JP2013228474A - 光変調導波路 - Google Patents

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  • Optical Modulation, Optical Deflection, Nonlinear Optics, Optical Demodulation, Optical Logic Elements (AREA)

Abstract

【課題】本発明は、ヘテロ界面における2次元キャリアガスの発生を抑制し、電界変調が2次元キャリアガスによって阻害されることなく所望の電界変調動作を得ることができる光変調導波路を提供する。
【解決手段】本発明に係る光変調導波路は、基板、窒化物系半導体バッファ層、下部窒化物系半導体クラッド層、窒化物系半導体光導波層及び上部窒化物系半導体クラッド層が順次積層された光変調導波路であって、第1の電極部及び第2の電極部が、前記窒化物系半導体光導波層の両側面を挟み込むように形成され、前記上部窒化物系半導体クラッド層は、リセス溝を有することを特徴とする。
【選択図】図3

Description

本発明は、窒化物半導体で構成された光変調導波路に関する。
高速光通信システムや光情報処理システムにおけるキーデバイスの1つとして光変調導波路がある。光変調導波路としては、例えば、LiNbO(LN)等の誘電体を用いた光変調導波路や、半導体を用いた光変調導波路が用いられている。LiNbO変調器は現在広く用いられている。しかしながら、LiNbO材料は導電性が無いため、印加電圧がシグナル電極とグラウンド電極の間でかけられる。その結果、電極間の距離は10数μm程度になり、光の変調に必要な屈折率の変化を得るには、3から5V程度の高い駆動電圧及び20〜40mm程度の電極長が必要となるため、消費電力が大きく、且つ光変調導波路の小型化を実現することができないという問題がある。
低消費電力化及び小型化を実現するため、特許文献1に示されるようなGaN系光導波路を有するn−i−n構造の半導体光変調導波路が提案された。図1は、特許文献1に示される光変調導波路の構成を示す。図1に示される光変調導波路100は、基板101上に、n−GaN電極層102、下部i−AlGaNクラッド層103、i−GaN光導波層104、上部i−AlGaNクラッド層105、及びn−GaN電極層106が順次積層されている。エッチングプロセスにより、n−GaN電極層102に至るまでエッチングを行い、ハイメサ導波路構造の光導波路を作製している。n−GaN電極層102上に電極107が形成され、n−GaN電極層106上に電極108が形成されている。
図1に示される光変調導波路100においては、電圧の印加は光が閉じ込められている厚さ1μm程度のn−GaN電極層102及び106間で行なわれるため、LiNbO変調導波路等に比べ、光の導波する領域に対して高密度な電界印加が可能である。このため、位相変調部の長さが3mm程度で駆動電圧が3V以下である、小型で低駆動電圧の光変調導波路を実現することが可能となる。
特開2011−186169号公報
O. Ambacher, 他12名、 "Two dimensional electron gases induced by spontaneous and piezoelectric polarization in undoped and doped AlGaN/GaN heterostructures", Journal of Applied Physics, 2000年1月1日、Vol. 87, No 1, p. 334-344.
窒化物半導体の成長は、一般にC面{0001}の法線方向であるC軸方向に進行するが、C軸方向に成長したGaN及びAlGaNの積層構造は、極めて強い分極効果によってヘテロ界面に2次元キャリアガスを発生する(非特許文献1を参照)。こうした分極効果による2次元キャリアガスの存在は、高電子移動度トランジスタへの応用などでは有用であるが、図2に示される光変調導波路においては、電界変調がAlGaN/GaN界面およびGaN/AlGaN界面における2次元キャリアガスにより阻害されるため、所望の変調動作を得られないという問題があった。
本発明は、以上の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、ヘテロ界面における2次元キャリアガスの発生を抑制し、電界変調が2次元キャリアガスによって阻害されることなく所望の変調動作を得ることができる、窒化物系半導体で構成された光変調導波路を提供することにある。
本発明の請求項1に記載の光変調導波路は、基板、窒化物系半導体バッファ層、下部窒化物系半導体クラッド層、窒化物系半導体光導波層及び上部窒化物系半導体クラッド層が順次積層された光変調導波路であって、第1の電極部及び第2の電極部が、前記窒化物系半導体光導波層の両側面を挟み込むように形成され、前記上部窒化物系半導体クラッド層は、リセス溝を有することを特徴とする。
本発明の請求項2に記載の光変調導波路は、本発明の請求項1に記載の光変調導波路であって、前記基板、前記窒化物系半導体バッファ層、前記下部窒化物系半導体クラッド層、前記窒化物系半導体光導波層及び前記上部窒化物系半導体クラッド層は、C軸方向に順次積層されていることを特徴とする。
本発明の請求項3に記載の光変調導波路は、本発明の請求項1又は2に記載の光変調導波路であって、前記窒化物系半導体光導波層と前記第1の電極部及び前記第2の電極部とのそれぞれの界面は、a面又はm面であることを特徴とする。
本発明の請求項4に記載の光変調導波路は、本発明の請求項1から3のいずれかに記載の光変調導波路であって、前記第1の電極部及び前記第2の電極部は、前記上部窒化物系半導体クラッド層にイオン注入することにより前記上部窒化物系半導体クラッド層から前記下部窒化物系半導体クラッド層までをn型化することにより形成されたn型イオン注入領域と、前記n型イオン注入領域上に形成された電極で構成されることを特徴とする。
本発明の請求項5に記載の光変調導波路は、本発明の請求項1から4のいずれかに記載の光変調導波路であって、導波路構造がリッジ導波路構造であることを特徴とする。
本発明の請求項6に記載の光変調導波路は、本発明の請求項1から5のいずれかに記載の光変調導波路であって、前記上部窒化物系半導体クラッド層上に、前記リセス溝を埋め込むように誘電体が形成されていることを特徴とする。
本発明に係る光変調導波路によると、上部窒化物系半導体層にリセス溝を設けることにより、電極間に電界を加えた場合であってもリセス溝付近の2次元キャリアガスの発生を抑制することができるため、リセス溝の深さを二次元キャリアガスが発生しない深さにすることにより、電界変調が2次元キャリアガスによって阻害されることなく所望の変調動作を得ることが可能となる。
従来技術に係るGaN系光導波路を有する光変調導波路の構成を示す図である。 参考実施例に係る窒化物系半導体光導波路を有する光変調導波路の構成を示す図である。 本発明の実施例1に係る窒化物系半導体光導波路を有する光変調導波路の構成を示す図である。 本発明の実施例2に係る窒化物系半導体光導波路を有する光変調導波路の構成を示す図である。 本発明の実施例3に係る窒化物系半導体光導波路を有する光変調導波路の構成を示す図である。 本発明の実施例4に係る窒化物系半導体光導波路を有する光変調導波路の構成を示す図である。 AlGaN/GaN界面に発生する2次元キャリアガス濃度と上部i−AlGaNクラッド層のAl組成及び層厚との関係を示すグラフである。
[参考実施例]
図2は、参考実施例に係る窒化物系半導体光導波路を有する光変調導波路200を例示する。図2には、基板201、窒化物系半導体バッファ層202、下部窒化物系半導体クラッド層203、窒化物系半導体光導波層204、及び上部窒化物系半導体クラッド層205がC軸方向に順次積層され、窒化物系半導体光導波層204のa面又はm面の両側面に窒化物系半導体光導波層204を挟み込むように電極206及び207が形成された光変調導波路200が示されている。
Figure 2013228474
しかしながら、窒化物系半導体光導波層204と下部窒化物系半導体クラッド層203との界面(以下、下部界面とする)、及び上部窒化物系半導体クラッド層205と窒化物系半導体光導波層204との界面(以下、上部界面とする)には分極電荷が存在し、特に、上部界面には2次元キャリアガスが発生することもある。そのため、電極206及び207が上部界面に触れるように形成されてしまうと、電極206及び207間に電流が流れてしまい、電界がかかりにくくなくなってしまうという問題がある。また、電極206及び207を下部界面及び上部界面に触れないように形成する、すなわち窒化物系半導体光導波層204の側面部分にのみ電極206及び207を形成することは技術的に非常に困難であるため、図2に示される光変調導波路200の現実的な実現可能性は非常に低い。
[実施例1]
図3は、本発明の実施例1に係る窒化物系半導体光導波路を有する光変調導波路300を示す。図3には、基板301、窒化物系半導体バッファ層302、下部窒化物系半導体クラッド層303、窒化物系半導体光導波層304及び上部窒化物系半導体クラッド層305がC軸方向に順次積層され、窒化物系半導体光導波層304のa面又はm面の両側面に窒化物系半導体光導波層304を挟み込むように電極306及び307が形成され、上部窒化物系半導体クラッド層305にリセス溝308が形成された光変調導波路300が示されている。ここで、窒化物系半導体光導波層304の側面とは、窒化物系半導体光導波層304において光が入射する面と垂直な面である。
非特許文献1に示されるように、AlGaN/GaN界面の2次元キャリアガス濃度は、上部i−AlGaNクラッド層のAl組成及び層厚によって決まり、Al組成及び層厚が厚いほど2次元キャリアガス濃度が高くなる。図7は、AlGaN/GaN界面に発生する2次元キャリアガス濃度と上部i−AlGaNクラッド層のAl組成及び層厚との関係を示すグラフである。図7には、上部i−AlGaNクラッド層のAl組成が0.1、0.05、及び0.03のそれぞれの場合における層厚との関係が示されている。図7に示されるように、層厚を薄くなるにしたがって徐々に2次元キャリアガス濃度は減少し、各Al組成ごとに、それぞれ所定の層厚以下で2次元キャリアガスが発生しなくなる。なお、図7においては、例示として上部i−AlGaNクラッド層のAl組成と2次元キャリアガス濃度との関係を示したが、上部窒化物系半導体クラッド層305においてはAlに限定されることなく他の材料であってもその組成によって2次元キャリアガス濃度は変化する。
本発明の実施例1に係る光変調導波路300においては、基板301、窒化物系半導体バッファ層302、下部窒化物系半導体クラッド層303、窒化物系半導体光導波層304及び上部窒化物系半導体クラッド層305をC軸方向に順次積層した後、エッチングプロセスにより側面がa面又はm面となるように窒化物系半導体バッファ層302に至るまでエッチングを行い、エッチングにより露出した両側面を挟み込むように電極306及び307を形成する。それにより、電極306及び307は、窒化物系半導体光導波層304と電極306及び307とのそれぞれの界面がa面又はm面となるように形成され、すなわち電極306と電極307との間の電界印加方向がa軸又はm軸方向となるように形成される。加えて、上部窒化物系半導体クラッド層305にリセスエッチングを施すことにより、リセス溝308が形成されている。
上部窒化物系半導体クラッド層305にリセス溝308を形成することにより、電極306及び307間に電界を加えた場合であってもリセス溝308付近の2次元キャリアガスの発生を抑制することができる。そのため、リセス溝308の深さを、リセス溝308付近の上部界面において2次元キャリアガスが発生しなくなる深さにすることにより電極306及び307間に電流を生じさせないことができる。従って、電極306及び307が下部界面及び上部界面に触れるように形成された場合であっても、電極306及び307間に電流を生じさせないことが可能となる。
ここで、リセス溝308の幅は、高電子移動度トランジスタ(HEMT)のゲート長と同程度、例えば数十nm〜100nmとすることが好ましい。リセス溝308の深さは、上部窒化物系半導体クラッド層305の材料の組成及び層厚に基づいて決定され、好ましくは、リセス溝308が形成された部分の上部窒化物系半導体クラッド層305の層厚を2次元キャリアガスが発生しない厚さとするようにリセス溝308の深さを決定することができる。例えば、上部窒化物系半導体クラッド層305のAl組成が0.03である場合、リセス溝308が形成された部分の上部窒化物系半導体クラッド層305の層厚を50nm以下とすることが好ましく、リセス溝308によって上部窒化物系半導体クラッド層305が部分的に完全に除去されていてもよい。
図3に示される光変調導波路300においては、電極306及び307が側面に形成されているが、上部窒化物系半導体クラッド層305上にそれぞれ形成することも可能である。この場合、電極306及び307は、上部窒化物系半導体クラッド層305上でa軸又はm軸方向に形成されていることが好ましい。
基板301は、例えばサファイア又はシリコンで構成することができる。窒化物系半導体バッファ層302は、例えば、i−GaN、i−AlN又はi−AlGaNなど、公知の窒化物半導体の結晶成長で用いる材料を用いることができる。望ましくは、窒化物系半導体バッファ層302と下部窒化物系半導体クラッド層303との間にリーク電流を生じさせないために高抵抗層とするのが望ましい。また、下部窒化物系半導体クラッド層303及び上部窒化物系半導体クラッド層305は、窒化物系半導体光導波層304よりも屈折率が小さく、かつバンドギャップが大きい窒化物系半導体であればよい。例えば、窒化物半導体クラッド層/窒化物半導体光導波層の組み合わせとしては、AlGaN/GaN、h−BN/GaN、GaN/InGaN、AlGaN/InGaN又はInAlN/GaNなどを用いることができ、どの材料も基本的には高抵抗なi層として用いればよい。結晶成長の容易さでは、i−AlGaN/i−GaNの組み合わせが好適である。
[実施例2]
図4は、本発明の実施例2に係る窒化物系半導体光導波路を有する光変調導波路400を示す。図4には、基板401、窒化物系半導体バッファ層402、下部窒化物系半導体クラッド層403、窒化物系半導体光導波層404、及び上部窒化物系半導体クラッド層405がC軸方向に順次積層され、窒化物系半導体光導波層404のa面又はm面の両側面に窒化物系半導体光導波層404を挟み込むように電極部420及び430が形成され、上部窒化物系半導体クラッド層405にリセス溝408が形成された光変調導波路400が示されている。電極部420は電極406及びn型イオン注入領域409で構成され、電極部430は電極407及びn型イオン注入領域410で構成される。基板、その他の各層を構成する材料は実施例1の場合と同様である。
図3に示される光変調導波路300はメサ型の導波路であったが、図4に示される光変調導波路400はリッジ型の導波路である。実施例2に係る光変調導波路400も実施例1に係る光変調導波路300と同様に、上部窒化物系半導体クラッド層405のリッジ導波路部分にリセスエッチングを施してリセス溝408を形成することにより、リセス溝408付近の上部界面において2次元キャリアガスの発生を抑制することができる。そのため、リセス溝408の深さを、リセス溝408付近の上部界面において2次元キャリアガスが発生しなくなる深さにすることにより電界の印加時に電極406及び407間に電流が流れないようにすることができる。
また、本発明の実施例2に係る光変調導波路400では、上部窒化物系半導体クラッド層405におけるリッジ導波路部分の両脇に、電極406及び407が形成されている。電極406及び407の下部の半導体部分は、上部窒化物系半導体クラッド層405から下部窒化物系半導体クラッド層403までn型ドーパントがイオン注入されており、それにより上部窒化物系半導体クラッド層405から下部窒化物系半導体クラッド層403までの各層がn型化されて、n型イオン注入領域409及び410が形成されている。n型ドーパントのイオン注入は、窒化物系半導体光導波層404とn型イオン注入領域409及び410とのそれぞれの界面がa面又はm面となるように行われる。
このように、窒化物系半導体光導波層404とn型イオン注入領域409及び410とのそれぞれの界面がa面又はm面となるようにn型イオン注入領域409及び410を形成し、n型イオン注入領域409及び410上に電極406及び407を形成することにより電極部420及び430を形成することにより、窒化物系半導体光導波層404に対してC面と直交するa軸又はm軸方向から電界を加えることができる。
[実施例3]
図5は、本発明の実施例3に係る窒化物系半導体光導波路を有する光変調導波路500を示す。図5には、基板501、窒化物系半導体バッファ層502、下部窒化物系半導体クラッド層503、窒化物系半導体光導波層504、及び上部窒化物系半導体クラッド層505がC軸方向に順次積層され、窒化物系半導体光導波層504の両側面に窒化物系半導体光導波層504を挟み込むようにa軸又はm軸方向に電極506及び507が形成され、上部窒化物系半導体クラッド層505にリセス溝508が形成され、リセス溝508を埋め込むように上部窒化物系半導体クラッド層505上に誘電体509が形成された光変調導波路500が示されている。基板、その他の各層を構成する材料は実施例1の場合と同様である。
実施例3に係る光変調導波路500は、誘電体509が形成されていること以外は実施例1に係る光変調導波路300と同様であるが、実施例1に係る光変調導波路300においてはリセス溝308があることにより光の導波に損失が生じる。実施例3に係る光変調導波路500においては、リセス溝508を埋め込むように誘電体509を上部窒化物系半導体クラッド層505上に形成することにより、光の損失を低減することができる。
ここで、誘電体509は、少なくともリセス溝508を埋め込むように形成されていればよく、光のフィールドの対称性を保つ観点からもリセス溝508のみを埋め込むように形成されることが好ましい。誘電体509としては、例えば絶縁物や有機ポリマーなどを使用することができるが、光の低損失化の観点からは、上部窒化物系半導体クラッド層505と同程度の屈折率を有する材料を使用することが好ましい。
[実施例4]
図6は、本発明の実施例4に係る窒化物系半導体光導波路を有する光変調導波路600を示す。図6には、基板601、窒化物系半導体バッファ層602、下部窒化物系半導体クラッド層603、窒化物系半導体光導波層604、及び上部窒化物系半導体クラッド層605がC軸方向に順次積層され、窒化物系半導体光導波層604のa面又はm面の両側面に窒化物系半導体光導波層604を挟み込むように電極部620及び630が形成され、上部窒化物系半導体クラッド層605にリセス溝608が形成され、リセス溝608を埋め込むように上部窒化物系半導体クラッド層605上に誘電体611が形成された光変調導波路600が示されている。電極部620は電極606及びn型イオン注入領域609で構成され、電極部630は電極607及びn型イオン注入領域610で構成される。基板、その他の各層、誘電体を構成する材料は実施例3の場合と同様である。
実施例4に係る光変調導波路600は、誘電体611が形成されていること以外は実施例2に係る光変調導波路400と同様であるが、実施例2に係る光変調導波路400においてはリセス溝408があることにより光の導波に損失が生じる。実施例4に係る光変調導波路600においては、実施例3の場合と同様に、上部窒化物系半導体クラッド層605と同程度の屈折率を有する誘電体611を、リセス溝608を埋め込むように上部窒化物系半導体クラッド層605上に形成することにより光の損失を低減することができる。
100、200、300、400、500、600 光変調導波路
101、201、301、401、501、601 基板
102、106 n−GaN電極層
202、302、402、502、602 窒化物系半導体バッファ層
103 下部i−AlGaNクラッド層
203、303、403、503、603 下部窒化物系半導体クラッド層
104 i−GaN光導波層
204、304、404、504、604 窒化物系半導体光導波層
105 上部i−AlGaNクラッド層
205、305、405、505、605 上部窒化物系半導体クラッド層
106、107、206、207、306、307、406、407、506、507、606、607 電極
308、408、508、608 リセス溝
409、410、609、610 n型イオン注入領域
509、611 誘電体

Claims (6)

  1. 基板、窒化物系半導体バッファ層、下部窒化物系半導体クラッド層、窒化物系半導体光導波層及び上部窒化物系半導体クラッド層が順次積層された光変調導波路であって、
    第1の電極部及び第2の電極部が、前記窒化物系半導体光導波層の両側面を挟み込むように形成され、
    前記上部窒化物系半導体クラッド層は、リセス溝を有することを特徴とする光変調導波路。
  2. 前記基板、前記窒化物系半導体バッファ層、前記下部窒化物系半導体クラッド層、前記窒化物系半導体光導波層及び前記上部窒化物系半導体クラッド層は、C軸方向に順次積層されていることを特徴とする請求項1に記載の光変調導波路。
  3. 前記窒化物系半導体光導波層と前記第1の電極部及び前記第2の電極部とのそれぞれの界面は、a面又はm面であることを特徴とする請求項1又は2に記載の光変調導波路。
  4. 前記第1の電極部及び前記第2の電極部は、前記上部窒化物系半導体クラッド層にイオン注入することにより前記上部窒化物系半導体クラッド層から前記下部窒化物系半導体クラッド層までをn型化することにより形成されたn型イオン注入領域と、前記n型イオン注入領域上に形成された電極で構成されることを特徴とする請求項1から3のいずれかにに記載の光変調導波路。
  5. 導波路構造がリッジ導波路構造であることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の光変調導波路。
  6. 前記上部窒化物系半導体クラッド層上に、前記リセス溝を埋め込むように誘電体が形成されていることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の光変調導波路。
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