JP2011108561A - カードコネクタ用ハウジングおよびカードコネクタ用ハウジングの製造方法 - Google Patents

カードコネクタ用ハウジングおよびカードコネクタ用ハウジングの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】簡易な金型構成で、幅寸法を大きくとることなく、連結部に隣接する端子部のバネ性を確保することができるカードコネクタ用ハウジングおよびカードコネクタ用ハウジングの製造方法を提供すること。
【解決手段】カードの挿入空間を有するハウジング本体2と、ハウジング本体2に基端部が埋設されたコンタクト端子3bと、ハウジング本体2に埋設され、コンタクト端子3bに対してカードの挿入方向に離間する外部端子4bと、コンタクト端子3bに対して端子の幅方向に隣接し、一端部がコンタクト端子3bの基端部に接続され、他端部が外部端子4bに接続された連結部5とを備え、連結部5の一端部側を、コンタクト端子3b側の所定領域を露出するようにハウジング本体2に埋設して形成した。
【選択図】図2

Description

本発明は、カードコネクタ用ハウジングおよびカードコネクタ用ハウジングの製造方法に関し、特に、インサート成形により製造されるカードコネクタ用ハウジングおよびカードコネクタ用ハウジングの製造方法に関する。
従来、カードコネクタ用ハウジングとして、樹脂製のハウジング本体に、接点端子部や外部端子部等の複数の端子部を埋設して製造されるものが知られている(例えば、特許文献1参照)。この特許文献1に記載のカードコネクタ用ハウジングは、ハウジング本体の前方および後方に複数の接点端子部が設けられており、前後する接点端子部を複数の連結部により連結して構成されている。各連結部は、それぞれ一端部が後方の接点端子部の基端部に接続され、他端部が後方の接続端子部の側方を通って前方の接続端子部の基端部に接続されている。
カードコネクタ用ハウジングのインサート成形時には、各端子部が基端部を除いて成形金型でシールされ、連結部が変形や位置ズレ防止用の押えピンにより上下から支持される。このような成形により、各接点部が基端部を除いてハウジング本体から突出され、連結部が溶融樹脂の流動圧によって変形および位置ズレすることなく全幅に亘ってハウジング本体内に安定姿勢で埋設される。
特許第3902917号公報
しかしながら、上記したような従来のカードコネクタ用ハウジングにおいては、連結部がハウジング本体内に全幅に亘って埋設されるため、図7に示すように、連結部61と連結部61に隣接する接点端子部62との間に樹脂壁63が形成されてしまっていた。また、成形金型64は、溶融樹脂の側方からの侵入を防止するために、樹脂壁63と接点端子部62との間を広くとるように形成されていた。このため、接点端子部62と連結部61との間のスペースL2を広くとる必要があり、カードコネクタ用ハウジングの幅寸法を大きくすることなく連結部61および接点端子部62を配置するためには、接点端子部62を幅狭に形成する必要があった。これにより、接点端子部62のバネ性を確保することが困難となっていた。
また、従来のカードコネクタ用ハウジングにおいては、溶融樹脂の流動が連結部61を支持する押えピン65、66により阻害されるのを防止するために、溶融樹脂の流動スペースを広く取らなければならなかった。さらに、成形金型64に押えピン65、66を取り付けなければならず、金型構成が煩雑となっていた。
本発明はこのような実情に鑑みてなされたものであり、簡易な金型構成で、幅寸法を大きくとることなく、連結部に隣接する端子部のバネ性を確保することができるカードコネクタ用ハウジングおよびカードコネクタ用ハウジングの製造方法を提供することを目的とする。
本発明のカードコネクタ用ハウジングは、カードの挿入空間を有するハウジング本体と、前記ハウジング本体に基端部が埋設された第一の端子部と、前記ハウジング本体に埋設され、前記第一の端子部に対して前記カードの挿入方向に離間する第二の端子部と、前記第一の端子部に対して端子の幅方向に隣接し、一端部が前記第一の端子部の前記基端部に接続され、他端部が前記第二の端子部に接続された連結部とを備え、前記連結部の前記一端部側は、前記第一の端子部側の所定領域を露出するように前記ハウジング本体に埋設されたことを特徴とする。
また本発明は、上記カードコネクタ用ハウジングにおいて、前記連結部の前記第一の端子部側の所定領域は、前記第一の端子部をシールする成形金型によって保持されることで、前記ハウジング本体から露出されることを特徴とする。
本発明のカードコネクタ用ハウジングの製造方法は、カードの挿入空間を有するハウジング本体に基端部が埋設された第一の端子部と、前記ハウジング本体に埋設され、前記第一の端子部に対して前記カードの挿入方向に離間する第二の端子部と、前記第一の端子部に対して端子の幅方向に隣接し、一端部が前記第一の端子部の前記基端部に接続され、他端部が前記第二の端子部に接続された連結部とを形成し、成形金型によって前記第一の端子部をシールすると共に前記連結部の前記一端部側における前記第一の端子部側の所定領域を保持し、前記成形金型に充填された樹脂により、前記連結部の前記成形金型によって保持された所定領域を露出するように、前記連結部を前記ハウジング本体に埋設することを特徴とする。
これらの構成によれば、第一の端子部に隣接する連結部の第一の端子部側の所定領域がハウジング本体から露出されるため、第一の端子部と連結部との間に樹脂壁が形成されることがない。また、樹脂壁が形成されないため、成形金型により第一の端子部と樹脂壁との間隔を広く取る必要がない。よって、第一の端子部と連結部との間に広いスペースが不要となるため、カードコネクタ用ハウジングの幅寸法を大きくすることなく、第一の端子部を幅広に形成することができ、第一の端子部のバネ性を確保することができる。また、第一の端子部をシールする成形金型により連結部を保持することで、押えピンにより連結部を保持する構成と比較して金型構成を簡易にすることが可能となる。
また本発明は、上記カードコネクタ用ハウジングにおいて、前記連結部の前記一端部側は、少なくとも前記第一の端子部の根本付近に対応する領域を露出するように前記ハウジング本体に埋設されたことを特徴とする。
この構成によれば、連結部の一端部側と少なくとも第一の端子部の根本付近との間に広いスペースが不要となるため、第一の端子部の根本付近を幅広に形成することができ、第一の端子部のバネ性を確保することができる。なお、ここでいう第一の端子部の根本付近とは、第一の端子部のバネとして作用する部分の根本付近を含むものである。
また本発明は、上記カードコネクタ用ハウジングにおいて、前記連結部の前記一端部側は、前記第一の端子部の前記根本付近から先端までの部分に対応する領域を露出するように前記ハウジング本体に埋設されたことを特徴とする。
この構成によれば、成形金型により連結部を広い範囲で保持させることができ、インサート成形時に、溶融樹脂の流動圧による変形や位置ズレを確実に防止することができる。
また本発明は、上記カードコネクタ用ハウジングにおいて、前記ハウジング本体に基端部が埋設され、前記連結部の前記他端部側に対して端子の幅方向に隣接すると共に、前記連結部が延在する平面に対して直交する高さ方向に離間する第三の端子部を備え、前記連結部の前記他端部側は、前記第三の端子部の根本付近から先端までの部分に対応する領域が全幅に亘って前記ハウジング本体から露出されたことを特徴とする。
この構成によれば、連結部の他端部側における第三の端子部のハウジング本体からの突出部分に対応する領域が全幅に亘って露出されるため、平面視において連結部と第三の端子部との間隔を狭めることができる。よって、カードコネクタ用ハウジングの幅寸法を大きくすることなく、第三の端子部の基端部側を幅広に形成することができ、第三の端子部のバネ性を確保することができる。
本発明によれば、簡易な金型構成で、幅寸法を大きくとることなく、連結部に隣接する端子部のバネ性を確保することができる。
本発明に係るカードコネクタ用ハウジングの実施の形態を示す図であり、カードコネクタ用ハウジングの斜視図である。 本発明に係るカードコネクタ用ハウジングの実施の形態を示す図であり、カードコネクタ用ハウジングの上面図である。 本発明に係るカードコネクタ用ハウジングの実施の形態を示す図であり、カードコネクタ用ハウジングの部分拡大図である。 本発明に係るカードコネクタ用ハウジングの実施の形態を示す図であり、連結部の一端部側におけるシール状態を示す断面模式図である。 本発明に係るカードコネクタ用ハウジングの実施の形態を示す図であり、カードコネクタ用ハウジングの製造方法の前半の説明図である。 本発明に係るカードコネクタ用ハウジングの実施の形態を示す図であり、カードコネクタ用ハウジングの製造方法の後半の説明図である。 本発明に係るカードコネクタ用ハウジングの従来例を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について添付図面を参照して詳細に説明する。なお、以下においては、本発明を規格の異なる3種類のカードを挿入可能としたコンバイン型のカードコネクタ用ハウジングに適用する場合について説明する。しかしながら、本実施の形態に係るカードコネクタ用ハウジングの適用対象については、コンバイン型のカードコネクタ用ハウジングに限定されるものではなく適宜変更が可能である。
図1から図3を参照して、カードコネクタ用ハウジングの全体構成について説明する。図1は、本発明の実施の形態に係るカードコネクタ用ハウジングの斜視図である。図2は、本発明の実施の形態に係るカードコネクタ用ハウジングの上面図である。図3は、本発明の実施の形態に係るカードコネクタ用ハウジングの部分拡大図である。
図1および図2に示すように、本実施の形態に係るカードコネクタ用ハウジング1は、図示しない第一、第二、第三のカードに対応した複数のコンタクト端子3a、3b、3cを、樹脂製のハウジング本体2に埋設して形成されている。ハウジング本体2は、上面および前面が開口されており、図示しないカバーの装着により挿入口15を有する箱状体を構成する。挿入口15は、正面視において第一、第二、第三のカードのそれぞれを、挿入可能な形状に形成されている。
第一のカードは、xD−Picture(登録商標)カードであり、3種類のカードのうち挿入方向における長さが最も短く形成されている。第一のカードは、カードコネクタ用ハウジング1の挿入口15から奥方に向かって略1/3の位置まで挿入され、コンタクト端子3aに接続される。第二のカードは、SD(Secure Digital)カードであり、3種類のカードのうち挿入方向における長さが二番目に短く形成されている。第二のカードは、カードコネクタ用ハウジング1の挿入口15から奥方に向かって略2/3の位置まで挿入され、コンタクト端子3bに接続される。第三のカードは、メモリースティック(登録商標)カードであり、3種類のカードのうち挿入方向における長さが最も長く形成されている。第三のカードは、カードコネクタ用ハウジング1の最奥位置まで挿入され、コンタクト端子3cに接続される。
また、ハウジング本体2の底壁部11には、複数のコンタクト端子3a、3b、3cをハウジング本体2から露出させる窓部16a、16b、16cが開口されている。窓部16aは、ハウジング本体2の挿入口15側に位置し、複数のコンタクト端子3aの周囲を囲っている。窓部16aの挿入口15側の一辺は、複数のコンタクト端子3aを保持する端子保持部21により形成されている。端子保持部21は、ハウジング本体2の幅方向に延在し、複数のコンタクト端子3aを所定の間隔を空けて横並びに保持している。端子保持部21に保持された複数のコンタクト端子3aは、端子保持部21の奥方側の端面31から奥方に向けて突出される。
複数のコンタクト端子3aは、基端部が端子保持部21に保持された片持バネであり、先端側を円弧状に曲げて形成されている。複数のコンタクト端子3aは、円弧状の先端側が第一のカードの背面に設けられたパッドに接触されることで、第一のカードに導通される。また、複数のコンタクト端子3aの基端部は、それぞれ端子保持部21の挿入口15側に保持された複数の外部端子4aに接続されている。複数の外部端子4aは、端子保持部21の前方側の端面32から前方に向けて突出される。
窓部16bは、ハウジング本体2の略中央に位置し、複数のコンタクト端子3bの周囲を囲っている。窓部16bの挿入口15側の一辺は、複数のコンタクト端子3bを保持する端子保持部22により形成されている。端子保持部22は、ハウジング本体2の幅方向に延在し、複数のコンタクト端子3bを所定の間隔を空けて横並びに保持している。端子保持部22に保持された複数のコンタクト端子3bは、端子保持部22の奥方側の端面33から奥方に向けて突出される。
複数のコンタクト端子3bは、基端部が端子保持部22に保持された片持バネであり、先端側を円弧状に曲げて形成されている。複数のコンタクト端子3bは、円弧状の先端側が第二のカードの背面に設けられたパッドに接触されることで、第二のカードに導通される。また、複数のコンタクト端子3bは、それぞれ複数の連結部5を介してハウジング本体2の奥壁部12に設けられた複数の外部端子4bの基端部に接続されている。複数の外部端子4bは、ハウジング本体2の奥壁部12に横並びに保持されており、奥壁部12の外面34から外側に向けて突出されている。複数の連結部5は、一端部がコンタクト端子3bの基端部に接続され、それぞれ対応するコンタクト端子3bの側方を通って、他端部が外部端子4bの基端部に接続される。
一部の連結部5は、窓部16bおよび窓部16cを挿入方向に横切って延在している。この一部の連結部5の中間部分は、窓部16bの奥方側の一辺を形成する連結部保持部23により保持される。また、端子保持部22および連結部保持部23の間は、窓部16bを挿入方向に仕切る複数の桟部24により接続されている。複数の桟部24は、一部の連結部5の一端部側に沿うように延在し、一部の連結部5の幅方向における略半部を埋設している(図3参照)。この場合、一部の連結部5の一端部側は、それぞれ接続されたコンタクト端子3b側である略半部が露出され、樹脂壁を介すことなく、コンタクト端子3bに隣接される。
窓部16cは、ハウジング本体2の奥方に位置し、複数のコンタクト端子3cの周囲を囲っている。窓部16cの奥壁部12側の一辺は、複数のコンタクト端子3cを保持する端子保持壁部25により形成されている。端子保持壁部25は、カードコネクタ用ハウジング1の幅方向に延在し、複数のコンタクト端子3cを所定の間隔を空けて横並びに保持している。端子保持壁部25に保持された複数のコンタクト端子3cは、端子保持壁部25の前面35から挿入口15側に向けて突出される。
複数のコンタクト端子3cは、基端部が端子保持壁部25に保持された片持バネであり、先端側を円弧状に曲げて形成されている。複数のコンタクト端子3cは、円弧状の先端側が第三のカードの背面に設けられたパッドに接触されることで、第三のカードに導通される。複数のコンタクト端子3cの基端部は、それぞれハウジング本体2の奥壁部12に設けられた複数の外部端子4cの基端部に接続されている。各外部端子4cは、ハウジング本体2の奥壁部12に横並びに保持されており、奥壁部12の外面34から外側に向けて突出されている。
また、複数のコンタクト端子3cの基端部は、端子保持壁部25に沿うように鉛直方向に折り曲げられ、端子保持壁部25の略上半部から突出される。このため、複数のコンタクト端子3cは、外部端子4cに対して高さ方向に離間される。窓部16cを挿入方向に横切る連結部5の他端側は、一部の隣り合うコンタクト端子3c間を通って外部端子4bに接続されている。この場合、連結部5は、外部端子4b、4cと略同一平面に延在している。よって、一部のコンタクト端子3cは、連結部5に対して、高さ方向に離間すると共にカードコネクタ用ハウジング1の幅方向に隣接される。また、連結部5の他端部側は、窓部16cにおいて全幅に亘って露出されている。
ハウジング本体2の連結部保持部23には、第二のカードの挿入方向の前端に当接する当接壁部26が形成されている。当接壁部26の一の側壁部13側には、当接壁部26と共に第二のカードの挿入方向の前端に当接する当接ブロック27が形成されている。第二のカードは、この当接壁部26および当接ブロック27により、カードコネクタ用ハウジング1の奥方への侵入が規制される。また、第二のカードよりもカードコネクタ用ハウジング1の奥方へ装着される第三のカードの先端側は、当接壁部26および当接ブロック27との当接を避けるように下面が切り欠かれている。したがって、第三のカードは、カードコネクタ用ハウジング1の奥方への侵入が許容される。
当接壁部26の上面には、複数のコンタクト端子3cに対応して、複数の突起部36が設けられている。複数の突起部36は、第三のカードの一方の面に前端から後方に向けて形成された図示しない複数の凹部に対応して形成されている。第三のカードに形成された複数の凹部には、それぞれパッドが配置されている。複数の突起部36は、第三のカードを正規の向きで挿入したときに一方の面に形成された複数の凹部内に入り込んでカードの装着が許可され、第三のカードの複数のパッドと複数のコンタクト端子3cとを接触させる。
ハウジング本体2の一の側壁部13に対向する他の側壁部14側には、側壁部14と共に図示しないスライド部材を挿入方向にガイドするガイド壁部28が、上面から僅かに突出して設けられている。ハウジング本体2の底壁部11には、このガイド壁部28と側壁部14とによりスライド部材のスライド領域37が形成されている。スライド領域37に面する奥壁部12には、前面から挿入口15側に向けて突出し、図示しない排出バネを保持する保持突起38が形成されている。
このように、構成されたカードコネクタ用ハウジング1は、複数の窓部16a、16b、16cに対応する部分を後述する成形金型41の一部によりシールした状態で、成形金型41に溶融樹脂を充填することで成形される。この場合、連結部5の一端部側は、対応するコンタクト端子3bと共にコンタクト端子3b側の略半部がシールされることで、桟部24から連結部5の略半部が露出される。
図4を参照して、連結部の一端部側におけるシール状態について説明する。図4は、本発明の実施の形態に係る連結部の一端部側におけるシール状態を示す断面模式図である。なお、図4は、第二のカード用のコンタクト端子の根本付近における部分断面を示している。
図4に示すように、成形金型41は、上型42と下型43とによりコンタクト端子3bの根本部分と連結部5とを同一面で挟み込んで保持している。このとき、連結部5とコンタクト端子3bとの間に小さな空間44が形成される。この空間44は、上型42、下型43、連結部5およびコンタクト端子3bにより液密状態とされ、溶融樹脂の一側方からの侵入が防止される。また、成形金型41における連結部5側の逆側は、上型42および下型43に形成された噛み合い部46、47により液密状態とされ、溶融樹脂の他側方からの侵入が防止される。
この状態で、成形金型41内に溶融樹脂が充填されることで、連結部5の成形金型41の一部にシールされない略半部が合成樹脂に埋設される。このように、連結部5とコンタクト端子3bとを成形金型41の一部で保持することにより、連結部5とコンタクト端子3bとの間のスペースL1を小さくすることが可能となる。すなわち、図7に示すような樹脂壁63が連結部5とコンタクト端子3bとの間に形成されることがない。また、樹脂壁63が形成されないため、図7に示すような成形金型64の連結部61側に噛み合い部を形成する必要がない。
したがって、カードコネクタ用ハウジング1の幅方向において、連結部5とコンタクト端子3bとの間のスペースL1を小さくできるため、カードコネクタ用ハウジング1の幅寸法を大きくすることなくコンタクト端子3bを幅広に形成することが可能となる。これにより、コンタクト端子3bのバネ性を確保することができ、コンタクト端子3bと第二のカードとの接触信頼性を向上させることが可能となる。また、連結部5の一端側は、桟部24に沿って端子保持部21と連結部保持部23との間においてハウジング本体2から露出されるため、広い範囲で成形金型41の一部に保持される。よって、インサート成形時に、溶融樹脂の流動圧による連結部5の変形や位置ズレが防止される。
さらに、上記したシール方法では、成形金型41の一部による連結部5の保持により、溶融樹脂の流動圧による連結部5の変形や位置ズレが防止されるため、防止用の押えピンが不要となり、金型構成を簡易なものとすることが可能となる。
また、連結部5の他端部側は、窓部16cに対応する部分をシールする成形金型41の一部によりシールされる。この構成により、連結部5の他端側は、窓部16cにおいてコンタクト端子3cと共に全幅に亘ってハウジング本体2から露出される。このように、連結部5の他端側が全幅に亘って露出されるため、平面視において連結部5の他端側とコンタクト端子3cとの間に広いスペースが不要となり、カードコネクタ用ハウジング1の幅寸法を大きくすることなくコンタクト端子3cを幅広に形成することが可能となる。これにより、コンタクト端子3cのバネ性を確保することができ、コンタクト端子3cと第三のカードとの接触信頼性を向上させることが可能となる。
図5および図6を参照して、カードコネクタ用ハウジングの製造方法について説明する。図5は、カードコネクタ用ハウジングの製造方法の前半の説明図である。図6は、カードコネクタ用ハウジングの製造方法の後半の説明図である。
最初に、図5の工程1に示すように、金属板材を打ち抜き加工により打ち抜いて、複数のコンタクト端子3a、3b、3c、複数の外部端子4a、4b、4c、複数の連結部5の外形形状を形成する。このとき、複数のコンタクト端子3a、3b、3c、複数の外部端子4a、4b、4c、複数の連結部5は、フープ材51により連結され、一体に形成されている。
次に、図5の工程2に示すように、一部のフープ材51を切断すると共に、複数のコンタクト端子3a、3b、3cに曲げ加工を施す。このとき、複数のコンタクト端子3a、3b、3cは、曲げ加工により片持バネ状に形成される。複数のコンタクト端子3a、3b、3cの先端側は、円弧状に曲げられ、第一、第二、第三のカードとの接触部分が形成される。また、複数のコンタクト端子3cは、基端部が垂直に折り曲げられ、連結部5が延在する平面に対して垂直方向に離間される。
次に、図6の工程3に示すように、成形金型41により端子材を挟み、インサート成形によりハウジング本体2を形成する。このとき、複数のコンタクト端子3a、3b、3cは、成形金型41の一部によりシールされ、ハウジング本体2に窓部16a、16b、16cが形成される。また、コンタクト端子3bに隣接する連結部5の一端側は、コンタクト端子3bをシールする成形金型41の一部によってシールされ、連結部5の一端側のコンタクト端子3b側の略半部がハウジング本体2から露出される。さらに、コンタクト端子3cに平面視において隣接する連結部5の他端側は、コンタクト端子3cをシールする成形金型41の一部によってシールされ、全幅に亘ってハウジング本体2から露出される。
次に、図6の工程4に示すように、ハウジング本体2のフープ材51を切断すると共に、各端子間の接続部分を適宜切断してハウジング本体2内に回路を形成する。このようにして、カードコネクタ用ハウジング1が製造される。
以上のように、本実施の形態に係るカードコネクタ用ハウジング1によれば、コンタクト端子3bに隣接する連結部5のコンタクト端子3b側の略半部がハウジング本体2から露出されるため、コンタクト端子3bと連結部5との間に樹脂壁が形成されることがない。よって、コンタクト端子3bと連結部5との間に広いスペースが不要となるため、カードコネクタ用ハウジング1の幅寸法を大きくすることなく、コンタクト端子3bの基端部側を幅広に形成すること可能となる。また、コンタクト端子3bの基端部側を幅広に形成することにより、コンタクト端子3bのバネ性を向上させて、第二のカードとの接触信頼性を高めることが可能となる。さらに、コンタクト端子3bをシールする成形金型41の一部により連結部5を保持することで、押えピンにより連結部5を保持する構成と比較して金型構成を簡易にすることが可能となる。
なお、上記した実施の形態においては、連結部の一端部側であって、隣接するコンタクト端子側の略半部を露出させる構成としたが、この構成に限定されるものではない。連結部の一端部側は、隣接するコンタクト端子との間に樹脂壁を介在させなければよく、コンタクト端子側が露出されていればよい。
また、上記した実施の形態においては、連結部の一端部側は、隣接するコンタクト端子の根本付近から先端に亘る部分に対応する領域をハウジング本体から露出させる構成としたが、この構成に限定されるものではない。連結部の一端部側は、少なくともコンタクト端子の根本付近に対応する領域をハウジング本体から露出させる構成であればよい。
また、上記した実施の形態においては、連結部がコンタクト端子と外部端子とを接続する構成を例示して説明したが、この構成に限定されるものではない。連結部は、コンタクト端子と、このコンタクト端子以外の端子とを接続する構成であればよく、例えば、コンタクト端子と他のコンタクト端子とを連結する構成としてもよい。
また、上記した実施の形態においては、成形金型の一部により連結部と連結部に隣接するコンタクト端子とをシール(保持)する構成としたが、この構成に限定されるものではない。連結部と連結部に隣接するコンタクト端子との間に、溶融樹脂が流入しないように連結部とコンタクト端子とをシールする構成であれば、どのような構成でもよい。
また、上記した実施の形態においては、第一、第二、第三のカードの3種類のカードに対応可能なコンバイン型の構成としたが、この構成に限定されるものではない。1種類のカードのみに対応可能としてもよいし、複数種類のカードに対応可能としてもよい。
また、上記した実施の形態においては、カードコネクタ用ハウジングが、SDカード、メモリースティック(登録商標)カード、xD−Picture(登録商標)カードに対応するものとして説明したが、この構成に限定されるものではない。MMC(Multi Media Card)、メモリースティックデュオ(登録商標)カード等の他の規格カードに対応する構成としてもよい。
また、今回開示された実施の形態は、全ての点で例示であってこの実施の形態に制限されるものではない。本発明の範囲は、上記した実施の形態のみの説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
以上説明したように、本発明は、簡易な金型構成で、幅寸法を大きくとることなく、連結部に隣接する端子部のバネ性を確保することができるという効果を有し、特に、インサート成形により製造されるカードコネクタ用ハウジングおよびカードコネクタ用ハウジングの製造方法に有用である。
1 カードコネクタ用ハウジング
2 ハウジング本体
3a コンタクト端子
3b コンタクト端子(第一の端子部)
3c コンタクト端子(第三の端子部)
4a 外部端子
4b 外部端子(第二の端子部)
4c 外部端子
5 連結部
16a、16b、16c 窓部
24 桟部
41 成形金型
42 上型
43 下型
44 空間
46、47 噛み合い部

Claims (6)

  1. カードの挿入空間を有するハウジング本体と、
    前記ハウジング本体に基端部が埋設された第一の端子部と、
    前記ハウジング本体に埋設され、前記第一の端子部に対して前記カードの挿入方向に離間する第二の端子部と、
    前記第一の端子部に対して端子の幅方向に隣接し、一端部が前記第一の端子部の前記基端部に接続され、他端部が前記第二の端子部に接続された連結部とを備え、
    前記連結部の前記一端部側は、前記第一の端子部側の所定領域を露出するように前記ハウジング本体に埋設されたことを特徴とするカードコネクタ用ハウジング。
  2. 前記連結部の前記第一の端子部側の所定領域は、前記第一の端子部をシールする成形金型によって保持されることで、前記ハウジング本体から露出されることを特徴とする請求項1に記載のカードコネクタ用ハウジング。
  3. 前記連結部の前記一端部側は、少なくとも前記第一の端子部の根本付近に対応する領域を露出するように前記ハウジング本体に埋設されたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のカードコネクタ用ハウジング。
  4. 前記連結部の前記一端部側は、前記第一の端子部の前記根本付近から先端までの部分に対応する領域を露出するように前記ハウジング本体に埋設されたことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載のカードコネクタ用ハウジング。
  5. 前記ハウジング本体に基端部が埋設され、前記連結部の前記他端部側に対して端子の幅方向に隣接すると共に、前記連結部が延在する平面に対して直交する高さ方向に離間する第三の端子部を備え、
    前記連結部の前記他端部側は、前記第三の端子部の根本付近から先端までの部分に対応する領域が全幅に亘って前記ハウジング本体から露出されたことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載のカードコネクタ用ハウジング。
  6. カードの挿入空間を有するハウジング本体に基端部が埋設された第一の端子部と、前記ハウジング本体に埋設され、前記第一の端子部に対して前記カードの挿入方向に離間する第二の端子部と、前記第一の端子部に対して端子の幅方向に隣接し、一端部が前記第一の端子部の前記基端部に接続され、他端部が前記第二の端子部に接続された連結部とを形成し、
    成形金型によって前記第一の端子部をシールすると共に前記連結部の前記一端部側における前記第一の端子部側の所定領域を保持し、
    前記成形金型に充填された樹脂により、前記連結部の前記成形金型によって保持された所定領域を露出するように、前記連結部を前記ハウジング本体に埋設することを特徴とするカードコネクタ用ハウジングの製造方法。
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