JP2013208830A - エンドレスバンドの評価方法及び溶液製膜方法、溶液製膜設備 - Google Patents

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Abstract

【課題】バンドの縦溶接線に起因する黒スジ故障の発生を抑える。
【解決手段】エンドレスバンド10を縦溶接線13により幅広に構成する。エンドレスバンド10とドラム16との間に感圧フィルム20を挿入し、両者の接触圧分布を求める。接触圧分布からピークを求め、ピークが一定範囲内のときに溶液製膜設備のエンドレスバンド10として適正であると評価する。適正と評価されたエンドレスバンド10を用いて溶液製膜する。縦溶接線13に起因するエンドレスバンド10の接触圧が一定範囲内とされ、エンドレスバンド10における温度ムラを無くすことができる。温度ムラが無くなることにより、温度ムラに起因するフィルム厚みムラがなくなり、黒スジ故障が無くなる。
【選択図】図1

Description

本発明は、エンドレスバンドの評価方法及び溶液製膜方法、溶液製膜設備に関する。
液晶ディスプレイ(LCD)の大画面化に伴い、LCDに用いる光学フィルムにも大面積化が要求される。光学フィルムは長尺に製造されてから、LCDの寸法に応じて所定のサイズに切断される。したがって、より大きな面積の光学フィルムを製造するためには、幅が従来よりも大きな長尺の光学フィルムを製造する必要がある。
長尺の光学フィルムの代表的な製造方法としては、溶液製膜方法がある。溶液製膜方法では、ポリマーを溶剤に溶かしてドープを調製する。このドープを移動する流延支持体の上に流延し、ドープによって流延膜を流延支持体上に形成する。そして、自己支持性を有する程度に溶剤を蒸発させて流延膜を乾燥させてから、流延支持体から剥がす。剥がした湿潤フィルムは、必要に応じてテンタにて二軸延伸され、更に乾燥されることにより、製品フィルムが得られる。
流延支持体として、複数の金属ドラムに掛け渡された金属製のエンドレスバンドが用いられる。溶液製膜方法により製造することができるフィルムの最大幅は、このエンドレスバンドの幅に制約される。したがって、より大きな幅のフィルムを製造するには、より大きな幅のエンドレスバンドが必要となる。しかし、これまで、幅が2m程度までのエンドレスバンドが限度であった。これはエンドレスバンドの材料である金属帯の製造設備の関係であり、今まで以上に幅のある金属帯を製造するためには、新たな製造設備が必要である。したがって、金属帯そのものを広幅化することは現状では困難である。
そこで、特許文献1では、幅方向の中央部になる中央部材と、各側部になる1対の側部材とを、長手方向に溶接することにより、従来よりも広い幅のエンドレスバンドを得ている。
韓国特許公開公報第2009−0110082号
特許文献1に記載のようなエンドレスバンドでは、縦溶接線の突起などを研磨によって平滑にし、エンドレスバンド自体を鏡面に仕上げることに着目し、エンドレスバンドも精密検査や精密研磨などによって、一定の平滑度が得られれば、合格品としていた。しかし、このようなある一定の平滑度を有するエンドレスバンドを使用して溶液製膜しても、縦溶接線に相当する部位のフィルム部分に僅かに厚みムラが発生することが判った。このようなフィルムをロール形態に巻き取ると、この僅かな厚みムラが縦溶接線にのみ発生しているため、ロール形態の一定位置に集中し、黒いスジとして目視可能になる。
黒いスジはフィルムロールを一周するように周方向に延びており、フィルムロールの両側に認められる。このように黒いスジが認められるいわゆる黒スジ故障は、フィルム自体の厚みムラとしては小さくあまり問題となることはないが、黒スジとして視認されるため改善が求められていた。また、黒スジの程度によっては、外観面での商品価値を下げるだけではなく、例えば塗布液を塗布してフィルムに塗膜を形成する場合に、塗膜が不均一になる塗布むらが現れることもある。さらには、今後、高解像度が要求されるLCDなどによっては、この厚みムラが問題になる可能性もある。
したがって、表面を精密研磨によって鏡面に仕上げて精密検査で平滑度が一定範囲内とするエンドレスバンドの評価基準だけではなく、黒スジ故障が発生することがない新たな評価基準が求められている。
本発明はこのような課題を解決するものであり、エンドレスバンドにおける温度ムラの発生を無くすようにしたエンドレスバンドの評価方法及び溶液製膜方法、溶液製膜設備を提供することを目的とする。
発明者の鋭意検討の結果、エンドレスバンド単体の平滑度のみでは不十分であり、エンドレスバンドとドラムの接触圧分布が重要であること、そして、この接触圧分布とエンドレスバンドの温度分布とは相関関係があり、接触圧が高い部分で温度分布が他の部分に比べて不均一になることに着目し、新たなエンドレスバンドの評価基準を決定した。
本発明のエンドレスバンドの評価方法は、1対の金属製のドラム間に、掛け渡されて回転走行する金属製のエンドレスバンドを、流延バンドとして適正か否かを評価する方法であって、圧力に応じて発色濃度が変化する感圧フィルムをドラムとエンドレスバンドの間に挿入し、感圧フィルムの発色濃度からドラムに対するエンドレスバンドの接触圧分布を測定し、この接触圧分布が一定範囲内のときにエンドレスバンドを流延バンドとして適正と評価することを特徴とする。なお、感圧フィルムは、総合厚みが50μm以上400μm以下であることが好ましい。
また、感圧フィルムを用いる代わりに、エンドレスバンドの表面に貼り付けた感温液晶フィルムを用いてもよい。この場合には、1対のドラムの間に温度差を与えて、一方のドラム上を通過する感温液晶フィルムの色の変化からエンドレスバンドの幅方向温度分布が一定になる前の温度分布を測定し、測定した温度分布が一定範囲内のときにエンドレスバンドが流延バンドとして適正と評価する。
また、求めた幅方向温度分布から、エンドレスバンドの幅方向における熱伝達係数分布を求め、この熱伝達係数分布が一定範囲内のときに前記流延バンドとして適正と評価してもよい。なお、エンドレスバンドは、長手方向に溶接線を有することが好ましい。また、前記接触圧分布、前記温度分布、前記熱伝達係数分布のいずれかから分布中のピークを求め、このピークを現す数値が一定範囲内のときに適正と評価することが好ましい。
また、本発明の溶液製膜方法では、上記記載のエンドレスバンドの評価方法により適正と評価されたエンドレスバンドを用い、このエンドレスバンド上に流延ダイからポリマー及び溶剤を含むドープを流して流延膜を形成し、この流延膜から溶剤を蒸発させて湿潤フィルムとして剥ぎ取ることを特徴とする。
また、本発明の溶液製膜設備では、上記記載のエンドレスバンドの評価方法により適正と評価されたエンドレスバンドと、エンドレスバンドを支持して回転走行させる金属製のドラムと、ポリマー及び溶剤を含むドープをエンドレスバンドに向けて流出する流延ダイと、エンドレスバンド上に流出したドープからなる流延膜に加熱風をあてて、流延膜から溶剤を蒸発させる膜乾燥機と、流延膜をエンドレスバンドから剥がす剥離ローラとを備えることを特徴とする。
本発明によれば、従来の精密検査では発見が不可能な黒スジ故障の要因も加味して、溶液製膜で用いるエンドレスバンドの評価を適性に行うことができる。
縦溶接による広幅のエンドレスバンドをドラム間に掛け渡して接触圧分布を測定する方法を示す斜視図である。 本発明のエンドレスバンドの評価方法を示すフローチャートである。 接触圧分布からのピークの特定及び判定を説明するためのグラフである。 感圧フィルムにより求めた接触圧分布の一例を示すグラフである。 同じく他の部位の接触圧分布の一例を示すグラフである。 感温液晶フィルムを用いて求めたエンドレスバンドの幅方向における熱伝達係数分布の一例を示すグラフである。 同じく熱伝達係数分布の一例を示すグラフである。 感温液晶フィルムを用いてエンドレスバンドの幅方向温度分布を測定する方法を示す斜視図である。 本発明の評価方法で合格と評価されたエンドレスバンドの幅方向接触圧分布の一例を示すグラフである。 本発明の評価方法で合格と評価されたエンドレスバンドの幅方向における熱伝達係数分布の一例を示すグラフである。 ロール状の感圧フィルムを用いて、エンドレスバンドの全周での幅方向接触圧分布を求める他の評価設備を示す側面図である。 感温液晶フィルムを用いた本発明のエンドレスバンドの評価方法を示すフローチャートである。 本発明の評価方法で評価されたエンドレスバンドを用いた溶液製膜設備の概要を示す側面図である。
(エンドレスバンド)
図1に示すように、エンドレスバンド10は、中央部材11と側部材12とを縦溶接により接合して、幅方向に広くしたものである。このエンドレスバンド10は、縦溶接線13(実際には視認することは不可能であるが、説明のために二点鎖線にて表示)を含む全周の表裏面が精密研磨などによって鏡面に仕上げられている。鏡面仕上げは、その表面粗さが0.05μm以下にされ、この平滑度が確認できた状態で、エンドレスバンド10の研磨を終了する。
(エンドレスバンドの評価方法)
図2のフローチャートに示すように、エンドレスバンド10は、鏡面仕上げにより合格とされた後に、溶液製膜用流延支持体として適性か否かの評価試験が行われる。評価試験では、図1に示すように、1対のドラム15,16間にエンドレスバンド10を掛け渡して、その接触圧分布を測定する。このため、第1ドラム15のバンド入り側に、感圧フィルム(圧力測定フィルム)20をセットし、所定の走行速度でエンドレスバンド10を回転させる。感圧フィルム20はエンドレスバンド10の走行によって第1ドラム15とエンドレスバンド10とにより挟持される。その後、第1ドラム15のバンド出口で挟持が開放されて、排出される。この排出された感圧フィルム20を回収し、この感圧フィルム20から接触圧分布を得る。ドラム15,16の表面は既に平滑に仕上げられており、いずれのドラム15,16を用いても、ほぼ同じ接触圧分布を示すので、本実施形態では第1ドラム15とエンドレスバンド10との間での接触圧を測定している。勿論、第2ドラム16との間での接触圧を測定してもよい。本実施形態では、第1ドラム15を駆動ドラムとし第2ドラム16を従動ドラムとしている。
感圧フィルム20としては、富士フイルム株式会社製のプレスケール(商品名)2シートタイプ、極超低圧用(LLLW)を用いる。この感圧フィルム20は、Aフィルム20aとCフィルム20cの2シートタイプから構成されている。Aフィルム20aは厚みが80〜100μm(品種により厚みが異なる)で黒いビニール袋に入っている。Aフィルム20aは、ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルムからなる支持体の上に、発色剤層が塗布されている。発色剤層は、発色剤が中に入ったマイクロカプセルを含んでいる。Cフィルム20cも厚みが80〜100μm(品種により厚みが異なる)で青いビニール袋に入っている。Cフィルム20cは、PETフィルムからなる支持体の上に、顕色剤層が塗布されている。顕色剤層は、発色剤と反応して赤く発色する顕色剤を含んでいる。使用に際しては、光沢の無いざらざらした面(塗布層面)同士が内側に合わさるように両フィルム20a,20cを重ね合わせてから、測定個所に挟み加圧する。加圧によってCフィルム20cは赤く発色する。そして、圧力が高いほど、高濃度となる。この濃度が変化した部分の発色濃度に基づき圧力分布を目視検査することができる。また、目視検査に代えて、専用の接触圧分布解析装置を用いて、解析を行ってもよい。
なお、感圧フィルム20は総合厚み(両フィルム20a,20cを重ね合わせたときの厚み)が50μm以上400μm以下であることが好ましい。感圧フィルム20の総合厚みは好ましくは50μm以上400μm以下、より好ましくは120μm以上300μm以下、特に好ましくは150μm以上250μm以下である。感圧フィルム20の総合厚みが400μmを超えてしまうと、感圧フィルム20をくわえ込むときにバンド10やドラム15,16の表面の平滑性に悪影響がある。また、感圧フィルム20の総合厚みが50μm未満であると、感圧フィルム20の取り扱いが困難になり、いずれも好ましくない。感圧フィルム20としては、2シートタイプ以外にも1枚のシートからなり、接触圧に応じて濃度が変化するものを用いてもよい。
専用の接触圧分布解析装置は、例えばカメラタイプでは富士フイルム株式会社製の圧力画像解析システム Data Shot FPD-100/100Sを用い、スキャナタイプでは富士フイルム株式会社製の圧力画像解析システム FPD-8010E 若しくは FPD-9270を用いる。これらの接触圧分布解析装置では、例えばスキャナから読み取った1ライン分の発色濃度分布に基づき、エンドレスバンド10の幅方向の接触圧分布に換算する。
次に、図3に示すように、この接触圧分布から各極値(黒い矩形マークで表示)を求め、その中で最大値となる極値をピーク(peak)として特定する。ピークを特定する方法は、目視または目視に代えて、Savitzky-Golay法などの周知の数値アルゴリズムに基づいて自動で行う。数値アルゴリズムについては、「科学計測のための波形データ処理 計測システムにおけるマイコン/パソコン活用技術」(南茂夫編著、1986年、CQ出版)などに詳しく説明されている。
次に、特定したピークについて、下記(1)式によるピークの鋭さを現す数値(ΔP/Po),(ΔP・W)/(Po・Wh)を用いて、これら数値が一定範囲内か否かにより、バンドの評価として合格(OK)、または不合格(NG)を判定する。ピークの鋭さを現す数値(ΔP/Po),(ΔP・W)/(Po・Wh)は、各極地の間での接触圧の中間値点(白い矩形マークで表示)の値に基づき求める。
Figure 2013208830
このピークの鋭さを現す数値(ΔP/Po),(ΔP・W)/(Po・Wh)が下記(2)式を満たすときに、流延装置用のエンドレスバンドとして適性であり合格と判断する。また、下記(2)式を満たさないときに、接触圧分布不良と判定して、接触圧分布改善処理を行う。
Figure 2013208830
なお、上記(2)式におけるしきい値は、エンドレスバンド10の特性等に応じて適宜変更してよい。
接触圧分布改善処理では、エンドレスバンド10のドラム接触面10bを改善処理(例えば研磨)することにより、接触圧のピークを抑え、接触圧をエンドレスバンド10の幅方向で均一にする。また、必要に応じて、ドラム接触面10bとは反対側の表面10aも研磨を行う。
図4,図5は接触圧分布の一例を示すもので、エンドレスバンド10の縦溶接線13で、接触圧のピークがそれぞれ発生していることが判る。
次に、接触圧分布と、エンドレスバンドとドラムの間の熱伝達係数分布と、さらにはエンドレスバンドの温度分布との関係について説明する。図4,図5のデータが得られたエンドレスバンド10の部位を含むエリアに対して、感温液晶フィルム(図8参照)を貼り付けて、エンドレスバンド10の幅方向の温度分布を測定し、この温度分布に基づきエンドレスバンド10とドラム16の間の熱伝達係数αを求めると、求めた熱伝達係数αの分布と、接触圧分布とは略同じ分布になっていることが分かった。
図8に示すように、温度分布測定では、第1ドラム15によってエンドレスバンド10に対して回転駆動を与える。また、第2ドラム16はフリー回転する従動ドラムであり、この第2ドラム16上でのエンドレスバンド10の温度分布をカメラ24により測定する。このため、第1ドラム15は温調機25により30℃に設定され、第2ドラム16は温調機26により40℃に設定される。そして、カメラ24によりエンドレスバンド10の表面温度分布を測定する。
温度分布測定は感温液晶フィルム(熱分布測定フィルム)21を用いて行う。感温液晶フィルム21は、温度で色が変わる液晶をマイクロカプセル化して、支持体に塗布したものである。感温液晶フィルム21は、温度が上昇するに従い、赤から緑、そして青へと変色するもので、例えば日本カプセルプロダクト製のものを用いている。なお、感温液晶フィルム21は、感圧フィルム20と異なり、エンドレスバンド10とドラム16との間に挟持されることはないので、特に厚みの制限はないが、取り扱い上の理由から、厚みが50μm以上400μm以下であることが好ましい。また、より好ましい範囲も、感圧フィルム20と同じである。この感温液晶フィルム21は、32℃で赤から緑に変色する。この色の変化をカメラにより動画で撮影し、この動画撮影データに基づきエンドレスバンド10とドラム間の熱伝達係数αを下記(3)式により求める。
Figure 2013208830
なお、上記(3)式において、Tはエンドレスバンド10の温度(℃)、T0は第2ドラム16に接触開始した時のエンドレスバンド10の温度(30℃)、TDは第2ドラム16の温度(40℃)、tは第2ドラム16に接触開始してからの経過時間(sec)、Cはエンドレスバンド10の比熱(定数)、θはエンドレスバンド10の厚み(定数)、ρはエンドレスバンド10の密度(定数)、αはバンド10と第2ドラム16間の熱伝達係数である。感温液晶フィルム21が緑色(T=32℃)になるまでの接触時間tを動画撮影データから読み取る。そして、(3)式により熱伝達係数αを逆算する。
図6,図7は以上のようにして求めた熱伝達係数αのエンドレスバンド10の幅方向における分布を示している。
このようにして求めた図6及び図7に示すような熱伝達係数αの分布と、図4及び図5に示すような接触圧分布とは対応関係にあり、接触圧が他の部分よりも高い縦溶接線13のところで、熱伝達係数αの変化が現れる。この熱伝達係数αの分布のピークと、接触圧分布のピークとはほぼ同じであり、両者の間に一定の関係があることが判る。したがって、接触圧分布の不均一さがエンドレスバンドの幅方向における温度分布の不均一を発生させ、結果として、流延膜の厚みムラになっていることが判る。
以上のように、感圧フィルム20の発色濃度による接触圧分布と、感温液晶フィルム21の変色による熱伝達係数αの分布は、同じように縦溶接線13で変化する。たとえ精密測定によって表面が鏡面に仕上げられていても、縦溶接線13では接触圧分布がピークになってしまう。そして、このような接触圧がピークになる部分ではエンドレスバンド10の温度分布も幅方向において変化していることが判った。したがって、この部分のみが他の部分に比べて例えば乾燥が進行してしまい、結果として流延膜に微妙な膜厚差が発生するものと思われる。
本発明では上記知見に基づき、溶液製膜設備30の流延装置31(図13参照)の流延バンドとしてエンドレスバンド10を用いる場合に、上記の評価試験を行い、接触圧分布を求め、この接触圧分布にピークがみられず、またはピークがあっても、一定範囲内のときに、合格品と評価する。したがって、見かけ上は鏡面仕上げの合格品となっていても、接触圧分布の不均一からくるピーク部分での温度分布の不均一に起因するフィルム厚み故障が発生するものを事前に不合格として評価することができ、溶液製膜設備に最適なエンドレスバンドのみを選択することができる。
以上のように、黒スジ故障の発生がないエンドレスバンド10を溶液製膜設備30に設置することができるため、従来のように設置した後に黒スジ故障が発生し、その対策をする必要もなく、新規エンドレスバンドの取り付け作業を確実に無駄なく行うことができる。
図9は、接触圧分布がほぼ一定になるように改善処理を行った後の接触圧分布の一例を示している。また、図10は、同じく改善処理後のエンドレスバンド10の幅方向温度分布を感温液晶フィルム21により測定して得られた熱伝導係数αの幅方向分布の一例を示している。このような評価方法を採用することによって、表面検査のみでは発見が困難な縦溶接線13に起因する温度分布むらを無くすことができ、微妙な厚みむら故障を無くして、フィルムをロール形態に巻き取ったときに、縦溶接線13に起因する黒スジ故障を無くすことができる。
なお、上記実施形態では、縦溶接線13を有するエンドレスバンド10を溶液製膜設備30に使用する場合について説明したが、この他に、縦溶接線13がない通常のエンドレスバンドに対しても本発明を適用して、エンドレスバンドが溶液製膜に用いて膜厚ムラなどが発生することがないようにしてもよい。また、溶液製膜設備を定期修理する際に、本発明を適用して、エンドレスバンドの接触圧分布や温度分布を測定し、これに基づきエンドレスバンドの評価を行ってもよい。
上記実施形態では、エンドレスバンド10の一部について感圧フィルム20により、幅方向接触圧分布を測定し、この一部の接触圧分布において接触圧のピークを求め、ピークの値が一定値を超えているときに、エンドレスバンド10について、改善処理が必要と判定しているが、このような一部の接触圧分布のみではなく、エンドレスバンド10の周方向の複数個所や、全周で接触圧分布を測定し、これに基づき評価を行ってもよい。例えば帯状の感圧フィルム20を用いる場合には、一定ピッチでこれらをエンドレスバンド10に載せて、エンドレスバンド10とドラム16との接触圧を測定する。
また、図1に示すように、エンドレスバンド10の幅方向に伸びた帯状の感圧フィルム20を用いる代わりに、図11に示すように、2シートタイプのAフィルム27a及びCフィルム27cからなる感圧フィルム27を個別にロール形態としておき、ドラム16とエンドレスバンド10の間に感圧フィルム27を連続的に供給し、これをドラム出口側でロール形態として個別にまたは同時に巻取り軸28に巻き取ってもよい。この場合には、エンドレスバンド10の全長にわたって接触圧分布を一度に求めることができる。
上記実施形態では、感圧フィルム20を用いてドラム16とエンドレスバンド10とのバンド幅方向における接触圧分布を求め、これに基づき、流延バンドとして適正か否かを評価するようにしたが、図12のフローチャートのように、感圧フィルム20に代えて、感温液晶フィルム21によりエンドレスバンド10の幅方向温度分布を求め、この温度分布からエンドレスバンド10の幅方向における熱伝達係数分布を求め、この熱伝達係数のピークが一定範囲内のときに流延バンドとして適正と判断してもよい。
この場合には、図8において、各ドラム15,16に設けた温調機25,26によって、ドラム15,16の周面温度を各ドラム15,16で異なるように温度設定し、これらドラム15,16をエンドレスバンド10が通過する時の温度変化を感温液晶フィルム21の色変化から読み取り、読み取った色変化から熱伝達係数分布を求め、その分布中のピークを特定し、このピークの値が一定範囲内か否かにより流延バンドとして適正か否かを評価する。ピークの特定や、ピークの値が一定範囲内か否かの判定は、接触圧分布におけるピークと同様な処理により行う。
また、感温液晶フィルム21を用いた温度分布に基づき、この温度分布が一定範囲内になったか否かで、エンドレスバンド10が流延バンドとして適正か否かを評価してもよい。この場合には、エンドレスバンド10が例えば第2ドラム16に接触して温度変化する場合に、接触時間が長くなり、エンドレスバンド10の幅方向での温度分布が均一になってしまう前の段階の温度分布を採用する。この幅方向での温度ムラが生じている温度分布が、改善処理後の温度分布の測定において、幅方向においてほぼ均一になっているかどうかで、エンドレスバンドが流延バンドとして適正か否かの判定を行う。そして、均一になった場合には適正(合格)と評価し、依然として温度ムラが生じている場合には不適正(不合格)と評価する。
なお、図8ではエンドレスバンド10の長手方向の一部にのみ感温液晶フィルム21を貼り付けたが、これはエンドレスバンド10の全長にわたって貼り付けてもよい。この場合に、エンドレスバンド10の全長分において、幅方向の温度分布を測定することができ、これに基づき全長分の幅方向熱伝達係数分布を求めることができる。なお、感温液晶フィルム21は、エンドレスバンドのほぼ全幅に貼る代わりに、縦溶接線13を含む一部のみに、走行方向に沿って貼ってもよく、この場合にも、縦溶接線13付近の温度分布を測定することができる。同様にして、感圧フィルム21,27も、エンドレスバンドのほぼ全幅に対して配置する代わりに、縦溶接線13を含む一部のみに、走行方向に沿って配置してもよい。
エンドレスバンド10を構成する中央部材11と側部材12とは、互いに同じ素材、例えばステンレス鋼から形成されることが好ましく、互いに同一の原料及び形成工程を経て形成されることがより好ましい。ステンレス鋼としては、例えばSUS316が好ましい。中央部材11としては、従来の流延支持体として用いられてきたバンドを用いてよい。中央部材11は、側部材12よりも幅が広く、本実施形態における中央部材11の幅は1500mm以上2100mm以下の範囲で一定であり、側部材12の幅は50mm以上500mm以下の範囲で一定である。また、エンドレスバンド10の幅は、2000mm以上3000mm以下の範囲が好ましいが、これ以外の範囲であっても良い。
(溶液製膜設備)
図13に示すように、溶液製膜設備30は、流延装置31と、第1テンタ32と、ロール乾燥装置33と、第2テンタ34と、スリッタ35と、巻取装置36とを上流側から順に直列に接続して構成される。ポリマーの種類は特に限定されず、溶液製膜でフィルムにすることができる公知のポリマーを用いてよい。以下の実施形態では、ポリマーとしてセルロースアシレートを用いた場合を例にして説明する。
流延装置31は、ドラム41,42に掛け渡されたエンドレスバンド10と、流延ダイ44と、ダクト(膜乾燥機)45と、減圧チャンバ46と、剥ぎ取りロール47とを備える。バンド10は、環状に形成されたエンドレスの金属製流延支持体であり、第1ドラム41と第2ドラム42との周面に掛け渡される。このエンドレスバンド10は、上記評価方法により接触圧分布にムラのないと評価されたものである。第1ドラム41はモータ(図示省略)により回転駆動され、これによりバンド10が矢印Aで示す第1方向に走行する。
第1ドラム41の上方には流延ダイ44が配置される。流延ダイ44は、走行しているエンドレスバンド10に対し、ドープ50を連続的に流す。これにより、エンドレスバンド10上には流延膜51が形成される。ドープ50は、例えばセルロースアシレートを溶剤に溶解したものであり、図示しないドープ製造ラインで製造され、流延ダイ44に供給される。
流延ダイ44からのビード54に対して、エンドレスバンド10の走行方向における上流には、減圧チャンバ46が設けられる。この減圧チャンバ46は、ビード54の上流側エリアの雰囲気を吸引して前記エリアを減圧し、ビード54の振動を減少させる。
製造速度を向上するために、剥ぎ取りロール47に向かう流延膜51は、第2ドラム42及びエンドレスバンド10により加熱される。また、流延位置では、エンドレスバンド10が過度に昇温することがないように、第1ドラム41によりエンドレスバンド10が冷却される。このため、各ドラム41,42は図示しない温度調節装置を有する。
ダクト45はエンドレスバンド10の走行路に沿って、複数が並べて設けられる。各ダクト45はそれぞれ送風機を有する温風コントローラ(共に図示無し)に接続され、流出口から乾燥風を吹き出す。温風コントローラは、乾燥風の温度、湿度、流量を独立して制御する。乾燥風の温度及び流量の制御と、ドラム41,42自体の温度調節装置による温度制御とにより、流延膜51の温度が調節され、流延膜51の乾燥が進行する。そして、第1テンタ32での搬送が可能な程度にまで流延膜51が固化されて自己支持性が付与される。なお、ダクト45に代えて又は加えて、他のヒータなどによって膜乾燥機を構成してもよい。
第1ドラム41の流延ダイ44の走行方向上流側には、剥ぎ取りロール47が設けられる。剥ぎ取りロール47は、溶剤を含む状態の乾燥が進行した流延膜51をエンドレスバンド10から剥がす際に、流延膜51を支持する。剥ぎ取られた流延膜51、すなわちフィルム52は、第1テンタ32に案内される。
第1テンタ32では、クリップ53によりフィルム52の両側縁部を把持して、フィルム52を搬送しながら、フィルム幅方向への張力を付与し、フィルム52の幅を拡げる。第1テンタ32には、上流側から順に、予熱エリア、延伸エリア、及び緩和エリアが形成される。なお、緩和エリアは必要に応じて設けられる。
第1テンタ32は、1対のレール及びチェーン(共に図示無し)を有する。レールはフィルム52の搬送路の両側に、所定の間隔で離間して配される。このレール間隔は、予熱エリアでは一定であり、延伸エリアでは下流に向かうに従って次第に広くなり、緩和エリアでは一定、または下流に向かうに従って次第に狭くなっている。チェーンには一定間隔でクリップ53が取り付けられる。
予熱エリア、延伸エリア、緩和エリアは、ダクト45からの乾燥風の送り出しによって空間として形成されるもので、これら各エリアの間に明確な境界はない。ダクト45のスリットからは、所定の温度や湿度に調整した乾燥風がフィルム52に向けて送られる。
ロール乾燥装置33では、多数のロール56にフィルム52が巻き掛けられて搬送される。ロール乾燥装置33の内部の雰囲気は、温度や湿度などが図示しない温調機により調節されており、フィルム52が搬送されている間に、フィルム52から溶剤が蒸発する。
第2テンタ34は、第1テンタ32と同様の構造であり、クリップ58及びダクト59を有する。第2テンタ34は、フィルム52をクリップ58により保持して延伸する。この延伸により、所望の光学特性を有するフィルム52となる。得られるフィルム52は、例えば液晶ディスプレイ用の位相差フィルムとして利用することができる。なお、フィルム52の光学特性によっては、第2テンタ34は用いなくてもよい。
スリッタ35は、第1テンタ32や第2テンタ34の各クリップ53,58による保持跡を含む側部を切除する。側部が切除されたフィルム52は、巻取装置36によりロール状に巻き取られる。本発明により得られるフィルムロール56は、特に、位相差フィルムや偏光板保護フィルムに用いることができる。
なお、エンドレスバンド10の幅は、例えば、ドープ50の流延幅の1.1倍以上2.0倍以下であることが好ましい。エンドレスバンド10の長さは、例えば、20m以上200m以下であることが好ましい。エンドレスバンド10の厚みは、例えば、0.5mm以上2.5mm以下であることが好ましい。エンドレスバンド10の厚みムラは、全体の厚みに対して0.5%以下のものを用いることが好ましい。また、流延膜51が形成される表面10aの表面粗さは0.05μm以下であることが好ましい。
製品としてのフィルムの幅は、600mm以上であることが好ましく、1400mm以上2500mm以下であることがより好ましい。また、本発明は、フィルムの幅が2500mmより大きい場合にも効果がある。またフィルムの膜厚は、20μm以上80μm以下であることが好ましい。
(ポリマー)
上記実施形態では、ポリマーフィルムの原料となるポリマーは、特に限定されず、例えば、セルロースアシレートや環状ポリオレフィン等がある。
(セルロースアシレート)
本発明のセルロースアシレートに用いられるアシル基は1種類だけでも良いし、あるいは2種類以上のアシル基が使用されていても良い。2種類以上のアシル基を用いるときは、その1つがアセチル基であることが好ましい。セルロースの水酸基をカルボン酸でエステル化している割合、すなわち、アシル基の置換度が下記式(I)〜(III)の全てを満足するものが好ましい。なお、以下の式(I)〜(III)において、A及びBは、アシル基の置換度を表わし、Aはアセチル基の置換度、またBは炭素原子数3〜22のアシル基の置換度である。なお、トリアセチルセルロース(TAC)の90重量%以上が0.1mm〜4mmの粒子であることが好ましい。
(I) 2.0≦A+B≦3.0
(II) 1.0≦ A ≦3.0
(III) 0 ≦ B ≦2.0
アシル基の全置換度A+Bは、2.20以上2.90以下であることがより好ましく、2.40以上2.88以下であることが特に好ましい。また、炭素原子数3〜22のアシル基の置換度Bは、0.30以上であることがより好ましく、0.5以上であることが特に好ましい。
なお、セルロースアシレートの詳細については、特開2005−104148号の[0140]段落から[0195]段落に記載されている。これらの記載も本発明にも適用できる。また、溶剤及び可塑剤,劣化防止剤,紫外線吸収剤(UV剤),光学異方性コントロール剤,レターデーション制御剤,染料,マット剤,剥離剤,剥離促進剤などの添加剤についても、同じく特開2005−104148号の[0196]段落から[0516]段落に詳細に記載されている。
本発明のエンドレスバンドの評価方法の効果を確認するために、実験を行った。実験1では、第1実施形態のように、先ず、エンドレスバンド10を平滑度が一定範囲内になるよう研磨仕上げする。この後、ドラム16とエンドレスバンド10の間に、感圧フィルム20を挿入して、第2ドラム16を通過させ、このときのドラム16とエンドレスバンド10の接触圧分布を求めた。そして、接触圧分布からピークを求め、このピークが一定範囲内になったときになったものを合格品として、溶液製膜設備のバンドとして用いた。この場合には、黒スジ故障が発生しないフィルムが得られた。これに対して、上記評価方法を実施することなく、表面の平滑度が一定範囲のものを合格品として、溶液製膜した場合には、黒スジ故障が発生した。
なお、上記試験では、フィルムロールとしてフィルムを巻き取ったときの黒スジの有無で効果を判定したが、サンプルフィルムを切り出して評価してもよい。この場合には、巻取装置36にて、巻き芯に巻き取られる前のフィルムから、サンプルフィルムを切り出す。そして、このサンプルフィルムを10枚重ね、重ねたサンプルフィルムに光を透過させた際、サンプルフィルムの表面に現れる陰影を目視で観察する。サンプルフィルムのうち溶接線に形成された部分に陰影が観察されなかった場合には、効果有りとし、サンプルフィルムのうち溶接線に形成された部分に陰影が観察された場合には、効果無しと判定する。
10 エンドレスバンド
11 中央部材
12 側部材
13 縦溶接線
15,16 ドラム
21,27 感圧フィルム
21 感温液晶フィルム
30 溶液製膜設備
31 流延装置
32,34 テンタ
33 乾燥装置
44 流延ダイ
45 ダクト(膜乾燥機)
51 流延膜

Claims (8)

  1. 1対の金属製のドラム間に、掛け渡されて回転走行する金属製のエンドレスバンドを、流延バンドとして適正か否かを評価する方法において、
    圧力に応じて発色濃度が変化する感圧フィルムを前記ドラムと前記エンドレスバンドの間に挿入し、
    前記感圧フィルムの発色濃度から前記ドラムに対する前記エンドレスバンドの接触圧分布を測定し、
    前記接触圧分布が一定範囲内のときに前記エンドレスバンドが前記流延バンドとして適正と評価することを特徴とするエンドレスバンドの評価方法。
  2. 前記感圧フィルムは、総合厚みが50μm以上400μm以下であることを特徴とする請求項1記載のエンドレスバンドの評価方法。
  3. 1対の金属製のドラム間に、掛け渡されて回転走行する金属製のエンドレスバンドを、流延バンドとして適正か否かを評価する方法において、
    温度に応じて色が変化する感温液晶フィルムを前記エンドレスバンドの表面に貼り付け、
    前記1対のドラムの間に温度差を与えて、一方のドラム上を通過する前記感温液晶フィルムの色の変化から前記エンドレスバンドの幅方向温度分布が一定になる前の温度分布を測定し、
    前記測定した温度分布が一定範囲内のときに前記流延バンドとして適正と評価することを特徴とするエンドレスバンドの評価方法。
  4. 1対の金属製のドラム間に、掛け渡されて回転走行する金属製のエンドレスバンドを、流延バンドとして適正か否かを評価する方法において、
    温度に応じて色が変化する感温液晶フィルムを前記エンドレスバンドの表面に貼り付け、
    前記1対のドラムの間に温度差を与えて、一方のドラム上を通過する感温液晶フィルムの色の変化から、前記ドラムに接触した後の経過時間毎の前記エンドレスバンドの幅方向温度分布を測定し、
    前記温度分布から前記エンドレスバンドの幅方向における熱伝達係数分布を求め、この熱伝達係数分布が一定範囲内のときに前記流延バンドとして適正と評価することを特徴とするエンドレスバンドの評価方法。
  5. 前記エンドレスバンドは、長手方向に溶接線を有することを特徴とする請求項1から4いずれか1項記載のエンドレスバンドの評価方法。
  6. 前記接触圧分布、前記温度分布、前記熱伝達係数分布のいずれかから分布中のピークを求め、このピークを現す数値が一定範囲内のときに適正と評価することを特徴とする請求項1から5いずれか一項記載のエンドレスバンドの評価方法。
  7. 請求項1から6いずれか1項記載のエンドレスバンドの評価方法により適正と評価されたエンドレスバンドを用い、このエンドレスバンド上に流延ダイからポリマー及び溶剤を含むドープを流して流延膜を形成し、この流延膜から前記溶剤を蒸発させて湿潤フィルムとして剥ぎ取ることを特徴とする溶液製膜方法。
  8. 請求項1から6いずれか1項記載のエンドレスバンドの評価方法により適正と評価されたエンドレスバンドと、
    前記エンドレスバンドを支持して回転走行させる金属製のドラムと、
    ポリマー及び溶剤を含むドープを前記エンドレスバンドに向けて流出する流延ダイと、
    前記エンドレスバンド上に流出したドープからなる流延膜に加熱風をあてて、前記流延膜から前記溶剤を蒸発させる膜乾燥機と、
    前記流延膜を前記エンドレスバンドから剥がす剥離ローラとを備えることを特徴とする溶液製膜設備。
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