JP2013211232A - マイクロ波イオン源 - Google Patents

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Abstract

【課題】イオン源の長寿命化を図る技術を提供する。
【解決手段】マイクロ波イオン源10は、プラズマ室58にマイクロ波を受け入れるための真空窓24を有するプラズマチャンバ12と、プラズマ室58の内壁の少なくとも一部を構成するライナ78と、プラズマチャンバ12とライナ78との間に設けられている断熱部としての隙間80と、プラズマチャンバ12の周囲に設けられている冷却配管22と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、マイクロ波イオン源に関する。
イオン注入装置は、イオンビームによって基板の所定領域に精度よく不純物を注入できるため、半導体集積回路等の製造工程において広く用いられている。このようなイオン注入装置のイオン源として、フィラメントを用いたものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2003−288857号公報
上述のフィラメントは、電圧を印加し加熱することでチャンバ内に熱電子を供給するとともに、チャンバとフィラメント間に電圧を印加してアーク放電を生じさせてプラズマを生成する。フィラメントは消耗部品であり比較的寿命が短く、交換の際には装置を停止せざるを得ないため、イオン注入装置の稼働率の低下を招くことにもなる。また、プラズマ室の内壁面や他の部材が、プラズマによって損耗したり汚染したりすることも、イオン源の寿命を短くする一因となる。
本発明のある態様の例示的な目的のひとつは、イオン源の長寿命化を図る技術を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある態様のマイクロ波イオン源は、プラズマ室にマイクロ波を受け入れるための窓を有するプラズマチャンバと、プラズマ室の内壁の少なくとも一部を構成するライナと、プラズマチャンバとライナとの間に設けられている断熱部と、プラズマチャンバの周囲に設けられている冷却部と、を備える。
本発明の別の態様もまた、マイクロ波イオン源である。このマイクロ波イオン源は、プラズマ室にマイクロ波を受け入れるための窓を有するプラズマチャンバと、プラズマ室の内壁の少なくとも一部を構成するライナと、プラズマチャンバとライナとの間に設けられている断熱材と、を備える。
なお、以上の構成要素の任意の組み合わせや本発明の構成要素や表現を、方法、装置、システムなどの間で相互に置換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明によれば、イオン源の長寿命化を図ることができる。
第1の実施の形態に係るマイクロ波イオン源の構成を模式的に示した図である。 第2の実施の形態に係るマイクロ波イオン源の要部を示す図である。
以下、本発明を実施するための形態について詳細に説明する。なお、以下に述べる構成は例示であり、本発明の範囲を何ら限定するものではない。
イオン源において、生成したプラズマは、プラズマチャンバ内でチャンバ壁方面へ拡散し消失する。その際、消失するプラズマからの熱によりチャンバの内壁は高温になる。しかしながら、マイクロ波イオン源は、フィラメントタイプのイオン源と比較して、動作中のプラズマ室の内壁の温度が比較的低温となる。そのため、プラズマ室の内壁の保護として設けるライナに、タングステンやモリブデン等の高融点材料を用いる必要がない。また、プラズマが安定化するためには、プラズマ室の内壁を速やかに高温にするとともにその高温を維持することが望ましい。加えて、プラズマ室の内壁を高温にすることで、導入されたガスが生成物として内壁に堆積することを抑制できる。
一方、プラズマ室の内壁を高温にすると、それに伴いプラズマチャンバ全体も高温となりやすい。その場合、装置の操作性や安全性を考慮すると、プラズマチャンバ外壁の温度上昇をある程度抑制することが求められる。しかしながら、プラズマチャンバを単に外側から冷却するだけではプラズマ室の内壁の温度も低下するため、イオン源における熱伝達を工夫する必要がある。つまり、プラズマ室の内壁を高温に保ちつつプラズマチャンバの外壁の温度上昇を抑制することが求められる。
そこで、本発明者が鋭意検討したところ、以下の構成を採用することで、所望のイオン源の温度分布を実現し、プラズマを安定化することでイオン源の寿命を延ばせることに想到した。
(第1の実施の形態)
図1は、第1の実施の形態に係るマイクロ波イオン源の構成を模式的に示した図である。
本実施の形態に係るマイクロ波イオン源10は、共鳴磁場よりも高い磁場を印加したプラズマチャンバ12内へ、磁力線方向にマイクロ波電力を入力して高密度プラズマを生成しイオンを引き出すイオン源である。マイクロ波イオン源10は、磁場とマイクロ波との相互作用によって原料ガスのプラズマを生成し、そのプラズマからプラズマチャンバ12の外部へイオンを引き出すように構成されている。
マイクロ波イオン源10は、例えばイオン注入装置のためのイオン源に使用される。注入するイオンには、例えばヒ素(As)、ホウ素(B)、リン(P)、酸素(O)がある。また、マイクロ波イオン源10は、プロトン加速器のためのイオン源、またはX線源としても使用され得る。マイクロ波イオン源10は主として、一価イオン源として使用される。
マイクロ波イオン源10は、イオン源本体14を備える。イオン源本体14は、プラズマチャンバ12、磁場発生器16、及び真空容器18を備える。
プラズマチャンバ12は、両端をもつ筒状の形状を有する。プラズマチャンバ12の一端から他端に向かう方向を以下では便宜上、軸方向と呼ぶことがある。また、軸方向に直交する方向を径方向と呼び、軸方向を包囲する方向を周方向と呼ぶことがある。しかしこれらは、プラズマチャンバ12が回転対称性を有する形状であることを必ずしも意味するものではない。図示の例ではプラズマチャンバ12は円筒形状を有するが、プラズマチャンバ12は、プラズマを適切に収容し得る限り、いかなる形状(例えば方形)であってもよい。また、プラズマチャンバ12の軸方向長さは、プラズマチャンバ12の端部の径方向長さより長くてもよいし短くてもよい。
磁場発生器16は、プラズマチャンバ12の内部に磁場を発生させるために設けられている。磁場発生器16は、プラズマチャンバ12の軸方向に磁場を発生させるよう構成されている。磁力線方向を矢印Mで示す。なお、矢印Mの向きは、プラズマチャンバ12の軸方向のいずれでもよい。磁場発生器16は、電磁石20を含む。
真空容器18は、プラズマチャンバ12を真空環境に収容するための筐体である。本実施の形態においては、プラズマチャンバ12は真空容器18と一体に形成されている。真空容器18は、磁場発生器16を保持するための構造体でもある。プラズマチャンバ12は、内部にマイクロ波を受け入れるための真空窓24を有する。プラズマチャンバ12の外周部には、チャンバの外壁が過度に高温にならないように、冷媒を循環させる冷却配管22が設けられている。プラズマチャンバ12及び真空容器18については、更に詳しく後述する。
マイクロ波イオン源10は、マイクロ波供給系26を備える。マイクロ波供給系26は、真空窓24を通じてプラズマチャンバ12にマイクロ波電力を入力するよう構成されている。マイクロ波供給系26は、マイクロ波源28、導波管30、及びマッチングセクション32を備える。マイクロ波源28は例えばマグネトロンである。マイクロ波源28は例えば2.45GHzの周波数のマイクロ波を出力する。導波管30は、マイクロ波源28の出力するマイクロ波をプラズマチャンバ12に伝達するための立体回路である。導波管30の一端はマイクロ波源28に接続されており、他端はマッチングセクション32を介して真空窓24に接続されている。マッチングセクション32はマイクロ波の整合のために設けられている。
このようにして、マイクロ波供給系26から真空窓24を通じてプラズマチャンバ12にマイクロ波が導入される。導入されたマイクロ波は、真空窓24に対向するプラズマチャンバ12の端部へ向けてプラズマチャンバ12の内部を伝搬する。マイクロ波の伝搬方向を矢印Pで示す。マイクロ波の伝搬方向Pは、磁場発生器16による磁力線方向Mと略平行である。また、マイクロ波の伝搬方向Pはプラズマチャンバ12の軸方向と同一方向である。
マイクロ波イオン源10は、ガス供給系34を備える。ガス供給系34は、プラズマの原料ガスをプラズマチャンバ12に供給するよう構成されている。ガス供給系34は、ガス源であるガスボンベ36とガス流量制御器38とを備える。原料ガスは例えばアルゴンガスである。原料ガスはイオン注入のための不純物を含有する成分を含んでもよい。ガス供給系34のガス配管40の先端が真空容器18を通じてプラズマチャンバ12に接続されている。こうして、原料ガスが、ガスボンベ36からプラズマチャンバ12へと制御された流量で供給される。
イオン源本体14は、引出電極系42を備える。引出電極系42は、プラズマチャンバ12のイオン引出開口66を通じてプラズマからイオンを引き出すよう構成されている。引出電極系42は、第1電極44と第2電極46を含む。第1電極44はプラズマチャンバ12と第2電極46との間に設けられている。イオン引出開口66を有する終端部62と第1電極44とは隙間を隔てて配列され、第1電極44と第2電極46とは隙間を隔てて配列されている。第1電極44及び第2電極46は、それぞれ例えば環状に形成されており、プラズマチャンバ12から引き出されたイオンを通すための開口部分を中心部に有する。
第1電極44は、プラズマから陽イオンを引き出すとともに、ビームライン52からプラズマチャンバ12への電子の戻りを妨げるために設けられている。そのために、第1電極44には負の高電圧が印加されている。第1電極44に負の高電圧を印加するために、第1引出電源48が設けられている。第2電極46は接地されている。また、真空容器18には正の高電圧が印加されている。真空容器18に正の高電圧を印加するために、第2引出電源50が設けられている。真空容器18に印加される正の高電圧の絶対値は、第1電極44に印加される負の高電圧の絶対値よりも大きい。このようにして、プラズマチャンバ12から陽イオンのイオンビームBが引き出される。プラズマチャンバ12からのイオンビームBの引出方向はマイクロ波の伝搬方向Pと同一方向である。
マイクロ波イオン源10には、引出電極系42によって引き出されたイオンビームBを輸送するためのビームライン52が設けられている。ビームライン52は、マイクロ波供給系26とは反対側にイオン源本体14に連結されている。ビームライン52は、真空容器18に連通されている真空容器である。ビームライン52は、イオン源本体14の真空容器18に対し絶縁されて真空容器18に取り付けられている。そのために、ビームライン52と真空容器18の間にブッシング54が設けられている。
ブッシング54は、ビームライン52及び真空容器18内の真空を維持しつつ、真空容器18とグラウンド側との間の耐電圧を保持する。ブッシング54は絶縁材料で形成されている。ブッシング54は環状の形状を有し、引出電極系42を囲んでいる。ブッシング54は、ビームライン52及びイオン源本体14それぞれの真空容器の取付フランジ間に挟まれて取り付けられている。
真空容器18及びプラズマチャンバ12に真空環境を提供するための真空排気系56が設けられている。図示の例においては真空排気系56はビームライン52に設けられている。ビームライン52は真空容器18及びプラズマチャンバ12に連通されているので、真空排気系56は真空容器18及びプラズマチャンバ12の真空排気をすることができる。真空排気系56は例えばクライオポンプまたはターボ分子ポンプ等の高真空ポンプを含む。
マイクロ波イオン源10は、イオンビームBの出力を制御するための制御装置Cを備えてもよい。制御装置Cは、マイクロ波イオン源10の各構成要素を制御する。制御装置Cは、例えば、マイクロ波供給系26、ガス供給系34、コイル電源76の動作を制御するよう構成されている。制御装置Cは例えば、原料ガスの流量、マイクロ波パワー、及び電磁石20による磁場強度の少なくとも1つを調整することにより、イオンビームBの出力を制御してもよい。
プラズマチャンバ12は、その内部空間にプラズマを生成し維持するよう構成されている。プラズマチャンバ12の内部空間を以下では、プラズマ室58と呼ぶことがある。
プラズマチャンバ12は、始端部60、終端部62、及び側壁64を含む。始端部60と終端部62とはプラズマ室58を挟んで対向している。側壁64はプラズマ室58を囲み、始端部60と終端部62とを接続している。このようにして、始端部60、終端部62、及び側壁64によってプラズマ室58が真空容器18の内部に画定されている。プラズマチャンバ12が円筒形状である場合、始端部60及び終端部62は円板形状であり、側壁64は円筒である。
始端部60は真空窓24を有する。真空窓24は始端部60の全体を占めていてもよいし、始端部60の一部(例えば中心部)に形成されていてもよい。真空窓24の一方の側がプラズマ室58に面しており、真空窓24の他方の側がマイクロ波供給系26に向けられている。真空窓24はプラズマチャンバ12の内部を真空に封じる。マイクロ波の伝搬方向Pは真空窓24に垂直である。真空窓24は誘電体損の低い誘電体(例えばアルミナまたは窒化ホウ素等)で形成されている。なおプラズマチャンバ12の真空窓24以外の部分は例えば非磁性の耐熱性金属材料で形成されている。具体的には、ステンレス鋼(SUS304)やアルミニウム等を用いることができる。
終端部62には少なくとも1つのイオン引出開口66が形成されている。イオン引出開口66は、プラズマ室58を挟んで真空窓24に対向する位置に形成されている。即ち、真空窓24、プラズマ室58、及びイオン引出開口66は、プラズマチャンバ12の軸方向に沿って配列されている。
真空容器18と一体に形成されているプラズマチャンバ12は円筒形状であり、その内部には、プラズマチャンバ12の内壁を保護するためのライナ78が配置されている。ライナ78は、プラズマ室58の内壁の一部を構成している。ライナ78はプラズマチャンバ12と同軸の円筒形状である。ライナ78とプラズマチャンバ12の側壁64との間には環状の隙間80があり、この隙間80は、プラズマチャンバ12とライナ78との間の熱の伝達を妨げる断熱部として機能する。
本実施の形態のように真空容器18がプラズマチャンバ12と一体に形成されている場合には、終端部62として、イオン引出開口66を有する端板82を取り付ければよい。なお、真空容器18は、プラズマチャンバ12と一体に形成されていなくてもよい。真空容器18とプラズマチャンバ12とがそれぞれ別体であり分割可能であってもよい。
真空容器18には、磁場発生器16を保持するための磁石保持部74が形成されている。磁石保持部74は例えば、プラズマチャンバ12の側壁64の外側に形成されている。本実施の形態においては、磁場発生器16は真空容器18の外側に(即ち大気中に)設けられている。磁場発生器16は真空容器18を取り囲むように配置されている。このようにして、磁場発生器16は、プラズマ室58を包囲するように配置されている。
上述のように、本実施の形態に係るマイクロ波イオン源10は、プラズマ室58にマイクロ波を受け入れるための真空窓24を有するプラズマチャンバ12と、プラズマ室58の内壁の少なくとも一部を構成するライナ78との間に、断熱部としての隙間80が設けられている。これにより、プラズマ室58の内壁を高温にしても、その熱がプラズマチャンバ12の外壁に向かって伝達しにくくなる。つまり、プラズマ室の内壁を速やかに高温にするとともにその高温を維持しやすくなる。その結果、プラズマが安定化し、出力されるイオンビームの強度も安定する。また、プラズマの安定化により、プラズマ室の内壁の損耗が低減されるとともに、導入されたガスがプラズマ室の内壁に生成物として堆積することが抑制され、ライナ78の寿命が延び、イオン源自体の寿命も長くなる。
また、プラズマチャンバ12の周囲に冷却部を設けても、プラズマチャンバ12の外壁と内壁との熱伝達が断熱部により抑制されているため、プラズマ室58の内壁が過度に冷却されることがない。その結果、プラズマ室58の内壁温度にあまり影響を与えることなく、プラズマチャンバ12の外壁の温度上昇を抑制することができる。
(第2の実施の形態)
図2は、第2の実施の形態に係るマイクロ波イオン源の要部を示す図である。なお、第1の実施の形態と同様の構成については、同じ符号を付して説明を適宜省略する。
第2の実施の形態に係るマイクロ波イオン源100は、第1の実施の形態に係るマイクロ波イオン源10と比較して、プラズマチャンバ12とプラズマ室58との間にスペーサ102が設けられている点が大きく異なる。
つまり、マイクロ波イオン源100は、プラズマ室58にマイクロ波を受け入れるための窓を有するプラズマチャンバ12と、プラズマ室の内壁の少なくとも一部を構成するライナ78と、プラズマチャンバ12とライナ78との間に設けられている断熱材としてのスペーサ102と、を備える。スペーサ102は、アルミナなどの熱伝導率が低い(熱抵抗率の高い)材料が用いられる。
本実施の形態に係るマイクロ波イオン源100によっても、第1の実施の形態に係るマイクロ波イオン源10と同様に、プラズマ室58の内壁を高温にしても、その熱がプラズマチャンバ12の外壁に向かって伝達しにくくなる。つまり、プラズマ室の内壁を速やかに高温にするとともにその高温を維持しやすくなる。その結果、プラズマが安定化し、プラズマ室の内壁の損耗が低減されるとともに、導入されたガスがプラズマ室の内壁に生成物として堆積することが抑制されるため、ライナ78の寿命が延び、イオン源自体の寿命も長くなる。
また、スペーサ102を設けることで、ライナ78の位置決めが容易となる。スペーサ102は、ライナ78の外周側の全周にわたって配設された筒状の部材であってもよい。また、スペーサ102は、ライナ78の外周に、間隔を空けて配列された複数の柱状の部材で構成されていてもよい。
上述のように、各実施の形態に係るマイクロ波イオン源は、プラズマチャンバ12とライナ78との間に、断熱部としての隙間や、断熱材としてのスペーサを設けることで、プラズマ室の内壁の温度を高温に保ちやすい。この場合、プラズマ室の内壁にガスが吸着しにくく、仮に吸着してもすぐに脱離することになる。そのため、マイクロ波イオン源において複数種のガスを切り替えて使用する際の真空引きの時間を短くでき、装置のダウンタイムを低減できる。
以上、本発明を実施例にもとづいて説明した。本発明は上記実施形態に限定されず、種々の設計変更が可能であり、様々な変形例が可能であること、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは、当業者に理解されるところである。
10 マイクロ波イオン源、 12 プラズマチャンバ、 14 イオン源本体、 22 冷却配管、 24 真空窓、 28 マイクロ波源、 30 導波管、 58 プラズマ室、 78 ライナ、 80 隙間、 100 マイクロ波イオン源、 102 スペーサ。

Claims (2)

  1. プラズマが生成されるプラズマ室にマイクロ波を受け入れるための窓を有するプラズマチャンバと、
    プラズマ室の内壁の少なくとも一部を構成するライナと、
    前記プラズマチャンバと前記ライナとの間に設けられている断熱部と、
    前記プラズマチャンバの周囲に設けられている冷却部と、
    を備えることを特徴とするマイクロ波イオン源。
  2. プラズマが生成されるプラズマ室にマイクロ波を受け入れるための窓を有するプラズマチャンバと、
    プラズマ室の内壁の少なくとも一部を構成するライナと、
    前記プラズマチャンバと前記ライナとの間に設けられている断熱材と、
    を備えることを特徴とするマイクロ波イオン源。
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