮影時の情報を記録媒体212に記録したり、呼び出したりするメモリインターフェース(以下「メモリI/F」と記す)211、撮影された画像等の情報を一次的に記憶するためのSDRAM213、カメラシステムの電気回路をバス217等を通して制御するBucom214、制御用の情報等を記憶するFlashメモリ215、レリーズやダイヤル、ボタン等のカメラ本体200を操作するための操作部216、及び、電池224、電源回路218を含む。
また、カメラ本体200には、手ブレ防止機構が搭載されており、X軸回りの角速度を検出するX軸ジャイロ225、Y軸回りの角速度を検出するY軸ジャイロ226、撮像素子202が保持されるホルダ228のX軸、Y軸方向の位置を検出する位置検出センサ227、各ジャイロからの検出値と位置検出センサ227の位置情報に応じてアクチュエータの制御をする防振制御回路229、防振制御回路229からの制御値に応じてX軸アクチュエータ230とY軸アクチュエータ231を駆動するアクチュエータ駆動回路232、X軸アクチュエータ230でX軸方向に、Y軸アクチュエータ231でY軸方向に駆動される撮像素子202が保持されたホルダ228、ホルダ228をX軸方向、Y軸方向に移動自在に保持してカメラ本体200に固定されるフレーム233を含む。さらに、カメラ本体200には内蔵のストロボ234、Bucom214の指示に従いストロボ234の発光を制御するストロボ制御回路235を含む。
なお、Lucom108及び/又はBucom214は、制御手段の一例であり、異なる回路構成としても良い。
また、図1では、フォーカスレンズ101、変倍レンズ102、可動レンズ103は、それぞれ単一のレンズで表記されているが、複数のレンズ構成であっても良いし、光学的なフィルタ等の光学素子を含んでいても勿論良い。
以上の構成の内、既知のデジタルカメラと同様であって、本発明と関連の無い構成については、その詳細な説明は省略する。
フォーカスレンズ101は、被写体の光学像を撮像素子202の受光面に集光させる。変倍レンズ102は、撮影レンズ113の焦点距離を変えることにより、被写体の光学像の倍率を変える。また、フォーカスレンズ101も光学像を変倍するときに、動作される構成の交換レンズ100であっても、勿論良い。撮影レンズ113の焦点位置を振動的に変位させるために振動的に変位する可動レンズ103は、フォーカスレンズ101や変倍レンズ102や、それらのレンズを構成するレンズの1つであっても良い。
Lucom108は、ドライバ105,106,107、I/F219、Flashメモリ109、位置センサ110、アクチュエータ制御回路112と接続されている。Lucom108は、Flashメモリ109に記憶されている情報の読み込み・書き込みを行うとともに、ドライバ105,106,107、アクチュエータ制御回路112を制御する。Lucom108は、また、I/F219を介して、Bucom214と通信することができ、様々な情報をBucom214へ送信し、また、Bucom214から様々な情報を受信する。例えば、Lucom108は、レンズの操作部材(不図示)の状態に応じた情報や位置センサ110の出力信号(検出信号)や、フォーカスレンズ、変倍レンズ、絞りの位置や状態信号に応じた情報をBucom214へ送信する。また、例えば、Lucom108は、アクチュエータ制御回路112の制御情報をBucom214から受信する。Lucom108は、さらに、Bucom214から受信した制御情報に基づいて、アクチュエータ制御回路112を制御する。
ドライバ105は、Lucom108の指示を受けて、フォーカスレンズ101を駆動させて焦点位置の変更を行う。ドライバ106は、Lucom108の指示を受けて、変倍レンズ102を駆動させて焦点距離の変更を行い、ドライバ107は、Lucom108の指示により、絞り104を駆動して被写体の光量を調節する。より具体的には、フォーカスレンズ101は、ドライバ105内に設けられた図示しないステッピングモータやVCMや超音波モータ等のアクチュエータによって駆動される。また、変倍レンズ102は、ドライバ106内に設けられた図示しないステッピングモータやVCMや超音波モータ等のアクチュエータによって駆動される。さらに、絞り104は、ドライバ107内の図示しないステッピングモータ等で駆動される。
アクチュエータ制御回路112は、Lucom108の制御の下、アクチュエータ111を駆動する。アクチュエータ111は、アクチュエータ制御回路112からの制御信号を受けて、アクチュエータ111を駆動し、アクチュエータ111の一端に取り付けられた可動レンズ103の運動を制御し、撮影レンズ113の焦点位置を検出するために、微小な光軸方向の振動動作であるウォブリングをする。すなわち、アクチュエータ111は、アクチュエータ制御回路112を介してLucom108によって制御される。なお、アクチュエータ111は、詳しくは後述するように、例えば、積層された圧電体により構成され、電圧を印加することにより、光軸方向に屈曲するバイモルフとなっている。
位置センサ110は、可動レンズ103の位置を検出し、その検出信号をLucom108へ出力する。なお、位置センサ110は、可動レンズ103に求められる検出範囲や精度や構成を持つものである。詳しくは後述するように、例えば、可動レンズ103を構成する枠に設けた磁石に対向して、固定枠に設けるホール素子により構成される。勿論、可動レンズ103の位置検出に、GMR(巨大磁気抵抗素子)を用いたり、光学的なものや静電的なものを用いたりしても良い。また、図示されていないが、フォーカスレンズ101、変倍レンズ102、絞り104には可動機構が用いられており、可動部材の位置を検出するための位置検出機構を夫々持っている。
シャッタ201は、Bucom214の指示を受けて駆動し、撮像素子202に被写体を露光する時間を制御する。例えば、シャッタ201は、先幕と後幕の2つのシャッタ幕を持ち、2つの幕が形成するスリットを撮像素子202の短辺側あるいは長辺側に走らせることで露光をする。ここでは、シャッタ201は、機械式のものであるが、電子的なものであっても構わない。例えば、撮像素子への所定時間の露光後に撮像素子の全画素の電気信号を一斉に読み込む、いわゆるグローバルシャッタで合ってもよいし、画素の水平ラインごとに読み込む方式であっても良い。
撮像素子202は、各画素を構成するフォトダイオードの前面に、ベイヤー配列のカラーフィルタが配置された撮像素子である。ベイヤー配列は、水平方向にR画素とG(Gr)画素が交互に配置されたラインと、G(Gb)画素とB画素が交互に配置されたラインとを有し、さらにその2つのラインを垂直方向にも交互に配置することで構成されている。この撮像素子202は、フォーカスレンズ101及び変倍レンズ102、可動レンズ103により集光された光を、画素を構成するフォトダイオードで受光して光電変換することで、光の量を電荷量としてアナログ処理部203へ出力する。なお、撮像素子202は、CMOS方式のものでもCCD方式のものでも良い。
アナログ処理部203は、撮像素子202から読み出された電気信号(アナログ画像信号)に対し、リセットノイズ等を低減した上で波形整形を行い、さらに目的の明るさとなるように、ゲインアップを行う。A/D変換部204は、アナログ処理部203から出力されたアナログ画像信号をデジタル画像信号(以後、画像データという)に変換する。
バス217は、カメラ本体200内部で発生した各種データをカメラ本体200内の各部に転送するための転送路である。バス217は、AE処理部205、画像処理部206、AF処理部207、画像圧縮展開部208、LCDドライバ209、メモリI/F211、SDRAM213、Bucom214に接続されている。A/D変換部204から出力される画像データは、バス217を介して一旦SDRAM213に記憶される。
AF処理部207は、画像データから高周波成分の信号を取り出し、AF(Auto Focus)積算処理により、画像のコントラスト等の合焦評価値を取得する。この時、可動レンズ103が光軸方向に振動的に駆動しており、焦点位置が被写体に近づいた位置で撮影した画像と離れた位置近傍で撮影した画像とを用いてこのAF処理することにより、合焦評価値を比較することで焦点位置のある方向を判定することが可能となっている。焦点位置がある方向が判ることにより、より高速でAF駆動をすることが出来る。
Bucom214は、カメラ本体200の各種シーケンスを統括的に制御する。Bucom214には、操作部216およびFlashメモリ215が接続されている。
操作部216は、電源ボタン、レリーズボタン、再生ボタン、メニューボタン、動画ボタン、各種入力キー等の操作部材である。ユーザによって、操作部216の何れかの操作部材が操作されることにより、Bucom214は、ユーザの操作に応じた各種シーケンスを実行する。レリーズボタンは、ファーストレリーズスイッチとセカンドレリーズスイッチの2段スイッチを有して構成されている。レリーズボタンが半押しされて、ファーストレリーズスイッチがオンされた場合に、Bucom214は、AE処理やAF処理等の撮影準備シーケンスを行う。また、レリーズボタンが全押しされて、セカンドレリーズスイッチがオンされた場合に、Bucom214は、撮影シーケンスを実行して撮影を行う。
Flashメモリ215は、Bucom214にて実行する各種プログラムも記憶している。Bucom214は、Flashメモリ215に記憶されているプログラムに従い、またFlashメモリ215から各種シーケンスに必要なパラメータを読み込み、各処理を実行する。
本実施形態の交換レンズ100とカメラ本体200からなるカメラシステム10は、AF動作で焦点位置検出のために可動レンズ103を光軸方向に振動的に動作させるウォブリングをしている。ウォブリングの周波数は、1秒間にカメラシステム10が撮像する周波数にするのが一般的である。動画が撮影可能なカメラシステムであれば30フレーム/秒であり、30Hzでウォブリングをすることになる。しかし、30Hzでは1回の検出に約33msの時間が最低でもかかり、この周波数を上げないとAFの動作を速くすることが出来ない。そこで、撮像の周波数を上げるとともに、ウォブリング周波数を上げることが必要になる。
ウォブリングの動作中、AF処理部207は、撮像された画像のコントラストから撮影レンズ113の焦点位置を検出しているが、デジタルカメラでは撮影された画像はLCD210に表示され、撮影者がファインダ像として観察することになる。従って、ウォブリングの動作量をあまり大きくするとボケが大きくなり、許容できないレベルとなる。今、許容錯乱円径δ、撮影レンズ113の絞り値(有効Fナンバー)F、焦点深度dとすると、
d=F・δ ・・・(1)
ウォブリング駆動量dwは、焦点深度dの1/4〜3/4と一般的に言われているので、
F・δ/4≦dw≦3・F・δ/4 ・・・(2)
許容錯乱円径δは、撮像素子202の画素ピッチ以下では分解能が無いので、最小でも画素ピッチ以上であり、上限は4画素以下と一般的に言われている。すなわち、画素ピッチをpとすると、
p≦δ≦4・p ・・・(3)
となる。
より具体的には、画素ピッチp=5μm、絞り値F=8とすると、ウォブリング駆動量dwは、
10μm≦dw≦120μm
となり、最大の駆動量としては、120μm程度が確保できれば良いことがわかる。この駆動量以下であれば、撮影者には、ウォブリングを行っていても、該ウォブリングによる像変化が判別できない。
一方、アクチュエータ111をバイモルフ式の板状圧電体で構成し、直流電圧印加して120μm程度の変位をさせるためには、圧電体の長さを大きくする必要がある。例えば、可動レンズ103の質量5gとして、120Hz駆動すると、可動レンズ103を制御するのに必要な力は0.1N(ニュートン)から0.2Nである。120μmの変位幅を得るのには、変位量が大きなソフト系の圧電体材料を用い、さらに以下に説明する本実施形態のように3つのアクチュエータ111を用いたとしても、圧電体バイモルフの形状は幅3mm、厚さ1mm、長さ60mm(支持固定の長さを含まない)が最低限でも必要なサイズであり、この大きさでも約0.1Nの力しか発生ができない。
次に、交換レンズ100に設けられた可動レンズ103の駆動機構の詳細について、図2を用いて説明する。ここで、図2(A)は、可動レンズ103の駆動機構を被写体側から見た主要部概要を示す正面図であり、図2(B)は、図2(A)のAA線側断面図であり、図2(C)は、図2(A)のBB線側断面図である。なお、各部材に付したハッチングは、各部材を判別し易いように付したに過ぎず、断面や材質等を表わすものではない(他の図においても同様)。
可動レンズ103の駆動機構は、固定枠301と、それぞれ固定枠301に一端を支持された複数の矩形板状のアクチュエータ111(アクチュエータ111a、111b、111c)と、それらアクチュエータ111a、111b、111cの他端に外周部が固定された可動枠302と、で構成されている。
可動レンズ103は、可動枠302と、可動枠302に保持されたレンズ303と、から構成されている。可動枠302へのアクチュエータ111a、111b、111cの端部の固定は、接着等で行われる。また、可動レンズ103は、可動枠302を無くしレンズ303のみで構成して、レンズ303を直接アクチュエータ111a、111b、111cの端部に接着等で固定して保持しても良い。さらに、レンズ303は、図では凸レンズで構成されているが、撮影レンズ113の焦点位置をその動作によって変えることが可能であれば、凹レンズや回折格子等の光学素子であっても良い。
アクチュエータ111a、111b、111cは、その長手方向が可動枠302の外周に沿うように光軸O1回りに等角度配置に配置され、長手方向両端部は夫々固定枠301、可動枠302に取り付けられている。アクチュエータの形状は、図では矩形の板で示されているが、円弧状等の別の形であっても良い。また、アクチュエータ111a、111b、111cと固定枠301は、アクチュエータ111a、111b、111cの端部が固定枠301の切り欠き部に嵌合し、金属等の板状弾性体の押え305a、305b、305cの両端をビス306a、306b、306cで固定枠301に固定することで、アクチュエータ111a、111b、111cを固定枠301に押圧して支持している。ここで、アクチュエータ111a、111b、111cと押え305a、305b、305cとの間には、絶縁シート307a、307b、307cを配することで、アクチュエータ111a、111b、111cから押え305a、305b、305c側へ漏れ電流が流れることを防止している。
なお、アクチュエータ111a、111b、111cの固定及び支持は、接着や押圧以外の、例えば、カシメや溶着などを用いても良い。
以上のように構成された可動レンズ103の駆動機構において、可動レンズ103がアクチュエータ111a、111b、111cによって駆動された場合に、可動レンズ103の光軸方向位置を検出するために、可動枠302の外周部に磁石からなるスケール308a、308b、308cが固定され、各スケールに対向して磁気を検出するホール素子からなる位置センサ309a、309b、309cが固定枠301に配置されている。スケールと位置センサは3セット使われているが1セットでも良いし、使用せずにオープンループでの制御をしても良い。本実施形態では、アクチュエータ111a、111b、111cの最大変位部の近くに夫々スケール308a、308b、308cと位置センサ309a、309b、309cを配置したことにより、より精密に可動レンズ103の位置を検出可能である。そして、アクチュエータを1つずつ独立に駆動するようにすれば、可動レンズ103の光軸O1に対する傾きも含めて補正して、極めて高精度にウォブリングをすることが出来る。すなわち、ウォブリングを行う可動レンズ103では、レンズ駆動量が極めて微小であるため、レンズ303としてはパワーの大きなレンズを使用する。従って、このレンズ303が傾いていると、結像光線が大きく角度を変えられてしまうため、傾きがないように精度よく組み込むことが必要となる。しかしながら、本実施形態では、可動レンズ103のレンズ303の傾きを補正することも可能となるので、組み込み精度をそれほど要求されない。
アクチュエータ111a、111b、111cや位置センサ309a、309b、309cは、フレキシブルプリント基板からなるフレキ310により、交換レンズ100内の電気回路に接続されている。
さらに、ウォブリングをしない場合でも、各アクチュエータに異なる直流電圧を印加することで、可動レンズ103と他のレンズの光軸の傾きやレンズ間隔を極めて高精度に補正することも可能である。また、この補正変位を与える補正電圧をウォブリングの場合にウォブリング駆動信号にオフセット値として加えてウォブリング制御をすれば、ウォブリング制御がより簡単なものとなる。
実際にこの機構を駆動させて駆動周波数fと可動レンズ103の振動振幅Zを計測して示したのが図3である。アクチュエータ111a、111b、111cは、幅3mm、厚さ1mm、長さは23mmと28mmの場合を示してある。ここでのアクチュエータ長さは、図2(A)におけるアクチュエータ長さLのことで、支持長さは含めていない。一方、可動レンズ103の質量は、6g、12g、25gである。アクチュエータ長さL=28mmのアクチュエータ111a、111b、111cと質量6gの可動レンズ103とで構成される屈曲振動子と、アクチュエータ長さL=23mmのアクチュエータ111a、111b、111cと質量12gの可動レンズ103とで構成される屈曲振動子では、120Hzで共振屈曲振動が発生し、振動振幅は最大になっている。この共振付近では、振動振幅は100μmを越えており、変位としては倍の200μmを越える動作が実現している。従って、このようにアクチュエータ111a、111b、111cと可動レンズ103で構成される屈曲振動子の共振周波数付近にウォブリングの周波数120Hzを設定することで、ウォブリングに必要な振動振幅が実現できる。この場合のアクチュエータ111a、111b、111cと可動レンズ103で構成される屈曲振動子の共振周波数frは、アクチュエータ111a、111b、111cの屈曲の剛性Kb、可動レンズ103の質量Mとすれば、
fr∝(Kb/M)1/2 ・・・(4)
となる。図3にアクチュエータ長さL=23mmで可動レンズ103の質量が12gと25gの屈曲振動子のグラフが示されているが、上記(4)式に示す通りの結果になっている。すなわち、可動レンズ103の質量が12gの屈曲振動子が共振周波数120Hzであったのが、質量25gの屈曲振動子では80Hz付近になっている。このことから、ウォブリングの狙いの周波数で屈曲振動子を共振するには、アクチュエータ111a、111b、111cの剛性や可動レンズ103の質量を調整すれば良いことが判る。より具体的には、アクチュエータ長さLを可動枠302への固定位置や固定枠301への固定位置を変えることで調整することが可能である。また、図4は、アクチュエータ長さL=28mm、可動レンズ質量5gの屈曲振動子の場合のアクチュエータ111a、111b、111cへの印加電圧と振動振幅Zとの関係を測定したものである。このように、電圧に対しては、線形的に変化するので、アクチュエータ制御回路112では、比例定数のみパラメータとして記憶していれば、振動振幅に応じた駆動電圧を演算して出力することが可能である。
次に、本実施形態に用いられるアクチュエータ111a、111b、111cの構造について説明する。図5は、同一構造をしたアクチュエータ111(111a、111b、111c)の詳細を示す分解斜視図である。
アクチュエータ111は、チタン酸ジルコン酸鉛等の圧電セラミックスで作られた圧電体板を多数枚積み重ねて構成された積層圧電体からなっている。また、アクチュエータ111は、3つの異なる動作をする第1圧電体413、第2圧電体416、第3圧電体414から構成されている。
第1圧電体413は、基本構成として、内部電極401aが片側の面に形成された矩形板状の圧電体板401と、内部電極402aが片側の面に形成された矩形板状の圧電体板402とがペアとなり積層体M412を形成し、この積層体M412が複数積層されて構成されている。各内部電極401a、402aは、異なる側面位置(図のX方向の異なる位置)に引き出されている。圧電体板が積層されて焼成されたものの側面に形成された外部電極Sp419と外部電極Gm421により、圧電体板1枚おきに内部電極が接続されている。また、外部電極Sp419と外部電極Gm421は、最上面にある上板411の側面にも形成されて、端部は上板411の上面側に引き回されている。
第2圧電体416も第1圧電体413と同様な構成をとっているので、異なる部分のみここでは説明する。1つは、内部電極403a、404aの側面引き出し位置であり、内部電極403aの引き出し位置は、内部電極401a、402aの引き出し位置の間に設けられ、内部電極404aの引き出し位置は、内部電極402aの引き出し位置の左側に設けられている。もう1つ異なることは、最下層の下板417は、ペアを構成しない1枚の圧電体板で、第2圧電体416の最上層の圧電体板403の内部電極403aと同じ内部電極が形成されている。内部電極の引き出し位置に対応して形成された外部電極Sm420、外部電極Gp422は、第1圧電体413と同様な構成となっている。
第3圧電体414は、アクチュエータ111のほぼ中央に位置し、上中央層414uと下中央層414dとからなり、夫々の内部電極414ua、414daは、内部電極の引き出し位置が異なっている。すなわち、内部電極414uaは、第1圧電体413の最上部の内部電極401aと同じであり、内部電極414daの内部電極の引き出し位置は、最も左側に形成されている。なお、第3圧電体414は、ここでは2枚の圧電体板で構成されているが、1枚でも、3枚以上で構成しても良く、配置位置も積層方向の中央位置でなくても良い。この第3圧電体414は、アクチュエータ111の振動状態を電圧信号として検出するために設けられている。
また、アクチュエータ111の最も下の層には、薄い金属板で構成された補強板418が設けられている。補強板418は、セラミックで形成されたアクチュエータ111の外力に対する割れを防止するもので、セラミック自体で充分な強度がある場合は、補強板418は設ける必要はない。
このように形成された積層圧電体は、外部電極Sp419と外部電極Gm421とに高電圧源に接続された接触ピンを接触させて両電極間に高電圧を印加することで、第1圧電体413を図6に矢印で示した分極方向424に分極する。なおここで、「S」は信号、「G」はグランド、「p」はプラス、「m」はマイナスを意味し、上記印加される高電圧は、外部電極Sp419側がプラス、外部電極Gm421側がマイナスとなるように印加される。ただし、このプラス、マイナスは相対的なものであり、プラス側は通常グランドとなる。次に、外部電極Sm420と外部電極Gp422の間に高電圧を印加することで、第2圧電体416を図6に矢印で示した分極方向424に分極する。さらに、外部電極Sp419、外部電極Sm420と外部電極Vp423の間に高電圧を印加することで、第3圧電体416を図6に矢印で示した分極方向424に分極する。その後、このアクチュエータ111の各外部電極419、420、421、422、423に対応しているフレキ310の各パターン405a、405b、405c、405d、405eが電気的に接続される。なお、図5に示すように、パターンSp405aとパターンSm405b、パターンGm405cとパターンGp405dは、フレキ310上で電気的に接続されている。
図6は、アクチュエータ111の分極状態を示すための部分拡大図である。このアクチュエータ111は、図5で示した補強板418は持っていない。第1圧電体413のペア(積層体M412)を構成する圧電体板401、402の分極方向424は、ペアの接触面に向って分極され、第2圧電体416のペア(積層体N415)を構成する圧電体板403、404の分極方向424は、非接触面に向って分極されている。また、第3圧電体414を構成する2枚の圧電体板(上中央層414u、下中央層414d)は、アクチュエータ111の屈曲の中立面を挟んで配置され、分極方向424は同じ向きとなっている。このように、第3圧電体414は、中立面を挟んで配置されており、アクチュエータ111が屈曲すると、一方は引張の歪みを発生させ、他方は圧縮の歪みを発生する。従って、分極方向424を互いに逆方向にすると歪みによって発生する電荷が中立面では正と負となり相殺されて信号が出てこないので、分極方向を同じにしている。
次に、アクチュエータ111の駆動について図7で説明をする。
フレキ310のパターンSp405a,パターンGm405cの一方をアクチュエータ制御回路112のグランドにつなぎ、他方にアクチュエータ制御回路112の信号出力端子に接続して、アクチュエータ制御回路112より信号電圧をアクチュエータ111に印加すると、上述のようにパターンSp405aとパターンSm405bが接続され、パターンGm405cとパターンGp405dが接続されているので、第1圧電体413と第2圧電体416の一方は長手方向(X方向)に伸び、他方は縮む。ここで、アクチュエータ111は、第1圧電体413、第2圧電体416、第3圧電体414が一体に焼成されているので、アクチュエータ111は板厚方向(Z方向)に屈曲する。
一方、このアクチュエータ111の屈曲により、第3圧電体414も屈曲させられて、歪みが発生する。この歪みにより、第3圧電体414の電極414daには電荷が発生し、アクチュエータ111の屈曲状態を電圧信号として出力する。この電圧信号が、フレキ310のパターンVp405eを通じてアクチュエータ制御回路112に入力されて、アクチュエータ111の動作を制御するための信号として用いられる。
ここでは、アクチュエータ111を屈曲させるために、第1圧電体413と第2圧電体416を用いたバイモルフとしているが、第1圧電体413のみのモノモルフにして、第1圧電体413の下側にセラミックスや金属等の材料で出来た矩形板状の弾性体を固着しても、屈曲するアクチュエータを形成することができる。この場合は、第1圧電体413がX方向に延びると、弾性体自体はほとんど伸びないため、第1圧電体413側が凸になるように屈曲し、反対に第1圧電体413がX方向に縮むと、弾性体はほとんど縮まないために、第1圧電体413側が凹になるように屈曲する。この形態の場合は、弾性体そのものが圧電体を補強しているため、当然、補強板418は必要としない。
次に、可動レンズ103をウォブリングする場合の駆動信号と、可動レンズ103の動作と、焦点位置検出時の撮像動作と、の関係を図8で説明する。
図8(1)は、アクチュエータ111に印加される駆動信号を示している。この駆動信号の周波数はとしては、アクチュエータ111の一端を可動レンズ103に固定し、他端を固定枠301で支持したときに、該アクチュエータ111と可動レンズ103で構成される屈曲振動子の屈曲共振の近くで、なお且つ、撮像の周波数となるような周波数が選定される。この駆動信号は、正弦波であり、屈曲共振が効率良く発生できる。正弦波以外の矩形波、三角波、台形波等の波形であっても、駆動可能である。屈曲共振については後に詳細に説明する。
図8(2)は、図8(1)の駆動信号をアクチュエータ111に印加した場合に発生する屈曲共振で可動レンズ103が光軸方向に振動するが、その時の可動レンズ103の位置を示した図である。屈曲共振しているために、駆動電圧に対して可動レンズ103の動作は、位相差Δθpだけ位相がずれる。さらに、可動レンズ103の所定の位置で撮像をしないと充分な画像コントラストが得られなくなり、AF処理部207において合焦評価値が正しく判定できなくなる。従って、判定のための許容コントラスト域の範囲にある状態で撮像する必要がある。
具体的にアクチュエータ111と可動レンズ103で構成される屈曲振動子の屈曲共振周波数付近の駆動信号の周波数fと可動レンズ103の振動振幅と上述の位相差Δθpを示したのが、図9である。
共振周波数120Hzでは、振動振幅は最大となり、位相差Δθpは90°付近になっている。共振周波数以下の非共振の状態では、位相差Δθpは0°付近になり、共振周波数以上で非共振の場合は、位相差Δθpは180°付近になっている。理想的な共振であれば、位相差Δθは、共振の手前の0°から共振点に向って90°に滑らかに変化し、共振点では90°であり、共振の後では180°に滑らかに変化する。実際には、図9に示すように理想状態にはならず、また、部品の材質、形状のバラツキや組立てのバラツキによって変化するので、精密な制御をする場合には、この位相差Δθpは制御で補正する必要がある。
図8(3)は、撮像動作を示した図で、図8(2)の許容コントラスト域に夫々対応するタイミングで撮像が行なわれる。撮影は、可動レンズ103が前側位置にある状態で撮影する前側位置撮像期間と、可動レンズ103が後側位置にある状態で撮影する後側位置撮像期間とが、交互になされる。このとき、アクチュエータ111の駆動信号と撮像のタイミングとのズレは、位相差Δθとなる。この位相差Δθには、位相差Δθpを含み、ウォブリング機構に関連する部品のバラツキや組立のバラツキにより変化するので、交換レンズ100製造時に予め位相差Δθを測定して、交換レンズ100のFlashメモリ109等に記憶させ、ウォブリングする場合にその値を呼び出してアクチュエータ制御回路112の駆動信号の位相を補正している。
図10は、アクチュエータ制御回路112の概要を示す図であり、図11は、図10に対応した回路の主要な構成要素からの信号をタイミングチャートで表した図である。
Lucom108からは、Bucom214より受信した撮像の同期信号を基準にして位相差Δθを補正した信号Sig1がD/Aコンバータ制御回路432に入力される。D/Aコンバータ制御回路432では、信号Sig1がHighの場合にDATAとして+Aが出力され、信号Sig1がLowの場合はDATAとして−Aが出力されて、D/Aコンバータ433に入力される。ここで、Aは駆動信号の振幅値となるが、Lucom108によりバス431を経由して指示される。D/Aコンバータ433の出力信号Sig2は、アンプ435に入力されて増幅された後、ローパスフィルタ436に入力され、高周波成分が除かれて、擬似的な正弦波として出力される。ローパスフィルタ436から出力された信号は、アンプ437により増幅され、アクチュエータ111の第1圧電体413、第2圧電体416に駆動信号Sig3として加えられる。
一方、アクチュエータ111の第3圧電体414からの屈曲振動子の振動状態に対応した電圧信号は、ローパスフィルタ438に入力され、高周波成分が除去されて検出信号Sig4となる。この検出信号Sig4は、A/Dコンバータ439でデジタルデータに変換された後、上記信号Sig1との位相差Δθが位相差検出回路440で検出され、デジタルデータとしてLucom108に入力され、上記信号Sig1の同期信号との位相の補正が行なわれる。
このようなアクチュエータ制御回路112の構成にすることにより、可動レンズ103とアクチュエータ111で構成される屈曲振動子の共振付近で駆動する場合でも、駆動信号に対する可動レンズ103の振動の位相差を補正する駆動が可能となり、高速で精度の高い位置制御が可能となる。
なお、このアクチュエータ制御回路112では、D/Aコンバータ制御回路432を設けたが、Lucom108から直接D/Aコンバータ433を制御しても良いし、アンプ435、437は必須のものでは無く、必要に応じて設ければよい。さらに、振動状態を検出するのにアクチュエータ111の第3圧電体414からの信号を用いていたが、可動レンズ103の位置を検出している位置センサ110からの信号を用いて位相差を検出しても良い。
次に、図12に示すフローチャートを用いて、本実施形態におけるカメラシステム10の動作について説明する。電源ボタンが操作され、電源ONとなると、Bucom214は、図12に示すメインフローの動作を開始する。
動作を開始すると、まず、Bucom214は、システム起動時の初期化を行ない、この中で、記録中フラグをOFFに初期化する(ステップS1)。この記録中フラグは、動画の記録中であるか否かを示すフラグであり、ONの場合は動画を記録中であることを示し、OFFであれば動画の記録を行なっていないことを示す。
システム起動時の初期化が終了すると、次に、Bucom214は、カメラ本体200に接続されている交換レンズ100等のアクセサリの検出を行ない(ステップS2)、再生ボタン等の操作スイッチの検出を行ない(ステップS3)、ライブビュー表示をする(ステップS4)。ここでは、撮像素子202によって画像信号を取得し、ライブビュー表示用に画像処理を行い、LCD210にライブビュー表示を行なう。次に、再生ボタンが押されたか否かを判定する(ステップS5)。この判定の結果、再生ボタンが押された場合には、再生を行なう(ステップS11)。ここでは、記録媒体212から画像データを読み出し、LCD210に表示させる。
上記ステップS11において再生を実行した後、または上記ステップS5において再生ボタンが押されていなかった場合には、次に、動画ボタンが押されたか否かの判定を行なう(ステップS6)。このステップでは、操作部216において、動画ボタンの操作状態を検知し、この検知結果に基づいて判定する。この判定の結果、動画ボタンが押された場合には、上記記録中フラグの反転を行なう(ステップS12)。前述したように、動画ボタンは押されるたびに、動画撮影開始と終了を交互に繰り返すので、このステップでは、記録中フラグがOFFであった場合にはONに、また、ONであった場合にはOFFに、記録中フラグを反転させる。
上記ステップS12において記録中フラグを反転させた後、または上記ステップS6における判定の結果、動画ボタンが押されていなかった場合には、次に、動画記録中か否かの判定を行なう(ステップS7)。記録フラグがONであれば動画記録中であることから、ここでは、記録フラグがONであるか否かに基づいて判定する。
上記ステップS7における判定の結果、動画記録中でなかった場合には、次に、ファーストレリーズが押されたか否か、言いかえると、ファーストレリーズスイッチがOFFからONとなったか否かの判定を行なう(ステップS8)。この判定は、レリーズボタンに連動するファーストレリーズスイッチの状態を操作部216によって検知し、この検知結果に基づいて行なう。なお、このステップでは、ファーストレリーズスイッチがOFFからONに変化したかを判定し、ON状態が維持されている場合には、判定結果はNOになる。
上記ステップS8における判定の結果、ファーストレリーズが押された場合には、ファーストレリーズが押された時点の画像撮影を行ない、AEを行なう(ステップS9)。ここでの画像撮影は、撮像素子202によって画像信号を取得し、画像処理を行い、AEに使われる画像データを取得するもので、画像データを記録媒体212に記録することはない。
このAEでは、AE処理部205によって、画像データから被写体輝度を測定し、絞り値やシャッタ速度等の露出制御値を決め、また、LCD210に表示するライブビュー表示を適正露光で行なうための制御値を決める。
こうしてAEを行なうと、次に、AFを行なう(ステップS10)。ここでは、可動レンズ103をウォブリングさせて、AF処理部207によって、撮像素子202によって取得された画像データのコントラストを評価して焦点位置の方向を検出しながら、Lucom108によりフォーカスレンズ101を検出方向に移動させ、画像が最高のコントラストになるようにフォーカスレンズ101が駆動制御される。詳細は、図13を用いて後述する。
また、上記ステップS8における判定の結果、レリーズボタンが押されずにファーストレリーズスイッチがOFFからONに遷移しなかった場合には、次に、セカンドレリーズが押されたか否か、言いかえると、レリーズボタンが全押しされ、セカンドレリーズスイッチがOFFからONになったか否かの判定を行なう(ステップS13)。このステップでは、レリーズボタンに連動するセカンドレリーズスイッチの状態を操作部216によって検知し、この検知結果に基づいて判定を行なう。
上記ステップS13における判定の結果、セカンドレリーズが押された場合には、静止画撮影を行なう(ステップS14)。ここでは、撮像素子202において露光を行い、被写体像に応じた画像信号を取得して、SDRAM213に一時的に記憶する。こうして静止画撮影を行なうと、次に、画像処理部206により、SDRAM213から画像信号を読み出し、この画像信号に基づく静止画の画像データについて画像処理をし(ステップS15)、さらに、画像圧縮展開部208によって、画像圧縮処理を行なった後、記録媒体212に記録する(ステップS16)。
また、上記ステップS7における判定の結果、動画記録中であった場合には、次に、上記ステップS9と同様にAE処理部205によってAE動作を行なう(ステップS17)。続いて、AF処理部207によってAF動作を行い(ステップS18)、その後、動画撮影を行なう(ステップS19)。ここでは、撮像素子202によって動画の画像信号を取得し、この画像データについて画像処理部206で画像処理を行い(ステップS20)、画像圧縮展開部208において動画の画像圧縮を行なった後、動画の画像データを記録媒体212に記録する(ステップS21)。
そして、上記ステップS10でAF動作が終了した場合、また、上記ステップS13における判定の結果、レリーズボタンの全押しがなされていなかった場合、あるいは、上記ステップS16で静止画の画像データの記録媒体212への記録が終了した場合、または上記ステップS21で動画の画像データの記録媒体212への記録が終了した場合は、操作部216の電源スイッチがOFFされているか否かが判定される(ステップS22)。この判定の結果、電源がOFFでなかった場合には、上記ステップS5に戻る。一方、判定の結果、電源がOFFであった場合には、メインのフローの終了動作を行なった後に、メインフローを終了する。
次に、図13に示すフローチャートを用いて、本発明と関係のあるウォブリングがあるAFの動作について説明する。
上記ステップS10でAF動作がコールされると、Bucom214は、まず、カメラシステム10のAFモード設定状態がウォブリングを動作させるモードに操作部216によって設定されているか否かを判定する(ステップS101)。判定がウォブリングを動作させるモードでない場合は、詳細は省くが一般的な撮影画像のコントラストを判定してコントラストが最大となる位置にフォーカスレンズ101を制御する動作が行なわれる。
一方、上記ステップS101の判定がウォブリングを動作させるAFモードであった場合は、ウォブリングの周波数、ウォブリングの振幅に対応する電圧値A(図11のDATA参照)、及び位相差θをFlashメモリ109から読み出して、I/F219を介してLucom108に設定する(ステップS102)。
このステップS102のウォブリングの設定に応じて、Lucom108は、アクチュエータ制御回路112によりアクチュエータ111を駆動し、可動レンズ103を光軸方向にウォブリングする(ステップS103)。このウォブリング動作は、撮影の同期信号と位相差θを持って同期しているので、可動レンズ103が被写体に近い位置(前側位置)で撮影する状態と、可動レンズ103が被写体から遠い位置(後側位置)で撮影する状態とが、交互に繰り返される(ステップS104)。
こうして撮影された前側位置の画像データと後側位置の画像データは、AF処理部207によってコントラストが比較されて、焦点位置の方向が順次検出される(ステップS106)。次ぎに、Bucom214は、撮影された画像データから検出されたコントラストが合焦点の許容差内であるか判定し(ステップS107)、許容差内でない場合は、I/F219を介してLucom108に、フォーカスレンズ101を検出された焦点位置の方向に所定量駆動させるよう指示して(ステップS108)、上記ステップS103に戻る。
一方、判定が許容差内であった場合は、I/F219を介してLucom108に、可動レンズ103のウォブリングと、フォーカスレンズ101の駆動を停止するよう指示して(ステップS109)、メインのフローに戻る。
上記ステップS107での許容のコントラストか否かの判定は、前側位置で撮影された画像データと、後側位置で撮影された画像データのコントラストの比較で行われ、仮にコントラスト差が0であれば、その前側位置と後側位置のほぼ中間位置に可動レンズ103がある状態で焦点が合うことになる。従って、ウォブリングをその状態で停止すると可動レンズ103は焦点が合った位置に停止することになる。
以上のように、本第1実施形態によれば、固定部材である固定枠301に対して光学部材である可動レンズ103を光軸方向に振動的に駆動する駆動装置において、上記可動レンズ103が一端に固定されると共に他端で上記固定枠301に支持され、電圧印加に応じて少なくとも上記光軸方向に屈曲変位する複数のアクチュエータ111と、上記可動レンズ103と上記複数のアクチュエータ111とで構成される屈曲振動子を屈曲振動共振付近の周波数で振動させるように上記複数のアクチュエータ111を駆動することにより、上記可動レンズ103を上記光軸方向に振動変位させるアクチュエータ制御回路112と、を備えることにより、上記屈曲振動子を屈曲振動共振付近の周波数で振動させることで、可動レンズ103を高速且つ精密に駆動制御可能で、可動レンズ103を振動駆動しても振動や音の発生が少ない駆動装置を提供することができる。
ここで、上記アクチュエータ111は、板状をなし、板厚方向に電圧を加えると、該板厚方向と直交する方向に伸縮する第1圧電体413と第1圧電体413に固着された弾性体とからなるモノモルフであっても良いし、上記第1圧電体413と、板状をなし、上記第1圧電体413と長手方向及び板圧方向が揃えて固着され、上記板厚方向に電圧を加えると、該板厚方向と直交する方向で且つ上記第1圧電体413と逆方向に伸縮する、第2圧電体416と、からなるバイモルフであっても良い。
また、上記アクチュエータ111は、さらに、板状をなし、少なくとも上記第1の圧電体の伸縮状態に応じた電荷を発生する第3圧電体414を有することで、該第3圧電体414の出力信号を、上記アクチュエータ111の動作を制御するための信号として用いることが可能となる。
なお、上記可動レンズ103は、撮影レンズ113を構成する複数のレンズの内の一つであれば良く、フォーカスレンズ101や変倍レンズ102に組み込まれていても良い。
また、本第1実施形態によれば、上記第1実施形態に係る駆動装置と、撮影レンズ113が形成する光学像から撮像素子202によって取得した画像データを基に合焦点位置を検出し、該検出した合焦点位置に基づくフォーカス制御情報を出力するAF処理部207と、上記AF処理部207からのフォーカス制御情報に従って、上記撮影レンズ113を構成する複数のレンズの内のフォーカスレンズ101を駆動する合焦駆動手段としてのLucom108及びドライバ105と、上記撮像素子202の上記画像データの取得動作に対して所定の位相差を持って同期するように、上記アクチュエータ制御回路112による上記アクチュエータ111の駆動タイミングを制御するタイミング制御手段としてのBucom214と、を備えることにより、上記屈曲振動子を屈曲振動共振付近の周波数で振動させることで、大きな変位量でもって可動レンズ103を高速且つ精密に駆動制御可能で、可動レンズ103を振動駆動しても振動や音の発生が少ないオートフォーカス装置を提供することができる。
また、本第1実施形態によれば、複数のレンズを含む撮影レンズ113と、撮像素子202と、を備えるカメラシステム10等の画像機器において、上記第1実施形態に係る駆動装置と、上記撮影レンズ113が形成する光学像から上記撮像素子202によって取得した画像データを基に合焦点位置を検出し、該検出した合焦点位置に基づくフォーカス制御情報を出力するAF処理部207と、上記AF処理部207からのフォーカス制御情報に従って、上記撮影レンズ113を構成する複数のレンズの内のフォーカスレンズ101を駆動する合焦駆動手段としてのLucom108及びドライバ105と、上記撮像素子202の上記画像データの取得動作に対して所定の位相差を持って同期するように、上記アクチュエータ制御回路112による上記アクチュエータ111の駆動タイミングを制御するタイミング制御手段としてのBucom214と、を備えることにより、上記屈曲振動子を屈曲振動共振付近の周波数で振動させることで、大きな変位量でもって可動レンズ103を高速且つ精密に駆動制御可能で、可動レンズ103を振動駆動しても振動や音の発生が少ない画像機器を提供することができる。
また、本第1実施形態によれば、複数のレンズを含む撮影レンズ113を備えるレンズ装置において、上記第1実施形態に係る駆動装置と、上記撮影レンズ113が形成する光学像から検出された合焦点位置に基づくフォーカス制御情報を受け、該フォーカス制御情報に従って、上記撮影レンズ113を構成する複数のレンズの内のフォーカスレンズ101を駆動する合焦駆動手段としてのLucom108及びドライバ105と、を備えることにより、上記屈曲振動子を屈曲振動共振付近の周波数で振動させることで、大きな変位量でもって可動レンズ103を高速且つ精密に駆動制御可能で、可動レンズ103を振動駆動しても振動や音の発生が少ないレンズ装置を提供することができる。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2の実施形態について、図14を用いて説明する。
上記第1実施形態では固定部材である固定枠301に対して光学部材である可動レンズ103をウォブリングしていたが、本第2実施形態では、固定部材であるホルダ228に対して光学部材である撮像素子202をウォブリングしている。動作等は上記第1実施形態と同じとなるので、ここでは、機構について説明をし、動作等の説明は省略する。
図14(A)は、第2実施形態に係る駆動装置における撮像素子のウォブリング機構の構成を説明する正面図であり、図14(B)は、図14(A)のウォブリング機構のAA線側断面図であり、図14(C)は、図14(A)のウォブリング機構のBB線側断面図であり、図14(D)は、図14(C)のウォブリング機構のCC線側断面図である。
撮像素子202は、受光素子501、ケース502、及び保護ガラス503から構成される。直方体の箱形状をなすケース502の底面に、CCDやCMOS等の受光素子501が配置され、受光素子501からケース502の後側に引き出された電気端子は、ケース502の後ろに配置された回路基板504に電気的に接続される。一方、ケース502の前側は、透明のガラス、樹脂等で作られた矩形板状の保護ガラス503が、受光素子501を密閉するように固着されている。アルミニウムやステンレス等の金属板で作られた保持板505の中心付近に形成された前側に突出させた面に、ケース502の後側の面が接着等で固着されている。
また、短冊板状のアクチュエータ111a、111b、111cが、保持板505の後ろ側に撮像素子202の長辺方向(X方向)に沿うように配置され、一方の端部が保持板505から後ろ側面に一部突出した面に接着等で固定されている。その固定位置は、保持板505の一方の短辺側のY方向端部に2ヶ所設けられ、他方の短辺側で、短辺の中心位置付近に1ヶ所設けられている。さらに、アクチュエータ111a、111b、111cの他方の端部は、ホルダ228から前側に一部突出した面に対し、押さえ305a、305b、305cにより挟み込むようにビス306a、306b、306cで押さえ305a、305b、305cをホルダ228に固定することで、アクチュエータ111a、111b、111cをホルダ228に押圧して支持している。
このような構成にすると、XY平面に広がるアクチュエータ111a、111b、111cを小さなスペースに配置することが可能である。また、アクチュエータ111a、111b、111cが保持板505を支持する位置が正三角形に近い形で、アクチュエータ111a、111b、111cの発生力をバランス良く保持板505に作用させることが出来、共振させた場合、不要な振動が発生せず、大きな振幅が得られる。この場合、2等辺三角形状に配置したり、非2等辺三角形状に配置したりしても、作用する力やモーメントが対称になるようにすれば同じ効果が得られる。
本第2実施形態では、撮像素子202をウォオブリングしているので、例え、交換レンズ100にウォブリング機構を持たないような場合でも、ウォブリングにより、焦点位置情報を検出することが可能である。なおこの場合、アクチュエータ111を駆動するアクチュエータ制御回路112の制御は、Bucom214が実施する。
また、アクチュエータ111a、111b、111cに直流の電圧値を個別に与えることで、撮像素子202の傾きや、光軸方向(Z方向)の位置を精密に調整することが可能であり、従来、スペーサやネジ送り機構等で調整していた撮像素子202の位置調整が非常に簡単に実施することができる。この調整は、調整値をFlashメモリ等の記憶素子に記憶することになるので、撮像素子202の位置を、交換レンズ100を外した状態で計測すれば、カメラ状態での調整も可能となる。従来は、カメラの組立て途中でしか調整が可能でなかったために、調整以後の組立て作業により、調整が変化してしまうことも発生していた。さらに、カメラの使用環境によって部材が膨張、収縮して撮像素子202の位置が変化するような場合でも、事前に温度変化による撮像素子202の位置の変化を計測し、そのデータを撮像素子補正データとして持ては、カメラの持っている温度センサの計測温度に応じて撮像素子202の位置を調整することも可能である。
なお、本発明は、上述した実施形態に限られるものではなく、請求の範囲及び明細書全体から読み取れる発明の要旨或いは思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を伴うレンズ、カメラ及びカメラシステムもまた本発明の技術的範囲に含まれるものである。
以上のように、本第2実施形態によれば、固定部材であるホルダ228に対して光学部材である撮像素子202を光軸方向に振動的に駆動する駆動装置において、上記撮像素子202が一端に固定されると共に他端で上記ホルダ228に支持され、電圧印加に応じて少なくとも上記光軸方向に屈曲変位する複数のアクチュエータ111と、上記撮像素子202と上記複数のアクチュエータ111とで構成される屈曲振動子を屈曲振動共振付近の周波数で振動させるように上記複数のアクチュエータ111を駆動することにより、上記撮像素子202を上記光軸方向に振動変位させるアクチュエータ制御回路112と、を備えることにより、上記屈曲振動子を屈曲振動共振付近の周波数で振動させることで、撮像素子202を高速且つ精密に駆動制御可能で、撮像素子202を振動駆動しても振動や音の発生が少ない駆動装置を提供することができる。
ここで、上記アクチュエータ111は、板状をなし、板厚方向に電圧を加えると、該板厚方向と直交する方向に伸縮する第1圧電体413と第1圧電体413に固着された弾性体からなるモノモルフであっても良いし、上記第1圧電体413と、板状をなし、上記第1圧電体413と長手方向及び板圧方向が揃えて固着され、上記板厚方向に電圧を加えると、該板厚方向と直交する方向で且つ上記第1圧電体413と逆方向に伸縮する、第2圧電体416と、からなるバイモルフであっても良い。
また、上記アクチュエータ111は、さらに、板状をなし、少なくとも上記第1の圧電体の伸縮状態に応じた電荷を発生する第3圧電体414を有することで、該第3圧電体414の出力信号を、上記アクチュエータ111の動作を制御するための信号として用いることが可能となる。
また、本第2実施形態によれば、上記第2実施形態に係る駆動装置と、撮影レンズ113が形成する光学像から撮像素子202によって取得した画像データを基に合焦点位置を検出し、該検出した合焦点位置に基づくフォーカス制御情報を出力するAF処理部207と、上記AF処理部207からのフォーカス制御情報に従って、上記撮影レンズ113を構成する複数のレンズの内のフォーカスレンズ101を駆動する合焦駆動手段としてのLucom108及びドライバ105と、上記撮像素子202の上記画像データの取得動作に対して所定の位相差を持って同期するように、上記アクチュエータ制御回路112による上記アクチュエータ111の駆動タイミングを制御するタイミング制御手段としてのBucom214と、を備えることにより、上記屈曲振動子を屈曲振動共振付近の周波数で振動させることで、大きな変位量でもって撮像素子202を高速且つ精密に駆動制御可能で、撮像素子202を振動駆動しても振動や音の発生が少ないオートフォーカス装置を提供することができる。
また、本第2実施形態によれば、複数のレンズを含む撮影レンズ113と、撮像素子202と、を備えるカメラシステム10等の画像機器において、上記第2実施形態に係る駆動装置と、上記撮影レンズ113が形成する光学像から上記撮像素子202によって取得した画像データを基に合焦点位置を検出し、該検出した合焦点位置に基づくフォーカス制御情報を出力するAF処理部207と、上記AF処理部207からのフォーカス制御情報に従って、上記撮影レンズ113を構成する複数のレンズの内のフォーカスレンズ101を駆動する合焦駆動手段としてのLucom108及びドライバ105と、上記撮像素子202の上記画像データの取得動作に対して所定の位相差を持って同期するように、上記アクチュエータ制御回路112による上記アクチュエータ111の駆動タイミングを制御するタイミング制御手段としてのBucom214と、を備えることにより、上記屈曲振動子を屈曲振動共振付近の周波数で振動させることで、大きな変位量でもって撮像素子202を高速且つ精密に駆動制御可能で、撮像素子202を振動駆動しても振動や音の発生が少ない画像機器を提供することができる。
また、本第2実施形態によれば、撮像素子202を備えるカメラ本体100等の画像機器において、上記第2実施形態に係る駆動装置と、上記撮像素子202によって取得した画像データを基に合焦点位置を検出し、該検出した合焦点位置に基づくフォーカス制御情報を出力するAF処理部207と、上記撮像素子202の上記画像データの取得動作に対して所定の位相差を持って同期するように、上記アクチュエータ制御回路112による上記アクチュエータ111の駆動タイミングを制御するタイミング制御手段としてのBucom214と、を備えることにより、上記屈曲振動子を屈曲振動共振付近の周波数で振動させることで、大きな変位量でもって撮像素子202を高速且つ精密に駆動制御可能で、撮像素子202を振動駆動しても振動や音の発生が少ない画像機器を提供することができる。
以上、実施形態に基づいて本発明を説明したが、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内で種々の変形や応用が可能なことは勿論である。
例えば、実施形態は、カメラ本体200に対して交換レンズ100を交換可能なカメラシステム10を例に説明したが、レンズ交換不能なカメラであっても良い。
また、本発明は、上述の実施形態で説明したデジタルカメラのレンズの形態に限らず、撮影機能を備えた録音機器、携帯電話、PDA、パーソナルコンピュータ、ゲーム機、デジタルメディアプレーヤ、テレビ、GPS、時計等の電子機器にも適用可能である。
また、撮影機能を有しい、望遠鏡、双眼鏡、プロジェクタ、顕微鏡など、オートフォーカス装置を備えた画像機器においても同様に適用可能である。
10…カメラシステム、 100…交換レンズ、 101…フォーカスレンズ、 102…変倍レンズ、 103…可動レンズ、 105,106,107…ドライバ、 108…レンズ制御用マイクロコンピュータ(Lucom)、 109…Flashメモリ、 110…位置センサ、 111,111a,111b,111c…アクチュエータ、 112…アクチュエータ制御回路、 113…撮影レンズ、 200…カメラ本体、 202…撮像素子、 207…AF処理部、 214…ボディ制御用マイクロコンピュータ(Bucom)、 228…ホルダ、 301…固定枠、 302…可動枠、 303…レンズ、 306a,306b,306c…ビス、 307a,307b,307c…絶縁シート、 308a,308b,308c…スケール、 309a,309b,309c…位置センサ、 310…フレキ、 412…積層体M、 419…外部電極Sp、 421…外部電極Gm、 420…外部電極Sm、 422…外部電極Gp、 423…外部電極Vp、 401a,402a,403a,404a,414ua,414da…内部電極、 401,402,403,404…圧電体板、 405a…パターンSp、 405b…パターンSm、 405c…パターンGm、 405d…パターンGp、 405e…パターンVp、 411…上板、 413…第1圧電体、 414…第3圧電体、 414u…上中央層、 414d…下中央層、 416…第2圧電体、 417…下板、 418…補強板、 424…分極方向、 431…バス、 432…D/Aコンバータ制御回路、 433…D/Aコンバータ、 435,437…アンプ、 436,438…ローパスフィルタ、 439…A/Dコンバータ、 440…位相差検出回路、 501…受光素子、 502…ケース、 503…保護ガラス、 504…回路基板、 505…保持板。

Claims (9)

  1. 固定部材に対して光学部材を光軸方向に振動的に駆動する駆動装置であって、
    上記光学部材が一端に固定されると共に他端で上記固定部材に支持され、電圧印加に応じて少なくとも上記光軸方向に屈曲変位する複数のアクチュエータと、
    上記複数のアクチュエータを駆動するアクチュエータ制御回路と、
    を具備し、
    上記アクチュエータ制御回路は、上記光学部材と上記複数のアクチュエータとで構成される屈曲振動子を屈曲振動共振付近の周波数で振動させるように上記複数のアクチュエータを駆動することにより、上記光学部材を上記光軸方向に振動変位させることを特徴とする駆動装置。
  2. 上記アクチュエータは、
    板状をなし、板厚方向に電圧を加えると、該板厚方向と直交する方向に伸縮する第1の圧電体からなる、または、
    上記第1の圧電体と、板状をなし、上記第1の圧電体と長手方向及び板圧方向が揃えて固着され、上記板厚方向に電圧を加えると、該板厚方向と直交する方向で且つ上記第1の圧電体と逆方向に伸縮する、第2の圧電体と、からなる、
    ことを特徴とする請求項1に記載の駆動装置。
  3. 上記アクチュエータは、さらに、板状をなし、少なくとも上記第1の圧電体の伸縮状態に応じた電荷を発生する第3の圧電体を有することを特徴とする請求項2に記載の駆動装置。
  4. 上記光学部材は、撮影レンズを構成する複数のレンズの内の少なくとも一つであることを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の駆動装置。
  5. 上記光学部材は、撮像素子であることを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の駆動装置。
  6. 請求項1乃至3の何れかに記載の駆動装置と、
    撮影レンズが形成する光学像から撮像素子によって取得した画像データを基に合焦点位置を検出し、該検出した合焦点位置に基づくフォーカス制御情報を出力するオートフォーカス処理部と、
    上記オートフォーカス処理部からのフォーカス制御情報に従って、上記撮影レンズを構成する複数のレンズの内のフォーカスレンズを駆動する合焦駆動手段と、
    上記撮像素子の上記画像データの取得動作に対して所定の位相差を持って同期するように、上記アクチュエータ制御回路による上記アクチュエータの駆動タイミングを制御するタイミング制御手段と、
    を具備し、
    上記光学部材は、上記撮影レンズを構成する複数のレンズの内の一つ、または、上記撮像素子であることを特徴とするオートフォーカス装置。
  7. 複数のレンズを含む撮影レンズと、撮像素子と、を備える画像機器であって、
    請求項1乃至3の何れかに記載の駆動装置と、
    上記撮影レンズが形成する光学像から上記撮像素子によって取得した画像データを基に合焦点位置を検出し、該検出した合焦点位置に基づくフォーカス制御情報を出力するオートフォーカス処理部と、
    上記オートフォーカス処理部からのフォーカス制御情報に従って、上記撮影レンズを構成する複数のレンズの内のフォーカスレンズを駆動する合焦駆動手段と、
    上記撮像素子の上記画像データの取得動作に対して所定の位相差を持って同期するように、上記アクチュエータ制御回路による上記アクチュエータの駆動タイミングを制御するタイミング制御手段と、
    を具備し、
    上記光学部材は、上記撮影レンズを構成する複数のレンズの内の一つ、または、上記撮像素子であることを特徴とする画像機器。
  8. 撮像素子を備える画像機器であって、
    請求項1乃至3の何れかに記載の駆動装置と、
    上記撮像素子によって取得した画像データを基に合焦点位置を検出し、該検出した合焦点位置に基づくフォーカス制御情報を出力するオートフォーカス処理部と、
    上記撮像素子の上記画像データの取得動作に対して所定の位相差を持って同期するように、上記アクチュエータ制御回路による上記アクチュエータの駆動タイミングを制御するタイミング制御手段と、
    を具備し、
    上記光学部材は、上記撮像素子であることを特徴とする画像機器。
  9. 複数のレンズを含む撮影レンズを備えるレンズ装置であって、
    請求項1乃至3の何れかに記載の駆動装置と、
    上記撮影レンズが形成する光学像から検出された合焦点位置に基づくフォーカス制御情報を受け、該フォーカス制御情報に従って、上記撮影レンズを構成する複数のレンズの内のフォーカスレンズを駆動する合焦駆動手段と、
    を具備し、
    上記光学部材は、上記撮影レンズを構成する複数のレンズの内の一つであることを特徴とするレンズ装置。
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