JP2013203091A - 自動二輪車 - Google Patents

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Fumihiko Noichi
文彦 乃一
Shinya Otani
慎哉 大谷
Yasuto Saiki
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Abstract

【課題】高い運動性能を確保可能な自動二輪車を提供すること。
【解決手段】ヘッドパイプ(22)から後方に向かって延出された後で下方へ湾曲するように延びるメインチューブ(21)を備えたバックボーン型の自動二輪車(1)であって、自動二輪車に搭載された電装品に電力を供給するバッテリ(12)と、メインチューブの湾曲部分の後方に配置され、バッテリを保持するバッテリ保持部(101)を側面に有するエアクリーナケース(10R)と、を備え、バッテリ保持部は、バッテリ保持部に保持されるバッテリの前後方向の中心位置(C2)が、エアクリーナの前後方向の中心位置(C1)よりも前方に位置付けられるように構成した。
【選択図】図9

Description

本発明は、エアクリーナを備える自動二輪車に関し、特に、エアクリーナの側面にバッテリ保持部を備えるバックボーン型の自動二輪車に関する。
従来より、エアクリーナの側面にバッテリ保持部を備える構成の自動二輪車が知られている(例えば、特許文献1参照)。この自動二輪車は、エアクリーナの側面に形成される凹状のバッテリ保持部内に略直方体形状のバッテリが収容されており、バッテリ保持部の開口部にはカバーが取り付けられている。凹状に設けられたバッテリ保持部と開口部を覆うカバーとでバッテリの六面を支持することにより、走行中の慣性力によるバッテリの移動を抑えることができる。
実公昭63−23270号公報
ところで、上述の自動二輪車において、バッテリ保持部はバッテリの周囲を囲うように形成されており、バッテリの前後には、バッテリ保持部を構成する保持壁が配置されている。この自動二輪車では、保持壁の厚みで車体前後方向のバッテリの配置位置は制限を受けるため、エンジンに対してバッテリを十分に近接させることができない。このように、重量物であるバッテリがエンジンから離れた位置に配置されると、重量物は分散されて重心の周りの慣性モーメントは大きくなり、高い運動性能を確保できなくなる。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、高い運動性能を確保可能な自動二輪車を提供することを目的とする。
本発明の自動二輪車は、ヘッドパイプから後方に向かって延出された後で下方へ湾曲するように延びるメインチューブを備えたバックボーン型の自動二輪車であって、前記自動二輪車に搭載された電装品に電力を供給するバッテリと、前記メインチューブの湾曲部分の後方に配置され、前記バッテリを保持するバッテリ保持部を側面に有するエアクリーナケースと、を備え、前記バッテリ保持部は、前記バッテリ保持部に保持される前記バッテリの前後方向の中心位置が、前記エアクリーナの前後方向の中心位置よりも前方に位置付けられるように構成されることを特徴とする。
この構成によれば、バッテリ保持部は、保持されるバッテリの前後方向の中心位置がエアクリーナケースの前後方向の中心位置よりも前方に位置付けられるように構成されているので、メインチューブに懸架されるエンジンの近くに重量物であるバッテリを位置付けることができる。その結果、自動二輪車の重心の周りの慣性モーメントを小さく抑えて高い運動性能を確保できる。
本発明の自動二輪車において、前記バッテリ保持部は、前記バッテリ保持部に保持される前記バッテリの一部が、側面視において前記メインチューブと重なるように構成されることが好ましい。
本発明の自動二輪車において、前記エアクリーナケースの前面には、前記バッテリ保持部に保持される前記バッテリの一部が側面視において重なるように、前記メインチューブを収容する凹部が中央から下部にかけて設けられることが好ましい。
本発明の自動二輪車において、前記バッテリ及び前記エアクリーナケースは、前記バッテリの前面の下部と、前記エアクリーナケースの前面の下部とが車幅方向において前記メインチューブを挟むように配置されることが好ましい。この構成によれば、メインチューブの車幅方向の片側においてエアクリーナケースを前方に膨出させることができるので、エアクリーナの容量を確保して息継ぎによるエンジンの出力低下を抑制できる。
本発明の自動二輪車において、側面視において前記メインチューブと重なる前記エアクリーナケースの前面に吸気通路を形成するコネクティングチューブを備えることが好ましい。この構成によれば、エアクリーナケースにおいて前方に膨出される前面にコネクティングチューブが連結されるので、吸気通路を短縮してスロットルレスポンスを高めることができる。
本発明の自動二輪車において、前記バッテリ保持部は、前記バッテリの前面を支持する前側支持部と、前記バッテリの後面を支持する後側支持部と、前記バッテリの底面を支持する下側支持部と、を備え、前記前側支持部は、前記凹部の上方において車幅方向に延出されるように構成されることが好ましい。
本発明によれば、高い運動性能を確保可能な自動二輪車を提供できる。
本実施の形態に係る自動二輪車の構成を示す右側面図である。 エンジン周辺の構造を示す右側面図である。 エンジン周辺の構造を示す左側面図である。 エンジン周辺の構造を示す正面図である。 エンジン周辺の構造を示す背面図である。 エンジン周辺の構造を示す上面図である。 エアクリーナ周辺の構造を示す斜視図である。 エアクリーナの構造を示す斜視図である。 エアクリーナ及びバッテリの周辺の構造を示す右側面図である。 バッテリホルダによってバッテリが強固に支持される様子を示す模式図である。
以下、本発明の実施の形態について添付図面を参照して詳細に説明する。なお、以下においては、本発明の一実施の形態であるバックボーン型の自動二輪車について説明するが、本発明はこれに限定されるものではなく適宜変更可能である。
図1を参照して、本実施の形態に係る自動二輪車の構成の概略を説明する。図1は、本実施の形態に係る自動二輪車1の右側面図である。なお、図1においては、車体前方を矢印Fで示す。
図1に示すように、自動二輪車1は、パワーユニット、電装品を搭載する鋼製又はアルミ合金製の車体フレーム2を備えている。車体フレーム2のメインチューブ21は、前端部に位置するヘッドパイプ22から後方に延出されている。メインチューブ21は、後部において下方に向かって湾曲されており、その後端部(下端部)はピボットブラケット23(図1において不図示、図2等参照)に固定されている。
メインチューブ21の下方には、ヘッドパイプ22から後斜め下方に延出されるようにダウンチューブ24が設けられている。ダウンチューブ24は、メインチューブ21の後方への延出部分よりも急勾配で後斜め下方に延出される。ダウンチューブ24の後部は略水平方向に向かって湾曲されており、その後端部はピボットブラケット23に固定されている。このように、メインチューブ21とダウンチューブ24とは、ヘッドパイプ22及びピボットブラケット23を介して相互に連結されている。
メインチューブ21の上方には、内部に燃料の収容される燃料タンク31が配置されている。この燃料タンク31の後方には、運転者の着座するシート32が搭載されている。シート32は、メインチューブ21の湾曲部分から後方に向かって直線状に延出される左右一対のシートレール25に支持されている。このシートレール25は、ピボットブラケット23から後斜め上方に延出される補強用のサイドチューブ26に固定されている。シート32の下方には、運転中において運転者の足置きとなるフットレスト33(33L,33R)が設けられている。車体左側のフットレスト33L(図1において不図示、図3等参照)の前方には、変速用のチェンジペダル(不図示)が設けられ、車体右側のフットレスト33Rの前方には、後輪7用のブレーキペダル34が設けられている。
メインチューブ21及びダウンチューブ24には、空冷単気筒のエンジン8が懸架されている。エンジン8は、自動二輪車1において最大の重量物であり、自動二輪車1の重心位置はこのエンジン8の付近に形成される。エンジン8の後上方にはエアクリーナ10が配置されている。エンジン8には、エアクリーナ10を介して空気が取り込まれ、キャブレターまたはインジェクタ等の燃料供給装置11(図1において不図示、図2等参照)から供給される燃料と空気とが混合されて燃焼室に供給される。燃焼後のガスは、エンジン8から延出されたエキゾーストパイプ91を経て後方のマフラ92から排出される。
メインチューブ21の前端部には、ヘッドパイプ22に設けられたステアリングシャフト(不図示)を介してフロントフォーク61が回動可能に支持されている。ステアリングシャフトの上端部にはハンドルバー62が設けられており、ハンドルバー62の両端部にはグリップ63が装着されている。ハンドルバー62の左前方にはクラッチレバー(不図示)が配置されており、ハンドルバー62の右前方には前輪6用のブレーキレバー64が配置されている。また、ハンドルバー62の前方には、ヘッドライト65及びウィンカ66が配置されている。フロントフォーク61の下部には、前輪6が回転可能に支持されている。前輪6にはディスクブレーキを構成するディスクローター及びブレーキキャリパー(いずれも不図示)が設けられている。前輪6の上方は、フロントフェンダ67で覆われている。
ピボットブラケット23には、ピボット軸231(231L,231R)(図1において不図示、図2等参照)が設けられており、このピボット軸231には、スイングアーム27が上下方向に揺動可能に連結されている。スイングアーム27の後部には、後輪7が回転可能に支持されている。スイングアーム27と車体フレーム2との間には、路面からの衝撃を緩和させるサスペンション71が配置されている。後輪7の左側には、ドリブンスプロケット(不図示)が設けられており、ドライブチェーン(不図示)によってエンジン8の動力が後輪7に伝達されるように構成されている。後輪7にはドラムブレーキを構成するドラムブレーキ装置(不図示)が設けられている。
ドライブチェーンの上方はチェーンカバー(不図示)により覆われており、後輪7の上方は、シート32の後方に配置されるリヤフェンダ72及びリヤカバー73で覆われている。リヤフェンダ72には左右一対のウィンカ74が設けられ、ウィンカ74の上方にはテールランプとブレーキランプとを一体的に備えたリヤコンビネーションランプ75が設けられている。また、車体フレーム2には、カウル、カバー等の各種車体外装が取り付けられている。
図2〜図6を参照して、本実施の形態に係る自動二輪車1の詳細を説明する。図2〜図6は、それぞれ、自動二輪車1におけるエンジン8の周辺の構造を示す右側面図、左側面図、正面図、背面図、及び上面図である。なお、図2〜図6において、車体前方を矢印Fで示し、車体左右をそれぞれ矢印L,Rで示す。また、図2〜図6では、説明に必要な構成のみを示し、他の構成は省略する。
図2〜図6に示すように、自動二輪車1は、ヘッドパイプ22から後方に向かって下方へ湾曲するように延びる1本のメインチューブ21を備えるバックボーン型のフレーム構造を有している。メインチューブ21は、ヘッドパイプ22から後斜め下方に向かって緩やかに傾斜される直線状の前部(上部)21aと、下方に向かって湾曲される曲線状の後部(下部)21bとで構成される。前部21aの前端部は、ヘッドパイプ22の上部に溶接され、後部21bの後端部(下端部)は、ピボットブラケット23に溶接されている。
メインチューブ21の下方には、ヘッドパイプ22から後斜め下方に向かって急勾配で延びる1本のダウンチューブ24が設けられている。ダウンチューブ24は、ヘッドパイプ22から後斜め下方に向かって傾斜される直線状の前部(上部)24aと、略水平方向に向かって湾曲される後部(下部)24bとで構成されている。前部24aの前端部(上端部)は、ヘッドパイプ22の下部に溶接され、後部24bの後端部は、ピボットブラケット23に溶接されている。つまり、メインチューブ21とダウンチューブ24とは、ヘッドパイプ22とピボットブラケット23とを介して互いに連結されている。
メインチューブ21において、前部21aと後部21bとの間の位置には、後方に向かって延出される左右一対のシートレール25(25L,25R)の前端部が溶接されている。シートレール25の後端部には、左右のシートレール25L,25Rを架橋するようにリヤカバーブラケット251が設けられている。このリヤカバーブラケット251には、リヤカバー73が固定されると共に、リヤコンビネーションランプ75が取り付けられる。
シートレール25L,25Rにおいて、前端部と後端部との間の位置には、前斜め下方に延びる直線状のサイドチューブ26(26L,26R)の一端部がそれぞれ溶接されている。サイドチューブ26の他端部はピボットブラケット23に溶接されており、片持ち状のシートレール25は、サイドチューブ26によって上向きに支持されている。右側のサイドチューブ26Rの他端部側には、エアクリーナ10の下部が固定されるエアクリーナブラケット261が設けられている。
シートレール25において、その前端部とサイドチューブ26の溶接部分との間の位置には燃料タンク31を支持する燃料タンクステー252が設けられている。図6に示すように、燃料タンクステー252の左前方及び右後方には、エアクリーナ10の上部を固定するエアクリーナブラケット253,254がそれぞれ設けられている。エアクリーナブラケット253は、燃料タンクステー252と一体に形成されている。
メインチューブ21の前部21aの傾斜角度は、ダウンチューブ24の前部24aの傾斜角度より緩やかになっている。このメインチューブ21とダウンチューブ24とで上下を挟まれるように、側面視が略四辺形状の空間が形成されている。また、側面視が略四辺形状の空間の後上方には、メインチューブ21の後部21b、シートレール25及びサイドチューブ26で囲まれるように、側面視が略三角形状の空間が形成されている。
メインチューブ21とダウンチューブ24とによる側面視が略四辺形状の空間には、エンジン8が懸架されている。エンジン8は、エンジン懸架プレート81(81L,81R),82(82L,82R)等を介して車体フレーム2に支持されている。エンジン懸架プレート81(81L,81R)は、ダウンチューブ24の前部24aに固定され、エンジン懸架プレート82(82L,82R)は、メインチューブ21とダウンチューブ24との間に設けられたリンフォースメント28に固定されている。
メインチューブ21の後部21b、シートレール25及びサイドチューブ26で囲まれる側面視が略三角形状の空間には、エアクリーナ10が設置されている。つまり、エアクリーナ10は、エンジン8の後上方に配置されている。図2及び図3(図7〜図9等も参照)に示すように、エアクリーナ10の左側はメインチューブ21を避けるように前方に膨出されており、側面視において左前方の一部とメインチューブ21とは重なっている。エアクリーナ10は、左前方の一部において燃料供給装置11及びインテークパイプ83を介してエンジン8と接続されている。これにより、エンジン8には、エアクリーナ10からの空気と燃料供給装置11からの燃料との混合気が供給される。
図2に示すように、エアクリーナ10の右側には、自動二輪車1に搭載された電装品に電力を供給するバッテリ12が設置されている。バッテリ12は、略直方体形状の外形形状を有しており、エアクリーナ10の右側面に形成されるバッテリ保持部101(図2〜図6において不図示、図8参照)に保持されている。バッテリ12は、前方の一部が側面視においてメインチューブ21と重なるようにバッテリ保持部101に保持される。バッテリ12と、エアクリーナ10において膨出される左前部とは、車幅方向においてメインチューブ21を挟むように配置されている。
バッテリ12後部の右側方には、エンジン8の燃焼制御を行うCDI(Capacitor Discharge Ignition)ユニット(電装品,制御ユニット)121及びエンジン8の始動制御を行うスタータリレー(電装品)122が設置されている。CDIユニット121及びスタータリレー122は、車幅方向においてバッテリ12の右側面よりも右側に突設されている。CDIユニット121及びスタータリレー122の前方は、運転者の右足を通す空間になっている。
ところで、バックボーン型の自動二輪車においてエアクリーナの側面にバッテリ保持部を形成してバッテリを保持させる場合、エアクリーナの形状などに起因してバッテリの配置位置は制限を受ける。配置位置の制限によりエンジンに対してバッテリを十分に近接させることができないと、自動二輪車の重心の周りの慣性モーメントを小さく抑えられず高い運動性能を確保できない。そこで、本実施の形態の自動二輪車1においては、エンジン8の近くにバッテリ12を位置付けることができるようにエアクリーナ10を構成する。
図7及び図8を参照してエアクリーナ10の詳細を説明する。図7は、エアクリーナ10の周辺の構造を示す斜視図であり、図8は、エアクリーナ10の構造を示す斜視図である。なお、図7及び図8において、車体前方を矢印Fで示し、車体左右をそれぞれ矢印L,Rで示す。
図8に示すように、エアクリーナ10は、エアクリーナケース10Rと、エアクリーナケース10Rの左側に取り付けられるエアクリーナカバー10Lとで構成されており、略直方体状の外形形状を有している。エアクリーナ10の内部には、大気中の粉塵を捕集するフィルタエレメント(不図示)が配置されており、エンジン8に対して清浄な空気を供給できるようになっている。
エアクリーナケース10Rの右側面には、前上方、後方、及び下方においてそれぞれ右向きに突出される前側支持部102、後側支持部103、及び下側支持部104が形成されており、これらによってバッテリ保持部101が構成されている。このバッテリ保持部101に保持される略直方体状のバッテリ12は、前側支持部102、後側支持部103、及び下側支持部104によって、前面、後面、及び底面をそれぞれ支持される。このバッテリ保持部101により高い拘束性が得られ、バッテリ12は所定位置に保持される。前側支持部102の右側面、及び後側支持部103の右側面の下部には、それぞれバッテリホルダ支持部102a,103aが設けられている。バッテリホルダ支持部102a,103aには、バッテリ12の移動を規制するバッテリホルダ123が固定される。
バッテリホルダ123は、板状の部材を曲げ加工して構成されており、車体前後方向に対して斜め上下に延びる右板部123aの前部は左側に折り曲げられて前板部123bとなり、右板部123aの後部は左側に折り曲げられて後板部123cとなっている。つまり、板部123b及び後板部123cは、それぞれ、右板部123aから左向きに延出されている。前板部123b、及び後板部123cの先端部には、バッテリホルダ支持部102a,103aに固定される固定部123d,123eがそれぞれ設けられている。バッテリホルダ123がエアクリーナケース10Rに固定された状態において、バッテリ12の右側面、前面、及び後面は、バッテリホルダ123の右板部123a、前板部123b、及び後板部123cによりそれぞれ押さえられる。これにより、バッテリ12の前後左右方向への移動は規制される。
バッテリホルダ123において、右板部123aは、後側(後板部123c側)より前側(前板部123b側)が高い位置に位置付けられる前上がりの形状を有している。このため、バッテリ12は、前方において高い位置で押さえられ、後方において低い位置で押さえられる。このように、斜めに形成されたバッテリホルダ123で、バッテリ12を前上方から後下方にかけて押さえるようにすることで、バッテリ12を強固に支持できる。
バッテリホルダ123において、右板部123aの右後側には、CDIユニット121を取り付けるためのCDI設置部123fが設けられている。CDI設置部123fにCDIユニット121が取り付けられることで、CDIユニット121は、図7に示すようにバッテリ12の後部の右側方に位置付けられる。上述のように、バッテリホルダ123は前上がりの形状を有しているため、後方のCDIユニット121は低く位置付けられて低重心化に寄与する。CDIユニット121の上方は空きスペースとなっており、この空きスペースにはスタータリレー122が配置される。このように、スタータリレー122をバッテリ12に近接させることで大電流の流れる配線を短縮できるため、配線の電気抵抗を低減してバッテリ12の消費電力を抑制できる。また、バッテリ12の後方の空間をCDIユニット121及びスタータリレー122の配置に活用することで、バッテリ12の近傍においてCDIユニット121及びスタータリレー122をコンパクトに集約配置することができる。
上述のように、CDIユニット121及びスタータリレー122は、車幅方向においてバッテリ12の右側面よりも右向きに突設されている(図4及び図5参照)。このため、これらの配置次第では、CDIユニット121及びスタータリレー122と運転者の足とが干渉し、足つき性が低下してしまう恐れがある。そこで、本実施の形態の自動二輪車1では、CDIユニット121及びスタータリレー122をバッテリ12の右側後方に配置して、前方に足を通すための空間を設ける。これにより、CDIユニット121及びスタータリレー122と運転者の足との干渉を防止して、足つき性の低下を抑制できる。人体の構造上、車体上部における車幅方向への突出物は、車体下部における突出物より足つき性に与える影響は大きい。この点、車体上部において車幅方向の外向きに突設される電装品をバッテリ12の後部に配置するという構成は、足つき性の低下を抑制するために特に有効である。
エアクリーナケース10Rの上面には、開口部を備える係合部105が設けられている。この係合部105には、バッテリ12の上下動を規制するステー124が取り付けられる。ステー124は、バッテリホルダ123と同様に板状の部材を曲げ加工して構成されており、車体上下方向に延びる右板部124aと、右板部124aの上端部から左向きに延びる上板部124bとを備える。上板部124bが係合部105の開口部に挿入されることで、ステー124はエアクリーナケース10Rに固定される。ステー124の上板部124bにより、バッテリ12の上面は押さえられて上下方向の移動は規制される。ステー124の右板部124aは、バッテリホルダ123の右板部123aに固定されている。
さらに、エアクリーナケース10Rの上面には、エアクリーナ10を車体フレーム2に固定するための締結ボス106a,106bが設けられている。また、下側支持部104の先端側には、エアクリーナ10を車体フレーム2に固定するための締結部104aが設けられている。締結ボス106a,106b、及び締結部104aを、エアクリーナブラケット253,254、及びエアクリーナブラケット261にそれぞれ固定することで、エアクリーナ10は所定位置に位置付けられる。
エアクリーナケース10Rの前面右側には、メインチューブ21の位置付けられる凹部107が形成されている。凹部107は、エアクリーナケース10Rの前面右側において中央から下部にかけて形成されている。また、凹部107は、メインチューブ21の後部21bの湾曲形状に対応する形状を有している。このように、メインチューブ21に対応する形状の凹部107を前面に備えることで、下方に向かって湾曲されるメインチューブ21を、凹部107内に配置できる。
上述のように、エアクリーナケース10Rの前面右側には凹部107が形成されており、凹部107内にはメインチューブ21が配置される。このため、エアクリーナ10は、左側においてメインチューブ21を避けるように前方に膨出されている。このように、エアクリーナケース10Rの前面左側において前方に膨出された膨出部108を有することで、エアクリーナ10のクリーンサイド側の容量を確保できるため、息継ぎの発生によるエンジン8の出力低下を抑制できる。また、エアクリーナ10の内部に設けられるフィルタエレメントの面積を拡大できる。
膨出部108の中央には、燃料噴射装置11と接続されるコネクティングチューブ109が設けられている。コネクティングチューブ109は、エアクリーナ10のクリーンサイド側の空気をエンジン8側に供給する吸気通路を形成する。このコネクティングチューブ109を、前方に膨出される膨出部108に設けることで、吸気通路を短縮してスロットルレスポンスを高めることができる。
このような構成の自動二輪車1において、バッテリ12はエンジン8に近接して配置される。図9は、エアクリーナ10及びバッテリ12の周辺の構造を示す右側面図である。図9に示すように、エアクリーナ10の前面には、側面視においてメインチューブ21と重なるように凹部107が設けられ、凹部107内にはメインチューブ21の後部21bが位置付けられている。これにより、エアクリーナ10の前面左側の一部は、側面視においてメインチューブ21と重なるようにメインチューブ21の左側に位置付けられる。つまり、エアクリーナケース10R及びエアクリーナカバー10Lの前面左側の一部は、メインチューブ21の左側に位置付けられる。
バッテリ12の前面を支持する前側支持部102は、メインチューブ21の後部21bを避けるように凹部107の上方に設けられており、バッテリ12は、前面を前側支持部102に支持されるように前寄りに位置付けられる。このため、バッテリ12の前面の下部は、側面視において凹部107及びメインチューブ21と重なる。つまり、バッテリ12の前面の下部と、エアクリーナケース10Rの前面の下部とは、車幅方向においてメインチューブ21を挟むように配置される。
バッテリ12は、前面の一部がメインチューブ21の右側に位置付けられることで、エアクリーナ10に対して相対的に前寄りに配置されている。具体的には、エアクリーナ10の前後方向の中心位置C1に対して、バッテリの前後方向の中心位置C2は前方に位置付けられる。これにより、重量物をエンジン8に近接させて自動二輪車1の重心の周りの慣性モーメントを小さく抑え、高い運動性能を確保できる。
上述のように、バッテリホルダ123の後部には、CDIユニット121を固定するためのCDI設置部123fが設けられている。CDI設置部123fは、取り付けられるCDIユニット121の前後方向の中心位置C3が、エアクリーナケース10Rの前後方向の中心位置C1よりも後方に位置付けられるように構成されている。さらに、CDIユニット121は、その前端面が側面視において、エアクリーナケース10Rの前後方向の中心位置C1よりも後方に位置付けられるように構成されている。CDIユニット121をこのように配置することで、足を通すための十分な空間を前方に設けることができるので、足つき性の低下を抑制できる。
本実施の形態の自動二輪車1において、前側支持部102は凹部107の上方に設けられ、バッテリホルダ123の前側(固定部123d)は、後側(固定部123e)より高い位置でエアクリーナ10に固定される。メインチューブ21の後部21bは斜め下方に向かって湾曲されているので、エアクリーナ10において前面右側の中央から下部にかけて凹部107を形成すれば、凹部107の上方に前側支持部102を設けることができる。つまり、メインチューブ21を避けるように前側支持部102を前寄りに配置してバッテリホルダ123を固定できるので、バッテリ12を前寄りに配置させてエンジン8に近づけることが可能である。
例えば、バッテリホルダの前側を低い位置でエアクリーナに固定させることを考える。メインチューブの後部は斜め下方に向かって湾曲されているので、この場合には、メインチューブより後方に前側支持部を設けざるを得ない。そうすると、前側支持部はバッテリを前寄りに配置する妨げとなり、バッテリをエンジンに近接させることができなくなる。これに対して、本実施の形態の自動二輪車1の前側支持部102は、メインチューブ21を避けるように凹部107の上方に設けられており、バッテリ12を前寄りに配置させることが可能である。これにより、エンジン8に対してバッテリ12を適切に近付けて、高い運動性能を確保できる。
図10は、バッテリホルダ123によってバッテリ12が強固に支持される様子を示す模式図であり、エアクリーナ10及びバッテリ12を正面から見た状態を示している。上述のように、バッテリホルダ123の右板部123aは、後側より前側が高い位置になる前上がりの形状を有している。このようなバッテリホルダ123により、バッテリ12は、前方において高い位置で左向き(車幅方向内向き)に押さえられ(矢印f1)、後方において低い位置で左向きに押さえられる(矢印f2)。このため、走行中などにおいてバッテリ12に左右方向の力が働いても、バッテリホルダ123によって強固に支持されてバッテリ12は所定位置に保持される。
以上のように、本実施の形態の自動二輪車1において、バッテリ保持部101は、保持されるバッテリ12の前後方向の中心位置C2がエアクリーナ10の前後方向の中心位置C1よりも前方に位置付けられるように構成されているので、メインチューブ21に懸架されるエンジン8の近くに重量物であるバッテリ12を位置付けることができる。その結果、自動二輪車1の重心の周りの慣性モーメントを小さく抑えて高い運動性能を確保できる。
また、メインチューブ21の車幅方向の左側(片側)においてエアクリーナケース10Rを前方に膨出させることができるので、エアクリーナ10の容量を確保して息継ぎによるエンジン8の出力低下を抑制できる。また、前方に膨出されたエアクリーナケース10Rの前面にコネクティングチューブ109を備えるので、吸気通路を短縮してスロットルレスポンスを高めることができる。
なお、本発明は上記実施の形態に限定されず、種々変更して実施できる。例えば、上記実施の形態の自動二輪車では、CDIユニットの上方にスタータリレーを配置しているが、スタータリレーの配置位置はこれに限られない。スタータリレーは、シートの下方などに配置されても良い。また、CDIユニットの配置位置についても特に限定されず、より後方にCDIユニットを配置しても良い。例えば、車両側面視において、CDIユニットをサイドチューブと重なる位置に配置するようにしても良い。この場合、CDIユニットの前方の足を通すための空間をより広く確保できるので、さらに足つき性を高めることができる。
また、上記実施の形態において、添付図面に図示される各構成の大きさや形状などについては、これに限定されず、本発明の効果を発揮する範囲内で適宜変更することが可能である。その他、本発明は、その目的の範囲を逸脱しない限りにおいて適宜変更して実施することが可能である。
本発明は、エアクリーナの側面にバッテリ保持部を備えるバックボーン型の自動二輪車に有用である。
1 自動二輪車
2 車体フレーム
8 エンジン
10 エアクリーナ
10R エアクリーナケース
10L エアクリーナカバー
11 燃料噴射装置
12 バッテリ
21 メインチューブ
22 ヘッドパイプ
23 ピボットブラケット
24 ダウンチューブ
25,25L,25R シートレール
26,26L,26R サイドチューブ
27 スイングアーム
28 リンフォースメント
31 燃料タンク
32 シート
33,33L,33R フットレスト
34 ブレーキペダル
81,81L,81R,82,82L,82R エンジン懸架プレート
83 インテークパイプ
91 エキゾーストパイプ
92 マフラ
101 バッテリ保持部
102 前側支持部
102a,103a バッテリホルダ支持部
103 後側支持部
104 下側支持部
105 係合部
106a,106b 締結ボス
107 凹部
108 膨出部
109 コネクティングチューブ
121 CDIユニット(電装品,制御ユニット)
122 スタータリレー(電装品)
123 バッテリホルダ
123a 右板部
123b 前板部
123c 後板部
123d,123e 固定部
123f CDI設置部
124 ステー
124a 右板部
124b 上板部
231,231L,231R ピボット軸
251 リヤカバーブラケット
252 燃料タンクステー
253,254,261 エアクリーナブラケット
C1,C2,C3 中心位置

Claims (6)

  1. ヘッドパイプから後方に向かって延出された後で下方へ湾曲するように延びるメインチューブを備えたバックボーン型の自動二輪車であって、
    前記自動二輪車に搭載された電装品に電力を供給するバッテリと、
    前記メインチューブの湾曲部分の後方に配置され、前記バッテリを保持するバッテリ保持部を側面に有するエアクリーナケースと、を備え、
    前記バッテリ保持部は、前記バッテリ保持部に保持される前記バッテリの前後方向の中心位置が、前記エアクリーナケースの前後方向の中心位置よりも前方に位置付けられるように構成されることを特徴とする自動二輪車。
  2. 前記バッテリ保持部は、前記バッテリ保持部に保持される前記バッテリの一部が、側面視において前記メインチューブと重なるように構成されることを特徴とする請求項1に記載の自動二輪車。
  3. 前記エアクリーナケースの前面には、前記バッテリ保持部に保持される前記バッテリの一部が側面視において重なるように、前記メインチューブを収容する凹部が中央から下部にかけて設けられることを特徴とする請求項2に記載の自動二輪車。
  4. 前記バッテリ及び前記エアクリーナケースは、前記バッテリの前面の下部と、前記エアクリーナケースの前面の下部とが車幅方向において前記メインチューブを挟むように配置されることを特徴とする請求項3に記載の自動二輪車。
  5. 側面視において前記メインチューブと重なる前記エアクリーナケースの前面に吸気通路を形成するコネクティングチューブを備えることを特徴とする請求項3又は請求項4に記載の自動二輪車。
  6. 前記バッテリ保持部は、前記バッテリの前面を支持する前側支持部と、前記バッテリの後面を支持する後側支持部と、前記バッテリの底面を支持する下側支持部と、を備え、
    前記前側支持部は、前記凹部の上方において車幅方向に延出されるように構成されることを特徴とする請求項5に記載の自動二輪車。
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