JP2013213467A - 内燃機関 - Google Patents

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Abstract

【課題】オイルパンの浅底部側にあるオイルをオイルパンの深底部側に効率良く戻す。
【解決手段】複リンク式のピストン−クランク機構1は、クランクシャフト3よりもオイルパン側の揺動支点を中心として揺動するコントロールリンク6を有している。そしてクランク室25内のうちオイルパンの浅底部側の位置には、コントロールリンク6の動きによって押しのけられたオイルをオイルパンの浅底部側から深底部側に誘導するオイル誘導壁35が設けられている。
【選択図】図5

Description

本発明は、複リンク式のピストン−クランク機構を有する内燃機関に関し、特にシリンダブロックとオイルパンにより構成されるクランク室の下部構成に関する。
特許文献1には、オイルポンプにより吸い上げられるオイルを貯留する深底部と、この深底部よりも浅い浅底部とを備え、この浅底部をクランクシャフトの回転系に近接して配置したオイルパン装置において、上記深底部に向かって下降するとともに、上記クランクシャフトの回転方向に沿って下降する傾斜面を浅底部に形成し、浅底部のオイルを深底部へ流れやすくした構成が開示されている。
実公平3−43513号公報
しかしながら、この特許文献1においては、オイルパンの浅底部をクランクシャフトに近接させる構成を前提しているため、内燃機関のピストン−クランク機構が複数のリンク部材により構成される複リンク式の場合、クランクシャフトよりもオイルパン側にリンク部材が存在すると、オイルパンの浅底部をクランクシャフトに近接配置することができないため、オイルパンの浅底部側にあるオイルをオイルパンの深底部側に効率良く戻すことができないという問題がある。
そこで、本発明は、クランクシャフトよりもオイルパン側の揺動支点を中心として揺動する揺動リンク部材を有する複リンク式のピストン−クランク機構を備えた内燃機関において、クランク室内のうち浅底部側には、上記揺動リンク部材の動きによって押しのけられたオイルを上記深底部側に誘導するオイル誘導壁が設けられていることを特徴としている。
本発明によれば、揺動リンク部材の揺動運動により揺動方向に押しのけられたオイルは、オイル誘導壁により深底部側へ誘導されるため、車両の旋回時等にオイルパン内のオイルが浅底部側に流れ込むようなことがあっても、オイルをオイルパンの深底部へ効率良く戻すことができ、深底部に配置されたオイルストレーナが油面から露出しない状態に安定して保つことができる。
本発明が適用された内燃機関の複リンク式のピストン−クランク機構の概略構成を示す説明図。 制御軸付近の構成を示す側面図。 本発明の第1実施例におけるクランク室内のプレート部材の配置状態を模式的に示した説明図。 プレート部材の斜視図。 本発明の第1実施例における内燃機関のクランク室内を模式的に示した説明図。 本発明の第1実施例において、クランクシャフト軸方向視でピストン−クランク機構、プレート部材及びオイル誘導壁を位置関係を模式的に示した説明図。 本発明の第2実施例におけるクランク室内のプレート部材の配置状態を模式的に示した説明図。 本発明の第3実施例におけるクランク室内のプレート部材の配置状態を模式的に示した説明図。 本発明の第4実施例におけるクランク室内のプレート部材の配置状態を模式的に示した説明図。
以下、本発明の一実施例を図面に基づいて詳細に説明する。図1及び図2は、本発明が適用される内燃機関の基本的な構成の一例を示している。図1は複リンク式のピストン−クランク機構1を備えた直列4気筒の内燃機関の概略構成を示す説明図であり、図2は複リンク式のピストン−クランク機構1の側面図である。
ピストン−クランク機構1は、ピストン2とクランクシャフト3とを連結するアッパリンク4及びロアリンク5と、アッパリンク4及びロアリンク5の動きを規制する揺動リンク部材としてのコントロールリンク6と、コントロールリンク6の端部が揺動可能に連結される偏心軸部8を有する制御軸7と、から大略構成されている。
ピストン2は、シリンダブロック10に形成されたシリンダ11内に摺動可能に配置されており、アッパリンク4の一端(図1における上端)にピストンピン12を介して回転可能に連結されている。
アッパリンク4は、他端(図1における下端)が、第1連結ピン13を介してロアリンク5の一端部に回転可能に連結されている。
ロアリンク5は、その中央部においてクランクシャフト3のクランクピン14に回転可能に取り付けられている。
クランクシャフト3は、複数のジャーナル部15とクランクピン14とを備えており、各ジャーナル部15がクランク軸受ブラケット16とシリンダブロック10との間に回転可能に支持されている。クランクピン14は、ジャーナル部15から所定量偏心しており、ここにロアリンク5が回転自在に連結されている。
ロアリンク5の運動を拘束するコントロールリンク6は、一端(図1における上端)が第2連結ピン17を介してロアリンク5の他端部に回動可能に連結され、他端(図1おける下端)が内燃機関本体の一部となるシリンダブロック10に揺動可能に支持されている。本実施例におけるコントロールリンク6は、シリンダ11軸線方向でみて、クランクシャフト3よりも相対的にシリンダブロック10の下端側(図1おける下側)に位置している。換言すると、コントロールリンク6は、クランクシャフト3よりも相対的に後述するオイルパン26側に位置している。そして、コントロールリンク6は、その他端がクランクシャフト3よりもオイルパン26側に位置し、この他端の揺動支点18を中心として揺動する。また、コントロールリンク6の他端は、内燃機関の圧縮比の変更のために、その揺動支点18の位置が内燃機関本体に対して変位可能となっている。具体的には、クランクシャフト3と平行に延びた制御軸7に偏心して設けられた偏心軸部8にコントロールリンク6の他端が回転可能に連結されている。
また、コントロールリンク6の他端は、本体部6aとキャップ部6bからなる半割構造となって偏心軸部7を挟み込む大端部19となっており、コントロールリンク6のロッド状の中間部分に対して幅広に形成されている。
制御軸7は、クランク軸受ブラケット15と制御軸軸受ブラケット20との間に回転可能に支持されている。
本実施例において、制御軸7は、4箇所に偏心軸部8が形成され、これらの偏心軸部8に4つの気筒のコントロールリンク6がそれぞれ連結されている。
そして、制御軸7の一端には、電気モータ等のアクチュエータ21が取り付けられている。アクチュエータ21により制御軸7を回転駆動すると、コントロールリンク6の揺動支点18となる偏心軸部8の中心位置が機関本体に対して移動する。これにより、コントロールリンク6によるロアリンク5の運動拘束条件が変化して、クランク角に対するピストン2の行程位置が変化し、ひいては圧縮比が変更されることになる。
このようなピストン−クランク機構1は、図3に示すように、クランク室25内に配置される。クランク室25は、シリンダブロック10と、シリンダブロック10下面に取り付けられるオイルパン26と、により画成される空間である。
本実施例において、オイルパン26は、気筒列方向(図3における左右方向)に細長い矩形皿形状を呈し、この気筒列方向の一端側にオイル(潤滑油)が貯留される深底部27が形成され、気筒列方向の他端側に深底部27に比べて底が浅い浅底部28が形成されている。
本実施例では、内燃機関が直列4気筒であり、気筒列方向の一端側から順に第1気筒、第2気筒、第3気筒、第4気筒とすれば、第1気筒と第2気筒の下部に深底部27が位置し、第3気筒と第4気筒の下部に浅底部28が位置している。深底部27に貯留されたオイル(潤滑油)は、深底部27内に配置されたオイルストレーナ30を介して図示せぬオイルポンプに吸引される。
そして、クランク室25のうちオイルパン26の浅底部28側の位置には、後述するオイル誘導壁35を備えた板状のプレート部材36が配置されている。このプレート部材36は、機関上下方向及び気筒列方向に対して全体が直交するように配置され、図3に示すように、全体が水平な状態でクランク室25内に配置される。ここで、機関上下方向とは、直列式内燃機関ではシリンダ11軸線に沿う方向である。なお、V型内燃機関の場合には、バンク角を2等分するバンク中心線に沿う方向を機関上下方向とする。
図4〜図6を用いて、オイル誘導壁35及びプレート部材36について詳述する。なお、図4〜図6におけるピストン−クランク機構1は、制御軸7がクランクシャフト3の略真下、すなわちシリンダ11軸線方向に沿ったクランクシャフト直下に位置するものである。また、図6において、クランクシャフト3は、時計回りに回転している。
プレート部材36は、その中央部分に断面円弧状の湾曲部37を有し、この湾曲部37がオイルパン26側に向かって凸となるようにクランク室25内に配置され、シリンダブロック10もしくはオイルパン26に対して固定される。この湾曲部37は、制御軸7に干渉しないように設定されており、プレート部材36の気筒列方向に沿った全長に亙って形成されている。
また、プレート部材36は、一端側(図4及び図5における右側)の中央部分に形成された矩形の切欠部38と、湾曲部37を横切るように貫通形成された矩形の2つのスリット39、40と、を有している。
切欠部38は、上記第3気筒に対応するコントロールリンク6の大端部19の揺動方向に沿って細長い切り欠きであり、上記第3気筒に対応するコントロールリンク6の大端部19に干渉しないように形成されている。
第1スリット39は、上記第4気筒に対応するコントロールリンク6の大端部19の揺動方向に沿って細長い貫通穴であり、上記第4気筒に対応するコントロールリンク6の大端部19に干渉しないように形成されている。
第2スリット40は、気筒列方向で上記第3気筒と上記第4気筒の間で、制御軸7を回転可能に支持するクランク軸受ブラケット15及び制御軸軸受ブラケット20が貫通可能となるように形成されている。
つまり、プレート部材36は、図6に示すように、湾曲部37の内側に制御軸7が位置するとともに、全体としてピストン−クランク機構1とオイルパン26の間に位置するように設定されている。また、プレート部材36は、コントロールリンク6の大端部19の運動軌跡のうち最もオイルパン側となる位置よりもクランクシャフト3側に位置するとともに、クランクシャフト3の運動軌跡及びコントロールリンク6を除くピストン−クランク機構1のリンク部材の運動軌跡のうち最もオイルパン26側となる位置よりもさらにオイルパン26側に位置するように設定されている。換言すると、プレート部材36は、上記機関上下方向で、コントロールリンク6の大端部19の運動軌跡のうち最も下方となる位置よりも上方に位置するとともに、クランクシャフト3の運動軌跡及びコントロールリンク6を除くピストン−クランク機構1のリンク部材の運動軌跡のうち最も下方となる位置よりもさらに下方に位置するよう設定されている。
そして、本実施例では、このようなプレート部材36のクランクシャフト3側となる表面上にオイル誘導壁35が突出形成されている。
このオイル誘導壁35は、コントロールリンク6の揺動によって押しのけられたオイルをオイルパン26の浅底部28側から深底部27側に誘導するものであって、本実施例では、湾曲部37の両側に設けられている。
詳述すると、オイル誘導壁35は、クランクシャフト軸方向に延び、プレート部材36に対して直交する縦壁となっている。換言すると、オイル誘導壁35は、浅底部28の底壁と角度をなし、クランクシャフト軸方向に延びる縦壁となっている。そして、このオイル誘導壁35は、図6に示すように、深底部27側の一端部に対して浅底部28側の他端部がクランクシャフト軸方向視でオイルパン26の中心側に位置するよう形成されている。
このようなオイル誘導壁35は、コントロールリンク6の大端部19の運動軌跡のうち最もオイルパン側となる位置よりもクランクシャフト3側に位置するとともに、クランクシャフト3の運動軌跡及びコントロールリンク6を除くピストン−クランク機構1のリンク部材の運動軌跡のうち最もオイルパン26側となる位置よりもさらにオイルパン26側に位置するように設定されている。換言すると、オイル誘導壁35は、上記機関上下方向で、コントロールリンク6の大端部19の運動軌跡のうち最も下方となる位置よりも上方に位置するとともに、クランクシャフト3の運動軌跡及びコントロールリンク6を除くピストン−クランク機構1のリンク部材の運動軌跡のうち最も下方となる位置よりもさらに下方に位置するよう設定されている。
また、本実施例では、プレート部材36に、4つのオイル誘導壁35が形成されている。すなわち、湾曲部37の一側部側にオイル誘導壁35aが形成され、湾曲部37の他側部側に3つのオイル誘導壁35b、35c、35dが形成されている。
オイル誘導壁35aは、上記第4気筒に対応するコントロールリンク6の大端部19と、上記第3気筒と上記第4気筒の間で制御軸7を回転可能に支持するクランク軸受ブラケット15及び制御軸軸受ブラケット20と、の外側を覆えるように、気筒列方向に連続して形成されている。このオイル誘導壁35aは、図6に矢示するように、上記第4気筒に対応するコントロールリンク6の揺動によりプレート部材36に一側部側(図6における右側)に押しのけられたオイルを深底部27側に誘導する。
オイル誘導壁35b、35cは、上記第4気筒に対応するコントロールリンク6の大端部19の外側に形成されている。オイル誘導壁35b、35cは、図6に矢示するように、上記第4気筒に対応するコントロールリンク6の揺動によりプレート部材36に他側部側(図6における左側)に押しのけられたオイルを、プレート部材36の他側部に形成されたオイル落とし切欠部41に向けて誘導する。
このオイル落とし切欠部41は、上記第4気筒に対応するコントロールリンク6よりも気筒列方向の一端側に位置しているため、上記第4気筒に対応するコントロールリンク6の揺動によりプレート部材36に他側部側(図6における左側)に押しのけられたオイルは、オイル誘導壁35b、35cにより深底部27側に誘導されることになる。
オイル誘導壁35dは、上記第3気筒に対応するコントロールリンク6の大端部19の外側に形成されている。このオイル誘導壁35dは、上記第3気筒に対応するコントロールリンク6の揺動によりプレート部材36に上記他側部側に押しのけられたオイルを深底部27側に誘導する。
これによって、クランク室25のうちオイルパン26の浅底部28側の位置においては、コントロールリンク6の揺動運動によりコントロールリンク6の揺動方向に押しのけられたオイルがオイル誘導壁35により深底部27側へ誘導されるため、車両の旋回時等にオイルパン26内のオイルが浅底部28側に流れ込むようなことがあっても、コントロールリンク6の揺動運動を利用してオイルをオイルパン26の深底部27へ効率良く戻すことができ、深底部27に配置されたオイルストレーナ30が油面から露出しない状態に安定して保つことができる。
つまり、クランクシャフトよりもオイルパン側の揺動支点を中心として揺動するリンク部材を有する複リンク式のピストン−クランク機構1であっても、オイル誘導壁35を設けることにより、オイルパン26の浅底部28をクランクシャフト3に近接させることなく、浅底部28側から深底部27側へオイルを効率良く戻すことができる。
また、オイル誘導壁35を設けることで、深底部27を深く設定し、かつオイルストレーナ30を深底部27の底壁側に下げるように設定しなくても、オイルストレーナ30が油面から露出しない状態に安定して保つことが可能となるので、内燃機関全体で相対的に軽量化を図ることができるとともに、内燃機関の全高を相対的に低くすることができ、当該内燃機関の搭載車種を拡大することができる。
そして、オイルストレーナ30からのエア混入防止のために、オイルの油量を多くする必要がないので、ピストン−クランク機構1のオイル叩きによるフリクション増加を抑制することができ、内燃機関の出力向上及び燃費向上を図ることができる。
また、オイル誘導壁35は、その先端がコントロールリンク6の大端部19よりもクランクシャフト3側に位置するように設定すれば、コントロールリンク6の揺動により押しのけられたオイルをより効率良くオイルパンの深底部27側に誘導することができる。本実施例では、湾曲部37の両側に設けられたオイル誘導壁35のうち、片側(図6における右側)のオイル誘導壁35aは、その先端がコントロールリンク6の大端部19よりもクランクシャフト3側に位置するように設定されている。
そして、上述した実施例では、クランクシャフト軸方向視で、コンロールリンク6の両側にオイル誘導壁35が設けられているが、コンロールリンク6の片側にのみオイル誘導壁35を設けてもよく、この場合でもコントロールリンク6の揺動運動を利用してオイルをオイルパン26の深底部27へある程度効率良く戻すことができる。
また、上述した実施例においては、プレート部材36にオイル誘導壁35が形成されているが、オイル誘導壁35はプレート部材36と一体となっている必要性はなく、オイル誘導壁35とプレート部材36とを別部材として設定することや、プレート部材36を省略してオイル誘導壁35をオイルパン26の浅底部28の底壁から突出させることも可能である。
さらに、本実施例では、クランク室25のうちオイルパン26の浅底部28側の位置に1つのプレート部材36が配置された構成となっているが、プレート部材36は1つの部材である必要はなく、例えば上述したプレート部材36を分割して、クランク室25のうちオイルパン26の浅底部28側の位置に複数のプレート部材が配置されるように構成することも可能である。
また、プレート部材36は、図7〜図9に示すように、クランク室25内に傾けた状態で配置することも可能である。
図7は、プレート部材36の一端側(図7における右側)ほどオイルパン26の浅底部28の底壁に対して相対的に近接するように、プレート部材36を上記機関上下方向でオイルパン26側に傾けてクランク室25内に配置した第2実施例を示している。すなわち、第2実施例のプレート部材36は、オイルパン26の深底部27側ほど、オイルパン26側に傾斜している。このような第2実施例では、プレート部材36の傾斜によりプレート部材36上のオイルをより効率良くオイルパン26の深底部27側へ戻すことが可能となる。
図8は、クランクシャフト軸方向視で、コントロールリンク6が揺動中心位置のときに、コントロールリンク6のオイルパン側に位置する他端の中心(揺動支点18)を通り機関上下方向に沿った直線L1に対してコントロールリンク6の一端の中心(第2連結ピン17)が位置する側ほど、プレート部材36がオイルパン26の浅底部28の底壁に対して近接するように、プレート部材36を上記機関上下方向でオイルパン26側に傾けてクランク室25内に配置した第3実施例を示している。このような第3実施例においても、プレート部材36の傾斜によりプレート部材36上のオイルをより効率良くオイルパン26の深底部27側へ戻すことが可能となる。
また、クランクシャフト軸方向視で、クランクシャフト3が右回りなら左側に位置するほど、クランクシャフト3が左回りなら右側に位置するほど、プレート部材36がオイルパン26の浅底部28の底壁に対して近接するように、プレート部材36を上記機関上下方向でオイルパン26側に傾けてクランク室25内に配置するようにしてもよい。
図9は、クランクシャフト軸方向視で、クランクシャフト3が右回りとなり、クランク室25の左側(図9における左側)に位置するほど、プレート部材36がオイルパン26の浅底部28の底壁に対して近接するように、プレート部材36を上記機関上下方向でオイルパン26側に傾けてクランク室25内に配置した第4実施例を示している。このような第4実施例においては、クランクシャフト3の回転によって生じるクランク室25内のガス流動を利用して、プレート部材36を傾けた側(図9における左側)にオイルを集めやすくなるため、プレート部材36上のオイルをより効率良くオイルパン26の深底部27側へ戻すことが可能となる。
1…ピストン−クランク機構
2…ピストン
3…クランクシャフト
4…アッパリンク
5…ロアリンク
6…コントロールリンク
7…制御軸
8…偏心軸部
10…シリンダブロック
11…シリンダ
12…ピストンピン
13…第1連結ピン
14…クランクピン
15…ジャーナル部
16…クランク軸受ブラケット
17…第2連結ピン
18…揺動支点
19…大端部
20…制御軸軸受ブラケット
21…アクチュエータ
25…クランク室
26…オイルパン
27…深底部
28…浅底部
30…オイルストレーナ
35…オイル誘導壁
36…プレート部材
37…湾曲部
38…切欠部
39…第1スリット
40…第2スリット
41…オイル落とし切欠部

Claims (9)

  1. シリンダブロック下面に取り付けられ、当該シリンダブロックとともにクランク室を画成するオイルパンと、上記クランク室内に配置される複リンク式のピストン−クランク機構と、を備え、上記オイルパンに、浅底部と、オイルが貯留される深底部とが形成された内燃機関において、
    上記ピストン−クランク機構は、クランクシャフトよりもオイルパン側の揺動支点を中心として揺動する揺動リンク部材を有し、
    上記クランク室内のうち上記浅底部側には、上記揺動リンク部材の動きによって押しのけられたオイルを上記深底部側に誘導するオイル誘導壁が設けられていることを特徴とする内燃機関。
  2. 上記オイル誘導壁は、クランクシャフト軸方向に延びる縦壁であり、深底部側の一端部に対して浅底部側の他端部がクランクシャフト軸方向視でオイルパンの中心側に位置するよう形成されていることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関。
  3. 上記ピストン−クランク機構は、一端がピストンに連結されたアッパリンクと、上記アッパリンクに連結されるとともに、上記クランクシャフトに回転可能に取り付けられたロアリンクと、一端が上記ロアリンクに連結されるとともに、他端が制御軸の偏心カム部に連結された上記揺動リンク部材としてのコントロールリンクと、から構成され、上記制御軸の回転位置に応じて内燃機関の圧縮比を変更可能であることを特徴とする請求項1または2に記載の内燃機関。
  4. 上記クランク室内のうち上記オイルパンの浅底部側に配置され、上記ピストンクランク機構と上記オイルパンの間に位置するプレート部材を有し、
    上記オイル誘導壁は、上記プレート部材のクランクシャフト側の表面上に形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の内燃機関。
  5. 上記プレート部材は、上記深底部側ほど上記オイルパン側に傾斜していることを特徴とする請求項4に記載の内燃機関。
  6. 上記プレート部材は、クランクシャフト軸方向視で、上記揺動リンク部材が揺動中心位置のときに、上記揺動リンク部材のオイルパン側に位置する他端を通り機関上下方向に沿った直線に対して上記揺動リンク部材の一端が位置する側ほど、上記オイルパン側に傾斜していることを特徴とする請求項4または5に記載の内燃機関。
  7. 上記プレート部材は、クランクシャフト軸方向視で、上記クランクシャフトが右回りなら左側に位置するほど、上記クランクシャフトが左回りなら右側に位置するほど、上記オイルパン側に傾斜していることを特徴とする請求項4または5に記載の内燃機関。
  8. 上記オイル誘導壁は、上記揺動リンク部材のオイルパン側に位置する他端の運動軌跡のうち最もオイルパン側となる位置よりもクランクシャフト側に位置するとともに、上記クランクシャフトの運動軌跡及び上記揺動リンクを除く上記ピストン−クランク機構のリンク部材の運動軌跡のうち最もオイルパン側となる位置よりもさらにオイルパン側に位置するように設定されていることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の内燃機関。
  9. 上記揺動リンク部材の端部のうちオイルパン側に位置する他端は、上記揺動支点に回転可能に取り付けられる大端部となっており、
    上記オイル誘導壁の先端は、上記揺動リンク部材の大端部よりもクランクシャフト側まで延びるように形成されていることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の内燃機関。
JP2012085107A 2012-04-04 2012-04-04 内燃機関 Expired - Fee Related JP6040555B2 (ja)

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