JP2013206013A - 印刷装置および画像表示方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】レンチキュラーシートに印刷された際に得られる画像の視覚効果を、より実態に即した状態でユーザーに提示するための表示技術を提供する。
【解決手段】互いに異なる複数の原画像のそれぞれから作成した短冊状画像を順番に並べてなる多視点画像を作成する画像作成手段と、レンチキュラーレンズを有するレンチキュラーシートに記録材による印刷ドットを並べて形成することで多視点画像を印刷する印刷手段と、レンチキュラーレンズを介して視認される多視点画像を模したシミュレーション画像を表示する画像表示手段とを備え、画像表示手段は、互いに隣接する短冊状画像間の境界において印刷ドットの重なりによって生じるクロストークを視覚的に反映させたシミュレーション画像を表示する印刷装置である。
【選択図】図6

Description

この発明は、複数の原画像から多視点画像を作成し、これをレンチキュラーシートに印刷する技術に関するものである。
画像を立体的に表現する手法として、両眼の視差を利用したものが実用化されている。例えば、レンチキュラー画像は、互いに異なる視点から撮像した複数の原画像の各々から短冊状の画像を切り出してそれらを視点の配置に応じて順番に並べた視差付きの合成画像を作成し、この合成画像をレンチキュラーレンズを介して提示することで、左右の目それぞれに到達する像の間に視差を生じさせて被写体を立体的に見せるようにしている。また、内容の全く異なる複数の原画像から合成されたレンチキュラー画像では、見る方向によって異なる内容の画像が見えるという視覚効果をもたらすことができる。
このようなレンチキュラー画像の作成に当たっては、レンチキュラーシートが高価であるとともに、原画像の品質によっては適切な視覚効果が得られない場合があり得るため、印刷によって得られる視覚効果を事前に把握できることが望まれる。そこで、例えば特許文献1に記載の技術では、合成すべき原画像から作成したストライプ状の画像を交互に並べるように合成し2次元画像として表示することで、ユーザーが最終的な立体画像を認識することができるようにしている。
特開2004−129186号公報(例えば、図7)
しかしながら、画面を表示するディスプレイ等とレンチキュラーシートでは光学特性が異なるため、画面上で確認されたのと同等の視覚効果が印刷結果においても得られるとは限らない。上記従来技術ではこの点が考慮されていないため、レンチキュラーシートに印刷された画像が期待した品質に仕上がらず、ユーザーが不満を感じるという問題が生じる可能性がある。
この発明にかかるいくつかの態様は、上記課題を解決して、レンチキュラーシートに印刷された際に得られる画像の視覚効果を、より実態に即した状態でユーザーに提示するための表示技術を提供するものである。
この発明の一の態様は、互いに異なる複数の原画像のそれぞれから作成した短冊状画像を順番に並べてなる多視点画像を作成する画像作成手段と、レンチキュラーレンズを有するレンチキュラーシートに記録材による印刷ドットを並べて形成することで、前記多視点画像を印刷する印刷手段と、前記レンチキュラーレンズを介して視認される前記多視点画像を模したシミュレーション画像を表示する画像表示手段とを備え、前記画像表示手段は、互いに隣接する前記短冊状画像間の境界において前記印刷ドットの重なりによって生じるクロストークを視覚的に反映させた前記シミュレーション画像を表示することを特徴とする印刷装置である。
印刷ドットを並べて形成することにより画像を形成する印刷装置では、隣り合う印刷ドットが互いに少しずつ重なり合うように形成される。1つの連続した画像においてはこのことはさほど問題とならないが、別の画像に由来する短冊状画像を並べて形成する多視点画像においては、本来は境界が峻別されるべき隣接する短冊状画像間で、互いの印刷ドットが重なり合うことで境界が不明瞭となり、このことがクロストークによる画質劣化の原因となる。このような問題は原理的に画面表示では生じず、印刷によって初めて生じる問題である。
そこで、この発明では、多視点画像がレンチキュラーシートに印刷されたときに生じる印刷ドットの重なりに起因するクロストークを反映させたシミュレーション画像を、画像表示手段に表示させる。こうすることで、ユーザーは、画像が実際にレンチキュラーシートに印刷されたときに生じ得るクロストークによる画質の劣化を事前に評価することができる。これにより、例えば多視点画像に適さない原画像の組み合わせに基づく画像を印刷することで生じるレンチキュラーシートの浪費を予め抑制することが可能となる。このように、本発明によれば、レンチキュラーシートに印刷された際に得られるクロストークを含んだ画像の視覚効果を、実態に近い状態でユーザーに提示することができる。
この発明において、例えば、画像表示手段は、互いに異なる複数の方向からレンチキュラーレンズを介して多視点画像を視認したケースのそれぞれに対応した複数のシミュレーション画像を経時的に切り替えて表示するようにしてもよい。このようにすると、ユーザーはレンチキュラーシートに印刷された画像を色々な方向から見たときに得られる視覚効果を、実際に印刷をすることなく表示されたシミュレーション画像により確認することができる。
また例えば、画像作成手段は、レンチキュラーレンズのレンズピッチ、多視点画像の視差数および印刷ドットの径に基づいて短冊状画像間のクロストーク量を求め、その値を反映させたシミュレーション画像を作成して画像表示手段に表示させるようにしてもよい。多視点画像ではレンチキュラーレンズのレンズピッチ内に視差数分の短冊状画像を割り当てる必要があり、基本的にはレンズピッチを視差数で除した数値が各短冊状画像の幅に相当する。この幅の範囲内に1つまたは複数の印刷ドットがちょうど収まればクロストークは小さいが、そうでない場合大きなクロストークを生じることがある。特に、各短冊状画像の幅が小さいときにこの問題が顕著である。
このように、クロストークの程度はレンチキュラーレンズのレンズピッチ、多視点画像の視差数および印刷ドットの径に大きく左右される。したがって、これらのパラメータに基づきクロストーク量を見積もり、その結果をシミュレーション画像に反映させることで、レンチキュラーシートに印刷されたときの画像品質をより適切に評価することが可能となる。
この場合、例えば、画像作成手段は、互いの間でクロストークが発生する2つの短冊状画像について、当該2つの短冊状画像間で少なくとも一部を重畳させたシミュレーション画像を作成するようにしてもよい。クロストークが生じるということは、レンチキュラーレンズを介してある角度から多視点画像を見たときに、本来見えるべきでない短冊状画像の一部が見えてしまうということである。このことを短冊状画像の重畳表示という形で表現することで、ユーザーはクロストークの発生をより直感的に認識することができるようになる。
また、この発明の他の態様は、互いに異なる複数の原画像を取得する画像取得工程と、前記複数の原画像のそれぞれから作成した多視点画像がレンチキュラーレンズを有するレンチキュラーシートに印刷された場合の視覚効果を模擬的に表現したシミュレーション画像を作成する画像作成工程と、前記シミュレーション画像を表示する表示工程とを備え、前記画像作成工程では、前記レンチキュラーシート上で前記多視点画像を構成する印刷ドットの重なりによって互いに隣接する前記短冊状画像間の境界において生じるクロストークが視覚的に反映された前記シミュレーション画像を作成することを特徴とする画像表示方法である。
このように構成された発明では、上記した印刷装置の発明と同様に、多視点画像がレンチキュラーシートに印刷されたときに生じる視覚効果をシミュレーション画像の表示によってユーザーに提示することが可能である。これにより、上記した印刷装置の発明と同様、レンチキュラーシートに印刷された際に得られるクロストークを含んだ画像の視覚効果を、実態に近い状態でユーザーに提示することができる。
この画像表示方法の画像作成工程においても、例えば、レンチキュラーレンズのレンズピッチ、多視点画像の視差数および印刷ドットの径に基づいて短冊状画像間のクロストーク量を求め、その値に応じて、隣接する短冊状画像の少なくとも一部を重畳させたシミュレーション画像を作成するようにしてもよい。前記した通り、これらのパラメータはクロストークの大小に影響するものであり、これらの値からクロストーク量を見積もりシミュレーション画像に反映させることで、クロストークの発生をより直感的に認識可能なシミュレーション画像をユーザーに提示することが可能となる。
本発明にかかる印刷装置の一実施形態を用いた印刷システムを示す図。 この実施形態における立体画像印刷モードを示すフローチャート。 原画像から立体画像を作成するケースの例を示す図。 短冊状画像の幅、視差数および印刷ドット径の関係を示す図。 この実施形態におけるクロストークマージンの定義を説明する図。 シミュレーション画像の作成原理の一例を示す図。
図1は、本発明にかかる印刷装置の一実施形態を用いた印刷システムを示す図である。この印刷システムは、デジタルカメラ200の撮影により取得された画像データを、メモリカードM、USB(Universal Serial Bus)ケーブルや無線LAN(Local Area Network)等によって印刷装置100に転送し、印刷装置100で印刷するものである。すなわち、ここではユーザーがデジタルカメラ200で画像を撮影して画像データを生成し、その画像データをそのまま印刷装置100で読み込んで印刷する、いわゆるダイレクト印刷を想定しているが、本発明を適用可能な印刷システムはこれに限定されるものではない。つまり、デジタルカメラ200で生成した画像データをパーソナルコンピューターや携帯電話などに取り込み、パーソナルコンピューターから印刷装置100に画像データを送信して印刷する印刷システムにも本発明を適用することが可能である。さらに、このようなデジタルカメラ200および印刷装置100を共に備えるシステムに限定されず、画像データに対して種々の処理を施す画像処理装置全般に対して、本発明を適用可能である。
デジタルカメラ200では、同図に示すように、CPU(Central Processing Unit)201、ROM(Read Only Memory)202、RAM(Random Access Memory)203、CCD(Charge Coupled Device)204L,204R、グラフィックプロセッサー(Graphic Processor;GP)205およびインターフェース(Interface;I/F)206がバス207を介して相互に接続され、これらの間で情報の授受が可能となっている。そして、CPU201はROM202に格納されているプログラムに応じて各種演算処理を実行しながらデジタルカメラ200の制御を行う。このとき一時的に必要となるデータはRAM203に格納される。
また、CCD204L,204Rは、光学系208L,208Rによって集光された被写体からの光学像を電気信号に変換して出力する。より具体的には、光学系208Lにより集光された光学像はCCD204Lに入射する一方、光学系208Rにより集光された光学像はCCD204Rに入射する。光学系208L,208Rはデジタルカメラ200の筐体に左右に離間して配置されている。より詳しくは、光学系208Lはデジタルカメラ200筐体前面の被写体に向かって左寄りに、光学系208Rは被写体に向かって右寄りに設けられている。そのため、CCD204L,204Rにより撮像される画像の間には視差が生じる。
光学系208L,208Rは、それぞれ複数のレンズおよびアクチュエータによって構成されており、アクチュエータによってフォーカス等を調整しながら被写体の光学像を複数のレンズによってそれぞれCCD204L,204Rの受光面に結像する。
このデジタルカメラ200は、2つのCCD204L,204Rを用いて視差のある1対の画像を撮像するステレオ撮像モードと、いずれか一方のCCDのみを用いて撮像を行う通常撮像モードとを選択的に実行可能である。ステレオ撮像モードで撮像された1対の画像データは互いに関連付けられて保存され、後に説明する立体視用の合成画像を作成する処理においては、CCD204Lにより撮像された画像が左眼用原画像、CCD204Rにより撮像された画像が右眼用原画像としてそれぞれ適用される。
さらに、GP205は、CPU201から供給される表示命令に基づいて表示用の画像処理を実行し、得られた表示用画像データを液晶ディスプレイ(Liquid Crystal Display;LCD)209に供給して表示させる。
I/F206はデジタルカメラ200の入出力機能を提供するものであり、操作ボタン210、ジャイロセンサー211およびカードI/F回路212の間で情報を授受する際に、データの表現形式を適宜変換する装置である。I/F206に接続される操作ボタン210には、電源、モード切替え、シャッターなどのボタンや、各種機能を設定できる入力手段があり、これらによってユーザーはデジタルカメラ200を任意に制御して動作させることが可能となっている。また、ジャイロセンサー211はデジタルカメラ200によって被写体を撮影した際のカメラ本体の角度(水平面に対する角度)を示す信号を生成して出力する。デジタルカメラ200は、上記したカメラ本体の角度を含め、撮影時における種々の情報(例えば、露光、被写体等に関する情報)を生成する。
なお、本実施形態では、デジタルカメラ200は、撮影情報をExif(Exchangeable Image File Format)情報に記載し、画像データに付加した画像ファイルを生成することができる構造となっている。このExif画像ファイルの構造は、基本的には通常のJPEG(Joint Photographic Experts Group)画像形式そのものであり、その中にサムネイル画像や撮影関連データ等のデータをJPEGの規約に準拠した形で埋め込んだものである。
また、カードI/F回路212はカードスロット213に挿入されたメモリカードMとの間で情報を読み書きするためのインタフェースである。さらに、I/F206は図示を省略するUSB、無線LANなどの外部機器との接続機能も有しており、有線または無線にて印刷装置100との間で画像ファイルの授受が可能となっている。
印刷装置100はデジタルカメラ200で撮像された画像を印刷する装置であり、次のように構成されている。印刷装置100では、CPU101、ROM102、RAM103、EEPROM(Electrically Erasable and Programmable ROM)104、GP105およびI/F106がバス107を介して相互に接続され、これらの間で情報の授受が可能となっている。CPU101はROM102およびEEPROM104に格納されているプログラムに応じて各種演算処理を実行するとともに印刷装置100の各部を制御する。また、CPU101が実行対象とするプログラムやデータについてはRAM103に一時的に格納される一方、印刷装置の電源が切断された後も保持しておくデータ等についてはEEPROM104に格納される。さらに、CPU101は必要に応じてGP105に対して表示命令を与え、この表示命令に応じてGP105が表示用の画像処理を実行し、その処理結果を表示部108に供給して表示させる。
I/F106は、操作ボタン109、カードI/F回路110およびプリンターエンジンコントローラー111の間で情報を授受する際に、データの表現形式を適宜変換する装置である。印刷装置100では、操作ボタン109は印刷装置100のメニュー選択等を行う時に押されるように構成されている。また、カードI/F回路110は、カードスロット112と接続されており、このカードスロット112に挿入されたメモリカードMからデジタルカメラ200によって生成された画像ファイルを読み出す。なお、I/F106は、図示を省略するUSB、無線LANなどの外部機器との接続機能も有しており、有線通信または無線通信にてデジタルカメラ200との間で画像ファイルの授受が可能となっている。
表示部108は例えばLCDからなるディスプレイの表面にタッチパネルが設けられたものであり、GP105から与えられる画像データをディスプレイに表示するほか、ユーザーによるタッチパネルへの操作入力データをI/F106に出力する。
そして、印刷装置100は、メモリカードMを介して、あるいはデータ通信により画像データを受け取ると、CPU101により以下に例示する処理を含む種々の処理を行うとともにプリンターエンジンコントローラー111によりプリンターエンジン113を制御し、これによって画像データに対応する画像を印刷する。プリンターエンジン113としては、記録材による印刷ドットを画像データに応じて被印刷物に多数並べて形成することで画像を形成するものを適用することができ、例えば記録材としてのインクの液滴を被印刷物に向け吐出するインクジェット方式のものを用いることができる。ただし、印刷方式はこれに限定されない。
以下では、デジタルカメラ200のステレオ撮像モードで撮像された左右1対の原画像に対応する画像データから立体視用の合成画像を作成し、これをレンチキュラーレンズを組み合わせた記録シートに印刷することでレンチキュラー画像を作成する立体画像印刷モードについて説明する。
これ以外に、この種のプリンタで実施されている種々の印刷動作を実行することが可能であるが、そのような印刷動作については種々の公知技術があり、本実施形態にも同技術を適用することができるので、本明細書ではそれらの説明を省略する。また、レンチキュラー画像により立体視を可能とする原理や、複数の原画像からそのような画像を作成する原理的な方法についても公知であるので、ここでは説明を省略する。
図2はこの実施形態における立体画像印刷モードを示すフローチャートである。また、図3は原画像から立体画像を作成するケースの例を示す図である。この印刷モードでは、最初に立体画像の元となる原画像を取得する(ステップS101)。原画像としては、互いの間に視差を有する複数の画像が必要であり、例えば上記したデジタルカメラ200のステレオ撮像モードで撮像された1対の画像を用いることができる。なお、原画像としてはこれに限定されず、同じ撮像対象物を異なる視点から撮像した複数の画像の組や、例えばコンピューターグラフィックス技術により作成された画像の組についても、以下に説明する技術を適用することが可能である。また1組の原画像を構成する画像の枚数についても、2以上で任意である。
ここではデジタルカメラ200のステレオ撮像モードで撮像された2枚の画像を用いる場合を例として説明する。図3(a)に示すように、ステレオ撮像モードでは、同じ撮像対象物を僅かに異なる視点で撮像した2枚の画像IL,IRが得られる。画像ILは、デジタルカメラ200において左側に配置されたCCD204Lにより撮像された画像であり、レンチキュラー画像を作成するに際しては左眼用画像の原画像として用いられる。一方、画像IRはCCD204Lにより右側に配置されたCCD204Rにより撮像された画像であり、レンチキュラー画像の作成に際しては右眼用画像の原画像として用いられる。
そして、これらの原画像IL,IRから切り出された多数の短冊状画像Isl,Isrを交互に並べることで作成される合成画像ISが、レンチキュラーレンズLLを有するレンチキュラーシートLSの記録面RF(レンチキュラーレンズの凹凸とは反対側の主面)に印刷されることで、レンチキュラー画像が得られる。ここでは、レンチキュラーレンズLLを構成する各凸レンズの長手方向をY方向、これに直交する凸レンズの配設方向をX方向とする。短冊状画像Isl,Isrは、各凸レンズの長手方向と同じY方向に延びる細長い画像となる。
ここで、立体視可能なレンチキュラー画像として最も単純なものは2枚の原画像から作成される1視点の画像であるが、原画像の数および視点数はこれに限定されない。例えば図3(b)に示すように、記録面RFのうちレンチキュラーレンズLLを構成する1つの凸レンズL1の幅に対応する範囲に4つの短冊状画像を並べることで、視点数4の画像、つまり合成画像をレンチキュラーレンズLLを介して見たとき立体的に見える方向が4方向ある画像を形成することができる。この場合、互いに視差を有する4つの原画像を用いて合成画像を作成することも可能であり、またこれより少ない、例えば2枚の原画像IL,IRから4視差の合成画像を作成することも可能である。
これを可能とするためには、2つの原画像から得られる短冊状画像Isl,Isrと、これらの原画像から画像処理により内挿補間または外挿補間して作成される短冊状画像Isa,Isbとを順番に並べて合成画像を作成すればよい。図3(b)は内挿補間の場合を示す。この他、原画像の枚数および視差数の組み合わせとしては種々のものが考えられるが、そのような組み合わせに応じた合成画像の作成処理については公知であるため、ここでは説明を省略する。
図2に戻って立体画像印刷モードの動作説明を続ける。上記したように、取得した原画像からその枚数と異なる視差数の合成画像を作成することが可能であり、幾つの視差数を有する合成画像を作成するかはユーザーが適宜選択することができる。そこで、この実施形態では、原画像を取得した後、希望する視差数をユーザーに例えば操作ボタン210を介して設定入力させる(ステップS102)。
こうして原画像および視差数が確定すると、必要な視差数に応じた補間画像を原画像から作成する多視差補間処理、および、左右画像の重ね合わせ位置を調整するためのマッチング調整処理を、必要に応じて実行する(ステップS103)。これにより、合成画像を作成するための事前準備が完了する。
続いて、合成画像の作成およびその印刷に先立って、作成される合成画像により得られる視覚効果をLCD画面上でユーザーに確認させる。具体的には、作成される合成画像をレンチキュラーレンズを介してある方向から見たときの見え方を模擬的に表現したシミュレーション画像を、互いに方向を異ならせて視差数と同じ数だけ作成する(ステップS104)。そして、それらのシミュレーション画像を一定時間ごとに切り替えながら順番に表示部108のディスプレイに表示させる。こうすることで、ユーザーは、あたかもレンチキュラーシートの傾きを変化させながら画像を鑑賞するときのように、種々の方向から見たレンチキュラー画像の視覚効果を模擬的に体験しその出来映えを確認することができる。そのため、印刷された画像の視覚効果が希望したものとならず、高価なレンチキュラーシートが無駄になるというユーザーの不満を解消することができる。
シミュレーション画像を作成する基本的な原理としては任意のものを適用することができ、例えば前述の特許文献1に記載のものを用いることができる。また、視差数の多い合成画像については、例えば、当該合成画像を構成する短冊状画像のうち、ある方向からレンチキュラー画像を見たときに鑑賞者の左眼および右眼が視認するであろう短冊状画像を交互に並べることで、シミュレーション画像を作成することができる。鑑賞者の眼に入る短冊状画像は、鑑賞者の両眼間の距離および画像との距離を適宜に設定すれば、レンチキュラーレンズLLの諸特性に基づいて一義的に求めることが可能である。
このように実際の視覚効果をシミュレートした画像を2次元の(つまり立体表示機能を持たない)表示装置に表示して出来映えを事前にユーザーに確認させることは、例えば特許文献1に記載されたように従来から行われている。これに対し、この実施形態では、単にこのように短冊状画像を並べただけのシミュレーション画像を作成するのではなく、印刷によって生じる短冊状画像間の画像のオーバーラップに起因するクロストークを、シミュレーション画像に反映させる。
記録材(例えばインク)による印刷ドットを多数並べて画像を形成する印刷方式では、滑らかな画像を得るために、隣接する印刷ドットを少しずつ重なる(オーバーラップする)ように配置する。このため、隣接ドット間では色やその濃度の混じり合いによる画像のにじみが生じる。1つの連続した画像ではこのことは画像の滑らかさに寄与するが、本来別の原画像から切り出された短冊状画像を並べて形成するレンチキュラー画像では、隣接した短冊状画像間の境界は明瞭である必要があり、該境界における画像のにじみはクロストークの原因となる。このことは、以下に説明するように、合成画像における視差数が多くなるほど顕著である。
レンチキュラーレンズLLとしては、凸レンズの配列ピッチとして例えば60ないし100lpi(lines per inch)のものが実用化されている。例えば60lpiの製品では、凸レンズの配列ピッチ(すなわち各凸レンズのX方向における幅)は約423μmである。この幅の中に、視差数と同じだけの短冊状画像を配置する必要がある。一方、例えばインクジェット方式の印刷装置における一般的な印刷ドット径は数十μm程度である。例えばこれを50μmとしたとき、上記幅の中に並ぶ印刷ドットは、ドットのオーバーラップをなくした場合でも8個程度となる。すなわち、視差数を8程度とした場合、各短冊状画像のX方向の幅は印刷ドット径と同程度となる。
図4は短冊状画像の幅、視差数および印刷ドット径の関係を示す図である。図4(a)は、X方向における凸レンズの幅Lに対して2つの短冊状画像を割り当てる、つまり2視差の画像の例である。この場合、1つの短冊状画像の幅は最大(L/2)である。この例では、1つの短冊状画像に対してドット径Dの印刷ドットPDを3個配列し、しかも短冊状画像の境界をまたぐ印刷ドットPDのオーバーラップを回避することができる。
一方、図4(b)および図4(c)に示す例は、凸レンズの幅Lに対してそれぞれ6つ、8つの短冊状画像を割り当てた6視差、8視差の画像である。これらの例では、凸レンズの幅Lに対して視差数と同数の短冊状画像を形成した場合、各短冊状画像の幅はそれぞれ(L/6)、(L/8)となり、この幅がドット径Dよりも小さくなると、短冊状画像の境界をまたぐ印刷ドットPDのオーバーラップが不可避的に発生してしまう。そして、そのオーバーラップの程度は視差数が大きいほど顕著である。
このように隣接する短冊状画像間での画像のにじみはクロストークの一因となる。すなわち、このような合成画像をレンチキュラーレンズLLを介してある方向から見たとき、本来見えるべきでない画像が部分的に見えてしまい、画像がぼけたり二重に見える等の視覚効果の劣化が生じる。このような現象はレンチキュラーシートに画像を印刷したときに初めて視認されるものであり、単に短冊状画像の並べ方を変えて種々の方向からの鑑賞を模した画面上のシミュレーション表示では認識することができないものである。
そこで、この実施形態では、レンチキュラーレンズの光学パラメータ、短冊状画像の幅、設定された視差数および印刷ドット径等の情報から、印刷ドットのオーバーラップに起因するクロストーク量を見積もり、クロストークが生じる場合にはそのことが表示画像に反映されるようなシミュレーション画像を作成、表示する。こうすることで、クロストークによる視覚効果の劣化を予めユーザーに提示し確認を求めることが可能となる。ユーザーにとっては、望んだ視覚効果が得られないとわかった場合には視差数を調整したり、印刷をキャンセルするなどの選択が可能となり、レンチキュラーシートを無駄に消費してしまうという問題を未然に回避することができる。
この場合において、シミュレーション画像においては、クロストークによる画質の劣化をユーザーにある程度感覚的に視認させることができれば足り、クロストーク量を正確にシミュレーション画像に表現する必要は必ずしもない。例えばクロストークを生じる短冊状画像同士を重畳した画像表示とすることで、ユーザーはクロストークが発生することを直感的に把握することが可能である。このような目的に適合する方法の一例として、この実施形態では、レンチキュラー画像に関わる種々の数値パラメータから以下のように「クロストークマージン」を定義し、その値によってクロストーク量を見積もってそれをシミュレーション画像に反映させるようにしている。
図5はこの実施形態におけるクロストークマージンの定義を説明する図である。図5に示すように、レンチキュラーレンズLLのレンズピッチをL、多視点画像の視点数をn、印刷ドット径をDとする。また、1つの凸レンズと左右両眼EL,ERそれぞれとの間の主光線ML,MRの記録面RFにおける間隔をs、各眼から1つの凸レンズを見込んだときの焦線幅をwとする。このとき、視点数が偶数の場合のクロストークマージンeを次式:
e=L/n+L/2n−D/2−(s+w)/2
により定義する。このクロストークマージンeが0以上であれば、クロストークによる画質劣化はほぼ問題ないレベルである。一方、この値eが負方向に大きくなるほど、クロストークによる画質劣化が顕著となる。
例えば、市販されている代表的なレンチキュラーシートの特性を当てはめると、凸レンズ数が60lpiであるレンチキュラーレンズLLでは、レンズピッチLは約423μmである。また両眼距離D1を65mm、両眼位置から記録面RFまでの距離D2を400mmとすると主光線間隔s、焦線幅wはそれぞれ76μm、46μmである。インクジェット方式による印刷ドット径を80μmとすると、上式より、例えば視点数n=6のとき、クロストークマージンeの値は(+4.8)μmとなり、クロストークはほぼ問題ないレベルである。一方、視点数n=8とすると、クロストークマージンeの値は(−21.6)μmとなり、クロストークによる画質劣化が顕著となる。このようなクロストークによる画質劣化をシミュレーション画像に反映させる方法としては、例えば以下に例示するものとすることができる。
図6はシミュレーション画像の作成原理の一例を示す図である。前記したように、ある方向からレンチキュラー画像を見たときに相当するシミュレーション画像は、基本的には、レンチキュラーシートに印刷される合成画像に含まれる短冊状画像のうち当該方向から見える短冊状画像を並べることで作成可能である。図6に示すように、シミュレーション画像IVを構成する一の短冊状画像Iv1が、合成画像ISにおいてX座標値がxから(X+3)までの4画素分の幅を有する短冊状画像Iscに基づくものとする。なお、ここでいう画素は画像データ上の解像度から導かれる概念であって、表示部108に表示される画像における画素数やレンチキュラーシートLSに印刷される画像のドット数とは必ずしも一致しない。
クロストークの影響を考慮しない場合、合成画像IS中の短冊状画像Isc内の各画素値をそのままシミュレーション画像IV中の短冊状画像Iv1の対応する画素値とすればよい。一方、クロストークを反映させる場合、例えば、合成画像IS中の短冊状画像Iscを構成する画素のうち隣接する他の短冊状画像との境界に位置する画素P(x,y)の画素値を、当該画素P(x,y)の画素値と、これに隣接する他の短冊状画像の画素P(x−1,y)の画素値とから求めた値に置換した上で、シミュレーション画像IV中の短冊状画像Iv1とする。
例えばこれらの2つの画素P(x,y)、P(x−1,y)の画素値の平均値によって画素P(x,y)の画素値を置換することができる。また、上記のように求められるクロストークマージンeの大きさに応じて、これらの2つの画素の画素値を加重平均した値によって置換するようにしてもよい。
これとは反対側の境界に接する画素P(x+3,y)についても、当該画素の画素値と、これに隣接する他の短冊状画像中の画素P(x+4,y)の画素値とにより求めた値に置換する。Y座標方向については全ての座標値yについて上記と同様にする。
このようにすると、シミュレーション画像IVを構成する短冊状画像Iv1では、印刷後の画像においてクロストークが生じると予想されるとき、他の短冊状画像との境界部分に本来は現れない別の短冊状画像の画像成分が混入されることとなる。そのため、1つの短冊状画像に別の短冊状画像が部分的に重畳されたような画像が表示されることとなる。この「別の短冊状画像」は、合成画像IS上では当該短冊状画像に隣接するものであるが、シミュレーション画像IV上において隣接するものとは限らない。このため、ユーザーにとっては、シミュレーション画像IV上にあたかもクロストークが生じているように見えることとなる。すなわち、印刷後の画像において生じるであろうクロストークがシミュレーション画像IVに擬似的に表現される。
これにより、ユーザーは印刷後の画像にクロストークの影響が現れるか否かを事前に確認することが可能となる。クロストーク量の大きさをよりシミュレーション画像IVに反映させたい場合には、上記のように置換する画素値に算入する隣接画素の画素値の比率をクロストークマージンの値に応じて変化させたり、画素値の置換を行う画素の範囲をクロストークマージンの値に応じて増減させるようにすればよい。
再び図2に戻って、立体画像印刷モードの動作説明を続ける。上記原理に基づき種々の方向から見たときのシミュレーション画像を作成し(ステップS104)、これらを順番に表示させることで(ステップS105)、ユーザーはレンチキュラーシートLSに印刷されたときの画像の視覚効果を確認することができる。その結果についてユーザーから承認(OK)した旨の操作入力があったときには(ステップS106においてYES)、現在の画像データから合成画像ISに対応する画像データを作成し(ステップS107)、これに基づく画像をレンチキュラーシートLSに印刷して処理を完了する(ステップS108)。
一方、シミュレーション結果をユーザーが承認しなかったとき(ステップS106においてNO)、つまり望んだ視覚効果が得られないとユーザーが判断したときには、印刷作業を継続するかキャンセルするかをユーザーに選択させ(ステップS109)、継続するときにはステップS102に戻って視差数の再設定を行い上記処理を繰り返す。キャンセルする場合には印刷を行うことなく処理を終了する。
以上のように、この実施形態では、複数の原画像から作成した合成画像をレンチキュラーシートに印刷するのに先立って、レンチキュラーレンズを介して視認される視覚効果を擬似的に表すシミュレーション画像を作成して画面表示する。これにより、ユーザーは画像品質を予め確認した上で印刷を行うことができ、望む視覚効果が得られずレンチキュラーシートを無駄に消費してしまうことが回避される。
この場合において、シミュレーション画像には、レンチキュラーシートに画像が印刷されたときに印刷ドットのオーバーラップに起因するクロストークが反映されている。そのため、従来は実際に印刷を行わないと確認することができなかった画質の劣化を事前に評価することができ、ユーザーにとってより便宜が図られたものとなる。
以上説明したように、この実施形態の印刷システムにおける印刷装置100が、本発明の「印刷装置」に相当している。そして、CPU101が本発明の「画像作成手段」として機能する一方、プリンターエンジン113が本発明の「印刷手段」として機能している。また、表示部108が本発明の「画像表示手段」として機能している。
また、図2の各処理ステップのうちステップS101が本発明の「画像取得工程」に相当しており、ステップS104、S105がそれぞれ本発明の「画像作成工程」および「表示工程」に相当している。
なお、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて上述したもの以外に種々の変更を行うことが可能である。例えば、上記実施形態では、本発明の思想をステレオ撮像モードで撮像した原画像から立体視可能な画像を印刷するステレオ印刷モードの動作に適用している。しかしながら、レンチキュラーシートを用いた視覚効果としてはこの他にもモーション効果、チェンジング効果などがあり、これらにおいてもクロストークの問題は同様に生じる。そして、これらの効果を得るための画像を作成する際にも、本発明の思想を適用することが可能である。
また例えば、上記実施形態では、クロストークによる画像の劣化を短冊状画像の一部を重畳表示することでクロストークの発生を直感的に認識しやすくなるようにしているが、少なくともクロストークによる劣化の有無が確認できればよいという意味からは、上記に代えて、例えばシミュレーション画像において、クロストークの生じる部分を特定の色でベタ表示したり、点滅表示させる等の効果によってクロストークの発生をユーザーに知らせるようにしてもよい。
また、上記実施形態では、デジタルカメラ200とともに印刷システムを構成する印刷装置100上で本発明にかかる画像表示方法を実行しているが、本発明の適用対象はこれに限定されない。例えば単体のデジタルカメラやプリンター、携帯用端末機器、パーソナルコンピューター上などでも同様の画像表示方法を実行することが可能である。印刷機能を有さない装置上で本発明の画像表示方法が実行されたとき、上記のようにして視覚効果が確認された画像を印刷装置に転送して印刷を行うようにすることができる。
100…印刷装置、 101…CPU(画像作成手段)、 108…表示部(画像表示手段)、 113…プリンターエンジン(印刷手段)、 IL,IR…原画像、 Isl,Isr…短冊状画像、 LL…レンチキュラーレンズ、 LS…レンチキュラーシート、 PD…印刷ドット、 S101…画像取得工程、 S104…画像作成工程、 S105…表示工程

Claims (6)

  1. 互いに異なる複数の原画像のそれぞれから作成した短冊状画像を順番に並べてなる多視点画像を作成する画像作成手段と、
    レンチキュラーレンズを有するレンチキュラーシートに記録材による印刷ドットを並べて形成することで、前記多視点画像を印刷する印刷手段と、
    前記レンチキュラーレンズを介して視認される前記多視点画像を模したシミュレーション画像を表示する画像表示手段と
    を備え、
    前記画像表示手段は、互いに隣接する前記短冊状画像間の境界において前記印刷ドットの重なりによって生じるクロストークを視覚的に反映させた前記シミュレーション画像を表示する
    ことを特徴とする印刷装置。
  2. 前記画像表示手段は、互いに異なる複数の方向から前記レンチキュラーレンズを介して前記多視点画像を視認したケースのそれぞれに対応した複数の前記シミュレーション画像を経時的に切り替えて表示する請求項1に記載の印刷装置。
  3. 前記画像作成手段は、前記レンチキュラーレンズのレンズピッチ、前記多視点画像の視差数および前記印刷ドットの径に基づいて前記短冊状画像間のクロストーク量を求め、その値を反映させた前記シミュレーション画像を作成して前記画像表示手段に表示させる請求項1または2に記載の印刷装置。
  4. 前記画像作成手段は、互いの間でクロストークが発生する2つの前記短冊状画像について、当該2つの短冊状画像間で少なくとも一部を重畳させた前記シミュレーション画像を作成する請求項3に記載の印刷装置。
  5. 互いに異なる複数の原画像を取得する画像取得工程と、
    前記複数の原画像のそれぞれから作成した多視点画像がレンチキュラーレンズを有するレンチキュラーシートに印刷された場合の視覚効果を模擬的に表現したシミュレーション画像を作成する画像作成工程と、
    前記シミュレーション画像を表示する表示工程と
    を備え、
    前記画像作成工程では、前記レンチキュラーシート上で前記多視点画像を構成する印刷ドットの重なりによって互いに隣接する前記短冊状画像間の境界において生じるクロストークが視覚的に反映された前記シミュレーション画像を作成する
    ことを特徴とする画像表示方法。
  6. 前記画像作成工程では、前記レンチキュラーレンズのレンズピッチ、前記多視点画像の視差数および前記印刷ドットの径に基づいて前記短冊状画像間のクロストーク量を求め、その値に応じて、隣接する前記短冊状画像の少なくとも一部を重畳させた前記シミュレーション画像を作成する請求項5に記載の画像表示方法。
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