JP2013220393A - Toc低減装置およびtoc低減方法 - Google Patents

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Abstract


【課題】 原水およびプラント用水のTOC濃度が変化した場合や、水処理装置のTOC濃度の低減効果が不明な場合でも、既存の設備で適切にTOC濃度を低減する。
【解決手段】 原水およびプラント用水をろ過するろ過装置30と、ろ過装置30でろ過されたろ過水を貯留し、貯留したろ過水をろ過装置30に還流可能なろ過水タンク40と、ろ過水タンク40の下流に設置され、ろ過水を脱塩して純水を生成する純水装置50と、純水装置50で製造された純水を貯留し、貯留した純水を純水装置50に還流可能な純水タンク40と、ろ過水タンク40内のろ過水のTOC濃度が第1の所定値以下になるまで、当該ろ過水をろ過装置30に還流させてろ過を繰り返し、純水タンク60内の純水のTOC濃度が第2の所定値以下になるまで、当該純水を純水装置50に還流させて脱塩を繰り返す制御部10と、を備えることを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

この発明は、原水およびプラント用水のTOC濃度を低減するTOC低減装置およびTOC低減方法に関する。
例えば原子力発電所においては、雨水や渓流水を原水として貯留し、その原水をろ過したのちに、純水装置で処理して製造した純水を一次冷却水として使用している。この雨水や渓流水を貯留して得られる原水はTOC濃度が数千〜数万ppbと高いものである。これに対してTOC濃度が数百ppbと低い低TOC濃度水のTOC低下方法としては、オゾンや紫外線を用いた方法が知られている。
従来の純水製造装置では除去が困難であったTOCを、より効果的に除去する純水製造装置に関する技術が知られている(例えば、特許文献1参照。)。また、放射性廃液から通常ないし既存の施設で再利用又は放流可能な蒸留液を効率的に得ることを可能にすると共に、放射性廃棄物を減容することができる放射性物質及びTOCの除去方法並びに除去装置に関する技術が知られている(例えば、特許文献2参照。)。
特開平6−063546号公報 特開2009−244089号公報
ところで、雨水や渓流水を原水として貯留して使用する場合、貯留される原水のTOC濃度は雨量の増減や、濁度によって変化する。そこで、原水のTOC濃度が変化した場合であっても、既存の設備で適切にTOC濃度を低減できるTOC低減装置およびTOC低減方法が望まれていた。また、ろ過装置や純水装置などの水処理装置のTOC濃度の低減効果が不明な場合であっても、原水およびプラント用水のTOC濃度を適切に低減できるTOC低減装置およびTOC低減方法が望まれていた。
そこで、この発明は、水や渓流水を貯留して得られるTOC濃度の高い原水およびプラント用水のTOC濃度が変化した場合や、水処理装置のTOC濃度の低減効果が不明な場合であっても、TOC濃度を適切に低減するTOC低減装置およびTOC低減方法を提供することを目的としている。
前記の課題を解決するために、請求項1の発明は、原水およびプラント用水のTOC濃度を低減するTOC低減装置であって、前記原水およびプラント用水をろ過するろ過装置と、前記ろ過装置でろ過されたろ過水を貯留するとともに、貯留したろ過水を前記ろ過装置に還流可能なろ過水タンクと、前記ろ過水タンクの下流に設置され、ろ過水を脱塩して純水を生成する純水装置と、前記純水装置で生成された純水を貯留するとともに、貯留した純水を前記純水装置に還流可能な純水タンクと、前記ろ過水タンク内のろ過水のTOC濃度が第1の所定値以下になるまで、当該ろ過水を前記ろ過装置に還流させてろ過を繰り返し、前記純水タンク内の純水のTOC濃度が第2の所定値以下になるまで、当該純水を前記純水装置に還流させて脱塩を繰り返す制御手段と、を備えることを特徴とするTOC低減装置である。
この発明によれば、ろ過水タンク内のろ過水のTOC濃度が第1の所定値以下になるまで、当該ろ過水をろ過装置に還流させてろ過が繰り返され、純水タンク内の純水のTOC濃度が第2の所定値以下になるまで、当該純水を純水装置に還流させて脱塩が繰り返される。
請求項2の発明は、請求項1に記載のTOC低減装置において、前記ろ過装置入口や出口におけるTOC濃度や、前記ろ過水タンク内におけるTOC濃度、前記純水装置入口や出口におけるTOC濃度、前記純水タンク内におけるTOC濃度などのろ過水のTOC濃度や純水のTOC濃度を記憶する記憶手段と、を備え、前記制御手段は、前記記憶手段に記憶した前記ろ過水のTOC濃度にもとづいて、前記ろ過水を前記ろ過装置に還流させてろ過を繰り返す第1の還流回数を策定し、前記記憶手段に記憶した前記純水のTOC濃度にもとづいて、前記純水を前記純水装置に還流させて脱塩を繰り返す第2の還流回数を策定する、ことを特徴とする。
請求項3の発明は、原水およびプラント用水のTOC濃度を低減するTOC低減方法であって、ろ過装置で前記原水およびプラント用水をろ過し、ろ過水タンクに前記ろ過装置でろ過されたろ過水を貯留するとともに、貯留したろ過水を前記ろ過装置に還流可能であり、前記ろ過水タンクの下流に設置された純水装置で、ろ過水から脱塩して純水を生成し、純水タンクに前記純水装置で生成された純水を貯留するとともに、貯留した純水を前記純水装置に還流可能であり、制御手段で、前記ろ過水タンク内のろ過水のTOC濃度が第1の所定値以下になるまで、当該ろ過水を前記ろ過装置に還流させてろ過を繰り返し、前記純水タンク内の純水のTOC濃度が第2の所定値以下になるまで、当該純水を前記純水装置に還流させて脱塩を繰り返す、ことを特徴とするTOC低減方法である。
請求項4の発明は、請求項3に記載のTOC低減方法において、前記ろ過装置入口や出口におけるTOC濃度や、前記ろ過水タンク内におけるTOC濃度、前記純水装置入口や出口におけるTOC濃度、前記純水タンク内におけるTOC濃度などのろ過水のTOC濃度や純水のTOC濃度を記憶し、記憶した前記ろ過水のTOC濃度にもとづいて、前記ろ過水を前記ろ過装置に還流させてろ過を繰り返す第1の還流回数を策定し、記憶した前記純水のTOC濃度にもとづいて、前記純水を前記純水装置に還流させて脱塩を繰り返す第2の還流回数を策定する、ことを特徴とする。
請求項1または請求項3に記載の発明によれば、ろ過水のTOC濃度が第1の所定値以下になるまで、当該ろ過水をろ過装置に還流させてろ過を繰り返し、純水のTOC濃度が第2の所定値以下になるまで、純水装置に還流させて脱塩を繰り返すことで、水や渓流水を貯留して得られるTOC濃度の高い原水のTOC濃度であっても、発電設備(プラント)で使用可能まで自動で適切に低減することができる。また、ろ過水をろ過装置に還流させたり、純水を純水装置に還流させたりする還流ライン(循環ライン)を設けることにより、タンク貯水のTOC濃度が変化した場合においても、適宜、還流させ処理を行うことでプラントへ供給する水質を、常時、適切に管理することができる。
また、原水およびプラント用水のTOC濃度を低減する際に、ろ過装置や純水装置などの水処理装置のTOC濃度の低減効果が不明な場合であっても、ろ過水タンク内のろ過水のTOC濃度や純水タンク内の純水のTOC濃度にもとづいて還流の要否を判定できる。すなわち、水処理装置の処理能力が不確定な場合においても、原水およびプラント用水のTOC濃度を適切に低減できる。
また、第1の所定値および第2の所定値を設定することによって、適切にTOC濃度を低減させることができるので、原水およびプラント用水として利用可能なTOC濃度を設定することができる。つまり、例えば、雨量が多く濁度の高い原水が貯留されている場合であっても、第1の所定値や第2の所定値まで、すなわち、TOC濃度が適切な範囲となるまで低減させることができる。そして、このようにしてTOC濃度を適切に管理することにより、原水およびプラント用水をより厳密に水質管理し、プラントを保護することが可能となる。
さらに、第1の所定値および第2の所定値を設定することによって、ろ過水タンク内のろ過水のTOC濃度および純水タンク内の純水のTOC濃度が所定値以下となるように管理できる。つまり、ろ過水タンク内のろ過水や純水タンク内の純水のTOC濃度が適切となるように管理できるので、純水装置やプラントに供給する水のTOC濃度を適切にすることができる。このため、ろ過装置や純水装置、プラントにおけるTOC濃度が保証されるので、故障や異常などが発生したときに原因を切り分けることが容易となり、故障や異常を早期発見したり、原因を究明したりすることが可能となる。
請求項2または請求項4に記載の発明によれば、ろ過水のTOC濃度や純水のTOC濃度を記憶することでデータが蓄積され、蓄積したデータにもとづいて第1の還流回数や第2の還流回数を策定できる。このため、蓄積したデータから水処理装置の処理能力を推定できるので、原水およびプラント用水のTOC濃度を自動で適切に低減できる。また、データが蓄積されるのに伴い、水処理装置の処理能力をより正確に推定することが可能となり、第1の還流回数や第2の還流回数をより高精度に策定可能となる。
この発明の実施の形態1に係るTOC低減装置の概略構成ブロック図である。 図1のTOC低減装置の流路を示す概略構成図である。 図1のTOC低減装置におけるTOC濃度のデータを示す図である。 図1のTOC低減装置のろ過装置入口とろ過装置出口におけるTOC濃度の関係を示す図である。 図1のTOC低減装置のろ過装置入口におけるTOC濃度と除去効率を示す図である。 図1のTOC低減装置のろ過装置入口におけるTOC濃度と除去量を示す図である。 図1のTOC低減装置の純水装置入口におけるTOC濃度と除去効率を示す図である。 図1のTOC低減装置の純水装置入口におけるTOC濃度と除去量を示す図である。 図1の第1の判定タスクの判定処理を示すチャート図である。 図1の第2の判定タスクの判定処理を示すチャート図である。 この発明の実施の形態2に係るTOC低減装置の第1の判定タスクの判定処理を示すチャート図である。 図1のTOC低減装置のろ過装置入口におけるTOC濃度と除去効率を示す図である。
つぎに、この発明の実施の形態について図面を用いて詳しく説明する。
(実施の形態1)
図1ないし図10は、この発明の実施の形態1を示している。TOC低減装置1は、原水およびプラント用水TOC濃度を低減するものであり、図1に示すように、主として、記憶部11と、貯水槽のTOC濃度計12と、ろ過装置入口のTOC濃度計13と、ろ過装置出口のTOC濃度計14と、ろ過水タンクのTOC濃度計15と、純水装置入口のTOC濃度計16と、純水タンクのTOC濃度計17と、第1の判定タスク18と、第2の判定タスク19と、これらを制御などする制御部10とを備えている。また、TOC低減装置1は、図2に示すように、主として、貯水槽20と、ろ過装置30と、ろ過水タンク40と、純水装置50と、純水タンク60とを備えている。このTOC低減装置1は監視制御サーバ(図示略)に備えられている。
貯水槽20は、雨水や渓流水を原水として貯留して、ろ過装置30に移送可能なものである。ここで、貯水槽20より下流側の後述の設備においては、原水に後述の循環ラインL1〜L4によって還流されたプラント用水が混ざった状態である。この実施の形態では、原水、ろ過水、純水には、還流されたプラント用水を含むものとする。
ろ過装置30は、貯水槽20の下流に設置され、原水をろ過して、ろ過水タンク40に移送可能なものである。このろ過装置30は、原水を凝縮沈降させることにより、濁度を制御している。このとき、主としてコロイド状のTOC物質が、ともに凝縮沈降して除去される。
ろ過水タンク40は、ろ過装置30の下流に設置され、ろ過装置30でろ過されたろ過水を貯留するとともに、貯留したろ過水を純水装置50に移送可能、または、後述する第1の循環ラインL1を介してろ過装置30に還流可能なものである。
純水装置50は、ろ過水タンク40の下流に設置され、イオン交換樹脂の働きでろ過水を脱塩して純水を生成して、純水タンク60に移送可能なものである。この純水装置50は、純水の導電率を制御している。このとき、主としてイオン状のTOC物質がイオン交換樹脂の働きによって除去される。
純水タンク60は、純水装置50の下流に設置され、純水装置50で製造された純水を貯留するとともに、貯留した純水をプラントに供給可能、または、後述する第2の循環ラインL2を介して純水装置50に還流可能なものである。
このような貯水槽20と、ろ過装置30と、ろ過水タンク40と、純水装置50と、純水タンク60との間には、流路が形成されている。また、各装置の入口側および出口側には弁(図示略)が配設されており、その弁開度を調節することで流量、流路(正流、還流)を制御可能となっている。ここで、正流とは上流から下流への流れであり、還流とは下流から上流への流れである。また、還流の流路は、第1の循環ラインL1および第2の循環ラインL2によって構成されている。
第1の循環ラインL1は、ろ過水タンク40からろ過装置30へろ過水を還流させるものである。そして、ろ過水タンク40の出口側の弁を閉じ、第1の循環ラインL1の入口側および出口側の弁を開くことで、第1の循環ラインL1に還流が流れて、ろ過水が循環するようになっている。
第2の循環ラインL2は、純水タンク60から純水装置50へ純水を還流させるものである。そして、純水タンク60の出口側の弁を閉じ、第2の循環ラインL2の入口側および出口側の弁を開くことで、第2の循環ラインL2に還流が流れて、純水が循環するようになっている。
第1の返送・廃棄ラインL3は、第1の循環ラインL1と接続しており、ろ過水を貯水槽20へ返送したり、廃棄したりするものである。
第2の返送・廃棄ラインL4は、第2の循環ラインL2と接続しており、純水を貯水槽20へ返送したり、廃棄したりするものである。
制御部10は、CPU(Central Processing Unit)などで構成され、TOC低減装置1が運転開始すると、後述する第1の判定タスク18および第2の判定タスク19を起動して、ろ過水タンク40内のろ過水のTOC濃度が第1の所定値以下になるまで、当該ろ過水をろ過装置30に還流させてろ過を繰り返し、純水タンク60内の純水のTOC濃度が第2の所定値以下になるまで、当該純水を純水装置50に還流させて脱塩を繰り返すように制御する機能を有するプログラム、タスクである。また、制御部10は、第1の判定タスク18および第2の判定タスク19の判定結果に基づいて、第1の循環ラインL1や第2の循環ラインL2の弁(図示略)などに対して、流路を切り替える制御信号を送信する機能を有している。
記憶部11は、各TOC濃度計12〜17で測定されたTOC濃度や、制御部10の処理に必要なプログラムやタスクなどを記憶している。
貯水槽のTOC濃度計12は、貯水槽20に配設されており、貯水槽20内の原水のTOC濃度を測定し、制御部10に送信するとともに記憶部11によって記憶されるようになっている。
ろ過装置入口のTOC濃度計13は、ろ過装置30に配設されており、ろ過装置30の入口における原水のTOC濃度を測定し、制御部10に送信するとともに記憶部11によって記憶されるようになっている。
ろ過装置出口のTOC濃度計14は、ろ過装置30に配設されており、ろ過装置30の出口におけるろ過水のTOC濃度を測定し、制御部10に送信するとともに記憶部11によって記憶されるようになっている。
ろ過水タンクのTOC濃度計15は、ろ過水タンク40に配設されており、ろ過水タンク40内のろ過水のTOC濃度を測定し、制御部10に送信するとともに記憶部11によって記憶されるようになっている。
純水装置入口のTOC濃度計16は、純水装置50に配設されており、純水装置50の入口におけるろ過水のTOC濃度を測定し、制御部10に送信するとともに記憶部11によって記憶されるようになっている。
純水タンクのTOC濃度計17は、純水タンク60に配設されており、純水タンク60内の純水のTOC濃度を測定し、制御部10に送信するとともに記憶部11によって記憶されるようになっている。
これらのTOC濃度計12〜17によって測定されたTOC濃度が図3〜図8に示されている。
図3は、過去3年分(Y1年5月1日〜Y4年2月1日)の各装置(各処理点)におけるTOC濃度と、その平均値、最大値、最小値を示している。具体的には、例えば貯水槽20のTOC濃度は、最小値911ppb〜最大値2565ppbの範囲内で推移しており、平均値は1647ppbである。また、TOC濃度の平均値は、ろ過装置入口では1701ppb、ろ過装置出口では825ppb、純水装置入口では702ppb、純水タンクでは89ppbとなっていることから、プラント用水として十分な水質であることがわかる。
図4〜図6は、ろ過装置30におけるTOC濃度、除去効率、除去量を示している。これらのデータから、TOC濃度が所定範囲内においては高い除去効率を示しているが、TOC濃度が所定範囲以上になると除去効率が低下することがわかる。ここで、除去効率は、{(入口TOC濃度)−(出口TOC濃度)}/(入口TOC濃度))で算出する値である。具体的には、ろ過装置入口のTOC濃度が2300ppb以上となると、ろ過装置出口のTOC濃度が低下しにくくなり(除去効率が低下し)、ろ過装置30におけるTOC除去の限界値であると判断できる。
ここで、ろ過水タンクのTOC濃度と、ろ過装置入口のTOC濃度やろ過装置出口のTOC濃度との間には、図3に示すような相関関係があり、ろ過装置入口のTOC濃度やろ過装置出口のTOC濃度から、ろ過水タンクのTOC濃度が予測可能となっている。このため、後述する第1の判定タスク18においては、ろ過水タンクのTOC濃度にかえて、ろ過装置入口のTOC濃度によって還流の要否を判定する。
図7および図8は、純水装置50におけるTOC濃度、除去効率、除去量を示している。これらのデータから、ろ過装置30におけるTOC濃度と同様に、TOC濃度が所定範囲内においては高い除去効率を示しているが、TOC濃度が所定範囲以上になると除去効率が低下することがわかる。
ここで、純水タンクのTOC濃度と、純水装置入口のTOC濃度との間には、図3に示すような相関関係があり、純水装置入口のTOC濃度から、純水タンクのTOC濃度が予測可能となっている。このため、後述する第2の判定タスク19においては、純水タンクのTOC濃度にかえて、純水装置入口のTOC濃度によって還流の要否を判定する。
これらのデータから、ろ過装置30および純水装置50の入口における水質は、TOC濃度が高い場合またはTOC濃度が低い場合は、各装置の処理能力を超えるため、TOC濃度を十分低減することができないことがわかる。
第1の判定タスク18は、図9に示すフローチャートの処理を行うプログラム、タスクである。第1の判定タスク18は、ろ過水タンク40内のろ過水のTOC濃度が第1の所定値以下になるまで、当該ろ過水をろ過装置30に還流させてろ過を繰り返すように処理を行う機能を有している。具体的には、ろ過装置入口のTOC濃度計13によって測定されたTOC濃度が、第1の所定値以下になるまで、ろ過水を第1の循環ラインL1を介してろ過装置30に還流させてろ過を繰り返すように処理を行う機能を有している。ここで、第1の所定値はTOC濃度の平均値とし、具体的には図3に示すように1701ppbである。第1の所定値をろ過装置入口のTOC濃度の平均値とすれば、ろ過装置30によってTOC濃度が低減されて、純水装置50で処理可能な濃度となり、ろ過水タンク40内のろ過水のTOC濃度を第1の所定値以下にすることが可能となる。
この第1の判定タスク18は、TOC低減装置1が運転開始すると、制御部10によって起動される。具体的には、ろ過装置入口のTOC濃度計13によって測定されたTOC濃度が、第1の所定値以下であるか否かを判定し(ステップS1)、第1の所定値以下ではない場合(「NO」の場合)は、ろ過水を第1の循環ラインL1を介してろ過装置30に還流する(ステップS2)。そして、第1の所定値以下の場合(「YES」の場合)は、ろ過水を下流の純水装置50に移送する(ステップS3)。このような第1の判定タスク18は、ろ過水タンク40から純水装置50に移送するろ過水のTOC濃度を第1の所定値以下に保持する。
第2の判定タスク19は、図10に示すフローチャートの処理を行うプログラム、タスクである。第2の判定タスク19は、純水タンク60内の純水のTOC濃度が第2の所定値以下になるまで、当該純水を純水装置50に還流させて脱塩を繰り返すように処理を行う機能を有している。具体的には、第2の判定タスク19は、純水装置入口のTOC濃度計16によって測定されたTOC濃度が、第2の所定値以下になるまで、当該純水を第2の循環ラインL2を介して純水装置50に還流させて脱塩を繰り返すように処理を行う機能を有している。ここで、第2の所定値はTOC濃度の平均値とし、具体的には図3に示すように702ppbである。第2の所定値を純水装置入口のTOC濃度の平均値とすれば、純水装置50によってTOC濃度が低減されて、プラントで使用可能な濃度となり、純水タンク60内の純水のTOC濃度を第2の所定値以下にすることが可能となる。
この第2の判定タスク19は、TOC低減装置1が運転開始すると、制御部10によって起動される。具体的には、純水装置入口のTOC濃度計16で測定したTOC濃度が、第2の所定値以下であるか否かを判定し(ステップS4)、第2の所定値以下ではない場合(「NO」の場合)は、純水を第2の循環ラインL2を介して純水装置50に還流する(ステップS5)。そして、第2の所定値以下の場合(「YES」の場合)は、純水をプラントに移送する(ステップS6)。このような第2の判定タスク19は、純水タンク60からプラントに移送する純水のTOC濃度を第2の所定値以下に保持する。
次に、このような構成のTOC低減装置1におけるTOC低減方法および作用について説明する。
まず、TOC低減装置1が運転を開始し、制御部10によって第1の判定タスク18および第2の判定タスク19が起動され、各TOC濃度計12〜17によってTOC濃度が測定されるとともに制御部10に随時伝送されて、記憶部11に記憶される。
貯水槽20に貯留された原水がろ過装置30でろ過されて、ろ過水タンク40に貯留される。
そして、第1の判定タスク18は、図9に示すように、ステップS1において、ろ過装置入口のTOC濃度計13によって測定したTOC濃度が、第1の所定値以下であるか否かが判定される。
そして、ステップS1で第1の所定値以下ではないと判定された場合(「NO」の場合)は、ステップS2に進んで、ろ過水タンク40内のろ過水を第1の循環ラインL1を介してろ過装置30に還流させる。これにより、ろ過水がろ過装置30で繰り返しろ過される。このとき、ろ過水のTOC濃度がしきい値以上となった場合や、所定回数以上還流を繰り返した場合は、当該ろ過装置30では処理不可能であるため、ろ過水が第1の返送・廃棄ラインL3に移送される。
また、ステップS1で第1の所定値以下であると判定された場合(「YES」の場合)は、ステップS3に進んで、そのろ過水がろ過水タンク40から純水装置50へ移送される。
第2の判定タスク19は、図10に示すように、ステップS4において、純水装置入口のTOC濃度計16によって測定したTOC濃度が、第2の所定値以下であるか否かが判定される。
そして、ステップS4で第2の所定値以下ではないと判定された場合(「NO」の場合)は、ステップS5に進んで、純水タンク60内の純水を第2の循環ラインL2を介して純水装置50に還流させる。これにより、純水が純水装置50で繰り返し脱塩処理される。このとき、純水のTOC濃度がしきい値以上となった場合や、所定回数以上還流を繰り返した場合は、当該純水装置50では処理不可能であるため、純水が第2の返送・廃棄ラインL4に移送される。
また、ステップS4で第2の所定値以下であると判定された場合(「YES」の場合)は、ステップS6に進んで、その純水が純水タンク60からプラントへ移送される。
このようにして、ろ過水タンク40から純水装置50へ移送されるろ過水のTOC濃度および純水タンク60からプラントに移送される純水のTOC濃度が適正に保たれる。
以上のように、このTOC低減装置1によれば、ろ過水のTOC濃度が第1の所定値以下になるまで、当該ろ過水をろ過装置30に還流させてろ過を繰り返し、純水のTOC濃度が第2の所定値以下になるまで、純水装置50に還流させて脱塩を繰り返すことで、水や渓流水を貯留して得られるTOC濃度の高い原水であっても、TOC濃度をプラントで使用可能まで自動で適切に低減することができる。また、ろ過水をろ過装置30に還流させたり、純水を純水装置50に還流させたりする還流ライン(循環ライン)L1、L2を設けることにより、タンク貯水のTOC濃度が変化した場合においても、適宜、還流させ処理を行うことでプラントへ供給する水質を、常時、適切に管理することができる。
また、原水およびプラント用水のTOC濃度を低減する際に、ろ過装置30や純水装置50などの水処理装置のTOC濃度の低減効果が不明な場合であっても、ろ過水タンク40内のろ過水のTOC濃度や純水タンク60内の純水のTOC濃度にもとづいて還流の要否を判定できる。すなわち、水処理装置の処理能力が不確定な場合においても、原水およびプラント用水のTOC濃度を適切に低減できる。
また、第1の所定値および第2の所定値を設定することによって、適切にTOC濃度を低減させることができるので、原水として利用可能なTOC濃度を設定することができる。つまり、例えば、雨量が多く濁度の高い原水が貯水槽20に貯留されている場合であっても、第1の所定値や第2の所定値まで、すなわち、TOC濃度が適切な範囲となるまで低減させることができる。そして、このようにしてTOC濃度を適切に管理することにより、原水をより厳密に水質管理し、発電設備(プラント)を保護することが可能となる。具体的には、TOC物質の成分がプラントの圧力容器に与える影響を低減することができる。
さらに、第1の所定値および第2の所定値を設定することによって、ろ過水タンク40内のろ過水のTOC濃度および純水タンク60内の純水のTOC濃度が所定値以下となるように管理できる。つまり、ろ過水タンク40内のろ過水や純水タンク60内の純水のTOC濃度が適切となるように管理できるので、純水装置50やプラントに供給する水のTOC濃度を適切にすることができる。このため、ろ過装置30や純水装置50、プラントにおけるTOC濃度が保証されるので、故障や異常などが発生したときに原因を切り分けることが容易となり、故障や異常を早期発見したり、原因を究明したりすることが可能となる。
さらにまた、第1の判定タスク18および第2の判定タスク19によって、ろ過水や純水が還流して、貯水槽20からの正流と合流することで、希釈されてTOC濃度が低減する。このため、貯水槽20に比較的高いTOC濃度の原水が貯留されている場合であっても、希釈されることで水資源として使用することができる。すなわち、水資源の確保が容易になるので、プラントへ純水を安定的に供給することができるので、プラント運転の安定性、安全性が向上する。
(実施の形態2)
図11は、この発明の実施の形態2を示している。この実施の形態では、第1の判定タスク180および第2の判定タスク(図示略)の処理が、実施の形態1と異なる。なお、実施の形態1と同等の構成については、同一符号を付することで、その説明を省略する。以下の実施の形態についても同様である。
この実施の形態の第1の判定タスク180は、ろ過装置入口のTOC濃度からろ過水を前記ろ過装置に還流させてろ過を繰り返す第1の還流回数(第1の循環回数)を算出して、その循環回数となるまでろ過装置30に還流する機能を有するものである。ここで、記憶部11は、ろ過装置1を起動するごとに得られる図4〜図8に示すようなろ過装置30や純水装置50におけるTOC濃度、除去効率、除去量などのデータを記憶し、蓄積する。そして、第1の判定タスク180は、記憶したTOC濃度にもとづいて、第1の還流回数(以下、単に「循環回数」という)を策定する。
具体的には、第1の判定タスク180は、図11に示すように、ステップS11において、ろ過水のろ過装置30における循環回数を策定する。具体的には、例えば、記憶部11に蓄積された過去のデータの中から循環回数の策定に使用するデータを選定(算出)するのは、加重平均や、正規分布などの統計学的手法を用いたり、貯水槽20のTOC濃度が類似するデータを選出したりする。ここでは、図4〜図8に示すろ過装置30や純水装置50におけるTOC濃度、除去効率、除去量などのデータを採用するものとする。図4〜図6に示すように、ろ過装置入口のTOC濃度が2300ppb以上となると、ろ過装置出口のTOC濃度が低下しにくく(除去効率が低下)、ろ過装置30における1回(ワンスルー)のTOC除去の限界値であると判断できる。つまり、ろ過装置入口のTOC濃度が2300ppb以下の場合は、ワンスルー(循環なし)でTOCを十分除去できる。また、例えば、ろ過装置入口のTOC濃度が3400ppbの場合は、1回のろ過によってTOC濃度は2720ppbに低減されるので、6回循環した場合のTOC濃度は、3400×(0.8×0.8×0.8×0.8×0.8×0.8)=891.26ppbとなり、純水装置50に移送しても問題ないTOC濃度となる。
したがって、ろ過装置30における循環回数は、図5に示すように、
(A1)ろ過装置入口のTOC濃度が2300ppb以下の場合、ワンスルー(循環なし)
(A2)ろ過装置入口のTOC濃度が2300〜3400ppbの場合、循環あり
(A3)ろ過装置入口のTOC濃度が3400ppb以上の場合は、使用不可で貯水槽20へ返送または廃棄
とすればよい。
さらに、
(A4)ろ過装置入口のTOC濃度が1300ppb、1660ppbの場合は、TOC濃度が低く、ろ過装置30における除去効率が低いものの、純水装置50における除去効率は高く、純水のTOC濃度は十分に低減されている(図3において、Y2年2月1日の71.5ppb、Y3年11月1日の88.2ppb)。つまり、TOC物質が、ろ過装置30では除去されていないが、純水装置50では多量に除去されていることがわかる。このような場合では、ろ過装置30での循環回数は抑えて、純水装置50での循環回数を増やすように制御する。
ここで、(A2)、(A4)の場合の各装置での循環回数は、蓄積した過去のデータから推定、算出して設定する。また、季節変動や気象変動などの変動要因を考慮することで、さらに高精度に推定することが可能である。このようにして、過去のデータを蓄積しながら処理することで、運転精度を高めていくことができ、処理能力が不確定な水処理装置においても自動で最適な処理を行うことが出来るようになっている。
そして、循環回数に到達したか否かを判定し(ステップS12)、到達していない場合(「NO」の場合)は、ろ過水を第1の循環ラインL1を介してろ過装置30に還流する(ステップS13)。到達した場合(「YES」の場合)は、ステップS14に進む。
そして、ろ過装置入口のTOC濃度計13によって測定されたTOC濃度が、第1の所定値以下であるか否かを判定し(ステップS14)、第1の所定値以下ではない場合(「NO」の場合)は、ろ過水を第1の循環ラインL1を介してろ過装置30に還流する(ステップS15)。そして、第1の所定値以下の場合(「YES」の場合)は、ろ過水を下流の純水装置50に移送する(ステップS16)。
また、この実施の形態の第2の判定タスクは、第1の判定タスク180と同様の処理を行い、第2の還流回数(以下、単に「循環回数」という)を策定した後に、循環回数に到達するまで純水装置50に還流する。そして、第2の所定値以下となるまで、純水装置50に還流してから、プラントに移送する。
ここで、純水装置50における循環回数は、
(A5)純水装置入口のTOC濃度が1000ppb以下の場合、ワンスルー(循環なし)
(A6)純水装置入口のTOC濃度が1000〜1200ppbの場合、循環あり
(A7)純水装置入口のTOC濃度が1200ppb以上の場合、使用不可で貯水槽20へ返送または廃棄
と設定する。
ここで、(A6)の場合の循環回数は、第1の判定タスク180と同様に蓄積した過去のデータから推定、算出して設定する。
このようにすることで、第1の判定タスク180や第2の判定タスクは、循環回数のみならず第1の所定値以下、第2の所定値以下となることを還流の終了条件としているので、不規則な水質変動に対しても安定した水質の処理水を供給可能である。
また、ろ過水のTOC濃度や純水のTOC濃度を記憶することでデータが蓄積され、蓄積したデータにもとづいて循環回数を策定できる。このため、蓄積したデータから水処理装置の処理能力を推定できるので、原水およびプラント用水のTOC濃度を自動で適切に低減できる。また、データが蓄積されるのに伴い、水処理装置の処理能力をより正確に推定することが可能となり、循環回数をより高精度に策定可能となる。
さらに、季節変動や気象変動などの変動要因をも考慮するので、高精度な推定が可能である。また、過去のデータを蓄積しながら処理することで、運転精度を高めていくことが可能である。
(実施の形態3)
実施の形態3は、TOC物質の成分ごとに判定条件を設定する点で、実施の形態1および2とは異なる。
すなわち、図3〜図8に示すデータをTOC物質の成分ごとに取得、分析することにより、TOC物質同士の相関関係や例えば降水量などの気象情報との相関関係をより精密に把握することができ、水処理装置の処理能力が不確定な場合においても、TOC濃度を自動で最適に管理することができる。ここで、特にプラントに影響を与える特定のTOC物質に着目してもよい。
以上、この発明の実施の形態について説明したが、具体的な構成は、上記の実施の形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても、この発明に含まれる。例えば、上記の実施の形態では、第1の判定タスク18は、ろ過装置入口のTOC濃度計13によって測定されたTOC濃度が第1の所定値以下であるか否かを判定基準としたが、ろ過装置出口のTOC濃度計14またはろ過水タンクのTOC濃度計15によって測定されたTOC濃度が第1の所定値以下であるか否か、を判定基準としてもよい。また、第2の判定タスク19も、第1の判定タスク18と同様に、純水装置入口のTOC濃度計16によって測定されたTOC濃度が、第2の所定値以下であるか否かを判定基準としたが、純水タンクのTOC濃度計17によって測定されたTOC濃度が、第1の所定値以下であるか否か、を判定基準としてもよい。
また、実施の形態2において第1の判定タスク180は、ろ過装置30における循環回数を図5に示す条件(A1)〜(A4)ごとに策定したが、条件をより詳細に例えば図12に示すように(B1)〜(Bn)のように細分化して循環回数を策定するようにしてもよい。このようにすることで、水質変動に対してもより安定した水質の処理水を供給可能である。
1 TOC低減装置
10 制御部(制御手段)
11 記憶部(記憶手段)
12 貯水槽のTOC濃度計
13 ろ過装置入口のTOC濃度計
14 ろ過装置出口のTOC濃度計
15 ろ過水タンクのTOC濃度計
16 純水装置入口のTOC濃度計
17 純水タンクのTOC濃度計
18 第1の判定タスク
19 第2の判定タスク
20 貯水槽
30 ろ過装置
40 ろ過水タンク
50 純水装置
60 純水タンク
L1 第1の循環ライン
L2 第2の循環ライン

Claims (4)

  1. 原水およびプラント用水のTOC濃度を低減するTOC低減装置であって、
    前記原水およびプラント用水をろ過するろ過装置と、
    前記ろ過装置でろ過されたろ過水を貯留するとともに、貯留したろ過水を前記ろ過装置に還流可能なろ過水タンクと、
    前記ろ過水タンクの下流に設置され、ろ過水を脱塩して純水を生成する純水装置と、
    前記純水装置で製造された純水を貯留するとともに、貯留した純水を前記純水装置に還流可能な純水タンクと、
    前記ろ過水タンク内のろ過水のTOC濃度が第1の所定値以下になるまで、当該ろ過水を前記ろ過装置に還流させてろ過を繰り返し、前記純水タンク内の純水のTOC濃度が第2の所定値以下になるまで、当該純水を前記純水装置に還流させて脱塩を繰り返す制御手段と、
    を備えることを特徴とするTOC低減装置。
  2. 前記ろ過装置入口や出口におけるTOC濃度や、前記ろ過水タンク内におけるTOC濃度、前記純水装置入口や出口におけるTOC濃度、前記純水タンク内におけるTOC濃度などのろ過水のTOC濃度や純水のTOC濃度を記憶する記憶手段と、
    を備え、
    前記制御手段は、前記記憶手段に記憶した前記ろ過水のTOC濃度にもとづいて、前記ろ過水を前記ろ過装置に還流させてろ過を繰り返す第1の還流回数を策定し、前記記憶手段に記憶した前記純水のTOC濃度にもとづいて、前記純水を前記純水装置に還流させて脱塩を繰り返す第2の還流回数を策定する、
    ことを特徴とする請求項1に記載のTOC低減装置。
  3. 原水およびプラント用水のTOC濃度を低減するTOC低減方法であって、
    ろ過装置で前記原水およびプラント用水をろ過し、
    ろ過水タンクに前記ろ過装置でろ過されたろ過水を貯留するとともに、貯留したろ過水を前記ろ過装置に還流可能であり、
    前記ろ過水タンクの下流に設置された純水装置で、ろ過水から脱塩して純水を生成し、
    純水タンクに前記純水装置で生成された純水を貯留するとともに、貯留した純水を前記純水装置に還流可能であり、
    制御手段で、前記ろ過水タンク内のろ過水のTOC濃度が第1の所定値以下になるまで、当該ろ過水を前記ろ過装置に還流させてろ過を繰り返し、前記純水タンク内の純水のTOC濃度が第2の所定値以下になるまで、当該純水を前記純水装置に還流させて脱塩を繰り返す、
    ことを特徴とするTOC低減方法。
  4. 前記ろ過装置入口や出口におけるTOC濃度や、前記ろ過水タンク内におけるTOC濃度、前記純水装置入口や出口におけるTOC濃度、前記純水タンク内におけるTOC濃度などのろ過水のTOC濃度や純水のTOC濃度を記憶し、
    記憶した前記ろ過水のTOC濃度にもとづいて、前記ろ過水を前記ろ過装置に還流させてろ過を繰り返す第1の還流回数を策定し、記憶した前記純水のTOC濃度にもとづいて、前記純水を前記純水装置に還流させて脱塩を繰り返す第2の還流回数を策定する、
    ことを特徴とする請求項3に記載のTOC低減方法。
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