JP2013214566A - ヒートシンク付パワーモジュール用基板の製造方法 - Google Patents
ヒートシンク付パワーモジュール用基板の製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2013214566A JP2013214566A JP2012083057A JP2012083057A JP2013214566A JP 2013214566 A JP2013214566 A JP 2013214566A JP 2012083057 A JP2012083057 A JP 2012083057A JP 2012083057 A JP2012083057 A JP 2012083057A JP 2013214566 A JP2013214566 A JP 2013214566A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- heat sink
- power module
- substrate
- metal layer
- module substrate
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01L—SEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
- H01L2224/00—Indexing scheme for arrangements for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies and methods related thereto as covered by H01L24/00
- H01L2224/01—Means for bonding being attached to, or being formed on, the surface to be connected, e.g. chip-to-package, die-attach, "first-level" interconnects; Manufacturing methods related thereto
- H01L2224/26—Layer connectors, e.g. plate connectors, solder or adhesive layers; Manufacturing methods related thereto
- H01L2224/31—Structure, shape, material or disposition of the layer connectors after the connecting process
- H01L2224/32—Structure, shape, material or disposition of the layer connectors after the connecting process of an individual layer connector
- H01L2224/321—Disposition
- H01L2224/32151—Disposition the layer connector connecting between a semiconductor or solid-state body and an item not being a semiconductor or solid-state body, e.g. chip-to-substrate, chip-to-passive
- H01L2224/32221—Disposition the layer connector connecting between a semiconductor or solid-state body and an item not being a semiconductor or solid-state body, e.g. chip-to-substrate, chip-to-passive the body and the item being stacked
- H01L2224/32225—Disposition the layer connector connecting between a semiconductor or solid-state body and an item not being a semiconductor or solid-state body, e.g. chip-to-substrate, chip-to-passive the body and the item being stacked the item being non-metallic, e.g. insulating substrate with or without metallisation
Landscapes
- Cooling Or The Like Of Semiconductors Or Solid State Devices (AREA)
Abstract
【解決手段】絶縁層11の一方の面に、回路層12を形成する回路層形成工程と、絶縁層11の他方の面に、回路層12とは異なる金属からなる金属層13を形成する金属層形成工程と、金属層13側にヒートシンク31を接合するヒートシンク接合工程と、を備えており、前記ヒートシンク接合工程では、回路層12と絶縁層11と金属層13とヒートシンク31とを積層し、積層方向に加圧した状態で加熱して接合した後に、積層方向に加圧した状態で常温よりも低い温度にまで冷却する。
【選択図】図3
Description
また、金属層側に、半導体素子及びパワーモジュール用基板を冷却するヒートシンクを接合したヒートシンク付パワーモジュール用基板が提供されている。
そして、このようなパワーモジュール用基板及びヒートシンク付パワーモジュール用基板は、その回路層上に、はんだ材を介してパワー素子としての半導体素子(電子部品)が搭載され、パワーモジュールとされる。
例えば、特許文献1には、セラミックス基板の両面にアルミニウム板を接合し、回路層及び金属層としたパワーモジュール用基板、及び、このパワーモジュール用基板にヒートシンクを接合したヒートシンク付パワーモジュール用基板が提案されている。
また、特許文献2には、ラミックス基板の両面に銅板をAg−Cu−Ti系のろう材を用いた活性金属法によって接合し、回路層及び金属層としたパワーモジュール用基板と、このパワーモジュール用基板に銅板からなるヒートシンクをはんだ付けによって接合したヒートシンク付パワーモジュール用基板が提案されている。
このパワーモジュール用基板に生じる反りを低減する手段として、特許文献3では、パワーモジュール用基板を−20℃以下に冷却して長時間保持する方法が提案されている。また、特許文献4では、パワーモジュール用基板を−110℃以下にまで冷却する方法が提案されている。
しかしながら、特許文献3に示す方法では、パワーモジュール用基板を−20℃以下に保持する時間が長すぎるために、生産性が悪化する問題があった。
また、特許文献4に示す方法では、パワーモジュール用基板の冷却温度が−110℃とされており、冷却温度が低すぎるために、冷却に必要なコストが過剰に大きくなる問題があった。
例えば、回路層を、純度99.0質量%以上99.5質量%未満のアルミニウム(2Nアルミニウム)で構成し、金属層を純度99.99質量%以上のアルミニウム(4Nアルミニウム)で構成したパワーモジュール用基板や、回路層を銅又は銅合金で構成し、金属層をアルミニウム又はアルミニウム合金で構成したパワーモジュール用基板が提案されている。
ヒートシンク付パワーモジュール用基板に反りが生じた場合、冷熱サイクルが負荷された際に、セラミックス基板(絶縁層)に大きな曲げ応力が作用し、セラミックス基板(絶縁層)に亀裂等が生じるおそれがあった。
さらに、ヒートシンク自体に冷却フィンや流路を形成して冷却媒体を流通させる構造とした場合には、ヒートシンク付パワーモジュール用基板に反りが生じることで、冷却媒体の漏れ等が生じるおそれがあった。
このため、回路層及び金属層を、互いに異なる金属で構成した場合であっても、ヒートシンク付パワーモジュール用基板の反りを十分に低減することができるヒートシンク付パワーモジュール用基板の製造方法が望まれていた。
なお、本発明において、ヒートシンクとは、パワーモジュール用基板の熱を放散する作用を有する部材であって、放熱板、冷却フィンを備えた冷却フィン付放熱板、あるいは、冷却媒体の流路を備えた冷却器、を含むものとする。
この場合、加圧した状態で加熱接合されたヒートシンク付パワーモジュール用基板を、確実に拘束した状態で常温よりも低い温度にまで冷却することができ、ヒートシンク付パワーモジュール用基板の反りを確実に低減できると。また、ヒートシンク付パワーモジュール用基板に必要以上の荷重が負荷されず、絶縁層の割れ等のトラブルを抑制することができる。
この場合、積層方向に加圧した状態で−70℃以上−5℃以下の範囲内に冷却する構成とされていることから、ヒートシンク付パワーモジュール用基板を必要以上に冷却する必要がなく、冷却時間及び常温に戻す時間を短縮することができ、ヒートシンク付パワーモジュール用基板の生産効率を向上させることができる。また、ヒートシンクを確実に塑性変形させて、ヒートシンク付パワーモジュール用基板の反りを低減することができる。
この場合、前記金属層形成工程と前記ヒートシンク接合工程とを同時に行うことによって、接合に掛かるコストを大幅に削減することができる。また、繰り返し加熱、冷却を行う必要がなく、絶縁層に不要な負荷が作用せず、絶縁層に亀裂等が生じることを抑制することができる。
回路層を銅又は銅合金で構成し、金属層をアルミニウム又はアルミニウム合金で構成したヒートシンク付パワーモジュール用基板においては、回路層が熱伝導性に優れているので、半導体素子からの熱を回路層の面方向に拡げ、効率的に熱を放散することができる。また、金属層の変形抵抗が比較的小さくなり、ヒートシンクと絶縁層との熱膨張係数の差に起因する歪みを金属層で吸収でき、絶縁層の割れを抑制することができる。
そして、本発明のヒートシンク付パワーモジュール用基板の製造方法によれば、前記回路層が銅又は銅合金で構成され、前記金属層がアルミニウム又はアルミニウム合金で構成された場合であっても、ヒートシンク付パワーモジュール用基板の反りを十分に低減することができる。
この場合、金属層が、純度99.99質量%以上のアルミニウムで構成され、変形抵抗が小さいため、ヒートシンクと絶縁層との熱膨張係数の差に起因する歪みを金属層で吸収でき、絶縁層の割れを抑制することができる。また、回路層が記金属層よりもアルミニウムの純度が低いアルミニウム又はアルミニウム合金で構成されているので、回路層の変形が抑制され、半導体素子と回路層との間に介在するはんだ層にクラックが発生することを抑制できる
そして、本発明のヒートシンク付パワーモジュール用基板の製造方法によれば、前記金属層が、純度99.99質量%以上のアルミニウムで構成され、前記回路層が、前記金属層よりもアルミニウムの純度が低いアルミニウム又はアルミニウム合金で構成された場合であっても、ヒートシンク付パワーモジュール用基板の反りを十分に低減することができる。
図1に、本発明の第一の実施形態であるヒートシンク付パワーモジュールの製造方法によって製造されたヒートシンク付パワーモジュール用基板30、及び、このヒートシンク付パワーモジュール用基板30を用いたパワーモジュール1を示す。
このパワーモジュール1は、ヒートシンク付パワーモジュール用基板30と、このヒートシンク付パワーモジュール用基板30の一方側(図1において上側)にはんだ層2を介して接合された半導体素子3と、を備えている。
半導体素子3は、半導体を備えた電子部品であり、必要とされる機能に応じて種々の半導体素子が選択される。
なお、回路層12と金属層13の厚さの比t1/t2は、0.01≦t1/t2≦0.9の範囲内とされている。
なお、このヒートシンク31(放熱板)には、冷却媒体(例えば水)が流通する流路36を備えた冷却器35が積層配置されることになる。ここで、ヒートシンク31と冷却器35とは、固定ネジ37によって連結される構造とされている。
まず、図3で示すように、銅板22とセラミックス基板11とを接合し、回路層12を形成する(回路層形成工程S01)。セラミックス基板11の一方の面に、活性ろう材25を介して銅板22を積層し、いわゆる活性金属法によって、銅板22とセラミックス基板11とを接合する。本実施形態では、Ag−27.4質量%Cu−2.0質量%Tiからなる活性ろう材25を用いて、10−3Paの真空中にて、積層方向に9.8×104Pa(1kgf/cm2)以上343×104Pa(35kgf/cm2)以下の範囲で加圧し、850℃で10分加熱することによって、セラミックス基板11と銅板22とを接合している。
このとき、図3に示すように、アルミニウム板23とセラミックス基板11との間に第1固着層26(添加元素:Cu)を介在させ、アルミニウム板23とヒートシンク31との間に第2固着層27(添加元素:Cu)を介在させる。
この加圧装置40は、ベース板41と、このベース板41の上面の四隅に垂直に取り付けられたガイドポスト42と、これらガイドポスト42の上端部に配置された固定板43と、これらベース板41と固定板43との間で上下移動自在にガイドポスト42に支持された押圧板44と、固定板43と押圧板44との間に設けられて押圧板44を下方に付勢するばね等の付勢手段45と、固定板43を上下させる調整ネジ46と、を備えている。
そして、調整ネジ46の位置を調節することによって固定板43を上下させて、付勢手段45により押圧板44をベース板41側に押し込むことにより、積層体Sが積層方向に加圧される構成とされている。
なお、セラミックス基板11とアルミニウム板23(金属層13)、及び、アルミニウム板23(金属層13)とヒートシンク31は、第1固着層26及び第2固着層27の添加元素(本実施形態ではCu)のアルミニウム中への拡散による過渡液相接合法(Transient Liquid Phase Diffusion Bonding)によって接合される。
具体的には、9.8×104Pa(1kgf/cm2)以上343×104Pa(35kgf/cm2)以下の範囲で加圧したままの状態で、加圧装置40ごと冷却装置50内に装入し、−70℃以上−5℃以下の範囲まで冷却する。なお、加圧状態のヒートシンク付パワーモジュール用基板30を冷却する場合、図4に示す加圧装置40ごと冷却装置50に装入すると、通常、5分程度でヒートシンク付パワーモジュール用基板30が雰囲気温度に到達することから、保持時間としては5分以上とすることが好ましい。
より好ましくは、−20℃以上―10℃以下の温度範囲で、保持時間を10分以上とするとよい。
また、このヒートシンク付パワーモジュール用基板30を、固定ネジ37によって冷却器35に連結する場合に、ヒートシンク31と冷却器35との間に隙間が生じず、冷却器35によって、半導体素子3及びパワーモジュール用基板10を効率よく冷却することが可能となる。
加圧冷却工程S14における加圧圧力が9.8×104Pa未満の場合は、ヒートシンク付パワーモジュール用基板30を十分に拘束することができず、ヒートシンク31に塑性変形が生じ難くなり、冷却温度をさらに低温にする必要がある。
一方、加圧冷却工程S14における加圧圧力が343×104Paを超える場合は、加圧が高すぎるためセラミックス基板11に割れが発生することがある。
よって、本実施形態では、加圧冷却工程S14における加圧圧力を9.8×104Pa以上343×104Pa以下に設定している。
加圧冷却工程S14における冷却温度が−70℃未満の場合には、冷却温度が低いので高価な冷却装置が必要となり、冷却を実施するためのコストが増加する。
一方、冷却温度が−5℃以上の場合は、冷却が不十分なためにヒートシンク31に塑性変形が十分に生じ難くなり、加圧圧力を高く設定する必要がある。
よって、本実施形態では、加圧冷却工程S14における冷却温度を−70℃以上−5℃以下に設定している。
このように、回路層12が銅で構成され、金属層13がアルミニウムで構成されたパワーモジュール用基板10を備えたヒートシンク付パワーモジュール用基板30であっても、反りを十分に低減することができる。
図5に、本発明の第二の実施形態であるヒートシンク付パワーモジュールの製造方法によって製造されたヒートシンク付パワーモジュール用基板130、及び、このヒートシンク付パワーモジュール用基板130を用いたパワーモジュール101を示す。
このパワーモジュール101は、ヒートシンク付パワーモジュール用基板130と、このヒートシンク付パワーモジュール用基板130の一方側(図5において上側)にはんだ層2を介して接合された半導体素子3と、を備えている。
ここで、回路層112と金属層113の厚さの比t1/t2は、0.01≦t1/t2≦0.9の範囲内とされている。
なお、これら2Nアルミニウム及び4Nアルミニウムの主な不純物としては、Fe,Si、Cuが挙げられる。
まず、図7で示すように、セラミックス基板111の一方の面にアルミニウム板122を接合して回路層112を形成するとともに、セラミックス基板111の他方の面にアルミニウム板123を接合して金属層113を形成する(回路層及び金属層形成工程S101)。
そして、パワーモジュール用基板110は、上述した加圧装置40によって加圧した状態で、常温よりも低い温度まで冷却を行う。具体的には、9.8×104Pa(1kgf/cm2)以上343×104Pa(35kgf/cm2)以下の範囲で加圧したままの状態で、加圧装置40ごと冷却装置50内に装入し、−70℃以上−5℃以下の範囲まで冷却する。
まず、パワーモジュール用基板110、Al−Si系のろう材箔127、ヒートシンク131を積層し、積層体Sとする(積層工程S112)。なお、このろう材箔127は、上述のろう材箔125、126よりもSiの含有量が高く、融点が低いものとされている。
そして、加圧加熱工程S113により接合されたヒートシンク付パワーモジュール用基板130は、加圧装置40によって加圧した状態で、常温よりも低い温度まで冷却を行う(加圧冷却工程S114)。
具体的には、9.8×104Pa(1kgf/cm2)以上343×104Pa(35kgf/cm2)以下の範囲で加圧したままの状態で、加圧装置40ごと冷却装置50内に装入し、−70℃以上−5℃以下の範囲まで冷却する。
このように、回路層112が2Nアルミニウムで構成され、金属層113が4Nアルミニウムで構成されたパワーモジュール用基板110を備えたヒートシンク付パワーモジュール用基板130であっても、ヒートシンク付パワーモジュール用基板130の反りを十分に低減することができる。
例えば、本実施形態においては、絶縁層としてAlNからなるセラミックス基板を用いたものとして説明したが、これに限定されることはなく、Si3N4やAl2O3等からなるセラミックス基板を用いてもよいし、絶縁樹脂によって絶縁層を構成してもよい。
また、図4に示す加圧装置を用いて加圧するものとして説明下が、これに限定されることはなく、他の構成の加圧装置を用いてもよい。
また、第二の実施形態においては、回路層が2Nアルミニウムの圧延板で構成され、金属層が4Nアルミニウムの圧延板で構成されているものとして説明したが、これに限定されることはなく、例えば回路層が他のアルミニウム又はアルミニウム合金で構成され、金属層が他のアルミニウム又はアルミニウム合金で構成されていてもよく、回路層と金属層とが異なる金属で構成されていればよい。
(実施例1)
実施例1では、第一の実施形態に例示したように、回路層を無酸素銅の圧延板で構成し、金属層を4Nアルミニウムの圧延板で構成したパワーモジュール用基板と、ヒートシンクとしてA6063合金からなる放熱板と、を接合した、ヒートシンク付パワーモジュール用基板を用いて評価した。
まず、AlNで構成された厚さ0.635mmのセラミックス基板の一方の面に活性ろう材であるAg−Cu−Tiを塗布し、セラミックス基板の一方の面側に、28mm×28mm、厚さ0.6mmの無酸素銅の圧延板を積層した。そして、53.9×104Pa(5.5kgf/cm2)で加圧し、850℃で加熱後、常温まで冷却し、セラミックス基板の一方の面に無酸素銅で構成された回路層を接合した。
比較例1〜5においては、ヒートシンク付パワーモジュール用基板を加圧装置によって積層方向に53.9×104Paで加圧し、常温で20分間保持した後に、加圧を除去した。
比較例6〜10においては、ヒートシンク付パワーモジュール用基板を加圧装置から取り出して加圧を除去した状態で、−40℃まで冷却し、−40℃で20分間保持した後に、常温まで戻した。
なお、平面度は、パワーモジュール用基板を定盤上に載置し、レーザー変位計を用いて一方側(上方側)から測定した。また、平面度変化率は、接合後の平面度をXとし、平面度改善処理を実施した後の平面度をYとした場合に、Z=(X−Y)/X×100(%)により算出される値である。
評価装置:エスペック株式会社製TSB−51
液相:フロリナート
温度条件:−40℃×5分 ←→ 125℃×5分
平面度及び冷熱サイクル試験の評価結果を、表1に示す。
また、比較例6〜10においては、比較例1〜5よりは平面度が改善されているが、まだ不十分であった。ヒートシンク付パワーモジュール用基板を単に冷却しただけでは、平面度を十分に改善できないことが確認された。
これに対して、ヒートシンク付パワーモジュール用基板を加圧しながら冷却した本発明例1〜5においては、平面度が大幅に改善されることが確認された。
これに対して、平面度が十分に改善された本発明例1〜5においては、サイクル数が3500回の段階でもセラミックス基板の割れは確認されなかった。
以上のように、本発明によれば、回路層を銅で構成し、金属層をアルミニウムで構成したパワーモジュール用基板とヒートシンクとを備えたヒートシンク付パワーモジュール用基板であっても、反りを十分に低減することができることが確認された。
実施例2では、回路層を2Nアルミニウムの圧延板で構成し、金属層を4Nアルミニウムの圧延板で構成したパワーモジュール用基板と、ヒートシンクとしてA6063合金からなる放熱板と、を接合した、ヒートシンク付パワーモジュール用基板を用いた。
まず、AlNで構成された厚さ0.635mmのセラミックス基板の一方の面に、Al−7.5質量%Siのろう材箔を介して2Nアルミニウムの圧延板を積層し、セラミックス基板の他方の面に、Al−7.5質量%Siのろう材箔を介して4Nアルミニウムの圧延板を積層し、図4に示す加圧装置を用いて積層方向に加圧した状態で、真空加熱炉内に装入し、10−3Paの真空中にて、積層方向に53.9×104Pa(5.5kgf/cm2)で加圧し、650℃で60分加熱し、パワーモジュール用基板を製造した。
比較例11〜15においては、ヒートシンク付パワーモジュール用基板を加圧装置によって積層方向に53.9×104Paで加圧し、常温で20分間保持した後に、加圧を除去した。
比較例16〜20においては、ヒートシンク付パワーモジュール用基板を加圧装置から取り出して加圧を除去した状態で、−40℃まで冷却し、−40℃で20分間保持した後に、常温まで戻した。
これに対して、発明例11〜15においては、ヒートシンク付パワーモジュール用基板を加圧した状態で冷却しているので、平面度が大幅に改善されており、サイクル数が4000回の段階でもセラミックス基板の割れは確認されなかった。
以上のように、本発明によれば、回路層を2Nアルミニウムで構成し、金属層を4Nアルミニウムで構成したパワーモジュール用基板と、ヒートシンクと、を備えたヒートシンク付パワーモジュール用基板であっても、反りを十分に低減することができることが確認された。
11、111 セラミックス基板(絶縁層)
12、112 回路層
13、113 金属層
30、130 ヒートシンク付パワーモジュール用基板
31、131 ヒートシンク
Claims (6)
- 絶縁層の一方の面に回路層が形成されるとともに前記絶縁層の他方の面に金属層が形成されたパワーモジュール用基板と、このパワーモジュール用基板の前記金属層側に接合されるヒートシンクと、を備えた、ヒートシンク付パワーモジュール用基板の製造方法であって、
前記絶縁層の一方の面に、前記回路層を形成する回路層形成工程と、
前記絶縁層の他方の面に、前記回路層とは異なる金属からなる金属層を形成する金属層形成工程と、
前記金属層側に前記ヒートシンクを接合するヒートシンク接合工程と、
を備えており、
前記ヒートシンク接合工程では、前記回路層と前記絶縁層と前記金属層と前記ヒートシンクとを積層し、積層方向に加圧した状態で加熱して接合した後に、積層方向に加圧した状態で常温よりも低い温度にまで冷却することを特徴とするヒートシンク付パワーモジュール用基板の製造方法。 - 前記ヒートシンク接合工程においては、積層方向に9.8×104Pa以上343×104Pa以下で加圧した状態で冷却することを特徴とする請求項1に記載のヒートシンク付パワーモジュール用基板の製造方法。
- 前記ヒートシンク接合工程においては、積層方向に加圧した状態で−70℃以上−5℃以下の範囲内に冷却することを特徴とすることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のヒートシンク付パワーモジュール用基板の製造方法。
- 前記金属層形成工程と、前記ヒートシンク接合工程と、が同時に実施されることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のヒートシンク付パワーモジュール用基板の製造方法。
- 前記回路層は銅又は銅合金で構成され、前記金属層はアルミニウム又はアルミニウム合金で構成されていることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のヒートシンク付パワーモジュール用基板の製造方法。
- 前記金属層が、純度99.99質量%以上のアルミニウムで構成され、前記回路層が、前記金属層よりもアルミニウムの純度が低いアルミニウム又はアルミニウム合金で構成されていることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のヒートシンクパワーモジュール用基板の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012083057A JP5987418B2 (ja) | 2012-03-30 | 2012-03-30 | ヒートシンク付パワーモジュール用基板の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012083057A JP5987418B2 (ja) | 2012-03-30 | 2012-03-30 | ヒートシンク付パワーモジュール用基板の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2013214566A true JP2013214566A (ja) | 2013-10-17 |
JP5987418B2 JP5987418B2 (ja) | 2016-09-07 |
Family
ID=49587723
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2012083057A Active JP5987418B2 (ja) | 2012-03-30 | 2012-03-30 | ヒートシンク付パワーモジュール用基板の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5987418B2 (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2016005088A1 (de) | 2014-07-09 | 2016-01-14 | Abb Technology Ag | Halbleitermodul mit federbelasteter basisplatte |
EP3162781A4 (en) * | 2014-06-30 | 2018-02-28 | Mitsubishi Materials Corporation | Method for producing ceramic-aluminum bonded body, method for producing power module substrate, ceramic-aluminum bonded body, and power module substrate |
JPWO2021106097A1 (ja) * | 2019-11-27 | 2021-06-03 | ||
WO2021106098A1 (ja) * | 2019-11-27 | 2021-06-03 | 日本碍子株式会社 | 接合基板の製造方法 |
WO2024056378A1 (de) * | 2022-09-15 | 2024-03-21 | Robert Bosch Gmbh | Fluiddurchströmbarer kühler zum kühlen eines leistungsmoduls |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH09246691A (ja) * | 1996-03-01 | 1997-09-19 | Denki Kagaku Kogyo Kk | 金属回路を有するセラミックス回路基板の製造方法 |
JP2005252159A (ja) * | 2004-03-08 | 2005-09-15 | Ngk Insulators Ltd | 接合体の形状制御方法、接合体の製造方法、接合体、ヒートスプレッダモジュールの製造方法及びヒートスプレッダモジュール |
JP2010093225A (ja) * | 2008-03-17 | 2010-04-22 | Mitsubishi Materials Corp | ヒートシンク付パワーモジュール用基板及びその製造方法、並びに、ヒートシンク付パワーモジュール、パワーモジュール用基板 |
JP2012064801A (ja) * | 2010-09-16 | 2012-03-29 | Mitsubishi Materials Corp | ヒートシンク付パワーモジュール用基板、パワーモジュール及びヒートシンク付パワーモジュール用基板の製造方法 |
-
2012
- 2012-03-30 JP JP2012083057A patent/JP5987418B2/ja active Active
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH09246691A (ja) * | 1996-03-01 | 1997-09-19 | Denki Kagaku Kogyo Kk | 金属回路を有するセラミックス回路基板の製造方法 |
JP2005252159A (ja) * | 2004-03-08 | 2005-09-15 | Ngk Insulators Ltd | 接合体の形状制御方法、接合体の製造方法、接合体、ヒートスプレッダモジュールの製造方法及びヒートスプレッダモジュール |
JP2010093225A (ja) * | 2008-03-17 | 2010-04-22 | Mitsubishi Materials Corp | ヒートシンク付パワーモジュール用基板及びその製造方法、並びに、ヒートシンク付パワーモジュール、パワーモジュール用基板 |
JP2012064801A (ja) * | 2010-09-16 | 2012-03-29 | Mitsubishi Materials Corp | ヒートシンク付パワーモジュール用基板、パワーモジュール及びヒートシンク付パワーモジュール用基板の製造方法 |
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP3162781A4 (en) * | 2014-06-30 | 2018-02-28 | Mitsubishi Materials Corporation | Method for producing ceramic-aluminum bonded body, method for producing power module substrate, ceramic-aluminum bonded body, and power module substrate |
US10573577B2 (en) | 2014-06-30 | 2020-02-25 | Mitsubishi Materials Corporation | Method for producing ceramic-aluminum bonded body, method for producing power module substrate, ceramic-aluminum bonded body, and power module substrate |
WO2016005088A1 (de) | 2014-07-09 | 2016-01-14 | Abb Technology Ag | Halbleitermodul mit federbelasteter basisplatte |
JPWO2021106097A1 (ja) * | 2019-11-27 | 2021-06-03 | ||
WO2021106098A1 (ja) * | 2019-11-27 | 2021-06-03 | 日本碍子株式会社 | 接合基板の製造方法 |
JPWO2021106098A1 (ja) * | 2019-11-27 | 2021-06-03 | ||
JP7431857B2 (ja) | 2019-11-27 | 2024-02-15 | 日本碍子株式会社 | 接合基板の製造方法 |
JP7460656B2 (ja) | 2019-11-27 | 2024-04-02 | 日本碍子株式会社 | 接合基板の製造方法 |
WO2024056378A1 (de) * | 2022-09-15 | 2024-03-21 | Robert Bosch Gmbh | Fluiddurchströmbarer kühler zum kühlen eines leistungsmoduls |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP5987418B2 (ja) | 2016-09-07 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6307832B2 (ja) | パワーモジュール用基板、ヒートシンク付パワーモジュール用基板、ヒートシンク付パワーモジュール | |
KR102097177B1 (ko) | 파워 모듈용 기판, 히트싱크가 부착된 파워 모듈용 기판 및 파워 모듈 | |
US9076755B2 (en) | Method for producing substrate for power module with heat sink, substrate for power module with heat sink, and power module | |
JP6111764B2 (ja) | パワーモジュール用基板の製造方法 | |
US20160254209A1 (en) | Power-module substrate with heat-sink and manufacturing method thereof | |
WO2013147144A1 (ja) | パワーモジュール用基板、ヒートシンク付パワーモジュール用基板、パワーモジュール、及びパワーモジュール用基板の製造方法 | |
JP6127540B2 (ja) | パワーモジュール用基板の製造方法 | |
JP6417834B2 (ja) | 冷却器付パワーモジュール用基板及び冷却器付パワーモジュール用基板の製造方法 | |
JP2010093225A (ja) | ヒートシンク付パワーモジュール用基板及びその製造方法、並びに、ヒートシンク付パワーモジュール、パワーモジュール用基板 | |
CN105009278A (zh) | 功率模块用基板、自带散热器的功率模块用基板及功率模块 | |
JP6201827B2 (ja) | 放熱板付パワーモジュール用基板の製造方法 | |
JP5987418B2 (ja) | ヒートシンク付パワーモジュール用基板の製造方法 | |
JP6011552B2 (ja) | ヒートシンク付パワーモジュール用基板及びその製造方法 | |
JP2019087586A (ja) | 絶縁回路基板の製造方法、ヒートシンク付き絶縁回路基板の製造方法、及び、絶縁回路基板、ヒートシンク付き絶縁回路基板、並びに、絶縁回路基板の積層構造体の製造方法 | |
JP5640610B2 (ja) | パワーモジュール用基板の製造装置 | |
JP6149654B2 (ja) | パワーモジュール用基板の製造方法 | |
JP5786569B2 (ja) | パワーモジュール用基板の製造方法 | |
KR20210096069A (ko) | 접합체, 히트 싱크가 부착된 절연 회로 기판 및 히트 싱크 | |
JP2017139508A (ja) | パワーモジュール用基板製造のための接合体 | |
JP2014039062A (ja) | パワーモジュール用基板、ヒートシンク付パワーモジュール用基板、パワーモジュール、及びパワーモジュール用基板の製造方法 | |
JP6729225B2 (ja) | 銅/チタン/アルミニウム接合体、絶縁回路基板、ヒートシンク付き絶縁回路基板、パワーモジュール、ledモジュール、熱電モジュール | |
JP2018157115A (ja) | 絶縁回路基板の製造方法、及び、ヒートシンク付き絶縁回路基板の製造方法 | |
JP6264822B2 (ja) | ヒートシンク付パワーモジュール用基板及びその製造方法 | |
CN111656518B (zh) | 铜-钛-铝接合体、绝缘电路基板、带散热器的绝缘电路基板、功率或led或热电模块 | |
JP6237058B2 (ja) | 銅板付きパワーモジュール用基板、及び銅板付きパワーモジュール用基板の製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20140926 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20151124 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20151215 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20160205 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20160712 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20160725 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5987418 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |