JP2013210266A - 検体処理装置、検体分析装置、検体分析システム、検体処理システムおよび検体処理方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】検体分析装置による検体分析の結果を他のコンピュータに送信することなく、検体分析装置により先に行われた検体分析の結果に基づいて、再検査、塗抹標本の作製等の検体処理を実行可能とする検体処理装置、検体分析装置、検体分析システム、検体処理システムおよび検体処理方法を提供する。
【解決手段】搬送ユニット31〜33には、検体ラックに貼付されたRFIDタグに対して読み出しと書き込みを行うためのアンテナA21〜A23が設置されている。血球分析装置61、62と塗抹標本作製装置63は、アンテナA21〜A23によってRFIDタグから読み出された検体分析の結果に基づいて検体処理の内容を決定し、決定した処理を実行する。また、血球分析装置61、62は、アンテナA21、A22によってRFIDタグに検体分析の結果を書き込む。
【選択図】図1
【解決手段】搬送ユニット31〜33には、検体ラックに貼付されたRFIDタグに対して読み出しと書き込みを行うためのアンテナA21〜A23が設置されている。血球分析装置61、62と塗抹標本作製装置63は、アンテナA21〜A23によってRFIDタグから読み出された検体分析の結果に基づいて検体処理の内容を決定し、決定した処理を実行する。また、血球分析装置61、62は、アンテナA21、A22によってRFIDタグに検体分析の結果を書き込む。
【選択図】図1
Description
本発明は、血液や尿等の臨床検体を処理する検体処理装置、検体分析装置、検体分析システム、検体処理システムおよび検体処理方法に関する。
従来、先に行われた検体分析の結果に基づいて、再検査、塗抹標本の作製等の検体処理を実行する検体処理装置が知られている。特許文献1には、電波を介して情報を読み書き可能なカセットを用いて、検体の分析を自動化する検体分析システムが提案されている。このシステムでは、分析項目や、検体の行き先(分析装置番号)が書き込まれたカセットに検体容器が収納可能となっており、検体容器が収納されたカセットが無人搬送車に載せられると、無人搬送車が、カセットから行き先である分析装置番号を読み出して、検体容器とともにカセットを、対応する分析装置に搬送するようになっている。そして、分析装置において、適宜カセットから分析項目が読み出され、検体容器に収容された検体に対して所望の分析が行われる。こうして、検体の分析が行われると、その分析結果が、分析装置に接続されたシステムコンピュータに送信され、このコンピュータにおいて、受信した分析結果に基づいて再検査の要否が判定される。そして、再検査が必要な場合には、再検査情報がカセットに書き込まれ、これにより、無人搬送車が、対応する分析装置へと移動し、この分析装置において、検体の分析(再検査)が行われる。
しかしながら、上記特許文献1に記載の検体分析システムでは、分析装置において検体の分析が行われると、分析結果をシステムコンピュータに送る必要があるため、通信処理が煩雑化するおそれがある。また、システムコンピュータにおいて、分析結果に基づく再検査の要否判定と再検査情報の生成が行われるため、検体分析システムに新たな分析装置が追加され、あるいは、検体分析システムを構成する分析装置が他の装置に置き換えられると、これに応じて、システムコンピュータの設定を修正する必要がある。そのため、多大の時間とコストが費やされるおそれもある。
かかる課題に鑑み、本発明は、検体分析装置による検体分析の結果を他のコンピュータに送信することなく、検体分析装置により先に行われた検体分析の結果に基づいて、再検査、塗抹標本の作製等の検体処理を実行可能とする検体処理装置、検体分析装置、検体分析システム、検体処理システムおよび検体処理方法を提供することを目的とする。
本発明の第1の態様は、検体処理装置に関する。この態様に係る検体処理装置は、検体容器または検体容器を支持する検体ラックに付され、検体分析装置により取得された特定の分析項目についての分析値を記録した記録媒体から当該分析値を読み出す読出部と、検体の処理動作を実行するための動作機構を備えた検体処理部と、前記読出部によって読み出された分析値に基づいて検体処理の内容を決定し、決定した処理を実行するように前記検体処理部の動作機構を制御する制御部と、を備える。
本態様に係る検体処理装置によれば、検体分析装置により取得された分析値が記録媒体に記録されているため、読出部によって読み出した分析値に基づいて、検体処理の内容を決定することができる。これにより、検体分析装置による検体分析の結果を他のコンピュータに送信することなく、検体処理装置において、検体分析装置により先に行われた検体分析の結果に基づいて、再検査、塗抹標本の作製等の検体処理を実行することが可能となる。そのため、検体処理装置における通信処理の煩雑化を抑制することができる。また、他のコンピュータが検体分析の結果に基づいて検体処理の内容を決定する必要がないため、他のコンピュータの設定に要する時間とコストを抑制することもできる。
本態様に係る検体処理装置において、前記検体処理部は、検体を分析する検体分析部であるよう構成され得る。ここで、前記制御部は、前記読出部によって読み出された分析値に基づいて分析すべき項目を決定し、決定した項目について検体を分析するよう前記検体分析部の動作機構を制御する構成とされ得る。
この場合、前記検体分析部による検体分析の結果を前記記録媒体に書き込む書込部をさらに備えるよう構成され得る。こうすると、検体分析の結果を他の検体処理装置において利用することができる。これにより、他の検体処理装置における処理を円滑に進めることができる。
また、本態様に係る検体処理装置において、前記検体処理部は、検体を塗抹して塗抹標本を作製する標本作製部であるよう構成され得る。ここで、前記制御部は、前記読出部によって読み出された分析値に基づいて、標本作製の要否を決定し、標本作製が必要な場合には、塗抹標本を作製するように前記動作機構を制御する構成とされ得る。
この場合、前記制御部は、前記読出部によって読み出された分析値に基づいて、標本作製の条件を決定し、決定した条件に基づいて標本作製するよう前記標本作製部の動作機構を制御する構成とされ得る。こうすると、検体処理装置は、標本作製の条件を決定するために、他の装置と通信する必要がなくなる。
また、本態様に係る検体処理装置において、前記検体は、患者から採取された生体試料であってもよい。
本発明の第2の態様は、検体分析装置に関する。この態様に係る検体分析装置は、検体を分析して特定の分析項目についての分析値を取得する検体分析部と、前記検体分析部による分析が終了した検体を収容した検体容器または当該検体容器を支持する検体ラックを搬送する搬送装置と、前記検体分析部により取得された分析値を、前記搬送装置により搬送された前記検体容器または前記検体ラックに付された記録媒体に書き込む書込装置と、を備える。
本態様に係る検体分析装置によれば、検体分析部による分析が終了すると、検体が搬送装置により搬送され、所定の書き込み位置において分析値が記録媒体に書き込まれる。このため、記録媒体に書き込まれた分析値を他の検体処理装置において読み出すことができ、検体分析装置による検体分析の結果を他のコンピュータに送信することなく、他の検体処理装置において、検体分析装置により先に行われた検体分析の結果に基づいて、再検査、塗抹標本の作製等の検体処理を実行することができる。
本態様に係る検体分析装置において、前記検体ラックに前記記録媒体が付されており、前記検体ラックにおける検体の保持位置を検出する検出部をさらに備え、前記書込装置が、前記検出部によって検出された検体の保持位置を、前記記録媒体に書き込む構成とされ得る。こうすると、検体ラックから各検体の分析結果を一度に読み出すことができ、且つ
、各検体の保持位置を特定することができる。よって、検体ラックを受け取った検体処理装置において、分析結果に基づく各検体に対する処理を、円滑に進めることができる。
、各検体の保持位置を特定することができる。よって、検体ラックを受け取った検体処理装置において、分析結果に基づく各検体に対する処理を、円滑に進めることができる。
本発明の第3の態様は、検体分析システムに関する。この態様に係る検体分析システムは、検体を分析して特定の分析項目についての分析値を取得する検体分析部と、前記検体分析部による分析が終了した検体を収容した検体容器または当該検体容器を支持する検体ラックを搬送する搬送装置と、前記検体分析部により取得された分析値を、前記搬送装置により搬送された前記検体容器または前記検体ラックに付された記録媒体に書き込む書込装置と、を備える検体分析装置と、検体分析装置により取得された分析値を記録した記録媒体から当該分析値を読み出す読出部と、検体の処理動作を実行するための動作機構を備えた検体処理部と、前記読出部によって読み出された分析値に基づいて検体処理の内容を決定し、決定した処理を実行するように前記検体処理部の動作機構を制御する制御部と、を備える検体処理装置と、を備える。
本態様に係る検体分析装置によれば、上記第1の態様に係る検体処理装置および上記第2の態様に係る検体分析装置と同様の効果が奏され得る。
本発明の第4の態様は、検体処理システムに関する。この態様に係る検体処理システムは、検体を収容した検体容器または当該検体容器を支持する検体ラックを搬送する搬送装置と、前記搬送装置によって搬送された検体を分析して特定の分析項目についての分析値を取得する検体分析部と、前記搬送装置によって搬送された検体の処理動作を実行するための動作機構を備え、前記搬送装置による検体の搬送方向において前記検体分析部の下流側に配された第1ないし第n検体処理部と、前記検体分析部により取得された分析値を、前記検体分析部で分析された検体を収容した検体容器または当該検体容器を支持する検体ラックに付された記録媒体に書き込むための書込部と、前記書込部によって書き込まれた前記分析値を前記記録媒体から読み出すための読出部と、前記読出部によって読み出された分析値に基づいて、前記検体分析部で分析された検体の搬送先を、前記第1ないし第n検体処理部から決定し、決定した搬送先に当該検体を搬送するように前記搬送装置の搬送動作を制御する搬送制御部と、を備える。
本態様に係る検体処理システムによれば、上記第1の態様に係る検体処理装置と同様の効果が奏され得る。また、記録媒体から読み出された分析値に基づいて、検体分析部で分析された検体の搬送先が、第1ないし第n検体処理部から決定され、この検体が決定した搬送先に搬送される。これにより、検体分析部で分析された検体を、下流側に配された第1ないし第n検体処理部に効率良く搬送することができる。
本態様に係る検体処理システムにおいて、前記搬送制御部は、前記第1ないし第n検体処理部での検体処理の要否をそれぞれ判定するためのルール群を記憶し、前記読出部によって読み出された分析値と、前記ルール群とに基づいて、前記検体の搬送先を決定する構成とされ得る。こうすると、搬送制御部は、ルール群に基づいて確実に検体の搬送先を決定することができる。
また、本態様に係る検体処理システムは、処理が完了した検体を収容するための検体収容部をさらに備える構成とされ得る。ここで、前記搬送制御部は、前記第1ないし第n検体処理部のいずれにおいても前記検体の処理が不要である場合には、当該検体を前記検体収容部に搬送するように前記搬送装置の搬送動作を制御する構成とされ得る。こうすると、搬送制御部は、第1ないし第n検体処理部のいずれにおいても処理が不要な検体が検体収容部に搬送されるため、第1ないし第n検体処理部において処理が必要な検体を、より迅速に搬送することが可能となる。
本発明の第5の態様は、検体分析装置と少なくとも一つの検体処理装置とを備えた検体処理システムにおける検体処理方法に関する。この態様に係る検体処理方法は、前記検体分析装置により取得された特定の分析項目についての分析値を、当該検体を収容する検体容器または当該検体容器を支持する検体ラックに付された記録媒体に書き込む工程と、前記検体処理装置において前記記録媒体から分析値を読み出す工程と、読み出された分析値に基づいて前記検体処理装置による処理内容を決定する工程と、決定された処理内容による処理を前記検体処理装置において実行する工程と、を含む。
本態様に係る検体処理方法によれば、検体分析装置により取得された分析値が記録媒体に書き込まれ、検体処理装置において記録媒体から分析値が読み出され、読み出された分析値に基づいて検体処理装置により検体処理の内容が決定される。このため、検体分析装置による検体分析の結果を他のコンピュータに送信することなく、検体処理装置において、検体分析装置により先に行われた検体分析の結果に基づいて、再検査、塗抹標本の作製等の検体処理を実行することが可能となる。そのため、検体処理装置における通信処理の煩雑化を抑制することができる。また、他のコンピュータが検体分析の結果に基づいて検体処理の内容を決定する必要がないため、他のコンピュータの設定に要する時間とコストを抑制することもできる。
本態様に係る検体処理方法において、前記検体ラックに前記記録媒体が付されており、前記検体ラックにおける検体の保持位置を取得する工程と、取得された検体の保持位置を、前記記録媒体に書き込む工程と、をさらに含む構成とされ得る。こうすると、検体ラックから各検体の分析結果を一度に読み出すことができ、且つ、各検体の保持位置を特定することができる。よって、検体ラックを受け取った検体処理装置において、分析結果に基づく各検体に対する処理を、円滑に進めることができる。
以上のとおり、本発明によれば、検体分析装置による検体分析の結果を他のコンピュータに送信することなく、検体分析装置により先に行われた検体分析の結果に基づいて、再検査、塗抹標本の作製等の検体処理を実行可能とする検体処理装置、検体分析装置、検体分析システム、検体処理システムおよび検体処理方法を提供することができる。
本発明の効果ないし意義は、以下に示す実施の形態の説明により更に明らかとなろう。ただし、以下に示す実施の形態は、あくまでも、本発明を実施化する際の一つの例示であって、本発明は、以下の実施の形態により何ら制限されるものではない。
以下、本発明の実施の形態につき図面を参照して説明する。
<実施例1>
本実施例は、血液に関する検査および分析を行うための検体処理システムに本発明を適用したものである。本実施例の検体処理システムは、初検用の1台の測定ユニットと、再検用の1台の測定ユニットと、1台の塗抹標本作製装置を備えている。2台の測定ユニットでは血液分析が並行して行われ、その分析結果に基づき塗抹標本の作製が必要である場合に、塗抹標本作製装置により塗抹標本が作製される。実施例1では、測定ユニット42による測定(再検)と、塗抹標本作製装置63による塗抹標本の作製の要否に関わらず、前処理ユニット22から下流側に搬出された検体ラックLは、搬送ユニット31〜33の測定ラインを順に通るよう搬送される。
本実施例は、血液に関する検査および分析を行うための検体処理システムに本発明を適用したものである。本実施例の検体処理システムは、初検用の1台の測定ユニットと、再検用の1台の測定ユニットと、1台の塗抹標本作製装置を備えている。2台の測定ユニットでは血液分析が並行して行われ、その分析結果に基づき塗抹標本の作製が必要である場合に、塗抹標本作製装置により塗抹標本が作製される。実施例1では、測定ユニット42による測定(再検)と、塗抹標本作製装置63による塗抹標本の作製の要否に関わらず、前処理ユニット22から下流側に搬出された検体ラックLは、搬送ユニット31〜33の測定ラインを順に通るよう搬送される。
図1は、検体処理システム1を上側から見た場合の構成を示す模式図である。
本実施の形態に係る検体処理システム1は、投入ユニット21と、前処理ユニット22と、回収ユニット23と、搬送ユニット31〜33と、血球分析装置61、62と、塗抹標本作製装置63と、搬送コントローラ7から構成されている。血球分析装置61は、情報処理ユニット51と、測定ユニット41と、搬送ユニット31の一部である検体供給部31b(図6参照)からなり、血球分析装置62は、情報処理ユニット52と、測定ユニット42と、搬送ユニット32の一部である検体供給部32b(図6参照)からなる。また、本実施例の検体処理システム1は、通信ネットワークを介してホストコンピュータ8と通信可能に接続されている。
投入ユニット21と、前処理ユニット22と、回収ユニット23と、搬送ユニット31〜33は、検体ラックLの受け渡しが可能となるように、左右に隣接するよう配置されている。すなわち、これらのユニットは、それぞれ、上流側(右側)に位置するユニットから搬出された検体ラックLを受け取り、下流側(左側)または上流側(右側)に搬出可能に構成されている。また、これらのユニットは、10本の検体容器Tを保持可能な複数の検体ラックLが載置可能となるよう構成されている。
図2(a)、(b)は、それぞれ、検体容器Tと検体ラックLの構成を示す図である。図2(a)は、検体容器Tの外観を示す斜視図であり、図2(b)は、10本の検体容器Tが保持されている検体ラックLの外観を示す斜視図である。なお、図2(b)には、検
体ラックLが投入ユニット21に載置されるときの向き(図1に示す前後左右方向)が併せて示されている。
体ラックLが投入ユニット21に載置されるときの向き(図1に示す前後左右方向)が併せて示されている。
図2(a)を参照して、検体容器Tは、透光性を有するガラスまたは合成樹脂により構成された管状容器であり、上端が開口している。検体容器Tの側面には、バーコードラベルT1が貼付されている。バーコードラベルT1には、検体IDを含むバーコードが印刷されている。検体容器Tは、患者から採取された全血の血液検体を収容しており、上端の開口はゴム製の蓋部T2により密封されている。
図2(b)を参照して、検体ラックLの後方の側面には、RFID(RadioFrequency IDentification)タグL1が貼付されている。RFIDタグL1には、初期状態としてラックIDが記憶されている。また、検体ラックLには、10本の検体容器Tを垂直に保持することが可能な保持部が形成されている。以下、各保持部の位置を、便宜上、搬送方向の下流から上流に向かって昇順に保持位置1〜10と称する。
図1に戻って、投入ユニット21は、ユーザが投入した検体ラックLを収容し、収容している検体ラックLを前処理ユニット22に搬出する。ユーザは、検体の測定を開始する場合、まず、検体を収容する検体容器Tを検体ラックLにセットし、この検体ラックLを投入ユニット21に載置する。しかる後に、この検体ラックLが下流側(左側)のユニットに順次搬送され、処理が行われる。
前処理ユニット22は、アンテナA11により、投入ユニット21から搬出された検体ラックLのRFIDタグL1からラックIDを読み出す。また、前処理ユニット22は、バーコードユニットBにより、検体容器Tの検体IDを読み取るとともに、検体ラックLにおいて検体容器Tが保持されている保持位置を検知する。そして、前処理ユニット22は、これらの情報を搬送コントローラ7に送信し、搬送コントローラ7から測定オーダと患者情報を受信する。
また、前処理ユニット22は、アンテナA11とバーコードユニットBによって取得された情報と、搬送コントローラ7から受信した測定オーダと患者情報とを、アンテナA12により検体ラックLのRFIDタグL1に書き込み、この検体ラックLを搬送ユニット31に搬出する。RFIDタグL1に書き込まれる情報については、追って図4(c)を参照して説明する。
搬送ユニット31〜33の後方には、それぞれ、測定ユニット41と、測定ユニット42と、塗抹標本作製装置63が配置されている。搬送ユニット31〜33には、それぞれ、後方側に配置されたユニットまたは装置に検体ラックLが搬送される場合と搬送されない場合とに分けて、2通りの搬送ラインが設定されている。後方側のユニットまたは装置で処理が行われる場合は、後方側の矢印で示された“測定ライン”に沿って検体ラックLが搬送される。後方側のユニットまたは装置で処理が行われず、下流側(左側)で処理が行われる場合は、当該ユニットまたは装置をスキップするよう、中央の左向きの矢印で示された“供給ライン”に沿って検体ラックLが搬送される。
また、搬送ユニット31〜33には、検体ラックLを回収ユニット23に搬送するための搬送ラインが設定されている。下流側(左側)で処理が行われる必要がなくなった検体ラックLは、前方の右向きの矢印で示された“回収ライン”に沿って搬送され、回収ユニット23に回収される。
上流側のユニットから搬出された検体ラックLが、搬送ユニット31〜33の測定ラインに沿って搬送されると、各測定ライン上の所定の位置に配置されたアンテナA21〜A
23により、検体ラックLのRFIDタグL1から情報が読み出される。RFIDタグL1から読み出される情報については、追って図4(c)、(d)を参照して説明する。
23により、検体ラックLのRFIDタグL1から情報が読み出される。RFIDタグL1から読み出される情報については、追って図4(c)、(d)を参照して説明する。
測定ユニット41、42は、それぞれ、測定ライン上の所定の位置(図中点線矢印)において、検体ラックLから検体容器Tを抜き出し、この検体容器Tに収容された検体を測定する。具体的には、測定ユニット41、42は、検体ラックLから抜き出した検体容器Tを後方に移動させて内部に取り込み、この検体容器Tから検体を吸引し、吸引した検体の測定を行う。測定が完了すると、測定ユニット41、42は、この検体容器Tを再び元の検体ラックLの保持部に戻す。
本実施例では、測定ユニット41は初検(1回目の測定)に用いられ、測定ユニット42は再検(2回目の測定)に用いられる。測定ユニット41では、CBC項目とDIFF項目の測定が可能であり、測定ユニット42では、CBC項目と、DIFF項目と、RET項目の測定が可能となっている。CBC項目は、WBC(白血球)、RBC(赤血球)、PLT(血小板)、HGB(ヘモグロビン)、HCT(ヘマトクリット)等を含み、DIFF項目は、MONO(単球)、EO(好酸球)、BASO(好塩基球)、NEUT(好中球)、LYMPH(リンパ球)等を含み、RET項目は、RET(網赤血球)等を含む。
情報処理ユニット51、52は、それぞれ、搬送ユニット31の一部である検体供給部31b(図6参照)と、搬送ユニット32の一部である検体供給部32b(図6参照)の動作を制御する。また、情報処理ユニット51、52は、それぞれ、アンテナA21、A22によって読み出された情報に基づいて、測定ユニット41、42の動作を制御する。また、情報処理ユニット51、52は、それぞれ、測定ユニット41、42から検体の測定データを受信して解析し、白血球数、赤血球数、血小板数、ヘモグロビン濃度、ヘマトクリット、単球数、網赤血球数等の各分析値を含む分析結果を生成する。
検体ラックLに保持されている全ての検体容器Tについて、測定ユニット41、42による測定が完了すると、それぞれ、アンテナA21、A22により、この検体ラックLのRFIDタグL1に分析結果が書き込まれる。
塗抹標本作製装置63は、搬送ユニット33の動作を制御する。塗抹標本作製装置63は、アンテナA23によって読み出された情報に基づいて、搬送ユニット33の測定ライン上の所定の位置(図中点線矢印)において、検体ラックLに保持された検体容器Tから検体を吸引し、吸引した検体の塗抹標本を作製する。
回収ユニット23は、回収ラインを通って下流側から搬送された検体ラックLのRFIDタグL1から、アンテナA13により分析結果を読み出す。また、回収ユニット23は、読み出した分析結果を搬送コントローラ7に送信し、分析結果の読み出しが行われた検体ラックLを収容する。
搬送コントローラ7は、投入ユニット21と、前処理ユニット22と、回収ユニット23と、搬送ユニット31の一部である検体リレー部31a(図6参照)と、搬送ユニット32の一部である検体リレー部32a(図6参照)と、搬送ユニット33の搬送動作を制御する。搬送コントローラ7は、前処理ユニット22から、アンテナA11とバーコードユニットBによって取得された情報を受信すると、ラックIDと検体IDをホストコンピュータ8に送信し、ホストコンピュータ8から受信した測定オーダ等の情報を前処理ユニット22に送信する。また、搬送コントローラ7は、回収ユニット23から受信した分析結果をホストコンピュータ8に送信する。
ホストコンピュータ8には、検体IDに対応付けて、検体IDに対応する検体を採取した患者の情報、この検体について測定すべき項目を含む測定オーダ、この患者の過去の分析結果、疾患情報等を含む検査情報等が記憶されている。なお、ホストコンピュータ8において、ユーザはマウス等の入力装置を用いて、測定すべき測定項目を指定することも可能である。
図3は、投入ユニット21と、前処理ユニット22と、回収ユニット23を上側からみた場合の構成を示す図である。
投入ユニット21の搬送路21a上に、検体容器Tを保持する検体ラックLが載置されると、この検体ラックLは、ラック送込機構21bによって前面が押されることにより、搬送路21aの後方位置に送られる。搬送路22aの後方位置に位置付けられた検体ラックLは、ラック搬出機構21cによって検体ラックLの右側面が押されることにより、前処理ユニット22の搬送路22aの後方位置に搬出される。
前処理ユニット22の搬送路22aの後方位置の近傍には、反射型のセンサ22bが設置されている。センサ22bにより、投入ユニット21から搬出された検体ラックLが搬送路22aの後方位置に位置付けられたことが検知されると、アンテナA11により、検体ラックLのRFIDタグL1からラックIDが読み出され、バーコードユニットBにより、検体ラックLの保持位置に対応付けられた検体IDが読み取られる。
図4(a)は、バーコードユニットBを上側から見た場合の構成を示す模式図である。
バーコードユニットBは、左右に併設された2つの移動部B1を備えている。2つの移動部B1は、左右方向に移動可能となるよう構成されており、それぞれ、2つのローラB11と、ローラB12と、バーコードリーダB13を備えている。2つのローラB11は、移動部B1上において、上下方向の軸を中心として回転可能となるよう構成されており、また、移動部B1上において、前後方向に駆動可能となるよう構成されている。ローラB12は、移動部B1上において、上下方向の軸を中心として回転駆動が可能となるよう構成されている。バーコードリーダB13は、移動部B1に固定されており、前方に位置付けられた検体容器TのバーコードラベルT1から検体IDを読み取る。
バーコードリーダB13が、検体ラックLの保持位置の正面(後方側)に位置付けられると、まず、2つのローラB11が、検体容器Tの側面に接するように前方に移動される。このとき、図4(b)に示すように、検体容器Tの前方の側面はローラB12に接している。ローラB11が前方に移動されるときに、ローラB11が所定の移動幅よりも前方に移動可能であった場合、この保持位置には検体容器Tが保持されていないと判定される。他方、ローラB11が検体容器Tに当接することにより所定の移動幅よりも前方に移動可能でなかった場合、この保持位置に検体容器Tが保持されていると判定される。
バーコードリーダB13の前方の保持位置に検体容器Tが保持されていると判定されると、ローラB12が回転駆動されることにより検体容器Tが上下方向の軸を中心として回転され、検体容器Tの回転中にバーコードリーダB13によりバーコードラベルT1から検体IDが読み取られる。なお、左側の移動部B1のバーコードリーダB13により、保持位置1〜5に保持されている検体容器Tの検体IDの読み取りが行われ、右側の移動部B1のバーコードリーダB13により、保持位置6〜10に保持されている検体容器Tの検体IDの読み取りが行われる。
図3に戻り、アンテナA11により読み出されたラックIDと、バーコードユニットBにより取得された検体IDと検体容器Tの保持位置は、搬送コントローラ7に送信される
。搬送コントローラ7は、これら情報をホストコンピュータ8に送信し、ホストコンピュータ8から測定オーダと患者情報を受信する。搬送コントローラ7は、アンテナA11とバーコードユニットBにより取得した情報と、ホストコンピュータ8から受信した測定オーダと患者情報に基づいて、図4(c)に示すような“ラック情報”を生成し、このラック情報をハードディスク703(図7参照)に記憶する。
。搬送コントローラ7は、これら情報をホストコンピュータ8に送信し、ホストコンピュータ8から測定オーダと患者情報を受信する。搬送コントローラ7は、アンテナA11とバーコードユニットBにより取得した情報と、ホストコンピュータ8から受信した測定オーダと患者情報に基づいて、図4(c)に示すような“ラック情報”を生成し、このラック情報をハードディスク703(図7参照)に記憶する。
アンテナA11とバーコードユニットBによる情報の取得が終了した検体ラックLは、ラック送込機構22c、22dによって後方の面が押されることにより、搬送路22aの前方位置に送られる。搬送路22aの前方位置に位置付けられた検体ラックLは、ラック搬出機構22eによって検体ラックLの右側の面が押されることにより、左方向に移動される。
このとき、アンテナA12により、検体ラックLのRFIDタグL1からラックIDが読み出される。前処理ユニット22は、アンテナA12により読み出したラックIDを搬送コントローラ7に送信する。搬送コントローラ7は、ハードディスク703に記憶しているラック情報のうち、前処理ユニット22から受信したラックIDに対応するラック情報を、前処理ユニット22に送信する。そして、前処理ユニット22は、搬送コントローラ7から受信したラック情報を、アンテナA12を用いて検体ラックLのRFIDタグL1に書き込む。しかる後、この検体ラックLは、ラック搬出機構22eによってさらに左方向に押し出され、搬送ユニット31に搬出される。
また、測定ユニット41、42または塗抹標本作製装置63から、回収ラインに沿って前処理ユニット22に搬出された検体ラックLは、前処理ユニット22のベルト22fと、投入ユニット21のベルト21dと、回収ユニット23のベルト23aによって、回収ユニット23の前方位置(ベルト23aの位置)に位置付けられる。
検体ラックLが回収ユニット23の前方位置に位置付けられると、アンテナA13により、検体ラックLのRFIDタグL1に書き込まれている“分析結果情報”が読み出される。RFIDタグL1には、図4(d)に示すように、それぞれ測定ユニット41、42で測定された検体の分析結果を含む“分析結果情報”が記憶されている。分析結果情報は、各検体に対して個別に記憶されており、測定ユニット41、42による測定が終わると、それぞれ、アンテナA21、A22によりRFIDタグL1に書き込まれる。なお、分析結果情報には、初期状態では何も記憶されていない。回収ユニット23は、アンテナA13により読み出した分析結果を、搬送コントローラ7に送信する。搬送コントローラ7は、回収ユニット23から受信した分析結果をホストコンピュータ8に送信する。
アンテナA13による読み出しが終了した検体ラックLは、ラック押出し機構23bにより、回収ユニット23の前方位置から搬送路23c上に押し出される。搬送路23c上に押し出された検体ラックLは、ラック送込機構23dによって前面が押されることにより、搬送路23cの後方位置に送られる。こうして、測定の終了した検体容器Tを保持する検体ラックLは、搬送路23cの後方に順次回収される。
図5は、搬送ユニット31を上側から見た場合の構成を示す図である。
搬送ユニット31は、右テーブル310と、ラック搬送部320と、左テーブル330と、ラック搬送部340、350を備えている。右テーブル310と、ラック搬送部320と、左テーブル330により、図1の測定ラインが構成される。また、ラック搬送部340により図1の供給ラインが構成され、ラック搬送部350により図1の回収ラインが構成される。
上流側の前処理ユニット22から搬出された検体ラックLに対する測定が、測定ユニット41で行われない場合、この検体ラックLは、ラック搬送部340のベルト341a、341bにより、ラック搬送部340の右端から左端へと供給ラインに沿って直線的に送られる。そして、この検体ラックLは、ベルト341bによって下流側の搬送ユニット32に搬出される。なお、本実施例では、後述するように、全ての検体ラックLが、搬送ユニット31〜33の測定ラインに沿って搬送されるため、供給ラインに沿って搬送されることはない。
次に、上流側の前処理ユニット22から搬出された検体ラックLに対する測定が、測定ユニット41で行われる場合、この検体ラックLは、ラック搬送部340の右端位置に位置付けられる。ラック搬送部340の右端位置の近傍に設置された透過型のセンサ342a、342bにより検体ラックLが検出されると、この検体ラックLは、ラック押出し機構343によって前面が押されることにより、右テーブル310の搬送路311の前方位置に押し出される。
右テーブル310に設置された透過型のセンサ312a、312bにより、搬送路311上の検体ラックLが検出されると、この検体ラックLは、ラック送込機構313によって前面が押されることにより後方に送られる。こうして、検体ラックLがラック搬送部320の右端位置まで送り込まれる。
ラック搬送部320のベルト321a、321bは、異なるステッピングモータ(図示せず)により別々に左右方向に駆動可能となるよう構成されている。また、ベルト321a、321bには、検体ラックLの底面に係合する突起片(図示せず)が設けられている。検体ラックLは、ベルト321aまたはベルト321bの突起片に保持されることにより、ラック搬送部320に沿って左右方向に搬送される。
ラック搬送部320の右端位置から、ベルト321aまたはベルト321bにより左方向に搬送された検体ラックLは、位置P1の近傍に位置付けられる。検体ラックLが位置P1に位置付けられると、アンテナA21により、この検体ラックLのRFIDタグL1から図4(c)に示すラック情報が読み出される。読み出されたラック情報は、情報処理ユニット51に送信される。
検体ラックLが位置P1からさらに左方向へと移動され、検体容器Tが位置P2に位置付けられると、測定ユニット41のハンド部(図示せず)が、位置P2に位置付けられた検体容器Tを検体ラックLから取り出し、測定ユニット41内に取り込む。情報処理ユニット51は、測定ユニット41を動作させ、取り込んだ検体の測定を行う。このとき、情報処理ユニット51は、アンテナA21によって読み出されたラック情報に含まれる測定オーダに基づいて、検体の測定項目を決定する。測定ユニット41での測定が終了すると、検体容器Tは、再び検体ラックLの元の保持位置に戻される。
こうして、検体ラックLに保持された全ての検体についての測定が終了すると、検体ラックLは、ベルト321a、321bによって、再び位置P1に移動される。そして、測定ユニット41により測定された各検体の分析結果が、図4(d)に示すように分析結果情報として、アンテナA21により検体ラックLのRFIDタグL1に書き込まれる。
アンテナA21による書き込みが終了すると、検体ラックLは、ラック搬送部320の左端位置まで送られる。しかる後、検体ラックLは、ラック押出し機構322により、左テーブル330の搬送路331の後方位置に押し出される。左テーブル330に設置された透過型のセンサ332a、332bにより、搬送路331上の検体ラックLが検出されると、この検体ラックLは、ラック送込機構333によって後方の面が押されることによ
り前方に送られ、ラック搬送部340の左端位置またはラック搬送部350の左端位置に位置付けられる。
り前方に送られ、ラック搬送部340の左端位置またはラック搬送部350の左端位置に位置付けられる。
検体ラックLが下流側の搬送ユニット32に搬出される場合、検体ラックLが、ラック搬送部340の左端位置から、ラック搬送部340のベルト341bによって下流側の搬送ユニット32に搬出される。
他方、検体ラックLが上流側の前処理ユニット22に搬出される場合、ラック搬送部350の左端位置近傍に設置された透過型のセンサ352a、352bにより検出された検体ラックLは、ラック搬送部350のベルト351により、ラック搬送部350の左端から右端へと回収ラインに沿って直線的に送られ、上流側の前処理ユニット22に搬出される。こうして、回収ラインに沿って右方向に搬送された検体ラックLは、最終的に回収ユニット23に収容される。
なお、搬送ユニット32、33についても、以下のように搬送ユニット31と同様に構成される。
搬送ユニット32では、検体ラックLが搬送ユニット32の位置P1に位置付けられると、アンテナA22により検体ラックLのRFIDタグL1から、ラック情報と分析結果情報が読み出される。読み出されたラック情報と分析結果情報は、情報処理ユニット52に送信される。また、測定ユニット42により測定された検体の分析結果が分析結果情報として、アンテナA22によりRFIDタグL1に書き込まれる。
搬送ユニット33では、検体ラックLが搬送ユニット33の位置P1に位置付けられると、アンテナA23により検体ラックLのRFIDタグL1から、ラック情報と分析結果情報が読み出される。読み出されたラック情報と分析結果情報は、塗抹標本作製装置63に送信される。
図6は、検体処理システム1のユニットおよび装置の相互の接続関係を示す図である。
搬送ユニット31は、検体リレー部31aと検体供給部31bに分けて図示されており、搬送ユニット32は、検体リレー部32aと検体供給部32bに分けて図示されている。具体的には、検体リレー部31a、32aは、図5の左テーブル330と、ラック搬送部340、350を含む部分であり、隣り合う2台のユニットのうちの一方から検体ラックLを受け取り、他方の搬送ユニットに搬送する。検体供給部31b、32bは、図5の右テーブル310とラック搬送部320を含む部分であり、測定ユニット41、42による測定のために、検体ラックLを位置P1、P2に搬送する。なお、搬送ユニット33は、図5に示す全ての構成を含んでいる。
集線装置11には、投入ユニット21と、前処理ユニット22と、回収ユニット23と、検体リレー部31a、32aと、搬送ユニット33と、搬送コントローラ7が、通信可能となるよう接続されている。情報処理ユニット51は、検体リレー部31aと、検体供給部31bと、測定ユニット41に通信可能となるよう接続されており、情報処理ユニット52は、検体リレー部32aと、検体供給部32bと、測定ユニット42に通信可能となるよう接続されている。塗抹標本作製装置63は、搬送ユニット33と通信可能となるよう接続されている。搬送コントローラ7は、通信ネットワークを介してホストコンピュータ8に通信可能となるよう接続されている。
図7は、前処理ユニット22と、回収ユニット23と、搬送コントローラ7の構成の概要を示す図である。
前処理ユニット22は、制御部221と、通信部222と、バーコードユニットBと、アンテナA11、A12と、駆動部223と、センサ部224を備え、制御部221は、メモリ221aを備える。
制御部221は、メモリ231aに記憶されているコンピュータプログラムを実行することにより、前処理ユニット22内の各部を制御する。通信部222は、集線装置11との間でデータ通信を行う。
バーコードユニットBとアンテナA11、A12により取得された情報は、制御部221に出力される。制御部221は、通信部222を介してこれら情報を搬送コントローラ7に送信する。また、制御部221は、生成したラック情報(図4(c)参照)をメモリ221aに記憶する。駆動部223は、前処理ユニット22上の検体ラックLを搬送するための機構を含んでおり、センサ部224は、前処理ユニット22上の検体ラックLを検出するためのセンサを含んでいる。
回収ユニット23は、制御部231と、通信部232と、アンテナA13と、駆動部233と、センサ部234を備え、制御部231は、メモリ221aを備える。回収ユニット23は、前処理ユニット22からバーコードユニットBとアンテナA11、A12が省略され、替わりにアンテナA13が追加された構成となっている。アンテナA13により読み出された分析結果情報は、制御部231に出力される。制御部231は、通信部232を介して分析結果情報を搬送コントローラ7に送信する。
搬送コントローラ7は、制御部701と、通信部702と、ハードディスク703と、表示入力部704を備え、制御部701は、メモリ701aを備える。
制御部701は、メモリ701aまたはハードディスク703に記憶されているコンピュータプログラムを実行することにより、投入ユニット21と、前処理ユニット22と、回収ユニット23と、検体リレー部31a、32aと、搬送ユニット33を制御する。通信部702は、集線装置11との間でデータ通信を行うと共に、通信ネットワークを介してホストコンピュータ8とデータ通信を行う。
ハードディスク703には、対象ユニットを制御するためのコンピュータプログラムが記憶されている。表示入力部704は、ディスプレイや入力デバイスにより構成されている。
図8は、搬送ユニット31(検体リレー部31aと検体供給部31b)と、測定ユニット41と、情報処理ユニット51の構成の概要を示す図である。なお、搬送ユニット32と、測定ユニット42と、情報処理ユニット51も、図8に示す構成と同様に構成される。
検体リレー部31aは、制御部301aと、通信部302aと、駆動部303aと、センサ部304aを備え、制御部301aは、メモリ305aを備える。制御部301aは、メモリ305aに記憶されているコンピュータプログラムを実行することにより、検体リレー部31a内の各部を制御する。通信部302aは、情報処理ユニット51と、集線装置11との間でデータ通信を行う。センサ部304aの検出信号は、制御部301aに出力される。なお、駆動部303aとセンサ部304aは、図5の左テーブル330と、ラック搬送部340、350上にある検体ラックLを、それぞれ搬送および検出するための機構を含んでいる。
検体供給部31bは、通信部301bと、アンテナA21と、駆動部302bと、センサ部303bを備える。検体供給部31b内の各部は、通信部301bを介して情報処理ユニット51により制御される。通信部301bは、情報処理ユニット51との間でデータ通信を行う。アンテナA21の読み出した情報とセンサ部303bの検出信号は、通信部301bを介して情報処理ユニット51に出力される。なお、駆動部302bとセンサ部303bは、図5の右テーブル310とラック搬送部320上にある検体ラックLを、それぞれ搬送および検出するための機構を含んでいる。
測定ユニット41は、通信部411と、駆動部412と、センサ部413と、試料調製部414と、検出部415を備える。測定ユニット41内の各部は、通信部411を介して情報処理ユニット51により制御される。通信部411は、情報処理ユニット51との間でデータ通信を行う。駆動部412は、検体の測定を行うための機構を含み、センサ部413は、測定ユニット41内で検体容器Tの位置を検出するためのセンサ等を含んでいる。試料調製部414は、測定ユニット41内で吸引された検体と、試薬とを混合攪拌し、測定用の試料を調製する。検出部415は、試料調製部414により調製された試料を測定する。測定により得られた検体の測定データは、通信部411を介して情報処理ユニット51に送信され、情報処理ユニット51において解析処理が行われる。
なお、白血球、網赤血球等の測定は、半導体レーザを使用したフローサイトメトリー法により、散乱光と蛍光とを検出することによって行われる。また、赤血球および血小板の測定は、シースフローDC検出法により、インピーダンスの変化を検出することによって行われる。また、ヘモグロビン(HGB)濃度の測定は、吸光度を検出することにより行われる。そして、検出部415によって得られたデータに基づいて、検体の散乱光強度や蛍光強度やインピーダンス変化などからなる測定データ(デジタルデータ)が算出される。この測定データが情報処理ユニット51により解析されて、赤血球数、白血球数、網赤血球数等の各分析値を含む分析結果が生成される。
情報処理ユニット51は、制御部511と、通信部512と、ハードディスク513と、表示入力部514を備え、制御部511は、メモリ511aを備える。情報処理ユニット51は、図7の搬送コントローラ7と同様の構成となっている。
制御部511は、情報処理ユニット51内の各部を制御する。通信部512は、検体リレー部31aと、検体供給部31bと、測定ユニット41との間でデータ通信を行う。また、制御部511は、測定ユニット41から受信した検体の測定データを解析して分析結果を生成し、ハードディスク513に記憶する。表示入力部514は、制御部511から出力される映像信号に基づいてディスプレイに分析結果を表示すると共に、入力デバイスを介してユーザからの入力を受け付ける。
図9は、搬送ユニット33と塗抹標本作製装置63の構成の概要を示す図である。
搬送ユニット33は、制御部331と、通信部332と、アンテナA23と、駆動部333と、センサ部334を備え、制御部331は、メモリ331aを備える。制御部331は、メモリ331aに記憶されているコンピュータプログラムを実行することにより、搬送ユニット33内の各部を制御する。通信部332は、塗抹標本作製装置63との間でデータ通信を行う。駆動部333は、搬送ユニット33内の各部を駆動させるための機構を含んでいる。センサ部334は、搬送ユニット33内のセンサを含んでおり、センサ部334の検出信号は制御部331に出力される。
塗抹標本作製装置63は、制御部631と、通信部632と、駆動部633と、センサ部634と、分注部635と、引きガラス駆動部636と、表示入力部637を備え、制
御部631は、メモリ631aを備える。
御部631は、メモリ631aを備える。
制御部631は、メモリ631aに記憶されているコンピュータプログラムを実行することにより、塗抹標本作製装置63の各部を制御する。通信部632は、搬送ユニット33との間でデータ通信を行う。駆動部633は、塗抹標本作製装置63内の各部を駆動させるための機構を含んでいる。センサ部634は、塗抹標本作製装置6
3内のセンサ等を含んでおり、センサ部634の検出信号は制御部631に出力される。
3内のセンサ等を含んでおり、センサ部634の検出信号は制御部631に出力される。
分注部635は、搬送ユニット33のラック搬送部320上の位置P2において検体容器Tから検体を吸引すると共に、スライドガラス上に検体を分注する。引きガラス駆動部636は、引きガラスを駆動させる。制御部631は、引きガラス駆動部636を制御することにより、引きガラスの移動速度と、引きガラスのスライドガラスに対する角度と、スライドガラス上に分注された検体に引きガラスが接触した直後から引きガラスが移動を開始するまでの時間(なじみ時間)を調整する。
表示入力部637は、表示機能と入力機能が一体となったタッチパネルである。ユーザにより表示入力部637が操作されると、制御部631に操作内容を示す信号が出力される。また、制御部631により、表示入力部637に各種情報が表示される。
図10は、情報処理ユニット51、52による処理を示すフローチャートである。なお、情報処理ユニット51、52による処理は略同じであるため、以下、特に明示しない限り、情報処理ユニット51による処理として説明する。
情報処理ユニット51の制御部511は、搬送ユニット31に搬入された検体ラックLが、ラック押出し機構343により右テーブル310に押し出されたか(測定ラインに搬入されたか)を判定する(S101)。この判定は、センサ312a、312bの検出信号に基づいて行われる。制御部511は、測定ラインに検体ラックLが搬入されるまで処理を待機させる。
測定ラインに検体ラックLが搬入されると(S101:YES)、制御部511は、この検体ラックLを位置P1まで搬送し、アンテナA21により、この検体ラックLのRFIDタグL1から、ラック情報と分析結果情報(図4(c)、(d)参照)を読み出す(S102)。
次に、制御部511は、S102で読み出した情報に基づいて、この検体ラックL上の各検体について、以下のように順に測定内容を決定する。
制御部511は、S102で読み出した分析結果情報を参照して、検体ラックL上の検体について初検済みであるかを判定する(S103)。具体的には、検体に対応する検体IDについて、分析結果情報内に分析結果が存在するか否かが判定される。検体が初検済みでないと(S103:NO)、制御部511は、ラック情報内のこの検体の測定オーダに基づいて初検項目を決定する(S104)。
なお、情報処理ユニット51の処理においては、搬送ユニット31にある検体ラックL上の全ての検体について、未だ測定が行われていないため、分析結果情報内に分析結果が存在せず、S103において必ずNOと判定される。また、情報処理ユニット52の処理においては、搬送ユニット32にある全ての検体について、既に測定ユニット41において測定が行われているため、分析結果情報内に分析結果が存在し、S201において必ずYESと判定される。
検体が初検済みであると(S103:YES)、制御部511は、分析結果情報内の分析結果から、この検体の再検が必要であるかを判定する(S105)。具体的には、ハードディスク513に記憶している再検ルールに基づいて、この検体の分析結果が再検ルールに合致しているかが判定される。分析結果が再検ルールに合致していると(S105:YES)、制御部511は、この検体の再検項目を決定する(S203)。分析結果が再検ルールに合致していないと(S105:NO)、S106の処理がスキップされる。制御部511は、検体ラックL上の全ての検体に対してS103〜S106の処理が行われるまで、S103〜S106の処理を繰り返す(S107)。
次に、制御部511は、S103〜S106で決定した測定内容に基づいて、この検体ラックL上の各検体について、以下のように順に測定動作を実行する。
制御部511は、S103〜S106で決定した測定内容に基づいて、検体ラックL上の検体について測定が必要であるかを判定する(S108)。具体的には、S104、S106が実行された場合には、S108においてYESと判定され、S105でNOと判定された場合には、S108でNOと判定される。
検体の測定が必要であると(S108:YES)、制御部511は、測定ユニット41によりこの検体の測定動作を実行する(S109)。検体の測定が必要でないと(S108:NO)、制御部511は、S109の処理をスキップさせる。制御部511は、検体ラックL上の全ての検体に対してS108〜S109の処理が行われるまで、S108〜S109の処理を繰り返す(S110)。
次に、検体ラックL上の何れかの検体について、測定ユニット41で測定が行われた場合(S111:YES)、制御部511は、この検体ラックLを位置P1まで搬送して、測定が行われた検体の分析結果をRFIDタグL1に書き込み、RFIDタグL1に記憶されている分析結果情報を更新する(S112)。検体ラックL上の全ての検体について、測定ユニット41で測定が行われていない場合(S111:NO)、制御部511はS112の処理がスキップさせる。
しかる後、制御部511は、この検体ラックLをラック押出し機構322により、左テーブル330に押し出し、処理がS101に戻される。こうして、1つの検体ラックLについての処理が終了する。
図11(a)は、搬送ユニット33による処理を示すフローチャートである。
搬送ユニット33の制御部331は、図10のS101と同様、搬送ユニット33に搬入された検体ラックLが、測定ラインに搬入されたかを判定し(S201)、測定ラインに検体ラックLが搬入されると(S201:YES)、図10のS102と同様、アンテナA23により、この検体ラックLのRFIDタグL1から、ラック情報と分析結果情報を読み出す(S202)。そして、制御部331は、S202で読み出したラック情報と分析結果情報を、塗抹標本作製装置63に送信する(S203)。なお、搬送ユニット33によるその他の処理については、追って図12を参照して説明する。
図11(b)は、塗抹標本作製装置63による処理を示すフローチャートである。
塗抹標本作製装置63の制御部631は、図11(a)のS203において、搬送ユニット33から送信されたラック情報と分析結果情報を受信すると(S211:YES)、この検体ラックL上の各検体について、以下のように順に標本作製内容を決定する。
制御部631は、S211で受信した分析結果情報を参照して、検体ラックL上の検体について塗抹標本の作製が必要であるかを判定する(S212)。具体的には、検体ラックL上の検体に対応する分析結果情報に含まれる分析結果に基づいて、塗抹標本の作製が必要であるかが判定される。測定ユニット42で測定(再検)が行われた場合には、測定ユニット42により測定された検体の分析結果に基づいて、塗抹標本の作製が必要であるかが判定される。
塗抹標本の作製が必要であると(S212:YES)、制御部631は、この検体の分析結果に含まれるHCT(ヘマトクリット)から、標本作製の条件を決定する(S213)。具体的には、HCT(ヘマトクリット)の値に応じた標本作製の条件がメモリ631aに記憶されており、この標本作製条件に基づいて、スライドガラス上に分注した検体を引くための引きガラスの移動速度と、引きガラスのスライドガラスに対する角度と、スライドガラス上に分注された検体に引きガラスが接触した直後から引きガラスが移動を開始するまでの時間(なじみ時間)が決定される。制御部631は、検体ラックL上の全ての検体に対してS212〜S213の処理が行われるまで、S212〜S213の処理を繰り返す(S214)。
次に、制御部631は、S212〜S213で決定した標本作製内容に基づいて、この検体ラックL上の各検体について、以下のように順に塗抹標本作製動作を実行する。
制御部631は、S212〜S213で決定した塗抹標本作製内容に基づいて、検体ラックL上の検体について塗抹標本の作製が必要であるかを判定する(S215)。具体的には、S212においてYESと判定された場合には、S215においてYESと判定され、S212でNOと判定された場合には、S215でNOと判定される。
塗抹標本の作製が必要であると(S215:YES)、制御部631は、この検体の塗抹標本の作製動作を実行する(S216)。塗抹標本の作製が必要でないと(S215:NO)、制御部631は、S216の処理をスキップさせる。制御部631は、検体ラックL上の全ての検体に対してS215〜S216の処理が行われるまで、S215〜S216の処理を繰り返す(S217)。
しかる後、制御部631は、この検体ラックLをラック押出し機構322により、左テーブル330に押し出し(S218)、処理がS211に戻される。こうして、1つの検体ラックLについての処理が終了する。
図12は、搬送ユニット31の検体リレー部31aと、搬送ユニット32の検体リレー部32aと、搬送ユニット33による処理を示すフローチャートである。なお、図12に示す処理は、検体リレー部31a、32aと搬送ユニット33において略同じであるため、以下、検体リレー部31aによる処理のみを説明する。
検体リレー部31aの制御部301aは、上流側からラック搬送部340に検体ラックLが搬入された場合と、下流側からラック搬送部350に検体ラックLが搬入された場合と、ラック搬送部320から左テーブル330に検体ラックLが搬入された場合とで、以下のように、適宜、検体ラックLを目的の搬送先へと搬送する。
制御部301aは、センサ342a、342bにより、上流側から搬入された検体ラックLを検知すると(S301:YES)、この検体ラックLをラック押出し機構343により右テーブル310(測定ライン)へ搬出する(S302)。右テーブル310へ搬出された検体ラックLは、測定ラインに沿って搬送され、対応するユニットまたは装置で処理が行われる。
また、制御部301aは、センサ332a、332bにより、ラック搬送部320から搬入された検体ラックLを検知すると(S301:NO、S303:YES)、この検体ラックLを下流側または上流側へ搬出する。下流側に搬送ユニットがある場合(S304:YES)、制御部301aは、この検体ラックLをラック搬送部340まで移動させ、ラック搬送部340から下流側の搬送ユニット32へ搬出する(S307)。他方、下流側に搬送ユニットがない場合(S304:NO)、制御部301aは、この検体ラックLをラック搬送部350まで移動させ、回収ラインに沿って搬送し、上流側へ搬出する(S307)。
また、制御部301aは、センサ352a、352bにより、下流側から搬入された検体ラックLを検知すると(S301:NO、S303:NO、S306:YES)、この検体ラックLを回収ラインに沿って搬送し、上流側へ搬出する(S307)。
以上、本実施例によれば、検体ラックLにRFIDタグL1が貼付されており、前処理ユニット22において、このRFIDタグL1に検体ラックL上の検体に関するラック情報が書き込まれる。このため、検体ラックLが初検用の測定ユニット41の測定ラインに搬送されたときに、情報処理ユニット51は、この検体ラックLに関するラック情報をRFIDタグL1から読み出すことができる。これにより、情報処理ユニット51は、他の装置に問い合わせることなく、ラック情報の測定オーダに基づいて、この検体ラックL上の検体について初検項目を決定することができる。
また、本実施例によれば、測定ユニット41による初検が終了すると、RFIDタグL1に、測定ユニット41による初検の分析結果が、検体IDに対応付けて書き込まれる。このため、検体ラックLが再検用の測定ユニット42の測定ラインに搬送されたときに、情報処理ユニット52は、この検体ラックL上の検体に関する分析結果情報をRFIDタグL1から読み出すことができる。これにより、情報処理ユニット52は、他の装置に問い合わせることなく、測定ユニット41による初検の分析結果情報に基づいて、この検体ラックL上の検体について再検の要否を判定すると共に、再検項目を決定することができる。
また、本実施例によれば、測定ユニット42による再検が終了すると、RFIDタグL1に、測定ユニット42による再検の分析結果が、検体IDに対応付けて書き込まれる。このため、検体ラックLが塗抹標本作製装置63の測定ラインに搬送されたときに、搬送ユニット33は、この検体ラックL上の検体に関する分析結果情報をRFIDタグL1から読み出し、塗抹標本作製装置63は、搬送ユニット33から分析結果情報を取得することができる。これにより、塗抹標本作製装置63は、他の装置に問い合わせることなく、測定ユニット41、42による分析結果情報に基づいて、この検体ラックL上の検体について塗抹標本の作製要否を判定すると共に、標本作製の条件を決定することができる。
このように、血球分析装置61、62と、塗抹標本作製装置63は、ラック情報と分析結果情報を取得するために他の装置(たとえば、ホストコンピュータ8)と通信する必要がないため、これらの装置における通信処理の煩雑化が抑制され得る。また、これらの装置は他の装置と通信する必要がないため、通信を可能にするためのコンピュータの設定に要する時間とコストが抑制され得る。
また、本実施例によれば、測定ユニット41、42よる測定が終了すると、検体ラックLが位置P1に搬送され、位置P1において検体ラックLのRFIDタグL1に分析結果が書き込まれる。このため、RFIDタグL1に書き込まれた分析結果を、他の装置において読み出すことが可能となる。また、ユーザは、測定が終了した検体ラックLを位置P
1に移動させる手間を省略することができる。
1に移動させる手間を省略することができる。
また、本実施例によれば、RFIDタグL1には、バーコードユニットBにより取得された検体IDと、検体IDと対応付けられた検体の保持位置とが書き込まれる。また、RFIDタグL1には、検体IDと対応付けられた分析結果が書き込まれる。これにより、RFIDタグL1が読み出されるだけで、各検体の分析結果を一度に読み出すことができ、且つ、各検体の保持位置を特定することができる。よって、測定ユニット42と塗抹標本作製装置63において、分析結果に基づく検体の処理を、円滑に進めることができる。
<実施例2>
本実施例では、測定ユニット42による測定(再検)と、塗抹標本作製装置63による塗抹標本の作製が不要である場合、搬送ユニット32、33の測定ラインを通らないように検体ラックLの搬送が制御される。
本実施例では、測定ユニット42による測定(再検)と、塗抹標本作製装置63による塗抹標本の作製が不要である場合、搬送ユニット32、33の測定ラインを通らないように検体ラックLの搬送が制御される。
図13は、本実施例の搬送ユニット31を上側から見た場合の構成を示す図である。
本実施例の搬送ユニット31は、図5に示す搬送ユニット31に対して、ラック搬送部340の右端位置近傍にアンテナA31が設置され、ラック搬送部320の左端位置近傍にアンテナA32が設置された構成となっている。アンテナA31、A32は、検体リレー部31a、32aの制御部301aによって制御され、アンテナA31、A32によって読み取られた情報は、検体リレー部31a、32aの制御部301aに出力される。また、アンテナA31、A32は、それぞれ、常時、前方のRFIDタグL1からラック情報と分析結果情報を読み出す処理を行っており、制御部301aは、読み出されたラック情報をメモリ305aに記憶している。
図14は、搬送ユニット31の検体リレー部31aと、搬送ユニット32の検体リレー部32aによる処理を示すフローチャートである。なお、図12に示す処理は、検体リレー部31a、32aにおいて略同じであるため、以下、特に明示しない限り、検体リレー部31aによる処理として説明する。また、搬送ユニット33による処理は、図12に示すフローチャートと同じであるため、ここでは説明を省略する。
検体リレー部31aの制御部301aは、上流側からラック搬送部340に検体ラックLが搬入された場合と、ラック搬送部320から左テーブル330に検体ラックLが搬入された場合と、下流側からラック搬送部350に検体ラックLが搬入された場合とで、以下のように、適宜、検体ラックLを目的の搬送先へと搬送する。
なお、本実施例のラック情報には、図15(a)に示すように、ラックIDに対応付けて搬送先が記憶されている。この搬送先には、前処理ユニット22のアンテナA12によりRFIDタグL1にラックIDが書き込まれる際に、初期値として測定ユニット41が設定される。
図14を参照して、制御部301aは、上流側から搬入された検体ラックLを検知すると(S401:YES)、メモリ305aに記憶しているラック情報のうち、アンテナA31により直前に読み出されたラック情報を読み込む(S402)。続いて、制御部301aは、S402でラック情報が読み出された検体ラックLの搬送先が、この搬送ユニットに対応する測定ユニット41、42であるかを判定する(S403)。たとえば、検体リレー部31aによる処理の場合、搬送先が測定ユニット41になっているとYESと判定され、検体リレー部32aによる処理の場合、搬送先が測定ユニット42になっているとYESと判定される。
搬送先が、この搬送ユニットに対応する測定ユニット41、42であると(S403:YES)、制御部301aは、この検体ラックLを測定ラインへ搬出する(S404)。他方、搬送先がこの搬送ユニットに対応する測定ユニット41、42でないと(S403:NO)、制御部301aは、この検体ラックLを供給ラインに沿って搬送し、下流側の搬送ユニット32へ搬出する(S410)。
また、制御部301aは、ラック搬送部320から左テーブル330に搬入された検体ラックLを検知すると(S401:NO、S405:YES)、メモリ305aに記憶している分析結果情報のうち、アンテナA32により直前に読み出された分析結果情報を読み込む(S406)。続いて、制御部301aは、“搬送先の決定処理”を行う(S407)。搬送先の決定処理については、追って図15(b)、(c)を参照して説明する。
続いて、制御部301aは、S407の処理によって得られた搬送先を、アンテナA32により、この検体ラックLのRFIDタグL1に書き込み(S408)、書きこんだ搬送先が下流側であるかを判定する(S409)。搬送先が下流側の測定ユニット42または塗抹標本作製装置63であると(S409:YES)、制御部301aは、この検体ラックLを、ラック搬送部340から下流側の搬送ユニット32へ搬出する(S410)。他方、搬送先が下流側でない、すなわち、回収ユニット23であると(S409:NO)、制御部301aは、この検体ラックLを回収ラインに沿って搬送し、上流側へ搬出する(S412)。
また、制御部301aは、下流側から搬入された検体ラックLを検知すると(S401:NO、S405:NO、S411:YES)、この検体ラックLを回収ラインに沿って搬送し、上流側へ搬出する(S412)。
図15(b)は、検体リレー部31aによる搬送先の決定処理を示すフローチャートである。
検体リレー部31aのメモリ305aには、図15(d)に示すように、測定ユニット42による測定が必要か否かを判定するための「再検ルール」と、塗抹標本作製装置63による塗抹標本の作製が必要か否かを判定するための「塗抹標本作製ルール」が記憶されている。検体リレー部31aの制御部301aは、図14のS406で読み込んだ分析結果情報に含まれる分析結果を参照し、上記再検ルールと塗抹標本作製ルールに基づいて、各検体について、測定ユニット42による測定と、塗抹標本作製装置63による塗抹標本の作製が必要であるかを判定する。
検体ラックL上の検体のうち、1以上の検体が再検ルールに合致すると(S501:YES)、検体リレー部31aの制御部301aは、この検体ラックLの搬送先を測定ユニット42に決定する(S502)。検体ラックL上の検体のうち、全ての検体が再検ルールに合致せず(S501:NO)、1以上の検体が塗抹標本作製ルールに合致すると(S503:YES)、検体リレー部31aの制御部301aは、この検体ラックLの搬送先を塗抹標本作製装置63に決定する(S504)。検体ラックL上の検体のうち、全ての検体が再検ルールと塗抹標本作製ルールに合致しないと(S501:NO、S503:NO)、検体リレー部31aの制御部301aは、この検体ラックLの搬送先を回収ユニット23に決定する(S505)。
図15(c)は、検体リレー部32aによる搬送先の決定処理を示すフローチャートである。
検体リレー部32aのメモリ305aには、図15(e)に示すように、塗抹標本作製
装置63による塗抹標本の作製が必要か否かを判定するための「塗抹標本作製ルール」が記憶されている。検体リレー部32aの制御部301aは、図14のS406で読み込んだ分析結果情報に含まれる分析結果を参照して、上記塗抹標本作製ルールに基づいて、各検体について、塗抹標本作製装置63による塗抹標本の作製が必要であるかを判定する。
装置63による塗抹標本の作製が必要か否かを判定するための「塗抹標本作製ルール」が記憶されている。検体リレー部32aの制御部301aは、図14のS406で読み込んだ分析結果情報に含まれる分析結果を参照して、上記塗抹標本作製ルールに基づいて、各検体について、塗抹標本作製装置63による塗抹標本の作製が必要であるかを判定する。
検体ラックL上の検体のうち、1以上の検体が塗抹標本作製ルールに合致すると(S511:YES)、検体リレー部32aの制御部301aは、この検体ラックLの搬送先を塗抹標本作製装置63に決定する(S512)。検体ラックL上の検体のうち、全ての検体が塗抹標本作製ルールに合致しないと(S511:NO)、検体リレー部32aの制御部301aは、この検体ラックLの搬送先を回収ユニット23に決定する(S513)。
以上、本実施例によれば、検体ラックLが左テーブル330に搬入されると、搬送先の決定処理において、検体ラックLのRFIDタグL1から読み出した分析結果情報に基づいて、再検ルールと塗抹標本作製ルールに合致するかが判定され、この検体ラックLの搬送先が決定される。これにより、測定ユニット41により測定された検体を、下流側の測定ユニット42と塗抹標本作製装置63に効率良く搬送することが可能となり、測定ユニット42により測定された検体を、下流側の塗抹標本作製装置63に効率良く搬送することが可能となる。
また、本実施例によれば、再検ルールと塗抹標本作製ルールに合致しない場合、この検体ラックLの搬送先が回収ユニット23に決定される。これにより、下流側で処理を行う必要がない検体が回収ユニット23に搬送されるため、下流側で処理を行う必要がある検体を、より迅速に搬送先まで搬送することが可能となる。
<実施例3>
上記実施例1、2では、搬送ユニット31〜33が互いに接続されて、測定ユニット41、42と塗抹標本作製装置63との間で検体ラックLの搬送が行われた。本実施例では、複数の処理ユニットが施設内で離れた場所に設置されており、ユーザにより検体ラックLが持ち運ばれる。
上記実施例1、2では、搬送ユニット31〜33が互いに接続されて、測定ユニット41、42と塗抹標本作製装置63との間で検体ラックLの搬送が行われた。本実施例では、複数の処理ユニットが施設内で離れた場所に設置されており、ユーザにより検体ラックLが持ち運ばれる。
図16は、本実施例の血球分析装置61と塗抹標本作製装置63を上側から見た場合の構成を示す模式図である。図16は、上記実施例1の検体処理システム1から、搬送ユニット31、33と、血球分析装置61と、塗抹標本作製装置63のみが取り出された構成となっている。また、図16の搬送ユニット31、33は、測定ラインに関する部分(右テーブル310と、ラック搬送部320と、左テーブル330)のみから構成されている。
ユーザは、上記実施例1と同様、図2に示すように検体容器Tを検体ラックLに保持させる。このとき、検体ラックLのRFIDタグL1には、予め図4(c)、(d)に示すようなラック情報と分析結果情報が書き込まれている。なお、この時点では、分析結果情報内には、各検体IDに対応する分析結果は存在しない。
次に、ユーザは、搬送ユニット31の右テーブル310に検体ラックLを投入する。これにより、情報処理ユニット51の制御部511は、測定ラインに検体ラックLが搬入されたと判定し(図10のS101:YES)、上記実施例1と同様、図10に示す処理を行う。すなわち、アンテナA21により、検体ラックLのRFIDタグL1からラック情報と分析結果情報が読み出され、読み出された情報に基づいて、測定ユニット41による測定が行われる。
なお、本実施例の血球分析装置61では、初検の結果がRFIDタグL1に書き込まれ
た後、検体ラックLは測定ラインから左テーブル330へ搬出されずに、処理がS102に戻されて、再検が行われる。そして、再検の結果がRFIDタグL1に書き込まれた後、検体ラックLは測定ラインから左テーブル330へ搬出され、血球分析装置61による測定が終了する。
た後、検体ラックLは測定ラインから左テーブル330へ搬出されずに、処理がS102に戻されて、再検が行われる。そして、再検の結果がRFIDタグL1に書き込まれた後、検体ラックLは測定ラインから左テーブル330へ搬出され、血球分析装置61による測定が終了する。
次に、ユーザは、搬送ユニット31の左テーブル330に収容されている検体ラックLを、搬送ユニット33の右テーブル310に投入する。これにより、搬送ユニット33の制御部331は、測定ラインに検体ラックLが搬入されたと判定し(図11(a)のS201:YES)、上記実施例1と同様、図11(a)、(b)に示す処理を行う。すなわち、塗抹標本作製装置63は、上記実施例1と同様、搬送ユニット33のアンテナA23により、検体ラックLのRFIDタグL1からラック情報と分析結果情報が読み出され、読み出された情報に基づいて、塗抹標本の作製が行われる。そして、塗抹標本作製装置63による処理が終了すると、検体ラックLは測定ラインから左テーブル330へ搬出され、塗抹標本作製装置63による処理が終了する。
このように、本実施例においても、血球分析装置61と塗抹標本作製装置63は、ラック情報と分析結果情報を取得するために他の装置(たとえば、図1のホストコンピュータ8)と通信する必要がないため、これらの装置における通信処理の煩雑化が抑制され得る。また、これらの装置は他の装置と通信する必要がないため、通信を可能にするためのコンピュータの設定に要する時間とコストが抑制され得る。
<実施例4>
上記実施例1では、検体容器TにはバーコードラベルT1が貼付され、検体ラックLにはRFIDタグL1が貼付された。本実施例の検体容器Tには、図17(a)に示すように、バーコードラベルT1に替えて、RFIDタグT3が貼付されている。RFIDタグT3には、初期状態として検体IDが記憶されている。また、本実施例では検体ラックLにはRFIDタグL1は貼付されない。
上記実施例1では、検体容器TにはバーコードラベルT1が貼付され、検体ラックLにはRFIDタグL1が貼付された。本実施例の検体容器Tには、図17(a)に示すように、バーコードラベルT1に替えて、RFIDタグT3が貼付されている。RFIDタグT3には、初期状態として検体IDが記憶されている。また、本実施例では検体ラックLにはRFIDタグL1は貼付されない。
図17(b)は、本実施例におけるアンテナユニットRを上側から見た場合の構成を示す模式図である。アンテナユニットRは、前処理ユニット22の後方に設置されており、本実施例では、図3に示すバーコードユニットBとアンテナA11、A12は省略される。
アンテナユニットRは、上記バーコードユニットBと同様、左右に併設された2つの移動部R1を備えている。2つの移動部R1は、左右方向に移動可能となるよう構成されており、それぞれ、2つの遮蔽部R11と、アンテナR12とを備えている。2つの遮蔽部R11は、アンテナR12の前面部分を左右から挟み込むようにしてアンテナR12に設置されており、アンテナR12の読み出し方向(下方向)に対してアンテナR12の前面よりも前方に突出している。アンテナR12は、移動部R1に固定されており、前方に位置付けられた検体容器TのRFIDタグT3に対して情報の読み出しと書き込みを行う。
アンテナR12は、遮蔽部R11により左右方向の空間と隔離されているため、前方に位置付けられた検体容器TのRFIDタグT3に対して適正に情報を読み出すと共に、適正に情報を書き込むことができる。また、アンテナR12が、前方方向に対して読み出し動作を行った結果、所定時間内に情報を読み取れた場合、この保持位置に検体容器Tが保持されていると判定され、所定時間内に情報を読み取れなかった場合、この保持位置には検体容器Tが保持されていないと判定される。
なお、左側の移動部R1のアンテナR12により、保持位置1〜5に保持されている検体容器TのRFIDタグT3への読み出しと書き込みが行われ、右側の移動部R1のアン
テナR12により、保持位置6〜10に保持されている検体容器TのRFIDタグT3への読み出しと書き込みが行われる。
テナR12により、保持位置6〜10に保持されている検体容器TのRFIDタグT3への読み出しと書き込みが行われる。
次に、本実施例におけるRFIDタグT3への読み込みと書き込みについて説明する。
投入ユニット21から搬出された検体ラックLは、図17(b)に示すように、アンテナユニットRの前方に位置付けられる。そして、アンテナユニットRにより、検体ラックLに保持されている検体容器TのRFIDタグT3から、検体IDが読み出すと共に、この検体ラックLにおいて検体容器Tが保持されている保持位置を取得する。前処理ユニット22は、上記実施例1と同様、検体IDを搬送コントローラ7に問い合わせ、搬送コントローラ7から測定オーダと患者情報を取得する。そして、アンテナユニットRにより、各検体容器TのRFIDタグT3に、図17(c)に示す検体情報が書き込まれる。
続いて、検体ラックLが搬送ユニット31のラック搬送部320まで搬送されると、この検体ラックLは、ベルト321a、321bにより、ラック搬送部320上を左方向に搬送され、アンテナA21の前方の位置P3近傍に位置付けられる。ここで、図17(d)に示すように、アンテナA21は、検体ラックLの保持位置1〜10に向けて同時に読出動作を行う。なお、RFIDタグT3に記憶されている検体情報には、図17(c)に示すように検体ID、測定オーダ、患者情報と共に、保持位置が書き込まれている。これにより、保持位置1〜10に向けて同時に読出動作が行われても、アンテナA21により読み出された検体情報に含まれる保持位置から、読み出した検体情報がどの保持位置の検体から読み出したものかが分かる。
続いて、検体容器Tが位置P2に位置付けられ、検体ラックLに保持されている検体が順に測定される。検体の測定が終了し、検体容器Tが元の保持位置に戻されると、アンテナA41によって、図17(e)に示すような分析結果情報が書き込まれる。分析結果情報には、検体IDと、保持位置と、測定ユニット41により取得された測定データに基づく分析結果が含まれている。アンテナA41には、アンテナユニットRのアンテナR12と同様、2つの遮蔽部323aが設置されている。2つの遮蔽部323aにより、アンテナA41は、前方に位置付けられた検体容器TのRFIDタグT3に、適正に分析結果情報を書き込むことができる。
次に、検体ラックLが下流側に搬送され、搬送ユニット32のラック搬送部320まで搬送されると、搬送ユニット31の場合と同様、この検体ラックLはアンテナA22の近傍に位置付けられ、アンテナA22により、検体ラックLに保持されている全検体の検体情報と分析結果情報が読み出される。そして、読み出された分析結果情報に基づいて、測定ユニット42による測定が行われ、搬送ユニット32のラック搬送部320に配されたアンテナA41により、各検体容器TのRFIDタグT3に、分析結果情報が書き込まれる。
なお、本実施例では、回収ユニット23に設置されたアンテナA13にも、図17(d)に示すアンテナA41と同様に、遮蔽部が設置される。そして、アンテナA13により各検体容器TのRFIDタグT3から分析結果が読み出される。
このように、本実施例においても、血球分析装置61、62と、塗抹標本作製装置63は、検体情報と分析結果情報を取得するために他の装置(たとえば、ホストコンピュータ8)と通信する必要がない。これにより、上記実施例1と同様の効果が奏され得る。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明の実施の形態はこれらに限定されるものではない。
たとえば、上記実施の形態では、測定ユニット41、42の測定対象が血液である場合について例示したが、測定ユニット41、42の測定対象は尿であっても良い。すなわち、尿を測定する測定ユニットを含む検体処理システムにも本発明を適用することができ、さらに、他の臨床検体を測定する測定ユニットを含む臨床検体処理システムに本発明を適用することもできる。
また、上記実施例1、2、4では、検体処理システム1が、ホストコンピュータ8と通信可能に接続されたが、これに限らず、ホストコンピュータ8と接続されなくても良い。この場合、初検用の血球分析装置61において、予め決められた測定項目が測定されるようにしても良い。または、前処理ユニット22において書き込まれるラック情報(実施例1、2)と検体情報(実施例4)に、予め決められた測定項目が含まれるようにしても良い。
また、上記実施例1〜3では、ラック搬送部320に配されたアンテナは、RFIDタグL1に対して読み出しと書き込みの両方を行ったが、これに限らず、ラック搬送部320に、読み出しと書き込みを行うアンテナが別々に設けられても良い。また、上記実施例4では、ラック搬送部320には、読み出しと書き込みを行うアンテナが別々に設けられたが、これに限らず、ラック搬送部320に、読み出しと書き込みの両方を行うアンテナが1つ設けられても良い。この場合のアンテナには、個別に検体容器TのRFIDタグT3への書き込みが可能となるよう、図17(d)に示すアンテナA41と同様に、遮蔽部が設置される。
この他、本発明の実施の形態は、特許請求の範囲に示された技術的思想の範囲内において、適宜、種々の変更が可能である。
1 … 検体処理システム
23 … 回収ユニット
31〜33 … 搬送ユニット
31a、32a … 検体リレー部
31b、32b… 検体供給部
301a … 制御部
41、42 … 測定ユニット
51、52 … 情報処理ユニット
511 … 制御部
61、62 … 血球分析装置
63 … 塗抹標本作製装置
631 … 制御部
7 … 搬送コントローラ
701 … 制御部
23 … 回収ユニット
31〜33 … 搬送ユニット
31a、32a … 検体リレー部
31b、32b… 検体供給部
301a … 制御部
41、42 … 測定ユニット
51、52 … 情報処理ユニット
511 … 制御部
61、62 … 血球分析装置
63 … 塗抹標本作製装置
631 … 制御部
7 … 搬送コントローラ
701 … 制御部
Claims (14)
- 検体容器または検体容器を支持する検体ラックに付され、検体分析装置により取得された特定の分析項目についての分析値を記録した記録媒体から当該分析値を読み出す読出部と、
検体の処理動作を実行するための動作機構を備えた検体処理部と、
前記読出部によって読み出された分析値に基づいて検体処理の内容を決定し、決定した処理を実行するように前記検体処理部の動作機構を制御する制御部と、を備える、
ことを特徴とする検体処理装置。 - 請求項1に記載の検体処理装置において、
前記検体処理部は、検体を分析する検体分析部であり、
前記制御部は、前記読出部によって読み出された分析値に基づいて分析すべき項目を決定し、決定した項目について検体を分析するよう前記検体分析部の動作機構を制御する、ことを特徴とする検体処理装置。 - 請求項2に記載の検体処理装置において、
前記検体分析部による検体分析の結果を前記記録媒体に書き込む書込部をさらに備える、
ことを特徴とする検体処理装置。 - 請求項1に記載の検体処理装置において、
前記検体処理部は、検体を塗抹して塗抹標本を作製する標本作製部であり、
前記制御部は、前記読出部によって読み出された分析値に基づいて、標本作製の要否を決定し、標本作製が必要な場合には、塗抹標本を作製するように前記動作機構を制御する、
ことを特徴とする検体処理装置。 - 請求項4に記載の検体処理装置において、
前記制御部は、前記読出部によって読み出された分析値に基づいて、標本作製の条件を決定し、決定した条件に基づいて標本作製するよう前記標本作製部の動作機構を制御する、
ことを特徴とする検体処理装置。 - 請求項1ないし5の何れか1項に記載の検体処理装置において、
前記検体は、患者から採取された生体試料である、
ことを特徴とする検体処理装置。 - 検体を分析して特定の分析項目についての分析値を取得する検体分析部と、
前記検体分析部による分析が終了した検体を収容した検体容器または当該検体容器を支持する検体ラックを搬送する搬送装置と、
前記検体分析部により取得された分析値を、前記搬送装置により搬送された前記検体容器または前記検体ラックに付された記録媒体に書き込む書込装置と、
を備える、
ことを特徴とする検体分析装置。 - 請求項7に記載の検体分析装置において、
前記検体ラックに前記記録媒体が付されており、
前記検体ラックにおける検体の保持位置を検出する検出部をさらに備え、
前記書込装置は、前記検出部によって検出された検体の保持位置を、前記記録媒体に書
き込む、
ことを特徴とする検体分析装置。 - 検体を分析して特定の分析項目についての分析値を取得する検体分析部と、前記検体分析部による分析が終了した検体を収容した検体容器または当該検体容器を支持する検体ラックを搬送する搬送装置と、前記検体分析部により取得された分析値を、前記搬送装置により搬送された前記検体容器または前記検体ラックに付された記録媒体に書き込む書込装置と、を備える検体分析装置と、
検体分析装置により取得された分析値を記録した記録媒体から当該分析値を読み出す読出部と、検体の処理動作を実行するための動作機構を備えた検体処理部と、前記読出部によって読み出された分析値に基づいて検体処理の内容を決定し、決定した処理を実行するように前記検体処理部の動作機構を制御する制御部と、を備える検体処理装置と、を備える、
ことを特徴とする検体分析システム。 - 検体を収容した検体容器または当該検体容器を支持する検体ラックを搬送する搬送装置と、
前記搬送装置によって搬送された検体を分析して特定の分析項目についての分析値を取得する検体分析部と、
前記搬送装置によって搬送された検体の処理動作を実行するための動作機構を備え、前記搬送装置による検体の搬送方向において前記検体分析部の下流側に配された第1ないし第n検体処理部と、
前記検体分析部により取得された分析値を、前記検体分析部で分析された検体を収容した検体容器または当該検体容器を支持する検体ラックに付された記録媒体に書き込むための書込部と、
前記書込部によって書き込まれた前記分析値を前記記録媒体から読み出すための読出部と、
前記読出部によって読み出された分析値に基づいて、前記検体分析部で分析された検体の搬送先を、前記第1ないし第n検体処理部から決定し、決定した搬送先に当該検体を搬送するように前記搬送装置の搬送動作を制御する搬送制御部と、を備える、
ことを特徴とする検体処理システム。 - 請求項10に記載の検体処理システムにおいて、
前記搬送制御部は、前記第1ないし第n検体処理部での検体処理の要否をそれぞれ判定するためのルール群を記憶し、前記読出部によって読み出された分析値と、前記ルール群とに基づいて、前記検体の搬送先を決定する、
ことを特徴とする検体処理システム。 - 請求項10または11に記載の検体処理システムにおいて、
処理が完了した検体を収容するための検体収容部をさらに備え、
前記搬送制御部は、前記第1ないし第n検体処理部のいずれにおいても前記検体の処理が不要である場合には、当該検体を前記検体収容部に搬送するように前記搬送装置の搬送動作を制御する、
ことを特徴とする検体処理システム。 - 検体分析装置と少なくとも一つの検体処理装置とを備えた検体処理システムにおける検体処理方法であって、
前記検体分析装置により取得された特定の分析項目についての分析値を、当該検体を収容する検体容器または当該検体容器を支持する検体ラックに付された記録媒体に書き込む工程と、
前記検体処理装置において前記記録媒体から分析値を読み出す工程と、
読み出された分析値に基づいて前記検体処理装置による処理内容を決定する工程と、
決定された処理内容による処理を前記検体処理装置において実行する工程と、を含む、ことを特徴とする検体処理方法。 - 請求項13に記載の検体処理方法において、
前記検体ラックに前記記録媒体が付されており、
前記検体ラックにおける検体の保持位置を取得する工程と、
取得された検体の保持位置を、前記記録媒体に書き込む工程と、をさらに含む、
ことを特徴とする検体処理方法。
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