以下、本発明を具体化した実施形態を図1〜図19に従って説明する。本実施形態では、例えば、企業において、新卒者の人事採用を行なう場合を想定する。この人事採用業務は、採用業務を行なう企業(募集者)、学生(応募者)、学生が所属する大学(関係機関としての所属機関)が関係する。このような人事採用の支援に用いる募集支援システム、募集支援方法及び募集支援プログラムとして説明する。
ここでは、図1に示すように、インターネットを介して接続された応募者端末10、企業の管理サーバ20、所属機関端末40、支援サーバ70を用いる。この管理サーバ20には、社内LAN等のネットワークを介して、クライアント端末25、リソース管理サーバ30、面接官端末50に接続される。
応募者端末10は応募者が用いるコンピュータ端末である。また、所属機関端末40は関係機関システムとして機能し、応募者の所属機関の担当者が用いるコンピュータ端末である。応募者端末10、所属機関端末40は、それぞれ、ディスプレイ等の出力手段や、キーボードやポインティングデバイス等の入力手段を備えている。これらの端末としては、タッチパネルディスプレイを備えたタブレット端末を用いることも可能である。
応募者端末10、所属機関端末40は、図2に示すように、それぞれ、制御部(11、41)を備える。この制御部(11、41)は、制御手段(CPU、RAM、ROM等)を備えている。そして、応募者端末10の制御部11は、支援サーバ70から応募支援ツール700を取得する。更に、制御部11は、この応募支援ツール700を用いて、各企業の管理サーバ20から、応募に用いる設定情報を取得する。この応募支援ツール700には、所属機関端末40に提供される成績証明書依頼データが含まれている。
所属機関端末40は、この成績証明書依頼データを用いて、支援サーバ70から、成績証明書の送信に用いる送信支援ツール701を取得する。更に、所属機関端末40は、応募者端末10から、成績証明書の送信先を特定するための設定情報を取得する。
支援サーバ70は、複数の企業における人事採用業務を支援するコンピュータシステムである。支援サーバ70は、図1に示すように、制御部71を備える。この制御部71は、制御手段(CPU、RAM、ROM等)を備えており、応募者が募集企業に対して応募する場合に用いる応募支援ツール700、送信支援ツール701を配布する処理を実行する。
管理サーバ20は、募集者である企業において、人事採用業務を支援するコンピュータシステムである。管理サーバ20は、図1に示すように、制御部21、テンプレート記憶部22、募集管理情報記憶部23A、スケジュール記憶部23B、アンケート結果記憶部23C、応募者記憶部23D、応募書類記憶部23E、成績証明書記憶部23F、時間割記憶部23G、面接結果記憶部23H、面接官管理記憶部24を備える。本実施形態では、応募書類記憶部23E、成績証明書記憶部23Fは面接資料記憶手段として機能する。
制御部21は、制御手段(CPU、RAM、ROM等)を備えており、この制御部21は、後述する処理(募集支援段階、説明会支援段階、応募受付段階、書類選考支援段階、面接資料管理段階、面接時間割管理段階、面接支援段階、評価支援段階、連携段階等の各処理等)を行なう。そのための募集支援プログラムを実行する。これにより、この制御部21は、図3(a)に示すように、募集支援手段211、説明会支援手段212、応募受付手段213、書類選考支援手段214、面接時間割管理手段215、面接資料管理手段216、面接支援手段217、評価支援手段218、連携手段219等の各手段として機能する。
募集支援手段211は、採用計画を作成するために、募集を支援する処理を実行する。この募集支援手段211は、応募人数に基づいて面接人数を算出するための面接基準割合に関するデータを保持している。更に、この募集支援手段211は、1人の応募者の面接に必要な所要時間(面接単位時間)に関するデータを保持している。
説明会支援手段212は、説明会における説明会資料の配布やアンケートの回収に関する処理を実行する。
応募受付手段213は、応募者のエントリーを受け付ける処理を実行する。このため、応募受付手段213は、応募者属性に基づいて、応募者の照合を行なうとともに、再応募を許可しない判定基準に関するデータを保持している。この判定基準には、再応募を許可できない条件(過去の応募からの経過期間や、過去の応募における不採用理由)に関する情報が記録されている。
書類選考支援手段214は、応募者によってエントリーされた応募の書類選考を支援する処理を実行する。書類選考支援手段214は、この書類選考により、面接対象の応募者を絞り込む。
面接時間割管理手段215は、応募者の面接を行なう面接時間割の設定を支援する処理を実行する。面接時間割管理手段215は、面接を行なう面接官や面接に用いられる場所を特定するためのデータを記録したリストを記憶している。
面接資料管理手段216は、応募者からの応募書類ファイルや所属機関からの成績証明書ファイルを受信し、これらのファイルを管理する処理を実行する。
面接支援手段217は、応募者の面接時の管理支援を行なう処理を実行する。ここでは、面接官が使用する面接資料の管理、面接官によって作成された面接結果の管理を行なう。更に、面接支援手段217は、面接の割込やキャンセルによる面接時間割の変更に対応する処理を実行する。
評価支援手段218は、面接官による面接結果を分析する処理を実行する。
連携手段219は、各応募者の所属機関に対して、応募についての統計情報を配布する処理を実行する。ここでは、連携手段219は、今回の人事採用における応募状況、各所属機関に属する応募者の採否について統計情報を含めた分析レポートを生成する。そして、連携手段219は、送信支援ツール701を用いて成績証明書ファイルを送信した各所属機関に対して、分析レポートを配布する。
テンプレート記憶部22には、図3(b)に示すように、この人事採用業務を支援するために企業に提供されたテンプレート220が記録される。このテンプレート220は、人事採用支援サービスを提供する場合に記録される。このテンプレート220は、募集内容テンプレート22a、スケジュールテンプレート22b、アンケートテンプレート22c、書類選考項目テンプレート22d、面接設定テンプレート22e、分析レポートテンプレート22fが含まれる。
募集内容テンプレート22aは、人材募集を行なう場合に決定すべき募集内容(募集職種、募集予定人数等)を設定するためのテンプレートである。
スケジュールテンプレート22bは、人材募集を行なう場合に行なわれる各種イベントのスケジュールを設定するためのテンプレートである。このスケジュールテンプレート22bにおいては、人事採用業務において必要なイベント候補が含まれており、この候補の中から選択された各イベントの予定期間を設定できるようになっている。
アンケートテンプレート22cは、説明会において用いるアンケートのテンプレートである。このアンケートテンプレート22cにおいては、説明会において行なわれるアンケートに含める項目候補が含まれており、この候補の中から選択されたアンケート項目を用いてアンケートを作成できるようになっている。
書類選考項目テンプレート22dは、書類選考時の評価項目を列挙したテンプレートである。この書類選考項目テンプレート22dにおいては、エントリー情報の書類選考時に評価する評価項目の候補が含まれており、この候補の中から選択された各評価項目についての重み付け値を設定できるようになっている。
面接設定テンプレート22eは、面接時に用いられる面接官端末50の出力や入力を制御するための設定についてのテンプレートである。更に、面接設定テンプレート22eにおいては、面接官端末50において表示させる確認項目(面接時の評価項目や注意事項)を設定できるようになっている。
分析レポートテンプレート22fは、所属機関に対して配布する分析レポートを作成する場合に用いるテンプレートである。この分析レポートテンプレート22fには、分析レポートに含める統計情報を算出するための関数が設定されている。
募集管理情報記憶部23Aには、図4(a)に示すように、人事採用において募集内容に関する募集管理データ230aが記録される。この募集管理データ230aは、採用計画処理の実行時に記録される。この募集管理データ230aには、募集内容、配布資料、アンケート内容、書類選考項目、応募書類項目、面接予定人数、面接管理に関する情報が記録される。
募集内容情報においては、募集対象の職種や採用予定人数に関するデータが記録される。
配布資料情報においては、説明会に配布する説明会資料や面接時に配布する面接時資料を特定するためのデータが記録される。
アンケート内容情報においては、説明会で用いられるアンケートに含まれるアンケート項目に関するデータが記録される。例えば、アンケート項目には、説明会による理解度、説明会における改善、この企業に対する希望等が含まれる。
書類選考項目情報には、書類選考を行なうための項目(専門分野やスキル、適性試験結果等のエントリー項目)と、各項目に対する重み付け値に関するデータが記録される。例えば、この重み付け値には、エントリー項目において、企業のニーズと一致する内容については高い点数が付与されるように設定されている。
応募書類項目情報には、応募書類に必要な項目に関するデータが記録されている。
面接予定人数情報には、面接予定の応募者の人数に関する情報が記録される。
面接管理情報には、面接を行なう面接官候補、面接に用いる面接場所候補(面接会場)を特定するための情報が記録される。面接官候補情報には、面接官の社員コード(面接官コード)や職種、専門領域に関する情報が含まれる。面接場所候補情報には、面接に用いる会議室等を特定するための情報(会議室番号等)が含まれる。更に、面接管理情報には、面接官が用いる面接官端末50において表示する確認項目や、個人情報のフィルタリングや面接資料の閲覧や評価入力を制御するための設定情報が記録される。
スケジュール記憶部23Bはスケジュール記憶手段として機能する。このスケジュール記憶部23Bには、図4(b)に示すように、人事採用業務に含まれる各イベントのスケジュールに関するスケジュール管理レコード230bが記録される。このスケジュール管理レコード230bは、人事採用プロセスの各イベントの日程が登録された場合に記録される。このスケジュール管理レコード230bは、イベントコード、日程に関するデータを含んで構成される。
イベントコードデータ領域には、人事採用プロセスに含まれる各イベントを特定するための識別子に関するデータが記録される。イベントとしては、説明会、応募者のエントリー受付、書類選考、面接、採用決定等がある。
日程データ領域には、各イベントの予定日(年月日や期間)に関するデータが記録される。この日程データ領域には、各イベントコードに対応させて、説明会の日程、エントリー受付期間、書類選考実施期間、面接実施期間(面接開始日〜面接終了日)、採用決定日等に関するデータが記録される。
アンケート結果記憶部23Cには、図4(c)に示すように、説明会の参加者から取得したアンケート回答に関するアンケート結果管理レコード230cが記録される。このアンケート結果管理レコード230cは、説明会の参加者からアンケート回答を取得した場合に記録される。このアンケート結果管理レコード230cは、参加者コード、氏名、参加者属性、参加日、項目、回答に関するデータを含んで構成される。
参加者コードデータ領域には、説明会において、アンケート回答を送信した参加者を特定するための識別子に関するデータが記録される。
氏名データ領域、参加者属性データ領域には、参加者の氏名、住所、所属機関等、参加者を特定するためのデータが記録される。
参加日データ領域には、参加した説明会を特定するために、説明会に参加した年月日に関するデータが記録される。なお、1日に複数回の説明会を開催する場合には、年月日の他に開催回を特定するための会期を記録するようにしてもよい。
項目データ領域には、アンケートの各項目を特定するための識別子に関するデータが記録される。
回答データ領域には、この項目について、説明会の参加者の回答内容に関するデータが記録される。
応募者記憶部23Dには、図4(d)に示すように、この企業の募集に対して応募のエントリーを行なった応募者の応募者情報として応募者管理レコード230dが記録される。この応募者管理レコード230dは、この応募者からのエントリーを受け付けた場合に記録される。この応募者管理レコード230dは、募集時期、エントリー日、応募者コード、参加者コード、氏名、応募者属性、連絡先、応募内容、面接希望日、評価結果に関するデータを含んで構成される。
募集時期データ領域には、募集時期(年月)に関するデータが記録される。
エントリー日データ領域には、応募者からのエントリーを受け付けた年月日に関するデータが記録される。
応募者コードデータ領域には、各応募者を特定するための識別子に関するデータが記録される。
参加者コードデータ領域には、この応募者が説明会に参加している場合には、このときの参加者コードが記録される。
氏名データ領域、応募者属性データ領域、連絡先データ記憶領域には、それぞれ、この応募者の氏名や応募者属性(住所や所属機関等)、連絡先(メールアドレス)に関するデータが記録される。
応募内容データ領域には、書類選考を行なうための項目(エントリー項目)に対応して、この応募者の応募内容(応募先職種、応募者の専門分野やスキル等)を特定するデータ(エントリー情報)が記録される。
面接希望日データ領域には、応募者が面接を希望する日程候補に関するデータが記録される。
評価結果データ領域には、この応募者についての書類選考結果(書類選考において算出された総合点)や面接における評価結果に関するデータが記録される。また、この応募者が採用されなかった場合には、不採用理由として、評価値が低かった項目等が記録される。
応募書類記憶部23Eには、図4(e)に示すように、応募者から取得した応募書類(応募資料)に関する応募書類管理データ230eが記録される。この応募書類管理データ230eは、応募者から応募書類を取得した場合に記録される。この応募書類管理データ230eは、応募者コード、応募書類に関するデータを含んで構成される。
応募者コードデータ領域には、応募書類を提出した応募者を特定するための識別子に関するデータが記録される。
応募書類データ領域には、この応募者から取得した応募書類ファイルが記録される。この応募書類ファイルには、履歴書や自己PR等が含まれる。
成績証明書記憶部23Fには、図4(f)に示すように、応募者の所属機関から取得した成績証明書に関する成績証明書管理データ230fが記録される。この成績証明書管理データ230fは、応募者の所属機関から成績証明書を取得した場合に記録される。この成績証明書管理データ230fは、応募者コード、成績証明書に関するデータを含んで構成される。
応募者コードデータ領域には、所属機関から成績証明書が提出された応募者を特定するための識別子に関するデータが記録される。
成績証明書データ領域には、この所属機関が応募者を評価した評価結果(成績証明書ファイル)に関するデータが記録される。
時間割記憶部23Gには、図5(a)に示すように、面接のスケジュール(時間割)に関する時間割管理レコード230gが記録される。この時間割管理レコード230gは、面接の時間割を定めた場合に記録される。この時間割管理レコード230gは、日時、場所、応募者コード、面接官コード、確認状況に関するデータを含んで構成される。
日時データ領域には、面接を行なう予定年月日及び予定時間帯に関するデータが記録される。
場所データ領域には、面接を行なう場所を特定するための識別子に関するデータが記録される。
応募者コードデータ領域には、この時間割において面接を受ける応募者を特定するための識別子に関するデータが記録される。
面接官コードデータ領域には、この応募者の面接を行なう面接官を特定するための識別子に関するデータが記録される。
確認状況データ領域には、応募者における面接日程の確認状況を特定するためのフラグが記録される。
面接結果記憶部23Hには、図5(b)に示すように、応募者に対する面接の評価結果に関する面接結果管理レコード230hが記録される。この面接結果管理レコード230hは、面接官から、面接結果を取得した場合に記録される。この面接結果管理レコード230hは、応募者コード、面接官コード、項目、評価値に関するデータを含んで構成される。
応募者コードデータ領域には、面接が行なわれた各応募者を特定するための識別子に関するデータが記録される。
面接官コードデータ領域には、この応募者の面接を行なった面接官を特定するための識別子に関するデータが記録される。
項目データ領域には、面接における評価項目を特定するための識別子に関するデータが記録される。
評価値データ領域には、この項目について、この応募者の評価結果に関するデータが記録される。
面接官管理記憶部24には、図5(c)に示すように、応募者の面接を行なう面接官に関する面接官管理レコード240が記録される。この面接官管理レコード240は、面接官の評価が登録された場合に記録される。この面接官管理レコード240は、面接官コード、端末コード、項目、面接官評価に関するデータを含んで構成される。
面接官コードデータ領域には、面接を行なう各面接官を特定するための識別子に関するデータが記録される。
端末コードデータ領域には、この面接官が利用する面接官端末50を特定するための識別子に関するデータが記録される。この端末コードを利用することにより、面接官端末50に各種情報を提供したり、面接の評価結果を送信した面接官端末50を特定したりすることができる。
項目データ領域には、面接において評価する項目に関するデータが記録される。
面接官評価データ領域には、この項目に対して、面接官の評価の傾向(厳しめ、甘め等)を特定するための調整値に関するデータが記録される。
クライアント端末25は、人事部担当者が用いるコンピュータ端末である。このクライアント端末25は、キーボードやポインティングデバイス等の入力手段、ディスプレイ等の表示手段を備えている。このクライアント端末25を用いることにより、管理サーバ20にアクセスして、各情報記憶部にデータを登録したり、各情報記憶部に記録されているデータを閲覧したりすることができる。例えば、応募者情報や、面接時間割、面接結果との各種情報を閲覧することができる。
リソース管理サーバ30は、面接を行なう社員(面接官)についての社員情報や、面接を行なう会議室(面接会場)についての会議室情報を管理するコンピュータサーバである。社員情報には、この社員のスケジュールや連絡先に関する情報が含まれる。会議室情報には、この会議室の利用スケジュールやロケーションに関する情報が含まれる。
面接官端末50は、応募者の面接を行なう面接官が用いるコンピュータ端末である。この面接官端末50は、図6(a)に示すように、タッチパネルディスプレイ50a、無線通信部50b、制御部51、データ記憶部52を備えている。タッチパネルディスプレイ50aは、各種情報を入力するための入力手段、各種情報を出力するための出力手段として機能する。無線通信部50bは、無線通信ネットワークを介して、管理サーバ20に各種情報を送信したり、管理サーバ20から各種情報を受信したりするための通信手段として機能する。
制御部51は、制御手段(CPU、RAM、ROM等)を備えており、この制御部51は、後述する処理(状況管理段階、連絡段階、時間管理段階、資料管理段階、資料出力制御段階、評価入力制御段階、評価管理段階等の各処理等)を行なう。そのための面接支援プログラムを実行する。これにより、この制御部51は、図6(a)に示すように、状況管理手段511、連絡手段512、時間管理手段513、資料管理手段514、資料出力制御手段515、評価入力制御手段516、評価管理手段517等の各手段として機能する。
状況管理手段511は、面接の進行状況の入力に基づいて、面接の開始時刻や終了時刻を登録する処理を実行する。
連絡手段512は、人事部担当者のクライアント端末25との間で通信を行なう処理を実行する。
時間管理手段513は、面接時間の経過時間を管理する処理を実行する。
資料管理手段514は、面接に用いられる資料を管理サーバ20から取得するとともに、面接終了後等に資料を削除する処理を実行する。更に、資料管理手段514は、個人情報の保護のため、個人情報のフィルタリングを行なう場合には、フィルタリング対象項目(住所や電話番号等の特定項目)に関するデータを保持している。
資料出力制御手段515は、面接途中での資料の閲覧可否を判定する処理を実行する。
評価入力制御手段516は、面接途中での評価の入力可否を判定する処理を実行する。
評価管理手段517は、面接において、面接官による評価入力を支援する処理を実行する。
データ記憶部52には、確認項目記憶部52A、時間割記憶部52B、閲覧条件記憶部52C、入力条件記憶部52D、面接資料記憶部52E、評価結果記憶部52Fが設けられている。本実施形態では面接資料記憶部52Eは応募者情報記憶手段として機能する。
確認項目記憶部52Aには、面接時に面接官に対して周知する内容を表示するための確認項目ファイルが記録される。この確認項目ファイルは、面接前に管理サーバ20から確認項目情報を取得した場合に記録される。この確認項目ファイルは、面接において評価すべき評価項目や、面接時に注意すべき注意事項に関するデータを含んで構成される。
時間割記憶部52Bには、図6(b)に示すように、面接を実施するスケジュールに関する時間割管理レコード520bが記録される。この時間割管理レコード520bは、面接前に管理サーバ20から面接スケジュールを取得した場合に記録される。この時間割管理レコード520bは、この面接官端末50を利用する面接官による面接の予定時刻、応募者コード、面接官コード、開始時刻、終了時刻に関するデータを含んで構成される。
予定時刻データ領域には、面接を行なう予定年月日及び開始予定時刻〜終了予定時刻に関するデータが記録される。
応募者コードデータ領域には、面接を受ける応募者を特定するための識別子に関するデータが記録されている。
面接官コードデータ領域には、面接を行なう面接官を特定するための識別子に関するデータが記録されている。
開始時刻データ領域には、面接を開始した時刻に関するデータが記録されている。
終了時刻データ領域には、面接を終了した時刻に関するデータが記録されている。
閲覧条件記憶部52Cには、面接官端末50において面接資料の閲覧の可否を判定するための閲覧条件設定データが記録される。この閲覧条件設定データは、面接前に管理サーバ20から面接管理情報を取得した場合に記録される。この閲覧条件設定データは、個人情報についてのフィルタリング要否、面接中における面接資料の閲覧可否を決定するためのフラグを含んで構成される。フィルタリングが必要な場合にはフィルタリング要フラグが記録される。また、閲覧条件として、面接途中における面接資料を閲覧不可とする場合には、閲覧不可フラグが記録される。
入力条件記憶部52Dには、面接官端末50において評価入力の可否を判定するための入力条件設定データが記録される。この入力条件設定データは、面接前に管理サーバ20から面接管理情報を取得した場合に記録される。この入力条件設定データは、面接途中における評価入力の可否を決定するためのフラグを含んで構成される。
面接資料記憶部52Eには、応募者の面接を行なう場合に、この応募者についての面接資料ファイルが記録される。この面接資料ファイルは、面接前に管理サーバ20から面接資料を取得した場合に記録される。この面接資料ファイルは、この面接官端末50を利用する面接官が面接を行なう応募者の説明会アンケート、応募書類、成績証明書に関するファイルを含んで構成される。
評価結果記憶部52Fには、図6(c)に示すように、この応募者についての評価に関する評価結果管理レコード520fが記録される。この評価結果管理レコード520fは、面接の評価入力を完了した場合に記録される。この評価結果管理レコード520fは、この面接官端末50を利用する面接官が面接を行なった応募者の応募者コード、項目、評価値に関するデータを含んで構成される。
応募者コードデータ領域には、面接が行なわれた各応募者を特定するための識別子に関するデータが記録される。
項目データ領域には、面接における評価項目を特定するための識別子に関するデータが記録される。
評価値データ領域には、この項目について、この応募者の評価結果に関するデータが記録される。
次に、本実施形態における人事採用支援処理について、図7〜図19に従って説明する。ここでは、まず、全体の概要(図7)を説明する。次に、採用計画処理(図8)、説明会支援処理(図9)、エントリー処理(図9)、エントリー受付処理(図10)、書類選考支援処理(図11)を説明する。次に、応募支援処理(図12)、面接時間割作成支援処理(図13)、面接日程連絡確認処理(図14)、成績証明書管理処理(図15)を説明する。次に、面接時における状況管理処理(図16(a))、フィルタリング処理(図16(b))、時間割の変更管理処理(図16(c))、閲覧制御処理(図17(a))、入力制御処理(図17(b))を説明する。そして、面接評価支援処理(図18(a))、評価調整処理(図19)を説明する。
(全体概要)
まず、図7を用いて、全体概要について説明する。
人事採用を行なう場合、最初に採用計画の作成処理を行なう(ステップS0−1)。この採用計画の作成においては、管理サーバ20に格納されたテンプレートを用いることにより、募集を行なう職種や採用条件等を設定する。更に、面接官のスケジュール設定や、面接を行なう面接場所(面接会場)の確保を行なう。詳細は、後述するように、図8を用いて説明する。
次に、説明会の開催処理を行なう(ステップS0−2)。具体的には、この説明会においては、募集要項を説明するとともに、管理サーバ20は、説明会参加者に対して行なわれたアンケートを回収する。詳細は、図9を用いて説明する。
そして、希望者は所望の企業における募集に対するエントリー処理を行なう(ステップS0−3)。ここでは、管理サーバ20は、募集要項を確認した応募者の応募者端末10から、応募についてのエントリーを受け付け、エントリー情報を取得する。詳細は、図9、図10を用いて説明する。
次に、書類選考処理を行なう(ステップS0−4)。この書類選考においては、エントリーした応募者によって提出されたエントリー情報を用いて行なわれる。詳細は、図11を用いて説明する。
次に、書類選考結果に応じて応募書類等の取得処理を行なう(ステップS0−5)。ここでは、管理サーバ20は、書類選考結果を応募者端末10に通知する。この場合、応募者端末10に対して応募支援ツール700を提供する。そして、管理サーバ20は、この応募支援ツール700を用いて、書類選考の合格者の応募者端末10から応募書類を取得する。詳細は、図12を用いて説明する。
更に、応募者は、応募者の所属機関に対して、成績証明書の作成を依頼する。この場合、所属機関端末40に対して、成績証明書を送信するための送信支援ツール701を提供する。そして、管理サーバ20は、この送信支援ツール701を介して、所属機関端末40から、この所属機関において作成された成績証明書を取得する。詳細は、図15を用いて説明する。
次に、面接前処理を行なう(ステップS0−6)。ここでは、管理サーバ20は、面接を行なう面接時間割の作成を行なう。更に、面接直前には、応募者の面接を行なう面接官は、面接官端末50を用いて、管理サーバ20にアクセスする。この場合、管理サーバ20は、面接官が面接を行なう応募者が記録された面接時間割を送信する。そして、管理サーバ20は、面接官端末50からのダウンロード要求に応じて、面接対象の応募者の面接資料を送信する。更に、管理サーバ20は、面接官端末50において、表示する確認項目や、個人情報のフィルタリングや面接資料の閲覧や評価入力を制御するための設定情報を設定する。詳細は、図13、図14を用いて説明する。
次に、面接実行処理を行なう(ステップS0−7)。ここでは、面接を行なう面接官が利用する面接官端末50が、面接の進行管理や面接資料の閲覧制御、応募者に対する評価の入力制御を実行する。詳細は、図16〜図18を用いて説明する。
次に、面接後処理を行なう(ステップS0−8)。ここでは、管理サーバ20は、応募者に対する各面接官による評価結果を調整し、採用する応募者を決定する。詳細は、図19を用いて説明する。
次に、連携処理を行なう(ステップS0−9)。ここでは、管理サーバ20は、分析レポートテンプレート22fを用いて、応募者の所属機関毎に、応募者に対する評価結果の統計情報を作成する。そして、管理サーバ20は、所属機関端末40に対して統計情報を提供する。
(採用計画処理)
次に、図8を用いて、採用計画処理を説明する。
まず、管理サーバ20の制御部21は、採用条件の設定処理を実行する(ステップS1−1)。ここでは、人事部の担当者は、クライアント端末25を用いて管理サーバ20にアクセスする。この場合、制御部21の募集支援手段211は、クライアント端末25のディスプレイにメニュー画面を出力する。そして、このメニュー画面において、採用計画アイコンを選択する。この場合、募集支援手段211は、テンプレート記憶部22から募集内容テンプレート22aを取得し、募集内容(募集職種、募集予定人数等)の設定欄を含めた採用条件画面を出力する。そして、人事部の担当者は、この採用条件画面において募集内容を入力する。この場合、募集支援手段211は、採用条件画面において入力された募集内容(募集職種、募集予定人数)を記録した募集管理データ230aを生成し、募集管理情報記憶部23Aに登録する。
次に、管理サーバ20の制御部21は、テンプレート設定処理を実行する(ステップS1−2)。具体的には、制御部21の募集支援手段211は、テンプレート記憶部22に記録された各種テンプレートを出力する。ここでは、スケジュールテンプレート22bを用いて、採用プロセスに含まれる各イベントを設定する。更に、アンケートテンプレート22cを用いて、説明会のアンケート内容を登録する。また、書類選考項目テンプレート22dを用いて、書類選考に必要な項目及び、書類選考における各項目の重み付け値を設定する。面接設定テンプレート22eにおいては、面接を行なう面接官候補、面接に用いられる場所候補を指定する。更に、面接時における閲覧制御、入力制御についての設定情報、面接における評価項目、各評価項目の重み付け値を設定する。そして、募集支援手段211は、設定された各種情報を募集管理情報記憶部23Aの募集管理データ230aに記録する。
次に、管理サーバ20の制御部21は、資料登録処理を実行する(ステップS1−3)。具体的には、制御部21の募集支援手段211は、クライアント端末25に対して、説明会や面接時において配布する資料の準備を指示する。担当者は、クライアント端末25において、各種配付資料(説明会資料や面接時資料)を準備し、管理サーバ20にアップロードする。この場合、募集支援手段211は、説明会資料や面接時資料を所定の記憶部に格納し、この格納場所情報を募集管理情報記憶部23Aの募集管理データ230aに記録する。
次に、管理サーバ20の制御部21は、各イベントのスケジュール設定処理を実行する(ステップS1−4)。具体的には、制御部21の募集支援手段211は、テンプレート記憶部22に記録されているスケジュールテンプレート22bを取得し、クライアント端末25のディスプレイにスケジュール(候補)を出力する。そして、人事部担当者は、人事採用業務に含めるイベント、各イベントに対して日程を設定する。クライアント端末25において完了入力が行なわれた場合、募集支援手段211は、クライアント端末25から、イベント毎の日程情報を取得する。そして、募集支援手段211は、イベントコードに対して日程を記録したスケジュール管理レコード230bを生成し、スケジュール記憶部23Bに登録する。
次に、管理サーバ20の制御部21は、過去の応募実績に応じて応募人数の予測処理を実行する(ステップS1−5)。具体的には、制御部21の募集支援手段211は、応募者記憶部23Dに記録された応募者管理レコード230dを、応募時期毎にカウントすることにより、応募時期毎の応募人数を算出する。そして、募集支援手段211は、過去の応募人数の推移に基づいて増減傾向を特定して、今回の応募人数を予測する。
次に、管理サーバ20の制御部21は、応募人数に対応する面接予定人数の算出処理を実行する(ステップS1−6)。具体的には、制御部21の募集支援手段211は、応募人数に基づいて書類選考数を特定する。更に、募集支援手段211は、書類選考数に対して面接基準割合を乗算して、面接予定人数を算出する。そして、募集支援手段211は、算出した面接予定人数に関する情報を含めた人数確認画面を、クライアント端末25のディスプレイに出力する。担当者は、この人数確認画面を用いて、面接予定人数を入力する。この場合、募集支援手段211は、人数確認画面において入力された面接予定人数に関する情報を取得し、募集管理情報記憶部23Aの募集管理データ230aに記録する。
次に、管理サーバ20の制御部21は、面接官、面接場所の特定処理を実行する(ステップS1−7)。具体的には、制御部21の募集支援手段211は、募集管理情報記憶部23Aに記録されている募集管理データ230aの面接管理情報から、面接を行なう面接官候補及び面接を行なう面接場所候補に関する情報を取得する。そして、募集支援手段211は、取得した面接官候補や面接場所候補に関する情報を含めたリソース確認画面を、クライアント端末25のディスプレイに出力する。担当者は、このリソース確認画面を用いて、面接官候補や面接場所候補の中で面接官や面接会場を選択する。この場合、募集支援手段211は、リソース確認画面において選択された面接官や面接場所を取得する。
次に、管理サーバ20の制御部21は、面接官、面接場所のスケジュールの取得処理を実行する(ステップS1−8)。具体的には、制御部21の募集支援手段211は、特定した面接官及び面接場所のスケジュール情報を、リソース管理サーバ30から取得する。
次に、管理サーバ20の制御部21は、スケジュールの突合処理を実行する(ステップS1−9)。具体的には、制御部21の募集支援手段211は、スケジュール記憶部23Bに記録された面接イベントの日程(面接スケジュール)を取得する。そして、募集支援手段211は、スケジュール記憶部23Bから取得した面接スケジュール、リソース管理サーバ30から取得した面接官のスケジュール、面接場所のスケジュールを突合する。そして、募集支援手段211は、すべてのスケジュールにおいて面接可能な時間帯を特定する。次に、募集支援手段211は、この面接可能な時間帯に対して面接単位時間の割り当てを行なうことにより、この時間帯において面接可能人数を算出する。
次に、管理サーバ20の制御部21は、面接予定人数について対応可能かどうかについての判定処理を実行する(ステップS1−10)。具体的には、制御部21の募集支援手段211は、面接可能人数と面接予定人数とを比較する。そして、面接可能人数が面接予定人数を超えている場合には、対応可能と判定する。
ここで、面接可能人数が面接予定人数よりも少なく、対応不可と判定した場合(ステップS1−10において「NO」の場合)、管理サーバ20の制御部21は、注意喚起処理を実行する(ステップS1−11)。具体的には、制御部21の募集支援手段211は、人事部の担当者のクライアント端末25に対して、現在のスケジュールでは対応できないことを示したメッセージを出力する。更に、募集支援手段211は、クライアント端末25に対して、対応方法選択画面を出力する。この対応方法選択画面においては、面接予定人数の調整、面接リソース(面接官、面接場所)の変更を選択するためのアイコンが出力される。
次に、管理サーバ20の制御部21は、面接予定人数の調整により対応するかどうかについての判定処理を実行する(ステップS1−12)。具体的には、制御部21の募集支援手段211は、クライアント端末25から、対応方法選択画面において選択されたアイコン情報を取得する。
ここで、面接予定人数の調整のアイコンが選択されて、面接予定人数の調整と判定した場合(ステップS1−12において「YES」の場合)、管理サーバ20の制御部21は、ステップS1−6の処理から繰り返す。この場合には、クライアント端末25に出力された面接予定人数確認画面において、面接予定人数を変更する。
一方、面接リソースの変更のアイコンが選択されて、面接予定人数の調整でないと判定した場合(ステップS1−12において「NO」の場合)、管理サーバ20の制御部21は、ステップS1−7の処理から繰り返す。この場合には、クライアント端末25に出力されたリソース確認画面において、面接官や面接場所を変更する。
一方、面接可能人数が面接予定人数以上であり、対応可能と判定した場合(ステップS1−10において「YES」の場合)、管理サーバ20の制御部21は、スケジュール仮登録処理を実行する(ステップS1−13)。具体的には、制御部21の募集支援手段211は、日時、会場を記録した時間割管理レコード230gを生成し、時間割記憶部23Gに登録する。更に、募集支援手段211は、リソース管理サーバ30にアクセスする。そして、募集支援手段211は、リソースとして選択された面接官及び面接場所のスケジュールを特定し、リソース管理サーバ30に面接スケジュールを仮登録する。
次に、管理サーバ20の制御部21は、面接官への連絡処理を実行する(ステップS1−14)。具体的には、制御部21の募集支援手段211は、面接スケジュールを仮登録した面接官の連絡先をリソース管理サーバ30から取得する。そして、募集支援手段211は、この連絡先に対して、面接スケジュールを仮登録したことを通知する。
(説明会支援処理)
次に、図9を用いて、説明会支援処理について説明する。ここでは、説明会参加者に対してタブレット端末を貸与する。このタブレット端末と管理サーバ20とは、無線LAN等のネットワークを介して接続可能となっている。
まず、管理サーバ20の制御部21は、説明会資料の配信処理を実行する(ステップS2−1)。具体的には、制御部21の説明会支援手段212は、募集管理情報記憶部23Aの募集管理データ230aに記録された配布資料情報によって特定される説明会資料を取得する。そして、説明会支援手段212は、この説明会資料を、無線LANを介して接続されたタブレット端末に対して送信する。更に、説明会支援手段212は、募集管理データ230aに記録された募集内容、アンケート内容についてもタブレット端末に対して送信する。
この場合、タブレット端末は、説明会資料の出力処理を実行する(ステップS2−2)。具体的には、タブレット端末は、説明画面をディスプレイに出力する。この説明画面には、管理サーバ20から取得した説明会資料、募集内容、アンケート内容(アンケート項目)を含める。説明会参加者は、この説明会資料、募集内容を参照しながら説明を受ける。
そして、タブレット端末は、アンケート入力処理を実行する(ステップS2−3)。具体的には、タブレット端末は、説明画面のアンケート項目について、説明会参加者によって入力されたアンケート回答を仮記憶する。
そして、ディスプレイに表示された説明画面において完了入力が行なわれた場合、タブレット端末は、アンケート返送処理を実行する(ステップS2−4)。具体的には、タブレット端末は、アンケート項目に対して入力された回答を含めたアンケート回答を管理サーバ20に送信する。このアンケート回答においては、アンケートに含まれる項目毎に回答内容が記録されている。
次に、管理サーバ20の制御部21は、アンケート登録処理を実行する(ステップS2−5)。具体的には、制御部21の説明会支援手段212は、説明会参加者が利用したタブレット端末から、アンケート回答を受信する。そして、説明会支援手段212は、参加者コードを付与したアンケート結果管理レコード230cを生成し、アンケート結果記憶部23Cに登録する。
(エントリー処理)
次に、図9を用いて、この企業への就職希望者(応募者)についてのエントリー処理について説明する。
ここでは、応募者端末10を用いて、エントリー処理を実行する(ステップS3−1)。具体的には、応募者端末10を用いて、管理サーバ20にアクセスする。この場合、管理サーバ20の制御部21の応募受付手段213は、エントリー画面を応募者端末10のディスプレイに出力する。このエントリー画面には、応募者情報(氏名や住所)の他、募集管理情報記憶部23Aに記録されている書類選考項目(エントリー項目)の入力欄が設けられている。そして、応募者は、エントリー画面の書類選考項目について必要事項を入力して、完了入力を行なう。この場合、応募者端末10は、エントリー要求を送信する。このエントリー要求には、エントリー画面において入力された応募者情報や、書類選考項目に対応したエントリー情報を含める。
エントリー要求を受信した管理サーバ20の制御部21は、エントリー受付処理を実行する(ステップS3−2)。具体的には、制御部21の募集支援手段211は、エントリー要求に含まれる応募者情報やエントリー情報を含めた応募者管理レコード230dを応募者記憶部23Dに登録する。この処理の詳細については、図10を用いて後述する。
次に、管理サーバ20の制御部21は、書類選考処理を実行する(ステップS3−3)。ここでは、人事部の担当者は、クライアント端末25を用いて、管理サーバ20にアクセスする。そして、メニュー画面において、書類選考実行アイコンを選択する。この場合、制御部21の書類選考支援手段214は、応募者記憶部23Dに記録された応募者管理レコード230dに基づいて書類選考支援処理を実行する。この処理の詳細については、図11を用いて後述する。
次に、管理サーバ20の制御部21は、書類選考結果の通知処理を実行する(ステップS3−4)。具体的には、制御部21の書類選考支援手段214は、書類選考結果を応募者端末10に対して送信する。この書類選考結果には、書類選考における合格通知と不合格通知とがある。この書類選考合格通知を取得した応募者は、応募書類を提出するとともに、面接を受けることになる。このため、書類選考合格通知には、応募書類作成に利用する応募支援ツール700を取得するための情報(スクリプト)を含めておく。
次に、応募者端末10は、応募に必要な情報の取得処理を実行する(ステップS3−5)。具体的には、応募者は、応募者端末10を用いて、支援サーバ70にアクセスする。そして、支援サーバ70において管理されている応募支援ツール700を取得する。次に、応募者端末10に格納された応募支援ツールを起動し、応募書類の作成に必要な設定情報を、応募先企業の管理サーバ20から取得する。
そして、応募者端末10は、応募書類の作成処理を実行する(ステップS3−6)。具体的には、応募先企業の管理サーバ20から取得した設定情報が設定された応募支援ツール700を用いて、応募書類の必要事項を入力する。この処理の詳細については、図12を用いて後述する。
次に、応募者端末10は、応募書類の送信処理を実行する(ステップS3−7)。具体的には、応募支援ツール700において完了入力が行なわれた場合、応募者端末10は、応募書類ファイルを管理サーバ20に送信する。この応募書類ファイルには、応募支援ツール700において入力された各種情報を含める。この場合、応募者端末10は、応募支援ツール700を用いて設定された応募者の面接希望日に関する情報を含める。
次に、管理サーバ20の制御部21は、応募書類の登録処理を実行する(ステップS3−8)。具体的には、制御部21の募集支援手段211は、応募者端末10から取得した応募書類データに対して、応募者コードを特定する。そして、募集支援手段211は、応募者コードに関連付けて応募書類を、応募書類記憶部23Eに登録する。更に、募集支援手段211は、面接希望日を応募者管理レコード230dに記録する。
(エントリー受付処理)
次に、図10を用いて、エントリー受付処理について説明する。
ここでは、管理サーバ20の制御部21は、エントリー受信処理を実行する(ステップS4−1)。具体的には、制御部21の応募受付手段213は、応募者端末10からのエントリー要求を受信する。
次に、管理サーバ20の制御部21は、エントリーを受付可能かどうかについての判定処理を実行する(ステップS4−2)。具体的には、制御部21の応募受付手段213は、システムタイマを用いて、エントリー要求の受信日を特定する。そして、応募受付手段213は、受信日とスケジュール記憶部23Bに記録されたエントリー受付期間とを比較する。ここで、受信日がエントリー受付期間内であれば、受付可能と判定する。
エントリー要求の受信日がエントリー受付期間から外れており、受付不可と判定した場合(ステップS4−2において「NO」の場合)、管理サーバ20の制御部21は、拒否処理を実行する(ステップS4−3)。具体的には、制御部21の応募受付手段213は、エントリー要求を送信した応募者端末10に対して、正しいエントリー受付期間を案内するメッセージを返信して、エントリー受付処理を終了する。
一方、エントリー要求の受信日がエントリー受付期間内であり、受付可能と判定した場合(ステップS4−2において「YES」の場合)、管理サーバ20の制御部21は、照合処理を実行する(ステップS4−4)。具体的には、制御部21の応募受付手段213は、応募者記憶部23Dにおいて、過去の応募時期の応募者管理レコード230dに含まれる氏名や応募者属性と、今回のエントリー者の氏名や応募者属性とを比較することにより、再応募者の照合を行なう。具体的には、応募受付手段213は、氏名や応募者属性が一致又は、応募者属性の一致度が高く、共通性がある応募者管理レコード230dを検索する。
次に、管理サーバ20の制御部21は、再応募かどうかについての判定処理を実行する(ステップS4−5)。具体的には、制御部21の応募受付手段213は、応募者記憶部23Dにおいて、氏名や応募者属性が一致又は共通性が高い応募者管理レコード230dを抽出できた場合には、再応募と判定する。
再応募と判定した場合(ステップS4−5において「YES」の場合)、管理サーバ20の制御部21は、前回の応募時期の特定処理を実行する(ステップS4−6)。具体的には、制御部21の応募受付手段213は、応募者記憶部23Dから抽出した応募者管理レコード230dにおいて、前回の応募時期を特定する。
更に、管理サーバ20の制御部21は、前回の不採用理由の特定処理を実行する(ステップS4−7)。具体的には、制御部21の応募受付手段213は、この応募者管理レコード230dの評価結果データ領域において、前回の応募における不採用理由を特定する。
次に、管理サーバ20の制御部21は、エントリーは受付不可かどうかについての判定処理を実行する(ステップS4−8)。具体的には、制御部21の応募受付手段213は、前回の応募時期、前回の不採用理由と、再応募を許可しない判定基準とを比較する。この判定基準に該当していない場合には、受付可能と判定する。
判定基準に該当しており、エントリーは受付不可と判定した場合(ステップS4−8において「YES」の場合)、管理サーバ20の制御部21は、注意喚起処理を実行する(ステップS4−9)。具体的には、制御部21の応募受付手段213は、人事部担当者のクライアント端末25に対して、アラームを通知する。担当者は、応募者情報やエントリー情報を確認して、この応募者のエントリーの受付可否を決定する。そして、応募者に対して、必要に応じて、再応募を受け付けられないことを通知する。
一方、再応募でないと判定した場合や再応募の受付可能と判定した場合(ステップS4−5、S4−8において「NO」の場合)、管理サーバ20の制御部21は、エントリー登録処理を実行する(ステップS4−10)。具体的には、制御部21の応募受付手段213は、このエントリーの応募者に対して応募者コードを付与する。そして、応募受付手段213は、募集時期、エントリー日、応募者コード、応募者の属性情報や応募内容(エントリー情報)を記録した応募者管理レコード230dを生成し、応募者記憶部23Dに記録する。そして、応募受付手段213は、この企業における応募者コードを応募者端末10に返信する。この場合、応募者端末10は、応募先企業の設定情報に関連付けて応募者コードを記録する。
(書類選考支援処理)
次に、図11を用いて、書類選考支援処理を説明する。ここでは、エントリー登録された応募者の応募内容(エントリー情報)に基づいて、面接対象者を絞り込む処理を行なう。
この処理においては、応募者記憶部23Dに記録されている応募者管理レコード230dを用いて、今回の応募者を順次、特定して以下の処理を繰り返す。
まず、管理サーバ20の制御部21は、評価項目毎に重み付け処理を実行する(ステップS5−1)。具体的には、制御部21の書類選考支援手段214は、募集管理情報記憶部23Aに記録されている書類選考項目情報を用いて、応募者の応募内容(エントリー情報)に対して重み付け値を特定する。
次に、管理サーバ20の制御部21は、総合点の算出処理を実行する(ステップS5−2)。具体的には、制御部21の書類選考支援手段214は、この応募者についての重み付け値を合計して総合点を算出する。そして、書類選考支援手段214は、算出した総合点数を、応募者管理レコード230dの評価結果データ領域に記録する。以上の処理を、今回の応募者について繰り返す。
次に、管理サーバ20の制御部21は、並び替え処理を実行する(ステップS5−3)。具体的には、制御部21の書類選考支援手段214は、応募者管理レコード230dの評価結果データ領域に記録された総合点を用いて、高い順番に今回の応募者を並べた応募者一覧リストを作成する。
次に、管理サーバ20の制御部21は、グループ分け処理を実行する(ステップS5−4)。具体的には、制御部21の書類選考支援手段214は、募集管理情報記憶部23Aに記録されている面接予定人数を取得し、総合点が高い順番に、面接人数分の応募者を特定する。そして、書類選考支援手段214は、応募者一覧リストにおいて、特定した応募者を、書類選考の合格者グループとして、その他の応募者を不合格者グループとする。
次に、管理サーバ20の制御部21は、グループ分けの修正処理を実行する(ステップS5−5)。具体的には、制御部21の書類選考支援手段214は、応募者一覧リストを、人事部担当者のクライアント端末25に出力する。この場合、人事部担当者は、応募者一覧リストにおいて、グループ分けを確認する。そして、担当者は、必要に応じて応募者が属するグループを移動させて、グループ分けを修正する。
次に、管理サーバ20の制御部21は、評価の調整処理を実行する(ステップS5−6)。具体的には、制御部21の書類選考支援手段214は、修正された応募者が合格者グループに含まれるように、募集管理情報記憶部23Aに記録されている書類選考項目情報の重み付け値を修正する。ここでは、書類選考支援手段214は、応募者の応募内容(エントリー情報)において、合格者グループに属する応募者の総合点が、不合格者グループに属する応募者の総合点より高くなるように、書類選考項目情報の重み付け値を修正する。
(応募支援処理)
次に、図12を用いて、書類選考の合格者が応募を行なう場合の応募支援処理について説明する。この処理は応募者端末10において実行される。
まず、応募者端末10は、書類選考結果の取得処理を実行する(ステップS6−1)。ここでは、応募者端末10は、管理サーバ20から、書類選考結果において合格通知を取得する。この合格通知には、応募支援ツール700のインストールを確認するためのスクリプトが埋め込まれている。
次に、応募者端末10は、応募支援ツール700がインストールされているかどうかについての判定処理を実行する(ステップS6−2)。具体的には、応募者端末10は、このスクリプトにより、応募支援ツール700がインストールされているかどうかを確認する。そして、応募者端末10内に応募支援ツール700を検出した場合には、既にインストールされていることになる。この場合(ステップS6−2において「YES」の場合)には、以下の応募支援ツールのダウンロード処理(ステップS6−3)をスキップする。
一方、応募支援ツール700を検出することができず、応募支援ツール700がインストールされていないと判定した場合(ステップS6−2において「NO」の場合)、応募者端末10は、応募支援ツールのダウンロード処理を実行する(ステップS6−3)。具体的には、応募者端末10は、応募支援ツール700のダウンロードの確認画面をディスプレイに出力する。そして、この確認画面において、ダウンロード指示が入力された場合、応募者端末10は、支援サーバ70にアクセスし、応募支援ツール要求を送信する。そして、応募者端末10は、支援サーバ70から、応募支援ツール700を取得する。
次に、応募者端末10は、応募支援ツールの起動処理を実行する(ステップS6−4)。具体的には、応募者端末10において、インストールされた応募支援ツール700を起動する。この応募支援ツール700が起動された応募者端末10の制御部11は、応募支援手段として機能する。
次に、応募者端末10は、企業情報の取得処理を実行する(ステップS6−5)。具体的には、制御部11の応募支援手段は、支援サーバ70にアクセスし、応募支援ツール700を利用可能な企業情報を取得する。
次に、応募者端末10は、応募先情報の表示処理を実行する(ステップS6−6)。具体的には、応募者端末10の応募支援手段は、支援サーバ70から取得した企業情報をディスプレイに出力する。この企業情報には、現在の企業状態や応募先として選択するための企業アイコンが含まれる。
次に、応募者端末10は、企業情報を用いて応募先の選択処理を実行する(ステップS6−7)。ここでは、応募者は、企業情報を確認して応募先を決定する。この場合、複数の企業を応募先として選択することも可能である。そして、応募者端末10の応募支援手段は、選択された企業アイコンに基づいて、応募先企業を特定する。
次に、応募者端末10は、応募先の設定情報の取得処理を実行する(ステップS6−8)。具体的には、応募者端末10の応募支援手段は、選択された応募先企業の管理サーバ20にアクセスする。この場合、管理サーバ20は、設定情報として、募集管理情報記憶部23Aに記録されている応募書類項目情報や、スケジュール記憶部23Bに記録されている面接実施期間情報を応募者端末10に送信する。そして、応募者端末10は、各管理サーバ20から、応募のために必要な設定情報を取得する。
次に、応募者端末10は、応募書類における必要項目の特定処理を実行する(ステップS6−9)。応募者端末10の応募支援手段は、各企業の管理サーバ20から取得した設定情報に基づいて、応募書類に記載しなければならない応募書類項目(必要項目)を特定する。この場合、応募者端末10は、複数の企業において共通している項目については、1回の入力で済むように1つの項目に集約しておく。そして、この集約された項目について内容が入力された場合には、各企業の応募時に、この項目内容を再利用する。
次に、応募者端末10は、必要項目の入力処理を実行する(ステップS6−10)。具体的には、応募者端末10の応募支援手段は、特定した必要項目の入力欄を設けた入力画面をディスプレイに出力する。更に、この入力画面には、この企業の面接スケジュール期間において、応募者が希望する希望日の入力欄が設けられている。そして、応募支援手段は、応募者によって入力された各必要項目の内容や候補日を仮記憶する。
次に、応募者端末10は、写真の選択処理を実行する(ステップS6−11)。具体的には、応募者端末10の応募支援手段は、応募書類に証明写真が必要な場合には、証明写真の選択を促すメッセージを出力する。この場合、入力画面において、応募者端末10内で証明写真の撮影画像が保存されている場所を指定することにより、応募書類に用いる写真を選択する。この撮影画像には、例えば、Exif(exchangeable image file format)データ等により撮影日時に関する情報が埋め込まれているものを利用することができるが、フォーマットはこれに限定されるものではない。また、カメラ等の撮影手段を備えた応募者端末10を用いる場合には、この撮影手段を用いて撮影された画像を用いることも可能である。
次に、応募者端末10は、写真の有効期限チェック処理を実行する(ステップS6−12)。具体的には、応募者端末10の応募支援手段は、入力画面において指定された撮影画像に記録されている撮影日時情報を取得する。次に、応募支援手段は、撮影日時に対して利用可能期間(例えば3ヶ月)を加算して利用可能期限を算出する。そして、応募支援手段は、システムタイムから現在日付を取得し、利用可能期限と比較することにより、有効期限チェックを行なう。
次に、応募者端末10は、利用可能かどうかについての判定処理を実行する(ステップS6−13)。具体的には、応募者端末10の応募支援手段は、現在日付が利用可能期限を経過していない場合には、この撮影画像を利用可能と判定する。
ここで、現在日付が利用可能期限を経過しており、この撮影画像を利用できないと判定した場合(ステップS6−13において「NO」の場合)、応募者端末10は、撮影画像が利用不可であることを示すメッセージを出力し、ステップS6−11の処理からやり直す。
一方、現在日付が利用可能期限を経過しておらず、この撮影画像を利用可能と判定した場合(ステップS6−13において「YES」の場合)、応募者端末10は、応募書類の送信処理を実行する(ステップS6−14)。具体的には、応募者端末10の応募支援手段は、応募先企業の設定情報に基づいて、企業毎に必要項目を特定し、必要項目に対応した入力情報、撮影画像、面接希望日を含めた応募書類ファイルを生成する。そして、応募支援手段は、作成した応募書類ファイルを管理サーバ20に送信する。
次に、応募者端末10は、送信履歴の蓄積処理を実行する(ステップS6−15)。具体的には、応募者端末10の応募支援手段は、送信した応募書類ファイルを、応募者端末10内のデータ記憶部に記録する。この場合、応募書類ファイルに対して、送信先及び送信日を含めたファイル名を付与する。
(面接時間割作成支援処理)
次に、図13を用いて、面接前に行なわれる面接時間割作成支援処理を説明する。
ここでは、応募者記憶部23Dに記録されている応募者管理レコード230dにおいて、書類選考の合格者である応募者を順次、特定して以下の処理を繰り返す。
まず、管理サーバ20の制御部21は、面接候補日の特定処理を実行する(ステップS7−1)。具体的には、制御部21の面接時間割管理手段215は、面接候補日として、応募者管理レコード230dに記録されている面接希望日を特定する。
次に、管理サーバ20の制御部21は、応募者の属性の特定処理を実行する(ステップS7−2)。具体的には、制御部21の面接時間割管理手段215は、応募者記憶部23Dから応募者の属性情報を取得する。ここでは、属性情報として、例えば、希望職種や専攻を特定する。
次に、管理サーバ20の制御部21は、応募者属性に応じて面接官の特定処理を実行する(ステップS7−3)。具体的には、制御部21の面接時間割管理手段215は、募集管理情報記憶部23Aに記録されている面接管理情報を用いて、応募者属性情報に対応するすべての面接官を特定する。
次に、管理サーバ20の制御部21は、面接官スケジュールの取得処理を実行する(ステップS7−4)。具体的には、制御部21の面接時間割管理手段215は、特定した面接官の中で、任意の面接官を面接官候補として特定する。そして、面接時間割管理手段215は、リソース管理サーバ30にアクセスし、面接官候補の面接スケジュールが仮登録されている日付を、面接官スケジュールとして取得する。
次に、管理サーバ20の制御部21は、面接候補日と面接官スケジュールとの照合処理を実行する(ステップS7−5)。具体的には、制御部21の面接時間割管理手段215は、応募者が面接を希望する面接候補日と、面接官スケジュールとを比較する。
次に、管理サーバ20の制御部21は、設定可能かどうかについての判定処理を実行する(ステップS7−6)。具体的には、面接候補日と面接官スケジュールとが共通する日付がある場合には、制御部21の面接時間割管理手段215は設定可能と判定する。
ここで、面接候補日と面接官スケジュールとが共通する日付がなく、設定不可と判定した場合(ステップS7−6において「NO」の場合)、管理サーバ20の制御部21は、面接官の変更処理を実行する(ステップS7−7)。具体的には、制御部21の面接時間割管理手段215は、ステップS7−3の処理からやり直す。
一方、面接候補日と面接官スケジュールとが共通する日付があり、設定可能と判定した場合(ステップS7−6において「YES」の場合)、管理サーバ20の制御部21は、面接時間割の決定処理を実行する(ステップS7−8)。具体的には、制御部21の面接時間割管理手段215は、共通する日付の中で、応募者コードが記録されていない日時の時間割管理レコード230gを特定する。そして、面接時間割管理手段215は、この時間割管理レコード230gに応募者コード、面接官コードを記録する。更に、面接時間割管理手段215は、リソース管理サーバ30において、面接官の面接スケジュールを本登録に変更する。
次に、管理サーバ20の制御部21は、応募者の連絡先の特定処理を実行する(ステップS7−9)。具体的には、制御部21の面接時間割管理手段215は、応募者の連絡先を応募者記憶部23Dに記録されている応募者管理レコード230dにおいて特定する。
次に、管理サーバ20の制御部21は、日程連絡の送信処理を実行する(ステップS7−10)。具体的には、制御部21の面接時間割管理手段215は、特定した応募者の連絡先に対して、決定した日程(面接スケジュール)を含めた通知(電子メール)を生成する。この場合、この電子メールにおいては開封連絡の送信設定を行なっておく。更に、この電子メールには、確認期限までに開封連絡の送信を依頼するメッセージを含めておく。そして、面接時間割管理手段215は、この電子メールを、応募者のアドレスに送信する。
以上の処理を、すべての応募者について繰り返す。
(面接日程連絡確認処理)
次に、図14を用いて、面接日程連絡確認処理を説明する。ここでは、確認期限が到来した場合に、日程連絡を行なった応募者の状況を確認する。
まず、管理サーバ20の制御部21は、開封通知の取得処理を実行する(ステップS8−1)。具体的には、制御部21の面接時間割管理手段215は、日程通知を受信した応募者端末10によって送信された開封通知を受信する。
次に、管理サーバ20の制御部21は、応募者の特定処理を実行する(ステップS8−2)。具体的には、制御部21の面接時間割管理手段215は、開封通知の送信者のメールアドレスを特定する。そして、面接時間割管理手段215は、応募者記憶部23Dにおいて、このメールアドレスが記録された応募者管理レコード230dを特定する。
次に、管理サーバ20の制御部21は、面接時間割の確定処理を実行する(ステップS8−3)。具体的には、制御部21の面接時間割管理手段215は、この応募者コードが記録された時間割管理レコード230gを特定し、確認状況データ領域に確定フラグを記録する。
次に、管理サーバ20の制御部21は、開封通知を受信していない応募者の特定処理を実行する(ステップS8−4)。具体的には、制御部21の面接時間割管理手段215は、確認状況データ領域に確定フラグが記録されていない時間割管理レコード230gを特定する。
次に、管理サーバ20の制御部21は、管理サーバ20の制御部21は、注意喚起処理を実行する(ステップS8−5)。具体的には、制御部21の面接時間割管理手段215は、特定した時間割管理レコード230gの応募者コードが記録された応募者管理レコード230dにおいて応募者の連絡先を特定する。そして、面接時間割管理手段215は、この連絡先に対して、応募者への督促として、再度、面接スケジュール、注意喚起を含めた電子メールを送信する。この場合も、この電子メールには開封連絡の送信設定を行なっておく。更に、面接時間割管理手段215は、人事部担当者が用いるクライアント端末25に対して、面接スケジュールの確認ができていない応募者がいることを示した注意喚起を出力する。そして、人事部担当者からの指示に基づいて、面接時間割管理手段215は、この時間割管理レコード230gにおいて、応募者コードを削除する。
(成績証明書についての依頼処理)
次に、図15を用いて、成績証明書についての依頼処理を説明する。応募者を通じて所属機関(例えば、大学)に成績証明書を依頼する場合を想定する。
ここでは、まず、応募者端末10は、応募処理を実行する(ステップS9−1)。ここでは、前述したように、応募支援ツール700を用いて、応募書類ファイルを管理サーバ20に送信する。
そして、管理サーバ20の制御部21は、応募の受付処理を実行する(ステップS9−2)。具体的には、制御部21の面接資料管理手段216は、応募者コードを付与して、応募書類管理データ230eを生成し、応募書類記憶部23Eに記録する。
次に、管理サーバ20の制御部21は、成績証明書の提出依頼処理を実行する(ステップS9−3)。具体的には、制御部21の面接資料管理手段216は、応募者端末10に対して、成績証明書の提出依頼を送信する。
次に、応募者端末10は、成績証明書の作成依頼処理を実行する(ステップS9−4)。所属機関に対して、成績証明書の送信を依頼する場合には、応募者端末10にインストールされた応募支援ツール700を起動する。そして、メニュー画面において、成績証明書提出依頼アイコンを選択する。この場合、応募者端末10は、所属機関端末40に対して成績証明書依頼データを提出することを示した指示をディスプレイに出力する。この成績証明書依頼データは、所定の記録媒体や電子メール等を介して、所属機関端末40に提供される。この成績証明書依頼データには、成績証明書を各企業に送信する場合に用いる送信支援ツール701を取得するためのスクリプトが埋め込まれている。更に、成績証明書依頼データには、応募者端末10において応募を行なった応募先企業の設定情報及び応募者コードが含まれる。この設定情報においては、成績証明書として必要項目及び成績証明書の送信先情報は含まれている。
(成績証明書についての期限管理処理)
次に、図15を用いて、成績証明書についての期限管理処理を説明する。
成績証明書の提出依頼を行なった管理サーバ20の制御部21は、提出期限管理処理を実行する(ステップS10−1)。具体的には、制御部21の面接資料管理手段216は、スケジュール記憶部23Bから面接開始日(面接実施期間の初日)を取得する。次に、面接資料管理手段216は、面接開始日に対して所定日数を差し引いて提出状況確認日を算出する。そして、面接資料管理手段216は、提出状況確認日まで待機する。
そして、提出状況確認日が到来した場合には、管理サーバ20の制御部21は、提出遅れの検索処理を実行する(ステップS10−2)。具体的には、制御部21の面接資料管理手段216は、成績証明書が提出されていない応募者を検索する。
ここで、成績証明書が提出されていない応募者を検出した場合、管理サーバ20の制御部21は、応募者端末に督促処理を実行する(ステップS10−3)。具体的には、制御部21の面接資料管理手段216は、応募者記憶部23Dから、この応募者の連絡先を抽出する。そして、面接資料管理手段216は、この連絡先に対して、面接資料が提出されていないことを示す督促メッセージを送信する。なお、提出遅れがないと判定した場合には、管理サーバ20の制御部21は、応募者端末に督促処理(ステップS10−3)をスキップする。
(成績証明書についての提出支援処理)
次に、図15を用いて、成績証明書についての提出支援処理を説明する。この処理は、成績証明書依頼データを取得した所属機関端末40において実行される。
ここでは、所属機関端末40において、この成績証明書依頼データの取得処理を実行する(ステップS11−1)。具体的には、所属機関端末40において、応募者端末10から取得した成績証明書依頼データに含まれるスクリプトを選択して、実行入力を行なう。
この場合、所属機関端末40は、電子データの提出かどうかについての判定処理を実行する(ステップS11−2)。具体的には、所属機関端末40の制御部41は、ディスプレイに、成績証明書の提出方法の選択画面を出力する。この選択画面においては、電子データによる提出又は紙媒体による提出のいずれかを選択することができる。このため、この選択画面には、電子データ提出アイコン及び紙媒体提出アイコンが表示される。
ここで、紙媒体提出アイコンが選択されることにより、電子データの提出でないと判定した場合(ステップS11−2において「NO」の場合)、所属機関端末40は、紙媒体の提出依頼処理を実行する。具体的には、所属機関端末40の制御部41は、ディスプレイに、紙媒体による成績証明書の提出を依頼するメッセージを出力する。
一方、電子データ提出アイコンが選択されることにより、電子データの提出と判定した場合(ステップS11−2において「YES」の場合)、所属機関端末40は、所属機関端末40内に送信支援ツール701があるかどうかについての判定処理を実行する(ステップS11−4)。具体的には、所属機関端末40の制御部41は、所属機関端末40内に送信支援ツール701が格納されているかどうかを確認する。例えば、他の応募者についての成績証明書の作成を終了している場合には、既に送信支援ツール701が所属機関端末40にインストールされている。
ここで、所属機関端末40内に送信支援ツール701を検出できない場合(ステップS11−4において「NO」の場合)、所属機関端末40の制御部41は、送信支援ツール701のダウンロード処理を実行する(ステップS11−5)。具体的には、所属機関端末40の成績証明書依頼データに含まれるスクリプトは、支援サーバ70にアクセスする。そして、所属機関端末40は、支援サーバ70から送信支援ツール701をダウンロードする。
一方、所属機関端末40内に送信支援ツール701を検出した場合(ステップS11−4において「YES」の場合)、所属機関端末40の制御部41は、送信支援ツール701のダウンロード処理(ステップS11−5)をスキップする。
そして、所属機関端末40において、送信支援ツール701を起動する。この場合、所属機関端末40は、提出先の特定処理を実行する(ステップS11−6)。具体的には、所属機関端末40の制御部41は、応募者端末10から取得した成績証明書の送信先情報を取得する。
次に、所属機関端末40は、成績証明書の作成処理を実行する(ステップS11−7)。具体的には、所属機関端末40の制御部41は、所属機関端末40において、所属機関コードに関連付けられて作成された成績証明書情報(受講科目、成績等)に対して、応募者コードを設定した成績証明書ファイルを作成する。
次に、所属機関端末40は、成績証明書の送信処理を実行する(ステップS11−8)。具体的には、所属機関端末40の送信支援ツール701は、応募者端末10から取得した送信先情報を用いて、各企業の管理サーバ20に成績証明書ファイルを送信する。
そして、管理サーバ20の制御部21は、成績証明書の登録処理を実行する(ステップS11−9)。具体的には、制御部21の面接資料管理手段216は、所属機関端末40から取得した成績証明書ファイルを、応募者コードに関連付けて成績証明書記憶部23Fに登録する。
なお、企業において、所属機関から紙媒体による成績証明書を取得した場合には、この成績証明書のスキャンデータ(成績証明書ファイル)を生成する。そして、制御部21の募集支援手段211が、このスキャンデータを取得した場合には、応募者コードを付与した成績証明書管理データ230fを生成し、成績証明書記憶部23Fに記録する。
そして、面接資料管理手段216は、成績証明書ファイルを成績証明書記憶部23Fに登録した場合、応募者コードが記録された応募者管理レコード230dを用いて、応募者の連絡先を特定する。そして、面接資料管理手段216は、この連絡先の応募者端末10に対して、成績証明書が登録されたことを示すメッセージを含めた電子メールを送信する。
(状況管理処理)
次に、図16(a)を用いて、状況管理処理を説明する。この処理は、面接時に面接官端末50において実行される。面接官が面接官端末50を利用する場合、ログイン画面において面接官コードを入力する。この場合、面接官端末50の制御部51は、入力された面接官コードを記憶する。
まず、面接官端末50の制御部51は、面接予定画面の出力処理を実行する(ステップS12−1)。具体的には、制御部51の状況管理手段511は、システムタイマから現在月日及び時刻を取得する。次に、状況管理手段511は、時間割記憶部52Bにおいて、現在月日が予定時刻データ領域に設定されている当日の時間割管理レコード520bを特定する。更に、状況管理手段511は、面接官端末50を利用している面接官の面接官コードが一致する時間割管理レコード520bに記録されている応募者コード、開始時刻、終了時刻を取得する。そして、状況管理手段511は、タッチパネルディスプレイ50aに面接予定一覧画面を出力する。この面接予定一覧画面には、各時間割管理レコード520bから取得した応募者コード、開始時刻、終了時刻に関する時間割情報を一覧表示させる。なお、この場合、システムタイマから取得した現在時刻に基づいて、面接予定一覧画面に含まれる時間割の強調表示を行なうようにしてもよい。例えば、現在時刻が含まれる開始時刻〜終了時刻の時間割、終了時刻が現在時刻より前の時間割、開始時刻が現在時刻より後の時間割について、各時間割の表示色や表示方法を変更することも可能である。
次に、面接官端末50の制御部51は、面接状況の記録処理を実行する(ステップS12−2)。具体的には、面接予定一覧画面において、面接状況を入力する時間割が選択された場合、制御部51の状況管理手段511は、この時間割の時間割管理レコード520bを特定する。そして、状況管理手段511は、タッチパネルディスプレイ50aに面接状況入力画面を出力する。この面接状況入力画面には、面接状況を入力するための各種面接状況入力アイコンを含める。この面接状況入力アイコンには、例えば、面接の開始時に選択する開始アイコンや、終了時に選択する終了アイコンが含まれる。面接状況入力アイコンの選択を検知した場合、アイコンの種類に基づいて、面接状況を記録する。例えば、開始アイコンが選択された場合、状況管理手段511は、この時間割管理レコード520bの開始時刻データ領域に現在時刻を記録する。一方、終了アイコンが選択された場合、状況管理手段511は、この時間割管理レコード520bの終了時刻データ領域に現在時刻を記録する。
また、面接官端末50の制御部51は、面接開始かどうかについての判定処理を実行する(ステップS13−1)。具体的には、制御部51の時間管理手段513は、時間割記憶部52Bにおいて、開始時刻が新たに記録されたかどうかを確認する。新たに開始時刻が記録された場合には、面接開始と判定する。
ここで、面接開始と判定できない場合(ステップS13−1において「NO」の場合)、面接官端末50の制御部51は、面接開始を待機する。
面接開始と判定した場合(ステップS13−1において「YES」の場合)、面接官端末50の制御部51は、面接項目表示処理を実行する(ステップS13−2)。具体的には、制御部51の時間管理手段513は、確認項目記憶部52Aから確認項目ファイルを取得し、タッチパネルディスプレイ50aに出力する。
次に、面接官端末50の制御部51は、残り時間表示処理を実行する(ステップS13−3)。具体的には、制御部51の時間管理手段513は、時間割管理レコード520bに記録されている終了予定時刻を特定し、現在時刻から終了予定時刻までの残り時間を算出する。そして、時間管理手段513は、この残り時間を表示した面接タイマ画面をタッチパネルディスプレイ50aに出力する。
次に、面接官端末50の制御部51は、面接終了かどうかについての判定処理を実行する(ステップS13−4)。具体的には、制御部51の時間管理手段513は、時間割記憶部52Bにおいて、終了時刻が新たに記録されたかどうかを確認する。新たに終了時刻が記録された場合には、面接終了と判定する。
面接終了と判定できない場合(ステップS13−4において「NO」の場合)、面接官端末50の制御部51は、残り時間表示処理(ステップS13−3)を継続する。
面接終了と判定した場合(ステップS13−4において「YES」の場合)、面接官端末50の制御部51は、残り時間表示の終了処理を実行する(ステップS13−5)。具体的には、制御部51の時間管理手段513は、面接タイマ画面を閉じる。
(フィルタリング処理)
次に、図16(b)を用いて、フィルタリング処理を説明する。この処理は、面接官端末50において、面接資料を表示する場合に実行される。
まず、面接官端末50の制御部51は、フィルタリングが必要かどうかについての判定処理を実行する(ステップS14−1)。具体的には、制御部51の資料管理手段514は、閲覧条件記憶部52Cにおいて、個人情報についてのフィルタリング要フラグが設定されているかどうかを確認する。
フィルタリング要フラグが設定されておらず、フィルタリングは不要と判定した場合(ステップS14−1において「NO」の場合)、面接官端末50の制御部51は、フィルタリング処理を終了する。
一方、フィルタリング要フラグが設定されており、フィルタリングが必要と判定した場合(ステップS14−1において「YES」の場合)、面接官端末50の制御部51は、フィルタリング対象の特定処理を実行する(ステップS14−2)。具体的には、制御部51の資料管理手段514は、面接資料ファイルに含まれるフィルタリング対象項目を特定する。
次に、面接官端末50の制御部51は、マスキング処理を実行する(ステップS14−3)。具体的には、制御部51の資料管理手段514は、特定したフィルタリング対象項目について、面接資料に記載されている内容を、タッチパネルディスプレイ50a上で見えないようにマスクする。
(時間割の変更管理処理)
次に、図16(c)を用いて、時間割の変更管理処理を説明する。この処理は、面接の割込みやキャンセルにより、面接時間割の追加や削除の変更を行なう場合に、管理サーバ20、面接官端末50において実行される。面接開始後に面接時間割を変更する場合には、人事部担当者は、クライアント端末25を用いて、管理サーバ20にアクセスする。次に、クライアント端末25を用いて、管理サーバ20の時間割記憶部23Gから、当日の面接時間割を取得し、ディスプレイに表示させる。そして、クライアント端末25に表示された面接時間割を用いて、面接時間割の変更を依頼する面接官を特定する。更に、クライアント端末25において、面接の時間割の変更情報を入力する。ここで、面接の割込の場合には、変更情報として応募者コード、予定時刻を入力する。一方、面接のキャンセルの場合には、変更情報としてキャンセル対象の面接時間割(応募者コード、予定時刻)を入力する。この場合、管理サーバ20の制御部21の面接支援手段217は、追加や削除される面接時間割の変更情報(応募者コード、予定時刻)を仮記憶する。
この場合、制御部21の面接支援手段217は、この面接官が利用している面接官端末50に対して、面接時間割変更の依頼メッセージを含めた変更依頼を送信する。更に、この変更依頼には、面接時間割の変更情報を含める。
この場合、面接官端末50の制御部51は、時間割の変更確認処理を実行する(ステップS15−1)。具体的には、制御部51の連絡手段512が、タッチパネルディスプレイ50aに、依頼メッセージを含めた確認画面を出力する。この確認画面には、依頼を受け入れるためのOKアイコンが含まれる。OKアイコンの選択を検知した連絡手段512は、管理サーバ20に対して、許可メッセージを送信する。この場合、管理サーバ20の制御部21の面接支援手段217は、仮記憶した変更情報に基づいて、時間割記憶部23Gに記録された面接時間割を変更する。
次に、面接官端末50の制御部51は、時間割の変更処理を実行する(ステップS15−2)。具体的には、管理サーバ20の制御部21の面接支援手段217は、時間割記憶部23Gにおいて変更された面接時間割(応募者コード、予定時刻)についての変更情報を面接官端末50に供給する。この場合、制御部51の連絡手段512は、管理サーバ20から受信した面接時間割の変更情報を時間管理手段513に提供する。この場合、時間管理手段513は、面接時間割の変更情報に基づいて、時間割記憶部52Bに記録された時間割管理レコード520bを変更する。
次に、面接官端末50の制御部51は、面接資料の管理処理を実行する(ステップS15−3)。具体的には、制御部51の資料管理手段514は、面接時間割の変更情報において応募者コードを特定する。ここで、面接の割込による面接時間割の追加変更の場合には、資料管理手段514は、特定した応募者コードに関連付けられた応募書類ファイルや成績証明書ファイルを管理サーバ20から取得する。そして、資料管理手段514は、取得した応募書類ファイルや成績証明書ファイルを面接資料記憶部52Eに登録する。なお、ここで、管理サーバ20の制御部21の面接支援手段217が、面接時間割の変更情報とともに、応募書類ファイルや成績証明書ファイルを面接官端末50に供給するようにしてもよい。
一方、面接のキャンセルによる面接時間割の削除変更の場合には、資料管理手段514は、この応募者コードに関連付けられた応募書類ファイルや成績証明書ファイルを面接資料記憶部52Eから消去する。
(閲覧制御処理)
次に、図17(a)を用いて、閲覧制御処理を説明する。この処理は、面接官端末50において、面接官が面接資料の閲覧要求を入力した場合に実行される。
ここでは、面接官端末50の制御部51は、閲覧条件が設定されているかどうかについての判定処理を実行する(ステップS16−1)。具体的には、制御部51の資料出力制御手段515は、閲覧条件記憶部52Cにおいて、閲覧不可フラグが設定されているかどうかを確認する。
閲覧不可フラグが設定されており、閲覧条件が設定されている場合(ステップS16−1において「YES」の場合)、面接官端末50の制御部51は、状況の特定処理を実行する(ステップS16−2)。具体的には、制御部51の資料出力制御手段515は、時間割記憶部52Bにおいて、開始時刻が記録され、かつ終了時刻が記録されていない時間割管理レコード520bを検索する。
次に、面接官端末50の制御部51は、閲覧条件を満足しているかどうかについての判定処理を実行する(ステップS16−3)。具体的には、制御部51の資料出力制御手段515は、開始時刻が記録され、かつ終了時刻が記録されていない時間割管理レコード520bを抽出した場合には面接中と判定し、閲覧条件を満足しないと判定する。
閲覧条件を満足しないと判定した場合(ステップS16−3において「NO」の場合)、面接官端末50の制御部51は、閲覧制限処理を実行する(ステップS16−4)。具体的には、制御部51の資料出力制御手段515は、閲覧要求を拒否する。そして、ステップS16−2に戻る。
一方、閲覧条件がない場合や閲覧条件を満足していると判定した場合(ステップS16−1において「NO」、S16−3において「YES」の場合)、面接官端末50の制御部51は、閲覧許可処理を実行する(ステップS16−5)。具体的には、制御部51の資料出力制御手段515は、指定された面接資料を、タッチパネルディスプレイ50aに出力する。
そして、面接官端末50の制御部51は、すべての面接評価が終了したかどうかについての判定処理を実行する(ステップS16−6)。具体的には、制御部51の資料出力制御手段515は、すべての時間割管理レコード520bにおいて、終了時刻が記録されているかどうかを確認する。すべての時間割管理レコード520bにおいて、終了時刻が記録されている場合には、すべての面接を終了していることになる。この場合には、最後の面接者の時間割管理レコード520bから応募者コードを取得する。そして、資料出力制御手段515は、この応募者コードが記録された評価結果管理レコード520fが記録されているかどうかを確認する。そして、この評価結果管理レコード520fが記録されている場合には、すべての面接評価が終了していると判定する。
まだ、すべての応募者の面接評価が終了していないと判定した場合(ステップS16−6において「NO」の場合)、ステップS16−1の処理に戻る。
すべての応募者の面接評価が終了したと判定した場合(ステップS16−6において「YES」の場合)、面接官端末50の制御部51は、面接資料の削除処理を実行する(ステップS16−7)。具体的には、制御部51の資料管理手段514は、面接資料記憶部52Eに記録されている面接資料を削除する。
(入力制御処理)
次に、図17(b)を用いて、入力制御処理を説明する。この処理は、面接官端末50において、面接官が面接結果の入力要求を入力した場合に実行される。
ここでは、面接官端末50の制御部51は、入力条件が設定されているかどうかについての判定処理を実行する(ステップS17−1)。具体的には、制御部51の評価入力制御手段516は、入力条件記憶部52Dにおいて、入力不可フラグが設定されているかどうかを確認する。
入力不可フラグが設定されており、入力条件が設定されている場合(ステップS17−1において「YES」の場合)、面接官端末50の制御部51は、状況の特定処理を実行する(ステップS17−2)。具体的には、制御部51の評価入力制御手段516は、時間割記憶部52Bにおいて、開始時刻が記録され、かつ終了時刻が記録されていない時間割管理レコード520bを検索する。
次に、面接官端末50の制御部51は、入力条件を満足しているかどうかについての判定処理を実行する(ステップS17−3)。具体的には、制御部51の評価入力制御手段516は、開始時刻が記録され、かつ終了時刻が記録されていない時間割管理レコード520bを抽出した場合には、面接中と判定し、入力条件を満足しないと判定する。
入力条件を満足しないと判定した場合(ステップS17−3において「NO」の場合)、面接官端末50の制御部51は、入力制限処理を実行する(ステップS17−4)。具体的には、制御部51の評価入力制御手段516は、入力要求を拒否する。そして、ステップS17−2に戻る。
一方、入力条件がない場合や入力条件を満足していると判定した場合(ステップS17−1において「NO」、S17−3において「YES」の場合)、面接官端末50の制御部51は、入力許可処理を実行する(ステップS17−5)。具体的には、制御部51の評価入力制御手段516は、タッチパネルディスプレイ50aに、後述する評価画面を出力する。
そして、面接官端末50の制御部51は、すべての面接評価が終了したかどうかについての判定処理を実行する(ステップS17−6)。具体的には、制御部51の評価入力制御手段516は、すべての時間割管理レコード520bにおいて、終了時刻が記録されているかどうかを確認する。すべての時間割管理レコード520bにおいて、終了時刻が記録されている場合には、すべての面接を終了していることになる。この場合には、最後の面接者の時間割管理レコード520bから応募者コードを取得する。そして、資料出力制御手段515は、この応募者コードが記録された評価結果管理レコード520fが記録されているかどうかを確認する。そして、この評価結果管理レコード520fが記録されている場合には、すべての面接評価が終了していると判定する。
まだ、すべての応募者の面接評価が終了していないと判定した場合(ステップS17−6において「NO」の場合)、ステップS17−1に戻る。
すべての応募者の面接評価が終了したと判定した場合(ステップS17−6において「YES」の場合)、面接官端末50の制御部51は、評価結果のアップロード処理を実行する(ステップS17−7)。具体的には、制御部51の評価入力制御手段516は、評価結果記憶部52Fに記録されている評価結果管理レコード520fを含めた評価データを管理サーバ20に送信する。
この場合、管理サーバ20の制御部21の評価支援手段218は、この面接官端末50の端末コードに対応する面接官コードを特定する。次に、評価支援手段218は、面接官コード、面接官端末50から取得した評価データを記録した面接結果管理レコード230hを応募者毎に生成し、面接結果記憶部23Hに記録する。
(面接評価支援処理)
次に、図18(a)を用いて、面接評価支援処理を説明する。この処理は、面接の評価結果を入力する場合に実行される。ここでは、応募者を個別に面接する個人面接を行ない、各応募者の評価結果を比較することにより、応募者の評価のばらつきを抑制する。
ここでは、まず、面接官端末50の制御部51は、各評価項目の内容の表示処理を実行する(ステップS18−1)。具体的には、制御部51の評価管理手段517は、確認項目記憶部52Aから、面接において評価すべき評価項目を取得する。そして、評価管理手段517は、タッチパネルディスプレイ50aに評価項目を出力する。
次に、面接官端末50の制御部51は、面接済み応募者の評価値の表示処理を実行する(ステップS18−2)。具体的には、制御部51の評価管理手段517は、評価結果記憶部52Fから、既に面接評価を終了した応募者についての評価結果を取得する。更に、評価管理手段517は、面接資料記憶部52Eに記録されている応募書類ファイルから、応募者の氏名、写真(撮影画像)を取得する。次に、評価管理手段517は、氏名、撮影画像を組み合わせた応募者アイコンを生成する。そして、評価管理手段517は、評価値に対応させて、既に評価済みの応募者アイコンを表示した評価画面を作成する。この場合、タッチパネルディスプレイ50aに、図18(b)に示す評価画面500を出力する。この評価画面500には、今回の評価対象者である応募者Gの氏名を表示した応募者アイコン501を出力する。更に、評価画面500には、評価レベル毎に、評価欄502が設けられている。この評価欄502には、それぞれ評価レベルに対応した評価値が設定されており、既に面接評価済である応募者(A〜E)の応募者アイコン501が表示される。これらの応募者アイコン501は、各評価レベルの評価欄502間を移動させることができる。
次に、面接官端末50の制御部51は、応募者アイコンの移動処理を実行する(ステップS18−3)。具体的には、制御部51の評価管理手段517は、今回の面接を行なった応募者の応募者アイコン501を、既に評価済みの応募者の評価結果を考慮しながら、同じレベルの評価欄502に移動させる。
次に、面接官端末50の制御部51は、確定かどうかについての判定処理を実行する(ステップS18−4)。具体的には、制御部51の評価管理手段517は、評価画面500において、完了入力を検知した場合に、評価の確定と判定する。
評価結果が確定していない場合(ステップS18−4において「NO」の場合)、面接官端末50の制御部51は、応募者画像の移動処理(ステップS18−3)を許容する。
一方、評価結果が確定した場合(ステップS18−4において「YES」の場合)、面接官端末50の制御部51は、評価値の記録処理を実行する(ステップS18−5)。具体的には、制御部51の評価管理手段517は、評価画面500において、今回の面接の応募者アイコン501が配置された評価欄502の評価値を特定する。そして、評価管理手段517は、評価結果記憶部52Fにおいて、応募者コード、評価項目に関連付けて、評価値を記録する。
次に、面接官端末50の制御部51は、全項目について評価完了かどうかについての判定処理を実行する(ステップS18−6)。具体的には、制御部51の評価管理手段517は、確認項目記憶部52Aに記録されているすべての評価項目について評価入力が行なわれた場合には、全項目について評価完了と判定する。
全項目の評価をまだ完了していないと判定した場合(ステップS18−6において「NO」の場合)、面接官端末50の制御部51は、未評価の評価項目について、ステップS18−1の処理から繰り返す。
一方、全項目について評価完了と判定した場合(ステップS18−6において「YES」の場合)、面接官端末50の制御部51は、総合評価点の算出処理を実行する(ステップS18−7)。具体的には、制御部51の評価管理手段517は、この応募者について、すべての評価項目の評価値を、評価結果記憶部52Fから取得する。そして、評価管理手段517は、評価値を合計した総合評価点を算出する。
次に、面接官端末50の制御部51は、レーダーチャート作成処理を実行する(ステップS18−8)。具体的には、制御部51の評価管理手段517は、評価項目を軸として、今回の応募者の評価値を展開したレーダーチャートを作成する。
次に、面接官端末50の制御部51は、面接済み応募者の比較表示処理を実行する(ステップS18−9)。具体的には、制御部51の評価管理手段517は、既に面接評価を終了した応募者について、総合評価点が高い順番に並べたランキングリストを作成する。更に、評価管理手段517は、既に面接評価を終了した応募者のレーダーチャートを重ね合わせた比較チャートを作成する。そして、評価管理手段517は、ランキングリスト及び比較チャートをタッチパネルディスプレイ50aに出力する。
次に、面接官端末50の制御部51は、並び替え処理を実行する(ステップS18−10)。具体的には、制御部51の評価管理手段517は、ランキングリストにおいては、応募者の順番の並び替えを許容する。
ここで、ランキングリストにおいて並び替えが行なわれた場合、面接官端末50の制御部51は、応募者の各評価項目の評価値の修正処理を実行する(ステップS18−11)。具体的には、制御部51の評価管理手段517は、ランキングリストにおける順番を実現できるように、評価結果記憶部52Fに記録されている各評価値を調整する。例えば、ランキングリストにおいて順位が変更された場合、評価管理手段517は、この順位を実現するための総合評価点を算出する。この場合には、評価管理手段517は、この総合評価点を実現するための調整点を追加する。この調整点は、評価結果記憶部52Fに記録されているいずれの評価値に追加、又はこれらの評価値とは別に付与してもよい。また、評価管理手段517は、新たな総合評価点になるように各評価項目の評価値を均等に増減させるようにしてもよい。
(評価調整処理)
次に、図19を用いて、評価調整処理を説明する。この処理は、すべての面接が終了した後で、各面接官の評価のばらつきを是正するために、管理サーバ20において実行される。
ここでは、面接結果記憶部23Hに記録されている面接結果管理レコード230hの応募者を順次、特定して以下の処理を繰り返す。
まず、管理サーバ20の制御部21は、この応募者の面接を行なった面接官の特定処理を実行する(ステップS20−1)。具体的には、制御部21の評価支援手段218は、面接結果管理レコード230hから面接官コードを取得する。
次に、管理サーバ20の制御部21は、この面接官についての評価情報の取得処理を実行する(ステップS20−2)。具体的には、制御部21の評価支援手段218は、評価項目毎に面接官についての評価情報を取得する。
そして、評価項目毎に以下の処理を繰り返す。
ここでは、管理サーバ20の制御部21は、面接官評価情報に基づいて応募者の評価結果の調整処理を実行する(ステップS20−3)。具体的には、制御部21の評価支援手段218は、面接官管理記憶部24に記録された面接官管理レコード240から、処理対象の評価項目について、この面接官についての面接官評価を取得する。そして、評価支援手段218は、この応募者の評価結果を、面接官評価を用いて修正する。
すべての評価項目について調整を終了した場合、管理サーバ20の制御部21は、応募者の総合評価処理を実行する(ステップS20−4)。具体的には、制御部21の評価支援手段218は、調整された評価値を用いて、総合評価点を再計算する。そして、評価支援手段218は、算出した総合評価点を応募者記憶部23Dに記録されている応募者管理レコード230dの評価結果データ領域に記録する。
以上の処理をすべての応募者について終了するまで繰り返す。
そして、管理サーバ20の制御部21は、総合評価点に基づいて応募者の並び替え処理を実行する(ステップS20−5)。具体的には、制御部21の評価支援手段218は、総合評価結果に基づいて、応募者を並べ替えたリストを作成する。この場合、評価支援手段218は、募集管理情報記憶部23Aに記録されている募集内容情報から採用予定人数を取得する。次に、評価支援手段218は、リストにおいて、総合評価点の上位から採用予定人数分の応募者を合格者としてグループ分けを行なう。そして、評価支援手段218は、このリストを人事担当者のクライアント端末25に送信する。
以上、本実施形態によれば、以下に示す効果を得ることができる。
(1)上記実施形態の採用計画処理では、管理サーバ20の制御部21は、採用条件の設定処理を実行する(ステップS1−1)。次に、管理サーバ20の制御部21は、テンプレート設定処理を実行する(ステップS1−2)。更に、管理サーバ20の制御部21は、各イベントのスケジュール設定処理を実行する(ステップS1−4)。これにより、テンプレートを用いて、人事採用業務において決定しなければならない事項や、人事採用業務に含まれるイベントのスケジュールの作成を効率的に行なうことができる。
(2)上記実施形態の採用計画処理では、管理サーバ20の制御部21は、過去の応募実績に応じて応募人数の予測処理を実行する(ステップS1−5)。管理サーバ20の制御部21は、応募人数に対応する面接予定人数の算出処理を実行する(ステップS1−6)。これにより、過去の応募動向に基づいて、書類選考の業務量や、面接に必要なリソースを準備することができる。
(3)上記実施形態の採用計画処理では、管理サーバ20の制御部21は、面接官、面接場所の特定処理を実行する(ステップS1−7)。そして、管理サーバ20の制御部21は、面接官、面接場所のスケジュールの取得処理(ステップS1−8)、スケジュールの突合処理(ステップS1−9)を実行する。これにより、面接に必要なリソース(面接官、面接場所)の状況を効率的に把握することができる。
(4)上記実施形態の採用計画処理では、管理サーバ20の制御部21は、面接予定人数について対応可能かどうかについての判定処理を実行する(ステップS1−10)。面接可能人数が面接予定人数よりも少なく、対応不可と判定した場合(ステップS1−10において「NO」の場合)、管理サーバ20の制御部21は、注意喚起処理を実行する(ステップS1−11)。これにより、面接予定人数の調整や面接リソースの変更を選択することができる。
(5)上記実施形態の採用計画処理では、面接可能人数が面接予定人数以上であり、対応可能と判定した場合(ステップS1−10において「YES」の場合)、管理サーバ20の制御部21は、スケジュール仮登録処理を実行する(ステップS1−13)。これにより、面接に必要なリソースを効率的に確保することができる。
(6)上記実施形態の説明会支援処理では、管理サーバ20の制御部21は、説明会資料の配信処理を実行する(ステップS2−1)。この場合、タブレット端末は、説明会資料の出力処理を実行する(ステップS2−2)。そして、タブレット端末は、アンケート入力処理(ステップS2−3)、アンケート返送処理(ステップS2−4)を実行する。この場合、管理サーバ20の制御部21は、アンケート登録処理を実行する(ステップS2−5)。これにより、効率的に説明会を運営することができる。
(7)上記実施形態のエントリー受付処理では、エントリー要求の受信日がエントリー受付期間から外れており、受付不可と判定した場合(ステップS4−2において「NO」の場合)、管理サーバ20の制御部21は、拒否処理を実行する(ステップS4−3)。これにより、適切なエントリーのみを受け付けることができる。
(8)上記実施形態のエントリー受付処理では、管理サーバ20の制御部21は、照合処理を実行する(ステップS4−4)。そして、管理サーバ20の制御部21は、再応募かどうかについての判定処理を実行する(ステップS4−5)。これにより、再度の応募者を特定することができる。
(9)上記実施形態のエントリー受付処理では、再応募と判定した場合(ステップS4−5において「YES」の場合)、管理サーバ20の制御部21は、前回の応募時期の特定処理を実行する(ステップS4−6)。更に、管理サーバ20の制御部21は、前回の不採用理由の特定処理を実行する(ステップS4−7)。そして、エントリーは受付不可と判定した場合(ステップS4−8において「YES」の場合)、管理サーバ20の制御部21は、注意喚起処理を実行する(ステップS4−9)。再応募については、過去の採用業務において、既に採否を判定している。従って、この採否状況を考慮して、今回の採否判断を行なうことができる。
(10)上記実施形態のエントリー受付処理では、再応募でないと判定した場合や再応募の受付可能と判定した場合(ステップS4−5、S4−8において「NO」の場合)、管理サーバ20の制御部21は、エントリー登録処理を実行する(ステップS4−10)。これにより、問題がないエントリーを効率的に受け付けることができる。
(11)上記実施形態の書類選考支援処理では、管理サーバ20の制御部21は、評価項目毎に重み付け処理(ステップS5−1)、総合点の算出処理(ステップS5−2)、並び替え処理(ステップS5−3)、グループ分け処理(ステップS5−4)を実行する。これにより、書類選考の判断を行なうために有効な情報を提供することができる。
(12)上記実施形態の書類選考支援処理では、管理サーバ20の制御部21は、グループ分けの修正処理(ステップS5−5)、評価の調整処理(ステップS5−6)を実行する。これにより、担当者の意図を考慮して、書類選考における重み付け値を設定することができる。
(13)上記実施形態の応募支援処理では、応募者端末10は、企業情報の取得処理(ステップS6−5)、応募先情報の表示処理(ステップS6−6)を実行する。これにより、応募者は、効率的に応募先の情報を取得し、応募先を決定することができる。
(14)上記実施形態の応募支援処理では、応募者端末10は、企業情報を用いて応募先の選択処理(ステップS6−7)、応募先の設定情報の取得処理(ステップS6−8)、応募書類における必要項目の特定処理(ステップS6−9)を実行する。そして、応募者端末10は、必要項目の入力処理を実行する(ステップS6−10)。これにより、応募者は、応募先において必要な情報を設定した応募書類を効率的に作成することができる。特に、複数の応募先に応募書類を送信する場合には、共通事項についてはまとめて応募書類を作成することができる。
(15)上記実施形態の応募支援処理では、応募者端末10は、写真の選択処理(ステップS6−11)、写真の有効期限チェック処理(ステップS6−12)を実行する。現在日付が利用可能期限を経過しており、この撮影画像を利用できないと判定した場合(ステップS6−13において「NO」の場合)、応募者端末10は、撮影画像が利用不可であることを示すメッセージを出力し、ステップS6−11の処理からやり直す。これにより、証明写真の有効期限を考慮した応募書類を作成することができる。
(16)上記実施形態の応募支援処理では、応募者端末10は、送信履歴の蓄積処理を実行する(ステップS6−15)。これにより、応募者は、応募先に送信した応募書類の内容を、送信履歴を用いて確認することができる。
(17)上記実施形態の面接時間割作成支援処理では、管理サーバ20の制御部21は、面接候補日の特定処理(ステップS7−1)、応募者の属性の特定処理(ステップS7−2)、応募者属性に応じて面接官の特定処理(ステップS7−3)、面接官スケジュールの取得処理(ステップS7−4)を実行する。これにより、応募者の属性を考慮して、この属性に対応した面接官のスケジュールを確認することができる。
そして、管理サーバ20の制御部21は、面接候補日と面接官スケジュールとの照合処理を実行する(ステップS7−5)。面接候補日と面接官スケジュールとが共通する日付がなく、設定不可と判定した場合(ステップS7−6において「NO」の場合)、管理サーバ20の制御部21は、面接官の変更処理を実行する(ステップS7−7)。これにより、応募者の希望日や面接官スケジュールを考慮して、この応募者の面接を行なう面接官を決定することができる。
一方、面接候補日と面接官スケジュールとが共通する日付があり、設定可能と判定した場合(ステップS7−6において「YES」の場合)、管理サーバ20の制御部21は、面接時間割の決定処理を実行する(ステップS7−8)。これにより、応募者と面接官のスケジュールを考慮した面接スケジュールを決定することができる。
(18)上記実施形態の面接時間割作成支援処理では、管理サーバ20の制御部21は、応募者の連絡先の特定処理(ステップS7−9)、日程連絡の送信処理(ステップS7−10)を実行する。これにより、応募者に対して効率的に面接日程を通知することができる。
(19)上記実施形態の面接日程連絡確認処理では、管理サーバ20の制御部21は、開封通知の取得処理(ステップS8−1)、応募者の特定処理(ステップS8−2)、面接時間割の確定処理(ステップS8−3)を実行する。これにより、応募者における日程の確認状況を効率的に把握することができる。
(20)上記実施形態の面接日程連絡確認処理では、管理サーバ20の制御部21は、開封通知を受信していない応募者の特定処理(ステップS8−4)、注意喚起処理(ステップS8−5)を実行する。これにより、日程の確認ができていない応募者については面接スケジュールの変更を行なうことができる。
(21)上記実施形態の成績証明書についての期限管理処理では、管理サーバ20の制御部21は、提出期限管理処理を実行する(ステップS10−1)。提出状況確認日が到来した場合には、管理サーバ20の制御部21は、提出遅れの検索処理(ステップS10−2)、応募者端末に督促処理(ステップS10−3)を実行する。これにより、面接に必要な書類について確実な入手を支援することができる。
(22)上記実施形態の成績証明書についての提出支援処理では、所属機関端末40は、電子データの提出かどうかについての判定処理を実行する(ステップS11−2)。紙媒体提出アイコンが選択されることにより、電子データの提出でないと判定した場合(ステップS11−2において「NO」の場合)、所属機関端末40は、紙媒体の提出依頼処理を実行する。これにより、電子データで提出できない場合には、既存の紙媒体での提出を許容することができる。
(23)上記実施形態の成績証明書についての提出支援処理では、電子データ提出アイコンが選択されることにより、電子データの提出と判定した場合(ステップS11−2において「YES」の場合)、所属機関端末40は、所属機関端末40内に送信支援ツール701があるかどうかについての判定処理を実行する(ステップS11−4)。所属機関端末40内に送信支援ツール701を検出できない場合(ステップS11−4において「NO」の場合)、所属機関端末40の制御部41は、送信支援ツール701のダウンロード処理を実行する(ステップS11−5)。これにより、所属機関は、成績証明書の準備に必要なツールを入手することができる。
(24)上記実施形態の成績証明書についての提出支援処理では、所属機関端末40は、提出先の特定処理を実行する(ステップS11−6)。そして、所属機関端末40は、成績証明書の作成処理(ステップS11−7)、成績証明書の送信処理(ステップS11−8)を実行する。これにより、所属機関は、企業に対して、成績証明書を効率的に送信することができる。
(25)上記実施形態の状況管理処理では、面接官端末50の制御部51は、面接状況の記録処理を実行する(ステップS12−2)。これにより、面接の進捗状況を把握することができ、この進捗状況に応じて、各種制御を行なうことができる。
(26)上記実施形態の状況管理処理では、面接開始と判定した場合(ステップS13−1において「YES」の場合)、面接官端末50の制御部51は、面接項目表示処理(ステップS13−2)、残り時間表示処理(ステップS13−3)を実行する。これにより、面接官に対して、面接の時間配分を意識させることができる。
(27)上記実施形態のフィルタリング処理では、フィルタリング要フラグが設定されており、フィルタリングが必要と判定した場合(ステップS14−1において「YES」の場合)、面接官端末50の制御部51は、フィルタリング対象の特定処理(ステップS14−2)、マスキング処理(ステップS14−3)を実行する。これにより、応募書類において、面接に不要な個人情報を的確に保護することができる。
(28)上記実施形態の時間割の変更管理処理では、面接官端末50の制御部51は、時間割の変更確認処理(ステップS15−1)、時間割の修正処理(ステップS15−2)、面接資料の管理処理(ステップS15−3)を実行する。これにより、面接の時間割が変更になった場合にも、効率的に対応することができる。
(29)上記実施形態の閲覧制御処理では、閲覧条件が設定されている場合(ステップS16−1において「YES」の場合)、面接官端末50の制御部51は、状況の特定処理を実行する(ステップS16−2)。そして、閲覧条件を満足しないと判定した場合(ステップS16−3において「NO」の場合)、面接官端末50の制御部51は、閲覧制限処理を実行する(ステップS16−4)。これにより、面接途中における、面接官による資料閲覧を制御することができる。
(30)上記実施形態の閲覧制御処理では、すべての応募者の面接評価が終了したと判定した場合(ステップS16−6において「YES」の場合)、面接官端末50の制御部51は、面接資料の削除処理を実行する(ステップS16−7)。これにより、不必要な面接書類の保存を抑制し、情報漏えいを防止することができる。
(31)上記実施形態の入力制御処理では、入力条件が設定されている場合(ステップS17−1において「YES」の場合)、面接官端末50の制御部51は、状況の特定処理を実行する(ステップS17−2)。そして、入力条件を満足しないと判定した場合(ステップS17−3において「NO」の場合)、面接官端末50の制御部51は、入力制限処理を実行する(ステップS17−4)。これにより、面接途中における、面接官による評価入力を制御することができる。
(32)上記実施形態の入力制御処理では、すべての応募者の面接評価が終了したと判定した場合(ステップS17−6において「YES」の場合)、面接官端末50の制御部51は、評価結果のアップロード処理を実行する(ステップS17−7)。これにより、面接官の評価結果を的確に回収することができる。
(33)上記実施形態の面接評価支援処理では、面接官端末50の制御部51は、面接済み応募者の評価値の表示処理(ステップS18−2)、応募者画像の移動処理(ステップS18−3)を実行する。評価結果が確定した場合(ステップS18−4において「YES」の場合)、面接官端末50の制御部51は、評価値の記録処理を実行する(ステップS18−5)。これにより、GUIを用いて、効率的に評価入力を行なうことができる。特に、既に面接を行なった応募者の撮影画像が出力されるため、各候補者の印象を考慮してより的確な評価を行なうことができる。
(34)上記実施形態の面接評価支援処理では、全項目について評価完了と判定した場合(ステップS18−6において「YES」の場合)、面接官端末50の制御部51は、総合評価点の算出処理を実行する(ステップS18−7)。そして、面接官端末50の制御部51は、レーダーチャート作成処理(ステップS18−8)、面接済み応募者の比較表示処理(ステップS18−9)を実行する。これにより、これまでの応募者の評価結果と比較しながら、より的確な評価を行なうことができる。
(35)上記実施形態の面接評価支援処理では、面接官端末50の制御部51は、並び替え処理を実行する(ステップS18−10)。そして、面接官端末50の制御部51は、応募者の各評価項目の評価値の修正処理を実行する(ステップS18−11)。これにより、総合評価点による全体的な評価の修正を、各評価項目に反映させることができる。
(36)上記実施形態の評価調整処理では、管理サーバ20の制御部21は、応募者の面接を行なった面接官の特定処理(ステップS20−1)、面接官についての評価情報の取得処理(ステップS20−2)、面接官評価情報に基づいて応募者の評価結果の調整処理(ステップS20−3)、応募者の総合評価処理(ステップS20−4)を実行する。そして、管理サーバ20の制御部21は、総合評価点に基づいて応募者の並び替え処理を実行する(ステップS20−5)。これにより、各面接官の評価傾向を考慮して、各応募者の評価結果の公平性を担保するための調整を行なうことができる。
なお、上記実施形態は、以下の態様に変更してもよい。
・ 上記実施形態では、インターネットを介して接続された応募者端末10、企業の管理サーバ20、所属機関端末40、支援サーバ70を用いる。この管理サーバ20は、社内LAN等のネットワークを介して、クライアント端末25、リソース管理サーバ30、面接官端末50に接続される。これらにおける通信データや各記憶部に記録されるデータを、公知の方式(共通鍵暗号方式や公開鍵暗号方式等)により暗号化し、所定の鍵によって復号できるようにしておくようにしてもよい。これにより、個人情報や評価情報等のセキュリティを確保することができる。また、これらのシステムや端末間の通信内容(ファイルのダウンロード履歴等)をログとして記録するようにしてもよい。
・ 上記実施形態では、管理サーバ20は、テンプレート記憶部22〜面接官管理記憶部24を備える。更に、管理サーバ20において情報共有のための記憶部を設けるようにしてもよい。例えば、この記憶部には、応募者の質問に対して、想定回答集を準備しておく。この場合には、過去の応募者の質問や新たに面接官が応募者から受けた質問を登録しておく。更に、これらの質問に対する面接官の回答例や、人事部担当者が入力した回答例を登録する。そして、管理サーバ20は、面接開始前に面接官端末50に提供する。
・ 上記実施形態では、企業において、新卒者の人事採用を行なう場合を想定したが、募集者や応募者はこれらに限定されるものではない。また、所属機関も大学に限定されるものではなく、応募者のスキルを評価する外部機関に適用することができる。
・ 上記実施形態では、企業の管理サーバ20とは別に、応募支援ツール700や送信支援ツール701を提供する支援サーバ70を設ける。本願発明のシステム構成は、これに限定されるものではない。例えば、企業の管理サーバ20に、支援サーバ70の機能を設けて、管理サーバ20が応募支援ツール700や送信支援ツール701を提供するようにしてもよい。
・ 上記実施形態では、面接前処理を行なう(ステップS0−6)。ここでは、管理サーバ20は、面接官端末50からのダウンロード要求に応じて、この応募者の面接資料を送信する。面接資料の提供方法はこれに限定されるものではない。例えば、管理サーバ20は、面接時間割に基づいて、面接官端末50に面接資料を送信するようにしてもよい。この場合には、面接時間割において、応募者の面接を行なう面接官が用いる面接官端末50を特定し、面接開始前に、この面接官端末50に対して、この応募者の面接資料を送信する。
・ 上記実施形態の説明会支援処理では、説明会参加者に対してタブレット端末を貸与する。そして、管理サーバ20の制御部21は、説明会資料の配信処理(ステップS2−1)、アンケート登録処理(ステップS2−5)を実行する。説明会資料の提供方法やアンケートの回収方法は、これに限定されるものではない。例えば、説明会の開場において、説明会資料を入手するためのアクセス先情報(URLを含めた2次元コード)を開示するようにしてもよい。この場合には、このアクセス先情報を利用して、説明会参加者自身の端末において説明会資料やアンケートを入手する。更に、アンケートには、アンケートの返送先情報を含めておく。管理サーバ20は、この返送先情報を用いることにより、ネットワークを介してアンケートを回収する。
・ 上記実施形態では、応募者端末10を用いて、エントリー処理を実行する(ステップS3−1)。この場合、応募者端末10に対して、管理サーバ20からエントリー画面を提供する。エントリー方法はこれに限定されるものではない。例えば、エントリー画面を、外部機関(例えば、就職仲介事業者や適性試験実施機関)のサーバから提供するようにしてもよい。この場合、管理サーバ20は、外部機関のサーバを介して、エントリー情報(エントリーシート、応募書類ファイル等)、適性試験結果情報等を取得し、応募者記憶部23Dや応募書類記憶部23Eに記録する。
・ 上記実施形態では、応募者端末10は、成績証明書の作成依頼処理を実行する(ステップS9−4)。この場合、応募者端末10の制御部11は、所属機関端末40に対して成績証明書依頼データを提供する。成績証明書の作成依頼方法は、これに限定されるものではない。例えば、応募者端末10において、所属機関に提出する成績証明書作成依頼書を出力するようにしてもよい。この成績証明書作成依頼書には、応募者端末10において応募を行なった応募先企業の設定情報を含める。更に、成績証明書の作成依頼メッセージに、送信支援ツール701をダウンロードするための支援サーバ70のアドレス等を含めておく。そして、所属機関端末40において、支援サーバ70から送信支援ツール701を取得する。この送信支援ツール701が起動された場合、成績証明書作成依頼書に含まれる応募先企業の設定情報を入力して、提出先の特定処理(ステップS11−6)以降の処理を実行する。
・ 上記実施形態では、応募者端末10は、成績証明書の作成依頼処理を実行する(ステップS9−4)。この場合、応募者端末10は、所属機関端末40に対して、成績証明書として必要項目及び成績証明書の送信先情報が含まれている設定情報を提供する。ここで、この設定情報を各企業の管理サーバ20から提供するようにしてもよい。この場合には、所属機関端末40は、応募者端末10から応募先の企業情報を取得する。そして、所属機関端末40が応募先企業の管理サーバ20から設定情報を直接入手する。
・ 上記実施形態では、面接官端末50において、フィルタリング処理、閲覧制御処理、入力制御処理、面接評価支援処理等を実行する。これに代えて、管理サーバ20の制御部21において、これらの処理を行なうようにしてもよい。この場合には、管理サーバ20の制御部21がフィルタリング処理を行なった面接資料ファイルを、面接官端末50において出力する。また、面接官端末50における面接資料の出力や、面接結果の入力を制御する。
・ 上記実施形態では、面接官端末50の制御部51は、評価結果のアップロード処理を実行する(ステップS17−7)。これに代えて、面接官端末50に評価結果を保持しておき、面接官端末50において編集したり、他の面接官端末50から評価結果を取得して集計したりできるようにしてもよい。また、面接官端末50から、評価結果をCSV等のデータ形式により出力するようにしてもよい。そして、他のコンピュータ端末において、集計できるようにしておく。
・ 上記実施形態では、管理サーバ20の制御部21は、評価の調整処理を実行する(ステップS5−6)。ここでは、合格者グループに属する応募者の総合点が、不合格者グループに属する応募者の総合点より高くなるように、書類選考項目情報の重み付け値を修正する。この評価の調整は、人事部担当者の指示に応じて行なうようにしてもよい。この場合には、制御部21の書類選考支援手段214は、クライアント端末25において、評価の調整の要否を確認する画面を出力する。そして、クライアント端末25において評価の調整が指示された場合に、書類選考支援手段214は、評価の調整処理(ステップS5−6)を実行する。また、評価の調整方法は、書類選考項目情報の重み付け値の修正に限定されるものではない。例えば、制御部21が算出した評価値とは別に、人事部担当者が設定した調整点を記録して、総合点に加算するようにしてもよい。
・ 上記実施形態では、連携処理を行なう(ステップS0−9)。これに加えて、管理サーバ20や支援サーバ70が応募数予測を公開するようにしてもよい。この場合には、例えば、企業の管理サーバ20から提供される設定情報の数量に基づいて、応募数予測を算出する。そして、管理サーバ20が、この応募数予測を公開する。
また、支援サーバ70においては、各企業の管理サーバ20から応募数予測を収集し、企業毎の応募数予測を公開するようにしてもよい。これにより、エントリーが完了する前に、設定情報の提供状況に基づいて、応募数を予測することができる。
更に、このような公開情報を提供する対象者を限定するようにしてもよい。例えば、応募支援ツール700や送信支援ツール701に、応募数予測の取得機能を設ける。そして、管理サーバ20や支援サーバ70は、応募者端末10や所属機関端末40からアクセスがあった場合、応募支援ツール700や送信支援ツール701の利用を検証する。そして、これらのツールがインストールされた応募者端末10や所属機関端末40に対してのみ、応募数予測を提供する。