JP2013230217A - 小型電気機器の洗浄装置 - Google Patents

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文朗 谷口
Daisuke Sone
大助 曽根
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利夫 生田
Shigezaemon Iwasaki
重左エ門 岩崎
Yasunori Ueda
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Abstract

【課題】繰り返し使用が可能であるとともに汚れ因子を効率良く容器底面に堆積貯留させることができ、また汚れ因子が舞い上がることも殆どないものとする。
【解決手段】小型電気機器の要洗浄部を受ける洗浄皿5と、要洗浄部の洗浄に際して上記洗浄皿内に供給される洗浄液を貯める容器7と、この容器内の洗浄液を上記洗浄皿に供給する洗浄液供給手段と、上記洗浄皿内の洗浄液を上記容器に戻す排出経路とを備える。上記容器は排出経路を通じて流入した洗浄液の流れを規制して汚れ因子を容器内に沈降堆積させるとともに沈降堆積した汚れ因子の舞上りや移動を防止する障壁体8を内部に備え、上記障壁体が容器に対して浮動または着脱可能である。
【選択図】図1

Description

本発明は、電気かみそりや脱毛器のような定期的に洗浄を必要とする小型電気機器の洗浄装置に関するものである。
小型電気機器の要洗浄部を受ける洗浄皿と、要洗浄部の洗浄に際して上記洗浄皿内に供給される洗浄液を貯める容器と、この容器内の洗浄液を上記洗浄皿に供給する洗浄液供給手段と、上記洗浄皿内の洗浄液を上記容器に戻す排出経路とを備えた小型電気機器の洗浄装置がある。
この種の洗浄装置では、容器内の洗浄液を洗浄皿との間で循環させるために、容器内に戻ってくる汚れ因子が混じった洗浄液から汚れ因子を除去した後、洗浄皿へ供給することになる。
このために特許文献1,2においては、容器内に汚れ因子を捕獲する濾過手段を配置し、濾過手段が汚れた時には、容器全体もしくは濾過手段を交換するものとしている。しかし、昨今の環境保護等の観点より、消耗部品に対しても材料の減量化、再使用、再利用が望まれており、この点からは容器あるいは濾過手段を繰り返し使用することが望ましい。
特許文献3では容器底部に設置した隔壁部に汚れ因子(毛髪切断残屑)を堆積させるために要交換部品は存在しないが、容器隔壁部に堆積した毛髪切断残屑の掃除が困難である上に、容器が洗浄皿を兼ねている構成であるために、堆積した汚れ因子が洗浄中に舞い上がってシェーバーヘッドに残着する可能性がある。
特開2008−302093号公報 特表2009−504299号公報 特表2008−509772号公報
本発明は上記問題に鑑みてなされたもので、繰り返し使用が可能である上に、洗浄皿から容器へと排出された洗浄液に含まれる汚れ因子を効率良く容器底面に堆積貯留させることができ、また汚れ因子が舞い上がることも殆どない小型電気機器の洗浄装置を提供することを課題とする。
本発明にかかる小型電気機器の洗浄装置は、小型電気機器の要洗浄部を受ける洗浄皿と、要洗浄部の洗浄に際して上記洗浄皿内に供給される洗浄液を貯める容器と、この容器内の洗浄液を上記洗浄皿に供給する洗浄液供給手段と、上記洗浄皿内の洗浄液を上記容器に戻す排出経路とを備えたものにおいて、上記容器は排出経路を通じて流入した洗浄液の流れを規制して汚れ因子を容器内に沈降堆積させるとともに沈降堆積した汚れ因子の舞上りや移動を防止する障壁体を内部に備え、上記障壁体が容器に対して浮動または着脱可能であることに特徴を有している。
上記洗浄液供給手段における洗浄液吸い込み部は上記障壁体よりも上方にあることが好ましく、また、汚れ因子を沈降通過させるための貫通穴を有する板状部材であることが好ましい。
上記障壁体はその下面部と容器底面との間に隙間を有して配されたものであること、あるいは上記障壁体の下面の一部または全部と、容器底面と接触していることが好ましい。
上記障壁体が貫通孔を備える場合、該貫通孔は容器内流れの上流側で開口率が大であり、下流側で開口率が小であることが好ましい。
上記障壁体の上記容器内壁に接する端部に形成された貫通孔が上記内壁側の下面にオーバーハング部を有していないことも好ましい。
上記容器はその底面に上記障壁体を受ける壁体を備えていてもよい。
上記容器はその内部に上記障壁体に係合して上記障壁体の浮き止めを行う係合部を備えていてもよい。
また、上記容器はその内壁の一部または全周が上方に向けて開口していることが好ましい。
上記障壁体は取っ手を備えていることが好ましく、この取っ手は傾動または伸縮可能であること、さらにはその傾動または伸縮が容器の着脱操作に応じてなされるものであることが好ましい。
上記取っ手は上記障壁体に対して着脱自在であってもよい。
そして、上記容器は上記洗浄液供給手段における洗浄液吸い込み部と対向する部分にフィルター要素を備えていることが好ましい。
本発明においては、容器内に設けた障壁体で汚れ因子を沈降堆積させる上に、障壁体を容器に対して浮動または着脱可能としているために、堆積した汚れ因子を簡便に洗い流すことができるものであり、このために容器及び障壁体の繰り返し使用が可能で、消耗部品の減量化に伴うランニングコスト低減が享受できることとなる。
本発明の実施の形態の一例の断面図(図6中のL−L線断面図)である。 同上の斜視図である。 同上の引き上げた状態の斜視図である。 同上の分解斜視図である。 同上の分解斜視図である。 同上の天面カバー及びサポート台を外した状態の平面図である。 図6中のN−N線の断面図である。 同上の洗浄皿の側面図である。 同上の洗浄皿の平面図である。 同上の洗浄皿の斜視図である。 同上の容器と障壁体の分解斜視図である。 同上の容器と障壁体の破断斜視図である。 (a)(b)(c)(d)(d)は同上の容器と障壁体の平面図とl−l線断面図とg−g線断面図とf−f線断面図とh−h線断面図である。 同上の障壁体の斜視図である。 (a)(b)(c)(d)(d)は同上の障壁体の平面図と正面図と右側面図と左側面図と背面図である。 (a)(b)(c)は夫々他例における容器と障壁体の部分断面図である。
以下本発明を図示実施例に基づいて詳述すると、図示例の洗浄装置1は、往復式電気かみそりである小型電気機器Eの刃ヘッド部を洗浄するためのもので、小型電気機器Eを倒立させた状態でその刃ヘッド部を差し込むための開口部20を上面に備えている。
上記洗浄装置1は、図2と図4及び図5に示すように、その内部に洗浄皿5と、洗浄液を蓄える容器7と、洗浄液を容器7と洗浄皿5との間で循環させるポンプPと、洗浄後の刃ヘッド部を乾燥させるためのヒータユニットH及びモータファンFを備え、さらに上部後方側には小型電気機器Eとの間の電気的接続用の接続部を備えるサポート部Sを有している。
洗浄液を入れた容器7を洗浄装置1にセットし、上記開口部20を通じて洗浄皿5内に小型電気機器Eの刃ヘッド部を位置させると同時に、上記サポート部Sの接続部で小型電気機器Eと洗浄装置1とを電気的に接続し、この状態でポンプPを作動させれば、ポンプPが容器7内の洗浄液を洗浄皿5内に供給する。洗浄皿5に設けた越流堰54を超えた洗浄液は洗浄皿5の下方に位置する容器7内に戻る。この洗浄中は上記接続部を通じた給電及び信号の送信によって小型電気機器Eにおける刃ヘッド部を作動させることで、刃ヘッド部の洗浄をより迅速に且つ効果的に行うことができる。
次に各部について図4及び図5に基づき詳述すると、洗浄装置1は、底板11と、この底板11に対して上下動が可能なベース基板12、ベース基板12上に設置される支持枠13、支持枠13の上縁によって四周上縁が支持される前記洗浄皿5、上記開口部20を備える天面カバー2、前記接続部が取り付けられるサポート台6、側面を覆う側面カバー15、前面に配される前面カバー16等からなる。
前記底板11はその左右両側から夫々ガイド支柱110,110を立設しており、前記ベース基板12はこのガイド支柱110に沿って上下動自在となっている。また、底板11のガイド支柱110内に配されたばね112を備える押し上げ棒111により、ベース基板12は上方に向けて付勢されている。
ベース基板12上にはスイッチプレート31が左右にスライド自在に配されている。ばね32によって一方向に付勢されているとともに一端を側面カバー15から外部に露出させているスイッチプレート31は、前記ガイド支柱110上端に形成されたフック部115との係合部を備えており、ばね32の付勢に抗してスイッチプレート31を押し込めば、フック部115との係合が外れるためにベース基板12は前記ばね112の付勢を受けて上動する。ベース基板12を下方に押し込めば、フック部115にスイッチプレート31が再係合するために、ベース基板12は押し下げられた状態を保持する。
ベース基板12は、下方に突出する筒状のモータカバー部120を備えて、該モータカバー部120内にモータケース121を介してモータMを収容している。モータカバー部120の底面よりM字型シール122を介して下方に突出するモータ出力軸には、図12にも示すように、羽根車123が取り付けられ、羽根車123の周囲は底部中央部に吸い込み口が開口するポンプカバー124が取り付けられている。なお、羽根車123が回転する時、ポンプカバー124の吸い込み口から吸引された洗浄液は、モータカバー部120に一体に設けた供給管126を通じて洗浄皿5の後述する給排水口56へと送られる。
モータカバー部120の外周側には、3本の水位検知ピン24,25,26を配設してある。容器7内の洗浄液中に浸漬することになるこれら3本の水位検知ピン24,25,26は、これらの間の電気抵抗値によって洗浄液の水位を検知する。つまりは洗浄液が導電性を有するために水位検知ピン24,25間、及び水位検知ピン24,26間に洗浄液がない時は電気抵抗値が所定の値より大きくなることを利用して水位を検知する。
ベース基板12上には支持枠13を介して洗浄皿5が配設される。軟質材、たとえばゴムによって形成された洗浄皿5は、その上縁から外周側に突出して先端が下方側に折り返された折り返し部50を備えている。該折り返し部50を支持枠13上縁に被せた状態で、天面カバー2を組み付ければ、天面カバー2と支持枠13との間で洗浄皿5の上縁が圧縮されて、この部分の防水が保たれる。
洗浄皿5は、図8〜図10にも示すように、その内部に越流堰54を備えて、該越流堰54の前部側を洗浄部52,後部側をオーバーフロー部53に仕切っている。洗浄部52は小型電気機器Eの刃ヘッド部を収める部分で、越流堰54側の壁面に一体に設けたリブ55、洗浄皿5の内面に配置されるヘッドガイド35の支持部36との間で刃ヘッド部の前後方向の位置決めを行う。また、洗浄皿5の底面には複数条の凸帯59が設けられており、この凸帯59によって刃ヘッド部は底面から少し浮かされた状態で支持される。
洗浄皿5の洗浄部52はその最低部に給排水口56を備え、オーバーフロー部53に2つの排水口57,58を備えている。給排水口56は、ベース基台12に設けられた接続管126を介してポンプPに接続される。排水口57,58はベース基台12に設けられた接続管127,128に接続される。なお、これら接続管127,128は洗浄液を蓄える容器7の直上に位置し、排水口57,58を通る排水は接続管127,128を通じて容器7に戻される。
ここで、2つの排水口57,58のうち、上面開口部が低い位置にある排水口57が洗浄液を循環させるための排水を担う。上面開口部が高く且つ排水口57よりも越流堰54から遠い位置にある排水口58は、排水口57が何らかの原因で詰まったりしてその機能を果たせなくなった際の非常用である。このために、オーバーフロー部53の底面は、片側に位置する排水口57に向かって下り傾斜している傾斜面としてある。
洗浄皿5の前縁の一側に設けた袋形状の壁体500で囲まれた部分は、動作指示用のセレクト釦29の配置用であり、天面カバー2上に露出するセレクト釦29の操作はスイッチ棒290(図5参照)を介してスイッチ基板27(図4参照)のスイッチを駆動する。このために、セレクト釦29で洗浄装置1の動作を指示することができ、この時、スイッチ基板27に設けた動作表示用の表示ランプが導光板28を介して天面カバー2上に指示に応じた表示を行う。なお、表示ランプには容器7内の水量表示用のものも設けている。
天面カバー2が有する背部カバー23によって背面側が覆われるとともに、背部カバー23とでサポート部Sを構成するサポート台6は、ばね37によって接点部支持部材38を介して前方に向けて個別に付勢された複数の接点部39を備える。接点部39はサポート台6の前面よりも突出しない状態でサポート台6前面に露出する。
接点部39の上方には、小型電気機器Eの吸着用としての磁石43とヨーク44とが設置されている。洗浄皿5に刃ヘッド部を嵌め込んだ時、小型電気機器Eは磁石43による磁気吸着でサポート部Sに引きつけられ、小型電気機器Eが備える端子部Ebが接点部39に接触するとともに端子部Ebが接点部39をばね37に抗して押し込むことで接点圧を確保する状態が保持される。なお、接点部39と端子部Ebとの接触により、小型電気機器Eへの給電や洗浄装置1から小型電気機器Eへの信号伝達が可能な状態となる。
サポート部S内に配されて、複数の接点部39と接する本体検知板42は、小型電気機器Eが装着されて接点部39が後退した時に接点部39から離れることで、小型電気機器Eが洗浄装置1に装着されたことを検出するためのものである。
サポート台6の下部には背面側にモータファンFが装着される吹き出し口66が設けられている。この吹き出し口66部分の下縁は、前記洗浄皿5の後部上縁の上に載る。モータファンFは洗浄装置1の背面に位置する吸込み口150から空気を吸い込み、吹き出し口66から小型電気機器Eの刃ヘッド部に向けて送風する。このためにモータファンFの吹出し口66は刃ヘッド部に向かって上方から送風して乾燥できるように斜め下方に向けられており、さらに効率良く風向きを変えるための整流板67を備えている。
洗浄皿5の洗浄部52の裏面(下面)側には加熱のためのヒータ機構Hが設置されている。ヒータ線とヒータ板、ヒータ基台、温度制御用の温度検出器と異常加熱時の保護部品とを備える(図示せず)ヒータ機構Hは、ヒータ線からヒータ板、洗浄皿5、洗浄皿5の凸帯59を通じて刃ヘッド部に熱を伝達し、洗浄後の刃ヘッド部の乾燥を促す。
ベース基台12上に支持枠13を介して洗浄皿5及び天面カバー2が組み付けられ、これらの外周を囲むように側面カバー15と前部カバー16とが取り付けられる。従って、前記底板11に対してベース基台12を上下動させる時、底板11と、底板11上に着脱自在に設置される容器7を除く他の部材は全てベース基台12と一体に上下動を行う。この上下動は、底板11上に配置する容器7の着脱操作のためである。
次に容器7とこの容器7内に着脱自在に配される障壁体8について図11以下に基づき説明する。底板11上に設置される上面が開口した容器7は、後部側の横幅が前部側の横幅よりも狭くなっているカップ状であって、内壁には給水ライン70が記されている。
障壁体8は、容器7の底面をほぼ覆うとともに各所に貫通穴82,83を有する平板状の底板部80と、底板部80から立ち上がる仕切り壁81とを備えており、容器7内にはその底板部80の周縁が容器7の内壁にほぼ接する状態で位置決めされて容器7内の底面近くに配設される。
また、障壁体8は底板部80の外周部下面に設置されたリブ壁によって容器7底面から少し浮いた状態で設置されるために、底板部80下面と容器7の底面との間には、微小な隙間7cが存在する。なお、リブ壁は底板部80の下面全面にあって、貫通孔82,83を除く部分が容器7の底面に接するものであってもよい。もちろん、リブ壁は容器7の底面側から突出させたものであってもよい。
障壁体8はその仕切り壁81の片側の空間に面するところに底板部80から盛り上がる凸台部84を備えている。側壁に孔を有している凸台部84は、前記ポンプPの吸い込み口(ポンプカバー124)の直下に位置する上面開口にフィルター89が取り付けられる。また、洗浄皿5に送られた洗浄液の通常の戻りルートとなる前記排水口56及び接続管126は、容器内における仕切り壁82の他方の片側の空間7aの直上に位置して、洗浄液を空間7aに戻す。
障壁体8には、底板部80に対して着脱自在となっている取っ手86が設けられている。この取っ手86は、容器7内から障壁体8を取り外す際に使用するもので、底板部80に設けた軸部よって傾動自在となっているとともに、図示していないばねによって直立状態を維持するものとなっている。
小型電気機器Eの刃ヘッド部を洗浄するにあたっては、スイッチプレート31を操作することで底板11に対して全体を浮上させ、障壁体8を収めた容器7内に洗浄液を入れて底板11上に容器7を設置する。この時、容器7は底板11に設けたガイド板117によってガイドされ、さらに位置決め突起116によって位置決めされる。
そして洗浄装置1全体を押し下げれば、ベース基台12に設けたポンプPの下部が容器7内の洗浄液中に浸かる。また、この時にはベース基台12の周部下面に取付枠18で取り付けられたパッキン17を、容器7の上縁に外周側に突出するものとして形成された鍔部72とベース基台12下面との間で挟持するために、この部分の防水がなされる。
上記のように洗浄液を入れた容器7をセットした洗浄装置1に対して、その上面の開口部20を通じて小型電気機器Eの刃ヘッド部を洗浄皿5内に収めて小型電気機器Eの端子部をサポート部Sの接点部39に接触させる。
この状態で外部電源に接続した洗浄装置1のセレクト釦29を操作することで洗浄を開始させたならば、ポンプPが作動して容器7内の洗浄液を接続管126及び給排水口56を通じて洗浄皿5の洗浄部52内に送り込む。そして洗浄皿5の越流堰54を超えた洗浄液は、排水口57と接続管127とを通じて容器7内に戻る。従って洗浄液は容器7内と洗浄皿5との間で循環する。この洗浄に際しては、サポート部Sを通じて小型電気機器Eの刃ヘッド部における刃を駆動することが好ましい。刃ヘッド部の洗浄をより効果的に且つ迅速に行うことができる。
ところで、洗浄皿5内の洗浄液は越流堰54を超えてオーバーフロー部53に入り、前述のように排水口57及び接続管127から容器7内に戻るのであるが、この接続管127は、ポンプPの吸い込み口が存在する空間7bとは仕切り壁81で仕切られた空間7aの直上に位置している。従って体毛等の汚れ因子を含んだ洗浄液は、仕切り壁81を迂回して空間7bに向かうことになる。
この空間7aから空間7bへと向かう緩速の流れの途中で汚れ因子は沈降し、貫通孔82,83を通じて障壁体8の底板部80下面と容器7底面との間の隙間7cに沈降堆積する。従って、いったん沈降堆積した汚れ因子は、底板部80よりも上方側にあるポンプPの吸い込み口から吸い込まれて洗浄皿5に向かうことは殆どない。これは吸い込み口近辺における流体抵抗の関係から底板部82よりも上部の洗浄液を支配的に吸い込むことになるからである。
ここで、障壁体8の底板部80は必ずしも略平板状の構造である必要はなく、貫通穴82,83が主体となった枠状の集合体でも良い。なお、底板部80の貫通穴82は、容器7内に流下した洗浄液から沈降する体毛等の汚れ因子を速やかに底板部80の下方に導くことと、ポンプPの吸い込み口へ底板部80の下側から汚れ因子が吸引されて舞い上がる可能性を軽減するために、の開口率は、空間7aに面するものの開口率を大とし、空間7bに面するとともに吸い込み口に対向する凸台部84付近の貫通孔82の開口率を小さくすることが望ましい。
また、容器7底面と障壁体8の底板部80下面との間に必ずしも隙間7cが存在する必要はない。底板部80下面が容器7底面に接していても、貫通孔82の底に堆積した汚れ因子は浮き上がらないからである。
上記隙間7cを設けたことによる利点は、洗浄装置7から取り外した容器7を傾けて容器7底面に堆積した汚れ因子及び容器7内の洗浄液を捨てる際に、容器7を傾けるだけで底面を簡便に洗い流すことができることである。尚、この時に底板部80の前端側にある貫通孔83は他の部分の貫通孔82よりも大きくして、排出動作をしやすくしているが、図16(a)に示すように、貫通孔83の容器7内壁側の縁を底板部80の周壁内面と面一とすることで、上記縁がオーバーハング部を持たないものとしたり、図16(b)に示すように、底板部80の前端縁に至る切欠として形成すると、さらに効率よく洗い流すことができる。同じ理由で容器7の内壁上縁も上方に開口して引っ掛かりとなる部分がないようにしておくことが好ましい。
図16中の77は、容器7の内壁に設けられて底板部80の周縁と係合することで障壁体8が浮き上がってしまうことを防ぐ係合部である。障壁体8を容器7から取り外すことに困難が生じないような係合としておくのはもちろんである。この浮き上がり防止は、障壁体8を収めた容器7を洗浄装置1に取り付けた時、洗浄装置1側の部材、たとえばベース基台12が仕切り壁81を押し下げることで行うようにしてもよい。
また、底板部80と容器7の底面との間に隙間7cを形成するために、ここでは底板部80周縁から周壁を垂下することで形成したが、容器7の底面に設けた壁体で底板部80を受けることで隙間7cを形成してもよい。
なお、取っ手86は、容器7を洗浄装置1内に収めた時、モータカバー部120に押されて倒れ、容器7を洗浄装置1から取り出せば、ばね付勢で立ち上がって上端部を洗浄液の液面より上方に突出させるために、容器7内部を洗い流すにあたって、取っ手86を摘んで障壁体8を容器7から抜き出すことができるために、容器7底面に沈降堆積した汚れ因子や障壁体8の底板部80下面に付着した汚れ因子を容易に洗い流すことができる。
障壁体8の底板部80に設けた凸台部8に配しているメッシュ状のフィルター89は、ポンプPの吸い込み口への汚れ因子の吸引を更に防止するためのものであるが、メッシュの粗さはさほど細かいものでなくてもよい。体毛等より細かいメッシュに設定すれば、吸い込み口に吸い込まれる体毛等の汚れ因子を完全に排除することができるが、循環する洗浄液は、フィルター89に到達するまでに汚れ因子は沈降堆積しているので殊更細かいものとする必要はない。
洗浄が終了してポンプPが停止すれば、洗浄皿5内の洗浄部52にある洗浄液は、自然落下によって給排水口56から接続口126及びポンプP(の羽根車123とポンプカバー124との間の空間)を通じて容器7に戻る。羽根車123部分は容器7内の洗浄液に浸かっている状態である上に、洗浄終了時には洗浄部52にある洗浄液は体毛等をほとんど含んでいないために、ポンプPを通るとはいえ、詰まりを生じるようなことはない。また、洗浄動作中にオーバーフロー部53における排水口57が詰まるようなことがあっても、排水口58が別に存在しているために、洗浄液が洗浄皿5から溢れ出してしまうことはない。
洗浄が終了して洗浄液が容器7内に回収された時点でモータファンF及びヒータHに通電されて刃ヘッド部の乾燥が促される。
障壁体8として、容器7から取り外せる例を示したが、容器7の底面よりも少し上方に動かして浮かせることができるだけであっても、汚れ因子の洗い流しを効果的に行うことができる。
1 洗浄装置
5 洗浄皿
7 容器
8 障壁体
80 底板部
81 仕切り壁

Claims (15)

  1. 小型電気機器の要洗浄部を受ける洗浄皿と、要洗浄部の洗浄に際して上記洗浄皿内に供給される洗浄液を貯める容器と、この容器内の洗浄液を上記洗浄皿に供給する洗浄液供給手段と、上記洗浄皿内の洗浄液を上記容器に戻す排出経路とを備えた小型電気機器の洗浄装置であって、
    上記容器は排出経路を通じて流入した洗浄液の流れを規制して汚れ因子を容器内に沈降堆積させるとともに沈降堆積した汚れ因子の舞上りや移動を防止する障壁体を内部に備え、上記障壁体が容器に対して浮動または着脱可能であることを特徴とする小型電気機器の洗浄装置。
  2. 上記洗浄液供給手段における洗浄液吸い込み部が上記障壁体よりも上方にあることを特徴とする請求項1記載の小型電気機器の洗浄装置。
  3. 上記障壁体は、汚れ因子を沈降通過させるための貫通穴を有する板状部材であることを特徴とする請求項1または2記載の小型電気機器の洗浄装置。
  4. 上記障壁体はその下面部と容器底面との間に隙間を有して配されたものであることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の小型電気機器の洗浄装置。
  5. 上記障壁体の下面の一部または全部と、容器底面と接触していることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の小型電気機器の洗浄装置。
  6. 上記障壁体の貫通孔は、容器内流れの上流側で開口率が大であり、下流側で開口率が小であることを特徴とする請求項3記載の小型電気機器の洗浄装置。
  7. 上記障壁体の上記容器内壁に接する端部に形成された貫通孔が上記内壁側の下面にオーバーハング部を有していないことを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の小型電気機器の洗浄装置。
  8. 上記容器はその底面に上記障壁体を受ける壁体を備えていることを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載の小型電気機器の洗浄装置。
  9. 上記容器はその内部に上記障壁体に係合して上記障壁体の浮き止めを行う係合部を備えていることを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載の小型電気機器の洗浄装置。
  10. 上記容器はその内壁の一部または全周が上方に向けて開口していることを特徴とする請求項1から9のいずれか1項に記載の小型電気機器の洗浄装置。
  11. 上記障壁体は取っ手を備えていることを特徴とする請求項1から10のいずれか1項に記載の小型電気機器の洗浄装置。
  12. 上記取っ手が傾動または伸縮可能であることを特徴とする請求項11記載の小型電気機器の洗浄装置。
  13. 上記取っ手はその傾動または伸縮が容器の着脱操作に応じてなされるものであることを特徴とする請求項12記載の小型電気機器の洗浄装置。
  14. 上記取っ手が上記障壁体に対して着脱自在であることを特徴とする請求項11〜13のいずれか1項に記載の小型電気機器の洗浄装置。
  15. 上記容器は上記洗浄液供給手段における洗浄液吸い込み部と対向する部分にフィルター要素を備えていることを特徴とする請求項2記載の小型電気機器の洗浄装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN116420975A (zh) * 2023-05-25 2023-07-14 余姚市浦朗电器有限公司 一种清洗座及与清洗座配套的电动剃须刀

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