JP2013234295A - ガラス用インクジェットインクセット及びそれを用いたインクジェット記録方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】顔料、樹脂、水、及び、グリコールエーテル類又は炭素数が4以上である1,2−アルカンジオール類から選ばれた1又は2種以上を少なくとも含む水溶性溶剤を少なくとも含有する記録インクと、記録インク中の樹脂と共有結合し得る加水分解性シラン化合物と有機溶剤とを少なくとも含有し、水を実質的に含まない反応性インクと、から構成されるガラス用インクジェットインクセットであって、記録インクは、樹脂として、アミンにより該記録インクのpHが7〜9の範囲となるように中和溶解された水溶性アクリル系樹脂を少なくとも含むことを特徴とする。
【選択図】なし
Description
前記記録インク中の前記樹脂と共有結合し得る加水分解性シラン化合物と有機溶剤とを少なくとも含有し、水を実質的に含まない反応性インクと、から構成されるガラス用インクジェットインクセットであって、
前記記録インクは、前記樹脂として、アミンにより該記録インクのpHが7〜9の範囲となるように中和溶解された水溶性アクリル系樹脂を少なくとも含むことを特徴とするガラス用インクジェットインクセット。
前記ガラス表面に前記反応性インクを付着させ、
次いで、前記ガラス表面における前記反応性インクが付着した領域に、インクジェット法により前記記録インクを付着させて画像記録を行うことを特徴とするインクジェット記録方法。
記録インクは、顔料、樹脂、水、及び水溶性溶剤を少なくとも含む。
本発明に係る反応性インクは、加水分解性シラン化合物を含有することにより、本発明に係る記録インク成分をガラス表面に対して密着させる機能を有する。
本発明に係るインクジェット記録方法では、以上に説明したガラス用インクセットを用いて、インクジェット記録ヘッドより出射してガラス表面に付着させて画像形成する。
(顔料分散体の調製)
高分子分散剤としてスチレン−アクリル酸共重合体(ジョンクリル678、分子量8500、酸価215)3質量部、顔料(カーボンブラック)15部、残部にイオン交換水を加えた液をプレミックスした後、0.5mmのジルコニアビーズを体積率で50%充填したサンドグラインダーを用いて分散し、顔料の含有量が15質量%の顔料分散液を調製した。この顔料分散体に含まれる顔料粒子の平均粒子径は122nmであった。なお、粒径測定はマルバーン社製ゼータサイザ1000HSにより行った。
滴下ロート、窒素導入管、還流冷却管、温度計および攪拌装置を備えたフラスコにメチルエチルケトン50gを加え、窒素バブリングしながら、75℃に加温した。そこへ、メタクリル酸メチルを87.2g、アクリル酸を7.8g、2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルフォン酸を5g、メチルエチルケトン50g、開始剤(AIBN)500mgの混合物を滴下ロートより3時間かけ滴下した。滴下後さらに6時間、加熱還流した。放冷後、減圧下加熱しメチルエチルケトンを留去した。イオン交換水100mlに上記重合物残渣を添加した液を表1に示す中和塩基で溶解し、表1に示すpHになるように中和塩基の量を調整した。イオン交換水で調整し固形分30%の水溶性アクリル樹脂水溶液を得た。
顔料分散体33重量%、水溶性アクリル系樹脂水溶液17重量%、水30重量%、並びに、表1に示される水溶性溶剤20重量%を含み、且つ表1に示される中和塩基によってインクのpHを表1に示す値に調整された記録インク1〜13を得た。
反応性インクとしは、加水分解性シラン化合物(化合物名:3−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン)1重量%、ジエチレングリコールジエチルエーテル99重量%からなるインクを用意した。
実施例に用いた評価プリンタは、図1に示した2軸方式のインクジェット記録装置と同様の構成を備えており、第1ヘッドキャリッジ1と第2ヘッドキャリッジ2が設置され、それぞれの下部と両ヘッドの間にヒーター3〜5が設置されている。第1ヘッドキャリッジ1には反応性インクを導入したヘッド11が搭載されており、第2ヘッドキャリッジには記録インクを導入したヘッド12が搭載されている。
反応性インク1〜13のそれぞれについて、ガラス表面に形成された画像を、以下の評価方法で評価した。
記録画像をマイクロスコープで観察し、ピンホールの発生の有無を観察した。下記基準に従って、液寄り(ピンホール)耐性を評価した。
○:ピンホールが発生していない
×:ピンホールが発生している
記録画像について、乾いた木綿(カナキン3号)で擦り、下記基準に従って、密着性を評価した。
◎:50回以上擦っても画像はほとんど変化しない
○:50回擦った段階でわずかに傷が残るが、画像濃度にはほとんど影響しない
△:20〜50回擦る間に、画像濃度がやや低下するが、実用上許容される品質である
×:20回未満擦る間に、画像濃度が低下し、実用上は問題となる品質である
A4サイズの前記記録媒体上に、連続して10枚のベタ画像を作成した後、インクジェットヘッドを25℃、55%RHの環境下で60分間放置した。その後、再度画像を形成して、得られた11枚目のベタ画像の画質を目視観察した。下記基準に従って、射出安定性を評価した。
◎:画像欠陥(スジ故障)は全く認められず、均一な画像である
○:画像の書き出し部(書き出し部から2mm以下の範囲)に、ごくわずかにかすれの発生が認められる
△:インクの射出不良に起因する画像欠陥(スジ故障)の発生がわずかに認められる
×:インクの射出不良に起因する画像欠陥(スジ故障)の発生が認められる
以上の評価結果を表1に示す。
12:記録インク用ヘッド
101:第1ヘッドキャリッジ
102:第2ヘッドキャリッジ
103:ヘッドキャリッジ
103a:キャリッジ軸
3、4、5:ヒーター(加熱手段)
6:搬送ステージ
7、8:温風ヒーター
G:ガラス板(画像記録媒体)
Claims (4)
- 顔料、樹脂、水、及び、グリコールエーテル類又は炭素数が4以上である1,2−アルカンジオール類から選ばれた1又は2種以上を少なくとも含む水溶性溶剤を少なくとも含有する記録インクと、
前記記録インク中の前記樹脂と共有結合し得る加水分解性シラン化合物と有機溶剤とを少なくとも含有し、水を実質的に含まない反応性インクと、から構成されるガラス用インクジェットインクセットであって、
前記記録インクは、前記樹脂として、アミンにより該記録インクのpHが7〜9の範囲となるように中和溶解された水溶性アクリル系樹脂を少なくとも含むことを特徴とするガラス用インクジェットインクセット。 - 請求項1記載のガラス用インクジェットインクセットを用いて、ガラス表面に画像記録を行うインクジェット記録方法であって、
前記ガラス表面に前記反応性インクを付着させ、
次いで、前記ガラス表面における前記反応性インクが付着した領域に、インクジェット法により前記記録インクを付着させて画像記録を行うことを特徴とするインクジェット記録方法。 - 前記記録インクを付着させる際における前記ガラス表面の温度を35℃以上100℃以下の範囲に調整して加熱乾燥することを特徴とする請求項2記載のインクジェット記録方法。
- 同一キャリッジ上に、前記反応性インクを充填した反応性インク用ヘッドと、前記記録インクを充填した記録インク用ヘッドとを備えたインクジェット記録装置を用い、1回のキャリッジスキャンにおいて、前記反応性インクと前記記録インクの双方を前記ガラス表面に付着させることを特徴とする請求項2又は3記載のインクジェット記録方法。
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