JP2013215963A - コンクリートドリル等のビット着脱機構及びドリル工具 - Google Patents

コンクリートドリル等のビット着脱機構及びドリル工具 Download PDF

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Abstract

【課題】チャックを大型化することなく、ビット装着の仮固定をすることでビットの装着不良を防止できるコンクリートドリル等のビット着脱機構を提供する。
【解決手段】コアビット30の装着部32の外周面に被係合部33を形成するとともに、この被係合部33がチャックカバー24の係合突起25に係合して引きつけられることでチャック部20にコアビット30が固定される。このとき、係止部材26の端面及び前記コアビット30の装着部32の端面外周部32bには、互いに係合する位置決め機構28,35が設けられ、この位置決め機構28,35が互いに係合することで前記コアビット30と前記チャック部20との回転方向の位置決めが行われる。
【選択図】図4

Description

この発明は、電力や圧縮空気等の動力によって駆動するコンクリートドリルのチャック部に先端に穿孔刃が形成されたビットを装着し、装着したビットを回転させることによりコンクリート壁や石材等に穴あけを行うコンクリートドリル等に関し、特にチャック部へビットを装着及び脱却させるコンクリートドリル等のコアビット着脱機構及びドリル工具に関するものである。
コンクリートにより構築された建築物の壁面や床面又は基礎等にガスや水道又は冷暖房用の配管工事等を行う際に、電力や圧縮空気等の動力によって駆動されるコンクリートドリルを使用してこれらの壁面等に穴あけ施工を行うことが行われている。具体的には、コンクリートドリルの先端に形成されているチャック部に装着したビットにコンクリートドリル側から回転とまた必要によって振動を付与させて、ビットの先端に形成した円筒状の穿孔刃によりコンクリート壁等に所定径の穴を穿孔させる。ビットは穿孔する穴の径や深さに応じて種々が用意されており、穿孔する穴径や壁の厚さに応じてビットを交換して使用するため、その都度ビットをチャック部に対して着脱操作が行われている。また、深い穴を穿孔するコアビットの場合にはコンクリートコアがコアビットの中心の開口内に詰まることがあり、これを除去するためにはコアビットをコンクリートドリルから取り外して行う必要があり、コアビットの着脱操作が頻繁に行われる。
従来採用されているビットをコンクリートドリルへ装着する構造は、ビットをチャックに挿入して所定位置までひねり、その状態で着脱レバーなどを操作することによりビットの装着を完了する。このとき、ビットとチャックとを係合させて回転方向の位置決めを行っていたが、逆方向への回転規制がないため、着脱レバーなどを操作するまでにビットとチャックとの角度位置が変化し、ビットの装着不良を起こすことがあった。
こうした問題を回避するものとして、例えば特許文献1には、ビット装着の仮固定のための機構を備えたコンクリートドリル等のビット着脱機構が開示されている。
特許4433721号公報
しかし、上記した特許文献1記載のコンクリートドリル等のビット着脱機構では、ビット装着の仮固定のための機構がビット基部の外周側面に形成されているため、チャックの外径が大きくなってしまい、大型化に繋がるという問題点があった。
そこで、本発明は、チャックを大型化することなく、ビット装着の仮固定をすることでビットの装着不良を防止できるコンクリートドリル等のビット着脱機構を提供することを課題とする。
本発明は、上記した課題を解決するためになされたものであり、以下を特徴とする。
(請求項1)
請求項1に記載の発明は、以下の点を特徴とする。
すなわち、請求項1に記載のコンクリートドリル等のビット着脱機構は、後端側に装着部が形成されたビットと、前記ビットの装着部を着脱可能なチャック部と、を備え、前記チャック部は、内周に係合突起を備えたチャックカバーと、前記チャックカバーに対して摺動可能に配置されて前記ビットを排出する方向に付勢された係止部材と、を備えて構成され、前記ビットは、前記装着部の外周面に被係合部が形成されるとともに、この被係合部が前記係合突起に係合して引きつけられることで前記チャック部に固定されるものであって、前記係止部材の端面及び前記ビットの装着部の端面には、互いに係合する位置決め機構が設けられ、この位置決め機構が互いに係合することで前記ビットと前記チャック部との回転方向の位置決めが行われることを特徴とする。
(請求項2)
請求項2に記載の発明は、上記した請求項1記載の発明の特徴点に加え、以下の点を特徴とする。
すなわち、前記位置決め機構は、前記コアビットと前記チャック部とを所定の方向に相対回転させたときに係合が解除されるラチェット機構で構成されていることを特徴とする。
(請求項3)
請求項3に記載の発明は、上記した請求項1又は2記載の発明の特徴点に加え、以下の点を特徴とする。
すなわち、前記位置決め機構は、前記ビットと前記チャック部とを前記所定の方向に相対回転させると、前記位置決め機構の係合が解除されるとともに、前記被係合部と前記係合突起との係合も解除され、前記ビットが前記係止部材によって排出方向へ押し出されることを特徴とする。
(請求項4)
請求項4に記載の発明は、上記した請求項1〜3のいずれかに記載の発明の特徴点に加え、以下の点を特徴とする。
すなわち、前記係止部材の摺動をガイドするガイド部を備えるとともに、前記コアビットが装着されたときに前記係止部材と前記ガイド部との間に間隙が生じるように形成され、この間隙が生じることによって、前記係止部材が前記コアビットにトルクを伝達しないように形成されていることを特徴とする。
(請求項5)
請求項5に記載のドリル工具は、請求項1〜4のいずれかに記載のビット着脱機構を備えたことを特徴とする。
請求項1に記載の発明は上記の通りであり、係止部材の端面及びビットの装着部の端面には、互いに係合する位置決め機構が設けられ、この位置決め機構が互いに係合することでビットとチャック部との回転方向の位置決めが行われるので、着脱レバーなどの操作による固定操作を完了するまでにビットの角度を確実に保持することができる。
また、位置決め機構を、係止部材の端面及びビットの装着部の端面に位置決め機構が設けられているため、チャック部を径方向に大きくする必要がなく、位置決め機構を設けたことによる大型化の問題もない。よって、チャックを大型化することなく、ビットの装着不良を防止することができる。
また、請求項2に記載の発明は上記の通りであり、前記位置決め機構は、前記ビットと前記チャック部とを所定の方向に相対回転させたときに係合が解除されるラチェット機構で構成されているので、所定の方向に回転させたときに容易に位置決め機構の係合を解除することができ、ビットの取り外しを容易とすることができる。
また、位置決め機構を係合させる場合には、所定の方向とは反対の方向に回転させることで確実に位置決め機構を係合させることができる。
また、請求項3に記載の発明は上記の通りであり、前記位置決め機構が前記ビットと前記チャック部とを前記所定の方向に相対回転させると、前記位置決め機構の係合が解除されるとともに、前記被係合部と前記係合突起との係合も解除され、前記ビットが前記係止部材によって排出方向へ押し出されるので、所定の方向に回転させたときに容易に位置決め機構の係合を解除することができるのみならず、ビットが排出方向へ押し出されるので、ビットの取り外しを容易とすることができる。
また、請求項4に記載の発明は上記の通りであり、前記係止部材の摺動をガイドするガイド部を備えるとともに、前記ビットが装着されたときに前記係止部材と前記ガイド部との間に間隙が生じるように形成され、この間隙が生じることによって、前記係止部材が前記ビットにトルクを伝達しないように形成されているため、ビットの装着前はガイド部が係止部材の摺動をガイドするとともに、ビットの装着後は係止部材がビットにトルクを伝達しない(係止部材がトルクの伝達に関与しない)構成となっており、係止部材の強度を高める必要がなく、製品の大型化や製造コストの増大を避けることができる。
また、請求項5に記載の発明は上記の通りであり、請求項1〜4のいずれかに記載のビット着脱機構と同様な効果を有するドリル工具となる。
コンクリートドリルの側面図である。 コアビットを取り外したコンクリートドリルの側面図である。 コアビット及びチャック部の分解斜視図である。 コアビットの装着部の(a)斜視図、(b)側面図、(c)背面図である。 チャック本体の(a)斜視図、(b)正面図、(c)側面図である。 チャックカバーの(a)斜視図、(b)正面図、(c)断面図である。 係止部材の(a)斜視図、(b)正面図、(c)側面図である。 コアビットをチャック部へ装着する様子を説明する図であって、着脱レバーを解除操作する前の状態を示す図である。 コアビットをチャック部へ装着する様子を説明する図であって、着脱レバーを解除操作した後の状態を示す図である。 コアビットをチャック部へ装着する様子を説明する図であって、コアビットの端面が係止部材に接触した状態を示す図である。 コアビットをチャック部へ装着する様子を説明する図であって、コアビットをチャック部の奥まで挿し込んだ状態を示す図である。 コアビットをチャック部へ装着する様子を説明する図であって、コアビットを回転させてラチェット機構が係合した状態を示す図である。 コアビットをチャック部へ装着する様子を説明する図であって、着脱レバーをロック操作してコアビットのチャック部への装着が完了した状態を示す図である。 チャック本体と係止部材との関係を説明する図であって、コアビットの装着前の状態を示す図である。 チャック本体と係止部材との関係を説明する図であって、コアビットの装着後の状態を示す図である。
本発明の実施形態について、図を参照しながら説明する。
本実施形態に係るコンクリートドリル10は、図1及び図2に示すように、前方に向いた端部に形成されたチャック部20にビットとしてコアビット30を装着して、後端に形成されているグリップ12を把持して穿孔作業を行うように形成されている。そして、グリップ12の近傍に形成されているトリガ13を操作することによってコンクリートドリル10の本体内に収容されているモータを回転駆動してチャック部20を回転させ、該チャック部20に装着されたコアビット30を回転させてコアビット30の先端に形成された穿孔刃31によってコンクリート等へ穿孔するように形成されている。
図3に示すように、コアビット30は、中空円筒状のドリル部39の先端縁に穿孔刃31が形成されたものである。ドリル部39は、穿孔する穴の径や穴の深さに対応して外径や長さがそれぞれ異なる寸法形状に形成される。
このドリル部39の後端側には、コンクリートドリル10のチャック部20へコアビット30を装着するための装着部32が形成されている。この装着部32が、コンクリートドリル10のチャック部20に形成されている凹部内に挿入されることで、コンクリートドリル10の回転軸とコアビット30の中心軸が一致するように案内される。
装着部32は、図4に示すように、中空円筒状の部材であり、外周方向に突出した環状鍔部37を備えている。この環状鍔部37の後端側の面には、周方向に等間隔に3つの回転係止部36が凹設されている。これにより、チャック部20を環状鍔部37に突き当てて固定したときに、チャック部20の回転伝達部22が回転係止部36に係合し、チャック部20から装着部32へとトルクが伝達されるようになっている。
また、この環状鍔部37の後端側に設けられた挿入部38は、環状鍔部37よりも小径に形成されており、コンクリートドリル10のチャック部20に形成されている凹部内に収容可能となっている。この挿入部38の先端付近には、チャック部20に固定するための被係合部としてのフランジ部33が外周面に突出形成されている。また、このフランジ部33が設けられることで、フランジ部33の先端側に係合溝34が形成されている。フランジ部33は、装着部32の外周全周に設けられるのではなく、周方向に等間隔に3つの切欠部33aが設けられることで切り欠かれている。この切欠部33aが設けられていることで、後述する係合突起25がフランジ部33との干渉を避けて係合溝34の中に入り込むことができるようになっている。
また、装着部32の端面32aの端面外周部32bには、周方向に等間隔に3つのラチェット溝35が凹設されている。このラチェット溝35は、後述するラチェット爪28とともに、コアビット30とチャック部20との回転方向の位置決めを行うラチェット機構(位置決め機構)を構成するものである。
一方、この装着部32を着脱可能なチャック部20は、図3に示すように、コアビット30の装着部32と係合してコアビット30にトルクを伝達するためのチャック本体21と、コアビット30とチャック部20との回転方向の位置決めを行うために使用される係止部材26と、上記したチャック本体21及び係止部材26を内部に収容するチャックカバー24と、前記係止部材26と前記チャックカバー24とを互いに離反する方向に付勢することで前記係止部材26を先端方向に付勢する押付バネ40と、前記チャックカバー24と前記チャック本体21とを互いに離反する方向に付勢することで前記チャックカバー24を後端方向に付勢する皿バネ41と、を備えて構成されている。
チャック本体21は、コンクリートドリル10内に形成されている回転機構と接続されてコアビット30側にトルクを伝達させる部材であり、図5に示すように、先端側に筒状部21aを備えている。この筒状部21aの外周には、周方向に等間隔に3つのガイドスリット23が貫通形成されている。このガイドスリット23は、後述する係止部材26の摺動をガイドするガイド部としての役割を果たすものである。また、筒状部21aの開口端縁には、周方向に等間隔に3つの回転伝達部22が凸設されている。この回転伝達部22は、コアビット30を装着したときに前述した装着部32の回転係止部36に嵌合するようになっており、これによりコンクリートドリル10側の回転をコアビット30側へ伝達するように形成されている。
チャックカバー24は、図6に示すような筒状部材であり、このチャックカバー24の内周には、周方向に等間隔に3つの係合突起25が突出形成されている。この係合突起25は、コアビット30を装着したときに、前記装着部32の係合溝34に入り込むとともにフランジ部33に係合し、コアビット30をコンクリートドリル10の方向へ引き付けて保持させるためのものである。
詳しくは、チャック本体21とチャックカバー24とは、皿バネ41によって互いに逆方向に付勢されており、チャック本体21は先端方向へと付勢されるとともに、チャックカバー24は後端方向へと付勢されている。そして、先端方向へと付勢されたチャック本体21の端縁が装着部32のフランジ部33の後端側を先端方向へ支持し、後端方向へと付勢されたチャックカバー24の係合突起25が装着部32のフランジ部33の先端側を後端方向へ支持することで、チャックカバー24とチャック本体21とでフランジ部33を挟み込んで強固に固定することができるようになっている。
このチャックカバー24とチャック本体21とによる装着部32の固定を解除する際には、コンクリートドリル10の上端に設けられた着脱レバー11を起こすことで、ロックを解除操作する。着脱レバー11を起こすと、チャックカバー24が先端方向へと強制的に変移し、皿バネ41の付勢力が無効化されるようになっている。
逆に、チャック部20にコアビット30を押し込んで仮固定したら、着脱レバー11を倒すことで装着部32の固定をロックすることができる。着脱レバー11を倒すと、皿バネ41の付勢力が有効になるため、皿バネ41の付勢力によってチャックカバー24が後端方向へと変移し、チャックカバー24の係合突起25が装着部32を後端方向へ引き付けて装着部32を完全に固定することができる。
係止部材26は、前記係合突起25の奥に摺動可能に配置される部材であり、前記した押付バネ40によって前記コアビット30を押し出す方向に付勢されている。
この係止部材26の先端側には、図7に示すように、周方向に等間隔に3つの突起27が突出形成されている。この突起27は、先端側が基部27aよりも幅狭の幅狭部27bとなっている。また、この突起27の先端には、所定の方向に歯を傾けたラチェット爪28が設けられている。このラチェット爪28は、装着部32のラチェット溝35と嵌合するようになっている。
次に、上記したチャック部20にコアビット30を取り付ける様子について、図8〜13を参照しつつ説明する。
図8は、着脱レバー11を解除操作する前の状態を示す図である。この状態では、皿バネ41の付勢力でチャックカバー24が後端方向へと付勢され、言い換えると、チャック本体21が先端方向へと付勢されている。この状態では、チャック部20にコアビット30の装着部32を押し込もうとしても、チャック本体21の前端側の回転伝達部22と装着部の鍔部後端面37aとが当たり、チャックカバー24の係合突起25が装着部32の係合溝34に入り込めないため、コアビット30をチャック部20へ装着することはできない。
図9は、着脱レバー11を起こして解除操作した後の状態を示す図である。この状態では、チャックカバー24が先端方向へと変位し、言い換えると、チャック本体21が後端方向へと変位する。このため、チャック部20にコアビット30の装着部32を押し込んだときに、皿バネ41の付勢力と比較して小さい押付バネ40の付勢力しか負荷がかかっていないため、チャック部20にコアビット30を押し込む操作ができるようになっている。なお、チャック部20にコアビット30の装着部32を挿入する際には、フランジ部33の切欠部33aとチャックカバー24の係合突起25との位置を合わせて挿入することで、フランジ部33が係合突起25に干渉せずに装着部32を挿入することができる。
図10は、チャック部20にコアビット30の装着部32を挿入した結果、コアビット30の端面32aが係止部材26に接触した状態を示す図である。この状態では、押付バネ40に付勢された係止部材26の突起27にコアビット30の端面32aが接触している。
図11は、図10に示す状態から更に奥までコアビット30を挿し込んだ状態を示す図である。すなわち、押付バネ40の付勢力に反して係止部材26を押し込んだ図である。なお、装着部32は、チャックカバー24の係合突起25が係合溝34の先端側の面に当接するまで挿し込み可能となっており、図11に示すように奥まで挿し込んだときに、チャックカバー24の係合突起25が装着部32の係合溝34に入り込んだ状態となるように形成されている。
図12は、図11に示す状態からコアビット30を回転させてラチェット機構が係合した状態を示す図である。このとき、前述したように、チャックカバー24の係合突起25が装着部32の係合溝34に入り込んだ状態であるため、コアビット30を回転させることができるとともに、係合突起25と係合溝34とが係合し、コアビット30の進退方向の位置決めが行われる。
そして、コアビット30を回転させることにより、ラチェット機構を構成する係止部材26のラチェット爪28と装着部32のラチェット溝35とが係合すると、それ以上コアビット30が回転しないようになっている。なお、本実施形態においては、図12(a)の矢印が示す方向にコアビット30を回転させたときにラチェット機構が係合するようになっており、逆方向にコアビット30を回転させることでラチェット機構を解除できるようなっている。このように、ラチェット機構が係合することで、コアビット30とチャック部20との回転方向の位置決めが行われる。
図13は、コアビット30のチャック部20への装着が完了した状態を示す図である。すなわち、図12に示す仮固定の状態から着脱レバー11を倒してロック操作することで、皿バネ41の付勢力でチャックカバー24が後端方向へと付勢される。これにより、チャックカバー24の係合突起25が装着部32のフランジ部33を引き寄せ、コアビット30がチャック部20に確実に固定される。
このようにコアビット30がチャック部20に固定されると、図15(a)に示すように、チャック本体21の回転伝達部22が装着部32の回転係止部36と係合し、コンクリートドリル10側の回転力がコアビット30側に伝達される。
なお、本実施形態においては、このようにコンクリートドリル10側の回転力がコアビット30側に伝達されるとき、この回転力の伝達に係止部材26が関係しないように形成されている。
すなわち、図14に示すように、コアビット30の装着前においては係止部材26が先端方向へと付勢されており、チャック本体21のガイドスリット23の内側に沿って係止部材26の突起27が配置されている。このとき、突起27の基部27aがガイドスリット23の内側に配置されているため、ガイドスリット23と突起27との間には間隙がほとんどない状態となっており、係止部材26はチャック本体21のガイドスリット23(ガイド部)と係止部材26の基部27aによって摺動自在にガイドされる。
一方、コアビット30の装着後においては、図15に示すように、係止部材26が後端方向へと押し込まれる。このとき、突起27の基部27aはガイドスリット23の外に出ており、突起27の幅狭部27bのみがガイドスリット23の内側に配置されているため、ガイドスリット23と突起27との間に大きな間隙が生じるように形成されている。この間隙は、回転伝達部22と回転係止部36との間のガタよりも十分に大きなものとなっているため、チャック本体21が係止部材26に回転力を伝達することがなく、ひいては係止部材26がコアビット30にトルクを伝達しないように形成されている。
なお、特に図示しないが、コアビット30をチャック部20から取り外す際には、着脱レバー11を起こして解除操作した後に、コアビット30を取り外し方向(図12(a)の矢印が示す方向とは逆の方向)に回転させればよい。これにより、ラチェット機構の係合が解除されるとともに、フランジ部33と係合突起25との係合も解除される。このとき、係止部材26が押付バネ40によって付勢されているため、コアビット30が係止部材26によって排出方向へ押し出される。
以上説明したように、本実施形態によれば、係止部材26の端面及びコアビット30の装着部32の端面外周部32bには、互いに係合する位置決め機構(ラチェット爪28及びラチェット溝35)が設けられ、この位置決め機構が互いに係合することでコアビット30とチャック部20との回転方向の位置決めが行われるので、着脱レバー11が操作されてチャック操作を完了するまでコアビット30の角度を確実に保持することができる。
また、係止部材26の端面及びコアビット30の装着部32の端面外周部32bに位置決め機構が設けられているため、チャック部20を径方向に大きくする必要がなく、位置決め機構を設けたことによる大型化の問題もない。よって、チャックを大型化することなく、ビットの装着不良を防止することができる。
また、前記位置決め機構は、前記コアビット30と前記チャック部20とを所定の方向に相対回転させたときに係合が解除されるラチェット機構で構成されているので、所定の方向に回転させたときに容易に位置決め機構の係合を解除することができ、コアビット30の取り外しを容易とすることができる。
また、位置決め機構を係合させる場合には、所定の方向とは反対の方向に回転させることで確実に位置決め機構を係合させることができる。
また、前記位置決め機構が互いに係合した状態から前記コアビット30と前記チャック部20とを所定の方向に所定の位置まで相対回転させると、前記位置決め機構の係合が解除されるとともに、フランジ部33(被係合部)と係合突起25との係合も解除され、前記コアビット30が前記係止部材26によって排出方向へ押し出されるので、所定の方向に回転させたときに容易に位置決め機構の係合を解除することができるのみならず、コアビット30が排出方向へ押し出されるので、コアビット30の取り外しを容易とすることができる。
また、前記係止部材26の摺動をガイドするガイドスリット23(ガイド部)を備えるとともに、前記コアビット30が装着されたときに前記係止部材26と前記ガイドスリット23との間に間隙が生じるように形成され、この間隙が生じることによって、前記係止部材26が前記コアビット30にトルクを伝達しないように形成されているため、コアビット30の装着前はガイドスリット23が係止部材26の摺動をガイドするとともに、コアビット30の装着後は係止部材26がコアビット30にトルクを伝達しない(係止部材26がトルクの伝達に関与しない)構成となっており、係止部材26の強度を高める必要がなく、製品の大型化や製造コストの増大を避けることができる。
また、本実施形態では中空のコアビット30を例に説明したが、これに限らず、中実のビットを使用してもよい。
また、本実施形態ではコンクリートドリル10を例に説明したが、これに限らず、ハンマドリルや剥離機などに応用してもよい。
10 コンクリートドリル
11 着脱レバー
12 グリップ
13 トリガ
20 チャック部
21 チャック本体
21a 筒状部
22 回転伝達部
23 ガイドスリット(ガイド部)
24 チャックカバー
25 係合突起
26 係止部材
27 突起
27a 基部
27b 幅狭部
28 ラチェット爪
30 コアビット
31 穿孔刃
32 装着部
32a 端面
32b 端面外周部
33 フランジ部(被係合部)
33a 切欠部
34 係合溝
35 ラチェット溝
36 回転係止部
37 環状鍔部
37a 鍔部後端面
38 挿入部
39 ドリル部
40 押付バネ
41 皿バネ

Claims (5)

  1. 後端側に装着部が形成されたビットと、
    前記ビットの装着部を着脱可能なチャック部と、
    を備え、
    前記チャック部は、内周に係合突起を備えたチャックカバーと、前記チャックカバーに対して摺動可能に配置されて前記ビットを排出する方向に付勢された係止部材と、を備えて構成され、
    前記ビットは、前記装着部の外周面に被係合部が形成されるとともに、この被係合部が前記係合突起に係合して引きつけられることで前記チャック部に固定されるものであって、
    前記係止部材の端面及び前記ビットの装着部の端面には、互いに係合する位置決め機構が設けられ、この位置決め機構が互いに係合することで前記ビットと前記チャック部との回転方向の位置決めが行われることを特徴とする、コンクリートドリル等のビット着脱機構。
  2. 前記位置決め機構は、前記ビットと前記チャック部とを所定の方向に相対回転させたときに係合が解除されるラチェット機構で構成されていることを特徴とする、請求項1記載のコンクリートドリル等のビット着脱機構。
  3. 前記位置決め機構は、前記ビットと前記チャック部とを前記所定の方向に相対回転させると、前記位置決め機構の係合が解除されるとともに、前記被係合部と前記係合突起との係合も解除され、前記ビットが前記係止部材によって排出方向へ押し出されることを特徴とする、請求項1又は2記載のコンクリートドリル等のビット着脱機構。
  4. 前記係止部材の摺動をガイドするガイド部を備えるとともに、前記ビットが装着されたときに前記係止部材と前記ガイド部との間に間隙が生じるように形成され、この間隙が生じることによって、前記係止部材が前記ビットにトルクを伝達しないように形成されていることを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載のコンクリートドリル等のビット着脱機構。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載のビット着脱機構を備えたことを特徴とする、ドリル工具。
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