JP2007316401A - 撮像装置および撮像制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】低照度下や被写体が低コントラストである場合において、適切な位置で合焦させる。
【解決手段】コントラスト信号記憶部64は、フォーカスレンズの移動した移動位置に対応させてコントラスト信号を記憶し、コントラスト信号積算部65は、移動位置に対応して記憶されているコントラスト信号をそれぞれ移動位置ごとに積算し、AF制御部63は、移動位置のうち、積算されたコントラスト信号の最大となる移動位置へのフォーカスレンズの移動を制御する。本発明は、例えば、ディジタルスチルカメラに適用することができる。
【選択図】図3

Description

本発明は、撮像装置および撮像制御方法に関し、特に、低照度下や被写体が低コントラストである場合において、適切な位置で合焦させることができるようにした撮像装置および撮像制御方法に関する。
従来の技術において、オートフォーカス動作を行う際、フォーカスレンズを動かしながら検波し、コントラスト信号を得ることで、そのコントラストが最大である位置にフォーカスレンズを移動させることによって合焦させている。
例えば、ビデオカメラにおいて、フォーカスレンズの移動に伴って生成される、コントラストの有無を判定するための評価値の変化に基づいて、この評価値が極大点となるフォーカスレンズ位置を認識し、さらなる移動に伴って生成された評価値が連続的に減少する場合は、この極大点を評価値、すなわちコントラストの最大点と認識して、この極大点に対応するフォーカスレンズ位置をフォーカスが合っている位置と判断するようにしたものがある(例えば、特許文献1参照)。
特許第3747474号公報
しかしながら、コントラストがないと判定された場合、例えば、低照度下や被写体が低コントラストである場合などは、再度、フォーカスレンズを動かしながら検波し、コントラスト信号を得ることは行っておらず、適切な位置で合焦されていない可能性があった。
また、このとき、特定の固定位置にフォーカスレンズを移動させることでオートフォーカス処理を終了していたので、適切な位置で合焦されているとは言えなかった。
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、低照度下や被写体が低コントラストである場合において、適切な位置で合焦させることができるようにするものである。
本発明の一側面の撮像装置は、フォーカスレンズを順次移動させて、第1の露光時間において撮像した被写体の画像に対応する画像データを検波することにより得られるコントラスト信号によって合焦する撮像装置であって、前記フォーカスレンズの移動した移動位置に対応させて前記コントラスト信号を記憶する記憶手段と、前記移動位置に対応して記憶されている前記コントラスト信号をそれぞれ移動位置ごとに積算する積算手段と、前記移動位置のうち、積算された前記コントラスト信号の最大となる移動位置への前記フォーカスレンズの移動を制御する制御手段とを備える。
前記撮像装置には、積算された前記コントラスト信号の最大値と最小値との差分が、コントラストの有無を判定するための第1の閾値を超えるか否かを判定する第1の判定手段をさらに設け、前記制御手段には、前記差分が前記第1の閾値以下であると判定された場合、再度、前記移動位置ごとのコントラスト信号が得られるように、前記フォーカスレンズの移動を制御させることができる。
前記撮像装置には、前記差分が前記第1の閾値以下であると判定された場合、前記差分が前記第1の閾値を超えると予測される第2の露光時間を算出する算出手段をさらに設け、前記制御手段には、算出された前記第2の露光時間において撮像した前記被写体の、前記移動位置ごとのコントラスト信号が得られるように、前記フォーカスレンズの移動を制御させることができる。
前記撮像装置には、算出された第2の露光時間によりコントラスト信号を得るまでに要する時間が、あらかじめ定められた第2の閾値を超えるか否かを判定する第2の判定手段をさらに設け、前記算出手段には、コントラスト信号を得るまでに要する時間が前記第2の閾値を超えると判定された場合、コントラスト信号を得るまでに要する時間が前記第2の閾値を超えない第3の露光時間を算出させ、前記制御手段には、算出された前記第3の露光時間において撮像した前記被写体の、前記移動位置ごとのコントラスト信号が得られるように、前記フォーカスレンズの移動を制御させることができる。
前記制御手段には、前記第2の露光時間に対する前記第3の露光時間の比率が、所定の値より小さい場合、前記移動位置のうち、積算された前記コントラスト信号の最大となる移動位置または所定の固定位置への前記フォーカスレンズの移動を制御させることができる。
本発明の一側面の撮像制御方法は、フォーカスレンズを順次移動させて、第1の露光時間において撮像した被写体の画像に対応する画像データを検波することにより得られるコントラスト信号によって合焦する撮像装置の撮像制御方法であって、前記フォーカスレンズの移動した移動位置に対応させて前記コントラスト信号を記憶し、前記移動位置に対応して記憶されている前記コントラスト信号をそれぞれ移動位置ごとに積算し、前記移動位置のうち、積算された前記コントラスト信号の最大となる移動位置への前記フォーカスレンズの移動を制御するステップを含む。
本発明の一側面においては、前記フォーカスレンズの移動した移動位置に対応させて前記コントラスト信号が記憶され、前記移動位置に対応して記憶されている前記コントラスト信号がそれぞれ移動位置ごとに積算され、前記移動位置のうち、積算された前記コントラスト信号の最大となる移動位置への前記フォーカスレンズの移動が制御される。
以上のように、本発明の一側面によれば、オートフォーカスの処理を行うことができる。また、本発明の一側面によれば、低照度下や被写体が低コントラストである場合において、適切な位置で合焦させることができる。
以下に本発明の実施の形態を説明するが、本発明の構成要件と、明細書又は図面に記載の実施の形態との対応関係を例示すると、次のようになる。この記載は、本発明をサポートする実施の形態が、明細書又は図面に記載されていることを確認するためのものである。従って、明細書又は図面中には記載されているが、本発明の構成要件に対応する実施の形態として、ここには記載されていない実施の形態があったとしても、そのことは、その実施の形態が、その構成要件に対応するものではないことを意味するものではない。逆に、実施の形態が構成要件に対応するものとしてここに記載されていたとしても、そのことは、その実施の形態が、その構成要件以外の構成要件には対応しないものであることを意味するものでもない。
本発明の一側面の撮像装置は、フォーカスレンズを順次移動させて、第1の露光時間において撮像した被写体の画像に対応する画像データを検波することにより得られるコントラスト信号によって合焦する撮像装置であって、前記フォーカスレンズの移動した移動位置に対応させて前記コントラスト信号を記憶する記憶手段(例えば、図3のコントラスト信号記憶部64)と、前記移動位置に対応して記憶されている前記コントラスト信号をそれぞれ移動位置ごとに積算する積算手段(例えば、図3のコントラスト信号積算部65)と、前記移動位置のうち、積算された前記コントラスト信号の最大となる移動位置への前記フォーカスレンズの移動を制御する制御手段(例えば、図3のAF制御部63)とを備える。
前記撮像装置には、積算された前記コントラスト信号の最大値と最小値との差分が、コントラストの有無を判定するための第1の閾値を超えるか否かを判定する第1の判定手段(例えば、図3のコントラスト判定部66)をさらに設け、前記制御手段には、前記差分が前記第1の閾値以下であると判定された場合、再度、前記移動位置ごとのコントラスト信号が得られるように、前記フォーカスレンズの移動を制御させることができる(例えば、図4のステップS14)。
前記撮像装置には、前記差分が前記第1の閾値以下であると判定された場合、前記差分が前記第1の閾値を超えると予測される第2の露光時間を算出する算出手段(例えば、図3の露光時間算出部62)をさらに設け、前記制御手段には、算出された前記第2の露光時間において撮像した前記被写体の、前記移動位置ごとのコントラスト信号が得られるように、前記フォーカスレンズの移動を制御させることができる(例えば、図4のステップS14)。
前記撮像装置には、算出された第2の露光時間によりコントラスト信号を得るまでに要する時間が、あらかじめ定められた第2の閾値を超えるか否かを判定する第2の判定手段(例えば、図3のスキャン時間判定部68)をさらに設け、前記算出手段には、コントラスト信号を得るまでに要する時間が前記第2の閾値を超えると判定された場合、コントラスト信号を得るまでに要する時間が前記第2の閾値を超えない第3の露光時間を算出させ(例えば、図4のステップS21)、前記制御手段には、算出された前記第3の露光時間において撮像した前記被写体の、前記移動位置ごとのコントラスト信号が得られるように、前記フォーカスレンズの移動を制御させることができる(例えば、図4のステップS14)。
前記制御手段には、前記第2の露光時間に対する前記第3の露光時間の比率が、所定の値より小さい場合、前記移動位置のうち、積算された前記コントラスト信号の最大となる移動位置または所定の固定位置への前記フォーカスレンズの移動を制御させることができる(例えば、図4のステップS25)。
本発明の一側面の撮像制御方法は、フォーカスレンズを順次移動させて、第1の露光時間において撮像した被写体の画像に対応する画像データを検波することにより得られるコントラスト信号によって合焦する撮像装置の撮像制御方法であって、前記フォーカスレンズの移動した移動位置に対応させて前記コントラスト信号を記憶し(例えば、図5のステップS54)、前記移動位置に対応して記憶されている前記コントラスト信号をそれぞれ移動位置ごとに積算し(例えば、図4のステップS15)、前記移動位置のうち、積算された前記コントラスト信号の最大となる移動位置への前記フォーカスレンズの移動を制御する(例えば、図4のステップS24)ステップを含む。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本発明を適用したディジタルスチルカメラ1の一実施の形態の外観構成例を示す斜視図である。
図1上側では、正面、すなわち被写体に向けられるレンズ面が手前側になるように、ディジタルスチルカメラ1が図示されている。また、図1下側では、背面、すなわちディジタルスチルカメラ1のユーザに向けられるパネル面が手前側になるように、ディジタルスチルカメラ1が図示されている。
図1上側に示されるディジタルスチルカメラ1の正面の、向かって右側には、レンズ部11が設けられている。レンズ部11は、被写体からの光を集光するレンズやフォーカスの調整をするためのフォーカスレンズ、絞りなどの光学系その他から構成されており(いずれも図示せず)、ディジタルスチルカメラ1の電源がオンにされたときに、ディジタルスチルカメラ1の筐体から露出し、ディジタルスチルカメラ1の電源がオフにされたときに、ディジタルスチルカメラ1の筐体内部に収納されるようになっている。図1では、レンズ部11は、ディジタルスチルカメラ1の筐体内部に収納された状態になっている。
ディジタルスチルカメラ1の正面の、向かって中央の右上には、AF(Auto Focus)補助光投光部12が設けられている。AF補助光投光部12は、レンズ部11の光学系の光軸方向に向かって、AF補助光としての光を照射することにより、被写体を照明する。これにより、例えば、暗い場所でも、被写体の画像を撮像して、その画像に基づいて、被写体にフォーカスを合わせる、いわゆるオートフォーカス機能が働くようになっている。なお、AF補助光の照射を強制的にオフにする設定がされている場合、AF補助光投光部12は、暗い場所であってもAF補助光を照射しない。
ディジタルスチルカメラ1の正面の、向かって中央の左上には、ディジタルスチルカメラ1の背面側に続くファインダ13が設けられており、ファインダ13の左隣には、フラッシュ14が配置されている。
ディジタルスチルカメラ1の上部の、正面側から見て左側には、電源をオン/オフするときに操作される電源スイッチ15と、撮像されている画像を記録するときに操作されるシャッタボタン(レリーズボタン)16とが設けられている。
図1下側に示されるディジタルスチルカメラ1の背面の、向かって右上には、ズームの倍率を調整するときに操作されるズームボタン17が設けられており、ズームボタン17の左側と下側には、それぞれ、モードダイヤル18と操作ボタン19が設けられている。モードダイヤル18は、例えば、AF補助光投光部12またはフラッシュ14の発光を強制的にオン/オフにするモードや、セルフタイマを使用するモード、後述する液晶パネル20にメニュー画面を表示するモードなどの、ディジタルスチルカメラ1のモードを選択するときなどに操作される。操作ボタン19は、例えば、液晶パネル20に表示されたメニュー画面の項目を選択するカーソルを移動させるときや、項目の選択を確定するときなどに操作される。液晶パネル20は、各種の画像を表示することができる。
次に、図2は、図1のディジタルスチルカメラ1の内部構成例を示している。ディジタルスチルカメラ1は、レンズ部11、AF補助光投光部12、ファインダ13、フラッシュ14、液晶パネル20、CCD(Charge Coupled Device)31、アナログ信号処理部32、A/D(Analog/Digital)変換部33、ディジタル信号処理部34、記録デバイス35、CPU(Central Processing Unit)36、操作部37、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)38、プログラムROM(Read Only Memory)39、RAM(Random Access Memory)40、タイミングジェネレータ(TG)41、モータドライバ42、およびアクチュエータ43を備えるように構成される。
なお、図2では、図1のAF補助光投光部12、ファインダ13、およびフラッシュ14の図示は、省略してある。
CCD31は、CCDセンサにより構成され、タイミングジェネレータ(TG)41から供給されるタイミング信号にしたがって動作することにより、レンズ部11を介して入射する被写体からの光を受光して光電変換を行い、(光の)受光量に応じた電気信号としてのアナログの画像信号を、アナログ信号処理部32に供給する。なお、CCD31は、CCDセンサに限らず、例えば、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)センサなど、画素を単位として画像の信号を生成する撮像素子であればよい。
アナログ信号処理部32は、CPU36の制御にしたがい、CCD31からのアナログの画像信号に増幅などするアナログ信号処理を適用し、そのアナログ信号処理の結果得られる画像信号を、A/D変換部33に供給する。
A/D変換部33は、CPU36の制御にしたがい、アナログ信号処理部32からのアナログ信号である画像信号をA/D変換し、その結果得られるディジタル信号で示される画像データを、ディジタル信号処理部34に供給する。
ディジタル信号処理部34は、CPU36の制御にしたがい、A/D変換部33からの画像データに対し、ノイズ除去処理などのディジタル信号処理を施し、液晶パネル20に供給して表示させる。また、ディジタル信号処理部34は、A/D変換部33からの画像データを、例えば、JPEG(Joint Photographic Experts Group)方式などで圧縮し、その結果得られる圧縮画像データを、記録デバイス35に供給して記録させる。さらに、ディジタル信号処理部34は、記録デバイス35に記録された圧縮画像データを伸張し、その結果得られる画像データを液晶パネル20に供給して表示させる。
記録デバイス35は、例えば、ディスクメモリカードなどの半導体メモリや、DVD(Digital Versatile Disc)などのその他のリムーバブル記録媒体であり、ディジタルスチルカメラ1に対して、容易に着脱可能になっている。
CPU36は、プログラムROM39に記録されているプログラムを実行することにより、ディジタルスチルカメラ1を構成する各部を制御し、また、操作部37からの信号に応じて、各種の処理を行う。
操作部37は、ユーザによって操作され、その操作に対応した信号を、CPU36に供給する。なお、操作部37は、図1に示した電源スイッチ15や、シャッタボタン16、ズームボタン17、モードダイヤル18、操作ボタン19に相当する。
EEPROM38は、CPU36の制御にしたがい、ディジタルスチルカメラ1に設定された各種の情報その他の、ディジタルスチルカメラ1の電源がオフにされたときも保持しておく必要があるデータなどを記憶する。
プログラムROM39は、CPU36が実行するプログラム、さらには、CPU36がプログラムを実行する上で必要なデータを記憶している。RAM40は、CPU36が各種の処理を行う上で必要なプログラムやデータを一時的に記憶する。
タイミングジェネレータ41は、CPU36の制御にしたがい、タイミング信号を、CCD31に供給する。タイミングジェネレータ41からCCD31に供給されるタイミング信号によって、CCD31における露光時間、すなわちシャッタスピードなどが制御される。
モータドライバ42は、CPU36の制御にしたがい、アクチュエータ(モータ)43を駆動する。アクチュエータ43が駆動されることにより、レンズ部11は、ディジタルスチルカメラ1の筐体から露出し、あるいは、ディジタルスチルカメラ1の筐体内部に収納される。また、アクチュエータ43が駆動されることにより、レンズ部11を構成する絞りの調整や、レンズ部11を構成するフォーカスレンズの移動が行われる。
以上のように構成されるディジタルスチルカメラ1においては、CCD31が、レンズ部11を介して入射する被写体からの光を受光して光電変換を行い、その結果得られるアナログの画像信号を出力する。CCD31が出力するアナログの画像信号は、アナログ信号処理部32およびA/D変換部33を介することにより、ディジタル信号の画像データとされ、ディジタル信号処理部34に供給される。
ディジタル信号処理部34は、A/D変換部33からの画像データを、液晶パネル20に供給し、これにより、液晶パネル20では、いわゆるスルー画が表示される。
その後、ユーザが、図1のシャッタボタン16を操作すると、その操作に応じた信号が、操作部37からCPU36に供給される。CPU36は、操作部37から、シャッタボタン16の操作に応じた信号が供給されると、ディジタル信号処理部34を制御し、そのときA/D変換部33からディジタル信号処理部34に供給された画像データを圧縮させ、その結果得られる圧縮画像データを、記録デバイス35に記録させる。
以上のようにして、いわゆる写真撮影が行われる。
なお、CPU36に実行させるプログラムは、あらかじめプログラムROM39にインストールすなわち記憶させておく他、記録デバイス35に記録しておき、パッケージメディアとしてユーザに提供して、その記録デバイス35から、ディジタル信号処理部34およびCPU36を介して、EEPROM38に記憶させ、ディジタルスチルカメラ1にインストールすることができる。また、CPU36に実行させるプログラムは、ダウンロードサイトから、図2のディジタルスチルカメラ1に直接ダウンロードし、あるいは、図示せぬコンピュータでダウンロードして、図2のディジタルスチルカメラ1に供給し、EEPROM38に記憶させ、ディジタルスチルカメラ1にインストールすることも可能である。
ところで、図2のディジタルスチルカメラ1は、オートフォーカス機能を有しており、CCD31によって撮像された画像に基づいて、フォーカスレンズを移動させることにより、フォーカスを制御する。
より具体的には、例えば、ディジタルスチルカメラ1は、所定の露光時間で、フォーカスレンズの位置を移動させながら、その位置であるフォーカスレンズ位置ごとに、ディジタル信号処理部34から得られる画像データの輝度信号の高周波成分を検波し、コントラスト信号を生成する。そして、ディジタルスチルカメラ1は、コントラスト信号が最大となるフォーカスレンズ位置にフォーカスレンズを移動させて合焦することで、オートフォーカスを実現する。
コントラスト信号は、例えば、撮像された被写体の画像の画像信号の、所定の設定エリア内に存在する高周波成分を積分したデータであり、コントラスト信号の値が大きいほど、被写体のコントラストは高く、コントラスト信号の値が小さいほど、コントラストは低いと判断される。すなわち、ディジタルスチルカメラ1は、最も高いコントラストが得られる位置にフォーカスレンズを配置することによって被写体に合焦し、これにより、オートフォーカスを実現する。
なお、所定の露光時間において、フォーカスレンズを移動させながら、フォーカスレンズ位置ごとにコントラスト信号を生成し取得することを、以下スキャンと称し、スキャンによってオートフォーカスを実現することを、以下スキャンAFと称する。
図2のディジタルスチルカメラ1において、オートフォーカス機能に関するAF処理は、CPU36がプログラムを実行することにより行われる。
図3は、AF処理を行うAF処理部51の機能的構成例を示すブロック図である。なお、AF処理部51は、CPU36がプログラムを実行することにより実現される。
AF処理部51は、照度計測制御部61、露光時間算出部62、AF制御部63、コントラスト信号記憶部64、コントラスト信号積算部65、コントラスト判定部66、スキャン時間算出部67、およびスキャン時間判定部68を含むようにして構成される。
照度計測制御部61は、ディジタルスチルカメラ1に設けられている図示せぬ照度センサを制御し、被写体における照度を計測させる。照度計測制御部61は、計測された照度を照度センサから取得し、露光時間算出部62に供給する。なお、照度計測制御部61は、ディジタル信号処理部34から供給される被写体の画像データから、明るさを検出し、その明るさから照度を求めるようにしてもよい。
露光時間算出部62は、照度計測制御部61から供給された照度に基づいて、コントラスト信号を生成するための画像データを取得する露光時間を算出する。露光時間は、例えば、ユーザにより指定される露出の値に対応する、予め設定された時間として算出される。
また、露光時間算出部62は、例えば、1回目のスキャンの処理においてコントラストがないと判定された場合、2回目のスキャンの処理においてコントラストがあると判定されると予測される露光時間を算出する。より具体的には、露光時間算出部62は、後述する積算されたコントラスト信号の最大値と最小値との差分と所定の閾値とに基づいて、差分が所定の閾値を超えると予測される露光時間を算出する。
また、露光時間算出部62は、例えば、上述した2回目のスキャンの処理においてコントラストがあると判定されると予測される露光時間で行うスキャンに要する時間が、あらかじめ定められた所定の時間を超えると判定された場合、その所定の時間を超えないように露光時間を変更する。
すなわち、露光時間算出部62は、各種の条件に基づいて、スキャンの処理に最適な露光時間を算出する。
AF制御部63は、スキャンの処理を行うフォーカスの範囲であるスキャン範囲を決定する。スキャン範囲は、合焦する被写体までの距離の範囲である。AF制御部63は、スキャン範囲に相当する、フォーカスレンズの移動する移動範囲を設定する。AF制御部63は、露光時間算出部62において算出された露光時間に基づいて、タイミングジェネレータ41を介してCCD31を制御するとともに、スキャン範囲に相当するフォーカスレンズの移動範囲において、フォーカスレンズを移動させるよう、モータドライバ42を制御する。
また、AF制御部63は、フォーカスレンズを移動させながら、図1のディジタル信号処理部34から、フォーカスレンズの移動したフォーカスレンズ位置ごとに、CCD31において算出された露光時間で撮像された画像データを取得する。AF制御部63は、ディジタル信号処理部34からフォーカスレンズ位置ごとに取得した画像データから、輝度信号の高周波成分を取り出し、検波する。AF制御部63は、検波された結果から、フォーカスレンズ位置ごとのコントラスト信号を生成する。すなわち、AF制御部63は、算出された露光時間で画像データを取得して、スキャンの処理の制御を行う。
さらに、AF制御部63は、スキャンの処理の結果に基づいて、コントラスト信号の最大となるフォーカスレンズ位置にフォーカスレンズを移動させて、被写体に合焦するように、フォーカスレンズの移動を制御する。このように、AF制御部63は、スキャンAFの制御を行う。
また、AF制御部63は、例えば、次回のスキャンの処理が無効であると判定された場合、より具体的には、露光時間算出部62により算出される変更後の露光時間が変更前の露光時間に対して極端に短く、十分なコントラスト信号が得られないような場合、フォーカスレンズ位置のうち、積算されたコントラスト信号の最大となる位置または所定の固定位置への、フォーカスレンズの移動を制御する。ここで、固定位置は、例えば、ユーザによって任意に設定される距離である。
コントラスト信号記憶部64は、AF制御部63によりフォーカスレンズ位置ごとに生成されたコントラスト信号を、フォーカスレンズ位置に対応させて、データとして記憶する。
コントラスト信号積算部65は、コントラスト信号記憶部64に記憶されているコントラスト信号を、それぞれフォーカスレンズ位置ごとに積算する。言い換えれば、コントラスト信号積算部65は、フォーカスレンズ位置ごとに、複数回のスキャンの処理により得られたコントラスト信号のそれぞれを加算する。
コントラスト判定部66は、異なるフォーカスレンズ位置における、積算されたコントラスト信号から求められる差分値が、コントラストの有無を判定するための所定の閾値を超えるか否かを判定する。ここで、差分値は、例えば、積算されたコントラスト信号の最大値と最小値との差分の値である。すなわち、コントラスト判定部66は、積算されたコントラスト信号の最大値と最小値との差分が所定の閾値を超えるか否かを判定することによって、コントラストの有無を判定する。
スキャン時間算出部67は、算出された露光時間に基づいて、スキャン範囲に相当するフォーカスレンズの移動範囲におけるフォーカスレンズの移動と、フォーカスレンズ位置ごとのコントラスト信号の生成とに要する時間を算出する。すなわち、スキャン時間算出部67は、スキャンの処理にかかる時間であるスキャン時間を算出する。
スキャン時間判定部68は、算出されたスキャン時間が、あらかじめ定められた所定の時間を超えるか否かを判定する。言い換えれば、スキャン時間判定部68は、算出されたスキャン時間に基づいて算出されるスキャンAFにかかる時間が、あらかじめ設定されているタイムリミットを超えるか否かを判定する。
次に、低照度下や被写体が低コントラストである場合の、ディジタルスチルカメラ1におけるスキャンAFの制御の処理について説明する。
図4は、ディジタルスチルカメラ1のAF処理部51におけるスキャンAFの制御の処理の例を示すフローチャートである。
ステップS11において、照度計測制御部61は、ディジタルスチルカメラ1に設けられている図示せぬ照度センサを制御し、被写体における照度を計測させる。照度計測制御部61は、計測された照度を照度センサから取得し、露光時間算出部62に供給する。
ステップS12において、AF制御部63は、スキャンの処理を行うフォーカスの範囲であるスキャン範囲を決定する。より具体的には、例えば、AF補助光投光部12がAF補助光を照射するような暗い場所にもかかわらず、AF補助光の照射を強制的にオフにする設定がされている場合、AF制御部63は、スキャン時間を短縮するために、スキャン範囲を、至近位置から例えば2mなどの固定位置までの間に制限する。ここで、固定位置は、例えば、AF補助光の到達距離であってもよいし、任意に設定される距離であってもよい。
ステップS13において、露光時間算出部62は、照度計測制御部61から供給された照度に基づいて、コントラスト信号を生成するための画像データを取得する露光時間を算出する。例えば、露光時間算出部62は、ユーザにより指定される露出の値に対応する露光時間を算出する。
ステップS14において、AF制御部63は、算出された露光時間でスキャンの処理の制御を行う。
ここで、図5のフローチャートを参照して、ステップS14に対応する、スキャンの処理の詳細な例について説明する。
ステップS51において、AF制御部63は、スキャンAFの開始位置にフォーカスレンズを移動させるよう、モータドライバ42を制御する。例えば、図6の上側に示すように、スキャン範囲に相当するフォーカスレンズの移動範囲をフォーカスレンズ位置A乃至Iとした場合、AF制御部63は、フォーカスレンズ位置Aにフォーカスレンズを移動させるよう、モータドライバ42を制御する。
より具体的には、例えば、図4のフローチャートのステップS12において決定されたスキャン範囲が至近位置から2mまでの範囲である場合、図6上側のフォーカスレンズ位置A乃至Iは、至近位置から2mまでの範囲の各位置に相当するフォーカスレンズ位置となる。すなわち、AF制御部63は、至近位置から2mまでのスキャン範囲で撮像するように、フォーカスレンズをフォーカスレンズ位置A乃至Iの間で移動させる。
ステップS52において、AF制御部63は、フォーカスレンズを移動させながら、算出された露光時間で撮像された画像データを検波する。より具体的には、AF制御部63は、フォーカスレンズを移動させながら、フォーカスレンズ位置Aの近傍において、照度に基づいて算出された露光時間で被写体を撮像するよう、タイミングジェネレータ41を介してCCD31を制御する。AF制御部63は、ディジタル信号処理部34から、CCD31で撮像された画像データを取得する。AF制御部63は、取得した画像データに基づいて、ディジタル信号である画像データの輝度信号の高周波成分を取り出し、検波する。
ステップS53において、AF制御部63は、検波された結果から、フォーカスレンズ位置Aにおけるコントラスト信号を生成する。
ステップS54において、コントラスト信号記憶部64は、フォーカスレンズ位置Aにおいて生成されたコントラスト信号を、フォーカスレンズ位置Aに対応させて、データとして記憶する。なお、図6上側のフォーカスレンズ位置Aにおける矢印は、フォーカスレンズ位置Aでのコントラスト信号の値を示しており、コントラスト信号記憶部64は、例えば、その値と、フォーカスレンズ位置Aを示す情報とを対応させて記憶する。
ステップS55において、AF制御部63は、スキャン範囲に相当するフォーカスレンズの移動範囲内に次のフォーカスレンズ位置が存在するか否かを判定する。ステップS55において、スキャン範囲に相当するフォーカスレンズの移動範囲内に次のフォーカスレンズ位置が存在すると判定された場合、処理は、ステップS56に進む。
ステップS56において、AF制御部63は、次のフォーカスレンズ位置にフォーカスレンズを移動させるよう、モータドライバ42を制御する。より具体的には、例えば、AF制御部63は、図6上側のフォーカスレンズ位置Bにフォーカスレンズを移動させるよう、モータドライバ42を制御する。ステップS56の後、処理は、ステップS52に戻り、これ以降の処理を繰り返す。
一方、ステップS55において、スキャン範囲に相当するフォーカスレンズの移動範囲内に次のフォーカスレンズ位置が存在しないと判定された場合、すなわち、上述の処理を繰り返し、スキャンAFの終了位置である、図6上側のフォーカスレンズ位置Iにおける処理が終了した場合、スキャンの処理は終了する。
このようにして、フォーカスレンズをフォーカスレンズ位置A乃至Iの間で移動させるとともに、各フォーカスレンズ位置の近傍でフォーカスレンズを移動させながら、算出された露光時間で被写体を撮像することで、図6上側に示すような、スキャン1回目のフォーカスレンズ位置ごとのコントラスト信号が得られる。1回目のスキャンの処理では、フォーカスレンズ位置Eにおけるコントラスト信号が最大となり、フォーカスレンズ位置HおよびIにおけるコントラスト信号が最小となる。
図4のフローチャートに戻り、ステップS15において、コントラスト信号積算部65は、コントラスト信号記憶部64に記憶されているコントラスト信号を、フォーカスレンズ位置ごとに積算する。コントラスト信号積算部65は、積算されたコントラスト信号を、コントラスト判定部66に供給する。ただし、最初のステップS15においては、1回目のスキャンの処理しか行っていないので、コントラスト信号積算部65は、1回目のスキャンの処理により得られたコントラスト信号をコントラスト判定部66にそのまま供給する。
ステップS16において、コントラスト判定部66は、積算されたコントラスト信号の最大値と最小値との差分を算出する。ただし、最初のステップS16においては、1回目のスキャンの処理しか行っていないので、1回目のスキャンの処理により得られたコントラスト信号の最大値と最小値との差分を算出する。より具体的には、例えば、コントラスト判定部66は、図6上側に示すように、最大値であるフォーカスレンズ位置Eにおけるコントラスト信号と、最小値であるフォーカスレンズ位置HおよびIにおけるコントラスト信号との差分aを算出する。
ステップS17において、コントラスト判定部66は、コントラスト信号の最大値と最小値との差分が所定の閾値以上であるか否かを判定する。ここで、所定の閾値は、スキャンされた被写体にコントラストがあるか否かを判定するための値である。例えば、所定の閾値には、コントラストがあると判定されるためのコントラスト信号の差分の最小値が設定され、差分aが所定の閾値以上である場合、スキャンされた被写体にコントラストがあると判定される。すなわち、コントラスト判定部66は、差分aが所定の閾値以上であるか否かを判定することにより、スキャンされた被写体にコントラストがあるか否かを判定する。
ステップS17において、コントラスト信号の最大値と最小値との差分が所定の閾値以上でないと判定された場合、すなわちコントラストがないと判定された場合、処理はステップS18に進む。
ステップS18において、露光時間算出部62は、次回のスキャン時の露光時間を算出する。例えば、露光時間算出部62は、差分aと所定の閾値とに基づいて、2回目のスキャンの処理の後に得られる積算されたコントラスト信号の最大値と最小値との差分bが所定の閾値以上になる、すなわちコントラストがあると判定されると予測される露光時間を算出する。
より具体的には、例えば、露光時間算出部62は、コントラストがあるか否かを判定する閾値が3aに設定されている場合、1回目のスキャンの処理で差分aが算出され、閾値3aと1回目のスキャンの処理による差分aとの差は2aであるので、2回目のスキャンの処理の後に得られる差分が2a以上となるように、1回目のスキャンの処理における露光時間の2倍以上の露光時間を算出する。
ステップS19において、スキャン時間算出部67は、算出された露光時間に基づいて、次回のスキャンにかかる時間を算出する。
ステップS20において、スキャン時間判定部68は、算出されたスキャン時間が、あらかじめ定められた所定の時間を超えるか否かを判定する。言い換えれば、スキャン時間判定部68は、算出されたスキャン時間に基づいて算出されるスキャンAFにかかる時間が、あらかじめ設定されているタイムリミットを超えるか否かを判定する。
ステップS20において、算出されたスキャン時間が所定の時間を超える、すなわちスキャンAFにかかる時間があらかじめ設定されているタイムリミットを超えると判定された場合、処理は、ステップS21に進む。
一方、ステップS20において、算出されたスキャン時間が所定の時間を超えない、すなわちスキャンAFにかかる時間があらかじめ設定されているタイムリミットを超えないと判定された場合、処理は、ステップS14に戻り、これ以降の処理が実行される。
ステップS21において、露光時間算出部62は、スキャン時間が、あらかじめ定められた所定の時間を超えないように露光時間を変更する。より具体的には、例えば、露光時間算出部62は、あらかじめ設定されているタイムリミットから、スキャンAFにかかる時間が、これを超えない露光時間を逆算して求める。
ステップS22において、露光時間算出部62は、変更前の露光時間と変更後の露光時間とを比較する。
ステップS23において、AF制御部63は、変更前の露光時間と変更後の露光時間との比較の結果に基づき、次回のスキャンが有効であるか否かを判定する。
例えば、AF制御部63は、変更前の露光時間に対する変更後の露光時間の比率が所定の値以上であるか否かを判定する。より具体的には、所定の値を50%すなわち0.5とした場合、AF制御部63は、変更後の露光時間が変更前の露光時間の半分以上であるか否かを判定する。ここで、変更後の露光時間が変更前の露光時間に対して極端に短い場合、例えば、2回目のスキャンの処理において得られるコントラスト信号の値は小さくなり、積算されたコントラスト信号の最大値と最小値との差分として十分な値が得られず、2回目のスキャンの処理は無効であると判定される。すなわち、AF制御部63は、変更前の露光時間と変更後の露光時間との比較の結果に基づき、次回のスキャンが有効であるか否かを判定する。これにより、ディジタルスチルカメラ1は、必要のないスキャンの処理を行わないようにすることができる。
ステップS23において、変更前の露光時間に対する変更後の露光時間の比率が所定の値以上であると判定された場合、すなわち次回のスキャンが有効であると判定された場合、処理は、ステップS14に戻り、これ以降の処理が実行される。
2回目のステップS14において、AF制御部63は、ステップS18において算出された露光時間またはステップS21において変更された露光時間で、スキャンの処理の制御を行う。2回目のスキャンの処理により、図6下側に示すような、スキャン2回目のフォーカスレンズ位置ごとのコントラスト信号が得られる。なお、撮像する環境や被写体に大きな変化がなければ、2回目のスキャンの処理においても、1回目のスキャンの処理とほぼ同様のコントラスト信号が得られる。
2回目のステップS15において、コントラスト信号積算部65は、コントラスト信号記憶部64に記憶されているコントラスト信号を、それぞれフォーカスレンズ位置ごとに積算する。すなわち、コントラスト信号積算部65は、フォーカスレンズ位置A乃至Iのそれぞれについて、コントラスト信号記憶部64に記憶されている、1回目のスキャンの処理によって得られたコントラスト信号と2回目のスキャンの処理によって得られたコントラスト信号とを加算する。
このようにして、図7に示すような積算されたコントラスト信号が得られる。
2回目のステップS16において、コントラスト判定部66は、積算されたコントラスト信号の最大値と最小値との差分を算出する。より具体的には、コントラスト判定部66は、図7に示すように、最大値であるフォーカスレンズ位置Eにおけるコントラスト信号と、最小値であるフォーカスレンズ位置HおよびIにおけるコントラスト信号との差分bを算出する。ここで、例えば、2回目のスキャンの処理において、1回目のスキャンの処理とほぼ同様のコントラスト信号が得られた場合、差分bは、1回目のスキャンの処理により得られた差分aの2倍である2aにほぼ等しくなる。
2回目のステップS17において、コントラスト判定部66は、積算されたコントラスト信号の最大値と最小値との差分が所定の閾値以上であるか否かを判定する。より具体的には、例えば、差分bが所定の閾値以上であるか否かによって、スキャンされた被写体にコントラストがあるか否かを判定する。
2回目のステップS17において、コントラスト信号の最大値と最小値との差分bが所定の閾値以上でないと判定された場合、すなわちコントラストがないと判定された場合、処理は、ステップS18に進み、これ以降の処理が繰り返し行われる。
一方、ステップS17において、コントラスト信号の最大値と最小値との差分、すなわち1回目のスキャンの処理により得られた差分a、2回目のスキャンの処理およびコントラスト信号の積算により得られた差分b、または3回目以降のスキャンの処理およびコントラスト信号の積算により得られた差分が所定の閾値以上であると判定された場合、すなわちコントラストがあると判定された場合、処理は、ステップS24に進む。
このようにして、タイムリミットを超えない限り、コントラストがあると判定されるまで、スキャンの処理およびコントラスト信号の積算は繰り返される。
ステップS24において、AF制御部63は、積算されたコントラスト信号の最大となるフォーカスレンズ位置へのフォーカスレンズの移動を制御し、処理は終了する。例えば、AF制御部63は、図7に示す2回目のスキャンの処理とコントラスト信号の積算によって得られたコントラスト信号が最大となる、フォーカスレンズ位置Eへのフォーカスレンズの移動を制御する。
一方、ステップS23において、変更後の露光時間が変更前の露光時間に対して極端に短く、変更前の露光時間に対する変更後の露光時間の比率が所定の値より小さいと判定された場合、すなわち次回のスキャンが有効でないと判定された場合、処理は、ステップS25に進む。
ステップS25において、AF制御部63は、積算されたコントラスト信号の最大となる位置または所定の固定位置へのフォーカスレンズの移動を制御し、処理は終了する。例えば、最初のステップS23において、次回、すなわち2回目のスキャンが有効でないと判定された場合、AF制御部63は、図6上側に示す1回目のスキャンの処理によって得られたコントラスト信号が最大となる、フォーカスレンズ位置Eへのフォーカスレンズの移動を制御するか、または例えば2mの固定位置に相当するフォーカスレンズ位置へのフォーカスレンズの移動を制御する。ここで、固定位置は、無限遠であってもよいし、任意に設定される距離であってもよい。
このように、ディジタルスチルカメラ1は、低照度下や被写体が低コントラストである場合において、複数回のコントラスト信号の積算を行うことにより、コントラスト信号が最大となるフォーカスレンズ位置へフォーカスレンズを移動させることができる。
これにより、数回のコントラスト信号の積算により、低照度下や被写体が低コントラストである場合の合焦の確率を上げることが可能になるとともに、2回目以降のスキャンに必要な露光時間を算出し、合焦にかかる時間を短縮することで、より高速なオートフォーカスを実現することが可能になる。
なお、本実施の形態では、CPU36にプログラムを実行させることで、AF処理を行うようにしたが、AF処理は、その他の専用のハードウェアによって行うことも可能である。
さらに、CPU36に各種の処理を行わせるためのプログラムを記述する処理ステップは、必ずしもフローチャートとして記載された順序に沿って時系列に処理する必要はなく、並列的あるいは個別に実行される処理、例えば並列処理あるいはオブジェクトによる処理も含むものである。
また、プログラムは、1つのCPUにより処理されるものであっても良いし、複数のCPUによって分散処理されるものであっても良い。
以上のように、フォーカスレンズの移動を制御するようにした場合には、オートフォーカスの処理を行うことができる。また、フォーカスレンズの移動した移動位置に対応させてコントラスト信号を記憶し、移動位置に対応して記憶されているコントラスト信号をそれぞれ移動位置ごとに積算し、移動位置のうち、積算されたコントラスト信号の最大となる移動位置へのフォーカスレンズの移動を制御するようにした場合には、低照度下や被写体が低コントラストである場合において、適切な位置で合焦させることができる。
また、本発明は、ディジタルスチルカメラに限らず、ディジタルビデオカメラなどの被写体を撮像する機器に適用することができる。
なお、本発明の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
本発明を適用したディジタルスチルカメラの一実施の形態の外観構成例を示す斜視図である。 本発明を適用したディジタルスチルカメラの一実施の形態の内部構成例を示すブロック図である。 AF処理部の機能的構成例を示すブロック図である。 スキャンAFの制御の処理を説明するフローチャートである。 スキャンの処理を説明するフローチャートである。 スキャンの処理により生成されるコントラスト信号の例を示す図である。 積算されたコントラスト信号の例を示す図である。
符号の説明
1 ディジタルスチルカメラ, 11 レンズ部, 12 AF補助光投光部, 13 ファイダ部, 14 フラッシュ, 15 電源スイッチ, 16 シャッタボタン, 17 ズームボタン, 18 モードダイヤル, 19 操作ボタン, 20 液晶パネル, 31 CCD, 32 アナログ信号処理部, 33 A/D変換部, 34 ディジタル信号処理部, 35 記録デバイス, 36 CPU, 37 操作部, 38 EEPROM, 39 プログラムROM, 40 RAM, 41 タイミングジェネレータ, 42 モータドライバ, 43 アクチュエータ, 51 AF処理部, 61 照度計測制御部, 62 露光時間算出部, 63 AF制御部, 64 コントラスト信号記憶部, 65 コントラスト信号積算部, 66 コントラスト判定部, 67 スキャン時間算出部, 68 スキャン時間判定部

Claims (6)

  1. フォーカスレンズを順次移動させて、第1の露光時間において撮像した被写体の画像に対応する画像データを検波することにより得られるコントラスト信号によって合焦する撮像装置において、
    前記フォーカスレンズの移動した移動位置に対応させて前記コントラスト信号を記憶する記憶手段と、
    前記移動位置に対応して記憶されている前記コントラスト信号をそれぞれ移動位置ごとに積算する積算手段と、
    前記移動位置のうち、積算された前記コントラスト信号の最大となる移動位置への前記フォーカスレンズの移動を制御する制御手段と
    を備える撮像装置。
  2. 積算された前記コントラスト信号の最大値と最小値との差分が、コントラストの有無を判定するための第1の閾値を超えるか否かを判定する第1の判定手段をさらに備え、
    前記制御手段は、前記差分が前記第1の閾値以下であると判定された場合、再度、前記移動位置ごとのコントラスト信号が得られるように、前記フォーカスレンズの移動を制御する
    請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記差分が前記第1の閾値以下であると判定された場合、前記差分が前記第1の閾値を超えると予測される第2の露光時間を算出する算出手段をさらに備え、
    前記制御手段は、算出された前記第2の露光時間において撮像した前記被写体の、前記移動位置ごとのコントラスト信号が得られるように、前記フォーカスレンズの移動を制御する
    請求項2に記載の撮像装置。
  4. 算出された第2の露光時間によりコントラスト信号を得るまでに要する時間が、あらかじめ定められた第2の閾値を超えるか否かを判定する第2の判定手段をさらに備え、
    前記算出手段は、コントラスト信号を得るまでに要する時間が前記第2の閾値を超えると判定された場合、コントラスト信号を得るまでに要する時間が前記第2の閾値を超えない第3の露光時間を算出し、
    前記制御手段は、算出された前記第3の露光時間において撮像した前記被写体の、前記移動位置ごとのコントラスト信号が得られるように、前記フォーカスレンズの移動を制御する
    請求項3に記載の撮像装置。
  5. 前記制御手段は、前記第2の露光時間に対する前記第3の露光時間の比率が、所定の値より小さい場合、前記移動位置のうち、積算された前記コントラスト信号の最大となる移動位置または所定の固定位置への前記フォーカスレンズの移動を制御する
    請求項4に記載の撮像装置。
  6. フォーカスレンズを順次移動させて、第1の露光時間において撮像した被写体の画像に対応する画像データを検波することにより得られるコントラスト信号によって合焦する撮像装置の撮像制御方法において、
    前記フォーカスレンズの移動した移動位置に対応させて前記コントラスト信号を記憶し、
    前記移動位置に対応して記憶されている前記コントラスト信号をそれぞれ移動位置ごとに積算し、
    前記移動位置のうち、積算された前記コントラスト信号の最大となる移動位置への前記フォーカスレンズの移動を制御する
    ステップを含む撮像制御方法。
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