JP2013174727A - 露光装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】コンパクトな設計であると共に、マイクロレンズステージへの振動の伝達防止を図り、マスクパターンに対応して配置されたマイクロレンズアレイを介して露光光を照射して、微細な露光パターンを基板に高分解能で露光転写することができる露光装置を提供する。
【解決手段】露光装置は、基板ステージ20と、基板ステージ20の上方に配置されるマスクステージ10と、マイクロレンズアレイ41を有し、マスクステージ10と基板ステージ20との間に配置されるマイクロレンズステージ40と、照射手段30と、を備える。マスクステージ10とマイクロレンズステージ40とは、共通の支柱77によって支持され、マイクロレンズステージ40は、一端部81aがマイクロレンズ載置板42に接続された屈曲自在なケーブルガイド81と、ケーブルガイド81の他端部81bが配置されて、支柱77に支持されるケーブルガイドトレイ82と、を備える。
【選択図】図6

Description

本発明は、露光装置に関し、より詳細には、微細な露光パターンを基板に高分解能で露光転写することができる露光装置に関する。
従来の露光装置は、マスクと基板とを微小隙間を介して近接させ、照射手段からパターン露光用の光をマスクを介して照射して、マスクに形成されたパターンを基板に露光転写していた。しかし、このような露光装置においては、マスクを垂直に透過する露光光によって、マスクに形成されたマスクパターンを基板上にそのまま転写するので、マスクに照射される光源光における視角(コリメーション半角)の存在により、基板上のパターンの像がぼやけて分解能が低下し、微細なパターンを露光することができない可能性があった。
このような問題に対処するため、マスクに形成されたマスクパターンの等倍正立像を被露光体表面に結像可能に形成されたマイクロレンズ組立体をフォトマスクの面に平行に移動しながら露光し、マスクパターンを被露光体上に高解像度で結像させるようにした露光装置が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
また、振動を抑制する従来の露光装置として、光束の経路にメカニカルシャッターが配置された場合、振動吸収機構や緩衝機構を設けてメカニカルシャッターのシャッター動作に起因する振動が、シャッター周囲に配置されるレンズやミラーなどの光学部品に与える悪影響を防止するようにしたマスクレス光変調方式の露光装置が開示されている(例えば、特許文献2参照。)。また、被露光体(プレート)を載置するプレートステージを、防振台によって支持されたベース上に配置して、外部からの振動が露光装置に伝達されないようにした露光装置が知られている(例えば、特許文献3参照。)。
特開2011―118155号公報 特開2006−301591号公報 WO2006/080285 A1号公報
ところで、特許文献1に記載の露光装置のように、マイクロレンズアレイを載置するマイクロレンズ載置板を駆動するマイクロレンズ駆動機構に電力を供給するケーブルは、マイクロレンズ載置板の移動とともに移動する。このため、この移動に伴うケーブルの振動が、マイクロレンズ用フレーム、またはマスク用フレームに伝達され、露光精度に影響することが懸念される。また、特許文献1では、マスクステージやマイクロレンズステージの各支持構造について具体的に記載されておらず、それぞれの支持構造を設けた場合には部品点数が多くなると共に、装置が大型化してしまう。
特許文献2及び3の露光装置は、振動吸収機構、緩衝機構、或いは防振台を設けて、メカニカルシャッターのシャッター動作に起因する振動や、外部からの振動による露光精度への影響を防止しているが、いずれもマイクロレンズステージやマスクステージの振動防止に関する記載ではない。
本発明は、前述した課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、コンパクトな設計であると共に、マイクロレンズステージ、またはマスクステージへの振動の伝達防止を図り、マスクパターンに対応して配置されたマイクロレンズアレイを介して露光光を照射して、微細な露光パターンを基板に高分解能で露光転写することができる露光装置を提供することにある。
本発明の上記目的は、下記の構成により達成される。
(1) 被露光材としての基板を載置する基板ステージと、
マスクを保持するマスク保持枠を備え、前記基板ステージの上方に配置されるマスクステージと、
複数のマイクロレンズが平面上で整列配置されたマイクロレンズアレイを載置するマイクロレンズ載置板と、マイクロレンズ用フレームに対して前記マイクロレンズ載置板を所定方向に移動するマイクロレンズ駆動機構と、を有し、前記基板ステージと前記マスクステージとの間に配置されるマイクロレンズステージと、
パターン露光用の光を前記マスク及び前記マイクロレンズアレイを介して前記基板に照射する照射手段と、
を備え、
前記マスクステージと前記マイクロレンズステージとは、共通の支柱によって支持され、
前記マイクロレンズステージは、一端部が前記マイクロレンズ載置板に接続され、前記マイクロレンズ駆動機構に電力を供給するケーブルを案内する屈曲自在なケーブルガイドと、前記ケーブルガイドの他端部が配置され、前記マイクロレンズ用フレームから離れて前記支柱に支持されるケーブルガイドトレイと、をさらに備えることを特徴とする露光装置。
(2) 前記マイクロレンズ載置板は、前記マイクロレンズ駆動機構によって駆動される駆動側部材と、転動装置を介して前記駆動側部材と連結され、前記ケーブルガイドの一端部が接続される従動側部材と、を有し、
前記マイクロレンズステージは、前記従動側部材の駆動を案内する案内機構を有することを特徴とする上記(1)に記載の露光装置。
(3) 前記転動装置は、リニアブッシュであることを特徴とする上記(2)に記載の露光装置。
(4) 前記転動装置は、板ばねであることを特徴とする上記(2)に記載の露光装置。
(5) 前記ケーブルガイドトレイは、前記ケーブルガイドが配置される上面に設けられ、前記マイクロレンズ載置板の移動に伴って前記ケーブルガイドから前記ケーブルガイドトレイに伝達される振動を吸収する振動吸収部材をさらに備えることを特徴とする上記(1)から(4)のいずれかに記載の露光装置。
(6) 前記振動吸収部材は、炭素鋼板と弾性部材とを接合して構成されており、前記弾性部材が前記ケーブルガイドトレイと当接するようにして前記ケーブルガイドトレイに装着されることを特徴とする上記(5)に記載の露光装置。
本発明の露光装置によれば、マスクステージとマイクロレンズステージとが共通の支柱によって支持されることで、支持構造をコンパクトに設計して、露光装置を小型化することができ、さらに、組立性も容易となる。また、マイクロレンズステージは、一端部がマイクロレンズ載置板に接続されてマイクロレンズ駆動機構に電力を供給するケーブルを案内する屈曲自在なケーブルガイドと、ケーブルガイドの他端部が配置され、マイクロレンズ用フレームから離れて支柱に支持されるケーブルガイドトレイと、を備えるので、ケーブルガイドの移動に伴う振動がマイクロレンズ用フレームに伝達され、マイクロレンズアレイが振動するのを防止することができる。これにより、微細な露光パターンを高精度で基板に露光転写することができる。
また、マイクロレンズ載置板は、マイクロレンズ駆動機構によって駆動される駆動側部材と、転動装置を介して駆動側部材と連結され、ケーブルガイドの一端部が接続される従動側部材と、を有し、マイクロレンズステージは、従動側部材の駆動を案内する案内機構を有するので、従動側部材の振動が案内機構によって抑制されると共に、ケーブルガイドから従動側部材を介して駆動側部材に伝達される振動を、転動装置により防止することができ、マイクロレンズアレイが振動するのを防止することができる。
さらに、ケーブルガイドトレイは、ケーブルガイドが配置される上面に設けられ、マイクロレンズ載置板の移動に伴ってケーブルガイドからケーブルガイドトレイに伝達される振動を吸収する振動吸収部材をさらに備えるので、ケーブルガイドの振動が、ケーブルガイドトレイを介してマスクステージに伝達されるのを防止することができる。
本発明に係る露光装置の正面図である。 図1に示す露光装置の側面図である。 図1に示す露光装置のマスクステージ及びマイクロレンズ載置板の平面図である。 マイクロレンズアレイが形成されたマイクロレンズ載置板の概略平面図である。 マイクロレンズステージの斜視図である。 図5のVI‐VI線に沿って切った断面斜視図である。
以下、本発明に係る露光装置の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は本発明に係る露光装置の正面図、図2は側面図である。図1及び図2に示すように、本実施形態の露光装置PEは、マスクMを保持するマスクステージ10と、ガラス基板(被露光材)Wを載置する基板ステージ20と、基板ステージ20をX軸,Y軸,Z軸方向に移動し、且つ基板ステージ20のチルト調整を行う基板ステージ移動機構50と、マイクロレンズアレイ41を有し、基板ステージ20とマスクステージ10との間に配置されるマイクロレンズステージ40と、パターン露光用の光をマスクM及びマイクロレンズアレイ41を介して基板Wに照射する照射手段としての照明光学系30と、を備えている。
なお、ガラス基板W(以下、単に「基板W」と称する。)は、マスクMに対向配置されており、このマスクMに描かれたマスクパターンPを露光転写すべく表面(マスクMの対向面側)に感光剤が塗布されている。
マスクステージ10は、図1〜図3に示すように、4つの矩形形状の開口11aが形成されるマスク用フレーム11と、マスク用フレーム11の各開口11aに、それぞれX軸,Y軸,θ方向に移動可能に装着される4つのマスク保持枠12と、を備える。
マスク用フレーム11は、装置ベース70上に立設される支柱77に支持されて、基板ステージ20の上方に配置される。各マスク保持枠12は、マスク用フレーム11の開口11aに所定のすき間を介して挿入され、このすき間分だけX軸,Y軸,θ方向に移動可能である。マスク保持枠12は、中央部にパターン露光光を通過させるための矩形形状の開口を有し、その下部にマスクMが吸着保持される。
また、マスク用フレーム11の上面には、各マスク保持枠12をX軸,Y軸,θ方向に移動させ、このマスク保持枠12に保持されるマスクMの位置を調整する不図示のマスク位置調整機構が設けられる。
マスク位置調整機構は、マスク保持枠12のX軸方向に沿う一辺に取り付けられる1台のY軸方向駆動装置と、マスク保持枠12のY軸方向に沿う一辺に取り付けられる2台のX軸方向駆動装置と、を備え、それぞれモータとボールねじ機構の組合せやリニアモータによって構成される。そして、1台のY軸方向駆動装置を駆動させることによりマスク保持枠12をY軸方向に移動させ、2台のX軸方向駆動装置を同等に駆動させることによりマスク保持枠12をX軸方向に移動させる。また、2台のX軸方向駆動装置のどちらか一方を駆動することによりマスク保持枠12をθ方向に移動(Z軸回りの回転)させる。
なお、マスクステージ10には、マスク保持枠12をZ軸方向及びチルト調整可能なZ軸−チルト調整機構が設けられても良い。
さらに、マスク用フレーム11の上面には、図3に示すように、マスクMと基板Wとの対向面間のギャップを測定するギャップセンサ15と、基板WとマスクMとの相対位置を検出可能なアライメントカメラ16と、が設けられている。これらギャップセンサ15及びアライメントカメラ16は、Y方向両側に設けられたリニアモータ等の駆動用アクチュエータ18によってX軸方向に移動可能なセンサキャリヤ17に保持され、マスク用フレーム11の上方で、マスク保持枠12内に配置される。センサキャリヤ17は、X方向に並んだ複数のマスクM毎に一組ずつ(センサキャリヤ17a、17b及び17c、17d)配置されており、それぞれX方向に独立して移動可能である。
基板ステージ20は、図1及び図2に示すように、上面に基板Wを吸着保持する不図示のワークチャックが配置されたZステージ21を備え、基板ステージ移動機構50上に設置されている。
基板ステージ移動機構50は、基板ステージ20をX軸方向に移動させるX軸送り機構22と、基板ステージ20をY軸方向に移動させるY軸送り機構23と、基板ステージ20のチルト調整を行うと共に、基板ステージ20をZ軸方向に微動させるZ−チルト調整機構24と、を備える。
X軸送り機構22は、装置ベース70の上面にX軸方向に沿って設置される一対のリニアガイド25と、リニアガイド25によりX軸方向に移動可能に支持されるX軸テーブル26と、X軸テーブル26をX軸方向に移動させるX軸送り駆動装置27と、を備える。X軸送り駆動装置27は、X軸テーブル26の下面に固定されるボールねじナット27aと、ボールねじナット27aに螺合されるボールねじ軸27bと、装置ベース70上に設置され、ボールねじ軸27bを回転駆動させるモータ27cと、を備え、X軸送り駆動装置27のモータ27cを駆動してボールねじ軸27bを回転させることにより、ボールねじナット27aとともにX軸テーブル26をリニアガイド25に沿って移動させて、基板ステージ20をX軸方向に移動させる。
Y軸送り機構23は、X軸テーブル26の上面にY軸方向に沿って設置される一対のリニアガイド28と、リニアガイド28によりY軸方向に移動可能に支持されるY軸テーブル29と、Y軸テーブル29をY軸方向に移動させるY軸送り駆動装置35と、を備える。Y軸送り駆動装置35は、Y軸テーブル29の下面に固定されるボールねじナット35aと、このボールねじナットに螺合されるボールねじ軸35bと、X軸テーブル26上に設置され、ボールねじ軸35bを回転駆動させるモータ35cと、を備え、Y軸送り駆動装置35のモータ35cを駆動して、ボールねじ軸35bを回転させることにより、ボールねじナット35aとともにY軸テーブル29をリニアガイド28に沿って移動させて、基板ステージ20をY軸方向に移動させる。
Z−チルト調整機構24は、Y軸テーブル29上に設置されるモータ24aと、モータ24aによって回転駆動されるボールねじ軸24bと、くさび状に形成され、ボールねじ軸24bに螺合されるくさび状ナット24cと、基板ステージ20の下面にくさび状に突設され、くさび状ナット24cの傾斜面に係合するくさび部24dと、を備える。本実施形態では、Z−チルト調整機構24は、Y軸テーブル29のY軸方向の一端側(図1の手前側)に2台、他端側に1台(図1の奥手側、図2参照。)の計3台設置され、それぞれが独立して駆動制御されている。なお、Z−チルト調整機構24の設置数は任意である。
そして、Z−チルト調整機構24では、モータ24aによりボールねじ軸24bを回転駆動させることによって、くさび状ナット24cがY軸方向に水平移動し、この水平移動運動がくさび状ナット24c及びくさび部24dの斜面作用により高精度の上下微動運動に変換されて、くさび部24dがZ方向に微動する。従って、3台のZ−チルト調整機構24を同じ量だけ駆動させることにより、基板ステージ20をZ軸方向に微動することができ、また、3台のZ−チルト調整機構24を独立して駆動させることにより、基板ステージ20のチルト調整を行うことができる。これにより、基板ステージ20のZ軸,チルト方向の位置を微調整して、マスクMと基板Wとを所定の間隔を存して平行に対向させることができる。
なお、X軸送り機構22、Y軸送り機構23、及びZ−チルト調整機構24を構成する、ボールねじ軸機構とモータとの組合せは、リニアモータによって置き換えられても良い。
また、本実施形態の露光装置PEには、図1及び図2に示すように、基板ステージ20の位置を検出する位置測定装置であるレーザ測長装置36が設けられてもよい。このレーザ測長装置36は、基板ステージ移動機構50の駆動に際して発生する基板ステージ20の移動距離を測定するものである。
レーザ測長装置36は、基板ステージ20に配設されるX軸用ミラー72およびY軸用ミラー74と、装置ベース70に配設されてレーザ光(計測光)をX軸用ミラー72に照射し、X軸用ミラー72により反射されたレーザ光を受光して、基板ステージ20のX軸方向の位置及びヨーイングを計測する2台のX軸測長器73と、レーザ光をY軸用ミラー74に照射し、Y軸用ミラー74により反射されたレーザ光を受光して、基板ステージ20のY軸方向の位置を計測する1台のY軸測長器(測長器)76とを備える。そして、基板ステージ20のXY方向の位置検出信号を制御装置に入力するようにしている。
図3、図4及び図5も参照して、マイクロレンズステージ40は、4つのマスク保持枠12に対応して、マイクロレンズアレイ41を有する4つのマイクロレンズ載置板42が、マスクMと基板Wとの間に配置され、マイクロレンズ用フレーム43に対して移動自在に配設されている。
図5に示すように、マイクロレンズ用フレーム43は、マイクロレンズ載置板42のY方向両側で、X方向に延びる一対のX方向フレーム44、45と、Y方向に並んで配置された2組の一対のX方向フレーム44,45をX方向端部で連結するY方向フレーム46と、X方向フレーム44のX方向両端部に配置されると共に、Y方向フレーム46に連結される固定部材47と、を備える。そして、マイクロレンズ用フレーム43は、固定部材47を介して、マスク用フレーム11と共通の支柱77に支持されている。
なお、マイクロレンズ用フレーム43の構成は、支柱77に支持される構成であれば、上記構成に限定されず、任意に設計可能である。
また、マイクロレンズステージ40は、各マスク保持枠12に対応する4つの領域ごとに、マイクロレンズ載置板42、該マイクロレンズ載置板42をX方向に移動させるマイクロレンズ駆動機構であるリニアモータ48、ケーブルガイド81などがそれぞれ配設されている。なお、4つの領域は、実質的に同一の構造を有するので、以下の説明では1つの領域について説明する。
図6も参照して、X方向フレーム44,45の対向する内側壁には、ガイドレール49a、50aと、このガイドレール49a、50aに摺動自在に跨設されたスライダ49b、50bとからなるリニアガイド49、50がそれぞれ設けられている。
マイクロレンズ載置板42は、マイクロレンズアレイ41のY方向両側でスライダ49b、50bに固定され、一対のリニアガイド49、50に案内されてマイクロレンズ用フレーム43に対してX方向に移動可能である。
マイクロレンズ載置板42は、リニアモータ48によって駆動されて、X方向フレーム44の上下方向中間部にX方向に沿って設けられたスリット44a内を移動する駆動側部材51と、転動装置であるリニアブッシュ53を介して一端部が駆動側部材51と連結された従動側部材52と、を備える。
なお、転動装置としては、リニアブッシュ53の他であってもよく、また、転動装置の他に、板ばねを用いてもよい。
リニアモータ48は、X方向フレーム44の枠外に固定された固定子48aと、この固定子48aに対向して駆動側部材51に固定された可動子48bとを備える。
従動側部材52は、両端が固定部材47によって支持されたL型部材84に固定されるガイドレール55aと、ガイドレール55aに摺動自在に跨設されたスライダ55bとからなる案内機構であるリニアガイド55によってX方向に案内される。
支柱77に設けられた接続端子(図示せず)に接続されるケーブル(図示せず)は、リニアモータ48に電力を供給する。このケーブルを案内する屈曲自在なケーブルガイド81は、略U字型に屈曲し、一端部81aが従動側部材52に接続されると共に、他端部81bが、両端が支柱77に支持されるケーブルガイドトレイ82の上面に配置されている。ケーブルガイド81は、マイクロレンズ載置板42の移動に伴って略U字型屈曲部の位置を移動させながら、ケーブルガイドトレイ82の上面を移動する。
ケーブルガイドトレイ82の上面には、炭素鋼板83aとゴムなどの弾性部材83bとが接合されてなる振動吸収部材83が装着されている。なお、弾性部材83bは、ケーブルガイドトレイ82の上面に当接するように装着されて、マイクロレンズ載置板42の移動に伴ってケーブルガイド81からケーブルガイドトレイ82に伝達される振動を吸収する。
ケーブルガイドトレイ82は、X方向フレーム44と同じ長さを有し、X方向フレームからY方向外側に離れて、固定部材47間に設けられる。
図4に示すように、マイクロレンズ載置板42には、各マスクMに対応して設けられた複数のマイクロレンズアレイ41が、所定の方向と直交する方向(Y方向)に沿って直線状に延びるように配置されている。また、マイクロレンズ載置板42では、不要な光が基板Wに照射されることが防止されるように、マイクロレンズアレイ41以外の領域が遮蔽されている。
図1及び図2に戻り、照射手段である照明光学系30は、マスクステージ10に保持される複数(図3に示す実施形態では4枚)のマスクMのそれぞれに対応し、支柱71に固定されたランプベース31に支持されてマスクステージ10の上方に配置されている。照明光学系30は、例えば高圧水銀ランプ、凹面鏡、オプチカルインテグレータ、平面及び球面ミラー、及び露光制御用シャッターなど(いずれも図示せず)を備え、高圧水銀ランプから照射されたパターン露光用の光が、マスクMを介して、マイクロレンズ載置板42のマイクロレンズアレイ41を含む照射領域を照射する。
照明光学系30は、パターン露光用の光がX方向に移動するマイクロレンズアレイ41を含む照射領域を照射するように、不図示の駆動機構によってランプベース31に沿って駆動されて、マイクロレンズ載置板42の移動に同期してX方向に移動可能となっている。
なお、上記した照明光学系30を移動させる代わりに、内蔵する平面ミラーの位置を、マイクロレンズ載置板42の移動に同期させて変更することによって、パターン露光用の光を、マイクロレンズアレイ41を含む照射領域に照射してもよい。この場合、照明光学系30の運動する質量を小さくすることができ、振動や騒音の発生を抑制することができる。
このように構成された露光装置PEでは、4枚のマスクMを用いて、4ヶ所の被露光領域に同時に露光転写する作業を複数回行い、基板W上にマスクパターンPを露光転写する。また、センサキャリヤ17に搭載されたギャップセンサ15により、マスクMと基板Wとの対向面間のギャップを測定し、Z−チルト調整機構24を駆動してマスクMと基板Wとを所定の間隔で平行に対向させる。なお、2層目以降の露光転写の際には、ギャップセンサ15によってマスクMと基板Wとの対向面間のギャップを調整すると共に、アライメントカメラ16により基板W及びマスクMに形成されたアライメントマークを検出して基板WとマスクMとの相対位置を調整する。
そして、マイクロレンズステージ40のリニアモータ48及び不図示の照明光学系30の駆動機構を作動させてマイクロレンズ載置板42と照明光学系30とを、同期させて図3中左方向に移動させ、照明光学系30からのパターン露光用の光をマイクロレンズアレイ41に対応する領域に照射する。
マイクロレンズ載置板42の移動に伴って従動側部材52が移動するので、ケーブルガイド81は、略U字型屈曲部の位置を変えながら、ケーブルガイドトレイ82の上面を移動する。この際、ケーブルガイド81で発生した振動が、従動側部材52に伝達され、従動側部材52が振動する虞がある。
しかしながら、本実施形態では、従動側部材52はリニアガイド55によって案内されているので、従動側部材52の振動が抑制される。また、従動側部材52の振動は、リニアブッシュ53によって吸収されるので、従動側部材52から駆動側部材51に伝達される振動を低減することができる。これにより、マイクロレンズ載置板42、即ち、マイクロレンズアレイ41の振動を防止することができ、高精度での露光転写が可能となる。また、リニアブッシュ53は、Z軸方向に動くことにより、リニアガイド49及びリニアガイド55のたわみ誤差を吸収する作用を備える。
なお、ケーブルガイド81の一端部81aと従動側部材52との間には、振動を抑制するために、樹脂やゴムを挟んでもよい。
また、ケーブルガイド81が配置されるケーブルガイドトレイ82の上面には、炭素鋼板83aとゴムなどの弾性部材83bとが接合されてなる振動吸収部材83が装着されているので、ケーブルガイド81がケーブルガイドトレイ82に当接する際の振動は、振動吸収部材83で吸収されてケーブルガイドトレイ82への伝達が防止される。これにより、ケーブルガイドトレイ82、支柱77を介してマスクステージ10に伝達される振動が防止されて、高精度での露光転写が可能となる。
なお、振動吸収部材83としては、ゴムや振動を吸収するゲルと、炭素鋼、鋳鉄、鋳鋼、銅合金、マグネシウム合金などとを適宜組み合わせて形成することができる。
以上説明したように、本実施形態の露光装置PEによれば、マスク用フレーム11とマイクロレンズ用フレーム43とが共通の支柱77によって支持されることで、支持構造をコンパクトに設計して、露光装置PEを小型化することができ、さらに、組立性も容易となる。また、マイクロレンズステージ40は、一端部81aがマイクロレンズ載置板42(従動側部材52)に接続されてリニアモータ48に電力を供給する屈曲自在なケーブルガイド81と、ケーブルガイド81の他端部81bが配置され、マイクロレンズ用フレーム43から離れて支柱77に支持されるケーブルガイドトレイ82、またはL型部材84と、を備えるので、ケーブルガイド81の移動に伴う振動がマイクロレンズ用フレーム43に伝達され、マイクロレンズアレイ41が振動するのを防止することができる。これにより、微細な露光パターンを高精度で基板Wに露光転写することができる。
また、マイクロレンズ載置板42は、リニアモータ48によって駆動される駆動側部材51と、リニアブッシュ53を介して駆動側部材51と連結され、ケーブルガイド81の一端部81aが接続される従動側部材52と、を有し、従動側部材52の駆動がリニアガイド55で案内されるので、従動側部材52の振動がリニアガイド55によって抑制されると共に、ケーブルガイド81から従動側部材52を介して駆動側部材51に伝達される振動を、リニアブッシュ53により防止することができ、マイクロレンズアレイ41が振動するのを防止することができる。また、リニアブッシュ53がZ軸方向に動くことにより、リニアガイド55とマイクロレンズ載置板42とのたわみ誤差を吸収してマイクロレンズ載置板42を滑らかに移動させることができる。
ケーブルガイドトレイ82は、ケーブルガイド81が配置される上面に、振動吸収部材83を備えるので、ケーブルガイド81の振動が、ケーブルガイドトレイ82を介してマスクステージ10に伝達されるのを防止することができる。
ケーブルガイドトレイ82に装着される振動吸収部材83は、炭素鋼板83aと弾性部材83bとを接合して構成され、弾性部材83bがケーブルガイドトレイ82と当接するようにして装着されるので、ケーブルガイド81からケーブルガイドトレイ82に伝達される振動を吸収することができる。
尚、本発明は、前述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。
例えば、上記の説明では、4つのマスクに対応させて、それぞれ1つのマイクロレンズアレイを備える4枚のマイクロレンズ載置板を各マスクに個別に対応させて設け、それぞれ駆動する構成例について説明したが、1枚のマイクロレンズ載置板に4つのマイクロレンズアレイを配置するようにしてもよい。また、本発明の露光装置としては、1枚のマスクを用いて、1枚のマイクロレンズ載置板を駆動させることで露光転写する場合も含まれる。
10 マスクステージ
12 マスク保持枠
20 基板ステージ
30 照明光学系(照射手段)
40 マイクロレンズステージ
41 マイクロレンズアレイ
42 マイクロレンズ載置板
43 マイクロレンズ用フレーム
44 リニアモータ(マイクロレンズ駆動機構)
51 駆動側部材
52 従動側部材
53 リニアブッシュ(転動装置)
55 リニアガイド(案内機構)
81 ケーブルガイド
81a 一端部
81b 他端部
82 ケーブルガイドトレイ
83 振動吸収部材
83a 炭素鋼板
83b 弾性部材
61 マイクロレンズ
77 支柱
M マスク
PE 露光装置
W 基板

Claims (6)

  1. 被露光材としての基板を載置する基板ステージと、
    マスクを保持するマスク保持枠を備え、前記基板ステージの上方に配置されるマスクステージと、
    複数のマイクロレンズが平面上で整列配置されたマイクロレンズアレイを載置するマイクロレンズ載置板と、マイクロレンズ用フレームに対して前記マイクロレンズ載置板を所定方向に移動するマイクロレンズ駆動機構と、を有し、前記基板ステージと前記マスクステージとの間に配置されるマイクロレンズステージと、
    パターン露光用の光を前記マスク及び前記マイクロレンズアレイを介して前記基板に照射する照射手段と、
    を備え、
    前記マスクステージと前記マイクロレンズステージとは、共通の支柱によって支持され、
    前記マイクロレンズステージは、一端部が前記マイクロレンズ載置板に接続され、前記マイクロレンズ駆動機構に電力を供給するケーブルを案内する屈曲自在なケーブルガイドと、前記ケーブルガイドの他端部が配置され、前記マイクロレンズ用フレームから離れて前記支柱に支持されるケーブルガイドトレイと、をさらに備えることを特徴とする露光装置。
  2. 前記マイクロレンズ載置板は、前記マイクロレンズ駆動機構によって駆動される駆動側部材と、転動装置を介して前記駆動側部材と連結され、前記ケーブルガイドの一端部が接続される従動側部材と、を有し、
    前記マイクロレンズステージは、前記従動側部材の駆動を案内する案内機構を有することを特徴とする請求項1に記載の露光装置。
  3. 前記転動装置は、リニアブッシュであることを特徴とする請求項2に記載の露光装置。
  4. 前記転動装置は、板ばねであることを特徴とする請求項2に記載の露光装置。
  5. 前記ケーブルガイドトレイは、前記ケーブルガイドが配置される上面に設けられ、前記マイクロレンズ載置板の移動に伴って前記ケーブルガイドから前記ケーブルガイドトレイに伝達される振動を吸収する振動吸収部材をさらに備えることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の露光装置。
  6. 前記振動吸収部材は、炭素鋼板と弾性部材とを接合して構成されており、前記弾性部材が前記ケーブルガイドトレイと当接するようにして前記ケーブルガイドトレイに装着されることを特徴とする請求項5に記載の露光装置。
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