JP2013213976A - 定着装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】定着装置において、定着ニップ部から送り出される用紙のばたつきを抑制し、さらに、画像ノイズやジャムといった不都合を抑制する。
【解決手段】ダクト37は、定着ニップ部から送り出される用紙Pと向き合うダクト壁面40、例えば下面に相当するダクト壁面40に、ダクト内部を流れる空気の一部をダクト外部へと吹き出す吹出孔41を備えている。この吹出孔41は、定着ニップ部から送り出された用紙Pのばたつきを抑制するために、用紙Pの上面側から当該用紙Pに空気を吹き付けるための開口として機能する。
【選択図】図3

Description

本発明は、定着装置及びこれを用いた画像形成装置に関する。
従来より、プリンタ、複写機などとして電子写真方式の画像形成装置が知られている。この画像形成装置では、用紙に画像を転写し、その後、一対の定着部材によって形成される定着ニップ部を用紙が通過することで用紙に画像を定着する、という一連のプロセスを実行する。ところで、この類の定着装置では、定着ニップ部を通過した用紙が定着部材に巻き付いたままで定着部材から分離しないという不都合が生じることがある。そこで、空気といった気体を吹き付けることにより定着部材から用紙を分離する、いわゆるエア分離といった手法が知られている。
ところで、このようなエア分離手法では、定着ニップ部の排紙側に形成される空間は狭いため、吹き付ける気体が作用して当該空間内における空気の流れを乱し、定着ニップ部から送り出される用紙をばたつかせるといった事態を生じさせる場合がある。
例えば特許文献1には、このような用紙のばたつきを抑制する定着装置が開示されている。具体的には、この定着装置は、用紙の搬送路の上面に、用紙出口近傍に吸い込み口を備え用紙出口近傍に吐出された空気を吸い込み口より吸い込み排気する、搬送路とは隔壁部材で隔離して形成された排気流路を有している。
特開2011−191373号公報
特許文献1に開示された手法によれば、排気流路の吸い込み口より空気を吸い込むことで、排紙側の空間内における空気の流れを導くことが可能となる。これにより、当該空間内における空気の乱れを抑制することが可能となる。しかしながら、吸い込み口へと空気が流れることにより、エア分離用の空気を導くダクト壁面や前述の吸い込み口へと用紙が導かれてしまうことも想定され、この場合には、画像ノイズやジャムといった不都合が起こる可能性がある。
本発明はかかる事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、定着ニップ部から送り出される用紙のばたつきを抑制し、さらに、画像ノイズやジャムといった不都合を抑制することである。
かかる課題を解決するために、第1の発明は、一対の定着部材を備え、当該一対の定着部材が圧接されて形成される定着ニップ部を用紙が通過することにより当該用紙に画像を定着させる定着部と、前記定着部材から用紙を分離するための分離風を出力する分離部と、を有する定着装置を提供する。この場合、前記分離部は、気体を送風する送風機と、前記送風機から送風される気体を分離風出力口まで導くとともに、当該分離風出力口が前記定着ニップ部における用紙の排紙側に臨んで配置されるダクトと、を備え、前記ダクトは、前記定着ニップ部から送り出される用紙と向き合うダクト壁面に、前記ダクト内部を流れる気体の一部をダクト外部へと吹き出す吹出孔を備える。
ここで、第1の発明において、分離部は、前記吹出孔から吹き出される気体の風量を調整する調整部材をさらに有することが好ましい。
また、第1の発明において、調整部材は、前記吹出孔からの気体の吹き出しを停止させることが好ましい。
また、第1の発明おいて、調整部材は、前記吹出孔による用紙搬送方向の風量分布について、用紙搬送方向における上流側の風量をその下流側の風量よりも増やした状態に設定することが好ましい。
また、第1の発明において、調整部材は、前記吹出孔による用紙幅方向の吹出範囲を、用紙サイズに応じた範囲に設定することが好ましい。
また、第1の発明において、調整部材は、前記吹出孔による用紙幅方向の風量分布について、用紙端部の風量を用紙中心部の風量よりも増やした状態に設定することが好ましい。
また、第1の発明において、吹出孔は、前記ダクト壁面の表面側に現れる周縁形状が、用紙の先端エッジとの干渉を抑制する傾斜形状又は湾曲形状を備えることが好ましい。
また、第1の発明において、吹出孔は、当該吹出孔から吹き出される気体の向きが用紙搬送方向に基づいて設定されていることが好ましい。
また、第1の発明において、ダクトは、ダクト内部を相互に隔てて分離する仕切板をさらに有し、前記仕切板は、前記ダクト内部を流れる気体を前記分離風出力口へと導く第1の流路と、前記ダクト内部を流れる気体を前記吹出孔へと導く第2の流路とを形成することが好ましい。
また、第1の発明において、送風機は、前記第1の流路と、前記第2の流路とに対応してそれぞれ設けられていることが望ましい。
また、第2の発明は、用紙に画像を転写する画像形成部と、転写された画像を用紙に定着させる、前述の第1の発明の定着装置と、を有することを特徴とする画像形成装置を提供する。
本発明によれば、吹出孔より吹き出された空気により用紙に対してダクト壁面から遠ざける方向への力が作用することとなるので、用紙に対して一方向から定常的な力が作用することとなり、用紙のばたつきを抑制することができる。また、このように用紙のばたつきを抑制することで、ジャムの発生や、画像ノイズの発生を抑制することができる。
画像形成装置の構成を模式的に示す説明図 定着装置の要部を模式的に示す構成図 ダクトの分離風出力口の近傍を拡大して示す説明図 ダクト壁面に形成された吹出孔を示す説明図 小孔の形状を模式的に示す説明図 シャッター部材を模式的に示す説明図 吹出範囲の分布を変更するシャッター部材の構成を示す説明図 ダクトの構成を模試的に示す断面図
(第1の実施形態)
図1は、本実施形態にかかる画像形成装置を模式的に示す構成図である。この画像形成装置は、例えば複写機といった電子写真方式の画像形成装置であり、複数の感光体を一本の中間転写ベルトに対面させて縦方向に配列することによりフルカラーの画像を形成する、いわゆる、タンデム型カラー画像形成装置である。
画像形成装置は、原稿読取装置SC、4組の画像形成部10Y,10M,10C,10K、用紙搬送部20及び定着装置30を主体に構成され、これらが一つの筐体内に収められている。
原稿読取装置SCは、走査露光装置の光学系により原稿の画像を走査露光し、その反射光をラインイメージセンサーにより読み取り、これにより、画像信号を得る。この画像信号は、A/D変換、シェーディング補正、圧縮等の処理が施された後、画像データとして制御部11に入力される。なお、制御部11に入力される画像データとしては、原稿読取装置SCで読み取ったものに限らず、例えば、画像形成装置に接続されたパーソナルコンピューターや他の画像形成装置から受信したものであってもよい。
4組の画像形成部10Y,10M,10C,10Kは、イエロー(Y)の画像を形成する画像形成部10Y、マゼンダ(M)の画像を形成する画像形成部10M、シアン(C)の画像を形成する画像形成部10C、ブラック(K)の画像を形成する画像形成部10Kで構成されている。
画像形成部10Yは、感光体ドラム1Y及びその周辺に配置された帯電部2Y、光書込部3Y、現像装置4Y及びドラムクリーナー5Yで構成されている。同様に、画像形成部10M,10C,10Kは、感光体ドラム1M,1C,1K及びその周辺に配置された帯電部2M,2C,2K、光書込部3M,3C,3K、現像装置4M,4C,4K及びドラムクリーナー5M,5C,5Kで構成されている。
感光体ドラム1Y〜1Kは、帯電部2Y〜2Kによりその表面が一様に帯電させられており、光書込部3Y〜3Kによる走査露光により、感光体ドラム1Y〜1Kには潜像が形成される。さらに、現像装置4Y〜4Kは、トナーで現像することによって感光体ドラム1Y〜1K上の潜像を顕像化する。これにより、感光体ドラム1Y〜1K上には、イエロー、マゼンダ、シアン及びブラックのいずれかに対応する所定色のトナー画像が形成される。
各感光体ドラム1Y〜1K上に形成されたトナー画像は、1次転写ローラー7Y,7M,7C,7Kにより中間転写ベルト6上の所定位置へと逐次転写される。中間転写ベルト6は、複数のローラーに掛け渡されて回転自在に構成されている。この中間転写ベルト6は、複数の感光体ドラム1Y〜1Kからトナー画像が逐次転写されることで重ね合わせの画像、すなわち、フルカラーのトナー画像が形成される。中間転写ベルト6上に転写されたフルカラーのトナー画像は、当該中間転写ベルト6と圧接されて転写ニップ部を形成する2次転写ローラー9により、所定のタイミングで搬送される用紙Pに転写される。
用紙搬送部20は、用紙Pの搬送経路に従って用紙Pを搬送する。用紙Pは給紙トレイ21に収容されており、当該給紙トレイ21に収容された用紙Pは、給紙部22により取り込まれ、搬送経路へと送り出される。給紙トレイ21から給紙された用紙Pは、複数の中間搬送ローラーにより順次搬送され、レジストローラー23へと到達する。このレジストローラー23は、中間転写ベルト6が担持するトナー画像と同期するように所定のタイミングで回転を開始すると、転写ニップ部へと用紙Pを搬送する。転写ニップ部を通過した用紙Pは、定着装置30へと搬送される。
定着装置30は、トナー画像が転写された用紙P、すなわち、転写ニップ部から送り出された用紙Pに定着処理を施す装置である。この定着処理は、加圧及び熱の作用を通じて、用紙Pへトナー画像を定着させる処理である。なお、定着装置30の詳細については後述する。
排紙ローラー24は、定着装置30による定着処理を終えた用紙Pを搬送して排紙トレイ25へ排出する。一方、用紙Pの表面のみに画像形成を行う片面印刷に代えて、用紙Pの表面及び裏面のそれぞれに画像形成を行う両面印刷の場合、排紙ガイドは、用紙Pの表面のトナー画像の定着処理を終えた用紙Pを下方にある再給紙部に搬送する。再給紙部の構成要素の一つである再給紙反転ローラー26は用紙Pの後端を挟持した後に逆送することによって用紙Pを反転させて、再給紙搬送路に送り出す。再給紙搬送路を経由して用紙Pが搬送され、これにより、当該用紙Pが裏面への画像形成に供される。
図2は、定着装置30の要部を模式的に示す構成図である。本実施形態に係る定着装置30は、定着部と、分離部とで構成されている。
定着部は、一対の定着部材で構成されており、これらの定着部材は、互いに圧接されることで定着ニップ部を形成している。定着部は、定着ニップ部を用紙Pが通過することにより、当該用紙Pにトナー画像を定着する。
一方の定着部材は、用紙Pの定着対象面、すなわち、トナー画像が転写されて未定着なままの面と対向する側、本実施家形態では、搬送される用紙面の上方側に配置されている。この一方の定着部材は、加圧ローラー31、定着上ローラー32及び無端状の定着ベルト33で構成されている。加圧ローラー31及び定着上ローラー32は、所定の距離だけ離間して配置されており、これらのローラー31,32の間には、定着ベルト33が掛け渡されている。定着上ローラー32の内部には、当該定着上ローラー32を加熱するためのヒーター34が内蔵されている。ヒーター34としては、例えばハロゲンヒーターを用いることができ、このヒーター34は通電されることにより作動する。ヒーター34からの輻射熱を通して定着上ローラー32が加熱され、これにより、当該定着上ローラー32に掛け渡された定着ベルト33が加熱される。
他方の定着部材は、用紙Pの定着対象面の裏面と対向する側、本実施形態では、搬送される用紙面の下方側に配置されている。この他方の定着部材は、定着下ローラー35で構成されている。定着下ローラー35は、定着ベルト33を間に挟んで加圧ローラー31と対向するように配置されており、加圧ローラー31に向けて所定の力で付勢されている。定着ベルト33を介して定着下ローラー35と加圧ローラー31とが圧接することにより、定着ベルト33と定着下ローラー35との間に定着ニップ部が形成される。
分離部は、定着部材、具体的には、定着ベルト33から用紙Pを分離するための分離風を出力する機能を担っており、定着ニップ部における用紙Pの排紙側に配置されている。この分離部は、送風機36と、ダクト37とで構成されており、送風機36とダクト37とは相互に接続されている。
送風機36は、例えば多数の前向き羽根を回転可能に備える多翼ファンで構成されており、ファン周囲の空気を本体内部へと取り込み、この取り込んだ空気をダクト37に向けて送風する。ファンの形状・構成は上記に限定されず、また、送風機36としては、ファン以外にも、コンプレッサのように空気を送風する機能を具備する限り、どのような形態であってもよい。また、送風機36が送風する媒体は、空気以外の気体であってもよい。
ダクト37は、送風機36から送風される空気を定着部材へと導く扁平筒状の部材である。ダクト37の一方の開口部38には送風機36が接続され、その他方の開口部39は、分離風を定着部材へ向けて吹き出す分離風出力口として機能する(以下「分離風出力口39」ともいう)。ダクト37は、その分離風出力口39が定着ニップ部における用紙Pの排紙側に臨むように配置されている。この場合、ダクト37は、分離風出力口39が、定着ニップ部NPにおける用紙Pの排紙側の正面位置よりも加圧ローラー31側へとオフセットした位置に向き合うように配置されている。ダクト37のこのような配置は、定着ベルト33及び定着下ローラー35のうち、用紙Pの定着対象となる面と接触する定着ベルト33の方が、用紙Pの巻き付きが強い傾向にあるとの知得に基づくものである。また、ダクト37は、分離風出力口39から吹き出される空気の流速を高めるために、送風機36側の開口部38から分離風出力口39にかけて幅が縮小するような形状に設定されている。
図3は、ダクト37の分離風出力口39の近傍を拡大して示す説明図であり、図4は、ダクト壁面40に形成された吹出孔41を示す説明図である。ダクト37は、定着ニップ部から送り出される用紙Pと向き合うダクト壁面40、本実施形態では、下面に相当するダクト壁面40に、ダクト内部を流れる空気の一部をダクト外部へと吹き出す吹出孔41を備えている。この吹出孔41は、定着ニップ部から送り出された用紙Pのばたつきを抑制するために、用紙Pの上面側から当該用紙Pに空気を吹き付けるための開口として機能する。
具体的には、この吹出孔41は、当該吹出孔41から吹き出される空気が、用紙搬送方向FDと直行する方向である用紙幅方向CDにかけて所定範囲を満たすように形成されている。また、吹出孔41は、当該吹出孔41から吹き出される空気が、用紙搬送方向FDにかけて所定範囲を満たすように形成されている。本実施形態において、吹出孔41は、マトリクス状、すなわち、用紙搬送方向FD及び用紙幅方向CDのそれぞれにかけて離散的に配置される複数の小孔41aによって実現されている。
このような構成の定着装置30において、用紙Pは、搬送される過程において、定着ベルト33と定着下ローラー35との間の定着ニップ部を通過する。これにより、加圧ローラー31及び定着下ローラー35による加圧と、定着ベルト33の有する熱との作用を通じて、用紙Pへのトナー画像の定着が行われる。
一方、送風機36から送風された空気はダクト37へと送入され、その内部を導かれた後、分離風出力口39から吹き出される。分離風出力口39から吹き出される空気、すなわち、分離部から出力される分離風により、定着ベルト33からの用紙Pの分離が助長されることとなる(エア分離)。
また、ダクト37の内部を流れる空気は、その一部が吹出孔41をなす個々の小孔41aよりダクト37の外部へと吹き出される。定着ニップ部の排紙側に形成される空間は狭いため、分離風出力口39からの空気が作用してその空間内における空気の流れを乱し、定着ニップ部から送りだされた用紙Pをばたつかせるといった事態が生じ得る。この点、本実施形態によれば、前述のように、個々の小孔41aを介して吹き出される空気により用紙Pに対してダクト壁面40から遠ざける方向への力が作用することとなるので、用紙Pに対して一方向から定常的な力が作用することとなり、用紙Pのばたつきを抑制することができる。また、このように用紙Pのばたつきを抑制することで、用紙Pの面が、ダクト壁面40に接触するといった状況を抑制することができる。これにより、ジャムの発生や、画像ノイズの発生を抑制することができる。
ここで、吹出孔41を構成する複数の小孔41aについては、任意の大きさや形状を採用することができる。もっとも、前述の効果をより効果的に奏するために、以下の示すような形態を採用することもできる。
図3に示すように、用紙Pの搬送経路において、定着ニップ部よりも下流側には、用紙ガイド部材42が配置されている。この場合、用紙搬送方向FDにおける複数の小孔41aの形成範囲は、その用紙ガイド部材42よりも下流側に至るように設定してもよい。これより、複数の小孔41aによる用紙搬送方向FDの吹出範囲を、用紙ガイド部材42の下流側まで延在する状態に設定することができる。
係る構成によれば、用紙Pが用紙ガイド部材42に搬送されるまでにわたり、用紙Pのばたつきを抑制することができる。これにより、当該用紙Pがダクト壁面40に接触したり、ダクト37と用紙ガイド部材42との間に進入したりするといった状況を抑制するので、ジャムの発生や、画像ノイズの発生を抑制することができる。
図4に示すように、複数の小孔41aは、用紙搬送方向FDの上流側から下流側にかけて開口面積が小さくなるように設定してもよい。これにより、複数の小孔41aによる用紙搬送方向FDの風量分布を、用紙搬送方向FDにおける上流側の風量をその下流側の風量よりも増加した状態に設定することができる。
分離風出力口39から吹き出される空気に起因して、用紙搬送方向FDにおける上流側の方がその下流側よりも用紙Pのばたつきが大きい傾向となる。その点、複数の小孔41aによる風量分布を前述のように設定することで、吹き出された空気によって作用される力に最適な勾配を設定することができるので、用紙Pのばたつきを有効に抑制することができる。もっとも、風量分布の形成する方法としては、開口面積を調整する以外にも、開口の配置密度で調整したり、その双方の組み合わせによって調整したりしてもよい。
また、図3に示すように、複数の小孔41aは、個々の小孔41aから吹き出される空気の向きが、用紙搬送方向FDに基づいて設定されている。
分離風出力口39から吹き出された空気は、定着部材に突き当たるとその方向を反転し、用紙搬送方向FDに沿って流れていく傾向にある。そのため、小孔41aから吹き出される空気の向きを、用紙搬送方向FDに対向するカウンタ方向を避けるような関係で設定することにより、空気の流れが互いに向き合うといった状況を抑制することができる。これにより、空間内の空気の流れをスムーズに導くことができるので、用紙Pのばたつきを有効に抑制することができる。すなわち、小孔41aから吹き出される空気の向きは、カウンタ方向を避ける関係であればよく、小孔41aから吹き出される空気の向きが用紙搬送方向FDと沿うように、用紙搬送方向FDとのなす角が鈍角とならないような範囲で設定することが好ましい。
また、個々の小孔41aは、ダクト壁面40の表面側に現れる周縁形状が、用紙Pの先端エッジとの干渉を抑制する傾斜形状又は湾曲形状を備えていることが好ましい。具体的には、図5(a)に示すように、小孔41aは、これを断面的に捉えた場合に、ダクト壁面40の表面側の周縁を面取りしたテーパー形状に設定してもよい。この面取りの形態は、テーパー形状のみならず丸みを帯びるような湾曲形状であってもよい。また、図5(b),(c)に示すように、小孔41aは、これを平面的に捉えた場合に、ダクト壁面40の表面側の周縁の下流側の形状が、湾曲形状又は傾斜形状を含んだ流線型に設定してもよい。
かかる構成によれば、用紙Pの先端エッジがダクト壁面40に接触することが起きた場合であっても、小孔41aに対する用紙Pの先端エッジの引っかかりを抑制することができる。これにより、小孔41aによって用紙Pの搬送を妨げてしまうといった事態の発生を抑制することができる。
図6は、シャッター部材43の説明図である。複数の小孔41aからの空気の吹き出しを停止させることを目的として、ダクト壁面40には、その面に沿ってスライド可能に取り付けられたシャッター部材43を配置してもよい。このシャッター部材43は、例えばアルミニウムの平板等で形成されており、そのスライド動作は、電動モーター等の駆動機構により実現したり、利用者の手動により実現したりすることができる。シャッター部材43は、通常、複数の小孔41aを開放する位置に設定されており、必要に応じてスライドさせることにより、複数の小孔41aを閉塞する位置に設定することができる(図6参照)。
このように、シャッター部材43を備えることにより、複数の小孔41aからの空気の吹き出しを停止させることができる。薄紙や坪量が小さい用紙P程用紙Pのばたつきが生じ易いといったように、用紙Pのばたつきは用紙Pの種類に依存して発生傾向が相違する。そのため、このように、シャッター部材43により、必要に応じて、複数の小孔41aからの空気の吹き出しを停止させることにより、不必要に空気が吹き出され状況を抑制することができる。
また、シャッター部材43は、図6の一点鎖線で仮想的に示すように、用紙幅方向CDにかけて分割した複数の部材で構成してもよい。この場合、シャッター部材43の分割位置は、搬送される用紙Pのサイズに応じて決定されることが好ましい。これにより、シャッター部材43は、小孔41aの全てについて、これを開放したり閉じたりするのみならず、用紙Pのサイズに対応する範囲に存在する小孔41aについて、これを開放したり閉じたりすることができる。これにより、シャッター部材43は、複数の小孔41aによる用紙幅方向CDの吹出範囲を、用紙サイズに応じた範囲に設定することできる。
かかる構成によれば、搬送される用紙Pのサイズに合わせて、複数の小孔41aによる用紙幅方向CDの吹出範囲を設定することが可能となる。これにより、用紙Pが搬送される箇所に対応する小孔41aから、選択的に空気を吹き出すことができる。これにより、効率よく空気を吹き出すことが可能となる。なお、用紙Pのばたつきを抑制するためには、複数の小孔41aによる用紙幅方向CDの吹出範囲は、厳密に用紙Pのサイズと一致させるよりも、空気の吹き出しロスを生じさせない範囲で拡張されていることが好ましい。
また、吹出孔41を構成する複数の小孔は、以下のような形態で実現してもよい。具体的には、図7に示すように、ダクト壁面40に、吹出孔41としての単一の開口部41bを設けるとともに、一方、ダクト壁面40に、その面に沿ってスライド可能にシャッター部材43を取り付け、そのシャッター部材43に複数の小孔43aを設けるといった如くである。この場合、シャッター部材43は、用紙Pのサイズに応じて小孔43aの形成範囲が設定された複数の部材43A,43Bを選択的に切り換えて使用することができるようになっている。
このように、ダクト壁面40の単一の開口部41bと、シャッター部材43の複数の小孔43aとの組み合わせとにより、上述した形態と同様に、吹出孔41を実現することができる。また、小孔43aの範囲や大きさに応じて、風量分布や吹出範囲も自由に設定することが可能となる。
さらに、用紙Pの端部側の方が用紙Pのばたつきが大きい傾向にあるため、吹出孔41による用紙幅方向CDの風量分布について、用紙端部の風量を用紙中心部の風量よりも増加した状態に設定してもよい。このような設定は、搬送される用紙Pの端部と位置的に対応する小孔41aの開口面積を、中心部と位置的に対応する小孔41aよりも拡大して設定するといった手法により実現することができる。もっとも、このような手法を適用する場合には、図7に示すように、用紙Pのサイズに応じた範囲で小孔43aが形成されている形態であることが好ましい。
このように、本実施形態の特徴の一つとして、複数の小孔41a(43a)そのもの若しくはシャッター部材43又はこれらの双方が、吹出孔41から吹き出される気体の風量を調整する調整部材として機能している。かかる調整部材により、吹出孔41から吹き出す空気を停止させたり、用紙搬送方向CD又は用紙幅方向FDの風量分布を調整したり、用紙搬送方向CD又は用紙幅方向FDの吹出範囲を調整したりすることができる。
また、本実施形態の特徴の一つとして、ダクト37に対して、以下の手法を適用することも効果的である。図8は、ダクト37の構成を模試的に示す断面図である。ダクト37は、ダクト内部を相互に隔てて分離する仕切板44をさらに有していてもよい。この場合、仕切板44により、ダクト内部を流れる気体を分離風出力口39へと導く第1の流路と、ダクト内部を流れる気体を吹出孔41へと導く第2の流路とが形成される。
この構成によれば、ダクト内部の空気の流れを、エア分離用の空気の流れと、吹出孔41からの吹出用の空気との流れに区分けることができる。これにより、エア分離用の空気の流れを定量的に確保することができるので、用紙Pの分離性能を適切に確保することができる。
この場合、送風機36は、第1の流路と、第2の流路とに対応してそれぞれ設けてもよい。これにより、第1の流路を流れる空気と第2の流路を流れる空気とを個別的に設定することが可能となる。
なお、上述した実施形態では、吹出孔41を複数の小孔41aにより実現しているが、本実施形態はこれに限定されない。例えば、吹出孔41は、用紙幅方向CDに幅広かつ用紙搬送方向FDに幅狭に形成された矩形状の開口であってもよいし、用紙搬送方向FDにかけて吹出範囲を形成すべく、このような開口を用紙搬送方向FDに並列的に配置してもよい。また、吹出孔41は、用紙幅方向CDに幅狭かつ用紙搬送方向FDに幅広に形成された矩形状の開口であってもよいし、用紙幅方向CDにかけて吹出範囲を形成すべく、このような開口を用紙幅方向CDに並列的に形成してもよい。さらに、上述した機能を奏する限り、一つ以上の開口によって吹出孔41が実現されていれば足りる。
以上、本発明の実施形態にかかる画像形成装置について説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されることなく、その発明の範囲内において種々の変形が可能であることはいうまでもない。また、画像形成装置を構成する定着装置それ自体も本発明の一部として機能する。
10Y〜10K 画像形成部
6 中間転写ベルト
9 2次転写ローラー
20 用紙搬送部
21 給紙トレイ
22 給紙部
23 レジストローラー
30 定着装置
31 加圧ローラー
32 定着上ローラー
33 定着ベルト
34 ヒーター
35 定着下ローラー
36 送風機
37 ダクト
38 開口部
39 分離風出力口
40 ダクト壁面
41 吹出孔
41a 小孔
41b 開口部
42 用紙ガイド部材
43 シャッター部材
43a 小孔
44 仕切板

Claims (11)

  1. 一対の定着部材を備え、当該一対の定着部材が圧接されて形成される定着ニップ部を用紙が通過することにより当該用紙に画像を定着させる定着部と、
    前記定着部材から用紙を分離するための分離風を出力する分離部と、を有し、
    前記分離部は、
    気体を送風する送風機と、
    前記送風機から送風される気体を分離風出力口まで導くとともに、当該分離風出力口が前記定着ニップ部における用紙の排紙側に臨んで配置されるダクトと、を備え、
    前記ダクトは、前記定着ニップ部から送り出される用紙と向き合うダクト壁面に、前記ダクト内部を流れる気体の一部をダクト外部へと吹き出す吹出孔を備えること特徴とする定着装置。
  2. 前記分離部は、前記吹出孔から吹き出される気体の風量を調整する調整部材をさらに有することを特徴とする請求項1に記載された定着装置。
  3. 前記調整部材は、前記吹出孔からの気体の吹き出しを停止させることを特徴とする請求項2に記載された定着装置。
  4. 前記調整部材は、前記吹出孔による用紙搬送方向の風量分布について、用紙搬送方向における上流側の風量をその下流側の風量よりも増やした状態に設定することを特徴とする請求項2又は3に記載された定着装置。
  5. 前記調整部材は、前記吹出孔による用紙幅方向の吹出範囲を、用紙サイズに応じた範囲に設定することを特徴とする請求項2から4のいずれかに記載された定着装置。
  6. 前記調整部材は、前記吹出孔による用紙幅方向の風量分布について、用紙端部の風量を用紙中心部の風量よりも増やした状態に設定することを特徴とする請求項5に記載された定着装置。
  7. 前記吹出孔は、前記ダクト壁面の表面側に現れる周縁形状が、用紙の先端エッジとの干渉を抑制する傾斜形状又は湾曲形状を備えること特徴とする請求項1から6のいずれかに記載された定着装置。
  8. 前記吹出孔は、当該吹出孔から吹き出される気体の向きが用紙搬送方向に基づいて設定されていることを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載された定着装置。
  9. 前記ダクトは、ダクト内部を相互に隔てて分離する仕切板をさらに有し、
    前記仕切板は、前記ダクト内部を流れる気体を前記分離風出力口へと導く第1の流路と、前記ダクト内部を流れる気体を前記吹出孔へと導く第2の流路とを形成することを特徴とする請求項1から8のいずれかに記載された定着装置。
  10. 前記送風機は、前記第1の流路と、前記第2の流路とに対応してそれぞれ設けられていることを特徴とする請求項9に記載された定着装置。
  11. 用紙に画像を転写する画像形成部と、
    転写された画像を用紙に定着させる、請求項1から10のいずれかに記載された定着装置と、
    を有することを特徴とする画像形成装置。
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