JP2013233945A - ラップフィルム容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】 ラップフィルム容器を片手で持った状態で、ラップフィルムを連続的に供給ならびに切断できるラップフィルム容器の提供を図る。
【解決手段】蓋体部の上面ブランクと収納部の裏面ブランクとが折れ筋を介して上下方向に回動可能に連接されて成るラップフィルム容器において、折れ筋の一部を消去して折れ筋の弾性復元力を強化すると共に、底面ブランクの糊代フラップの上端に設けられる突起片を掩蓋垂部の前方下方向に傾斜する段差フラップの段差面内に落とし込んで蓋体部の開放回動角度を制限する手段を採る。
【選択図】図2

Description

ラップフィルム容器を片手で持った状態で、ラップフィルムを連続的に供給ならびに切断できるラップフィルム容器に関する。
従来のラップフィルム容器の使われ方は、ラップフィルム容器の蓋体部を半開きの状態にし、離間フラップに粘着して露出しているラップフィルムの先端部を指先で摘んで必要とする長さ分だけ引き出した後、蓋体部の掩蓋垂部の中央部を指で押さえ込んで掩蓋垂部の先端部に備えられている切断刃でラップフィルムを切断する方法が採られている。
しかしながら、上記の従来のラップフィルム容器の使われ方は、使用する度にラップフィルムの先端部の表面を露出させるためにラップフィルム容器の蓋体部を半開きの状態(ラップフィルムの先端部の裏面は離間フラップによって露出されている)にしなければならず、ラップフィルム容器を片手で持った状態でラップフィルムを連続的に供給ならびに切断することができないものであった。
従来より、ラップフィルムの先端部を摘み出し易いように露出させる提案がなされている。例えば、蓋体部と箱体を連接する折り曲げ部の外側に凸部を有するように型押し成型を施して蓋部に弾性復元力を持たせた「ラップフィルム装置の安全構造」(特許文献1)が提案されている。
しかしながら、上記「ラップフィルム装置の安全構造」の提案は、ラップフィルム装置の蓋体部が閉じる方向に回動することを阻止することによって、使用開始時において切断刃と人の手が接触する危険を回避するために折り曲げ部の外側に凸部を設けた提案であるが、該原動力となる折り曲げ部がラップフィルム装置の使用に従って経時的に脆弱になって、蓋体部の回転角が小さくなることで切断刃の上方への移動距離が小さくなり、結果的にラップフィルムの先端部が摘み難くなる問題があると共に、蓋体部が何らの制限もなく箱本体に回動自在に開放されることからラップフィルムが箱本体から飛び出たり、使用中においても蓋体部自体が使用者の意思に反して制限なく開閉してしまう構造から、蓋体部に取り付けられている上向きの切断刃で怪我をしたりする問題があるものであった。
また従来、容器から引き出されたラップフィルムに切断刃が触れることでラップフィルムが損傷する「刃当たり」を防止した「フラップ付きラップフィルム装置」(特許文献2)が提案されている。
しかしながら、上記「フラップ付きラップフィルム装置」の提案は、後壁上辺の折り曲げ部の弾性復元力によって蓋体部が上方に回動することで容器から引き出されたラップフィルムに切断刃が触れラップフィルムが損傷する「刃当たり」を防止する構造であることから、上述の「ラップフィルム装置の安全構造」(特許文献1)と同様に該原動力となる折り曲げ部がラップフィルム装置の使用に従って経時的に脆弱になって、蓋体部の回転角が小さくなることで切断刃の上方への移動距離が小さくなり、結果的にラップフィルムの先端部が摘み難くなる問題があると共に、蓋体部が何らの制限もなく箱本体に回動自在に開放されることからラップフィルムが箱本体から飛び出たり、使用中においても蓋体部自体が使用者の意思に反して制限なく開閉してしまう構造から、蓋体部に取り付けられている上向きの切断刃で怪我をしたりする問題があるものであった。
またさらに、ラップフィルムケースを構成する蓋体部のガイド片の外側に粘着部を形成して蓋体部のガイド片と共にラップフィルムの先端部を外部に押し出し突出させる「ラップフィルムケース」(特許文献3)が提案されている。
しかしながら、上記「ラップフィルムケース」の提案は、蓋体部のガイド片の外側に粘着部を形成して蓋体部のガイド片と共にラップフィルムの先端部を外部に押し出し突出させようとするものであるが、切断されるラップフィルムの先端部は切断刃によって複雑に絡み合った粘着状態で切断されていることから、ガイド片の外側に形成される粘着部によって下方から押し出して突出させようとしても多方面から複雑な力が加わって、粘着状態で切断されたラップフィルム先端部が均一に押し出されて突出されない問題があるものだった。
一方、蓋体部を回動する折れ筋の形状を変化させたラップフィルム装置の提案がなされている。例えば、開けた蓋部が開封後の当初から起立状態となるように調整できる一方、開けた蓋部の後方へ大きな倒れ込みを防ぐ「衛生薄葉紙収納箱」(特許文献4)が提案されている。
しかしながら、上記「衛生薄葉紙収納箱」の提案は、使用開始時において開けた蓋部の起立状態の保持と後方へ大きな倒れ込みを弾性復元力調節部片で防ぐ提案であって、本発明のように蓋体部を回動するために設けられる折れ筋の一部を加工して蓋体部の弾性復元力を強化してラップフィルムを連続的に供給ならびに切断できるラップフィルム容器ではなかった。
また従来、包装物の切断性の低下を抑制する「カートン中間成形体及び包装物供給体」(特許文献5)が提案されている。
しかしながら、上記「カートン中間成形体及び包装物供給体」の提案は、折り曲げ箇所に設けられる凹部が、該折り曲げ箇所における軸方向Aの中央部に設けられ、且つ、前面凸部に親指が配置された手の掌の一部が凹部に収容されるように軸方向Aに沿って設けられており、また、凹部を構成する傾斜面は、例えば背面壁の表面及び蓋部頂壁の表面とのなす角度が優角(例えば225°)になる平坦面として構成されて、カートンを把持する手の掌がどのように配置されるべきかを視覚及び触覚を通して使用者に認知させ、V字形状の切断刃に適した切断の方法を使用者に誘導するために設けられるもので、本発明のように蓋体部を上下方向に回動するために設けられる折れ筋の一部を加工して蓋体部の弾性復元力を強化するための構造を形成する提案ではなかった。
本出願人は、以上のような従来のラップフィルム装置におけるラップフィルムの先端部が切断刃から離反する構造に着目し、ラップフィルム容器を片手で持った状態でラップフィルムを連続的に供給ならびに切断できるようにならないものかという着想の下、蓋体部の上面ブランクと収納部の裏面ブランクとが折れ筋を介して上下方向に回動可能に連接されて成るラップフィルム容器において、折れ筋の一部を消去して蓋体部の弾性復元力を強化すると共に、折れ筋の表面または裏面の何れか一方面若しくは両面に、伸縮性の低い粘着テープまたは粘着フィルムを平坦な状態で貼着して折れ筋の弾性復元力を強化し、さらに掩蓋垂部の前方下方向に傾斜する段差面を形成する段差フラップで蓋体部の開放回動角度を制限するラップフィルム容器を開発し、本発明における「ラップフィルム容器」の提案に至るものである。
特開2007-254027号公報 特開2008-239251号公報 特許第3852480号公報 特開2004-26219号公報 特開2011-157102号公報
本発明は上記問題点を鑑み、ラップフィルム容器を片手で持った状態で、ラップフィルムを連続的に供給ならびに切断できるラップフィルム容器を提供することを課題とする。
本発明のラップフィルム容器は、一枚の板紙から断裁加工と、折れ筋加工と、貼合せ加工を施して組み立てられる収納部と蓋体部で構成されるラップフィルム容器であって、前記収納部は、前面ブランクと、底面ブランクと、裏面ブランクとで形成され、前記前記前面ブランクには、飛び出し防止突片と糊代フラップが両側に夫々設けられると共に、ラップフィルムと収納部の粘着を防ぐ易剥離性接着剤が塗布される離間フラップが前面に設けられて成り、前記底面ブランクには、上端に前記蓋体部の開放回動角度を制限する突起片を形成する糊代フラップが両側に夫々設けられて成り、前記裏面ブランクには、糊代フラップが両側に夫々設けられて成り、前記蓋体部は、上面ブランクと、掩蓋垂部とで形成され、前記上面ブランクには、糊代フラップが両側に夫々設けられて成り、前記掩蓋垂部には、前方下方向に傾斜する段差面を形成した段差フラップが両側に夫々設けられると共に、前面端部に切断具を貼着して成り、前記蓋体部の上面ブランクと前記収納部の裏面ブランクとが折れ筋を介して上下方向に回動可能に連接されて成るラップフィルム容器において、前記折れ筋の一部を消去することで該折れ筋の弾性復元力を強化すると共に、前記底面ブランクの糊代フラップの上端に設けられる突起片を前記掩蓋垂部の前方下方向に傾斜する段差フラップの段差面内に落とし込んで前記蓋体部の開放回動角度を制限することによって、前記ラップフィルム容器を片手で持った状態でラップフィルムを連続的に供給ならびに切断できる手段を採る。
また本発明のラップフィルム容器は、前記蓋体部の上面ブランクと前記収納部の裏面ブランクとが連接される折れ筋の表面または裏面の何れか一方面若しくは両面に、伸縮性の低い粘着テープまたは粘着フィルムを平坦な状態で貼着して折れ筋の弾性復元力を強化する手段を採る。
また本発明のラップフィルム容器は、前記蓋体部の上面ブランクと前記収納部の裏面ブランクとが連接される折れ筋の表面または裏面の何れか一方面に、弾性復元力を有する薄板材を貼着して折れ筋の弾性復元力を強化した手段を採る。
本発明のラップフィルム容器によれば、蓋体部の上面ブランクと収納部の裏面ブランクとを連接する折れ筋の一部を消去(折れ筋応力を減退させる)して折れ筋の弾性復元力を強化することによって、蓋体部自体が折り込む前の状態に戻ろうとして切断刃を切断面から離脱させ、さらに傾斜する段差面を形成する段差フラップによって蓋体部の開放回動角度が制限されるため、ラップフィルム容器を片手で持った状態でラップフィルムを連続的に供給ならびに切断できるといった優れた効果を奏する。
また、本発明のラップフィルム容器によれば、蓋体部の上面ブランクと収納部の裏面ブランクとを連接する折れ筋の一部に伸縮性のない粘着テープまたは粘着フィルムを貼着して折れ筋の弾性復元力を強化することによって、蓋体部自体が折り込む前の状態に戻ろうとして切断刃を切断面から離脱させ、さらに傾斜する段差面を形成する段差フラップによって蓋体部の開放回動角度が制限されるため、ラップフィルム容器を片手で持った状態でラップフィルムを連続的に供給ならびに切断できるといった優れた効果を奏する。
さらに、本発明のラップフィルム容器によれば、蓋体部の上面ブランクと収納部の裏面ブランクとが連接される折れ筋の表面または裏面の何れか一方面に弾性復元力を有する薄板材を貼着して折れ筋の弾性復元力を強化することによって、蓋体部自体が折り込む前の状態に戻ろうとして切断刃を切断面から離脱させ、さらに傾斜する段差面を形成する段差フラップによって蓋体部の開放回動角度が制限されるため、ラップフィルム容器を片手で持った状態でラップフィルムを連続的に供給ならびに切断できるといった優れた効果を奏する。
またさらに、本発明のラップフィルム容器によれば、段差面を形成する段差フラップによって蓋体部の開放回動角度が制限されて常に閉じられて状態で使用されるため、ラップフィルムの表面に浮遊する粉塵が付着しづらく衛生的であると同時に、ラップフィルムの飛び出しを防止することができるという優れた効果を奏する。
さらにまた、本発明のラップフィルム容器によれば、蓋体部の掩蓋垂部に設けられている切断刃が下向きに取り付けられているため、使用時において切断刃による怪我の可能性が低い安全性を有するといった優れた効果を奏する。
そしてまた、本発明のラップフィルム容器によれば、一枚の板紙から断裁加工と、折れ筋加工と、貼合せ加工を施して組み立てられる収納部と蓋体部で構成されるラップフィルム容器であることから、製造原価の低廉が図られると共に、新たな設備投資することなく既存の製造設備によって加工することができるという優れた効果を奏する。
さらにまた、本発明のラップフィルム容器によれば、収納部内にラップフィルムが単体で露出した状態で収納される構造から、ラップフィルムが巻き戻ったり、絡んだ状態においても容易に修復できるといった優れた効果を奏する。
本発明における請求項1記載のラップフィルム容器の実施形態を示す展開図である。(実施例1) 本発明における請求項1記載のラップフィルム容器の実施形態を示す全体斜視図である。 本発明における請求項1記載のラップフィルム容器の実施形態を示す説明図である。 本発明における請求項1記載のラップフィルム容器の使用状態を示す説明図である。 本発明における請求項2記載のラップフィルム容器の実施形態を示す説明図である。(実施例2) 本発明における請求項3記載のラップフィルム容器の実施形態を示す説明図である。(実施例3) 従来のラップフィルム装置の実施形態を示す説明図である。
本発明のラップフィルム容器は、蓋体部の上面ブランクと収納部の裏面ブランクとが折れ筋を介して上下方向に回動可能に連接されて成るラップフィルム容器において、前記折れ筋の一部を消去することで該折れ筋の弾性復元力を強化すると共に、底面ブランクの糊代フラップの上端に設けられる突起片を掩蓋垂部の前方下方向に傾斜する段差フラップの段差面内に落とし込んで蓋体部の開放回動角度を制限する手段と、蓋体部の上面ブランクと収納部の裏面ブランクとが連接される折れ筋の表面または裏面の何れか一方面若しくは両面に、伸縮性の低い粘着テープまたは粘着フィルムを平坦な状態で貼着して折れ筋の弾性復元力を強化する手段を採ったことを最大の特徴とする。以下、本発明に係るラップフィルム容器の実施形態を、図面に基づいて説明する。
尚、本発明におけるラップフィルム容器は、以下に述べる実施例の構成に特に限定されるものではなく、本発明の趣旨に逸脱しない範囲内において任意に変更することが可能である。また本文中に記載される方向は、図示される方向表示軸に沿って説明している。
図1は、本発明における請求項1記載のラップフィルム容器の実施形態を示す展開図である。本実施例のラップフィルム容器10は、一枚の板紙から断裁加工と、折れ筋加工と、貼合せ加工を施して組み立てられる収納部20と蓋体部60とで構成されている。
収納部20は、前面ブランク30と、底面ブランク40と、裏面ブランク50とで形成され、前記前面ブランク30には、飛び出し防止突片33と糊代フラップ31が両側に夫々設けられると共に、ラップフィルムLと収納部20の粘着を防ぐ易剥離性接着剤が塗布される離間フラップ32が前面に設けられて成り、底面ブランク40には、上端に蓋体部60の開放回動角度Rを制限する突起片42を形成する糊代フラップ41が両側に夫々設けられて成り、裏面ブランク50には、糊代フラップ51が両側に夫々設けられて形成されている。
また、蓋体部60は、上面ブランク70と、掩蓋垂部80とで形成され、上面ブランク70には、糊代フラップ71が両側に夫々設けられて成り、掩蓋垂部80には、前方下方向に傾斜する段差面82を形成する段差フラップ81が両側に夫々設けられると共に、前面端部83に切断具84を貼着して形成されるものである。
収納部20は、前面ブランク30と、底面ブランク40と、裏面ブランク50と、で上方が開口する箱状に形成して成り、ラップフィルムLを収納するものである。
前面ブランク30は、飛び出し防止突片33と糊代フラップ31を両側に夫々設けると共に、ラップフィルムLと収納部20の粘着を防ぐ易剥離性接着剤が塗布される離間フラップ32を前面に設けて形成されている。
底面ブランク40は、上端に蓋体部60の開放回動角度Rを制限する突起片42が形成された糊代フラップ41を両側に夫々設けて形成されている。
裏面ブランク50は、糊代フラップ51を両側に夫々設けて形成されている。
蓋体部60は、ラップフィルム容器10の上方に位置する上面ブランク70と、ラップフィルム容器10の前面に垂れ下がる掩蓋垂部80と、で形成されている。
上面ブランク70は、糊代フラップ71を両側に夫々設けて形成されている。
掩蓋垂部80は、前方下方向に傾斜する段差面82を形成する段差フラップ81を両側に夫々設けると共に、前面端部83に切断具84を貼着して形成されている。
段差フラップ81は、底面ブランク40の糊代フラップ41の上端に設けられる突起片42を掩蓋垂部80の前方下方向に傾斜する段差面82に落とし込んで蓋体部20の開放回動角度Rを制限するものであり、蓋体部20の開放回動角度Rが制限されることによって蓋体部20が閉まった状態で使用することができると共に、掩蓋垂部80の前面端部83に設けられている切断具84をラップフィルムLの切断面から離反した状態にするものである。
該段差フラップ81が前方下方向に傾斜する略扇状の段差面82を形成することによって、落とし込まれる突起片42が一定の開放回動角度Rの制限内で上下に自由に回動することができるため、掩蓋垂部80の前面端部83に設けられる切断具84が切断面から離反したり切断状態になったりする状況下おいても、ラップフィルム容器10を片手で持った状態でラップフィルムLを連続的に供給ならびに切断できるものである。また、段差フラップ81について前方下方向に傾斜する略扇状に形成しないで開放回動角度Rを満たす一定の幅を有する平行な段差面82を形成することで、突起片42と段差面82とを点接触状態で制限することも可能である。
一方、従来の段差フラップ81は、掩蓋垂部80の段差フラップ81で平行且つ幅狭に切り込まれて形成されていることによって、その段差フラップ81の段差面82に突起片42を落とし込むと殆ど蓋体部20が回動しない状態で保持されるため、掩蓋垂部80の前面端部83に設けられる切断具84が切断面から離反した状態にならないものである。
折れ筋90は、筋目の一部を消去して折れ筋応力を減退させることで、該折れ筋90の弾性復元力Fが強化されて、ラップフィルムLを連続的に供給ならびに切断できるようになっている。
図2は、本発明における請求項1記載のラップフィルム容器の実施形態を示す全体斜視図である。蓋体部60の上面ブランク70が収納部20の裏面ブランク50に折れ筋90を介して上下方向へ回動可能に連接された状態において、該折れ筋90の一部を消去した実施例を示すもので、図2(a)は折れ筋90を所定間隔を空けて複数消去した実施例を示し、図2(b)は折れ筋90の中央部を消去した実施例を示し、図2(c)は折れ筋90の両側を消去した実施例を示す。図示されるように、従来設けられている折れ筋90の一部を消去して折れ筋応力を減退させることで、蓋体部60が折り込む前の状態に戻ろうとする弾性復元力Fを強化するものである。また、紙厚等に合わせて折れ筋90の長さや間隔を変えることで、弾性復元力Fを調整することもできる。
図3は、本発明における請求項1記載のラップフィルム容器の実施形態を示す説明図であり、図3(a)はラップフィルム容器10を持ち手で掴んだ状態を示す断面説明図である。ラップフィルム容器10を持ち手で掴んで蓋体部60を収納部20方向に向けて押し込んで掩蓋垂部80の前面端部83に設けられる切断具84が下方に下がった状態にすることにより、掩蓋垂部80の前面端部83の中央部に指を掛けてラップフィルムLを平行に引っ張って切断することができる。
図3(b)はラップフィルム容器10を掴む持ち手を離した状態を示す断面説明図である。ラップフィルムLを平行に引っ張って切断した後、ラップフィルム容器10を掴む持ち手を緩めると、蓋体部60ならびに切断具84は折れ筋90の折り込む前の状態に戻ろうとする弾性復元力Fで切断位置から上方に持ち上がると共に、掩蓋垂部80の前方下方向に傾斜する段差フラップ81の段差面82に突起片42が当接して開放回動角度Rが制限された位置で停止するため、ラップフィルム容器10を片手で持った状態でラップフィルムLを連続的に供給ならびに切断できるものである。
図3(c)はラップフィルム容器10の蓋体部60を開放した状態を示す断面説明図である。ラップフィルム容器10の蓋体部60を開放した状態にすることで、ラップフィルムLが巻き戻ったり絡んだ状態においても、容易に修復できるものである。
図4は、本発明における請求項1記載のラップフィルム容器の使用状態を示す説明図であり、ラップフィルム容器10の蓋体部60を開放した状態を示している。蓋体部60の開放回動角度Rを制限する構造は、蓋体部60の掩蓋垂部80の前方下方向に傾斜する段差フラップ81の段差面82に底面ブランク40の糊代フラップ41の上端に設けられる突起片42を落とし込むことで制限するもので、落とし込みを解除してさらに蓋体部60を開放する場合は、そのまま蓋体部60を後方に回動させると段差フラップ81の段差面82から突起片42が外れて蓋体部60が開放されるものである。
図5は、本発明における請求項2記載のラップフィルム容器の実施形態を示す説明図である。本実施例のラップフィルム容器10は、蓋体部60の上面ブランク70と収納部20の裏面ブランク50とが連接される折れ筋90の表面または裏面の何れか一方面若しくは両面に、伸縮性の低い粘着テープまたは粘着フィルム91を貼着して折れ筋90の弾性復元力Fを強化したものである。
粘着テープまたは粘着フィルム91は、伸縮性の低い透明のテープまたはフィルム等で形成されるもので、粘着テープまたは粘着フィルム91を貼着する場合は、折れ筋90が設けられ折り込みが施された後、一旦蓋体部60の上面ブランク70と収納部20の裏面ブランク50を平坦に伸ばした状態で貼り付けることによって、折れ筋90の弾性復元力Fを強化するものである。
図6は、本発明における請求項3記載のラップフィルム容器の実施形態を示す説明図である。本実施例のラップフィルム容器10は、蓋体部60の上面ブランク70と収納部20の裏面ブランク50とが連接される折れ筋90の表面または裏面の何れか一方面に、弾性復元力を有する薄板材92を貼着して折れ筋90の弾性復元力を強化したものである。
図6(a)乃至(c)は、蓋体部60の上面ブランク70と収納部20の裏面ブランク50とが連接される折れ筋90の裏面に、形状の異なる薄板材92を貼着した場合の実施例を示すものであり、該薄板材92の形状は、ラップフィルム容器10を形成する紙板材のこしや厚みによって任意に変更することが可能である。
薄板材92は、例えば厚み0.2〜0.4mm程度のプラスチック薄板材が素材として使用される。その他の素材としては、板紙や金属薄板、弾性合成樹脂薄板等が使われる。
本実施例に係るラップフィルム容器10の実施形態は、貼着した薄板材92自体の弾性復元力を利用するものに対し、前記実施例1ならびに実施例2に係るラップフィルム容器10の実施形態は、折れ筋90の間隔や長さ、粘着テープまたは粘着フィルム91よって、該折れ筋90自体が備える折り込み応力を制限して弾性復元力Fを強化するものである。これらの共通する目的は、蓋体部60の掩蓋垂部80に設けられる切断具84が切断面から離反したり接触したりする状態を繰り返して行えるようにすることによって、ラップフィルム容器10を片手で持った状態でラップフィルムLを連続的に供給ならびに切断できるようにすることにある。
図7は、従来のラップフィルム装置の実施形態を示す説明図である。尚、符号の表示は、本発明の符号に相当する箇所に合わせて括弧を付して図示している。
図7(a)は、ラップフィルム装置(10)を持ち手で掴んだ状態を示す断面説明図である。ラップフィルム装置(10)を持ち手で掴んで蓋体部(60)を収納部(20)方向に向けて押し込んで掩蓋垂部(80)の前面端部(83)に設けられる切断具(84)が下方に下がった状態にすることにより、掩蓋垂部(80)の前面端部(83)の中央部に指を掛けてラップフィルム(L)を平行に引っ張って切断することができる。
図7(b)は、ラップフィルム装置(10)を掴む持ち手を緩めた状態を示す断面説明図である。ラップフィルム(L)を平行に引っ張って切断した後、ラップフィルム装置(10)を掴む持ち手を緩めると、掩蓋垂部(80)の平行な段差フラップ(81)の段差面(82)に突起片(42)が当接して蓋体部(60)の開放回動角度(R)が制限されて停止するため、前面端部(83)に設けられる切断具(84)は切断位置から僅かに上方に持ち上がるに過ぎない。
図7(c)は、ラップフィルム装置(10)の蓋体部(60)を開放した状態を示す斜視図である。ラップフィルム装置(10)の蓋体部(60)を開放した状態にすることで、本発明のラップフィルム容器(10)と同様に、ラップフィルム(L)が巻き戻ったり絡んだ状態においても、容易に修復できるものである。
本発明におけるラップフィルム容器は、主にラップフィルム容器として使用されるものであるが、その他の利用用途としては、ロール状のキッチンペーパー、アルミホイール等のボックス容器としても利用することができるもので、本発明における「ラップフィルム容器」の産業上の利用可能性は極めて大であると解する。
10 ラップフィルム容器
20 収納部
30 前面ブランク
31 糊代フラップ
32 離間フラップ
33 飛び出し防止突片
40 底面ブランク
41 糊代フラップ
42 突起片
50 裏面ブランク
51 糊代フラップ
60 蓋体部
70 上面ブランク
71 糊代フラップ
80 掩蓋垂部
81 段差フラップ
82 段差面
83 前面端部
84 切断具
90 折れ筋
91 粘着テープまたは粘着フィルム
92 薄板材
L ラップフィルム
F 弾性復元力
R 開放回動角度

Claims (3)

  1. 一枚の板紙から断裁加工と、折れ筋加工と、貼合せ加工を施して組み立てられる収納部と蓋体部で構成されるラップフィルム容器であって、
    前記収納部は、前面ブランクと、底面ブランクと、裏面ブランクとで形成され、前記前面ブランクには飛び出し防止突片と糊代フラップが両側に夫々設けられると共にラップフィルムと収納部の粘着を防ぐ易剥離性接着剤が塗布される離間フラップが前面に設けられて成り、前記底面ブランクには上端に前記蓋体部の開放回動角度を制限する突起片を形成する糊代フラップが両側に夫々設けられて成り、前記裏面ブランクには糊代フラップが両側に夫々設けられて成り、
    前記蓋体部は、上面ブランクと、掩蓋垂部とで形成され、前記上面ブランクには糊代フラップが両側に夫々設けられて成り、前記掩蓋垂部には前方下方向に傾斜する段差面を形成した段差フラップが両側に夫々設けられると共に前面端部に切断具を貼着して成り、
    前記蓋体部の上面ブランクと前記収納部の裏面ブランクとが折れ筋を介して上下方向に回動可能に連接されて成るラップフィルム容器において、
    前記折れ筋の一部を消去することで該折れ筋の弾性復元力を強化すると共に、前記底面ブランクの糊代フラップの上端に設けられる突起片を前記掩蓋垂部の前方下方向に傾斜する段差フラップの段差面内に落とし込んで前記蓋体部の開放回動角度を制限することによって、前記ラップフィルム容器を片手で持った状態でラップフィルムを連続的に供給ならびに切断できることを特徴とするラップフィルム容器。
  2. 前記蓋体部の上面ブランクと前記収納部の裏面ブランクとが連接される折れ筋の表面または裏面の何れか一方面若しくは両面に、伸縮性の低い粘着テープまたは粘着フィルムを平坦な状態で貼着して折れ筋の弾性復元力を強化したことを特徴とする請求項1記載のラップフィルム容器。
  3. 前記蓋体部の上面ブランクと前記収納部の裏面ブランクとが連接される折れ筋の表面または裏面の何れか一方面に、弾性復元力を有する薄板材を貼着して折れ筋の弾性復元力を強化したことを特徴とする請求項1記載のラップフィルム容器。
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