JP3146237U - 回転工具用取付軸および該取付軸を備えた回転工具 - Google Patents

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明仁 上村
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Abstract

【課題】保持部の構造が異なる2タイプの回転駆動手段に、共通して使用することができる回転工具用取付軸および回転工具を提供する。
【解決手段】回転工具用取付軸2は、回転刃物3と軸方向につながることにより回転工具を構成し、かつ、保持部を有する回転駆動手段の保持部に着脱可能に装着された状態で回転駆動手段の回転駆動力を受けて回転刃物3とともに回転することにより回転刃物3に被加工物の加工を行なわせ、かつ、保持部の形態が異なる2種類の回転駆動手段の双方に共通して使用可能な回転工具用取付軸2である。そして、取付軸2は、第1の軸部21と、第2の軸部22とを共通の軸線上に有する。
【選択図】図1

Description

本考案は、回転駆動手段に着脱可能に装着されて回転駆動手段の回転駆動力を受けて回転するドリルやドライバなどの回転工具用取付軸および該取付軸を備えた回転工具に関する。
従来、ドリルやドライバなどを回転刃物とした、回転駆動手段に装着されて、回転駆動手段の回転駆動力を受けて回転する回転工具が広く用いられている。このような、回転駆動手段に装着されて使用される回転工具は、基端部に軸状のシャンク(回転工具用取付軸)を備えており、このシャンクを介して回転駆動手段に連結される(特許文献1参照)。
ところで、この種の回転工具が装着される回転駆動手段には、回転工具を保持する部分(以下、保持部という)の形態にいくつかの種類がある。そして、回転工具には、回転駆動手段の保持部の形態に対応した形態のシャンクが具備されていなければならない。
特開平4−105811号公報
しかしながら、上記従来の技術では、特定の形態の保持部を有する回転駆動手段には、特定の形態のシャンクが備られた回転工具を装着しなければならないため、回転工具の汎用性が乏しい。たとえば、同じ種類の回転工具であっても、その回転工具が取付けられる保持部の構造に合わせて複数種のものを製造しなければならない。
さらに、シャンクの形態が複数あると、各種シャンクを別々に生産しなければならないため、量産性も乏しい。
本考案は、上記従来の問題に鑑みてなされたものであり、保持部の構造が異なる2タイプの回転駆動手段に、共通して使用可能な回転工具用取付軸および該取付軸を備えた回転工具を提供することを目的としている。
本考案の回転工具用取付軸は、回転刃物と軸方向につながることにより回転工具を構成し、かつ、保持部を有する回転駆動手段の当該保持部に着脱可能に装着された状態で前記回転駆動手段の回転駆動力を受けて前記回転刃物とともに回転することにより前記回転刃物に被加工物の加工を行なわせ、かつ、前記保持部の形態が異なる2種類の回転駆動手段の双方に共通して使用可能な回転工具用取付軸であって、当該取付軸は、前記回転駆動手段として、円形以外の断面形状を有する第1の挿入孔を囲みかつこの挿入孔に挿入される取付軸の周面に対して係合することにより当該取付軸の抜け止めを行なう係合部を有する第1の保持部を有するもの、および、円形以外の断面形状を有する第2の挿入孔を囲みこの挿入孔に挿入される取付軸を径方向外側から把持することにより当該取付軸を把持する把持部を有する第2の保持部を有するもののいずれにも装着可能なものであって、前記第1の保持部に装着可能な第1の軸部と、前記第2の保持部に装着可能な第2の軸部とを共通の軸線上に有し、前記第1の軸部は、前記第1の挿入孔内に嵌入可能な円形以外の断面形状を有し、かつ、その周面に前記係合部が嵌り込み可能な凹部が形成されたものであり、前記第2の軸部は、前記各把持部と圧接可能な複数の被把持面を含む形状の周面を有することを特徴とする。
この考案によれば、回転工具用取付軸は、回転駆動手段の保持部の形態に応じた、第1の軸部と、第2の軸部とを共通の軸線上に併せ持っている。つまり、回転駆動手段に、係合部を有する第1の保持部が備えられている場合には、周面に係合部が嵌り込み可能な凹部が形成された第1の軸部を用いて回転工具が回転駆動手段に装着される。また、回転駆動手段に、把持部を有する第2の保持部が備えられている場合には、被把持面を含む形状の周面を有する第2の軸部を用いて回転工具が回転駆動手段に装着される。したがって、保持部の構造が異なる2タイプの回転駆動手段に共通して使用できる。さらに、第1の軸部と第2の軸部とが取付軸の共通の軸線上に設けられているので、たとえ第1の軸部を用いて回転駆動手段に回転工具が装着されたとしても、あるいは、第2の軸部を用いて回転駆動手段に回転工具が装着されたとしても、常に回転工具の先端を取付軸の軸心の延長線上に一致させることが可能なので、作業者が被加工物に加工を施すに当たって回転工具の先端を目標位置に定めやすい。しかも、回転駆動手段の保持部の形態に応じて、取付軸の形態が異なる複数種類の回転工具を備えておく必要がないので、回転工具の管理をより容易に行なうことができる。
また、前記第1の軸部および前記第2の軸部は互いに異なる外径を有し、その外径の大きい軸部が外径の小さい軸部よりも前記回転刃物に近い側に位置することが好ましい。
この考案によれば、回転工具を回転駆動手段に装着する際に、外径の小さい軸部が外径の大きい軸部より先に、回転駆動手段に形成された挿入孔に挿入されることになる。したがって、取付軸を挿入孔に挿入させ易い。つまり、各軸部の外径の大小関係と位置関係が特定されているので、回転工具を回転駆動手段に装着する際に、外径の大きい方の軸部が邪魔にならず、スムーズに取付軸を装着できる。
また、前記第1の軸部が、前記第2の軸部よりも小径でかつ前記第2の軸部よりも大きな軸長を有し、この第2の軸部を挟んで前記回転刃物と反対の側に位置することが好ましい。
この考案によれば、回転工具が比較的長尺の部材であっても、取付軸が、第1の軸部から第2の軸部へ向けて、回転工具の中央位置に向けて次第に大径になるので、剛性が高まり、回転工具の強度を向上させることができる。
また、前記第1の軸部および前記第2の軸部が単一の部材にて一体に形成されていることが好ましい。
この考案によれば、第1の軸部と第2の軸部とを一体に組み立てる作業が不要であるとともに、第1の軸部と第2の軸部とが分離する心配がない。
本考案の回転工具は、回転駆動手段により回転駆動されながら被加工物を加工する回転工具であって、回転刃物と、該回転刃物に対して軸方向につながり、保持部を有する回転駆動手段の当該保持部に着脱可能に装着された状態で前記回転駆動手段の回転駆動力を受けて前記回転刃物とともに回転することにより該回転刃物に被加工物の加工を行なわせる取付軸とを備え、該取付軸が、上記の回転工具用取付軸により構成されることを特徴とする。
この考案によれば、上記の取付軸を利用して、第1の保持部および第2の保持部のいずれにも回転刃物を装着することができ、その回転駆動により被加工物を加工することができる。
また、前記回転刃物と前記取付軸とが別体であってもよい。
このように、回転刃物と取付軸とが別体であると、回転刃物と取付軸とを別個に製造することができるとともに、取付軸に取り付けられる回転刃物の種類を交換することができる。
また、前記回転刃物と前記取付軸とが単一の部材にて一体に形成されていてもよい。
このように、回転刃物と取付軸とが単一の部材にて一体に形成されていると、回転刃物と取付軸とを一体に組み立てる作業が不要であるとともに、回転刃物と取付軸とが分離する心配がない。
本考案によれば、保持部の構造が異なる2タイプの回転駆動手段に、共通して使用することができる。
以下で、本実施の形態の工具について、図面を用いて詳細に説明する。
(実施の形態1)
本実施の形態の回転工具100は、モータ、操作スイッチ、ケーシングなどを含む回転駆動手段に装着されて使用される。回転工具100は、回転駆動手段に装着された状態で、回転駆動手段の回転駆動力を受けて回転し、被加工物に穿孔加工を施す。
図1は、この実施の形態に係る回転工具100を示す。この回転工具100は、2種類の回転駆動手段のいずれにも装着可能な構造を有する。これらの回転駆動手段41,42は、いずれもモータ、操作スイッチ、ケーシング等の共通の構成要素を具備するが、一方の回転駆動手段は、係合部41Bを含む第1のチャック部(第1の保持部)41Aを有し、その係合部41Bと回転工具100との係合によりチャック部41Aに回転工具100を保持する係合型回転駆動手段41であり、他方の回転駆動手段は、複数の把持部42Bを含む第2のチャック部(第2の保持部)42Aを有し、その把持部42Bによって回転工具100を把持する把持型回転駆動手段42である。そして、この実施の形態に係る回転工具100は、係合部41Bを含む第1のチャック部41A、把持部42Bを含む第2のチャック部42Aのいずれにも装着されることが可能な構造を有する。
図2は、図1のD−D位置の断面図である。
実施の形態1の回転工具100は、図1および図2に示されるように、回転工具100を回転駆動手段に装着する部分であるシャンク(回転工具用取付軸)2と、被加工物に直に接触して加工を施す部分である回転刃物3とを備えている。シャンク2は、回転刃物3の基端部側に設けられている。
図3は、シャンク2の斜視図である。図4は、シャンク2の横断面図であり、(a)は図1のA−A位置の横断面形状、(b)は図1のB−B位置の横断面形状、(c)は図1のC−C位置の横断面形状を示している。
シャンク2は、図1〜図3に示されるように、係合型回転駆動手段41に回転工具100を装着するための第1の軸部21と、把持型回転駆動手段42に回転工具100を装着するための第2の軸部22と、シャンク2に回転刃物3を一体に固定するための連結部23とを備えている。第1の軸部21、第2の軸部22および連結部23は、一体に形成されている。第2の軸部22は、第1の軸部21より回転刃物3に近い位置に設けられ、さらに、連結部23は、第2の軸部22と回転刃物3との間に位置するように設けられる。また、第1の軸部21と第2の軸部22とは、シャンク2の軸線上に、それぞれの中心軸が重なるように直列な状態で設けられている。さらに、シャンク2は、その軸線が回転刃物3の軸線の延長線上に重なるように設けられる。このように、第1の軸部21、第2の軸部22および回転刃物3を共通の軸線上に設けることで、どちらの軸部を使用して回転工具100を回転駆動手段に装着したとしても、回転刃物3の軸線が回転の中心からずれることがない。
第1の軸部21は、所定の外径を有する軸体である。第1の軸部21の横断面は、図4(b)に示されるように、正六角形状を呈している。また、第1の軸部21には、軸方向の所定の位置に所定の深さの溝(凹部)21aが周面を一周するように形成されている。
第2の軸部22は、第1の軸部21の外径より大きな所定の外径を有する軸体である。第2の軸部22には、軸方向に平行な面である外周面(被把持面)22aが、複数形成されている。外周面22aは、把持型回転駆動手段42のチャックに設けられた把持部42Bが圧接される面である。具体的には、第2の軸部22の横断面は、図4(c)に示されるように、正三角形の角部分を丸めたような形状を呈しており、外周面22aは、3つの平面と各平面をつなぐように形成された3つの円弧面とが、第2の軸部22の軸方向に延びるように形成されている。このような、軸方向に平行な複数の外周面22aに対して把持部42Bを圧接させることで、第2の軸部22が把持部42Bの内側で空回りするのを防ぐことができる。
上述のように、第2の軸部22の外径は、第1の軸部21の外径より大きい。すなわち、第1の軸部21が第2の軸部22より細いので、回転駆動手段の挿入孔にシャンク2を挿入させやすい。つまり、第1の軸部21および第2の軸部22の外径の大小関係と位置関係が特定されているので、回転工具100を回転駆動手段に装着する際に、外径の大きい方の第2の軸部22が邪魔にならず、スムーズにシャンク2を装着できる。さらに、第1の軸部21が第2の軸部22より小径かつ大きな軸長を有し、第1の軸部21が第2の軸部22を挟んで回転刃物3と反対の側に位置するので、回転工具100が比較的長尺の部材であっても、シャンク2が、第1の軸部21から第2の軸部22へ向けて、回転工具100の中央位置に向けて次第に大径になるので、剛性が高まり、回転工具100の強度を向上させることができる。
本実施の形態では、回転工具100を回転駆動手段へ装着する際に使用する部分として、回転駆動手段のチャックの形態に応じて、第1の軸部21および第2の軸部22から一方を選択する。具体的には、回転駆動手段が、係合型回転駆動手段41である場合には、第1の軸部21を選択する。また、回転駆動手段が、把持型回転駆動手段42である場合には、第2の軸部22を選択する。したがって、チャックの形態に関わらず、回転工具100の共通化を図ることができる。
連結部23には、図2に示されるように、第1の軸部21および第2の軸部22が形成された側の反対側に雄ねじ部23bが形成されている。また、連結部23には、雄ねじ部23bが形成された側の端部へ向けて開口した空間である収容部23aが形成されている。収容部23aには、後述のセンタードリル32の後端部分が挿入される。さらに、連結部23には、周面から収容部23へ向けて開口23cが形成されており、この開口23cにビス24がねじ込まれて、ビス24の先端で収容部23内へ挿入されたセンタードリル32の後端部分を押さえ付ける。
回転刃物3は、図2に示されるように、先行して、被加工物に小径の孔を穿孔するためのセンタードリル32と、センタードリル32による穿孔に追従して、センタードリル32によって形成された小径の孔を中心とした比較的大径の円形状の切り込みを形成するためのコアドリル31とを備えている。
センタードリル32は、棒状を呈し、先端側をシャンク2の反対側へ向けた状態で、後端側はシャンク2の連結部23に形成された収容部23a内に収容されている。そして、後端側は、収容部23a内でビス24の先端部によって、センタードリル32の軸方向に垂直な方向へ押圧された状態で保持される。
コアドリル31は、シャンク2の連結部23に形成された雄ねじ部23bにコアドリル31全体を固定するための鍔部31bと、被加工物に対して比較的大径の円形の孔を形成するための延出部31aとを備えている。鍔部31bは、中央に孔が形成された円盤状を呈している。鍔部31bの中央に形成された孔の側部には、シャンク2の連結部23に形成された雄ねじ部23bを螺合するための雌ねじ31b1が形成されている。延出部31aは、鍔部31bの縁から、鍔部31bの面に対して垂直に延出した部分である。延出部31aの先端部は、のこぎりの刃のようなぎざぎざに形成されており、その頂部にはダイヤモンドチップなどからなる硬質の切削刃31a1が取り付けられている。コアドリル31は、鍔部31bに形成された雌ねじ部31b1に、連結部23に形成された雄ねじ部23が螺合されることによって、シャンク2と一体に固定される。
駆動時には、シャンク2を介して回転駆動手段の回転駆動力が回転刃物3に伝達される。すなわち、センタードリル32およびコアドリル31は一体となって、センタードリル32の軸心を回転の中心として回転する。作業者が、センタードリル32の先端を被加工物の目標位置に押し付けると、まず、センタードリル32が先行して被加工物に小径の孔を穿孔するとともに、コアドリル31の延出部31aの先端部の位置が位置決めされる。さらに、作業者が回転工具100を被加工物へ向けて押圧すると、センタードリル32は前進し、コアドリル31はセンタードリル32に追従して、回転しながら前進する。そして、コアドリル31の延出部31aの先端部に設けられた切削刃31a1は、被加工物の表面に到達する。コアドリル31は、先端部に取り付けられた切削刃31a1で被加工物を削り始める。
図5および図6は、各種回転駆動手段を概略的に説明するための図であり、(a)は側面図、(b)は保持部の構造を示す。上述した係合型回転駆動手段41および把持型回転駆動手段42のいずれのタイプも、回転工具100のシャンク2を挿入するための挿入孔(第1の挿入孔41Cまたは第2の挿入孔42C)がチャックによって形造られている。図5(c)は、係合部41Bを説明するための図である。
係合型回転駆動手段41には、図5(a)、図5(b)および図5(c)に示されるように、挿入孔の内方に突出する係合部41Bを備え、係合部41Bを回転工具100の第1の軸部21に係合させるように構成されている第1のチャック部(第1の保持部)41Aが設けられている。具体的には、第1のチャック部41Aには、略筒状の装着部41Dによって、第1の軸部21の横断面形状に則った横断面の(つまり、正六角形状の横断面を呈した)第1の挿入孔41Cが形作られる。係合部41Bは、球状を呈し、第1の挿入孔41Cの内周面から径方向に延びるように装着部41Dに形成された複数のスルーホールthに1個ずつ収められている。装着部41Dの外側には、内側に突起f1が形成された環状のスリーブfが嵌合されている。スリーブfは、装着部41Dの外周面に巻き付くような状態で設けられたスプリングspによって後ろ向きに付勢された状態で装着部41Dに取り付けられている。シャンク2の装着時には、まず、スリーブfを、第1の挿入孔41Cの軸方向に沿って先端側へスプリングspが縮むようにスライドさせて、スリーブfによる係合部41Bの拘束を解除する(図5(b)参照)。そして、シャンク2の第1の挿入孔41Cへの挿入とともに、スリーブfを元の位置に戻し、装着部41Dの外側に環装する(図5(c)参照)。このとき、スリーブfに形成された突起f1が係合部41Bを押圧して拘束し、係合部41Bは第1の挿入孔41Cの軸心へ向けて突出した状態になる(図5(c)参照)。
一方、把持型回転駆動手段42には、図6(a)および図6(b)に示されるように、把持部42Bを備え、把持部42Bで回転工具100の基端部の外周面を圧接して掴むように構成されている第2のチャック部(第2の保持部)42Aが設けられている。第2のチャック部42Aは、第2の軸部の横断面形状に則った横断面を呈した第2の挿入孔42Cを形作る。第2のチャック部42Aに設けられた把持部42Bは、回転工具100の第2の軸部22の外周面22aに当接する当接面が形成された複数の部材を備えており、第2の挿入孔42Cに挿入される回転工具100の第2の軸部22の周面を径方向外側から把持することにより回転工具100を把持する。
つぎに、回転工具100を、係合型回転駆動手段41および把持型回転駆動手段42に装着した状態について、それぞれ説明する。
図7は、回転工具100を係合型回転駆動手段41に装着した状態、図8は、回転工具100を把持型回転駆動手段42に装着した状態を説明するための図である。
回転工具100は、図7に示されるように、回転工具100の基端部に設けられたシャンク2が係合型回転駆動手段41の第1の挿入孔41Cに挿入されることで、第1のチャック部41Aにより保持される。また、回転工具100は、図8に示されるように、回転工具100の基端部に設けられたシャンク2が把持型回転駆動手段42の第2の挿入孔42Cに挿入されることで、第2のチャック部42Aにより保持される。
具体的には、係合型回転駆動手段41の第1の挿入孔41Cに挿入された回転工具100については、係合型回転駆動手段41の第1のチャック部41Aに設けられた係合部41Bが、回転工具100の第1の軸部21の周面に形成された溝21aに嵌り込んで係合する。これにより、回転工具100がその軸方向へ移動するのを規制し、回転工具100の抜け止めが行なわれる。
また、把持型回転駆動手段42の第2の挿入孔42Cに挿入された回転工具100については、把持部42Bに備えられた複数の部材が第2の挿入孔42Cの軸心へ向けて締め付けられて縮径することで、回転工具100の第2の軸部22の外周面22aが把持部42Bの当接面によって圧接され、回転工具100が第2のチャック部42Aによって把持された状態になる。
図7および図8の回転工具100は同一の形態のものであるが、シャンク2における、係合型回転駆動手段41に装着される場合に機能している部分と、把持型回転駆動手段42に装着される場合に機能している部分とは異なる。すなわち、係合型回転駆動手段41に回転工具100が装着される場合には、連結部分としてシャンク2の第1の軸部21が機能し、把持型回転駆動手段42に回転工具100が装着される場合には、連結部分としてシャンク2の第2の軸部22が機能している。
以上の実施の形態によれば、シャンク2は、回転駆動手段のチャックの形態に応じた、第1の軸部21と、第2の軸部22とを共通の軸線上に併せ持っている。つまり、回転駆動手段に、係合部41Bを有する第1のチャック部41Aが備えられている場合には、周面に係合部41Bが嵌り込み可能な溝21aが形成された第1の軸部21を用いて回転工具100が回転駆動手段に装着される。また、回転駆動手段に、把持部42Bを有する第2のチャック部42Aが備えられている場合には、外周面22aを含む形状の周面を有する第2の軸部22を用いて回転工具100が回転駆動手段に装着される。したがって、1種のシャンク2を保持部の構造が異なる2タイプの回転駆動手段に共通して使用できる。さらに、第1の軸部21と第2の軸部22とがシャンク2の共通の軸線上に設けられているので、たとえ第1の軸部21を用いて回転駆動手段に回転工具100が装着されたとしても、あるいは、第2の軸部22を用いて回転駆動手段に回転工具100が装着されたとしても、常に回転工具100の先端をシャンク2の軸心の延長線上に一致させることが可能なので、作業者が施工作業を行なうに当たって回転工具100の先端を目標位置に定めやすい。しかも、回転駆動手段のチャックの形態に応じて、シャンク2の形態が異なる複数種類の回転工具を備えておく必要がないので、回転工具の管理をより容易に行なうことができる。
なお、上記実施の形態では、回転工具が穿孔用のドリルである形態について説明したが、本考案はこれに限定されるものではない。たとえば、回転工具がプラスドライバやマイナスドライバなどのねじ締め用の工具であってもよい。
また、上記実施の形態では、回転刃物3に、センタードリル32に加えてコアドリル31を備えた形態について説明したが、本考案はこれに限定されるものではない。図9は、回転工具の他の形態を説明するための側面図である。たとえば、図9に示されるように、回転刃物のコアドリルおよびシャンクの連結部を設けずに、シャンク2の第1の軸部21、第2の軸部22およびセンタードリル32が単一の部材で一体に形成された形態であってもよい。この場合、回転刃物とシャンクとを一体に組み立てる作業が不要になる。また、回転刃物とシャンクとが、被加工物に加工を施している最中に分離してしまう、といった心配がない。
また、上記実施の形態では、第2の軸部22の横断面の形状が正三角形の角部分を丸めたような形状である場合について説明したが、本考案はこれに限定されるものではない。第2の軸部22の横断面の形状は、第2のチャック部42Aの把持部42Bによって形作られる第2の挿入孔42Cの形状に則った形状であればよい。図10は、シャンク2の第2の軸部22の他の形態を説明するための横断面図である。たとえば、図10(a)に示されるように、第2の軸部22の横断面が、正六角形状を呈していてもよいし、図10(b)に示されるように、第2の軸部22の横断面が、切り欠き部分が複数形成された略円形状を呈していてもよい。
回転工具の側面図である。 図1のD−D位置の断面図である。 シャンクの斜視図である。 シャンクの横断面図であり、(a)は図1のA−A位置の横断面形状、(b)は図1のB−B位置の横断面形状、(c)は図1のC−C位置の横断面形状を示している。 係合型回転駆動手段を概略的に説明するための図であり、(a)は側面図を示し、(b)は第1のチャック部の構造を示し、(c)は係合部を説明するための図を示している。 把持型回転駆動手段を概略的に説明するための図であり、(a)は側面図を示し、(b)は第2のチャック部の構造を示す。 回転工具を回転駆動手段に装着した状態を説明するための図である。 回転工具を回転駆動手段に装着した状態を説明するための図である。 回転工具の他の形態を説明するための側面図である。 シャンクの第1の軸部の他の形態を説明するための横断面図である。
符号の説明
2 シャンク(回転工具用取付軸)
21 第1の軸部
21a 溝(凹部)
22 第2の軸部
22a 外周面(被把持面)
3 回転刃物
41 係合型回転駆動手段(回転駆動手段)
42 把持型回転駆動手段(回転駆動手段)
41A 第1のチャック部(第1の保持部)
42A 第2のチャック部(第2の保持部)
41B 係合部
41C 第1の挿入孔
42B 把持部
42C 第2の挿入孔
100 回転工具

Claims (7)

  1. 回転刃物と軸方向につながることにより回転工具を構成し、かつ、保持部を有する回転駆動手段の当該保持部に着脱可能に装着された状態で前記回転駆動手段の回転駆動力を受けて前記回転刃物とともに回転することにより前記回転刃物に被加工物の加工を行なわせ、かつ、前記保持部の形態が異なる2種類の回転駆動手段の双方に共通して使用可能な回転工具用取付軸であって、
    当該取付軸は、
    前記回転駆動手段として、
    円形以外の断面形状を有する第1の挿入孔を囲みかつこの挿入孔に挿入される取付軸の周面に対して係合することにより当該取付軸の抜け止めを行なう係合部を有する第1の保持部を有するもの、および、円形以外の断面形状を有する第2の挿入孔を囲みこの挿入孔に挿入される取付軸を径方向外側から把持することにより当該取付軸を把持する把持部を有する第2の保持部を有するもののいずれにも装着可能なものであって、
    前記第1の保持部に装着可能な第1の軸部と、
    前記第2の保持部に装着可能な第2の軸部とを共通の軸線上に有し、
    前記第1の軸部は、前記第1の挿入孔内に嵌入可能な円形以外の断面形状を有し、かつ、その周面に前記係合部が嵌り込み可能な凹部が形成されたものであり、
    前記第2の軸部は、前記各把持部と圧接可能な複数の被把持面を含む形状の周面を有することを特徴とする回転工具用取付軸。
  2. 前記第1の軸部および前記第2の軸部は互いに異なる外径を有し、その外径の大きい軸部が外径の小さい軸部よりも前記回転刃物に近い側に位置することを特徴とする請求項1記載の回転工具用取付軸。
  3. 前記第1の軸部が、前記第2の軸部よりも小径でかつ前記第2の軸部よりも大きな軸長を有し、この第2の軸部を挟んで前記回転刃物と反対の側に位置することを特徴とする請求項2記載の回転工具用取付軸。
  4. 前記第1の軸部および前記第2の軸部が単一の部材にて一体に形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の回転工具用取付軸。
  5. 回転駆動手段により回転駆動されながら被加工物を加工する回転工具であって、
    回転刃物と、
    該回転刃物に対して軸方向につながり、保持部を有する回転駆動手段の当該保持部に着脱可能に装着された状態で前記回転駆動手段の回転駆動力を受けて前記回転刃物とともに回転することにより該回転刃物に被加工物の加工を行なわせる取付軸とを備え、
    該取付軸が、請求項1〜4のいずれか1項に記載の回転工具用取付軸により構成されることを特徴とする回転工具。
  6. 前記回転刃物と前記取付軸とが別体であることを特徴とする請求項5記載の回転工具。
  7. 前記回転刃物と前記取付軸とが単一の部材にて一体に形成されていることを特徴とする請求項5記載の回転工具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011194556A (ja) * 2010-03-24 2011-10-06 Citizen Holdings Co Ltd 加工工具の位置決め用冶具
JP2015223659A (ja) * 2014-05-27 2015-12-14 株式会社 アイダ 切削部材接続構造および切削部材

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