JP2013207159A - 剥離装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】一方主面にシートフィルムが貼付された基板の他方主面を保持手段により保持しながら一方主面からシートフィルムを剥離する剥離技術において、保持手段での基板の保持位置にかかわらず、シートフィルムが剥離された基板を確実に所定の搬送位置に位置させる。
【解決手段】シートフィルムを剥離した剥離処理済基板Wを位置決めブロック500に受渡し、位置決めブロック500により基板Wをセンタリングしているため、この段階で基板Wの偏芯が解消される。そして、センタリングされた基板Wを位置決めブロック500から仮置きステージブロック400に確実に受け渡しすることができ、さらにセンタリングされた基板Wが仮置きステージブロック400により搬送位置に移動され、搬送位置に位置合わせされる。
【選択図】図6

Description

この発明は、基板の一方主面に貼付されたシートフィルムを基板から剥離する剥離装置に関するものである。なお、処理対象となる基板には、半導体ウエハ、フォトマスク用ガラス基板、液晶表示用ガラス基板、プラズマ表示用ガラス基板、FED(Field Emission Display)用基板、光ディスク用基板、磁気ディスク用基板、光磁気ディスク用基板などの各種基板が含まれる。
半導体基板などの基板に薄膜を形成する技術の1つとして、予め薄膜(またはその材料による膜)を形成したシートフィルムを基板に密着させた後、シートフィルムのみを剥離することで薄膜を基板に転写する薄膜形成技術が提案されている。この薄膜形成技術では、シートフィルムへの塗布液の塗布工程、基板への薄膜の転写工程、基板からのシートフィルムの剥離工程などを経て基板上への薄膜形成が行われ、これらの工程を効率よく行うための薄膜形成システムが従来より提案されている。
例えば特許文献1に記載された薄膜形成システムでは、転写工程によってシートフィルム上の薄膜に基板を密着して薄膜を基板に転写した構造体を搬送ロボットにより剥離ユニットに搬送する。この剥離ユニットでは、薄膜を基板とシートフィルムの間に挟持した状態で基板を吸着ステージで吸着保持しながら当該基板に貼付されたシートフィルムを巻き取りローラに巻き取ることで基板から剥離する。また、シートフィルムの剥離が完了すると、複数の支持ピンが吸着ステージ側に移動した後、吸着ステージによる基板の吸着が解除され、シートフィルムが剥離された基板(以下「剥離処理済基板」という)が支持ピンで支持される。そして、当該剥離処理済基板は複数の支持ピンで支持されながら予め設定された搬送位置まで移動された後、搬送ロボットが当該搬送位置にアクセスして当該剥離処理済基板を受け取り剥離ユニットから搬出する。
特開2010−177336号公報(例えば、図13)
ところで、転写工程を受けたシートファイルは転写前の状態に比べて伸びており、伸張状態のシートフィルムを基板に密着させたまま搬送ロボットが転写工程により形成される構造体(シートフィルム−薄膜−基板)を剥離ユニットに搬送する。そして、基板が吸着ステージに吸着保持される。したがって、シートフィルムの伸張量に応じて吸着ステージ上での基板保持位置が変動する、つまり吸着ステージに対して基板が偏芯して保持される。そのため、上記のようして剥離処理を受けた基板を予め設定された搬送ルートで移動させると、その偏芯の影響が搬送位置にも及ぶことがある。つまり、剥離処理済基板が基板搬出に適した搬送位置から偏芯して位置決めされることがあり、この場合、搬送ロボットによる剥離ユニットからの基板搬出が困難となることがあった。
この発明は上記課題に鑑みなされたものであり、一方主面にシートフィルムが貼付された基板の他方主面を保持手段により保持しながら一方主面からシートフィルムを剥離する剥離技術において、保持手段での基板の保持位置にかかわらず、シートフィルムが剥離された基板を確実に所定の搬送位置に位置させることを目的とする。
この発明にかかる剥離装置は、上記目的を達成するため、一方主面にシートフィルムが貼付された基板の他方主面を保持する保持手段と、保持手段により保持された基板からシートフィルムを剥離するシート剥離手段と、シート剥離手段によりシートフィルムが剥離された剥離処理済基板を保持手段から受け取り、剥離処理済基板のセンタリングおよび搬送位置への移動を行う位置合わせ手段とを備えることを特徴としている。
このように構成された発明では、シート剥離手段によりシートフィルムが基板の一方主面から剥離された後、その剥離処理済基板を単に搬送位置に搬送するのみならず、当該剥離処理済基板のセンタリングを行っている。このため、保持手段により保持された基板が偏芯していたとしても、その後に剥離処理済基板の偏芯は解消され、剥離処理済基板は確実に所定の搬送位置に位置合わせされる。
このような位置合わせを行う位置合わせ手段については、例えば剥離処理済基板を保持手段から受け取り、剥離処理済基板のセンタリングを行う位置決め部と、センタリングされた剥離処理済基板を位置決め部から受け取り、搬送位置に移動する第1移動部とを有するように構成してもよい。この場合、位置決め部が剥離処理済基板のセンタリングを行うため、第1移動部により移動される剥離処理済基板は確実に搬送位置に位置合わせされる。しかも、第1移動部による剥離処理済基板の搬送前に剥離処理済基板のセンタリングが行われるため、次の作用効果も得られる。すなわち、第1移動部が剥離処理済基板を受け取る際に、剥離処理済基板が保持手段に対して大きく偏芯していると、当該受け取りが困難となる場合が発生し得る。しかしながら、剥離処理済基板のセンタリングを行っているために、第1移動部が剥離処理済基板を確実に受け取り、搬送位置に移動させることが可能となっている。また、位置決め部としては、例えば保持手段に保持される剥離処理済基板の周縁に当接して挟持する挟持部材と、挟持部材により挟持される剥離処理済基板の保持手段による保持が解除された後で剥離処理済基板を挟持したまま挟持部材を移動させて剥離処理済基板をセンタリングするセンタリング機構とを有するものを採用してもよい。
また、位置合わせ手段の他の態様として、例えば保持手段に保持される剥離処理済基板を撮像する撮像部と、剥離処理済基板を保持手段から受け取り、移動させる第2移動部と、撮像部により撮像された画像に基づいて剥離処理済基板の偏芯量を求める偏芯量導出部と、保持手段から受け取った剥離処理済基板を第2移動部により搬送位置に向けて移動させる間または移動完了後に、偏芯量導出部により導出された偏芯量に基づいて第2移動部を制御して剥離処理済基板の位置を補正して剥離処理済基板のセンタリングを行う位置補正部とを有するように構成してもよい。このように、偏芯量導出部により偏芯量が求められ、その偏芯量に基づいて位置補正部が剥離処理済基板のセンタリングを行うため、剥離処理済基板は確実に搬送位置に位置合わせされる。
また、位置補正部が、基板受取部材により保持手段から剥離処理済基板を受け取る前に、偏芯量導出部により導出された偏芯量に基づいて第2移動部を制御して基板受取部材を剥離処理済基板に対して位置決めするように構成してもよく、これによって、次の作用効果も得られる。すなわち、基板受取部材が剥離処理済基板を受け取る際に、剥離処理済基板が保持手段に対して大きく偏芯していると、当該受け取りが困難となる場合が発生し得る。しかしながら、偏芯量に基づいて第2移動部が制御されることで、基板受取部材が剥離処理済基板に対して事前に位置決めされるため、保持手段から剥離処理済基板を確実に受け取ることができ、剥離処理済基板を搬送位置に移動させることが可能となっている。
この発明によれば、位置合わせ手段が、剥離処理済基板を保持手段から受け取った後、剥離処理済基板のセンタリングおよび搬送位置への移動を行うように構成しているため、保持手段により保持された基板が偏芯していたとしても、搬送位置での剥離処理済基板の偏芯を解消することができ、剥離処理済基板を確実に所定の搬送位置に位置合わせすることができる。
この発明にかかる剥離装置の第1実施形態を示す図である。 図1に示す剥離装置の主要な制御構成を示すブロック図である。 チャック部材の構成を示す斜視図である。 図1に示す剥離装置の動作を模式的に示す図である。 図1に示す剥離装置の動作を模式的に示す図である。 図1に示す剥離装置の動作を模式的に示す図である。 チャック駆動機構の構成を示す模式図である。 図7に示すチャック駆動機構の動作を示す模式図である。 この発明にかかる剥離装置の第2実施形態を示す図である。 図9に示す剥離装置の主要な制御構成を示すブロック図である。 基板回収ステージへの撮像カメラの取付状態を示すとともに、撮像カメラの撮影範囲を示す図である。 図9に示す剥離装置の動作を模式的に示す図である。 図9に示す剥離装置の動作を模式的に示す図である。 図9に示す剥離装置の動作を模式的に示す図である。
A.第1実施形態
図1はこの発明にかかる剥離装置の第1実施形態を示す図である。より詳しくは、図1(a)は剥離装置1の外観上面図、図1(b)はその側面図である。また、図2は図1に示す剥離装置の主要な制御構成を示すブロック図である。なお、図1においては、装置の主要構成を明示するために、装置を構成する各部材を支持するフレームやブラケット等の一部について図示を省略している。
この剥離装置1は、シートフィルムが貼付された状態で外部から搬入される基板をワークとして受け入れて、該シートフィルムを基板から剥離・回収するための装置である。この剥離装置1は、基板からシートフィルムを剥離するための剥離ユニット10、剥離されたシートフィルムを回収するための回収ユニット50、装置全体の動作を制御する制御ユニット70およびこれらを固定するフレーム90を備えている。
剥離ユニット10は、吸着ステージブロック100、巻き取りブロック200、ガイドレールブロック300、仮置きステージブロック400および位置決めブロック500を備えている。これらのブロックのうち吸着ステージブロック100は基板をその上方から吸着保持するものである。また、巻き取りブロック200は吸着ステージブロック100に吸着保持された基板の下方を移動しながらシートフィルムを巻き取り剥離する。また、ガイドレールブロック300は巻き取りブロック200を略水平方向(図1のY方向)に移動させる機能を有している。また、仮置きステージブロック400は、外部から基板を受け入れて吸着ステージブロック100に受け渡し、シートフィルムが剥離された剥離処理済基板を搬送位置に移動させる。さらに、位置決めブロック500はシートフィルムが剥離された基板を吸着ステージブロック100から受け取り、センタリングする機能を有している。
これらの機能ブロックのうち吸着ステージブロック100、巻き取りブロック200およびガイドレールブロック300については、本願出願人が既に開示した前述の特許文献1(特開2010−177336号公報)に記載されたものと同一のものを適用することが可能である。また、それらの機能ブロックにより実行される、基板からシートフィルムを剥離する剥離動作についても、上記文献に記載されたものを利用することが可能である。また、剥離ユニット10により剥離されたシートフィルムを回収する回収ユニット50についても、前述の特許文献1に記載されたものと同一のものを適用することが可能である。本実施形態においては、吸着ステージブロック100、巻き取りブロック200、ガイドレールブロック300、回収ユニット50として特許文献1に開示された同一名称の構成をそれぞれ適用するものとし、それらの構成および動作についての詳しい説明を省略する。
一方、位置決めブロック500は新たに追加された構造であるとともに、仮置きステージブロック400の構造は特許文献1のものとは異なっており、両ブロック400、500を設けたことで特許文献1に記載の装置に比べて有利な作用効果が得られる。以下、相違点を中心に剥離装置1の構成を説明した後、剥離装置1の動作について詳述する。
仮置きステージブロック400は、2種類のステージを有している。そのうちの一方は、上下方向(Z軸方向)に延設されたステージ支持台401の上端部に取り付けられた円盤形状のリング受渡ステージ402である。このリング受渡ステージ402は、処理対象である基板およびシートフィルムを含むワークを受け入れて一時的に支持する。このリング受渡ステージ402の表面周縁部には、複数のリング支持ピン403が剥離ユニット10の中心軸(センタリング軸)AXを中心として等角度間隔で立設されており、ワークを構成するリング体を支持可能となっている。リング支持ピン403は3個以上設けられており、各リング支持ピン403の先端には、ワークを構成する下部リングに設けられた貫通孔と嵌合する先端突起部が設けられている。
また、リング受渡ステージ402の表面中央部には、基板吸着押さえ部材404が配置されている。基板吸着押さえ部材404の内部には、図示しない昇降機構が設けられ、その上面がリング受渡ステージ402の上面に対して高さ位置を可変とすることができる。さらに、図1(b)に示すように基板吸着押さえ部材404を取り囲むように3つ以上の貫通孔がリング受渡ステージ402に設けられている。
各貫通孔は、基板回収ステージ405の上面から立設される基板支持ピン406に対応して設けられたものであり、貫通孔毎に1本の基板支持ピン406が遊挿される。より詳しくは、次のように構成されている。基板回収ステージ405は中空形状を有しており、ステージ支持台401に対して遊挿された状態で上下方向(Z軸方向)に移動自在に取り付けられている。基板回収ステージ405の上面には、貫通孔の穿設位置に対応して基板支持ピン406が上方に立設されている。また、基板回収ステージ405はステージ支持台401に固定された基板回収ステージ昇降シリンダ407のピストン先端(図示省略)に接続されている。すなわち、この仮置きステージブロック400では、基板回収ステージ405が基板回収ステージ昇降シリンダ407によりステージ支持台401に対して昇降自在となっており、この昇降動作に応じて複数の基板支持ピン406がリング受渡ステージ402の上面から上下方向Zに進退移動する。
また、ステージ支持台401の下方端部には、仮置きステージ昇降シリンダ408が接続されている。そして、仮置きステージ昇降シリンダ408によってステージ支持台401が上下方向Zに昇降されると、それによってリング受渡ステージ402および基板回収ステージ405が一体的に上下方向Zに昇降される。
このように構成された仮置きステージブロック400は、後述するように、ワークを受け取り、当該ワークを吸着ステージブロック100により吸着される吸着位置(後で説明する図4(c)に示す位置)まで上昇移動させる。この吸着ステージブロック100は3枚のプレート101〜103を重ね合わせた構造を有しており、そのうち最も下方に位置する第3プレート103は図1(b)に示すように基板とほぼ同じ直径を有する円板状をなしており、その下面は基板の上面(裏面)と対向する対向平面となっている。また、第3プレート103の周縁部近傍には、基板を真空吸着するための基板吸着器(図示省略)が複数設けられている。また、第1プレート101と第3プレート103の間に位置する第2プレート102は上部リングの外径とほぼ同じ直径を有する円板状をなしており、その周縁部にはワークを構成する上部リングを真空吸着するためのリング吸着器(図示省略)が複数設けられている。また、リング吸着器より内側に、シートフィルムを吸着するためのシート吸着器(図示省略)が複数設けられている。また、第1および第2プレート101、102を貫通して突き出しピン用孔114が設けられており、シート吸着器のうち突き出しピン用孔114に隣接する位置に設けた2つの吸着器と、それ以外の吸着器とは、互いに独立してオン・オフすることができる。
各吸着器は制御ユニット70により制御可能となっており、制御ユニット70は基板、上部リングおよびシートフィルムの吸着・解除をそれぞれ独立に行うことができる。さらにシートフィルムに関しては、突き出しピン用孔114の近傍とそれ以外の領域とで独立に吸着・解除を行うことができる。
第1プレート101の上部には突き出し機構140が設けられている。突き出し機構140はシリンダ141とその内部に上下動自在に設けられた突き出しピン142とを備えており、制御ユニット70からの制御指令に応じて突き出しピン142が上下動する。突き出し機構140の直下には第1プレート101および第2プレート102を貫通して突き出しピン用孔114が穿設されているので、突き出し機構140が作動すると突き出しピン142が突き出しピン用孔114を通して下方へ突出する。
突き出しピン142の位置は、基板の中心軸からみてその外周部よりも外側かつ上部リングの内周部よりも内側に設けられているので、下方へ突出した突き出しピン142は、基板よりも外側に延びるシートフィルムに当接してこれを下方に突き出す機能を有することになる。なお、詳しくは後述するが、この実施形態ではワークから下部リングを取り外したものを吸着ステージブロック100に保持させるので、突き出し機構140の動作により突き出されたシートフィルムの周縁部は下向きに垂れ下がることとなる。
そして、垂れ下がったシートフィルムの端部が巻き取りブロック200の巻き取りローラ220によりクランプされ、さらに巻き取りローラ220が回転してシートフィルムをクランプされた端部側から順に基板から引き剥がし、巻き取っていく。こうして、基板表面に均一な薄膜が残る。その後、基板吸着器による基板吸着が解除されて基板が位置決めブロック500に受け渡される。
この位置決めブロック500では、図1に示すように、ブロックフレーム501が吸着ステージブロック100の直上で上下方向Zに昇降可能に設けられており、2つの昇降シリンダ511、512により上下方向Zに多段階で位置決め可能となっている。また、このブロックフレーム501に対し、2本のチャック部材520がX方向に離間してX方向に移動自在に取り付けられている。各チャック部材520は、図3に示すように、2本のチャックアーム521の下端部に対して2つのチャック爪522がY方向に翼を広げた態様で取り付けたものである。また、これらのチャック部材520はチャック駆動機構を介してチャック駆動シリンダ531(図2)およびセンタリング駆動シリンダ532(図2)と接続されており、各シリンダ531、532から駆動力を受けてX方向に移動させられる。例えば制御ユニット70によりチャック駆動シリンダ531(図2)を作動させることで2つのチャック爪522が互いに近接して基板を挟持可能となっている。また、チャック駆動シリンダ531を逆方向に作動させると、2つのチャック爪522が互いに離間して基板の挟持を解除する。さらに、センタリング駆動シリンダ532が作動することでチャック部材520が基板とともに移動されられて基板を所定の水平位置に位置合せすることが可能となっている。なお、チャック駆動機構の構成および動作については、装置の全体動作を説明した後で詳述する。
次に、上記のように構成された剥離装置1において1つのワークに対する処理の流れを図4ないし図6を参照しつつ説明する。これら図4ないし図6は図1に示す剥離装置の動作を模式的に示す図である。なお、これらの図面中の符号110はリング吸着器の吸着パッドを示している。また、1点鎖線は基板の中心軸を示す一方、2点鎖線は剥離ユニット10の中心軸(センタリング中心軸)AXを示している。これらの点については、後で説明する図12ないし図14においても同様である。
まず最初に、ワークWkを搬入する搬入動作が行われる。このワークWkは、特許文献1で詳しく説明されているように、薄膜材料を含む塗布液が塗布されたシートフィルムFを上部リングRupと下部リングRdwとで挟持したリング体RFに基板Wが一体化されてなる構造体である。この実施形態では、巻き取りブロック200を図1の右手側に退避させたるとともに仮置きステージ昇降シリンダ408を作動させて仮置きステージ402を下降させ、吸着ステージブロック100との間隔を広くする。この状態で、搬送ロボット(図示省略)によってワークWkが仮置きステージ402と吸着ステージブロック100との間に搬送される(図4(a))。なお、この基板搬入時においては、基板回収ステージ昇降シリンダ407のピストン(図示省略)は後退し、基板回収ステージ405を仮置きステージ402に対して下降させている。このため、基板支持ピン406の先端部は仮置きステージ402の上面とほぼ同一高さに位置している。
そして、搬送ロボットは、同図(b)に示すように、ワークWkを仮置きステージ402の上面に設置されたリング支持ピン403上に載置する。このとき、リング支持ピン403によって下部リングRdwが下方より支持されるとともに、基板吸着押さえ部材404によってシートフィルムFの中央部(基板Wに貼付された部分)が下方より支持される。このとき、基板Wの中心軸が剥離ユニット10の中心軸(センタリング中心軸)AXと一致しておれば、後で説明する剥離処理後に基板Wを搬送ロボットによる搬送を円滑に行うことができるが、シートフィルムFの伸張量は処理毎に異なるため、両軸を一致させながら基板Wを搬入することは事実上困難であり、基板Wの中心軸(図中の1点鎖線)は剥離ユニット10の中心軸AX(図中の2点鎖線)と不一致であり、剥離ユニット10の中心軸AXに対して基板Wは偏芯している。ただし、不一致状態であったとしても、剥離処理には大きな影響を与えるものではなく、次に説明するように剥取動作を行うことでシートフィルムFを良好に基板Wから剥ぎ取ることができる。
こうして仮置きステージ402にワークWkが載置されると、同図(c)に示すように、仮置きステージ昇降シリンダ408により仮置きステージ402を吸着ステージブロック100に向けて上昇させる。そして、仮置きステージ402上のワークWkが吸着ステージブロック100の直下まで来ると、吸着器によりワークWkを吸着保持する。このとき、リング吸着器はワークWkのうち上部リングRupを吸着する。また、シート吸着器はシートフィルムFを吸着する。さらに、基板吸着器は基板Wの裏面Wbを吸着する。
次に、ワークWkから下部リングRdwのみを取り外す。この実施形態では、下部リングRdwを支持する仮置きステージ402を基板Wの中心軸(図中の1点鎖線)周りに回転させることにより上部リングRupとの磁気的な結合を切り離し、下部リングRdwを載せたまま仮置きステージ402を下降させることにより、下部リングRdwを下方へ退避させる(同図(d))。このときリング支持ピン403の先端突起部と下部リングRdwの貫通孔(図示省略)との嵌合が下部リングRdwの回り止めとして機能する。取り外した下部リングRdwについては仮置きステージ402と共に下方に退避させた状態としておくが、この時点で外部へ搬出してもよい。
次いで剥離動作を行う。この時点では、吸着ステージブロック100の下部に上部リングRup、基板WおよびシートフィルムFが一体的に吸着保持される一方、巻き取りブロック200が右方に退避した状態となっている。そこで、巻き取りブロック200を左端に移動させる。そして、この状態で、突き出しピン用孔114に隣接するシート吸着器のみ吸着を解除する。これにより、シートフィルムFのうち突き出しピン用孔114に隣接する領域のみが吸着されない一方、その他の領域は吸着された状態となる。ここで突き出し機構140を作動させ突き出しピン142を下方に突き出すと、シートフィルムFの周縁の一部が下方に垂れ下がる。そして、垂れ下がったシートフィルムFの端部が巻き取りローラ220に固定される。なお、シートフィルムFの端部がクランプされても残りのシート吸着器による吸着については解除しない。
それに続いて、巻き取りローラ220が回転しながら基板Wの下方でY方向に移動させられ、これによってシートフィルムFはクランプされた端部側から順に基板Wから引き剥がされ巻き取りローラ220に巻き取られてゆく。こうして基板表面Wfに均一な薄膜を残しながら基板WからシートフィルムFが剥ぎ取られる(図5(a))。このときシート吸着器による吸着は解除されていないため、巻き取りローラ220が吸着を強制的に解除しながら基板WからシートフィルムFを引き剥がすこととなる。そして、巻き取りブロック200が基板Wの下部を通過し、所定の終了位置まで到達すると、シート吸着器による吸引が解除される。
こうして基板WとシートフィルムFが分離されると、回収動作によってシートフィルムFが回収ボックス51(図1)に回収される一方、基板Wの中心軸を剥離ユニット10の中心軸(センタリング中心軸)AXと一致させるセンタリング動作が実行された上で搬出動作によって基板Wが外部に搬出される。
このセンタリング動作は、基板搬入時点での剥離ユニット10の中心軸AXに対する基板Wの偏芯を位置決めブロック500によって補正する動作であり、図5(b)〜図5(d)および図6(a)に示す一連の動作が実行されて基板Wの中心軸が剥離ユニット10の中心軸AXに一致するように位置補正する動作である。
このセンタリング動作では、図5(b)に示すように、吸着位置決め昇降シリンダ512が作動してブロックフレーム501を吸着ステージ位置まで下降させる。この吸着ステージ位置にブロックフレーム501が位置決めされると、チャック部材520のチャック爪522が吸着ステージブロック100の基板吸着器に吸着保持されている基板Wの周端面と対向する。なお、この段階ではチャック部材520は互いに大きく離間しており、チャック爪522と基板Wとの干渉が防止される。
それに続いて、チャック駆動シリンダ531が作動して基板吸着器で吸着保持されている基板Wをチャック部材520で挟持した後、基板吸着器による吸着を解除することにより、基板Wを吸着ステージブロック100から位置決めブロック500に受け渡す(図5(c))。そして、チャック部材520のチャック爪522で基板Wを挟持したままセンタリング位置決め昇降シリンダ511が作動してブロックフレーム501を吸着ステージ位置の下方位置であるセンタリング位置まで下降させる。これによって、図5(d)に示すように、基板Wが吸着ステージブロック100から下方に離間される。
その後、センタリング駆動シリンダ532が作動してチャック爪522で基板Wを挟持したままチャック部材520がX方向に平行移動して基板Wの中心軸を剥離ユニット10の中心軸AXに一致させる(図6(a))。このようにして基板Wのセンタリング動作が完了すると、次の搬出動作を実行する。
センタリング動作が完了した時点では、シートフィルムが剥離された後の基板Wと上部リングRupとは互いに切り離され、基板Wが位置決めブロック500で挟持された状態であり、上部リングRupが吸着ステージブロック100に吸着された状態となっている。そこで、基板回収ステージ昇降シリンダ407が作動して基板回収ステージ405を仮置きステージ402に対して上昇させて基板支持ピン406の先端部を仮置きステージ402の上面から上方に突出させる(図6(b))。同じタイミングで基板吸着押さえ部材404の上面が内部の昇降機構によりシートフィルムFの支持位置(図4(b))より下方に下降させることで、仮置きステージ402の上昇により基板支持ピン406が上方に突出するまでに基板Wに対して基板吸着押さえ部材404が当接するのを回避する。こうして基板Wを支持可能な姿勢に切り替えられた後、仮置きステージ昇降シリンダ408が作動して仮置きステージ402を基板回収ステージ405とともに上昇させる。
仮置きステージ402上に退避されていた下部リングRdwが上部リングRupに近接し永久磁石により両者が結合すると、吸着ステージブロック100はリング吸着器による吸着を解除する。これにより、上部リングRupと下部リングRdwとが結合してなるリング体RFが仮置きステージ402のリング支持ピン403により支持された状態となる。また、仮置きステージ402の上昇により基板Wが基板回収ステージ405の基板支持ピン406により支持された状態となる(図6(c))。
それに続いて、チャック駆動シリンダ531およびセンタリング駆動シリンダ532が作動してチャック部材520による挟持を解除するとともに、仮置きステージ昇降シリンダ408が作動して仮置きステージ402を基板回収ステージ405とともに下降させて基板支持ピン406により支持された基板Wを搬送位置に位置決めする(図6(d))。これにより、基板W、リング体RFを搬送ロボットによりそれぞれ個別に外部に搬出することが可能となる。特に、基板Wの搬入から剥離動作の完了まで基板Wは剥離ユニット10の中心軸AXから偏芯しているが、上記センタリング動作によって搬送ロボットによる搬出時点では常に一定位置に位置決めされている。
搬送ロボットは、上記のように所定位置に位置決めされた基板Wを基板ハンド(図示省略)によって、また上部リングRupと下部リングRdwとを一体的にリングハンド(図示省略)によって、剥離ユニット10からそれぞれ搬出する。これにより1枚の基板Wに対する一連の処理が完結する。
以上のように、本実施形態では、巻き取りブロック200によりシートフィルムFを基板Wから剥離した後、当該基板、つまり剥離処理済基板Wを位置決めブロック500に受渡し、位置決めブロック500により基板Wをセンタリングしているため、この段階で基板Wの偏芯を解消することができる。したがって、センタリングされた基板Wを位置決めブロック500から仮置きステージブロック400に確実に受け渡しすることができる。さらに、センタリングされた基板Wが仮置きステージブロック400により搬送位置に移動され、搬送位置に位置合わせされる。このように、吸着ステージブロック100での基板Wの吸着保持位置にかかわらず、シートフィルムFが剥離された基板Wを確実に所定の搬送位置に位置させることができる。その結果、搬送ロボットにより剥離処理済基板Wを剥離装置1から確実に搬出することができる。
このように第1実施形態では、吸着ステージブロック100が本発明の「保持手段」に相当し、巻き取りブロック200が本発明の「シート剥離手段」に相当している。また、位置決めブロック500が剥離処理済基板Wを吸着ステージブロック100から受け取り、当該基板Wのセンタリングを行っており、本発明の「位置決め部」として機能している。また、仮置きステージブロック400が位置決めブロック500から受け取り、搬送位置に移動させており、本発明の「第1移動部」として機能している。そして、これら位置決めブロック500および仮置きステージブロック400により本発明の「位置合わせ手段」が構成されている。
なお、剥離処理済基板Wをセンタリングするために、種々の構成を採用することができるが、本実施形態では次に説明するように位置決めブロック500のチャック駆動機構によって機械的かつ自動的に基板Wのセンタリングを行っている。以下、図7および図8を参照しつつチャック駆動機構の構成および動作について詳述する。
図7は、チャック駆動機構の構成を示す模式図である。このチャック駆動機構54はチャック駆動シリンダ531およびセンタリング駆動シリンダ532のピストンの伸縮動作に応じて2本のチャック部材520をX方向に移動させるリンク機構で構成されている。この実施形態では、ブロックフレーム501の天井面に2つのガイド部材502が剥離ユニット10の中心軸AXを対称中心としてX方向に離間して固定されている。各ガイド部材502に対してスライド部材503がX方向にスライド自在に取り付けられるとともに、当該スライド部材503にチャック部材520の上端部が固定されている。このため、各チャック部材520はガイド部材502に沿ってX方向に移動自在となっている。なお、チャック部材520のうち(+X)側に配置されるものを「チャック部材520a」と称し、(−X)側に配置されるものを「チャック部材520b」と称する。
ブロックフレーム501の天井面では、ガイド部材502の対称中心位置にチャック駆動シリンダ531がピストンを下方に向けた状態で固定されている。このチャック駆動シリンダ531は2本のチャック部材520a、520bを駆動する駆動源であり、チャック駆動シリンダ531により両チャック部材520a、520bが同期して移動できるようにリンク機構54により接続されている。
このリンク機構54は、剥離ユニット10の中心軸AX上に配置されて上端部がチャック駆動シリンダ531のピストン先端と接続されたリンク54aと、中心部がリンク54aの下端部で軸支されたリンク54bと、リンク54bの(+X)側端部とチャック部材520aの中間位置とを連結する(+X)側リンク部541と、リンク54bの(−X)側端部とチャック部材520bの中間位置とを連結する(−X)側リンク部542とを有している。(+X)側リンク部541は、3つのリンク541c、541d、541eで構成されている。これらのうちリンク541dは略L字型形状を有しており、直交部位がブロックフレーム501の下端部に軸支されている。そして、リンク541dの(−X)側端部とリンク54bの(+X)側端部とがリンク541cにより連結されている。また、リンク541dの(+X)側端部とチャック部材520aの中間位置とがリンク541eにより連結されている。また、(−X)側リンク部542は、3つのリンク542c、542d、542eで構成されており、(+X)側リンク部541と中心軸AXを対称中心として対称配置されている。なお、各連結部では互いに回動自在に軸支されている。
また、センタリング駆動シリンダ532のピストン先端には、センタリングプッシャー54fが取り付けられており、センタリング駆動シリンダ532の作動によりリンク54bの(+X)側端部および(−X)側端部を下方に押圧可能となっている。例えばリンク54bが水平状態であるときには、センタリング駆動シリンダ532の作動によりリンク54bの両端部を同時に下方に押圧するが、リンク54bが傾いているときには一方端部を押圧してリンク54bが水平状態に戻った段階で同時に両端部を押圧するようになる。
次に、上記のように構成されたチャック駆動機構(リンク機構)54の動作について、図8を参照しつつ説明する。センタリング動作を行う際には、まず図8(a)に示すように、吸着位置決め昇降シリンダ512の作動によりブロックフレーム501が吸着ステージ位置まで下降され、チャック爪522を基板吸着器に吸着されている基板Wの周端面と対向させる。それに続いて、チャック駆動シリンダ531が作動してリンク54aを下向に押し下げ、これにより水平姿勢のリンク54bを下方に移動させる。このとき、基板Wの周端面に接触するまでリンク54a、54bを介して(+X)側リンク部541と(−X)側リンク部542に対して均等に駆動力が伝達され、両チャック爪522は等速度で中心軸AXに向かって移動する(図8(b))。
ここで、基板Wの中心軸が中心軸AXに対して偏芯している、例えば同図(b)に示すように(+X)側に偏芯している場合、チャック部材520aのチャック爪522が先に基板Wと接触する。すると、これにより(+X)側リンク部541のリンク動作が拘束され、チャック駆動シリンダ531からの駆動力は(−X)側リンク部542を介してチャック部材520bにのみ伝達され、当該チャック部材520bのチャック爪522が中心軸AXに向かう動作が継続される。やがて、チャック部材520bのチャック爪522が基板Wの周端面と接触し、偏芯した基板Wがチャック爪522で挟持される(図8(c))。このように一方のリンク部541が拘束された状態で他方のリンク部542が作動するため、リンク54bは水平状態から傾斜状態に移行する。図8に示すケースでは、先に動作が拘束された(+X)側端部が上方に位置し、図8の紙面において右肩下がり状態で傾斜する。
こうして偏芯した基板Wの挟持が完了すると、センタリング位置決め昇降シリンダ511が作動してブロックフレーム501を吸着ステージ位置の下方位置であるセンタリング位置まで下降させ、センタリング動作中に基板Wが第3プレート103と擦れるのを防止する(図8(d))。そして、この状態でセンタリング駆動シリンダ532が作動してセンタリングプッシャー54fを下方に押し下げる。すると、センタリングプッシャー54fはリンク54bの(+X)側端部に当接し、これを押し下げてリンク54a、54bの連結点を揺動中心としてリンク54bが揺動させる。この揺動運動に連動してチャック部材520a、520bは基板Wを挟持したまま(−X)方向にシフトさせる。この動作はリンク54bが水平姿勢に戻るまで継続され、その結果、基板Wの中心軸は中心軸AXと一致し、センタリングが完了する(図8(e))。
センタリング動作が完了すると、既に説明したように仮置きステージ402を上昇させることにより基板回収ステージ405の基板支持ピン406により基板Wを支持した後、図8(f)に示すように、チャック駆動シリンダ531およびセンタリング駆動シリンダ532が逆方向に作動してチャック部材520a、520bによる挟持を解除するとともに、リンク機構54を元の状態に戻す。
このように、第1実施形態では、チャック部材520a、520bが本発明の「挟持部材」に相当するとともに、チャック駆動機構54が本発明の「センタリング機構」の機能を果たしている。そして、チャック駆動機構54が上記したようにリンク機構で構成されているので、低コストで、かつ容易にセンタリングを実現することができる。
また、上記第1実施形態では、2本のチャック部材520a、520bの各々ではチャック爪522をY方向に翼状に広げた状態で設け、チャック爪522を互いに対向させた状態でチャック部材520a、520bをX方向に互いに近接させることで基板Wのセンタリングを行っているが、3つの以上のチャック部材520を設けてセンタリングするように構成してもよい。もちろん、センタリングを行う具体的な構成はこれらに限定されるものではなく、例えば基板Wの偏芯位置を測定検知し、その検知結果に基づいてセンタリング動作を実行してもよい。以下、図9ないし図14を参照しつつ、本発明の第2実施形態について説明する。
B.第2実施形態
図9はこの発明にかかる剥離装置の第2実施形態を示す図である。また、図10は図9に示す剥離装置の主要な制御構成を示すブロック図である。さらに、図11は、基板回収ステージへの撮像カメラの取付状態を示すとともに、撮像カメラの撮影範囲を示す図である。この第2実施形態が第1実施形態と大きく相違する点は、以下の3点であり、その他の構成は基本的に第1実施形態と共通する。そこで、相違点を中心に説明し、同一構成については同一または相当符号を付して説明を省略する。
まず第1点目の相違点は、第2実施形態では位置決めブロック500が設けられていない点である。第2実施形態では、仮置きステージブロック400が吸着ステージブロック100から直接的に剥離処理済基板Wを受け取り、センタリング動作を行う。
また、第2点目の相違点は、図11(a)および(b)に示すように、基板回収ステージ405の上面に撮像カメラ411が上方を受けた状態で取り付けられている点である。この撮像カメラ411は、後述するようにして吸着ステージブロック100に保持される剥離処理済基板Wのエッジ部分(同図(c)の符号IA)を撮像する。そして、撮像カメラ411により撮像された画像を示すデータが制御ユニット70に与えられ、制御ユニット70の偏芯量導出部71が画像データから剥離処理済基板Wの中心位置WC(Xw0、Yw0)を求め、さらに中心軸AXからの当該基板Wの偏芯量を導出する。なお、第2実施形態では図11(a)に示すように、リング支持ピン403および基板支持ピン406のいずれも、3本ずつ設けられている。
さらに、第3点目の相違点は、吸着ステージブロック100から剥離処理済基板Wを受け取る基板回収ステージ405が水平方向に移動可能となっている点である。つまり、基板回収ステージ405はX方向およびY方向に移動自在に設けられている。また、基板回収ステージ405に対してX軸駆動部409(図10)およびY軸駆動部410が接続されている。そして、制御ユニット70では、偏芯量導出部71が導出した偏芯量に基づいて位置補正部72がX軸駆動部409やY軸駆動部410(図10)に制御指令を与えて基板回収ステージ405を移動させて当該基板回収ステージ405で支持する剥離処理済基板Wの中心位置WC(Xw0、Yw0)が中心軸AX上に位置させる、つまり剥離処理済基板Wのセンタリングを行う。なお、制御ユニット70はCPU(Central
Processing Unit)やメモリなどを有する一般的なコンピュータシステムで構成することができ、CPUが芯量導出部71および位置補正部72の機能を果たす。
次に、上記のように構成された剥離装置1の動作について図12ないし図14を参照しつつ説明する。これら図12ないし図14は図9に示す剥離装置の動作を模式的に示す図である。この第2実施形態では、第1実施形態と同様にして、基板搬入((図12(a))、基板設置(図12(b))、フィルムリングおよび基板吸着((図12(c))、上下フィルムリング分離(図12(d))およびフィルム剥離(図13(a))が実行される。
基板WとシートフィルムFが分離されると、回収動作によってシートフィルムFが回収ボックス51(図9)に回収される一方、仮置きステージブロック400により吸着ステージブロック100から剥離処理済基板Wを受け取り、搬送位置に移動させた後、基板Wの中心軸を剥離ユニット10の中心軸(センタリング中心軸)AXと一致させるセンタリング動作が実行された上で搬出動作によって当該基板Wが外部に搬出される。より詳しくは、以下の動作が実行される。
基板WからシートフィルムFが剥離されると、図13(b)に示すように、基板回収ステージ昇降シリンダ407が作動して基板回収ステージ405を仮置きステージ402に対して上昇させて基板支持ピン406の先端部を仮置きステージ402の上面から上方に突出させる。こうして基板Wを支持可能な姿勢に切り替えられる。また、この基板回収ステージ405の上昇により撮像カメラ411も上昇し、撮像カメラ411による剥離処理済基板Wの撮像が可能となる。
基板回収ステージ昇降シリンダ407の上昇が停止されて撮像カメラ411が静止されると、撮像カメラ411は吸着ステージブロック100に吸着保持されている基板Wのエッジ部分を撮像し、その画像データを制御ユニット70に伝送する(図13(c))。制御ユニット70の偏芯量導出部71は撮像カメラ411から送られてくる画像データに対して種々の画像処理を施し、エッジ部分を検出する。こうして検出されるエッジ部分は複数のドット列として認識され、各ドットの位置座標(Xw1,Yw1)、(Xw2,Yw2)、…に対して最小自乗法などを適用して基板Wの中心位置座標(Xw0,Yw0)を偏芯量導出部71が算出する。そして、その中心位置座標(Xw0,Yw0)に基づき中心軸AXからの当該基板Wの偏芯量を導出する。例えば中心軸AXの位置座標(Xax,Yax)との差分ΔX、ΔYを次式、
ΔX=Xw0−Xax
ΔY=Yw0−Yax
に基づき算出し、これらを偏芯量として制御ユニット70のメモリ(図示省略)に記憶する。
そして、制御ユニット70の位置補正部72は算出された偏芯量に対応する駆動指令をX軸駆動部409およびY軸駆動部410に与えて基板回収ステージ405を中心軸AXから偏芯量(ΔX、ΔY)だけ変位させる。これにより、図13(d)に示すように、基板回収ステージ405は吸着ステージブロック100に吸着保持されている偏芯基板Wの直下位置に位置決めされる。
これに続いて、仮置きステージ昇降シリンダ408が作動して仮置きステージ402を基板回収ステージ405とともに上昇させ、同じタイミングで基板吸着押さえ部材404の上面位置をシートフィルムFの支持位置より下方に下降させる。そして、仮置きステージ402上に退避されていた下部リングRdwが上部リングRupに近接し永久磁石により両者が結合すると、吸着ステージブロック100はリング吸着器による吸着を解除する。これにより、上部リングRupと下部リングRdwとが結合してなるリング体RFが仮置きステージ402のリング支持ピン403により支持された状態となる。また、仮置きステージ402の上昇により基板Wが基板回収ステージ405の基板支持ピン406により支持された状態となる。そして、基板吸着器による吸着を解除することにより、基板Wを吸着ステージブロック100から位置決めブロック500に受け渡す(図14(a))。
それに続いて、仮置きステージ昇降シリンダ408が作動して仮置きステージ402を基板回収ステージ405とともに下降させて基板支持ピン406により支持された基板Wを搬送位置と同じ高さ位置まで移動させる(図14(b))。この時点では、基板回収ステージ405は中心軸AXから偏芯量(ΔX、ΔY)だけ変位している。そこで、制御ユニット70の位置補正部72はX軸駆動部409およびY軸駆動部410に駆動指令を与えて図13(d)での移動とは真逆に基板回収ステージ405を移動させる。これにより基板回収ステージ405は元の位置つまり中心軸AX上に位置決めされ、剥離処理済基板Wの中心軸も中心軸AXと一致する。こうして剥離処理済基板Wのセンタリングが行われて基板W、リング体RFを搬送ロボットによりそれぞれ個別に外部に搬出することが可能となる。特に、基板Wの搬入から剥離動作の完了まで基板Wは剥離ユニット10の中心軸AXから偏芯しているが、上記センタリング動作によって搬送ロボットによる搬出時点では常に一定位置に位置決めされている。
搬送ロボットは、上記のように所定位置に位置決めされた基板Wを基板ハンド(図示省略)によって、また上部リングRupと下部リングRdwとを一体的にリングハンド(図示省略)によって、剥離ユニット10からそれぞれ搬出する。これにより1枚の基板Wに対する一連の処理が完結する。
以上のように、第2実施形態では、偏芯量(ΔX,ΔY)を実測し、その偏芯量に基づいて基板Wのセンタリングを行っているため、第1実施形態と同様に、吸着ステージブロック100での基板Wの吸着保持位置にかかわらず、シートフィルムFが剥離された基板Wを確実に所定の搬送位置に位置させることができる。その結果、搬送ロボットにより剥離処理済基板Wを剥離装置1から確実に搬出することができる。
また、基板回収ステージ405により基板Wを受け取る前に、当該基板回収ステージ405を上記偏芯量だけ変位させて吸着ステージブロック100に吸着保持されている偏芯基板Wの直下位置に位置決めしている。このため、偏芯量が比較的小さい場合はもちろんのこと、偏芯量が比較的大きい場合でもあっても吸着ステージブロック100から剥離処理済基板Wを確実に受け取ることができ、当該基板Wを搬送位置に移動させることが可能となっている。
このように第2実施形態では、撮像カメラ411が本発明の「撮像部」として機能し、仮置きステージブロック400が本発明の「第2移動部」として機能している。そして、撮像カメラ411、仮置きステージブロック400、偏芯量導出部71および位置補正部72により本発明の「位置合わせ手段」が構成されている。また、基板支持ピン406が本発明の「基板受取部材」として機能している。
C.その他
なお、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて上述したもの以外に種々の変更を行うことが可能である。例えば、上記第1実施形態では、2本のチャック部材520により基板Wを挟持しているが、3本以上のチャック部材520により基板Wを挟持するように構成してもよい。
また、上記第2実施形態では、撮像カメラ411を基板回収ステージ405に取り付けているが、撮像カメラ411の取付位置および撮像アングルなどについては任意であり、吸着ステージブロック100に保持されている基板Wを撮像できる限り、自由に設定することができる。また、撮像カメラ411も1台ではなく、複数台で構成してもよい。
また、上記実施形態では、仮置きステージブロック400および位置決めブロック500の駆動源としてシリンダを用いているが、これ以外の駆動源を用いてもよい。
この発明は、半導体ウエハ、フォトマスク用ガラス基板、液晶表示用ガラス基板、プラズマ表示用ガラス基板、FED用基板、光ディスク用基板、磁気ディスク用基板、光磁気ディスク用基板などを含む基板全般を処理対象とし、これらの基板に貼付されたシートフィルムを剥離する剥離装置全般に適用することができる。
1…剥離装置
10…剥離ユニット
54…チャック駆動機構(センタリング機構)
71…偏芯量導出部
72…位置補正部
100…吸着ステージブロック(保持手段)
200…巻き取りブロック(シート剥離手段)
400…仮置きステージブロック(第1移動部)
411…撮像カメラ(撮像部)
500…位置決めブロック(位置決め部)
520、520a、520b…チャック部材(挟持部材)
521…チャックアーム(挟持部材)
522…チャック爪(挟持部材)
F…シートフィルム
W…(剥離処理済)基板

Claims (5)

  1. 一方主面にシートフィルムが貼付された基板の他方主面を保持する保持手段と、
    前記保持手段により保持された前記基板から前記シートフィルムを剥離するシート剥離手段と、
    前記シート剥離手段により前記シートフィルムが剥離された剥離処理済基板を前記保持手段から受け取り、前記剥離処理済基板のセンタリングおよび搬送位置への移動を行う位置合わせ手段と
    を備えることを特徴とする剥離装置。
  2. 前記位置合わせ手段は、
    前記剥離処理済基板を前記保持手段から受け取り、前記剥離処理済基板のセンタリングを行う位置決め部と、
    センタリングされた前記剥離処理済基板を前記位置決め部から受け取り、前記搬送位置に移動する第1移動部と
    を有する請求項1に記載の剥離装置。
  3. 前記位置決め部は、
    前記保持手段に保持される前記剥離処理済基板の周縁に当接して挟持する挟持部材と、
    前記挟持部材により挟持される前記剥離処理済基板の前記保持手段による保持が解除された後で前記剥離処理済基板を挟持したまま前記挟持部材を移動させて前記剥離処理済基板をセンタリングするセンタリング機構と
    を有する請求項2に記載の剥離装置。
  4. 前記位置合わせ手段は、
    前記保持手段に保持される前記剥離処理済基板を撮像する撮像部と、
    前記剥離処理済基板を前記保持手段から受け取り、移動させる第2移動部と、
    前記撮像部により撮像された画像に基づいて前記剥離処理済基板の偏芯量を求める偏芯量導出部と、
    前記保持手段から受け取った前記剥離処理済基板を前記第2移動部により前記搬送位置に向けて移動させる間または移動完了後に、前記偏芯量導出部により導出された偏芯量に基づいて前記第2移動部を制御して前記剥離処理済基板の位置を補正して前記剥離処理済基板のセンタリングを行う位置補正部と
    を有する請求項1に記載の剥離装置。
  5. 前記第2移動部は、前記保持手段から前記剥離処理済基板を受け取る基板受取部材を有し、
    前記位置補正部は、前記基板受取部材により前記保持手段から前記剥離処理済基板を受け取る前に、前記偏芯量導出部により導出された偏芯量に基づいて前記第2移動部を制御して前記基板受取部材を前記剥離処理済基板に対して位置決めする請求項4に記載の剥離装置。
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