JP2013232832A - 画像読取装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】不使用時に、撮影部のレンズ面が傷付くことを防ぐことができ、かつ、脚部とアームとを重ねて装置全体を簡単にコンパクトに折り畳むこと。
【解決手段】この画像読取装置は、書籍から静止画を取り込む撮影部1と、撮影部1を支えるアーム2と、アーム2を支える複数の脚部3,3と、アーム2の根元側および複数の脚部3,3の根元側が連結される土台部4と、を具備し、展開時には、複数の脚部3,3の先端側が開かれ、且つ、アーム2が複数の脚部3,3に対して傾斜して固定され、折り畳み時には、撮影部1がアーム2の長手方向に沿った角度でアーム2に収容され、複数の脚部3,3の先端側が閉じられ、且つ、アーム2と複数の脚部3,3とが重なり、折り畳み時において、アーム2に収容された撮影部1のカメラ部1aと、脚部3,3のカメラ部1aに対向する面との間に空隙部が形成される。
【選択図】図13
【解決手段】この画像読取装置は、書籍から静止画を取り込む撮影部1と、撮影部1を支えるアーム2と、アーム2を支える複数の脚部3,3と、アーム2の根元側および複数の脚部3,3の根元側が連結される土台部4と、を具備し、展開時には、複数の脚部3,3の先端側が開かれ、且つ、アーム2が複数の脚部3,3に対して傾斜して固定され、折り畳み時には、撮影部1がアーム2の長手方向に沿った角度でアーム2に収容され、複数の脚部3,3の先端側が閉じられ、且つ、アーム2と複数の脚部3,3とが重なり、折り畳み時において、アーム2に収容された撮影部1のカメラ部1aと、脚部3,3のカメラ部1aに対向する面との間に空隙部が形成される。
【選択図】図13
Description
本発明は、画像を取り込む画像読取装置に関する。
従来、撮影部を原稿の上方に配置して原稿の画像を取り込む画像読取装置が開発されている(例えば特許文献1を参照)。
特許文献1の画像読取装置は、2本の脚部およびアーム部によって撮影部を支える構成を採用している。また、この画像読取装置は、不使用時に、アーム部を途中で二つに折り、この二つ折りのアーム部の中に2本の脚部を収容することで、装置全体をコンパクトに折り畳むことが可能になっている。また、この画像読取装置では、撮影部のレンズは、折り畳み時に撮影部のレンズに対向するアーム部および脚部に形成された嵌合穴と嵌合することにより保護される。
しかしながら、特許文献1では、折り畳まれた状態において撮影部のレンズが嵌合穴に嵌合されるのみで、当該レンズに対向する方向においてレンズは外部に露出されたままである。このため、例えば持ち運びの際、レンズ面(レンズを保護する保護ガラス)が傷付くおそれがある。また、特許文献1では、アーム部分と撮像部は、連結部分によって回動可能に構成されているが、例えば、連結部分を把持して画像読取装置を折り畳み状態から使用可能な状態に展開すると、連結部分が「く」の字に変形しようとすることで、レンズ部分に無理な力が作用して破壊に至るおそれがある。即ち、従来技術では画像読取装置がとり得る形態によってはレンズ(カメラ)保護手段が十分に機能しない。
更に、特許文献1に開示された構成は、レンズ部分を収納する目的のためだけに嵌合穴を設けたもの、つまり必要機能に応じて単純に構成要素を追加したものである。即ち、収納用途を除けば、嵌合穴はデッドスペースである。よって、従来技術では画像読取装置全体としての体積は増加しており、コンパクト化の観点では十分とはいえない。
本発明の目的は、不使用時に、撮影部のレンズ面が傷付くことを防ぐことができ、かつ、脚部とアームとを重ねて装置全体を簡単にコンパクトに折り畳むことができる画像読取装置を提供することである。
本発明の一態様に係る画像読取装置は、書籍から静止画を取り込む撮影部と、前記撮影部を支えるアームと、前記アームを支える複数の脚部と、前記アームの根元側および前記複数の脚部の根元側が連結支持される連結支持部と、を具備し、展開時には、前記複数の脚部の先端側が開かれ、且つ、前記アームが前記複数の脚部に対して傾斜して固定され、折り畳み時には、前記撮影部が前記アームの長手方向に沿った角度で前記アームに収容され、前記複数の脚部の先端側が閉じられ、且つ、前記アームと前記複数の脚部とが重なり、折り畳み時において、前記アームに収容された前記撮影部のカメラ部と、前記脚部の前記カメラ部に対向する面との間に空隙部が形成される構成を採る。
本発明によれば、不使用時に、撮影部のレンズ面が傷付くことを防ぐことができ、かつ、脚部とアームとを重ねて装置全体を簡単にコンパクトに折り畳むことができる。
以下、本発明の各実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。なお、各実施の形態において同一の構成要素には同一の符号を付し、その説明は重複するので省略する。
(実施の形態1)
図1は、本実施の形態の画像読取装置を展開した状態を示す斜視図、図2と図3は、本実施の形態の画像読取装置を折り畳んだ状態を示す斜視図と側面図である。
図1は、本実施の形態の画像読取装置を展開した状態を示す斜視図、図2と図3は、本実施の形態の画像読取装置を折り畳んだ状態を示す斜視図と側面図である。
図4〜図7には、アームを展開する第1過程〜第4過程をそれぞれ示す図、図8および図9には脚部の展開前および展開後を示す斜視図、図10および図11には脚部の展開前および展開後を表わした平面図を示す。図12は、撮影部の展開前後を示す(A)側面図および(B)部分拡大図である。図13は、閉じた状態の脚部3,3であって、折り畳んだ状態においてアーム2に当接する面(つまり、使用時に下を向く面)を上面とした状態を示す斜視図である。
この実施の形態の画像読取装置は、撮影部1と、アーム2と、2つの脚部3,3と、土台部(連結支持部に相当)4とを備えている。
撮影部1は、筐体内にカメラ部1a(図16参照)を保持して構成される。カメラ部1aは、CCD(Charge-Coupled Device)またはCMOS(Complimentary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサ等のエリアセンサを有し、主に書籍の静止画など電気的に映像を取り込む。カメラ部1aは、撮影部1の一方の面に配置されている。
撮影部1は、図12(A)に示すように、支軸11を中心に回動可能な状態でアーム2に支持されている。支軸11の近傍には、例えば、撮影部1と共に回動する回転片12と、アーム2に固定されたストッパー(カメラストッパー部に相当)22と、が設けられている。そして、撮影部1は、図12(B)に示すように、回転片12がストッパー22の一端に当接する位置から、ストッパー22の他端に当接する位置まで回動可能になっている。
回転片12がストッパー22の一端に当接する位置は、展開時の位置であり、カメラ部1aの画角の中心線が書籍の載置面とほぼ垂直になる位置(図16A,図16Bを参照)に設定されている。回転片12がストッパー22の他端に当接する位置は、収納時の位置であり、図2、図3に示すように、アーム2の側面から見て撮影部1がアーム2とほぼ重なる位置に設定されている。
アーム2は、一方に長い形状で、根元側が土台部4に連結され、先端側が撮影部1を支持している。アーム2は、下アーム2bと上アーム2aとを備え、両者がスライドすることで、アーム2の長さが伸縮可能にされている。上アーム2aには、被写体となる書籍を照らす複数の光源5aを有する照明部5が設けられている。
アーム2の先端側には、撮影部1を収納可能な切欠部24と、切欠部24の左右を囲う支持枠25,25とが設けられている(図1参照)。そして、これら支持枠25,25の間に支軸11を介して撮影部1が支持されている。
アーム2の厚さと撮影部1の厚さとはほぼ同一であり、撮影部1がアーム2の切欠部24に収容されると、アーム2の周面と撮影部1の周面とがほぼ連なるように合わされる。ここで、厚さとは、装置を折り畳んだとき(図2、図3を参照。以降、折り畳んだ状態を収納時と呼称する場合がある)にアーム2と脚部3とが重なる方向の寸法を示している。
アーム2は、図4〜図7に示すように、支軸21を中心に回動可能な状態で土台部4に連結されている。アーム2は、根元側の第1当接面26が土台部4の一方の面に当接する位置から、所定の傾斜角度で根元側に形成された第2当接面27が土台部4の他方の面(アームストッパー部に相当)に当接する位置まで回動可能になっている。
第1当接面26が土台部4に当接する位置は、収納時の位置であり、アーム2の長手方向が、2本の脚部3,3が広がる平面とほぼ平行になる位置である。第2当接面27が土台部4に当接する位置は、展開時の位置であり、アーム2の長手方向が2本の脚部3,3が広がる平面に対して所定角度で傾斜する位置に設定されている。なお、第1当接面26は収納時に土台部4と完全に当接させるのではなく、土台部4との間に若干の隙間を有して対向するように構成してもよい。このようにすることで、収納時に第1当接面26と土台部4とが厚み方向に干渉(当接)せず、アーム2とこれに対向する脚部3とを隙間なく重ねられ、コンパクトに収納できる。
アーム2の根元側には、図5(B)に示すように、左右方向の幅が小さくされた連結部28が形成され、この連結部28が支軸21を介して土台部4に連結されている。左右方向とは、図2と図3に示すように、装置を折り畳んで脚部3,3を水平面に沿って載置した場合に、水平方向のうち装置の長手方向に直交する方向を示す。
土台部4には、図5(B)に示すように、アーム2の回動時に連結部28を通過させる切欠部41と、この切欠部41の左右を囲う支持枠42,42とが設けられている。そして、これら支持枠42,42の間に支軸21を介してアーム2の連結部28が支持されている。
脚部3,3は、各々が一方に長い形状(たとえば一方に長い板形状)であり、それぞれが支軸31,31を中心に回動可能に土台部4に連結されている。脚部3,3において、使用時に上を向く面には、書籍の上端の位置が合わせられる位置決め手段7,7が形成されている。位置決め手段7,7は、マークであってもよいし、脚部3の先端側を低くした段差、溝または低い突起により形成してもよい。
脚部3,3は、左右方向の各幅がアーム2の左右方向の幅のほぼ半分になっている。
脚部3,3の根元側には、図8および図9に示すように、薄く平板状にされた平板部32が形成されている。一方、土台部4には、この平板部32をスライド移動可能に通すスリット43が形成されている。そして、この平板部32が、スリット43に通され、支軸31を介して土台部4に連結されている。脚部3,3は、支軸31,31(図10等参照)を中心に回動可能な状態で連結される。
脚部3,3の連結部位には、図10、図11に示すように、互いに噛み合うギヤ33,33(連動機構に相当)が設けられ、左右の脚部3,3が左右対称に連動して開閉するようになっている。脚部3,3は、平板部32,32がスリット43の端部(脚ストッパー部に相当)に当接するまで開くことが可能になっている。
脚部3,3において、収容時にアーム2に当接する面(使用時に下を向く面。以降、「裏面」と呼称する)には、図13に示すように、脚部3,3の先端側に凹部34が形成され、脚部3,3の長手方向の凹部34から根元側にかけて凹部35,35が形成されている。脚部3,3は例えばアルミニウム等の金属材料で構成されており、脚部3,3において、凹部34,35は通常の使用において人目に触れない裏面側の肉厚部分を除去したもので、本来的には、強度を維持したまま装置重量を低減する目的で設けられる。このうち、凹部34は、折り畳み時(収納時)に、少なくとも、アーム2に収容された撮影部1のカメラ部1aと対向する範囲に形成されるが、この凹部34は、装置の軽量化のみならずの保護手段としても機能する。即ち、凹部34は複数の機能を共有するので、画像読取装置をサイズ的に無駄なくコンパクトに構成できる。
さて、画像読取装置は使用時に展開されるが(図1参照)、展開するに際して、ユーザは、まず重なっている脚部3,3とアーム2を互いに離間する方向に(支軸21を回動中心として)回転させると考えられる(後述の[展開動作]を参照)。しかし、展開過程において、ユーザは最初に脚部3,3を方向D2,D3(図13参照)に開いてもよいし、アーム2(図13では図示せず)を方向D1に移動させることもできる(ユーザの利便性を考慮して展開順序を規制していない)。つまり、収納時のみならず、ユーザが行う展開の順序によっては、脚部3,3またはアーム2の移動によって、これに対向するカメラ部1aに傷などが入る可能性がある。これに対して、本実施形態では、脚部3,3の先端部分において、脚部3,3を閉じた状態で脚部どうしが接する側および最先端部で脚部3,3の周辺部分を全て除去して凹部34を形成している。これによって、カメラ部1aのレンズ等に傷が入ることを有効に防止できる。即ち、本実施形態の画像読取装置は、展開時に画像読取装置がとり得るあらゆる形態に対して、カメラ保護手段が十分に機能するように構成されている。
なお、図20等によれば、画像読取装置においてカメラ部1aはフラットな面(主面)に沿って配置され突出部分を持たないが、例えばズーム機構等を付加して、カメラ部1aのレンズ部分が主面から突出する形態であっても、凹部34の深さがレンズ部分1aの突出寸法より深いものであれば、上述した構成をそのまま採用することができる。
土台部4は、脚部3,3の厚みとほぼ同様の厚みのある板状の部材であり、上述した切欠部41とスリット43とを有している。土台部4は、上下の面が脚部3,3の上下の面とほぼ連続する厚みに形成されている。また、土台部4の左右方向の幅は、アーム2の左右方向の幅とほぼ同じ寸法に形成されている。
[展開動作]
次に、本実施の形態の画像読取装置の展開動作について説明する。
次に、本実施の形態の画像読取装置の展開動作について説明する。
この実施の形態の画像読取装置では、図2および図3に示すように、不使用時には、撮影部1はアーム2の長手方向に沿った角度でアーム2に収容される。また、脚部3,3の先端側が閉じられ、且つ、アーム2と脚部3,3とが重なり合う。
画像読取装置を使用状態に展開する場合、先ず、ユーザは、図4〜図7に示すように、アーム2を脚部3,3の下にした状態から、アーム2を支軸21を中心に角度θ2だけ回転させる。回転後、アーム2は、第2当接面27が土台部4(より詳細には、土台部4を構成する支持枠42(図5B参照))の一方の面(上面)に当接して位置決めされる。
さて、ここで図5B、図6及び図7等から理解できるように、第2当接面27と土台部4の上面とは面で接触することになっているが、軸支されて互いに回動自在に構成された2つの剛体(ここではアーム2と土台部4)について、対向面を面接触させることは実際問題として極めて困難である。
よって本実施形態では、第2当接面27を円弧形状として、土台部4に対して第2当接面27が面ではなく線で接触するようにしている。ここで、円弧の半径は例えばアーム2と同程度、つまり、非常に緩いアールを付与すれば足りる。また、円弧の中心軸はアーム2が土台部4の周囲に回転する面と直交する方向、即ち支軸21と同一方向に延伸する。このようにすれば、第2当接面27と土台部4との接触状態は極めて安定したものとなり、土台部4に対するアーム部2の傾斜角をほぼ設計値どおりにすることができる。
図7に示すように、この回転角度θ2は、撮影部1のカメラ部1aのX方向の画角を角度θ1として、次式(1)をほぼ満たす角度に設定されている。
θ2 = 270 + θ1/2 ・・・ (1)
θ2 = 270 + θ1/2 ・・・ (1)
続いて、ユーザは、図8→図9(図10→図11)に示すように、左右の脚部3,3を支軸31,31を中心に回動させて先端側を開かせる。脚部3,3は、根元側の平板部32が土台部4のスリット43の端部に当接することで、先端側が所定角度に開いた状態で位置決めされる。
なお、脚部3,3を開脚した際の最大角度は特に限定されないが、少なくともアーム2を最大に伸張したときに、アーム2と撮影部1に基づく重心位置が脚部3,3の先端部を越えない範囲で設定される。また、前述した位置決め手段7,7(図1参照)は、脚部3,3を開いた状態において、原稿先端を位置決め手段7,7に突き当てた際に画角内外の境界線(f)と一致する位置(P0)に設けられる(図16A参照。このような原稿配置を行う意義については後述する)。
次に、ユーザは、図12Aおよび図12Bに示すように、撮影部1を支軸11を中心に180°以上回転させる。回転後、撮影部1は、回転片12がストッパー22の一端に当接することで、所定の角度に位置決めされる。このとき、カメラ部1aの画角の中心線は脚部3,3が広がる面に対して垂直な向きになる。
このような、アーム2、脚部3,3および撮影部1の展開により、画像読取装置は使用時の形態となる。なお、アーム2、脚部3,3および撮影部1の展開の順番は適宜変更可能である。
[書籍画像の取込動作]
次に、本実施の形態の画像読取装置によって書籍の紙面の静止画を取り込む動作について説明する。
次に、本実施の形態の画像読取装置によって書籍の紙面の静止画を取り込む動作について説明する。
図14は、書籍30の静止画を取り込む状態の第1例を示す平面図、図15は、書籍30の静止画を取り込む状態の第2例を示す平面図である。図14の第1例と図15の第2例とは、アーム2の伸縮量が異なる。
また、図16Aおよび図16Bは、アームの伸縮と撮影部の読取範囲との関係を説明する図である。図16において、画像読取装置の載置面をXY平面(水平面)、画像読取装置の正面方向(アーム2の長手方向の水平方向成分)をX方向、画像読取装置の高さ方向をZ方向としている。なお、図16では、各部を簡略化し、脚部3,3および土台部4を省略して描いている。
本実施形態の画像読取装置では、図14〜図16に示すように、脚部3,3が載置される面および脚部3,3の上面が原稿載置面20となる。また、上述したように、カメラ部1aの撮影方向(画角の中心線の方向)は、原稿載置面20とほぼ直交するように設定される。
さらに、この実施の形態の画像読取装置では、カメラ部1aの画角(図16中に一点鎖線で示す)のうち、アーム2側の境界線fが、アーム2の長手方向およびアーム2の伸縮方向とほぼ平行になっている。このようなアーム2の固定角度は、図7と数式(1)に示したアーム2の回転角度θ2等により実現されている。
さらに、アーム2の先端からカメラ部1a(光軸)までのオフセットLは、アーム2の付根から原稿読取範囲W1,W2の基準点P0までのオフセット(図16A,図16Bの線分P0−C)とほぼ同一長に設定されている。図16の基準点P0は、書籍の上辺が合わせられる図14および図15の基準線LP0に対応する。そして、上述した位置決め手段7,7は原稿先端を基準線LP0と平行にし、かつ位置を一致させるものである。
この実施の形態の画像読取装置では、図14および図16Aに示すように、アーム2を縮めると、カメラ部1aから原稿載置面20までの距離は短くなり、それゆえ、カメラ部1aの読取範囲W1が小さくなる。一方、図15および図16Bに示すように、アーム2を伸ばすと、カメラ部1aから原稿載置面20までの距離は長くなり、それゆえ、カメラ部1aの読取範囲W2が大きくなる。図16Aと図16Bとでは、カメラ部1aの高さは距離Dzだけ異なっている。
さらに、図14および図15に示すように、アーム2を伸縮すると、カメラ部1aは高さ方向だけでなくX方向にも移動する(長さL1→L2)。そして、アーム2を伸縮しても、カメラ部1aの読取範囲W1,W2の基準線LP0(図16A,図16Bの基準点P0)は固定され、他端側の境界線LPE1,LPE2(図16A,図16Bの境界点PE1,PE2)が変化するようになっている。
従って、書籍に合わせて撮影部1の位置を調整する場合には、ユーザは、先ず、書籍の一端を基準線LP0に合わせて(即ち、位置決め手段7,7に突き当てて)書籍を原稿載置面20に置く。続いて、ユーザは、書籍の紙面がカメラ部1aの読取範囲に適宜な大きさで収まるように、アーム2の伸縮量を調整する。これらの調整だけで、ユーザは、撮影部1と書籍とを適切な距離および配置に調整することができる。書籍のサイズが異なっても、同様の方法で、ユーザは撮影部1と書籍とを適切な距離および配置に容易に調整することができる。
また、図16Aに示すように、アーム2が縮んでいるときには、照明部5は低い位置から原稿載置面20を照らす。一方、図16Bに示すように、アーム2が伸びたときには、照明部5は高い位置から原稿載置面20を照らす。図16Aと図16Bとでは、照明部5の高さは距離Dzだけ異なっている。従って、照明部5は、アーム2を縮めれば、カメラ部1aの小さな読取範囲W1を効率的に照らすことができ、アーム2を伸ばせば、照明範囲を広げて大きな読取範囲W2の全体を照らすことが可能になっている。
以上のように、本実施の形態の画像読取装置によれば、撮影部1、アーム2および脚部3,3を簡単に展開して、脚部3,3とアーム2とにより安定的に撮影部1を書籍の上方に支持することができる。さらに、本実施の形態の画像読取装置によれば、撮影部1、アーム2および脚部3,3を簡単に畳んで装置全体をコンパクトに収納することができる。
また、本実施の形態の画像読取装置では、収容時において、撮影部1のカメラ部1a(レンズ面)と対向する脚部3,3の面に凹部34が形成される。こうすることで、収容時にはカメラ部1aは脚部3,3によって覆われるので、外部に露出することが無くなり、レンズ面が傷付くことを防ぐことができる。さらに、収容時には、アーム2に収容された撮影部1のカメラ部1aと、脚部3,3のカメラ部1aに対向する面との間に空隙部が形成されるので、収容時においてカメラ部1aと脚部3,3とが接触することがなくなる。また、収容時において、脚部3,3の開閉、又は、アーム2の伸縮が行われても、カメラ部1aと脚部3,3とが接触することがなくなる。よって、本実施の形態によれば、不使用時に、撮影部1のカメラ部1a(レンズ面等)が傷付くことを防ぐことができ、かつ、脚部3,3とアーム2とを重ねて装置全体を簡単にコンパクトに折り畳むことができる。
また、本実施の形態の画像読取装置によれば、脚部3,3に凹部34、凹部35,35を設けることにより、脚部3,3の強度を維持しつつ、脚部3,3の軽量化を図ることができる。
(実施の形態2)
図17は、本実施の形態の画像読取装置の閉じた状態の脚部3,3であって、折り畳んだ状態においてアーム2に当接する面(つまり、使用時に下を向く面)を上面とした状態を示す斜視図である。
図17は、本実施の形態の画像読取装置の閉じた状態の脚部3,3であって、折り畳んだ状態においてアーム2に当接する面(つまり、使用時に下を向く面)を上面とした状態を示す斜視図である。
脚部3,3において、先端部36には、凹部34の先端側を囲う壁面が形成される。先端部36は、折り畳み時にはアーム2に当接する。これにより、折り畳み時に形成されるカメラ部1aと脚部3,3との間の空隙部(凹部34に相当)は、脚部3,3の長手方向において、先端部36よりも根元側(土台部4側)に形成される。
こうすることで、折り畳んだ状態のアーム2及び脚部3,3の先端側から撮影部1のカメラ部1a(レンズ面)等の中身が見えなくなる。よって、本実施の形態の画像読取装置によれば、収容時には撮影部1のカメラ部1aを、実施の形態1よりも更に保護することができる。更に、本実施の形態の画像読取装置の収容時における外観のデザイン性が向上する。
ただし、先端部36を設けた場合、折り畳まれた状態でアーム2の伸縮を行うと、撮影部1のカメラ部1aと先端部36とが擦れて、カメラ部1aを傷付けてしまうおそれがある。そこで、本実施の形態の画像読取装置では、さらに、折り畳んだ状態において上アーム2aと下アーム2bとを係止する機構を設ける。
図18と図19は、本実施の形態の画像読取装置を折り畳んだ状態を示す斜視図と側面図である。図20は、脚部3,3をアーム2の下にした状態から、アームを支軸21を中心に約90°だけ回転させた状態を示す。
上アーム2aには、折り畳み時に脚部3,3に対向する面に凸部23が形成され、脚部3,3には、折り畳まれた状態においてアーム2に対向する面に凹部37が形成される(図16では図示せず)。凸部23及び凹部37は、折り畳み時、かつ、上アーム2aが最も縮んだ状態において嵌合することにより上アーム2aが係止されるストッパーとして機能する。
こうすることで、収容時に上アーム2aが伸びることを防止することができるので、先端部36との接触により撮影部1のカメラ部1a(レンズ,又は保護ガラス)が傷付くことを防ぐことができる。
以上、本発明の各実施の形態について説明した。
なお、上記実施の形態では、脚部3,3に凹部34を形成することにより、収容時において、脚部3,3と、アーム2に収容された撮影部1のカメラ部1aとが接触することを回避する場合について説明した。しかし、本発明では、脚部3,3と、アーム2に収容された撮影部1のカメラ部1aとが接触することを回避するために、収容時において、脚部3,3とカメラ部1aとの間に空隙部が形成されればよい。例えば、アーム2において、折り畳み時に脚部3,3に当接する一方の面よりも、当該一方の面に対する垂直方向の他方の面側にカメラ部a(レンズ、保護ガラス等)が位置するように、撮影部1がアーム2に収容されてもよい。この場合でも、収容時において、脚部3,3とカメラ部1aとの間に空隙部を形成することが可能となる。
また、上記実施の形態では、アーム2と撮影部1、土台部4とアーム2、土台部4と脚部3,3との各連結構造として、支軸11、21、31を介した連結構造を例にとって説明したが、同様の展開および収納が可能であれば、どのような連結構造を採用してもよい。
また、撮影部1、アーム2、脚部3,3の回動量を制限して、使用時および折り畳み時の位置決めを行うストッパーの構成も、実施の形態で具体的に示した例に限られず、様々な構成を採用することができる。
また、上記実施の形態では、画像読取装置が、書籍の一端を位置決めする目印7およびストッパー8を備える構成としたが、目印7およびストッパー8を備えない構成としてもよい。この場合でも、ユーザは、例えば、映像画面を見ながら映像画面の端に書籍の一端を合わせることで、目印7またはストッパー8が有る場合と同様に、書籍の位置合わせを行うことができる。また、脚部3,3に目印7の代りに切り欠きを設けて、これをストッパーとしてもよい。
また、上記実施の形態では、書籍の紙面を撮影対象とする例をとって説明したが、本発明の画像読取装置の撮影対象は書籍以外にも適用可能である。
本発明は、書籍の紙面を撮影する画像読取装置に適用できる。
1 撮影部
2 アーム
3 脚部
4 土台部
5 照明部
11、21、31 支軸
22 ストッパー
27 第2当接面
28 連結部
32 平板部
24,41 切欠部
25,42 支持枠
43 スリット
LP0 基準線
34,35,37 凹部
23 凸部
2 アーム
3 脚部
4 土台部
5 照明部
11、21、31 支軸
22 ストッパー
27 第2当接面
28 連結部
32 平板部
24,41 切欠部
25,42 支持枠
43 スリット
LP0 基準線
34,35,37 凹部
23 凸部
Claims (11)
- 書籍から静止画を取り込む撮影部と、
前記撮影部を支えるアームと、
前記アームを支える複数の脚部と、
前記アームの根元側および前記複数の脚部の根元側が連結支持される連結支持部と、
を具備し、
展開時には、
前記複数の脚部の先端側が開かれ、且つ、前記アームが前記複数の脚部に対して傾斜して固定され、
折り畳み時には、
前記撮影部が前記アームの長手方向に沿った角度で前記アームに収容され、前記複数の脚部の先端側が閉じられ、且つ、前記アームと前記複数の脚部とが重なり、
折り畳み時において、前記アームに収容された前記撮影部のカメラ部と、前記脚部の前記カメラ部に対向する面との間に空隙部が形成される、
画像読取装置。 - 前記脚部において、折り畳み時に前記カメラ部に対向する面に凹部を形成することにより、前記空隙部が形成される、
請求項1記載の画像読取装置。 - 前記脚部において、先端部には前記凹部の先端側を囲う壁面が形成され、
前記空隙部は、前記脚部の長手方向において、前記先端部よりも根元側に形成される、
請求項2記載の画像読取装置。 - 前記アームにおいて、折り畳み時に前記脚部に当接する一方の面よりも、当該一方の面に対する垂直方向の他方の面側に前記カメラ部が位置するように前記撮影部が前記アームに収容されることにより、前記空隙部が形成される、
請求項1記載の画像読取装置。 - 前記アームは、前記連結支持部に連結される下アームと、前記撮影部を支える上アームとから構成され、前記上アームおよび前記下アームがスライドすることにより、長手方向に伸縮可能であり、
前記上アームには、折り畳み時に前記脚部に対向する面に凸部が形成され、
前記脚部には、折り畳み時に前記アームに対向する面に凹部が形成され、
折り畳み時、かつ、前記アームが最も縮んだ状態において、前記凸部と前記凹部とが嵌合する、
請求項1記載の画像読取装置。 - 前記連結支持部には、
前記アームを回転可能に連結するアーム連結部と、
前記アームの回転範囲を制限するアームストッパー部と、
が設けられ、
前記アームは、前記脚部と重なる角度から270°以上回転して前記アームストッパー部に当ることで、展開時における傾斜角度で固定される、
請求項1記載の画像読取装置。 - 前記アームには、
前記撮影部を回転可能に連結するカメラ連結部と、
前記撮影部の回転範囲を制限するカメラストッパー部と、
が設けられ、
前記撮影部は、展開時には、前記アームに収容された角度から180°以上回転して前記カメラストッパー部に当ることで、前記アームに対して所定の傾斜角度で固定される、
請求項6記載の画像読取装置。 - 前記連結支持部には、
前記複数の脚部を回転可能に連結する脚連結部と、
前記複数の脚部の回転範囲を制限する脚ストッパー部と、
が設けられ、
前記複数の脚部は、前記脚ストッパー部に当ることで、先端側が所定間隔開いて固定される、
請求項6記載の画像読取装置。 - 前記複数の脚部を連動させて回転させる連動機構が設けられている、
請求項8記載の画像読取装置。 - 前記アームの折り畳み時の位置から展開時の位置へ至る回転角度θ2は、
θ2 = 270° + θ1 / 2
である、
但し、前記複数の脚部が広がるXY平面のうち、前記アームの長手方向の成分を含む方向をX方向として、θ1は、前記撮影部の前記X方向の画角である、
請求項6記載の画像読取装置。 - 前記アームには、
前記撮影部を回転可能に連結するカメラ連結部と、
前記撮影部に係止して前記撮影部を所定の角度で固定するカメラストッパー部と、
が設けられ、
前記カメラストッパー部は、前記撮影部の画角の中心線と前記XY平面とがほぼ直交する向きに、前記撮影部を固定する、
請求項10記載の画像読取装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012104591A JP2013232832A (ja) | 2012-05-01 | 2012-05-01 | 画像読取装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012104591A JP2013232832A (ja) | 2012-05-01 | 2012-05-01 | 画像読取装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2013232832A true JP2013232832A (ja) | 2013-11-14 |
Family
ID=49678905
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2012104591A Pending JP2013232832A (ja) | 2012-05-01 | 2012-05-01 | 画像読取装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2013232832A (ja) |
-
2012
- 2012-05-01 JP JP2012104591A patent/JP2013232832A/ja active Pending
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