JP2013206664A - カードコネクタの製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】低背化が可能であって、且つハウジングにカード体を挿入した際にコンタクトが安定して挙動できるカードコネクタを製造するためのカードコネクタの製造方法の提供。
【解決手段】一方のコンタクト4と、一方のコンタクトに連結片13を介して連結された被摺接部材12とを備えた一方のプレス部材P1と、他方のコンタクト5を備えた他方のプレス部材P2とを成形するプレス加工工程を経た後、被摺動部材12上に他方のコンタクト5の可動端33が配置されるように両プレス部材P1,P2を移動させ、その状態でインサート成形を行い、一方のコンタクト4、被摺接部材12及び他方のコンタクト5を絶縁性合成樹脂からなる底板部8に組み込み、然る後、一方のコンタクト4と被摺接部材12とを連結する連結片13を切断する。
【選択図】図11

Description

本発明は、ICカードやフラッシュメモリーカード等のカード体を携帯電話機やスマートフォン等の電子機器に搭載されたプリント配線基板に接続するためのカードコネクタの製造方法に関する。
携帯電話機やスマートフォン等の電子機器の外部記憶媒体としてICカードやフラッシュメモリーカード等のカード体が使用されており、このカード体と電子機器に搭載されたプリント配線基板とをカードコネクタを介して電気的に接続させている。
従来、この種のカードコネクタには、ICカード等のカード体が挿入されるカード体挿入部を有するハウジングと、カード体挿入部内に突出した弾性接触片部を有する導電性金属板材からなる複数のコンタクトとを備え、カード体をカード体挿入部に挿入することで、カード体の片面側に形成された信号伝達端子(パッド)が対応するコンタクトの弾性接触片部と接触し、プリント配線基板とカード体とを電気的に接続させるようになっている。
このようなカードコネクタに用いられるコンタクトとしては、カード体挿入方向に向けた弾性接触片部のカード体挿入方向手前側端部をハウジング底部に支持させて他端接点側を底部より浮き上がらせた片持ち構造のものが広く使用され、カード体をカード体挿入部に挿入すると、カード体が弾性接触片部を押圧し、弾性接触片部は固定端側を支持させた状態で弾性変形するようになっている(例えば、特許文献1を参照)。
しかしながら、携帯電話機やスマートフォン等の小型・低背化及びICカード等のカード体自体の小型化に伴い、この種のカードコネクタにおいても小型・低背化が進み、その為、コンタクトを構成する導電性金属板材の板厚も薄くせざるを得ず、片持ち支持の弾性接触片部では十分な接触圧を得るのに必要なばね定数を確保できない場合があった。
そこで、上述の如き問題を鑑み、頂部に接点部が形成されたへの字状の弾性接触片部を有するコンタクトを使用し、カード体の縁部に押圧されて弾性接触片部に押し下げ方向の力が作用した際に、弾性接触片部がその両端をハウジングに支持させた状態で弾性変形するようにし、弾性接触片部の弾性(バネ定数)の向上を図ったカードコネクタが開発されている(例えば、特許文献2を参照)。
このカードコネクタは、ハウジングを構成する絶縁性合成樹脂からなるモールドケースを備え、モールドケースの底板部にコンタクトがカード挿抜方向に向けて組み込まれている。
コンタクトは、頂部接点側を上側に向けた側面視への字状の弾性接触片部を備え、弾性接触片部の両端にそれぞれ両側縁部より外向きに張り出した形状の可動端部及び固定端部が一体に形成されている。
一方、モールドケースの底板部には、底板厚み方向に貫通した開口窓がカード体挿抜方向に向けて形成され、この開口窓のカード体挿抜方向奥側に連続して弾性接触片部の可動端部が移動可能に挿入される挿入溝が形成されるとともに、開口窓のカード体挿抜方向手前側に連続し、且つモールドケース外縁部まで貫通した圧入溝が形成されている。
圧入溝には、内底部と対向配置に側縁より内側に向けて張り出した一対の張り出し部が形成され、固定端部の両側縁より張り出した係止部が圧入により内底部と張り出し部との間に挿入され、且つ、内側壁に食い込むことによりモールドケース底部に固定されるようになっている。
また、挿入溝には、内底部と対向配置に側縁より内側に向けて張り出した一対の肩部が形成され、可動端部の両側縁より張り出したガイド部が内底部と肩部との間に挿入され、可動端部が浮き上がり方向の移動を制限された状態で、挿入溝内を移動できるようになっている。
このように構成されたカードコネクタを製造するには、絶縁性合成樹脂からなるモールドケースと導電性金属板材からなるコンタクトとをそれぞれ別個に製造しておき、モールドケースの底板部にコンタクトを挿入溝側より挿入し、挿入溝に弾性接触片部の可動端部を移動可能に挿入するとともに、圧入溝の両張り出し部下に弾性接触片部の固定端部を圧入することにより、コンタクトをモールドケースの底板部に組み込むようになっている。
特開平11 −250202号公報 特開2008−097947号公報
しかしながら、上述の如き従来の技術では、弾性接触片部がカード体に押圧されて弾性変形した際に、弾性接触片部が固定端と可動端の両端にて支持される構造とする為に、可動端部が支持される部分(上述の実施例においては挿入溝内底部)を設ける必要があるところ、インサート成形では、コンタクトの可動端下に当該可動端部が支持される部分を設けることが樹脂成形金型の構造上非常に困難であることから、モールドケースとコンタクトとを別個に製造し、然る後モールドケースにコンタクトを挿入により組み込むようにしていた。その為、その製造には工数が多く作業効率が悪いという問題があった。
更には、弾性接触片の固定端部を圧入溝の張り出し部下に圧入することによりコンタクトをモールドケースに固定する構造であるので、張り出し部の肉厚が薄いと強度不足による樹脂成形部分の変形が生じる虞があり、そのために張り出し部及び溝内底部に一定の厚みを必要とし、コネクタの低背化に困難を伴うものであった。
特に、弾性接触片部の固定端部を圧入溝に圧入し、係止部を圧入溝両内側縁部に係合させる構造であって、圧入溝両内側縁部に応力が残存した状態にあることから、カードコネクタがリフロー半田作業等に経て加熱されるような場合、固定端部の周囲の絶縁性合成樹脂部分に変形を生じる虞があり、そのことを考慮して張り出し部及び内底部に一定の厚みを持たせる必要があった。
また、上述の如き従来の技術では、カード体が挿入された際に、カード体に押圧されて弾性接触片部が弾性変形し、それに伴い可動端部が挿入溝底部に反力を取りつつ摺動するため、摺動する可動端部に絶縁性合成樹脂からなる挿入溝内底部が削られる虞があり、また、挿入溝内底部の削られた部分に可動端部が引っ掛かることで、弾性接触片部の所定の挙動に支障が生じ、それに伴う弾性接触片部の変形が懸念される。
本発明は、このような従来の問題に鑑み、カード体に押圧されて弾性変形し、両端を底板部に支持させる弾性接触片部を有するコンタクトをインサート成形によりハウジングの底板部に組み込むことができるとともに、低背化が可能であって、且つハウジングにカード体を挿入した際にコンタクトが安定して挙動できるカードコネクタを製造するためのカードコネクタの製造方法の提供を目的としてなされたものである。
上述の如き従来の問題を解決し、所期の目的を達成するための請求項1に記載の発明の特徴は、絶縁性合成樹脂からなる底板部を有し、該底板部上にカード体が挿入されるカード体挿入部が形成されたハウジングと、前記カード体挿入部の内底部より突出して前記カード体に形成された信号伝達端子と接触する弾性接触片部を有する複数のコンタクトとを備えてなるカードコネクタの製造方法において、導電性金属板材をプレス加工することにより、帯状の一方のキャリア本体の側縁に切り離し可能に支持された一方のコンタクトと、該一方のコンタクトに連結片を介して連結された被摺接部材とを備えた一方のプレス部材と、帯状の他方のキャリア本体の側縁に切り離し可能に支持された固定片部と、一端を前記固定片部に固定させた固定端とし、他端を移動可能な可動端とした弾性接触片部とを有し、該弾性接触片部の固定端と可動端との間に接点部が浮き上がった配置に形成されてなる他方のコンタクトを備えた他方のプレス部材とを成形するプレス加工工程を経た後、前記両キャリア本体が互いに間隔を置いて平行に配置され、且つ前記被摺動部材上に前記他方のコンタクトの可動端が配置されるように前記両プレス部材を移動させ、その状態で前記一方のコンタクト、前記被摺接部材及び他方のコンタクトを樹脂成形金型に設置してインサート成形を行い、前記一方のコンタクト、前記被摺接部材及び他方のコンタクトを絶縁性合成樹脂からなる前記底板部に組み込むとともに、前記被摺接部材に備えられた被摺接面部を前記カード体挿入部の内底側に露出させた状態に前記可動端下に配置させ、然る後、前記一方のコンタクトと前記被摺接部材とを連結する前記連結片を切断することにある。
請求項2に記載の発明の特徴は、請求項1の構成に加え、前記プレス加工工程において、一のプレス金型によって前記両プレス部材を前記両キャリア本体が互いに平行、且つ前記被摺動部材と前記他方のコンタクトの可動端とが両キャリア本体間方向で間隔をおいた配置に形成し、然る後、前記両キャリア本体を互いに近づく方向に移動させ、前記被摺動部材上に前記他方のコンタクトの可動端を配置させることにある。
請求項3に記載の発明の特徴は、請求項1の構成に加え、前記プレス加工工程において、前記両プレス部材を、各キャリア本体の側縁に切り離し可能に支持された固定片部と、一端を該固定片部に固定させた固定端とし、他端を移動可能な可動端とした弾性接触片部とを有し、該弾性接触片部の固定端と可動端との間に接点部が浮き上がった配置に形成されたコンタクトと、前記可動端の他方のキャリア本体側に間隔を置いて配置させた前記被摺接部材とを備え、該被摺接部材と前記固定片部とを前記弾性接触片部と平行に配置された連結片により連結した形状に成形した後、前記両プレス部材を互いに対称且つ一方のプレス部材の被摺接部材が他方のキャリアのコンタクトの可動端下に位置するように移動させ、インサート成形後に前記各プレス部材のコンタクトと被摺接部材とを連結する連結片を切断することにある。
請求項4に記載の発明特徴は、請求項1、2又は3の構成に加え、前記両キャリア本体間方向に並べられた前記一方のコンタクト、前記被摺接部材及び他方のコンタクトをもって一組のコンタクト列を構成し、該複数のコンタクト列を互いに平行にキャリア本体長手方向に並べて配置させ、前記プレス加工工程において、前記複数のコンタクト列の内一又は複数を適宜選択し、該選択されたコンタクト列を構成する前記一方のコンタクトの弾性接触片部を切断して除去し、前記インサート成形を行った後、他のコンタクト列を構成する前記一方のコンタクトと前記被摺接部材とを連結する連結片のみを切断して除去し、前記選択されたコンタクト列部に前記被摺接面部を固定接点、前記弾性接触片部の可動端を可動接点としてなる検知スイッチを形成することにある。
本発明に係るカードコネクタの製造方法は、上述したように、絶縁性合成樹脂からなる底板部を有し、該底板部上にカード体が挿入されるカード体挿入部が形成されたハウジングと、前記カード体挿入部の内底部より突出して前記カード体に形成された信号伝達端子と接触する弾性接触片部を有する複数のコンタクトとを備えてなるカードコネクタの製造方法において、導電性金属板材をプレス加工することにより、帯状の一方のキャリア本体の側縁に切り離し可能に支持された一方のコンタクトと、該一方のコンタクトに連結片を介して連結された被摺接部材とを備えた一方のプレス部材と、帯状の他方のキャリア本体の側縁に切り離し可能に支持された固定片部と、一端を前記固定片部に固定させた固定端とし、他端を移動可能な可動端とした弾性接触片部とを有し、該弾性接触片部の固定端と可動端との間に接点部が浮き上がった配置に形成されてなる他方のコンタクトを備えた他方のプレス部材とを成形するプレス加工工程を経た後、前記両キャリア本体が互いに間隔を置いて平行に配置され、且つ前記被摺動部材上に前記他方のコンタクトの可動端が配置されるように前記両プレス部材を移動させ、その状態で前記一方のコンタクト、前記被摺接部材及び他方のコンタクトを樹脂成形金型に設置してインサート成形を行い、前記一方のコンタクト、前記被摺接部材及び他方のコンタクトを絶縁性合成樹脂からなる前記底板部に組み込むとともに、前記被摺接部材に備えられた被摺接面部を前記カード体挿入部の内底側に露出させた状態に前記可動端下に配置させ、然る後、前記一方のコンタクトと前記被摺接部材とを連結する前記連結片を切断することにより、カード体をカード体挿入部に挿入した際にカード体に押圧されて弾性変形し、その両端が底板部に支持させる弾性接触片部を有するコンタクトと、該コンタクトの可動端下に配置される金属製の被摺接部材とをインサート成形で底板部に組み込むことができ、それに伴いカードコネクタの低背化を図ることができるとともに、可動端の摺動による被摺接部分の削れを防止することができる。また、インサート成形後に各コンタクトの二次加工を施す必要がなく、各コンタクトの接点高さが安定し、製造コストも抑えることができる。
また、本発明において、前記プレス加工工程において、一のプレス金型によって前記両プレス部材を前記両キャリア本体が互いに平行、且つ前記被摺動部材と前記他方のコンタクトの可動端とが両キャリア本体間方向で間隔をおいた配置に形成し、然る後、前記両キャリア本体を互いに近づく方向に移動させ、前記被摺動部材上に前記他方のコンタクトの可動端を配置させることにより、各コンタクト及び被摺接部材を一つのプレス金型で成形することができ、製造コストを抑えることができる。
更に本発明において、前記プレス加工工程において、前記両プレス部材を、各キャリア本体の側縁に切り離し可能に支持された固定片部と、一端を該固定片部に固定させた固定端とし、他端を移動可能な可動端とした弾性接触片部とを有し、該弾性接触片部の固定端と可動端との間に接点部が浮き上がった配置に形成されたコンタクトと、前記可動端の他方のキャリア本体側に間隔を置いて配置させた前記被摺接部材とを備え、該被摺接部材と前記固定片部とを前記弾性接触片部と平行に配置された連結片により連結した形状に成形した後、前記両プレス部材を互いに対称且つ一方のプレス部材の被摺接部材が他方のキャリアのコンタクトの可動端下に位置するように移動させ、インサート成形後に前記各プレス部材の各コンタクトと被摺接部材とを連結する連結片を切断することにより、カード体挿入方向で並んだ一対のコンタクトの弾性支持片部の両端をカード体挿入時に支持させる構造に形成することができるとともに、各コンタクトの可動端下に金属製の被摺接部材を配置させることができる。
また、本発明において、前記両キャリア本体間方向に並べられた前記一方のコンタクト、前記被摺接部材及び他方のコンタクトをもって一組のコンタクト列を構成し、該複数のコンタクト列を互いに平行にキャリア本体長手方向に並べて配置させ、前記プレス加工工程において、前記複数のコンタクト列の内一又は複数を適宜選択し、該選択されたコンタクト列を構成する前記一方のコンタクトの弾性接触片部を切断して除去し、前記インサート成形を行った後、他のコンタクト列を構成する前記一方のコンタクトと前記被摺接部材とを連結する連結片のみを切断して除去し、前記選択されたコンタクト列部に前記被摺接面部を固定接点、前記弾性接触片部の可動端を可動接点としてなる検知スイッチを形成することにより、一のプレス金型でカード体に形成された信号伝達端子の数及び配置に応じてコンタクトの数及び配置を対応させることができるとともに、不要のコンタクトを利用してカード体挿入状態を検知する検知スイッチを設けることができ、それにより別個に検知スイッチを設ける必要がなく、その分の省スペース化と部品点数の削減を図ることができる。
本願発明方法により製造されるカードコネクタの一例を示す斜視図である。 同上の下側から見た斜視図である。 カード体の一例を示す底面図であって、(a)は6PIN型、(b)は8PIN型である。 図1中のハウジングのシールドカバーを取り外した状態を示す平面図である。 同上の縦断面図である。 図4中の各コンタクト及び被摺接部材の配置を示す斜視図である。 (a)は同上のコンタクトを示す平面図、(b)は同縦断面図である。 図1に示すカードコネクタの手前側のコンタクト部分の状態を示す部分拡大縦断面図である。 図4中の被摺接部材を示す斜視図であって、(a)は上から見た状態、(b)は下から見た状態である。 図1中のカードコネクタにカード体を挿入した状態を示す拡大縦断面図である。 (a)は本発明方法におけるプレス加工工程を説明するための平面図、(b)は同プレス部材移動工程を説明するための平面図である。 (c)は同上のインサート成形工程を説明するための平面図、(d)は同連結片切断工程を説明するための平面図である。 本発明方法の他の実施態様により製造されるカードコネクタの一例を示すシールドカバーを取り外した状態の平面図である。 図13中のコンタクト部材の配置を示す斜視図である。 同上の本発明方法に用いるプレス部材を示す平面図である。 同上のプレス部材移動工程を説明するための平面図である。 本発明に係るカードコネクタの製造方法の更に他の態様により製造されるカードコネクタの一例を示すシールドカバーを取り外した状態の平面図である。 (a)は本発明に係るカードコネクタの製造方法の他の実施態様を説明するための平面図、(b)は同プレス部材移動工程を説明するための平面図である。 (c)は同上のインサート成形工程を説明するための平面図、(d)は同連結片切断工程を説明するための平面図である。
次に、本発明に係るカードコネクタの製造方法について図1〜図12に示した実施例に基づいて説明する。尚、図中符号1は本発明方法により製造されるカードコネクタ、符号AはICカード等のカード体である。
カード体Aは、例えば、図3に示す如きICカードであって、カード全幅に比してカード全長が長い矩形状に形成され、矩形状の一方の隅部に斜め方向に切欠いた形状の位置決め部Aaが形成されている。
このカード体Aの片面には、複数の信号伝達端子a1,a1...をカード幅方向に並べてなる一対の信号端子列がカード全長方向に間隔を置いて並列配置に形成されている。尚、このカード体Aには、外形が同じ形状であっても、信号伝達端子a1,a1...の数及び配置が異なるものがあり、例えば、図3(a)が6PINであるのに対し、図3(b)では8PINである。
カードコネクタ1は、カード体Aが挿入されるカード体挿入部2が形成されたハウジング3と、カード体挿入部2内に突出した弾性接触片を有する2種類のコンタクト4,5とを備え、カード体Aをカード体挿入部2に挿入することにより、カード体Aの片面側に形成された信号伝達端子(パッド)a1,a1...が対応するコンタクト4,5と接触し、カード体Aとプリント配線基板とをコネクタを介して電気的に接続させるようになっている。
ハウジング3は、絶縁性合成樹脂によってモールド成形されたモールドケース6と、その上面部、背面部及び側面部を覆う導電性金属板材からなるシールドカバー7とを組み合わせることにより、そのカード体挿入方向手前側端が開口した中空形状に形成されている。
モールドケース6は、図4、図5に示すように、平板状の底板部8と、底板部8の両側縁より立ち上げた側壁部9,9とを備え、底板部8上に上面側が凹んだ形状のカード体挿入部2が形成されている。
尚、一方の側壁部9には、カード体挿入方向奥側にカード体Aをカード体挿入部2に挿入した際に、カード体Aの位置決め部Aaが当接される位置決め用張り出し部9aが一体に形成されている。
底板部8には、カード体挿入方向奥側に底板厚み方向に貫通したカード体挿入方向に向けた複数の矩形状の奥側開口窓10,10...が互いに平行配置にコネクタ幅方向に並んで形成されるとともに、カード体挿入方向手前側部に底板厚み方向に貫通したカード体挿入方向に向けた複数の長孔状の手前側開口窓11,11...が互いに平行配置にコネクタ幅方向に並んで形成されている。
また、モールドケース6には、導電性金属板材からなる奥側のコンタクト4,4...、手前側のコンタクト5,5...及び被摺接部材12,12...がインサート成形により一体的に組み込まれ、底板部8奥側の各開口窓10,10...の位置に合わせて各奥側のコンタクト4,4...がカード挿入方向に向け、且つ互いに平行に並べて配列され、底板部8手前側の各開口窓11,11...の位置に合わせて各手前側のコンタクト5,5...がカード挿入方向に向けるとともに互いに平行に並べて配列されている。
尚、図中符号Eは当て止め部材であって、底板部8にインサート成形により組み込まれ、カード体挿入方向奥側に立ち上げた形状の立ち上げ片Eaにカード体の前縁部が当て止めされるようになっている。
奥側のコンタクト4,4...は、枠状の固定片部14と、固定片部14の内縁より斜め上向きに切り起こした形状の弾性接触片部15と、固定片部14の一方の側縁より外向きに延出された基板接続端子部16とを備え、固定片部14が開口窓10,10...の内周縁部にインサート成形により埋設され、弾性接触片15の基端部が固定片部14を介して底板部8に支持され、弾性接触片15の先端に形成された接点部17が開口窓10を通して底板部8より突出してカード体挿入部2の内底部より浮き上がった状態に配置され、弾性接触片部15が片持ち支持されている。
一方、手前側のコンタクト5,5...は、図7に示すように、インサート成形により底板部8に固定される固定片部20と、頂部に円弧状の接点部31を配したへの字状の弾性接触片部21とを一体に備えている。
固定片部20は、矩形平板状の基部22と、基部22の両側部よりカード体挿入方向に向けて延出した一対のインサート部23,23とを備えて平面視コ字状に形成されている。
各インサート部23,23は、カード体挿入方向に向けた細長板状に形成され、その中央部に長孔状の貫通孔24が形成されている。
基部22には、略中央部に基部22に切り起こし用の切れ目25が形成され、切り起こしにより基板接続端子部26が形成されている。
基板接続端子部26は、カード体挿入方向手前側部に形成された折り目部26aより斜め下向きに折り曲げられた形状の斜片26bと、斜片26bの先端より水平方向カード体挿入側に向けた接続片26cとを備え、接続片26cが開口窓10,10...を通して底板部8の下面側に露出され、この接続片26cをプリント配線基板に形成された接続パターンに半田付けするようになっている。
また、基部22には、切れ目25,27を入れたことにより一対の連結支持部28,28が形成され、この連結支持部28,28を介して弾性接触片部21の一端が一体に支持され、当該弾性接触片部21の一端、即ち固定端29が固定片部20を介して底板部8に固定されるようになっている。
弾性接触片部21は、固定端29よりカード体挿入方向上側に向けて傾斜した形状の固定側片30と、固定側片30の先端側を円弧状に屈曲させた形状の接点部31と、接点部31の他端側よりカード体挿入方向下側に向けて傾斜した形状の可動側片32とを備え、固定側片30、接点部31及び可動側片32とをもって接点部31を頂部とするへの字状を成すとともに、弾性接触片部21の固定端29と可動端33との間にカード体Aの信号伝達端子と接触する接点部31が形成されている。
尚、固定側片30及び可動側片32には、それぞれカード体挿入方向に向けたスリット30a、32aが形成されている。
この弾性接触片部21は、図8に示すように、固定片部20が底板部8に組み込まれることにより、固定端29が開口窓11,11...内の一端側に配置され、その固定端29より斜め上方に向けて延びる固定側片30の接点部31側が開口窓11,11...を通して底板部8内底面よりカード体挿入部2に突出し、弾性接触片部21の固定端29と可動端33との間に形成された接点部31がカード体挿入部2の内底部より浮き上がった配置に形成される。
また、弾性接触片部21がへの字状に形成されたことにより、弾性接触片部21の可動端33側端部が開口窓11,11...の他端側且つ被摺接面部40上に挿入され、固定端29及び可動端33が開口窓11,11...内に配置されることにより、カードコネクタ全体の低背化を図ることができるとともに、カード体Aの挿抜時に弾性接触片部21の両端、特に、可動端33がカード体Aの縁部に接触することによる変形を防止することができる。また、万一、誤って不適正なカード状物体が挿入された場合であっても、同様に、挿入されたカード状物体の縁部等に可動端33が接触することによる弾性接触片部21の変形を防止することができる。尚、カード未挿入時においては、可動端33が被摺接面部40から離脱した状態にある。
被摺接部材12,12...は、図9に示すように、導電性金属板材をもって形成され、平板状の被摺接面部40と、底板部8にインサート成形により埋設される埋設部41,41とを一体に備え、被摺接面部40がカード体挿入部2の内底側に露出し、且つ弾性接触片部21の可動端33下に配置されるように底板部8に固定されている。
埋設部41,41は、被摺接面部40の側縁より立ち上げた立ち上がり片42と、立ち上がり片42の上縁より水平方向外向きに張り出した張り出し片43とを備え、張り出し片43が開口窓11,11...の他端部両側縁部且つ底板部8の厚み方向略中間部に埋設されることにより、被摺接面部40が開口窓11の内底部に配置され、開口窓11を通してカード体挿入部2の内底側に露出し、且つ弾性接触片部21の可動端33下に配置される。
また、両張り出し片43,43の外側縁部には、円弧状の切欠き44が形成され、インサート成形時にこの切欠きに絶縁性合成樹脂が入り込み、被摺接部材12,12...のカード挿入方向の移動が規制されるようになっている。
このように構成されたカードコネクタ1は、カード体Aをカード体挿入部2に挿入すると、弾性接触片部21の固定側片30の上面側にカード体Aの縁部が接触して固定端29を基軸に弾性接触片部21が回動し、更にカード体Aを押し込むと弾性接触片部21が弾性変形して可動端33が被摺接面部40の表面に接触し、カード体Aによる下向きの押圧力に対して可動端33が被摺接面部40に反力を取りつつ被摺接面部40を摺動する。
その際、被摺接面部40が金属製であるので従来の絶縁性合成樹脂材からなる面上を摺動する場合に比して削れを防止することができ、更には、被摺接面部40の表面に削れによる段差等が生じないので可動端32が被摺接面部40上をスムースに摺動でき、弾性接触片部21が安定して動作できる。
そして、図10に示すように、カード体Aを所定の位置まで押し込むと、カード体Aの片面側に形成された信号伝達用端子a1,a1...が対応するコンタクト4,5の接点部17、31とが接触し、弾性接触片部15、21は、カード体Aより下向きの押圧力を受ける。
この押圧力に対し、弾性接触片部21は、その一端、即ち固定端29が固定片部20を介して底板部8に固定され、他端、即ち可動端33が被摺接部材12,12...を介して底板部8に支持されているので、両端に反力を取って、好適な接触圧で接触するようになっている。
このとき、被摺接部材12は、水平方向に張り出した形状の張り出し片43,43を備え、この張り出し片43,43が底板部8に埋設されていることで、弾性接触片21の可動端33が摺接することに伴う押圧力に対して安定した状態で可動端33が支持される。
このように構成されたカードコネクタの製造方法は、プレス加工により導電性金属材からなる両コンタクト4,5及び被摺接部材12を成形し(プレス加工工程)、プレス加工工程を経た後、各部材の位置を調整(プレス部材移動工程)し、インサート成形により両コンタクト4,5及び被摺接部材12を一体的に組み込んだモールドケース6を成形し(インサート成形工程、連結片切断工程)、そのモールドケース6とシールドカバー7とを組み合わせることによりハウジング3を形成する。
プレス加工工程では、一の導電性金属板材を一つのプレス金型によりプレス加工することにより図11(a)に示すように、互いに間隔を置いた平行配置に形成された一対の帯状のキャリア本体C1,C2間に、両キャリア本体間方向に並べた一方のコンタクト4、被摺接部材12及び他方のコンタクト5を一組のコンタクト列とし、その複数のコンタクト列D1〜D4を互いに平行にキャリア本体長手方向に並べて配置するようにして一つのカードコネクタ1を構成する一組のプレス部材P1,P2を成形する。
また、この一組のプレス部材P1,P2からなるプレス成形品をキャリア本体長手方向に連続して成形することにより量産に対応するようになっている。尚、図中符号C3は、両キャリア本体C1,C2間を連結するとともに、各プレス成形品間を仕切るキャリア連結部材である。
一方のプレス部材P1は、一方のキャリア本体の側縁に切り離し可能に支持された互いに平行配置の複数の一方のコンタクト4,4...と、各一方のコンタクト4に連結片13を介して連結された被摺接部材12,12...とを備えた形状に成形されている。
また、当て止め部材Eは、コンタクト列D2,D3を構成する一方のコンタクト4,4に連結片50,50を介して連結されている。
各コンタクト4,4...は、枠状の固定片部14と、固定片部14の内縁より斜め上向きに切り起こした形状の弾性接触片部15と、固定片部14の一方の側縁より外向きに延出された基板接続端子部16とを備えた形状に成形されるとともに、基板接続端子部16の先端部と一体に形成されたキャリア側連結片51によりキャリア本体C1に支持させている。
コンタクト4と被摺接部材12とを連結する連結片13は、固定片部14の被摺接部材12側端縁より下向きに折り曲げた形状の折り曲げ部と、折り曲げ部の先端側を水平方向他のキャリア本体C2側に向けて折り曲げた形状の水平部とを備え、水平部の先端が被摺接部材12の被摺接面部40と同一平面上で連続し、被摺接面部40と水平部とでT字状をなしている。
また、折り曲げ部を介して段差を設けることにより、被摺接面部40がコンタクト4の固定片部14より低い位置に配置される。
他方のプレス部材P2は、帯状の他方のキャリア本体C2の側縁に切り離し可能に支持された固定片部20と、一端を前記固定片部20に固定させた固定端29とし、他端を移動可能な可動端33とした弾性接触片部21とを有し、弾性接触片部21の固定端29と可動端33との間に接点部31が浮き上がった配置に形成されてなる複数の他方のコンタクト5,5...を互いに平行配置に備えた形状に形成されている。
各コンタクト5は、固定片部20の基部端縁側部と他のキャリア本体C2とが互いに平行な一対の連結片52,52により連結された形状に形成され、この連結片52,52を切断することにより各コンタクト5,5...がキャリア本体C2より切り離されるようになっている。
このプレス加工工程時においては、一の導電性金属板材を打ち抜き加工することにより各部品の外形を形成し、それを折り曲げ加工するようにした構造上、被摺接部材12と他方のコンタクト5の可動端33とが両キャリア本体間方向で間隔をおいた配置に形成される。
また、このプレス加工工程時において、複数のコンタクト列D1〜D4の内、一番端のコンタクト列D1を選択し、選択されたコンタクト列D1を構成する一方のコンタクト4の弾性接触片部15及び他方のコンタクト5の弾性接触片部21を切断して除去することにより8PINのカード体用の金型で6PINのカード体に対応する。
次に、上述のプレス加工工程を経た後、キャリア連結体C3,C3を切断して除去し、両プレス部材P1,P2を互いに独立させ、両キャリア本体C1,C2が互いに間隔を置いて平行に配置され、且つ被摺接部材12上に他方のコンタクト5の可動端33が配置されるように両プレス部材P1,P2を移動させる。
即ち、両キャリア本体C1,C2間方向で両プレス部材P1,P2を互いに近づく方向に水平移動させ、各被摺接部材12,12...の被摺接面部40上に他方のコンタクト5の可動端33を配置させる。
そして、図12(c)に示すように、その状態で両プレス部材P1,P2、即ち、一方のコンタクト4、被摺接部材12及び他方のコンタクト5を樹脂成形金型に設置しインサート成形を行い、モールドケース6を成形するとともに、一方のコンタクト4,4...、被摺接部材12,12...及び他方のコンタクト5,5...を絶縁性合成樹脂からなる底板部8に組み込む。
尚、このインサート成形に用いる樹脂成形金型は、底板部8が開口窓10,11の内縁部より内向きに突出する樹脂成形部分を持たず、他方のコンタクト5の弾性接触片部21の可動端33を支持する部分を導電性金属板材からなる被摺接部材12で構成したことにより、インサート成形後、底板部板厚方向で分割可能な形状に形成されている。
このインサート成形により、底板部8のカード挿入方向奥側部に開口窓10,10...が形成されるとともに、一方のコンタクト4の固定片部14が開口窓10の内縁部、且つ底板部板厚方向略中間位置に埋設され、弾性接触片15の基端部が固定片部14を介して底板部8に支持され、弾性接触片15の先端に形成された接点部17が開口窓10を通して底板部8より突出してカード体挿入部2の内底部より浮き上がった状態に配置される。
また、インサート成形により、底板部8のカード挿入方向手前側部に開口窓11,11...が形成されるとともに、開口窓11のカード挿入方向手前側部に固定片部20が埋設され、固定端29が開口窓11内の一端側に配置され、その固定端29より斜め上方に向けて延びる固定側片30の接点部31側が開口窓11を通して底板部8内底面よりカード体挿入部2に突出し、弾性接触片部21の固定端29と可動端33との間に形成された接点部31がカード体挿入部2の内底部より浮き上がった配置に形成される。
また、弾性接触片部21がへの字状に形成されているので、弾性接触片部21の可動端33側端部が開口窓11,11...の他端側且つ被摺接面部40上に挿入され、固定端29及び可動端33が開口窓11,11...内に配置される。
更には、開口窓11のカード挿入方向奥側両側部に被摺接部材12の埋設部41,41が埋設され、開口窓11を通して被摺接面部40がカード体挿入部2の内底側に露出し、且つ弾性接触片部21の可動端33下に配置されるように被摺接部材12が底板部8に固定される。
次に、図12(d)に示すように、所定の位置でタイバーカットを行い、連結片13を切断し、一方のコンタクト4と被摺接部材12とを切り離して絶縁するとともに、各コンタクト4,5と各キャリア本体C1,C2とを連結するキャリア側連結片51,52を切断してモールドケース6をキャリア本体C1,C2より切り離す。また、連結片50を切断してコンタクト4,4と当て止め部材Eとを切り離す。
最後に、モールドケース6とシールドカバー7とを組み合わせてハウジング3を組み立て、カードコネクタ1が完成する。
本発明方法によれば、各コンタクト4,5をプレス加工工程において完成した形状に成形し、それをインサート成形により底板部8に組み込むことができるので、インサート成形後に各コンタクト4,5に改めてプレス加工を施す必要がなく、各コンタクト4,5を、接点高さが安定した状態に形成することができる。
また、本発明方法によれば、一方のコンタクト4、被摺接部材12及び他方のコンタクト5をインサート成形により底板部8に組み込むことができるので、コンタクトを圧入により固定する場合に比べて固定強度が高く、その為底板部の薄型化を図ることができる。
次に、本発明に係るカードコネクタの製造方法の他の実施態様について図13〜図16に示す実施例に基づいて説明する。尚、上述の実施例と同様の構成には、同一符号を付して説明を省略する。
このカードコネクタでは、ハウジング6の絶縁性合成樹脂からなる底板部8にカード体挿入方向両側部に底板厚み方向に貫通したカード体挿入方向に向けた複数の長孔状の開口窓60,60...が互いに平行配置にコネクタ幅方向に並べて形成された開口窓60,60...群が互いに対称配置に形成される。
このモールドケース6を製造するには、まず、プレス加工工程において導電性金属板材をプレス加工することにより、同形状の一対のプレス部材P3,P3を成形する。
このプレス加工工程においては、一のプレス金型で一対のプレス部材P3,P3を対称配置に成形するようにしてもよく、一のプレス金型で一のプレス部材P3を成形するようにしてもよい。
プレス部材P3は、図15に示すように、帯状のキャリア本体Cに支持させたコンタクト62と、相手側コンタクト用の被摺接部材63とを備え、コンタクト62と被摺接部材63とを連結片70により連結した形状の複数のコンタクト部材61,61...がキャリア本体Cの長手方向に沿って互いに平行配置に並べて成形される。
コンタクト62は、キャリア本体Cの側縁に切り離し可能に支持された固定片部66と、固定片部66に一端が固定された頂部に円弧状の接点部31を配したへの字状の弾性接触片部21とを一体に有している。
このコンタクト62は、固定片部66の端縁部がキャリア側連結片71,71によりキャリア本体Cに一体に連結されている。
固定片部66は、矩形平板状の基部67と、基部67の一方の側縁よりカード体挿抜方向に向けて延出した連結片部68とを備え、基部67及び連結片部68をもってL字状を成している。
基部67には、略中央部に基部67に切り起こし用の切れ目25が形成され、切り起こしにより基板接続端子部26が形成されている。
基板接続端子部26は、カード体挿入方向手前側部に形成された折り目部より斜め下向きに折り曲げられた形状の斜片と、斜片の先端より水平方向カード体挿入側に向けた接続片とを備え、接続片が開口窓60,60...を通して底板部8の下面側に露出され、この接続片をプリント配線基板に形成された接続パターンに半田付けするようになっている。
また、基部67には、切れ目25を入れたことにより一対の連結支持部28,28が形成され、この連結支持部28,28を介して弾性接触片部21の一端が一体に支持され、当該弾性接触片部21の一端、即ち固定端29が固定片部66を介して底板部8に固定されるようになっている。
弾性接触片部21は、上述の第1の実施例と同様に、固定端29よりカード体挿入方向上側に向けて傾斜した形状の固定側片30と、固定側片30の先端側を円弧状に屈曲させた形状の接点部31と、接点部31の他端側よりカード体挿入方向下側に向けて傾斜した形状の可動側片32とを備え、固定側片30、接点部31及び可動側片32とをもって接点部31を頂部とするへの字状を成すとともに、弾性接触片部21の固定端29と可動端33との間にカード体Aの信号伝達端子と接触する接点部31が形成される。
被摺接部材63は、平板状の被摺接面部64と、被摺接面部64の一方の側縁部よりコンタクト62側に向けて延出した連結片部69とを一体に備え、被摺接面部64と連結片部69とをもってL字状をなしている。
そして、コンタクト62の連結片部68と被摺接部材63の連結片部69とが切断部65を介して互いに連続し且つ一体に形成され、被摺接部材63と固定片部66とを弾性接触片部21と平行に配置された連結片70により連結した形状に形成される。
次に、この一対のプレス部材P3,P3を、図16に示すように、キャリア本体C,Cが互いに間隔を置いて平行に配置され、且つ互いに対称且つ一方の被摺接面部64が他方のコンタクト62の可動端33下に位置するように移動させる。
このとき、両プレス部材P3,P3を両キャリア本体C,C間方向で水平スライド移動させるだけでは、被摺接部材63,63が互いに干渉するので、両キャリア本体C,Cを互いに近づく方向に移動させる際に、キャリア本体Cに捻りを加えて各コンタクト部材61,61を両キャリア体間方向に向けた基軸を中心に回動させ、両被摺接部材63,63を互いに回避する方向に回動させることにより互いに干渉するのを回避しつつ、両キャリア本体間方向で移動させ、互いに対称且つ一方の被摺接面部64を他方のコンタクト62の可動端33下に位置させる。
これにより両キャリア本体間方向に並べられた一方のコンタクト62、被摺接部材63,63及び他方のコンタクト62をもって一組のコンタクト列をなし、複数のコンタクト列が互いに平行にキャリア本体長手方向に並べて配置される。
その状態で両プレス部材P3,P3を樹脂成形金型に設置し、インサート成形を行うことにより、モールドケース6が成形されるとともに、各コンタクト62,62...の基部67の両側部が開口窓60のモールドケース側縁側端部の両側縁部に埋設され、固定端29が開口窓60,60...内の一端側に配置され、その固定端29より斜め上方に向けて延びる固定側片30の接点部31側が開口窓60を通して底板部8内底面よりカード体挿入部2に突出し、弾性接触片部21の固定端29と可動端33との間に形成された接点部31がカード体挿入部2の内底部より浮き上がった配置に形成される。
また、弾性接触片部21がへの字状に形成されているので、弾性接触片部21の可動端33側端部が開口窓60の他端側且つ被摺接面部64上に挿入され、固定端29及び可動端33が開口窓60内に配置される。
一方、被摺接面部64が開口窓60の内部に配置され、開口窓60を通してカード体挿入部2の内底側に露出し、且つ弾性接触片部21の可動端33下に配置される。
そして、インサート成形後、図13に示すように、所定の位置で切断部65を切断し、除去することにより、各コンタクト部材61のコンタクト62と被摺接部材63とが切り離されて絶縁される。また、キャリア側連結片71,71を切断することによりモールドケース6がキャリア本体C,Cより切り離される。
最後に、モールドケース6とシールドカバー7とを組み合わせることにより、ハウジング3が組み立てられ、カードコネクタが完成する。
また、本発明方法においては、図17〜図19に示すように、複数のコンタクト列D1〜D4の内、一番端のコンタクト列D1を選択し、そのコンタクト列D1部にカード体Aの挿入状態を検知する検知スイッチ80を形成するようにしてもよい。尚、上述の実施例と同様の構成には同一符号を付して説明を省略する。
この検知スイッチ80を形成するには、まず、プレス加工工程において、複数のコンタクト列D1〜D4の内、一番端のコンタクト列D1を選択し、選択されたコンタクト列D1を構成する一方のコンタクト4の弾性接触片部15のみを切断して除去する。
次に、図18(b)〜図19(c)に示すように、両キャリア本体C1,C2間方向でプレス部材P1,P2を両キャリア本体C1,C2が互いに近づく方向に水平移動させ、各被摺接部材12,12...の被摺接面部40上に他方のコンタクト5の可動端33を配置させ、その状態でプレス部材P1,P2を樹脂成形金型内に設置してインサート成形を行う。
最後に、図19(d)に示すように、他のコンタクト列D2,D3...を構成する一方のコンタクト4と被摺接部材12とを連結する連結片13のみを切断して除去することにより、他のコンタクト列D2,D3を構成する一方のコンタクト4と被摺接部材12とが絶縁されるとともに、選択されたコンタクト列D1部に被摺接面部40を固定接点、弾性接触片部21の可動端33を可動接点としてなる検知スイッチ80が形成される。
即ち、選択されたコンタクト列D1においては、被摺接部材12と一方のコンタクト4の固定片部14とが連結片13を介して導通された状態が維持される。
このように製造されたカードコネクタは、カード体Aをカード体挿入部2に挿入した際、選択されたコンタクト列D1を構成する他方のコンタクト5の弾性接触片部21がカード体Aに押圧されて弾性変形して可動接点33が固定接点40に摺接し、一方のコンタクト4を構成する基板接続端子部16と他方のコンタクト5を構成する基板接続端子部26との間が導通されて検知スイッチ80がオン状態となり、カード体Aの挿入状態を検知できる。
一方、カード体Aをカード体挿入部2より引抜くと、コンタクト5の弾性接触片部21が弾性により復帰し、可動接点33が固定接点40より離脱して検知スイッチ80がオフ状態となる。
このように複数のコンタクト列D1〜D4の内、一のコンタクト列D1を選択し、そのコンタクト列D1部に検知スイッチ80を形成することにより、一のプレス金型でカード体Aに形成された信号伝達端子a1,a1...の数及び配置に応じてコンタクト4,5の数及び配置を対応させることができるとともに、別個に検知スイッチを設ける必要がなく、その分の省スペース化と部品点数の削減を図ることができる。
A カード体
C キャリア本体
D コンタクト列
P プレス部材
1 カードコネクタ
2 カード体挿入部
3 ハウジング
4 コンタクト
5 コンタクト
6 モールドケース
7 シールドカバー
8 底板部
9 側壁部
10 開口窓
11 開口窓
12 被摺接部材
13 連結片
14 固定片部
15 弾性接触片
16 基板接続端子部
17 接点部
20 固定片部
21 弾性接触片部
22 基部
23 インサート部
24 貫通孔
25 切れ目
26 基板接続端子部
27 切れ目
28 連結支持部
29 固定端
30 固定側片
31 接点部
32 可動側片
33 可動端
40 被摺接面部
41 埋設部
42 立ち上がり片
43 張り出し片
44 切欠き
50〜52 連結片
60 開口窓
61 コンタクト部材
62 コンタクト
63 被摺接部材
64 被摺接面部
65 切断部
66 固定片部
67 基部
68 連結片部
69 連結片部
70 連結片

Claims (4)

  1. 絶縁性合成樹脂からなる底板部を有し、該底板部上にカード体が挿入されるカード体挿入部が形成されたハウジングと、前記カード体挿入部の内底部より突出して前記カード体に形成された信号伝達端子と接触する弾性接触片部を有する複数のコンタクトとを備えてなるカードコネクタの製造方法において、
    導電性金属板材をプレス加工することにより、
    帯状の一方のキャリア本体の側縁に切り離し可能に支持された一方のコンタクトと、該一方のコンタクトに連結片を介して連結された被摺接部材とを備えた一方のプレス部材と、
    帯状の他方のキャリア本体の側縁に切り離し可能に支持された固定片部と、一端を前記固定片部に固定させた固定端とし、他端を移動可能な可動端とした弾性接触片部とを有し、該弾性接触片部の固定端と可動端との間に接点部が浮き上がった配置に形成されてなる他方のコンタクトを備えた他方のプレス部材とを成形するプレス加工工程を経た後、
    前記両キャリア本体が互いに間隔を置いて平行に配置され、且つ前記被摺動部材上に前記他方のコンタクトの可動端が配置されるように前記両プレス部材を移動させ、
    その状態で前記一方のコンタクト、前記被摺接部材及び他方のコンタクトを樹脂成形金型に設置してインサート成形を行い、前記一方のコンタクト、前記被摺接部材及び他方のコンタクトを絶縁性合成樹脂からなる前記底板部に組み込むとともに、前記被摺接部材に備えられた被摺接面部を前記カード体挿入部の内底側に露出させた状態に前記可動端下に配置させ、
    然る後、前記一方のコンタクトと前記被摺接部材とを連結する前記連結片を切断することを特徴としてなるカードコネクタの製造方法。
  2. 前記プレス加工工程において、一のプレス金型によって前記両プレス部材を前記両キャリア本体が互いに平行、且つ前記被摺動部材と前記他方のコンタクトの可動端とが両キャリア本体間方向で間隔をおいた配置に形成し、然る後、前記両キャリア本体を互いに近づく方向に移動させ、前記被摺動部材上に前記他方のコンタクトの可動端を配置させる請求項1に記載のカードコネクタの製造方法。
  3. 前記プレス加工工程において、前記両プレス部材を、各キャリア本体の側縁に切り離し可能に支持された固定片部と、一端を該固定片部に固定させた固定端とし、他端を移動可能な可動端とした弾性接触片部とを有し、該弾性接触片部の固定端と可動端との間に接点部が浮き上がった配置に形成されたコンタクトと、前記可動端の他方のキャリア本体側に間隔を置いて配置させた前記被摺接部材とを備え、該被摺接部材と前記固定片部とを前記弾性接触片部と平行に配置された連結片により連結した形状に成形した後、
    前記両プレス部材を互いに対称且つ一方のプレス部材の被摺接部材が他方のキャリアのコンタクトの可動端下に位置するように移動させ、
    インサート成形後に前記各プレス部材の各コンタクトと被摺接部材とを連結する連結片を切断する請求項1に記載のカードコネクタの製造方法。
  4. 前記両キャリア本体間方向に並べられた前記一方のコンタクト、前記被摺接部材及び他方のコンタクトをもって一組のコンタクト列を構成し、該複数のコンタクト列を互いに平行にキャリア本体長手方向に並べて配置させ、
    前記プレス加工工程において前記複数のコンタクト列の内一又は複数を適宜選択し、該選択されたコンタクト列を構成する前記一方のコンタクトの弾性接触片部を切断して除去し、前記インサート成形を行った後、他のコンタクト列を構成する前記一方のコンタクトと前記被摺接部材とを連結する連結片のみを切断して除去し、前記選択されたコンタクト列部に前記被摺接面部を固定接点、前記弾性接触片部の可動端を可動接点としてなる検知スイッチを形成する請求項1、2又は3に記載のカードコネクタの製造方法。
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