JP2013220463A - 金属板の締結構造,締結方法,締結具,金属板締結体 - Google Patents

金属板の締結構造,締結方法,締結具,金属板締結体 Download PDF

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Abstract

【課題】突出部なしに機械的に2枚の金属板を締結する。
【解決手段】垂直穴14とテーパー穴16が連続した形状の穴12を有する下板10に、上板20をパンチでプレスし、該上板20を前記穴12に流入させてかしめ部22を形成する。その際、前記上板20に形成されるパンチ穴24の径D3が、前記垂直穴14の径D1よりも小さく、かつ、パンチ穴24の深さH3が、上板20の厚みH2よりも深くなるような構成とする。これにより、前記かしめ部22は、前記垂直穴14からテーパー穴16の側面に沿うように横に広がり、下板10に確実に締結する。また、金属板締結体30を形成するための締結具は、下板10を受けるダイと、上板20をプレスするパンチを対向配置したもので、前記ダイには、前記垂直穴14に嵌り、上下方向にシフト可能であって、前記パンチと連動するアンビルが設けられる。
【選択図】図1

Description

本発明は、2枚の金属板を締結した締結構造,締結方法,締結具,金属板締結体に関し、更に具体的には、突出部なしに機械的な締結効果を得ることができる締結構造,締結方法,締結具,金属板締結体に関するものである。
従来、2枚の金属板を重ねて接合するには、スポット溶接やリベット接合が行われてきた。しかしながら、スポット溶接は、一度に接合できる数量は、設備の関係で限られ、大量生産には向いていない。また、リベット接合では、穴を開けた金属板の穴の位置を合わせてリベットを通して叩き潰すため、強固に接合することはできるが、金属板表面に凸部が生じてしまう。下記特許文献1には、このような課題に対し、2枚の金属板に突起部を出さずに一体的に接合する接合方法を提供することが開示されている。当該技術によれば、下板のみにプレス加工で穴を空けておき、下板の下穴の破断面側を下にしてかしめ型のダイ突起部を挿入し、その上に上板を載せてから、パンチ形状が下穴と略同一のかしめ型にて鍛圧する。そして、穴にかしめピン部を形成すると同時に、該かしめピン部を下穴内にてコイニング加工をすることを特徴としている。
特開2003−80328号公報
しかしながら、前記特許文献1に記載の技術では、下板に設ける下穴は全体がテーパー穴であるため、下板が薄くなるほど、下穴は垂直穴に近くなる。そして、垂直穴に近くなるほど、接合強度が低下し、薄い下板が変形してめくれたり抜けやすくなったりするという課題が生ずる。また、パンチ形状が下穴と略同一のかしめ型で鍛圧するため、パンチ穴を深く形成することができない。更に、プレスの際に、上板の下側とダイ突起部の間に空間が形成されているため、下穴内への上板の圧入が不十分な場合があった。
本発明は、以上のような点に着目したもので、突出部なしに機械的な締結効果を得ることができる金属板の締結構造,締結方法,締結具,金属板締結体を提供することを、その目的とする。
本発明の金属板の締結構造は、第1の金属板に形成された穴に、第2の金属板をパンチでプレスして流入させたかしめ部を有する金属板の締結構造であって、前記穴は、前記第2の金属板と締結する側に、前記第1の金属板の主面に対して垂直な面によって形成された垂直穴と、該垂直穴よりも径が大きく、前記第1の金属板の他方の主面側で開口した拡径部とが連続した形状であって、前記第2の金属板に形成されるパンチ穴の径が、前記垂直穴の径よりも小さく、かつ、該パンチ穴の深さが、前記第2の金属板の厚みよりも深くなるように形成されており、前記かしめ部が、前記垂直穴から拡径部の側面に沿って形成され、かつ、前記拡径部から突出しないことを特徴とする。主要な形態の一つは、前記拡径部が、前記垂直穴から、前記第1の金属板の他方の主面に向けて径が拡大したテーパー穴であることを特徴とする。
他の発明の金属板の締結構造は、第1の金属穴に形成された穴に、第2の金属穴をパンチでプレスして流入させたかしめ部を有する金属板の締結構造であって、前記穴は、前記第2の金属板と締結する側の主面から、前記第1の金属板の他方の主面側に向けて径が拡大したテーパー状であって、前記第2の金属板に形成されるパンチ穴の径が、前記穴の小径側の径よりも小さく、かつ、前記パンチ穴の深さが、前記第2の金属板の厚みよりも深くなるように形成されており、前記かしめ部が、前記穴のテーパー状の側面に沿って形成され、かつ、該穴から突出しないことを特徴とする。
本発明の金属板締結体は、前記いずれかの金属板の締結構造を有することを特徴とする。
本発明の金属板の締結方法は、第1の金属板に、該第1の金属板の主面に対して垂直な面によって形成された垂直穴と、該垂直穴よりも径が大きく、前記第1の金属板の他方の主面側で開口した拡径部とが連続した形状の穴を形成する工程と、前記垂直穴に沿ってシフト可能なアンビルを有するダイの上に、前記第1の金属板を前記拡径部がダイ側を向くように配置して、前記垂直穴に前記アンビルを嵌め、該第1の金属板上に、締結対象の第2の金属板を配置する工程と、前記ダイに対向配置され、かつ、前記垂直穴よりも径が小さいパンチによって、前記第2の金属板を前記第1の金属板に向けてプレスし、該第2の金属板の厚みよりも深いパンチ穴を形成するとともに、前記パンチと連動して、前記アンビルをシフトさせる工程,を含んでおり、前記プレスする工程によって、前記第2の金属板を、前記垂直穴及び拡径部の側面に沿って流入させ、前記拡径部から突出しないかしめ部を形成したことを特徴とする。主要な形態の一つは、前記拡径部が、前記垂直穴から、前記第1の金属板の他方の主面に向けて径が拡大したテーパー穴であることを特徴とする。
他の発明の金属板の締結方法は、第1の金属板に、一方の主面から他方の主面にかけて径が拡大するように形成されたテーパー状の穴を形成する工程と、前記穴の貫通方向に沿ってシフト可能なアンビルを有するダイの上に、前記第1の金属板を、前記穴の大径側がダイ側を向くように配置して、前記穴に前記アンビルを嵌め、該第1の金属板上に、締結対象の第2の金属板を配置する工程と、前記ダイに対向配置され、かつ、前記穴の小径側よりも径が小さいパンチによって、前記第2の金属板を前記第1の金属板に向けてプレスして、該第2の金属板の厚みよりも深いパンチ穴を形成するとともに、前記パンチと連動して、前記アンビルをシフトさせる工程,を含んでおり、前記プレスする工程によって、第2の金属板を、前記穴のテーパー状の側面に沿って流入させ、前記穴から突出しないかしめ部を形成したことを特徴とする。
他の発明の金属板締結体は、前記いずれかに記載の金属板の締結方法によって第1の金属板と第2の金属板が締結されたことを特徴とする。
本発明の金属板の締結具は、ダイと、該ダイに対向配置されたパンチからなる金属板の締結具であって、前記ダイは、主面に対して垂直な面からなる垂直穴と、該垂直穴よりも径が大きく他方の主面側で開口した拡径部とが連続した形状の穴を有する第1の金属板の前記拡径部側を受けるとともに、前記垂直穴に沿ってシフト可能なアンビルを有しており、前記パンチは、前記垂直穴よりも径が小さく、前記第1の金属板への締結対象の第2の金属板の厚みを超えて前記穴に進入するストロークが可能であって、前記アンビルが、前記拡径部から抜けない範囲内で、前記パンチのストロークに連動してシフトすることで、前記垂直穴及び拡径部と前記パンチの外周面との間に、前記第2の金属板が、前記垂直穴を超えて拡径部に流入可能な空間を形成することを特徴とする。主要な形態の一つは、前記拡径部が、前記垂直穴から、前記第1の金属板の他方の主面に向けて径が拡大したテーパー穴であることを特徴とする。
他の発明の金属板の締結具は、ダイと、該ダイに対向配置されたパンチからなる金属板の締結具であって、前記ダイは、一方の主面から他方の主面にかけて径が拡大したテーパー状の穴を有する第1の金属板の大径側を受けるとともに、前記穴の貫通方向に沿ってシフト可能なアンビルを有しており、前記パンチは、前記穴の小径側よりも径が小さく、前記第1の金属板の締結対象の第2の金属板の厚みを超えて前記穴に進入するストロークが可能であって、前記アンビルが、前記穴から抜けない範囲内で、前記パンチのストロークに連動してシフトすることで、前記穴と前記パンチの外周面との間に、前記第2の金属板が流入可能な空間を形成することを特徴とする。本発明の前記及び他の目的,特徴,利点は、以下の詳細な説明及び添付図面から明瞭になろう。
本発明によれば、(1)主面に対して垂直な面によって形成された垂直穴と、該垂直穴よりも径が大きく他方の主面側で開口した拡径部とが連続した形状の穴,あるいは、(2)一方の主面から他方の主面にかけて径が拡大したテーパー状の穴,を有する第1の金属板に、第2の金属板をパンチでプレスし、該第2の金属板を前記穴に流入させてかしめ部を形成する。その際、前記第2の金属板に形成されるパンチ穴の径が、前記穴の小径側の径よりも小さく、かつ、パンチ穴の深さが、前記第2の金属板の厚みよりも深くなるようにすることで、前記かしめ部が、(1)前記垂直穴から拡径部の側面に沿い,あるいは、(2)前記穴のテーパー状の側面に沿い、かつ、前記拡径部から突出しないようにした。このため、突出部なしに2枚の金属板を、機械的に強固に締結することができる。
本発明の実施例1を示す図であり、(A)は締結前の上板と下板を示す外観斜視図,(B)は締結後の締結体の断面図,(C)及び(D)は変形例を示す断面図である。 前記実施例1の締結体を製造するための締結具と締結工程を示す図であり、(A)は締結前の状態を示す図,(B)は締結後の状態を示す図である。
以下、本発明を実施するための最良の形態を、実施例に基づいて詳細に説明する。
最初に、図1及び図2を参照しながら本発明の実施例1を説明する。図1(A)は、締結前の上板と下板を示す外観斜視図,図1(B)は締結後の金属板締結体の断面図であり、図1(C)及び(D)は変形例を示す断面図である。図2は、本実施例の金属板締結体を得るための締結具と締結工程を示す図であり、(A)は締結前の状態を示す図,(B)は締結後の状態を示す図である。図1(C)及び(D)については後述する。
図1(B)に示すように、本実施例の金属板締結体30は、下板(第1の金属板)10と上板(第2の金属板)20を、前記下板10に形成された穴12に上板20の一部を圧入したかしめ部22によって締結させた締結構造32を有している。前記穴12は、図1(A)に示すように、上板20と締結する側に、主面に対して垂直な面によって形成された垂直穴14と、該垂直穴14から他方の主面10Aに向けて径が拡大し、該他方の主面側で開口したテーパー穴16が連続した形状となっている。
前記かしめ部22は、前記垂直穴14からテーパー穴16にかけて形成されており、その底面22Aは、下板10の主面10Aから突出しないか、面一となるように形成されている。前記かしめ部22は、前記上板20を図2に示す締結具50のパンチ90でプレスして、前記穴12に流入させることで形成される。該パンチ穴24の径D3は、前記垂直穴14の径D1よりも小さい。また、前記パンチ穴24の深さH3は、前記上板20の厚さH2よりも深く、下板10と上板20の厚さの合計,すなわち、H1+H2よりは浅い。
次に、図2(A)及び(B)を参照して、前記金属板締結体30を形成する際に利用される締結具について説明する。金属板の締結具50は、下板10を受けるダイ60と、上板20をプレスするパンチ90によって構成される。前記ダイ60は、シリンダ62と該シリンダ62に対して可動するアンビル70を備えている。前記シリンダ62は、先端部66の径が縮小しており、該先端部66で前記下板10を受ける。前記シリンダ62の内側の中空部64と、先端部66の内側の中空部68に前記アンビル70が収容されている。アンビル70は、前記シリンダ62の中空部64内でシフト(図示の例では、上下方向へのシフト)が可能な本体部70Bと、該本体部70Bの両側に連続形成された径が小さい縮径部70A及び70Cを備えている。前記縮径部70Aは、その先端72が前記下板10の垂直穴14に嵌る寸法に形成されている。すなわち、前記縮径部70Aの径D4と、前記垂直穴14の径D1は、略同一である。
前記縮径部70Cとシリンダ62の内壁の間に形成された空間には、バネ78が配置されている。該バネ78の一端側は、前記アンビル70の本体部70Bと縮径部70Cの境界の段差面74に係合し、他端側は、前記シリンダ62の底部76に接している。図2(A)に示す状態では、前記バネ78によって、アンビル70は上方に付勢されており、前記縮径部70Aの先端72が外部に突出している。突出部分の長さT1は、下板10の厚さH1とほぼ同じである。
一方、前記パンチ90は、前記ダイ60に対向配置されており、パンチ90の先端部92の径D5は、前記垂直穴14の径D1よりも小さく形成されている。また、パンチ90は、図2の上下方向に進退可能であって、前記上板20の厚みを超えて、前記穴12に進入可能なストロークを行う。前記アンビル70は、前記先端部72が、前記テーパー穴16から抜けない範囲内で、前記パンチ90のストロークに連動してシフト可能となっている。すなわち、前記アンビル70がシフトすることで、前記垂直穴14及びテーパー穴16と前記パンチ90の外周面との間に、前記上板20が流入するための空間80を形成する。
次に、本実施例による金属板の締結工程を説明する。まず、前記下板10に、垂直穴14とテーパー穴16が連続した穴12を形成する。そして、前記テーパー穴16側がダイ60を向くように、ダイ60の上に下板10を配置し、前記アンビル70の先端部72を垂直穴14に嵌め込む。そして、下板10の上に、締結対象の上板20を載せる。この状態で、図示しないプレス機構により、前記パンチ90を図2(A)に示す状態から、図2(B)に矢印F2で示すように、上板20をプレスする方向に移動させる。前記パンチ90の先端が上板20に接した後は、該パンチ90の先端とアンビル70の先端72部で上板20を挟みながらプレスする。プレスする力は、前記バネ78の付勢力よりも強いため、前記バネ74が縮んで、アンビル70がシリンダ60内で下方にシフトし、パンチ90の周りに、上板20が流入する空間80を形成する。寸法の一例を示すと、アンビル70の先端部72が突出している長さT1が、図2(A)の状態で1.6mmであり、アンビル70の後端部と、バネ78の後端の間の距離T2が、図2(A)の状態で1.3mmだとしたとき、矢印F2方向へのプレス終了後、前記長さT1が0.3mm、長さT2が0mmになるという具合である。この場合、かしめ部22の底面22Aは、下板主面10Aから0.3mm凹んだ状態となる。
本実施例では、パンチ90とアンビル70によって挟まれた状態で穴12に押込まれた上板20の金属板は、塑性変形により延伸して薄くなり、垂直穴14を通過したのち、テーパー穴16の側面に沿うように横に広がる。この横に広がった部分が、テーパー面に係合するため、下板10に対して上板20が機械的に締結される。なお、かしめ部底面22Aが、どの程度、下板主面10Aから凹むようにするか、あるいは、面一となるようにするかは、必要に応じて適宜設定すればよい。
このように、実施例1によれば、次のような効果がある。
(1)垂直穴14とテーパー穴16が連続した形状の穴12を有する下板10に、上板20をパンチ90でプレスし、該上板20を前記穴12に流入させてかしめ部22を形成する。その際、前記上板20に形成されるパンチ穴24の径D3が、前記垂直穴14の径D1よりも小さく、かつ、パンチ穴24の深さH3が、上板20の厚みH2よりも深くなるよう構成する。これにより、前記かしめ部22が、前記垂直穴14からテーパー穴16の側面に沿うように横に広がるため、強い締結効果が得られる。
(2)前記穴12が、垂直穴14とテーパー穴16からなるため、前記垂直穴14の周囲において下板10の強度が低下することがなく、下板10の変形による抜けやめくれ上がりを防止することができる。また、突状部がないため、省スペース化や設計の自由度の向上が可能となる。
(3)前記かしめ部底面22Aが、下板主面10Aと面一となるか、あるいは、前記主面10Aから若干凹むように形成するため、突状部を設けることなく、金属板の機械的な締結が可能となる。
(4)下板10と上板20を締結するための締結具50のダイ60に、前記垂直穴14に嵌まり、かつ、前記穴12から抜けない範囲内で、前記ダイ60のシリンダ62内を上下にシフトするアンビル70を設けたので、加工時の位置決めが容易である。
(5)前記アンビル70が、前記ダイ60に対向配置されたパンチ90と連動してシフト可能であるため、垂直穴14及びテーパー穴16と、パンチ90との間に、上板20の金属が流入するための空間80を徐々に形成する。従って、テーパー穴16に沿ったかしめ部22を確実に形成することができる。
(6)締結自体は、ダイ60とパンチ90によるプレス工程のみで完了するため、締結作業を効率良く行うことができる。
なお、本発明は、上述した実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることができる。例えば、以下のものも含まれる。
(1)前記実施例で示した形状,寸法は一例であり、必要に応じて適宜変更してよい。例えば、前記実施例1では、垂直穴14にテーパー穴16を連続形成することとしたが、これも一例であり、図1(C)に示す変形例のように、穴12´そのものがテーパー状であってもよい。前記穴12´は、第2の金属板20側の径が小さく、反対側の主面10Aへ向けて径が拡大しており、前記パンチ穴24は、前記穴12´の小径側よりも径が小さく、その深さは、第2の金属板20の厚みよりも深くなるように形成される。本例では、上述した実施例1の穴12と比べて垂直穴14がないため、締結強度は若干低下するものの、穴12´の加工が容易であり、強度を必要としない締結であれば、十分に効果を発揮することができる。この場合に利用される締結具50の構造は、基本的には実施例1と同様である。
(2)前記実施例1では、垂直穴14にテーパー穴16を連続形成することとしたが、これも一例であり、図1(D)に示す変形例のように、垂直穴14よりも径が拡大した他の垂直穴15を拡径部として形成し、前記垂直穴15に上板20が入り込むようにプレスしてもよい。この場合、垂直穴14と垂直穴15の境目の段差に、かしめ部22の周縁22Bが係合し、確実な締結効果が得られる。また、前記実施例では、垂直穴14及びテーパー穴16ともに断面略円形としたが、これも一例であり、垂直穴14を多角柱型の穴としたり、テーパー穴16を多角錐状の穴としたりしてもよい。
(3)前記実施例で示した締結工程も一例であり、同様の効果を奏するように、適宜変更可能である。
(4)前記実施例で示した締結具50も一例であり、同様の作用・効果を奏する範囲内で、適宜設計変更可能である。
本発明によれば、(1)主面に対して垂直な面によって形成された垂直穴と、該垂直穴よりも径が大きく他方の主面側で開口した拡径部とが連続した形状の穴,あるいは、(2)一方の主面から他方の主面にかけて径が拡大したテーパー状の穴,を有する第1の金属板に、第2の金属板をパンチでプレスし、該第2の金属板を前記穴に流入させてかしめ部を形成する。その際、第2の金属板に形成されるパンチ穴の径が、前記穴の小径側の径よりも小さく、かつ、パンチ穴の深さが、第2の金属板の厚みよりも深くなるようにすることで、前記かしめ部が、(1)前記垂直穴から拡径部の側面に沿い、あるいは、(2)前記穴のテーパー状の側面に沿い、かつ、該拡径部から突出しないようにした。このため、2枚の金属板を、機械的に強固に締結する場合に好適である。特に、突状部がないため、省スペース化が必要とされる場合に好適である。
10:下板(第1の金属板)
10A:主面
12,12´:穴
14,15:垂直穴
16:テーパー穴(拡径部)
20:上板(第2の金属板)
22:かしめ部
22A:底面
22B:周縁
24:パンチ穴
24A:底面
30:金属板締結体
32:締結構造
50:締結具
60:ダイ
62:シリンダ
64,68:中空部
66:先端部
68:中空部
70:アンビル
70A,70C:縮径部
70B:本体部
72:先端
74:段差面
76:底部
78:バネ
80:空間
90:パンチ
92:先端部

Claims (11)

  1. 第1の金属板に形成された穴に、第2の金属板をパンチでプレスして流入させたかしめ部を有する金属板の締結構造であって、
    前記穴は、前記第2の金属板と締結する側に、前記第1の金属板の主面に対して垂直な面によって形成された垂直穴と、該垂直穴よりも径が大きく、前記第1の金属板の他方の主面側で開口した拡径部とが連続した形状であって、
    前記第2の金属板に形成されるパンチ穴の径が、前記垂直穴の径よりも小さく、かつ、該パンチ穴の深さが、前記第2の金属板の厚みよりも深くなるように形成されており、
    前記かしめ部が、前記垂直穴から拡径部の側面に沿って形成され、かつ、前記拡径部から突出しないことを特徴とする金属板の締結構造。
  2. 前記拡径部が、前記垂直穴から、前記第1の金属板の他方の主面に向けて径が拡大したテーパー穴であることを特徴とする請求項1記載の金属板の締結構造。
  3. 第1の金属穴に形成された穴に、第2の金属穴をパンチでプレスして流入させたかしめ部を有する金属板の締結構造であって、
    前記穴は、前記第2の金属板と締結する側の主面から、前記第1の金属板の他方の主面側に向けて径が拡大したテーパー状であって、
    前記第2の金属板に形成されるパンチ穴の径が、前記穴の小径側の径よりも小さく、かつ、前記パンチ穴の深さが、前記第2の金属板の厚みよりも深くなるように形成されており、
    前記かしめ部が、前記穴のテーパー状の側面に沿って形成され、かつ、該穴から突出しないことを特徴とする金属板の締結構造。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の金属板の締結構造を有することを特徴とする金属板締結体。
  5. 第1の金属板に、該第1の金属板の主面に対して垂直な面によって形成された垂直穴と、該垂直穴よりも径が大きく、前記第1の金属板の他方の主面側で開口した拡径部とが連続した形状の穴を形成する工程と、
    前記垂直穴に沿ってシフト可能なアンビルを有するダイの上に、前記第1の金属板を前記拡径部がダイ側を向くように配置して、前記垂直穴に前記アンビルを嵌め、該第1の金属板上に、締結対象の第2の金属板を配置する工程と、
    前記ダイに対向配置され、かつ、前記垂直穴よりも径が小さいパンチによって、前記第2の金属板を前記第1の金属板に向けてプレスし、該第2の金属板の厚みよりも深いパンチ穴を形成するとともに、前記パンチと連動して、前記アンビルをシフトさせる工程,
    を含んでおり、
    前記プレスする工程によって、前記第2の金属板を、前記垂直穴及び拡径部の側面に沿って流入させ、前記拡径部から突出しないかしめ部を形成したことを特徴とする金属板の締結方法。
  6. 前記拡径部が、前記垂直穴から、前記第1の金属板の他方の主面に向けて径が拡大したテーパー穴であることを特徴とする請求項5記載の金属板の締結方法。
  7. 第1の金属板に、一方の主面から他方の主面にかけて径が拡大するように形成されたテーパー状の穴を形成する工程と、
    前記穴の貫通方向に沿ってシフト可能なアンビルを有するダイの上に、前記第1の金属板を、前記穴の大径側がダイ側を向くように配置して、前記穴に前記アンビルを嵌め、該第1の金属板上に、締結対象の第2の金属板を配置する工程と、
    前記ダイに対向配置され、かつ、前記穴の小径側よりも径が小さいパンチによって、前記第2の金属板を前記第1の金属板に向けてプレスして、該第2の金属板の厚みよりも深いパンチ穴を形成するとともに、前記パンチと連動して、前記アンビルをシフトさせる工程,
    を含んでおり、前記プレスする工程によって、第2の金属板を、前記穴のテーパー状の側面に沿って流入させ、前記穴から突出しないかしめ部を形成したことを特徴とする金属板の締結方法。
  8. 請求項5〜7のいずれか一項に記載の金属板の締結方法によって第1の金属板と第2の金属板が締結されたことを特徴とする金属締結体。
  9. ダイと、該ダイに対向配置されたパンチからなる金属板の締結具であって、
    前記ダイは、
    主面に対して垂直な面からなる垂直穴と、該垂直穴よりも径が大きく他方の主面側で開口した拡径部とが連続した形状の穴を有する第1の金属板の前記拡径部側を受けるとともに、前記垂直穴に沿ってシフト可能なアンビルを有しており、
    前記パンチは、
    前記垂直穴よりも径が小さく、前記第1の金属板への締結対象の第2の金属板の厚みを超えて前記穴に進入するストロークが可能であって、
    前記アンビルが、前記拡径部から抜けない範囲内で、前記パンチのストロークに連動してシフトすることで、前記垂直穴及び拡径部と前記パンチの外周面との間に、前記第2の金属板が、前記垂直穴を超えて拡径部に流入可能な空間を形成することを特徴とする金属板の締結具。
  10. 前記拡径部が、前記垂直穴から、前記第1の金属板の他方の主面に向けて径が拡大したテーパー穴であることを特徴とする請求項9記載の金属板の締結具。
  11. ダイと、該ダイに対向配置されたパンチからなる金属板の締結具であって、
    前記ダイは、
    一方の主面から他方の主面にかけて径が拡大したテーパー状の穴を有する第1の金属板の大径側を受けるとともに、前記穴の貫通方向に沿ってシフト可能なアンビルを有しており、
    前記パンチは、
    前記穴の小径側よりも径が小さく、前記第1の金属板の締結対象の第2の金属板の厚みを超えて前記穴に進入するストロークが可能であって、
    前記アンビルが、前記穴から抜けない範囲内で、前記パンチのストロークに連動してシフトすることで、前記穴と前記パンチの外周面との間に、前記第2の金属板が流入可能な空間を形成することを特徴とする金属板の締結具。
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