JP2013221255A - 軽量建屋基礎の施工法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 沈設された鋼管杭の中心軸が芯ずれを起こしていても軽量建屋構造物の柱の中心軸を設置予定位置で鋼管杭の杭先端に連結支持でき、しかも鋼管杭の杭先端の切断平面が水平面に対して傾いていても軽量建屋構造物の柱を傾かせることなく鋼管杭の杭先端に連結支持できるのは勿論のこと、これを比較的に簡単な施工方法で行うことのできる軽量建屋基礎の施工法を提供する。
【解決手段】 地盤に沈設した鋼管杭6を所望長さで切断し、支持板2の中央に穿設された装着孔21を鋼管杭6の杭先端61に保持させた状態で、支持板2の装着孔21の内周と杭先端61とを溶接して固定し、上記杭先端61より広い上記支持板2の表面に、軽量建屋構造物の柱の中心軸kに一致するように調整連結板3を移動調整しながら固定し、調整連結板3のネジ棒31に螺合する下部締付金具32の微調整による。
【選択図】 図1

Description

この発明は、地盤に沈設した鋼管杭の杭先端に軽量の建屋構造物の柱を連結支持させる技術に係り、特に、沈設された鋼管杭の中心軸が芯ずれを起こしていても軽量の建屋構造物の柱の中心軸を設置予定位置で鋼管杭の杭先端に連結支持でき、しかも鋼管杭の杭先端の切断平面が傾いていても軽量の建屋構造物の柱を傾かせることなく鋼管杭の杭先端に連結支持できるのは勿論のこと、これを比較的に簡単な施工方法で行い得る軽量の建屋基礎の施工法に関するものである。
建屋基礎の施工法として、特開平11−181790(特許第3095376号)がある。この施工法は、地盤に沈設した鋼管杭を所望長さで切断し、中央にボルトを嵌合した杭頭キャップを杭先端に嵌合すると共に通孔を有する二分割された杭側ベースプレートで杭先端を挟み込んだ後杭先端に溶着し、柱を立設した柱側ベースプレートをボルト上に載置し、通孔に合わせて柱側ベースプレートに穿設したアンカー穴と通孔に仮ボルトを挿通し、両ベースプレート間に挟み板を挟入して柱の位置決めを行った後、溝を切欠した挟みプレートで仮ボルトを挟み込み、仮ボルト抜き取り後に高力ボルトで両ベースプレートを締結してなるものである。
しかし、鋼管杭を地盤中に沈設する場合、芯ずれを起こすことなく所定位置に鋼管杭の中心を正確に沈設することは殆ど不可能であり、沈設された鋼管杭の中心軸と建屋構造物の柱の中心軸との間では数cm程の芯ずれが生じるが、前記特開平11−181790の発明にあっては、この芯ずれについて対策が講じられていない。
また、鋼管杭の杭先端を正確に水平に切断するのは難しく、このため切断された杭先端に溶接される杭側ベースプレートも水平に取り付けるのが難しい。そこで、前記特開平11−181790の発明にあっては、少し傾いている杭側ベースプレートに柱側ベースプレートを水平に取り付けるために、両ベースプレート間に薄い挟み板を適当数枚重ねて挟入して調整しているが、現場作業では1mm以下の傾きの微調整は困難と考えられる。その一方で、僅かな傾きであっても建屋構造物が高い場合には高い位置の水平方向のずれは大きく現れてその影響は無視できない。
そこで、本願の出願人は、沈設された鋼管杭の中心軸が芯ずれを起こしていても建屋構造物の柱の中心軸を設置予定位置で鋼管杭の杭先端に連結支持でき、しかも鋼管杭の杭先端の切断平面が水平面に対して傾いていても建屋構造物の柱を傾かせることなく鋼管杭の杭先端に連結支持できる建屋基礎の施工法及び建屋基礎の施工用ジョイント盤を発明し、出願している(特開2010−168810、特開2010−255329)。
特開平11−181790(特許第3095376号) 特開2010−168810 特開2010−255329(特許第4427603号)
ところで、前記特開2010−168810及び特開2010−255329の発明にあっては、一つの鋼管杭に100〜200トンの荷重が作用するものを対象に考えている。このため、これに使用される建屋基礎の施工用ジョイント盤は、この100〜200トンの荷重に対して、十分に耐えうる構造が要求される。その結果、その構造は重量のある頑丈なものとなり、また、これを取り付ける施工方法も、重量のある頑丈な建屋基礎の施工用ジョイント盤を安全に且つ確実に施工するために大がかりにならざるを得なかった。
その一方で、建屋基礎の施工の中には、一つの鋼管杭に作用する荷重が前記の1/5〜1/10前後の軽量の荷重が作用するものがある。この場合には、前記の特開2010−168810又は特開2010−255329の発明をそのまま適用するには、余りにも頑丈過ぎるものとなって無駄であり、軽量建屋基礎の施工では手間やコストが必要以上に掛かるという問題があった。
この発明は、上記のような課題に鑑み、その課題を解決すべく創案されたものであって、その目的とするところは、沈設された鋼管杭の中心軸が芯ずれを起こしていても軽量建屋構造物の柱の中心軸を設置予定位置で鋼管杭の杭先端に連結支持でき、しかも鋼管杭の杭先端の切断平面が水平面に対して傾いていても軽量建屋構造物の柱を傾かせることなく鋼管杭の杭先端に連結支持できるのは勿論のこと、これを比較的に簡単な施工方法で行うことのできる軽量建屋基礎の施工法を提供することにある。
以上の課題を達成するために、請求項1の発明は、地盤に沈設した鋼管杭を所望長さで切断し、支持板の中央に穿設された装着孔を鋼管杭の杭先端に保持させた状態で、支持板の装着孔の内周と杭先端とを溶接して固定し、上記杭先端より広い上記支持板の表面に、上面に複数のネジ棒が植設された調整連結板の上面中心の支承突起の上端が設置予定位置の軽量建屋構造物の柱の中心軸に一致するように且つ調整連結板の各ネジ棒を軽量建屋構造物の柱の下端に固着されたベース板に形成された各ネジ棒孔に一致するように上記調整連結板を移動調整しながら固定し、調整連結板の上面に植設された各ネジ棒に各下部締付金具をそれぞれ各下部締付金具の上面を結ぶ仮想平面が所定高さの水平面になるように微調整しながら螺合し、上記ベース板を下ろして該ベース板の各ネジ棒孔に各ネジ棒を挿通させ、上記ベース板の下面を各下部締付金具の上面に接した後に、各ネジ棒に上部締付金具を螺合して締め付けて、軽量建屋構造物の各柱を各鋼管杭の杭先端に、上記支持板及び調整連結板から構成される施工用ジョイント盤を介して連結支持させる手段よりなるものである。
また、以上の課題を達成するために、請求項2の発明は、地盤に沈設した鋼管杭を所望長さで切断し、鋼管杭の杭先端側の外周側面の上部側にズレ止めストッパー片を取り付け、当該ズレ止めストッパー片で支持板の装着孔の外周下面を支えて、支持板の中央に穿設された装着孔を鋼管杭の杭先端に保持させた状態で、支持板の装着孔の内周と杭先端とを溶接して固定し、上記杭先端より広い上記支持板の表面に、上面に複数のネジ棒が植設された調整連結板の上面中心の支承突起の上端が設置予定位置の軽量建屋構造物の柱の中心軸に一致するように且つ調整連結板の各ネジ棒を軽量建屋構造物の柱の下端に固着されたベース板に形成された各ネジ棒孔に一致するように上記調整連結板を移動調整しながら固定し、調整連結板の上面に植設された各ネジ棒に各下部締付金具をそれぞれ各下部締付金具の上面を結ぶ仮想平面が所定高さの水平面になるように微調整しながら螺合し、上記ベース板を下ろして該ベース板の各ネジ棒孔に各ネジ棒を挿通させ、上記ベース板の下面を各下部締付金具の上面に接した後に、各ネジ棒に上部締付金具を螺合して締め付けて、軽量建屋構造物の各柱を各鋼管杭の杭先端に、上記支持板及び調整連結板から構成される施工用ジョイント盤を介して連結支持させる手段よりなるものである。
また、以上の課題を達成するために、請求項3の発明は、地盤に沈設した鋼管杭を所望長さで切断し、鋼管杭の杭先端側の外周の地盤の表面に周囲の地盤の土をかき集めて盛って土による土台を造り、当該土の土台で支持板の装着孔の外周下面を支えて、支持板の中央に穿設された装着孔を鋼管杭の杭先端に保持させた状態で、支持板の装着孔の内周と杭先端とを溶接して固定し、上記杭先端より広い上記支持板の表面に、上面に複数のネジ棒が植設された調整連結板の上面中心の支承突起の上端が設置予定位置の軽量建屋構造物の柱の中心軸に一致するように且つ調整連結板の各ネジ棒を軽量建屋構造物の柱の下端に固着されたベース板に形成された各ネジ棒孔に一致するように上記調整連結板を移動調整しながら固定し、調整連結板の上面に植設された各ネジ棒に各下部締付金具をそれぞれ各下部締付金具の上面を結ぶ仮想平面が所定高さの水平面になるように微調整しながら螺合し、上記ベース板を下ろして該ベース板の各ネジ棒孔に各ネジ棒を挿通させ、上記ベース板の下面を各下部締付金具の上面に接した後に、各ネジ棒に上部締付金具を螺合して締め付けて、軽量建屋構造物の各柱を各鋼管杭の杭先端に、上記支持板及び調整連結板から構成される施工用ジョイント盤を介して連結支持させる手段よりなるものである。
また、以上の課題を達成するために、請求項4の発明は、地盤に沈設した鋼管杭を所望長さで切断し、鋼管杭の杭先端側の外周の地盤の表面に複数個のスペーサを配置し、当該複数個のスペーサで支持板の装着孔の外周下面を支えて、支持板の中央に穿設された装着孔を鋼管杭の杭先端に保持させた状態で、支持板の装着孔の内周と杭先端とを溶接して固定し、上記杭先端より広い上記支持板の表面に、上面に複数のネジ棒が植設された調整連結板の上面中心の支承突起の上端が設置予定位置の軽量建屋構造物の柱の中心軸に一致するように且つ調整連結板の各ネジ棒を軽量建屋構造物の柱の下端に固着されたベース板に形成された各ネジ棒孔に一致するように上記調整連結板を移動調整しながら固定し、調整連結板の上面に植設された各ネジ棒に各下部締付金具をそれぞれ各下部締付金具の上面を結ぶ仮想平面が所定高さの水平面になるように微調整しながら螺合し、上記ベース板を下ろして該ベース板の各ネジ棒孔に各ネジ棒を挿通させ、上記ベース板の下面を各下部締付金具の上面に接した後に、各ネジ棒に上部締付金具を螺合して締め付けて、軽量建屋構造物の各柱を各鋼管杭の杭先端に、上記支持板及び調整連結板から構成される施工用ジョイント盤を介して連結支持させる手段よりなるものである。
また、以上の課題を達成するために、請求項5の発明は、地盤に沈設した鋼管杭を所望長さで切断し、支持板の中央に穿設された装着孔に開口係止蓋を取り付け、当該開口係止蓋の下面の一部が鋼管杭の杭先端に載置されることで支持板を支えて、支持板の装着孔を鋼管杭の杭先端に保持させた状態で、支持板の装着孔の内周と杭先端とを溶接して固定し、上記杭先端より広い上記支持板の表面に、上面に複数のネジ棒が植設された調整連結板の上面中心の支承突起の上端が設置予定位置の軽量建屋構造物の柱の中心軸に一致するように且つ調整連結板の各ネジ棒を軽量建屋構造物の柱の下端に固着されたベース板に形成された各ネジ棒孔に一致するように上記調整連結板を移動調整しながら固定し、調整連結板の上面に植設された各ネジ棒に各下部締付金具をそれぞれ各下部締付金具の上面を結ぶ仮想平面が所定高さの水平面になるように微調整しながら螺合し、上記ベース板を下ろして該ベース板の各ネジ棒孔に各ネジ棒を挿通させ、上記ベース板の下面を各下部締付金具の上面に接した後に、各ネジ棒に上部締付金具を螺合して締め付けて、軽量建屋構造物の各柱を各鋼管杭の杭先端に、上記支持板及び調整連結板から構成される施工用ジョイント盤を介して連結支持させる手段よりなるものである。
また、以上の課題を達成するために、請求項6の発明は、地盤に沈設した鋼管杭を所望長さで切断し、作業員が支持板を手で抱えて、支持板の中央に穿設された装着孔を鋼管杭の杭先端に保持させた状態で、支持板の装着孔の内周と杭先端とを溶接して固定し、上記杭先端より広い上記支持板の表面に、上面に複数のネジ棒が植設された調整連結板の上面中心の支承突起の上端が設置予定位置の軽量建屋構造物の柱の中心軸に一致するように且つ調整連結板の各ネジ棒を軽量建屋構造物の柱の下端に固着されたベース板に形成された各ネジ棒孔に一致するように上記調整連結板を移動調整しながら固定し、調整連結板の上面に植設された各ネジ棒に各下部締付金具をそれぞれ各下部締付金具の上面を結ぶ仮想平面が所定高さの水平面になるように微調整しながら螺合し、上記ベース板を下ろして該ベース板の各ネジ棒孔に各ネジ棒を挿通させ、上記ベース板の下面を各下部締付金具の上面に接した後に、各ネジ棒に上部締付金具を螺合して締め付けて、軽量建屋構造物の各柱を各鋼管杭の杭先端に、上記支持板及び調整連結板から構成される施工用ジョイント盤を介して連結支持させる手段よりなるものである。
課題を解決するための手段よりなる請求項1〜請求項6の発明に係る軽量建屋基礎の施工法によれば、沈設された鋼管杭の中心軸が芯ずれを起こしていても軽量建屋構造物の柱の中心軸を設置予定位置で鋼管杭の杭先端に連結支持でき、しかも鋼管杭の杭先端の切断平面が水平面に対して傾いていても軽量建屋構造物の柱を傾かせることなく鋼管杭の杭先端に連結支持できるのは勿論のこと、これを比較的に簡単な施工方法で行うことができるので、その分作業効率を高めることができる。このように、手間やコストが余分にかかるのを防ぐことができる。
また、請求項2の発明にあっては、前記の効果に加えて、鋼管杭の杭先端側の外周側面にズレ止めストッパー片を取り付けることで、支持板の中央に穿設された装着孔の内周と杭先端とを溶接している間、簡単容易に、支持板の装着孔を鋼管杭の杭先端に保持させることができる。
また、請求項3の発明にあっては、前記の効果に加えて、鋼管杭の杭先端側の外周の地盤の表面に周囲の地盤の土をかき集めて盛って土による土台を造ることで、支持板の中央に穿設された装着孔の内周と杭先端とを溶接している間、簡単容易に、支持板の装着孔を鋼管杭の杭先端に保持させることができる。しかも土を利用するため、部品等が不要でコストもかかることがない。
また、請求項4の発明にあっては、前記の効果に加えて、鋼管杭の杭先端側の外周の地盤の表面に複数個のスペーサを配置することで、支持板の中央に穿設された装着孔の内周と杭先端とを溶接している間、簡単容易に、支持板の装着孔を鋼管杭の杭先端に保持させることができる。
また、請求項5の発明にあっては、前記の効果に加えて、支持板の中央に穿設された装着孔に開口係止蓋を取り付けることで、支持板の中央に穿設された装着孔の内周と杭先端とを溶接している間、簡単容易に、支持板の装着孔を鋼管杭の杭先端に保持させることができる。
また、請求項6の発明にあっては、前記の効果に加えて、作業員が支持板を手で抱えることで、支持板の中央に穿設された装着孔の内周と杭先端とを溶接している間、簡単容易に、支持板の装着孔を鋼管杭の杭先端に保持させることができる。しかも現場の作業員を利用するため、部品等が不要となる。
この発明を実施するための形態を示す建屋構造物の柱の下端と鋼管杭の杭先端との間に取り付けられた施工用ジョイント盤の斜視図である。 (A)はこの発明を実施するための形態を示すベース板と調整連結板との分解斜視図である。(B)はこの発明を実施するための形態を示す調整連結板の側面図である。 (A)〜(F)はこの発明を実施するための形態を示す芯ずれのない標準的な概略施工手順図である。 (A)〜(F)はこの発明を実施するための形態を示す芯ずれがある概略施工手順図である。 (A)はこの発明を実施するための形態における施工法−1の場合で、ズレ止めストッパー片を利用して支持板を鋼管杭の杭先端に保持させる概略側断面図、(B)は同図(A)の平面図である。 (A)はこの発明を実施するための形態における施工法−2の場合で、土による土台を利用して支持板を鋼管杭の杭先端に保持させる概略側断面図、(B)は同図(A)の平面図である。 (A)はこの発明を実施するための形態における施工法−3の場合で、スペーサを利用して支持板を鋼管杭の杭先端に保持させる概略側断面図、(B)は同図(A)の平面図である。 (A)はこの発明を実施するための形態における施工法−4の場合で、開口係止蓋を利用して支持板を鋼管杭の杭先端に保持させる概略側断面図、(B)は同図(A)の平面図である。 (A)はこの発明を実施するための形態における施工法−5の場合で、作業員が手で抱えて支持板を鋼管杭の杭先端に保持させる概略側断面図、(B)は同図(A)の平面図である。 この発明を実施するための形態を示す標準的な施工状態の側面図である。 この発明を実施するための形態を示す芯ずれを起こしている場合の施工状態の側面図である。 この発明を実施するための形態を示す鋼管杭の杭先端の切断面が傾いている場合の施工状態の側面図である。
以下、図面に記載の発明を実施するための形態に基づいて、この発明をより具体的に説明する。
図において、施工用ジョイント盤1は、一つの杭に例えば10〜20トン前後の軽量な荷重が作用する軽量建屋基礎の施工法において使用されるもので、沈設された鋼管杭6の切断後の杭先端61と軽量建屋構造物の柱7の下端との間に取り付けられて鋼管杭6の杭先端61に軽量建屋構造物の柱7の下端を連結支持させる支持板2と、調整連結板3から主に構成される。
施工用ジョイント盤1を構成する支持板2は平面から見て例えば正方形の形状をしている。支持板2は軽量建屋構造物の柱7の下端のベース板71と鋼管杭6の杭先端61との間に位置して、軽量建屋構造物の全荷重を支えて鋼管杭6の杭先端側62に逃がす役目を果たす。柱7を通じて支持板2に作用する荷重は軽量であるため、使用される鋼板も板厚が余り厚くないものが使用され、一人の作業員でも容易に持ち運べる重さである。
支持板2の中央には鋼管杭6の杭先端61が装着される円形の装着孔21が穿設されている。装着孔21の内径は杭先端61の外径より僅かに大きく、鋼管杭6の杭先端61に支持板2の装着孔21を嵌合できるようになっている。支持板2はその装着孔21の内周が隅肉溶接によって杭先端61に固定される。この溶接は下向きであり、支障なく現場でも行うことができる。
例えば正方形の形状を有する支持板2の一辺の長さは、円形の杭先端61の直径の数倍ある。杭先端61の直径に比べて支持板2を広くするのは、軽量建屋構造物の製作誤差及び施工誤差による沈設された鋼管杭6の中心軸hの芯ずれに対応できるようにするためである。
即ち、製作誤差及び施工誤差によって、軽量建屋構造物の柱7の中心軸kと鋼管杭6の杭先端61の中心軸hとは一致せず、軽量建屋構造物の柱7の中心軸kは鋼管杭6の杭先端61の中心軸hの位置から360度の全方向の何れかの方向にずれることになるが、この全方向の何れかの方向のずれに対応できるように、杭先端61の直径に比べて支持板2を広くしているのである。
施工用ジョイント盤1を構成する調整連結板3は、施工時に柱7の下端の設置予定位置に合わせて支持板2の表面上で移動調整されて溶着され下部締付金具32及び上部締付金具33が螺合されるネジ棒31が上面に植設され上面中心に支承突起34が設けられたものから少なくとも構成される。
調整連結板3は、水平方向のずれ及び傾きを調整して軽量建屋構造物の柱7を支持板2に連結固定させる役目を果たすもので、軽量建屋構造物の柱7の中心軸kの位置に調整連結板3の上面中心3aの位置を移動調整して一致させた後に、現場において支持板2の表面に後述の隅肉溶接aにより固定される。
調整連結板3は軽量建屋構造物の柱7の下端に固着されたベース板71と同形状の鋼製の平面板状の形状からなり、その上面にはベース板71に形成された複数のネジ棒孔72の位置に対応する箇所に複数のネジ棒31が上向きに垂直に植設されている。ネジ棒31は例えば調整連結板3の上面に下向きに穿設されたネジ孔にその根元側が螺入されて植設されているが、溶接によって植設されることもある。
各ネジ棒31の側周面には螺旋状にネジ山が形成されている。軽量建屋構造物の柱7の下端のベース板71に形成されるネジ棒孔72は、一般に中央の柱7部分の周辺側に等間隔で形成されており、このため、ネジ棒31も調整連結板3の表面の中央の周辺側に等間隔で植設されている。ネジ棒31には例えば高張力ボルトが使用される。
調整連結板3の表面に植設された各ネジ棒31には、嵌合されるベース板71を挟んでその下側と上側に下部締付金具32と上部締付金具33とが螺合される。下部締付金具32及び上部締付金具33は環状から形成され、中央の貫通孔の内周側面にはネジ棒31の側周面のネジ山に対応する螺旋状のネジ山が形成されている。
各下部締付金具32の上面にベース板71の下面が直接接することにより、各下部締付金具32は軽量建屋構造物の柱7を通じて作用する荷重を直接支えてネジ棒31を通じて支持板2側に伝達する機能を果たす。即ち、複数の下部締付金具32は、これら複数の下部締付金具32の貫通孔の内周側面のネジ山とネジ棒31の側周面のネジ山との係合で軽量建屋構造物の全荷重を支えることができるようになっている。
しかも下部締付金具32はネジ棒31に螺合されているため、何れかの方向に少し回すことにより、上下方向に微少移動でき、下部締付金具32の高さを微調整することが可能である。このため、調整連結板3の表面が傾いて水平でない場合には、各ネジ棒31に螺合されている下部締付金具32の高さを微調整して下部締付金具32の上面が水平になるように調整することができる。
上部締付金具33は、下部締付金具32の上面に接して支えられる軽量建屋構造物の柱7のベース板71が振動や曲げモーメントの働きによって上向きの外力が作用して上方に移動したり外れたりするのを阻止する機能を果たす。即ち、複数の上部締付金具33は、これら複数の上部締付金具33の貫通孔の内周側面のネジ山とネジ棒31の側周面のネジ山との係合で上向きに作用する外力に抵抗できるようになっている。
支持板2の表面に取り付けられる調整連結板3は、施工誤差などにより水平にならず僅かに傾いて固着されることがある。このため、周辺側にネジ棒31が植設された調整連結板3の上面中心3aには、その周囲の全方向の何れかの方向に僅かに傾斜した状態でも水平状態のベース板71の中心を支承する支承突起34が高さ調節自在に設けられている。
支承突起34は例えば棒状の形状を有しその側周面には螺旋状にネジ山が形成され、調整連結板3の上面中心3aには下向きにネジ孔が穿設され、このネジ孔に支承突起34の下部側が螺入して高さが調節される。ベース板71の下面が接する支承突起34の上端側は丸み帯びた形状をしていて、ベース板71に対して相対的に支承突起34が360度の全方向の何れかの方向に傾いた状態で支持できるようになっている。
次に、上記施工用ジョイント盤を用いた軽量建屋基礎の施工法について以下説明する。
所定位置の地盤中に鋼管杭6を所定の深さに沈設する機械を用いて沈設させる。沈設された鋼管杭6は、打設時の施工状態や地盤の状態によって、真っ直ぐに沈設されずに僅かに傾いたり、位置がずれたりすることがある。
切断機を使用して、地盤の表面から一部突出する鋼管杭6の杭先端側62を所望の長さで水平に切断する。この切断作業は現場作業であり、工場での切断作業のように正確に水平切断することは困難で傾き誤差が生じ易い。
この後に施工用ジョイント盤1の取り付け作業が行われる。施工用ジョイント盤1の取り付け作業は、施工用ジョイント盤1の支持板2の装着孔21を鋼管杭6の杭先端61に保持させた状態で、支持板2の装着孔21の内周と杭先端61とを溶接して固定することにより行われる(図3(A)〜(C)、図4(A)〜(C)参照)。
施工用ジョイント盤1の支持板2の装着孔21を鋼管杭6の杭先端61に保持させるには、次のような施工法1〜施工法5で行われるが、何れも簡単且つ容易に行うことができ、手間やコストを大幅に削減できる。
〔施工法−1〕
図5に示す施工法では、鋼管杭6の杭先端側62の外周側面の上部側に、ズレ止めストッパー片41を仮付け溶接で数カ所に取り付ける。ズレ止めストッパー片41の取り付け位置は、支持板2の装着孔21の下部側に鋼管杭6の杭先端61及び杭先端側62の一部が挿入係止されて水平方向にズレない程度の高さである。鋼管杭6は一般的に磁性材であるので、ズレ止めストッパー片41の鋼管杭6との接触面側に磁石を取り付けている場合には、この磁石を利用してズレ止めストッパー片41を鋼管杭6の杭先端側62の外周側面に簡単に取り付けることができる。この場合には、ズレ止めストッパー片41の仮付け溶接を省略できる。
その後に、施工用ジョイント盤1の一部を構成する支持板2を鋼管杭6の杭先端61に取り付ける。支持板2の中央の装着孔21を杭先端61に上側から嵌め込む。支持板2はズレ止めストッパー片41によってその装着孔21の外周下面が支えられて、鋼管杭6の杭先端61の周縁側に保持される。その状態で、装着孔21の内周の何カ所かを仮付け溶接で杭先端61に一時的に固定する。これはその後の本溶接の際に支持板2が動かないようにするためである。その後、装着孔21の内周の全周を隅肉溶接により、鋼管杭6の杭先端61にしっかりと固定する。
鋼管杭6の杭先端61が水平に切断されている場合には、施工用ジョイント盤1の支持板2を鋼管杭6の杭先端61の上に水平に取り付けることができる。しかし、鋼管杭6の中心軸hが水平方向の何れかの方向にずれている場合、施工用ジョイント盤1の支持板2の中心軸hも鋼管杭6と同一状態でずれる。
また、鋼管杭6が僅かに傾いて沈設されることに起因し或いは切断時の誤差に起因して鋼管杭6の杭先端61の切断平面が水平より僅かに傾いて切断されている場合には、施工用ジョイント盤1の支持板2を鋼管杭6の杭先端61の上に水平に取り付けることができないが、ズレ止めストッパー片41を利用して支持板2を少しでも水平に近づけて仮付け溶接し、その後に本溶接の隅肉溶接を行う。この場合には施工用ジョイント盤1の支持板2は僅かに傾いた状態で取り付けられる。
施工用ジョイント盤1の支持板2を鋼管杭6の杭先端61に溶接で固定した後、支持板2の表面に調整連結板3を取り付ける(図3(D)〜(F)参照)。計測により施工用ジョイント盤1の中心軸hがずれている場合には、調整連結板3で芯ずれを調整する(図4(D)〜(F)参照)。
即ち、調整連結板3の上面中心3aに設けられた支承突起34の上端が設置予定の軽量建屋構造物の柱7の中心軸kに一致するように、調整連結板3を支持板2の表面上をスライド移動調整させる。この場合、調整連結板3の上面中心3aに設けられた支承突起34の上端に接する柱7の下端のベース板71の高さが所定の高さになるように支承突起34の上端の高さを微調整する。また、調整連結板3の各ネジ棒31の位置が柱7の下端のベース板71に形成された各ネジ棒孔72と一致させながら移動調整する。
調整連結板3を支持板2の表面上をスライド移動調整して、調整連結板3の上面中心3aに設けられた支承突起34の上端を予定位置の軽量建屋構造物の柱7の中心軸kに一致させた後、調整連結板3を支持板2の表面に固定する。
調整連結板3の周縁を隅肉溶接aで溶着して支持板2の表面に固定する。隅肉溶接aは鋼管杭6の杭先端61の上方で下向きの溶接であるため、鋼管杭6の先端側の周囲の地盤を掘削することなく行うことができる。
調整連結板3の表面に植設された各ネジ棒31に下部締付金具32を螺合して取り付け、計測しながら各下部締付金具32の上面を結ぶ仮想平面が所定高さの水平面になるように各下部締付金具32を回しながら微調整する。各下部締付金具32は1回転する間に螺子運動によって上下に僅かに移動するだけであるため、微調整が可能となる。
その後、軽量建屋構造物の柱7の下端に固着されたベース板71を上方から下ろし、ベース板71に形成された各ネジ棒孔72に調整連結板3の表面の各ネジ棒31を相対的に挿入させて、ベース板71を調整連結板3上に取り付ける。ベース板71の各ネジ棒孔72に調整連結板3の各ネジ棒31を挿通させた後、各ネジ棒31に上部締付金具33を螺合して締め付けて、上部締付金具33と下部締付金具32とにより上下から挟圧連結支持して、軽量建屋構造物の各柱7を各鋼管杭6の杭先端61に支持板2を介して連結支持させる。
以上のようにして、軽量建屋構造物の各柱7の支持板2を介して各鋼管杭6の上端に連結支持した後、必要に応じて、ネジ棒31及び下部締付金具32、上部締付金具33を無収縮のモルタルbで覆う。モルタルbで覆うのはネジ棒31及び下部締付金具32、上部締付金具33が腐蝕するのを回避するため及び柱7の軸力でベース板71が変形しないようにするためである。
〔施工法−2〕
図6に示す施工法では、鋼管杭6の杭先端側62の外周側面に、鋼管杭6の周囲の地盤の表面の土をかき集めて、これで支持板2の装着孔21の外周下面を一時的に支える土台42にする。支持板2はせいぜい10kg前後でそれほど重たくないので、土による土台42で十分に支えることができる。土の土台42による支持は、支持板2の装着孔21の下部側に鋼管杭6の杭先端61及び杭先端側62の一部が挿入係止されて水平方向にズレない程度の高さになるよう土を盛る。この施工法は鋼管杭6の杭先端61が地盤の表面近くで切断されて、周囲の地盤の表面高さと鋼管杭6の杭先端61の高さとの差が小さい場合に有効である。
その後に、施工用ジョイント盤1の一部を構成する支持板2を鋼管杭6の杭先端61に取り付ける。支持板2の中央の装着孔21を杭先端61に上側から嵌め込む。支持板2はかき集めた土の土台42によってその装着孔21の外周下面が支えられて、鋼管杭6の杭先端61の周縁側に保持される。その状態で、装着孔21の内周の何カ所かを仮付け溶接で杭先端61に一時的に固定する。これはその後の本溶接の際に支持板2が動かないようにするためである。その後、装着孔21の内周の全周を隅肉溶接により、鋼管杭6の杭先端61にしっかりと固定する。
鋼管杭6の杭先端61が水平に切断されている場合には、施工用ジョイント盤1の支持板2を鋼管杭6の杭先端61の上に水平に取り付けることができる。しかし、鋼管杭6の中心軸hが水平方向の何れかの方向にずれている場合、施工用ジョイント盤1の支持板2の中心軸hも鋼管杭6と同一状態でずれる。
また、鋼管杭6が僅かに傾いて沈設されることに起因し或いは切断時の誤差に起因して鋼管杭6の杭先端61の切断平面が水平より僅かに傾いて切断されている場合には、施工用ジョイント盤1の支持板2を鋼管杭6の杭先端61の上に水平に取り付けることができないが、土の土台42を利用して支持板2を少しでも水平に近づけて仮付け溶接し、その後に本溶接の隅肉溶接を行う。この場合には施工用ジョイント盤1の支持板2は僅かに傾いた状態で取り付けられる。
施工用ジョイント盤1の支持板2を鋼管杭6の杭先端61に溶接で固定した後、支持板2の表面に調整連結板3を取り付ける(図3(D)〜(F)参照)。計測により施工用ジョイント盤1の中心軸hがずれている場合には、調整連結板3で芯ずれを調整する(図4(D)〜(F)参照)。
即ち、調整連結板3の上面中心3aに設けられた支承突起34の上端が設置予定の軽量建屋構造物の柱7の中心軸kに一致するように、調整連結板3を支持板2の表面上をスライド移動調整させる。この場合、調整連結板3の上面中心3aに設けられた支承突起34の上端に接する柱7の下端のベース板71の高さが所定の高さになるように支承突起34の上端の高さを微調整する。また、調整連結板3の各ネジ棒31の位置が柱7の下端のベース板71に形成された各ネジ棒孔72と一致させながら移動調整する。
調整連結板3を支持板2の表面上をスライド移動調整して、調整連結板3の上面中心3aに設けられた支承突起34の上端を予定位置の軽量建屋構造物の柱7の中心軸kに一致させた後、調整連結板3を支持板2の表面に固定する。
調整連結板3の周縁を隅肉溶接aで溶着して支持板2の表面に固定する。隅肉溶接aは鋼管杭6の杭先端61の上方で下向きの溶接であるため、鋼管杭6の先端側の周囲の地盤を掘削することなく行うことができる。
調整連結板3の表面に植設された各ネジ棒31に下部締付金具32を螺合して取り付け、計測しながら各下部締付金具32の上面を結ぶ仮想平面が所定高さの水平面になるように各下部締付金具32を回しながら微調整する。各下部締付金具32は1回転する間に螺子運動によって上下に僅かに移動するだけであるため、微調整が可能となる。
その後、軽量建屋構造物の柱7の下端に固着されたベース板71を上方から下ろし、ベース板71に形成された各ネジ棒孔72に調整連結板3の表面の各ネジ棒31を相対的に挿入させて、ベース板71を調整連結板3上に取り付ける。ベース板71の各ネジ棒孔72に調整連結板3の各ネジ棒31を挿通させた後、各ネジ棒31に上部締付金具33を螺合して締め付けて、上部締付金具33と下部締付金具32とにより上下から挟圧連結支持して、軽量建屋構造物の各柱7を各鋼管杭6の杭先端61に支持板2を介して連結支持させる。
以上のようにして、軽量建屋構造物の各柱7の支持板2を介して各鋼管杭6の上端に連結支持した後、必要に応じて、ネジ棒31及び下部締付金具32、上部締付金具33を無収縮のモルタルbで覆う。モルタルbで覆うのはネジ棒31及び下部締付金具32、上部締付金具33が腐蝕するのを回避するため及び柱7の軸力でベース板71が変形しないようにするためである。
〔施工法−3〕
図7に示す施工法では、鋼管杭6の杭先端側62の外周の地盤の表面に、支持板2の装着孔21の外周下面を一時的に支えるスペーサ43をその円周方向に複数個配置する。支持板2はせいぜい10kg前後でそれほど重たくないので、円周方向に複数個配置したスペーサ43で十分に支えることができる。スペーサ43に支持は、支持板2の装着孔21の下部側に鋼管杭6の杭先端61及び杭先端側62の一部が挿入係止されて水平方向にズレない程度の高さで支持できるように調整される。
その後に、施工用ジョイント盤1の一部を構成する支持板2を鋼管杭6の杭先端61に取り付ける。支持板2の中央の装着孔21を杭先端61に上側から嵌め込む。支持板2は杭先端側62の外周の地盤の表面に配置されたスペーサ43によってその装着孔21の外周下面が支えられて、鋼管杭6の杭先端61の周縁側に保持される。その状態で、装着孔21の内周の何カ所かを仮付け溶接で杭先端61に一時的に固定する。これはその後の本溶接の際に支持板2が動かないようにするためである。その後、装着孔21の内周の全周を隅肉溶接により、鋼管杭6の杭先端61にしっかりと固定する。
鋼管杭6の杭先端61が水平に切断されている場合には、施工用ジョイント盤1の支持板2を鋼管杭6の杭先端61の上に水平に取り付けることができる。しかし、鋼管杭6の中心軸hが水平方向の何れかの方向にずれている場合、施工用ジョイント盤1の支持板2の中心軸hも鋼管杭6と同一状態でずれる。
また、鋼管杭6が僅かに傾いて沈設されることに起因し或いは切断時の誤差に起因して鋼管杭6の杭先端61の切断平面が水平より僅かに傾いて切断されている場合には、施工用ジョイント盤1の支持板2を鋼管杭6の杭先端61の上に水平に取り付けることができないが、スペーサ43を利用して支持板2を少しでも水平に近づけて仮付け溶接し、その後に本溶接の隅肉溶接を行う。この場合には施工用ジョイント盤1の支持板2は僅かに傾いた状態で取り付けられる。
施工用ジョイント盤1の支持板2を鋼管杭6の杭先端61に溶接で固定した後、支持板2の表面に調整連結板3を取り付ける(図3(D)〜(F)参照)。計測により施工用ジョイント盤1の中心軸hがずれている場合には、調整連結板3で芯ずれを調整する(図4(D)〜(F)参照)。
即ち、調整連結板3の上面中心3aに設けられた支承突起34の上端が設置予定の軽量建屋構造物の柱7の中心軸kに一致するように、調整連結板3を支持板2の表面上をスライド移動調整させる。この場合、調整連結板3の上面中心3aに設けられた支承突起34の上端に接する柱7の下端のベース板71の高さが所定の高さになるように支承突起34の上端の高さを微調整する。また、調整連結板3の各ネジ棒31の位置が柱7の下端のベース板71に形成された各ネジ棒孔72と一致させながら移動調整する。
調整連結板3を支持板2の表面上をスライド移動調整して、調整連結板3の上面中心3aに設けられた支承突起34の上端を予定位置の軽量建屋構造物の柱7の中心軸kに一致させた後、調整連結板3を支持板2の表面に固定する。
調整連結板3の周縁を隅肉溶接aで溶着して支持板2の表面に固定する。隅肉溶接aは鋼管杭6の杭先端61の上方で下向きの溶接であるため、鋼管杭6の先端側の周囲の地盤を掘削することなく行うことができる。
調整連結板3の表面に植設された各ネジ棒31に下部締付金具32を螺合して取り付け、計測しながら各下部締付金具32の上面を結ぶ仮想平面が所定高さの水平面になるように各下部締付金具32を回しながら微調整する。各下部締付金具32は1回転する間に螺子運動によって上下に僅かに移動するだけであるため、微調整が可能となる。
その後、軽量建屋構造物の柱7の下端に固着されたベース板71を上方から下ろし、ベース板71に形成された各ネジ棒孔72に調整連結板3の表面の各ネジ棒31を相対的に挿入させて、ベース板71を調整連結板3上に取り付ける。ベース板71の各ネジ棒孔72に調整連結板3の各ネジ棒31を挿通させた後、各ネジ棒31に上部締付金具33を螺合して締め付けて、上部締付金具33と下部締付金具32とにより上下から挟圧連結支持して、軽量建屋構造物の各柱7を各鋼管杭6の杭先端61に支持板2を介して連結支持させる。
以上のようにして、軽量建屋構造物の各柱7の支持板2を介して各鋼管杭6の上端に連結支持した後、必要に応じて、ネジ棒31及び下部締付金具32、上部締付金具33を無収縮のモルタルbで覆う。モルタルbで覆うのはネジ棒31及び下部締付金具32、上部締付金具33が腐蝕するのを回避するため及び柱7の軸力でベース板71が変形しないようにするためである。
〔施工法−4〕
図8に示す施工法では、支持板2の装着孔21に両側が開口された開口係止蓋44を嵌め込んで取り付ける。これで支持板2は装着孔21に取り付けられた開口係止蓋44の下面の一部が鋼管杭6の杭先端61に載置されることで、鋼管杭6の杭先端61に支えられる。このとき、開口係止蓋44は装着孔21の直径方向に延びたその両端の側面が装着孔21の内周側面に密着して取り付けられるので、開口係止蓋44の両端には支持板2の重さによって外れる方向に力が作用することになるが、支持板2の重さはせいぜい10kg前後であるので簡単に外れることはない。支持板2は一般的に磁性材であるので、開口係止蓋44の両端の支持板2の装着孔21との接触面側に磁石を取り付けている場合には、この磁石を利用して開口係止蓋44を支持板2の装着孔21の内周側面に簡単且つ強固に取り付けることができる。
また、装着孔21に嵌め込まれる開口係止蓋44の取り付け位置つまり開口係止蓋44の底面位置は、支持板2の装着孔21の下部側に鋼管杭6の杭先端61及び杭先端側62の一部が挿入係止されて水平方向にズレない程度の高さである。支持板2はせいぜい10kg前後でそれほど重たくないので、両端の側面が装着孔21の内周側面に密着する開口係止蓋44で十分に支えることができる。
支持板2の装着孔21に両側が開口された開口係止蓋44を嵌めた後、施工用ジョイント盤1の一部を構成する支持板2を鋼管杭6の杭先端61に取り付ける。支持板2の中央の装着孔21を杭先端61に上側から嵌め込む。支持板2は開口係止蓋44によって鋼管杭6の杭先端61の上に支えられて、鋼管杭6の杭先端61の周縁側に保持される。その状態で、開口係止蓋44の両側の開口されている部分の装着孔21の内周の何カ所かを仮付け溶接で杭先端61に一時的に固定する。これはその後の本溶接の際に支持板2が動かないようにするためである。その後、開口係止蓋44を装着孔21から取り外し、装着孔21の内周の全周を隅肉溶接により、鋼管杭6の杭先端61にしっかりと固定する。
鋼管杭6の杭先端61が水平に切断されている場合には、施工用ジョイント盤1の支持板2を鋼管杭6の杭先端61の上に水平に取り付けることができる。しかし、鋼管杭6の中心軸hが水平方向の何れかの方向にずれている場合、施工用ジョイント盤1の支持板2の中心軸hも鋼管杭6と同一状態でずれる。
また、鋼管杭6が僅かに傾いて沈設されることに起因し或いは切断時の誤差に起因して鋼管杭6の杭先端61の切断平面が水平より僅かに傾いて切断されている場合には、施工用ジョイント盤1の支持板2を鋼管杭6の杭先端61の上に水平に取り付けることができないが、開口係止蓋44を利用して少しでも水平に近づけて仮付け溶接し、その後に本溶接の隅肉溶接を行う。この場合には施工用ジョイント盤1の支持板2は僅かに傾いた状態で取り付けられる。
施工用ジョイント盤1の支持板2を鋼管杭6の杭先端61に溶接で固定した後、支持板2の表面に調整連結板3を取り付ける(図3(D)〜(F)参照)。計測により施工用ジョイント盤1の中心軸hがずれている場合には、調整連結板3で芯ずれを調整する(図4(D)〜(F)参照)。
即ち、調整連結板3の上面中心3aに設けられた支承突起34の上端が設置予定の軽量建屋構造物の柱7の中心軸kに一致するように、調整連結板3を支持板2の表面上をスライド移動調整させる。この場合、調整連結板3の上面中心3aに設けられた支承突起34の上端に接する柱7の下端のベース板71の高さが所定の高さになるように支承突起34の上端の高さを微調整する。また、調整連結板3の各ネジ棒31の位置が柱7の下端のベース板71に形成された各ネジ棒孔72と一致させながら移動調整する。
調整連結板3を支持板2の表面上をスライド移動調整して、調整連結板3の上面中心3aに設けられた支承突起34の上端を予定位置の軽量建屋構造物の柱7の中心軸kに一致させた後、調整連結板3を支持板2の表面に固定する。
調整連結板3の周縁を隅肉溶接aで溶着して支持板2の表面に固定する。隅肉溶接aは鋼管杭6の杭先端61の上方で下向きの溶接であるため、鋼管杭6の先端側の周囲の地盤を掘削することなく行うことができる。
調整連結板3の表面に植設された各ネジ棒31に下部締付金具32を螺合して取り付け、計測しながら各下部締付金具32の上面を結ぶ仮想平面が所定高さの水平面になるように各下部締付金具32を回しながら微調整する。各下部締付金具32は1回転する間に螺子運動によって上下に僅かに移動するだけであるため、微調整が可能となる。
その後、軽量建屋構造物の柱7の下端に固着されたベース板71を上方から下ろし、ベース板71に形成された各ネジ棒孔72に調整連結板3の表面の各ネジ棒31を相対的に挿入させて、ベース板71を調整連結板3上に取り付ける。ベース板71の各ネジ棒孔72に調整連結板3の各ネジ棒31を挿通させた後、各ネジ棒31に上部締付金具33を螺合して締め付けて、上部締付金具33と下部締付金具32とにより上下から挟圧連結支持して、軽量建屋構造物の各柱7を各鋼管杭6の杭先端61に支持板2を介して連結支持させる。
以上のようにして、軽量建屋構造物の各柱7の支持板2を介して各鋼管杭6の上端に連結支持した後、必要に応じて、ネジ棒31及び下部締付金具32、上部締付金具33を無収縮のモルタルbで覆う。モルタルbで覆うのはネジ棒31及び下部締付金具32、上部締付金具33が腐蝕するのを回避するため及び柱7の軸力でベース板71が変形しないようにするためである。
〔施工法−5〕
図9に示す施工法では、支持板2が鋼管杭6の杭先端61に仮付け溶接されるまでの間、作業員が支持板2を手45で抱える方法が採られる。支持板2の装着孔21の下部側に鋼管杭6の杭先端61及び杭先端側62の一部が挿入係止されて水平方向にズレない程度の高さで嵌め込んで、作業員は支持板2を手45で抱えて保持する。支持板2はせいぜい10kg前後でそれほど重たくないので、作業員は支持板2を手45で抱えて十分に支えることができる。
作業員は支持板2を手45で抱えた後、施工用ジョイント盤1の一部を構成する支持板2を鋼管杭6の杭先端61に取り付ける。支持板2の中央の装着孔21を杭先端61に上側から嵌め込む。支持板2は作業員が手45で抱えることによって鋼管杭6の杭先端61の上に支えられて、鋼管杭6の杭先端61の周縁側に保持される。その状態で、装着孔21の内周の何カ所かを仮付け溶接で杭先端61に一時的に固定する。これはその後の本溶接の際に支持板2が動かないようにするためである。その後、装着孔21の内周の全周を隅肉溶接により、鋼管杭6の杭先端61にしっかりと固定する。
鋼管杭6の杭先端61が水平に切断されている場合には、施工用ジョイント盤1の支持板2を鋼管杭6の杭先端61の上に水平に取り付けることができる。しかし、鋼管杭6の中心軸hが水平方向の何れかの方向にずれている場合、施工用ジョイント盤1の支持板2の中心軸hも鋼管杭6と同一状態でずれる。
また、鋼管杭6が僅かに傾いて沈設されることに起因し或いは切断時の誤差に起因して鋼管杭6の杭先端61の切断平面が水平より僅かに傾いて切断されている場合には、施工用ジョイント盤1の支持板2を鋼管杭6の杭先端61の上に水平に取り付けることができないが、作業員の手45を利用して少しでも水平に近づけて仮付け溶接し、その後に本溶接の隅肉溶接を行う。この場合には施工用ジョイント盤1の支持板2は僅かに傾いた状態で取り付けられる。
施工用ジョイント盤1の支持板2を鋼管杭6の杭先端61に溶接で固定した後、支持板2の表面に調整連結板3を取り付ける(図3(D)〜(F)参照)。計測により施工用ジョイント盤1の中心軸hがずれている場合には、調整連結板3で芯ずれを調整する(図4(D)〜(F)参照)。
即ち、調整連結板3の上面中心3aに設けられた支承突起34の上端が設置予定の軽量建屋構造物の柱7の中心軸kに一致するように、調整連結板3を支持板2の表面上をスライド移動調整させる。この場合、調整連結板3の上面中心3aに設けられた支承突起34の上端に接する柱7の下端のベース板71の高さが所定の高さになるように支承突起34の上端の高さを微調整する。また、調整連結板3の各ネジ棒31の位置が柱7の下端のベース板71に形成された各ネジ棒孔72と一致させながら移動調整する。
調整連結板3を支持板2の表面上をスライド移動調整して、調整連結板3の上面中心3aに設けられた支承突起34の上端を予定位置の軽量建屋構造物の柱7の中心軸kに一致させた後、調整連結板3を支持板2の表面に固定する。
調整連結板3の周縁を隅肉溶接aで溶着して支持板2の表面に固定する。隅肉溶接aは鋼管杭6の杭先端61の上方で下向きの溶接であるため、鋼管杭6の先端側の周囲の地盤を掘削することなく行うことができる。
調整連結板3の表面に植設された各ネジ棒31に下部締付金具32を螺合して取り付け、計測しながら各下部締付金具32の上面を結ぶ仮想平面が所定高さの水平面になるように各下部締付金具32を回しながら微調整する。各下部締付金具32は1回転する間に螺子運動によって上下に僅かに移動するだけであるため、微調整が可能となる。
その後、軽量建屋構造物の柱7の下端に固着されたベース板71を上方から下ろし、ベース板71に形成された各ネジ棒孔72に調整連結板3の表面の各ネジ棒31を相対的に挿入させて、ベース板71を調整連結板3上に取り付ける。ベース板71の各ネジ棒孔72に調整連結板3の各ネジ棒31を挿通させた後、各ネジ棒31に上部締付金具33を螺合して締め付けて、上部締付金具33と下部締付金具32とにより上下から挟圧連結支持して、軽量建屋構造物の各柱7を各鋼管杭6の杭先端61に支持板2を介して連結支持させる。
以上のようにして、軽量建屋構造物の各柱7の支持板2を介して各鋼管杭6の上端に連結支持した後、必要に応じて、ネジ棒31及び下部締付金具32、上部締付金具33を無収縮のモルタルbで覆う。モルタルbで覆うのはネジ棒31及び下部締付金具32、上部締付金具33が腐蝕するのを回避するため及び柱7の軸力でベース板71が変形しないようにするためである。
なお、この発明は上記発明を実施するための形態に限定されるものではなく、この発明の精神を逸脱しない範囲で種々の改変をなし得ることは勿論である。
1 施工用ジョイント盤
2 支持板
21 装着孔
3 調整連結板
3a 調整連結板の上面中心
31 ネジ棒
32 下部締付金具
33 上部締付金具
34 支承突起
41 ズレ止めストッパー片
42 土台
43 スペーサ
44 開口係止蓋
45 手
6 鋼管杭
61 杭先端
62 杭先端側
7 建屋構造物の柱
71 ベース板
72 ネジ棒孔
a 隅肉溶接
b モルタル
h 鋼管杭の中心軸、施工用ジョイント盤の中心軸
k 建屋構造物の柱の中心軸

Claims (6)

  1. 地盤に沈設した鋼管杭を所望長さで切断し、支持板の中央に穿設された装着孔を鋼管杭の杭先端に保持させた状態で、支持板の装着孔の内周と杭先端とを溶接して固定し、上記杭先端より広い上記支持板の表面に、上面に複数のネジ棒が植設された調整連結板の上面中心の支承突起の上端が設置予定位置の軽量建屋構造物の柱の中心軸に一致するように且つ調整連結板の各ネジ棒を軽量建屋構造物の柱の下端に固着されたベース板に形成された各ネジ棒孔に一致するように上記調整連結板を移動調整しながら固定し、調整連結板の上面に植設された各ネジ棒に各下部締付金具をそれぞれ各下部締付金具の上面を結ぶ仮想平面が所定高さの水平面になるように微調整しながら螺合し、上記ベース板を下ろして該ベース板の各ネジ棒孔に各ネジ棒を挿通させ、上記ベース板の下面を各下部締付金具の上面に接した後に、各ネジ棒に上部締付金具を螺合して締め付けて、軽量建屋構造物の各柱を各鋼管杭の杭先端に、上記支持板及び調整連結板から構成される施工用ジョイント盤を介して連結支持させることを特徴とする軽量建屋基礎の施工法。
  2. 地盤に沈設した鋼管杭を所望長さで切断し、鋼管杭の杭先端側の外周側面の上部側にズレ止めストッパー片を取り付け、当該ズレ止めストッパー片で支持板の装着孔の外周下面を支えて、支持板の中央に穿設された装着孔を鋼管杭の杭先端に保持させた状態で、支持板の装着孔の内周と杭先端とを溶接して固定し、上記杭先端より広い上記支持板の表面に、上面に複数のネジ棒が植設された調整連結板の上面中心の支承突起の上端が設置予定位置の軽量建屋構造物の柱の中心軸に一致するように且つ調整連結板の各ネジ棒を軽量建屋構造物の柱の下端に固着されたベース板に形成された各ネジ棒孔に一致するように上記調整連結板を移動調整しながら固定し、調整連結板の上面に植設された各ネジ棒に各下部締付金具をそれぞれ各下部締付金具の上面を結ぶ仮想平面が所定高さの水平面になるように微調整しながら螺合し、上記ベース板を下ろして該ベース板の各ネジ棒孔に各ネジ棒を挿通させ、上記ベース板の下面を各下部締付金具の上面に接した後に、各ネジ棒に上部締付金具を螺合して締め付けて、軽量建屋構造物の各柱を各鋼管杭の杭先端に、上記支持板及び調整連結板から構成される施工用ジョイント盤を介して連結支持させることを特徴とする軽量建屋基礎の施工法。
  3. 地盤に沈設した鋼管杭を所望長さで切断し、鋼管杭の杭先端側の外周の地盤の表面に周囲の地盤の土をかき集めて盛って土による土台を造り、当該土の土台で支持板の装着孔の外周下面を支えて、支持板の中央に穿設された装着孔を鋼管杭の杭先端に保持させた状態で、支持板の装着孔の内周と杭先端とを溶接して固定し、上記杭先端より広い上記支持板の表面に、上面に複数のネジ棒が植設された調整連結板の上面中心の支承突起の上端が設置予定位置の軽量建屋構造物の柱の中心軸に一致するように且つ調整連結板の各ネジ棒を軽量建屋構造物の柱の下端に固着されたベース板に形成された各ネジ棒孔に一致するように上記調整連結板を移動調整しながら固定し、調整連結板の上面に植設された各ネジ棒に各下部締付金具をそれぞれ各下部締付金具の上面を結ぶ仮想平面が所定高さの水平面になるように微調整しながら螺合し、上記ベース板を下ろして該ベース板の各ネジ棒孔に各ネジ棒を挿通させ、上記ベース板の下面を各下部締付金具の上面に接した後に、各ネジ棒に上部締付金具を螺合して締め付けて、軽量建屋構造物の各柱を各鋼管杭の杭先端に、上記支持板及び調整連結板から構成される施工用ジョイント盤を介して連結支持させることを特徴とする軽量建屋基礎の施工法。
  4. 地盤に沈設した鋼管杭を所望長さで切断し、鋼管杭の杭先端側の外周の地盤の表面に複数個のスペーサを配置し、当該複数個のスペーサで支持板の装着孔の外周下面を支えて、支持板の中央に穿設された装着孔を鋼管杭の杭先端に保持させた状態で、支持板の装着孔の内周と杭先端とを溶接して固定し、上記杭先端より広い上記支持板の表面に、上面に複数のネジ棒が植設された調整連結板の上面中心の支承突起の上端が設置予定位置の軽量建屋構造物の柱の中心軸に一致するように且つ調整連結板の各ネジ棒を軽量建屋構造物の柱の下端に固着されたベース板に形成された各ネジ棒孔に一致するように上記調整連結板を移動調整しながら固定し、調整連結板の上面に植設された各ネジ棒に各下部締付金具をそれぞれ各下部締付金具の上面を結ぶ仮想平面が所定高さの水平面になるように微調整しながら螺合し、上記ベース板を下ろして該ベース板の各ネジ棒孔に各ネジ棒を挿通させ、上記ベース板の下面を各下部締付金具の上面に接した後に、各ネジ棒に上部締付金具を螺合して締め付けて、軽量建屋構造物の各柱を各鋼管杭の杭先端に、上記支持板及び調整連結板から構成される施工用ジョイント盤を介して連結支持させることを特徴とする軽量建屋基礎の施工法。
  5. 地盤に沈設した鋼管杭を所望長さで切断し、支持板の中央に穿設された装着孔に開口係止蓋を取り付け、当該開口係止蓋の下面の一部が鋼管杭の杭先端に載置されることで支持板を支えて、支持板の装着孔を鋼管杭の杭先端に保持させた状態で、支持板の装着孔の内周と杭先端とを溶接して固定し、上記杭先端より広い上記支持板の表面に、上面に複数のネジ棒が植設された調整連結板の上面中心の支承突起の上端が設置予定位置の軽量建屋構造物の柱の中心軸に一致するように且つ調整連結板の各ネジ棒を軽量建屋構造物の柱の下端に固着されたベース板に形成された各ネジ棒孔に一致するように上記調整連結板を移動調整しながら固定し、調整連結板の上面に植設された各ネジ棒に各下部締付金具をそれぞれ各下部締付金具の上面を結ぶ仮想平面が所定高さの水平面になるように微調整しながら螺合し、上記ベース板を下ろして該ベース板の各ネジ棒孔に各ネジ棒を挿通させ、上記ベース板の下面を各下部締付金具の上面に接した後に、各ネジ棒に上部締付金具を螺合して締め付けて、軽量建屋構造物の各柱を各鋼管杭の杭先端に、上記支持板及び調整連結板から構成される施工用ジョイント盤を介して連結支持させることを特徴とする軽量建屋基礎の施工法。
  6. 地盤に沈設した鋼管杭を所望長さで切断し、作業員が支持板を手で抱えて、支持板の中央に穿設された装着孔を鋼管杭の杭先端に保持させた状態で、支持板の装着孔の内周と杭先端とを溶接して固定し、上記杭先端より広い上記支持板の表面に、上面に複数のネジ棒が植設された調整連結板の上面中心の支承突起の上端が設置予定位置の軽量建屋構造物の柱の中心軸に一致するように且つ調整連結板の各ネジ棒を軽量建屋構造物の柱の下端に固着されたベース板に形成された各ネジ棒孔に一致するように上記調整連結板を移動調整しながら固定し、調整連結板の上面に植設された各ネジ棒に各下部締付金具をそれぞれ各下部締付金具の上面を結ぶ仮想平面が所定高さの水平面になるように微調整しながら螺合し、上記ベース板を下ろして該ベース板の各ネジ棒孔に各ネジ棒を挿通させ、上記ベース板の下面を各下部締付金具の上面に接した後に、各ネジ棒に上部締付金具を螺合して締め付けて、軽量建屋構造物の各柱を各鋼管杭の杭先端に、上記支持板及び調整連結板から構成される施工用ジョイント盤を介して連結支持させることを特徴とする軽量建屋基礎の施工法。
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