JP2013212302A - 遊技機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】発光体43は、該発光体43から発せられた光の少なくとも一部が可動部材42の回転面方向に沿って可動部材42の回転軸から離れる方向に向かうとともに可動部材42の回転に応じて該可動部材42の少なくとも一部を通過するように配置されており、可動部材42は、該可動部材42の所定位置に、可動部材42の回転半径方向に沿った方向を斜めに横切る面を少なくとも一部に形成してなる傾斜面部を備えており、可動部材42の回転に応じて、傾斜面部が、発光体43から発せられた光の少なくとも一部の進路に交差するとともに該進路の交差した光の少なくとも一部を反射して反射光を形成させる。
【選択図】図6
Description
装飾体は、発光体を設けたベース部材に対して回転可能に軸支された可動部材を備えており、
発光体は、該発光体から発せられた光の少なくとも一部が可動部材の回転面方向に沿って可動部材の回転軸から離れる方向に向かうとともに可動部材の回転に応じて該可動部材の少なくとも一部を通過するように配置されており、
可動部材は、該可動部材の所定位置に、可動部材の回転半径方向に沿った方向を斜めに横切る面を少なくとも一部に形成してなる傾斜面部を備えており、
可動部材の回転に応じて、傾斜面部が、発光体から発せられた光の少なくとも一部の進路に交差するとともに該進路の交差した光の少なくとも一部を反射して反射光を形成させる、ことを特徴とする遊技機、
(2)可動部材は、該可動部材の裏面側でベース部材に軸支されており、
傾斜面部は、反射光の進行方向を可動部材の前面側に向かわせるように構成されており、
可動部材は、傾斜面部の前方に反射光を拡散させる光拡散構造を設けている、請求項1に記載の遊技機、
(3)ベース部材には複数の発光体が設けられており、
発光体は、可動部材の回転軸の周囲を取り囲むように配置されている、請求項1または2に記載の遊技機、
(4)傾斜面部は、可動部材の外縁に沿った所定の部分であり且つ可動部材のうち該可動部材の回転軸から最も遠い遠端位置を含む部分で形成される遠端縁部に、少なくとも形成されている、請求項1から3のいずれかに記載の遊技機、を要旨とする。
(6)発光体が、可動部材の傾斜面部に対して前後方向の位置を揃えて配置され、且つ、可動部材の回転に伴って傾斜面部の通る領域よりも可動部材の回転軸に近い位置に配置されている、上記(1)から(5)のいずれかに記載の遊技機、
(7)可動部材は、中心飾り部と外延飾り部とを備えてなり、
中心飾り部は、可動部材の裏面側に凹部を形成するとともに、該凹部の中央に可動部材の回転軸をなす軸部を突設しており、
外延飾り部は、光透過性を有するとともに中心飾り部の外周端位置を基端として可動部材の回転軸から離れていく方向に向かって拡がる面部を形成し、前記基端側の端面を可動部材の凹部側に向けて露出させ、前記面部の外端縁に沿って傾斜面部を形成しており、
ベース部材は、軸部に向かい合う位置に軸部と嵌まり合う軸受けを設けており、軸受けの周囲に発光体を該基端に対して前後方向の位置を揃えて設けており、
且つ、発光体の発光面が、可動部材の回転に応じて外延飾り部の基端に向き合う、上記(1)から(6)のいずれかに記載の遊技機、
(8)発光体から発せられた光の少なくとも一部の進路が、外延飾り部の基端から外延飾り部の内部を通って傾斜面部に到る進路となっている、上記(7)に記載の遊技機、
(9)遠端縁部は、可動部材の回転半径方向に沿って外側方向に向かって突出した曲線状の輪郭を呈しており、遠端縁部の遠端位置での曲率半径が、可動部材の回転軸と遠端位置までの距離よりも小さい、上記(4)に記載の遊技機、とされていてもよい。
遊技機1は、縦長方形の中枠と外枠を備えるとともに、中枠を外枠に開口前面側に開閉自在に収容しており、中枠は、その内側に遊技盤保持空間を形成するとともに遊技盤保持空間に遊技盤3を保持する。
遊技盤3は、図2に示すように、中枠の遊技盤保持空間の形状に整合するような形状に形成されており、すなわち略正面正方形状の外形輪郭形状を呈している。遊技盤3は、遊技板10を有し、遊技板10の前面に、打球発射装置7に連なり遊技球を案内する略円形状の案内レール11が設けられている。遊技板10の前面における案内レール11で囲まれた所定の領域が遊技領域(図2において、遊技領域P)を形成する。
遊技盤3は、図3に示すように、遊技板10の裏面側に、可動装飾装置18や図柄表示装置19を備えたセンター役物20を設けている。ただし、センター役物20は、遊技盤3前面側から遊技領域Pを見た場合に図柄表示装置19の画面19aが開口部9から視認可能な位置となるように、遊技板10の後方側の所定の位置に位置決めされて設けられる。
可動装飾装置18は、遊技機1の遊技盤3を構成するセンター役物20における所定位置に取り付けられる。可動装飾装置18の取り付け位置は、適宜選択可能であるが、図3の例では、可動装飾装置18は、遊技盤3の正面から見てセンター役物20の左下に位置するように枠部材22に取り付けられる。
取り付けベース24は、枠部材22への取り付け位置の形状に整合する形状に形成されベース体25と、ベース体25と前後方向に組み合わせ可能な外観輪郭形状を呈してベース体25に前方から向かい合わせに配置される前ベースケーシング片26を備えるとともに、駆動機構29を形成する駆動ユニット28を備えている。
装飾体40は、図4に示すように、ベース部材41と、ベース部材41に対して回転可能な可動部材42を備えて構成される。なお、可動部材42の回転方向は、図4において矢印Spで示す。
ベース部材41は、図5,図6,図13に示すように発光体43を設けている。具体的に、ベース部材41は、発光体43を搭載し発光体43に通電可能に電気回路を形成した基板44と、図13に示すように可動部材42の軸部45に嵌合して軸部45を回転させる駆動ギア46と、駆動ギア46に咬み合う伝達ギア47とを有するギアセット48とその伝達ギア47を回転駆動させることの可能なモーター49をと備えた可動部材駆動機構50と、可動部材42を支持するとともに基板44を取り付け固定するケーシング51とを備えてなる。なお、図13では、説明の便宜上、駆動ギア46や伝達ギア47のギア歯の記載等を省略している。
ケーシング51は、可動部材42に向かい合う前面ケーシング材52と、前面ケーシング材52を固定可能な後面ケーシング材53とを備える。前面ケーシング材52は、中央に開口部54を有するセンターケーシング片55と、センターケーシング片55の開口部54に対して内嵌合可能な円筒状の突出部56を備えその突出部56の周囲の前面側に意匠を施された前面ベースケーシング片57とで構成されている。前面ケーシング材52は、センターケーシング片55の開口部54を前面ベースケーシング片57の突出部56に嵌合させつつ取り付けられている。前面ケーシング材52の中央には、突出部56の開口56aにて、可動部材42の軸部45に向かい合う位置にその軸部45の外周面と嵌まり合う貫通した孔が形成されている。この孔が、軸部45を受ける軸受け58をなす。そして、図5A,図5B、図5Cに示すように、前面側から前面ケーシング材52を見た場合に、この軸受け58をなす孔から、可動部材駆動機構50の駆動ギア46が臨む。軸受け58から臨む駆動ギア46には、ギア面のうちの一方面61側に、後述する複数のボス59と嵌合可能にボス受け穴60が設けられており、ボス59とボス受け穴60の嵌合状態が形成されると、ギアセット48の駆動に伴う駆動ギア46の回転に連動して可動部材42が回転可能となる。このとき、可動部材42の回転軸Rmは、ボス受け穴60を設けられた駆動ギア46の回転軸に一致しており、ベース部材41を前後方向に見た場合に、回転軸Rmの位置は、おおよそ軸受け58の中心の位置に一致している。
ケーシング51の内部の所定位置には、後述する発光体43を設けられた基板44が収納される。図6に示すように、基板44は、前面ケーシング材52に収納される。ここで、前面ケーシング材52は、センターケーシング片55を前面ベースケーシング片57に取り付けることで形成されるが、このとき、センターケーシング片55の前面が、前面ベースケーシング片57の前面よりも前方に位置するように配置されており、センターケーシング片55と前面ベースケーシング片57との間に隙間空間が形成される。そして、センターケーシング片55と前面ベースケーシング片57とで形成される隙間空間内に、基板44が収納される。こうして、図5Cに示すように、基板44は、前後方向に前面ベースケーシング片57の前面よりも前方に配置される。
発光体43をなす光源としては、白熱電球や発光ダイオード(LED)など特に限定されるものではないが、光の指向性の高いものが好適に選択され、この点でLEDを好ましく選択される。光指向性の低い光源が選択された場合には、光源の周囲に反射板を適宜設けて、光指向性の向上が図られてもよい。
発光体43は、基板44上において、発光面43aから発した光の少なくとも一部の光、好ましくは略全ての光を可動部材42の回転軸Rmから離れる方向に進行可能に配置されていれば発光面43aの向きと形状を限定されるものではなく、図14A、図14Bに示すように、可動部材42の背面側から見た場合に、発光面43aから生じた光Lwが可動部材42の回転半径方向Rに対して所定角度τを有しつつ可動部材42の回転軸Rmの位置から可動部材42の回転面に沿って外側に向かうように発光面43aの向きと形状を形成されてよいし、発光面43aから生じた光Lwが可動部材42の回転半径方向Rに沿って外側に向かうように発光面43aの向きと形状を形成されてよい。なお、発光体43から発した光Lwの進行方向については、発光面43aの中心から発した光の進行方向におおよそ一致しており、図14A、図14B中では、発光体43から発した光Lwの進行方向は、光Lwの矢印の向きで示される。また、図14B中、角度τは、発光体43の中心を通り回転半径方向Rに沿った直線と発光面43aの中心から発した光の進行方向Lwとのなす角である。
装飾体40においては、発光体43から発せられた光が可動部材42の回転に応じてその可動部材42の少なくとも一部を通過するような配置となるように、基板44を備えたベース部材41と可動部材42とが位置決めされている。例えば、図8に示すように、発光体43の前後方向の位置が、後述する可動部材42の外延飾り部80の基端82に対して揃えられるように位置決めされる。このとき、発光体43は、その発光面43aが可動部材42の回転に応じて外延飾り部82の基端82に向き合うように、配置される。すると、発光体43から発せられた少なくとも一部の光が、可動部材42の回転面方向に沿って可動部材42の回転軸Rmから離れる方向に向かって可動部材42を通過するように、発光体43が配置されることとなる。また、この場合、図5や図14Aに示すように、発光体43から発せられた少なくとも一部の光、好ましくは略全ての光が、可動部材42の回転半径方向Rに沿って可動部材42の回転軸Rmから離れる方向に向かうように、発光体43が、その発光面43aを可動部材42の外方向に向けて配置されていることが好適である。なお、図8に示す例の場合、発光体43は、可動部材42の傾斜面部78に対しても前後方向の位置を揃えて配置されることとなり、また、図5B、図5Cにも示すように可動部材42の回転に伴って傾斜面部78の通る領域よりも可動部材42の回転軸Rmに近い位置に配置されていることとなる。そして、発光体43が、そこから発せられた略全ての光が可動部材42の回転半径方向Rに沿って外向きに進行するように配置されると、発光体43から生じた光を一層効率的に傾斜面部78に向かわせることができ、傾斜面部78で一層強い反射光を形成することが容易となる。
基板44には、上記した発光体43が備えられることに限定されず、更に、発光体71が、基板43前面内の所定位置に、ベース部材41の前面側に向かって光を照射するように追加搭載されてもよい。このような前面側に光を発するように配置された発光体71が追加して設けられていると、装飾体40の装飾性をより一層高めることができる。発光体71と発光体43との関係については、発光体71は、発光体43と同じ発光機構を備えるものであってもよいし、異なる発光機構を備えるものであってもよい。
ベース部材41において、ケーシング51は、前面ケーシング材52と後面ケーシング材53とを互いに固定することで形成される。このとき、前面ケーシング材52の前面ベースケーシング片57と、後面ケーシング材53との間には空間が形成される。この空間には、装飾体40の装飾性を一層高める点で、基板72が配設されてもよい。ここに、基板72は、発光体73を適宜搭載するとともにこの発光体73に通電可能に電気回路を形成したものである。このとき、装飾体40の装飾性をより一層高める点で、基板72は、ケーシング51に基板72を配設した状態において、発光体73の発光面をベース部材41の前面側に向けるように設置されることが好ましい。なお、発光体73と発光体43との関係については、発光体73は、発光体43と同じ発光機構を備えるものであってもよいし、異なる発光機構を備えるものであってもよい。このことは、発光体73と発光体71との関係についても同様である。
なお、ベース部材41の軸受け58の前後端部にはリング部材76,77設けられてもよい。リング部材76,77は、それぞれ樹脂等で構成されてよい。ベース部材41の軸受け58の前端部にリング部材76が設けられていると、ベース部材41の軸受け58の前端が可動部材42の軸部54の基端で衝突して破損する虞を低減することが可能となる。ベース部材41の軸受け58の後端部にリング部材77が設けられていると、ベース部材41の軸受け58の後端が駆動ギア46と接触してベース部材41や駆動ギア46に破損を生じる虞を低減することが可能となる。
可動部材42は、軸部45を軸受け58にはめ込まれて、ベース部材41に対して回転可能に支持されており、所定位置に後述する傾斜面部78を備える。具体的に、図7の例に示すように、可動部材42は、互いに繋がっている中心飾り部79と外延飾り部80とを備えてなり、外延飾り部80に傾斜面部78を備えている。
中心飾り部79は、その表面側に意匠を施されており、その裏面側に凹部81を形成するとともに、該凹部81の中央に可動部材42の回転軸Rmを形成させる軸部45を突設している。軸部45は、筒状に形成された軸体92を備えるとともに、軸体92の内側面よりも内側の所定位置に、複数のボス59を形成して構成されており、これらのボス59は、それぞれその突端を軸部45の軸体92の突端よりも更に突出して形成されている。可動部材42は、可動部材42の裏面側でベース部材41に次のように支持される。すなわち、可動部材42は、軸部45を軸受け58に挿入し、ボス59のうち軸体92の突端よりも突出した部分を駆動ギア46のボス受け穴60に嵌合させることで、ベース部材41に支持される。
外延飾り部80は、その基端82側の端面を可動部材42の凹部82側に向けて露出させている。外延飾り部80の形成数は特に限定されるものでなく、外延飾り部80は1つ形成されても複数形成されてもよい。図7,図9等の例では、中心飾り部79を挟んで2つの外延飾り部80,80を備えている。これら2つの外延飾り部80,80については、それぞれ第1外延飾り部80a、第2外延飾り部80bと呼ばれることがある。この例に示す第1外延飾り部80a、第2外延飾り部80bは、互いに回転軸Rmを中心として180度の回転対称に構成されている。なお、可動部材42の背面視上、可動部材42における第1外延飾り部80a、第2外延飾り部80b、及び両者に挟まれる中心飾り部79の占める領域については、図9Aにおいて、それぞれ斜線領域にて示す。符号Lsepは、中心飾り部79と外延飾り部80の境界である。
可動部材42は、外延飾り部80の基端82の輪郭形状を、基端82が発光体43の発光面43aから発せれた光が基端82側の端面に垂直に入射するような形状として構成されていることが好ましい。例えば、図14Aに示すように可動部材42の回転半径方向Rに沿って発光体43から生じた光を進行させるように、複数の発光体43がそれぞれの発光面43aを仕向けて配置されている場合、発光体43で生じた光を基端82側の端面に垂直に入射できるように外延飾り部80の基端82の輪郭形状を可動部材42の回転軸Rmを中心とする円弧状とされていることが、外延飾り部80に入射する際の光の屈折をできるだけ抑制する点では、好ましい。ただし、このことは、図14Bに示すように外延飾り部80に光が入射する際に屈折光Rewが生じるように外延飾り部80の基端82側の端面輪郭形状が形成されることを禁止するものではなく、すなわち、外延飾り部80の基端82側の端面輪郭形状については、光を外延飾り部80内に導くことが可能な形状であれば、特に限定されるものではない。
面部83は、可動部材42に入射される光の少なくとも一部を、外延飾り部80の基端82側の端面の法線方向に沿ってその端面からできるだけ遠ざかる方向に導くことが可能に形成される。このような面部83は、たとえば、導光体からなる板材を所定形状に形成することで具体的に実現可能である。
面部83は、扇状部84に、その外周端縁を外方向に向かって延出されて延出部85を形成していることが好ましい。面部83が上記したような第1扇状部84a、第2扇状部84b、第3扇状部84cを有する場合には、少なくとも第1扇状部84aに延出部が形成されていることが、可動部材42から遊技者に視認される発光のうち可動部材42の回転軸Rmから遠い位置の発光を一層目立たせることができる点で好適である。ただし、このことは、延出部85が第2扇状部84bや第3扇状部84cに形成されていることを禁止するものではない。
外延飾り部80の材質は、光透過性を有するものであれば特に限定されるものではないが、破損しにくく透明性のより高いものがより好適に選択され、この点で樹脂材料を好ましく選択される。
可動部材42は、外延飾り部80に傾斜面部78を備えられている。このとき、傾斜面部78は、第1外延飾り部80aと第2外延飾り部80bの少なくともいずれか一方に設けられていればよいが、両方に設けられていることが、可動部材42全体としてより高い輝度で発光している感覚を遊技者に与えることが容易となって好ましい。
横切り傾斜面78aは、可動部材42の回転半径方向Rに沿った方向を斜めに横切る傾斜面である。このような横切り傾斜面78aは、傾斜面部78の少なくとも一部を形成していればよく、傾斜面部78の全体を形成していてもよい。
横切り傾斜面78aの形状は、それを可動部材42の回転面に沿った平面(図10において平面α)で切断したときに認められる横断線86が直線状になるように形成されていてもよいし、図10に示すように、横断線86が曲線状になるように形成されていてもよい。また、横切り傾斜面78aの形状は、それを可動部材42の回転半径方向Rに沿って広がり且つ可動部材42の外延飾り部80の厚み方向に沿って広がる平面(図10において平面β)で切断したときに認められる縦断線87が、図10に示すようにほぼ直線状になるように形成されていてもよいし、縦断線87が曲線状になるように形成されていてもよい。
横切り傾斜面78aの傾斜状態は、上記したように適宜設定可能であるが、図11Aに示すように、横切り傾斜面78aの傾斜状態は、横切り傾斜面78aの法線Nと発光体43から発せられた光(L(in))の進行方向とがなす角度として定められる入射角度(η(度))が全反射角度(ηcr)よりも大きい状態である、ことが好ましい。なお、図11A中、L(re)は、反射光を示しており、Ncr及びL(re)crは、入射角度が全反射角度となるような場合を想定したときにおける横切り傾斜面78aのそれぞれ法線及び反射光を示す。
傾斜面部78においては、横切り傾斜面78aの向きを特に限定されるものではないが、反射光の進行方向を可動部材42の前面側に向かわせるように横切り傾斜面78aの向き定められていることが好ましい。この場合、反射光を直接遊技機1前面側に向かわせることができるため、2次反射や3次反射などによって遊技機1前面側に光を向かわせる場合に比べて傾斜面部78を高い輝度で光らせた状態を形成することが容易となる。なお、この場合、傾斜面部78では、可動部材42の前面から裏面に向かってテーパー状に切り欠いて傾斜面が形成されて横切り傾斜面78aとなされている。
横切り傾斜面78aは、そこに入射する光の反射光をより確実に効果的に形成するべく、横切り傾斜面78aには、反射フィルムを貼付する加工処理が施されていてもよい。反射フィルムとしては、例えば銀製フィルムなどの金属フィルムを採用することができる。
上記したように傾斜面部78は、可動部材42の適宜位置に形成されてよいが、図7,図9等に示すように、後述の遠端縁部91に、少なくとも形成されている、ことが好適である。このとき、可動部材42の遠端縁部91の少なくとも一部に横切り傾斜面78aが形成されて傾斜面部78が構成される。ここで、上記したように横切り傾斜面78aは、可動部材42の回転に応じて発光体43から発せられた光の少なくとも一部の光路に交差することから、遠端縁部91に形成された横切り傾斜面78aにも発光体43から発せられた光の少なくとも一部が交差する。すると、交差した光の少なくとも一部は傾斜面部78の横切り傾斜面78aで反射し、遊技機1前方側に向かう反射光となる。遠端縁部91に形成された横切り傾斜面78aで形成された反射光は、可動部材42の回転軸Rmからより遠い位置で光っている状態の形成を実現し、遊技の演出時に可動部材42が回転した際、遊技者に対してより広範囲を光らせることができ、よりインパクトのある遊技の演出を実現することが可能となる。
遠端縁部91は、可動部材42の外縁に沿った所定の部分であり且つ可動部材42のうち可動部材42の回転軸Rmから最も遠い遠端位置Fを含む部分で形成される部分である。図7,図9の例では、可動部材42において、遠端位置Fは、外延飾り部80の第1扇状部84aから延出形成された延出部85の外周端縁部分に位置しており、遠端縁部91は、外延飾り部80に形成される面部83のうち延出部85の外周端縁部分として特定される。なお、延出部85が形成されていない場合においては、遠端縁部91は、外延飾り部80の第1扇状部84aの外端縁部となり、さらに扇状部84が1種類のみである場合には、遠端縁部91は、扇状部84の外端縁部となる。
傾斜面部78は、横切り傾斜面78aにて形成されることが好適であるが、上記したように横切り傾斜面78aを少なくとも一部に有していれば、飾り傾斜面78bを更に有して構成されていてもよい。飾り傾斜面78bは、可動部材42の前後方向(厚み方向)に対して斜めに横切る傾斜面であり且つ可動部材42の回転半径方向Rに沿って伸びる傾斜面として形成されるものである。飾り傾斜面78bは、可動部材42の適宜位置に形成されてよく、例えば、外延飾り部80の外周輪郭所定位置に形成されても、外延飾り部80の内部に形成されてよい。
なお、可動部材42には、光拡散構造89が設けられていてもよい。光拡散構造89は、光を拡散させる構造部であり、傾斜面部78の前方に形成されて傾斜面部78で形成された反射光を拡散する。図7,図9等の例では、光拡散構造89は、外延飾り部80の前面上で傾斜面部78の前方側に形成されている。光拡散構造89は、光を拡散させる構造を有するものであれば、適宜選択可能であり、例えば、突出小片90を多数設けてなる突出小片群で構成されることができる。個々の突出小片90は、可動部材42の前面側から見た場合に、小判型の形状を呈している。このような突出小片で光拡散構造89が構成されていることで、光拡散構造89で反射光を拡散光としつつも、その拡散光が一様に四方八方に広がる光となってしまう虞が抑制されている。
装飾体40は、ベース部材41に回転可能に可動部材42を支持するように、ベース部材41に可動部材42を取り付けることで組み立てられる。このとき、発光体43の位置は、装飾体40の前後方向に、可動部材42の外延飾り部80の基端82の位置に揃えられて、発光体43の発光面43aが基端82に向き合うようになっている。
装飾体40において、発光体43の発光面43aが基端82に向き合うようになっている。可動部材42の回転に応じて、発光体43から発せられた光は、外延飾り部80の基端82に向かう。ここに可動部材42の外延飾り部80は、光透過性を有するため、基端82に達した光は、外延飾り部80の内部へと入りこむ。さらに、可動部材42においては光の進路の少なくとも一部と傾斜面部78とが交差することから、発光体43から発せられて外延飾り部80の内部に入り込んだ光の少なくとも一部は、外延飾り部80の基端82の位置から傾斜面部78の位置まで導かれる。すなわち、発光体43から発せられた光の少なくとも一部の進路は、可動部材42の回転に応じて、外延飾り部80の基端82から外延飾り部80の内部を通って傾斜面部78に到るような進路となっているのである。
可動装飾装置18を有する遊技機1の装飾体40の使用形態についてみるに、上記したように装飾体40は、可動装飾装置18を構成する部材として使用されていることが好適であるが、これに限らず、装飾体40単独で可動装飾装置18を除く遊技盤3の所定位置に取り付けられる前面装飾部材14等として用いることも可能である。
Claims (4)
- 装飾体を有する可動装飾装置を備えた遊技機であって、
装飾体は、発光体を設けたベース部材に対して回転可能に軸支された可動部材を備えており、
発光体は、該発光体から発せられた光の少なくとも一部が可動部材の回転面方向に沿って可動部材の回転軸から離れる方向に向かうとともに可動部材の回転に応じて該可動部材の少なくとも一部を通過するように配置されており、
可動部材は、該可動部材の所定位置に、可動部材の回転半径方向に沿った方向を斜めに横切る面を少なくとも一部に形成してなる傾斜面部を備えており、
可動部材の回転に応じて、傾斜面部が、発光体から発せられた光の少なくとも一部の進路に交差するとともに該進路の交差した光の少なくとも一部を反射して反射光を形成させる、ことを特徴とする遊技機。 - 可動部材は、該可動部材の裏面側でベース部材に軸支されており、
傾斜面部は、反射光の進行方向を可動部材の前面側に向かわせるように構成されており、
可動部材は、傾斜面部の前方に反射光を拡散させる光拡散構造を設けている、請求項1に記載の遊技機。 - ベース部材には複数の発光体が設けられており、
発光体は、可動部材の回転軸の周囲を取り囲むように配置されている、請求項1または2に記載の遊技機。 - 傾斜面部は、可動部材の外縁に沿った所定の部分であり且つ可動部材のうち該可動部材の回転軸から最も遠い遠端位置を含む部分で形成される遠端縁部に、少なくとも形成されている、請求項1から3のいずれかに記載の遊技機。
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