JP2013228437A - 眼鏡レンズ、眼鏡レンズの製造方法および処理液 - Google Patents

眼鏡レンズ、眼鏡レンズの製造方法および処理液 Download PDF

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Abstract

【課題】軸ずれを起こすことなく、好適な玉型加工が可能で、後処理が簡単な眼鏡レンズ、眼鏡レンズの製造方法および当該眼鏡レンズの製造に用いることができる処理液を提供する。
【解決手段】レンズ基材と、前記レンズ基材の表面、または前記レンズ基材の表面に設けられた他の層に設けられた防汚層と、前記防汚層の表面にロジンを含む処理液を塗布して設けられたすべり防止層と、を含む、眼鏡レンズ。
【選択図】図1

Description

本発明は、眼鏡レンズ、眼鏡レンズの製造方法および処理液に関する。
眼鏡レンズは、使用に際し、手垢、指紋、汗、化粧料等の付着による汚れが目立ちやすく、汚れが取れ難いという問題がある。そこで、汚れ難く、あるいは汚れを拭き取りやすくするために、最表面に撥水性および撥油性の防汚層を設けることが行われている。
一方、眼鏡レンズは、眼鏡レンズを研削して眼鏡フレームに収める形状に加工(いわゆる玉型加工)されて使用される。玉型加工は、まず玉型加工機のチャックに眼鏡レンズの加工中心を吸着保持させる。或いは眼鏡レンズの加工中心を両側から押圧を加えて挟む。そして、摩擦力で眼鏡レンズを保持しながら眼鏡レンズの縁を砥石で研削する。しかしながら、撥水性および撥油性の防汚層は摩擦係数が著しく小さく、表面の滑りがよい。そのため、研削時に砥石の研削圧力によって眼鏡レンズがチャックに対して滑り、位置がずれてしまう軸ずれが生じ、正確な玉型加工ができないという問題があった。
そこで、特許文献1に記載されるように、レンズ表面に塩素化ポリプロピレン又は塩素化ポリエチレンからなる重合性の被膜を形成し、重合性の被膜上にレンズ加工用の両面テープを貼着することでチャックを固定し、レンズを保持させる玉型加工方法が知られている。
また、特許文献2には、乾燥したポリウレタンラテックス主体の組成物から成る仮コートを形成し、仮コート上に接着保持パッドなどを用いてレンズを保持させる玉型加工方法が記載されている。
特開2006−330677号公報 特開2009−538439号公報
しかしながら、特許文献1の被膜および特許文献2の仮コートは、いずれも重合性の膜であるため、玉型加工機で研削した際に、膜が研削されずに残り、残った膜により研削が妨げられるという問題があった。また、剥離した膜が玉型加工機の配管に詰まるという問題があった。さらに、眼鏡レンズの研削後、眼鏡レンズから膜を剥がす必要があり、後処理に手間がかかるという問題もあった。
本発明の目的は、軸ずれを起こすことなく、好適な玉型加工が可能で、後処理が簡単な眼鏡レンズ、眼鏡レンズの製造方法および当該眼鏡レンズの製造に用いることができる処理液を提供することにある。
本発明の一態様は、レンズ基材と、前記レンズ基材の表面、または前記レンズ基材の表面に設けられた他の層に設けられた防汚層と、前記防汚層の表面にロジンを含む処理液を塗布して設けられたすべり防止層と、を含む、眼鏡レンズである。
この構成によれば、眼鏡レンズが防汚層の表面にロジンを含む処理液を塗布して設けられたすべり防止層を含むので、玉型加工の際、軸ずれ防止テープ等を用いなくても眼鏡レンズを玉型加工機に保持可能であり、軸ずれを生じることなく加工できる。
また、本発明の一態様のすべり防止層は非重合性の膜であるため、眼鏡レンズとともに研削される。したがって、重合性の膜のように研削されずに残留することや、所定以上の面積で剥離して玉型加工機の配管に詰まることがない。したがって、すべり防止層が眼鏡レンズの研削の妨げとなることなく、眼鏡レンズを加工することができる。
さらに、ロジンは有機系極性溶媒に可溶であるため、玉型加工機から眼鏡レンズを取り外した後は、有機系極性溶媒で、例えば拭き取ることにより、簡単にすべり防止層を除去できる。したがって、軸ずれ防止テープや樹脂性の膜を剥がすといった後処理が不要になる。また、眼鏡レンズの表面に接着剤等が残留する、テープや膜を剥がす際に指紋等が付着するといった汚染を抑制することができる。
本態様において、前記防汚層は、フッ素化合物を含み、前記処理液は、フッ素系界面活性剤を含むことが好ましい。
防汚層は通常フッ素系化合物を含んで設けられる。防汚層の表面は、撥水性および撥油性がよいため、防汚層の表面に塗布した処理液がはじかれてしまうおそれがある。しかしながら、処理液がフッ素系界面活性剤を含んでいれば、フッ素系化合物を含む防汚層に対する処理液の密着性が高くなり、処理液がはじかれることなく、すべり防止層を形成することができる。
本態様において、前記処理液における前記ロジンの濃度は1質量%以上30質量%以下であることが好ましい。
ロジンの濃度が1質量%以上30質量%以下であれば、眼鏡レンズを玉型加工機で軸ずれを起こすことなく保持して、研削することができる。
本態様において、前記処理液における前記フッ素系界面活性剤の濃度は0.01質量%以上1質量%以下であることが好ましい。
フッ素系界面活性剤の濃度が、0.01質量%以上1質量%以下であれば、処理液と防汚層との密着性が十分となり、すべり防止層を好適に設けることができる。
本態様において、前記レンズ基材の外周面に前記処理液を塗布して設けられた第2すべり防止層をさらに含むことが好ましい。
第2すべり防止層がレンズ基材の外周面に設けられていれば、外周面においても滑りを防止できるので、レンズ基材を外周面において挟持して、滑ることなく容易に搬送できる。
ここで、外周面とは、コバ面とも言い、本態様のレンズ基材を用いた眼鏡レンズにおいて、物体側の面および眼球側の面と交差する面を言う。
一方、本発明の一態様は、レンズ基材の表面、または前記レンズ基材の表面に設けられた他の層の表面に防汚層を形成することと、前記防汚層の表面にロジンを含む処理液を塗布してすべり防止層を形成することと、前記すべり防止層が形成されたレンズ基材を保持して加工することと、を含む、眼鏡レンズの製造方法である。
この構成によれば、防汚層が形成されたレンズ基材にロジンを含む処理液を塗布してすべり防止層を形成するので、軸ずれ防止テープ等を用いなくても、例えば玉型加工機に眼鏡レンズを軸ずれを起こすことなく保持して加工できる。また、本態様のすべり防止層は非重合性の膜であるため、眼鏡レンズとともに研削される。したがって、重合性の膜のように研削されずに残留することや、所定以上の面積で剥離して玉型加工機の配管に詰まることがない。したがって、すべり防止層が眼鏡レンズの研削の妨げとなることがなく、眼鏡レンズを加工することができる。
さらに、本発明の一態様は、1質量%以上30質量%以下の濃度のロジンと、フッ素系界面活性剤と、を含む、処理液である。
この構成によれば、処理液を防汚層が設けられたレンズに塗布することで、すべり防止層を形成することができる。すべり防止層を形成させた場合、軸ずれ防止テープ等を用いなくても眼鏡レンズを玉型加工機に保持可能であり、軸ずれを生じることなく加工できる。
また、本態様の処理液をレンズに塗布してなるすべり防止層は非重合性の膜であるため、眼鏡レンズとともに研削される。したがって、重合性の膜のように研削されずに残留することや、所定以上の面積で剥離して玉型加工機の配管に詰まることがない。したがって、すべり防止層が眼鏡レンズの研削の妨げとなることがなく、眼鏡レンズを加工することができる。
本態様において、前記フッ素系界面活性剤の濃度は0.01質量%以上1質量%以下であることが好ましい。
この構成によれば、処理液と防汚層との密着性が十分となり、すべり防止層を好適に設けることができる。
本発明の一実施形態に係る眼鏡レンズの加工方法を示す図。 本発明の一実施形態に係る眼鏡レンズのすべり防止層に含まれるフッ素系界面活性剤の動的接触角を示したグラフ。 本発明の一実施形態に係る眼鏡レンズのすべり防止層に含まれるフッ素系界面活性剤の動的接触角を示したグラフ。
以下、本発明の眼鏡レンズ、眼鏡レンズの製造方法および処理液の実施の形態について説明するが、本発明は以下の実施の形態に限定されるものではない。
眼鏡レンズの玉型加工は、眼鏡フレームに収まる形状に眼鏡レンズの縁(外周面)を砥石で削る玉型加工である。このため、玉型加工は、縁摺り加工とも呼ばれる。玉型加工は眼鏡レンズを製造したレンズメーカーまたは眼鏡販売店で行われることが一般的である。
〔眼鏡レンズ〕
図1に示すように、本実施形態における眼鏡レンズ100(以下、単にレンズ100ともいう)は、眼鏡用のプラスチックレンズであり、物体側の面が凸面101で、眼球側の面が凹面102のメニスカスレンズである。
レンズ100において、レンズ基材110の凸面101および凹面102には防汚層120が設けられ、防汚層120の表面にすべり防止層130が設けられている。また、本実施形態においては、コバ面113(外周面)に第2すべり防止層131が設けられている。
レンズ基材110は、屈折率が1.60以上の透明な(光を透過する)プラスチック製であることが好ましい。レンズ基材110の材料としては、アクリル樹脂、チオウレタン系樹脂、チオエポキシ系樹脂、メタクリル系樹脂、アリル系樹脂、エピスルフィド系樹脂、ポリカーボネート系樹脂等が例示できる。薄型化の観点から、これらの中でも、チオウレタン系樹脂およびチオエポキシ系樹脂が好ましい。
防汚層120は、フッ素系化合物、例えば、含フッ素シラン化合物を含む厚さ10nm以下の撥水性や撥油性を有する層である。
すべり防止層130は、ロジン(松脂)と、界面活性剤と、溶媒とを含む処理液に防汚層120を形成したレンズ基材110を浸漬することにより設けられる。
ロジン(松脂)は、マツ科の植物の樹脂に含まれる樹脂酸の混合物である。ロジンに含まれる樹脂酸の主なものは、アビエチン酸、ネオアビエチン酸、パラストリン酸、ピマール酸、イソピマール酸、デヒドロアビエチン酸が挙げられる。ロジンは、採取方法によって、前記した樹脂酸の含有量が異なり、ロジンとしては、トールロジン、ガムロジン、ウッドロジンの3種に分類される。本実施形態においては、これらのロジンのいずれも用いることができる。
また、ロジンは、有機系極性溶媒に可溶かつ水に不溶な粉末である。ロジンは、有機系極性溶媒に可溶であるため、玉型加工後には、例えばアルコールなどを含ませた布で拭き取るだけで、簡単に取り除くことができ、後処理が容易である。また、レンズ100の玉型加工時には、研削によって生じる基材等の粉を除去するために水を用いるが、ロジンは水に不溶であるため、すべり防止層130が玉型加工中に溶けてなくなってしまうことがない。また、ロジンは天然樹脂であるため、取り扱いが容易である。
処理液に含まれるロジンの量としては、1質量%以上30質量%以下であることが好ましく、5質量%以上30質量%以下であることがより好ましく、8質量%以上20質量%以下であることが特に好ましい。ロジンの量が1質量%より少ないと、すべり防止層130が島状に形成され、均一な層にならなないため、滑り防止効果が得られないおそれがある。ロジンの量が30質量%よりも多いと、レンズ100を玉型加工機に保持した際に、すべり防止層130内で凝集破壊が起こり、軸ずれが生じる可能性がある。
界面活性剤としては、防汚層120への密着性が高いものが好ましい。本実施形態において、防汚層120は、フッ素系化合物を含む。したがって、すべり防止層130にフッ素系界面活性剤を用いれば、すべり防止層130と防汚層120との密着性が高くなり、すべり防止層を確実かつ均一に設けることができる。フッ素系界面活性剤としては、陰イオン性、陽イオン性又は非イオン性のものを使用することができる。
ここで、防汚層120との密着性は、拡張収縮法により防汚層120に対する処理液の動的後退接触角を測定することにより知ることができる。時間に対し、処理液の動的接触角が小さくなるほど、すべり防止層130と防汚層120との密着性が高くなる。フッ素系界面活性剤としては、処理液の動的接触角の最小値が10°以下となるものを用いることが好ましい。このようなフッ素系界面活性剤としては、オリゴマー型のものを用いることが好ましい。
さらに、処理液に含まれるフッ素系界面活性剤の量としては、0.01質量%以上1質量%以下であることが好ましく、0.05質量%以上1質量%以下であることがより好ましく、0.07質量%以上1質量%以下であることが特に好ましい。最も好ましくは0.07質量%以上0.5質量%以下である。フッ素系界面活性剤の量が0.01質量%よりも少ないと、フッ素系界面活性剤の効果を十分に得られず、すべり防止層130と防汚層120との密着性が十分でなくなるおそれがある。また、1質量%より多いとコストの面で不利になる可能性がある。コストの面からは、上限を0.5質量%以下とすることが、より好ましい。
溶媒としては、アルコール、アセトン等の有機系極性溶媒を用いることができ、特にエタノールを好適に用いることができる。なお、溶媒は処理液の塗布後、乾燥することにより蒸発するため、すべり防止層130にはほとんど含まれない。
なお、すべり防止層130は、防汚層120を形成したレンズ基材110に処理液を刷毛等を用いて塗布することにより設けてもよい。スピンコート法による塗布は、防汚層120により処理液がはじかれるため、塗布が困難となる可能性がある。
コバ面113に設けた第2すべり防止層131は、上記処理液を用いることにより、すべり防止層130と同様の方法で設けることができる。
また、防汚層120は、レンズ基材110の表面に設けられた他の層の表面に設けられてもよい。他の層は1層であっても、複数であってもよい。他の層の例としては、レンズ基材110と他の層または防汚層との密着性を向上させるプライマー層、レンズ100の耐衝撃性を向上させるハードコート層、防眩性を向上させる反射防止層等が挙げられる。
プライマー層は、極性を有する有機樹脂ポリマーと、酸化チタンを含有する金属酸化物微粒子とを含むコーティング組成物を用いて形成されることが好ましい。有機樹脂ポリマーとしては、ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、エポキシ樹脂、メラミン樹脂、ポリオレフィン樹脂、ウレタンアクリレート樹脂、エポキシアクリレート樹脂等の各種樹脂を使用することが可能である。
ハードコート層は、例えば、オルガノポリシロキサンを主成分とする光硬化性シリコーン組成物、アクリル系紫外線硬化型モノマー組成物、SiO、TiOなどの無機微粒子を有する無機微粒子含有熱硬化性組成物を用いて形成されることが好ましい。
反射防止層としては、例えば、多層からなる無機層が挙げられる。このような無機層としては、例えば、ハードコート層131側から順にSiO層/ZrO層/SiO層/ZrO層/SiO層の5層構造や、SiO層/TiO層/SiO層/TiO層/SiO層の5層構造がある。ただし、反射防止層は、有機層により構成されていてもよい。
〔眼鏡レンズの加工方法〕
図1に示すように、レンズ100を玉型加工機に保持する際には、レンズ100を玉型加工機のチャック2,3でレンズの光軸の両側からレンズ100を挟んで押圧する。ここで、レンズ100の凸面101側には、通常、傷防止と加工位置決めのためのレンズロックテープ4が貼着され、レンズ100の凸面101側のチャック3は、レンズロックテープ4を介してレンズ100表面を押圧している。そして、レンズ100をチャック2,3によって固定した状態で、眼鏡のフレーム形状のデータに基づいて砥石5を用いて玉型加工を行う。
ここで、レンズロックテープ4とチャック3との間には、図示しないレンズ保持部材が位置している。そして、チャック3がレンズ保持部材を介してレンズロックテープ4をチャック2側へ押圧し、チャック2がレンズ100をチャック3側へ押圧している。これにより、レンズ100の位置が、チャック2,3に対して固定されている。なお、玉型加工機のチャック2,3のそれぞれの中心位置は、レンズ100の加工中心に対応している。
図1のような構成を用いてレンズ100を玉型加工する方法は、以下の通りである。まず、レンズロックテープ4を、加工中心部分を覆うようにレンズ100の凸面101上に貼着する。そして、レンズロックテープ4上にレンズ保持部材を貼着する。次いで、レンズロックテープ4とレンズ保持部材とが設けられたレンズ100を、玉型加工機のチャック2とチャック3との間に挿入する。チャック2とチャック3とで、レンズ保持部材とレンズロックテープ4とレンズ100とを挟むことで、レンズ100の位置を固定する。この際、チャック2,3のそれぞれの中心位置が、レンズ100の加工中心に対応するように、チャック2,3とレンズ100との位置合わせをする。そして、回転している砥石5をレンズ100に接蝕させて、図1に示すようにレンズ100の玉型加工を行う。レンズ100のコバ面113には、第2すべり防止層131が設けられているので、レンズ100のコバ面113を持っても滑りにくく、搬送や取扱いが容易である。
フッ素系化合物として、例えば含フッ素シラン化合物を含む防汚層120は、従来の表面処理(防汚層)と比較して摩擦係数が非常に小さく、レンズロックテープの粘着力では十分に固定できない。したがって、玉型加工の際に、砥石5で削る際に砥石5の研削圧力によってレンズ100が滑ってチャック2,3に対して位置がずれてしまう(軸ずれが生じる)ため、正確な玉型加工ができないという問題がある。
これに対して、本実施形態のレンズ100では、最表面にすべり防止層130が設けられているため、チャック2,3に対して軸ずれすることなくレンズを保持して玉型加工ができる。
レンズ100の凸面101には、各種のレイアウトパターンが溶剤により除去可能なインキでマーキングされている。レイアウトパターンは、例えば、レンズ100の水平方向を示す水平基準線、遠用部の度数を測定する位置を示す遠用度数測定位置、近用部の度数を測定する位置を示す近用度数測定位置、フィッティングポイント、左右の識別記号等のレイアウト記号である。
これらのレイアウトパターンは、すべり防止層130の上に設けられることが好ましい。防汚層120が形成されているレンズ100上に印刷されたレイアウトパターンのマーキングは容易に剥離するので、玉型加工や枠入れをする際に参照することが困難な場合がある。レイアウトパターンをすべり防止層130の上に設けるとレイアウトパターンのインクがすべり防止層130に付着するので剥離しにくい。
なお、レンズロックテープ4を加工位置決めの用途に用いない場合、レンズロックテープ4を省略することも可能である。
また、本実施形態の上記レンズ保持部材は、レンズロックテープ4と接する側に、くい込み歯を有している。くい込み歯は、レンズロックテープ4にくい込むので、レンズ加工時にレンズ100の保持をより確実にする。ただし、レンズ加工の際のレンズ100の回転速度や、砥石5とレンズ100との摩擦によって生じるトルクの大小に応じて、レンズ保持部材のくい込み歯を省略してもよいし、レンズ保持部材そのものを省略してもよい。なお、レンズ保持部材の構造は、例えば実開平6−24852号公報に記載されている構成を採用することができる。
玉型加工が終了したら、レンズ100を玉型加工機から取り外す。
レンズ100は、すべり防止層130を有機系極性溶媒を含ませた布等で拭きとることにより、最表面に防汚層120が設けられ、フレームに装着できる形状の完成レンズとなる。
すべり防止層130を重合性の膜で形成した場合、玉型加工終了後に重合性の膜を剥がす必要がある。重合性の膜を剥がす際には、膜の一部が剥がれずにレンズ100表面に残留したり、膜を剥がす際にレンズ100に指紋や皮脂がつくなど、レンズ100を汚染する可能性がある。また、従来のように軸ずれ防止テープを用いた場合には、接着剤がレンズ100に残留する可能性がある。しかしながら、本実施形態のレンズ100では、すべり防止層130を拭きとるだけでよいので、レンズ100を汚染することなく、簡単にすべり防止層130を除去できる。また、重合性の膜は、加工前の取扱い時に膜全体が防汚層から剥がれてしまい、玉型加工ができなくなる場合もある。これに対し、本実施形態のすべり防止層130は重合性の膜ではないので、部分的に剥離することはあっても膜全体が剥離することはない。なお、軸ずれ防止テープは、レンズロックテープ4よりも粘着力の強いテープである。防汚層120の表面に軸ずれ防止テープを貼り、さらに軸ずれ防止テープの表面にレンズロックテープ4を貼り付けることで、レンズ100の軸ずれを抑制する。
本実施形態によれば、レンズ100が防汚層120の表面にすべり防止層130を備えるので、玉型加工の際、レンズ100を軸ずれ防止テープ等を用いなくても玉型加工機に保持可能であり、軸ずれを生じることなく加工できる。そして、すべり防止層130はレンズ100とともに研削されるので、重合性の膜ですべり防止層130を設けた場合のように、研削されない膜が研削の妨げになることや、所定以上の面積で剥離して玉型加工機の配管に詰まることもない。したがって、すべり防止層130がレンズ100の研削の妨げとなることなくレンズ100を加工することができる。さらに、ロジンは有機系極性溶媒に可溶であるため、有機系極性溶媒で拭き取れば、簡単にすべり防止層130を除去でき、後処理が簡単である。
さらに、処理液がフッ素系界面活性剤を含むので、防汚層120に対し、処理液の密着性が高くなり、処理液がはじかれることなく、すべり防止層130を好適に設けることができる。
さらに、処理液におけるロジンの濃度を1質量%以上30質量%以下としたので、レンズ100を玉型加工機で軸ずれを起こすことなく保持して、正確に玉型加工を行うことができる。
また、処理液におけるフッ素系界面活性剤の濃度を0.01質量%以上1質量%以下としたので、処理液と防汚層120との密着性が十分となり、すべり防止層130を好適に設けることができる。
さらに、第2すべり防止層131をレンズ基材110のコバ面113に設けたので、レンズ100のコバ面113を持っても滑りにくく、搬送や取扱が容易である。
なお、本発明は、次のように変更して具体化することも可能である。
上記実施形態では、すべり防止層130および第2すべり防止層131を設けたが、第2すべり防止層131は設けなくてもよい。また、上記実施形態では、凸面101と凹面102の両方にすべり防止層130を設けたが、どちらか一方の面だけにすべり防止層130を設けてもよい。ただし、より確実にレンズ100の軸ずれを防止するためには、両方の面にすべり防止層130を設けることが好ましい。
次に、本発明の実施例を示す。
(フッ素系界面活性剤の種類)
エタノールを主成分とする溶媒(日本アルコール販売株式会社製、ソルミックス(登録商標)AP−7)に各種フッ素系界面活性剤0.1質量%を添加した溶液を調製した。溶液をレンズに塗布し、接触角計(DM−700 協和界面科学株式会社製)を使用して、拡張収縮法により動的後退接触角を測定した。なお、フッ素系界面活性剤としては、以下のものを用いた。730FMは、710FLよりもフッ素含有量が少ない。
オリゴマー型フッ素系界面活性剤
710FL:株式会社ネオス製、フタージェント(登録商標)710FL
730FM:株式会社ネオス製、フタージェント730FM
図2は、プライマー層、ハードコート層、反射防止層が形成されたレンズ基材に防汚層としてHAMC(セイコーオプティカルプロダクツ株式会社製、ハイパーアメニティコート、「ハイパーアメニティー」は登録商標)形成した眼鏡レンズを用い、下記条件において接触角を測定した結果である。
A:フッ素系界面活性剤無添加
B:710FL添加
C:730FM添加
図3は、プライマー層、ハードコート層、反射防止層が形成されたレンズ基材に防汚層としてSH−HT(DON社製)を形成した眼鏡レンズを用い、下記条件において接触角を測定した結果である。
なお、EおよびF、GおよびHは、同じ条件で2度測定した結果を示す。
D:フッ素系界面活性剤無添加
EおよびF:710FL添加
GおよびH:730FM添加
図2、図3から、710FL、730FMのいずれのフッ素系界面活性剤も無添加の場合に比べて、動的後退接触角が小さくなる効果があることがわかる。すなわち、いずれのフッ素系界面活性剤もすべり防止層を設けるのに適している。
・実施例1〜37
(レンズの製造)
エタノールを主成分とする溶媒(日本アルコール販売株式会社製、ソルミックスAP−7)に、ロジン、フッ素系界面活性剤を添加し、表1および表2に示す処理液を調製した。
上記処理液を浸漬槽に入れ、等速引上げ装置にセットした。なお、浸漬槽はロジンの沈殿を防ぐため、絶えずマグネチックスターラーで攪拌した。
プライマー層、ハードコート層、反射防止層、および防汚層120を形成したレンズ100を治具に取り付け、10秒浸漬後、引上げ速度50mm/分で引き上げ、すべり防止層130のディッピングを行った。ディッピング後のレンズを加熱炉に入れ、50℃で30分間乾燥し、すべり防止層130を形成した。
すべり防止層130が形成されたレンズ100をレンズメータにセットし、処方に合わせて印点を打刻した。
その後、レンズ100の凸面101にレンズロックテープ4を貼着し、レンズ100を図1に示す様に玉型加工機(NIDEK株式会社製、LE−8080)に固定し、フレームデータに基づいて玉型加工を行った。詳細は、「軸ずれ」の項で説明する。
なお、レンズ100は眼鏡用プラスチックレンズ(レンズ基材110:「セイコースーパーソブリン」、防汚層120:「ハイパーアメニティコート」、セイコーオプティカルプロダクツ株式会社製)、度数S=−7.00D、C=−3.00Dを用いた。なお、ハイパーアメニティコートは含フッ素シラン化合物を含む。
実施例のレンズ100について、濡れ性および軸ずれを以下の方法で評価した。評価結果を表1、2に示す。
(濡れ性)
ディッピング後のレンズ100の状態を目視観察することによって評価した。
A:ほぼレンズ全面が濡れる。
B:レンズ周縁部のみ弾く。
C:レンズ周縁部に加えて面内にも弾く部分がある。
(軸ずれ)
本評価は、玉型加工機を用いてレンズ100を所定のフレーム形状に研削加工する際、チャック部(レンズを加工機の軸と固定している部位)とレンズ表面との間の滑りによって生ずる軸ズレ発生の有無を観察することによって行った。
まず、すべり防止層が形成されたレンズ100をチャック2,3にセットした。この時、乱視が入っているレンズ100は乱視軸が規定の方向(例えば180°)となるように固定した。また、乱視が入っていないものは、レンズ100の光学中心を通る直線をレンズ100に書いた。そして、直線の方向が規定の方向(例えば180°)となるよう固定した。眼鏡のフレームを準備し、フレーム形状のデータに基づいてレンズ100を玉型加工した。
玉型加工後のレンズ100をフレームに枠入れし、レンズメータを用いて乱視軸のずれ角度を測定した。レンズの光学中心を通る直線を書いたレンズ100については、直線とレンズ100の光軸を通り、かつ、フレームの水平方向に平行な直線とのずれ角度を測定した。ずれ角度は、2°以下であることが好ましく、1°以下であることがより好ましい。2°を越えると、装用者の処方に合った眼鏡とならないおそれがある。
・比較例1〜4
実施例において、フッ素系界面活性剤を添加せず表1に示す処理液を調製した以外は、実施例と同様にレンズを製造し、実施例と同様に濡れ性および軸ずれを評価した。各比較例のロジン濃度は表1の通りである。結果を表1に示す。
・比較例5
すべり防止層を設けないレンズを準備し、上述の実施例と同様に濡れ性および軸ずれを評価した。結果を表1に示す。
・実施例38〜46
実施例13〜21において、フッ素系界面活性剤の種類を変更し、表2に示す処理液を調製した以外は、実施例13〜21と同様にレンズ100を製造し、上述の方法で濡れ性および軸ずれを評価した。結果を表2に示す。

表1および表2に示すように、すべり防止層を設けた実施例1〜46においては、すべり防止層のない比較例5に比べてずれ角度が数倍改善していることがわかる。
比較例1〜4は、処理液にフッ素系界面活性剤を添加しなかったので、レンズ面内にも処理液が弾かれる部分があり、すべり防止層を適切に形成することができなかった。そのため、すべり防止層のない比較例5と同程度に軸ずれが生じた。一方、フッ素系界面活性剤を添加した実施例1〜46における軸ずれは比較例1〜4の半分以下に抑えられた。
実施例13のようにフッ素系界面活性剤の濃度が小さすぎる場合には、ロジン濃度が十分であってもレンズ周縁部に加えて面内にも処理液を弾く部分があり、軸ずれが生じてしまった。実施例34〜37のようにロジン濃度が小さすぎる場合、レンズ周縁部に加えて面内にも処理液を弾く部分があり、すべり防止層がレンズ全面に形成されず、島状に形成されてしまった。そのため、十分に滑りを防止することができず、チャック2,3に対して軸ずれが生じてしまった。
また、ロジン濃度が異なる各実施例を比較すると、ロジン濃度が小さいほど、軸ずれが大きくなる傾向があることがわかる。例えば、ロジン濃度が8%の実施例22〜25と、ロジン濃度が5%の実施例26〜29とでは、界面活性剤の濃度が0.01%〜0.1%の範囲において、実施例26〜29の方が軸ずれが1°大きくなっている。すなわち、表1より、ロジン濃度は1%以上であることが好ましく、8%以上であることがより好ましい。ロジン濃度が30%の実施例1〜4は、いずれも軸ずれが2°以下で合格の範囲であり、すべり防止層を好適に形成できるが、ロジン濃度が20%の実施例5〜8と比較すると、軸ずれが増加する傾向が見られた。これは、高濃度のロジンによって膜内で凝集破壊が生じることに起因する。したがって、ロジン濃度は30%以下であれば良いが、20%以下とすることがより好ましい。
また、フッ素系界面活性剤730FMは、710FLと比較してフッ素含有量が少ない。そのため、ロジン濃度10%の処理液において、710FLを添加した場合には、0.01質量%以上で濡れ性の評価がAまたはBとなった(実施例14〜21)が、730FMを添加した場合には、0.07質量%以上で濡れ性の評価がAまたはBとなった(実施例43〜46)。
・参考例1〜18
実施例13〜21において、フッ素系界面活性剤の種類を非オリゴマー型フッ素系界面活性剤に変更し、表2に示す処理液を調製した以外は、実施例1と同様にレンズを製造し、実施例13〜21と同様に濡れ性および軸ずれを評価した。結果を表3に示す。
非オリゴマー型フッ素系界面活性剤
222F:株式会社ネオス製、フタージェント222F
208G:株式会社ネオス製、フタージェント208G
・比較例6〜14
実施例1において、フッ素系界面活性剤の代わりにフッ素を含有していない界面活性剤(スルホコハク酸ラウリル硫酸ナトリウム)を用いて、表3に示す処理液を調整した以外は、実施例と同様にレンズを製造し、実施例と同様に濡れ性を評価した。結果を表3に示す。
表3の参考例1〜18に示すように、非オリゴマー型フッ素系界面活性剤を添加したロジン濃度10質量%の処理液では、フッ素系界面活性剤の濃度を1質量%まで高くしても、レンズ面内にも処理液が弾かれる部分があり、すべり防止層を適切に形成することができなかった。
また、表3の比較例6〜14に示すように、フッ素を含有していない界面活性剤を添加したロジン濃度10質量%の処理液においても、界面活性剤の濃度を1質量%まで高くしても、レンズ面内にも処理液が弾かれる部分があり、すべり防止層を適切に形成することができなかった。
100…レンズ(眼鏡レンズ)、110…レンズ基材、120…防汚層、130…すべり防止層、131…第2すべり防止層

Claims (8)

  1. レンズ基材と、
    前記レンズ基材の表面、または前記レンズ基材の表面に設けられた他の層に設けられた防汚層と、
    前記防汚層の表面にロジンを含む処理液を塗布して設けられたすべり防止層と、
    を含む、眼鏡レンズ。
  2. 前記防汚層は、フッ素化合物を含み、
    前記処理液は、フッ素系界面活性剤を含む、請求項1に記載の眼鏡レンズ。
  3. 前記処理液において、前記ロジンの濃度は1質量%以上30質量%以下である、請求項1または請求項2に記載の眼鏡レンズ。
  4. 前記処理液において、前記フッ素系界面活性剤の濃度は0.01質量%以上1質量%以下である、請求項2または請求項3に記載の眼鏡レンズ。
  5. 前記レンズ基材の外周面に前記処理液を塗布して設けられた第2すべり防止層をさらに含む、請求項1から請求項4のいずれかに記載の眼鏡レンズ。
  6. レンズ基材の表面、または前記レンズ基材の表面に設けられた他の層の表面に防汚層を形成することと、
    前記防汚層の表面にロジンを含む処理液を塗布してすべり防止層を形成することと、
    前記すべり防止層が形成されたレンズ基材を保持して加工することと、
    を含む、眼鏡レンズの製造方法。
  7. 1質量%以上30質量%以下の濃度のロジンと、
    フッ素系界面活性剤と、
    を含む、処理液。
  8. 前記フッ素系界面活性剤の濃度は0.01質量%以上1質量%以下である、請求項7に記載の処理液。
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