JP2013203879A - 芳香族ビニル化合物重合体の製造方法 - Google Patents

芳香族ビニル化合物重合体の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】重合活性の高い重合触媒及びその製造方法、並びに該重合触媒を用いる重合体の製造方法を提供する。
【解決手段】以下の工程A及びBを含むことを特徴とする芳香族ビニル化合物重合体の製造方法。
工程A:周期律表第3族またはランタノイド系列の遷移金属を含む有機金属錯体、有機アルミニウム化合物、及び非配位性アニオンとカチオンからなるイオン性化合物を接触させてイオン性錯体を形成する工程。
工程B:前記工程Aで形成されたイオン性錯体と有機亜鉛化合物とを接触させてモノマーの重合を行う重合体の製造工程。
【選択図】なし

Description

本発明は芳香族ビニル化合物重合体の製造方法に関する。
近年、オレフィン系重合体は成形材料等として重要であり、当該重合体やその製造方法に関して多くの技術開発が行われてきた。例えば、製造方法に関しては、チーグラーナッタ触媒等の不均一系触媒や金属錯体を利用する均一系触媒について技術開発が行われ、その成果が報告されてきた。特に、均一系触媒は、生成物の均質性が高いという特性や、金属錯体の中心金属や配位子等を変えることでその反応性が変わるという特性が見出され、現在も開発が続けられている。
前記金属錯体としては、例えばメタロセン錯体が挙げられ、これまでに、シクロペンタジエニル基やインデニル基等の環状配位子を2つ有する金属錯体、環状配位子を結合する架橋基を含む金属錯体(架橋型メタロセン錯体)、環状配位子を1つ有する金属錯体(有機金属錯体)等が報告されている(以下、メタロセン錯体を利用する触媒をメタロセン触媒と省略することがある。)。
メタロセン触媒においては、シクロペンタジエニル配位子の選択や置換基の導入等により、重合時におけるモノマーの中心金属に対する配位方向を制御することができ、当該触媒を用いることで特定の立体規則性(アイソタクチック性やシンジオタクチック性等)を有する重合体を製造することができる。
また、メタロセン錯体中の中心金属に関しては、従来はチタン、ジルコニウム、ハフニウム等の4族遷移金属がよく用いられていたが、近年、スカンジウム、イットリウム、ランタン等の3族遷移金属やランタノイド金属を用いるメタロセン錯体を用いた重合反応が報告されている。
例えば、特許文献1は、スカンジウム、イットリウム、ランタン又はランタニド金属を利用する有機金属錯体や、当該錯体を用いて極性若しくは非極性オレフィン性不飽和モノマー又はラクトンを(共)重合させて(共)重合体を製造する方法を開示する。
ところで、シンジオタクチック構造を有する、芳香族ビニル化合物の重合体(以下、シンジオタクチックポリマーと省略することがある。)は、機械的強度、耐熱性、外観、耐溶剤性等に優れるという特徴があり、種々の用途において使用されている。
シンジオタクチックポリマーを製造する際の触媒に関しても、4族遷移金属以外の金属を利用するメタロセン触媒についての報告があり、例えば、特許文献2は、第3族金属原子またはランタノイド金属原子を含む有機金属錯体を含む重合触媒組成物およびそれを用いて得られるシンジオタクチシティーが高い重合体を開示する。
このように、各種のメタロセン触媒や当該触媒を用いて得られたシンジオタクチックポリマーが報告されているが、以下に説明するようにさらなる技術開発が必要な状況にある。
例えば、特許文献1の課題として、種々のモノマーを配位重合して均質で高純度の生成物を工業的規模で得ることができる安定な金属錯体を見出すことが挙げられているが、特許文献1には工業的規模で行う際の特有の問題について記載がなく、また実施例で開示する態様は実験室規模で実施したものである。ここで挙げられた実施例は極めて活性が低く,工業的規模で重合体を得るには特許文献1に記載の技術は十分ではない。
また、特許文献2には、重合活性やオレフィンやジエンとの共重合性に優れる触媒や、当該触媒により得られる分子量分布が狭く、高いシンジオタクチシティーを有する重合体が記載されているが、特許文献2が実施例で開示する態様も実験室規模で実施したものであり、所望の分子量の重合体を得るためにはモノマー/触媒比を大きく出来ないため、工業的規模で実施する場合においても同様の結果を得るためにはさらなる技術開発が必要である。
また、一般に、工業的規模でシンジオタクチックポリマーを製造する際には高い生産性が求められるが、触媒の重合活性改善による効果はこれに留まらず、使用触媒量が低減できるためコストダウンが可能となるとと共に、環境への負荷を低減でき、かつこれを用いて生産されるポリマー中の触媒残渣をも低減でき、品質の向上にも繋がる。
一方、特許文献3には、エチレンマルチブロックコポリマーを形成するためのシャトリング剤として、有機アルミニウム化合物、有機ガリウム化合物及び有機亜鉛化合物が開示されているが、分子量を調整する方法としては機能しておらず、3族金属触媒に対する情報もない。
また、特許文献4には、可逆的連鎖移動剤として、有機アルミニウム化合物や有機亜鉛化合物が記載されているが、特許文献3と同じくブロックコポリマー製造を目的としており、3族金属触媒に対する情報は無い。
特開2000−178293号公報 国際公開第2006/004068号パンフレット 特表2007−529617号公報 特開2010−126557号公報
本発明は上記事情に鑑みなされたもので、重合活性の高い重合触媒を用いた芳香族ビニル化合物重合体の製造方法を提供することを目的とするものである。
本発明者らは鋭意研究を重ねた結果、特定の有機金属錯体と有機アルミニウム化合物を接触させた後、その反応生成物を有機亜鉛化合物と接触させた状態で重合することで、極めて触媒活性の高い状態で重合体を製造し得ることを見出した。本発明はかかる知見に基づいて完成したものである。
すなわち本発明は、
1.以下の工程A及びBを含むことを特徴とする芳香族ビニル化合物重合体の製造方法。
工程A:周期律表第3族またはランタノイド系列の遷移金属を含む有機金属錯体、有機アルミニウム化合物、及び非配位性アニオンとカチオンからなるイオン性化合物を接触させてイオン性錯体を形成する工程。
工程B:前記工程Aで形成されたイオン性錯体と有機亜鉛化合物とを接触させてモノマーの重合を行う重合体の製造工程。
2.前記工程Aが、不活性溶媒の存在下で行われる上記1に記載の芳香族ビニル化合物重合体の製造方法、
3.前記工程Aが、不活性溶媒中に、有機金属錯体、有機アルミニウム化合物、およびイオン性化合物をこの順で添加して行われる上記1又は2に記載芳香族ビニル化合物重合体の製造方法、
4.前記工程Aが、不活性溶媒中に、有機アルミニウム化合物、有機金属錯体、およびイオン性化合物をこの順で添加して行われる上記1又は2に記載の芳香族ビニル化合物重合体の製造方法、
5.前記不活性溶媒が、芳香族炭化水素溶媒または脂肪族炭化水素溶媒である上記2〜4のいずれかに記載の芳香族ビニル化合物重合体の製造方法、
6.前記有機金属錯体が、下記一般式(I)で表される上記1〜5のいずれかに記載の芳香族ビニル化合物重合体の製造方法、
MXab (I)
[一般式(I)中、Mは周期律表第3族またはランタノイド系列の遷移金属を示し、Xは、σ結合又はπ結合を介してMと結合するアニオン性配位子を示し、Yはルイス塩基を示す。aはMの価数、bは0、1、2または3を示す。]
7.前記有機アルミニウム化合物が、下記一般式(II)で表される上記1〜6のいずれかに記載の芳香族ビニル化合物重合体の製造方法、
R’R’’R’’’Al (II)
[一般式(II)中、R’、R’’およびR’’’はそれぞれ独立に炭素数3〜5のアルキル基を示す。]
8.前記イオン性化合物が、置換又は無置換のトリアリールカルベニウムまたは置換又は無置換のアニリニウムから選ばれるカチオンと以下の式(III)で表される非配位性アニオンからなるイオン性化合物である上記1〜7のいずれかに記載の芳香族ビニル化合物重合体の製造方法、
(BZ1234- (III)
[式(III)中、Z1〜Z4は、それぞれ独立に、水素原子、ジアルキルアミノ基、アルコキシ基、アリールオキシ基、炭素数1〜20のアルキル基、炭素数6〜20のアリール基(ハロゲン置換アリール基を含む)、アルキルアリール基、アリールアルキル基、置換アルキル基、有機メタロイド基又はハロゲン原子を示す。]
9.前記有機亜鉛化合物がジエチル亜鉛又はジブチル亜鉛である上記1〜8のいずれかに記載の芳香族ビニル化合物重合体の製造方法、
10.前記モノマーが芳香族ビニル化合物を含む上記1〜9のいずれかに記載の芳香族ビニル化合物重合体の製造方法、
11.前記モノマーがさらにオレフィン系モノマーを含む上記10に記載の芳香族ビニル化合物重合体の製造方法、及び
12.前記芳香族ビニル化合物重合体における芳香族ビニル化合物から構成される繰り返し単位連鎖の立体規則性[rrrr]が80モル%以上である上記1〜11のいずれかに記載の芳香族ビニル化合物重合体の製造方法、
を提供するものである。
本発明によれば、重合活性の高い重合触媒を用いた芳香族ビニル化合物重合体の製造方法が提供される。
実施例1〜6及び比較例1〜6で得られたポリマーの収量、分子量及び重合時間を対比するグラフである。
<芳香族ビニル化合物重合体の製造方法>
本発明の芳香族ビニル化合物重合体の製造方法は以下の工程A及びBを含む。
工程A:周期律表第3族またはランタノイド系列の遷移金属を含む有機金属錯体、有機アルミニウム化合物、及び非配位性アニオンとカチオンからなるイオン性化合物を接触させてイオン性錯体を形成する工程。
工程B:前記工程Aで形成されたイオン性錯体と有機亜鉛化合物とを接触させてモノマーの重合を行う重合体の製造工程。
[工程A]
工程Aにおいては、周期律表第3族またはランタノイド系列の遷移金属を含む有機金属錯体、有機アルミニウム化合物、及び非配位性アニオンとカチオンからなるイオン性化合物を接触させる。
(有機金属錯体)
前記有機金属錯体としては、例えば、以下の式(I)で表されるものが挙げられる。
MXab (I)
[一般式(I)中、Mは周期律表第3族またはランタノイド系列の遷移金属を示し、Xは、σ結合又はπ結合を介してMと結合するアニオン性配位子を示し、Yはルイス塩基を示す。aはMの価数、bは0、1、2または3を示す。]
前記Xで表されるσ結合を介してMと結合するアニオン性配位子としては、例えば、水素原子、ハロゲン原子、炭素数1〜20の炭化水素基、炭素数1〜20のアルコキシ基、炭素数6〜20のアリールオキシ基、炭素数1〜20のアミド基、炭素数1〜20のシリル基、炭素数1〜20のホスフィド基、炭素数1〜20のスルフィド基、炭素数1〜20のアシル基等が挙げられる。Yで表されるルイス塩基としては、例えば、アミン類、エーテル類、ホスフィン類、チオエーテル類等が挙げられる。
ハロゲン原子としては、例えば、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素等が挙げられる。炭素数1〜20の炭化水素基としては、例えば、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、tert−ブチル基、n−ヘキシル基、n−デシル基等のアルキル基、アリル基、イソプロペニル基等のアルケニル基、フェニル基、1−ナフチル基、2−ナフチル基等のアリール基、ベンジル基、N,N−ジメチルアミノベンジル基等のアラルキル基等が挙げられる。炭素数1〜20のアルコキシ基としては、例えば、メトキシ基、エトキシ基、n−プロポキシ基、イソプロポキシ基、n−ブトキシ基、イソブトキシ基、sec−ブトキシ基、tert−ブトキシ基、n−ペンチルオキシ基、n−ヘキシルオキシ基、n−ヘプチルオキシ基、n−オクチルオキシ基、n−ノニルオキシ基、n−デシルオキシ基、アセチルアセトネイト基等が挙げられる。
炭素数6〜20のアリールオキシ基としては、例えば、フェノキシ基等が挙げられる。炭素数1〜20のアミド基としては、例えば、N−メチルアミド基、N,N−ジメチルアミド基、ピロリル基、ピペリジル基、カルバゾリル基等が挙げられる。炭素数1〜20のシリル基としては、例えば、トリメチルシリル基、トリエチルシリル基、t−ブチルジメチルシリル基、トリメチルシリルメチル基、ビス(トリメチルシリル)メチル基等が挙げられる。炭素数1〜20のホスフィド基としては、例えば、ジフェニルホスフィド基等が挙げられる。炭素数1〜20のスルフィド基としては、例えば、フェニルスルフィド基等が挙げられる。炭素数1〜20のアシル基としては、例えば、アセチル基、プロピオニル基、ブチリル基等が挙げられる。
Mは好ましくは周期律表第3族の金属であり、より好ましくはスカンジウムである。
前記Xで表されるπ結合を介してMと結合するアニオン性配位子としては、アリル基、トリアゼニル基、シクロプロペニル基、アミジネート基、以下の式(i)〜(v)のいずれかで表されるη5結合性環状配位子が挙げられる。
式(i)〜(v)中、R1〜R45は、水素原子、ハロゲン原子、炭素数1〜20の脂肪族炭化水素基、炭素数6〜20の芳香族炭化水素基、炭素数1〜20のアルコキシ基、炭素数6〜20のアリーロキシ基、炭素数1〜20のチオアルコキシ基、炭素数6〜20のチオアリーロキシ基、アミノ基、アミド基、カルボキシル基又はアルキルシリル基を示し、R1〜R33は互いに同一でも異なっていてもよく、c、d、e及びfは1以上の整数を示し、好ましくは1〜3の整数、より好ましくは2である。
式(i)〜(v)において、炭素数1〜20の脂肪族炭化水素基としては、例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、シクロヘキシル基、オクチル基等のアルキル基;ビニル基、プロペニル基、シクロヘキセニル基等のアルケニル基等が挙げられる。炭素数6〜20の芳香族炭化水素基としては、例えば、ベンジル基、フェネチル基、フェニルプロピル基等のアラルキル基;トリル基、ジメチルフェニル基、トリメチルフェニル基、エチルフェニル基、プロピルフェニル基、ブチルフェニル基、トリ−t−ブチルフェニル基等のアルキル置換フェニル基;フェニル基、ビフェニル基、ナフチル基、メチルナフチル基、アントラセニル基、フェナントニル基等が挙げられる。炭素数1〜20のチオアルコキシ基としては、例えば、チオメトキシ基等が挙げられる。炭素数6〜20のチオアリーロキシ基としては、例えば、チオフェノキシ基等が挙げられる。ハロゲン原子、炭素数1〜20のアルコキシ基、炭素数6〜20のアリーロキシ基、アルキルシリル基の具体例については、式(I)に挙げたものと同一のものが挙げられる。
式(i)のシクロペンタジエニルπ配位子の具体例としては、シクロペンタジエニル基、1,2,3,4,5−ペンタメチルシクロペンタジエニル基、1−トリメチルシリルメチル−2,3,4,5−ペンタメチルシクロペンタジエニル基、1,2,3,4,5−ペンタキス−(トリメチルシリルメチル)シクロペンタジエニル基、1−t−ブチル−2,3,4,5−ペンタメチルシクロペンタジエニル基等が挙げられる。
式(ii)のインデニルπ配位子の具体例としては、インデニル基、1,3−ジイソプロピルインデニル基、1,3−ジイソプロピル−2−メチルインデニル基、1,2,3−トリイソプロピルインデニル基、1,3−ジイソプロピル−2,4,7−トリメチルインデニル基、1,3−ジイソプロピル−2,4,5,6,7−ペンタメチルインデニル基等が挙げられる。
式(iii)の縮合多環式シクロペンタジエニルπ配位子の具体例としては、4,5,6,7−テトラヒドロインデニル基、1−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロインデニル基、1,2−ジメチル−4,5,6,7−テトラヒドロインデニル基、1,3−ジメチル−4,5,6,7−テトラヒドロインデニル基、1,2,3−トリメチル−4,5,6,7−テトラヒドロインデニル基、2―メチル−4,5,6,7−テトラヒドロインデニル基、1−エチル−4,5,6,7−テトラヒドロインデニル基、1−エチル−2−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロインデニル基、1−エチル−3−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロインデニル基、1−エチル−2,3−ジメチル−4,5,6,7−テトラヒドロインデニル基、1,2−ジエチル−4,5,6,7−テトラヒドロインデニル基、1,2−ジエチル−3−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロインデニル基、1,3−ジエチル−4、5、6、7−テトラヒドロインデニル基、1,3−ジエチル−2−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロインデニル基、1,2,3−トリエチル−4,5,6,7−テトラヒドロインデニル基、2−エチル−4,5,6,7−テトラヒドロインデニル基、1−メチル−2―エチル−4,5,6,7−テトラヒドロインデニル基、1,3−ジメチル−2―エチル−4,5,6,7−テトラヒドロインデニル基、テトラヒドロペンタレニル基、1−メチルテトラヒドロペンタレニル基、2−メチルテトラヒドロペンタレニル基、1,2−ジメチルテトラヒドロペンタレニル基、1,3−ジメチルテトラヒドロペンタレニル基、1,2,3−トリメチルテトラヒドロペンタレニル基、ヘキサヒドロアズレニル基、1−メチルヘキサヒドロアズレニル基、2−メチルヘキサヒドロアズレニル基、1,2−ジメチルヘキサヒドロアズレニル基、1,3−ジメチルヘキサヒドロアズレニル基、1,2,3−トリメチルヘキサヒドロアズレニル基等が挙げられる。
式(iv)の縮合多環式シクロペンタジエニルπ配位子の具体例としては、トリシクロ[6,4,0,0]ドデカジエニル基、2−メチルトリシクロ[6,4,0,0]ドデカジエニル基等が挙げられる。
式(v)の縮合多環式シクロペンタジエニルπ配位子の具体例としては、1,2,3,4−テトラヒドロフルオレニル基、9−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−1−フルオレニル基、9−エチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−1−フルオレニル基、9−nプロピル−1,2,3,4−テトラヒドロ−1−フルオレニル基、1,2,3,8−テトラヒドロシクロペンタ[α]インデン、8−メチル−1,2,3,8−テトラヒドロシクロペンタ[α]インデン、8−エチル−1,2,3,8−テトラヒドロシクロペンタ[α]インデン、8−n−プロピル−1,2,3,8−テトラヒドロシクロペンタ[α]インデン、8−フェニル−1,2,3,8−テトラヒドロシクロペンタ[α]インデン、8−トリメチルシリル−1,2,3,8−テトラヒドロシクロペンタ[α]インデン、4a,5,6,7,8,9−ヘキサヒドロベンゾ[α]アズレニル基、10−メチル−4a,5,6,7,8,9−ヘキサヒドロベンゾ[α]アズレニル基、10−エチル−4a,5,6,7,8,9−ヘキサヒドロベンゾ[α]アズレニル基、10−n−プロピル−4a,5,6,7,8,9−ヘキサヒドロベンゾ[α]アズレニル基、10−フェニル−4a,5,6,7,8,9−ヘキサヒドロベンゾ[α]アズレニル基、10−トリメチルシリル−4a,5,6,7,8,9−ヘキサヒドロベンゾ[α]アズレニル基等が挙げられる。
前記縮合多環式シクロペンタジエニルπ配位子の中で、式(v)で表される配位子が特に好ましく、脂環式6員環構造を有する配位子、すなわち以下の式(vi)で表される配位子が、重合活性、錯体の安定性、製造コストの点で最も好ましい。
なお、式(vi)中、R46〜R58は、水素原子、ハロゲン原子、炭素数1〜20の脂肪族炭化水素基、炭素数6〜20の芳香族炭化水素基、炭素数1〜20のアルコキシ基、炭素数6〜20のアリーロキシ基、炭素数1〜20のチオアルコキシ基、炭素数6〜20のチオアリーロキシ基、アミノ基、アミド基、カルボキシル基又はアルキルシリル基を示す。これらの置換基の具体例としては、式(i)〜(v)に関して例示したものが挙げられる。
式(I)で表される遷移金属化合物の具体例としては、(1,3−ジメチルテトラヒドロペンタレニル)ビス(N,N−ジメチルアミノベンジル)スカンジウム、(トリシクロ[6,4,0,0]ドデカジエニルビス(N,N−ジメチルアミノベンジル)スカンジウム、(1,2,3,8−テトラヒドロシクロペンタ[α]インデニル)ビス(N,N−ジメチルアミノベンジル)スカンジウム、(8−メチル−1,2,3,8−テトラヒドロシクロペンタ[α]インデニル)ビス(N,N−ジメチルアミノベンジル)スカンジウム、(1,2,3,4−テトラヒドロ−1−フルオレニル)ビス(N,N−ジメチルアミノベンジル)スカンジウム、(9−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−1−フルオレニル)ビス(N,N−ジメチルアミノベンジル)スカンジウム、(9−エチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−1−フルオレニル)ビス(N,N−ジメチルアミノベンジル)スカンジウム、(9−n−プロピル−1,2,3,4−テトラヒドロ−1−フルオレニル)ビス(N,N−ジメチルアミノベンジル)スカンジウム、(9−トリメチルシリル−1,2,3,4−テトラヒドロ−1−フルオレニル)ビス(N,N−ジメチルアミノベンジル)スカンジウム、(4a、5,6,7,8,9−ヘキサヒドロベンゾ[α]アズレニル)ビス(N,N−ジメチルアミノベンジル)スカンジウム、(9−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−1−フルオレニル)ビス(トリメチルシリルメチル)スカンジウム、(9−エチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−1−フルオレニル)ビス(トリメチルシリルメチル)スカンジウム、(9−n−プロピル−1,2,3,4−テトラヒドロ−1−フルオレニル)ビス(トリメチルシリルメチル)スカンジウム、(9−トリメチルシリル−1,2,3,4−テトラヒドロ−1−フルオレニル)ビス(トリメチルシリルメチル)スカンジウム、(9−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−1−フルオレニル)ビス(アリル)スカンジウム、(9−エチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−1−フルオレニル)ビス(アリル)スカンジウム、(9−n−プロピル−1,2,3,4−テトラヒドロ−1−フルオレニル)ビス(アリル)スカンジウム、(9−トリメチルシリル−1,2,3,4−テトラヒドロ−1−フルオレニル)ビス(アリル)スカンジウム等が挙げられる。これらは1種を単独で用いてもよく、2種以上を組合わせて用いてもよい。
(有機アルミニウム化合物)
前記有機アルミニウム化合物としては、例えば、以下の式(II)で表されるものが挙げられる。
R’R’’R’’’Al (II)
式(II)中、R’、R’’およびR’’’はそれぞれ独立に炭素数3〜5のアルキル基を示す。アルキル基の炭素数が3〜5の範囲であれば十分な重合活性が得られるため好ましい。炭素数3〜5のアルキル基としては、各種プロピル基、各種ブチル基、各種ペンチル基が挙げられる。
前記有機アルミニウム化合物としては、例えば、トリ−n−プロピルアルミニウム、トリイソプロピルアルミニウム、トリ−n−ブチルアルミニウム、トリイソブチルアルミニウム、トリ−t−ブチルアルミニウム、トリ−n−ペンチルアルミニウムが挙げられる。これらの中で、高い重合活性が得られることから炭素数4の置換基のみを有する有機アルミニウム化合物が好ましく、トリ−n−ブチルアルミニウム、トリイソブチルアルミニウムがより好ましい。
本発明においては、前記有機アルミニウム化合物は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を組合わせて用いてもよい。
本発明においては、有機金属錯体に対するモル比が50以上となる量の有機アルミニウム化合物を用いることが好ましい。当該モル比が50以上であると、触媒を保存した後の重合反応において活性が向上する。当該観点から有機金属錯体に対する有機アルミニウム化合物のモル比は好ましくは、50〜300であり、より好ましくは100〜300である。
工程Aにおいて、有機金属錯体と有機アルミニウム化合物を接触させる際の接触時間は、通常、1分〜60分程度であり、その好ましい温度は、0〜50℃である。
(イオン性化合物)
前記非配位性アニオンとカチオンからなるイオン性化合物としては、例えば、非配位性アニオンと置換又は無置換のトリアリールカルベニウムとからなるイオン性化合物や、非配位性アニオンと置換又は無置換のアニリニウムからなるイオン性化合物が挙げられる。
前記非配位性アニオンとしては、例えば、以下の式(III)で表される非配位性アニオンを挙げることができる。
(BZ1234- (III)
式(III)中、Z1〜Z4は、それぞれ独立に、水素原子、ジアルキルアミノ基、アルコキシ基、アリールオキシ基、炭素数1〜20のアルキル基、炭素数6〜20のアリール基(ハロゲン置換アリール基を含む)、アルキルアリール基、アリールアルキル基、置換アルキル基、有機メタロイド基又はハロゲン原子を示す。
式(III)で表される非配位性アニオンの具体例としては、テトラキス(フルオロフェニル)ボレート、テトラキス(ジフルオロフェニル)ボレート、テトラキス(トリフルオロフェニル)ボレート、テトラキス(テトラフルオロフェニル)ボレート、テトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、テトラキス(トリフルオロメチルフェニル)ボレート、テトラ(トルイル)ボレート、テトラ(キシリル)ボレート、(トリフェニル,ペンタフルオロフェニル)ボレート、〔トリス(ペンタフルオロフェニル),フェニル〕ボレート、トリデカハイドライド−7,8−ジカルバウンデカボレート等を挙げることができる。
前記置換又は無置換のトリアリールカルベニウムとしては、例えば、以下の式(IV)で表わされるトリアリールカルベニウムを挙げることができる。
〔CR474849+ (IV)
式(IV)中、R47、R48及びR49は、それぞれフェニル基,置換フェニル基,ナフチル基及びアントラセニル基等のアリール基であって、それらは互いに同一であっても、異なっていてもよい。
前記置換フェニル基は、例えば、以下の式(V)で表わすことができる。
65-k50 k (V)
式(V)中、R50は、炭素数1〜10のヒドロカルビル基、アルコキシ基、アリーロキシ基、チオアルコキシ基、チオアリーロキシ基、アミノ基、アミド基、カルボキシル基及びハロゲン原子を示し、kは1〜5の整数である。kが2以上の場合、複数のR50は同一であってもよく、異なっていてもよい。
式(IV)で表される置換又は無置換のトリアリールカルベニウムの具体例としては、トリ(フェニル)カルベニウム、トリ(トルイル)カルベニウム、トリ(メトキシフェニル)カルベニウム、トリ(クロロフェニル)カルベニウム、トリ(フルオロフェニル)カルベニウム、トリ(キシリル)カルベニウム、〔ジ(トルイル),フェニル〕カルベニウム、〔ジ(メトキシフェニル),フェニル〕カルベニウム、〔ジ(クロロフェニル),フェニル〕カルベニウム、〔トルイル,ジ(フェニル)〕カルベニウム、〔メトキシフェニル,ジ(フェニル)〕カルベニウム、〔クロロフェニル,ジ(フェニル)〕カルベニウム等が挙げられる。
また、置換又は無置換のアニリニウムの具体例としては例えば、N,N−ジメチルアニリニウムが挙げられる。
前記非配位性アニオンとカチオンからなるイオン性化合物の具体例としては、トリ(フェニル)カルベニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、トリ(4−メチルフェニル)カルベニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、トリ(4−メトキシフェニル)カルベニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、N,N−ジメチルアニリニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、N,N−ジエチルアニリニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート等が挙げられる。
本発明において、前記イオン性化合物は1種を単独で用いてもよく、2種以上を組合わせて用いてもよい。
イオン性化合物の使用量については特に制限はないが、有機金属錯体に対するイオン性化合物のモル比が1.0〜1.5の範囲であることが高い触媒活性を得られることから好ましい。
[工程B]
工程Bにおいては、工程Aで形成されたイオン性錯体と有機亜鉛化合物とを接触させてモノマーの重合を行う。
(有機亜鉛化合物)
前記有機亜鉛化合物の具体例としては、ジエチル亜鉛、ジブチル亜鉛等のジアルキル亜鉛が挙げられる。
有機亜鉛化合物の使用量については特に制限はないが、有機金属錯体に対する有機亜鉛化合物のモル比が1.0〜4000の範囲であることが高い触媒活性を得られることから好ましい。
工程Bにおいて、イオン性錯体と有機亜鉛化合物を接触させる際の接触時間は、通常、1分〜60分程度であり、その好ましい温度は、0〜50℃である。
上記工程A及びBにおいては、溶媒を使用してもよい。この溶媒としては不活性溶媒が好ましく、例えば、芳香族炭化水素溶媒や脂肪族炭化水素溶媒が挙げられる。芳香族炭化水素溶媒としては、例えば、ベンゼン、トルエン、キシレン、エチルベンゼン等が挙げられる。脂肪族炭化水素溶媒としては、例えば、ペンタン、ヘキサン、ヘプタン等が挙げられる。
上記工程A及びBは、窒素ガス等の不活性ガス雰囲気下、接触操作を行うことが望ましい。
また、工程A及びBは、予め、触媒調製槽において行ってもよいし、後述する重合を行う重合反応器内において調製してもよい。
前記方法で調製された重合触媒は、調製後すぐに反応に供してもよく、保存後に反応に供してもよい。保存する場合は不活性溶媒中に保存することが好ましく、触媒調製時に不活性溶媒を使用する場合はそのまま保存することができる。不活性溶媒としては、例えば、芳香族炭化水素溶媒や脂肪族炭化水素溶媒が挙げられる。芳香族炭化水素溶媒としては、例えば、ベンゼン、トルエン、キシレン、エチルベンゼン等が挙げられる。脂肪族炭化水素溶媒としては、例えば、ペンタン、ヘキサン、ヘプタン等が挙げられる。
重合触媒を保存する際の温度に関しては特に制限はない。例えば−40〜60℃が挙げられ、−20〜30℃が好ましく、−20℃〜0℃がより好ましい。
重合触媒を保存する際は、窒素ガス等の不活性ガスの存在下で保存することが好ましい。
工程Bにおいて用いられる重合方式としては特に制限がないが、塊状重合や溶液重合等を好適に採用することができる。塊状重合法による場合は無溶媒であり、溶液重合法による場合に用いる溶媒としては、不活性溶媒が好適である。不活性溶媒の具体例としては、ベンゼン、トルエン、キシレン、エチルベンゼン等の芳香族炭化水素、シクロヘキサン等の脂環式炭化水素、ペンタン、ヘキサン、ヘプタン等の脂肪族炭化水素が挙げられる。重合温度は、通常、0〜200℃、好ましくは0〜120℃の範囲である。また、重合時の圧力は、通常、0.01〜30MPa、好ましくは0.01〜3MPaの範囲である。
本発明の重合体の製造方法において用いられるモノマーとしては芳香族ビニル化合物やオレフィン系モノマーが挙げられる。
芳香族ビニル化合物としては、各種のものがあるが、下記式(IV)で表されるものが好ましい。
(式中、Rは水素原子、ハロゲン原子あるいは炭素数20個以下の炭化水素基を示し、mは1〜3の整数を示す。なお、mが複数のときは、各Rは同じでも異なってもよい。)
芳香族ビニル化合物の具体例としては、例えば、スチレン、p−メチルスチレン、p−エチルスチレン、p−n−プロピルスチレン、p−イソプロピルスチレン、p−n−ブチルスチレン、p−tert−ブチルスチレン、p−フェニルスチレン、o−メチルスチレン、o−エチルスチレン、o−n−プロピルスチレン、o−イソプロピルスチレン、m−メチルスチレン、m−エチルスチレン、m−n−プロピルスチレン、m−イソプロピルスチレン、m−n−ブチルスチレン、メシチルスチレン、2,4−ジメチルスチレン、2,5−ジメチルスチレン、3,5−ジメチルスチレン、3−ビニルスチレン、4−ビニルスチレン、4−ブテニルスチレン等のアルキルスチレン、p−クロロスチレン、m−クロロスチレン、o−クロロスチレン、p−ブロモスチレン、m−ブロモスチレン、o−ブロモスチレン、p−フルオロスチレン、m−フルオロスチレン、o−フルオロスチレン、o−メチル−p−フルオロスチレン等のハロゲン化スチレン、p−メトキシスチレン、o−メトキシスチレン、m−メトキシスチレン等のアルコキシスチレン、ビニル安息香酸エステル等を挙げることができる。上記芳香族ビニル化合物は1種を単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
上記オレフィン系モノマーとしては、例えば、エチレン、プロピレン、1−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキセン、1−ヘプテン、1−オクテン、1−ノネン、1−デセン、4−フェニル−1−ブテン、6−フェニル−1−ヘキセン、3−メチル−1−ブテン、4−メチル−1−ブテン、3−メチル−1−ペンテン、4−メチル−1−ペンテン、3−メチル−1−ヘキセン、4−メチル−1−ヘキセン、5−メチル−1−ヘキセン、3,3−ジメチル−1−ペンテン、3,4−ジメチル−1−ペンテン、4,4−ジメチル−1−ペンテン、ビニルシクロヘキサン、ヘキサフルオロプロペン、テトラフルオロエチレン、2−フルオロプロペン、フルオロエチレン、1,1−ジフルオロエチレン、3−フルオロプロペン、トリフルオロエチレン、3,4−ジクロロ−1−ブテン、ブタジエン、イソプレン、ジシクロペンタジエン、ノルボルネン、アセチレン等が挙げられ、中でも、エチレン、プロピレン、1−ヘキセン、1−オクテンが好ましい。これらは一種を単独で用いてもよく、二種以上を組合わせて用いてもよい。
芳香族ビニル化合物およびオレフィン系モノマーを原料として共重合を行う場合、得られる共重合体中の芳香族ビニル化合物単位の含有量は、1モル%以上であり、好ましくは5〜99モル%であり、より好ましくは40〜95モル%である。すなわち、オレフィン系モノマー単位の含有量は99モル%以下であり、好ましくは1〜95モル%であり、より好ましくは5〜60モル%である。オレフィン系モノマー単位の含有量が、上記範囲内であることで、重合体の物性が向上する。
本発明で得られる重合体が、芳香族ビニル化合物をモノマーとして用いて得られる芳香族ビニル化合物重合体(共重合体を含む。)である場合、シンジオタクチック構造を有することが好ましい。すなわち、該重合体に含まれる芳香族ビニル化合物から構成される繰り返し単位が連続している場合に、その繰り返し単位の芳香環が、高分子主鎖がつくる平面に対して、交互に配置している割合(シンジオタクチシティー)が高いことが好ましい。そして、シンジオタクチシティーは、芳香族ビニル化合物から構成される繰り返し単位連鎖の立体規則性[rrrr]で表すことができる。本発明の重合体において、立体規則性[rrrr]は、好ましくは80モル%以上、より好ましくは95モル%以上、さらに好ましくは98モル%以上である。80モル%未満であると、シンジオタクチック構造の特徴である耐熱性が低下する。
立体規則性[rrrr]とは、芳香族ビニル化合物重合体中のペンタッド(五連鎖)単位でのラセミ分率(モル%)であり、立体規則性分布を表す指標である。この立体規則性[rrrr]は、エイ・ザンベリ(A.Zambelli)等により「Macromolecules,6,925(1973)」で提案された方法に準拠し、13C−NMRスペクトルの測定によって算出することができる。具体的には、共重合体中のスチレン連鎖のフェニルC1炭素領域(146.3ppm〜144.5ppm)のうち、ノイズ(サテライトピークやスピニングサイドバンド)を除いたピークの分率で表される。
本発明の重合体は、GPC法により測定した分子量分布(Mw/Mn)が、通常1.7以上、好ましくは2.0〜5.0、より好ましくは2.0〜3.5である。
分子量分布は、ゲルパーミエイションクロマトグラフ(GPC)法により測定した重量平均分子量(Mw)と数平均分子量(Mn)の比(Mw/Mn)から与えられる。GPCの測定は、例えば、GPCカラムShodex UT806L(GLサイエンス社製)を用いて、温度145℃、溶媒1,2,4−トリクロロベンゼン、流速1.0ml/分の条件で行うことができる。
また、本発明の製造方法により得られる重合体の重量平均分子量は特に限定されないが、耐衝撃性の観点から、ポリスチレン換算の重量平均分子量で、通常、10,000〜3,000,000、好ましくは50,000〜900,000の範囲である。
また、重量平均分子量は、分子量の指標である極限粘度[η]を測定することにより求めることができる。実施例において、極限粘度[η]は、(株)離合社製粘度計(VMR−053U−PC・F01)、ウベローデ型粘度管(測時球容積:2〜3ml、毛細管直径:0.44〜0.48mm)、溶媒として1,2,4−トリクロルベンゼンを用いて、0.02〜0.16g/dLの溶液を145℃にて測定した。本発明により得られる重合体を極限粘度[η]で表すと、通常、0.1〜16dl/g(重量平均分子量で10,000〜3,000,000)、好ましくは0.2〜5.0dl/g(重量平均分子量で50,000〜900,000)の範囲である。
次に、本発明を実施例により更に詳細に説明するが、本発明はこれらの例によって何ら限定されるものではない。
実施例1〜6
(工程A)
加熱乾燥した容器に対して、窒素雰囲気下、室温で、トルエンを13.2mL、1Mのトリノルマルブチルアルミニウム(TNBA)のトルエン溶液5.0mL、10vol%のスチレンのトルエン溶液1.45mL、80mMの(1,2,3,4−テトラヒドロ−1−フルオレニル)ビス(N,N−ジメチルアミノベンジル)スカンジウムのトルエン溶液0.31mL、1mMのジメチルアニリニウムテトラキスペンタフルオロフェニルボレートのトルエン溶液を30mLをこの順で次々に加え、室温で5分間攪拌し、溶液状のイオン性錯体Aを得た。
(工程B)
加熱乾燥した30mLのワインボトル型バイアル瓶に、窒素雰囲気下、室温でスチレン5mL、トリノルマルブチルアルミニウム(TNBA) 3μmol、ジブチル亜鉛(DBZ) 63μmolを加え、インナーキャップ及びアルミシールにより封印した。このワインボトル型バイアル瓶を60℃のウオーターバスに入れた。このバイアル瓶に前述のイオン性錯体A(40μL)を加え、重合反応を行った。第1表に示す所定時間経過後、反応系にメタノールを加え、攪拌後にろ別し、得られたポリマーを200℃、3時間で乾燥した。
得られたポリマーの収量、重量平均分子量(Mw)、数平均分子量(Mn)及び分子量分布(Mw/Mn)の測定結果を第1表に示す。
また、実施例1〜6で得られたポリマーのラセミペンタッド分率[rrrr]は、いずれも99モル%であり、シンジオタクチックポリスチレンであった。
比較例1〜6
加熱乾燥した30mLのワインボトル型バイアル瓶に、窒素雰囲気下、室温でスチレン5mL、トリノルマルブチルアルミニウム(TNBA) 66μmolを加え、インナーキャップ及びアルミシールにより封印した。このワインボトル型バイアル瓶を60℃のウオーターバスに入れた。このバイアル瓶に実施例1〜6の工程Aで調製したイオン性錯体A(40μL)を加え、重合反応を行った。第2表に示す所定時間経過後、反応系にメタノールを加え、攪拌後にろ別し、得られたポリマーを200℃、3時間で乾燥した。
得られたポリマーの収量、重量平均分子量(Mw)、数平均分子量(Mn)及び分子量分布(Mw/Mn)の測定結果を第2表に示す。
また、比較例1〜6で得られたポリマーのラセミペンタッド分率[rrrr]は、いずれも99モル%であり、シンジオタクチックポリスチレンであった。
図1に実施例1〜6及び比較例1〜6で得られたポリマーの収量、分子量及び重合時間を対比するグラフを示す。比較例1〜6に比して、実施例1〜6においては大幅な収率の向上効果が発現していることが確認できる。
実施例7〜12
(工程B)
加熱乾燥した30mLのワインボトル型バイアル瓶に、窒素雰囲気下、室温でスチレン5mL、ジエチル亜鉛(DEZ) 20μmolを加え、インナーキャップ及びアルミシールにより封印した。このワインボトル型バイアル瓶を60℃のウオーターバスに入れた。このバイアル瓶に実施例1〜6の工程Aで調製したイオン性錯体A(25μL)を加え、重合反応を行った。第3表に示す所定時間経過後、反応系にメタノールを加え、攪拌後にろ別し、得られたポリマーを200℃、3時間で乾燥した。
得られたポリマーの収量、重量平均分子量(Mw)、数平均分子量(Mn)及び分子量分布(Mw/Mn)の測定結果を第3表に示す。
また、実施例7〜12で得られたポリマーのラセミペンタッド分率[rrrr]は、いずれも99モル%であり、シンジオタクチックポリスチレンであった。
比較例7
(工程A)
加熱乾燥した容器に対して、窒素雰囲気下、室温で、トルエンを19.7mL、80mMの(1,2,3,4−テトラヒドロ−1−フルオレニル)ビス(N,N−ジメチルアミノベンジル)スカンジウムのトルエン溶液0.31mL、1mMのジメチルアニリニウムテトラキスペンタフルオロフェニルボレートのトルエン溶液30mLをこの順で次々に加え、室温で5分間攪拌し、溶液状のイオン性錯体Bを得た。
(工程B)
加熱乾燥した30mLのワインボトル型バイアル瓶に、窒素雰囲気下、室温でスチレン5mL、ジエチル亜鉛(DEZ) 20μmolを加え、インナーキャップ及びアルミシールにより封印した。このワインボトル型バイアル瓶を60℃のウオーターバスに入れた。このバイアル瓶に前述のイオン性錯体B(25μL)を加え、重合反応を行った。30分経過後、反応系にメタノールを加えたところ、ポリマーは全く得られなかった。
実施例7−12と比較例7との対比より、有機アルミニウム化合物を使用しなかった場合、触媒活性が失われることが確認できる。
実施例13
(工程A)
加熱乾燥した容器に対して、窒素雰囲気下、室温で、トルエンを18.4mL、1Mのトリノルマルブチルアルミニウム(TNBA)のトルエン溶液1.25mL、80mMの(1,2,3,4−テトラヒドロ−1−フルオレニル)ビス(N,N−ジメチルアミノベンジル)スカンジウムのトルエン溶液0.31mL、1mMのジメチルアニリニウムテトラキスペンタフルオロフェニルボレートのトルエン溶液を30mLをこの順で次々に加え、室温で5分間攪拌し、溶液状のイオン性錯体Cを得た。
(工程B)
加熱乾燥した30mLのワインボトル型バイアル瓶に、窒素雰囲気下、室温でスチレン5mL、ジエチル亜鉛(DEZ)40μmolを加え、インナーキャップ及びアルミシールにより封印した。このワインボトル型バイアル瓶を60℃のウオーターバスに入れた。このバイアル瓶に前述のイオン性錯体C(40μL)を加え、重合反応を行った。30分経過後、反応系にメタノールを加え、攪拌後にろ別し、得られたポリマーを200℃、3時間で乾燥した。
得られたポリマーは、収量3.13g、重量平均分子量(Mw)141,000、数平均分子量(Mn)50,000及び分子量分布(Mw/Mn)2.84であった。
また、得られたポリマーのラセミペンタッド分率[rrrr]は、いずれも99モル%であり、シンジオタクチックポリスチレンであった。
比較例8
(工程B)
加熱乾燥した30mLのワインボトル型バイアル瓶に、窒素雰囲気下、室温でスチレン5mL、トリノルマルブチルアルミニウム(TNBA)1μmol、ジエチル亜鉛(DEZ)40μmolを加え、インナーキャップ及びアルミシールにより封印した。このワインボトル型バイアル瓶を60℃のウオーターバスに入れた。このバイアル瓶に比較例7の工程Aで調製したイオン性錯体B(40μL)を加え、重合反応を行った。30分経過後、反応系にメタノールを加え、攪拌後にろ別し、得られたポリマーを200℃、3時間で乾燥した。
得られたポリマーは、収量1.42g、重量平均分子量(Mw)79,000、数平均分子量(Mn)36,000及び分子量分布(Mw/Mn)2.16であった。
また、得られたポリマーのラセミペンタッド分率[rrrr]は、いずれも99モル%であり、シンジオタクチックポリスチレンであった。
実施例13比較例8との対比より、遷移金属錯体は有機アルミニウムと予め接触させておかなければ、触媒活性が著しく低下することが確認できる。
なお、実施例13及び比較例8ともに、重合中の各成分のモル比率は、TNBA/Sc=50、DEZ/Sc=2,000である。
実施例14〜19
(工程A)
加熱乾燥した容器に対して、窒素雰囲気下、室温で、トルエンを18.1mL、1Mのトリノルマルブチルアルミニウム(TNBA)のトルエン溶液0.13mL、10vol%のスチレンのトルエン溶液1.45mL、80mMの(1,2,3,4−テトラヒドロ−1−フルオレニル)ビス(N,N−ジメチルアミノベンジル)スカンジウムのトルエン溶液0.31mL、1mMのジメチルアニリニウムテトラキスペンタフルオロフェニルボレートのトルエン溶液を30mLをこの順で次々に加え、室温で5分間攪拌し、溶液状のイオン性錯体Cを得た。
(工程B)
加熱乾燥した30mLのワインボトル型バイアル瓶に、窒素雰囲気下、室温でスチレン5mL、第4表に示す量のジブチル亜鉛(DBZ)を加え、インナーキャップ及びアルミシールにより封印した。このワインボトル型バイアル瓶を60℃のウオーターバスに入れた。このバイアル瓶に前述のイオン性錯体C(40μL)を加え、重合反応を行った。第4表に示す所定時間経過後、反応系にメタノールを加え、攪拌後にろ別し、得られたポリマーを200℃、3時間で乾燥した。
得られたポリマーの収量及び極限粘度[η]の測定結果を第4表に示す。
また、実施例14〜19で得られたポリマーのラセミペンタッド分率[rrrr]は、いずれも99モル%であり、シンジオタクチックポリスチレンであった。
本発明によれば、高い重合活性を有する触媒を製造することができる。当該製造方法を利用することで、工業的規模で重合反応を行う場合であっても、重合体を効率よく生産することができる。

Claims (12)

  1. 以下の工程A及びBを含むことを特徴とする芳香族ビニル化合物重合体の製造方法。
    工程A:周期律表第3族またはランタノイド系列の遷移金属を含む有機金属錯体、有機アルミニウム化合物、及び非配位性アニオンとカチオンからなるイオン性化合物を接触させてイオン性錯体を形成する工程。
    工程B:前記工程Aで形成されたイオン性錯体と有機亜鉛化合物とを接触させてモノマーの重合を行う重合体の製造工程。
  2. 前記工程Aが、不活性溶媒の存在下で行われる請求項1に記載の芳香族ビニル化合物重合体の製造方法。
  3. 前記工程Aが、不活性溶媒中に、有機金属錯体、有機アルミニウム化合物、およびイオン性化合物をこの順で添加して行われる請求項1又は2に記載芳香族ビニル化合物重合体の製造方法。
  4. 前記工程Aが、不活性溶媒中に、有機アルミニウム化合物、有機金属錯体、およびイオン性化合物をこの順で添加して行われる請求項1又は2に記載の芳香族ビニル化合物重合体の製造方法。
  5. 前記不活性溶媒が、芳香族炭化水素溶媒または脂肪族炭化水素溶媒である請求項2〜4のいずれかに記載の芳香族ビニル化合物重合体の製造方法。
  6. 前記有機金属錯体が、下記一般式(I)で表される請求項1〜5のいずれかに記載の芳香族ビニル化合物重合体の製造方法。
    MXab (I)
    [一般式(I)中、Mは周期律表第3族またはランタノイド系列の遷移金属を示し、Xは、σ結合又はπ結合を介してMと結合するアニオン性配位子を示し、Yはルイス塩基を示す。aはMの価数、bは0、1、2または3を示す。]
  7. 前記有機アルミニウム化合物が、下記一般式(II)で表される請求項1〜6のいずれかに記載の芳香族ビニル化合物重合体の製造方法。
    R’R’’R’’’Al (II)
    [一般式(II)中、R’、R’’およびR’’’はそれぞれ独立に炭素数3〜5のアルキル基を示す。]
  8. 前記イオン性化合物が、置換又は無置換のトリアリールカルベニウムまたは置換又は無置換のアニリニウムから選ばれるカチオンと以下の式(III)で表される非配位性アニオンからなるイオン性化合物である請求項1〜7のいずれかに記載の芳香族ビニル化合物重合体の製造方法。
    (BZ1234- (III)
    [式(III)中、Z1〜Z4は、それぞれ独立に、水素原子、ジアルキルアミノ基、アルコキシ基、アリールオキシ基、炭素数1〜20のアルキル基、炭素数6〜20のアリール基(ハロゲン置換アリール基を含む)、アルキルアリール基、アリールアルキル基、置換アルキル基、有機メタロイド基又はハロゲン原子を示す。]
  9. 前記有機亜鉛化合物がジエチル亜鉛又はジブチル亜鉛である請求項1〜8のいずれかに記載の芳香族ビニル化合物重合体の製造方法。
  10. 前記モノマーが芳香族ビニル化合物を含む請求項1〜9のいずれかに記載の芳香族ビニル化合物重合体の製造方法。
  11. 前記モノマーがさらにオレフィン系モノマーを含む請求項10に記載の芳香族ビニル化合物重合体の製造方法。
  12. 前記芳香族ビニル化合物重合体における芳香族ビニル化合物から構成される繰り返し単位連鎖の立体規則性[rrrr]が80モル%以上である請求項1〜11のいずれかに記載の芳香族ビニル化合物重合体の製造方法。
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