JP2013208943A - 輸送機の内装材および内装材の設置方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】自動車(輸送機)の室内の運転席、或いは助手席の足元のフロアマットの下に取り付けられるティビアパッドであり、発泡樹脂製の衝撃吸収材11と、この衝撃吸収材11を覆うプラスチック製で通気を遮断するガスバリア性を有する袋状フィルム12と、からなり、袋状フィルム12が自動車の壁と擦れ、衝撃吸収材11が直接、自動車の壁と擦れることがなくなるようにした内装材1を提供する。
【選択図】図1
Description
図14は、従来の自動車の車室20のリアシート部分を示しており、車室20には、リアシート側のフロア21上面にはカーペット22が敷設され、乗用車の車種によっては、ドア開口部の下部に位置するサイドシル24が、室内のフロア面より高いものがあり、このような車種ではリアシートの乗員は乗降時にサイドシル24を跨ぐようにして、足を移動させねばならないため、リアシートの乗員の視線を高めることにより、開放感のある前方視界を得ることを目的として、座面を高く設定している。このような場合に、車種毎に専用で高さを違えたフロア を設計すると、非常に多くの製造工数がかかってしまう。
また、フロントシートの乗員用のフットレストとして、発泡樹脂製のティビアパッドを車室内に配置する場合もある(例えば、特許文献2参照)。
また、袋状のフィルムがヒートシール製法によって融着されているので、収容される部材本体から袋状のフィルムが外れ難くなっているので、運搬性、施工性に優れた内装材を提供することができる。
そして、部材本体の凹凸形状に合わせて巻き付け部をずらしながら巻き付けることができ、また巻き付け数も適宜、変更することができる。そのため、部材本体の形状や輸送機側の状態、振動の程度に合わせてストレッチフィルムによる緩衝程度を調整することができる。また、この場合、ストレッチフィルム同士を密着させることで剥がれ難い状態で形成することが可能となる。
図1乃至図3に示すように、本第1の実施の形態による内装材1は、自動車(輸送機)の室内の運転席、或いは助手席の足元のフロアマットの下に取り付けられるティビアパッドであり、衝撃吸収材11(部材本体)と、この衝撃吸収材11を覆うプラスチック製の袋状フィルム12(被覆シート、フィルム)と、からなる。
図4(a)に示すように、内装材1はヒートシール製法により製造される。具体的には、帯状且つシート状のフィルムが長手方向に沿って半折りにされ、幅方向に折り返されたままロール状に巻かれたフィルム120を使用する。先ず、このフィルム120の先端(符号12dの部分)を架台2上にセットする。このとき、フィルム120の折り返した部分が前記折返し部12aとなり、進行方向Eの先端が熱シール部12dとなり、二辺が開放された状態となって、折り返された上側フィルム121と下側フィルム122との間に収容部Sが形成されている。そして、図4(b)に示すように、この収容部Sに衝撃吸収材11が挿入されて、収容される。
この場合、ロール状のフィルム120を使用し、それを順次引き出すとともに、次に先端部となる一辺の熱シール部12bを切断することで、その次の先端部が熱シールされた状態となり、その箇所の熱シールを省略することができ、製造の簡略化を図ることができる。
図3に示すように、本実施の形態における自動車の内装材1の衝撃吸収材11は、自動車との接触部分(11b、11c)が緩衝性を有する袋状フィルム12によって覆われた状態で収容される。そのため、衝撃吸収材11と自動車との間に生じた隙間によって、衝撃吸収材11が室内でガタ付いた場合でも、袋状フィルム12が自動車の壁と擦れ、発泡樹脂製の衝撃吸収材11が直接自動車の壁と擦れることがなくなり、衝撃吸収材11と自動車の壁との摩擦による自動車の駆動中の異音の発生を抑制することができる。
さらに、近年、環境対策の観点から揮発性有機化合物(VOC)の発散を規制することが求められているが、衝撃吸収材11の全体を袋状フィルム12で覆うことにより、VOCの発散規制にも効果がある。
次に、第2の実施の形態による内装材1Aについて説明する。
図6及び図7に示すように、本実施の形態の内装材1Aは、上述した袋状フィルム12(図1など参照)を製造時にヒートシール製法によって製造した内装材1に対して、さらにシュリンク加工を施し、袋状フィルム12を熱収縮させて衝撃吸収材11に密着させた仕上がりとなるプラスチック製の密着フィルム13(被覆シート、袋状フィルム)によって被覆したものである。ここで、密着フィルム13の素材として、例えばポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリスチレン、ポリ塩化ビニルなどが好適に用いられる。
さらに、図4、図5に示す袋状フィルム12内に衝撃吸収材11を収容した内装材1に対して加熱収縮させることで、衝撃吸収材11に密着フィルム13が密着した内装材1Aを、シュリンク加工により簡単に製造することができる。この場合、収容される衝撃吸収材11から密着フィルム13がずれたり、分離することがさらに効果的に防止されるので、運搬性、施工性により優れた内装材を提供することができる。
次に、図8及び図9に示すように、第3の実施の形態による内装材1Bは、衝撃吸収材1の全体(全表面)を例えばサランラップ(登録商標)などのストレッチフィルム14(被覆シート)を複数回、巻き付けることにより製造されたものである。なお、本衝撃吸収材1では4箇所に分けてストレッチフィルム14を巻き付けており、それぞれの箇所に符号14a、14b、14c、14dで示している。ここで、ストレッチフィルム14の素材として、例えばポリエチレン、ポリ塩化ビニルなどが好適に用いられる。
さらに、人によって衝撃吸収材11の接触部分にストレッチフィルムを巻き付けることができ、袋状にしたり、加熱収縮するといった機器を使用した被覆作業が不要となるので、内装材をより簡単に製造することができる。そして、衝撃吸収材11に凹凸形状があっても、その凹凸に合わせて巻き付け部をずらしながら巻き付けることができ、また巻き付け数も適宜、変更することができる。そのため、衝撃吸収材11の形状や自動車などの輸送機側の状態、振動の程度に合わせてストレッチフィルム14による緩衝程度を調整することができる。また、この場合、ストレッチフィルム14同士を密着させることで剥がれ難い状態で形成することが可能となる。
また、図10に示す第4の実施の形態による内装材1B’は、衝撃吸収材11に対して部分的にストレッチフィルム14を巻き付けたものである。ここでは、衝撃吸収材11の第1裏面11bと第2裏面11cとの間の屈曲部11f付近を図示しない輸送機との接触部分となっており、この接触部分(屈曲部11f)のみを被覆するようにストレッチフィルム14を巻き付けている。
例えば、本実施の形態では部材本体を衝撃吸収材11としているが、これに限定されることはなく、例えば図11〜図13に示す第1変形例〜第3変形例のように、嵩上げ材15を部材本体とすることも可能である。
つまり、図11に示す第1変形例による内装材1Cは、嵩上げ材15を上述した第1の実施の形態による袋状フィルム12内に収容した構成である。なお、嵩上げ材15は、一端に凸部15aを有する板状部材である。
また、図12に示す第2変形例による内装材1Dは、嵩上げ材15を上述した第2の実施の形態による密着フィルム13で被覆した構成である。
また、図13に示す第3変形例による内装材1Eは、嵩上げ材15の凸部15aを除いた部分に上述した第3の実施の形態によるストレッチフィルム14(14a、14b、14c)を巻き付けた構成である。
さらに、本実施の形態では内装材を設置する輸送機として自動車としているが、これに限定されることはなく、新幹線などの鉄道車両、飛行機などにも適用可能である。
11 衝撃吸収材(部材本体)
12 袋状フィルム(被覆シート、フィルム)
12a 折返し部
13 密着フィルム(被覆シート、フィルム)
14 ストレッチフィルム(被覆シート)
15 嵩上げ材(部材本体)
S 収容部
Claims (6)
- 輸送機の室内に装着される輸送機の内装材であって、
発泡樹脂製の部材本体と、
該部材本体における前記輸送機に接触する接触部分を覆う被覆シートと、
を有することを特徴とする内装材。 - 前記被覆シートは、プラスチック製のフィルムであり、熱シールによって袋状にされることを特徴とする請求項1に記載の内装材。
- 前記袋状のフィルムは、シュリンク加工により前記部材本体に密着していることを特徴とする請求項2に記載の内装材。
- 前記被覆シートは、前記部材本体の前記接触部分に巻き付けられたストレッチフィルムであることを特徴とする請求項1に記載の内装材。
- 輸送機の室内に装着される内装材の設置方法であって、
前記内装材の発泡樹脂製の部材本体における前記輸送機に接触する接触部分を、被覆シートで覆う工程と、
前記内装材を前記輸送機の室内に装着する工程と、
を有することを特徴とする内装材の設置方法。 - 前記被覆シートで覆う工程として、
長手方向に半折りにされた帯状かつシート状のフィルムがロール状に巻かれたフィルムを使用し、
該フィルムを、その先端部かつ半折りにされたフィルムの一辺となる箇所が熱シールされ、二辺が開放された状態で架台に配置し、
該開放された二辺から前記部材本体を挿入して収容し、
該開放された二辺を熱シールするとともに、ロール状のフィルムを引き出したときに次の先端部となる一辺を熱シールし、二辺のうち一辺と該次の先端部となる一辺との間で切断することを特徴とする請求項5に記載の内装材の設置方法。
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JP2021518032A (ja) * | 2019-03-14 | 2021-07-29 | 寧徳新能源科技有限公司Ningde Amperex Technology Limited | 電気化学エネルギー貯蔵装置 |
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JP2000280809A (ja) * | 1999-03-31 | 2000-10-10 | Suzuki Motor Corp | 車両用内装部品の取付構造 |
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