JP2013218491A - 車両制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ドライバーの心理状態に応じて、より安全性の高い制御に切り替える車両制御装置を提供すること。
【解決手段】先行車両との車間距離と相対速度により、予め定められたタイミングで運転者に警告する警告手段208と、ドライバーの心理状態を推定する推定手段201と、を有する車両制御装置100において、前記警告手段は、前記推定手段により推定された前記心理状態が心理的余裕のある状態の場合、前記タイミングよりも早期に警告する、ことを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、エコ運転、快適運転、又は、安全運転に制御モードを変更可能な車両制御装置に関する。
人の心理状態や精神状態は状況によって変動するものだが、ドライバーの心理状態や精神状態もその時によって大きく変わりうる。例えば、いらいらしている心理状態や焦っている心理状態の場合もあれば、良好な心理状態や悠々とした心理状態などのように気持ちに余裕がある心理状態もある。
ドライバーの心理状態に余裕がある状況においては、ドライバーの運転にも余裕が生じ、エコ運転や快適運転を実現しやすいと考えられる。そこで、ドライバーの心理状態を車両制御に反映させる技術が考えられている(例えば、特許文献1参照。)。特許文献1では、ドライバーの笑顔状態を含む心理状態を推定し、心理状態が笑顔状態である場合に、車両の制御内容を省燃費及び快適に対応させて変更する車両制御装置が開示されている。
特開2011−156977号公報 特開2010−282350号公報 特開2008−181327号公報
しかしながら、特許文献1に記載された技術では、ドライバーの心理状態に余裕がある場合に、エコ運転と快適運転を実現できるが、安全な運転を実現することが考慮されていない。
ここで、安全運転を実現する技術として、警報音を利用する技術が知られている(例えば、特許文献2参照。)。特許文献2には、衝突の危険性を車両のドライバーに報知する警報手段と、車両のドライバーが混乱しているか否かを判定する混乱判定手段を備え、混乱判定手段によってドライバーが混乱していると判定された場合、警報音の音量をドライバーが混乱していないと判定された場合に比べて小さくする衝突安全システムが開示されている。
しかしながら、特許文献2に記載された衝突安全システムは警報音の音量を小さくするだけなので、必ずしも安全運転を実現することはできない。また、混乱しているか否かを判定するにすぎず、心理状態に余裕があることを検出する技術でもない。
また、警報音の吹鳴を早める技術が知られている(例えば、特許文献3参照。)。特許文献3には、ドライバーの居眠り状態を判定して、警報音の吹鳴を早める運転支援装置が開示されている。しかしながら、特許文献3に開示された運転支援装置は、心理状態に余裕があることを検出していない。
このように、従来の技術ではいずれもドライバーの心理状態に余裕がある場合に、安全な運転を実現することができなかった。
本発明は、上記課題に鑑み、ドライバーの心理状態に応じて、より安全性の高い制御に切り替える車両制御装置を提供することを目的とする。
本発明は、先行車両との車間距離と相対速度により、予め定められたタイミングで運転者に警告する警告手段と、ドライバーの心理状態を推定する推定手段と、を有する車両制御装置において、前記警告手段は、前記推定手段により推定された前記心理状態が心理的余裕のある状態の場合、前記タイミングよりも早期に警告する、ことを特徴とする。
ドライバーの心理状態に応じて、より安全性の高い制御に切り替える車両制御装置を提供することができる。
本実施形態の車両制御装置の概略的な特徴を説明する図の一例である。 車両制御装置の概略構成図の一例である。 運転モードを説明する図の一例である。 ロックアップ作動領域を説明する図の一例である。 ショックアブソーバーの特性曲線を説明する図の一例である。 TTCと作動タイミングの関係を説明する図の一例である。 車両制御装置の動作手順を示すフローチャート図の一例である。 車両制御装置の概略構成図の一例である(実施例2)。 エアコンディショナアンプリファイヤ219が制御目標とする車室内温度を説明する図の一例である。 車両制御装置の動作手順を示すフローチャート図の一例を示す(実施例2)。
以下、本発明を実施するための形態について図面を参照しながら実施例を挙げて説明する。
図1は、本実施形態の車両制御装置の概略的な特徴を説明する図の一例である。
車両制御装置100は、周期的に運転者の心理状態を評価する(S10)。心理状態にはいろいろな状態があるが、余裕がある心理状態かどうか、良好な心理状態かどうか、悠々とした心理状態かどうか、焦りがない心理状態かどうかを主に評価する。以下、このような心理状態を笑顔状態という。
笑顔状態の場合(S20のYes)、心理的に余裕があるとみなして、車両制御装置100は警報を早出しする。例えば、PCS(Pre−Crash Safety System)の場合、TTC(Time To Collision)=1秒の時に警報音を吹鳴していたのであれば、TTC=1.2秒の時に警報音を吹鳴する。早期に警報音を吹鳴するので、ドライバーは車速落としたり車間距離を大きくするようになるので、より安全・安心な運転に誘導できる。
このように、本実施例の車両制御装置100は、ドライバーの心理状態が笑顔状態の場合、安全な制御を受け入れる余裕があると推定して、より安全性の高い制御に切り替えることで、ドライバーが自然に安全運転するように誘導できる。
〔構成例〕
図2は、本実施例の車両制御装置100の概略構成図の一例である。車両制御装置100は、車載LANとして例えばCAN(Controller Area Network)バス110に接続された、ドライバーモニターコンピュータ201、ドライビングサポートコンピュータ203、パワーマネージメントコンピュータ204、コンビネーションメータASSY208、エンジンコントロールコンピュータ206、トランスミッションコントロールコンピュータ210、スキッドコントロールコンピュータ217、サスペンションコントロールコンピュータ212、ミリ波レーダ202、ヨーレートセンサ214、ステアリングコントロールコンピュータ216、及び、ステアリングセンサ215、を有している。
ドライバーモニターコンピュータ201はドライバーモニターカメラ200と接続され、エンジンコントロールコンピュータ206はアクセルポジションセンサ205とスロットルモータ207と接続され、スキッドコントロールコンピュータ217はスピードセンサ218と接続され、トランスミッションコントロールコンピュータ210はモードスイッチ209とソレノイドバルブ211と接続され、サスペンションコントロールコンピュータ212はアブソーバーコントロールアクチュエータ213と接続されている。
各コンピュータは、ECU(Electronic Control Unit)とも呼ばれ、センサが検出した信号を処理してアクチュエータを制御するなどの処理を行う。各コンピュータは、内部バスを介して接続されたCPU、ROM、RAM、I/O、CANコントローラ、及び、通信装置等を有する。各コンピュータは、CPUがROMに格納されたプログラムを実行して、ハードウェアを協働することで、以下に述べる処理を行う。
<笑顔状態の検出>
ドライバーモニターカメラ200は、車室内のステアリングコラムカバーやメータパネル、ダッシュボードなどに配置される撮像装置である。ドライバーの顔を含む領域を周期的に撮像して、撮像した画像データをドライバーモニターコンピュータ201に送信する。
ドライバーモニターコンピュータ201は、画像データに画像処理を施してドライバーの笑顔を検出する。例えば、ドライバーの顔の目や口の形状の変化から、周知の認識手法及び推定手法を用いる。本実施形態では、笑顔を検出した場合にドライバーに心理的余裕があると推定している。ドライバーモニターコンピュータ201は笑顔状態である場合に笑顔状態フラグをONにし、笑顔状態でない場合に笑顔状態フラグをOFFにし、CANバス上に送信する。CANバス上のデータは各コンピュータが参照できるので、各コンピュータのうち笑顔状態フラグを利用して制御するコンピュータが受信できる。なお、ドライバーモニターコンピュータは、開閉眼を判定し、運転者の居眠り状態を判定することもできる。
なお、笑顔状態を、顔の画像データだけでなく、脳波(例えばα波の場合に笑顔状態であると判定する)や心拍数などを利用して判定してもよい。
各コンピュータは、笑顔状態フラグがONかOFFかによって自律的にエコ運転、快適運転、又は、安全運転の制御に変更する。しかし、必要であれば、ドライビングサポートコンピュータ203が、笑顔状態フラグがONかOFFかに基づき、各コンピュータにエコ運転、快適運転、又は、安全運転を指示してもよい。ドライビングサポートコンピュータ203が集中的に処理することで、各コンピュータの処理負荷を低減できる。
ミリ波レーダ202はミリ波帯の電波を送信し、物標に反射した反射波を複数のアンテナで受信する。そして、送信波を受信してから反射波を受信するまでの時間により物標までの距離を、反射波と送信波の位相の変化により相対速度を検出する。また、複数のアンテナが受信する反射波の位相差に基づき物標の方位を検出する。
ドライビングサポートコンピュータ203は、距離、相対速度、及び、方位から、各物標との衝突の可能性を評価し、CANバス110に各物標のTTC(=距離/相対速度)と横位置(方位から求めた車幅方向の物標の位置)などを送信する。これにより、スキッドコントロールコンピュータ217が衝突の可能性を判断できる。
<駆動力制御>
パワーマネージメントコンピュータ204は、笑顔状態フラグのON状態かOFF状態かに応じて、エンジンコントロールコンピュータ206が制御するエンジンの駆動力を調整する。これにより、エコ運転が可能になる。車両の駆動力の一部又は全部が電気モータにより賄われる場合、電気モータの駆動力を調整する。パワーマネージメントコンピュータ204は、駆動力の調整指令をエンジンコントロールコンピュータ206に送信する。
図3は、運転モードを説明する図の一例である。図3では、アクセル開度と出力要求値の関係が3つの異なる特性曲線(パワーモード、ノーマルモード、エコモード)で示されている。出力要求値は例えばスロットル開度に反映されるので、図3をアクセル開度とスロットル開度の関係に置き換えて説明する。
パワーモードは、アクセル開度に対応するスロットル開度が大きく加速感が大きい(アクセル開度に対する感度が一番高い)。エコモードは逆に、アクセル開度に対応するスロットル開度が小さく省燃費運転に向いている。ノーマルモードはその中間である。
図2に戻り、アクセルポジションセンサ205は、図示しないアクセルペダルの回転軸に設けられる回転角センサであり、回転軸の角度すなわちアクセルペダルの踏み込み量を検出して、エンジンコントロールコンピュータ206にその検出結果を出力する。
スロットルモータ207は、エンジンを構成する吸気装置に設けられており、エンジンのシリンダに供給される空気量を制御してエンジンの出力を制御するスロットルバルブを駆動する。スロットル開度を制御することで、エンジンの出力を制御できる。
パワーマネージメントコンピュータ204は、笑顔状態フラグがON状態の場合、駆動力の調整指令を生成しエンジンコントロールコンピュータ206に送信する。笑顔状態フラグがON状態の調整指令は、よりエコモード側の運転モードを使用する指令である。エンジンコントロールコンピュータ206は、特性曲線とアクセルポジションセンサ205により検出されたアクセル開度に基づいて、出力要求値であるスロットル開度を算出し、算出されたスロットル開度を目標値として、スロットルモータ207を適宜制御してスロットルバルブを動作させ調節する。
エンジンコントロールコンピュータ206は、この調整指令によりアクセル開度に対するスロットル開度をより小さくして駆動力を低減する。すなわち、調整指令をパワーマネージメントコンピュータ204から受信した場合、図3に示す3つの運転モードの特性曲線のうち、より感度の低い特性曲線を選択する。例えば、パワーモードが選択されていればノーマルモードに移行し、ノーマルモードが選択されていれば、エコモードに移行する。なお、エコモードが選択されている場合には、エコモードのままとしてもよいし、エコモードよりも更に感度の低いモードとすることもできる。
なお、パワーマネージメントコンピュータ204は、OFF状態の笑顔状態フラグを受信した場合、駆動力を元に戻す調整指令を生成しエンジンコントロールコンピュータ206に送信する。
また、エンジンコントロールコンピュータ206は、ACC(Adaptive Cruise Control)を行うことができる。ACCは、ドライバーがアクセルペダルを操作しなくても、ドライバーが設定した一定車速で走行させたり、車速に応じて先行車両との相対距離を制御する技術である。具体的には、一定車速になるようにスロットルモータ207をフィードバック制御したり、現在の車速が規定する相対距離を目標の相対距離にしてスロットル開度をフィードバック制御して、目標の相対距離が得られる車速に制御する。
<ロックアップ作動領域>
モードスイッチ209は、ドライバーの操作により図示しないトランスミッションの変速点を変更の選択を受け付ける操作部であって、その出力はトランスミッションコントロールコンピュータ210に入力される。トランスミッションは、入力軸と出力軸とを直結状態とする図示しないロックアップ機構と、このロックアップ機構の直結状態を選択するソレノイドバルブ211を備える。トランスミッションコントロールコンピュータ210は、モードスイッチ209により選択された変速点、その他の諸条件に基づいて、図示しないトランスミッションを制御する。
図4は、ロックアップ作動領域を説明する図の一例である。図示するように車速とアクセル開度の関係が予め決まった領域に入ると、トランスミッションコントロールコンピュータ210は、ソレノイドバルブ211を駆動して図示しないトランスミッションのロックアップ機構を接続して直結状態とする。ロックアップにより駆動力の伝達ロスが低減され燃費が向上する。
図2に戻り、スピードセンサ218は、車両の車輪に設けられて、車輪の回転速度から車速を検出するものであり、検出した車速をスキッドコントロールコンピュータ217を介してCANバス上に送信する。よって、車速情報は他のコンピュータが受信できる。
トランスミッションコントロールコンピュータ210は、エンジンコントロールコンピュータ206から取得したアクセル開度と、スピードセンサ218から取得した車速情報とがロックアップ作動領域に入るか否かを判定し、入る場合にはロックアップを行う。
また、トランスミッションコントロールコンピュータ210は、ON状態の笑顔状態フラグを受信した場合、図4に示すロックアップ作動領域を広げる方向に変更する。ロックアップ作動領域を広げることでより省燃費運転が可能になる。なお、OFF状態の笑顔状態フラグを受信した場合、ロックアップ作動領域を元の広さに戻す。
<ショックアブソーバーの減衰力>
ヨーレートセンサ214は、車両が路面に対し水平に回転する際のヨーレートを検出するとともに、車両の前後左右の加速度を検出する。ヨーレートや前後左右の加速度はCANバス110に送信され、他のコントロールコンピュータが受信することができる。
ステアリングセンサ215は、図示しない操舵装置のステアリングホイールの操舵量と回転方向を検出し、検出結果をCANバス110に送信する。
ステアリングコントロールコンピュータ216は電動パワーステアリングと呼ばれるステアリング操舵支援を行う。不図示のトルクセンサによりドライバーの運転意志を検出し、トルクに応じた大きさと方向に操舵角を制御する。また、ステアリングコントロールコンピュータ216は、VGRS(Variable Gear Ratio Steering)による操舵角制御を行う。VGRSは車速が遅い場合はステアリング操作量に比べ操舵角を大きくし、車速が早い場合はステアリング操作量に比べ操舵角を小さくするように、ステアリングホイールとステアリングシャフトのギア比を無段階に変化させる。
VGRSでは、VDIM(Vehicle Dynamics Integrated Management)と連動し、ヨーレートが大きくなった場合には、前輪の切れ角を連続的に制御し、ドライバーのステアリング操作量を最小限に抑えながら車両安定性を向上させる。
ステアリングコントロールコンピュータ216は、VGRS作動角信号をサスペンションコントロールコンピュータ212に送信する。サスペンションコントロールコンピュータ212は、VGRS作動角信号やヨーレート、車速に基づき、最適なロール角に制御する等、ショックアブソーバーの減衰力を制御する。また、減速度に応じて、ショックアブソーバーの減衰力を制御するなどして、ノーズダイブを抑制するなどの制御も行う。
図5は、ショックアブソーバーの特性曲線を説明する図の一例である。特性曲線では、ピストンスピード(ショックアブソーバーのピストンの移動速度)が大きいほど、大きな減衰力が対応づけられている。図5では、3つの特性曲線が例示されており、スポーツモードはピストンスピードに対する減衰力が大きく、ソフトモードはピストンスピードに対する減衰力が小さい。ノーマルモードはその中間である。
サスペンションコントロールコンピュータ212は、ON状態の笑顔状態フラグを受信した場合、より減衰力の小さい特性曲線を選択する。つまり、予めスポーツモードが選択されていればノーマルモードに移行し、ノーマルモードが選択されていればソフトモードに移行し、ソフトモードが選択されていればソフトモードのままかソフトモードよりも感度の低い特性曲線を有するモードに変更する。したがって、より快適な乗り心地が得られる。なお、OFF状態の笑顔状態フラグを受信した場合、元の特性曲線に戻す。
なお、モードスイッチ209と同様のスイッチをサスペンションコントロールコンピュータ212に接続し、ドライバーがショックアブソーバーの特性を選択可能なように構成してもよい。
<警報、減速>
スキッドコントロールコンピュータ217は、ABS(Antilocked Braking System)やTRC(Traction Control System)などのスリップ抑制制御や、ESC(Electronic Stability Control)などの横滑り抑制制御を行う。
コンビネーションメータASSY208は、液晶や有機ELなどの表示部と、各種の警告ランプ、及び、車速などメータ類を表示する。コンビネーションメータASSY208は、エンジンコントロールコンピュータ206から現在の運転モードを取得して表示部に表示するので、ドライバーは現在の運転モードを把握することができる。
コンビネーションメータASSY208とスキッドコントロールコンピュータ217は、PCS(Pre−Crash Safety)制御を行う。スキッドコントロールコンピュータ217は、TTCと横位置に基づき衝突可能性を判定し、コンビネーションメータASSY208に警報音を吹鳴させたり、警告ランプを点灯させる。また、スキッドコントロールコンピュータ217は、TTCと横位置に基づき衝突可能性を判定し、車両を減速させる。
図6は、TTCと作動タイミングの関係を説明する図の一例である。TTCに対しコンビネーションメータASSY208が警告し、TTCがさらに小さくなるとスキッドコントロールコンピュータ217がドライバーがブレーキペダルを踏み込まなくても車両の減速を開始する。
本実施例のコンビネーションメータASSY208とスキッドコントロールコンピュータ217は、このようなPCS制御において、ON状態の笑顔状態フラグを受信すると、作動タイミングをTTCが大きい側にシフトする。すなわち、より早期に警告したり、減速を開始することでより安全・安心な運転に誘導できる。なお、OFF状態の笑顔状態フラグを受信した場合、元の作動タイミングに戻す。
〔動作手順〕
図7は、車両制御装置100の動作手順を示すフローチャート図の一例を示す。
ドライバーモニターコンピュータ201は、ドライバーモニターカメラ200が周期的に撮影する顔の画像データから顔表情を評価する(S100)。ドライバーモニターコンピュータ201は評価結果に応じて、ON状態又はOFF状態の笑顔状態フラグをCANバス110に送信する。
各コンピュータがON状態の笑顔状態フラグを受信した場合(S101のYes)、ステップS102、S103、S104、及び、S105の処理が行われる。
まず、パワーマネージメントコンピュータ204はエンジンコントロールコンピュータ206に対し駆動力制御を要求する(S102)。すなわち、エンジンコントロールコンピュータ206にエコモード側に制御するように要求する。エンジンコントロールコンピュータ206は、図3に示した運転モードをエコモード側に変更する。
また、トランスミッションコントロールコンピュータ210は、図4に示したロックアップ作動領域を拡大する(S103)。
また、サスペンションコントロールコンピュータ212は図5に示したショックアブソーバーの特性曲線をソフトモード側に変更する(S104)。
また、スキッドコントロールコンピュータ217は、図6に示したように、コンビネーションメータASSY208に指示する警報の要求タイミングを早め、減速開始のタイミングを早める(S105)。
このように、ステップS102,S103又はS104により省燃費及び快適な運転に誘導でき、ステップS105により安全・安心な運転に誘導できる。
なお、OFF状態の笑顔状態フラグを受信した場合(S101のNo)、各コンピュータは制御を元に戻す。
以上、説明したように、本実施例の車両制御装置100は、ドライバーの心理状態が笑顔状態である場合、安全・安心な運転を行うために適した状況であると推定して、笑顔状態である場合に車両の制御内容を安全・安心な制御に変更する。このため、ドライバーの心理状態が笑顔状態の場合、ドライバーに自然に安全運転させることができる。また、ドライバーの心理状態が笑顔状態の場合、従来と同様、より省燃費・より快適な制御に変更し、ドライバーに省燃費にかつ快適に運転させることができる。
本実施例では、笑顔状態か否かに応じてエアコンの設定温度を制御することで省エネ運転が可能な車両制御装置100について説明する。
図8は、本実施例の車両制御装置100の概略構成図の一例である。図9において図2と同一部には同一の符号を付しその説明は省略する。本実施例の車両制御装置100は、エアコンディショナアンプリファイヤ219を有する。
エアコンディショナアンプリファイヤ219は、ドライバーが設定した温度又はAUTO設定された温度に室温が維持されるようにエアコンを制御し、また、風量や風向を制御する。また、エアコンディショナアンプリファイヤ219は、ON状態の笑顔状態フラグを受信すると、制御目標の温度をより高め又は低めに変更する。
図9は、エアコンディショナアンプリファイヤ219が制御目標とする車室内温度を説明する図の一例である。外気温に対する車室内温度の上限と下限が規定されている。車室内温度は、AUTO設定の場合の目標温度である。外気温が高いほど車室内温度が小さくなるが、20〜25度程度(以下、閾値温度という)を境に、外気温と車室内温度の関係(直線の傾き)が変化している。これは、外気温が高い場合(エアコンの場合)、車室内温度を低めにすることで快適な温度制御を可能とし、外気温が低い場合(ヒータの場合)、車室内温度を高めにすることで快適な温度制御を可能とするためである。
そして、本実施例のエアコンディショナアンプリファイヤ219は、ON状態の笑顔状態フラグを受信すると、外気温が閾値温度以上の場合は、車室内温度の上限と下限を大きくし、外気温が閾値未満の場合は、車室内温度の上限と下限を小さくする。すなわち、外気温が高い場合は車室内温度を高めに誘導し、外気温が低い場合は車室内温度を低めに誘導する。こうすることで、運転者が笑顔状態の場合は、エコ運転が可能になる。なお、OFF状態の笑顔状態フラグを受信した場合、車室内温度の上限と下限を元に戻す。
すなわち、心理状態が笑顔状態の場合、暑い又は寒いという感覚に対し許容性が拡大すると推定して、車室内温度を高め又は低めに設定することで消費電力を低減できる。エアコンは最も消費電力が大きい車載装置の1つとされているので、省燃費効果も大きい。温度だけでなく、湿度や風量を省燃費側に制御してもよい。
図10は、車両制御装置100の動作手順を示すフローチャート図の一例を示す。図10の手順は図7とほぼ同じであるが、ステップS106の処理が新たに加わっている。
エアコンディショナアンプリファイヤ219は、ON状態の笑顔状態フラグを受信した場合、エアコンを室内温度エコモードに制御する(S106)。すなわち、図9に示すように、外気温が高い場合、車室内温度の上限と下限の温度を高くし、外気温が低い場合、車室内温度の上限と下限の温度を低くする。
このように、本実施例の車両制御装置100は、実施例1の効果に加え、ドライバーの心理状態が笑顔状態の場合、さらに省燃費に運転させることができる。
100 車両制御装置
200 ドライバーモニターカメラ
201 ドライバーモニターコンピュータ
202 ミリ波レーダ
203 ドライビングサポートコンピュータ
204 パワーマネージメントコンピュータ
206 エンジンコントロールコンピュータ
208 コンビネーションメータASSY
210 トランスミッションコントロールコンピュータ
212 サスペンションコントロールコンピュータ
217 スキッドコントロールコンピュータ
219 エアコンディショナアンプリファイヤ

Claims (5)

  1. 先行車両との車間距離と相対速度により、予め定められたタイミングで運転者に警告する警告手段と、
    ドライバーの心理状態を推定する推定手段と、を有する車両制御装置において、
    前記警告手段は、前記推定手段により推定された前記心理状態が心理的余裕のある状態の場合、前記タイミングよりも早期に警告する、ことを特徴とする車両制御装置。
  2. 前記推定手段は、ドライバーの顔画像から笑顔状態を検出する画像処理手段であり、
    笑顔状態が検出された場合、前記警告手段は、前記心理状態が心理的余裕のある状態であるとみなして前記タイミングよりも早期に警告する、
    ことを特徴とする請求項1記載の車両制御装置。
  3. 前記推定手段により推定された前記心理状態が心理的余裕のある状態の場合、車両制御を省燃費側又は快適側に変更する制御手段、を有することを特徴とする請求項1又は2記載の車両制御装置。
  4. 前記制御手段はエアコンディショナのコンピュータであり、
    前記推定手段により推定された前記心理状態が心理的余裕のある状態の場合、外気温が閾値以上の場合は設定温度又は目標温度がより高くなるように変更し、外気温が閾値未満の場合は設定温度又は目標温度がより低くなるように変更する、
    ことを特徴とする請求項3記載の車両制御装置。
  5. 前記制御手段がアクセル開度に対するスロットル開度を制御するエンジンのコンピュータの場合、
    前記推定手段により推定された前記心理状態が心理的余裕のある状態の場合、前記制御手段はアクセル開度に対するスロットル開度が小さくなるように変更し、
    前記制御手段がオートマチックトランスミッションをロック条件に応じてロックするトランスミッションのコンピュータの場合、
    前記推定手段により推定された前記心理状態が心理的余裕のある状態の場合、前記制御手段はロック条件をロックされやすい方向に変更し、
    前記制御手段がショックアブソーバーの減衰力を変化させるショックアブソーバーのコンピュータの場合、
    前記推定手段により推定された前記心理状態が心理的余裕のある状態の場合、前記制御手段は減衰力が小さくなるように変更する、
    ことを特徴とする請求項3記載の車両制御装置。



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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2017049629A (ja) * 2015-08-31 2017-03-09 マツダ株式会社 運転支援制御装置

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