JP2013209001A - 二輪車 - Google Patents

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誠 長谷川
Hirotaka Hase
洋孝 長谷
Yoshihiko Suzuki
善彦 鈴木
Masahiro Yoshida
昌弘 吉田
Akiyo Hayashi
晃世 林
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Abstract

【課題】バッテリーの搭載スペースを増やすことができる二輪車を提供する。
【解決手段】車体を支え、駆動力を伝えるホイール61と、電力で駆動される駆動モータ64と、駆動モータ64に供給する電力を蓄える駆動用バッテリー65と、駆動用バッテリー65の電力を駆動モータ64の駆動動力に変換するモータ駆動装置66とを備える二輪車において、ホイール61のリム61Aの径方向外側に駆動モータ64を配置し、この駆動モータ64の径方向内側に駆動用バッテリー65を配置するようにした。
【選択図】図3

Description

本発明は、駆動用のモータに供給する電力を蓄える蓄電装置を備える二輪車に関する。
電動二輪車には、ホイールの内側にモータを配置したホイールモータを採用し、車体に搭載したバッテリーの電力でモータを駆動するものが知られている。この種の二輪車には、電力制御用のインバータをホイールの内側で出力軸の外周側に配置したものがある(例えば、特許文献1参照)。
特開2002−252955号公報
ところで、電動二輪車には、航続距離を伸ばすために大容量のバッテリーが望まれている。しかしながら、大容量のバッテリーは大きく、大きさに余裕の無い二輪車に収納することは難しかった。
本発明は、上述した事情を鑑みてなされたものであり、バッテリーの搭載スペースを増やすことができる二輪車を提供することを目的としている。
上述した課題を解決するため、本発明は、車体を支え、駆動力を伝えるホイール(61)と、電力で駆動されるモータ(64)と、前記モータ(64)に供給する電力を蓄える蓄電装置(65)と、前記蓄電装置(65)の電力を前記モータ(64)の駆動動力に変換するモータ駆動装置(66)とを備える二輪車において、前記ホイール(61)は、最外周に配置されるタイヤ(71)の径方向内側に前記タイヤ(71)が装着されるリム(61A)を備え、前記リム(61A)の径方向内側に前記モータ(64)のステータ(64A)とロータ(64B)を配置し、そのステータ(64A)とロータ(64B)の径方向内側に前記蓄電装置(65)を配置したことを特徴とする。
この構成によれば、車体を支え、駆動力を伝えるホイールのリムの径方向内側にモータのステータとロータを配置し、そのステータとロータの径方向内側に、モータに供給する電力を蓄える蓄電装置を配置したので、小型車両である二輪車のバッテリー搭載スペースを増やすことができる。また、モータと蓄電装置とが車幅方向に重ならず、モータとバッテリーとをコンパクトに配置することができる。
上記構成において、前記リム(61A)は、前記蓄電装置(65)に対して回転自在に配置され、前記モータ(64)は、前記リム(61A)の径方向内側に設けられて前記リム(61A)と一体回転するロータ(64B)と、前記ロータ(64B)と対向するように前記蓄電装置(65)の径方向外側に設けられるステータ(64A)とによってホイールモータを形成するようにしても良い。この構成によれば、ホイールモータを備える構成でバッテリー搭載スペースを増やすことができる。
また、上記構成において、前記ホイール(61)における前記リム(61A)の径方向内側には、前記モータ駆動装置(66)、又は、前記蓄電装置(65)の冷却ファン(67)の少なくともいずれかが更に配置されるようにしても良い。この構成によれば、モータ、蓄電装置、モータ駆動装置及び/又は冷却ファンをコンパクトに配置でき、且つ、配線長を短くし、配索し易くできる。
また、上記構成において、前記ホイール(61)は、当該ホイール(61)の軸部を構成するハブ部(91)と、前記ハブ部(91)の車幅方向一側から径方向外側に延びて前記リム(61A)につながるスポーク部(92)とを備え、前記蓄電装置(65)は、前記スポーク部(92)に対して車幅方向他側、且つ、前記スポーク部(92)と車体側面視で重なる位置に配置されるようにしても良い。この構成によれば、バッテリー搭載スペースをより増やすことができると共に、バッテリーを車幅方向他側から出し入れでき、バッテリーの着脱作業等のメンテナンス作業を容易にできる。また、モータを着脱せずにタイヤ付きリムを容易に着脱することが可能になる。
また、上記構成において、前輪(16)を操舵可能に支持すると共に後輪(22)を支持し、乗員が着座するシート(32)を備える車体フレーム(11)を備え、前記車体フレーム(11)に収納スペースを設けるようにしても良い。この構成によれば、車両のスペース効率が向上する。
また、上記構成において、前記車体フレーム(11)には、他の蓄電装置(51)が配置されるようにしても良い。この構成によれば、小型車両である二輪車にバッテリーを分散配置してバッテリー容量をより増やすことができる。
この場合、前記他の蓄電装置(51)は、前後車輪の中心を結ぶ線よりも車体上下方向で下方に配置されるようにしても良い。この構成によれば、車体全体の重心位置が低くなり、取り扱い性が向上する。
また、上記構成において、前記車体フレーム(11)のヘッドパイプ(12)へダウンフレーム(27)を連結した連結部(29)の後部と、メインフレーム(25)の中間部の下部とを連結する連結フレーム(30)を備え、前記連結フレーム(30)は、前記収納ボックス(42)の上方にほぼ水平に設けられるようにしても良い。この構成によれば、フレーム剛性の向上に加えて、ヘッドパイプ、連結フレーム及びメインフレーム等によって側面視で略三角形状に抜けるスペースを形成でき、意匠性を向上することができる。
また、上記構成において、当該二輪車の前輪(16)及び後輪(22)の各ホイール(61)が、各リム(61A)の径方向内側に前記モータ(64)のステータ(64A)とロータ(64B)を備え、そのステータ(64A)とロータ(64B)の径方向内側に前記蓄電装置(65)を各々備えるようにしても良い。この構成によれば、二輪車の駆動力が向上すると共に、車体の前後重量配分を均等化できる。
また、当該二輪車のスイングアームピボット(20)よりも車体前後方向で前方に運転者席を配置するようにしても良い。この構成によれば、駆動輪のバネ下荷重が増えても乗り心地を良好に維持し易くなり、且つ、駆動輪を大きくしてもシート高を上げなくて済む。
本発明では、車体を支え、駆動力を伝えるホイールのリムの径方向内側にモータのステータとロータを配置し、そのステータとロータの径方向内側に、モータに供給する電力を蓄える蓄電装置を配置したので、小型車両である二輪車のバッテリー搭載スペースを増やすことができる。また、モータとバッテリーとをコンパクトに配置することができる。
また、前記リムは、前記蓄電装置に対して回転自在に配置され、前記モータは、前記リムの径方向内側に設けられてリムと一体回転するロータと、前記ロータと対向するように前記蓄電装置の径方向外側に設けられるステータとによってホイールモータを形成するようにすれば、ホイールモータを備える構成でバッテリー搭載スペースを増やすことができる。
また、前記ホイールにおける前記リムの径方向内側には、前記モータ駆動装置、又は、前記蓄電装置の冷却ファンの少なくともいずれかが更に配置されるようにすれば、モータ、蓄電装置、モータ駆動装置及び/又は冷却ファンをコンパクトに配置でき、且つ、配線長を短くし、配索し易くできる。
また、前記ホイールは、当該ホイールの軸部を構成するハブ部と、前記ハブ部の車幅方向一側から径方向外側に延びて前記リムにつながるスポーク部とを備え、前記蓄電装置は、前記スポーク部に対して車幅方向他側、且つ、前記スポーク部と車体側面視で重なる位置に配置されるようにすれば、バッテリー搭載スペースをより増やすことができると共に、バッテリーを車幅方向他側から出し入れでき、バッテリーの着脱作業等のメンテナンス作業を容易にできる。また、モータを着脱せずにタイヤ付きリムを容易に着脱することが可能になる。
また、前輪を操舵可能に支持すると共に後輪を支持し、乗員が着座するシートを備える車体フレームを備え、前記車体フレームに収納スペースを設けるようにすれば、車両のスペース効率が向上する。
また、前記車体フレームには、他の蓄電装置が配置されるようにすれば、小型車両である二輪車にバッテリーを分散配置してバッテリー容量をより増やすことができる。この場合に、前記他の蓄電装置は、前後車輪の中心を結ぶ線よりも車体上下方向で下方に配置されるようにすれば、車体全体の重心位置が低くなり、取り扱い性が向上する。
また、前記車体フレームのヘッドパイプへダウンフレームを連結した連結部の後部と、メインフレームの中間部の下部とを連結する連結フレームを備え、前記連結フレームは、前記収納ボックスの上方にほぼ水平に設けられるようにすれば、フレーム剛性の向上に加えて、ヘッドパイプ、連結フレーム及びメインフレーム等によって側面視で略三角形状に抜けるスペースを形成でき、意匠性を向上できる。
また、当該二輪車の前記前輪及び後輪の各ホイールが、各リムの径方向内側に前記モータのステータとロータを備え、そのステータとロータの径方向内側に前記蓄電装置を各々備えるようにすれば、二輪車の駆動力が向上すると共に、車体の前後重量配分を均等化できる。
また、当該二輪車のスイングアームピボットよりも車体前後方向で前方に運転者席を配置するようにすれば、駆動輪のバネ下荷重が増えても乗り心地を良好に維持し易くなり、且つ、駆動輪を大きくしてもシート高を上げなくて済む。
本発明の第1実施形態に係る電動二輪車の左側面図である。 後輪をスイングアームと共に示す斜視図である。 後輪22の断面構造を示す図である。 第2実施形態に係る電動二輪車の左側面図である。 電動二輪車の後輪の断面構造を周辺構成と共に示す図である。
以下、図面を参照して本発明の一実施の形態について説明する。なお、説明中、前後左右及び上下といった方向の記載は、特に記載がなければ車体に対する方向と同一とする。また、各図に示す符号FRは車体前方を示し、符号UPは車体上方を示し、符号LEは車体左方を示している。
<第1実施形態>
図1は、本発明の第1実施形態に係るバッテリー駆動式の電動二輪車(Electric Vehicle)の側面図である。
この電動二輪車10は、車体フレーム11と、車体フレーム11の前端部に取り付けられたヘッドパイプ12に回動自在に支持された左右一対のフロントフォーク13と、フロントフォーク13の上端部を支持するトップブリッジ14に取り付けられた操舵用のハンドル15と、フロントフォーク13に回転自在に支持された前輪16と、車体フレーム11の後下部のピボット(スイングアームピボット)20に上下に揺動自在に支持された左右一対のスイングアーム21と、このスイングアーム21の後端部に回転自在に支持された後輪(駆動輪)22と、スイングアーム21と車体フレーム11との間に介挿されたリヤクッション23とを備えており、全体的に車高が低くホイールベースが長いクルーザータイプに構成されている。
車体フレーム11は、ヘッドパイプ12から後ろ下がりに延びるメインフレーム25と、メインフレーム25の後端部から後方に延設した左右一対のシートレール26と、ヘッドパイプ12から下方に延びた後に屈曲して後方へ略水平に延びる左右一対のダウンフレーム27と、左右一対のダウンフレーム27の後端とシートレール26の後端とを連結する左右一対のピボットフレーム(リヤフレームとも言う)28とを備えている。
メインフレーム25の後部及びシートレール26には、乗員が着座する乗員用シート32が支持され、このシート32の後下方には、後輪22の上方を覆うリヤフェンダ33が支持される。乗員用シート32は、メインフレーム25後部及びリヤフェンダ33前部の傾斜に沿って下方凸に凹む座面形状であって、運転者(乗員)が後輪軸GRよりも前方に着座するシングルシートに形成されている。
ヘッドパイプ12とダウンフレーム27とは、剛性材料で形成された連結部29(図1参照)を介して連結されており、ヘッドパイプ12とダウンフレーム27との連結強度を効率よく確保する。更に、本構成では、この連結部29の後部から連結フレーム30が後方へ向けてほぼ水平に延び、メインフレーム25の中間部の下部に連結される。これによって、ヘッドパイプ12、メインフレーム27及びダウンフレーム27の連結強度を効率よく高めることができる。しかも、連結フレーム30、ヘッドパイプ12及びメインフレーム27によって側面視で略三角形状に抜けるスペースが形成され、意匠性を向上することができる。
左右一対のフロントフォーク13には、前輪16を上方から覆うフロントフェンダ34が設けられると共に、ヘッドパイプ12の前方に設けられるヘッドライト(灯火類)35が支持される。また、左右一対のダウンフレーム27の前下部には、乗員用シート32に着座した運転者が足を置く左右一対のステップ36が設けられ、一方(左側)のダウンフレーム27には、ブラケット37を介してサイドスタンド38が収納自在に取り付けられている。
この電動二輪車10は、乗員が前輪16を操舵するための操舵系(ハンドル15,フロントフォーク13等)と、乗員が着座する乗員用シート32との間を、ユーティリティスペースSA、及び、補助バッテリースペースSBとしている。
より具体的には、ユーティリティスペースSAは、メインフレーム25上方にてハンドル15と乗員用シート32との間に空くスペースSA1に配置される上部収納ボックス41と、メインフレーム25下方にて、メインフレーム25、ダウンフレーム27及びピボットフレーム28によって囲まれる空間の上半部スペースSA2に配置される下部収納ボックス42とで形成されている。
上部収納ボックス41は、一般的なエンジン駆動式二輪車が有する燃料タンクを模した外観形状に形成されている。
また、下部収納ボックス42は、側面視で、メインフレーム25、ダウンフレーム27、ピボットフレーム28及び連結フレーム30に沿うことで、これらフレーム25,27,28,30に近接するとともに、エンジン駆動式自動二輪車が有するエンジンと略同幅の大型ボックスに形成されている。この下部収納ボックス42は、車体左右のいずれか一方側、或いは、両側から荷物を出し入れ自在に形成されている。
このようにして、一般的なエンジン駆動式自動二輪車のエンジンスペースには、大容量の荷物入れ(トランクに相当)として機能する下部収納ボックス42が設けられると共に、燃料タンクスペースに、燃料タンクを模した上部収納ボックス41を設けたので、一般的なエンジン駆動式二輪車に近い外観を得ながら、大きさが制約される二輪車の利便性を向上することができる。
さらに、この電動二輪車10では、下部収納ボックス42を取り外すことによって、広いスペースSA2を空け、この空いたスペースSA2を自由空間として任意の用途に使用することも可能である。
上記の下部収納ボックス42とダウンフレーム27との間が補助バッテリースペースSBとされている。この補助バッテリースペースSBは、メインフレーム25、ダウンフレーム27及びピボットフレーム28によって囲まれる空間の下半部スペースに相当しており、このスペースSBには、補助バッテリー(他の蓄電装置)51が配置されている。
この補助バッテリー51は、電動二輪車10を電動駆動するための後述する駆動用バッテリー65の容量を補う他の駆動用バッテリーとして機能し、或いは、この電動二輪車10が具備する補器への電力を蓄える補器バッテリーとして機能するものである。なお、本実施形態では、この補助バッテリー51が、駆動用バッテリーと補器バッテリーの両方で使用されるが、これに限らず、いずれか一方のバッテリーとして使用されるものであっても良い。
ここで、この電動二輪車10の補器は、電動二輪車10を駆動するための駆動用部品(後述する駆動モータ64、駆動用バッテリー65、モータ駆動装置66)を除く部品であって、例えば、ヘッドライト35や不図示のウインカ等の灯火類や、乗員のスロットル操作やブレーキ操作を検出する操作検出装置等である。なお、この補助バッテリースペースSBに、操作検出装置等の補器を配置しても良い。
補助バッテリー51は、複数のバッテリーセル(二次電池)を備え、上下長(高さ)に比して前後長が大きいバッテリーに形成されており、下部収納ボックス42とダウンフレーム27の間を前後に延び、その前端がダウンフレーム27に近接し、その後端が、左右一対のピボットフレーム28内に入るように配設される。これによって、車体フレーム11の前後長を効率よく利用して容量が大きい補助バッテリー51を配置することができる。
また、この配置によれば、重量を有するバッテリー51が、前後輪16,22の中心を結ぶ線L1よりも車体上下方向で下方であって、かつ、前後輪16,22の前後略中間位置に配置されるので、車体の低重心化及びマスの集中化に寄与する。なお、上記線L1は、前輪軸GFと後輪軸GRとを結ぶ線に相当する。
また、この補助バッテリー51の前後及び上下には車体フレーム11が延在し、且つ、補助バッテリー51の左右には車体フレーム11に支持された左右一対のステップ36やサイドスタンド38が設けられるので、これらによって補助バッテリー51を囲うことが可能である。
このように、この電動二輪車10では、一般のクルーザータイプのエンジン駆動式二輪車のエンジンスペースを利用して、大型のユーティリティスペースSAと、補助バッテリースペースSBとを備えている。そして、この電動二輪車10を電動駆動するための駆動用部品の主要部品については、駆動輪である後輪22のホイール61内に配置されている。
図2は、後輪22をスイングアーム21と共に示す斜視図である。図3は、後輪22の断面構造を示す図である。
図2に示すように、スイングアーム21は、左右一対のアーム部21Aを有し、両アーム部21Aの後端にステー21Bを介して、後輪22のホイール61が複数の締結部材(本実施形態ではボルト)53を用いて取り付けられている。ホイール61は、図3に示すように、後輪22の内周かつ同軸上に位置する略円筒の中空ケースに形成され、その外周面に左右一対の軸受62を介して、後輪22のリム61Aが回転自在に設けられている。
つまり、このホイール61は、リム61Aと別体のホイール本体61Bを有し、このホイール本体61Bに対してリム61Aが回転自在に設けられている。また、ホイール本体61Bの両側面は、ホイール中心部からリム61Aにかけて一枚の円盤状に見える形状に形成され、ホイール61全体をディッシュホイールに見せている。
ホイール本体61Bの外周部には、リム61Aとの間に駆動モータ64が設けられており、ホイール本体61Bの内周部には、電動二輪車10を電動駆動するための電力を蓄える駆動用バッテリー(蓄電装置)65と、駆動用バッテリー65の電力を駆動モータ64の駆動電力に変換するモータ駆動装置66とが配置されると共に、これらを冷却する冷却ファン67が配置されている。
なお、図3に示す符号L2は、車幅方向中心を前後に延びる中心線(車体中心線)であり、ホイール61は、車体中心線L2を基準にして左右対称形状に形成されている。
駆動モータ64は、ホイール本体61Bの外周面に取り付けられたステータ64Aと、リム61Aの内周面に取り付けられ、ステータ64Aに対向するロータ64Bとを有し、このステータ64Aとロータ64Bとによって、ホイール61の内側で、ホイール61と同軸に配置されるホイールインモータを形成している。
この駆動モータ64は、モータ駆動装置66(図3中、「駆動装置」)の制御の下、駆動用バッテリー65や補助バッテリー51からの電力で駆動する電動モータとして機能すると共に、制動時に後輪22の回転力で発電する発電機としても機能し、つまり、制動力を回生して電力を発生する回生モータとしても機能している。
駆動用バッテリー65は、複数のバッテリーセル(二次電池)を備え、ホイール61内で最も大型の電気部品を構成する。この駆動用バッテリー65は、当該バッテリー65と共にホイール61に収納されたモータ駆動装置66を経由して駆動モータ64と電気的に接続され、駆動モータ64に電力供給し、或いは、駆動モータ64の発電電力を蓄電(充電)する。
モータ駆動装置66は、駆動用バッテリー65の電力を交流電力に変換するインバータ回路や、駆動モータ64で発電した交流電力を直流電力に変換するとともに整流して駆動用バッテリー65や補助バッテリー51に供給する充電回路等を備えており、車体側(車体フレーム11)に設けられた操作検出装置からの信号に基づいて駆動モータ64の駆動や発電(回生)を制御する。
図3に示すように、本構成では、車体を支えて駆動力を伝えるホイール61内に駆動用バッテリー65を配置するので、ホイール61内にバッテリーを備えない従来の二輪車と比べて、バッテリーの搭載スペースを増やすことができる。
しかも、上記ホイール61のリム61Aの径方向外側に駆動モータ64を配置し、この駆動モータ64の径方向内側に駆動用バッテリー65を配置しているので、駆動モータ64と駆動用バッテリー65とが車幅方向に重ならず、車幅方向にコンパクトにすることができる。
さらに、この構成を採用したことにより、前掲図3に示すように、ホイール本体61Bを含むホイール61を、後輪22のタイヤ71よりも幅狭に形成した構成で、駆動モータ64や駆動用バッテリー65等を配置することが可能である。このため、従来のエンジン駆動式二輪車の後輪に似た外観にできると共に、ホイールモータを採用した構成で、ホイール61内にバッテリーの搭載スペースを確保することができる。
また、本構成では、ホイール61内に、電動システムを構成する駆動モータ64、駆動用バッテリー65及びモータ駆動装置66を収納するので、1つの電動システムをホイール61内で完結し、且つ、コンパクトに配置することができる。この場合、駆動モータ64、駆動用バッテリー65及びモータ駆動装置66の物理的な距離が短くなり、これらをつなぐ比較的太い電気配線を短くすることもでき、その配索もし易くなる。
次に、冷却構造について説明する。前掲図3に示すように、ホイール本体61Bの車幅方向一方(本構成では左側)には、外気出入口の一方を構成する吸気ダクト68が取り付けられ、車幅方向他方(本構成では右側)には、外気出入口の他方を構成する排気ダクト69が取り付けられている。
吸気ダクト68は、ホイール本体61Bの左側面から車幅方向外側に延びながら車体前方に向けて屈曲する前方向きに形成され、前方からの走行風をホイール本体61B内に導入する。なお、図3中、空気の流れを矢印で示している。
また、排気ダクト69は、ホイール本体61Bの右側面から車幅方向外側に延びながら車体後方に向けて屈曲する後方向きに形成され、ホイール本体61B内の空気を車体後方向きに排出する。
このホイール本体61B内には、駆動用バッテリー65の冷却用風路(不図示)が設けられており、この冷却用風路の入口が吸気ダクト68に連通し、冷却用風路の出口が排気ダクト69に連通し、且つ、この冷却用風路に上記冷却ファン67が設けられている。
このため、冷却ファン67が、モータ駆動装置66の制御によって回転駆動されることにより、吸気ダクト68からホイール本体61B内へ強制的に外気が導入され、ホイール本体61B内の駆動用バッテリー65を空冷することができる。この場合、吸気ダクト68が前方向きに設けられ、排気ダクト69が後方向きに設けられるので、電動二輪車10の走行時・停止時のいずれであっても、円滑に外気を導入して排気することができる。
なお、駆動用バッテリー65を冷却するだけでなく、ホイール本体61B内に導入された空気によって、このホイール61内の他の部品(モータ駆動装置66や駆動モータ64)を更に冷却するようにしても良い。
次に、後輪22の制動装置100について説明する。
図3に示すように、制動装置100は、リム61Aの側面(右側面)に取り付けられてリム61Aと一体に回転するブレーキディスク101と、このブレーキディスク101を挟んで制動させるブレーキキャリパ111とを備えている。ブレーキキャリパ111は、ホイール本体61Bの側面に取り付けられ、ホイール本体61Bに対して相対回転するブレーキディスク101の回転を制動する。
より具体的には、ブレーキディスク101は、その外周部分が締結部材(本実施形態ではボルト)102によってリム61Aに設けられたディスク支持部61A1に締結され、このブレーキディスク101の内周部分を左右から挟持するようにブレーキキャリパ111が、ホイール本体61Bに取り付けられたキャリパブラケット61B1に不図示の締結部材(本実施形態ではボルト)を用いて固定される。
このように、ブレーキディスク101をリム61Aに直付けすることにより、制動力を効率よくタイヤ71に伝達することができ、かつ、制動装置100をコンパクトに配置することが可能になる。また、上記制動装置100は、必要とされる制動力が前輪16よりも小さい後輪22用であり、且つ、後輪22制動時には、後輪22の駆動モータ64が制動力を回生する回生モータとして機能するので、必要とされる制動力をより小さくできる。従って、この制動装置100を大幅に小型化することが可能である。
以上説明したように、本実施の形態によれば、車体を支えて駆動力を伝えるホイール61のリム61Aの径方向外側に駆動モータ64を配置し、この駆動モータ64の径方向内側に駆動用バッテリー(蓄電装置)65を配置したので、小型車両である二輪車のバッテリー搭載スペースを増やしながら、駆動モータ64とバッテリー65とをコンパクトに配置することができる。
また、リム61Aは、駆動用バッテリー65に対して回転自在に配置され、駆動モータ64は、リム61Aの径方向内側に設けられてリム61Aと一体回転するロータ64Bと、ロータ64Bと対向するように駆動用バッテリー65の径方向外側に設けられるステータ64Aとによってホイールモータを形成しているので、ホイールモータを備える構成でバッテリー搭載スペースを増やすことができる。
また、ホイール61におけるリム61Aの径方向内側には、モータ駆動装置66及び駆動用バッテリー65の冷却ファン67が更に配置されるので、これらをコンパクトに配置することができる。この場合、駆動モータ64、駆動用バッテリー65及びモータ駆動装置66によって構成される電動システムを、ホイール61内に構成できるので、コンパクトに配置でき、かつ、配線長を短くし、配索し易くできる。
さらに、本構成では、車体フレーム11に、収納スペース(上部収納ボックス41,下部収納ボックス42)を設けているので、車両のスペース効率が向上する。また、車体フレーム11に補助バッテリー(他の蓄電装置)51を配置するので、小型車両である二輪車にバッテリーを分散配置してバッテリー容量をより増やすことができる。しかも、この補助バッテリー51を、前後輪16,22の中心を結ぶ線L1よりも車体上下方向で下方に配置されるので、車体全体の重心位置が低くなり、取り扱い性が向上する。
また、本構成では、図1に示したように、ヘッドパイプ12へダウンフレーム27を連結した連結部29の後部とメインフレーム27とを連結する連結フレーム30が、上部収納ボックス41の上方にほぼ水平に設けられているので、フレーム剛性の向上に加えて、ヘッドパイプ12、連結フレーム30及びメインフレーム27等によって側面視で略三角形状に抜けるスペースを形成でき、意匠性を向上することができる。
また、本電動二輪車10は、後輪22へ駆動力を伝達するチェーン伝動機構を必要としないので、チェーンを巻回するためのスプロケット構造(スプロケットやスプロケットハブ等)や、チェーン調整構造(スイングアーム21後端に割り締め、偏心ハブ等)が不要であり、部品点数を削減し、簡易な構成にすることが可能である。
ところで、この電動二輪車10では、後輪22内に駆動モータ64や駆動用バッテリー65等を配置するため、後輪22のバネ下荷重が増えることになる。
一般にバネ下荷重が増えると、車体側は後輪22の揺動の影響を受け易くなり、乗り心地に悪影響を及ぼすおそれが生じる。
ここで、前掲図1に示すように、後輪22の上下動HWが生じ、後輪軸GR上方で車体側に所定の上下動H1が生じたものとした場合、車体側の上下動は、前輪16に近づくほど小さくなることが判る。
これに鑑みて、本電動二輪車10では、乗員用シート32の運転者席(乗員着座位置)を、車体フレーム11の後下部のピボット(スイングアームピボット)20よりも前に配置することにより、運転者席の上下動H2を、後輪軸GR上方の車体の上下動H1よりも小さくし、乗り心地への悪影響を低減している。
従って、バネ下荷重が増えても電動二輪車10の乗り心地を十分に良好に維持することができる。また、後輪22を大きくしてもシート高を上げなくて済む、という効果も得られる。なお、本電動二輪車10は、ホイールベースが長いクルーザータイプであるため、これによっても乗り心地を良好に維持し易くなる。
<第2実施形態>
図4は第2実施形態に係る電動二輪車10の側面図であり、図5はその電動二輪車10の後輪22の断面構造を周辺構成と共に示す図である。この電動二輪車10は、スイングアーム21及び後輪22を除いて第1実施形態の電動二輪車10と同じ構成であるため、以下、異なる部分を説明する。
図4及び図5に示すように、この電動二輪車10のスイングアーム21は、後輪22を後輪22の側面の片側から支持する片持ち式スイングアームであり、このスイングアーム21の後端に後輪22を回転自在に片持ち支持する。
このスイングアーム21は、後輪22の片側の側面(本構成では左側の側面)を前後方向に延びるアーム部21Aと、アーム部21Aの前端に設けられて車体フレーム11のピボットフレーム28に支持される前端部21Dと、アーム部21Aの後端に設けられて後輪22の車軸22Aを支持する車軸支持部21Eとを一体に有している。
図5に示すように、アーム部21Aは、前端部21の左端部から後方に延びて車幅方向内側に湾曲する湾曲形状を有し、車軸支持部21Eを車体中心線L2側に戻して支持する。車軸支持部21E内には軸受ホルダー21Gが嵌着され、この軸受ホルダー21Gに保持された軸受21Hを介して車軸22Aを回転自在に支持する。
軸受ホルダー21Gは、車軸22Aの先端に締結されたナット21Jにより車軸22Aに取り付けられ、この軸受ホルダー21Gは、車軸支持部21Eよりも車幅方向内側に延出し、その延出部外周にキャリパー支持部21Kが取り付けられ、このキャリパー支持部21Kにブレーキキャリパ111が支持される。
後輪22のホイール61は、ホイール61の軸部を構成すると共に車軸22Aと一体回転するように締結部材(本実施形態ではボルト)85で固定されるハブ部91と、ハブ部91の車幅方向一側から径方向外側に延びるスポーク部92と、スポーク部92の外周端に締結部材(本実施形態ではボルト)86を介して締結されるリム61Aとを有し、ハブ部91、スポーク部92及びリム61Aの全てが車軸22A及び後輪22のタイヤ71と一体に回転する。このハブ部91には、ブレーキキャリパ111によって制動されるブレーキディスク101が取り付けられ、これによって、後輪22を制動する制動装置100が構成される。
スポーク部92は、ハブ部91におけるスイングアーム21と反対側の端部(本構成では右端部)から径方向外側に延びる板形状(本構成では球面の板形状)に形成される。この構成により、このホイール61を、右側面から見た場合に、スポーク部92をホイール中心部からリム61Aにかけて一枚の円盤状に見えるディッシュホイールに形成すると共に、このスポーク部92に対して車幅方向内側に、後輪22を含む回転部材が存在しないスペースSCを形成している。
このスペースSCは、車軸22A及びハブ部91の径方向外側であって、ホイール61のリム61Aよりも径方向内側を含んでおり、このスペースSCには、スポーク部92と車幅方向で反対側から見て同様の外観形状となるように、ハウジング部材95が設けられている。
このハウジング部材95は、駆動用バッテリー65やモータ駆動装置66を取り付けるケース部材であり、スイングアーム21のアーム部21Aに設けられたステー21Fに、複数の締結部材(本実施形態では4個のボルト)55を用いて取り付けられ、車両左方向へ出し入れ自在である。そして、スイングアーム21に取り付けた状態で、車体中心線L2に対して、スポーク部92と反対側に延在する車幅方向外側ハウジング部95Aと、車幅方向外側ハウジング部95Aから車幅方向内側に延びて車軸22A及びハブ部91の径方向外側に延在する車幅方向中央側ハウジング部95Bとを一体に有している。
詳述すると、車幅方向外側ハウジング部95Aは、車幅方向に所定幅を有して後輪軸GRの径方向に拡径し、このハウジング部95Aの外側面(左側の側面)は、車体中心線LCを基準にして、スポーク部92の外側面(右側の側面)と略対称形状(本構成では後輪軸GRを中心とする球面形状)に形成され、これによってスポーク部92と同様にディッシュホイールの外観に形成されている。
また、車幅方向外側ハウジング部95Aの車幅方向内側の面には、その径方向外側から車幅方向内側に向かって延びる台座95Cが設けられ、この台座95Cを介して、駆動モータ64のステータ64Aが取り付けられている。
そして、この車幅方向外側ハウジング部95A、及び、車幅方向中央側ハウジング部95Bの内部に、駆動用バッテリー65の一部を構成するバッテリーセルや、モータ駆動装置66を構成する部品が配置される。
上記ステータ64Aは、車軸22A及びハブ部91の径方向外側において後輪軸GRと同軸に配置されており、このステータ64Aに対向するように、リム61Aの内周面にロータ64Bが取り付けられ、これによって駆動モータ64が構成される。
前掲図5に示すように、この駆動モータ64は、リム61Aの径方向内側、且つ、ハウジング部材95及びスポーク部92に囲まれる領域内に配置されるので、いわゆるホイールモータとなっている。また、駆動モータ64の径方向内側に駆動用バッテリー(蓄電装置)65が配置され、駆動モータ64と、車軸22A及びハブ部91との間のスペースをバッテリースペースに有効利用している。
同図5に示すように、上記ロータ64Bは、リム61Aに直接取り付けられるのではなく、スポーク部92の外周端からリム61A内周面に沿って環状に延在するロータ支持体92Aに取り付けられている。このロータ支持体92Aは、スポーク部92と一体に形成されており、つまり、タイヤ71が取り付けられるリム61Aとは別体である。
このように、タイヤ71が取り付けられるリム61Aをスポーク部92と別体に構成し、このスポーク部92に駆動モータ64のロータ64Bを支持するロータ支持体92Aを設けたので、リム91Aを外した状態でも駆動モータ64の着脱作業ができ、着脱作業等のメンテナンスを容易にできる。
さらに、このロータ支持体92Aのスポーク部92と反対側の端部(左端部)は、径方向内側に延びて車体内側に環状に突出する環状凸部92Bが設けられ、スイングアーム21側(本構成ではハウジング部材95)には、環状凸部92Bの先端が僅かな隙間を空けて近接する環状凹部95Dが設けられている。この環状凸部92Bと環状凹部95Dとは、ホイール61の外部と内部との間にラビリンス通路を形成し、これによって外部からの塵や雨水等の浸入を防止することができる。
なお、本実施形態では、第1実施形態で説明した冷却ファン67等の冷却構造を設けていない場合を記載したが、これに限らず、冷却ファン67等の冷却構造をハウジング部材95等に設けるようにしても良い。
以上説明したように、本実施形態では、片持ち式スイングアーム21を用いた構成で、車体を支えて駆動力を伝えるホイール61のリム61Aの径方向外側に駆動モータ64を配置し、この駆動モータ64の径方向内側に駆動用バッテリー(蓄電装置)65を配置している。このため、小型車両である二輪車のバッテリー搭載スペースを増やしながら、駆動モータ64とバッテリー65とをコンパクトに配置することができる、といった第1実施形態と同様の各種効果が得られる。
なお、本実施形態では、駆動モータ64の径方向内側に、後輪22の制動装置100も配置しているが、この制動装置100は、必要とされる制動力が前輪16よりも小さい後輪22用であり、且つ、後輪22制動時には、後輪22の駆動モータ64が制動力を回生する回生モータとして機能するので、必要とされる制動力が小さい小型のもので良い。従って、駆動用バッテリー65のスペースを十分に広く確保可能である。
また、本構成では、ホイール61のスポーク部92が、ハブ部91の車幅方向一側(右側)から径方向外側(後方)に延びてリム61Aにつながり、駆動用バッテリー65が、スポーク部92に対して車幅方向他側(左側)、且つ、スポーク部92と車体側面視で重なる位置に配置されるので、バッテリー搭載スペースをより増やすことができると共に、駆動用バッテリー65を車幅方向他側(左側)から出し入れでき、バッテリーの着脱作業等のメンテナンス作業を容易にできる。また、駆動モータ64を着脱せずにタイヤ付きリム61Aを容易に着脱することが可能になる。
しかも、片持ち式スイングアーム21を用いた構成では、両持ち式と比べて、後輪22側方の空きスペースを広くすることができるので、これによっても、バッテリーの搭載スペースをより増やすことができる。
また、本構成では、スイングアーム21に、ハウジング部材95を介して駆動用バッテリー65等を取り付けるため、これによっても、駆動用バッテリー65等の着脱作業等のメンテナンス作業が容易になる。
さらに、本構成では、前掲図4に示すように、後輪22制動用のブレーキキャリパ111が、車体側面視でスイングアーム21の上方に設けられている。このため、スイングアーム21下方のバッテリー容積を、スイングアーム21上方よりも多く確保することができ、重量を有する駆動用バッテリー65を低位置に配置して低重心化を図ることができる。
また、本電動二輪車10も、第1実施形態と同様に後輪22へ駆動力を伝達するチェーン伝動機構を必要としないので、チェーンを巻回するためのスプロケット構造やチェーン調整構造が不要であり、部品点数を削減し、簡易な構成にすることが可能である。
上述した実施形態は、あくまでも本発明の一態様を示すものであり、本発明の主旨を逸脱しない範囲で任意に変形及び応用が可能である。例えば、上記各実施形態では、後輪22のホイール61のリム61Aの径方向外側に駆動モータ64を配置し、この駆動モータ64の径方向内側に駆動用バッテリー65を配置する場合を説明したが、これに限らず、この構造を前輪16に採用することで、前輪16のホイールのリムの径方向外側に駆動モータを配置し、この駆動モータの径方向内側に駆動用バッテリーを配置しても良い。この構成によれば、電動二輪車10の駆動力が向上すると共に、車体の前後重量配分を均等化できる。
また、上記各実施形態では、図1に示す電動二輪車10に本発明を適用する場合を説明したが、これに限らず、スクータ型等の他の二輪車に本発明を適用しても良い。
10 電動二輪車
11 車体フレーム
16 前輪
20 ピボット(スイングアームピボット)
21 スイングアーム
21A アーム部
22 後輪
29 連結部
30 連結フレーム
32 乗員用シート(運転席)
41 上部収納ボックス(収納スペース)
42 下部収納ボックス(収納スペース)
51 補助バッテリー(他の蓄電装置)
61 ホイール
61A リム
64 駆動モータ
64A ステータ
64B ロータ
65 駆動用バッテリー(蓄電装置)
66 モータ駆動装置
91 ハブ部
92 スポーク部

Claims (10)

  1. 車体を支え、駆動力を伝えるホイール(61)と、電力で駆動されるモータ(64)と、前記モータ(64)に供給する電力を蓄える蓄電装置(65)と、前記蓄電装置(65)の電力を前記モータ(64)の駆動動力に変換するモータ駆動装置(66)とを備える二輪車において、
    前記ホイール(61)は、最外周に配置されるタイヤ(71)の径方向内側に前記タイヤ(71)が装着されるリム(61A)を備え、前記リム(61A)の径方向内側に前記モータ(64)のステータ(64A)とロータ(64B)を配置し、そのステータ(64A)とロータ(64B)の径方向内側に前記蓄電装置(65)を配置したことを特徴とする二輪車。
  2. 前記リム(61A)は、前記蓄電装置(65)に対して回転自在に配置され、
    前記モータ(64)は、前記リム(61A)の径方向内側に設けられて前記リム(61A)と一体回転するロータ(64B)と、前記ロータ(64B)と対向するように前記蓄電装置(65)の径方向外側に設けられるステータ(64A)とによってホイールモータを形成していることを特徴とする請求項1に記載の二輪車。
  3. 前記ホイール(61)における前記リム(61A)の径方向内側には、前記モータ駆動装置(66)、又は、前記蓄電装置(65)の冷却ファン(67)の少なくともいずれかが更に配置されることを特徴とする請求項1又は2に記載の二輪車。
  4. 前記ホイール(61)は、当該ホイール(61)の軸部を構成するハブ部(91)と、前記ハブ部(91)の車幅方向一側から径方向外側に延びて前記リム(61A)につながるスポーク部(92)とを備え、
    前記蓄電装置(65)は、前記スポーク部(92)に対して車幅方向他側、且つ、前記スポーク部(92)と車体側面視で重なる位置に配置されることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の二輪車。
  5. 前輪(16)を操舵可能に支持すると共に後輪(22)を支持し、乗員が着座するシート(32)を備える車体フレーム(11)を備え、前記車体フレーム(11)に収納スペースを設けたことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の二輪車。
  6. 前記車体フレーム(11)には、他の蓄電装置(51)が配置されることを特徴とする請求項5に記載の二輪車。
  7. 前記他の蓄電装置(51)は、前後車輪の中心を結ぶ線よりも車体上下方向で下方に配置されていることを特徴とする請求項6に記載の二輪車。
  8. 前記車体フレーム(11)のヘッドパイプ(12)へダウンフレーム(27)を連結した連結部(29)の後部と、メインフレーム(25)の中間部の下部とを連結する連結フレーム(30)を備え、前記連結フレーム(30)は、前記収納ボックス(42)の上方にほぼ水平に設けられることを特徴とする請求項5乃至7のいずれか一項に記載の二輪車。
  9. 当該二輪車の前輪(16)及び後輪(22)の各ホイール(61)が、各リム(61A)の径方向内側に前記モータ(64)のステータ(64A)とロータ(64B)を備え、そのステータ(64A)とロータ(64B)の径方向内側に前記蓄電装置(65)を各々備えていることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか一項に記載の二輪車。
  10. 当該二輪車のスイングアームピボット(20)よりも車体前後方向で前方に運転者席を配置していることを特徴とする請求項1乃至9のいずれか一項に記載の二輪車。
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