JP2013203220A - 鞍乗り型車両用内燃機関の冷却装置 - Google Patents

鞍乗り型車両用内燃機関の冷却装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2013203220A
JP2013203220A JP2012074096A JP2012074096A JP2013203220A JP 2013203220 A JP2013203220 A JP 2013203220A JP 2012074096 A JP2012074096 A JP 2012074096A JP 2012074096 A JP2012074096 A JP 2012074096A JP 2013203220 A JP2013203220 A JP 2013203220A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
radiator
cover
crankcase
cooling fan
internal combustion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2012074096A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5788821B2 (ja
Inventor
Shuji Hirayama
周二 平山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP2012074096A priority Critical patent/JP5788821B2/ja
Publication of JP2013203220A publication Critical patent/JP2013203220A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5788821B2 publication Critical patent/JP5788821B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Cylinder Crankcases Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

【課題】水冷式の内燃機関のクランクケースに回転自在に支承されて車幅方向に延びるクランクシャフトの端部に冷却ファンが設けられ、冷却ファンの軸方向外方に配置されるラジエータが、ラジエータカバーで外側から覆われる鞍乗り型車両用内燃機関の冷却装置において、排風口の形状や大きさの設計上の自由度を高める。
【解決手段】ラジエータ57およびラジエータカバー61が、クランクケース32に直接固定され、ラジエータカバー61に、ラジエータ57の側方を通って冷却ファン55をその半径方向外方から覆うようにしてクランクケース32側に延びる周壁部77が一体に設けられ、周壁部77に、冷却ファン55からの空気を外部に排出する排風口91が設けられる。
【選択図】 図3

Description

本発明は、水冷式の内燃機関のクランクケースに回転自在に支承されて車幅方向に延びるクランクシャフトの端部に冷却ファンが設けられ、該冷却ファンの軸方向外方に配置されるラジエータが、ラジエータカバーで外側から覆われる鞍乗り型車両用内燃機関の冷却装置に関する。
クランクシャフトの一端部に設けられる冷却ファンを側方から覆うファンカバーを介してラジエータがクランクケースに固定され、ラジエータを外方から覆うラジエータカバーが前記ファンカバーに固定され、冷却ファンからの空気を外部に排出する排風口が前記ファンカバーに設けられるようにしたものが、特許文献1で知られている。
特許第4512025号公報
ところが、上記特許文献1で開示されたものでは、ファンカバーにラジエータを固定する構造であるので、ラジエータを支持するのに必要な剛性をファンカバーに持たせる必要があるが、ファンカバーに排風口が形成されることによってファンカバーの剛性が低下してしまう可能性がある。このためファンカバーの剛性を確保しつつ排風口を形成しなければならず、排風口の形状や大きさが制限され易いという課題がある。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、排風口の形状や大きさの設計上の自由度を高めることができるようにした鞍乗り型車両用内燃機関の冷却装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、水冷式の内燃機関のクランクケースに回転自在に支承されて車幅方向に延びるクランクシャフトの端部に冷却ファンが設けられ、該冷却ファンの軸方向外方に配置されるラジエータが、ラジエータカバーで外側から覆われる鞍乗り型車両用内燃機関の冷却装置において、前記ラジエータおよび前記ラジエータカバーが、前記クランクケースに直接固定され、前記ラジエータカバーに、前記ラジエータの側方を通って前記冷却ファンをその半径方向外方から覆うようにして前記クランクケース側に延びる周壁部が一体に設けられ、該周壁部に、前記冷却ファンからの空気を外部に排出する排風口が設けられることを第1の特徴とする。
また本発明は、第1の特徴の構成に加えて、前記クランクケースに、前記ラジエータを取付けるための複数のラジエータ取付けボスが突設されることを第2の特徴とする。
本発明は、第1または第2の特徴の構成に加えて、前記クランクケースに、側面視で該クランクケースの前方にあるシリンダブロックおよびシリンダヘッドが、該シリンダヘッドおよび前記クランクケース間に前記シリンダブロックを挟むようにして結合され、前記排風口が、前記ラジエータカバーの後部に設けられることを第3の特徴とする。
本発明は、第1〜第3の特徴の構成のいずれかに加えて、前記ラジエータよりも後方で前記周壁部に、前記ラジエータの後端部を覆う第1覆い部と、第1覆い部よりも後方に膨出するようにして第1覆い部に連設されるとともに前記冷却ファンをその半径方向外方から覆う第2覆い部とが形成されるとともに、第1覆い部および第2覆い部のうち少なくとも第2覆い部に前記排風口が設けられることを第4の特徴とする。
本発明は、第1〜第4の特徴の構成のいずれかに加えて、前記ラジエータが、上タンクと、該上タンクの下方に配置される下タンクと、前記上タンクおよび前記下タンク間に設けられるコア部とを備え、前記上タンクおよび前記下タンクの両方が、前記冷却ファンの一部にその軸方向および半径方向のいずれの方向から見ても重なるように前記冷却ファンおよび前記ラジエータの相対位置が設定されることを第5の特徴とする。
本発明は、第1〜第5の特徴の構成のいずれかに加えて、前記周壁部のうち前記ラジエータの下端部を下方から覆って前記クランクケース側に延びる部分に、前記冷却ファンからの空気を外部に排出する第2の排風口が設けられることを第6の特徴とする。
さらに本発明は、第6の特徴の構成に加えて、前記ラジエータが備える下タンクの前部に、前記ラジエータを通過した冷却水の導出管が設けられ、この導出管が第2の排風口を貫通して前記ラジエータカバーから外部に突出されることを第7の特徴とする。
本発明の第1の特徴によれば、ラジエータおよびラジエータカバーがクランクケースに直接固定されるとともに、ラジエータカバーに設けられて冷却ファンをその半径方向外方から覆う周壁部に排風口が設けられるので、比較的剛性を必要としないラジエータカバーに排風口を設けるようにして、排風口の形状や大きさ等の設計上の自由度を高めることができる。しかもラジエータがクランクケースに直接固定されることから、クランクケース以外にラジエータを支持する部材が不要であり、部品点数を抑えた冷却装置とすることができる。
また本発明の第2の特徴によれば、クランクケースに突設された複数のラジエータ取付けボスにラジエータを取付けるようにして、クランクケースおよびラジエータ間に隙間を形成し易くし、冷却ファンからの空気を排出し易くすることができる。
本発明の第3の特徴によれば、シリンダヘッドがラジエータカバーよりも前方に在るのに対して、排風口がラジエータカバーの後部に設けられるので、ラジエータを通過することで温められて排風口から排出される空気による熱影響がシリンダブロックおよびシリンダヘッド側に及ぶのを防止することができる。
本発明の第4の特徴によれば、ラジエータよりも後方でラジエータカバーの周壁部に、ラジエータの後端部を覆う第1覆い部と、冷却ファンをその半径方向外方から覆う第2覆い部とが形成されるとともに少なくとも第2覆い部に排風口が設けられるので、排風口を冷却ファンに極力近接させて排風効率の向上を図ることができる。また第2覆い部が第1覆い部よりも後方に膨出するように形成されるので、車両の外側からのラジエータカバーの着脱操作が容易となる。
本発明の第5の特徴によれば、ラジエータが有する上タンクおよび下タンクの両方が、冷却ファンの軸方向および半径方向のいずれの方向から見ても冷却ファンの一部に重なるので、ラジエータおよび冷却ファンを近接させて冷却ファンによるラジエータの冷却効率を高めることができるだけでなく、クランクシャフトの軸方向でのラジエータの突出を抑えて車両のバンク角を充分に確保することができる。
本発明の第6の特徴によれば、周壁部のうちラジエータの下端部を下方から覆う部分に第2の排風口が設けられるので、排風による熱影響がシリンダブロックおよびシリンダヘッド側に及ぶのを防止しつつ排風量を増加することができる。
さらに本発明の第7の特徴によれば、ラジエータの下タンクの前部に冷却水の導出管が設けられ、この導出管が第2の排風口を貫通するので、排風領域を確保、拡大しつつ導出管を容易に配管することができる。
スクータ型自動二輪車の側面図である。 パワーユニットの拡大側面図である。 図2の3−3線断面図である。 図2の4ー4線断図である。 図4からカバー部材、発電機、ラジエータおよびラジエータカバーを取り外した状態を示す要部側面図である。 クランクケースにラジエータを取付けた状態での図5に対応した要部側面図である。 図2の7矢視図である。 図2の8矢視図である。 ラジエータカバーをその内方側から見た斜視図である。
本発明の実施の形態について添付の図面を参照しながら説明する。なお以下の説明で前後、上下および左右の各方向は自動二輪車に搭乗した乗員から見た方向を言うものとする。
先ず図1において、鞍乗り型車両であるスクータ型の自動二輪車の車体フレームFは、その前端のヘッドパイプ11と、該ヘッドパイプ11に前端部が結合されるメインフレーム12と、車幅方向に延びて前記メインフレーム12の後部に設けられるクロスパイプ13と、該クロスパイプ13の両端部に前端部がそれぞれ連設される左右一対のリヤフレーム14…とを備える。前記ヘッドパイプ11には、前輪WFを支持するフロントフォーク15と、棒状の操向ハンドル16とが操向可能に支承される。
前記メインフレーム12は、前記ヘッドパイプ11から後下がりに傾斜したダウンフレーム部12aと、該ダウンフレーム部12aの後端からほぼ水平にして後方に延びるロアフレーム部12bとを一体に有し、単一のパイプが屈曲成形されて成る。また前記リヤフレーム14は、前記クロスパイプ13から後上がりに傾斜して上方に延びる立ち上がりフレーム部14aと、該立ち上がりフレーム部14aの上端から該立ち上がりフレーム部14aよりも緩やかな傾斜角度で後ろ上がりに傾斜しつつ後方に延びるシートレール部14bとを一体に有し、単一のパイプが屈曲成形されて成る。
前記車体フレームFにおける両リヤフレーム14…の前部すなわち立ち上がりフレーム部14aの下部に設けられるブラケット17に、ユニットスイング式のパワーユニットPがリンク18を介して連結され、前記パワーユニットPは、上下に揺動することを可能としつつ車体フレームFに揺動可能に支承され、後輪WRは該パワーユニットPの後部に軸支される。また左右一対のリヤフレーム14…のうち左側のリヤフレーム14のシートレール部14bの後部および前記パワーユニットPの後部間にはリヤクッションユニット17が設けられる。
車体フレームFにおける両リヤフレーム14…の前部間には収納ボックス20が支持されており、該収納ボックス20を上方から覆うタンデム型の乗車用シート21が開閉可能として前記収納ボックス20の前側上部に支持される。さらに収納ボックス18の後方には、前記両リヤフレーム14で支持される燃料タンク22が前記乗車用シート21で覆われるようにして配置される。
前記車体フレームF、前記パワーユニットPの一部、前記収納ボックス20および前記燃料タンク22は、車体カバー23で覆われており、前記乗車用シート21に座った乗員の脚部を前方から覆うレッグシールド24と、前記乗車用シート21に座った乗員が足を載せるようにして前記レッグシールド24の下部に連設されて前記パワーユニットPの前方に配置されるステップフロア25と、該ステップフロア25の両側から下方に垂下される左右一対のスカート部26…と、前記収納ボックス20および前記燃料タンク22を側方から覆うサイドカバー27とを備える。
図2および図3において、前記パワーユニットPは、水冷式の内燃機関Eと、該内燃機関Eの回転動力を前記後輪WRに伝達する動力伝達装置Tとで構成されるものであり、前記内燃機関Eの機関本体31は、車幅方向に沿う軸線を有するクランクシャフト36を回転自在に支承するクランクケース32と、わずかに前上がりに傾斜したシリンダ軸線を有して前記クランクケース32に結合されるとともに該クランクケース32の前方に配置されるシリンダブロック33と、該シリンダブロック33の前方に配置されるとともに前記シリンダブロック33を前記クランクケース32との間に挟むようにして前記クランクケース32に結合されるシリンダヘッド34と、該シリンダヘッド34に結合されるヘッドカバー35とを備え、前記シリンダブロック33の外面には複数のフィン33a…が突設され、前記クランクケース32は、左右に2分割された左ケース半体37および右ケース半体38が相互に結合されて成る。
前記左ケース半体32には、前記後輪WRの左側方まで延出されるミッションケース39が連設されており、このミッションケース39内に前記動力伝達装置Tが収納され、該動力伝達装置Tは、ベルト式無段変速機40と、遠心クラッチ41と、歯車減速機構42とで構成される。
前記ミッションケース39には、前記後輪WRの車軸43が回転自在に支承されるとともに、前記クランクシャフト36および前記車軸43間に配置される伝動軸44が回転自在に支承されており、前記ベルト式無段変速機40は、前記クランクシャフト36の左端部に設けられるドライブプーリ45と、前記伝動軸44に相対回転自在に支承されるドリブンプーリ46とにVベルト47が巻き掛けられて成り、ドライブプーリ45はクランクシャフト36の回転速度に応じて前記Vベルト47の巻き掛け径を変化するように構成され、前記ドリブンプーリ46はドライブプーリ45の前記巻き掛け径変化に応じて巻き掛け径を変化するように構成される。また前記遠心クラッチ41は前記ドリブンプーリ46および前記伝動軸44間に設けられ、前記歯車変速機構42は前記伝動軸44および前記車軸43間に設けられる。
図4を併せて参照して、前記クランクシャフト36の右側端部は、シール付ボールベアリング48を介して前記右ケース半体38を回転自在に貫通する。また右側ケース半体38の外面には、その外面からわずかに隆起して前記クランクシャフト36を囲んで無端状に連なるハウジング形成部38aが一体に突設されており、このハウジング形成部38aにはカバー部材49が締結される。而して前記クランクシャフト36は、前記カバー部材49も回転自在に貫通し、前記カバー部材49および前記クランクシャフト36間には環状のシール部材50が介装される。
前記カバー部材49から突出した部分で前記クランクシャフト36の右側端部にはアウターロータ52が固定され、該アウターロータ52とともに発電機51を構成するようにしてアウターロータ52で囲繞されるインナーステータ53が、前記カバー部材49に固定される。
前記クランクシャフト36の右側端部には、前記発電機51の外方に配置されるようにして冷却ファン55が固定されるものであり、この実施の形態では前記発電機51のアウターロータ50に前記冷却ファン55が複数のボルト56…で固定される。また前記クランクシャフト36の右側への軸線延長上で前記冷却ファン55の軸方向外方にはラジエータ57が配置される。このラジエータ57は、上タンク58と、該上タンク58の下方に配置される下タンク59と、前記上タンク58および前記下タンク59間に設けられるコア部60とを備えており、ラジエータカバー61で外側から覆われる。
前記ラジエータ57およびラジエータカバー61は、前記クランクケース32の右ケース半体38に直接固定される。
図5および図6を併せて参照して、前記クランクケース32の右ケース半体38には、前記発電機51を囲むようにして外側方に延びる延出部38bが一体に設けられており、前記ハウジング形成部38aは、前記延出部38bの前側下部から前方に延びるように形成され、前記クランクシャフト36に設けられる駆動歯車62(図2および図3参照)から動力が伝達されるオイルポンプ63が前記ハウジング形成部38aおよび前記カバー部材49間に配設される。
前記ラジエータ57は、その上タンク58および下タンク59がクランクケース32の右ケース半体38に直接固定されるものであり、前記右ケース半体38における延出部38bの上部に突設される前後一対のラジエータ取付けボス64,65に、前記上タンク58に設けられた前後一対の取付け部68,69がボルト72,73で取付けられ、前記延出部38bの下部に突設される前後一対のラジエータ取付けボス66,67に、前記下タンク59に設けられた前後一対の取付け部70,71がボルト74,75で取付けられる。
しかも前記クランクケース32に前記ラジエータ57が取付けられた状態で前記冷却ファン55および前記ラジエータ57の相対位置は、ラジエータ57の上タンク58および下タンク59の両方が、前記冷却ファン55の一部にその軸方向および半径方向のいずれの方向から見ても重なるように設定される。すなわち図4において、前記冷却ファン55の外周を外側方に延長した投影線L1は前記上タンク58の下部および前記下タンク59の上部を通り、前記上タンク58および前記下タンク59の内端を結ぶ直線L2は前記冷却ファン55を横切ることになる。
図7〜図9を併せて参照して、前記ラジエータカバー61は、前記ラジエータ57を外側から覆う平板状のカバー板部76と、該カバー板部76の周縁から前記右ケース半体38の延出部38b側に延びる周壁部77とを有して皿状に形成されており、前記カバー板部76に、前記ラジエータ57のコア部60に対応して開口した冷却風導入口78が形成されるとともに、その冷却風導入口78を上下および前後に複数に分割する格子部79が設けられる。
前記ラジエータカバー61は、前記クランクケース32における右ケース半体38の前記延出部38bに直接固定されるものであり、前記延出部38bの上部に設けられた前後一対のカバー取付けボス81,82に、前記ラジエータカバー61に設けられた前後一対の取付け部84,85がボルト87,88で取付けられ、前記延出部38bの下部に設けられた1つのカバー取付けボス83に、前記ラジエータカバー61の下部に設けられた取付け部86がボルト89で取付けられる。
前記ラジエータカバー61の前記右ケース半体38への固定状態で該ラジエータカバー61の前記周壁部77は、前記ラジエータ57の側方を通って前記冷却ファン55をその半径方向外方から覆うようにして前記右ケース半体38の延出部38bに当接されるものであり、この周壁部77に、前記冷却ファン55からの空気を外部に排出する第1および第2の排風口91…,92…が設けられる。
第1の排風口91…は、前記ラジエータカバー61の後部で前記周壁部77に設けられる。しかも前記ラジエータ57よりも後方で前記周壁部77には、前記ラジエータ57のの後端部を覆う第1覆い部77aと、第1覆い部77aよりも後方に膨出するようにして第1覆い部77aに連設されるとともに前記冷却ファン55をその半径方向外方から覆う第2覆い部77bとが形成されており、第1覆い部77aおよび第2覆い部77bのうち少なくとも第2覆い部77bに第1の排風口91…が設けられるものであり、この実施の形態では、上下に間隔をあけた第2覆い部77bの複数箇所ならびに第1覆い部77aのうち第2覆い部77bよりも上方の部分の上下に間隔をあけた複数箇所に第1の排風口91…が設けられる。
また複数の第2の排風口92…は、図8で明示するように、前記周壁部77のうち前記ラジエータ57の下端部を下方から覆って前記クランクケース32側に延びる部分に設けられる。
図2に注目して、前記機関本体31におけるシリンダヘッド33の右側方には、前記クランクシャフト36の回転に連動するウォータポンプ94が配設される。ところで右側ケース半体38の外面に一体に突設される前記ハウジング形成部38aならびに該ハウジング形成部38aに締結されるカバー部材49の一部は、前記右ケース半体38の延出部38bの前下部から前方に張り出すように形成されており、前記ウォータポンプ94のポンプケース95は、前記カバー部材49の前部と、該カバー部材49に締結されるポンプカバー96とで構成される。
前記ウォータポンプ94から吐出される冷却水はシリンダブロック33内を経てシリンダヘッド34内のウォータジャケット(図示せず)に供給され、そのウォータジャケットから排出される冷却水は管路97を介して前記ラジエータ57の上タンク58に導かれ、上タンク58からコア部60を流通することで冷却された冷却水は下タンク59に導かれる。
前記下タンク59の前部には冷却水の導出管98が設けられ、この導出管98は、第2の排風口92…の1つを貫通してラジエータカバー61から外部に突出される。なお第2の排風口92…において前記導出管98が貫通する排風口92は、ラジエータカバー61の着脱を容易とすべく下方に開放した切欠き形状に形成される。
一方、前記ポンプケース95には、サーモスタット99が固定的に配設されており、前記下タンク59からの冷却水を導出する導出管98はホース100を介してサーモスタット99に接続される。また前記シリンダヘッド34のウォータジャケットから導出される冷却水は、前記管路97から分岐したバイパス用のホース101を介して前記サーモスタット99に導くことも可能であり、サーモスタット99は、冷却水の温度に応じて前記バイパス用のホース101からウォータポンプ94側に流通する冷却水量を調整する。
次にこの実施の形態の作用について説明すると、クランクシャフト36の右側の端部に冷却ファン55が設けられ、該冷却ファン55の軸方向外方に配置されるラジエータ57が、ラジエータカバー61で外側から覆われるのであるが、ラジエータ57およびラジエータカバー61がクランクケース32に直接固定され、ラジエータカバー61に、ラジエータ57の側方を通って冷却ファン55をその半径方向外方から覆うようにして前記クランクケース32側に延びる周壁部77が一体に設けられ、該周壁部77に、前記冷却ファン55からの空気を外部に排出する第1および第2の排風口91…,92…が設けられるので、比較的剛性を必要としないラジエータカバー61に第1および第2の排風口91…,92…を設けるようにして、第1および第2の排風口91…,92…の形状や大きさ等の設計上の自由度を高めることができる。しかもラジエータ57がクランクケース32に直接固定されることから、クランクケース32以外にラジエータ57を支持する部材が不要であり、部品点数を抑えた冷却装置とすることができる。
またクランクケース32に、ラジエータ57を取付けるための複数のラジエータ取付けボス64,65,66,67が突設されるので、クランクケース32およびラジエータ57間に隙間を形成し易くして、冷却ファン55からの空気を排出し易くすることができる。
また側面視でクランクケース32の前方にシリンダブロック33およびシリンダヘッド34が配置されるのに対して、第1の排風口91…が、ラジエータカバー61の後部に設けられるので、ラジエータ57を通過することで温められて第1の排風口91…から排出される空気による熱影響がシリンダブロック33およびシリンダヘッド34側に及ぶのを防止することができる。
またラジエータ57よりも後方で前記ラジエータカバー61の周壁部77に、ラジエータ57の後端部を覆う第1覆い部77aと、第1覆い部77aよりも後方に膨出するようにして第1覆い部77aに連設されるとともに前記冷却ファン55をその半径方向外方から覆う第2覆い部77bとが形成され、第1覆い部77aおよび第2覆い部77bのうち少なくとも第2覆い部77bに第1の排風口91…が設けられるので、第1の排風口91…を冷却ファン55に極力近接させて排風効率の向上を図ることができ、また第2覆い部77bが第1覆い部77aよりも後方に膨出するように形成されるので、車両の外側からのラジエータカバー61の着脱操作が容易となる。
またラジエータ57の上タンク58および下タンク59の両方が、冷却ファン55の一部にその軸方向および半径方向のいずれの方向から見ても重なるように冷却ファン55およびラジエータ57の相対位置が設定されるので、ラジエータ57および冷却ファン55を近接させて冷却ファン55によるラジエータ57の冷却効率を高めることができるだけでなく、クランクシャフト36の軸方向でのラジエータ57の突出を抑えて自動二輪車のバンク角を充分に確保することができる。
また周壁部77のうちラジエータ57の下端部を下方から覆って前記クランクケース32側に延びる部分に、冷却ファン55からの空気を外部に排出する第2の排風口92…が設けられるので、排風による熱影響がシリンダブロック33およびシリンダヘッド34側に及ぶのを防止しつつ排風量を増加することができる。
さらにラジエータ57が備える下タンク59の前部に、ラジエータ57を通過した冷却水の導出管98が設けられ、この導出管98が第2の排風口92…の1つのを貫通してラジエータカバー61から外部に突出されるので、排風領域を確保、拡大しつつ導出管98を容易に配管することができる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計変更を行うことが可能である。
32・・・クランクケース
33・・・シリンダブロック
34・・・シリンダヘッド
36・・・クランクシャフト
55・・・冷却ファン
57・・・ラジエータ
58・・・上タンク
59・・・下タンク
60・・・コア部
61・・・ラジエータカバー
64,65,66,67・・・ラジエータ取付けボス
77・・・周壁部
77a・・・第1覆い部
77b・・・第2覆い部
91・・・第1の排風口
92・・・第2の排風口
98・・・導出管
E・・・内燃機関

Claims (7)

  1. 水冷式の内燃機関(E)のクランクケース(32)に回転自在に支承されて車幅方向に延びるクランクシャフト(36)の端部に冷却ファン(55)が設けられ、該冷却ファン(55)の軸方向外方に配置されるラジエータ(57)が、ラジエータカバー(61)で外側から覆われる鞍乗り型車両用内燃機関の冷却装置において、前記ラジエータ(57)および前記ラジエータカバー(61)が、前記クランクケース(32)に直接固定され、前記ラジエータカバー(61)に、前記ラジエータ(57)の側方を通って前記冷却ファン(55)をその半径方向外方から覆うようにして前記クランクケース(32)側に延びる周壁部(77)が一体に設けられ、該周壁部(77)に、前記冷却ファン(55)からの空気を外部に排出する排風口(91)が設けられることを特徴とする鞍乗り型車両用内燃機関の冷却装置。
  2. 前記クランクケース(32)に、前記ラジエータ(57)を取付けるための複数のラジエータ取付けボス(64,65,66,67)が突設されることを特徴とする請求項1記載の鞍乗り型車両用内燃機関の冷却装置。
  3. 前記クランクケース(32)に、側面視で該クランクケース(32)の前方にあるシリンダブロック(33)およびシリンダヘッド(34)が、該シリンダヘッド(34)および前記クランクケース(32)間に前記シリンダブロック(33)を挟むようにして結合され、前記排風口(91)が、前記ラジエータカバー(61)の後部に設けられることを特徴とする請求項1または2記載の鞍乗り型車両用内燃機関の冷却装置。
  4. 前記ラジエータ(57)よりも後方で前記周壁部(77)に、前記ラジエータ(57)の後端部を覆う第1覆い部(77a)と、第1覆い部(77a)よりも後方に膨出するようにして第1覆い部(77a)に連設されるとともに前記冷却ファン(55)をその半径方向外方から覆う第2覆い部(77b)とが形成され、第1覆い部(77a)および第2覆い部(77b)のうち少なくとも第2覆い部(77b)に前記排風口(91)が設けられることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の鞍乗り型車両用内燃機関の冷却装置。
  5. 前記ラジエータ(57)が、上タンク(58)と、該上タンク(58)の下方に配置される下タンク(59)と、前記上タンク(58)および前記下タンク(59)間に設けられるコア部(60)とを備え、前記上タンク(58)および前記下タンク(59)の両方が、前記冷却ファン(55)の一部にその軸方向および半径方向のいずれの方向から見ても重なるように前記冷却ファン(55)および前記ラジエータ(57)の相対位置が設定されることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の鞍乗り型車両用内燃機関の冷却装置。
  6. 前記周壁部(77)のうち前記ラジエータ(57)の下端部を下方から覆って前記クランクケース(32)側に延びる部分に、前記冷却ファン(55)からの空気を外部に排出する第2の排風口(92)が設けられることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の鞍乗り型車両用内燃機関の冷却装置。
  7. 前記ラジエータ(57)が備える下タンク(59)の前部に、前記ラジエータ(57)を通過した冷却水の導出管(98)が設けられ、この導出管(98)が第2の排風口(92)を貫通して前記ラジエータカバー(61)から外部に突出されることを特徴とする請求項6記載の鞍乗り型車両用内燃機関の冷却装置。
JP2012074096A 2012-03-28 2012-03-28 鞍乗り型車両用内燃機関の冷却装置 Active JP5788821B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012074096A JP5788821B2 (ja) 2012-03-28 2012-03-28 鞍乗り型車両用内燃機関の冷却装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012074096A JP5788821B2 (ja) 2012-03-28 2012-03-28 鞍乗り型車両用内燃機関の冷却装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013203220A true JP2013203220A (ja) 2013-10-07
JP5788821B2 JP5788821B2 (ja) 2015-10-07

Family

ID=49522799

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012074096A Active JP5788821B2 (ja) 2012-03-28 2012-03-28 鞍乗り型車両用内燃機関の冷却装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5788821B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP5788821B2 (ja) 2015-10-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5923115B2 (ja) 鞍乗型電動車両
JP5548499B2 (ja) 鞍乗り型車両
EP1627810B1 (en) Noise reduction structure for hybrid vehicle
JP5924769B2 (ja) 強制空冷式エンジンにおける冷却構造
JP6038844B2 (ja) 鞍乗型車両用内燃機関の冷却装置
EP3950484B1 (en) Series hybrid type straddled vehicle
JP5703183B2 (ja) スクータ型自動二輪車
JP2014084844A (ja) 鞍乗り型車両の水冷式内燃機関
EP2014891B1 (en) Radiator for small-sized vehicle
JP6660477B2 (ja) 鞍乗型車両用内燃機関の冷却構造
JP5788821B2 (ja) 鞍乗り型車両用内燃機関の冷却装置
JP5862412B2 (ja) 鞍乗り型車両用水冷式内燃機関
JP2009113654A (ja) 自動二輪車
JP5261537B2 (ja) 排風ダクトを備える内燃機関が搭載された車両
JP2006096105A (ja) 電動車両用バッテリ保持装置
JP3652696B2 (ja) 車両用ラジエータ装置
JP6251594B2 (ja) 鞍乗型車両のvベルト式無段変速機
JP7333372B2 (ja) パワーユニット
JP2020097312A (ja) 電動鞍乗型車両
JP4441389B2 (ja) 自動二輪車における排気マフラー構造
JP5898046B2 (ja) 鞍乗り型車両の水冷式内燃機関
JP6203661B2 (ja) 鞍乗型車両のvベルト式無段変速機
JP6242712B2 (ja) 鞍乗型車両のvベルト式無段変速機
JP7128955B2 (ja) 鞍乗り型車両
JP3158848U (ja) 自動二輪車

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20141127

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20150708

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20150722

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20150730

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5788821

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250