JP2012148347A - 打込み工具 - Google Patents

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Abstract

【課題】 打込み工具において、内部機構を過大な負荷から保護する上で有効な技術を提供する。
【解決手段】 止具を打込む打込み部125を有する打撃用のピストン123と、打撃用のシリンダ121と、バッテリ110と、モータ111と、モータ111により駆動される圧縮装置130と、圧縮空気供給経路135と、圧縮空気供給経路135の開閉装置137と、モータ111の駆動と停止を制御するための制御部材103a,141と、を有する打込み工具100において、バッテリ110、モータ111、圧縮装置130、開閉装置137、ピストン123、及び制御部材103a,141で定義される内部機構の所定の動作状態に応じてモータへの電源供給を遮断する電源供給遮断機構を有する構成とした。
【選択図】 図1

Description

本発明は、被加工材に釘等の止具の打込み作業を行う電気−空圧式打込み工具に関する。
従来の電気−空圧式打込み工具は、例えば特公平7−47270号公報(特許文献1)に記載されている。特許文献1に記載の打込み工具は、バッテリで駆動する電動モータ及び当該電動モータで駆動される圧縮装置を搭載する構成であり、圧縮装置により生成された圧縮空気を打撃用のシリンダ内に供給し、この供給された圧縮空気によって打込み機構を作動させて止具を打込むように構成されている。
上記のように、バッテリで駆動する電動モータ及び圧縮装置をそれぞれ搭載した電気−空圧式打込み工具によれば、外部電源から電力を供給する電源コード、及び外部の空気供給源から圧縮空気を供給するエアホースが不要となり、作業がし易いという長所を得ることができる。
しかしながら、従来の電気−空圧式打込み工具では、圧縮装置の回転抵抗が増加する等して負荷が過大となった場合にモータが焼損する等、内部機構が破損する可能性がある。
特公平7−47270号公報
本発明は、上記の問題に鑑み、打込み工具において、内部機構を過大な負荷から保護する上で有効な技術を提供することをその目的とする。
上記課題を達成するため、本発明に係る打込み工具の好ましい形態は、シリンダと、ピストンと、バッテリと、バッテリから供給される電力で駆動されるモータと、モータによって駆動されて圧縮室の容積変化によって圧縮空気を生成する圧縮装置と、圧縮室の圧縮空気をシリンダ内に供給する圧縮空気供給経路と、圧縮空気供給経路を開放及び閉鎖する開閉装置と、モータの駆動と停止を制御するための制御部材とを有する。ピストンは、シリンダに摺動自在に収容された摺動部及び当該摺動部に設けられるとともに止具を打込む長尺状の打込み部を備えた構成とされる。そして、圧縮装置によって圧縮された圧縮室内の圧縮空気を開閉装置の開放動作を介してシリンダ内へと供給し、当該圧縮空気によってピストンを直線状に移動させ、当該ピストンの打込み部により止具の打込み作業を遂行する構成とされる。なお、本発明における「打込み工具」は、典型的には、釘打機ないしタッカーがこれに該当し、「止具」としては、先端を尖らせた直線棒状のものであって、頭部に笠を有するもの、あるいは有しないもの、更にはU字状のステープル等を、広く包含する。なお、本発明における「制御部材」とは、典型的にはモータを通電駆動するべく、手指により引き操作されるトリガ、及び被加工材に対する押し付けによって当該押し付け方向と逆方向に後退動作されるコンタクトアーム等の作業者により操作可能とされた操作部材のほか、当該トリガ及びコンタクトアームによってオン位置とオフ位置間で動作されるモータ駆動用スイッチ等、モータの通電駆動に関連する部材を広く包含する。
本発明に係る打込み工具の好ましい形態によれば、特徴的構成として、バッテリ、モータ、圧縮装置、開閉装置、ピストン、及び制御部材で定義される内部機構の所定の動作状態に応じてモータへの電源供給を遮断する電源供給遮断機構を有する構成とされる。なお、本発明における「所定の動作状態」とは、内部機構の少なくとも一つが定常動作状態とは異なる動作状態、すなわち非定常動作状態として設定された動作状態になった場合をいい、典型的には、何らかの原因により圧縮装置が圧縮動作途中で停止したような場合がこれに該当する。また、本発明における「モータへの電源供給を遮断する」とは、モータの駆動回路の通電を遮断する態様、あるいはバッテリから供給される電力を遮断する態様等を、広く包含する。
本発明によれば、内部機構が所定の動作状態となったとき、例えば圧縮装置が何らかの原因によって圧縮動作途中で停止した場合には、電源供給遮断機構が作動することでモータへの電源供給を遮断する。これにより、圧縮装置が停止しているにも拘らずモータに通電されている場合に作用する、当該モータ及び圧縮装置に対する動力伝達機構等の内部機構に対する過負荷の作用を回避し、内部機構を過負荷から保護することができる。
本発明に係る打込み工具の更なる形態によれば、内部機構の動作状態を検知する検知装置を有し、当該検知装置が内部機構の所定の動作状態を検知したときに電源供給遮断装置が作動する構成とされる。
本発明によれば、内部機構が所定の動作状態となったとき、このことを検知装置が検知して電源供給遮断装置を作動することができる。
なお、本発明に係る内部機構の所定の動作状態、すなわち正常な動作状態としての許容範囲から逸脱した非定常動作状態については、下記のような様々な形態として設定することが可能である。
1つには、所定の動作状態は、内部機構の温度値で定められる。典型的には、モータあるいはバッテリの温度値が異常に高くなったような場合がこれに該当する。
他の1つには、所定の動作状態は、内部機構の電流値又は電圧値で定められる。典型的には、バッテリからモータへと供給される電流値又は電圧値が異常に高くなった場合がこれに該当する。
更に他の1つには、所定の動作状態は、圧縮装置の動作状態で定められる。典型的には、モータの回転出力を圧縮装置に伝達する動力伝達機構が動作途中で停止したような場合、あるいは圧縮装置がレシプロタイプの場合であれば、圧縮用ピストンを直線動作させるクランク機構が圧縮動作途中で停止したような場合がこれに該当する。
更に他の1つには、所定の動作状態は、モータの駆動と停止を制御するための制御部材の動作状態で定められる。典型的には、制御部材としての、例えばトリガ又はコンタクトアームが作業者により操作された操作位置に不意にロックされて初期位置に復帰できなくなった動作状態、あるいはトリガスイッチ又はコンタクトアームスイッチの接点が溶着したような場合がこれに該当する。
更に他の1つには、所定の動作状態は、開閉装置の動作状態で定められる。典型的には、開閉装置が本来開放動作すべきタイミングで開放動作しなかった場合がこれに該当する。
本発明に係る打込み工具の更なる形態によれば、請求項3〜7において定められる所定の動作状態のうちの複数要素の相関状態によって定められる。本発明によれば、複数の条件が揃った場合に、電源供給遮断装置が作動する構成とすることで、当該電源供給遮断装置の過敏な動作を回避できる。
本発明によれば、打込み工具において、内部機構を過大な負荷から保護する上で有効な技術が提供されることとなった。
本発明の実施形態に係る釘打機の全体構成を示す断面図であり、初期状態を示す。 電動モータにより駆動される圧縮装置の圧縮途中状態を示す。 メインバルブが開放され、ドライバにより釘が打込まれた状態を示す。 負圧による打撃用ピストン戻し状態を示す。
以下、本発明の実施形態につき、図1〜図4を参照しつつ詳細に説明する。本実施の形態は、電気−空気式打込み工具の一例として電気−空気式釘打機を用いて説明する。図1に示すように、釘打機100は、概括的に見て、工具本体としての本体部101と、作業者が握る長尺状のハンドル部103と、被加工材に打ち込まれる止具としての釘nが装填されるマガジン105とを主体として構成される。ハンドル部103は、本体部101の長軸方向(図1〜図4の上下方向)の一端側(図示上側)の側面部から当該長軸方向と交差する側方(図示右側)に向って突き出る状態で一体状に設けられている。ハンドル部103の突出側端部には、駆動モータ111の電源となる充電式のバッテリパック110が装着されている。なお、図1〜図4には釘打機100の下向き状態、すなわち本体部101の先端部(図示下端部)が被加工材に向けられた状態が示される。このため、図1〜図4において下向き方向が釘nの打込み(発射)方向(長軸方向)であり、ドライバ125による釘nの打撃方向となる。
本体部101は、釘打込み機構120の打撃用シリンダ121及び圧縮装置130の圧縮用シリンダ131が一体状に形成された本体ハウジング107と、駆動モータ111が収容されたモータハウジング109とを主体として構成される。モータハウジング109は、本体ハウジング107の先端側(下端側)において、ハンドル部103に対し所定の間隔を置いて概ね並行に配置されるとともに、長軸方向の一端側が本体ハウジング107に連接され、他端側がハンドル部103の突出側端部に連接されている。
本体ハウジング107における打撃用シリンダ121の先端部(図1〜図4において下方)には、釘nの射出口を構成するドライバガイド141が配置されている。マガジン105は、本体部101の最先端側において、モータハウジング109に近接した状態で当該モータハウジング109と概ね並行に配置され、釘供給側先端部がドライバガイド141に連結され、他端側がモータハウジング109の他端部に連接されている。なお、マガジン105には、便宜上図示を省略するが、釘nを供給方向(図1〜図4において左方)に押すためのプッシャプレートが備えられ、このプッシャプレートによって釘nがドライバガイド141の打込み通路141aに打込み方向と交差する方向から1本ずつ供給されるよう構成されている。なお、説明の便宜上、本体部101の長軸方向の先端側(図示下側)を前、その反対側を後という。
釘打込み機構120の打撃用シリンダ121と、圧縮装置130の圧縮用シリンダ131とは、それらの長軸方向が互いに平行となるように形成されている。打撃用シリンダ121内には、釘nを打撃動作する打撃用ピストン123が長軸方向に摺動自在に収容されている。打撃用シリンダ121は、本発明における「シリンダ」に対応する。打撃用ピストン123は、打撃用シリンダ121内に摺動自在に収容されたピストン本体部124と、当該ピストン本体部124に一体状に設けられ、釘nを打撃動作するための長尺状のドライバ125とからなり、打撃用シリンダ121の長軸方向に直線状に移動し、ドライバ125がドライバガイド141の打込み通路141a内を前方に移動して釘nを打込む作動部材として機能する。打撃用ピストン123は、本発明における「ピストン」に対応し、ピストン本体部124は、本発明における「摺動部」に対応し、ドライバ125は、本発明における「打込み部」に対応する。打撃用シリンダ121及び打撃用ピストン123によって釘打込み機構120が構成される。
圧縮装置130の圧縮用シリンダ131内には、圧縮用ピストン133が長軸方向に摺動自在に収容され、当該圧縮用ピストン133は、駆動モータ111からクランク機構115を介して駆動される。駆動モータ111は回転軸線が圧縮用シリンダ131の長軸方向と交差するようにモータハウジング109内に配置されている。そして、駆動モータ111の回転出力は、歯車減速機構113によって適宜減速されるとともに、運動変換機構としてのクランク機構115によって直線運動に変換されて圧縮用ピストン133を直線状に往復運動させる。これにより圧縮用シリンダ131の内部空間である圧縮室131aの容積が変化し、圧縮用ピストン133が圧縮室131aを減少する後方側へと移動することで圧縮室131aの空気が圧縮される。すなわち、本実施の形態では、圧縮装置130として、圧縮用シリンダ131、圧縮用ピストン133及びクランク機構115を主体として構成されるレシプロ式の圧縮装置が用いられている。
なお、クランク機構115は、歯車減速機構113によって減速回転されるクランク軸115aと、クランク軸115aの回転中心から偏心した位置に設けられた偏心ピン115bと、偏心ピン115bに一端が相対回動自在に連接され、他端が圧縮用ピストン133に相対回動自在に連接された連接ロッド115cとによって構成されており、圧縮用シリンダ131の前方領域において、本体ハウジング107の内部に収容されている。
なお、駆動モータ111は、ハンドル部103に支軸103cを支点にして回動自在に設けたトリガ103a及び本体部101の先端領域に設けられるコンタクトアーム(本実施の形態では、ドライバガイド141がコンタクトアームの機能を兼ね備える構成とされる)によって駆動と停止が制御される構成とされる。すなわち、ハンドル部103には、手指により操作可能なトリガ103aと、当該トリガ103aが引き操作されることで駆動モータ111を通電駆動するオン状態に投入され、引き操作が解除されることで駆動モータ111を停止するオフ状態に切替わるモータ駆動用のトリガスイッチ103bが設置されている。
他方、コンタクトアームを兼ねるドライバガイド141(以下の説明では、ドライバガイド141がコンタクトアームとして機能する場合に限り、コンタクトアーム141という)は、釘nの長軸方向(打撃方向)に移動可能に取り付けられ、便宜上図示を省略するバネにより先端側に突出するように付勢されている。コンタクトアーム141が突出位置にあるときは、便宜上図示を省略するモータ駆動用のコンタクトアームスイッチがオフ状態とされ、コンタクトアーム141が本体ハウジング107側に移動されたときに、コンタクトアームスイッチがオン状態とされる。そして、駆動モータ111は、トリガスイッチ103bとコンタクトアームスイッチが共にオン状態に切替えられたときに通電駆動され、いずれか一方、又は双方がオフ状態に切替えられたとき停止される。トリガ103a、トリガスイッチ103b、コンタクトアーム141、コンタクトアームスイッチが、本発明における「制御部材」に対応する。
本体ハウジング107には、圧縮用シリンダ131の圧縮室131aと打撃用シリンダ121の内部とを連通する連通路135と、当該連通路135を開放及び閉鎖するメインバルブ137が設けられている。連通路135は、本発明における「圧縮空気供給経路」に対応し、メインバルブ137は、本発明における「開閉装置」に対応する。釘打機100は、図1に示すように、打撃用ピストン123が最後端位置(図示上端位置)へと移動され、かつ圧縮用ピストン133が最前端位置(下死点)へと移動された状態が初期位置として定められている。メインバルブ137は、圧縮用シリンダ131のシリンダヘッド側に設けられるとともに、非通電時に閉じる電気的駆動弁としてのノーマルクローズタイプのソレノイドバルブによって構成されており、圧縮用ピストン133が最後端位置へと移動された上死点付近において連通路135を開放する構成とされる。従って、メインバルブ137が連通路135を開放すると、圧縮用ピストン133で圧縮された圧縮室131a内の圧縮空気が打撃用シリンダ121へと供給され、この供給された圧縮空気によって打撃用ピストン123が前方へと移動され、ドライバ125によって釘nを打撃し、被加工材に釘nを打込む。
打撃用シリンダ121には、釘打ち作業終了時、あるいは終了直前において、打撃用シリンダ121内の圧縮空気を大気中に逃がす逆止弁127a付きの逃し孔127が形成されている。当該逃し孔127は、打撃用ピストン123が最前端位置へと移動(図3に示す位置参照)されたときに、当該打撃用ピストン123のピストン本体部124が通過して打撃用シリンダ121内部を大気に連通させる位置に設けられる。すなわち、ドライバ125による釘打ちが終了すると同時に大気と打撃用シリンダ121の内部とを連通する構成とされ、これによって打撃終了と同時に打撃用シリンダ121内の圧縮空気は、大気中に放出される。なお、逆止弁127aは、打撃用シリンダ121の外側において、逃し孔127を塞ぐように配置された板バネによって構成されており、大気中の空気が逃し孔127から打撃用シリンダ121内に流入(逆流)することを規制する。
圧縮動作後の圧縮用ピストン133が前方へと移動すると、圧縮室131aの容積が増加され、これによって当該圧縮室131a及び打撃用シリンダ121内が負圧化し、当該負圧によって打撃用ピストン123が後方へと移動される構成とされる(図4参照)。また、圧縮用シリンダ131には、圧縮用ピストン133が初期位置としての最前端位置(下死点)に置かれたときに、当該圧縮用ピストン133のピストン本体部133aが通過することで大気と圧縮室131aとを連通する外気補給口139が設けられる。そして、メインバルブ137は、圧縮用ピストン133のピストン本体部133aが外気補給口139を通過して最前端位置(下死点)に置かれたとき、連通路135を閉鎖するように構成される。このように、本実施の形態に係る釘打機100による釘打ち動作は、圧縮用ピストン133が一往復すると、打撃用ピストン123のドライバ125が一回の釘打込み動作を行うように構成されている。
次に上記のように構成された釘打機100の作用および使用方法につき説明する。図1に示す初期状態において、コンタクトアーム141が被加工材に押し付けられてコンタクトアームスイッチがオン状態とされるとともに、トリガ103aが引き操作されてトリガスイッチ103bがオン状態に切替えられると、駆動モータ111が通電駆動される。これによって歯車減速機構113を介してクランク機構115が駆動され、圧縮用ピストン133が後方へと移動を開始し、外気補給口139による圧縮室131aと大気との連通が遮断される。このとき、メインバルブ137は、連通路135を閉鎖しており、このため、圧縮室131aの容積が減少され、圧縮室131a内に閉じ込められた空気が圧縮される。圧縮途中の状態が図2に示される。
圧縮用ピストン133が最後端位置に接近した圧縮動作の上死点付近でメインバルブ137が通電されて連通路135を開放する。このため、圧縮室131a内の圧縮空気が連通路135を経て打撃用シリンダ121内へと供給され、当該圧縮空気によって打撃用ピストン123が前方へ移動される。そして、前方へと移動された打撃用ピストン123のドライバ125がドライバガイド141の打込み通路141aに待機している釘nを打撃し、これを被加工材に打込む。この状態が図3に示される。
打撃用ピストン123のピストン本体部124が逃し孔127を通過すると、打撃用シリンダ121内の圧縮空気が逃し孔127を通して大気中に放出される。と同時に最後端位置の圧縮用ピストン133が方向を転換して前方へと移動される。この前方への移動により圧縮室131aの容積が増加されて当該圧縮室131aが負圧化され、当該負圧が連通路135及び打撃用シリンダ121内を通じて打撃用ピストン123に作用する。これによって打撃用ピストン123が吸引され、後方の打撃前の位置へと戻される。この戻し途中状態が図4に示される。
なお、圧縮用ピストン133が初期位置としての圧縮開始前の位置(下死点)に復帰すると、外気補給口139が開き、圧縮室131a内に大気中の空気が補給される。また、圧縮用ピストン133が圧縮開始前の位置に復帰すると、トリガスイッチ103b及びコンタクトアームスイッチのオン状態に維持されていても、駆動モータ111に対する通電が遮断され、駆動モータ111が停止され、同時にメインバルブ137に対する通電が遮断され、当該メインバルブ137が連通路135を閉鎖する。かくして、釘打ち動作の1サイクルが終了する。
なお、駆動モータ111に対する通電の遮断、及びメインバルブ137に対する通電とその遮断については、便宜上図示を省略するが、例えば、クランク軸115aの回転角度、あるいは偏心ピン115bの位置等を適宜位置検知センサーによって検知し、当該検知信号に基づき、少なくとも駆動モータ111を制御するべく設けられる制御装置(コントローラ)によって制御されるように構成される。
上記のように、本実施の形態に係る電気−空圧式の釘打機100は、バッテリパック110を電源として駆動する駆動モータ111を用いて圧縮装置130を駆動し、そして当該圧縮装置130によって生成した圧縮空気を用いて打撃用ピストン123を直線状に移動させて釘nをドライバ125によって打込む構成としている。このため、外部の電源を釘打機に供給するための電源コード、及び外部の圧縮空気源から圧縮空気を釘打機に供給するためのエアホースのいずれもが不要とされた、コードレスでかつホースレスの釘打機が構成されることとなり、使用性の高い釘打機が提供される。
ところで、上記のように構成され、かつ作用する釘打機100において、釘打ち動作に関連する機能部材としての、トリガ103a、駆動モータ111、圧縮装置130、釘打込み機構120等によって構成される釘打機100の内部機構のうち、少なくとも一つが正常な動作状態として許容される範囲から逸脱した動作状態(以下、この動作状態を非定常動作状態という)になることが考えられる。その一例としては、例えば圧縮装置130が動作途中でロックすることが考えられる。この場合、駆動モータ111の回転出力を圧縮装置130に伝達する歯車減速機構115に過大なトルクが作用し、また駆動モータ111に過電流が作用することになる。上記の圧縮装置130が動作途中でロックした場合が、本発明における「内部機構の所定の動作状態」に対応する。
そこで、上記のような不具合を解決するべく、本実施の形態では、バッテリパック110と駆動モータ111とを接続する電気回路に、バッテリパック110から駆動モータ111への通電を遮断する通電遮断スイッチ(便宜上図示を省略する)を設け、圧縮装置130が動作途中でロックした場合(非定常動作状態)には、通電遮断スイッチを作動させて駆動モータ111への通電を遮断する構成とされる。通電遮断スイッチは、本発明における「電源供給遮断機構」に対応する。このように、本実施の形態では、内部機構の非定常動作状態は、圧縮装置130の動作状態によって定められる構成としている。
そして、圧縮装置130の動作途中での停止を検知する釘打ちセンサー(便宜上図示を省略する)を設け、当該センサーは、例えば圧縮用ピストン133あるいはクランク機構115が起動したことの検出信号を前記制御装置(コントローラ)に入力する構成とする。そしてセンサーから制御装置に入力される検知信号が予め定めた基準時間(1サイクルの釘打ち作業を行う上で必要とされる時間)に達する前に断たれたときには、当該制御装置は、圧縮装置130が動作途中で停止したと判断し、通電遮断スイッチに対し通電遮断のための作動信号を出力する構成とされる。センサーは、本発明における「検知装置」に対応する。
本実施の形態は、上記のように構成したものである。従って、作業者が釘打ち作業するべく、コンタクトアーム141が被加工材に押し付けられ、かつトリガ103aが引き操作されることで駆動モータ111が通電駆動され、圧縮装置130が駆動される。そして圧縮装置130が駆動されると、センサーによる検出信号が制御装置に入力され、当該検出信号が基準時間に達するまで継続したときには、当該制御装置は圧縮装置130が定常通り作動されていると判断し、通電遮断スイッチに対して通電遮断の作動信号を出力しない。このため、圧縮装置130、釘打込み機構120を介して一連の釘打ち動作が遂行される。
一方、釘打ち動作途中において、圧縮装置130が停止すると、センサーから制御装置へと入力される検知信号が基準時間に達することなく断たれるため、当該制御装置から通電遮断スイッチに対する作動指令が出力され、駆動モータ111に対するバッテリパック110からの通電が遮断される。これにより、その後、釘打ち作業を行うべく、トリガ103aの引き操作及びコンタクトアーム141の被加工材に押し付け動作を継続しても駆動モータ111への通電は行なわれない。このため、駆動モータ111あるいは歯車減速機構113等に過大な負荷が作用することを防止し、駆動モータ111あるいは歯車減速機構113等を過負荷から保護することができる。
次に、通電遮断スイッチを通電遮断側に切替える条件を定める「内部機構の非定常動作状態」に関する変形例につき説明する。
〔変形例1〕
変形例1では、便宜上図示を省略するが、内部機構の非定常動作状態は、内部機構の温度値で定められる。具体的には、内部機構のうちの圧縮装置130、駆動モータ111、あるいはバッテリパック110の温度値が異常に高くなったようなときに、圧縮装置130、駆動モータ111、あるいはバッテリパック110が異常な状態にあると設定する。そして、このことを検知する検知装置を設け、当該検知装置の検知に基づき制御装置によって通電遮断スイッチを通電遮断側に切替える構成とされる。
〔変形例2〕
変形例2では、便宜上図示を省略するが、内部機構の非定常動作状態は、内部機構の電流値又は電圧値で定められる。具体的には、バッテリパック110から駆動モータ111へと供給される電流値又は電圧値が、予め定めた設定値を超えるような異常な値を示したときに、バッテリパック110又は駆動モータ111が異常な状態にあると設定する。そして、このことを検知する検知装置を設け、当該検知装置の検知に基づき制御装置によって通電遮断スイッチを通電遮断側に切替える構成とされる。
〔変形例3〕
変形例3では、便宜上図示を省略するが、内部機構の非定常動作状態は、制御部材の動作状態で定められる。具体的には、トリガ103a又はコンタクトアーム141が操作された位置にロックして元に戻らず、トリガスイッチ103b又はコンタクトアームスイッチのオン状態が維持された場合、あるいはトリガスイッチ103b又はコンタクトアームスイッチの接点が溶着したような場合には、制御部材が非定常動作状態にあると設定する。そして、このことを検知する検知装置を設け、当該検知装置の検知に基づき制御装置によって通電遮断スイッチを通電遮断側に切替える構成とされる。
〔変形例4〕
変形例4では、便宜上図示を省略するが、内部機構の非定常動作状態は、メインバルブ137の動作状態で定められる。具体的には、メインバルブ137が本来開放動作すべきタイミング(圧縮用ピストン133が下死点に接近した状態)で開放動作しなかったときに、メインバルブ137が作動不良であると設定する。そして、このことを検知する検知装置を設け、当該検知装置の検知に基づき制御装置によって通電遮断スイッチを通電遮断側に切替える構成とされる。
なお、通電遮断スイッチは、上述した内部機構の非定常動作状態のうちの、一つの非定常動作状態が検知されたときに切替わる構成してもよいし、複数の非定常動作状態が検知されたときに切替わるように構成してもよい。
100 釘打機(打込み工具)
101 本体部
103 ハンドル部
103a トリガ
103b トリガスイッチ
103c 支軸
105 マガジン
107 本体ハウジング
109 モータハウジング
110 バッテリパック
111 駆動モータ(モータ)
113 歯車減速機構
115 クランク機構
115a クランク軸
115b 偏心ピン
115c 連接ロッド
120 釘打込み機構
121 打撃用シリンダ(シリンダ)
123 打撃用ピストン(ピストン)
124 ピストン本体部(摺動部)
125 ドライバ(打込み部)
127 逃し孔
127a 逆止弁
130 圧縮装置
131 圧縮用シリンダ
133 圧縮用ピストン
133a ピストン本体部
135 連通路(圧縮空気供給経路)
137 メインバルブ(開閉装置)
139 外気補給口
141 ドライバガイド(コンタクトアーム)
141a 打込み通路

Claims (8)

  1. シリンダと、
    前記シリンダに摺動自在に収容された摺動部及び当該摺動部に設けられるとともに止具を打込む長尺状の打込み部を備えたピストンと、
    バッテリと、
    前記バッテリから供給される電力で駆動されるモータと、
    前記モータによって駆動されて圧縮室の容積変化により圧縮空気を生成する圧縮装置と、
    前記圧縮室の空気を前記シリンダ内に供給する圧縮空気供給経路と、
    前記圧縮空気供給経路を開放及び閉鎖する開閉装置と、
    前記モータの駆動と停止を制御するための制御部材と、
    を有し、
    前記圧縮装置によって圧縮された前記圧縮室内の圧縮空気を前記開閉装置の開放動作を介して前記シリンダ内へと供給し、当該圧縮空気によって前記ピストンを直線状に移動させ、当該ピストンの打込み部により前記止具の打込み作業を遂行する打込み工具であって、
    前記バッテリ、前記モータ、前記圧縮装置、前記開閉装置、前記ピストン、及び前記制御部材で定義される内部機構の所定の動作状態に応じて前記モータへの電源供給を遮断する電源供給遮断機構を有することを特徴とする打込み工具。
  2. 請求項1に記載の打込み工具であって、
    前記内部機構の所定の動作状態を検知する検知手段を有し、当該検知手段が前記内部機構の所定の動作状態を検知したときに前記電源供給遮断機構が作動する構成としたことを特徴とする打込み工具。
  3. 請求項2に記載の打込み工具であって、
    前記所定の動作状態は、前記内部機構の温度値で定められることを特徴とする打込み工具。
  4. 請求項2に記載の打込み工具であって、
    前記所定の動作状態は、前記内部機構の電流値又は電圧値で定められることを特徴とする打込み工具。
  5. 請求項2に記載の位置込み工具であって、
    前記所定の動作状態は、前記圧縮装置の動作状態で定められることを特徴とする打込み工具。
  6. 請求項2に記載の打込み工具であって、
    前記所定の動作状態は、前記モータの駆動と停止を制御するための制御部材の動作状態で定められることを特徴とする打込み工具。
  7. 請求項2に記載の打込み工具であって、
    前記所定の動作状態は、前記開閉装置の動作状態で定められることを特徴とする打込み工具。
  8. 請求項2に記載の位置込み工具であって、
    前記所定の動作状態は、請求項3〜7において定められる所定の動作状態のうちの複数要素の相関状態によって定められることを特徴とする打込み工具。
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