JP2013233609A - 打ち込み工具 - Google Patents

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Ei Yo
瀛 楊
Yoshitaka Ichikawa
佳孝 市川
Yuki Kawai
佑樹 河合
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Abstract

【課題】打ち込み工具において、作業態様に応じた打ち出し動作を行うための操作に関する更なる改良技術を提供する。
【解決手段】釘打機100は、圧縮シリンダ131と、打ち込みシリンダ121と、圧縮シリンダ131内の圧縮ピストン133を駆動させるクランク機構115および電動モータと、トリガ103aと、ドライバガイド141を有する。当該釘打機100は、釘の打ち出し動作として、単発モードと連射モードを備えている。トリガ103aとドライバガイド141の操作順番に応じて、制御装置109は、単発モードと連射モードを選択する。そして、選択された打ち出しモードに対応した釘の打ち出し動作が行われる。
【選択図】図3

Description

本発明は、打ち込み具を打ち出す打ち込み工具に関する。
米国特許第8,079,504号明細書には、打ち込み具を被加工材に打ち込む打ち込み工具が記載されている。当該打ち込み工具は、第1シリンダ内で第1ピストンが圧縮空気を生成し、圧縮空気が第2シリンダに送られる。そして、圧縮空気が第2シリンダ内の第2ピストンを移動させている。第2ピストンの移動により、第2ピストンが打ち込み具を打撃する。これにより、打ち込み具が被加工材に向かって打ち出されるように構成されている。また、当該打ち込み工具は、打ち込み具を打ち込む作動サイクルにおいて第1ピストンの位置を検出するセンサを有している。そして、当該センサに検出された第1ピストンの位置に応じて制御装置がモータへの通電を停止する。これにより、第1ピストンを次の作動サイクルのために適切な位置に停止させている。
米国特許第8,079,504号明細書
一般に、ユーザは、複数の作業態様で打ち込み工具を使用する。例えば、打ち込み具を1つだけ所定の箇所に正確に打ち出す作業態様や、連続して複数の打ち込み具を打ち出す作業態様などが挙げられる。しかしながら、米国特許第8,079,504号明細書に記載された打ち込み工具においては、ユーザの作業態様に関わらず、同じ操作で打ち込み具を打ち出すように構成されている。そのため、作業態様にとっては、打ち出し動作を行うための操作が煩雑になる可能性がある。そこで、本発明は、打ち込み工具において、作業態様に応じた打ち出し動作を行うための操作に関する更なる改良技術を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明に係る打ち込み工具の好ましい形態によれば、第1シリンダと、第1シリンダ内に摺動可能に収容された第1ピストンと、第1ピストンを駆動させる駆動機構と、駆動機構を作動させるための第1スイッチと第2スイッチと、第1シリンダに連通された第2シリンダと、第2シリンダ内に摺動可能に収容された第2ピストンと、第1シリンダと前記第2シリンダが連通する領域に設けられた弁部材と、を有する打ち込み工具が構成される。第1シリンダは、弁部材が閉じられた状態で、第1ピストンの摺動によって圧縮空気が生成される構成である。また、第2ピストンは、弁部材が開かれて、第1シリンダ内の圧縮空気が第2シリンダに供給されることで、当該圧縮空気によって移動される構成である。また、打ち込み具は、圧縮空気による第2ピストンの移動によって、射出口から打ち出される構成である。この打ち込み具の打ち出し動作は、第1打ち出しモードと第2打ち出しモードを有している。そして、第1スイッチと第2スイッチの操作の順番に基づいて、第1打ち出しモードと第2打ち出しモードのうちの一方が選択されて打ち出し動作が行われる構成である。
本発明によれば、第1スイッチと第2スイッチの操作順番によって打ち出しモードを選択するため、ユーザの操作態様に応じて、打ち出しモードを切り替えることができる。なお、第1打ち出しモード、第2打ち出しモードとしては、例えば、打ち込み具を1つだけ打ち出す単発打ち出しモード、連続して複数の打ち込み具を打ち出す連発打ち出しモードなどが挙げられる。また、第1スイッチ、第2スイッチとしては、例えば、ユーザに操作されて作動するトリガスイッチや、被加工材に押し当てられて作動するコンタクトスイッチなどが挙げられる。
本発明に係る打ち込み工具の更なる形態によれば、第1のスイッチと第2のスイッチの両方の操作が解除されることで、選択された打ち出しモードの選択が解除される構成である
本形態によれば、第1スイッチと第2スイッチの操作を解除することで、選択された打ち出しモードをリセットすることができる。すなわち、操作を間違えた場合であっても、第1スイッチと第2スイッチの操作を解除することで、打ち込み工具の動作のリセットを容易に行うことができる。
本発明に係る打ち込み工具の更なる形態によれば、駆動機構の作動を規制する第3スイッチを有する。さらに、第1スイッチと第2スイッチと第3スイッチの操作の順番に基づいて、第1打ち出しモードと第2打ち出しモードを選択可能に構成されている。
本形態によれば、第1スイッチと第2スイッチと第3スイッチの操作の順番に基づいて、打ち出しモードを選択することができるだけでなく、ユーザの操作の間違いを検出することができる。すなわち、3つのスイッチによって、6通りの操作が可能であるため、打ち込み工具の複数の動作をそれぞれの操作順番の組み合わせに対して割り当てることができる。
本発明に係る打ち込み工具の更なる形態によれば、第3スイッチは、第1スイッチの作動を規制するように構成されている。
本形態によれば、第3スイッチが、第1スイッチの作動を規制するため、第3スイッチと第1スイッチの操作順番を規定することができる。すなわち、ユーザが打ち込み工具を誤操作することを防止できる。すなわち、第3スイッチが安全装置として機能する。
本発明に係る打ち込み工具の更なる形態によれば、駆動機構は、第1ピストンを駆動させるモータを有している。そして、第3スイッチは、モータに対する通電を制御するように構成されている。
本形態によれば、第3スイッチが、モータに対する通電を制御する。すなわち、第3スイッチによって、モータに対して通電され、あるいは、通電が遮断される。したがって、第3スイッチを有することにより、ユーザが誤操作しても、打ち込み工具が動作しないように構成することができる。すなわち、第3スイッチが安全装置として機能する。
本発明に係る打ち込み工具の更なる形態によれば、第1シリンダを大気に開放可能な大気開放弁を有している。そして、第3スイッチは、大気開放弁を制御するように構成されている。
本形態によれば、第3スイッチが、安全装置としての機能だけでなく、大気開放弁を制御する機能も有する。したがって、打ち出し動作を行う前に、第1シリンダを大気開放することができる。すなわち、第3スイッチを操作することによって、打ち込み工具を初期化することができる。
本発明に係る打ち込み工具の更なる形態によれば、選択された打ち出しモードを報知するための報知手段を有する。
本形態によれば、報知手段によって、選択されている打ち出しモードをユーザに知らせることができる。
本発明によれば、打ち込み工具において、作業態様に応じた打ち出し動作を行うための操作に関する更なる改良技術を提供することができる。
本発明の第1実施形態に係る電気−空気式の釘打機の全体構成を示す外観図である。 図1のA矢視図である。 釘打機の内部機構の全体構成を示す断面図である。 図3のIV−IV線断面図である。 図2のV−V線断面図である。 図3のVI−VI線断面図であり、バルブが閉止された状態を示す。 図6において、バルブが開放され、打ち込みピストンが前方へと移動された釘打ち状態を示す。 図6において、バルブの開放状態が維持され、打ち込みピストンが後方の初期位置近くに戻された状態を示す。 本発明の第2実施形態に係る釘打機の全体構成を示す断面図である。 トリガおよびロック機構周辺の拡大図であり、ロックレバーがロック位置に位置している状態を示す。 トリガおよびロック機構周辺の拡大図であり、ロックレバーがアンロック位置に位置している状態を示す。
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態につき、図1〜図8を参照しつつ詳細に説明する。第1実施形態は、打ち込み工具の一例として電気−空気式釘打機を用いて説明する。図1及び図2に示すように、釘打機100は、概括的に見て、本体ハウジング101と、マガジン105を主体として構成される。本体ハウジング101は、工具本体して規定されており、釘打機100の外郭を形成している。マガジン105には、被加工材に打ち込まれる釘(図示省略)が装填されている。本体ハウジング101は、ほぼ対称形の1対のハウジングを合わせて結合して形成されている。当該本体ハウジング101は、ハンドル103、打ち込み機構収容部101A、圧縮装置収容部101B、モータ収容部101Cを一体に備えている。
ハンドル部103、打ち込み機構収容部101A、圧縮装置収容部101B及びモータ収容部101Cは、概ね方形状に配置されている。ハンドル部103は、所定長さで延在する長尺状の部材であり、その延在方向一端側が打ち込み機構収容部101Aの一端側に連接され、延在方向他端側がモータ収容部101Cの一端側が連接されている。一方、圧縮装置収容部101Bは、ハンドル部103に対して概ね並行状に延在され、その延在方向の一端部が打ち込み機構収容部101Aの他端側に連接され、延在方向他端側がモータ収容部101Cの他端側に連接されている。これにより釘打機100は、ハンドル部103、打ち込み機構収容部101A、圧縮装置収容部101B及びモータ収容部101Cによって囲まれた空間Sを形成している。
図1に示すように、釘打機100は、先端部(図1の右端)にドライバガイド141とLED107が配置されている。さらに、後端部(図1の左側)には、LED108が配置されている。図1において右方向が釘の打ち出し方向である。なお、説明の便宜上、釘打機100の先端側(図1の右側)を前側又は前方、その反対側(図1の左側)を後側又は後方という。また、釘打機100におけるハンドル部103の打ち込み機構収容部101Aとの連接側(図1の上側)を上側又は上方、ハンドル部103のモータ収容部101Cとの連接側(図1の下側)を下側又は下方という。
図3に示すように、打ち込み機構収容部101Aは、釘打ち込み機構120収容している。釘打ち込み機構120は、打ち込みシリンダ121及び打ち込みピストン123を主体として構成される。この打ち込みシリンダ121が、本発明における「第2シリンダ」に対応し、打ち込みピストン123が、本発明における「第2ピストン」に対応する実施構成例である。
打ち込みシリンダ121内には、釘を打込む打ち込みピストン123が前後方向(長軸方向)に摺動自在に収容されている。打ち込みピストン123は、打ち込みシリンダ121内に摺動自在に収容されたピストン本体部124と、当該ピストン本体部124に一体状に設けられて前方へと延在する釘打ち込み用の長尺状のドライバ125とから構成されている。ピストン本体部124とドライバ125は、シリンダ室121aに供給される圧縮空気によって打ち込みシリンダ121の長軸方向に直線状に移動可能に構成されている。これにより、ドライバ125がドライバガイド141の打ち込み通路141a内を前方に移動することで釘を打ち出すように構成されている。打ち込みシリンダ室121aは、打ち込みシリンダ121の内壁面とピストン本体部124の後側の面とにより囲まれる空間として形成されている。ドライバガイド141は、打ち込みシリンダ121の先端部に配置され、先端に釘の射出口を有する打ち込み通路141aを備えている。
図1に示すように、マガジン105は、本体ハウジング101の先端側、すなわち、圧縮装置収容部101Bの前方に配置されている。このマガジン105は、釘を収容している。また、マガジン105は、ドライバガイド141に連結されており、打ち込み通路141aに対して、釘を供給するよう構成されている。なお、図3に示すように、マガジン105には、釘を供給方向(図3の上方)に押すためのプッシャプレート105aが設けられている。このプッシャプレート105aによって釘がドライバガイド141の打ち込み通路141aに打ち込み方向と交差する方向から1本ずつ供給される。
図3に示すように、圧縮装置収容部101Bは、圧縮装置130を収容している。圧縮装置130は、圧縮シリンダ131と、圧縮ピストン133と、クランク機構115を主体として構成される。圧縮ピストン133は、圧縮シリンダ131内を上下方向に摺動自在に配置されている。この圧縮シリンダ131が、本発明における「第1シリンダ」に対応し、圧縮ピストン133が、本発明における「第1ピストン」に対応する実施構成例である。
圧縮シリンダ131は、マガジン105に沿って配置され、その上端側が打ち込みシリンダ121の前側端部に連接されている。そして、圧縮ピストン133がマガジン105に沿って上下方向に摺動動作するように配置されている。この圧縮ピストン133の動作方向は、打ち込みピストン123の動作方向と概ね直交している。圧縮ピストン133が上下方向に摺動動作することで、圧縮シリンダ131の内部空間である圧縮室131aの容積が変化する。すなわち、圧縮ピストン133が圧縮室131aの容積を減少する上方側へと移動することで圧縮室131aの空気を圧縮する。この圧縮室131aは、打ち込みシリンダ121と近接する上部側に形成されている。また、圧縮シリンダ131は、大気解放バルブ(図示省略)を備えており、圧縮室131aを大気に解放可能に構成されている。
図3に示すように、モータ収容部101Cは、電動モータ111を収容している。電動モータ111は、その回転軸線が打ち込みシリンダ121の長軸線に対して概ね平行となるように配置されている。従って、電動モータ111の回転軸線は、圧縮ピストン133の動作方向に対しては直交している。なお、モータ収容部101Cの下部側には、バッテリ装着領域が形成されており、電動モータ111に電力を供給する充電式のバッテリパック110が着脱可能に装着される。このバッテリパック110が、本発明における「バッテリ」に対応する実施構成例である。
図3に示すように、電動モータ111の回転出力は、遊星歯車式の減速機構113によって適宜減速された後、クランク機構115に伝達される。そして、電動モータ111の回転出力は、クランク機構115によって直線運動に変換されて圧縮ピストン133に伝達される。減速機構113及びクランク機構115は、圧縮装置収容部101Bの後方領域とモータ収容部101Cの前方領域にわたって配置された内側ハウジング102内に収容されている。
クランク機構115は、クランク軸115aと偏心ピン115bと連接ロッド115cを主体として構成されている。クランク軸115aは、遊星歯車式の減速機構113に連接し、減速機構113で減速回転された電動モータ111の回転出力によって回転駆動される。偏心ピン115bは、クランク軸115aの回転中心から偏心した位置に設けられている。連接ロッド115cは、一端が偏心ピン115bに相対回動自在に連接され、他端が圧縮ピストン133に相対回動自在に連接されている。このクランク機構115は、圧縮シリンダ131の下方に配置されている。以上の構成により、圧縮装置130として、圧縮シリンダ131、圧縮ピストン133及びクランク機構115を主体としたレシプロ式の圧縮装置が構成されている。このクランク機構150と電動モータ111をあわせた構成が、本発明における「駆動機構」に対応する実施構成例である。また、クランク軸115a、電動モータ111がそれぞれ、本発明における「クランク部材」、「モータ」に対応する実施構成例である。
ハンドル部103には、トリガ103aとトリガスイッチ103bと制御装置109が設けられている。そして、電動モータ111は、ハンドル部103に設けられたトリガ103aと本体ハウジング101の先端領域に設けられたドライバガイド141の操作に応じて、制御装置109によって駆動と停止が制御される。すなわち、トリガ103aが引き操作されることでトリガスイッチ103bがオン状態となる。一方、トリガ103aの引き操作が解除されることでトリガスイッチ103bがオフ状態となる。なお、トリガ103aは、ハンドル部103、打ち込み機構収容部101A、圧縮装置収容部101B及びモータ収容部101Cによって囲まれる空間Sに向かって突出して配置されている。
他方、コンタクトアームとしてのドライバガイド141は、釘打機100の前後方向に移動可能に本体ハウジング101の先端領域に配置されている。図6に示すように、ドライバガイド141は、付勢ばね142により前方に向かって付勢されている。ドライバガイド141が前方に位置するときには、コンタクトアームスイッチ143がオフ状態となる。一方、ドライバガイド141が本体ハウジング101側に移動されたときには、コンタクトアームスイッチ143がオン状態となる。そして、電動モータ111は、トリガスイッチ103bとコンタクトアームスイッチ143が共にオン状態に切替えられたときに通電駆動され、いずれか一方がオフ状態に切替えられたときに停止される。
図5に示すように、釘打機100は、圧縮シリンダ131の圧縮室131aと打ち込みシリンダ121のシリンダ室121aとを連通する空気通路135およびバルブ室137aを備えている。
図5に示すように、空気通路135は、連通ポート135a、連通ポート135b、連通路135c、環状溝121cおよびバルブ室137aを主体として構成されている。図4に示すように、連通ポート135aは、圧縮シリンダ131のシリンダヘッド131bに形成されている。この連通ポート135aは、圧縮室131aに連通している。また、図5に示すように、連通ポート135bは、打ち込み用シリンダ121のシリンダヘッド121bに形成されている。この連通ポート135bは、バルブ室137aに連通している。連通路135cは、連通ポート135aと連通ポート135bを連通させている。この連通路135cは、パイプ状部材により形成され、打ち込みシリンダ121に沿って前後方向に直線状に延在している。
図5に示すように、打ち込み連通ポート135bは、バルブ室137aの周面に形成された環状溝121cに連通している。この環状溝121cは、バルブ室137aに連通している。さらに、バルブ室137aは、シリンダ室121aに連通している。これにより、連通ポート135bは、環状溝121cおよびバルブ室137aを介してシリンダ室121aに連通している。バルブ室137aには、空気通路135を開放及び閉鎖する電磁バルブ137が収容されている。この電磁バルブ137が、本発明における「弁部材」に対応する実施構成例である。
電磁バルブ137は、打ち込みピストン123のピストン本体部124とほぼ同じ直径を有する円柱状部材である。電磁バルブ137は、バルブ室137a内を前後方向に移動可能に配置されている。電磁バルブ137の後方には、電磁石138が配置されている。そして、電磁石138に対する通電を切り替えることで、電磁バルブ137は前後方向に移動する。電磁バルブ137の外周には、前後方向に所定間隔で2個のOリング139a,139bが配置されている。電磁バルブ137は、後方へ移動することで環状溝121cを開放し、前方へ移動することで環状溝121cを閉じる。
具体的には、図6に示すように、前側のOリング139aは、環状溝121cの前方においてバルブ室137aの内壁面と接触することで、環状溝121cとシリンダ室121aとの連通を遮断する。また、図7に示すように、Oリング139aが、環状溝121cの領域内へ移動すると、環状溝121cがシリンダ室121aと連通する。なお、後側のOリング139bは、圧縮空気が連通ポート135bから外側へ漏れ出ることを防止するためものであり、環状溝121cの開閉には関与しない。このように、空気通路135を開閉する電磁バルブ137は、空気通路135のうち、打ち込みシリンダ121のシリンダ室121aとの接続側に設けられている。
電磁バルブ137は、図6に示すように、常時には電磁石138によって環状溝121cを閉じる前方に配置されている。また、ストッパ136は、電磁バルブ137の前方に配置され、電磁バルブ137の前方への移動を規制している。このストッパ136は、シリンダ室121a内に径方向に突出するフランジ状の部材によって形成されている。さらに、ストッパ136は、後方へ移動する打ち込みピストン123の後端位置を規定している。
次に、釘打機100の作用および使用方法について説明する。釘打機100は、図3に示すように、打ち込みピストン123が最後端位置(図3の左端位置)に位置し、かつ圧縮ピストン133が最下端位置(下死点)に位置した状態が初期位置として定められている。すなわち、クランク角度が0度(下死点)のときを初期状態としている。
図3に示す初期状態において、ドライバガイド141が被加工材に押し当てられてコンタクトアームスイッチ143(図6参照)がオン状態とされるとともに、トリガ103aが引き操作されてトリガスイッチ103bがオン状態に切替えられると、電動モータ111が通電駆動される。これによって減速機構113を介してクランク機構115が駆動され、圧縮ピストン133が上方へと移動する。このとき、電磁バルブ137は、空気通路135を閉鎖しているため、圧縮ピストン133の移動によって、圧縮室131a内に閉じ込められた空気が圧縮される。
クランク角度が180度である圧縮ピストン133が最上端位置(上死点)に達したとき、すなわち、圧縮室131a内の圧縮空気が最大圧縮状態とされたとき、電磁石138によって、電磁バルブ137が後方へ移動される。これにより、環状溝121cがシリンダ室121aに連通する。これにより、圧縮室131a内の圧縮空気が空気通路135を経てシリンダ室121a内へと供給される。シリンダ室121a内に圧縮空気が供給されると、当該圧縮空気による空気ばねの作用によって、図7に示すように、打ち込みピストン123が前方へ移動される。そして、前方へと移動された打ち込みピストン123のドライバ125がドライバガイド141の打ち込み通路141aに待機している釘を打撃する。これにより、釘が打ち出される、いわゆる打ち出し動作が行われ、打ち出された釘が被加工材に打込まれる。
打ち出し動作後、圧縮ピストン133は下死点へ向かって移動する。すると、圧縮室131aの容積が増加されて当該圧縮室131a内の空気が大気圧よりも低い負圧となる。圧縮室131a内に発生した負圧は、空気通路135及びシリンダ室121aを通じて打ち込みピストン123に作用する。これにより、図8に示すように、打ち込みピストン123が吸引されて後方へと移動される。そして、打ち込みピストン123は、ストッパ136と当接して初期位置に位置する。電磁バルブ137は、打ち込みピストン123が初期位置に移動されるまでは、空気通路135の開放状態を維持する。打ち込みピストン123が初期位置に位置すると、電磁バルブ137が前方に移動され、空気通路135を閉じる。なお、圧縮ピストン133が初期位置に復帰すると、トリガスイッチ103b及びコンタクトアームスイッチ143がオン状態に維持されていても、電動モータ111に対する通電が遮断され、電動モータ111が停止される。このように、打ち出し動作の1サイクルが終了する。なお、打ち出し動作中には、LED107が、ドライバガイド141の先端領域を照射している。
以上の釘打機100においては、ユーザが、釘を1本ずつ打ち出す単発モードと、複数の釘を続けて打ち出す連射モードとを適宜使い分けて打ち出し動作が行われる。釘を1本ずつ打ち出すためには、ユーザが、打ち出し動作ごとにトリガ103を操作することが合理的である。一方、複数の釘を続けて打ち出すために、ユーザが、複数の釘のそれぞれに対応してトリガ103を操作することは、ユーザに多くの操作を強いることになり、合理的でない。複数の釘を続けて打ち出す場合には、複数の釘は被加工材における異なる位置に打ち込まれるため、打ち出し動作ごとに、ドライバガイド141は、被加工材から離れ、再度被加工材に押し当てられることになる。そのため、コンタクトスイッチ143は、打ち出し動作ごとにオフ状態となり、電動モータ111への通電が遮断される。各打ち出し動作の間において、電動モータ111への通電が遮断されるにもかかわらず、打ち出し動作ごとにトリガ103aの操作を行いトリガスイッチ103bのオン/オフ状態を切り換えることは、操作の合理性を欠く。
そのため、第1実施形態においては、制御装置109が、打ち出しモードを選択する。制御装置109は、トリガ103aの操作と、ドライバガイド141の被加工材への押し当ての順番、すなわち、トリガスイッチ103bとコンタクトスイッチ143がオン状態になる順番によって、制御装置109が、打ち出しモードとして、単発モードと連射モードを選択するように構成されている。この単発モードと連射モードがそれぞれ、本発明における「第1打ち出しモード」、「第2打ち出しモード」に対応する実施構成例である。また、トリガ103aおよびトリガスイッチ103bが、本発明における「第1スイッチ」に対応し、ドライバガイド141およびコンタクトスイッチ143が、「第2スイッチ」に対応する実施構成例である。
(単発モード)
先にドライバガイド141が被加工材に押し当てられて、コンタクトスイッチ143がオン状態になった後に、トリガ103aが操作されて、トリガスイッチ103bがオン状態になった場合には、制御装置109は、単発モードを選択する。単発モードにおいて打ち出し動作が行われた後は、トリガスイッチ103bとコンタクトスイッチ143が共にオフ状態となることで、打ち出しモードがリセットされる。言い換えると、単発モードで打ち出し動作が行われると、トリガ103aの操作と、被加工材に対するドライバガイド141の押し当てを解除してリセットをしなければ、次の打ち出し動作を行うことができない。すなわち、単発モードにおいては、1つの釘を打ち出す毎に、トリガ103aを1度操作する必要がある。
(連射モード)
一方、先にトリガ103aが操作されて、トリガスイッチ103bがオン状態になった後に、ドライバガイド141が被加工材に押し当てられて、コンタクトスイッチ143がオン状態になった場合には、制御装置109は、連射モードを選択する。連射モードにおいて打ち出し動作が行われた後は、トリガ103aを操作した状態のまま、被加工材に対するドライバガイド141の押し当てを解除し、再度被加工材にドライバガイド141を押し当てることにより、次の打ち出し動作を行うことができる。すなわち、連射モードにおいては、トリガ103aを1度操作した状態で、複数の釘が打ち出される。
(LEDの動作)
打ち出し動作が行われる際には、LED107は、ドライバガイド141の先端領域を照射している。一方、LED108は、選択されている打ち出しモードによって、LED108の照射態様が変更される。すなわち、単発モードの際には、LED108は、1回点滅した後に消灯し、連射モードの際には、LED108は、2回点滅した後に消灯する。これにより、ユーザに対して、選択されている打ち出しモードを報知する。なお、LED108が点滅する構成に限られず、LED108が照射する光の色を打ち出しモードに対応して変更するように構成してもよい。また、LED108の代わりに、LED107の照射態様を打ち出しモードに対応して変更するように構成してもよい。このLED108が、本発明における「報知手段」に対応する実施構成例である。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態につき、図9〜図11を参照しつつ詳細に説明する。第2実施形態は、第1実施形態に対してさらに、ロック機構210と大気開放バルブ220を備えている。それ以外の構成は、第1実施形態と同様であり、便宜上説明を省略する。
図9に示すように、ロック機構210は、ハンドル部103のトリガ103aの下方に配置されている。図10に示すように、ロック機構210は、ロックレバー211、支軸212、トーションスプリング213、ロック解除スイッチ214を主体として構成されている。このロック機構210が、本発明における「第3スイッチ」に対応する実施構成例である。
ロックレバー211は、指当て部211aと係合部211bを有している。係合部211bが支軸212を介してハンドル部103に対して回動可能に取り付けられている。これにより、ロックレバー211は、回動することで図10に示すロック位置と、図11に示すアンロック位置とを変位可能に構成されている。
トーションスプリング213は、ロック位置に向かってロックレバー211を付勢している。ロック解除スイッチ214は、ハンドル部103内に配置されており、ロックレバー211が回動してアンロック位置に位置することで、ロックレバー211によって作動されるように構成されている。このロック解除スイッチ214は、制御装置109に接続されている。
図10に示すように、ロックレバー211はロック位置に位置すると、係合部211bがトリガ103aと係合して、トリガ103aのトリガスイッチ103b方向への移動を規制している。言い換えれば、ロックレバー211がロック位置に位置することによって、トリガスイッチ103bの作動が規制される。
一方、図11に示すように、ロックレバー211が回動してアンロック位置に位置すると、係合部211bはトリガ103aと係合しない。すなわち、トリガ103aは、係合部211bに規制されることなく移動することができる。そして、トリガ103aが操作されることで、トリガスイッチ103bが作動される。
大気開放バルブ220は、ソレノイドバルブとして構成されており、制御装置109に接続されている。そして、制御装置109は、ロックレバー211がロック位置に位置する場合には、大気開放バルブ220を開弁している。すなわち、圧縮シリンダ131の圧縮室131aを大気に開放するように構成されている。一方、ロックレバー211が回動されて、アンロック位置に位置し、ロック解除スイッチ214が作動されると、制御装置109は、大気開放バルブ220を閉弁し、圧縮室131aを密閉する。この大気開放バルブ220が、本発明における「大気開放弁」に対応する実施構成例である。
また、制御装置109は、ロックレバー211が回動されてアンロック位置に位置することで、ロック解除スイッチ214が作動されると、バッテリパック110から電動モータ111に通電するように構成されている。すなわち、ロックレバー211は、ロック位置に位置する場合には、電動モータ111への通電を規制している。
第2実施形態においても、第1実施形態と同様に、釘打機100においては、ユーザが単発モードと連射モードとを適宜使い分けて打ち出し動作が行われる。そして、第2実施形態においては、制御装置109は、トリガ103aの操作と、ロックレバー211の操作と、ドライバガイド141の被加工材への押し当ての順番、すなわち、トリガスイッチ103bとロック解除スイッチ214とコンタクトスイッチ143がオン状態になる順番によって、制御装置109が、打ち出しモードとして、単発モードと連射モードを選択するように構成されている。
(単発モード)
トリガスイッチ103bとロック解除スイッチ214とコンタクトスイッチ143がオン状態になる順番、すなわち、トリガ103aの操作、ロックレバー211の操作、および被加工材に対するドライバガイド141の押し当ての操作順番が、以下の順番1または順番2である場合には、制御装置109は、単発モードを選択する。
順番1:ロックレバー211、ドライバガイド141、トリガ103a
順番2:ドライバガイド141、ロックレバー211、トリガ103a
すなわち、被加工材に対するドライバガイド141の押し当てがトリガ103aの操作より前であり、かつロックレバー211の操作がトリガ103aの操作より前である場合には、制御装置109は、単発モードを選択する。
単発モードが選択されて打ち出し動作が行われた後は、トリガスイッチ103bとコンタクトスイッチ143が共にオフ状態となることで、打ち出しモードがリセットされる。言い換えると、単発モードで打ち出し動作が行われると、トリガ103aの操作と、被加工材に対するドライバガイド141の押し当てを解除してリセットをしなければ、次の打ち出し動作を行うことができない。すなわち、単発モードにおいては、1つの釘を打ち出す毎に、トリガ103aを1度操作する必要がある。
(連射モード)
一方、トリガスイッチ103bとロック解除スイッチ214とコンタクトスイッチ143がオン状態になる順番、すなわち、トリガ103aの操作、ロックレバー211の操作、および被加工材に対するドライバガイド141の押し当ての操作順番が、以下の順番3である場合には、制御装置109は、連射モードを選択する。
順番3:ロックレバー211、トリガ103a、ドライバガイド141
すなわち、トリガ103aの操作が被加工材に対するドライバガイド141の押し当てより前であり、かつロックレバー211の操作がトリガ103aの操作より前である場合には、制御装置109は、連射モードを選択する。
連射モードにおいて、打ち出し動作が行われた後は、ロックレバー211とトリガ103aを操作した状態のまま、被加工材に対するドライバガイド141の押し当てを解除し、再度被加工材にドライバガイド141を押し当てることにより、次の打ち出し動作を行うことができる。すなわち、連射モードにおいては、トリガ103aを1度操作した状態で、複数の釘が打ち出される。
(異常モード)
また一方で、トリガスイッチ103bが、ロック解除スイッチ214よりも先に作動された場合には、制御装置109は、釘打機100の動作を停止する。すなわち、ロック解除スイッチ214が作動していない状態においては、ロックレバー211は、ロック位置に位置している。ロックレバー211がロック位置に位置していると、ロックレバー211の係合部211bがトリガ103aと係合して、トリガ103aのトリガスイッチ103b方向への移動が規制される。したがって、ロックレバー211が操作される前に、トリガスイッチ103bが作動されると、ロックレバー211が故障しているなどの異常な状態である。そのため、制御装置109は、異常であると判定して、釘打機100の動作を停止する。
(LEDの動作)
第2実施形態においても、第1実施形態と同様に、LED108は、選択されている打ち出しモードによって、LED108の照射態様が変更される。すなわち、単発モードの際には、LED108は、1回点滅した後に消灯し、連射モードの際には、LED108は、2回点滅した後に消灯する。なお、異常モードの場合には、LED108は、高速点滅するよう構成されている。これにより、ユーザに対して、選択されている打ち出しモード、または、釘打機100に異常が生じていることを報知する。なお、LED108が点滅する構成に限られず、LED108が照射する光の色を打ち出しモードに対応して変更するように構成してもよい。また、LED108の代わりに、LED107の照射態様を打ち出しモードに対応して変更するように構成してもよい。
第2実施形態においては、ロックレバー211が回動されてアンロック位置に位置し、ロック解除スイッチ214が作動されると、制御装置109は大気開放バルブ220を閉弁して、圧縮シリンダ131の圧縮室131aを密閉する。すなわち、ロックレバー211の操作によって、大気解放バルブ220が制御される。
ロック解除スイッチ214が作動された状態で、トリガ103aが操作されてトリガスイッチ103bが作動されると、制御装置109は、大気開放バルブ220を閉弁し、圧縮室131aを密閉する。これにより、打ち出し動作開始時には、圧縮室131aの内部は、大気圧と同じ圧力に保たれる。
以上の第1実施形態および第2実施形態においては、連射モードが選択されると、打ち出し動作が行われた後、次の打ち出し動作を開始するまでの間には、所定の待機時間が設定されている。すなわち、打ち出し動作の後に、被加工材に対するドライバガイド141の押し当てが解除されると、待機時間が経過しなければ、再度ドライバガイド141が被加工材に押し当てられても、コンタクトスイッチ143が再度オン状態にならないように構成されている。待機時間としては、例えば200ms(ミリセカンド)程度の時間が設定される。当該待機時間は、打ち出し動作の後に、ドライバガイド141の押し当てが解除される際に、ユーザの意図に反してドライバガイド141が被加工材に接触した場合でも釘が打ち出されないように、すなわち釘の誤発射を防止するための時間として設けられている。さらに、当該待機時間を設定することで、圧縮ピストン133が上死点に位置して釘を打ち出し終わった後に、圧縮ピストン133が下死点まで戻ってくるまでに十分な時間を確保することができる。
また、連射モードにおいては、打ち出し動作が行われた後、トリガスイッチ103のオン状態が保持されたまま、コンタクトスイッチ143のオフ状態が所定の経過時間以上保持されると、制御装置109は、連射モードの選択を解除する。経過時間としては、例えば10s(セカンド)程度の時間が設定されている。仮に、ユーザが連射モードを意図せずトリガ103aを操作した状態を維持した場合に、所定の時間が経過しても連射モードが継続すると、ドライバガイド141が何かに接触することで意図せず釘が打ち出されてしまう可能性がある。そのため、所定の経過時間が経過した後は、制御装置109は、連射モードの選択を解除し、打ち出しモードをリセットする。また、単発モードと同様に、連射モードにおいても、トリガスイッチ103bとコンタクトスイッチ143が共にオフ状態となることで、打ち出しモードがリセットされる。
打ち出しモードがリセットされた後は、次にユーザが打ち出し動作を行う際に、トリガ103a、ドライバガイド141、あるいはロックレバー211の操作順番に従って、制御装置109が再度打ち出しモードを選択して、打ち出し動作が行われる。
以上の第1実施形態および第2実施形態によれば、連射モードにおいて、各打ち出し動作ごとに、ユーザがトリガ103aを操作および操作の解除を繰り返すことなく釘を打ち出すことができる。すなわち、釘打機100を移動させて、被加工材に対するドライバガイド141の押し当て、および押し当ての解除繰り返すことで、釘を連続的に打ち出すことができる。したがって、ユーザの操作を合理化させることができる。
また、以上によれば、報知手段であるLED108が設けられているため、ユーザに選択されている打ち出しモードや、釘打機100の異常を知らせることができる。
また、以上によれば、トリガ103a、ドライバガイド141、あるいはロックレバー211のすべての操作を解除するだけで、釘打機100はリセットされる。したがって、ユーザが操作を間違えた場合であっても、容易に釘打機100のリセットを行うことができる。
また、第2実施形態によれば、ロックレバー211が、トリガ103aの移動を規制するよう構成されている。すなわち、ロックレバー211が、トリガスイッチ103bが作動することを規制している。したがって、ロックレバー211は、打ち出しモードを決定するためのスイッチとして機能するとともに、安全装置としても機能することができる。
以上の第1実施形態および第2実施形態においては、空気通路135を開閉させるための弁部材として、電磁バルブ137を用いて説明したが、機械的に動作するメカニカルバルブを用いてもよい。
また、以上においては、LED108による光の照射によって、ユーザに選択されている打ち出しモードや、釘打機100の異常を知らせていたが、これには限られない。例えば、報知手段として、スピーカを備えた音源発生装置が釘打機100に搭載されていてもよい。
また、以上においては、ロックレバー211を操作して、ロック解除スイッチ214を作動された際に、制御装置109が、圧縮ピストン133を下死点に移動させる復帰動作を行うように構成されていてもよい。当該復帰動作は、大気解放バルブ220を開弁し、圧縮室131aを大気に解放した状態で行うことが好ましい。
なお、以上においては、打ち込み工具として釘打機100を例にして説明したが、釘打機以外のタッカー、ステープラーと呼ばれる打ち込み工具に適用してもよい。また、打ち込み工具としてバッテリパック110が装着される工具に限られず、電源コードから電力が供給される工具であってもよい。
(実施形態の各構成要素と本発明の各構成要素の対応関係)
本実施形態は、本発明を実施するための形態の一例を示すものである。したがって、本発明は、本実施形態の構成に限定されるものではない。なお、本実施形態の各構成要素と本発明の各構成要素の対応関係を以下に示す。
圧縮シリンダ131は、本発明の「第1シリンダ」に対応する構成の一例である。
圧縮ピストン133は、本発明の「第1ピストン」に対応する構成の一例である。
打ち込みシリンダ121は、本発明の「第2シリンダ」に対応する構成の一例である。
打ち込みピストン123は、本発明の「第2ピストン」に対応する構成の一例である。
電磁バルブ137は、本発明の「弁部材」に対応する構成の一例である。
クランク機構115は、本発明の「駆動機構」に対応する構成の一例である。
電動モータ111は、本発明の「駆動機構」に対応する構成の一例である。
LED108は、本発明の「報知手段」に対応する構成の一例である。
トリガ103aは、本発明の「第1スイッチ」に対応する構成の一例である。
トリガスイッチ103bは、本発明の「第1スイッチ」に対応する構成の一例である。
ドライバガイド141は、本発明の「第2スイッチ」に対応する構成の一例である。
コンタクトスイッチ143は、本発明の「第2スイッチ」に対応する構成の一例である。
ロック機構210は、本発明の「第3スイッチ」に対応する構成の一例である。
大気開放バルブ220は、本発明の「大気開放弁」に対応する構成の一例である。
以上の発明の趣旨に鑑み、本発明に係る打ち込み工具は、下記の態様が構成可能である。
(態様1)
「請求項1に記載の打ち込み工具であって、
前記第1打ち出しモードは、前記打ち込み具を1つのみ打ち出す単発打ち出しモードであり、
前記第2打ち出しモードは、前記打ち込み具を複数打ち出す連発打ち出しモードとして構成されていることを特徴とする打ち込み工具。」
(態様2)
「請求項3に記載の打ち込み工具であって、
前記第3スイッチが作動されることで、前記第1ピストンを下死点に移動させる復帰動作を行うように構成されていることを特徴とする打ち込み工具。」
(態様3)
「請求項8に記載の打ち込み工具であって、
前記報知手段は、発光手段であることを特徴とする打ち込み工具。」
(態様4)
「態様3に記載の打ち込み工具であって、
前記発光手段は、前記第1打ち出しモードと前記第2打ち出しモードとで、光を照射する照射態様が異なる構成であることを特徴とする打ち込み工具。」
100 釘打機
101 本体ハウジング
101A 打ち込み機構収容部
101B 圧縮装置収容部
101C モータ収容部
102 内側ハウジング
103 ハンドル部
103a トリガ
103b トリガスイッチ
105 マガジン
105a プッシャプレート
107 LED
108 LED
109 制御装置
110 バッテリパック
111 電動モータ
113 遊星歯車式減速機構
115 クランク機構
115a クランク軸
115b 偏心ピン
115c 連接ロッド
120 釘打ち込み機構
121 打ち込みシリンダ
121a シリンダ室
121b シリンダヘッド
121c 環状溝
123 打ち込みピストン
124 ピストン本体部
125 ドライバ
130 圧縮装置
131 圧縮シリンダ
131a 圧縮室
131b シリンダヘッド
133 圧縮ピストン
135 空気通路
135a 連通ポート
135b 連通ポート
135c 連通路
136 ストッパ
137 電磁バルブ
137a バルブ室
138 電磁石
139a Oリング
139b Oリング
141 ドライバガイド
141a 打ち込み通路
142 付勢ばね
143 コンタクトアームスイッチ
150 磁気センサ
151 磁石
152 ホール素子
210 ロック機構
211 ロックレバー
211a 指当て部
211b 係合部
212 支軸
213 トーションスプリング
214 ロック解除スイッチ
220 大気開放バルブ


Claims (8)

  1. 打ち込み具を射出口から打ち出す打ち込み工具であって、
    第1シリンダと、
    前記第1シリンダ内に摺動可能に収容された第1ピストンと、
    前記第1ピストンを駆動させる駆動機構と、
    前記駆動機構を作動させるための第1スイッチと第2スイッチと、
    前記第1シリンダに連通された第2シリンダと、
    前記第2シリンダ内に摺動可能に収容された第2ピストンと、
    前記第1シリンダと前記第2シリンダが連通する領域に設けられた弁部材と、を有し、
    前記第1シリンダは、前記弁部材が閉じられた状態で、前記第1ピストンの摺動によって圧縮空気が生成される構成であり、
    前記第2ピストンは、前記弁部材が開かれて、前記第1シリンダ内の前記圧縮空気が前記第2シリンダに供給されることで、当該圧縮空気によって移動される構成であり、
    前記打ち込み具は、前記圧縮空気による前記第2ピストンの移動によって、前記射出口から打ち出される構成であり、
    前記打ち込み具を打ち出す打ち出し動作は、第1打ち出しモードと第2打ち出しモードを有し、
    前記第1スイッチと前記第2スイッチの操作の順番に基づいて、前記第1打ち出しモードと前記第2打ち出しモードのうちの一方が選択されて前記打ち出し動作が行われる構成であることを特徴とする打ち込み工具。
  2. 請求項1に記載の打ち込み工具であって、
    前記第1スイッチと前記第2スイッチの両方の操作が解除されることで、選択された打ち出しモードの選択が解除される構成であることを特徴とする打ち込み工具。
  3. 請求項1または2に記載の打ち込み工具であって、
    前記駆動機構の作動を規制する第3スイッチを有することを特徴とする打ち込み工具。
  4. 請求項3に記載の打ち込み工具であって、
    前記第1スイッチと前記第2スイッチと前記第3スイッチの操作の順番に基づいて、前記第1打ち出しモードと前記第2打ち出しモードを選択可能に構成されていることを特徴とする打ち込み工具。
  5. 請求項3または4のいずれか1項に記載の打ち込み工具であって、
    前記第3スイッチは、前記第1スイッチの作動を規制するように構成されていることを特徴とする打ち込み工具。
  6. 請求項3〜5のいずれか1項に記載の打ち込み工具であって、
    前記駆動機構は、前記第1ピストンを駆動させるモータを有し、
    前記第3スイッチは、前記駆動機構に対する通電を制御するように構成されていることを特徴とする打ち込み工具。
  7. 請求項3〜6のいずれか1項に記載の打ち込み工具であって、
    前記第1シリンダを大気に開放可能な大気開放弁を有し、
    前記第3スイッチは、前記大気開放弁を制御するように構成されていることを特徴とする打ち込み工具。
  8. 請求項1〜7のいずれか1項に記載の打ち込み工具であって、
    選択された前記打ち出しモードを報知するための報知手段を有することを特徴とする打ち込み工具。

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