JP2013205788A - 焦点調節装置およびカメラシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】コントラストAFにおいて連写C−AF動作を行う場合、設定連写速度に応じて最適な回数でコントラスト検出を行うことが可能な焦点調節装置およびカメラシステムを提供する。
【解決手段】フォーカスレンズを移動させて撮像素子201による撮像動作を実行し、撮像素子の出力する複数の撮像データに基づいて画像のコントラストのピークとなるフォーカスレンズの位置を検出するスキャン動作を行い(S31〜S43)、このスキャン動作を、連写速度に応じてスキャン動作を行うことが有効な締切時刻に到達し(S45)、またスキャン動作によりコントラストのピークを検出するために必要な撮像データのフレーム数に到達するまで(S47)、繰り返し行う。
【選択図】 図4

Description

本発明は、焦点調節装置およびカメラシステムに関し、詳しくは、撮像素子から得た撮像データに基づいて画像のコントラスがピークとなる位置にフォーカスレンズを移動させることによりピント合わせを行う焦点調節装置およびカメラシステムに関する。
動きのある被写体の場合には、ピントがあっても、シャッタレリーズ釦が操作されてからシャッタのタイムラグの間に被写体が動き、ピントの合わない写真となってしまう場合がある。そこで、シャッタレリーズ釦が操作されるまでの間に行った複数回の測距結果に基づいて、本露光時におけるピント位置を予測するようにした所謂動体予測AFを有する焦点調節装置が知られている。動体予測AFを行うにあたって、位相差法による焦点調節の場合には、検知された複数のデフォーカス量の履歴に基づいてピント位置を予測し、またコントラスト法による焦点調節の場合には、検知された複数の合焦位置の履歴に基づいてピント位置を予測するのが一般的である(特許文献1参照)。また、シャッタレリーズ釦を半押ししているときにピント合わせを連続して行う所謂C−AF(コンティニュアスAF)を行う焦点調節装置についても知られている。
特開2010−107711号公報
上述したような焦点調節装置は、本露光時の合焦位置を予測するので、ピンボケの写真となるおそれを低減することができる。しかし、連写モードが設定されている場合に、本露光前の合焦位置の検出数が少ないと予測した合焦位置の精度が低下してしまう。また、レリーズ釦が押されている間、連続的に撮影を行ういわゆる連写モードが設定されている場合には、設定連写速度(設定撮影コマ数)で決まる間隔で本露光が繰り返される。このため、合焦精度優先とすると設定連写速度で撮影を行うことができず、一方、設定連写速度優先とすると合焦精度を確保することができなくなる場合がある。
本発明は、このような事情を鑑みてなされたものであり、コントラストAFにおいて連写C−AF動作を行う場合、設定連写速度に応じて最適な回数でコントラスト検出を行うことが可能な焦点調節装置およびカメラシステムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため第1の発明に係る焦点調節装置は、レンズ駆動部によって光軸方向に移動可能なフォーカスレンズを含み被写体からの光を結像させる撮影光学系の焦点調節を行う焦点調節装置において、上記撮影光学系により結像される被写体像の撮像データを取得する撮像素子と、上記フォーカスレンズを移動させて上記撮像素子による撮像動作を実行し、上記撮像素子の出力する複数の撮像データに基づいて画像のコントラストのピークとなる上記フォーカスレンズの位置を検出するスキャン動作を行う制御部と、上記撮像素子による撮影用本露光動作を連続して実行する速度を設定する連写速度設定部と、上記連写速度設定部により設定される連写速度に応じて上記スキャン動作を行うことが有効な限界時刻を設定する限界時刻設定部と、を有し、上記制御部は、上記限界時刻設定部で設定される時刻を越えないようにスキャン動作を制御する。
第2の発明に係る焦点調節装置は、上記第1の発明において、上記限界時刻設定部は、上記スキャン動作によって検出されるコントラストのピークとなるフォーカスレンズの位置へフォーカスレンズを移動させ合焦とするための移動時間だけ、上記撮像素子の撮影用本露光を開始する時刻よりも前の時刻に、限界時刻を設定する。
第3の発明に係る焦点調節装置は、レンズ駆動部によって光軸方向に移動可能なフォーカスレンズを含み被写体からの光を結像させる撮影光学系の焦点調節を行う焦点調節装置において、上記撮影光学系により結像される被写体像の撮像データを取得する撮像素子と、上記フォーカスレンズを移動させて上記撮像素子による撮像動作を実行し、上記撮像素子の出力する複数の撮像データに基づいて画像のコントラストのピークとなる上記フォーカスレンズの位置を検出するスキャン動作を行う制御部と、を有し、上記制御部は、スキャン動作によりコントラストのピークを検出するために必要な撮像データのフレーム数の最小値を記憶し、該最小値以上のフレーム数に対応するスキャン動作を行う。
第4の発明に係るカメラシステムは、撮像素子を有するカメラ本体と、該カメラ本体に対して交換可能に装着される交換レンズを含むカメラシステムにおいて、上記交換レンズは、光軸方向に移動可能で焦点状態を調節可能なフォーカスレンズを含み、上記撮像素子に被写体光を導く撮影光学系と、上記カメラ本体と通信を行うレンズ通信部と、上記レンズ通信部による上記カメラ本体との通信動作を制御するとともに、上記フォーカスレンズの移動を制御するレンズ制御部と、を有し、上記カメラ本体は、上記交換レンズと通信を行う本体通信部と、上記レンズ制御部へ上記フォーカスレンズの移動を指示するとともに、上記撮像素子による撮像動作を実行させ上記撮像素子の出力する複数の撮像データに基づいて画像のコントラストのピークとなる上記フォーカスレンズの位置を検出するスキャン動作を制御して焦点調節を行う本体制御部と、上記撮像素子による撮影用本露光動作を連続して実行する速度を設定する連写速度設定部と、上記連写速度設定部により設定される連写速度に応じて上記スキャン動作を行うことが有効な限界時刻を設定する限界時刻設定部と、を有し、上記本体制御部は、上記限界時刻設定部で設定される限界時刻を越えないようにスキャン動作を実行する。
第5の発明に係るカメラシステムは、上記第4の発明において、上記限界時刻設定部は、上記スキャン動作によって検出されるコントラストのピークとなるフォーカスレンズの位置へフォーカスレンズ移動させる合焦とするための移動時間だけ、上記撮像素子の撮影用本露光を開始する時刻よりも前の時刻に、限界時刻を設定する。
第6の発明に係るカメラシステムは、上記第5の発明において、上記交換レンズは、上記レンズ制御部により読み出され、該交換レンズに関する情報であるレンズデータを記憶するレンズデータ記憶部を有し、上記限界時刻設定部は、上記本体通信部を介して取得した上記レンズデータ記憶部に記憶されたレンズデータに応じて上記移動時間を設定する。
第7の発明に係るカメラシステムは、上記第4および第5の発明において、上記本体制御部は、スキャン動作によりコントラストのピークを検出するために必要な撮像データのフレーム数の最小値を記憶し、該最小値以上のフレーム数に対応するスキャン動作を行う。
本発明によれば、コントラストAFにおいて連写C−AF動作を行う場合、設定連写速度に応じて最適な回数でコントラスト検出を行うことが可能な焦点調節装置およびカメラシステムを提供することができる。
本発明の一実施形態に係るカメラの主として電気的構成を示すブロック図である。 本発明の一実施形態に係るカメラの基本動作(単写AF)を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係るカメラの基本動作(連写AF)を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係るカメラのスキャン制御の動作を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係るカメラの合焦位置算出の動作を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係るカメラの最終合焦位置使用可能判断の動作を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係るカメラの合焦駆動実施の動作を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係るカメラにおいて、(a)記憶部に記憶される合焦履歴の一例と、(b)撮像素子のフレーム数に応じた合焦必要時間の一例を示す図である。 本発明の一実施形態に係るカメラにおいて、予測実施可能な場合のレンズ位置の制御の一例を示すグラフである。 本発明の一実施形態に係るカメラにおいて、予測実施不可能な場合のレンズ位置の制御の一例を示すグラフである。 本発明の一実施形態に係るカメラにおいて、(a)は露光時間が1/50秒の場合におけるカメラの動作を示すタイミングチャートであり、(b)は露光時間が1/50秒より短い場合におけるカメラの動作を示すタイミングチャートである。 本発明の一実施形態に係るカメラにおいて、露光時間が1/50秒より長い場合におけるカメラの動作を示すタイミングチャートである。
以下、図面に従って本発明を適用したカメラを用いて好ましい実施形態について説明する。本発明の好ましい一実施形態に係るカメラは、デジタルカメラであり、レンズ駆動部によって光軸方向に移動可能なフォーカスレンズを含み被写体からの光を結像させ撮影光学系の焦点調節を行う。
本実施形態に係るカメラは、撮像部を有し、この撮像部によって被写体像を画像データに変換し、この変換された画像データに基づいて、被写体像を本体の背面に配置した表示部にライブビュー表示する。撮影者はライブビュー表示を観察することにより、構図やシャッタチャンスを決定する。
また、コンティニュアスAFが設定されると、撮影レンズをスキャン動作させ、このときの撮像部からの画像データに基づいてコントラスト値を取得し、このコントラスト値がピークとなり、合焦位置に達した時の時刻とフォーカスレンズの合焦位置の履歴を記憶する。レリーズ操作時やこれに続く連写時には、合焦履歴に基づいて、タイムラグを考慮して本露光時の合焦位置を予測する。このときスキャン動作の制御部は、スキャン動作を行うことが有効な限界時刻(締切時刻ともいう)を設定し、この限界時刻を越えないようにスキャン動作を制御する。またスキャン動作の制御部は、コントラストのピークを検出するために必要な撮像データの最低フレーム数に対応するようにスキャン動作を制御する。本露光によって画像データを取得すると、これに画像処理を施し、記録媒体に記録する。記録媒体に記録された画像データは、再生モードを選択すると、表示部に再生表示することができる。
図1は、本発明の一実施形態に係るカメラの主として電気的構成を示すブロック図である。本実施形態に係るカメラは、撮像素子を有するカメラ本体200と、このカメラ本体200に対して交換可能に装着される交換レンズ100から構成される。なお、本実施形態においては、交換レンズ式としたが、レンズ鏡胴をカメラ本体に固定するようにしても勿論かまわない。
交換レンズ100内には、撮影レンズ101、モータ駆動部102、レンズ制御部103、記憶部104、レンズ通信部105を有する。撮影レンズ101は、フォーカスレンズやズームレンズ等の光学レンズを含み、これらの光学レンズによって構成される撮影光学系によって被写体像を結像する。モータ駆動部102は、モータ等の駆動源を有し、フォーカスレンズを撮影光学系の光軸方向に沿って移動させる。
レンズ制御部103は、レンズCPUやその周辺回路から構成される。レンズCPUは、記憶部104に記憶されているプログラム、およびカメラ本体200側の本体制御部204内の本体CPUからの制御命令に従って、交換レンズ100の制御を行う。制御としては、例えば、本体制御部204からの命令に従いモータ駆動部102を介して撮影レンズ101のフォーカスレンズの移動を制御し、フォーカスレンズのスキャン動作や、合焦位置への駆動等を行う。また、フォーカスレンズやズームレンズの現在位置や、スキャン動作中等のレンズ状態等や、またレンズの固有情報等を、レンズデータとして、レンズ通信部105を通じてカメラ本体200側に送信する。
記憶部104は、前述のプログラムの他に、交換レンズ100の光学情報等の固有情報や、工場出荷段階での調整値等も記憶している。交換レンズ100の固有情報として、例えば、撮像素子201のフレームレートに応じた合焦必要時間を記憶するようにしてもよい。記憶部104は、レンズ制御部103により読み出され、交換レンズ100に関する情報であるレンズデータを記憶するレンズデータ記憶部としての機能を有する。
レンズ通信部105は、カメラ本体200と通信を行う。すなわち、交換レンズ100がカメラ本体200に装着されると、カメラ本体200の本体通信部206と接続され、レンズ制御部103と本体制御部204との間で通信が可能となる。
カメラ本体200内には、撮像素子201、液晶表示部202、記憶部203、本体制御部204、操作部205、本体通信部206を有する。撮像素子201は、撮影レンズ101の光軸上であって、被写体像の結像位置付近に配置され、二次元配列された複数の画素によって被写体像を光電変換し画像データ(撮像データともいう)を本体制御部204に出力する。
本体制御部204は、本体CPUやその周辺回路から構成される。本体CPUは、記憶部203に記憶されているプログラムに従って、カメラ全体の制御を行う。本体制御部204内の周辺回路として、画像処理回路、コントラストAF回路、伸張圧縮回路、通信回路等、種々の回路が設けられている。コントラストAF回路は、撮像素子201からの画像データを入力し、隣接画素間の差分信号を得ることにより、被写体像のコントラスト値を取得する。
また、本体制御部204は、前述のレンズ制御部103に対して、本体通信回路206、レンズ通信部105を介して、スキャン動作命令、合焦位置移動命令、レンズデータ要求命令等の種々の制御命令をレンズ制御部103に出力する。本体制御部204は、レンズデータ要求命令を出力すると、光学情報、交換レンズ100の状態等のレンズデータをレンズ制御部103から入力する。
また、本体制御部204は、撮影レンズ101内のフォーカスレンズを移動させて撮像素子201による撮像動作を実行し、撮像素子201の出力する複数の撮像データに基づいて画像のコントラストのピークとなるフォーカスレンズの位置を検出するスキャン動作を行う制御部として機能する。
また、本体制御部204は、撮像素子201による撮影用本露光動作を連続して実行する速度を設定する連写速度設定部としても機能する。すなわち、後述する操作部205によって連写時の撮影コマ数を設定するので、この設定された撮影コマ数に応じて、本露光動作時における連写速度を設定する。例えば、秒10コマの連写であれば、連写速度は1/10に設定され、100msecに1回、本露光を繰り返す。
また、本体制御部204は、連写速度設定部により設定される連写速度に応じてスキャン動作を行うことが有効な限界時刻を設定する限界時刻設定部として機能する。連写速度が決まると、本露光を開始するタイミング(本露光開始時刻)が決まり、この本露光を開始するタイミングまでにフォーカスレンズを予測された合焦位置に移動させるのに要する時間前が、限界時刻となる。言い換えると、限界時刻設定部は、スキャン動作によって検出されるコントラストのピークとなるフォーカスレンズの位置へフォーカスレンズを移動させ合焦とするための移動時間だけ、撮像素子の撮影用本露光を開始する時刻よりも前の時刻に、限界時刻を設定する。本実施形態では、限界時刻をスキャン締切時刻とも称する。また、本体制御部204は、本体通信部206を介して取得したレンズデータ記憶部(記憶部104)に記憶されたレンズデータに応じて上記移動時間を設定する。本体制御部204は、限界時刻設定部で設定される時刻を越えないようにスキャン動作を制御する(後述する図4のS35、S45参照)。
また、本体制御部204は、スキャン動作によりコントラストのピークを検出するために必要な撮像データのフレーム数の最小値を記憶し、この最小値以上のフレーム数に対応するスキャン動作を行う(図4のS37、S47参照)。
カメラ本体200内の記憶部203は、RAM等の書き換え可能な揮発性メモリ、フラッシュメモリ等の書き換え可能な不揮発性メモリ、装填自在な記憶媒体等の種々のメモリを有する。不揮発性メモリには、前述の本体CPU用のプログラムの他、調整用の種々のデータが記憶されている。また、記憶媒体には、本体制御部204によって画像処理された撮影画像の画像データが記録される。また、記憶部203は、スキャン動作を実行して画像のコントラストがピークとなるフォーカスレンズ位置を検出する時刻を検出し記憶する。なお、合焦履歴の記憶機能は、本体制御部204に内蔵する一時記憶部が果たすようにしても勿論かまわない。
液晶表示部202は、カメラ本体200の背面等に配置された液晶モニタを有する。液晶表示部202には、撮像素子201からの画像データに基づいてライブビュー表示を行い、また記憶部203から読み出された撮影画像データに基づいて再生表示を行い、また種々の撮影モードを設定するためのメニュー画像等を表示する。なお、液晶モニタに限らず、有機EL等の他のモニタでもよく、また、カメラ本体200の背面以外に配置するようにしても勿論かまわない。
操作部205は、レリーズ釦、電源釦、メニュー釦、OK釦、十字釦等の種々の操作部材を含み、これらの操作部材の操作状態は、本体制御部204に出力される。本体制御部204は、操作部205からの操作信号に応じて、カメラ制御を実行する。連写モードやコンティニュアスAFモード等、種々のモード設定や、また連写モード設定時における連写速度(連写時の撮影コマ数)の設定、レリーズ優先モード等、種々の設定は、メニュー画面等において行う。なお、上述のレリーズ優先モードがオンの場合には、ピントが合わなくても連写速度による連写を優先し、一方、レリーズ優先モードがオフの場合には、合焦状態に達しないと撮影を実行しない。
本体通信部206は、交換レンズ100と通信を行う。すなわち、交換レンズ100がカメラ本体200に装着されると、本体通信部206は交換レンズ100内のレンズ通信部105と接続され、レンズ制御部103と本体制御部204との間で通信が可能となる。
次に、本実施形態における動作について、図2ないし図7に示すフローチャートを用いて説明する。これらのフローチャートは、記憶部203に記憶されたプログラムに従って本体制御部204によって実行される。なお、本実施形態における焦点調節動作は、コンティニュアスAF(C−AFともいう)およびレリーズ優先がメニュー画面において設定された場合の動作を示す。
本実施形態におけるコンティニュアスAFは、単写と連写に適用されている。単写は、操作部205の内のレリーズ釦が押下げられると、1回、本露光を行い、画像データを記憶部203に記録する。また連写は、レリーズ釦が押下げられている間、所定の時間間隔で、本露光を繰り返し行い、本露光において取得した画像データを順次記憶部203に記録する。単写および連写はメニュー画面等において設定される。
単写モードが設定され、レリーズ釦の半押しがなされると、図2に示す単写AFのフローが開始する。単写フローに入ると、まず、スキャン制御を実行する(S1)。ここでは、交換レンズ100内のレンズ制御部103に対し、モータ駆動部102によってフォーカスレンズを至近側または無限遠側に駆動を開始させ、フォーカスレンズの移動中に撮像素子201からの画像データ(撮像データ)に基づいて、本体制御部204内のコントラストAF回路がコントラスト値を算出する。このコントラスト値がピークとなるときのフォーカスレンズの合焦位置を演算し、合焦位置と合焦時刻のセットからなる合焦履歴を記憶部203に記録する。このスキャン制御の詳しい動作については、図4を用いて後述する。
スキャン制御を行うと、2ndレリーズを検出したか否かを判定する(S3)。操作部205の内のレリーズ釦が半押しから全押しに移行すると2ndレリーズスイッチがオンとなるので、このステップでは、2ndレリーズスイッチの状態に基づいて判定する。この判定の結果、2ndレリーズが検出されない場合、すなわち、レリーズ釦の全押しがなされていない場合には、ステップS1に戻り、スキャン制御を続行する。
ステップS3における判定の結果、2ndレリーズを検出した場合には、合焦駆動を実施する(S5)。ここでは、ステップS1におけるスキャン制御の中で記憶した合焦履歴を用いて、本露光までのタイムラグを考慮し、本露光中(露光開始から露光終了までの時間の1/2が経過した時点)の合焦位置を予測し、レンズ制御部103およびモータ駆動部102によって予測された合焦位置にフォーカスレンズを移動させる。なお、予測位置の信頼性が低い場合には、最終の合焦位置にフォーカスレンズを移動させる。
ステップS5において合焦駆動を実施すると、次に、本露光を実施する(S7)。ここでは、適正露光となる絞り値やシャッタ速度値等で露光制御を行い、このとき撮像素子201によって得られた画像データに対して画像処理を行い、この画像処理が施された画像データを記憶部203に記録する。本露光が終わると、この単写AFのフローを終了する。
次に、連写AFについて、図3に示すフローチャートを用いて説明する。連写モードが設定されている際に、レリーズ釦の全押しがなされると、図3に示す連写AFのフローが開始する。連写フローに入ると、まず、本露光を実施する(S11)。ここでは、図2のステップS7と同様にして取得した画像データに画像処理を施し、この画像データを記憶部203に記録する。
ステップS11において本露光を実施すると、次に、初期位置駆動を実施する(S13)。後述するステップS17においてスキャン制御を行うが、このスキャン制御を開始する際にフォーカスレンズ位置が最適となる位置に駆動する。すなわち、コントラストAFにおいては、コントラスト値のピークを検出するが、ステップS11における本露光の際にはコントラスト値のピークにフォーカスレンズが移動している。コントラストAFにおけるスキャンは、ピーク位置よりも少しずれた位置から始めることが望ましい。そこで、このステップでは、それまでのフォーカスレンズの駆動方向を考慮し、コントラスト値のピーク位置より少しずれた位置が初期位置となるように駆動する。
ステップS13において初期位置駆動を実施すると、次に、スキャン用の露出条件を決定する(S15)。ここでは、ステップS17において行うスキャン制御の際の露出条件を決定する。露出条件の決定にあたっては、前回の本露光を行った際の画像データ、またはライブビュー画像の画像データを取り込み、この画像データから輝度情報を算出し、スキャン中の露出条件(例えば、電子シャッタ速度等)を決定する。
ステップS15において、露出条件の決定を行うと、次に、スキャン制御を行う(S17)。ここでは、図2のステップS1と同様に、フォーカスレンズを移動させながら、コントラスト値の取得を行う。このスキャン制御の詳しい動作については、図4を用いて後述する。なお、連写AFでは、レリーズ釦が全押しされている間、本露光やスキャン制御が繰り返される。連写モード設定の際の連写速度に応じて、所定のフレーム数分、スキャン駆動を行う(すなわち上限を超えない範囲内のフレーム数で行う)。
ステップS17において、スキャン制御を行うと、次に、合焦位置の算出を行う(S19)。ここでは、図2のステップS5と同様に、ステップS17におけるスキャン制御の中で記憶した合焦履歴を用いて、ステップS11における本露光までの連写間隔を考慮して本露光中の合焦位置を予測し、レンズ制御部103およびモータ駆動部102によって予測された合焦位置にフォーカスレンズを移動させる。
ステップS19において合焦位置の算出を行うと、次に、合焦駆動を実施する(S21)。ここでは、図2のステップS7と同様に、適正露光となる絞り値やシャッタ速度値等で露光制御を行い、このとき撮像素子201によって得られた撮像データに対して画像処理を行い、この画像処理が施された画像データを記憶部203に記録する。この合焦駆動実施の詳しい動作については、図7を用いて後述する。
ステップS21において、合焦駆動を実施すると、次に、2R保持継続か否かを判定する(S23)。前述したように連写モードにおいては、レリーズ釦が全押し中は連写を継続する。このステップでは、レリーズ釦の全押しに連動する2ndレリーズ(2R)スイッチがオンのままか否かを判定する。
ステップS23における判定の結果、2Rが保持されている場合には、ステップS11に戻り、合焦位置を予測し、本露光を行って、連写を続行する。一方、2R保持が継続されていなかった場合、すなわち、ユーザの指がレリーズ釦から離れた場合には、連写AFのフローを終了する。
次に、ステップS1(図2参照)およびステップS17(図3参照)におけるスキャン制御の詳しい動作について、図4に示すフローチャートを用いて説明する。スキャン制御のフローに入ると、まず、スキャン駆動を開始する(S31)。ここでは、本体制御部204は、レンズ制御部103に対し、モータ駆動部102によってフォーカスレンズの走査(スキャン)を開始するように指示する。また、スキャンを開始すると、本体制御部204内のコントラストAF回路は、撮像素子201からの画像信号に基づいてコントラスト値を算出する。
スキャン駆動を開始すると、次に、方向判断を実施する(S33)。スキャン駆動を開始すると、1フレーム分の画像データが出力されるたびに、前述したようにコントラスAF回路によってコントラスト値が算出されるので、このコントラスト値が1フレームごとに増加しているのか減少しているのか判断する。コントラスト値が所定フレーム数、増加すると、もしくは減少すると、方向判断が確定する。
方向判断を実施すると、次に、スキャン締切時刻に到達したか、または方向が確定したか否かを判定する(S35)。ここで、スキャン締切時刻は、
スキャン締切時刻=次回本露光開始予定時刻−合焦駆動必要時間 ・・・(1)
より算出する。
この式(1)で算出したスキャン締切時刻を用いて、
現在時刻≧スキャン締切時刻の場合には、締切時刻到達と判断し、
現在時刻<スキャン締切時刻の場合には、締切時刻未達と判断する。
ステップS35において、前述の締め切り時刻に到達したかの判定に加えて、方向確定か否かについても判断する。前述したように、ステップS33において方向判断を実施しており、コントラスト値が増加もしくは減少していることが確定したかを判断する。
ステップS35における判定の結果、締切時刻に到達していた場合、または方向が確定していた場合には、次に、最低フレーム数に到達したか、または方向が確定したか否かを判定する(S37)。ここでは、コントラストAFによって信頼性のある合焦位置とするために、最低フレーム数、例えば、本実施形態においては7フレームの画像データについてコントラスト検出を行ったか否かを判定する。なお、最低フレーム数は、焦点距離が長い場合や、開放絞り値(FNo)が明るいレンズの場合には、更に、例えば、2フレーム加算する。この最低フレーム数は、記憶部203に条件に応じて記憶しておくか、または交換レンズ100からレンズ情報として取得するようにしてもよい。
したがって、本実施形態においては、
スキャンに使用したフレーム数≧7フレーム(+2フレーム)の場合には、最低フレーム数到達と判断し、
スキャンに使用したフレーム数<7フレーム(+2フレーム)の場合には、最低フレーム数未達と判断する。
また、本ステップにおいても、ステップS35と同様に、方向確定したか否かについても判定する。
ステップS35およびS37における判定の結果、締切時刻に未到達、かつ方向が確定していなかった場合、または最低フレーム数に未到達、かつ方向が確定していなかった場合には、ステップS33に戻り、方向判断を実施する。一方、ステップS35およびS37における判定の結果、締切時刻に到達し、かつ最低フレーム数に到達していた場合、または方向が確定した場合には、次に、方向判断確定結果について判定する(S39)。なお、上述の締切時刻と最低フレーム到達数を使用効果については、図11および図12を用いて後述する。
ステップS39においては、ステップS33において実施した方向判断の結果に基づいて判定する。コントラスト値が増加していた場合には、フォーカスレンズの移動している方向にピークがあることから順方向と判断される。一方、コントラスト値が減少していた場合には、フォーカスレンズの移動している方向と逆方向にピークがあることから逆方向と判断される。また、ステップS35、S37において、締切時刻に到達し、かつ最低フレーム数に到達した場合には、ステップS39において方向判断結果が未確定と判定される。被写体が高速で動いていたり、低コントラストの場合等には、方向判断が未確定となる。
ステップS39における判定の結果、逆方向と判定された場合には、次に、スキャン方向を逆転する(S41)。ここでは、本体制御部204は、レンズ制御部103に対し、モータ駆動部102によるフォーカスレンズのスキャン方向を逆転するように指示する。
ステップS41においてスキャン方向を逆転すると、またはステップS39における判定の結果、順方向であった場合には、次に、ピーク検出を実施する(S43)。前述したように、スキャン駆動中にコントラストAF回路は、1フレーム分の画像データが出力されるたびにコントラスト値を算出する。このステップでは、コントラスト値がピークを越えたときに生ずるコントラスト値の増加から減少への変化を検出する。
ステップS43においてピーク検出を実施すると、次に、締切時刻に到達したか、またはピークを検出できた否かの判定を行う(S45)。ここでは、ステップS35と同様に、締切時刻に到達したか否かを判定する。またステップS43においてピークを検出できたか否かについても判定する。
ステップS45における判定の結果、締切時刻に到達した場合、またはピークを検出した場合には、次に、最低フレーム数に到達したか、またはピークを検出できたか否かの判定を行う(S47)。ここでは、ステップS37と同様に、最低フレーム数に到達したか否かを判定する。また、ステップS43においてピークを検出できたか否かについても判定する。
ステップS45およびS47における判定の結果、ピークを検出せず、かつ締切時刻に到達していなかった場合、またはピークを検出せず、かつ最低フレーム数に到達していなかった場合には、ステップS43に戻り、ピーク検出を実施する。一方、ステップS45およびS47における判定の結果、締切時刻に到達し、かつ最低フレーム数に到達していた場合、またはピークを検出できた場合には、次に、ピーク検出確定結果について判定する(S49)。
ステップS49においては、ステップS43におけるピーク検出確定結果に基づいて判定する。ピーク検出ができない場合であって、締切時刻に到達し、かつ最低フレーム数に到達した場合には、検出不可と判定される。被写体が高速で動いていたり、低コントラストの場合等には、ピーク検出不可となる。
ステップS49における判定の結果、ピーク検出済みであった場合には、次に、合焦位置を算出し、合焦履歴を保存する(S51)。ここでは、ピーク付近の3点のAF評価値(コントラスト値)と、そのときのフォーカスレンズの位置から、二次曲線の近似式を用いて、AF評価値のピークの合焦位置(フォーカスレンズ位置)を算出する。この合焦位置と合焦時刻を、セットで合焦履歴として記憶部203に保存する。
図8(a)に記憶された合焦履歴の一例を示す。この例では、最新の合焦データとして合焦位置pos[0],合焦時刻time[0]が記憶され、1つ前の合焦データとして合焦位置pos[1],合焦時刻time[1]、・・・が記憶されている。
ステップS51において、合焦位置を算出し、合焦履歴を保存すると、次に、締切時刻に到達したか否かを判定する(S53)。ここでは、ステップS35において説明した締切時刻に到達したか否かを判定する。
ステップS53における判定の結果、締切時刻に到達していた場合には、次に、最低フレーム数に到達したか否かを判定する(S55)。ここでは、ステップS37において説明した最低フレーム数に到達したか否かを判定する。
ステップS53における判定の結果、締切時刻に到達していなかった場合、または最低フレーム数に到達していなかった場合には、スキャン方向を反転する(S57)。ステップS49における判定の結果、コントラスト値のピークを越えたことが明らであることから、再度、ピークを検出するために、フォーカスレンズの駆動方向を逆転させる。このため、本体制御部204は、レンズ制御部103に対し、モータ駆動部102によるフォーカスレンズのスキャン方向を逆転するように指示する。
ステップS57においてスキャン方向を逆転すると、ステップS33に戻り、ステップS33〜S49においてコントラスト値のピークを求め、合焦位置の算出を行う。一方、ステップS53、S55における判定の結果、締切時刻に到達し、かつ最低フレーム数に到達した場合、またはステップS39における判定の結果、方向判断確定結果が未確定の場合、またはステップS49における判定の結果、ピーク検出確定結果が検出不可の場合には、スキャン制御のフローを終了し、元のフローに戻る。
なお、図4に示すフローにおいては、ステップS35、S37、S45、S47における締切時刻到達判定や最低フレーム数到達判定等の判定、およびステップS49におけるピーク検出確定結果の判定は、レリーズ優先がオンとなっている場合のみ実施する。レリーズ優先がオフの場合には、合焦検出できるまで、スキャンを繰り返すので、締切時刻に到達しようが、最低フレーム数に到達しようが、ピーク検出するまで、スキャンを続ける。但し、ステップS53、S55における合焦検出後の締切時刻到達判定と最低フレーム数到達判定については、レリーズ優先ON/OFF設定に係らず、実施する。
このように、スキャン制御のフローにおいては、コントラストAFにて連写C−AFを行う場合、連写速度設定に応じて、スキャン可能な最大時間(スキャン終了締切時刻を設定し、この時間の範囲内でスキャンを行っている(S35、S45参照)。また、連写中のスキャン終了締切時刻は、(次回本露光開始したい事項)−(合焦駆動等にかかる時間)より算出している(S35、S45の判定中で算出)。また、連写速度が決まれば、本露光のタイミングが決まる。
また、スキャン終了条件として、スキャンにてピークを見つけるために必要な最低フレーム数を決め、この最低フレーム数以上のフレーム数を経過していることを条件とする(S47参照)。スキャン終了締切時刻を決めるだけでは、本露光時間が長すぎる場合、スキャン可能な時間がゼロとなってしまう場合があることから、通常、合焦可能な、最低フレーム数を確保するようにしている。
次に、ステップS19(図3参照)における合焦位置算出の詳しい動作について、図5に示すフローチャートを用いて説明する。合焦位置算出のフローに入ると、まず、最終合焦位置使用可能判断を行う(S61)。前述したように、コントラストAFでは、撮像素子201から1フレーム分の画像データが出力される度にコントラスト値が算出される。例えば、60フレーム/秒の場合には、1/60秒毎にコントラスト値が算出される。このため、2ndレリーズスイッチがオンとなり、連写が開始されたタイミングによっては、合焦位置(図4のステップS51参照)が算出されてから相当、時間が経ってしまった場合や、また、合焦位置算出後、被写体が急激に移動した場合には、合焦位置の予測演算の信頼性が低い場合がある。そこで、このステップでは、最終合焦位置情報(合焦位置と合焦時刻、図4のステップS51の合焦履歴参照)と現在の情報(現在位置と現在時刻)を用いて最終合焦位置情報が信頼に足るものであるか否かを判定する。この最終合焦位置使用可能判断の詳しい動作については、図6を用いて後述する。
ステップS61において、最終合焦位置使用可能判断を行うと、次に、最終合焦位置が使用可能であるか否かを判定する(S63)。ここでは、ステップS61における判断結果に応じて判定する。
ステップS63における判定の結果、最終合焦位置が使用可能であった場合には、動体予測時間算出を行う(S65)。ここでは、合焦履歴を用いて合焦位置を予測するにあたって、本露光までの時間を算出する。レリーズ釦が全押しされた場合には、2ndレリーズスイッチオンから本露光までの時間となり、また連写中の場合には、次の本露光までの時間となる。なお、本露光までの時間としては、本露光中の中間点(露光開始から露光終了までの時間の1/2が経過した時点)とする。
動体予測時間を算出すると、次に、予測パルス位置演算を行い、この演算値をposに設定する(S67)。ここでは、合焦履歴を用いて、ステップS65において算出した動体予測時間後に、被写体の位置の予測演算を行い、この予測演算結果の合焦位置に撮影レンズ101のフォーカスレンズを位置させるための駆動パルス位置LDPの設定を行う。
本実施形態においては、図8(a)に示すような合焦履歴で記憶されている合焦位置pos[ ]と合焦時刻time[ ]を用いて、最小二乗法により直線近似で予測演算を行う。勿論、これとは異なる予測演算式を採用しても勿論かまわない。また、予測演算を行うにあたって、次回本露光時刻を算出する。次回本露光時刻は、
次回本露光時刻=現在時刻+合焦駆動必要時間+本露光時間/2・・・(2)
より算出する。合焦駆動必要時間については、図7に示す合焦駆動実施のフローの説明の際に詳述する。
したがって、図8(a)に示した合焦履歴に基づいて直線近似し、式(2)で求めた次回本露光時刻における合焦位置を予測演算する。なお、本実施形態においては、予測演算された合焦位置は、フォーカスレンズの駆動位置を示すLDPで表わされる。すなわち、基準位置からのフォトインタラプタ等のパルス数で表わされるものとする。
ステップS63における判定の結果、最終合焦位置の使用が可能でなかった場合には、合焦位置pos=現LDPとする(S69)。ここでは、ステップ61において最終合焦位置の使用が可能でないと判断されたことから、最終スキャンで確定した合焦位置posを撮影レンズ101のフォーカスレンズの駆動位置(LDP)とする。合焦位置予測不可の場合の合焦駆動については、図10を用いて後述する。
ステップS69において合焦位置pos=現LDPとすると、またはステップS67において予測パルス位置演算⇒posに値を設定すると、元のフローに戻る。
このように、最後に実行したスキャン動作(図3のS17参照)の検出結果に応じて、記憶した複数の過去の合焦位置情報(図4のS51参照)に基づいて所定時刻の合焦位置を予測する場合に(図5のS63Yes)、記憶した複数の過去の位置情報に基づいて撮像素子による本撮影時刻の合焦位置を予測している(図5のS67)。この予測演算の結果を用いてフォーカスレンズの移動を行う(図3のS21参照)。
また、最後に実行したスキャン動作(図3のS17参照)の検出結果に応じて、最終合焦位置の使用可能判断の結果、使用不可であった場合には(図5のS63No)、本撮影時のフォーカスレンズの位置を最後に実行したスキャン動作の終了時のフォーカスレンズの位置としている(図5のS69)。
次に、ステップS61(図5参照)における最終合焦位置使用可能判断の詳しい動作について、図6に示すフローチャートを用いて説明する。最終合焦位置使用可能判断のフローに入ると、まず、|現LDP−最終合焦位置|≧TH1か否かの判定を行う(S71)。ここでは、最後に実行したスキャン動作により検出したフォーカスレンズの位置(現LDP)から、ステップS51(図4参照)において記憶した複数の過去の合焦位置情報のうちの最新の合焦位置情報(最終合焦位置)を減算した値の絶対値が、第1の所定値(TH1)よりも大きいか否かを判定する。なお、この|現LDP−最終合焦位置|は、後述する図10において距離LAに相当する。
ステップS71における判定の結果がNoであった場合には、次に、現在時刻−最終合焦時刻≧TH2か否かを判定する(S73)。ここでは、最後に実行したスキャン動作によりフォーカスレンズ位置を検出した時刻から、ステップS51において記憶した複数の過去の合焦位置情報のうちの最新合焦位置情報を検出した時刻を減算した値が、第2の所定値(TH2)以上か否かを判定する。なお、この「現在時刻−最終合焦時刻」は、後述する図10において時間TAに相当する。
ステップS73における判定の結果がNoであった場合には、最終合焦位置使用可能と判断する(S75)。一方、ステップS71における判定の結果がYesであった場合、またはステップS73における判定の結果がYesであった場合には、最終合焦位置使用不可と判断する(S77)。ステップS75またはS77において判断を行うと元のフローに戻る。
このように、最終合焦位置使用可能判断のフローでは、記憶した複数の過去の位置情報のうちの最新の位置情報と、最後に実行したスキャン動作により検出したフォーカスレンズの位置との差が第1の所定値(TH1)以上の場合に(S71Yes)、過去の位置情報に基づいて所定時刻の合焦位置を予測しないと判定するようにしている(S77)。また、記憶部203に記憶した複数の過去の位置情報のうちの最新の位置情報を検出した時刻と、最後に実行したスキャン動作により合焦となるフォーカスレンズ位置を検出した時刻との差が第2の所定値以上の場合に(S73Yes)、上記過去の位置情報に基づいて所定時刻の合焦位置を予測しないと判定するようにしている(S77)。
次に、ステップS21(図3参照)における合焦駆動実施の詳しい動作について、図7に示すフローチャートを用いて説明する。合焦駆動実施のフローに入ると、まず、合焦位置をレンズに送信する(S81)。ここでは、カメラ制御部204は、合焦位置算出(図3のS19、図5のS67参照)で予測された合焦位置(フォーカスレンズ位置LDPで表される)の情報をレンズ制御部103に送信する。レンズ制御部103は、合焦位置の情報に基づいて、モータ駆動部102によってフォーカスレンズを合焦位置に駆動する。
続いて、合焦位置到達を待つ(S83)。ステップS81において、フォーカスレンズを駆動し、このときフォーカスレンズの位置を検出し、合焦位置に到達すると、レンズ制御部103は、カメラ制御部204に合焦到達信号を出力する。
ステップS83において合焦位置に到達したことが判断されると、次に、合焦駆動必要時間の間、待つ(S85)。合焦駆動が予定よりも速く完了してしまうと、連写速度が不安定になったり、予測精度が確保できなくなったりする。そのため、合焦駆動が早く終わりすぎた場合には、本露光実施タイミングを遅らせる制御を行う。
合焦駆動必要時間待ちの判定は次のように行う。すなわち、下記式(3)によって判定する。
現在時刻≧合焦位置駆動実施コマンド送信開始時刻+合焦駆動必要時間 ・・・(3)
合焦駆動必要時間は、例えば、図8(b)に示すようなデータをカメラ本体200内の記憶部203に記憶し、読出して使用すればよい。図8(b)において、同期周波数は、撮像素子201のフレーム周波数であり、カメラ本体200側の条件として決まる。またヒス取り有無は、交換レンズのバックラッシュの影響を考慮する必要がある場合が「ヒス取り有り」であり、バックラッシュの影響を考慮する必要がない場合が「ヒス取り無し」であり、交換レンズ100側からのレンズ情報として入手する。同期周波数とヒス取り有無が分かれば、合焦駆動必要時間が決まる。
合焦駆動必要時間は、図8(b)の如くカメラ本体200の記憶部203にデータを記憶する以外にも、交換レンズ100側で持つようにしてもよい。合焦駆動必要時間のデータは、レンズ側に依存した値であることから、レンズ側で持つ方が最適な値となる。
例えば、像面で0.5mm相当分レンズ駆動する場合のレンズ駆動時間をレンズ側に持たせてもよい。また、精度を向上させるために、実際にレンズ駆動する場合の加速時間と減速時間を持たせてもよい。合焦駆動時の駆動量が0.1mmの場合には、
合焦駆動必要時間=(0.5mm駆動時間−加速時間−減速時間)×0.1/0.5+加速時間+減速時間 ・・・(4)
により算出することができる。この時間に基づいて、本露光時の予測時間を設定し、かつ本露光開始タイミングを制御することで、連写速度を安定化することができ、且つ、精度よく動体予測AF制御を行うことができる。
ステップS85における合焦駆動必要時間待ちを実行すると、合焦駆動実施のフローを終了し、元のフローに戻る。
このように、合焦駆動実施のフローにおいては、装着した交換レンズの種類に応じて、合焦駆動等にかかる時間を切り換えている。レンズ側の同期可能周波数やレンズ側のヒス取り駆動の有無に応じて異ならせている。また、合焦駆動等にかかる時間は、変形例として、一定駆動分駆動する場合の駆動量として、レンズ側に記憶し、通信によって取得するようにしてもよい。本露光時の予測合焦位置の演算にあたって、合焦駆動等にかかる時間を用いて本露光実施時刻を算出し、合焦履歴から合焦位置を予測する。
次に、図9および図10を用いて、コンティニュアスAF時における合焦位置の予測の例を説明する。図9は、予測実施可能な場合のレンズ位置制御を、また図10は予測実施が不可能な場合のレンズ位置の制御を示す。図9および図10において、横軸は時間の変化をまた、縦軸にレンズ位置を示す。
図9において、時刻T1〜T3の間は、1回目のスキャンSC1が行われており、この間、撮像素子201からの画像データが出力される度にコントラスト値(AF評価値)が繰り返し算出される(図4のS33〜S51参照)。このときコントラスト値のピークが検出されると、合焦位置が算出される。図9に示す例では、時刻T2において合焦位置z11が算出される。
1回目のスキャンSC1が終わると、フォーカスレンズの駆動方向を逆転し(図4のS57参照)、時刻T3〜T5において2回目のスキャンSC2を実行し、時刻T4において合焦位置z12を算出する。以後、同様にして、時刻T5〜T7の間で3回目のスキャンSC3を実行し、時刻T6において合焦位置z13を算出し、時刻T7〜T9の間で4回目のスキャンSC4を実行し、時刻T8において合焦位置z14を算出し、時刻T9〜T11の間で4回目のスキャンSC5を実行し、時刻T10において合焦位置z15を算出し、時刻T11〜T21の間で6回目のスキャンSC6を実行し、時刻T12において合焦位置z16を算出する。
合焦位置m1〜m6におけるレンズ位置を結んだ線は、被写体位置の変化の様子を示す被写体移動ラインPとなる。合焦位置m6は最新の合焦位置を示し、合焦位置m5は1つ前の合焦位置を示し、合焦位置4は2つ前の合焦位置を示し、これらの合焦位置に対応するレンズ位置(z11〜z16)とその時の時刻(T2、T4、T6、T8、T10、T12)がセットで、合焦履歴として、記憶部203に記憶される。
時刻T21において、2ndレリーズ押下げによりスキャンが終了すると、または連写時の次の本露光のタイミングになると、図5に示される合焦位置算出中のステップS63における最終合焦位置使用可能判定がなされ、図9に示す例では、最終合焦位置(この例では、合焦位置m6)が使用可能と判断される。
最終合焦位置が使用可能と判定されると、本露光が時刻T31に開始し、露光時間の1/2が経過する時刻T32における被写体の位置を、時刻T21から時刻T32までの動体予測時間を算出し(図5のS65参照)、この動体予測時間と被写体移動ラインPを表す式に基づいて、本露光時における合焦位置を予測演算し(図5のS67参照)、フォーカスレンズの駆動を駆動ラインAFDに沿って行う(図3のS21参照)。
図10には、前述したように、予測実施が不可能な場合のレンズ位置の制御の例を示す。時刻T1〜T11までは、図9の場合と同様に、スキャンSC1〜SC5を行う。6回目のスキャンSC6aを開始時後、時刻T13において、スキャン方向の逆転がなされる。これは、ステップS57(図4参照)において方向を反転してフォーカスレンズの移動を開始したものの、ステップS39における判断と判定の結果、コントラスト値が減少したために、スキャン方向を逆転した場合である(図4のS41参照)。
スキャン方向が逆転され、スキャンSC6bの実行中の時刻T21において、2ndレリーズが押下げられ、または連写の次の本露光のタイミングになる。この場合にも、図5に示される合焦位置算出中のステップS63における最終合焦位置使用可能判定がなされる。図10に示す例では、最終合焦位置(この例では、合焦位置m5)が使用不可能と判断される。すなわち、ステップS71における判定、|現LDP−最終合焦位置|≧TH1となっている。図10に示す例では、最終合焦位置m5と現LDP(z21)の差分LAが、所定値TH1よりも大きい。なお、ステップS73における判定を行ったとすると、最終合焦位置m5における時刻T10と、現在時刻T21との差分時間TAが、所定値TH2よりも大きい。
このように図10に示す例では、最終合焦位置(m5)が使用不可能と判断される。このため、現在時刻T21に対応する現在位置に対応したレンズ位置z21で(図5のS69)、合焦駆動を行う。
次に、本実施形態におけるC−AF時の動作について図11および図12に示すタイミングチャートを用いて説明する。図11(a)は露光時間が1/50秒の場合であり、この場合には、シャッタ速度が1/50秒以下であれば、連写速度を保証できる。図11(b)は露光時間が1/50秒より短い場合であり、この場合には、露光時間が短くなった分、連写速度を維持したまま、コントラストAFのためのスキャン可能な時間が増える。このため、合焦履歴データが増え、合焦精度、予測精度を向上させることができる。図12は、露光時間が1/50秒より長い場合であり、この場合、露光時間が長くなった分、連写速度は遅くなってしまうが、コントラストAFのための最低限のフレーム数を確保でき、AF性能を維持することができる。
図11(a)において、横軸は時間の流れを示す。今、時刻t1において本露光が開始されたとする。本露光開始より20msec(1/50秒)経過した時刻t2において本露光は終了し、撮像素子201から撮像データの読み出しを開始する。撮像データの読み出し中の時刻t3から初期位置駆動を開始し(図3のS13参照)、初期位置駆動量IPDだけフォーカスレンズの位置を移動させる。
図11(a)において、時刻t5になると、スキャンを開始し、スキャン締切時刻t7までの間、フォーカスレンズを移動させながら、コントラスト値を取得する。スキャン締切時刻は、前述したように、
スキャン締切時刻=次回本露光開始予定時刻−合焦駆動必要時間 ・・・(1)
によって求める。図11(a)に示す例では、次回本露光開始時刻は時刻t8であり、この時刻は、連写速度に応じて決まる。また、合焦駆動必要時間は、例えば、図8(b)に示したようにカメラ本体200内の記憶部203に記憶しておいてもよく、また交換レンズ100からレンズ情報として取得してもよい。
スキャン開始時刻t5からスキャン締切時刻t7まで、スキャン駆動量SDだけフォーカスレンズを移動させるスキャンSC1を行いながらコントラスト値を取得する。本実施形態においては、フレームレートが240fps(フレーム/秒)であることから、略4msec毎にコントラスト値が出力され、図11(a)の例では(1)〜(5)まで計5個のコントラスト値を取得する。これらのコントラスト値に基づいて、合焦位置m1、合焦時刻t6が算出され、合焦履歴として記憶される。
スキャン締切時刻t7が過ぎると、本露光開始予定時刻t8までの間(図中の合焦駆動等にかかる時間TAF参照)で、スキャン終了時点のフォーカス位置から予測合焦位置まで合焦駆動を行う(図中の合焦駆動AFD参照)。なお、図7のS85において説明したように、合焦予測位置に到達したとしても、合焦駆動必要時間が経過するのを待つ。次回本露光開始時刻t8になると、露光を開始する。
次に、図11(b)は、前述したように、露光時間が1/50秒より短い場合を示す。今、時刻t11において本露光を開始したとすると、時刻t12(<時刻t2)において本露光が終了し、撮像データの読み出しを開始する。本露光の露光時間が短いために、時刻t13(<時刻t3)に初期位置駆動を開始し、時刻t15(<時刻t5)にはスキャンを開始する。スキャン締切時刻t17は、図11(a)の場合のスキャン締切時刻t7と同じであることから、スキャンSC1に加えてスキャンSC2を実行することができる。この間、(1)〜(10)まで計10個のコントラスト値を取得する。このため、合焦精度、予測精度を向上させることができる。
スキャン締切時刻t17が過ぎると、本露光開始予定時刻t18までの間で、スキャン終了時点のフォーカス位置から予測合焦位置まで合焦駆動を行う。なお、本例においても合焦予測位置に到達したとしても、合焦駆動必要時間が経過するのを待つ。次回本露光開始時刻t18になると、露光を開始する。
次に、図12は、前述したように、露光時間が1/50秒より長い場合を示す。今、時刻t21において本露光を開始したとすると、時刻t22(>時刻2)において本露光が終了し、撮像データの読み出しを開始する。本露光の露光時間が長いために、時刻t23(>時刻t3)になるとようやく初期位置駆動を開始し、時刻t25(>時刻t5)になってからスキャンを開始する。スキャン締切時刻は、図11(a)の場合のスキャン締切時刻t7と同じであるが、締切時間およびピーク検出が終了するとスキャンを終了する(図4のS45、S47参照)。この間、(1)〜(5)の最低フレーム数について、コントラスト値を取得し、本露光開始時刻t28までに予測合焦位置にフォーカスレンズを移動する。次回本露光開始時刻t28になると露光を開始する。
以上説明したように、本発明の一実施形態においては、連写速度設定部により設定される連写速度に応じて上記スキャン動作を行うことが有効な限界時刻を設定し、この設定される限界時刻を越えないようにスキャン動作を制御している。このため、設定連写速度に応じて最適な回数でコントラスト検出を行うことが可能となる。
また、本発明の一実施形態においては、スキャン動作によりコントラストのピークを検出するために必要な撮像データのフレーム数の最小値を記憶し、該最小値以上のフレーム数に対応するスキャン動作を行うようにしている。このため、コントラストAFで合焦位置を予測するにあたって、最低フレーム数でピーク検出を行っていることから、合焦精度および予測精度を確保することが可能となる。
なお、本実施形態においては、締切時刻に到達したか、最低フレーム数に到達したか、および方向確定したかの3つについて判定していたが(図4のS35〜S37)、いずれかの条件を省略し、また他の条件を付加するようにしてもよい。また締切時刻に到達したか、最低フレーム数に到達したか、およびピーク検出済みかの3つについて判定していたが(図4のS45〜S49)、いずれかの条件を省略し、また他の条件を付加するようにしてもよい。
また、本実施形態においては、撮影のための機器として、デジタルカメラを用いて説明したが、カメラとしては、デジタル一眼レフカメラでもコンパクトデジタルカメラでもよく、ビデオカメラ、ムービーカメラのような動画用のカメラでもよく、さらに、携帯電話、スマートフォーンや携帯情報端末(PDA:Personal Digital Assist)、ゲーム機器等に内蔵されるカメラでも構わない。いずれにしても、コントラストAFによって焦点調節を行う撮影のための機器であれば、本発明を適用することができる。
また、特許請求の範囲、明細書、および図面中の動作フローに関して、便宜上「まず」、「次に」等の順番を表現する言葉を用いて説明したとしても、特に説明していない箇所では、この順で実施することが必須であることを意味するものではない。
本発明は、上記実施形態にそのまま限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素の幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
100・・・交換レンズ、101・・・撮影レンズ、102・・・モータ駆動部、103・・・レンズ制御部、104・・・記憶部、105・・・レンズ通信部、200・・・カメラ本体、201・・・撮像装置、202・・・液晶表示部、203・・・記憶部、204・・・本体制御部、205・・・操作部、206・・・本体通信部

Claims (7)

  1. レンズ駆動部によって光軸方向に移動可能なフォーカスレンズを含み被写体からの光を結像させる撮影光学系の焦点調節を行う焦点調節装置において、
    上記撮影光学系により結像される被写体像の撮像データを取得する撮像素子と、
    上記フォーカスレンズを移動させて上記撮像素子による撮像動作を実行し、上記撮像素子の出力する複数の撮像データに基づいて画像のコントラストのピークとなる上記フォーカスレンズの位置を検出するスキャン動作を行う制御部と、
    上記撮像素子による撮影用本露光動作を連続して実行する速度を設定する連写速度設定部と、
    上記連写速度設定部により設定される連写速度に応じて上記スキャン動作を行うことが有効な限界時刻を設定する限界時刻設定部と、
    を有し、
    上記制御部は、上記限界時刻設定部で設定される時刻を越えないようにスキャン動作を制御することを特徴とする焦点調節装置。
  2. 上記限界時刻設定部は、上記スキャン動作によって検出されるコントラストのピークとなるフォーカスレンズの位置へフォーカスレンズを移動させ合焦とするための移動時間だけ、上記撮像素子の撮影用本露光を開始する時刻よりも前の時刻に、限界時刻を設定することを特徴とする請求項1に記載の焦点調節装置。
  3. レンズ駆動部によって光軸方向に移動可能なフォーカスレンズを含み被写体からの光を結像させる撮影光学系の焦点調節を行う焦点調節装置において、
    上記撮影光学系により結像される被写体像の撮像データを取得する撮像素子と、
    上記フォーカスレンズを移動させて上記撮像素子による撮像動作を実行し、上記撮像素子の出力する複数の撮像データに基づいて画像のコントラストのピークとなる上記フォーカスレンズの位置を検出するスキャン動作を行う制御部と、
    を有し、
    上記制御部は、スキャン動作によりコントラストのピークを検出するために必要な撮像データのフレーム数の最小値を記憶し、該最小値以上のフレーム数に対応するスキャン動作を行うことを特徴とする焦点調節装置。
  4. 撮像素子を有するカメラ本体と、該カメラ本体に対して交換可能に装着される交換レンズを含むカメラシステムにおいて、
    上記交換レンズは、
    光軸方向に移動可能で焦点状態を調節可能なフォーカスレンズを含み、上記撮像素子に被写体光を導く撮影光学系と、
    上記カメラ本体と通信を行うレンズ通信部と、
    上記レンズ通信部による上記カメラ本体との通信動作を制御するとともに、上記フォーカスレンズの移動を制御するレンズ制御部と、
    を有し、
    上記カメラ本体は、
    上記交換レンズと通信を行う本体通信部と、
    上記レンズ制御部へ上記フォーカスレンズの移動を指示するとともに、上記撮像素子による撮像動作を実行させ上記撮像素子の出力する複数の撮像データに基づいて画像のコントラストのピークとなる上記フォーカスレンズの位置を検出するスキャン動作を制御して焦点調節を行う本体制御部と、
    上記撮像素子による撮影用本露光動作を連続して実行する速度を設定する連写速度設定部と、
    上記連写速度設定部により設定される連写速度に応じて上記スキャン動作を行うことが有効な限界時刻を設定する限界時刻設定部と、
    を有し、
    上記本体制御部は、上記限界時刻設定部で設定される限界時刻を越えないようにスキャン動作を実行する、
    ことを特徴とするカメラシステム。
  5. 上記限界時刻設定部は、上記スキャン動作によって検出されるコントラストのピークとなるフォーカスレンズの位置へフォーカスレンズ移動させる合焦とするための移動時間だけ、上記撮像素子の撮影用本露光を開始する時刻よりも前の時刻に、限界時刻を設定することを特徴とする請求項4に記載のカメラシステム。
  6. 上記交換レンズは、上記レンズ制御部により読み出され、該交換レンズに関する情報であるレンズデータを記憶するレンズデータ記憶部を有し、
    上記限界時刻設定部は、上記本体通信部を介して取得した上記レンズデータ記憶部に記憶されたレンズデータに応じて上記移動時間を設定する、
    ことを特徴とする請求項5に記載のカメラシステム。
  7. 上記本体制御部は、スキャン動作によりコントラストのピークを検出するために必要な撮像データのフレーム数の最小値を記憶し、該最小値以上のフレーム数に対応するスキャン動作を行う、
    ことを特徴とする請求項4または5に記載のカメラシステム。
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