JP2013229282A - 端子付き電線 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は良好な電気的性能と電線(芯線)の保持力とを両立できる端子付き電線を提供する。
【解決手段】端子付き電線10は、芯線11を有する電線12と、電線12の端部から露出する芯線11の端部に外側から巻き付けられるように圧着された圧着部材21と、芯線11及び圧着部材21に外側から圧着されたワイヤーバレル16を備えた端子と、を備え、芯線11のうち圧着部材21が巻き付けられた状態でワイヤーバレル16に圧着された部分は高圧縮部24とされ、芯線11のうちワイヤーバレル16のみに圧着された部分は高圧縮部24よりも低圧縮された低圧縮部23とされる。
【選択図】図2

Description

本発明は、端子付き電線に関する。
従来、電線の端部から露出する芯線に、端子に形成されたワイヤーバレルを外側から巻き付けるように圧着することにより、電線と端子とを電気的に接続した端子付き電線が知られている。
特開2010−62097号公報
しかしながら、上記の芯線の表面に酸化被膜が形成されると、芯線と端子との電気抵抗が大きくなることが懸念される。電気抵抗を小さくするためには、芯線に対して高い圧力でワイヤーバレルを巻き付けることにより、芯線の表面の酸化被膜を破壊することが考えられる。この結果、芯線の表面に形成された酸化被膜が破れて芯線の新生面が露出し、新生面と端子とが接触することにより、電気抵抗が小さくなることが期待された。
しかしながら上記の手法によると、芯線の断面積が大きく減少するため、機械的強度、特に衝撃的な荷重に対する引張強度(より具体的には圧着端子が電線を保持する強度)が低下する。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、良好な電気的性能と電線(芯線)の保持力とを両立できる端子付き電線を提供することを目的とする。
本発明は、端子付き電線であって、芯線を有する電線と、前記電線の端部から露出する前記芯線の端部に外側から巻き付けられるように圧着された圧着部材と、前記芯線及び前記圧着部材に外側から圧着されたワイヤーバレルを備えた端子と、を備え、前記芯線のうち前記圧着部材が巻き付けられた状態で前記ワイヤーバレルに圧着された部分は高圧縮部とされ、前記芯線のうち前記ワイヤーバレルのみに圧着された部分は前記高圧縮部よりも低圧縮された低圧縮部とされる。
本発明によれば、低圧縮部においてワイヤーバレルが芯線を圧着することにより、電線と端子との間の保持力が向上する。
一方、高圧縮部においては、芯線はワイヤーバレル及び圧着部材によって高圧縮される。これにより、芯線と圧着部材とが摺接し、芯線の表面に形成された酸化被膜が破壊されて、削り取られる。すると、芯線を構成する金属の表面が露出する。この露出した金属表面と、ワイヤーバレルとが接触することにより、芯線と端子との間の電気的抵抗値を小さくすることができる。
本発明の実施態様としては以下の態様が好ましい。
前記圧着部材は前記ワイヤーバレルの端縁から突出する突出部を有することが好ましい。
上記の態様によれば、ワイヤーバレルの端縁から突出する芯線は、圧着部材の突出部によって圧着された状態になっている。これにより、ワイヤーバレルに加えられた圧力によって、ワイヤーバレルの端縁から芯線が膨出することを抑制することができる。この結果、芯線が、端子以外の部材に接触して短絡することを抑制することができる。
前記圧着部材には前記芯線の端部に当接する芯線当接部を備えることが好ましい。
上記の態様によれば、芯線に対して圧着部材を組み付ける際に、芯線当接部を芯線の端縁に当接させることにより、芯線と圧着部材との位置決めを容易に行うことができる。
前記圧着部材には、前記ワイヤーバレルの側縁に当接するワイヤーバレル当接部を備えることが好ましい。
上記の態様によれば、ワイヤーバレル当接部の長さ寸法を適宜設定することにより、圧着部材とワイヤーバレルとが重なる長さ寸法を正確に設定できるようになっている。すなわち、まず、ワイヤーバレル当接部の先端がワイヤーバレルの側縁と当接することにより、ワイヤーバレルの側縁に対する、圧着部材の相対的な位置が定まる。この結果、圧着部材がワイヤーバレルと重なる長さ寸法が定まる。これにより、ワイヤーバレルと圧着部材とによって芯線が圧着されている高圧縮部の長さ寸法を確実に定めることができる。
前記芯線は複数の金属製の素線を含み、{(圧縮後の導体の断面積)/(圧縮前の導体の断面積)}×100(%)で定義された圧縮率について、前記低圧縮部の圧縮率は50%よりも大きく設定されており、前記高圧縮部の圧縮率は50%よりも小さく設定されていることが好ましく、35%以下に設定されていることがより好ましく、25%以下に設定されていることが更に好ましく、20%以下に設定されていることが特に好ましい。
圧縮率を50%よりも小さくすることで芯線の酸化被膜を破壊することができる。これにより、芯線と端子との電気抵抗値を小さくすることができる。また、圧縮率を35%以下とすると、芯線を構成する素線の表面同士が微視的に凝着するので電気的抵抗値を小さくすることができる。更に、圧縮率を25%以下とすると、素線同士が巨視的に凝着するので、電気的抵抗値を更に小さくすることができる。更に、圧縮率を20%以下にすると、素線同士を確実に凝着させることができるので、電気的抵抗値を確実に小さくすることができる。
前記圧着部材の外側面には、前記圧着部材の前記ワイヤーバレルに対する位置を目視により確認可能な目印が設けられ、前記圧着部材は、前記目印の少なくとも一部を前記ワイヤーバレルから露出させた状態で前記芯線に圧着されていることが好ましい。
上記の態様によれば、ワイヤーバレルに対する圧着部材の位置を目視により確認できるので、確実な高圧着状態を実現することができる。
本発明によれば、端子付き電線において、良好な電気的性能と電線(芯線)の保持力とを両立させることができる。
図1は本発明の実施形態1に係る端子付き電線を示す側面図である。 図2は圧着部材が配された電線に端子を圧着する前の状態を示す斜視図である。 図3は圧着部材を示す斜視図である。 図4は芯線に圧着部材を圧着した状態を示す斜視図である。 図5は圧着部材が配された電線に端子を圧着する前の状態を示す側面図である。 図6は図1におけるVI−VI線断面図である。 図7は図1におけるVII−VII線断面図である。 図8は本発明の実施形態1の変形例に係る圧着部材を示す斜視図である。 図9は本発明の実施形態2に係る端子付き電線を示す側面図である。 図10は圧着部材を示す斜視図である。 図11は圧着部材を示す側面図である。 図12は圧着部材を芯線に圧着する前の状態を示す斜視図である。 図13は圧着部材が配された電線に端子を圧着する前の状態を示す斜視図である。 図14は本発明の実施形態3に係る端子付き電線を示す側面図である。 図15は圧着部材を示す斜視図である。 図16は圧着部材を示す側面図である。 図17は圧着部材を示す平面図である。 図18は圧着部材を示す正面図である。 図19は圧着部材が配された電線に端子を圧着する前の状態を示す斜視図である。 図20は圧着部材が配された電線に端子を圧着する前の状態を示す平面図である。 図21は圧着部材が配された電線に端子を圧着する前の状態を示す側面図である。 図22は本発明の実施形態4に係る端子付き電線を示す側面図である。 図23は圧着部材が配された電線に端子を圧着する前の状態を示す側面図である。 図24は圧着部材が配された電線に端子を圧着する前の状態を示す斜視図である。 図25は芯線に圧着部材を圧着した状態を示す斜視図である。
<実施形態1>
本発明の実施形態1を、図1ないし図8を参照して説明する。本実施形態の端子付き電線10は、図1に示すように、芯線11を含む電線12と、この電線12の端部から露出する芯線11に圧着された端子13とを備える。本実施形態に係る端子13は、いわゆるLA端子とされる。
(電線12)
電線12は、複数の金属製の素線14を撚り合わせてなる芯線11と、芯線11の外周を覆う合成樹脂製の絶縁被覆15とを備える。芯線11は、アルミニウム、アルミニウム合金、銅、銅合金等、必要に応じて任意の金属を用いることができる。本実施形態においては、アルミニウム又はアルミニウム合金が用いられている。
(端子13)
端子13は、一般に用いられる形状のものであり、金属板材を所定形状にプレス加工することにより形成されている。金属板材は銅、銅合金、アルミニウム、アルミニウム合金、鉄、鉄合金等、必要に応じて任意の金属を用いることができる。本実施形態では銅又は銅合金が用いられる。また、金属板材にはスズ、ニッケル等任意の金属によるメッキが施されていてもよい。本実施形態ではスズメッキが施されている。
図2に示すように、端子13は、電線12の端部側で露出された芯線11の外周に巻き付くようにして圧着されるワイヤーバレル16と、ワイヤーバレル16に連なって形成されて、絶縁被覆15の外周に巻き付くように圧着されるインシュレーションバレル17と、ワイヤーバレル16からインシュレーションバレル17と反対側に延出されて、図示しない相手側部材と接続される接続部18と、を備える。
接続部18は板状をなしており、図示しないボルトが挿通される挿通孔19が貫通されている。
また、ワイヤーバレル16には、芯線11が載置される側の面に、電線12の軸方向と直交する方向に延びる複数の凹部20が、電線12の軸方向に間隔を空けて並んで形成されている。
(圧着部材21)
本実施形態においては、このような従来型の端子13に、圧着部材21が組み合わされている。圧着部材21は、図3に示すように、細長い金属板からなる。圧着部材21は金属板材を所定の形状にプレス加工してなる。圧着部材21を構成する金属は、端子13を構成する金属と同じであってもよく、また、異なっていてもよい。本実施形態では圧着部材21は銅又は銅合金からなり、端子13と同じ金属からなる。
圧着部材21の厚さ寸法は、端子13の厚さ寸法と同じであってもよく、また、異なっていてもよい。異なっている場合には、圧着部材21の厚さ寸法は、端子13よりも厚くてもよく、また、薄くてもよい。
(圧着構造)
図4に示すように、圧着部材21は、芯線11の外周に巻き付けられるように圧着されている。本実施形態では、圧着部材21の長さ寸法は、芯線11の外周を包囲することができる長さに設定されている。
図5に示すように、電線12は、矢線Aで示す方向から、端子13の上に載置される。詳細には、電線12の絶縁被覆15はインシュレーションバレル17の上に載置され、芯線11及び芯線11に圧着された圧着部材21はワイヤーバレル16の上に載置される。圧着部材21の一部は、ワイヤーバレル16の側縁から電線12の軸線方向について前方に突出するように配される。
図1には、インシュレーションバレル17及びワイヤーバレル16が電線12に圧着された状態が示されている。上述したように、インシュレーションバレル17は、絶縁被覆15の外周に巻き付くように圧着されている。
ワイヤーバレル16は、芯線11の外周と、芯線11に圧着された圧着部材21の外周とに、巻き付くようにして圧着されている。圧着部材21のうち、ワイヤーバレル16の端縁から突出した部分は、突出部22とされる。更に、突出部22の先端からは、芯線11が僅かに突出している。
図6に示すように、芯線11のうちワイヤーバレル16のみによって圧着された領域は、比較的に低圧縮された低圧縮部23とされる。ここで、圧縮率は、{(圧縮後の導体の断面積)/(圧縮前の導体の断面積)}×100(%)で定義される。低圧縮とは、圧縮率が大きい値を示すことを意味し、高圧縮とは、圧縮率が小さい値を示すことを意味する。
また、図7に示すように、芯線11のうち、ワイヤーバレル16と、圧着部材21とによって圧着された領域は、低圧縮部23に比べて、圧着部の厚さ寸法だけ高圧縮された高圧縮部24とされる。
(本実施形態の作用、効果)
続いて、本実施形態の作用、効果について説明する。本実施形態によれば、低圧縮部23においてワイヤーバレル16が芯線11を圧着することにより、電線12と端子13との間の保持力が向上する。
低圧縮部23における圧縮率は、50%よりも大きいことが好ましく、60〜90%であることがより好ましく、70〜80%とすることが特に好ましい。
一方、高圧縮部24においては、芯線11はワイヤーバレル16及び圧着部材21によって高圧縮される。これにより、芯線11と圧着部材21とが摺接し、芯線11の表面に形成された酸化被膜が破壊されて、削り取られる。すると、芯線11を構成する金属の表面が露出する。この露出した金属表面と、ワイヤーバレル16とが接触することにより、芯線11と端子13との間の電気的抵抗値を小さくすることができる。
また、高圧縮部24と低圧縮部23との間の領域においては、芯線11を構成する素線14同士が強くこすれ合う。この結果、素線14の表面に形成された酸化被膜が破壊されて、素線14を構成する金属表面が露出する。この金属表面同士が接触することにより、素線14同士の電気的抵抗値を小さくすることができる。これにより、芯線11の中心付近に位置する素線14についても、端子13との電気的な接続に寄与させることができる。この結果、芯線11と端子13との間の電気的抵抗値を一層小さくすることができる。
このように、本実施形態によれば、低圧縮部23においては電線12と端子13との機械的な保持力を向上させることが可能であり、更に、低圧縮部23においては、電線12と端子13との間の電気的抵抗値を小さくすると共に、素線14同士の間の電気的抵抗値も小さくすることができる。
高圧縮部24における芯線11の圧縮率は、芯線11の表面の酸化皮膜を破壊して電気抵抗が小さく良好な電気的性能を確保するために50%より小さくすることが好ましく、35%とすることがより好ましく、25%以下とすることが更に好ましく、20%以下とすることが特に好ましい。
圧縮率を50%よりも小さくすることで芯線11の酸化被膜を破壊することができる。これにより、芯線11と端子13との電気抵抗値を小さくすることができる。また、圧縮率を35%以下とすると、芯線11を構成する素線14の表面同士が微視的に凝着するので電気的抵抗値を小さくすることができる。更に、圧縮率を25%以下とすると、素線14同士が巨視的に凝着するので、電気的抵抗値を更に小さくすることができる。更に、圧縮率を20%以下にすると、素線14同士を確実に凝着させることができるので、電気的抵抗値を確実に小さくすることができる。
また、本実施形態によれば、ワイヤーバレル16の端縁から突出する芯線11は、圧着部材21の突出部22によって圧着された状態になっている。これにより、ワイヤーバレル16に加えられた圧力によって、ワイヤーバレル16の端縁から芯線11が膨出することを抑制することができる。この結果、芯線11が、端子13以外の部材に接触して短絡することを抑制することができる。高圧縮部24において芯線11が高圧縮される場合には、芯線11がワイヤーバレル16から膨出しやすくなるため、特に有効である。
また、本実施形態によれば、従来の端子13をそのまま使用しながら、圧着部材21を芯線11に圧着するという簡単な工程を追加するだけで、良好な導電性の確保と電線12(芯線11)保持力の確保を両立することが可能となる。
(実施形態1の変形例)
圧着部材21には、芯線11と接触する面に、凹部25を形成してもよい。凹部25は、図8に示すように、圧着部材21の長さ方向に延びる溝状に形成してもよい。また、詳細には図示しないが、複数の凹部25は、圧着部材21のうち芯線11と接触する面に、離散的に配する構成としてもよい。
<実施形態2>
次に、本発明の実施形態2を、図9ないし図13を参照しつつ説明する。図9に示すように、本実施形態に係る端子付き電線30に備えられた圧着部材31は、芯線11の端縁に当接する芯線当接部32を備える。
図10及び図11に示すように、細長い板状をなす圧着部材31の長さ方向の略中央付近には、電線12の軸線方向に延出されると共に、電線12の軸線方向に直交する方向であって且つ芯線11側に折り曲げられた芯線当接部32が形成されている。芯線当接部32は、芯線11の外周に圧着部材31が圧着された状態で、芯線11の端縁に当接するようになっている。
図12及び図13に示すように、芯線当接部32を芯線11の端縁に当接した状態で、芯線11の外周に圧着部材31が配されて、圧着部材31が芯線11に圧着されるようになっている。
芯線11に圧着部材31が圧着された電線12は、端子13と接続される。詳細には、電線12の絶縁被覆15がインシュレーションバレル17の上に載置されると共に、電線12の芯線11及び圧着部材31がワイヤーバレル16の上に載置される。その後に、インシュレーションバレル17が絶縁被覆15の外周にかしめ付けられると共に、ワイヤーバレル16が芯線11及び圧着部材31の外周にかしめ付けられるようになっている。
図9に示すように、芯線当接部32は、ワイヤーバレル16の先端から突出する突出部33から更に突出した状態で、端子13に配されている。
上記以外の構成については、実施形態1と略同様なので、同一部材については同一符号を付し、重複する説明を省略する。
本実施形態によれば、圧着部材31には芯線11の端部に当接する芯線当接部32が設けられているので、芯線11に対して圧着部材31を組み付ける際に、芯線当接部32を芯線11の端縁に当接させることにより、芯線11と圧着部材31との位置決めを容易に行うことができる。これにより、絶縁被覆15の皮剥ぎ作業を行う際に、絶縁被覆15を余計に皮剥ぎする必要がなくなる。
また、芯線11の端縁には芯線当接部32が当接しているので、芯線11の端縁から芯線11を構成する素線14がはみ出してくることが抑制されるようになっている。これにより、芯線11に圧着部材31を圧着した後に、芯線11の先端を揃える作業を省略することができる。
<実施形態3>
次に、本発明の実施形態3を、図14ないし図21を参照しつつ説明する。図14に示すように、本実施形態に係る端子付き電線40に備えられた圧着部材41は、ワイヤーバレル16の側縁に当接するワイヤーバレル当接部42を備える。
図15ないし図18に示すように、細長く延びた板状の圧着部材41には、長手方向の中央付近から延出されると共に芯線11側に曲げられてなる芯線当接部43が形成されている。芯線当接部43は、芯線11に圧着部材41が圧着された状態で芯線11の端縁に当接するようになっている。
芯線11圧着部の側縁には、圧着部材41に向かって延びる一対のワイヤーバレル当接部42が形成されている。図17及び図18に示すように、ワイヤーバレル当接部42は、圧着部材41よりも外側の位置に配されるようになっている。
図19ないし図21に示すように、圧着部材41は、芯線11の端縁に芯線当接部43が当接した状態で、芯線11の外周に圧着されている。
芯線11に圧着部材41が圧着された電線12は、端子13と接続される。詳細には、電線12の絶縁被覆15がインシュレーションバレル17の上に載置されると共に、電線12の芯線11及び圧着部材41がワイヤーバレル16の上に載置される。その後に、インシュレーションバレル17が絶縁被覆15の外周にかしめ付けられると共に、ワイヤーバレル16が芯線11及び圧着部材41の外周にかしめ付けられるようになっている。
図20及び図21に示すように、ワイヤーバレル当接部42の先端は、ワイヤーバレル16の側縁に当接するようになっている。
図14に示すように、芯線当接部43から圧着部材41側に向かって延出されたワイヤーバレル当接部42の長さ寸法により、圧着部材41とワイヤーバレル16とが重なる長さ寸法が設定されるようになっている。すなわち、まず、ワイヤーバレル当接部42の先端がワイヤーバレル16の側縁と当接することにより、ワイヤーバレル16の側縁に対する、圧着部材41の相対的な位置が定まる。この結果、圧着部材41がワイヤーバレル16と重なる長さ寸法が定まるのである。これにより、ワイヤーバレル16と圧着部材41とによって芯線11が圧着されている高圧縮部24の長さ寸法を確実に定めることができるようになっている。
また、圧着部材41は、ワイヤーバレル16の端縁から突出する突出部44を備える。上記以外の構成については、実施形態1と略同様なので、同一部材については同一符号を付し、重複する説明を省略する。
本実施形態によれば、ワイヤーバレル当接部42がワイヤーバレル16の側縁と当接することにより、ワイヤーバレル16と圧着部材41との相対的な位置を定めることができる。これにより、高圧縮部24の長さ寸法を確実に定めることができる。
<実施形態4>
次に、本発明の実施形態4を、図22ないし図25を参照しつつ説明する。図22および図23に示すように、本実施形態に係る端子付き電線50に備えられた圧着部材51には、ワイヤーバレル16に対する位置を目視により確認可能な溝部53,54が(目印の一例)が設けられている。
図25に示すように、圧着部材51は、芯線11の外周に巻き付けられるように圧着されている。本実施形態では、圧着部材51の長さ寸法は、芯線11の外周を包囲することができる長さに設定されている。
芯線11に圧着部材51が圧着された電線12は、端子13と接続される。詳細には、電線12の絶縁被覆15がインシュレーションバレル17の上に載置されると共に、電線12の芯線11及び圧着部材51がワイヤーバレル16の上に載置される。その後に、インシュレーションバレル17が絶縁被覆15の外周にかしめ付けられると共に、ワイヤーバレル16が芯線11及び圧着部材51の外周にかしめ付けられるようになっている。
圧着部材51には、図23および図24に示すように、その周方向に沿って2本の溝部53,54(第1溝部53、第2溝部54)が形成されている。2本の溝部53,54のうち第1溝部53はワイヤーバレルから突出する突出部52に形成されており、第2溝部54はワイヤーバレル16により圧着されている部分(覆われている部分)に形成されている(図22および図23を参照)。つまり、圧着部材51は第1溝部53をワイヤーバレル16から露出させた状態でワイヤーバレル16により圧着されている。
本実施形態では、第1溝部53,54と第2溝部53,54との間にワイヤーバレル16の接続部18側の端部が配されていれば、つまり、第1溝部53のみがワイヤーバレル16から露出していて目視可能であれば、確実な高圧縮状態が得られるように設定されている。上記以外の構成については、実施形態1と略同様なので、同一部材については同一符号を付し、重複する説明を省略する。
本実施形態によれば、実施形態1と同様の効果に加えて、簡易な構造でありながらも、ワイヤーバレル16に対する圧着部材51の位置を目視により確認でき、確実な高圧着状態を実現することができるという効果が得られる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)圧着部材51は芯線11に熱圧着されていてもよい。
(2)本実施形態では、芯線11は複数の素線14を撚り合せてなる撚り線としたが、これに限られず、金属棒材からなる単芯線でもよい。
(3)本実施形態においては、端子13はLA端子としたが、これに限られず、雄端子、雌端子等、必要に応じて任意の形状の端子とすることができる。
(4)圧着部材51は、貫通した筒状をなしていてもよく、また、有底の筒状をなしていてもよい。
(5)上記実施形態では、目印として2本の溝部53,54を設けた圧着部材51を示したが、これに限定されない。圧着部材としては、3本以上の溝部を設けたもの、圧着部材の軸線方向と平行な方向に設けて目盛等を付したもの、圧着部材の周方向に沿って複数の突部を設けたもの、ペン等の筆記具で印をつけたものなどであってもかまわない。要は圧着部材のワイヤーバレルに対する位置を目視により確認可能であればよい。
10,30,40,50…端子付き電線
11…芯線
12…電線
13…端子
14…素線
16…ワイヤーバレル
21,31,41,51…圧着部材
22,33,44,52…突出部
23…低圧縮部
24…高圧縮部
32,43…芯線当接部
42…ワイヤーバレル当接部
53,54…溝部(目印)

Claims (9)

  1. 芯線を有する電線と、
    前記電線の端部から露出する前記芯線の端部に外側から巻き付けられるように圧着された圧着部材と、
    前記芯線及び前記圧着部材に外側から圧着されたワイヤーバレルを備えた端子と、を備え、
    前記芯線のうち前記圧着部材が巻き付けられた状態で前記ワイヤーバレルに圧着された部分は高圧縮部とされ、前記芯線のうち前記ワイヤーバレルのみに圧着された部分は前記高圧縮部よりも低圧縮された低圧縮部とされる端子付き電線。
  2. 前記圧着部材は前記ワイヤーバレルの端縁から突出する突出部を有する請求項1に記載の端子付き電線。
  3. 前記圧着部材には前記芯線の端部に当接する芯線当接部を備えた請求項1または請求項2に記載の端子付き電線。
  4. 前記圧着部材には、前記ワイヤーバレルの側縁に当接するワイヤーバレル当接部を備えた請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載の端子付き電線。
  5. 前記芯線は複数の金属製の素線を含み、
    {(圧縮後の導体の断面積)/(圧縮前の導体の断面積)}×100(%)で定義された圧縮率について、前記低圧縮部の圧縮率は50%よりも大きく設定されており、前記高圧縮部の圧縮率は50%よりも小さく設定されている、請求項1ないし請求項4のいずれか一項に記載の端子付き電線。
  6. 前記高圧縮部の圧縮率は、35%以下に設定されている請求項5に記載の端子付き電線。
  7. 前記高圧縮部の圧縮率は、25%以下に設定されている請求項6に記載の端子付き電線。
  8. 前記高圧縮部の圧縮率は、20%以下に設定されている請求項7に記載の端子付き電線。
  9. 前記圧着部材の外側面には、前記圧着部材の前記ワイヤーバレルに対する位置を目視により確認可能な目印が設けられ、前記圧着部材は、前記目印の少なくとも一部を前記ワイヤーバレルから露出させた状態で前記芯線に圧着されている請求項1ないし請求項8のいずれか一項に記載の端子付き電線。
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