JP2013228599A - クリーニング装置および画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】フィルミング現象の発生を防止するとともに、クリーニング性能を向上させることが可能なクリーニング装置および画像形成装置を提供する。
【解決手段】クリーニング装置175は、中間転写ベルト180と、導電性を有し、中間転写ベルト180上に残留するトナー210を静電力によって除去するハードローラー182と、中間転写ベルト180を挟んでハードローラー182に対向して配設され、ハードローラー182との間にクリーニングニップを形成するクリーニング対向ローラー184とを備える。クリーニング対向ローラー184は、クリーニングニップが中間転写ベルト180の進行方向前方側にオフセットされた位置に形成されるように配置されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、クリーニング装置および画像形成装置に関する。
例えば、中間転写ベルト方式の画像形成装置では、感光体ドラムに形成されたトナー像は一旦中間転写ベルトに転写され、この中間転写ベルトに転写されたトナー像が記録用紙に転写される。この過程で、トナーは完全に記録用紙に転写されずに中間転写ベルトの表面に残留する。残留するトナーは新たな画像形成の妨げとなり、良好な転写画像を得られない原因となる。そのため、画像形成装置にはトナーを除去するためのクリーニング装置が備えられている。
クリーニング装置には、中間転写ベルトの表面上のトナーを除去するクリーニングローラーが備えられている。多量のトナーが高い頻度で中間転写ベルトに転写されるプロダクションプリント分野では、クリーニングローラーに対して、多量のトナーを瞬時に除去する機能が求められている。この除去機能を確保するため、クリーニングローラーとしてブラシローラーが使用されている。
しかし、ブラシローラーは放電点が多いため、多量のトナーを除去する際、ブラシローラーとトナーとの間で放電が起きて、中間転写ベルト上のトナーにフィルミング現象(トナーの添加剤等が薄膜上に付着する現象)が発生する。フィルミング現象により、中間転写ベルトの平滑性が低下し、その後の転写不良を招くという問題があった。
また、ブラシローラーとトナーとの間で放電が起きると、ブラシローラーに付着したトナーに対して帯電極性と逆の電荷を与えてしまう。このような逆帯電によって、正規極性とは逆極性に帯電しているトナーがブラシローラー内部に蓄積してしまい、ブラシローラーによるその後のクリーニング性能が低下するという問題があった。
ところで、トナーとの間で放電の発生を防止するために、放電点の少ない弾性クリーニングローラーを用いた技術が利用されている。しかし、この技術では、弾性クリーニングローラーから回収ローラーへのトナーの移行性が悪く、当該回収ローラーの回収性能が悪いという別の問題が副作用として生じる。それゆえ、弾性クリーニングローラーを用いた技術を、上記問題を解決するための手段としてそのまま使用することはできない。
クリーニング装置に関する技術として、表面に高電気抵抗層を有する金属からなるクリーニングローラー(クリーナーローラー)を用いて転写ベルトからトナーを除去する技術が提案されている(例えば、特許文献1を参照)。特許文献1に記載の技術によれば、放電点がなくなり、フィルミング現象の発生を防止することができる。また、クリーニングローラーの表面に電荷が蓄積することはなく、トナーを帯電極性とは逆極性に帯電させることもない。
特開2000−338793号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載の技術では、対向部材としてのバックアップ部材が、クリーニングローラーが転写ベルトの表面に圧接する位置の裏側に設けられているため、クリーニングローラーとバックアップ部材との間に形成されるクリーニングニップの幅が、クリーニングローラーに対する電圧印加により発生するクリーニング電界の幅より狭くなる。そのため、クリーニングニップ前の空隙で放電(ニップ前放電)が発生し、クリーニング性能の低下を招くという問題があった。
本発明は、フィルミング現象の発生を防止し、クリーニング性能を向上させることが可能なクリーニング装置および画像形成装置を提供することを目的とする。
本発明に係るクリーニング装置は、
転写部材と、
導電性を有し、前記転写部材上に残留するトナーを静電力によって除去するクリーニングローラーと、
前記転写部材を挟んで前記クリーニングローラーに対向して配設され、前記クリーニングローラーとの間にクリーニングニップを形成するクリーニング対向部材と、
を備え、
前記クリーニング対向部材は、前記クリーニングニップが前記転写部材の進行方向前方側にオフセットされた位置に形成されるように配置されている。
また、本発明に係る画像形成装置は、上記クリーニング装置を備える。
本発明によれば、フィルミング現象の発生を防止し、クリーニング性能を向上させることが可能なクリーニング装置および画像形成装置を提供することができる。
本発明に係る実施の形態を示す画像形成装置の制御ブロック図である。 本発明に係る実施の形態を示すクリーニング装置の構成を示す図である。 ハードローラーとクリーニング対向ローラーとの位置関係を示す図である。 ハードローラーとクリーニング対向ローラーとの間に形成されるクリーニングニップの変化を示す図である。 本発明に係る実施の形態を示すクリーニング装置の構成の変形例を示す図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1に示す画像形成装置100は、電子写真プロセスにより記録用紙に画像を形成する。画像形成装置100は、原稿読取部110、操作表示部120、画像処理部130、画像書込部135、画像形成部140、搬送部150、定着部160、クリーニング装置175および制御部200を備えている。
制御部200は、CPU(Central Processing Unit)201、ROM(Read Only Memory)202、RAM(Random Access Memory)203等を備えている。CPU201は、ROM202から処理内容に応じたプログラムを読み出してRAM203に展開し、展開したプログラムと協働して画像形成装置100の各ブロックの動作を集中制御する。このとき、記憶部172に格納されている各種データが参照される。記憶部172は、例えば不揮発性の半導体メモリ(いわゆるフラッシュメモリ)やハードディスクドライブで構成される。
制御部200は、通信部171を介して、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)等の通信ネットワークに接続された外部の装置(例えばパーソナルコンピューター)との間で各種データの送受信を行う。制御部200は、例えば、外部の装置から送信された画像データを受信し、この画像データ(入力画像データ)に基づいて記録用紙に画像を形成させる。通信部171は、例えばLANカード等の通信制御カードで構成される。
原稿読取部110は、コンタクトガラス上に搬送された原稿を光学的に走査し、原稿からの反射光をCCD(Charge Coupled Device)センサーの受光面上に結像させ、原稿を読み取る。なお、コンタクトガラス上への原稿の搬送は、自動原稿給紙装置(ADF)により行われるが、手作業で原稿をコンタクトガラス上に載置する場合もある。
操作表示部120は、タッチパネル式の画面を有する。ユーザーが行う各種の指示および設定のための入力操作は、タッチパネル式の画面を介して行うことができる。これら指示・設定の情報は、ジョブ情報として制御部200により扱われる。
画像処理部130は、アナログディジタル(A/D)変換処理を行う回路およびディジタル画像処理を行う回路を含む。画像処理部130は、原稿読取部110のCCDセンサにより取得されたアナログ画像信号から、A/D変換処理によりディジタル画像データを生成して画像書込部135に出力する。
画像書込部135は、画像処理部130により生成されたディジタル画像データに基づいてレーザー光を発光し、当該発光したレーザー光を、画像形成部140の感光体ドラムに照射することにより、感光体ドラム上に静電潜像を形成する(露光工程)。
画像形成部140は、上記の露光工程に加え、露光工程前に行われる帯電工程、露光工程後に行われる現像工程、現像工程後の転写工程および転写工程後のクリーニング工程をそれぞれ実行するための構成を備えている。帯電工程では、画像形成部140は、帯電装置からのコロナ放電により、感光体ドラム表面を一様に帯電させる。現像工程では、画像形成部140は、現像装置内の現像剤に含まれるトナーを感光体ドラム上の静電潜像に付着させることにより、感光体ドラム上にトナー像を形成する。
転写工程では、画像形成部140は、感光体ドラム上のトナー像を、転写部材として機能する中間転写ベルトに一次転写させる。また、画像形成部140は、中間転写ベルト上のトナー像を、搬送部150により搬送された記録用紙に転写する。
クリーニング工程では、画像形成部140は、ブラシ等を感光体ドラムに接触させることにより、転写工程後の感光体ドラムに残留しているトナーを除去する。また、クリーニング装置175は、転写工程後の中間転写ベルトに残留しているトナーを除去する。
定着部160は、加熱ローラー、定着ローラー、定着ベルトおよび加圧ローラーを備える。加熱ローラーおよび定着ローラーは、所定の距離だけ離間して配置されている。加熱ローラーおよび定着ローラーの間には、定着ベルトが掛け渡されている。加圧ローラーは、定着ベルトと定着ローラーとが接触している領域において定着ベルトと圧接した状態で配置されている。定着ベルトと加圧ローラーとの圧接部には定着ニップ部が形成されている。定着部160は、定着ニップ部に導入された記録用紙上のトナー像に熱および圧力を加えること(加熱定着)により、トナー像を記録用紙に定着させる(定着工程)。この結果、記録用紙上には定着トナー像が形成される。定着部160により加熱定着された記録用紙は、画像形成装置100の外部に排出される。
次に、クリーニング装置175付近の具体的な構成について図2を参照しながら説明する。本実施の形態では、クリーニング装置175は、クリーニングローラーとして機能するハードローラー182、クリーニング対向部材として機能するクリーニング対向ローラー184、スクレーパー186、押圧バネ188および電圧印加部190を備える。
ハードローラー182は、導電性を有し、スクレーパー186が当接しても摩耗しない程度の硬度を有する。ハードローラー182は、硬度が100〜120(ロックウェル硬度Mスケール)程度であるフェノール樹脂により形成される。ハードローラー182は、押出成形した樹脂パイプに金属の芯金を圧入して形成される。ハードローラー182は、表面に体積抵抗率が7〜9[logΩ・cm]である高抵抗層を有する。
なお、ハードローラー182の材質については、上述した導電性および硬度を有するものであれば特に限定しない。また、ハードローラー182のフェノール樹脂層の作成方法については、上述した導電性および硬度を有するものであれば、例えば塗布法、接着法等でも良い。
ハードローラー182は、中間転写ベルト180のループ外側に配設されている。ハードローラー182は、中間転写ベルト180に対してウイズ方向(互いに対向する面が同方向に移動する回転方向)に回転する。ハードローラー182は、制御部200からの制御信号によって回転駆動される。
中間転写ベルト180は、導電性および弾性を有するベルトであり、表面に体積抵抗率が8〜11[logΩ・cm]である高抵抗層を有する。中間転写ベルト180は、制御部200からの制御信号によって回転駆動される。なお、中間転写ベルト180については、導電性を有するものであれば、材質、厚さおよび硬度を限定しない。
クリーニング対向ローラー184は、金属製の芯金に導電性を有する発泡ウレタン層(弾性層)を形成した、弾性スポンジローラーである。クリーニング対向ローラー184の体積抵抗率は、4〜6[logΩ・cm]である。クリーニング対向ローラー184の弾性層には、導電性を有する弾性部材であれば、例えば弾性材ゴム、エラストマー等の弾性材を使用することができる。
クリーニング対向ローラー184は、中間転写ベルト180を挟んでハードローラー182に対向して配設されている。クリーニング対向ローラー184がハードローラー182との間に中間転写ベルト180を挟み込むことにより、中間転写ベルト180の表面とハードローラー182とが当接するクリーニングニップが形成される。クリーニング対向ローラー184は、クリーニングニップが中間転写ベルト180の進行方向前方側にオフセットされた位置に形成されるように配置されている。クリーニング対向ローラー184は接地されている。
本実施の形態では、クリーニング対向ローラー184は、押圧バネ188によって中間転写ベルト180の方向に所定の圧力(例えば、6[N/m])で押圧されている。つまり、中間転写ベルト180の回転駆動時に、クリーニング対向ローラー184は、発泡ウレタン層が変形して中間転写ベルト180の表面に当接する。押圧バネ188の図中右端部は、装置筐体に固定されている。
また、クリーニング対向ローラー184は、自由回転可能に取り付けられており、中間転写ベルト180の回転に従動する。具体的には、クリーニング対向ローラー184は、制御部200からの制御信号によって、中間転写ベルト180の回転速度と同じ速度で回転駆動される。なお、クリーニング対向ローラー184は、すべり軸受け、転がり軸受け等の軸受け手段により、中間転写ベルト180に対して従動回転可能に支持されていても良い。
電圧印加部190は、制御部200からの制御信号によって、中間転写ベルト180上に残留するトナー210の正規帯電極性(マイナス)と逆極性であるプラスの電圧をハードローラー182に印加する。これにより、中間転写ベルト180とハードローラー182との間には、中間転写ベルト180からハードローラー182に向かう方向の静電力が作用するクリーニング電界が形成される。
このクリーニング電界により中間転写ベルト180の表面上のトナー210は、中間転写ベルト180から離れてハードローラー182の表面に吸着される。本実施の形態では、電圧印加部190の制御方式として、定電圧制御方式を採用している。これは、中間転写ベルト180およびハードローラー182の回転駆動時(すなわち中間転写ベルト180およびハードローラー182の表面の電荷が移動しやすい状態になっている時)に、中間転写ベルト180とハードローラー182との間における電圧降下に伴うクリーニング不良を抑制するためである。
ハードローラー182の表面に吸着されたトナー210は、スクレーパー186により掻き取られる。スクレーパー186は、例えば鉄やステンレスなどの金属材料からなる薄い板状の部材である。スクレーパー186は、ハードローラー182の軸方向に沿って長尺であり、ハードローラー182の表面に当接してハードローラー182の表面に吸着されているトナー210を掻き取ることによって、ハードローラー182の表面を清掃する。
スクレーパー186は、幅方向にその一方の端部(基端部)が装置筐体(図示せず)の支持部に支持され、他方の端部が自由端であり、その自由端がハードローラー182の回転方向とは逆(カウンター)方向に向けられた状態でハードローラー182の表面に例えば、線圧50〜180[N/m]で当接される。スクレーパー186の長手方向の長さは、ハードローラー182の長さと同じ、またはハードローラー182の長さよりも長くなっている。また、スクレーパー186の厚み、圧接角、圧接力などは、トナー210の種類やハードローラー182の材質など装置構成に応じて適した値が予め設定される。
なお、スクレーパー186がハードローラー182の表面に上記線圧で当接されるのであれば、スクレーパー186の材質、長手方向の長さ、板圧等については特に限定しない。また、スクレーパー186とハードローラー182の表面との間の摩擦力によって、スクレーパー186に歪みが生じるため、スクレーパー186の取り付けに際しては、例えば取り付け用板金にスポット溶接で取り付けるのが望ましい。
以上詳しく説明したように、本実施の形態では、クリーニング装置175は、中間転写ベルト180と、導電性を有し、中間転写ベルト180上に残留するトナー210を静電力によって除去するハードローラー182と、中間転写ベルト180を挟んでハードローラー182に対向して配設され、ハードローラー182との間にクリーニングニップを形成するクリーニング対向ローラー184とを備える。クリーニング対向ローラー184は、クリーニングニップが中間転写ベルト180の進行方向前方側にオフセットされた位置に形成されるように配置されている。
このように構成した本実施の形態によれば、中間転写ベルト180上のトナー210は、放電点を有さないハードローラー182によって除去される。よって、フィルミング現象の発生を防止することができる。また、ハードローラー182は所定値以上の硬度を有するため、スクレーパー186をハードローラー182に直接当接させてハードローラー182の表面に吸着されているトナー210を掻き取ることができる。そのため、従来技術において必要であった回収ローラーが不要となり、ひいては回収ローラー用のスペースおよびコストを不要とすることができる。
また、ハードローラー182への電圧印加によって、トナー210の極性変化が生じやすい領域(以下、「極性変化領域」という)と、トナー210がハードローラー182に移動する領域(以下、「移動領域」という)とが分離する。すなわち、極性変化領域230と移動領域220とが重なる領域を最小限に抑えることができる。よって、クリーニング電界を形成するためにハードローラー182へ高い電圧を印加しても、クリーニング不良をなるべく発生させずに、中間転写ベルト180上に残留するトナー210を除去することができる。このことを図3を参照しながら説明する。
図3(a)は、ハードローラー182がクリーニング対向ローラー184に対向して配設されている場合における移動領域220および極性変化領域230を示す。中間転写ベルト180の表面とハードローラー182とが当接するクリーニングニップNP付近には、極性変化領域230が形成される。極性変化領域230では、強いクリーニング電界が形成されるため、中間転写ベルト180の表面上のトナー210がハードローラー182の表面に移動する際に極微小の放電が発生する場合がある。この場合、ハードローラー182の表面に移動したトナー210は、プラスに逆帯電化し、中間転写ベルト180の表面に移動し再付着する。すなわち、極性変化領域230では、中間転写ベルト180からハードローラー182へ移動するトナー210もあるが、中間転写ベルト180の表面に再付着するトナー210もあり、クリーニング性能が良くない。
一方、クリーニングニップNP前において、極性変化領域230と重ならない移動領域220の部分では、極性変化領域230よりも弱いクリーニング電界が形成される。そのため、トナー210は、中間転写ベルト180からハードローラー182へ移動した後、中間転写ベルト180の表面に再付着しない。よって、極性変化領域230と比べてクリーニング性能は良好である。しかし、移動領域220は極性変化領域230と大部分で重なっているため、ハードローラー182へ高い電圧を印加してクリーニング電界を形成させた場合、極性変化領域230におけるクリーニング性能の低下が大きく影響し、ハードローラー182の表面にトナー210を十分に吸着させることはできない。
図3(b)は、クリーニング対向ローラー184が、クリーニングニップが中間転写ベルト180の進行方向後方側にオフセットされた位置に形成されるように配置されている場合における移動領域220および極性変化領域230を示す。中間転写ベルト180の表面とハードローラー182とが当接するクリーニングニップNP付近には、極性変化領域230が形成される。上述したように、すなわち、極性変化領域230では、中間転写ベルト180からハードローラー182へ移動するトナー210もあるが、中間転写ベルト180の表面に再付着するトナー210もあり、クリーニング性能が良くない。
一方、クリーニングニップNP前において、極性変化領域230と重ならない移動領域220の部分では、極性変化領域230よりも弱いクリーニング電界が形成される。そのため、トナー210は、中間転写ベルト180からハードローラー182へ移動した後、中間転写ベルト180の表面に再付着しない。よって、極性変化領域230と比べてクリーニング性能は良好である。しかし、極性変化領域230と重ならない移動領域220の部分は、図3(a)に示す場合より小さい。これは、ハードローラー182が、中間転写ベルト180の進行方向において、クリーニングニップNPから見た後方側で中間転写ベルト180により巻き掛けられ、ハードローラー182の表面と中間転写ベルト180の表面との間における空隙が大きくなるからである。空隙が大きくなると、その空隙部分に形成されるクリーニング電界は弱くなり、トナー210は中間転写ベルト180からハードローラー182へ移動しにくくなる。よって、ハードローラー182へ高い電圧を印加してクリーニング電界を形成させた場合、極性変化領域230においてクリーニング性能の低下が発生するとともに、クリーニングニップ前の領域においても中間転写ベルト180からハードローラー182へ移動するトナー210の量が少なくなり、ハードローラー182の表面にトナー210を十分に吸着させることはできない。
図3(c)は、クリーニング対向ローラー184が、クリーニングニップNPが中間転写ベルト180の進行方向前方側にオフセットされた位置に形成されるように配置されている場合における移動領域220および極性変化領域230を示す。図3(c)に示す構成は、本実施の形態の構成である。
中間転写ベルト180の表面とハードローラー182とが当接するクリーニングニップNP付近には、極性変化領域230が形成される。上述したように、すなわち、極性変化領域230では、中間転写ベルト180からハードローラー182へ移動するトナー210もあるが、中間転写ベルト180の表面に再付着するトナー210もあり、クリーニング性能が良くない。
一方、クリーニングニップNP前において、極性変化領域230と重ならない移動領域220の部分では、極性変化領域230よりも弱いクリーニング電界が形成される。そのため、トナー210は、中間転写ベルト180からハードローラー182へ移動した後、中間転写ベルト180の表面に再付着しない。よって、極性変化領域230と比べてクリーニング性能は良好である。ここで、極性変化領域230と重ならない移動領域220の部分は、図3(a),(b)に示す場合より大きい。ハードローラー182が、中間転写ベルト180の進行方向において、クリーニングニップNPから見た前方側で中間転写ベルト180により巻き掛けられ、ハードローラー182の表面と中間転写ベルト180の表面との間における空隙が小さくなるからである。空隙が小さくなると、その空隙部分に形成されるクリーニング電界は弱くならず、トナー210は中間転写ベルト180からハードローラー182へ移動しやすくなる。よって、ハードローラー182へ高い電圧を印加してクリーニング電界を形成させた場合、極性変化領域230におけるクリーニング性能の低下は発生するものの、クリーニングニップNP前の移動領域220において中間転写ベルト180の表面上のトナー210のほとんどをハードローラー182へ移動させることができ(すなわち、極性変化領域230におけるクリーニング性能の低下の影響を最小限にでき)、ハードローラー182の表面にトナー210を十分に吸着させることができる。
また、本実施の形態では、クリーニング対向ローラー184は弾性層を有する。これにより、中間転写ベルト180の表面とハードローラー182とが当接するクリーニングニップは、図4(a)に示すように、クリーニング対向ローラー184が弾性層を有する場合におけるクリーニングニップ242は、クリーニング対向ローラー184が弾性層を有しない場合(例えば、金属ローラーである場合)におけるクリーニングニップ240よりも中間転写ベルト180の回転駆動方向において広くなる。よって、良好なクリーニング性能を得ることができる。
また、本実施の形態では、クリーニング対向ローラー184は、中間転写ベルト180を所定の圧力で押圧する。これにより、中間転写ベルト180の表面とハードローラー182とが当接するクリーニングニップは、図4(b)に示すように、中間転写ベルト180を所定の圧力で押圧する場合におけるクリーニングニップ252は、中間転写ベルト180を所定の圧力で押圧しない場合におけるクリーニングニップ250よりも中間転写ベルト180の幅方向(回転駆動方向と垂直な方向)において均一となる。よって、良好なクリーニング性能を得ることができる。
また、本実施の形態では、クリーニング対向ローラー184は、中間転写ベルト180の回転に従動する。これにより、中間転写ベルト180のループ内側とクリーニング対向ローラー184との摺動性を確保することができ、中間転写ベルト180およびクリーニング対向ローラー184の寿命を延長させることができる。
なお、上記実施の形態では、電圧印加部190は、中間転写ベルト180上に残留するトナー210の正規帯電極性(マイナス)と逆極性であるプラスの電圧をハードローラー182に印加する例について説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、図5に示すように、電圧印加部190は、制御部200からの制御信号によって、中間転写ベルト180上に残留するトナー210の正規帯電極性(マイナス)と同極性であるマイナスの電圧をクリーニング対向ローラー184に印加しても良い。この場合、ハードローラー182は接地されている。このような構成によっても、中間転写ベルト180とハードローラー182との間には、中間転写ベルト180からハードローラー182に向かう方向の静電力が作用するクリーニング電界が形成される。
また、上記実施の形態では、クリーニング対向ローラー184がクリーニング対向部材として機能する例について説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、クリーニング対向部材として非回転部材を用いることもできる。要は、中間転写ベルト180を挟んでハードローラー182に対向して配設され、ハードローラー182との間にクリーニングニップを形成するものであれば良い。
また、上記実施の形態では、中間転写ベルト180が転写部材として機能する例について説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、転写部材として2次転写ベルトを用いることもできる。中間転写ベルト上のトナー像を記録紙に転写するための2次転写ベルトにおいては、中間転写ベルト上において記録紙間に対応する箇所に付着し、転写動作によっても記録紙に転写されること無く2次転写ベルトに付着したトナーを、本発明を適用すれば適切に除去することが可能である。
その他、上記実施の形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化の一例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその要旨、またはその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
100 画像形成装置
110 原稿読取部
120 操作表示部
130 画像処理部
135 画像書込部
140 画像形成部
150 搬送部
160 定着部
171 通信部
172 記憶部
175 クリーニング装置
180 中間転写ベルト
182 ハードローラー
184 クリーニング対向ローラー
186 スクレーパー
188 押圧バネ
190 電圧印加部
200 制御部
201 CPU
202 ROM
203 RAM
210 トナー

Claims (7)

  1. 転写部材と、
    導電性を有し、前記転写部材上に残留するトナーを静電力によって除去するクリーニングローラーと、
    前記転写部材を挟んで前記クリーニングローラーに対向して配設され、前記クリーニングローラーとの間にクリーニングニップを形成するクリーニング対向部材と、
    を備え、
    前記クリーニング対向部材は、前記クリーニングニップが前記転写部材の進行方向前方側にオフセットされた位置に形成されるように配置されているクリーニング装置。
  2. 前記クリーニング対向部材は、弾性層を有するローラーである請求項1に記載のクリーニング装置。
  3. 前記クリーニング対向部材は、前記転写部材を所定の圧力で押圧する請求項1または2に記載のクリーニング装置。
  4. 前記クリーニング対向部材は、前記ベルト部材の回転に従動するローラーである請求項1〜3の何れか1項に記載のクリーニング装置。
  5. 前記クリーニングローラーは、所定値以上の硬度を有し、
    前記クリーニングローラーの表面に付着しているトナーを掻き取るスクレーパーを備える請求項1〜4の何れか1項に記載のクリーニング装置。
  6. 前記クリーニングローラーまたは前記クリーニング対向部材に電圧を印加することによって、前記転写部材上のトナーが前記クリーニングローラーの表面に移動するように前記クリーニングローラーと前記転写部材との間に電界を形成させる電圧印加部を備える請求項1〜5の何れか1項に記載のクリーニング装置。
  7. 請求項1〜6の何れか1項に記載のクリーニング装置を備える画像形成装置。
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