JP2013204638A - 管継手、管継手に使用する仮止め用スペーサー及び管継手の組み付け方法 - Google Patents
管継手、管継手に使用する仮止め用スペーサー及び管継手の組み付け方法 Download PDFInfo
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Abstract
【解決手段】押輪10と継手本体1とを所定の仮止め間隔Aに維持する仮止め用スペーサーSの本体基部20に、把持部21と、押輪10と継手本体1との対向面1a、10a間に挾持される間隔規制部22と、押輪10の連結部13又は継手本体1の連結部4のボルト挿通孔16、5の内周面とボルト8の外周面との間の隙間Cにボルト軸芯方向から挿入可能な係止片23とが設けられ、仮止め用スペーサーSが、係止片23が隙間Sに挿入された状態でボルト挿通孔16、5の内周面に沿って回転し、間隔規制部22が対向面1a、10a間における間隔規制位置に位置する仮止め姿勢と、間隔規制部21が間隔規制位置から離脱した間隔規制解除姿勢とに姿勢変更自在な管継手J。
【選択図】図7
Description
このような構成により、ボルト及びナットを締付操作することにより、押輪が継手本体側に相対近接移動して、押輪のロックリング収容部によりロックリングを押圧して縮径させながら、リテーナを介してリングパッキンを押圧してパッキン収容部内で圧縮させることで、ロックリングの内周面に形成された刃が流体管の外周面に食い込むとともに、リングパッキンの内周面が流体管の外周面に密着する。これにより、押輪を介して継手本体内に挿入された流体管が、継手本体内から抜け出し方向に移動することを良好に防止する構成とされている。
しかしながら、管継手の運搬時における振動等によりボルト及びナットが部分的に締まる等して締結状態が変化すると、継手本体と押輪との間に配設されたロックリングやリングパッキン等が周方向に傾斜する等してしまい所期の配設状態とは異なる配設状態となる虞があり、リングパッキンによる密封性能やロックリングによる抜け止め性能が変化(低下)し、また、所期の配設状態からずれて配置されたリングパッキンやロックリング等に接触する等して、流体管の挿入自体が困難となる虞がある。
そのため、特許文献1に開示の管継手では、継手本体の本体側連結部と押輪の押輪側連結部との間に位置するボルトに、所定の幅を持ったスペーサーの係合部を着脱自在に係合させ、ボルト及びナットが部分的に締まる等しても、継手本体に対して押輪が所定の幅を越えて近接移動することが規制されている。これにより、ボルト及びナットの締結状態が変化することを防止して、押輪と継手本体との間に配設されたロックリングやリングパッキンが運搬中等に不用意に移動することがなく、リングパッキンやロックリングの配設状態を所期の配設状態に維持することができるとされる。
このような比較的狭い空間の施工ピットにおいて、管継手を用いて流体管を接合する場合には、次のような問題がある。
しかしながら、継手本体と押輪との間に係合部を配置して、ボルト及びナットを締付操作し仮組みした場合には、運搬中の振動等によりボルト及びナットが締まったり緩んだりしない程度の締め付けトルクで締め付ける必要があり、継手本体と押輪との間に位置する係合部(スペーサー)も同様に締め付けられることとなる。
この場合、把持部を把持してボルトの直径方向に引いただけではスペーサーを取り外せない、或いは、取り外すためには強力な引抜き力を作用させる必要がある。
特に、上述のように、比較的狭い空間の施工ピット内で、このような引抜き力を作用させるのは非常に困難を伴うものであり、作業者の労力が増加し、作業効率の低下及び作業時間の長期化を招く虞がある。
前記押輪と前記継手本体との間の間隔を所定の仮止め間隔に維持可能な仮止め用スペーサーを備え、
前記仮止め用スペーサーの本体基部には、少なくとも一部が前記押輪の連結部及び前記継手本体の連結部よりも径方向外方に突出する把持部と、前記押輪と前記継手本体との対向面間に挾持される間隔規制部と、前記押輪の連結部に形成されているボルト挿通孔の内周面又は前記継手本体の連結部に形成されているボルト挿通孔の内周面と前記ボルトの外周面との間に形成された隙間に対してボルト軸芯方向から挿入可能な係止片とが設けられ、
前記仮止め用スペーサーが、前記係止片が前記隙間に挿入された状態で前記押輪又は前記継手本体のボルト挿通孔の内周面に沿って回転することにより、前記間隔規制部が前記押輪と前記継手本体との対向面間における間隔規制位置に位置する仮止め姿勢と、前記間隔規制部が前記間隔規制位置から離脱した間隔規制解除姿勢とに姿勢変更自在に構成されている点にある。
これにより、作業者が容易に把持することが可能な把持部を把持して、係止片を押輪又は継手本体のボルト挿通孔の内周面とボルトの外周面との間に形成された隙間に挿入した後、間隔規制部が間隔規制位置に位置するまで係止片を当該内周面に沿って回転させるという簡便な操作で、仮止め用スペーサーを仮止め姿勢とすることができ、仮止め用スペーサーの取付け作業を非常に簡便な構成としながら、ボルト及びナットを締付操作することにより継手本体と押輪との間隔を所定の間隔に維持した仮止め状態に確実に維持することができる。
これにより、容易に把持することが可能な把持部を把持して、間隔規制部が間隔規制位置から離脱した位置に位置するまで係止片を当該ボルト挿通孔の内周面に沿って回転させるという、簡便でしかも力を作用させ易い操作で、仮止め用スペーサーを間隔規制解除姿勢に容易に変更することができ、仮止め用スペーサーの仮止めを非常に簡便な構成で、容易にかつ確実に解除することができる。
また、仮止め用スペーサーを継手本体と押輪との間に位置させた際、仮止め用スペーサーが継手本体と押輪との間から自重で脱離してしまう場合でも、上記隙間に挿入された係止片がボルト挿通孔の内周面或いはボルトの外周面と当接するので、係止片の脱離は良好に防止されている。特に、例えば、継手本体の上に押輪を載置してボルト及びナットで仮止めする場合に、係止片を継手本体のボルト挿通孔の内周面とボルトの外周面との間の隙間に挿入すると、仮止め用スペーサーの本体基部の一部が、水平方向と略平行に位置する継手本体の連結部の上面に載置された状態となるため、連結部の上面に載置された本体基部の一部に仮止め用スペーサーの重心が位置するように構成すると、係止片が上記隙間へ挿入されることと相俟って、仮止め用スペーサーが継手本体と押輪との間から脱離することを良好に防止することができる。この場合、作業者が、仮止め姿勢に位置(間隔規制部を間隔規制位置に位置)させた仮止め用スペーサーの把持部を把持し続けることなく、一旦、把持を解除して、ボルト及びナットの締付操作を両手で行うことができ、仮止め作業の効率化を図ることができる。
よって、押輪と継手本体との間に仮止め用スペーサーをより簡便に設置して確実な仮止めを実現し、しかも、仮止め用スペーサーの仮止めを少ない労力でより確実に解除することができる。
また、間隔規制部が、本体基部における厚み方向の一側面とは反対側の他側面で且つ板状係止片の形成箇所に対して偏倚した位置から突出形成されているので、係止片を上記隙間に挿入した際に、間隔規制部が当該隙間の周囲の連結部に当接することを防止できながら、仮止め用スペーサーをボルト挿通孔の内周面に沿って回転させて、間隔規制部を継手本体と押輪との対向面間の間隔規制位置に位置させる仮止め姿勢にすることで、継手本体と押輪との間を所定の仮止め間隔に確実に維持することができる。
前記継手本体の上に、前記リングパッキン、前記ロックリング及び前記押輪の順で載置し、前記ボルトを前記押輪及び前記継手本体のボルト挿通孔に挿通させた状態でナットを螺合して締付操作し、前記継手本体と前記押輪とを第1仮止め状態とする工程と、
前記第1仮止め状態において、前記仮止め用スペーサーの前記係止片を前記押輪又は前記継手本体のボルト挿通孔の内周面と前記ボルトの外周面との間に形成された前記隙間に挿入し、前記係止片を当該内周面に沿って回転させながら、前記仮止め用スペーサーの前記間隔規制部を前記押輪と前記継手本体との間の間隔規制位置に位置させ、前記仮止め用スペーサーを前記仮止め姿勢とする工程と、
前記ボルト及びナットを更に締付操作し、前記継手本体と前記押輪とを第2仮止め状態とする工程と、を順に実行する点にある。
よって、容易に把持することが可能な把持部を把持して、係止片を押輪又は継手本体のボルト挿通孔の内周面とボルトの外周面との間に形成された隙間に挿入した後、間隔規制部が間隔規制位置に位置するまで係止片を当該内周面に沿って回転させるという簡便な操作で、仮止め用スペーサーを仮止め姿勢とすることができ、仮止め用スペーサーの取付け作業を非常に簡便な構成としながら、継手本体と押輪との間隔を所定の間隔に維持した仮止め状態(上記第2仮止め状態)に確実に維持することができ、ロックリングやリングパッキン等を所期の配設状態に維持することができる。
前記仮止め姿勢にある仮止め用スペーサーの係止片を、前記押輪又は前記継手本体のボルト挿通孔の内周面に沿って且つ前記仮止め姿勢とする工程の回転方向とは逆方向に回転させて、前記仮止め用スペーサーの前記間隔規制部を前記押輪と前記継手本体との間の前記間隔規制位置から離脱した位置に位置させ、前記仮止め用スペーサーを前記間隔規制解除姿勢とする工程と、
前記間隔規制解除姿勢にある仮止め用スペーサーにおける係止片を、前記押輪又は前記継手本体のボルト挿通孔の内周面と前記ボルトの外周面との間に形成された前記隙間から離脱させ、前記継手本体及び前記押輪から前記仮止め用スペーサーを取り外す工程と、
前記ボルト及びナットを更に締付け操作し、前記継手本体と前記押輪とを本締めする工程と、を順に実行する点にある。
これにより、容易に把持することが可能な把持部を把持して、間隔規制部が間隔規制位置から離脱した位置に位置するまで係止片を当該ボルト挿通孔の内周面に沿って回転させるという、簡便でしかも力を作用させ易い操作で、仮止め用スペーサーを間隔規制解除姿勢に容易に変更することができ、仮止め用スペーサーの取り外し作業を非常に簡便な構成で、容易にかつ確実に実行することができる。
以下、図面に基づいて、本発明に係る管継手J、管継手Jに使用する仮止め用スペーサーS及び管継手Jの組み付け方法について説明する。
更に、図2〜図5に示すように、管継手Jは、押輪10と継手本体1との間の間隔を所定の仮止め間隔Aに維持可能な仮止め用スペーサーSを備える。
本実施形態では、継手本体1は、ダクタイル鋳鉄を用いているが、その他、ステンレスや樹脂等により構成することもできる。
本体側連結部4には、ボルト8(本実施例では、T頭ボルト)を挿通可能な本体側挿通孔5(継手本体1のボルト挿通孔の一例)が貫通形成されている。
本実施形態では、リングパッキン3は、スチレンブタジエンゴム(SBR)を用いているが、その他、合成ゴム等の弾性体により構成することもできる。
本実施形態では、押輪10は、ダクタイル鋳鉄を用いているが、その他、ステンレスや樹脂等により構成することもできる。
押輪側連結部13には、ボルト8を挿通可能な押輪側挿通孔16(押輪10のボルト挿通孔の一例)が貫通形成されている。
本実施形態では、ピース14は、ポリプロピレン(PP)を用いているが、その他、ステンレスや樹脂等により構成することもできる。
本実施形態では、ロックリング12は、ステンレスを用いているが、その他、樹脂や金属等により構成することもできる。
従って、本実施形態では、ロックリング収容部11及びピース14が、ボルト8及びナット9の締付操作による押輪10と継手本体1との相対近接移動に伴ってロックリング12を縮径させる縮径誘導手段Qとして機能する。
図5及び図6に示すように、仮止め状態(後述する第2仮止め状態)は、継手本体1と押輪10との間にリングパッキン3、ピース14及びロックリング12を所期の配設状態で配設した状態で、ボルト8及びナット9が締付操作され、仮止め用スペーサーSにより継手本体1と押輪10との間隔が所定の仮止め間隔Aに維持された状態であり、この状態では、継手本体1及び押輪10により、リングパッキン3、ピース14及びロックリング12の相対位置関係が変化しない程度で、且つ、リングパッキン3、ピース14及びロックリング12が略変形しない程度で押圧するように、ボルト8及びナット9の締付操作が行われる。
本実施形態では、仮止め用スペーサーSは、ポリプロピレン(PP)を用いているが、その他、樹脂や金属等により構成することもできる。
図7に示すように、把持部21としての指掛け孔21A及び外周縁部21Bの一部は、仮止め用スペーサーSの係止片23が隙間Cに挿入された状態で、本体側挿通孔5や押輪側挿通孔16の内周面に沿って回転する何れの状態でも、押輪側連結部13及び本体側連結部4よりも径方向外方に突出形成されている。
また、板状係止片23aの本体基部20からの突出長さは、押輪側連結部13及び本体側連結部4の厚みよりも短く形成され(図5参照)、板状係止片23aの厚みは、上述の隙間Cよりも若干薄く形成されており(図7参照)、本実施形態では、1mm程度に設定されている。従って、仮止め用スペーサーSは、板状係止片23aが隙間Cに挿入された状態で押輪10の押輪側挿通孔16又は継手本体1の本体側挿通孔5の内周面に沿って回転することができるように構成されている。
また、間隔規制部22の本体基部20からの突出長さは、本体基部20の厚さ(長さ)との合計長さが、後述する仮止め状態(第2仮止め状態)とする際の押輪10と継手本体1との所定の仮止め間隔A(対向面1a、10a間の距離)と同等の長さになるように設定されている。
なお、図面において、仮止め用スペーサーSは、一つしか図示されていないが、実際には、周方向に複数形成された本体側挿通孔5及び押輪側挿通孔16により形成される隙間Cの数に対応して、周方向に複数の仮止め用スペーサーSを取り付けて、継手本体1と押輪10との対向面1a、10a間の間隔を周方向において所定の仮止め間隔Aに確実に維持する構成とされている。
よって、予め工場等において、ロックリング12やリングパッキン3等を所期の配設状態で配設したうえで、継手本体1と押輪10とをボルト8及びナット9により仮組みすることができ、運搬中等にボルト8及びナット9の締結状態が変化することを良好に防止してロックリング12やリングパッキン3等を所期の配設状態に良好に維持することができる。
これにより、容易に把持することが可能な把持部21を把持して、間隔規制部22が間隔規制位置から離脱した位置に位置するまで板状係止片23aを本体側挿通孔5の内周面に沿って回転させるという、簡便でしかも力を作用させ易い操作で、仮止め用スペーサーSを間隔規制解除姿勢に容易に変更することができ、仮止め用スペーサーSの取り外し作業を非常に簡便な構成で、容易にかつ確実に実行することができる。
上記第1実施形態では、仮止め用スペーサーSとして、間隔規制部22を本体基部20の他側面20Bから突出形成する構成としたが、継手本体1と押輪10との対向面1a、10a間を所定の仮止め間隔に維持でき、且つ、隙間Cに対して係止片23を容易に抜き差しすることができる構成であれば、その他の構成の間隔規制部を採用することもできる。
この場合、図13及び図14に示すように、仮止め用スペーサーSは、間隔規制部30が継手本体1と押輪10との対向面1a、10a間の間隔規制位置に位置する仮止め姿勢(図13(a)及び図14(a)参照)と、当該間隔規制位置から離脱した位置に位置する間隔規制解除姿勢(図13(b)及び図14(b)参照)とに姿勢変更自在に構成されるが、図12及び図14に示すように、押輪10には、間隔規制解除姿勢にある仮止め用スペーサーSの本体基部20との対向面間に、隙間Cに対する板状係止片23aのボルト軸芯方向での抜き差し移動を許容する脱着操作空間Vを形成する凹部31が形成されている。すなわち、この凹部31は、押輪10の押輪側連結部13が、押輪10の上記対向面10aよりも開口部15側に引退した位置で、押輪10の外周面から径方向外方側に突出形成されることで形成されている。従って、仮止め用スペーサーSの把持部21を把持して、本体基部20が押輪10の凹部31により形成された脱着操作空間V(図12及び図14参照)に近接或いは重なるようにボルト8の径方向に移動させながら(図14(c)参照)、仮止め用スペーサーSをボルト軸芯方向に移動させて、板状係止片23aを継手本体1の本体側挿通孔5の内周面とボルトの外周面との間に形成された隙間Cに挿入できる(図13(b)及び図14(b)参照)。
なお、継手本体1の本体側連結部4及び押輪10の押輪側連結部13は、それぞれ周方向で対応する位置に4箇所ずつ配設されている。また、水道管Pは直管状のポリエチレン管とされ、水道管Pの内周面には、当該内周面よりも若干小径の外周面を備えた円環状のインコア40が開口端部側から挿入は一致されて補強されている。内に内周面のロックリング12は、多数の刃12aを形成した内周面とされ且つロックリング収容部11の内周面の形状に対応した形状の外周面とされており、ボルト8及びナット9の締付操作により押輪10が継手本体1に相対近接移動されることで、ロックリング収容部11の内周面によりロックリング12の外周面が縮径方向に直接押圧されて、ロックリング12の刃12aが水道管Pの外周面に食い込む構成とされている(図15参照)。従って、ロックリング収容部11が縮径誘導手段Qとして機能する。リングパッキン3をパッキン収容部11内で圧縮するピース14は、リングパッキン3側に配設される第1ピース14Aとロックリング12側に配設される第2ピース14Bとに分割された状態で、継手本体1の軸芯Xに沿う方向で、ロックリング12とリングパッキン3との間に配設されている。そして、第2ピース14Bは、周方向複数箇所に外径側に突出形成された突出部(図示せず)を備えており、当該突出部は、この突出部に対応して第1ピース14Aの周方向複数箇所に形成された複数の凹部に嵌合配置され、ボルト8及びナット9が締付操作された際には、押輪10のロックリング収容部11の内周面と当接して、第1ピース14A及び第2ピース14Bが一体的にリングパッキン3に対して近接移動して、第1ピース14Aに形成された押圧部14aによりリングパッキン3を圧縮する構成とされている。
その他の構成は、第1実施形態と同様であるから、説明を省略する。
(1)上記実施形態では、仮止め用スペーサーSを複数用いて、周方向に複数形成された各本体側挿通孔5に各係止片23を挿入する構成としたが、継手本体1と押輪10との間隔を所定の仮止め間隔Aに維持することができる構成であれば、周方向に1箇所のみ配設したり、必要最小限の箇所にのみ配設する構成としてもよい。また、係止片23を、本体側挿通孔5に挿通させるのではなく、押輪10の押輪側連結部13に形成された押輪側挿通孔16に挿入する構成としてもよい。
1a 対向面(継手本体)
1A 受口端部(継手本体)
2 パッキン収容部
3 リングパッキン
4 本体側連結部(継手本体の連結部)
5 本体側挿通孔(継手本体のボルト挿通孔)
8 ボルト
9 ナット
10 押輪
10a 対向面(押輪)
10A 受口端部(押輪)
11 ロックリング収容部(縮径誘導手段)
12 ロックリング
13 押輪側連結部(押輪の連結部)
16 押輪側挿通孔
20 本体基部
20A 一側面
20B 他側面
20a 外縁部
21 把持部
21A 指掛け孔(把持部)
22 間隔規制部
22b テーパー面(当接面)
23 係止片
23a 板状係止片(係止片)
30 間隔規制部
31 凹部(脱着操作空間)
A 仮止め間隔
C 隙間
J 管継手
P 水道管(流体管、接合管)
S 仮止め用スペーサー
Q 縮径誘導手段
V 脱着操作空間
Claims (13)
- 内周面に受口端部側に拡径するパッキン収容部を備えた継手本体と、前記パッキン収容部に収容されるリングパッキンと、前記継手本体への相対近接移動に伴って前記リングパッキンを圧縮する押輪と、前記押輪の内周面に形成されたロックリング収容部に収容されるロックリングと、前記押輪の連結部と前記継手本体の連結部とを連結するボルト及びナットとを備え、前記押輪のロックリング収容部には、前記ボルト及びナットの締付操作による前記押輪と前記継手本体との相対近接移動に伴って前記ロックリングを縮径させる縮径誘導手段を設けてある管継手であって、
前記押輪と前記継手本体との間の間隔を所定の仮止め間隔に維持可能な仮止め用スペーサーを備え、
前記仮止め用スペーサーの本体基部には、少なくとも一部が前記押輪の連結部及び前記継手本体の連結部よりも径方向外方に突出する把持部と、前記押輪と前記継手本体との対向面間に挾持される間隔規制部と、前記押輪の連結部に形成されているボルト挿通孔の内周面又は前記継手本体の連結部に形成されているボルト挿通孔の内周面と前記ボルトの外周面との間に形成された隙間に対してボルト軸芯方向から挿入可能な係止片とが設けられ、
前記仮止め用スペーサーが、前記係止片が前記隙間に挿入された状態で前記押輪又は前記継手本体のボルト挿通孔の内周面に沿って回転することにより、前記間隔規制部が前記押輪と前記継手本体との対向面間における間隔規制位置に位置する仮止め姿勢と、前記間隔規制部が前記間隔規制位置から離脱した間隔規制解除姿勢とに姿勢変更自在に構成されている管継手。 - 前記係止片が、前記本体基部における厚み方向の一側面の外縁部から、当該厚み方向に向けて突出形成されている請求項1に記載の管継手。
- 前記間隔規制解除姿勢にある仮止め用スペーサーの前記本体基部と前記押輪又は前記継手本体との間には、前記隙間に対する前記係止片のボルト軸芯方向での抜き差し移動を許容する脱着操作空間が形成されている請求項1又は2に記載の管継手。
- 前記本体基部の厚みが、前記間隔規制部の厚みよりも前記係止片の抜き差し移動代に相当する寸法分だけ薄く形成され、前記間隔規制解除姿勢にある仮止め用スペーサーの本体基部と前記押輪又は前記継手本体との間に前記脱着操作空間が形成されている請求項3に記載の管継手。
- 前記押輪又は前記継手本体には、前記間隔規制解除姿勢にある仮止め用スペーサーの本体基部との対向面間に前記脱着操作空間を形成する凹部が形成されている請求項3に記載の管継手。
- 前記係止片が、前記本体基部における厚み方向の一側面から、当該厚み方向に向けて突出形成される板状の板状係止片により構成され、前記間隔規制部が、前記一側面とは反対側の他側面で且つ前記板状係止片の形成箇所に対して偏倚した位置から突出形成されている請求項1から5の何れか一項に記載の管継手。
- 前記間隔規制部が、前記押輪又は前記継手本体のボルト挿通孔の内周面に沿って回転する前記係止片に対して、当該内周面の径方向外方位置に位置するように構成されている請求項1から6の何れか一項に記載の管継手。
- 前記間隔規制部において前記押輪と前記継手本体との対向面のうち何れかに当接する当接面が、前記押輪又は前記継手本体のボルト挿通孔の内周面に沿って回転する前記係止片の回転方向において前記間隔規制位置から離脱する位置に向かうに連れて厚みが厚くなる前記間隔規制部に形成されたテーパー面により構成されてなる請求項7に記載の管継手。
- 前記把持部には、指掛け孔が形成されている請求項1から8の何れか一項に記載の管継手。
- 前記間隔規制部と前記本体基部とが同じ厚みで形成されている請求項5に記載の管継手。
- 請求項1から10の何れか一項に記載の管継手に使用する仮止め用スペーサー。
- 請求項1から10の何れか一項に記載の管継手の組み付け方法であって、
前記継手本体の上に、前記リングパッキン、前記ロックリング及び前記押輪の順で載置し、前記ボルトを前記押輪及び前記継手本体のボルト挿通孔に挿通させた状態でナットを螺合して締付操作し、前記継手本体と前記押輪とを第1仮止め状態とする工程と、
前記第1仮止め状態において、前記仮止め用スペーサーの前記係止片を前記押輪又は前記継手本体のボルト挿通孔の内周面と前記ボルトの外周面との間に形成された前記隙間に挿入し、前記係止片を当該内周面に沿って回転させながら、前記仮止め用スペーサーの前記間隔規制部を前記押輪と前記継手本体との間の間隔規制位置に位置させ、前記仮止め用スペーサーを前記仮止め姿勢とする工程と、
前記ボルト及びナットを更に締付操作し、前記継手本体と前記押輪とを第2仮止め状態とする工程と、を順に実行する管継手の組み付け方法。 - 前記第2仮止め状態において、前記押輪を介して前記継手本体内に接合管を挿入する工程と、
前記仮止め姿勢にある仮止め用スペーサーの係止片を、前記押輪又は前記継手本体のボルト挿通孔の内周面に沿って且つ前記仮止め姿勢とする工程の回転方向とは逆方向に回転させて、前記仮止め用スペーサーの前記間隔規制部を前記押輪と前記継手本体との間の前記間隔規制位置から離脱した位置に位置させ、前記仮止め用スペーサーを前記間隔規制解除姿勢とする工程と、
前記間隔規制解除姿勢にある仮止め用スペーサーにおける係止片を、前記押輪又は前記継手本体のボルト挿通孔の内周面と前記ボルトの外周面との間に形成された前記隙間から離脱させ、前記継手本体及び前記押輪から前記仮止め用スペーサーを取り外す工程と、
前記ボルト及びナットを更に締付け操作し、前記継手本体と前記押輪とを本締めする工程と、を順に実行する請求項12に記載の管継手の組み付け方法。
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