JP2013229536A - 露光装置及び露光方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】マイクロレンズアレイを使用して、基板に微細な露光パターンを高分解能、且つ短いタクトタイムで露光転写することができる露光装置及び露光方法を提供する。
【解決手段】マスクステージ10と、基板ステージ20と、パターン露光用の光を照射する照明光学系30と、複数のマイクロレンズ42が平面上で整列配置され、Y方向に沿って直線状に延びるマイクロレンズアレイ41を備え、マスクMと基板Wとの間に配置されるマイクロレンズ載置板62と、マイクロレンズ載置板62をX方向に移動するマイクロレンズ駆動機構60と、を備え、マイクロレンズ載置板62をX方向に移動しながらパターン露光用の光を照射して、マスクパターンをマイクロレンズ42を介して基板Wに露光転写する。
【選択図】図3

Description

本発明は、露光装置及び露光方法に関し、より詳細には、微細な露光パターンを基板の全面に亘って高分解能で露光転写することができる露光装置及び露光方法に関する。
従来の露光装置は、マスクと基板とを微小隙間を介して近接させ、照明光学系からパターン露光用の光をマスクを介して照射して、マスクに形成されたパターンを基板に露光転写していた。しかし、このような露光装置においては、マスクを垂直に透過する露光光によって、マスクに形成されたマスクパターンを基板上にそのまま転写するので、光の回折により、基板上のパターンの像がぼやけて分解能が低下し、微細なパターンを露光することができない可能性があった。
このような問題に対処するため、マスクの各開口に夫々対応してマイクロレンズを配設し、シャッターにより間欠的に露光光を照射して、各開口の像を被露光体上に高解像度で結像させるようにした露光装置及びフォトマスクが開示されている(例えば、特許文献1参照)。
また、ブロック領域に分割された空間光変調素子と、この空間光変調素子のブロック領域ごとに分割された、焦点距離が異なるマイクロレンズアレイを備え、マイクロレンズアレイのブロック領域の少なくとも一部を選択して露光することにより、複雑な構成を用いることなく、高精度なフォーカス制御が可能な露光装置および露光方法が知られている(例えば、特許文献2参照)。
更に、基板の搬送方向に略直交する方向に複数のマスクパターンを形成した複数のマスクパターン列と、各マスクパターンに対応してマスクの基板側に形成された複数のマイクロレンズと、を備え、基板の搬送方向先頭側に位置するマスクパターン列により形成される複数の露光パターンの間を、後続のマスクパターン列により形成される複数の露光パターンにより補完して露光するように、後続のマスクパターン列及び各マイクロレンズを所定寸法だけずらして形成したマスクを用い、基板を一方向に搬送しながら露光光を間欠的に照射して基板上に露光転写することで、微細な露光パターンを基板の全面に亘って高分解能で高密度に形成するようにした露光装置が開示されている(例えば、特許文献3参照)。
また、基板の洗浄処理として、搬送ローラや搬送ベルトを水平方向に敷設してなる搬送路上で基板を搬送しながら洗浄する、いわゆる平流し方式を備えた基板処理装置が開示されている(例えば、特許文献4参照)。
また、高分解能で高密度に露光パターンを基板に露光転写するため、フォトマスクとガラス板などからなる透光性の上板と、金属や樹脂などからなる枠型形状のスペーサと、で構成されているマスクホルダがある。このマスクホルダ内を気密にすることによって、フォトマスクに形成されたマスクパターンをガラス基板に露光転写することを特徴とする露光装置が開示されている(例えば、特許文献5参照)。
さらに、マイクロレンズアレイを備えた露光装置において、マイクロレンズアレイはリニアガイドで案内されている(例えば、特許文献6参照)。
また、振動を抑制する従来の露光装置として、光束の経路にメカニカルシャッターが配置された場合、振動吸収機構や緩衝機構を設けてメカニカルシャッターのシャッター動作に起因する振動が、シャッター周囲に配置されるレンズやミラーなどの光学部品に与える悪影響を防止するようにしたマスクレス光変調方式の露光装置が開示されている(例えば、特許文献7参照。)。また、被露光体(プレート)を載置するプレートステージを、防振台によって支持されたベース上に配置して、外部からの振動が露光装置に伝達されないようにした露光装置が知られている(例えば、特許文献8参照。)。
特開2009−277900号公報 特開2007−78764号公報 特開2010−48986号公報 特開2003−229404号公報 特開2003−15310号公報 特開2003−266258号公報 特開2006−301591号公報 国際公開第2006/080285号
ところで、特許文献1の露光装置では、近年、大型化する傾向がある基板に対応するためには、基板ステージも大型にする必要があり、露光装置が大型化して設備費が嵩むと共に、大きなマスクの撓みによる露光精度への影響が懸念される。
また、特許文献2の露光装置では、マイクロレンズアレイのブロック領域の少なくとも一部を選択して露光するため、タクトタイムが長くなるという課題がある。
さらに特許文献3の露光装置では、比較的質量の大きな基板及び基板ステージを移動させながら露光するため、振動が発生し易く、この振動がマスクに伝達されて露光精度に影響を及ぼす虞があった。また、複数のマスクパターンにそれぞれ対応させてマイクロレンズをマスクの全面に亘って形成する必要があり、マスクの製作費が増大するという問題があった。更に、基板の搬送速度に合わせて所定のタイミングで露光光を間欠的に照射するための制御が複雑になる問題があった。
さらに、特許文献4の基板処理装置では、エアによって、基板に付着している異物を除去すると、異物が後続の基板に付着するおそれがある。その結果として、露光装置を停止し、基板を洗浄する必要があるため、露光装置のタクトタイムが長くなるという課題があった。
そのうえ、特許文献5の露光装置では、透明性の上板を枠型形状のスペーサに配設するとき、上板が、スペーサに接触するため、破損するおそれがある。そのため、上板が破損したときに、上板を交換する時間を要するため、タクトタイムが長くなる課題があった。
また、マイクロレンズアレイを載置するマイクロレンズ載置板を駆動するマイクロレンズ駆動機構に電力を供給するケーブルは、マイクロレンズ載置板の移動とともに移動する。このため、この移動に伴うケーブルの振動が、マイクロレンズ用フレーム、またはマスク用フレームに伝達され、露光精度に影響することが懸念される。
また、特許文献6のマイクロレンズアレイを支持するリニアガイドには、ガイドレールに非接触なラビリンス構造を有する密封装置に関する記載はない。
特許文献7及び8の露光装置は、振動吸収機構、緩衝機構、或いは防振台を設けて、メカニカルシャッターのシャッター動作に起因する振動や、外部からの振動による露光精度への影響を防止しているが、いずれもマイクロレンズステージやマスクステージの振動防止に関する記載ではない。
本発明は、前述した課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、マイクロレンズアレイを使用して、基板に微細な露光パターンを高分解能、且つ短いタクトタイムで露光転写することができる露光装置及び露光方法を提供することにある。
本発明の上記目的は、下記の構成により達成される。
(1) 被露光材としての基板を載置する基板ステージと、
マスクを保持するマスク保持枠を備え、前記基板ステージの上方に配置されるマスクステージと、
複数のマイクロレンズが平面上で整列配置されたマイクロレンズアレイを載置するマイクロレンズ載置板と、前記マイクロレンズ載置板を所定の方向に移動するマイクロレンズ駆動機構と、を有し、前記基板ステージと前記マスクステージとの間に配置されるマイクロレンズステージと、
パターン露光用の光を前記マスク及び前記マイクロレンズアレイを介して前記基板に照射する照明光学系と、
を備え、
前記マイクロレンズ載置板を前記所定の方向に移動しながら、前記照明光学系によって前記パターン露光用の光を照射することで、前記マスクに形成されたマスクパターンを前記複数のマイクロレンズを介して前記基板に露光転写することを特徴とする露光装置。
(2) 前記マイクロレンズ載置板及び前記照明光学系を前記所定の方向に同期して移動しながら、前記照明光学系によって前記パターン露光用の光を照射することで、前記マスクに形成されたマスクパターンを前記複数のマイクロレンズを介して前記基板に露光転写することを特徴とする(1)に記載の露光装置。
(3) 前記マイクロレンズ載置板は、前記マイクロレンズアレイ以外の領域において、光を透過しないように遮蔽されていることを特徴とする(1)又は(2)に記載の露光装置。
(4) 前記基板と前記マスクとのギャップを測定可能なギャップセンサと、前記基板と前記マスクとの相対位置を検出可能なアライメントカメラとの少なくとも一方を保持し、前記マスクステージの上方で、前記所定の方向に並んだ複数のマスク毎に一組ずつ配置されて前記所定の方向に移動可能な複数のセンサキャリヤをさらに備え、
前記所定の方向に並んだ各マスクの隣り合う前記センサキャリヤは、前記マイクロレンズ載置板が前記所定の方向に移動しながら前記マスクパターンを前記基板に露光転写する際、前記マイクロレンズ載置板と同じ方向にそれぞれ移動することを特徴とする(1)〜(3)のいずれかに記載の露光装置。
(5) 前記基板と前記マスクとのギャップを測定可能なギャップセンサと、前記基板と前記マスクとの相対位置を検出可能なアライメントカメラとの少なくとも一方を保持し、前記マスクステージの上方で、前記所定の方向に並んだ複数のマスク毎に一組ずつ配置されて前記所定の方向に移動可能な複数のセンサキャリヤをさらに備え、
前記各一組のセンサキャリヤは、前記マイクロレンズ載置板が前記所定の方向に移動しながら前記マスクパターンを前記基板に露光転写する際、前記所定の方向において前記マイクロレンズアレイ以外の領域を遮蔽しながら、前記マイクロレンズ載置板と同期して移動することでマスキングアパーチャを構成することを特徴とする(1)〜(3)のいずれかに記載の露光装置。
(6) 前記マイクロレンズ載置板は、その上面と下面の少なくとも一方にエアを吐出又は吸引するノズルを備えることを特徴とする(1)〜(5)のいずれかに記載の露光装置。
(7) 前記マイクロレンズ載置板は、その上面と、下面と、側面とのうち少なくとも一方にエアを吐出するノズルを備えることを特徴とする(1)〜(6)のいずれかに記載の露光装置。
(8) 前記ノズルから吐出するエアの噴出量が4L/分以上であることを特徴とする(7)に記載の露光装置。
(9) 前記エアは窒素であることを特徴とする(7)または(8)に記載の露光装置。
(10) 前記エアはクリーンドライエアであることを特徴とする(7)または(8)に記載の露光装置。
(11) 前記マスク保持枠には、前記マスクと協働して気密性が高い空間を形成するようにカバーガラスが設けられ、
前記カバーガラスには、その周囲を覆う被覆部材が設けられていることを特徴とする(1)〜(10)のいずれかに記載の露光装置。
(12) 前記被覆部材は樹脂製のフィルムであることを特徴とする(11)に記載の露光装置。
(13) 前記被覆部材は金属製のネットであることを特徴とする(11)に記載の露光装置。
(14) 前記マスクステージと前記マイクロレンズステージとは、共通の支柱によって支持され、
前記マイクロレンズステージは、前記マイクロレンズ載置板を移動可能に支持するマイクロレンズ用フレームと、一端部が前記マイクロレンズ載置板に接続され、前記マイクロレンズ駆動機構に電力を供給するケーブルを案内する屈曲自在なケーブルガイドと、前記ケーブルガイドの他端部が配置され、前記マイクロレンズ用フレームから離れて前記支柱に支持されるケーブルガイドトレイと、をさらに備えることを特徴とする(1)に記載の露光装置。
(15) 前記マイクロレンズ載置板は、前記マイクロレンズ駆動機構によって駆動される駆動側部材と、締結部材を介して前記駆動側部材と連結され、前記ケーブルガイドの一端部が接続される従動側部材と、を有し、
前記マイクロレンズステージは、前記従動側部材の駆動を案内する案内機構を有することを特徴とする(14)に記載の露光装置。
(16) 前記締結部材は、リニアブッシュであることを特徴とする(15)に記載の露光装置。
(17) 前記マイクロレンズ載置板は、前記マイクロレンズ駆動機構によって駆動される駆動側部材と、前記駆動側部材と連結され、前記ケーブルガイドの一端部が接続される従動側部材と、を有し、前記従動側部材は、板ばねによって構成され、
前記マイクロレンズステージは、前記従動側部材の駆動を案内する案内機構を有することを特徴とする(14)に記載の露光装置。
(18) 前記ケーブルガイドトレイは、前記ケーブルガイドが配置される上面に設けられ、前記マイクロレンズ載置板の移動に伴って前記ケーブルガイドから前記ケーブルガイドトレイに伝達される振動を吸収する振動吸収部材をさらに備えることを特徴とする(14)〜(17)のいずれかに記載の露光装置。
(19) 前記振動吸収部材は、金属板と弾性部材とを接合して構成されており、前記弾性部材が前記ケーブルガイドトレイと当接するようにして前記ケーブルガイドトレイに装着されることを特徴とする(18)に記載の露光装置。
(20) 前記マイクロレンズステージは、前記マイクロレンズ用フレームの対向する内壁側に設けられたガイドレールと、前記ガイドレールに摺動自在に跨設されたスライダと、を有するリニアガイドを備え、
前記リニアガイドは、前記ガイドレールに非接触なラビリンス構造を有する密封装置を備えることを特徴とする(19)に記載の露光装置。
(21) 被露光材としての基板を載置する基板ステージと、
マスクを保持するマスク保持枠を備え、前記基板ステージの上方に配置されるマスクステージと、
複数のマイクロレンズが平面上で整列配置されたマイクロレンズアレイを載置するマイクロレンズ載置板と、前記マイクロレンズ載置板を所定の方向に移動するマイクロレンズ駆動機構と、を有し、前記基板ステージと前記マスクステージとの間に配置されるマイクロレンズステージと、
パターン露光用の光を前記マスク及び前記マイクロレンズアレイを介して前記基板に照射する照明光学系と、
を備える露光装置の露光方法であって、
前記マイクロレンズ載置板を前記所定の方向に移動しながら、前記照明光学系によって前記パターン露光用の光を照射することで、前記マスクに形成されたマスクパターンを前記複数のマイクロレンズを介して前記基板に露光転写することを特徴とする露光方法。
(22) 前記マイクロレンズ載置板及び前記照明光学系を前記所定の方向に同期して移動しながら、前記照明光学系によって前記パターン露光用の光を照射することで、前記マスクに形成されたマスクパターンを前記複数のマイクロレンズを介して前記基板に露光転写することを特徴とする(21)に記載の露光方法。
(23) 前記基板と前記マスクとのギャップを測定可能なギャップセンサと、前記基板と前記マスクとの相対位置を検出可能なアライメントカメラとの少なくとも一方を保持し、前記マスク載置板の上方で、前記所定の方向に並んだ複数のマスク毎に一組ずつ配置されて前記所定の方向に移動可能な複数のセンサキャリヤをさらに備え、
前記所定の方向に並んだ各マスクの隣り合う前記センサキャリヤは、前記マイクロレンズ載置板が前記所定の方向に移動しながら前記マスクパターンを前記基板に露光転写する際、前記マイクロレンズ載置板と同じ方向にそれぞれ移動することを特徴とする(21)に記載の露光方法。
(24) 前記基板と前記マスクとのギャップを測定可能なギャップセンサと、前記基板と前記マスクとの相対位置を検出可能なアライメントカメラとの少なくとも一方を保持し、前記マスク載置板の上方で、前記所定の方向に並んだ複数のマスク毎に一組ずつ配置されて前記所定の方向に移動可能な複数のセンサキャリヤを備え、
前記マイクロレンズ載置板が前記所定の方向に移動しながら前記マスクパターンを前記基板に露光転写する際、前記各一組のセンサキャリヤは、前記所定の方向において前記マイクロレンズアレイ以外の領域を遮蔽しながら、前記マイクロレンズ載置板と同期して移動することを特徴とする(21)に記載の露光方法。
本発明の露光装置及び露光方法によれば、被露光材としての基板を載置する基板ステージと、マスクを保持するマスク保持枠を備え、基板ステージの上方に配置されるマスクステージと、複数のマイクロレンズが平面上で整列配置されたマイクロレンズアレイを載置するマイクロレンズ載置板と、マイクロレンズ用フレームに対してマイクロレンズ載置板を所定の方向に移動するマイクロレンズ駆動機構と、を有し、基板ステージとマスクステージとの間に配置されるマイクロレンズステージと、パターン露光用の光を前記マスク及びマイクロレンズアレイを介して基板に照射する照明光学系と、を備える。そして、マイクロレンズ載置板を所定の方向に移動しながら、照明光学系によってパターン露光用の光を照射することで、マスクに形成されたマスクパターンを複数のマイクロレンズを介して基板に露光転写する。これにより、簡単な機構により、基板に微細な露光パターンを高分解能、且つ短いタクトタイムで露光転写することができる。
また、マイクロレンズ載置板は、その上面と、下面と、側面とのうち少なくとも一方にエアを吐出するノズルを備えるので、基板上の異物を除去することができる。
さらに、マスク保持枠には、マスクと協働して気密性が高い空間を形成するようにカバーガラスが設けられ、カバーガラスには、その周囲を覆う被覆部材が設けられているので、カバーガラスの破損を防止しつつ、マスクの変形を補正することができる。
また、マスクステージとマイクロレンズステージとが共通の支柱によって支持されることで、支持構造をコンパクトに設計して、露光装置を小型化することができ、さらに、組立性も容易となる。また、マイクロレンズステージは、一端部がマイクロレンズ載置板に接続されてマイクロレンズ駆動機構に電力を供給するケーブルを案内する屈曲自在なケーブルガイドと、ケーブルガイドの他端部が配置され、マイクロレンズ用フレームから離れて支柱に支持されるケーブルガイドトレイと、を備えるので、ケーブルガイドの移動に伴う振動がマイクロレンズ用フレームに伝達され、マイクロレンズアレイが振動するのを防止することができる。これにより、微細な露光パターンを高精度で基板に露光転写することができる。
さらに、マイクロレンズ載置板は、マイクロレンズ駆動機構によって駆動される駆動側部材と、締結部材を介して駆動側部材と連結され、ケーブルガイドの一端部が接続される従動側部材と、を有し、マイクロレンズステージは、従動側部材の駆動を案内する案内機構を有するので、従動側部材の振動が案内機構によって抑制されると共に、ケーブルガイドから従動側部材を介して駆動側部材に伝達される振動を、締結部材により吸収することができ、マイクロレンズアレイが振動するのを防止することができる。
加えて、ケーブルガイドトレイは、ケーブルガイドが配置される上面に設けられ、マイクロレンズ載置板の移動に伴ってケーブルガイドからケーブルガイドトレイに伝達される振動を吸収する振動吸収部材をさらに備えるので、ケーブルガイドの振動が、ケーブルガイドトレイを介してマスクステージに伝達されるのを防止することができる。
さらに、リニアガイドは、ガイドレールに非接触なラビリンス構造を有する密封装置を備えるので、リニアガイドに負荷がかからずに、リニアガイドの内部に異物が侵入するのを抑えることができる。
本発明の第1実施形態に係る露光装置の正面図である。 図1に示す露光装置の側面図である。 図1に示す露光装置のマスクステージ及びマイクロレンズ載置板の平面図である。 (a)は複数のマイクロレンズアレイが形成されたマイクロレンズ載置板の平面図、(b)は、(a)の円IVにおけるZ方向に沿ったマイクロレンズアレイの拡大断面図、(c)は、(a)の円IVにおけるマイクロレンズアレイの拡大図である。 (a)は、六角視野絞りを示す図、(b)は、開口絞りを示す図、(c)は、六角視野絞りの配置を説明するための図である。 露光転写前のマスクとマイクロレンズアレイとの位置関係を示す平面図である。 露光転写時におけるマスクとマイクロレンズアレイとの位置関係を示す平面図である。 露光転写後のマスクとマイクロレンズアレイとの位置関係を示す平面図である。 第1実施形態の変形例として、マスキングアパーチャを兼用するセンサキャリヤの作動を説明するための平面図である。 本発明の第2実施形態に係る露光装置として、(a)はノズルを備えるマイクロレンズ載置板の平面図、(b)は(a)におけるX‐X断面図である。 第2実施形態の変形例として、(a)はノズルを備えるマイクロレンズ載置板の平面図、(b)はノズルを備えるマイクロレンズ載置板の側面図、(c)は(a)におけるXI‐XI断面図、(d)は(a)におけるXI´‐XI´断面図である。 本発明の第3実施形態に係る露光装置の正面図である。 図12に示す露光装置の側面図である。 (a)は、被覆部材によって覆われたカバーガラスを示し、(b)は、被覆部材によって覆われたカバーガラスがマスクステージに配設されたことを示す断面図である。 本発明の第4実施形態に係る露光装置の正面図である。 図15に示す露光装置の側面図である。 図15に示す露光装置のマスクステージ及びマイクロレンズ載置板の平面図である。 マイクロレンズアレイが形成されたマイクロレンズ載置板の概略平面図である。 マイクロレンズステージの斜視図である。 図19のXX‐XX線に沿って切った断面斜視図である。 第4実施形態の変形例として、駆動側部材を案内するリニアガイドに備えられたラビリンス構造を有する密封装置の斜視図である。 従動側部材を案内するリニアガイドに備えられたラビリンス構造を有する密封装置の斜視図である。 第4実施形態の他の変形例として、板ばねを用いた、マイクロレンズステージの図20に対応する断面斜視図である。
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態に係る露光装置の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は本発明に係る露光装置の正面図、図2は側面図である。図1及び図2に示すように、本実施形態の露光装置PEは、マスクMを保持するマスクステージ10と、ガラス基板(被露光材)Wを載置する基板ステージ20と、基板ステージ20をX軸,Y軸,Z軸方向に移動し、且つ基板ステージ20のチルト調整を行う基板ステージ移動機構50と、マイクロレンズアレイ41を有し、基板ステージ20とマスクステージ10との間に配置されるマイクロレンズステージ40と、パターン露光用の光をマスクM及びマイクロレンズアレイ41を介して基板Wに照射する照明光学系30と、を備えている。
なお、ガラス基板W(以下、単に「基板W」と称する。)は、マスクMに対向配置されており、このマスクMに描かれたマスクパターンを露光転写すべく表面(マスクMの対向面側)に感光剤が塗布されている。
マスクステージ10は、図1〜図3に示すように、4つの矩形形状の開口11aが形成されるマスク用フレーム11と、マスク用フレーム11の各開口11aに、それぞれX軸,Y軸,θ方向に移動可能に装着される4つのマスク保持枠12と、を備える。
マスク用フレーム11は、装置ベース70上に立設される支柱71に支持されて、基板ステージ20の上方に配置される。各マスク保持枠12は、マスク用フレーム11の開口11aに所定のすき間を介して挿入され、このすき間分だけX軸,Y軸,θ方向に移動可能である。マスク保持枠12は、中央部にパターン露光光を通過させるための矩形形状の開口を有し、その下部にマスクMが吸着保持される。
また、マスク用フレーム11の上面には、各マスク保持枠12をX軸,Y軸,θ方向に移動させ、このマスク保持枠12に保持されるマスクMの位置を調整する不図示のマスク位置調整機構が設けられる。
マスク位置調整機構は、マスク保持枠12のX軸方向に沿う一辺に取り付けられる1台のY軸方向駆動装置と、マスク保持枠12のY軸方向に沿う一辺に取り付けられる2台のX軸方向駆動装置と、を備え、それぞれモータとボールねじ機構の組合せやリニアモータによって構成される。そして、1台のY軸方向駆動装置を駆動させることによりマスク保持枠12をY軸方向に移動させ、2台のX軸方向駆動装置を同等に駆動させることによりマスク保持枠12をX軸方向に移動させる。また、2台のX軸方向駆動装置のどちらか一方を駆動することによりマスク保持枠12をθ方向に移動(Z軸回りの回転)させる。
なお、マスクステージ10には、マスク保持枠12をZ軸方向及びチルト調整可能なZ軸−チルト調整機構が設けられても良い。
さらに、マスク用フレーム11の上面には、図3に示すように、マスクMと基板Wとの対向面間のギャップを測定するギャップセンサ15と、基板WとマスクMとの相対位置を検出可能なアライメントカメラ16と、が設けられている。これらギャップセンサ15及びアライメントカメラ16は、Y方向両側に設けられたリニアモータ等の駆動用アクチュエータ18によってX軸方向に移動可能なセンサキャリヤ17に保持され、マスク用フレーム11の上方で、マスク保持枠12内に配置される。センサキャリヤ17は、X方向に並んだ複数のマスクM毎に一組ずつ(センサキャリヤ17a、17b及び17c、17d)配置されており、それぞれX方向に独立して移動可能である。
基板ステージ20は、図1及び図2に示すように、上面に基板Wを吸着保持する不図示のワークチャックが配置されたZステージ21を備え、基板ステージ移動機構50上に設置されている。
基板ステージ移動機構50は、基板ステージ20をX軸方向に移動させるX軸送り機構22と、基板ステージ20をY軸方向に移動させるY軸送り機構23と、基板ステージ20のチルト調整を行うと共に、基板ステージ20をZ軸方向に微動させるZ−チルト調整機構24と、を備える。
X軸送り機構22は、装置ベース70の上面にX軸方向に沿って設置される一対のリニアガイド25と、リニアガイド25によりX軸方向に移動可能に支持されるX軸テーブル26と、X軸テーブル26をX軸方向に移動させるX軸送り駆動装置27と、を備える。X軸送り駆動装置27は、X軸テーブル26の下面に固定されるボールねじナット27aと、ボールねじナット27aに螺合されるボールねじ軸27bと、装置ベース70上に設置され、ボールねじ軸27bを回転駆動させるモータ27cと、を備え、X軸送り駆動装置27のモータ27cを駆動してボールねじ軸27bを回転させることにより、ボールねじナット27aとともにX軸テーブル26をリニアガイド25に沿って移動させて、基板ステージ20をX軸方向に移動させる。
Y軸送り機構23は、X軸テーブル26の上面にY軸方向に沿って設置される一対のリニアガイド28と、リニアガイド28によりY軸方向に移動可能に支持されるY軸テーブル29と、Y軸テーブル29をY軸方向に移動させるY軸送り駆動装置35と、を備える。Y軸送り駆動装置35は、Y軸テーブル29の下面に固定されるボールねじナット35aと、このボールねじナットに螺合されるボールねじ軸35bと、X軸テーブル26上に設置され、ボールねじ軸35bを回転駆動させるモータ35cと、を備え、Y軸送り駆動装置35のモータ35cを駆動して、ボールねじ軸35bを回転させることにより、ボールねじナット35aとともにY軸テーブル29をリニアガイド28に沿って移動させて、基板ステージ20をY軸方向に移動させる。
Z−チルト調整機構24は、Y軸テーブル29上に設置されるモータ24aと、モータ24aによって回転駆動されるボールねじ軸24bと、くさび状に形成され、ボールねじ軸24bに螺合されるくさび状ナット24cと、基板ステージ20の下面にくさび状に突設され、くさび状ナット24cの傾斜面に係合するくさび部24dと、を備える。そして、本実施形態では、Z−チルト調整機構24は、Y軸テーブル29のY軸方向の一端側(図1の手前側)に2台、他端側に1台(図1の奥手側、図2参照。)の計3台設置され、それぞれが独立して駆動制御されている。なお、Z−チルト調整機構24の設置数は任意である。
そして、Z−チルト調整機構24では、モータ24aによりボールねじ軸24bを回転駆動させることによって、くさび状ナット24cがY軸方向に水平移動し、この水平移動運動がくさび状ナット24c及びくさび部24dの斜面作用により高精度の上下微動運動に変換されて、くさび部24dがZ方向に微動する。従って、3台のZ−チルト調整機構24を同じ量だけ駆動させることにより、基板ステージ20をZ軸方向に微動することができ、また、3台のZ−チルト調整機構24を独立して駆動させることにより、基板ステージ20のチルト調整を行うことができる。これにより、基板ステージ20のZ軸,チルト方向の位置を微調整して、マスクMと基板Wとを所定の間隔を存して平行に対向させることができる。
なお、X軸送り機構22、Y軸送り機構23、及びZ−チルト調整機構24を構成する、ボールねじ軸機構とモータとの組合せは、リニアモータによって置き換えられても良い。
また、本実施形態の露光装置PEには、図1及び図2に示すように、基板ステージ20の位置を検出する位置測定装置であるレーザ測長装置36が設けられる。このレーザ測長装置36は、基板ステージ移動機構50の駆動に際して発生する基板ステージ20の移動距離を測定するものである。
レーザ測長装置36は、基板ステージ20に配設されるX軸用ミラー72およびY軸用ミラー74と、装置ベース70に配設されてレーザ光(計測光)をX軸用ミラー72に照射し、X軸用ミラー72により反射されたレーザ光を受光して、基板ステージ20のX軸方向の位置及びヨーイングを計測する2台のX軸測長器73と、レーザ光をY軸用ミラー74に照射し、Y軸用ミラー74により反射されたレーザ光を受光して、基板ステージ20のY軸方向の位置を計測する1台のY軸測長器(測長器)76とを備える。そして、基板ステージ20のXY方向の位置検出信号を制御装置に入力するようにしている。
照明光学系30は、マスクステージ10に保持される複数(図3に示す実施形態では4枚)のマスクMのそれぞれに対応し、支柱71に固定されたランプベース31に支持されてマスクステージ10の上方に配置されている。照明光学系30は、例えば高圧水銀ランプ、凹面鏡、オプチカルインテグレータ、平面及び球面ミラー、及び露光制御用シャッターなど(いずれも図示せず)を備え、高圧水銀ランプから照射されたパターン露光用の光が、マスクMを介して、後述するマイクロレンズ載置板62のマイクロレンズアレイ41を含む照射領域に照射する。
後述するように、露光転写は、マイクロレンズ載置板62をX方向に移動しながら行われるので、照明光学系30は、パターン露光用の光がマイクロレンズアレイ41を含む照射領域を照射するように、不図示の駆動機構によってランプベース31に沿って駆動されて、マイクロレンズ載置板62の移動に同期してX方向に移動可能となっている。
なお、上記した照明光学系30を移動させる代わりに、内蔵する平面ミラーなどの角度または位置、あるいは両方を、マイクロレンズ載置板62の移動に同期させて変更することによって、パターン露光用の光を、マイクロレンズアレイ41を含む照射領域に照射してもよい。この場合、照明光学系30の運動する質量を小さくすることができ、振動や騒音の発生を抑制することができる。
マイクロレンズステージ40は、マイクロレンズアレイ41を備え、マスクMと基板Wとの間に配置されるマイクロレンズ載置板62と、マイクロレンズ載置板62を所定の方向(X方向)に移動するマイクロレンズ駆動機構60と、を備えている。
マイクロレンズ載置板62は、図2及び図3に示すように、そのY方向の両端を保持されてマスクMと基板Wとの間に配置されている。マイクロレンズ載置板62は、例えば、支柱77に固定された固定子(図示せず)と、この固定子に対向してマイクロレンズ載置板62に固定された可動子(図示せず)とを備えるリニアモータなどのマイクロレンズ駆動機構60によって駆動されて、X方向に移動可能である。
マイクロレンズ載置板62を移動しながら、照明光学系30を照射して露光することで、タクトタイムの短縮と確実な露光転写が与えられる。
図4(a)に示すように、マイクロレンズ載置板62には、各マスクMに対応して設けられた複数のマイクロレンズアレイ41が、Y方向に沿って直線状に延びるように配置されている。また、マイクロレンズ載置板62では、不要な光が基板Wに照射されることが防止されるように、マイクロレンズアレイ41以外の領域が遮蔽されている。図4(b)に示すように、各マイクロレンズアレイ41は、4層のマイクロレンズアレイ基板41a〜41dを重ね合わせることで構成されており、各マイクロレンズアレイ基板41a〜41dでは、複数のマイクロレンズ42が平面上で整列配置されている。具体的に、図4(c)に示すように、各マイクロレンズアレイ基板41a〜41dは、複数のマイクロレンズ42をY方向に所定の間隔で配置することで複数列のマイクロレンズ列を構成し、各列のマイクロレンズ42がX方向に直線状に並ばないように、Y方向にずらしながら配置されている。
なお、マイクロレンズステージ40は、マイクロレンズ載置板62をZ軸方向及びチルト調整可能なマイクロレンズ用Z軸−チルト調整機構が設けられても良い。
また、各マイクロレンズアレイ基板41a〜41dは、マイクロレンズ42以外の領域が、不透明なクロム(Cr)膜47によってマスキングが施されている。換言すれば、照明光学系30から照射されるパターン露光用の光は、マイクロレンズ42を通過し、マイクロレンズアレイ41と対応するマスクパターンの領域を基板Wに露光転写する。
また、上から2層目と3層目のマイクロレンズアレイ基板41b,41c間には、各マイクロレンズ42に対応して6角形の開口を有する六角視野絞り43が配置され(図5(a)参照)、上から3層目と4層目のマイクロレンズアレイ基板41c,41d間には、各マイクロレンズ42に対応して円形の開口を有する開口絞り44が配置されている(図5(b)参照)。これにより、照明光学系30からマスクMを介して照射されたパターン露光用の光が適正に絞られて鮮明な画像が基板W上に結像する。
さらに、図5(c)に示すように、各マイクロレンズ42は、X方向にオーバーラップする各マイクロレンズ42の六角視野絞り43において、各六角視野絞り43のX方向における開口幅の合計がY方向に亘って略等しくなるように配置されている。これにより、露光転写時のマイクロレンズ42の継ぎムラが補正されて、マイクロレンズアレイ41の全領域に同一光量のパターン露光用の光が基板Wに照射される。
次に、上述した露光装置PEを用いた露光動作について図6から図8に基づいて説明する。なお、以下の説明においては、4枚のマスクMを用いて、4回のステップ露光を行い、基板W上に合計16個のパターンを露光転写する場合を例に説明する。
まず、1回目の露光では、基板ステージ20の所定位置に位置決めして載置された基板Wの第1の被露光領域(例えば、基板Wの右上領域)をマスクステージ10に対向させて位置決めする。このとき、図6に示すように、マイクロレンズ載置板62のマイクロレンズアレイ41は、対応するそれぞれ対応するマスクM(マスクパターン)のX方向片側(右側)に位置する。また、X方向に並んだ複数のマスクM毎に一組ずつ配置されたセンサキャリヤ17(17a、17b、17c、17d)は、それぞれのマスクMのマスクパターンPの左右両側に位置している。
そして、センサキャリヤ17に搭載されたギャップセンサ15により、マスクMと基板Wとの対向面間のギャップを測定し、Z−チルト調整機構24を駆動してマスクMと基板Wとを所定の間隔で平行に対向させる。なお、2層目以降の露光転写の際には、ギャップセンサ15によってマスクMと基板Wとの対向面間のギャップを調整すると共に、アライメントカメラ16により基板W及びマスクMに形成されたアライメントマークを検出して基板WとマスクMとの相対位置を調整する。
その後、マイクロレンズ載置板62と照明光学系30とを、同期させて矢印A方向(X方向)に移動させ、照明光学系30からのパターン露光用の光をマイクロレンズアレイ41に対応する領域に照射する。その際、外側の2本のセンサキャリヤ17a、17dは、図6に示すように、それぞれ矢印A、B方向(A方向と反対方向)に予め移動させ、マスクMから離間した退避位置に移動させる。
なお、各マイクロレンズアレイ41に対応した4つの照明光学系30は、2つの照明光学系30に対して共通の不図示の駆動機構によって2つの照明光学系30を同期させて移動してもよく、あるいは、4つの照明光学系30に対して共通の不図示の駆動機構によって4つの照明光学系30を同期させて移動してもよい。
一方、センサキャリヤ17bは、マイクロレンズ載置板62の移動に伴って、マイクロレンズ載置板62と同じ方向(矢印A方向)に左側のマスクMを横切って移動させ、また、センサキャリヤ17cは、矢印A方向にX方向に並ぶ2つのマスクMの中間まで移動させる(図7参照。)。これにより、露光転写時に、内側の2本のセンサキャリヤ17b、17c両方をX方向に並ぶ2つのマスクM間に退避させる必要がなくなり、X方向に並ぶ2つのマスクMを近づけて配置することができ、基板Wに複数のパターンを効率良く露光転写することができる。
これにより、マスクMに形成されたマスクパターンは、マイクロレンズアレイ41に対応する領域のマスクパターンが、図中右側部分から左側部分に順次、複数のマイクロレンズ42を介して基板Wに露光転写される。これにより、4枚のマスクMによる1回目の露光転写が行われる。
なお、パターン露光用の光は、マイクロレンズアレイ41に対応する領域だけに照射されているが、必要に応じて図示しないマスキングアパーチャを用いてもよい。また、マイクロレンズアレイ41以外の領域にマスキングが施されているマイクロレンズ載置板62を使用する場合、パターン露光用の光は、マイクロレンズアレイ41に対応する領域にのみ照射してもよく、また、マイクロレンズ載置板62のマイクロレンズアレイ41以外の領域に照射するようにしてもよい。
第1の露光転写が終了したとき、図8に示すように、センサキャリヤ17a、17bは左側のマスクMの左側に、センサキャリヤ17cは2つのマスクMの中間に、更にセンサキャリヤ17dは右側のマスクMの右側に位置している。
次いで、2回目の露光を行う際には、基板ステージ20を図中右方向にステップ移動させて基板Wの第2の被露光領域(基板Wの左上領域)をマスクMに対向させて位置決めすると同時に、センサキャリヤ17a、17b、17c、17dを元の位置に戻し、ギャップセンサ15によってマスクMと基板Wとの対向面間のギャップを調整する。
そして、1回目の露光転写終了位置にあるマイクロレンズ載置板62と照明光学系30とを、同期させて矢印B方向に移動しながら、パターン露光用の光をマイクロレンズアレイ41に対応する領域に照射し、マイクロレンズアレイ41に対応する領域のマスクパターンを、図中左側部分から右側部分に順次、複数のマイクロレンズ42を介して基板Wに露光転写する。
なお、この場合にも、センサキャリヤ17a、17dをマスクMから離間した退避位置に移動させると共に、センサキャリヤ17cは、マイクロレンズ載置板62の移動(矢印B方向)に伴って、B方向に右側のマスクMを横切って移動させ、また、センサキャリヤ17bもB方向に2つのマスクMの中間位置まで移動させる。
以後、基板ステージ20を図中上方方向(Y方向)にステップ移動させて基板Wの第3の被露光領域(例えば、基板Wの左下領域)をマスクMに対向させ、第1の露光転写と同様にマイクロレンズ載置板62、照明光学系30、センサキャリヤ17を移動して第3の露光転写を行う。また、基板ステージ20を図中左方向(X方向)にステップ移動させて基板Wの第4の被露光領域(例えば、基板Wの右下領域)をマスクMに対向させ、第2の露光転写と同様にマイクロレンズ載置板62、照明光学系30、センサキャリヤ17を移動して第4の露光転写を行う。
以上説明したように、本実施形態の露光装置PEによれば、基板Wを載置する基板ステージ20と、マスクMを保持するマスク保持枠12を備え、基板ステージ20の上方に配置されるマスクステージ10と、複数のマイクロレンズ42が平面上で整列配置されたマイクロレンズアレイ41を載置するマイクロレンズ載置板62と、マイクロレンズ載置板62を所定の方向に移動するマイクロレンズ駆動機構60と、を有し、基板ステージ20とマスクステージ10との間に配置されるマイクロレンズステージ40と、パターン露光用の光をマスクM及びマイクロレンズアレイ41を介して基板Wに照射する照明光学系30と、を備える。そして、マイクロレンズ駆動機構60によりマイクロレンズ載置板62をX方向に移動しながらパターン露光用の光を照射することで、マスクMのマスクパターンを複数のマイクロレンズ42を介して基板Wに露光転写するようにしたので、簡単な機構により、基板Wの全面に亘って微細な露光パターンを高分解能、且つ短いタクトタイムで露光転写することができる。
また、マイクロレンズ載置板62及び照明光学系30をX方向に同期して移動しながら、パターン露光用の光を照射してマスクパターンを複数のマイクロレンズ42を介して基板Wに露光転写するようにしたので、パターン露光用の光をマイクロレンズアレイ41を含む狭い領域に照射した状態で露光転写することができる。
更に、マイクロレンズ載置板62は、マイクロレンズアレイ41以外の領域に、光が透過しないように遮蔽されているので、不要な光が基板Wに照射されることが防止される。この場合、パターン露光用の光は、マイクロレンズ載置板62のマイクロレンズアレイ41の狭い領域以外に照射されてもよい。従って、パターン露光用の光が照射する照射エリアを予め広く設定しておくことで、サイズが異なるマスクMに交換した場合であっても、照明光学系30の照射エリアを変更する必要がなく、タクトタイムを短縮して、確実に露光することができる。
また、ギャップセンサ15とアライメントカメラ16との少なくとも一方を保持し、所定の方向(X方向)に並んだ各マスクMの隣り合う複数のセンサキャリヤ17b、17cは、マイクロレンズ載置板62が移動しながらマスクパターンを基板Wに露光転写する際、マイクロレンズ載置板62と同じ方向にそれぞれ移動するので、露光転写時に、内側のセンサキャリヤ17b、17cの両方をX方向に並ぶ2つのマスクM間に退避させることがなくなり、X方向に並ぶ2つのマスクMを近づけて配置することができ、基板Wに複数のパターンを効率良く露光転写することができる。
なお、本実施形態では、4つのマイクロレンズアレイ41は、単一のマイクロレンズ載置板62によって同期して移動させることができる。また、4つのセンサキャリヤ17a〜17dのうち、少なくとも2つを同期して移動させてもよい。さらに、4つの照明光学系30も、少なくとも2つずつ同期して移動させることができる。このように、複数のセンサキャリヤ17a〜17d、複数のマイクロレンズアレイ41、複数の照明光学系30のうち、少なくとも2つを同期して移動させることで、個別に移動させる場合に比べて、これらの移動により発生する振動を小さくすることができる。
また、センサキャリヤ17a〜17dは、移動方向の制御に加え、これらの移動開始と移動終了とがそれぞれずれるように制御することで、これらの振動による露光への影響をさらに抑制することができる。
なお、センサキャリヤ17a〜17d、マイクロレンズ載置板62、及び照明光学系30は、基板Wの大きさに応じて、移動開始位置や移動終了位置を変えることができる。
また、照明光学系30の照度や、センサキャリヤ17a〜17dの移動速度は、露光量に応じて、任意に組み合わせて設定することができる。
次に、図9を参照して、センサキャリヤをマスクアパーチャと兼用する第1実施形態の変形例について説明する。図9はマスキングアパーチャを兼用するセンサキャリヤの作動を示す平面図であり、センサキャリヤ17a、17b、17c、17dは、ギャップセンサ15がマスクMと基板Wとの対向面間のギャップを測定してギャップ調整した後、(2層目の露光転写時には、ギャップセンサ15によるギャップ調整、及びアライメントカメラ16によるアライメント調整を行った後)、センサキャリヤ17a、17b間、及び17c、17d間の隙間Lが、それぞれマイクロレンズアレイ41の幅と同じ幅で、マイクロレンズアレイ41の上方に位置するように、マイクロレンズアレイ41と同期して移動させる。即ち、平面視において、一対のセンサキャリヤ17a、17b、及び17c、17d間の隙間Lとマイクロレンズアレイ41の幅とを一致させて、マイクロレンズアレイ41を除く領域を遮蔽する。
そして、マイクロレンズ載置板62がA方向に移動しながらマスクパターンを基板Wに露光転写する際、各一組のセンサキャリヤ17a、17b、及び17c、17dは、各センサキャリヤ17間の隙間Lを維持した状態で、即ち、マイクロレンズアレイ41以外の領域を遮蔽しながらマイクロレンズ載置板62と同期して矢印A方向に移動する。これにより、センサキャリヤ17は、マスキングアパーチャとしても機能する。このとき、センサキャリヤ17上のギャップセンサ15及びアライメントカメラ16は、センサキャリヤ17上に退避させておく。
以上説明したように、本実施形態の露光装置PEによれば、マスクパターンを基板Wに露光転写する際、各一組のセンサキャリヤ17は、マイクロレンズアレイ41以外の領域を遮蔽しながら、X方向に移動するマイクロレンズ載置板62と同期してX方向に移動するので、マスキングアパーチャを兼用することができ、機構の簡素化が図られる。
(第2実施形態)
図10(a)及び(b)は、第2実施形態の露光装置として、ノズルを備えるマイクロレンズ載置板の平面図、及び断面図である。図10に示すように、マイクロレンズ載置板62によって保持されていないY方向に延びるマイクロレンズ載置板62の両辺には、その上面と下面に複数のノズル45が形成されている。複数のノズル45は、マイクロレンズ載置板62内に形成されたエア供給孔46に連通している。複数のノズル45は、不図示のエア供給装置から供給されるエアを、エア供給孔46を介して上方及び下方の少なくとも一方に向けて吐出する。
これにより、図中破線で示すように自重によって撓むマイクロレンズ載置板62の撓みが矯正され、マイクロレンズ載置板62の撓みに起因する露光ムラを防止することができる。なお、エア供給孔46に真空装置を接続して、ノズル45からマイクロレンズ載置板62の上下面近傍の空気を吸引することにより、マイクロレンズ載置板62の撓みを防止し、基板Wとマイクロレンズ載置板62との距離を一定に保ってもよい。
以上説明したように、本実施形態のマイクロレンズ載置板62は、その上面と下面の少なくとも一方にエアを吐出又は吸引するノズル45を備えるので、ノズル45からエアを吐出又は吸引することで、自重によるマイクロレンズ載置板62の撓みを抑制して基板Wとの距離を一定に保ち、露光ムラの発生を防止することができる。さらに、マイクロレンズ載置板62及びマイクロレンズ42に適当な曲率を与えることにより、マイクロレンズ42の倍率を補正することができる。
なお、複数のノズル45は、各ノズル45から吐出又は吸引するエアの量を調整するように設計されてもよい。
図11(a)、及び(b)は、第2実施形態の変形例に係る露光装置において、ノズルを備えるマイクロレンズ載置板の平面図、及び側面図である。図11(a)に示すように、マイクロレンズ載置板62のX方向両辺には、その上面及び下面に、複数のノズル45が形成されている。また、図11(b)に示すように、マイクロレンズ載置板62のX方向の両側面にも、複数のノズル45が形成されている。複数のノズル45は、マイクロレンズ載置板62内に形成されたエア供給孔46に連通している。図11(c)及び(d)に示すように複数のノズル45は、不図示のエア供給装置から供給されるエアを、エア供給孔46を介して斜め上方と、斜め下方と、X方向側面とのうち少なくとも一方に向けて吐出する。
なお、ノズル45から吐出するエアの噴出量は、4L/分以上であることが好ましい。また、ノズル45から噴出するエアは、窒素であることが好ましい。さらに、エアに含有している不純物と水分が基板及びその周辺に悪影響を及ぼさないように、エアをフィルターを通してドライクリーンエアにすることが好ましい。
これにより、自重によるマイクロレンズ載置板62の撓みを抑制して基板Wとの距離を一定に保ち、露光ムラの発生を防止することができるとともに、基板W、または、マスクMに付着している異物Cを除去することができる。そのため、基板に微細な露光パターンを高分解能、且つ短いタクトタイムで露光転写することができる。
また、これに限らず、エアは、基板の冷却効果もある。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態に係る露光装置について、図12から図14を参照して説明する。なお、第1実施形態と同一又は同等については、同一符号を付して説明を省略あるいは簡略化する。
図12及び図13に示すように、本実施形態では、マスクステージ10は、マスク保持枠12の上部に、ガラス、または樹脂からなるカバーガラス90が設けられており、マスクM、マスク保持枠12、及び、カバーガラス90によって気密性が高い空間を形成し、不図示の圧力制御機構によって気密性が高い空間の圧力を調整することで、マスクの変形を補正している。
また、図14に示すように、カバーガラス90の周囲のマスク保持枠12と対向する面には、被覆部材としてのポリアセタール、ポリアミドやABS樹脂などの樹脂製のフィルム91が貼り付けられている。これにより、カバーガラス90がマスク保持枠12の溝12aに保持される際、カバーガラス90とマスク保持枠12との間には、フィルム91が挟持され、カバーガラス90をマスク保持枠12に保持する際に、カバーガラス90を破損することが防止される。そのため、基板Wに微細な露光パターンを高分解能、且つ短いタクトタイムで露光転写することができる。なお、被覆部材としては、フィルム91の他に、金属製のネットを用いてもよい。
なお、本実施形態のカバーガラス90は、マスクMの下、マイクロレンズアレイ41の下に配設してもよい。
(第4実施形態)
次に、本発明の第4実施形態に係る露光装置について、図15から図20を参照して詳細に説明する。なお、第1実施形態と同一または同等部分については、同一符号を付して説明を省略あるいは簡略化する。
本実施形態においても、露光装置PEは、第1実施形態と同様、マスクMを保持するマスクステージ10と、ガラス基板(被露光材)Wを載置する基板ステージ20と、基板ステージ20をX軸,Y軸,Z軸方向に移動し、且つ基板ステージ20のチルト調整を行う基板ステージ移動機構50と、マイクロレンズアレイ41を有し、基板ステージ20とマスクステージ10との間に配置されるマイクロレンズステージ40と、パターン露光用の光をマスクM及びマイクロレンズアレイ41を介して基板Wに照射する照明光学系30と、を備えている。
一方、図15及び図16に示すように、マスクステージ10のマスク用フレーム11は、装置ベース70上に立設される支柱77に支持されて、基板ステージ20の上方に配置される。
また、図17、図18及び図19も参照して、マイクロレンズステージ40は、4つのマスク保持枠12に対応して、マイクロレンズアレイ41を有する4つのマイクロレンズ載置板62が、マスクMと基板Wとの間に配置され、マイクロレンズ用フレーム63に対して移動自在に支持されている。
図19に示すように、マイクロレンズ用フレーム63は、マイクロレンズ載置板62のY方向両側で、X方向に延びる一対のX方向フレーム64、65と、Y方向に並んで配置された2組の一対のX方向フレーム64,65をX方向端部で連結するY方向フレーム66と、X方向フレーム64のX方向両端部に配置されると共に、Y方向フレーム66に連結される固定部材67と、を備える。そして、マイクロレンズ用フレーム63は、固定部材67を介して、マスク用フレーム11と共通の支柱77に支持されている。
なお、マイクロレンズ用フレーム63の構成は、支柱77に支持される構成であれば、上記構成に限定されず、任意に設計可能である。
また、マイクロレンズステージ40は、各マスク保持枠12に対応する4つの領域ごとに、マイクロレンズ載置板62、該マイクロレンズ載置板62をX方向に移動させるマイクロレンズ駆動機構であるリニアモータ68、ケーブルガイド81などがそれぞれ配設されている。なお、4つの領域は、実質的に同一の構造を有するので、以下の説明では1つの領域について説明する。
図20も参照して、X方向フレーム64,65の対向する内側壁には、ガイドレール49a、56aと、このガイドレール49a、56aに摺動自在に跨設されたスライダ49b、56bとからなるリニアガイド49、56がそれぞれ設けられている。
マイクロレンズ載置板62は、マイクロレンズアレイ41のY方向両側でスライダ49b、56bに固定され、一対のリニアガイド49、56に案内されてマイクロレンズ用フレーム63に対してX方向に移動可能である。
マイクロレンズ載置板62は、リニアモータ68によって駆動されて、X方向フレーム64の上下方向中間部にX方向に沿って設けられたスリット64a内を移動する駆動側部材51と、締結部材であるリニアブッシュ53を介して一端部が駆動側部材51と連結された従動側部材52と、を備える。
リニアモータ68は、X方向フレーム64の枠外に固定された固定子68aと、この固定子68aに対向して駆動側部材51に固定された可動子68bとを備える。
従動側部材52は、両端が固定部材67によって支持されたL型部材84に固定されるガイドレール55aと、ガイドレール55aに摺動自在に跨設されたスライダ55bとからなる案内機構であるリニアガイド55によってX方向に案内される。
支柱77に設けられた接続端子(図示せず)に接続されるケーブル(図示せず)は、リニアモータ68に電力を供給する。このケーブルを案内する屈曲自在なケーブルガイド81は、略U字型に屈曲し、一端部81aが従動側部材52に接続されると共に、他端部81bが、両端が支柱77に支持されるケーブルガイドトレイ82の上面に配置されている。ケーブルガイド81は、マイクロレンズ載置板62の移動に伴って略U字型屈曲部の位置を移動させながら、ケーブルガイドトレイ82の上面を移動する。
ケーブルガイドトレイ82の上面には、金属板83aとゴムなどの弾性部材83bとが接合されてなる振動吸収部材83が装着されている。なお、弾性部材83bは、ケーブルガイドトレイ82の上面に当接するように装着されて、マイクロレンズ載置板62の移動に伴ってケーブルガイド81からケーブルガイドトレイ82に伝達される振動を吸収する。
ケーブルガイドトレイ82は、X方向フレーム64と同じ長さを有し、X方向フレーム64からY方向外側に離れて、固定部材67間に設けられる。
図18に示すように、マイクロレンズ載置板62には、各マスクMに対応して設けられた複数のマイクロレンズアレイ41が、所定の方向と直交する方向(Y方向)に沿って直線状に延びるように配置されている。また、マイクロレンズ載置板62では、不要な光が基板Wに照射されることが防止されるように、マイクロレンズアレイ41以外の領域が遮蔽されている。
このように構成された露光装置PEにおいても、4枚のマスクMを用いて、4ヶ所の被露光領域に同時に露光転写する作業を複数回行い、基板W上にマスクパターンPを露光転写する。また、センサキャリヤ17に搭載されたギャップセンサ15により、マスクMと基板Wとの対向面間のギャップを測定し、Z−チルト調整機構24を駆動してマスクMと基板Wとを所定の間隔で平行に対向させる。なお、2層目以降の露光転写の際には、ギャップセンサ15によってマスクMと基板Wとの対向面間のギャップを調整すると共に、アライメントカメラ16により基板W及びマスクMに形成されたアライメントマークを検出して基板WとマスクMとの相対位置を調整する。
そして、マイクロレンズステージ40のリニアモータ68及び不図示の照明光学系30の駆動機構を作動させてマイクロレンズ載置板62と照明光学系30とを、同期させて図3中左方向に移動させ、照明光学系30からのパターン露光用の光をマイクロレンズアレイ41に対応する領域に照射する。
マイクロレンズ載置板62の移動に伴って従動側部材52が移動するので、ケーブルガイド81は、略U字型屈曲部の位置を変えながら、ケーブルガイドトレイ82の上面を移動する。この際、ケーブルガイド81で発生した振動が、従動側部材52に伝達され、従動側部材52が振動する虞がある。
しかしながら、本実施形態では、従動側部材52はリニアガイド55によって案内されているので、従動側部材52の振動が抑制される。また、従動側部材52の振動は、リニアブッシュ53によって吸収されるので、従動側部材52から駆動側部材51に伝達される振動を低減することができる。これにより、マイクロレンズ載置板62、即ち、マイクロレンズアレイ41の振動を防止することができ、高精度での露光転写が可能となる。また、リニアブッシュ53は、Z軸方向に動くことにより、リニアガイド49及びリニアガイド55のたわみ誤差を吸収する作用を備える。
なお、ケーブルガイド81の一端部81aと従動側部材52との間には、振動を抑制するために、樹脂やゴムを挟んでもよい。
また、ケーブルガイド81が配置されるケーブルガイドトレイ82の上面には、金属板83aとゴムなどの弾性部材83bとが接合されてなる振動吸収部材83が装着されているので、ケーブルガイド81がケーブルガイドトレイ82に当接する際の振動は、振動吸収部材83で吸収されてケーブルガイドトレイ82への伝達が防止される。これにより、ケーブルガイドトレイ82、支柱77を介してマスクステージ10に伝達される振動が防止されて、高精度での露光転写が可能となる。
なお、振動吸収部材83としては、ゴムと、樹脂と、金属とを適宜組み合わせて形成することができる。ゴムとしては、クロロプロプレンゴム、スチレンブタジエンゴムなどが適用され、樹脂としては、ABS樹脂、ポリアミド樹脂、ポリアセタール樹脂などが適用され、金属板としては、炭素鋼、鋳鉄(片状黒鉛鋳鉄)、鋳鋼、マグネシウム合金、サイレンタロイ、Ni−Ti合金、Mn−Cu合金、ステンレス合金などが適用される。
以上説明したように、本実施形態の露光装置PEによれば、マスク用フレーム11とマイクロレンズ用フレーム63とが共通の支柱77によって支持されることで、支持構造をコンパクトに設計して、露光装置PEを小型化することができ、さらに、組立性も容易となる。また、マイクロレンズステージ40は、一端部81aがマイクロレンズ載置板62(従動側部材52)に接続されてリニアモータ68に電力を供給する屈曲自在なケーブルガイド81と、ケーブルガイド81の他端部81bが配置され、マイクロレンズ用フレーム63から離れて支柱77に支持されるケーブルガイドトレイ82、またはL型部材84と、を備えるので、ケーブルガイド81の移動に伴う振動がマイクロレンズ用フレーム63に伝達され、マイクロレンズアレイ41が振動するのを防止することができる。これにより、微細な露光パターンを高精度で基板Wに露光転写することができる。
また、マイクロレンズ載置板62は、リニアモータ68によって駆動される駆動側部材51と、リニアブッシュ53を介して駆動側部材51と連結され、ケーブルガイド81の一端部81aが接続される従動側部材52と、を有し、従動側部材52の駆動がリニアガイド55で案内されるので、従動側部材52の振動がリニアガイド55によって抑制されると共に、ケーブルガイド81から従動側部材52を介して駆動側部材51に伝達される振動を、締結部材としてのリニアブッシュ53により防止することができ、マイクロレンズアレイ41が振動するのを防止することができる。また、リニアブッシュ53がZ軸方向に動くことにより、リニアガイド55とマイクロレンズ載置板62とのたわみ誤差を吸収してマイクロレンズ載置板62を滑らかに移動させることができる。
ケーブルガイドトレイ82は、ケーブルガイド81が配置される上面に、振動吸収部材83を備えるので、ケーブルガイド81の振動が、ケーブルガイドトレイ82を介してマスクステージ10に伝達されるのを防止することができる。
ケーブルガイドトレイ82に装着される振動吸収部材83は、金属板83aと弾性部材83bとを接合して構成され、弾性部材83bがケーブルガイドトレイ82と当接するようにして装着されるので、ケーブルガイド81からケーブルガイドトレイ82に伝達される振動を吸収することができる。
なお、第4実施形態の変形例として、図21または図22に示すように、リニアガイド49、56、55は、ガイドレール49a、56a、55aに非接触なラビリンス構造を有する密封装置49c、56c、55cを、スライダ49b、56b、55bの間に備える。そのため、リニアガイド49、56、55の内部に異物が侵入することを抑える。また、密封装置49c、56c、55cは、リニアガイド49、56、55の外部へ潤滑油が発塵することを抑える。さらに、密封装置49c、56c、55cは、従来から使用されてきたガイドレールに接触する密封装置に比べて負荷が低くなる。そのため、露光装置全体としては、使用電力が少なくなるので、省エネルギーとなりコンパクト化できる。
また、締結部材としては、上記実施形態のリニアブッシュ53以外の他の締結部材であってもよく、また、締結部材の他に、図23の他の変形例に示すような板ばね93を用いてもよい。具体的には、従動側部材52を板ばね93によって構成し、駆動側部材51と従動側部材52とをブッシュ94によって接続する。板ばね93の材質としては、冷間圧延鋼板、電気亜鉛めっき鋼、溶融亜鉛めっき鋼板、ステンレス鋼板、黄銅板、銅板、りん青銅板、リボン鋼板、ベイナイト鋼板、ベリリウム鋼板などが挙げられる。また、これらの材質に加え、炭素鋼、鋳鉄(片状黒鉛鋳鉄)、鋳鋼、マグネシウム合金、サイレンタロイ、Ni−Ti合金、Mn−Cu合金を板状にして、これらを樹脂またはゴムで挟み込み、板ばねとして使用してもよい。この場合、樹脂としては、ABS樹脂、ポリアミド樹脂、ポリアセタール樹脂などが適用され、ゴムとしては、クロロプロプレンゴム、スチレンブタジエンゴムなどが適用される。
この他の変形例においても、マイクロレンズ載置板62が移動で発生する振動が板ばね93によって吸収されるので、ケーブルガイドトレイ82、支柱77を介してマスクステージ10に伝達される振動が防止されて、高精度での露光転写が可能となる。なお、マイクロレンズ用フレーム63は、板ばね93をZ方向に撓ませることで、リニアガイド49及びリニアガイド55の撓みを吸収するため、基板Wとマイクロレンズアレイ41とのギャップ、または、マスクMとマイクロレンズアレイ41とのギャップの影響を受けにくい。
尚、本発明は、前述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。また、本発明は、実施可能な範囲において、上記実施形態を組み合わせて適用可能である。
例えば、本発明の露光装置としては、1枚のマスクを用いて、1枚のマイクロレンズ載置板を駆動させることで露光転写する場合も含まれる。
10 マスクステージ
12 マスク保持枠
15 ギャップセンサ
16 アライメントカメラ
17、17a、17b、17c、17d センサキャリヤ(マスキングアパーチャ)
20 基板ステージ
30 照明光学系
40 マイクロレンズステージ
41 マイクロレンズアレイ
42 マイクロレンズ
45 ノズル
51 駆動側部材
52 従動側部材
53 リニアブッシュ(締結部材)
55 リニアガイド(案内機構)
60 マイクロレンズ駆動機構
62 マイクロレンズ載置板
63 マイクロレンズ用フレーム
68 リニアモータ(マイクロレンズ駆動機構)
77 支柱
81 ケーブルガイド
81a 一端部
81b 他端部
82 ケーブルガイドトレイ
83 振動吸収部材
83a 金属板
83b 弾性部材
93 板ばね
M マスク
PE 露光装置
W ガラス基板(被露光材、基板)

Claims (24)

  1. 被露光材としての基板を載置する基板ステージと、
    マスクを保持するマスク保持枠を備え、前記基板ステージの上方に配置されるマスクステージと、
    複数のマイクロレンズが平面上で整列配置されたマイクロレンズアレイを載置するマイクロレンズ載置板と、前記マイクロレンズ載置板を所定の方向に移動するマイクロレンズ駆動機構と、を有し、前記基板ステージと前記マスクステージとの間に配置されるマイクロレンズステージと、
    パターン露光用の光を前記マスク及び前記マイクロレンズアレイを介して前記基板に照射する照明光学系と、
    を備え、
    前記マイクロレンズ載置板を前記所定の方向に移動しながら、前記照明光学系によって前記パターン露光用の光を照射することで、前記マスクに形成されたマスクパターンを前記複数のマイクロレンズを介して前記基板に露光転写することを特徴とする露光装置。
  2. 前記マイクロレンズ載置板及び前記照明光学系を前記所定の方向に同期して移動しながら、前記照明光学系によって前記パターン露光用の光を照射することで、前記マスクに形成されたマスクパターンを前記複数のマイクロレンズを介して前記基板に露光転写することを特徴とする請求項1に記載の露光装置。
  3. 前記マイクロレンズ載置板は、前記マイクロレンズアレイ以外の領域において、光を透過しないように遮蔽されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の露光装置。
  4. 前記基板と前記マスクとのギャップを測定可能なギャップセンサと、前記基板と前記マスクとの相対位置を検出可能なアライメントカメラとの少なくとも一方を保持し、前記マスクステージの上方で、前記所定の方向に並んだ複数のマスク毎に一組ずつ配置されて前記所定の方向に移動可能な複数のセンサキャリヤをさらに備え、
    前記所定の方向に並んだ各マスクの隣り合う前記センサキャリヤは、前記マイクロレンズ載置板が前記所定の方向に移動しながら前記マスクパターンを前記基板に露光転写する際、前記マイクロレンズ載置板と同じ方向にそれぞれ移動することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の露光装置。
  5. 前記基板と前記マスクとのギャップを測定可能なギャップセンサと、前記基板と前記マスクとの相対位置を検出可能なアライメントカメラとの少なくとも一方を保持し、前記マスクステージの上方で、前記所定の方向に並んだ複数のマスク毎に一組ずつ配置されて前記所定の方向に移動可能な複数のセンサキャリヤをさらに備え、
    前記各一組のセンサキャリヤは、前記マイクロレンズ載置板が前記所定の方向に移動しながら前記マスクパターンを前記基板に露光転写する際、前記所定の方向において前記マイクロレンズアレイ以外の領域を遮蔽しながら、前記マイクロレンズ載置板と同期して移動することでマスキングアパーチャを構成することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の露光装置。
  6. 前記マイクロレンズ載置板は、その上面と下面の少なくとも一方にエアを吐出又は吸引するノズルを備えることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の露光装置。
  7. 前記マイクロレンズ載置板は、その上面と、下面と、側面とのうち少なくとも一方にエアを吐出するノズルを備えることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の露光装置。
  8. 前記ノズルから吐出するエアの噴出量が4L/分以上であることを特徴とする請求項7に記載の露光装置。
  9. 前記エアは窒素であることを特徴とする請求項7または請求項8に記載の露光装置。
  10. 前記エアはクリーンドライエアであることを特徴とする請求項7または請求項8に記載の露光装置。
  11. 前記マスク保持枠には、前記マスクと協働して気密性が高い空間を形成するようにカバーガラスが設けられ、
    前記カバーガラスには、その周囲を覆う被覆部材が設けられていることを特徴とする請求項1〜10のいずれか1項に記載の露光装置。
  12. 前記被覆部材は樹脂製のフィルムであることを特徴とする請求項11に記載の露光装置。
  13. 前記被覆部材は金属製のネットであることを特徴とする請求項11に記載の露光装置。
  14. 前記マスクステージと前記マイクロレンズステージとは、共通の支柱によって支持され、
    前記マイクロレンズステージは、前記マイクロレンズ載置板を移動可能に支持するマイクロレンズ用フレームと、一端部が前記マイクロレンズ載置板に接続され、前記マイクロレンズ駆動機構に電力を供給するケーブルを案内する屈曲自在なケーブルガイドと、前記ケーブルガイドの他端部が配置され、前記マイクロレンズ用フレームから離れて前記支柱に支持されるケーブルガイドトレイと、をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の露光装置。
  15. 前記マイクロレンズ載置板は、前記マイクロレンズ駆動機構によって駆動される駆動側部材と、締結部材を介して前記駆動側部材と連結され、前記ケーブルガイドの一端部が接続される従動側部材と、を有し、
    前記マイクロレンズステージは、前記従動側部材の駆動を案内する案内機構を有することを特徴とする請求項14に記載の露光装置。
  16. 前記締結部材は、リニアブッシュであることを特徴とする請求項15に記載の露光装置。
  17. 前記マイクロレンズ載置板は、前記マイクロレンズ駆動機構によって駆動される駆動側部材と、前記駆動側部材と連結され、前記ケーブルガイドの一端部が接続される従動側部材と、を有し、前記従動側部材は、板ばねによって構成され、
    前記マイクロレンズステージは、前記従動側部材の駆動を案内する案内機構を有することを特徴とする請求項14に記載の露光装置。
  18. 前記ケーブルガイドトレイは、前記ケーブルガイドが配置される上面に設けられ、前記マイクロレンズ載置板の移動に伴って前記ケーブルガイドから前記ケーブルガイドトレイに伝達される振動を吸収する振動吸収部材をさらに備えることを特徴とする請求項14〜17のいずれか1項に記載の露光装置。
  19. 前記振動吸収部材は、金属板と弾性部材とを接合して構成されており、前記弾性部材が前記ケーブルガイドトレイと当接するようにして前記ケーブルガイドトレイに装着されることを特徴とする請求項18に記載の露光装置。
  20. 前記マイクロレンズステージは、前記マイクロレンズ用フレームの対向する内壁側に設けられたガイドレールと、前記ガイドレールに摺動自在に跨設されたスライダと、を有するリニアガイドを備え、
    前記リニアガイドは、前記ガイドレールに非接触なラビリンス構造を有する密封装置を備えることを特徴とする請求項14に記載の露光装置。
  21. 被露光材としての基板を載置する基板ステージと、
    マスクを保持するマスク保持枠を備え、前記基板ステージの上方に配置されるマスクステージと、
    複数のマイクロレンズが平面上で整列配置されたマイクロレンズアレイを載置するマイクロレンズ載置板と、前記マイクロレンズ載置板を所定の方向に移動するマイクロレンズ駆動機構と、を有し、前記基板ステージと前記マスクステージとの間に配置されるマイクロレンズステージと、
    パターン露光用の光を前記マスク及び前記マイクロレンズアレイを介して前記基板に照射する照明光学系と、
    を備える露光装置の露光方法であって、
    前記マイクロレンズ載置板を前記所定の方向に移動しながら、前記照明光学系によって前記パターン露光用の光を照射することで、前記マスクに形成されたマスクパターンを前記複数のマイクロレンズを介して前記基板に露光転写することを特徴とする露光方法。
  22. 前記マイクロレンズ載置板及び前記照明光学系を前記所定の方向に同期して移動しながら、前記照明光学系によって前記パターン露光用の光を照射することで、前記マスクに形成されたマスクパターンを前記複数のマイクロレンズを介して前記基板に露光転写することを特徴とする請求項21に記載の露光方法。
  23. 前記基板と前記マスクとのギャップを測定可能なギャップセンサと、前記基板と前記マスクとの相対位置を検出可能なアライメントカメラとの少なくとも一方を保持し、前記マスク載置板の上方で、前記所定の方向に並んだ複数のマスク毎に一組ずつ配置されて前記所定の方向に移動可能な複数のセンサキャリヤをさらに備え、
    前記所定の方向に並んだ各マスクの隣り合う前記センサキャリヤは、前記マイクロレンズ載置板が前記所定の方向に移動しながら前記マスクパターンを前記基板に露光転写する際、前記マイクロレンズ載置板と同じ方向にそれぞれ移動することを特徴とする請求項21に記載の露光方法。
  24. 前記基板と前記マスクとのギャップを測定可能なギャップセンサと、前記基板と前記マスクとの相対位置を検出可能なアライメントカメラとの少なくとも一方を保持し、前記マスク載置板の上方で、前記所定の方向に並んだ複数のマスク毎に一組ずつ配置されて前記所定の方向に移動可能な複数のセンサキャリヤを備え、
    前記マイクロレンズ載置板が前記所定の方向に移動しながら前記マスクパターンを前記基板に露光転写する際、前記各一組のセンサキャリヤは、前記所定の方向において前記マイクロレンズアレイ以外の領域を遮蔽しながら、前記マイクロレンズ載置板と同期して移動することを特徴とする請求項21に記載の露光方法。
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