JP2013221289A - 残留折損ボルトの取り出し方法 - Google Patents

残留折損ボルトの取り出し方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2013221289A
JP2013221289A JP2012092584A JP2012092584A JP2013221289A JP 2013221289 A JP2013221289 A JP 2013221289A JP 2012092584 A JP2012092584 A JP 2012092584A JP 2012092584 A JP2012092584 A JP 2012092584A JP 2013221289 A JP2013221289 A JP 2013221289A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bolt
broken
sleeper
broken bolt
female screw
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2012092584A
Other languages
English (en)
Inventor
Tadayuki Iifushi
忠幸 飯伏
Hideyuki Horii
英幸 堀井
Eiji Tanaka
鋭児 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
HANKYU HANSHIN RAILWAY TECHNOLOGIES KK
Original Assignee
HANKYU HANSHIN RAILWAY TECHNOLOGIES KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by HANKYU HANSHIN RAILWAY TECHNOLOGIES KK filed Critical HANKYU HANSHIN RAILWAY TECHNOLOGIES KK
Priority to JP2012092584A priority Critical patent/JP2013221289A/ja
Publication of JP2013221289A publication Critical patent/JP2013221289A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Machines For Laying And Maintaining Railways (AREA)

Abstract

【課題】コンクリートまくらぎの埋込雌ネジ栓に残留したボルトの折損部分を、まくらぎの損傷もなく、簡便かつ迅速に取り出す鉄道用コンクリートまくらぎにおける残留折損ボルトの取出工法を提供する。
【解決手段】まくらぎに設けられた埋込雌ネジ栓16の内部に残留するボルト頭部の欠損した折損ボルトをまくらぎより取り出すにあたり、(1)折損ボルト上方の雌ネジ空間に、中央ガイド孔31を設けた削孔ガイド治具30を設置し、該ガイド孔31をとおしてドリル32にて残留折損ボルトの上面よりボルト芯部分を削孔する工程、(2)形成された折損ボルトの削孔内に当該ボルトとは逆ネジを有する取り出し用の逆ネジエキストラクター34を取り付ける工程、及び(3)逆ネジエキストラクター34をその前進方向に捻り、折損ボルトを逆ネジエキストラクター34と共に上方に旋回しながら取り出す工程からなる。
【選択図】図3

Description

本発明は鉄道のコンクリート枕木(以下、まくらぎと表記する)の受部(雌ネジ)に残留する折損ボルトを取り出し、新規なボルトとの交換を可能とする折損ボルトの取り出し方法に関する。
鉄道線路の路盤上に設けられた軌道は、通常、図1に示すように、鉄道車両が走行するレール10、これを支持しその間隔を一定に保つまくらぎ14、並びにこれらレール及びまくらぎを支え、走行する車両の重量を路盤に伝える道床(図示せず)などからなる。
レールを支持するまくらぎ(枕木)は、近年、木製ではなくコンクリート製が一般的であり、図1に示すようにクリップピン状に折り返された締結用クリップ20と締結ボルト26を用いて、レール10をまくらぎ14に固定する。すなわち、レール10を固定するには、まくらぎ14の上面に振動吸収材11を介してレール10を敷設する。該レール10の両側の裾広がりの脚部12に、板バネである締結用クリップ20の両端部を重ねた押圧部21をあて、クリップ反対側の折り返し部22を、弾性体15を介してまくらぎ14上に位置させる。つぎに該締結用クリップ20の中間部に設けられた上下一対のボルト孔23a,23bとそれらに対応するまくらぎ14の埋込雌ネジ栓16に締結ボルト26を差し込み、この締結ボルト26のボルト胴部27をまくらぎ14の雌ネジ栓16に所定のトルク値までねじ込む(右側ボルトは図中着色しボルト胴部まで図示)。このようにして、レール10は締結ボルト26のボルト頭部28と、まくらぎ14の雌ネジ栓16の内部に形成された雌ネジ部との間の押圧力により、締結用クリップ20、ワッシャ24を介してまくらぎ14に確実に固定される。
鉄道軌道のレールの締結ボルトは、永年にわたり繰り返される車両の走行荷重や振動により金属疲労を生じ、厳しい風雨、気温など自然環境にも曝されている。鉄道運行の安全性、快適性を確保する上において、レールがまくらぎに確実に固定されていることが極めて重要であることは言うまでもない。このため、レールとまくらぎの締結状態の点検は定期的あるいは必要に応じ行われる。このような点検作業でボルト交換したり緩み点検により古いボルトを緩めたときに締結ボルトが折れ、まくらぎの埋込雌ネジ栓にボルト胴部が取り残されるトラブルの生じることがある。また、軌道の点検時、締結ボルトが折損して頭部の無くなったボルト胴部が残っているのが発見されることもある。このようなコンクリートまくらぎの埋込雌ネジ栓中に残存し、ボルト頭部のないボルト胴部を取り出すことは困難を極める。
従来、まくらぎの埋込雌ネジ栓に残存する折損ボルトを取り出し除去するには、まくらぎ全体を新たなものに交換したり、あるいは埋め込み栓部分を丸ごと撤去し、その跡に新たな埋込雌ネジ栓を取り付けて再生する方法が採用されている。しかしながら、このような従来の工法では、作業効率が低くコストも極めて大きい。
特開2003-268704号公報には、折損ボルトの除去にあたり、当該硬質合成樹脂製の受部の肉厚の中間部であって補強用螺旋状金属筋の螺旋内径のやや内側を上端面から底部まで同心円状に切り離して取り出す工程と、
その後、前記受部の外郭部を切削して前記螺旋状金属筋のみが残る中空のコンクリート空間とする切削工程と、
ついで、新しい硬質合成樹脂製受部を差し込んでコンクリート表出面に接着固定する工程とからなる残留折損ボルトの取出工法が提案されている。
しかしながら、かかる技術も結局は、まくらぎに設けられた古い受部(埋込雌ネジ栓)ごと折損ボルトを取り出し、まくらぎの古い受部の更新をはかるものであって、作業に要する時間とコストはなお相当に大きい。
特開2003−268704号公報
本発明は、コンクリートまくらぎの埋込雌ネジ栓に残留したボルトの折損部分を、まくらぎの損傷もなく、簡便かつ迅速に取り出す鉄道用コンクリートまくらぎにおける残留折損ボルトの取出工法を提供するものである。
本発明は、まくらぎに設けられた埋込雌ネジ栓の内部に残留するボルト頭部の欠損した折損ボルトをまくらぎより取り出すにあたり、
(1)折損ボルト上方の雌ネジ空間に、中央ガイド孔を設けた削孔ガイド治具を設置し、該ガイド孔をとおしてドリルにて残留折損ボルトの上面よりボルト芯部分を削孔する工程、
(2)形成された折損ボルトの削孔内に当該ボルトとは逆ネジを有する取り出し用の逆ネジエキストラクターを取り付ける工程、及び
(3)該逆ネジエキストラクターをその前進方向に捻り、折損ボルトを逆ネジエキストラクターと共に上方に旋回しながら取り出す工程
からなる残留折損ボルトの取り出し方法である。
本発明の折損ボルト取り出し方法は、折損ボルトに穿った削孔に当該ボルトとは逆ネジの逆ネジ部材(エキストラクター)を取り付け捻ることにより、まくらぎの埋込雌ネジ栓を損傷することなく、残留したボルトの折損部分を捻って簡便、迅速に取り出すことができる。
図1は鉄道線路のレール及びまくらぎを示す断面説明図である。 図2は本発明の残留折損ボルト除去方法を適用するまくらぎの状態を示す説明図である。 図3(a)〜(f)は本発明の残留折損ボルト取り出し方法の各工程を示す説明図である。
つぎに本発明を図面により更に詳しく説明する。図2、図3は本発明の残留折損ボルトの取り出し方法を、鉄道用コンクリートまくらぎにおけるボルトの除去・取出に用いた作業工程を示す説明図である。
前記の図1に示したように、鉄道軌道上に敷設されたレール10は、まくらぎ14により支持されてその間隔が一定に保持される。レール10は正常な状態では締結用クリップ20と締結ボルト26によりまくらぎ14に固定されている。
これに対し、図2(a)において、右側の締結ボルト26は中間部でボルト胴部27が折損している。このような中間で折損し埋込雌ネジ栓16内に残存したボルト胴部27は、正常な締結ボルトのようにスパナ等でボルト頭部28を回転させても取り出すことはできない。このような残留ボルト胴部27の除去にあたっては、まずボルト頭部28及び締結用クリップ20を撤去する(図2b)。
図3(a)〜(f)は残留する折損ボルト胴部27を取り出す本発明の工程を示す。ボルト頭部の撤去された後の空間に、削孔ガイド治具30を挿入する(図3a)。この削孔ガイド治具は、埋込雌ネジ栓16に適合して収納される概略円筒形をなし、軸中央には工具ドリルのドリル刃(回転刃)が貫通するガイド孔31が形成され、外面には埋込雌ネジ栓16に対応してネジ山が設けられている。ガイド孔31は、ドリル刃の回転を可能とし回転時の刃の振れを防止するに適切な径を備える。このガイド孔にドリル32のドリル刃を貫通させ、下部にある残存ボルト胴部27の上面中央より孔を削っていく(図3b)。作業においては削孔ガイド治具30のため削孔すべき中央位置取りが容易となり、残存するボルト胴部27の上面中央に安定した削孔29が形成される(図3c)。
ついで、残存ボルト胴部27に形成された削孔29に、締結ボルト26とは逆ネジで、基部に対して先端に向けテーパーを設けた先細状で、かつ先端径が前記削孔29の径より小径のビス状のエキストラクター34をハンマー35にて打ち込む(図3d)。ついで、エキストラクター34の頭部をボックススパナ36により逆ネジ方向に捻る(図3e)。このような回転動作により、エキストラクター34は残存ボルトの削孔29に進行し、残存のボルト胴部27とより強固に一体化すると共に、順ネジであるボルト胴部27には逆に強い取り出し方向のトルクが加わる。ボックススパナ36の前記回転操作を継続することにより、しだいに埋込雌ネジ栓16よりボルト胴部27が順ネジの取り出し方向に回転して取り出される。このようにして、折損ボルト胴部が撤去されたまくらぎの埋込雌ネジ栓16は元来の形状、機能を保有している(図3f)。
この後は、通常の作業により締結用クリップ20を締結ボルト26によりまくらぎ14に取り付けてもとのとおりにレール10が固定される(図1)。
鉄道軌道のレールの保守点検において、コンクリートまくらぎの埋込雌ネジ栓に残留したボルトの折損部分を、まくらぎの損傷もなく簡便かつ迅速に取り出すことができる。
10 レール 11 振動吸収材 12 脚部
14 まくらぎ 15 弾性体 16 埋込雌ネジ栓
20 締結用クリップ 21 押圧部 22 折り返し部
23a,23b ボルト孔 24 ワッシャ 26 締結ボルト
27 ボルト胴部 28 ボルト頭部 29 削孔
30 削孔ガイド治具 31 ガイド孔 32 ドリル
34 エキストラクター 35 ハンマー 36 ボックススパナ

Claims (2)

  1. まくらぎに設けられた埋込雌ネジ栓の内部に残留するボルト頭部の欠損した折損ボルトをまくらぎより取り出すにあたり、
    (1)折損ボルト上方の雌ネジ空間に、中央ガイド孔を設けた削孔ガイド治具を設置し、該ガイド孔をとおしてドリルにて残留折損ボルトの上面よりボルト芯部分を削孔する工程、
    (2)形成された折損ボルトの削孔内に当該ボルトとは逆ネジを有する取り出し用の逆ネジエキストラクターを取り付ける工程、及び
    (3)該逆ネジエキストラクターをその前進方向に捻り、折損ボルトを逆ネジエキストラクターと共に上方に旋回しながら取り出す工程
    からなる残留折損ボルトの取り出し方法。
  2. 削孔ガイド治具は、埋込雌ネジ栓に適合して収納される概略円筒形をなし、軸中央には工具ドリルのドリル刃が貫通するガイド孔が形成されると共に、外面には埋込雌ネジ栓に対応してネジ山が設けられている請求項1の残留折損ボルトの取り出し方法。
JP2012092584A 2012-04-16 2012-04-16 残留折損ボルトの取り出し方法 Pending JP2013221289A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012092584A JP2013221289A (ja) 2012-04-16 2012-04-16 残留折損ボルトの取り出し方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012092584A JP2013221289A (ja) 2012-04-16 2012-04-16 残留折損ボルトの取り出し方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2013221289A true JP2013221289A (ja) 2013-10-28

Family

ID=49592479

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012092584A Pending JP2013221289A (ja) 2012-04-16 2012-04-16 残留折損ボルトの取り出し方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2013221289A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104552133A (zh) * 2014-12-19 2015-04-29 连云港中复连众复合材料集团有限公司 一种风电叶片根部预埋定位螺栓的取出方法
JP2016014263A (ja) * 2014-07-02 2016-01-28 東日本旅客鉄道株式会社 ボルト除去工具およびボルト除去方法

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001287173A (ja) * 2000-04-06 2001-10-16 Fumiyoshi Nejikane 切断されたねじの残存部除去補助具
JP2005336928A (ja) * 2004-05-28 2005-12-08 Makita Corp 破損ボルトの除去方法及び破損ボルト除去用治具
JP2011000648A (ja) * 2009-06-16 2011-01-06 Chugoku Electric Power Co Inc:The 軸部材抜き取り工具及び軸部材抜き取り方法
JP2011189457A (ja) * 2010-03-15 2011-09-29 Tsuchiya Yosetsu Kiko:Kk 折れ込みボルトの取り外し用パイプボルト及び折れ込みボルトの取り外し方法

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001287173A (ja) * 2000-04-06 2001-10-16 Fumiyoshi Nejikane 切断されたねじの残存部除去補助具
JP2005336928A (ja) * 2004-05-28 2005-12-08 Makita Corp 破損ボルトの除去方法及び破損ボルト除去用治具
JP2011000648A (ja) * 2009-06-16 2011-01-06 Chugoku Electric Power Co Inc:The 軸部材抜き取り工具及び軸部材抜き取り方法
JP2011189457A (ja) * 2010-03-15 2011-09-29 Tsuchiya Yosetsu Kiko:Kk 折れ込みボルトの取り外し用パイプボルト及び折れ込みボルトの取り外し方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016014263A (ja) * 2014-07-02 2016-01-28 東日本旅客鉄道株式会社 ボルト除去工具およびボルト除去方法
CN104552133A (zh) * 2014-12-19 2015-04-29 连云港中复连众复合材料集团有限公司 一种风电叶片根部预埋定位螺栓的取出方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN102439258B (zh) 钻孔设备和用于钻孔设备的连接装置
JP4665234B2 (ja) 枕木穿孔機
US8529180B1 (en) Super spike
JP2013221289A (ja) 残留折損ボルトの取り出し方法
CN205000200U (zh) 一种铁轨防松螺栓
ATE532939T1 (de) Verfahren zum reduzieren von restspannung in einem rollenmeissel
US20180058012A1 (en) Tie plate for railroad tracks with spike protectors
US9291189B2 (en) Drive spike
CN208201536U (zh) 轨道维修用辅助定位装置
CN206146738U (zh) 一种iii型弹条疲劳试验辅助装置
KR20180032151A (ko) 구조물의 파공 보수 및 보강용 볼트
JP2005336928A (ja) 破損ボルトの除去方法及び破損ボルト除去用治具
JP2015214806A (ja) ドリル固定工具
PL1674181T3 (pl) Sposób i urządzenie do wykonania otworów wierconych
JP6400959B2 (ja) ボルト除去工具およびボルト除去方法
RU2444587C2 (ru) Способ ремонта шпал и комплект инструментов для его осуществления (варианты)
JP2006045832A (ja) 埋込栓補修台車
KR200485787Y1 (ko) 유지보수가 용이한 차선 안내봉
CN202430603U (zh) 矿车木枕轨道用道卡子
KR20110059455A (ko) 레일 천공용 드릴
JP2008223460A (ja) 枕木に使用するねじ釘用の拡張栓
JP2003268704A (ja) 鉄道用コンクリート枕木における残留折損ボルトの取出工法とその取出工事用工具
WO2014118798A1 (en) An anti-theft elastic rail clip with anchor fastener
JP5980505B2 (ja) 機械施工用レール締結・緩解方法及びそのレール締結・緩解装置
KR20150066360A (ko) 홈 수리용 볼트 및 이를 이용한 홈 수리방법

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150122

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20151007

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20151110

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20160329