JP2013222715A - ピックアップ方法およびピックアップ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】衝撃緩和部材(クッション材)等を追加したりすることなく、また、サイクルタイムが遅くなることなくチップをピックアップすることが可能なピックアップ方法およびピックアップ装置を提供する。
【解決手段】コレット13が下降してきてチップ11に接触した際には、押し上げ手段Mにて、チップ11はコレット13の押圧力よりも小さい押し上げ力にて押し上げられている。コレット13の下降とともに、チップ11は押し上げ手段Mによる押し上げ力に抗して、下降する。
【選択図】図1

Description

本発明は、ピックアップ方法およびピックアップ装置に関する。
半導体装置の製造においては、多数個の素子を一括して造り込まれたウェーハをダイシングして個々の半導体チップに分離し、これを一個ずつリードフレーム等の所定位置にボンディングするというチップボンディングの手法が採用されている。そして、このチップボンディングにはダイボンダ(ピックアップ装置)が用いられる(特許文献1)。
このようなダイボンダは、図5に示すように、供給部2の半導体チップ1を吸着するコレット3を有するボンディングアーム(図示省略)と、供給部2の半導体チップ1を観察する確認用カメラ(図示省略)と、ボンディング位置でリードフレーム4のアイランド部5を観察する確認用カメラ(図示省略)とを備える。
供給部2は半導体ウェーハ6(図6参照)を備え、半導体ウェーハ6が多数の半導体チップ1に分割されている。すなわち、ウェーハ6は粘着シート7(ダイシングシート)(図4参照)に貼り付けられ、このダイシングシート7が環状のフレームに保持される。そして、このダイシングシート7上のウェーハ6に対して、円形刃(ダイシング・ソー)等を用いて、個片化してチップ1を形成する。また、コレット3を保持しているボンディングアームは搬送手段を介して、ピックアップ位置とボンディング位置との間の移動が可能となっている。
また、このコレット3は、その下端面に開口した吸着孔を介してチップ1が真空吸引され、このコレット3の下端面にチップ1が吸着する。なお、この真空吸引(真空引き)が解除されれば、コレット3からチップ1が外れる。
次にこのダイボンダを使用したダイボンディング方法を説明する。まず、供給部2の上方に配置される確認用カメラにてピックアップすべきチップ1を観察して、コレット3をこのピックアップすべきチップ1の上方に位置させた後、矢印Aのようにコレット3を下降させてこのチップ1をピックアップする。その後、矢印Bのようにコレット3を上昇させる。
次に、ボンディング位置の上方に配置された確認用カメラにて、ボンディングすべきリードフレーム4のアイランド部5を観察して、コレット3を矢印C方向へ移動させて、このアイランド部5の上方に位置させた後、コレット3を矢印Dのように下降移動させて、このアイランド部5にチップ1を供給する。また、アイランド部5にチップを供給した後は、コレット3を矢印Eのように上昇させた後、矢印Fのように、ピップアップ位置の上方の待機位置に戻す。
すなわち、コレット3を、順次、矢印A、B、C、D、E、Fのように移動させることによって、ピックアップ確認用カメラの観察に基づいて位置決めされたチップ1をコレット3でピックアップし、このチップ1をアイランド部5に実装することになる。
ところで、ピックアップポジションにおいて、図4に示すように、粘着シート7を受けるステージ8と、このステージ8内に配置される突き上げピン9とを備えたものがある。
このような場合、図4(a)に示すように、チップ1の上方位置からコレット3を下降して、図4(b)(c)に示すように、チップ1に接触させ、その後、ステージ8の上面8aから所定量(m)だけ後退している突き上げピン9が上昇して、この突き上げピン9にて粘着シート7を突き破って、コレット3にて吸着しているチップ1を粘着シート7から剥離させることになる。
突き上げ時に、チップ1が回転もしくはずれる等を防止するため、図4(b)に示す状態では、コレット3は目標のチップ表面よりも僅か(例えば、10μm〜100μm程度)に下方にコレット3の下端面を位置させる。このため、図4(b)に示すように、コレット3がチップ1に接触するときには、ある程度の速度が残っている状態である。しかも、図4(b)に示すように、コレット3がチップ1に接触した後、この状態のまま、図4(c)に示すように、所定時間(t秒)の間、コレット3にてチップ1を押えることになる。
特開2000−68296号公報 特開2006−73631号公報
しかしながら、粘着シート7は、剛体であるステージ8にて受けられており、コレット3がチップ1に接触する際には、チップ1は衝撃を受けることになり、しかも、コレット3による押さえ付け状態が継続されることになる。このため、チップ1が損傷したり変形したりする。
そこで、チップ1の上方、例えば、50μmから300μmで下降速度を小さくして、接触時の衝撃力を緩和することを提案できる。しかしながら、下降速度を小さくすれば、サイクルタイムが遅くなり生産性が低下することになる。
また、チップ1側及び/又はコレット3側に衝撃緩和部材(クッション材)を配置することも提案できる。衝撃緩和部材を用いれば、装置全体の部品点数が増加するとともに、この装置の組立て時に衝撃緩和部材の配置作業を行う必要があり、生産性に劣ることになる。
そこで、本発明は斯かる実情に鑑み、衝撃緩和部材(クッション材)等を追加したりすることなく、また、サイクルタイムが遅くなることなくチップをピックアップすることが可能なピックアップ方法およびピックアップ装置を提供しようとするものである。
本発明のピックアップ方法は、粘着シート上のチップを、ピップアップ位置上方のコレットを下降させてこのコレットにて吸着してピップアップするピックアップ方法であって、コレットが下降して最下点に到達した際に、コレットがチップに接触するときは、コレットがチップに接触する際の押圧力よりも小さい押し上げ力にてチップ側を押し上げた状態で、コレットを下降させてチップに接触させるものである。
本発明のピックアップ方法によれば、コレットが下降してきて最下点に到達した際に、チップに接触した際には、チップはコレットの押圧力よりも小さい押し上げ力にて押し上げられており、コレットの下降とともに、チップは下降する。これによって、コレットの接触によるチップの衝撃を緩和することができる。しかも、チップはコレットの押圧力よりも小さい押し上げ力にて押し上げられているので、コレットとチップとの密接性が維持される。
また、コレットが下降してきて最下点に到達した際に、コレットとチップとの間に隙間が生じたときには、チップ側を押し上げてその隙間を無くすことができ、チップをコレットに吸着できる。
チップは粘着シートを介して突き上げピンにて押し上げられ、前記突き上げピンが下降することによって、コレットからのチップへの衝撃を緩和するものであってもよい。この際、前記突き上げピンは、粘着シートからのチップの剥離の際に用いるチップ突き上げピンであるのが好ましい。
チップが粘着されている粘着シートを、押し上げられた状態のステージにて受け、このステージが下降することによって、コレットからのチップへの衝撃を緩和するものであってもよい。
本発明のピックアップ装置は、粘着シート上のチップを、ピップアップ位置上方のコレットを下降させてこのコレットにて吸着してピップアップするピックアップ装置であって、チップ側を押し上げる押し上げ手段を備え、この押し上げ手段は、コレットが下降して最下点に到達した際に、コレットがチップに接触するときは、コレットがチップに接触する際の押圧力よりも小さい押し上げ力にてチップ側を押し上げた状態で、コレットを下降させてチップに接触させるものである。
本発明のピックアップ装置は、コレットが下降して最下点に到達した際に、コレットがチップに接触するときは、押し上げ手段にて、チップはコレットの押圧力よりも小さい押し上げ力にて押し上げられており、コレットの下降とともに、チップは押し上げ手段による押し上げ力に抗して、下降する。これによって、コレットの接触によるチップの衝撃を緩和することができる。しかも、チップはコレットの押圧力よりも小さい押し上げ力にて押し上げられているので、コレットとチップとの密接性が維持される。
また、コレットが下降して最下点に到達した際に、コレットとチップとの間に隙間が生じたときには、押し上げ手段にてチップ側を押し上げてその隙間を無くすので、チップをコレットに吸着できる。
押し上げ手段を、粘着シートからのチップの剥離の際に用いるチップ突き上げピンにて構成することによって、ピックアップ装置として、従来のこの種の装置に別の部材を付加する必要がない。
前記押し上げ手段が、ステージと、ステージを押し上げる押し上げ機構とで構成したことによって、チップを平面状態に維持したまま押し上げることができる。また、コレットの下降によるチップの押し下げ時においてチップを平面状態に維持したまま押し下げることができる。
本発明では、コレットの接触によるチップの衝撃を緩和することができ、衝撃緩和部材(クッション材)等を追加したりすることなく、ピックアップ動作時のチップの割れ、損傷、及び変形等を有効に防止できる。しかも、下降速度を遅くする必要がなく、サイクルタイムの低下を防止できる。また、コレットとチップとの密接性が維持され、コレットによるチップの吸着が安定する。さらに、コレットが下降して最下位に達した際に、コレットとチップとの間に隙間が生じたとしても、チップ側の上昇で、チップをコレットに接触させることができ、コレットによるチップの吸着が可能となって、安定したピックアップ動作が可能となる。しかも、チップ側の上昇であるので、コレットとの接触時における衝撃を生じないようにできる。
チップ側の押し上げを突き上げピンにて構成するものでは、装置として別途押し上げ用の構造を形成する必要がなく、低コスト化を図ることができる。また、ステージを昇降させるものでは、チップを平面状態に維持したまま上下動させることができ、チップの割れ、損傷、及び変形等をより有効に防止できる。
本発明の実施形態を示すピックアップ方法を示す簡略断面図である。 前記ピックアップ方法の全体を示す簡略図である。 本発明の他の実施形態を示すピックアップ方法を示す簡略断面図である。 従来のピックアップ方法を示す簡略断面図である。 従来のピックアップ方法の全体を示す簡略図である。 チップを示す簡略斜視図である。
以下本発明の実施の形態を図1〜図3に基づいて説明する。
図2は本発明に係るピックアップ装置を示し、ピックアップ装置は、ウェーハから切り出されるチップ11を(ピックアップポジションP)にてコレット13にてピックアップして、リードフレームなどの基材12のボンディングポジションQに移送(搭載)するものである。ウェーハは、金属製のリング(ウェーハリング)に張設されたウェーハシート(粘着シート15)上に粘着されており、ダイシング工程によって、多数のチップ11に分断(分割)される。
コレット13は、移動機構(図示省略)にて、ピックアップポジションP上での矢印A方向の上昇および矢印B方向の下降と、ボンディングポジションQ上での矢印C方向の上昇および矢印D方向の下降と、ピックアップポジションPとボンディングポジションQとの間の矢印E、F方向の往復動とが可能とされる。移動機構は図示省略の制御手段にて前記矢印A、B、C、D、E、Fの移動が制御される。なお、移動機構としては、シリンダ機構、ボールねじ機構、モーターリニア機構等の種々の機構にて構成することができ,XYZθ軸ステージや、XYZθ方向に移動可能なロボットアーム等を使用することができる。制御手段は、例えば、CPU(Central Processing Unit)を中心としてROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)等がバスを介して相互に接続されたマイクロコンピューターである。なお、ROMには、CPUが実行するプログラムやデータが格納されている。
コレット13は、その下端面(吸着面)13aに開口する吸着用の吸着孔が形成され、この吸着孔に図外の真空発生器が接続されている。この真空発生器の駆動にて吸着孔のエアが吸引され、チップ11が真空吸引され、コレット13の下端面にチップ11が吸着する。なお、この真空吸引(真空引き)が解除されれば、コレット13からチップ11が外れる。真空発生器としては、例えば、高圧空気を開閉制御してノズルよりディフューザに放出して拡散室に負圧を発生させるエジェクタ方式のものを採用できる。
ピックアップポジションPには、図1に示すように、チップ11を押し上げる押し上げ手段Mが設けられている。すなわち、ピックアップポジションPには、粘着シート15を受けるステージ20と、このステージ20に配設される突き上げピン21とを備える。この場合、ステージ20は上下動せず、突き上げピン21が図示省略の上下動機構22およびこの上下動機構22を制御する制御手段23によって上下動する。このため、突き上げピン21でもって、押し上げ手段Mを構成することができる。
上下動機構22としては、ねじ軸とこのねじ軸に螺合するボールナットとを有するボルト・ナット機構、シリンダ機構、モーターリニア機構等にて構成できる。また、制御手段23としては、コレット13を制御する前記制御手段にて構成できるが、このコレット13を制御する制御手段と相違する制御手段(マイクロコンピュータ)にて構成してもよい。
次に前記のように構成されたピックアップ装置を用いたピックアップ方法を図1を用いて説明する。この際、コレット13が最下点に達したときに、コレット13とチップ11とが接触しないように、コレット13の下降量を制御する。例えば、5μm〜20μm程度の隙間を設けるようにする。このため、突き上げピン21を上昇させて、ピックアップすべきチップ11をステージ20から浮かした状態として、チップ11をコレット13に接触させる。これによって、コレット13によるチップ11の吸着を可能とする。
しかしながら、コレット13の最下点を設定したとしても、コレット13の下降の慣性等によって、設定した最下点よりも下降して、コレット13とチップ11とが接触するおそれがある。このため、コレット13が実際の最下点に達した際に、コレット13とチップ11とが接触する場合、図1(a)に示すように、突き上げピン21を上昇させて、ピックアップすべきチップ11をステージ20から所定量だけ浮かした状態とする。
この際、突き上げピン21の突き上げ力は、図1(b)に示すように、コレット13がチップ11に接触する際の押圧力よりも小さい押し上げ力である。すなわち、突き上げピン21の突き上げ力をF1とし、コレット13がチップ11に接触する際の押圧力をf1としたときに、F1<f1となる。
このため、図1(b)に示すように、コレット13が下降して、チップ11に接触すれば、この押圧力が突き上げピン21の突き上げ力に勝って図1(c)に示すように、突き上げピン21を矢印A1のように押し下げることになる。この場合の押し下げは、突き上げピン21の先端が、ステージ20の上面20aとほぼ同一高さとなるまでである。このため、コレット13によるチップ接触時に衝撃が緩和される。すなわち、衝撃の吸収量としてはSaとなり、F1≧f1か吸収量=0まで吸収動作が行われる。
前記実施形態では、突き上げピン21をサーボ上で、見かけ上剛性を小さくするようにして、衝撃を緩和させた。この場合、突き上げピン21を下側へ動作することで、力に対する変位量を大きくして、見かけ上の剛性を低下させることができる。
そして、図1(c)に示す状態では、チップ11がコレット13に吸着され、その後、突き上げピン21を再度上昇させて、この突き上げピン21にて粘着シート15を突き破るとともに、コレット13を上昇させることによって、コレット13にて吸着されているチップ11を粘着シート15から剥離させて、ピックアップする。ピックアップ後は、図2に示すように、ボンディングポジションQまで搬送して、チップ11をボンディングする。
前記実施形態において、図1(b)に示すように、コレット13とチップ11とが接触する際には、コレット13側が停止していても、上昇又は下降していてもよい。この際のコレット13側の速度としては、任意である。
本発明によれば、コレット13が下降してきて最下点に到達した際に、チップ11に接触した際には、チップ11はコレット13の押圧力よりも小さい押し上げ力にて押し上げられており、コレット13の下降とともに、チップ11は下降する。これによって、コレット13の接触によるチップの衝撃を緩和することができる。衝撃緩和部材(クッション材)等を追加したりすることなく、ピックアップ動作時のチップ11の割れ、損傷、及び変形等を有効に防止できる。しかも、下降速度を遅くする必要がなく、サイクルタイムの低下を防止できる。また、チップ11はコレット13の押圧力よりも小さい押し上げ力にて押し上げられているので、コレット11とチップ13との密接性が維持され、コレット13によるチップ11の吸着が安定する。さらに、コレット13が下降して最下位に達した際に、コレット13とチップ11との間に隙間が生じたとしても、チップ側の上昇で、チップ11をコレット13に接触させることができ、コレット13によるチップ11の吸着が可能となって、安定したピックアップ動作が可能となる。しかも、チップ側の上昇であるので、コレット13との接触時における衝撃を生じないようにできる。
チップ側の押し上げ手段Mを突き上げピン21にて構成ことができ、装置として別途押し上げ用の構造を形成する必要がなく、低コスト化を図ることができる。
図1に示すピックアップ装置では、押し上げ手段Mを突き上げピン21にて構成していたが、図3に示すように、ステージ20を用いてもよい。この場合、ステージ20が上下動機構(図示省略)を介して上下動が可能となっている。上下動機構としては、ねじ軸とこのねじ軸に螺合するボールナットとを有するボルト・ナット機構、シリンダ機構、モーターリニア機構等にて構成できる。また、この上下動機構は制御手段(図示省略)にて制御される。この場合の制御手段としては、コレット13を制御する前記制御手段にて構成できるが、このコレット13を制御する制御手段と相違する制御手段(マイクロコンピュータ)にて構成してもよい。
次に図3に示すピックアップ装置を用いたピックアップ方法を説明する。この場合も、コレット13が最下点に達したときに、コレット13とチップ11とが接触しないように、コレット13の下降量を制御する。例えば、5μm〜20μm程度の隙間を設けるようにする。このため、ステージ20を上昇させて、チップ11をコレット13に接触させる。これによって、コレット13によるチップ11の吸着を可能とする。
コレット13が実際の最下点に達した際に、コレット13とチップ11とが接触する場合、図3(a)に示すように、ピックアップすべきチップ11上にコレット13を位置させ、この状態において、ステージ20を上昇させておく。この場合、図3(b)に示すように、コレット13がチップ11に接触する際の押圧力よりも小さい押し上げ力である。すなわち、ステージ20の突き上げ力をF2とし、コレット13がチップ11に接触する際の押圧力をf2としたときに、F2<f2となる。
このため、図3(b)に示すように、コレット13が下降して、チップ11に接触すれば、この押圧力がステージ20の押し上げ力に勝って図3(c)に示すように、ステージ20を押し下げることになる。このため、コレット13によるチップ接触時に衝撃が緩和される。すなわち、衝撃の吸収量としてはSaとなる。
そして、図3(c)に示す状態では、チップ11がコレット13に吸着され、その後、突き上げピン21を上昇させて、この突き上げピン21にて粘着シート15を突き破るとともに、コレット13を上昇させることによって、コレット13にて吸着されているチップ11を粘着シート15から剥離させて、ピックアップする。ピックアップ後は、図2に示すように、ボンディングポジションQまで搬送して、チップ11をボンディングする。
このように、ステージ20を上下動させるものであっても、コレット13の接触によるチップ11の衝撃を緩和することができる。すなわち、この図3に示すピックアップ装置を用いたヒップアップ方法であっても、前記図1に示すピックアップ装置を用いたヒップアップ方法と同様の作用効果を奏する。
また、ステージ20を昇降させるものでは、チップ11を平面状態に維持したまま上下動させることができ、チップ11の割れ、損傷、及び変形等をより有効に防止できる。
以上、本発明の実施形態につき説明したが、前記実施形態に限定されることなく種々の変形が可能であって、例えば、図1(a)に示す突き上げピン21の突き上げ量としては、この突き上げによって、粘着シート15を突き破らない程度であって、かつ、図1(c)に示すように、突き上げピン21が押し下げらされた際に、チップ11の割れ、損傷、及び変形等を有効に防止できるものであればよい。また、突き上げ量や押し上げ力として、一定のものであっても、ピックアップするチップ11の種類や粘着シートの材質、肉厚寸法等に応じて種々変更できるものであってよい。
また、チップ11にコレット13が接触する際に、図1に示すピックアップ装置では、突き上げピン21を押し下げられ、図3に示すピックアップ装置ではステージ20が押し下げられるものであったが、突き上げピン21及びステージ20が押し下げられるものであってもよい。また、突き上げピン21として、前記実施形態では、一枚のチップ11に対して1本であったが、一枚のチップ11に対して2本以上であってもよい。さらに、コレット13として複数個備えたものであってもよい。
11 チップ
13 コレット
15 粘着シート
20 ステージ
21 ピン
M 押し上げ手段

Claims (9)

  1. 粘着シート上のチップを、ピップアップ位置上方のコレットを下降させてこのコレットにて吸着してピップアップするピックアップ方法であって、
    コレットが下降して最下点に到達した際に、コレットがチップに接触するときは、コレットがチップに接触する際の押圧力よりも小さい押し上げ力にてチップ側を押し上げた状態で、コレットを下降させてチップに接触させることを特徴とするピックアップ方法。
  2. コレットが下降して最下点に到達した際に、コレットとチップとの間に隙間が生じたときには、チップ側を押し上げてその隙間を無くすことを特徴とする請求項1に記載のピックアップ方法。
  3. チップは粘着シートを介して突き上げピンにて押し上げられ、前記突き上げピンが下降することによって、コレットからのチップへの衝撃を緩和することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のピックアップ方法。
  4. 前記突き上げピンは、粘着シートからのチップの剥離の際に用いるチップ突き上げピンであることを特徴とする請求項3に記載のピックアップ方法。
  5. チップが粘着されている粘着シートを、押し上げられた状態のステージにて受け、このステージが下降することによって、コレットからのチップへの衝撃を緩和することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のピックアップ方法。
  6. 粘着シート上のチップを、ピップアップ位置上方のコレットを下降させてこのコレットにて吸着してピップアップするピックアップ装置であって、
    チップ側を押し上げる押し上げ手段を備え、この押し上げ手段は、コレットが下降して最下点に到達した際に、コレットがチップに接触するときは、コレットがチップに接触する際の押圧力よりも小さい押し上げ力にてチップ側を押し上げた状態で、コレットを下降させてチップに接触させることを特徴とするピックアップ装置。
  7. 前記押し上げ手段は、コレットが下降して最下点に到達した際に、コレットとチップとの間に隙間が生じたときには、チップ側を押し上げてその隙間を無くすことを特徴とする請求項6に記載のピックアップ装置。
  8. 押し上げ手段を、粘着シートからのチップの剥離の際に用いるチップ突き上げピンにて構成し、前記突き上げピンが下降することによって、コレットからのチップへの衝撃を緩和することを特徴とする請求項6又は請求項7に記載のピックアップ装置。
  9. 前記押し上げ手段を、チップが粘着されている粘着シートを受けるステージと、コレットがチップに接触する際の押圧力よりも小さい押し上げ力にて前記ステージを押し上げる押し上げ機構とで構成し、このステージが下降することによって、コレットからのチップへの衝撃を緩和することを特徴とする請求項6又は請求項7に記載のピックアップ装置。
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