JP2009113654A - 自動二輪車 - Google Patents
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Abstract
【課題】変速機構の入力軸の軸心がクランク軸の軸心よりも高い位置に配置されたエンジンユニットが搭載された自動二輪車における好適なレギュレターの配置構造を提供する。
【解決手段】自動二輪車1は、エンジン30と、変速機構40と、レクチファイアレギュレター60とを備えている。エンジン30は、クランク軸36と、クランク軸36を収納するクランクケース31とを有する。変速機構40は、クランク軸36に接続され、クランク軸36の軸心36aよりも後方かつ高い位置に軸心41aが位置する入力軸41を有する。変速機構40は、クランクケース31内に配置されている。レクチファイアレギュレター60は、クランクケース31の車幅方向一方側において、クランク軸36の軸心36aよりも入力軸41の軸心41a側で、クランク軸36の軸心36aよりも後方かつ低い位置に配置されている。
【選択図】図3
【解決手段】自動二輪車1は、エンジン30と、変速機構40と、レクチファイアレギュレター60とを備えている。エンジン30は、クランク軸36と、クランク軸36を収納するクランクケース31とを有する。変速機構40は、クランク軸36に接続され、クランク軸36の軸心36aよりも後方かつ高い位置に軸心41aが位置する入力軸41を有する。変速機構40は、クランクケース31内に配置されている。レクチファイアレギュレター60は、クランクケース31の車幅方向一方側において、クランク軸36の軸心36aよりも入力軸41の軸心41a側で、クランク軸36の軸心36aよりも後方かつ低い位置に配置されている。
【選択図】図3
Description
本発明は、自動二輪車に関する。本発明は、特にレクチファイアレギュレターを備えた自動二輪車に関する。
通常、オルタネーター(交流発電機)を備えたエンジンには、オルタネーターに電気的に接続されたレクチファイアレギュレターが設けられている。オルタネーターにおいて発電された交流の電気は、このレクチファイアレギュレターにより直流の電気に変換される。これにより、オルタネーターで発電された電気のバッテリーへの充電などが可能となっている。
ところで、レクチファイアレギュレターは発熱する部品である。このため、レクチファイアレギュレターは、レクチファイアレギュレターの冷却が促進されるような位置に配置されていることが好ましい。また、レクチファイアレギュレターと発電機とが離れていると、レクチファイアレギュレターとオルタネーターとをつなぐ配線が長くなる。このため、配線の電力抵抗が大きくなり、配線における電力ロスが大きくなる。よって、レクチファイアレギュレターは極力オルタネーターに近い位置に配置されていることが好ましい。これらの理由などにより、レクチファイアレギュレターの配置は自動二輪車の構成上、特に重要である。
このため、特許文献1などにおいて、従来、レクチファイアレギュレターの配置構造が種々提案されている。図14は、特許文献1に記載された自動二輪車100の一部を拡大した左側面図である。図14に示すように、自動二輪車100は、エンジン102を備えている。エンジン102は、車体フレーム101に懸架されている。車体フレーム101は、エンジン102の上方において後方に向かって斜め下方に延びるメインフレーム101aを備えている。
エンジン102は、クランクケース103とシリンダボディ104とを備えている。自動二輪車100では、レギュレター105は、シリンダボディ104の後方かつクランクケース103の上方に配置されている。具体的には、レギュレター105は、クランクケース103の図示しない変速機構を収納する後側部分103aの上面に、ステー106を介して支持されている。
特開2005−219669号公報
図14に示すように、クランクケース103が略水平に延びている自動二輪車100では、メインフレーム101aとクランクケース103の後側部分103aとの間にスペースが生じる。このため、クランクケース103の後側部分103aの上にレギュレター105を配置することができる。例えば、クランク軸の軸心よりも変速機構の入力軸の軸心の方が高い位置に位置している自動二輪車では、シリンダボディよりも後方において、クランクケースの上にレギュレターを配置することが容易である。
しかしながら、自動二輪車に搭載されるエンジンユニットの形態によっては、特許文献1のように、クランクケースの上にレギュレターを配置することが困難な場合もある。例えば、変速機構の入力軸の軸心がクランク軸の軸心よりも高い位置に配置されたタイプのエンジンユニットでは、変速機構が、図14に示すエンジンと較べて高い位置に配置されることとなる。このため、変速機構を収納するクランクケースの後半部分と、シリンダボディと、メインフレームとの間のスペースが比較的小さくなる。よって、シリンダボディよりも後方かつクランクケースの上方にレギュレターを配置することが困難となる。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的は、変速機構の入力軸の軸心がクランク軸の軸心よりも高い位置に配置されたエンジンユニットが搭載された自動二輪車における好適なレギュレターの配置構造を提供することにある。
本発明に係る自動二輪車は、エンジンと、変速機構と、レクチファイアレギュレターとを備えている。エンジンは、クランク軸と、クランクケースとを有する。クランク軸はクランクケースに収納されている。変速機構は入力軸を有する。入力軸はクランク軸に接続されている。入力軸の軸心はクランク軸の軸心よりも後方かつ高い位置に位置している。レクチファイアレギュレターはクランクケースの車幅方向一方側において、クランク軸の軸心よりも入力軸の軸心側で、クランク軸の軸心よりも後方かつ低い位置に配置されている。
本発明によれば、変速機構の入力軸の軸心が、クランク軸の軸心よりも高い位置に配置されたエンジンユニットが搭載された自動二輪車における好適なレクチファイアレギュレターの配置構造を提供することができる。
以下、本発明を実施した好ましい形態の一例について、図1に示す自動二輪車1を例に挙げて説明する。但し、本発明において「自動二輪車」は、いわゆる広義のモーターサイクルをいう。すなわち、本発明において「自動二輪車」は、狭義のモーターサイクル、モペット、スクーター、オフロード車などを含む。また、本明細書において、自動二輪車には、前輪及び後輪の少なくとも一方が一体に回転する複数の車輪により構成されており、車両を傾斜させて進行方向を変更する車両も含まれるものとする。
なお、以下の説明において、前後左右の方向は、シート15に着座したライダーから見た方向をいうものとする。
(自動二輪車1の概略構成)
図1は、自動二輪車1の概略左側面図である。図2は、自動二輪車1の一部を表した概略右側面図である。図3は、自動二輪車1の一部を表した概略右側面図であって、アンダーカウル70を省略した図である。
図1は、自動二輪車1の概略左側面図である。図2は、自動二輪車1の一部を表した概略右側面図である。図3は、自動二輪車1の一部を表した概略右側面図であって、アンダーカウル70を省略した図である。
−車体フレーム10−
図1に示すように、自動二輪車1は、車体フレーム10を備えている。車体フレーム10は、メインフレーム10aと、シートレール18とを備えている。
図1に示すように、自動二輪車1は、車体フレーム10を備えている。車体フレーム10は、メインフレーム10aと、シートレール18とを備えている。
メインフレーム10aは、後述するエンジンユニット20の上方に配置されている。メインフレーム10aは、エンジンユニット20に沿って、後方に向って斜め下方に延びている。具体的には、メインフレーム10aの前端部からシート15の前端部付近までの部分は、後方に向ってやや斜め下方に延びている。メインフレーム10aは、途中部において下方に向って折れ曲がっている。メインフレーム10aの折れ曲がり部よりも先端側の部分は、エンジンユニット20の後方において、ほぼ下方に向かって延びている。
シートレール18は、メインフレーム10aの折れ曲がり部に取り付けられている。シートレール18は、メインフレーム10aから後方に向ってやや斜め上方に延びている。
メインフレーム10aの前端部分には、図示しないヘッドパイプが取り付けられている。ヘッドパイプには、図示しないステアリングシャフトが回転可能に挿入されている。ステアリングシャフトの上端部には、ハンドル11が固定されている。また、ステアリングシャフトには、前方に向って下方に延びる左右一対のフロントフォーク12が固定されている。左右一対のフロントフォーク12の先端部には、前輪13が回転可能に取り付けられている。
メインフレーム10aの下方には、メインフレーム10aに懸架されたエンジンユニット20が配置されている。メインフレーム10aは、エンジンユニット20に沿った形状に形成されている。このため、エンジンユニット20とメインフレーム10aとの間には、それ程大きなスペースは存在しない。
−燃料タンク14、シート15、リアアーム16及び後輪17−
エンジンユニット20の上方には、燃料タンク14が配置されている。燃料タンク14は、メインフレーム10aに取り付けられている。燃料タンク14の後方にはシート15が配置されている。シート15は、シートレール18によって支持されている。
エンジンユニット20の上方には、燃料タンク14が配置されている。燃料タンク14は、メインフレーム10aに取り付けられている。燃料タンク14の後方にはシート15が配置されている。シート15は、シートレール18によって支持されている。
メインフレーム10aの後端部分には、リアアーム16が揺動可能に取り付けられている。リアアームの後端部には後輪17が回転可能に取り付けられている。後輪17は、エンジンユニット20の図示しない出力軸と、動力伝達手段としてのチェーン19によって接続されている。これにより、エンジンユニット20の動力が後輪17に伝達され、後輪17が回転する。
−ラジエター50及びラジエターファン51−
エンジンユニット20の前方にはラジエター50が配置されている。具体的には、ラジエター50は、後述するシリンダヘッド34の前方に配置されている。ラジエター50は、側面視において、下方に向かってやや斜め後方に延びるように配置されている。
エンジンユニット20の前方にはラジエター50が配置されている。具体的には、ラジエター50は、後述するシリンダヘッド34の前方に配置されている。ラジエター50は、側面視において、下方に向かってやや斜め後方に延びるように配置されている。
ラジエター50の後方には、ラジエターファン51が取り付けられている。このラジエターファン51により、ラジエター50から吸入された空気が後方に送られる。ラジエターファン51により後方に送られた空気は、エンジンユニット20に供給される。これにより、エンジンユニット20が冷却される一方、エンジンユニット20に供給された空気は加熱される。加熱された空気の一部は、斜め下方向にも流れていき、レクチファイアレギュレター60が配置されたアンダーカウル70に囲まれた空間内にも流れ込む。
−フットステップ55及びブレーキペダル56−
図1及び図2に示すように、自動二輪車1は、フットステップ55を備えている。フットステップ55には、右側フットステップ55aと左側フットステップ55bとを含んでいる。フットステップ55は、側面視において、メインフレーム10aの後端部の後方に配置されている。フットステップ55は、クランク軸36とほぼ同じ高さに配置されている。なお、図2に示すように、右側のフットステップ55aは、後述するレクチファイアレギュレター60の後方に配置されている。フットステップ55の上端は、レクチファイアレギュレター60の上端よりも高い位置に配置されている。換言すれば、レクチファイアレギュレター60は、フットステップ55の上端よりも低い位置に配置されている。
図1及び図2に示すように、自動二輪車1は、フットステップ55を備えている。フットステップ55には、右側フットステップ55aと左側フットステップ55bとを含んでいる。フットステップ55は、側面視において、メインフレーム10aの後端部の後方に配置されている。フットステップ55は、クランク軸36とほぼ同じ高さに配置されている。なお、図2に示すように、右側のフットステップ55aは、後述するレクチファイアレギュレター60の後方に配置されている。フットステップ55の上端は、レクチファイアレギュレター60の上端よりも高い位置に配置されている。換言すれば、レクチファイアレギュレター60は、フットステップ55の上端よりも低い位置に配置されている。
図2に示すように、右側のフットステップ55aの前方には、ブレーキペダル56が配置されている。ブレーキペダル56は、レクチファイアレギュレター60よりも後方に配置されている。ブレーキペダル56は、車体フレーム10に対して、フットステップ55aとほぼ同じ位置に位置する回転軸を中心としてスイング可能に取り付けられている。ブレーキペダル56は、フットステップ55aに載せられたライダーの足で操作される。フットステップ55とブレーキペダル56とは、実質的に同じ高さに位置されている。詳細には、ブレーキペダル56は、フットステップ55よりも若干だけ低い位置に配置されている。
なお、本実施形態では、右側のフットステップ55aの前方にブレーキペダル56が配置されている例について説明する。但し、本発明はこの構成に限定されず、右側のフットステップ55aの前方にブレーキペダル56以外のペダルを配置してもよい。
−レクチファイアレギュレター60−
図2に示すように、エンジンユニット20の車幅方向右側には、レクチファイアレギュレター60が配置されている。本実施形態では、レクチファイアレギュレター60がエンジンユニット20の車幅方向右側に配置されている例について説明する。但し、本発明はこの構成に限定されない。レクチファイアレギュレター60は、例えば、エンジンユニット20の車幅方向左側に配置されていてもよい。
図2に示すように、エンジンユニット20の車幅方向右側には、レクチファイアレギュレター60が配置されている。本実施形態では、レクチファイアレギュレター60がエンジンユニット20の車幅方向右側に配置されている例について説明する。但し、本発明はこの構成に限定されない。レクチファイアレギュレター60は、例えば、エンジンユニット20の車幅方向左側に配置されていてもよい。
レクチファイアレギュレター60は、後述するオルタネーター37により発電される交流の電気を直流の電気に変換すると共に、所定の電圧以上の電圧がレクチファイアレギュレター60から出力されることを抑制する。レクチファイアレギュレター60には、配線61が接続されている。この配線61により、レクチファイアレギュレター60は、オルタネーター37やバッテリーなどに接続されている。
図8〜図10及び図12に示すように、レクチファイアレギュレター60は、第1の固定部材62と第2の固定部材63とラバー部材64とによってクランクケース31の一部を構成するオイルパン31bに対して取り付けられている。具体的には、レクチファイアレギュレター60は、第1の固定部材62に対して固定されている。一方、第2の固定部材63は、オイルパン31bに対して固定されている。詳細には、図12に示すように、オイルパン31bの側壁には、ねじ孔が形成されたボス部31b1が形成されている。第2の固定部材63は、このボス部31b1にボルトによって固定されている。第1の固定部材62と第2の固定部材63とは、略円柱状のラバー部材64を介してボルト留め等により固定されている。
−アンダーカウル70−
図1、図2及び図13に示すように、エンジンユニット20の下方部分の前方には、アンダーカウル70が配置されている。アンダーカウル70は、図13に示すように、後方に向かって開口する平面視略U字状に形成されている。このアンダーカウル70により、エンジンユニット20の下方部分の前方及び側方の一部が覆われている。これにより、エンジンユニット20に泥や水が掛かることが抑制されている。
図1、図2及び図13に示すように、エンジンユニット20の下方部分の前方には、アンダーカウル70が配置されている。アンダーカウル70は、図13に示すように、後方に向かって開口する平面視略U字状に形成されている。このアンダーカウル70により、エンジンユニット20の下方部分の前方及び側方の一部が覆われている。これにより、エンジンユニット20に泥や水が掛かることが抑制されている。
また、図2及び図11に示すように、アンダーカウル70は、レクチファイアレギュレター60の側方及び前方の少なくとも一部を覆っている。具体的には、アンダーカウル70は、側面位置において、レクチファイアレギュレター60の前側部分の全体及び後側部分の下方部を覆っている。レクチファイアレギュレター60の後側部分の上方部は、側面視においてアンダーカウル70から露出している。
図9〜図11に示すように、アンダーカウル70は、第2の固定部材63の連接部63aに対してボルト留めされている。これにより、アンダーカウル70は、第2の固定部材63と後述する第1の固定部材62とを介してオイルパン31bに対して取り付けられている。
図1、図11及び図13などに示すように、アンダーカウル70の前側部分には、複数の第1の走行風導入口71が形成されている。各第1の走行風導入口71は、幅広形状に形成されている。複数の第1の走行風導入口71は、上下方向に配列されている。
また、主として図13に示すように、アンダーカウル70の右側部分及び左側部分のそれぞれには、第2の走行風導入口72が形成されている。第2の走行風導入口72は、図1などに示すように、略台形状に形成されている。第2の走行風導入口72は、側面視において、後方に向かって斜め下方に延びている。第2の走行風導入口72は、レクチファイアレギュレター60よりも前側に位置している。
これら第1の走行風導入口71及び第2の走行風導入口72からアンダーカウル70内に走行風が導入される。これにより、エンジンユニット20及びレクチファイアレギュレター60の冷却が図られている。
第2の走行風導入口72の前方には、防風部材73が配置されている。防風部材73は、アンダーカウル70に対して取り付けられている。この防風部材73は、ラジエターファン51により後方に送風され、エンジンユニット20に接触することによって加熱された熱い空気がレクチファイアレギュレター60に当たることを抑制するためのものである。防風部材73の材質は特に限定されない。防風部材73は、例えば、ラバー部材などによって構成されていてもよい。また、防風部材73は、例えば、スポンジなどの多孔体であってもよい。
本実施形態では、防風部材73が第2の走行風導入口72の前方に配置されているため、第1の走行風導入口72から導入される走行風はレクチファイアレギュレター60にはそれほど供給されない。レクチファイアレギュレター60には、主として第2の走行風導入口72から導入された走行風が供給される。
−サイドスタンド57−
図1に示すように、車幅方向においてレクチファイアレギュレター60とは反対側には、サイドスタンド57が設けられている。具体的には、サイドスタンド57は、車幅方向左側に設けられている。側面視においては、サイドスタンド57とレクチファイアレギュレター60とは、相互に重畳する位置に配置されている。
図1に示すように、車幅方向においてレクチファイアレギュレター60とは反対側には、サイドスタンド57が設けられている。具体的には、サイドスタンド57は、車幅方向左側に設けられている。側面視においては、サイドスタンド57とレクチファイアレギュレター60とは、相互に重畳する位置に配置されている。
(エンジンユニット20)
次に、図1〜図4を参照しながら、エンジンユニット20について詳細に説明する。
次に、図1〜図4を参照しながら、エンジンユニット20について詳細に説明する。
図2〜図4に示すように、エンジンユニット20は、エンジン30と、変速機構40と交流発電機としてのオルタネーター37とを備えている。
−エンジン30−
本実施形態において、エンジン30は、水冷式の並列4気筒エンジンである。但し、本発明において、エンジンは水冷式4気筒エンジンに限定されない。例えば、エンジンは、空冷式であってもよい。また、エンジンは、単気筒エンジンであってもよく、直列や水平対向型のエンジンであってもよい。
本実施形態において、エンジン30は、水冷式の並列4気筒エンジンである。但し、本発明において、エンジンは水冷式4気筒エンジンに限定されない。例えば、エンジンは、空冷式であってもよい。また、エンジンは、単気筒エンジンであってもよく、直列や水平対向型のエンジンであってもよい。
エンジン30は、クランク軸36を収納するクランクケース31を備えている。クランク軸36は、クランクケース31内において車幅方向に延びるように配置されている。
クランクケース31は、ケース本体31aと、ケース本体31aの下方に配置されたオイルパン31bとを備えている。図4に示すように、オイルパン31bは、潤滑油が溜められるオイル溜まり部32を備えている。オイル溜まり部32は、変速機構40及びエンジン30の下方に配置されている。なお、図4に示すオイル溜まり部32の油面は、便宜上描画したものである。オイル溜まり部32の油面は、エンジン30の状態などにより変動する。
図1〜図3に示すように、クランクケース31の前半部分には、シリンダボディ33が取り付けられている。シリンダボディ33は、前方に向って斜め上方に延びている。シリンダボディ33の内部には、図示しないシリンダが形成されている。シリンダボディ33の上には、シリンダヘッド34が取り付けられている。
シリンダヘッド34には、各シリンダに接続された複数の排気管52が接続されている。複数の排気管52は、シリンダヘッド34の前側部分に接続されている。複数の排気管52は、エンジンユニット20の前方において下方に向かって延びている。複数の排気管52のそれぞれは、エンジンユニット20の下方に配置された1本のエギゾーストパイプ53に接続されている。エギゾーストパイプ53の先端部には、マフラー54が配置されている。エンジンユニット20からの排気ガスは、複数の排気管52、エギゾーストパイプ53及びマフラー54を経由して排出される。
図6は、自動二輪車1におけるエンジン30とラジエター50とレクチファイアレギュレター60との平面視における位置関係を表す模式図である。図6に示すように、エンジン30は、前後方向に延びる自動二輪車1の車幅方向の中心軸C1に対してオフセットとされている。具体的には、前後方向に延びるエンジン30の車幅方向の中心軸C2は、自動二輪車1の中心軸C1よりも左側に位置している。すなわち、エンジン30は、自動二輪車1に対して、レクチファイアレギュレター60が配置された側とは反対側にオフセットされている。
−オルタネーター37−
図4に示すように、オルタネーター37は、クランクケース31内に配置されている。オルタネーター37は、クランク軸36に接続されている。オルタネーター37は回転子と固定子とを有している。回転子は、クランク軸36の回転に伴って、固定子に対して相対的に回転する。これにより、オルタネーターにおいて、交流の電気が発電される。発電された電機は、配線61を経由してレクチファイアレギュレター60に送電される。
図4に示すように、オルタネーター37は、クランクケース31内に配置されている。オルタネーター37は、クランク軸36に接続されている。オルタネーター37は回転子と固定子とを有している。回転子は、クランク軸36の回転に伴って、固定子に対して相対的に回転する。これにより、オルタネーターにおいて、交流の電気が発電される。発電された電機は、配線61を経由してレクチファイアレギュレター60に送電される。
図3及び図4に示すように、オルタネーター37は、オルタネーター37の軸心37aが、クランク軸36の軸心36aよりも後方かつ高い位置に配置されている。オルタネーター37の軸心37aは、後述する変速機構40のメイン軸41の軸心41aとほぼ同じ高さに位置している。前後方向に関しては、オルタネーター37の軸心37aは、クランク軸36の軸心36aと、メイン軸41の軸心41aとの間に位置している。
−変速機構40−
変速機構40は、クランクケース31内に配置されている。変速機構40は、入力軸としてのメイン軸41と、出力軸としてのドライブ軸42と、図示しない変速ギア対とを備えている。メイン軸41は、直接または間接的にクランク軸36に噛合している。このため、メイン軸41は、クランク軸36の回転に伴って回転する。メイン軸41とドライブ軸42との間には、変速ギア対が配置されている。この変速ギア対により、メイン軸41の回転が所定の変速ギア比でドライブ軸42へと伝達される。そして、ドライブ軸42に伝達された動力が、図1に示すチェーン19などを介して後輪17に伝達される。
変速機構40は、クランクケース31内に配置されている。変速機構40は、入力軸としてのメイン軸41と、出力軸としてのドライブ軸42と、図示しない変速ギア対とを備えている。メイン軸41は、直接または間接的にクランク軸36に噛合している。このため、メイン軸41は、クランク軸36の回転に伴って回転する。メイン軸41とドライブ軸42との間には、変速ギア対が配置されている。この変速ギア対により、メイン軸41の回転が所定の変速ギア比でドライブ軸42へと伝達される。そして、ドライブ軸42に伝達された動力が、図1に示すチェーン19などを介して後輪17に伝達される。
図3及び図4に示すように、入力軸としてのメイン軸41の軸心41aは、クランク軸36の軸心36aよりも後方かつ高い位置に配置されている。ドライブ軸42の軸心42aも、クランク軸36の軸心36aよりも後方かつ高い位置に位置している。ドライブ軸42の軸心42aは、メイン軸41の軸心41aよりも後方かつ低い位置に位置している。すなわち、ドライブ軸42の軸心42aは、高さ方向に関してクランク軸36の軸心36aとメイン軸41の軸心41aとの間に位置し、メイン軸41の軸心41aよりもさらに後方に配置されている。
すなわち、前後方向においては、前方から、クランク軸36の軸心36a、オルタネーター37の軸心37a、メイン軸41の軸心41a及びドライブ軸42の軸心42aがこの順で位置している。高さ方向においては、メイン軸41の軸心41aとオルタネーター37の軸心37aとがほぼ同じ高さに位置している。クランク軸36の軸心36aが最も低い位置に位置している。ドライブ軸42の軸心42aは、高さ方向において、メイン軸41の軸心41a及びオルタネーター37の軸心37aと、クランク軸36の軸心36aとの間に配置されている。
(エンジンユニット20に対するレクチファイアレギュレター60の配置)
次に、レクチファイアレギュレター60の配置について、図1〜図5を主として参照しながら、詳細に説明する。図2及び図3に示すように、レクチファイアレギュレター60は、クランクケース31の車幅方向右側に配置されている。レクチファイアレギュレター60は、クランク軸36の軸心36aよりもメイン軸41の軸心41a側に配置されている。換言すれば、図3に示すように、変速機構40の下方に配置されている。レクチファイアレギュレター60は、メイン軸41の下方に配置されている。レクチファイアレギュレター60は、クランク軸36の軸心36aよりも後方かつ低い位置に配置されている。
次に、レクチファイアレギュレター60の配置について、図1〜図5を主として参照しながら、詳細に説明する。図2及び図3に示すように、レクチファイアレギュレター60は、クランクケース31の車幅方向右側に配置されている。レクチファイアレギュレター60は、クランク軸36の軸心36aよりもメイン軸41の軸心41a側に配置されている。換言すれば、図3に示すように、変速機構40の下方に配置されている。レクチファイアレギュレター60は、メイン軸41の下方に配置されている。レクチファイアレギュレター60は、クランク軸36の軸心36aよりも後方かつ低い位置に配置されている。
また、主として図4及び図5に示すように、レクチファイアレギュレター60は、レクチファイアレギュレター60の少なくとも一部がオイル溜まり部32の側方に位置するように配置されている。具体的には、本実施形態では、レクチファイアレギュレター60の全体がオイル溜まり部32の側方に位置している。
図5に示すように、クランクケース31のオイル溜まり部32が形成された部分は、クランクケース31の変速機構40が収納された部分よりも幅狭に形成されている。このため、クランクケース31のオイル溜まり部32が形成された部分の車幅方向端部と、自動二輪車1の中心軸との間の距離は、クランクケース31の変速機構40が収納された部分の車幅方向端部と自動二輪車1の中心軸との間の距離よりも小さくなっている。
(作用及び効果)
本実施形態のように、入力軸としてのメイン軸41の軸心41aがクランク軸36の軸心36aよりも高い位置に配置されているタイプのエンジン30では、シリンダボディ33の後方において、クランクケース31の上方に大きなスペースを確保するのは困難である。図1に示すように、メインフレーム10aがエンジンユニット20の上方において、エンジンユニット20に沿って後方に向かって斜め下方に延びている場合には、クランクケースの上方に大きなスペースを確保するのがより困難となる。さらに、エンジンユニット20の上方に燃料タンク14が配置されている場合はなお困難になる。このため、クランクケース31の上方にレクチファイアレギュレター60を配置するのは困難である。仮に、クランクケース31の上方にスペースを設け、そのスペースにレクチファイアレギュレター60を配置した場合は、エンジンユニット20の取り付け位置がその分低くなる。従って、最低地上高が低くなってしまう。
本実施形態のように、入力軸としてのメイン軸41の軸心41aがクランク軸36の軸心36aよりも高い位置に配置されているタイプのエンジン30では、シリンダボディ33の後方において、クランクケース31の上方に大きなスペースを確保するのは困難である。図1に示すように、メインフレーム10aがエンジンユニット20の上方において、エンジンユニット20に沿って後方に向かって斜め下方に延びている場合には、クランクケースの上方に大きなスペースを確保するのがより困難となる。さらに、エンジンユニット20の上方に燃料タンク14が配置されている場合はなお困難になる。このため、クランクケース31の上方にレクチファイアレギュレター60を配置するのは困難である。仮に、クランクケース31の上方にスペースを設け、そのスペースにレクチファイアレギュレター60を配置した場合は、エンジンユニット20の取り付け位置がその分低くなる。従って、最低地上高が低くなってしまう。
また、仮に、レクチファイアレギュレター60を混み合ったクランクケース31の上に配置した場合は、シリンダボディ33及びシリンダヘッド34などの他の部材によってレクチファイアレギュレター60に走行風が当たることが抑制される。このため、レクチファイアレギュレター60の冷却が効率的に行われなくなるおそれがある。
ところで、一般的に、エンジンユニットにおいては、通常クランク軸が配置された部分と変速機構が配置された部分が最も幅広となる。このため、本実施形態のように、メイン軸41の軸心41aが、クランク軸36の軸心36aよりも高い位置に配置されたタイプのエンジンユニット20では、クランクケース31のクランク軸36よりも高い位置に位置する部分は比較的幅広となる。一方、クランクケース31のクランク軸36の軸心36aよりも後方かつ低い部分は比較的幅狭となる。従って、クランクケース31のクランク軸36よりも高い位置に位置する部分の側方にレクチファイアレギュレター60を配置すると車幅が増大する傾向にある。それに対して、本実施形態のように、クランク軸36の軸心36aよりも後方かつ低い位置においてクランクケース31の側方にレクチファイアレギュレター60を配置することによって、自動二輪車1の車幅を小さくすることができる。
また、本実施形態のようにレクチファイアレギュレター60をクランクケース31の側方に配置した場合は、クランクケース31の上にレクチファイアレギュレター60を配置する場合と比較して、レクチファイアレギュレター60に走行風が当たり易くなる。従って、レクチファイアレギュレター60を効率的に冷却することができる。
さらに、クランク軸36の軸心36aよりも低い位置にレクチファイアレギュレター60を配置することにより、自動二輪車1をより低重心化することができる。
また、レクチファイアレギュレター60をクランクケース31の側方に配置することにより、レクチファイアレギュレター60とクランクケース31内に配置されたオルタネーター37との間の距離を短くすることができる。よって、レクチファイアレギュレター60とオルタネーター37とを接続する配線61の長さを短くすることができる。その結果、配線61の電気的抵抗を小さくすることができるため、レクチファイアレギュレター60とオルタネーター37とを接続する配線61における送電ロスを小さくすることができる。
このように、本実施形態のように、クランク軸36の軸心36aよりも後方かつ低い位置においてクランクケース31の側方にレクチファイアレギュレター60を配置することによって、自動二輪車1の車幅の抑制を図ると共に、レクチファイアレギュレター60の効率的な冷却、自動二輪車1の低重心化、及び配線61における送電ロスの低減を図ることができる。
なお、レクチファイアレギュレター60をエンジンユニット20の前方に配置することも考えられる。しかしながら、図1〜図3に示すように、エンジンユニット20の前側には、排気管52が配置されている。排気管52は、エンジン30から排出される排気ガスにより高温になる。このため、レクチファイアレギュレター60をエンジンユニット20の前方に配置した場合は、レクチファイアレギュレター60と高温の排気管52とが近接して配置されることとなる。従って、レクチファイアレギュレター60の冷却が効果的に行われなくなってしまう。
また、レクチファイアレギュレター60をエンジンユニット20の下方に配置することも考えられる。そうすることで、自動二輪車1のさらなる低重心化を図ることができる。しかしながら、この場合は、レクチファイアレギュレター60の分だけ自動二輪車1の最低地上高が低くなるため、好ましくない。そればかりか、レクチファイアレギュレター60と高温であるエギゾーストパイプ53とが近接する。このため、レクチファイアレギュレター60の冷却効率も低下する。
また、レクチファイアレギュレター60をシート15の後方やシートレール18の下方に配置することも考えられる。シートレール18近傍であれば、自動二輪車1のレイアウト次第でレクチファイアレギュレター60を配置するためのスペースを確保することが比較的容易である。しかしながら、この場合は、レクチファイアレギュレター60とオルタネーター37との距離が長くなるおそれがある。レクチファイアレギュレター60とオルタネーター37との距離が長くなると、レクチファイアレギュレター60とオルタネーター37とを接続する配線61が長くなる。その結果、配線61における送電ロスが大きくなってしまうので好ましくない。
クランクケース31の変速機構40の下方に位置する部分、詳細には、メイン軸41の下方に位置する部分の側方にレクチファイアレギュレター60を配置することが好ましい。つまり、クランクケース31のオイル溜まり部32が形成された部分の側方にレクチファイアレギュレター60を配置することが好ましい。そうすることにより、自動二輪車1の車幅をより抑制することができる。
例えば、クランク軸36や変速機構40が配置された部分では、クランク軸36や変速機構40の形状によってクランクケース31の形状が制約される。通常、クランク軸36や変速機構40の幅は広い。このため、クランクケース31のクランク軸36及び変速機構40を収納する部分の幅は比較的広くなる。従って、クランクケース31のクランク軸36及び変速機構40を収納する部分の側方にレクチファイアレギュレター60を配置すると自動二輪車1の車幅が大きくなる傾向にある。
それに対して、オイル溜まり部32は、定形を有さない潤滑油が溜められる部分である。このため、クランクケース31のオイル溜まり部32が形成された部分であれば、クランクケース31の形状の制約が少なく、幅狭に形成することが比較的容易である。言い換えれば、クランクケース31のオイル溜まり部32が形成された部分であれば幅狭に形成してもそれほど支障は生じない。従って、クランクケース31の変速機構40の下方に位置する部分、具体的にはオイル溜まり部32が形成された部分の側方にレクチファイアレギュレター60を配置することにより、自動二輪車1の車幅をより効果的に抑制することができる。
本実施形態では、図1と図2及び図3とに示すように、車幅方向において、レクチファイアレギュレター60は、サイドスタンド57とは反対側に配置されている。このため、レクチファイアレギュレター60とサイドスタンド57との位置的干渉が抑制されている。従って、例えば、レクチファイアレギュレター60とサイドスタンド47とを車幅方向の同じ側に配置する場合と比較して自動二輪車1の車幅を抑制することができる。
例えば、図7に示すように、平面視において、前後方向に延びるエンジン30の車幅方向の中心軸C2と、前後方向に延びる自動二輪車1の中心軸C1とが同一の直線上に位置する場合、レクチファイアレギュレター60が配置されている中心軸C1よりも右側の幅W6が、左側の幅W7よりも大きく傾向にある。換言すれば、エンジン30が自動二輪車1の中心軸C1に対してオフセットされていない場合は、右側の幅W6が、左側の幅W7よりも大きく傾向にある。このため、自動二輪車1の右側のバンク角が小さくなる傾向にある。
また、右側の幅W6が大きくなることに起因して、車幅W5も大きくなる傾向にある。
それに対して、本実施形態では、図6に示すように、エンジン30が自動二輪車1の中心軸C1に対してオフセットされている。詳細には、前後方向に延びるエンジン30の車幅方向の中心軸C2が、自動二輪車1の中心軸C1よりも左側に位置している。この場合、自動二輪車1の右側端とC2との間の距離W1は、図7に示すW6と等しくなる。一方、自動二輪車1の左側端とC2との間の距離W2は、図7に示すW7よりも短くなる。このため、エンジン30がオフセットされた本実施形態における車幅W0は、図7に示すエンジン30がオフセットされていない場合の車幅W5よりも狭くなる。
また、図6に示すW1は、図7に示すW6と等しい。このため、図6に示すW3は、図7に示すW6よりも小さくなる。このため、エンジン30がオフセットされた本実施形態における右側のバンク角は、図7に示すエンジン30がオフセットされていない場合の右側のバンク角よりも大きくなる。
すなわち、エンジン30を自動二輪車1の中心軸C1に対してオフセットすることで、自動二輪車1の車幅を小さくすることができると共に、エンジン30がオフセットされた方と反対側のバンク角を大きくすることができる。
ところで、レクチファイアレギュレター60の上端がフットステップ55aよりも高い位置に位置している場合、ブレーキペダル56を操作するライダーの足が加熱したレクチファイアレギュレター60に接触するおそれがある。
それに対して本実施形態では、図2に示すように、レクチファイアレギュレター60は、フットステップ55aよりも低い位置に配置されている。このため、ブレーキペダル56を操作するライダーの足が加熱したレクチファイアレギュレター60に接触することが抑制される。
レクチファイアレギュレター60は、ライダーによりブレーキペダル56が踏まれ、下方に変位したブレーキペダル56の下端とフットステップ55aの下端とを通る直線よりも下方に配置されていることがより好ましい。この構成によれば、ライダーがブレーキペダル56を操作する際においても、ライダーとレクチファイアレギュレター60との接触を効果的に抑制することができる。
本実施形態では、図1に示すように、レクチファイアレギュレター60の側方及び前方に少なくとも一部を覆うアンダーカウル70が配置されている。このため、レクチファイアレギュレター60を保護することができる。具体的には、レクチファイアレギュレター60への泥や水跳ねなどを抑制することができる。また、発熱したレクチファイアレギュレター60にライダーが接触することも抑制することができる。
レクチファイアレギュレター60の保護やレクチファイアレギュレター60とライダーとの接触を効果的に抑制する観点からは、レクチファイアレギュレター60の側方全体をアンダーカウル70により覆うことが好ましい。但し、その場合は、レクチファイアレギュレター60に対して走行風が当たりにくくなる。その結果、レクチファイアレギュレター60の冷却効率が低下するおそれがある。このため、本実施形態のように、レクチファイアレギュレター60の一部をアンダーカウル70から露出させることが好ましい。これにより、レクチファイアレギュレター60に走行風が当たり易くなり、レクチファイアレギュレター60の冷却効率が向上する。
本実施形態では、図2になどに示すように、アンダーカウル70のレクチファイアレギュレター60よりも前側の部分には第2の走行風導入口72が形成されている。このため、レクチファイアレギュレター60が配置されたアンダーカウル70の内側に走行風を効率良く導入することができる。従って、レクチファイアレギュレター60の冷却効率をより向上させることができる。
第2の走行風導入口72は、レクチファイアレギュレター60の前方に形成されていることが好ましい。これにより、レクチファイアレギュレター60に走行風をさらに効率的に当てることができる。但し、本発明において、第2の走行風導入口の形成位置は、レクチファイアレギュレター60の前方に限定されない。第2の走行風導入口72は、例えば、レクチファイアレギュレター60よりも前側において、レクチファイアレギュレター60よりも低い位置または高い位置に形成してもよい。
図11に示すように、防風部材73が設けられている。この防風部材73により、ラジエターファン51から後方に向って送風され、エンジンユニット20において加熱された熱い空気がレクチファイアレギュレター60に当たることが抑制されている。従って、レクチファイアレギュレター60の冷却効率を特に向上させることができる。
防風部材73の材質は特に限定されないが、防風部材73はスポンジなどの多孔質体であることが特に好ましい。これによれば、エンジンユニット20により加熱された熱い空気がレクチファイアレギュレター60に当たることを特に効果的に抑制することができる。
なお、本実施形態のように、第2の走行風導入口72を形成すると共に、防風部材73を配置する場合には、防風部材73を第2の走行風導入口72よりも前方に配置することが好ましい。そうすることにより、エンジンユニット20により加熱された熱い空気がレクチファイアレギュレター60に当たることを抑制すると共に、第2の走行風導入口72から導入された冷たい空気をレクチファイアレギュレター60に効果的に当てることが可能となる。従って、レクチファイアレギュレター60の冷却効率を特に高めることができる。
1 自動二輪車
10a メインフレーム(フレーム)
14 燃料タンク
20 エンジンユニット
30 エンジン
31 クランクケース
32 オイル溜まり部
36 クランク軸
36a クランク軸の軸心
37 オルタネーター(交流発電機)
40 変速機構
41 メイン軸(入力軸)
41a メイン軸の軸心(入力軸の軸心)
47 サイドスタンド
50 ラジエター
51 ラジエターファン
55 フットステップ
55a 右側フットステップ
55b 左側フットステップ
56 ブレーキペダル
57 サイドスタンド
60 レクチファイアレギュレター
70 アンダーカウル
72 第2の走行風導入口(開口)
73 防風部材
C1 自動二輪車の中心軸
C2 エンジンの中心軸
10a メインフレーム(フレーム)
14 燃料タンク
20 エンジンユニット
30 エンジン
31 クランクケース
32 オイル溜まり部
36 クランク軸
36a クランク軸の軸心
37 オルタネーター(交流発電機)
40 変速機構
41 メイン軸(入力軸)
41a メイン軸の軸心(入力軸の軸心)
47 サイドスタンド
50 ラジエター
51 ラジエターファン
55 フットステップ
55a 右側フットステップ
55b 左側フットステップ
56 ブレーキペダル
57 サイドスタンド
60 レクチファイアレギュレター
70 アンダーカウル
72 第2の走行風導入口(開口)
73 防風部材
C1 自動二輪車の中心軸
C2 エンジンの中心軸
Claims (14)
- クランク軸と、前記クランク軸を収納するクランクケースとを有するエンジンと、
前記クランク軸に接続され、前記クランク軸の軸心よりも後方かつ高い位置に軸心が位置する入力軸を有し、前記クランクケース内に配置された変速機構と、
前記クランクケースの車幅方向一方側において、前記クランク軸の軸心よりも前記入力軸の軸心側で、前記クランク軸の軸心よりも後方かつ低い位置に配置されたレクチファイアレギュレターと、
を備えた自動二輪車。 - 請求項1に記載された自動二輪車において、
前記レクチファイアレギュレターは前記入力軸の下方に位置している自動二輪車。 - 請求項1に記載された自動二輪車において、
前記クランクケースは、前記変速機構の下方に形成されたオイル溜まり部を有し、
前記クランクケースの前記オイル溜まり部が形成された部分は、前記クランクケースの前記変速機構が収納された部分よりも幅狭に形成されており、
前記レクチファイアレギュレターの少なくとも一部は前記オイル溜まり部の側方に配置されている自動二輪車。 - 請求項1に記載された自動二輪車において、
前記エンジンと前記変速機構とを備えたエンジンユニットの上方において、後方に向かって斜め下方に延びるフレームをさらに備えた自動二輪車。 - 請求項1に記載された自動二輪車において、
前記レクチファイアレギュレターの側方及び前方の少なくとも一部を覆うアンダーカウルをさらに備えた自動二輪車。 - 請求項5に記載された自動二輪車において、
側面視において、前記レクチファイアレギュレターの一部が前記アンダーカウルから露出している自動二輪車。 - 請求項5に記載された自動二輪車において、
前記アンダーカウルの前記レクチファイアレギュレターよりも前側の部分には、開口が形成されている自動二輪車。 - 請求項5に記載された自動二輪車において、
前記レクチファイアレギュレターよりも前方に配置されたラジエターと、
前記ラジエターの後方であって、前記レクチファイアレギュレターよりも前方に配置されたラジエターファンと、
をさらに備え、
前記アンダーカウルには、前記ラジエターファンからの風が前記レクチファイアレギュレターに当たることを抑制する防風部材が取り付けられている自動二輪車。 - 請求項8に記載された自動二輪車において、
前記防風部材は、前記レクチファイアレギュレターよりも前方に配置されており、
前記アンダーカウルには開口が形成されており、
前記開口は、前記レクチファイアレギュレターよりも前方で、前記防風部材よりも後方に位置する自動二輪車。 - 請求項1に記載された自動二輪車において、
前記レクチファイアレギュレターの後方に配置されたフットステップと、
前記フットステップよりも前方かつ前記レクチファイアレギュレターよりも後方に配置され、前記フットステップに載せられたライダーの足で操作されるブレーキペダルと、
をさらに備え、
前記レクチファイアレギュレターは前記フットステップの上端よりも低い位置に配置されている自動二輪車。 - 請求項1に記載された自動二輪車において、
車幅方向において前記レクチファイアレギュレターとは反対側に配置されたサイドスタンドをさらに備えた自動二輪車。 - 請求項1に記載された自動二輪車において、
前後方向に延びる前記エンジンの車幅方向の中心軸は、前後方向に延びる前記自動二輪車の車幅方向の中心軸よりも他方側にずれている自動二輪車。 - 請求項1に記載された自動二輪車において、
クランクケース内に配置され、前記レクチファイアレギュレターと接続された交流発電機をさらに備えた自動二輪車。 - 請求項1に記載された自動二輪車において、
前記エンジンユニットの上方に配置された燃料タンクをさらに備えた自動二輪車。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007289458A JP2009113654A (ja) | 2007-11-07 | 2007-11-07 | 自動二輪車 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007289458A JP2009113654A (ja) | 2007-11-07 | 2007-11-07 | 自動二輪車 |
Related Child Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2010000145U Continuation JP3158848U (ja) | 2010-01-13 | 自動二輪車 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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Family
ID=40781285
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007289458A Pending JP2009113654A (ja) | 2007-11-07 | 2007-11-07 | 自動二輪車 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2009113654A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011051411A (ja) * | 2009-08-31 | 2011-03-17 | Honda Motor Co Ltd | 鞍乗り型車両のアンダーカウル構造 |
JP2011074801A (ja) * | 2009-09-30 | 2011-04-14 | Honda Motor Co Ltd | 鞍乗り型車両の蒸発燃料処理装置の配置構造 |
EP2628670A1 (en) * | 2012-02-16 | 2013-08-21 | Honda Motor Co., Ltd. | Saddle riding type vehicle |
-
2007
- 2007-11-07 JP JP2007289458A patent/JP2009113654A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011051411A (ja) * | 2009-08-31 | 2011-03-17 | Honda Motor Co Ltd | 鞍乗り型車両のアンダーカウル構造 |
JP2011074801A (ja) * | 2009-09-30 | 2011-04-14 | Honda Motor Co Ltd | 鞍乗り型車両の蒸発燃料処理装置の配置構造 |
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