JP2013224859A - 液面検出装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】フロートの変更自由度を高めることと液面検出範囲の要求特性を満たすことを両立させる。
【解決手段】タンク2内の液面3aの高さに応じてタンク2内で上下運動するフロート40と、フロート40の動きがアーム50を介して伝達されることによる可動部30の可動に応じた、液面3aの高さに対応する電気信号を出力するセンサ部60と、を備え、アーム50は、フロート40が保持される保持部52を備え、フロート40は、複数に分割されたフロート部材42から構成され、複数のフロート部材42の相互は結合可能に構成され、複数のフロート部材42が結合されることでアーム50の保持部52の軸方向長さを占めるように、各フロート部材42の個々の寸法が設定される。
【選択図】図3
【解決手段】タンク2内の液面3aの高さに応じてタンク2内で上下運動するフロート40と、フロート40の動きがアーム50を介して伝達されることによる可動部30の可動に応じた、液面3aの高さに対応する電気信号を出力するセンサ部60と、を備え、アーム50は、フロート40が保持される保持部52を備え、フロート40は、複数に分割されたフロート部材42から構成され、複数のフロート部材42の相互は結合可能に構成され、複数のフロート部材42が結合されることでアーム50の保持部52の軸方向長さを占めるように、各フロート部材42の個々の寸法が設定される。
【選択図】図3
Description
本発明は、液面検出装置に関する。
従来、車両のタンクに貯蔵される燃料等の液面の高さを検出するために、液面検出装置が利用されている。
液面検出装置の一種として特許文献1に開示の装置は、タンク内に固定されるボディと、ボディに対して回転中心線周りに回転可能なロータと、液面の高さに応じてタンク内で上下運動するフロートと、フロートとロータとを結合する線状のアームとを備えている。こうした液面検出装置では、アームを介してフロートの上下運動をロータの回転運動に変換することで、液面高さに応じたロータの回転角度を回転センサにより検出している。
しかし、特許文献1に開示の装置では、複雑な形状等、タンクの仕様によっては、上下運動するフロートにタンクが干渉することが想定される。フロートにタンクが干渉すると、フロートの上下運動の範囲と実質一致することになる液面検出の範囲に関して、要求特性を犠牲にすることとなってしまう。そこで、フロートに対してタンクを干渉させないためには、タンクの仕様毎にフロート全体の形状を変更しなければならない。
本発明は、以上説明した問題に鑑みてなされたものであって、その目的は、タンクの仕様に応じたフロートの変更自由度を高めることと、液面検出範囲の要求特性を満たすこととを両立した液面検出装置を、提供することにある。
本発明は、 タンク(2)内の液面(3a)の高さに応じてタンク内で上下運動するフロート(40)と、フロートの動きがアーム(50)を介して伝達されることによる可動部(30)の可動に応じた、液面の高さに対応する電気信号を出力するセンサ部(60)と、を備え、アームは、フロートが保持される保持部(52)を備え、フロートは、複数に分割されたフロート部材(42)から構成され、複数のフロート部材の相互は結合可能に構成され、複数のフロート部材が結合されることでアームの保持部の軸方向長さを占めるように、各フロート部材の個々の寸法が設定される。
このような本発明によると、フロートは、複数に分割されて保持部の軸方向長さを占めて相互に結合可能なフロート部材から構成されるため、それらフロート部材を組み合わせることによりフロートの形状を自由に設定することができる。そのため、タンクの形状が異なるものであっても、自由な形状のフロートにより、タンクに対してフロートが干渉することを抑制できる。フロートの上下運動の範囲が制限されないので、フロートの上下運動の範囲と実質一致した液面検出の範囲に関して要求特性を満たすことが、可能となる。
以上の如き本発明によれば、タンクの形状に対してフロートの干渉を抑制して、液面検出範囲の要求特性を満たした液面検出装置を提供できるのである。
また、本発明は、タンク内の液面の高さに応じてタンク内で上下運動するフロートと、タンクに固定されるボディ(20)と、ボディに対して回転中心線周りに回転可能な可動部と、フロートと可動部とを結合してフロートの上下運動を可動部の回転運動に変換する線状のアームと、液面の高さに応じた可動部の回転角度を検出するセンサ部とを、備え、アームは、水平方向に沿ってフロートを貫通して保持する保持部を、有し、フロートは、保持部が貫通する軸方向に互いに結合される複数のフロート部材(42、42a、42b、42c、42d、42e、242)を、有し、各フロート部材において軸方向の寸法は、予め決められた標準寸法に設定され、各フロート部材は、軸方向の両端面に結合部(43、43a、44、44a)を有し、軸方向に結合されるフロート部材の結合部同士は、凹凸嵌合しており、各フロート部材の横断面形状は、製品形状として想定された複数の形状のうち、選択されたいずれかの形状である。
このような本発明によると、製品形状として想定された複数の横断面形状のうち選択されたいずれかの形状を有する複数の標準部材は、結合部同士の凹凸嵌合により互いに軸方向に連結されることで、アームのうち当該軸方向に貫通する保持部に保持されるフロートとなる。これによれば、タンクの仕様に応じて各標準部材の横断面形状を選択することで、フロート全体の形状を自由に設定できるので、フロートへのタンクの干渉を抑制して、フロートの上下運動の範囲と実質一致した液面検出の範囲に関して要求特性を満たすことが、可能となる。
さらに本発明では、各標準部材の軸方向寸法は予め決められた標準寸法に設定されるため、それら標準部材を結合して構成されるフロートの場合、標準部材の結合数を調整することで、要求浮力を容易に満たすことができる。また、標準部材の結合数を可及的に多くすることで、各標準部材の横断面の断面積を低減できるので、これによっても、フロートの上下運動の範囲と実質一致した液面検出の範囲に関して要求特性を満たすことが、可能となる。
以上の如き本発明によれば、タンク仕様及び要求浮力に応じたフロートの変更自由度を高めることと、液面検出範囲の要求特性を満たすこととを、両立させることができるのである。
以下、本発明の複数の実施形態を図面に基づいて説明する。尚、各実施形態において対応する構成要素には同一の符号を付すことにより、重複する説明を省略する場合がある。各実施形態において構成の一部分のみを説明している場合、当該構成の他の部分については、先行して説明した他の実施形態の構成を適用することができる。また、各実施形態の説明において明示している構成の組み合わせばかりではなく、特に組み合わせに支障が生じなければ、明示していなくても複数の実施形態の構成同士を部分的に組み合せることができる。
(第一実施形態)
図1に示すように本発明の第一実施形態による燃料レベルゲージとしての液面検出装置1は、車両の燃料タンク2に取付けられ、燃料タンク2内に貯留される燃料3の液面3aの高さを検出し、車両のコンビネーションメータ(図示しない)等に向けて検出結果を出力する。
図1に示すように本発明の第一実施形態による燃料レベルゲージとしての液面検出装置1は、車両の燃料タンク2に取付けられ、燃料タンク2内に貯留される燃料3の液面3aの高さを検出し、車両のコンビネーションメータ(図示しない)等に向けて検出結果を出力する。
(基本構成)
以下、第一実施形態の液面検出装置1の基本構成を説明する。液面検出装置1は、ボディ20、可動部30、フロート40、アーム50、センサ部60及び配線70等を備えている。
以下、第一実施形態の液面検出装置1の基本構成を説明する。液面検出装置1は、ボディ20、可動部30、フロート40、アーム50、センサ部60及び配線70等を備えている。
ボディ20は、樹脂により略矩形板状に形成され、本体部21及び支持軸22を有している。本体部21は、燃料タンク2の内部に固定されている。支持軸22は、可動部30に同軸上に嵌合することにより、可動部30を回転中心線Oまわりに回転可能に軸受している。
可動部30は、樹脂により略円盤状に形成され、マグネット31を内蔵している。マグネット31は、ボディ20の支持軸22を径方向に挟んだ両側に、それぞれ配置されている。各マグネット31は、それぞれ着磁されていることにより、両者間に磁界を常時発生させながら可動部30と共に回転する。
フロート40は、燃料3よりも比重が小さなゴム乃至は樹脂によりブロック状に形成されることにより、燃料タンク2内において燃料3の液面3aに浮遊可能となっている。フロート40には、その略重心を通るように貫通孔41が円筒孔状に形成されている。フロート40は、燃料タンク2内の液面3aの高さに応じて上下運動する。
アーム50は、ステンレス鋼等の金属により、横断面が円形の長手線状に形成されている。アーム50の一端部は、可動部30に固定されることで、当該可動部30と一体に回転する固定部51を形成している。アーム50の他端部は、フロート40の貫通孔41を任意の上下位置で水平方向に沿って貫通することで、当該フロート40を保持する保持部52を形成している。
以上の構成により、フロート40と可動部30とを結合するアーム50は、燃料3の液面3aに追従するフロート40の上下運動を、可動部30の回転運動に変換する。
センサ部60は、磁電変換素子62及び三つのターミナル61を有している。例えばホール素子又は磁気抵抗素子等である磁電変換素子62は、支持軸22内に封止保持されている。磁電変換素子62は、各マグネット31間に発生する磁界を感知することにより、それらマグネット31と一体回転する可動部30の回転運動に応じた電気信号を出力する。ここで可動部30の回転角度は、液面3aの高さに対応したフロート40の上下運動に追従する物理量となることから、磁電変換素子62の出力信号は、実質的に当該液面3aの高さを表す電気信号となる。
三つのターミナル61は、磁電変換素子62へ稼動電圧を供給する入力端子、磁電変換素子62へ接地電圧を供給する接地端子、並びに磁電変換素子62から出力される電気信号を外部へ送信する出力端子のうちいずれかとして、機能する。
(特徴)
以下、第一実施形態による液面検出装置1の特徴的構成につき、詳細に説明する。
(特徴)
以下、第一実施形態による液面検出装置1の特徴的構成につき、詳細に説明する。
図1〜3に示すようにフロート40は、ゴム乃至は樹脂等により形成された複数のフロート部材42を保持部52の軸方向長さを占めるように相互に結合することにより、構成されている。
各フロート部材42は、軸方向の両端面にそれぞれ結合部43、44を有している。各フロート部材42において一方の結合部43は、一端面から軸方向外側に突出する凸状であり、本実施形態では、軸方向に沿った縦断面にて矩形形状を有している。また、各フロート部材42において他方の結合部44は、他端面から軸方向内側に凹む凹溝状であり、本実施形態では、軸方向に沿った縦断面にて矩形形状を有している。さらに、各フロート部材42の双方の結合部43、44には、保持部52を軸方向に貫通させる貫通孔41が、それぞれ開口している。こうした構成下、各フロート部材42の凸状の結合部43は、軸方向に隣接するフロート部材42の端面と重なる箇所にて凹状の結合部43と凹凸嵌合することにより、当該隣接部材42との結合状態で保持部52に保持されている。
図4に示すように、各フロート部材42の軸方向寸法については、予め決められた共通の標準寸法Lに設定されている。一方、各フロート部材42において軸方向に直角な断面である横断面の形状については、製品形状として図4の各分図(a)〜(e)の如き複数の形状が、予め想定されている。例えば図4(a)、(b)に示すフロート部材42a、42bは、それぞれ矩形の横断面を有しているが、それら横断面の断面積の大きさが互いに異なっている。図4(c)に示すフロート部材42cは、扇形の横断面を有していることにより、所定角度を挟む二平面47、48を形成している。図4(d)、(e)に示すフロート部材42dは、共に円形の横断面を有していることにより、重心に略一致する当該円形の中心に貫通孔41を形成している。但し、図4(e)に示すフロート部材42eについては、両端面のうちいずれか一端面に向かって先細りとなるテ―パ部45を、有している。
このようなフロート部材42の中から本実施形態では、燃料タンク2の仕様に応じた形状を横断面に有するものを、フロート40の要求浮力に応じた体積を満たす個数だけ選択して、結合させている。
例えば、図5に示す製品構成では、矩形横断面の大きさが互いに等しい三つのフロート部材42aを、互いに結合させている。これは、フロート40の任意の上下位置において、フロート40に干渉する部分が燃料タンク2に存在していない場合に、採用可能である。
また、図6に示す製品構成では、一対のフロート部材42aの間に、それらフロート部材42aよりも矩形横断面の大きさが小さいフロート部材42bを、結合させている。これは、燃料タンク2の下面に補強リブ等の凸状部2aが存在する仕様の場合、当該凸状部2aがフロート40と接触することを避けるためである。
さらに、図7に示す製品構成では、一対のフロート部材42dの間に、それらフロート部材42dの円形横断面とは異なる扇形横断面のフロート部材42cを、結合させている。これは、燃料タンク2の上面及び下面にそれぞれ凸状部2c、2aが存在する仕様の場合、それら凸状部2c、2aがフロート40と接触することを避けるためである。ここで特に、フロート部材42cの二平面47、48のなす角度は、図7に実線及び二点鎖線で示す如く、それら二平面47、48がそれぞれ可動部30の回転に伴って凸状部2c、2aに沿うように、当該回転の角度に応じて予め決められている。
またさらに、図8に示す製品構成では、互いに結合させた二つのフロート部材42dのうち一方に対して、それらフロート部材42dとは円形横断面の大きさが等しいフロート部材42eを、テーパ部45とは反対側にて結合させている。これは、燃料タンク2において上下面間を繋ぐ周壁面に凸状部2bが存在する仕様の場合、当該凸状部2bがフロート40と接触することを避けるためである。
以上のようにして複数のフロート部材42が結合されてなるフロート40は、それらフロート部材42がフロート部材42a〜42eのいずれである場合でも、図5〜8に示すように、保持部52に設けられた一対の挟持部53間に軸方向に挟持されている。ここで、軸方向に離間した箇所に設けられる挟持部53のうち一方は、保持部52に対して折り曲げられた屈曲部53aである。この屈曲部53aは、軸方向に接触するフロート部材42の凹溝状の結合部44aに、嵌合している。これに対し、挟持部53の他方は、保持部52の先端部を圧潰してなる圧潰部53bである。この圧潰部53bは、軸方向に接触するフロート部材42の凸状の結合部43aとの間にワッシャー54を挟持した状態で、当該結合部43aに対してかしめ固定されている。
(作用効果)
このような液面検出装置1によると、フロート40は、複数に分割されて相互に結合可能なフロート部材42から構成されるため、複数のフロート部材42を組み合わせることによりフロート40の形状を自由に設定することができる。そのため、燃料タンク2の形状が異なるものであっても、自由な形状のフロート40により、燃料タンク2に対してフロート40が干渉することを抑制する。これにより、フロート40の上下運動の範囲と実質一致した液面検出の範囲に関して要求特性を満たすことが、可能となる。
(作用効果)
このような液面検出装置1によると、フロート40は、複数に分割されて相互に結合可能なフロート部材42から構成されるため、複数のフロート部材42を組み合わせることによりフロート40の形状を自由に設定することができる。そのため、燃料タンク2の形状が異なるものであっても、自由な形状のフロート40により、燃料タンク2に対してフロート40が干渉することを抑制する。これにより、フロート40の上下運動の範囲と実質一致した液面検出の範囲に関して要求特性を満たすことが、可能となる。
以上の如き本発明によれば、タンク2の形状に対してフロート40の干渉を抑制して、液面検出範囲の要求特性を満たした液面検出装置1を提供できるのである。
また、各フロート部材42の個々の寸法は、保持部52の軸方向長さを占めて相互に結合可能に設定されているため、各フロート部材42を確実に保持部52に対して納めてフロート40を構成することができる。ここで、保持部52の軸方向長さは、フロート部材42の結合数に応じて保持部52を切断することで調整可能であり、調整された保持部52の軸方向長さを占めるように複数のフロート部材42を結合させる。これによれば、フロート40の軸方向長さよりも長い保持部52による燃料タンク2との無駄な干渉を抑制することが可能となる。
さらに、製品形状として想定された複数の横断面形状のうち選択されたいずれかの形状を有する複数のフロート部材42、(42a、42b、42c、42d、42e)は、結合部43、44同士の凹凸嵌合により互いに軸方向に結合されることで、アーム50のうち当該軸方向に貫通する保持部52に保持されるフロート40を、構成する。これによれば、燃料タンク2の仕様に応じて各フロート部材42の横断面形状を選択することで、フロート40全体の形状を自由に設定できるので、フロート40への燃料タンク2の干渉を抑制して、フロート40の上下運動の範囲と実質一致した液面検出の範囲に関して要求特性を満たすことが、可能となる。
さらに第一実施形態では、各フロート部材42の軸方向寸法は予め決められた標準寸法Lに設定されるため、それらフロート部材42を結合して構成されるフロート40の場合、フロート部材42の結合数を調整することで、要求浮力を容易に満たすことができる。また、フロート部材42の結合数を可及的に多くすることで、各フロート部材42の横断面の断面積を低減できるので、これによっても、フロート40の上下運動の範囲と実質一致した液面検出の範囲に関して要求特性を満たすことが、可能となる。
さらに、軸方向寸法を標準寸法Lに設定された複数のフロート部材42を組み合わせることで任意の種類の燃料タンク2の形状に適したフロート40を構成する。その結果、フロート40全体を任意の燃料タンク2の形状に合わせて生産する場合と比較して、フロート部材42の種類を少なくして、フロート40の型償却費用を抑えて安価にフロート40を生産可能となる。
以上の如き第一実施形態によれば、燃料タンク2仕様に応じたフロート40の変更自由度を高めることと、液面検出範囲の要求特性を満たすこと及び安価に生産することを両立させることができるのである。
また、結合部43、44同士の結合されるフロート部材42が軸方向に重なる箇所にて凹凸嵌合されるので、それらフロート部材42の横断面形状に関わらず確実な凹凸嵌合を実現できる。これによれば、フロート部材42の横断面形状を自由に選択してフロート40の変更自由度を高めつつ、フロート部材42同士が分離することで燃料タンク2の干渉を受ける事態を抑制することが、可能となる。
加えて、横断面形状の大きさは、軸方向に結合されるフロート部材42同士において互いに異なるため、それらフロート部材42の横断面形状を複雑な燃料タンク2の形状に合わせて選択することができる。したがって、フロート40に対する燃料タンク2の干渉抑制効果が向上する。
また加えて、フロート部材42cの外周面における二平面47、48は、可動部30の回転角度に応じて決まる角度をなすため、それら二平面47、48の一方及び他方をそれぞれ、可動部30の回転に伴って燃料タンク2の上面の凸状部2c及び下面の凸状部2aに沿わせることが可能となる。これによれば、フロート40のうち二平面47、48を有するフロート部材42cの外周面を、燃料タンク2の上面の凸状部2c及び下面の凸状部2aに可及的に近接させて、可動部30の回転角度の範囲、ひいては液面検出の範囲を広げることができる。したがって、液面検出範囲に関する要求特性を満たす上で有利となる。
さらに加えて、フロート部材42d、42eの横断面形状は、保持部52により中心を貫通される円形であるため、要求浮力を得るための断面積を与える横断面において外周縁までの径が周方向に均一となる。そのため、要求浮力を得るための断面積を与える横断面において外周縁までの径が不均一であるために外周縁の出っ張りが生じる形状と比べて、可動部30の任意の回転位置で外周縁が燃料タンク2と接触し難くなる。したがって、フロート40に対する燃料タンク2の干渉抑制効果が向上する。
また、フロート部材42eにおけるテーパ部45は、両端面のうち少なくとも一端面に向かって先細りとなることで、燃料タンク2の一部分が内部に突出する凸状部2bであっても、当該凸状部2bには接触し難くなる。したがって、フロート40に対する燃料タンク2の干渉抑制効果が向上する。
さらに、複数のフロート部材42は、軸方向において離間箇所に設けられた一対の挟持部53により挟持される。ここで、互いに固定されて軸方向の離間を抑制される。
さらに加えて、保持部52の各挟持部53と接触する結合部43a、44aのうち少なくとも一方である凹溝状の結合部44aに、挟持部53が嵌合することで、当該凹溝状結合部44aを有するフロート部材42も、それに直接的乃至は間接的に結合される他のフロート部材42も、保持部52まわりの回転を規制され得る。これによれば、フロート部材42が保持部52まわりに回転することで燃料タンク2の干渉を受ける事態を抑制することが、可能となる。
(第二実施形態)
図9に示すように、本発明の第二実施形態は第一実施形態の変形例である。第二実施形態の各フロート部材242には、凸状の結合部43と凹状の結合部44とが、それぞれ二つずつ設けられている。これにより、一フロート部材242の各結合部43は、軸方向に隣接するフロート部材242の端面と重なる箇所にて、それぞれ対応する結合部44と凹凸嵌合している。尚、このような第二実施形態では、挟持部53のうち屈曲部53aは、凸状の結合部43間の凹溝部244aに嵌合しており、また、挟持部53のうち圧潰部53bは、凹状の結合部44間の凸部243bにワッシャー54を介してかしめ固定されている。
図9に示すように、本発明の第二実施形態は第一実施形態の変形例である。第二実施形態の各フロート部材242には、凸状の結合部43と凹状の結合部44とが、それぞれ二つずつ設けられている。これにより、一フロート部材242の各結合部43は、軸方向に隣接するフロート部材242の端面と重なる箇所にて、それぞれ対応する結合部44と凹凸嵌合している。尚、このような第二実施形態では、挟持部53のうち屈曲部53aは、凸状の結合部43間の凹溝部244aに嵌合しており、また、挟持部53のうち圧潰部53bは、凹状の結合部44間の凸部243bにワッシャー54を介してかしめ固定されている。
これによれば、各フロート部材242の軸方向の両端面には、それぞれ結合部43、44が複数ずつ形成されているため、それらフロート部材242同士を複数個所での凹凸嵌合により結合することができる。こうした複数個所での結合により、結合強度が上がるので、これによれば、フロート部材242同士が分離することで燃料タンク2の干渉を受ける事態を抑制することが可能となる。
(他の実施形態)
以上、本発明の複数の実施形態について説明したが、本発明は、それらの実施形態に限定して解釈されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の実施形態及び組み合わせに適用することができる。
以上、本発明の複数の実施形態について説明したが、本発明は、それらの実施形態に限定して解釈されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の実施形態及び組み合わせに適用することができる。
具体的には、第一実施形態及び第二実施形態において結合部43、44は、図10に変形例(図10は第一実施形態の変形例)を示すように、凸状の先端部又は凹溝状の底部を湾曲させることで、軸方向に沿った縦断面にて所謂蒲鉾状に形成してもよい。
また、第一実施形態及び第二実施形態においては、図11に変形例(図11は第一実施形態の変形例)を示すように、少なくとも一つのフロート部材42の両端面双方に、凹状の結合部44を設けてもよい。あるいは、図12に変形例(図12は第一実施形態の変形例)を示すように、少なくとも一つのフロート部材42の両端面双方に、凸状の結合部43を設けてもよい。
さらに、第一実施形態及び第二実施形態においては、少なくとも一つのフロート部材42の両側にテーパ部45を設けてもよい。さらにまた、第一実施形態及び第二実施形態においては、二つのフロート部材42もしくは4つ以上のフロート部材42を結合させてもよい。加えて、第一実施形態及び第二実施形態においては、フロート部材42のうち特にフロート部材42c、42d、42eの二つ以上を用いて、フロート40を構成してもよい。また、結合部43、44の凹凸は格子状に形成されていてもよいし、結合部43、44の凹凸深さは浅くても深くてもよい。また、第一実施形態及び第二実施形態においては、可動部30は、回転式に限定される必要はなく、液面3aによって可動部30が上下動する形式の液面検出装置1であってもよい。さらに、第一実施形態及び第二実施形態においては、センサ部60は、アーム50の動きに連動して可動接点が摺動接点上を滑動することで液面3aに対応した電気抵抗値変化を発生する抵抗検出方式であってもよい。加えて、第一実施形態及び第二実施形態においては、フロート部材42は、必ずしも軸方向寸法が標準寸法Lに設定されたフロート部材42a〜42eに限定されず、軸方向寸法が各々設定された複数のフロート部材42を用いて、保持部52の軸方向長さを占めるように相互に結合してもよい。さらに、フロート部材42同士は、凹凸嵌合に代えて、回転螺子止め方式で結合してもよい。加えて、円筒形状のフロート部材42d同士(それぞれの径は同じであっても異なるものであってもよい)、もしくは、フロート部材42d、42eをそれぞれ互いに組み合わせる場合の連結部43は、凹凸部を設けなくてもよい。また、本発明は、燃料タンク2以外のタンク内の液面3aを検出する装置に、適用してもよい。
1 液面検出装置、2 燃料タンク、2a、2b、2c 凸状部、3 燃料、3a 液面、20 ボディ、30 可動部、40 フロート、42、42a、42b、42c、42d、42e、242 フロート部材、43、43a、44、44a 結合部、45 テーパ部、50 アーム、53 挟持部、53a 屈曲部、53b 圧潰部、60 センサ部、243a 凸部、244a 凹溝部、L 標準寸法
Claims (10)
- タンク(2)内の液面(3a)の高さに応じて前記タンク内で上下運動するフロート(40)と、
前記フロートの動きがアーム(50)を介して伝達されることによる可動部(30)の可動に応じた、前記液面の高さに対応する電気信号を出力するセンサ部(60)と、を備え、
前記アームは、前記フロートが保持される保持部(52)を備え、
前記フロートは、複数に分割されたフロート部材(42)から構成され、
前記複数のフロート部材の相互は結合可能に構成され、
前記複数のフロート部材が結合されることで前記アームの前記保持部の軸方向長さを占めるように、前記各フロート部材の個々の寸法が設定されることを特徴とする液面検出装置。 - 前記タンクに固定されるボディ(20)を有し、
前記可動部は、前記ボディに対して回転中心線周りに回転可能とされており、
前記アームは、前記フロートと前記可動部とを結合して前記フロートの上下運動を前記可動部の回転運動に変換する線状の形態を有しており、
前記アームは、水平方向に沿って延び、前記フロートを貫通して保持する保持部を、有し、
前記フロートは、前記保持部の軸方向に貫通して該軸方向にとともに、互いに結合される複数のフロート部材(42、42a、42b、42c、42d、42e、242)から構成されており、
前記各フロート部材において前記軸方向の寸法は、予め決められた標準寸法に設定され、
前記各フロート部材は、前記軸方向の両端面に結合部(43、43a、44、44a)を有し、
前記軸方向に結合される前記フロート部材の前記結合部同士は、凹凸嵌合しており、
各前記フロート部材の横断面形状は、製品形状として想定された複数の形状のうち、選択されたいずれかの形状であることを特徴とする請求項1に記載の液面検出装置。 - 前記軸方向に結合される前記フロート部材の前記結合部同士は、それらフロート部材が軸方向に重なる箇所において、凹凸嵌合することを特徴とする請求項2に記載の液面検出装置。
- 前記軸方向に結合される前記フロート部材(42a、42b)同士において、前記横断面形状の大きさは、互いに異なることを特徴とする請求項2又は3のいずれか一項に記載の液面検出装置。
- 前記フロートは、前記保持部により位置決めされ、
少なくとも一つの前記フロート部材(42c)の外周面は、前記ロータの回転角度に応じて決まる角度をなす二平面(47、48)を、有することを特徴とする請求項2〜4のいずれか一項に記載の液面検出装置。 - 少なくとも一つの前記フロート部材(42d、42e)の前記横断面形状は、円形であり、前記保持部は、当該円形の中心を貫通していることを特徴とする請求項2〜5のいずれか一項に記載の液面検出装置。
- 少なくとも一つの前記フロート部材(42e)は、前記両端面のうち少なくとも一端面に向かって先細りとなるテーパ部(45)を、有することを特徴とする請求項2〜6のいずれか一項に記載の液面検出装置。
- 前記保持部は、前記軸方向に離間した箇所に一対の挟持部(53、53a、53b)を、有し、
複数の前記フロート部材(42、42a、42b、42c、42d、42e)は、それら挟持部により前記軸方向において挟持されていることを特徴とする請求項2〜7のいずれか一項に記載の液面検出装置。 - 各前記挟持部と接触する前記結合部のうち少なくとも一方の前記結合部(44a)は、前記挟持部が嵌合する凹溝状に、形成されることを特徴とする請求項8に記載の液面検出装置。
- 各前記フロート部材(242)は、前記結合部を前記両端面に複数ずつ有することを特徴とする請求項1〜9のいずれか一項に記載の液面検出装置。
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