JP2013200506A - 露光装置、露光方法及びデバイス製造方法 - Google Patents

露光装置、露光方法及びデバイス製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】互いに対向して配置されるプレートとマスクとの間の距離に関する情報を所定範囲にわたって求めること。
【解決手段】露光装置1は、マスクMを支持するマスクステージと、マスクMに形成されたパターンが露光されるプレートPを支持するプレートステージと、マスクステージとプレートステージとの間を移動し、かつマスクからの光を通過させてマスクに形成されたパターンをプレートの表面に結像させるマイクロレンズアレイと、マスクステージとプレートステージとの間を移動して、プレートPからの反射光及び前記マスクMからの反射光を検出する距離計100と、距離計100の検出結果に基づき、プレートPとマスクMとの距離に関する情報を求める演算部と、を含む。
【選択図】図1

Description

本発明は、マスクに形成されたパターンを感光基板に露光するリソグラフィー装置において、マスクを照明する照明光学系とマスクに形成されたパターンを投影する投影光学系とを移動させつつ、マスクに形成されたパターンを感光基板の表面に投影露光する走査型の露光装置、露光方法及びデバイス製造方法に関する。
近年、情報表示装置として、液晶又は有機EL(Electro Luminescence)等の素子を用いた薄型の表示パネルが多用されている。これらの表示パネルは、薄いガラス基板に透明薄膜電極をフォトリソグラフィ手法でパターンニングすることにより製造されている。このフォトリソグラフィ工程でマスクに形成されたパターンを感光基板(以下、プレートともいう)に投影露光する装置として、マスクを照明する照明光学系としてレンズアレイを用い、互いに対向して配置させたマスクとプレートとの間でレンズアレイを移動させつつ、マスクパターンをプレート上に投影露光する走査型の露光装置が知られている(例えば、特許文献1)。
特開2011−118155号公報
特許文献1に記載のような露光装置では、マスクのパターンをプレートに高解像で露光するため、レンズアレイを移動させつつ投影露光を行うにあたり、そのレンズアレイの移動範囲にわたってマスクとプレートとの間の距離を所定の大きさに設定する必要がある。そこで、本発明の態様は、互いに対向して配置されるプレートとマスクとの間の距離に関する情報を所定範囲にわたって求めることができる露光装置、露光方法及びデバイス製造方法を提供することを目的とする。
本発明の第1の態様に従えば、マスクに形成されたパターンをプレートに露光する露光装置であって、前記マスクを支持するマスクステージと、前記マスクステージに支持された前記マスクに対向させた状態に前記プレートを支持するプレートステージと、前記マスクステージに支持された前記マスクと前記プレートステージに支持された前記プレートとの間を移動可能に設けられたレンズアレイを含み、前記パターンの像を前記プレートに投影する投影光学系と、前記マスクステージに支持された前記マスクと前記プレートステージに支持された前記プレートとの間を移動可能に設けられ、前記プレートに光を照射して該プレートからの反射光を検出し、かつ前記マスクに光を照射して該マスクからの反射光を検出する検出部と、前記検出部の検出結果に基づき、前記プレートと前記マスクとの距離に関する情報を求める演算部と、を含む露光装置が提供される。
本発明の第2の態様に従えば、マスクに形成されたパターンを照明光で照明し、前記マスクとプレートとの間を移動可能なレンズアレイを介して前記プレートを露光する露光方法において、前記マスクと前記プレートとの間から、前記マスクに第1光を照射し、前記プレートに第2光を照射する工程と、前記マスクと前記プレートとの間で、前記第1光の反射光を複数の第1受光部で受光し、前記第2光の反射光を複数の第2受光部で受光する工程と、異なる前記第1受光部間における受光量の差分値と、異なる前記第2受光部間における受光量の差分値とに基づいて前記プレートと前記マスクとの距離に関する情報を求める工程と、得られた前記プレートと前記マスクとの距離に関する情報に基づき、前記プレートと前記マスクと前記レンズアレイとのうち少なくとも2つの位置関係を制御しながら前記プレートを露光する工程と、を含む露光方法が提供される。
本発明の第3の態様に従えば、本発明の第2の態様に係る露光方法によって、前記マスクに形成されたパターンをプレートに転写する工程と、前記パターンが転写された前記プレートを、転写されたパターンに基づいて加工するデバイス製造方法が提供される。
本発明の態様によれば、互いに対向して配置されるプレートとマスクとの間の距離に関する情報を所定範囲にわたって求めることができる露光装置、露光方法及びデバイス製造方法を提供することができる。
図1は、実施形態1に係る露光装置の側面図である。 図2は、実施形態1に係る露光装置を、投影光学系とプレートとの間から見た図である。 図3は、実施形態1に係る露光装置を照明光学系及び投影光学系が移動する方向側から見た図である。 図4は、一方の距離計を照明光学系及び投影光学系が移動する方向側から見た図である。 図5は、本実施形態に係る距離計ユニット及び距離計の構造を示す平面図である。 図6は、本実施形態に係る距離計をX軸方向から見た状態を示す図である。 図7は、第2距離計でプレートまでの距離を計測する例を示す図である。 図8は、第2距離計でプレートまでの距離を計測する例を示す図である。 図9は、第2距離計でプレートまでの距離を計測する例を示す図である。 図10は、第2検出ファイバの受光面とプレート面までの距離を変化させたときにおける光量分布の変化を示す図である。 図11は、第2検出ファイバの受光量とZ軸方向におけるプレート面の位置との関係を示す図である。 図12は、第2検出ファイバの受光量と、出射面から受光面までの往復距離との関係を示す図である。 図13は、Z軸方向におけるプレート及びマスクの位置の基準を求めてから露光する例を説明するための図である。 図14は、第2受光ミラーの配置の変形例を示す図である。 図15は、第2受光ミラーの配置の変形例を示す図である。 図16は、本実施形態の変形例に係る照明光学系及び投影光学系を備えた露光装置を示す側面図である。 図17は、本実施形態の変形例に係る照明光学系及び投影光学系を備えた露光装置を示す側面図である。 図18は、本実施形態に係る露光方法の各ステップを示すフローチャートである。 図19は、本実施形態に係るデバイス製造方法の各ステップを示すフローチャートである。 図20は、実施形態2に係る距離計を示す平面図である。 図21は、理解を助けるために、X軸方向に対して長さのスケールを拡大して示してある。 図22は、実施形態2に係る第2距離計をX軸方向から見た図である。 図23は、実施形態2に係る距離計が有するスリットを示す平面図である。 図24は、プレート又はマスクで反射した光を受光する部分の拡大図である。 図25は、プレート又はマスクで反射した光を受光する部分をY軸方向かつ反射光の進行方向側から見た図である。 図26は、検出ファイバの受光量と、Z軸方向におけるプレートの位置との関係を示す図である。
本発明を実施するための形態(実施形態)につき、図面を参照しつつ詳細に説明する。以下の実施形態に記載した内容により本発明が限定されるものではない。また、以下に記載した構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のものが含まれる。さらに、以下に記載した構成要素は適宜組み合わせることが可能である。また、本発明の要旨を逸脱しない範囲で構成要素の種々の省略、置換又は変更を行うことができる。以下において、下は重力が作用する方向(鉛直方向)側であり、上は重力が作用する方向とは反対方向側である。
(実施形態1)
図1は、実施形態1に係る露光装置の側面図である。図2は、実施形態1に係る露光装置を、投影光学系とプレートとの間から見た図である。図3は、実施形態1に係る露光装置を照明光学系及び投影光学系が移動する方向側から見た図である。図4は、一方の距離計を照明光学系及び投影光学系が移動する方向側から見た図である。露光装置1は、投影光学系にレンズアレイ(Multi Lens Allay)を用いて、照明光学系及び投影光学系をマスク及びプレート(感光基板)に対して移動(走査)させることにより、プレートにマスクのパターン(マスクパターン)を露光する走査型の露光装置である。以下においては、投影光学系の光軸AXL(図1参照)と平行な方向にZ軸をとり、照明光学系及び投影光学系の走査方向にX軸をとり、Z軸とX軸とに直交する方向にY軸をとる。まず、露光装置1の概要を説明する。
<露光装置の概要>
露光装置1は、フレーム1Fと、照明光学系2と、投影光学系3と、距離計ユニット4とを含む。露光装置1は、制御装置9によって制御される。フレーム1Fは、基部1Vと、基部1Vに取り付けられた側部1Wと、照明光学系2を支持する一対の照明系ガイド5Lと、投影光学系3を支持する一対の投影系ガイド5Pとを有する。基部1Vは、露光装置1の設置対象(例えば、基礎)に取り付けられて、露光装置1の下部に位置することになる。基部1Vの上部には、側部1Wが取り付けられている。側部1Wには、一対の照明系ガイド5Lと、一対の投影系ガイド5Pとが取り付けられている。照明系ガイド5Lと一対の投影系ガイド5Pとは、前者が後者よりも上側に配置されて、側部1Wに支持される。
照明系ガイド5L及び投影系ガイド5Pは、X軸と平行な方向に向かって延在している。一対の照明系ガイド5L及び一対の投影系ガイド5Pは、Y軸方向に所定の間隔を空けて配置される。照明光学系2は、一対の照明系ガイド5Lを跨いでこれらに支持される。そして、照明光学系2は、一対の照明系ガイド5Lに沿ってX軸方向(図1の矢印xlで示す方向)に移動する。投影光学系3は、一対の投影系ガイド5Pを跨いでこれらに支持される。そして、投影光学系3は、一対の投影系ガイド5Pに沿ってX軸方向(図1の矢印xpで示す方向)に移動する。照明系ガイド5Lは投影系ガイド5Pよりも上に配置されるので、照明光学系2は投影光学系3よりも上に配置される。
マスクステージ1Tは、マスクMを支持する。マスクMは、プレートステージ1Sの上方で、側部1Wからフレーム1Fの内側に突出したマスクステージ1Tに支持される。基部1Vの上部には、プレートステージ1Sが設けられている。プレートステージ1Sは、露光対象のプレートPを載置して支持する。本実施形態において、プレートステージ1Sは、プレートPをホルダに保持した状態で載置し、支持する。このようにすることで、プレートステージ1Sは、マスクステージ1Tに支持されたマスクMに対向させた状態にプレートPを支持する。マスクパターンをプレートPに投影露光している間、マスクMはマスクステージ1Tに設けられた真空チャックによってエアー吸着され、固定されている。マスクMを交換するときはエアー吸着が開放され、所望のマスクMに交換することができる。マスクMは、プレートPよりも上に配置される。プレートPに露光する際には、プレートPが最も下に配置され、上に向かって投影光学系3、マスクM、照明光学系2の順に配置される。照明光学系2及び投影光学系3は、同期してX軸方向に移動しながらマスクパターンをプレートPに投影露光する。
露光装置1は、マスクステージ1T及びプレートステージ1Sがフレーム1Fに取り付けられ、固定されている。照明光学系2及び投影光学系3は、マスクステージ1T及びプレートステージ1Sに対してX軸方向に移動しながらマスクパターンをプレートPに投影露光する。照明光学系2及び投影光学系3は、マスクパターンをプレートPに投影露光するにあたって、マスクステージ1T及びプレートステージ1Sに対してX軸方向へ移動する。
マスクパターンをプレートPに投影露光する場合、プレートPの厚さがばらつくことに起因したフォーカスのずれが発生すると、露光性能が低下する。このため、露光装置1において、投影レンズ(本実施形態では、投影光学系3が有するレンズアレイ8)の合焦位置にマスク及びプレートを正しく配置させることは、露光性能を確保するために非常に重要である。このため、露光装置1は、検出部としての距離計100を複数(本実施形態では3個)有した距離計ユニット4を備えている。検出部としての距離計100は、マスクステージ1Tに支持されたマスクMとプレートステージ1Sに支持されたプレートPとの間を移動可能に設けられ、プレートPに光を照射してプレートPからの反射光を検出し、かつマスクMに光を照射してマスクMからの反射光を検出する。
複数の距離計100は、マスクステージ1Tとプレートステージ1Sとの間を移動して、プレートPからの反射光及びマスクMからの反射光を検出する。そして、距離計100は、プレートPとマスクMとの間の距離(プレート/マスク間距離)tcを計測する。制御装置9は、距離計100が計測したプレート/マスク間距離tcに基づいてプレートPとマスクMと投影光学系3との位置関係を制御することにより、投影光学系3が有する投影レンズの焦点位置にプレートPの表面を合焦させながら、マスクパターンをプレートPに投影露光する。このように、制御装置9は、距離計100が計測したプレート/マスク間距離tcに基づいて、マスクパターンをプレートPに投影露光する際の合焦状態を制御する。
投影光学系3の移動方向(X軸方向)の両側には、それぞれ距離計ユニット4が取り付けられている。両者を区別する場合、一方を距離計ユニット4Tといい、他方を距離計ユニット4Lという。両者を区別する必要がない場合は距離計ユニット4という。本実施形態においては、2個の距離計ユニット4が投影光学系3の移動方向の両側に取り付けられているので、投影光学系3の移動方向の両側には、それぞれ複数の距離計100が配置されることになる。複数の距離計100は、投影光学系3の移動方向と交差する方向に向かって配置されている。以下において、これらを区別する場合、Y軸の正方向(Y軸を示す矢印の方向)に向かって距離計100R、100C、100Lと表記し、区別する必要がない場合は、距離計100という。
本実施形態では、投影光学系3の移動方向と交差する方向に向かって複数の距離計100が配置されているので、Y軸方向の複数箇所でプレート/マスク間距離tcが計測される。このため、制御装置9は、Y軸方向における合焦状態をより精度よく制御することができる。なお、距離計ユニット4が有する距離計100の数は本実施形態の態様に限定されるものではなく、単数であってもよい。次に、照明光学系2についてより詳細に説明する。
<照明光学系>
照明光学系2は、光源6から発した光束を導光ファイバ7で導光し、マスクMを照明する光として入射する構成である。照明光学系2は、図2に示す照明視野SR、SLを形成する光学系10L、10Rと、照明視野SCを形成する光学系10Cとを有する。本実施形態において、光源6は、レーザ光源であるが、これに限定されるものではない。本実施形態において、導光ファイバ7は単一の石英ファイバである。光源6から射出した光束は集光レンズ6Lで集光して、導光ファイバ7に入射する。導光ファイバ7で導光された光束は、光学系10L、10Rに入射し、リレー光学系11、12によって導光ファイバ7の出射端面をフライアイレンズ13の入射面に投影する。このとき、リレー光学系11、12は、導光ファイバ7の出射端面を所定の倍数に拡大して、フライアイレンズ13の入射面に投影する。フライアイレンズ13は、複数のエレメントレンズが配列し、接合されている。本実施形態においては、列方向に8個、行方向に10個のエレメントレンズが配列するとともに、合計80個のエレメントが接合されている。
フライアイレンズ13を射出した光束は、σ絞り14を通過する。σ絞り14は、光束の径を制限して照明NAを定める。σ絞り14を通過した光束は、2個のコンデンサレンズ15及びミラー16を介してマスクMの表面(照明光学系2側の表面)に集光されて、照明視野を形成する。フライアイレンズ13の射面とマスクMの表面とは共役関係になっており、フライアイレンズ13の入射面の照度分布がフライアイレンズ13のエレメントレンズ毎に重なり合って平均化されて、マスクMの表面では均一な照度分布が得られる。このような光学系10L、10Rにより、マスクMの表面には、図2に示す照明視野SR、SLが形成される。照明視野SCを形成する光学系10Cも、コンデンサレンズ15とミラー16との配置が異なる以外は、光学系10L、10Rと同様の構造である。次に、投影光学系3についてより詳細に説明する。
<投影光学系>
投影光学系3は、マスクパターンをプレートPの表面に結像して投影するための光学系である。投影光学系3は、マスクステージ1Tに支持されたマスクMとプレートステージ1Sに支持されたプレートPとの間を移動可能に設けられたレンズアレイを含み、マスクMに形成されたパターンの像をプレートPに投影する。本実施形態において、投影光学系3は、レンズアレイを用いた結像光学系を用いて、マスクパターンをプレートPの表面に結像して投影する。レンズアレイとは、多数の要素レンズを2次元的に配置した結像素子のことである。投影光学系は、複数のレンズアレイ8を有している。図1、図2に示すように、レンズアレイ8は、投影光学系3のステージ3Sに搭載される。ステージ3Sが投影系ガイド5Pに沿って移動することにより、レンズアレイ8がX軸方向に移動する。レンズアレイのうち、要素レンズとしてマイクロレンズを用いるものがあるが、本実施形態において使用できるレンズアレイはこれに限定されるものではない。
本実施形態においては、照明光学系2が形成した照明視野SR、SC、SLに対応した位置に、それぞれレンズアレイ8R、レンズアレイ8C、レンズアレイ8Lが配置されている。以下において、レンズアレイ8R、レンズアレイ8C、レンズアレイ8Lを区別しない場合、単にレンズアレイ8という。本実施形態において、照明視野SR、SC、SLは、Y軸方向に向かって互いにX軸方向に所定間隔だけずれて、千鳥状に配置されている。このようにすることで、レンズアレイ8R、レンズアレイ8C、レンズアレイ8LもY軸方向に向かって千鳥状に配置されるので、これらの干渉を回避することができる。その結果、Y軸方向の照明視野を拡大することが可能になる。レンズアレイ8は薄いため、投影光学系3も薄くなる。本実施形態において、プレートPとマスクMとの距離(プレート/マスク間距離)tcは3mm程度である。次に、距離計100についてより詳細に説明する。
<距離計>
図4に示すように、距離計100は、マスクM側の距離を計測する第1検出部としての第1距離計100Mと、プレートP側の距離を計測する第2検出部としての第2距離計100Pとを有する。距離計ユニット4は、レンズアレイ8を搭載して移動する、投影光学系3のステージ3Sに固定されている。したがって、第1距離計100M及び第2距離計100Pも、投影光学系3のステージ3Sに固定されて、レンズアレイ8とともに移動する。
本実施形態では、距離計100は、ステージ3Sに固定されてレンズアレイ8とともに移動するが、距離計100は、レンズアレイ8とともに移動しなくてもよい。この場合、距離計100は、レンズアレイ8が搭載されたステージ3Sとは別個のステージ等に搭載されて、レンズアレイ8とは独立してX軸方向に移動する。この場合、距離計100が検出した検出値によって計測されたプレート/マスク間距離tcは、X軸方向における位置情報に対応付けられて制御装置9が記憶しておき、マスクパターンをプレートPに投影露光する際の合焦状態を制御する際に使用される。
第1距離計100Mを用いるのは、プレート/マスク間距離tcを計測する他に、投影光学系3の移動(走査)によるピッチング動作にともなって、プレート/マスク間距離tcに関する情報に生じる誤差を補正するためである。マスクMは、一度マスクステージ1Tに吸着して固定されれば、そのマスクMを使用している間はフォーカス方向、すなわちZ軸方向の位置が変化することはない。したがって、制御装置9は、マスクM側との距離を第1距離計100Mで計測し、モニタすることで、MAL8を備えた投影光学系3の移動によるピッチング動作にともなうプレート/マスク間距離tcの計測誤差を補正することができる。例えば、同一のマスクMを使用している最中に、マスクMまでの距離に変化があった場合、その変化は投影光学系3のピッチングに起因するものであるとして、変化が発生する前の値との差をピッチングに起因する誤差として取扱い、プレート/マスク間距離tcを補正する。
本実施形態では、第1距離計100Mと第2距離計100Pとがステージ3Sに固定されてレンズアレイ8とともに移動する。このため、レンズアレイ8を搭載するステージ3SがZ軸方向に移動した場合に、第1距離計100MとマスクMとの距離がZ1だけ短くなると、第2距離計100PとプレートPとの距離は同じ距離ZL1だけ長くなる。反対に、第1距離計100MとマスクMとの距離がZL1だけ長くなると、第2距離計100PとプレートPとの距離は同じ距離ZL1だけ短くなる。このように、第1距離計100Mと第2距離計100Pとがステージ3Sに固定されることにより、第1距離計100MとマスクMとの距離変化と第2距離計100PとプレートPとの距離変化とが相殺されるので、レンズアレイ8を搭載したステージ3SのZ軸方向における移動が距離計100の計測に与える影響を低減することができる。
図1、図2に示すように、露光装置1は、投影光学系3の移動方向の両側にそれぞれ複数の距離計100を有した距離計ユニット4L、4Tが配置されるので、マスクパターンをプレートPに投影露光する際に照明光学系2及び投影光学系3がX軸方向に移動するときには、距離計ユニット4L、4Tのいずれかの距離計100が先行してプレート/マスク間距離tcを計測することができる。このため、露光装置1は、X軸方向においていずれの方向に移動する場合であってもマスクパターンをプレートPに投影露光することができる。
それぞれの距離計ユニット4L、4Tが有する3個の距離計100R、100C、100Lは、それぞれ投影光学系3のレンズアレイ8R、8C、8Lに対応している。すなわち、X軸方向から見ると、レンズアレイ8Rと距離計100Rとが重なり、レンズアレイ8Cと距離計100Cとが重なり、レンズアレイ8Lと距離計100Lとが重なる。このように、本実施形態では、それぞれのレンズアレイ8R、8C、8Lの位置において、プレート/マスク間距離tcを計測するようになっている。
上述した通り、レンズアレイ8は薄いため、プレートPとマスクMとの間に配置される投影光学系3も薄い。一般的な露光装置の投影光学系であれば、投影レンズからプレートまでの距離は最低でも10mm程度はある。このため、その空間を利用して、例えば、斜入射オートフォーカス光学系で、プレート表面のZ軸方向における位置を計測し、プレートを載置するステージをZ軸方向へ移動させることにより、投影レンズの焦点位置にプレート表面のZ方向における位置を合焦させることができる。
しかし、上述したように、レンズアレイ8を有する投影光学系3は薄いため、プレート/マスク間距離tcは3mm程度となる。このため、上述したような斜入射オートフォーカス光学系を用いることはできない。このため、本実施形態では、投影光学系3のステージ3Sに第1距離計100M及び第2距離計100Pを固定して、プレートPとマスクMとの間に形成される薄い空間を、投影光学系3とともにX軸方向に移動するようにしてある。第1距離計100M及び第2距離計100Pは、このような空間で距離を計測できるように構成されている。
図5は、本実施形態に係る距離計ユニット及び距離計の構造を示す平面図である。図5は、X軸方向のスケールを拡大して示してある。図6は、本実施形態に係る距離計をX軸方向から見た状態を示す図である。図5に示すように、距離計ユニット4は、3個の距離計100R、100C、100Lを備えている。距離計100R、100C、100Lは、いずれも第1距離計100M及び第2距離計100Pを備えている。これらはいずれも同じ構造なので、次においてはこれらを区別せず、距離計100として説明する。
距離計100が有する第1距離計100Mは、第1照射ファイバ103M(本実施形態では1個)と、複数(本実施形態では4個)の第1検出ファイバ104Mと、第1照射ミラー105Mと、複数(本実施形態では4個)の第1受光ミラー106Mとを含む。また、距離計100が有する第2距離計100Pは、第2照射ファイバ103P(本実施形態では1個)と、複数(本実施形態では4個)の第2検出ファイバ104Pと、第2照射ミラー105Pと、複数(本実施形態では4個)の第2受光ミラー106Pとを含む。
第1照射ファイバ103Mと、複数の第1検出ファイバ104Mと、第1照射ミラー105Mと、複数の第1受光ミラー106Mとは、図1、図2に示す投影光学系3のレンズアレイ8とともにX軸方向に移動する。第2照射ファイバ103Pと、複数の第2検出ファイバ104Pと、第2照射ミラー105Pと、複数の第2受光ミラー106Pも同様である。第1照射ファイバ103Mと、第1検出ファイバ104Mと、第2照射ファイバ103Pと、第2検出ファイバ104Pとは、いずれも単一の石英ファイバである。
本実施形態において、第1照射ミラー105Mと複数の第1受光ミラー106Mとは、X軸と平行な直線XLM上に一列に配置される。複数の第1受光ミラー106Mは、第1照射ミラー105Mを中心として、対称に配置されている。すなわち、第1照射ミラー105Mの両側に同数(本実施形態では2個)の第1受光ミラー106Mが配置される。また、第2照射ミラー105Pと複数の第2受光ミラー106Pとは、X軸と平行な直線XLP上に一列に配置されている。複数の第2受光ミラー106Pは、第2照射ミラー105Pを中心として、対称に配置されている。すなわち、第2照射ミラー105Pの両側に同数(本実施形態では2個)の第2受光ミラー106Pが配置される。
第1照射ファイバ103Mの一端は、第1照射ミラー105Mに対向しており、他端は第1光源101Mに対向している。同様に、第2照射ファイバ103Pの一端は、第2照射ミラー105Pに対向しており、他端は第2光源101Pに対向している。このような構造により、第1照射ファイバ103Mは、第1光源101Mからの光(第1光)を第1照射ミラー105Mに導光して照射し、第2照射ファイバ103Pは、第2光源101Pからの光(第2光)を第2照射ミラー105Pに導光して照射する。本実施形態においては、第1光源101M及び第2光源101Pに、白色LED(Light Emitting Diode)を用いている。第1光源101M及び第2光源101Pの種類は問わないが、第2光源101Pが照射する第2光はプレートPに照射されるので、プレートPの表面に塗布されたレジストの吸収波長とは異なる波長の光を照射するものであってもよい。
図6に示すように、第1照射ミラー105Mは、第1照射ファイバ103Mから照射された第1光を反射してマスクMの表面に照射し、第2照射ミラー105Pは、第2照射ファイバ103Pから照射された第2光を反射して、プレートPの表面に照射する。マスクMの表面で反射した第1光の反射光は、複数の第1受光ミラー106Mが受光し、プレートPの表面で反射した第2光の反射光は、複数の第2受光ミラー106Pが受光する。
第1検出ファイバ104Mの一端は第1受光ミラー106Mに対向しており、他端は第1受光センサ102AM、102BMに対向している。同様に、第2検出ファイバ104Pの一端は第2受光ミラー106Pに対向しており、他端は第2受光センサ102AP、102BPに対向している。より具体的には、第1照射ミラー105Mに隣接する2個の第1受光ミラー106Mに一端が対向する2個の第1検出ファイバ104Mの他端は、1個の第1受光センサ102AMと対向している。そして、第1照射ミラー105Mに隣接する2個の第1受光ミラー106Mの外側に配置された2個の第1受光ミラー106Mに一端が対向する2個の第1検出ファイバ104Mの他端は、1個の第1受光センサ102BMと対向している。同様に、第2照射ミラー105Pに隣接する2個の第2受光ミラー106Pに一端が対向する2個の第2検出ファイバ104Pの他端は、1個の第2受光センサ102APと対向している。そして、第2照射ミラー105Pに隣接する2個の第2受光ミラー106Pの外側に配置された2個の第2受光ミラー106Pに一端が対向する2個の第2検出ファイバ104Pの他端は、1個の第2受光センサ102BPと対向している。
このような構造により、複数の第1受光ミラー106Mが受光した第1光の反射光は、複数の第1検出ファイバ104Mによって第1受光センサ102AM、102BMに導光されてこれらに受光される。同様に、複数の第2受光ミラー106Pが受光した第2光の反射光は、複数の第2検出ファイバ104Pによって第2受光センサ102AP、102BPに導光されてこれらに受光される。第1受光センサ102AM、102BM及び第2受光センサ102AP、102BPは、例えば、フォトダイオード又はフォトトランジスタ等の受光素子である。
第1受光センサ102AM、102BM及び第2受光センサ102AP、102BPは、制御装置9に接続されている。第1受光センサ102AM、102BM及び第2受光センサ102AP、102BPの検出値、すなわちこれらの受光量に対応した電気信号は、制御装置9が取得する。制御装置9は、プレート/マスク間距離tcに関する情報を求める演算部9Cと、図1に示す露光装置1の動作を制御する装置制御部9Mとを含んでいる。制御装置9は、例えば、CPU(Central Processing Unit)とメモリとを含むコンピュータであり、演算部9C及び装置制御部9Mの機能は、CPUが実現する。
本実施形態において、第1光源101M、第2光源101P、第1受光センサ102AM、102BM及び第2受光センサ102AP、102BPは、投影光学系3の外部に配置されており、投影光学系3とともには移動しない。このため、屈曲性のある第1照射ファイバ103M及び第2照射ファイバ103Pを介して第1光源101M及び第2光源101Pからの光を投影光学系3内の第1照射ミラー105M及び第2照射ミラー105Pに導光する。同様に、屈曲性のある第1検出ファイバ104M及び第2検出ファイバ104Pを介してプレートPの表面(プレート表面)Ppからの反射光を第1受光センサ102AM、102BM及び第2受光センサ102AP、102BPに導光する。このような構造により、静止系に配置された第1光源101M、第2光源101P、第1受光センサ102AM、102BM及び第2受光センサ102AP、102BPと、投影光学系3に配置された第1距離計100M及び第2距離計100Pとの間で照明光及び反射光を導光することができる。
なお、第1光源101M、第2光源101P、第1受光センサ102AM、102BM及び第2受光センサ102AP、102BPは、投影光学系3に搭載されて、投影光学系3とともに移動するようにしてもよい。この場合、制御装置9は、配線を介して第1受光センサ102AM、102BM及び第2受光センサ102AP、102BPの検出値を取得する。また、第1光源101M及び第2光源101Pは、配線を介して投影光学系3の外部、すなわち静止系から電力の供給を受ける。
本実施形態において、第1距離計100Mが有する第1照射ファイバ103Mと第1照射ミラー105Mとは、マスクMに第1光を照射する第1発光部に相当し、複数の第1受光ミラー106Mと複数の第1検出ファイバ104Mとは、第1発光部がマスクMに照射した第1光の反射光を受光する複数の第1受光部に相当する。同様に、第2距離計100Pが有する第2照射ファイバ103Pと第2照射ミラー105Pとは、プレートPに第2光を照射する第2発光部に相当し、複数の第2受光ミラー106Pと複数の第2検出ファイバ104Pとは、第2発光部がプレートPに照射した第2光の反射光を受光する複数の第2受光部に相当する。次に、第1距離計100Mと第2距離計100PとによるマスクMまでの距離とプレートまでの距離との計測について説明する。上述した通り、第1距離計100Mと第2距離計100Pとは構成が同様で、計測する距離が異なるのみなので、次においては、プレートPまでの距離を計測する第2距離計100Pを例として説明する。
図7から図9は、第2距離計でプレートまでの距離を計測する例を示す図である。図7に示すように、第2照射ファイバ103P及び複数の第2検出ファイバ104Pは、中心がマスクMとプレートPとの間の同一の平面Vp上に存在する。本実施形態において、複数の第2検出ファイバ104Pは、直径Dが0.25mmの多成分ファイバであって、取り込み開口角2θ=120度である。
第2照射ファイバ103Pに隣接する第2検出ファイバ104Pから第2照射ファイバ103Pまでの距離をr1、第2照射ファイバ103Pに隣接する第2検出ファイバ104Pの外側にある第2検出ファイバ104Pから第2照射ファイバ103Pまでの距離をr2とする。次においては、必要に応じて、第2照射ファイバ103Pに隣接する第2検出ファイバ104Pを第2検出ファイバ104PA1、104PA2とし、第2検出ファイバ104PA1、104PA2の外側の第2検出ファイバ104Pを第2検出ファイバ104PB1、104PB2とする。
本実施形態では、第2照射ファイバ103Pを中心として2個の第2検出ファイバ104PA1、104PA2が対称に、かつ2個の第2検出ファイバ104PB1、104PB2が対称に配置されている。第2検出ファイバ104PA1、104PA2、104PB1、104PB2はこのような第2照射ファイバ103Pを中心とした対称配置に限定されるものではない。例えば、すなわち、第2照射ファイバ103Pに対して一方側のみに第2検出ファイバ104PA1、104PB1が配置されてもよい。
図8に示すように、第2照射ファイバ103Pの端面(出射面)103Tから第2照射ミラー105Pまでの距離をYaとする。また、図9に示すように、第2検出ファイバ104Pの端面(受光面)104Tから第2受光ミラー106Pまでの距離をYaとする。図8、図9に示すように、第2照射ミラー105P及び複数の第2受光ミラー106Pは、プレートPを支持する露光装置1のプレートステージ1Sの表面1Spに対して傾斜している。プレートステージ1Sの表面1Spに対する第2照射ミラー105P及び複数の第2受光ミラー106Pの傾きの大きさ及び方向は同一である。第2照射ミラー105P及び第2受光ミラー106Pが傾斜した状態において、これらのZ方向における寸法は、いずれもZmである。
第2照射ファイバ103Pは、図5に示す第2光源101Pからの第2光を導光し、第2照射ミラー105Pを介してプレートPの表面(プレート表面)Ppを照射する。プレートPの位置がZ1であり、第2照射ファイバ103P及び複数の第2検出ファイバ104Pの中心からプレート表面Ppまでの距離がCaである場合、プレート表面Ppで反射した第2光の反射光の光束の一部は、第2照射ミラー105Pに隣接する第2受光ミラー106Pを介して、第2検出ファイバ104PA1、104PA2に入射する。第2検出ファイバ104PA1、104PA2に入射した光束の一部は、第2受光センサ102APが受光する。
プレートPのZ軸方向における位置がZ2に変化して、第2照射ファイバ103P及び複数の第2検出ファイバ104Pの中心からプレート表面Ppまでの距離がCb(Ca<Cb)になったとする。この場合、プレート表面Ppで反射した第2光の反射光の光束の一部は、第2照射ミラー105Pに隣接する第2受光ミラー106Pの外側に配置された第2受光ミラー106Pを介して、第2検出ファイバ104PB1、104PB2にも入射する。第2検出ファイバ104PB1、104PB2に入射した光束の一部は、第2受光センサ102BPが受光する。
プレートPのZ軸方向における位置がZ2であるとき、第2照射ファイバ103Pに隣接する第2検出ファイバ104PA1、104PA2に入射し、第2受光センサ102APが受光した光束の量(受光量)は、プレートPのZ軸方向における位置がZ1であるときよりも少なくなる。また、第2検出ファイバ104PA1、104PA2の外側に配置されている第2検出ファイバ104PB1、104PB2に入射し、第2受光センサ102BPが受光した光束の量(受光量)は、プレートPのZ軸方向における位置がZ1であるときよりも多くなる。このように、プレート表面PpのZ方向における位置が変化すると、第2受光センサ102AP、102BPに入射する光束の量、すなわち受光量が変化する。したがって、プレート表面PpのZ方向における位置は、第2受光センサ102AP、102BPに入射する光束の量、すなわち受光量の違いとして計測できる。次に、プレート表面PpのZ方向における位置と、第2受光センサ102AP、102BPとで検出される受光量との関係を説明する。
図10は、第2検出ファイバの受光面とプレート面までの距離を変化させたときにおける光量分布の変化を示す図である。図11は、第2検出ファイバの受光量とZ軸方向におけるプレート面の位置との関係を示す図である。図12は、第2検出ファイバの受光量と、出射面から受光面までの往復距離との関係を示す図である。図10の縦軸は照度の相対値(相対照度)、図11、図12の縦軸は、受光量の相対値である。図10のZ1からZ8で示す曲線は、第2照射ファイバ103Pの出射面103Tから出射した光束の、プレート表面Ppにおける分布を示している。Z1からZ8で示す曲線は、第2検出ファイバ104Pの出射面103Tから出射した光束の角度特性を示す。Z1からZ8となるにしたがって、出射面103Tからプレート表面Ppまでの距離は大きくなる。光束の分布としては式(1)で表される正規分布を用いた。式(1)のa、bは定数である。図10の縦軸は、プレート表面Ppにおける光束の照度(相対照度)を示し、横軸は第2検出ファイバ104Pからプレート表面Ppに照射された光(第2光)のプレート表面Ppにおける直径(相対値)を示している。
Y=b/√(2×π)×exp{−(X/a)/2}・・・(1)
図10のA1、A2は、図7に示す第2検出ファイバ104PA1、104PA2の位置を示し、B1、B2は、第2検出ファイバ104PB1、104PB2の位置を示している。図10から、プレート表面PpのZ軸方向における位置が変化すると、第2検出ファイバ104PA1、104PA2の位置のおける相対照度と、第2検出ファイバ104PB1、104PB2の位置における相対照度とが変化することが分かる。
図11は、図10に示す相対照度から、第2検出ファイバ104PA1、104PA2と第2検出ファイバ104PB1、104PB2とが受光する光束の照度を受光量として求め、得られた受光量とZ軸方向におけるプレート表面Ppの位置Z1からZ8との関係を示している。図11の点線は、第2検出ファイバ104PA1、104PA2の受光量の変化を示し、図11の一点鎖線は、第2検出ファイバ104PB1、104PB2の受光量の変化を示す。図11の実線は、第2検出ファイバ104PA1、104PA2の受光量をA、第2検出ファイバ104PB1、104PB2の受光量をBとしたときの指標値(A−B)/(A+B)を示す。指標値(A−B)/(A+B)は、第2検出ファイバ104PA1、104PA2の受光量Aと、第2検出ファイバ104PB1、104PB2の受光量Bとの差分値、すなわち、異なる第2受光部間における差分値を含んでいる。
図11に示すように、第2検出ファイバ104PA1、104PA2の受光量と、第2検出ファイバ104PB1、104PB2の受光量とは、プレート表面PpのZ軸方向における位置に応じて変化する。その結果として、第2検出ファイバ104PA1、104PA2から導光された第2光の反射光を受光する第2受光センサ102APの受光量と、第2検出ファイバ104PB1、104PB2から導光された第2光の反射光を受光する第2受光センサ102BPの受光量とは、プレート表面PpのZ軸方向における位置に応じて変化する。
図12は、図11の横軸を、第2照明ファイバ103Pの出射面103Tから第2検出ファイバ104PA1、104PA2及び第2検出ファイバ104PB1、104PB2の受光面104Tまでの往復距離(出射面−受光面間距離)に変換したものである。単位はmmである。出射面−受光面間距離は、第2照射ファイバの出射面から照射された光(第2光)がプレート表面Ppで反射して、第2検出ファイバ104PA1等の受光面104Tに至るまでの距離である。図12に示すように、指標値(A−B)/(A+B)は、出射面−受光面間距離との相関が認められるとともに、出射面−受光面間距離に応じて線形性を保って変化する範囲ALが存在する。
例えば、出射面−受光面間距離が4mmの位置(出射面103Tからプレート表面Ppまでの光軸上の長さは2mmになる)を基準として、出射面103Tから第2照射ミラー105Pまでの距離Ya(図8参照)を1.5mmとし、第2照明ミラー105Pからプレート表面Ppまでの距離を0.5mmとする。このときのプレート表面PpのZ軸方向における位置を基準として、指標値(A−B)/(A+B)は、±0.2mmの範囲ALで線形性が認められる(図12参照)。
図12に示した範囲ALは往復の距離なので±0.4mmであるが、Z軸方向におけるプレート表面Ppの位置に変換すると、±0.2mmとなる。したがって、プレート表面PpのZ軸方向における位置が±0.2mmの範囲で変化したとき、第2受光センサ102AP、102BPの検出値から指標値(A−B)/(A+B)の値を求めれば、プレート表面PpのZ軸方向における位置が検出できることになる。検出の分解能は、第2受光センサ102AP、102Bpの検出値の階調分解能にも依存する。階調分解能を200階調と仮定すると、Z軸方向における検出の分解能は±0.2mm/200=±1μmmと見積もることができる。本実施形態では、Z軸方向において計測可能なダイナミックレンジは、前述したように±0.2mmである。
第2検出ファイバ104PA1、104PA2の受光量Aは第2受光センサ102APの受光量であり、第2検出ファイバ104PB1、104PB2の受光量Bは第2受光センサ102BPの受光量である。図5に示す制御装置9の演算部9Cは、第2受光センサ102AP、102BPの検出値から指標値(A−B)/(A+B)を求める。そして、演算部9Cは、求めた指標値(A−B)/(A+B)からプレート表面Ppまでの距離を求める。上述した出射面−受光面間距離は、出射面103Tからプレート表面Ppを経由して受光面104Tへ至る距離なので、プレート表面Ppから受光面104Tまでの距離は、出射面−受光面間距離の1/2になる。受光面104Tから第2受光ミラー106Pまでの距離はYaで既知なので、演算部9Cは、第2受光ミラー106Pからプレート表面Ppまでの距離は、出射面−受光面間距離の1/2から距離Yaを減算することにより求めることができる。このようにして、演算部9Cは、第2受光ミラー106Pからプレート表面Ppまでの距離を求める。
第1距離計100Mは、距離の計測対象がマスクMである以外は第2距離計100Pと同様である。したがって、演算部9Cは、第1受光センサ102AM、102BMの検出値から指標値(A−B)/(A+B)を求め、第2受光ミラー106Pからプレート表面Ppまでの距離を求めた手法と同様の手法で、第1受光ミラー106MからマスクMの表面までの距離を求める。第1受光ミラー106Mと第2受光ミラー106PとのZ軸方向における位置が同じであれば、第1受光ミラー106MからマスクMの表面までの距離と、第2受光ミラー106Pからプレート表面Ppまでの距離との和がプレート/マスク間距離tcになる。第1受光ミラー106Mと第2受光ミラー106PとのZ軸方向における位置が異なる場合、両者の差と、第1受光ミラー106MからマスクMの表面までの距離と、第2受光ミラー106Pからプレート表面Ppまでの距離とを用いて、プレート/マスク間距離tcを求めることができる。このようにして、演算部9Cは、プレートPとマスクMとの距離に関する情報(計測結果)を求める。
上記の例では、演算部9Cは、指標値(A−B)/(A+B)を用いて、プレート/マスク間距離tcそのものをプレートPとマスクMとの距離に関する情報として求めたが、指標値(A−B)/(A+B)を用いて、プレート/マスク間距離tcの変化をプレートPとマスクMとの距離に関する情報として求めてもよい。例えば、プレートP及びマスクMのZ軸方向における位置の基準を露光装置1に用意しておく。露光の開始前に、演算部9Cは、位置の基準での第1受光センサ102AM、102BM及び第2受光センサ102AP、102BPの検出値を取得して、マスクM側とプレートP側との両方の指標値(A−B)/(A+B)を求める。この指標値(A−B)/(A+B)が、基準の位置での値となる。
露光中、すなわち、投影光学系3とともに第1距離計100M及び第2距離計100PがX軸方向へ移動している状態において、演算部9Cは、第1受光センサ102AM、102BM及び第2受光センサ102AP、102BPの検出値を取得する。そして、演算部9Cは、基準の位置での指標値(A−B)/(A+B)と、露光中における指標値(A−B)/(A+B)との差分をプレート/マスク間距離tcの変化とする。このように、本実施形態において、演算部9Cは、異なる第1受光部間における受光量の差分値と、異なる第2受光部間における受光量の差分値とに基づいて、プレート/マスク間距離tc又はプレート/マスク間距離tcの変化等といった、プレートPとマスクMとの距離に関する情報を求める。制御装置9は、距離計100が計測し、演算部9Cによって求められたプレートPとマスクMとの距離に関する情報に基づいてプレートPとマスクMと投影光学系3との位置関係を制御することにより、投影光学系3が有する投影レンズの焦点位置にプレートPの表面を合焦させながら、マスクパターンをプレートPに投影露光する。
次に、第2距離計100P(第1距離計100Mも同様)について、被検出面、すなわちプレート表面Ppのパターンの影響について考える。出射面103Tから第2照射ミラー105Pまでの距離Ya(図7参照)を1.5mmとし、第2照明ミラー105Pからプレート表面Ppまでの距離を0.5mmとしたとき、すなわち、出射面103Tからプレート表面Ppまでの距離が2mmであるときを基準位置とする。このとき、第2照明ファイバ103Pから射出されている光(第2光)が照射されているプレート表面Ppの照射範囲は直径が約7mmの円形である。第2検出ファイバ104PA1、104PA2等の受光面104Tには、直径が約1.4mmの範囲に第2光の反射光の光束が入射することになる。
本実施形態において、演算部9Cは、第2受光センサ102AP、102BPが検出した受光量A、Bの差分値を含む指標値(A−B)/(A+B)に基づいて、Z軸方向におけるプレート表面Ppの位置を求める。プレート表面Ppに光(第2光)が照射されている、直径が約7mmの円形の範囲内において、プレートPpの反射率が変わっても、例えば、露光時におけるサンプリング周期0.023秒内で平均化した差分信号はDC成分になるため、キャンセルできる。
例えば、露光時における第2距離計100Pの移動速度を300mm/sec.とし、演算部9Cが0.023秒周期で第2受光センサ102AP、102BPの検出値をサンプリングする場合を考える。そして、第2距離計100Pは、計測ポイント(計測範囲は直径1mmの円形の領域と仮定)において、Z軸方向におけるプレート表面Ppまでの距離を計測する。例えば、第2距離計100Pの移動方向における移動距離を700mmとすると、プレートPのX軸方向に沿って、Z軸方向におけるプレート表面Ppの位置に関する情報を、約100個得ることができる。次に、第1距離計100M及び第2距離計100Pを有する距離計ユニット4を用いた距離の計測例を説明する。
<距離の計測例>
図13は、Z軸方向におけるプレート及びマスクの位置の基準を求めてから露光する例を説明するための図である。本計測例は、上述した、プレート/マスク間距離tcの変化をプレートとマスクとの距離に関する情報として計測するものである。このため、Z軸方向におけるプレートPの位置の基準(プレート位置基準)20と、Z軸方向におけるマスクMの位置の基準(マスク位置基準)21とを露光装置に設ける。プレート位置基準20は、X軸方向におけるプレートPの両側に配置され、マスク位置基準21は、X軸方向におけるマスクMの両側に配置される。プレート位置基準20及びマスク位置基準21は、平面かつ反射体の基準面20B、21Bを有している。基準面20Bは、プレートステージ1Sに載置されたプレートPの表面と一致するようになっており、基準面21Bは、マスクステージ1Tに取り付けられたマスクMの表面に一致するようになっている。
照明光学系2及び投影光学系3が、プレートPへマスクパターンを投影露光するに先立ち、制御装置9の装置制御部9Mは、距離計ユニット4をプレート位置基準20及びマスク位置基準21と対向する位置に移動させる。図13に示す矢印X1の方向に照明光学系2及び投影光学系3が移動する場合、距離計ユニット4Lがプレート位置基準20及びマスク位置基準21と対向する。また、矢印X2の方向に照明光学系2及び投影光学系3が移動する場合、距離計ユニット4Tがプレート位置基準20及びマスク位置基準21と対向する。この状態で、演算部9Cは、距離計ユニット4が有する第1距離計100M及び第2距離計100Pを用いて、マスクM側における指標値(A−B)/(A+B)及びプレートP側における指標値(A−B)/(A+B)を求める。これらの指標値を、基準指標値IMB、IPBとする。
基準指標値IMB、IPBが得られたら、装置制御部9Mは、照明光学系2及び投影光学系3をX軸方向に移動させてマスクパターンをプレートPに投影露光する。このとき、演算部9Cは、距離計ユニット4が有する第1距離計100M及び第2距離計100Pを用いて、投影露光中におけるマスクM側の指標値(A−B)/(A+B)及びプレートP側の指標値(A−B)/(A+B)を求める。そして、演算部9Cは、投影露光中に求めたマスクM側の指標値と基準指標値IMBとの差分ΔIM及びプレートP側の指標値と基準指標値IPBとの差分ΔIPを求める。装置制御部9Mは、差分ΔIM及びΔIPに基づいて、マスクパターンをプレートPに投影露光する際の合焦状態を制御する。
<ミラーの配置の変形例>
図14、図15は、第2受光ミラーの配置の変形例を示す図である。第1距離計100Mと第2距離計100Pの構造は同一なので、本変形例においても第2距離計100Pについて説明する。上述した例において、図5に示すように、第2受光部の第2受光ミラー106PはX軸と平行な直線XLP上に一列に配置されていた。しかし、第2受光ミラー106Pの配置はこれに限定されるものではない。例えば、図14に示すように、第2発光部の第2照射ミラー105PがプレートPに光(第2光)を照射する位置(照射位置)LCを中心とした異なる円Cia、Cib上に、複数の第2受光ミラー106Pがそれぞれ配置されてもよい。2個の円Cia、Cibは、マスクMとプレートPとの間の同一の平面に存在する。円Ciaの半径はr1であり、円Cibの半径はr2(>r1)である。このように複数の第2受光ミラー106Pを配置することにより、第2発光部が第2光を照射する位置、すなわち、第2照射ミラー105Pの位置からの距離が異なる位置に配置される。
図5に示す例は、X軸と平行な直線XLPが照射位置LCを通る場合であり、図14の白抜きの円で示す位置に第2受光ミラー106Pが配置される場合に相当する。異なる2個の円Cia、Cib上に複数の第2受光ミラー106Pが配置される場合、例えば、図14の白抜きの三角で示す位置に第2受光ミラー106Pが配置されてもよい。この場合、半径の小さい円Cia上に配置される第2受光ミラー106Pからの受光量と、半径の大きい円Cib上に配置される第2受光ミラー106Pからの受光量との差分値に基づいて、第2距離計100PからプレートPまでの距離を求める。
図15に示す例は、Z軸方向における異なる位置に第2受光ミラー106Pを配置した例である。図15のA1で示す位置とB1’で示す位置とにそれぞれ第2受光ミラー106Pを配置すると、複数の第2受光部の第2受光ミラー106Pは、第2発光部が第2光を照射する位置、すなわち、第2照射ミラー105Pの位置からの距離が異なる位置に配置される。複数の第2受光ミラー106Pをこのように配置しても、Z軸方向におけるプレートPの位置によって異なる第2検出ファイバ104P間における受光量が変化する。その結果、演算部9Cは、異なる第2受光部間における受光量の差分値に基づいてプレートPとマスクMとの距離に関する情報を求めることができる。この配置は、Z軸方向における寸法が大きくなるので、プレートPとマスクMとの間隔が比較的大きい場合に適用できる。
なお、図15のA1で示す位置とB1で示す位置とにそれぞれ第2受光ミラー106Pを配置すると、上述した図7に示す例と同様になる。図15のB1’で示す位置とB1で示す位置とにそれぞれ第2受光ミラー106Pを配置すると、プレートPで反射した反射光の光軸上にそれぞれ第2受光ミラー106Pが存在する。この配置の場合、Z軸方向におけるプレートPの位置が変化すると、異なる第2検出ファイバ104P間における受光量は同様に変化するので、演算部9Cは、異なる第2受光部間における受光量の差分値とに基づいてプレートPとマスクMとの距離に関する情報を求めることができない。このため、プレートPで反射した反射光の光軸上である場合には、第2照射ミラー105Pの位置からの距離が異なる位置であっても、複数の第2受光ミラー106Pを配置することはできない。次に、照明光学系2及び投影光学系3の変形例を説明する。
<照明光学系及び投影光学系の変形例>
図16、図17は、本実施形態の変形例に係る照明光学系及び投影光学系を備えた露光装置を示す側面図である。図17は、図16に示す露光装置を、投影光学系とプレートとの間から見た図である。上述した露光装置1(図1等参照)が備える投影光学系3は、複数のレンズアレイ8を備えていたが、本変形例の露光装置1aが備える投影光学系3aは、Y軸方向に延在した1個のレンズアレイ8aを有する。これに対応して、照明光学系2aは、1個の凹面ミラー16aを用いて光束を投影光学系3aに出射する。
照明光学系2aは、光源6から発した光束を導光ファイバ7で導光し、マスクMを照明する光として入射する構成である。照明光学系2aは、図17に示す照明視野Sを形成する光学系10aを有する。光源6から射出した光束は集光レンズ6Lで集光して、導光ファイバ7に入射する。導光ファイバ7で導光された光束は、光学系10aに入射し、リレー光学系11aでコリメートされ、ミラー17で反射し、リレー光学系12aを介してフライアイレンズ13aに入射する。このとき、リレー光学系11a、12aは、導光ファイバ7の出射端面を所定の倍数に拡大して、フライアイレンズ13aの入射面に入射する。フライアイレンズ13aは、複数のエレメントレンズが配列し、接合されている。本実施形態においては、列方向に5個、行方向に17個のエレメントレンズが配列するとともに、合計85個のエレメントが接合されている。フライアイレンズ13aを射出した光束は、σ絞り14aを通過する。σ絞り14aは、光束の径を制限して照明NAを定める。σ絞り14aを通過した光束は、凹面ミラー16aによって、マスクMの表面(照明光学系2側の表面)に集光され、照明視野Sを形成する。
投影光学系3aは、Y軸方向に向かって延在する1つのレンズアレイ8aを有する。レンズアレイ8aは、照明光学系2aが形成した照明視野Sに対応した位置に配置されている。レンズアレイ8aは、投影光学系3aのステージ3Sに搭載される。ステージ3Sが投影系ガイド5Pに沿って移動することにより、レンズアレイ8aがX軸方向に移動する。図16、図17に示すように、投影光学系3aの移動方向の両側に、複数の距離計100を有する距離計ユニット4L、4Tを備える点は、上述した露光装置1(図1、図2等参照)と同様である。
距離計ユニット4L、4Tが有する複数(本変形例では3個)の距離計100は、Y軸と交差する方向に向かって配列されている。このような配置により、複数の距離計100は、Y軸方向における照明視野Sの中心1箇所と、その両側とのプレート/マスク間距離tcを計測する。Y軸方向に配列される距離計100の数は限定されるものではなく、例えば、単数であってもよい。この場合、単数の距離計100は、Y軸方向における照明視野Sの中心1箇所に配置されることが好ましい。
単独のレンズアレイ8aを有する露光装置1aに対しても、本実施形態に係る距離計100を適用することにより、プレートPとマスクMとの間に形成される数mm程度の薄い空間に距離計100を配置して、プレートPとマスクMとの距離に関する情報を得ることができる。次に、本実施形態に係る露光方法につい手説明する。
<露光方法>
図18は、本実施形態に係る露光方法の各ステップを示すフローチャートである。本実施形態に係る露光方法は、露光装置1によって実現できる。図1に示す露光装置1のマスクステージ1Tの真空チャックにマスクMがエアー吸着され、プレートステージ1Sに露光対象のプレートPが載置されたら、制御装置9の装置制御部9Mは、プレートPに対するマスクパターンの投影露光を開始する(ステップS101)。投影露光が開始されると、装置制御部9Mは、レンズアレイ8の移動方向側、すなわち投影光学系3の移動方向側で、第1距離計100Mが有する第1発光部及び第2距離計100Pが有する第2発光部に光(第1光及び第2光)を照射させながら、照明光学系2及び投影光学系3とともに第1距離計100M及び第2距離計100PをX軸方向に移動(走査)させる(ステップS102)。
レンズアレイ8の移動方向側の第1距離計100Mが有する第1受光部は、プレート表面Ppで反射した第1光の反射光を受光し、レンズアレイ8の移動方向側の第2距離計100Pが有する第2受光部は、プレート表面Ppで反射した第2光の反射光を受光する(ステップS103)。第1受光部が受光した反射光は、第1受光部が有する複数の第1検出ファイバ104Mから第1受光センサ102AM、102BMに導光される(図5参照)。第2受光部が受光した反射光は、第2受光部が有する複数の第2検出ファイバ104Pから第2受光センサ102AP、102BPに導光される(図5参照)。
演算部9Cは、2個の第1受光センサ102AM、102BM間における受光量の差分値(第1差分値)と第2受光センサ102AP、102BP間における受光量の差分値(第2差分値)とを求める(ステップS104)。そして、演算部9Cは、第1差分値と第2差分値とに基づいて、プレートPとマスクMとの距離に関する情報として、プレート/マスク間距離tcを求める(ステップS105)。例えば、プレート/マスク間距離tcは、第1距離計100MからマスクMの表面までの距離と第2距離計100PからプレートPの表面までの距離とから求めることができる。ステップS105は、異なる第1受光部間における受光量の差分値と、異なる第2受光部間における受光量の差分値とに基づいてプレートPとマスクMとの距離に関する情報を求める工程に相当する。その後、装置制御部9Mは、プレート/マスク間距離tcに基づいて、プレートPとマスクMとレンズアレイ8とのうち少なくとも2つの位置関係を制御しながら投影露光時の合焦状態を制御する(ステップS106)。このようにして、本実施形態に係る露光制御が実現される。ステップS106においては、マスクMとプレートPとの間にレンズ等の光学的な部材を介在させて、投影露光時の合焦状態を制御してもよい。次に、本実施形態に係るデバイス製造方法を説明する。
<デバイス製造方法>
図19は、本実施形態に係るデバイス製造方法の各ステップを示すフローチャートである。本実施形態に係るデバイス製造方法でデバイスを製造するにあたって、まず、デバイス(電子デバイス)の機能及び性能の設計が行われる(ステップS201)。次に、ステップS201における設計に基づいたマスクMが製造される(ステップS202)。次に、レジストが塗布されたプレートPに、ステップS202で製造されたマスクMのマスクパターンが投影露光される工程、露光したプレートPを現像する工程、現像されたプレートPの加熱工程及びエッチング工程等を含む基板処理が行われる(ステップS203)。
基板処理においてマスクパターンがプレートPに投影露光される工程では、露光装置1が本実施形態に係る露光方法を実行することにより、マスクMに形成されたパターンがプレートPに転写される。マスクパターンが転写されたプレートPは、現像、加熱及びエッチングによって、転写されたパターンに基づいて加工される。基板処理が終了したら、ダイシング工程、ボンディング工程及びパッケージ工程等の加工プロセスを含むデバイスの組立てが行われ(ステップS204)、その後の検査(ステップS205)を経てデバイスが完成する。
以上、本実施形態及びその変形例は、プレートとマスクとの間を移動する投影光学系にレンズアレイを有する露光装置において、マスクを支持するマスクステージとプレートを支持するプレートステージとの間で、プレートからの反射光及びマスクからの反射光を検出する検出部を移動させる。そして、この検出部が検出した検出結果に基づき、マスクとプレートとの距離に関する情報を求める。このように、マスクステージとプレートステージとの間に両者の距離を計測するための検出部を配置して、両者に対して移動させるので、プレートとマスクとの間を移動する投影光学系にレンズアレイを有する露光装置において、マスクとプレートとの距離を計測することができる。その結果、本実施形態及びその変形例は、互いに対向して配置されるプレートとマスクとの間の距離に関する情報を所定範囲にわたって求めることができる。
また、検出部をレンズアレイとともに移動させることにより、よりレンズアレイに近い位置でマスクとプレートとの間の距離を計測することができる。この場合、検出部とレンズアレイとはそれぞれ別個の手段(アクチュエータ等)が移動させてもよいし、後述するように、両者を同一の手段で移動させてもよい。また、検出部を、レンズアレイの移動方向の両側にそれぞれ配置することにより、レンズアレイがいずれの方向に移動しても、いずれかの検出部がレンズアレイに先行してマスクとプレートとの間の距離を計測することができるので、レンズアレイがいずれの方向へ移動する場合でも、マスクパターンをプレートPに投影露光する際の合焦状態を確実に制御することができる。
検出部をレンズアレイとともに移動させる場合、レンズアレイを搭載して移動するステージに検出部を取り付けることが好ましい。このようにすれば、前記ステージを移動させる手段のみで、検出部を移動させることができるので、検出部を移動させるための手段が不要になる。また、前記ステージとともにレンズアレイ及び検出部が動くので、レンズアレイと検出部とが同様の動きをすることになる。その結果、検出部は、レンズアレイの移動にともなう振動等を考慮した上で、マスクとプレートとの間の距離を計測することができる。
また、レンズアレイの移動方向(X軸方向)と交差する方向に向かって複数の検出部を配置することにより、Y軸方向の複数箇所でマスクとプレートとの間の距離を計測することができる。その結果、マスクパターンをプレートPに投影露光する際の合焦状態をより精度よく制御することができる。複数のレンズアレイがY軸方向に配列されている場合は、レンズアレイに対応して検出部を設けることが好ましい。このようにすることで、それぞれのレンズアレイの位置におけるマスクとプレートとの間の距離を計測できるので、マスクパターンをプレートPに投影露光する際の合焦状態をより精度よく制御することができる。
検出部は、マスクに第1光を照射する第1発光部と、第1発光部がマスクに照射した第1光の反射光を受光する複数の第1受光部とを有する第1検出部と、プレートに第2光を照射する第2発光部と、第2発光部がプレートに照射した第2光の反射光を受光する複数の第2受光部とを有する第2検出部とを含むようにすることができる。この場合、異なる第1受光部間における受光量の差分値と、異なる第2受光部間における受光量の差分値とに基づいてマスクとプレートとの間の距離に関する情報(計測結果)を求める。このように、異なる第1受光部間における受光量の差分値及び異なる第2受光部間における受光量の差分値を用いることで、受光量の差分値とマスクとプレートとの間の距離とは相関があるので、比較的簡単にマスクとプレートとの間の距離についての情報を得ることができる。受光量の差分値を用いる場合、受光量の差分値がマスクとプレートとの間の距離に対して線形性を保って変化する範囲を用いることで、マスクとプレートとの間の距離についてのより正確な情報を得ることができる。
上述した第1発光部及び第2発光部は、照射する光を光ファイバで導光し、第1受光部及び第2受光部は、反射光を光ファイバで導光することが好ましい。このようにすることで、レンズアレイを用いた場合、マスクとプレートとの間は数mm程度の狭い間隔であるが、光ファイバを用いて照射光及び反射光を導光することで、狭い間隔の空間に検出部を配置することができる。本実施形態及びその変形例と同様の構成を有するものは、本実施形態及びその変形例と同様の作用、効果を奏する。また、本実施形態及びその変形例の構成は、以下においても適宜適用することができる。
(実施形態2)
図20は、実施形態2に係る距離計を示す平面図である。図21は、理解を助けるために、X軸方向に対して長さのスケールを拡大して示してある。図21は、実施形態2に係る第1距離計をX軸方向から見た図である。図22は、実施形態2に係る第2距離計をX軸方向から見た図である。図23は、実施形態2に係る距離計が有するスリットを示す平面図である。図24は、プレート又はマスクで反射した光を受光する部分の拡大図である。図25は、プレート又はマスクで反射した光を受光する部分をY軸方向かつ反射光の進行方向側から見た図である。図26は、検出ファイバの受光量と、Z軸方向におけるプレートの位置との関係を示す図である。
図20に示す距離計100aは、第1距離計100Maと第2距離計100Paとを含む。距離計100aは、実施形態1の露光装置1、1aに搭載される。図20では、1個の距離計100aを示しているが、実施形態1の距離計100と同様に、露光装置1、1aの投影光学系3、3aの移動方向両側に配置される距離計ユニット4に設けられる。距離計100aは、Y軸と交差する方向に複数配置されてもよいが、複数に距離計100aの数は限定されるものではない。
第1距離計100MaはマスクMまでの距離を計測する。第2距離計100PaはプレートPまでの距離を計測する。両者は、計測の対象が異なるのみで、いずれも計測原理及び構造は共通している。第1距離計100Ma及び第2距離計100Paの計測原理は、スリット像をマスクM又はプレートPに対して斜入射投影し、その反射像の位置ズレを検出して、マスクM又はプレートPのZ軸方向における位置の情報を得るものである。
第1距離計100Maは、第1照射ファイバ103Mと、複数の第1検出ファイバ104Mと、第1光学系108Mとを有している。第1照射ファイバ103Mは、第1光源101Mからの光(第1光)を第1光学系108Mに導光する。複数の第1検出ファイバ104Mは、第1光学系108Mを通過する過程で第1光がマスクMの表面で反射した反射光を受光し、2個の異なる第1受光センサ107AM、107BMへ導光する。本実施形態では、異なる2個の第1受光センサ107AM、107BMに対して、それぞれ複数の第1検出ファイバ104MでマスクMからの反射光を導光するが、第1検出ファイバ104Mの数は限定されるものではない。例えば、それぞれ単数の第1検出ファイバ104Mで異なる2個の第1受光センサ107AM、107BMに反射光を導光してもよい。この点は、後述する第2距離計100Pが有する第2検出ファイバ104Pも同様である。
第1距離計100Ma及び第2距離計100Paは、第1光学系108M及び第2光学系108Pを有するので、プレートPとマスクMとの間隔が比較的大きい場合(例えば、10mm程度)に好適である。
第2距離計100Paは、第2照射ファイバ103Pと、複数の第2検出ファイバ104Pと、第2光学系108Pとを有している。第2照射ファイバ103Pは、第2光源101Pからの光(第2光)を第2光学系108Pに導光する。複数の第2検出ファイバ104Pは、第2光学系108Pを通過する過程で第2光がプレートPの表面で反射した反射光を受光し、2個の異なる第2受光センサ107AP、107BPへ導光する。次に、図20から図22を用いて第1光学系108M及び第2光学系108Pの構造を説明する。
第1光学系108M及び第2光学系108Pは、第1照射ファイバ103M及び第2照射ファイバ103Pの出射面103T側から順に、コンデンサレンズ110と、スリット111と、送光レンズ112と、送光プリズム113と、受光レンズ114と、第1反射体又は第2反射射体としての第1ミラー115と、第2ミラー116とを有する。スリット111は、図23に示すように円板状の部材であり、矩形の孔111Hを有している。スリット111は、表面がZ軸と平行になるように、第1光学系108Mと第2光学系108Pとに配置される。スリット111は、矩形の孔111HがマスクMの表面(マスク表面)Mpとプレート表面Ppとに対して傾斜するように第1光学系108Mと第2光学系108Pとに配置される。
本実施形態における第1光学系108M及び第2光学系108Pの仕様の一例を説明する。次の仕様は一例であって、これに限定されるものではない。スリット111からプレート表面Ppまでの倍率は1倍であり、プレート表面PpからP共役面117までの倍率も1倍である。送光プリズム113は、第1反射面113R1に対する送光側光軸の入射角が62.45度、プレート表面Ppに対する入射角は60度である。スリット孔の寸法は4mm×0.4mmであり、第1検出ファイバ104M及び第2検出ファイバ104Pは、1本の光学的な有効直径が1.2mm、取り込み開口数は2θ=120度である。コンデンサレンズ110は、f=10mmで直径が6mmであり、送光レンズ112及び受光レンズ114は、f=20mmで直径が6mm、照明NAを0.035、結像NAを0.03とする。
第1光学系108M及び第2光学系108Pは同一の構造なので、次においては、第2光学系108Pを例として説明する。第2照射ファイバ103Pから導光された第2光源101Pからの光(第2光)は、コンデンサレンズ110を介してスリット111を照明する。スリット111の孔111Hを通過した第2光の光束は、送光レンズ112を介して送光プリズム113の第1反射面113R1で反射し、スリット像をプレート表面Ppに斜入射投影する。プレート表面Ppで反射したスリット像は、再度、送光プリズム113の第2反射面113R2で反射し、受光レンズ114を介してP共役面117に結像する。
第2光学系108Pにおいて、スリット像は、プレート表面Ppに対しても、X軸及びY軸に対して45度傾いて投影される。プレートPのパターンは、X軸方向又はY軸方向に平行なライン状のパターンを有していることが多いが、X軸及びY軸に対して45度傾けてスリット像をプレート表面Ppに投影することにより、プレートPのパターンの影響を低減することができる。スリット像は、プレート表面Ppで45度回転して投影されるので、プレート表面Ppに共役なP共役面117においても、反射光の光軸の周りに45度回転して結像する。
図24、図25は、結像したスリット像と、このスリット像を2個に分岐する第1ミラー115と、第1ミラー115の位置におけるP共役面117を通過した光束が入射する第2検出ファイバ104P(必要に応じて第2検出ファイバ104PAという)との位置関係を示している。また、図24、図25は、第1ミラー115で反射した光束が第2ミラー116で反射した後に入射する検出ファイバ104P(必要に応じて第2検出ファイバ104PBという)の位置関係も示している。
スリット像は、P共役面で4mm×0.4mmのサイズになる。スリット像は、スリット111の孔111Hを通過した第2光が送光プリズム113によってプレートPで反射した光である。すなわち、スリット像は、第2光の反射光である。図25は、第2検出ファイバ104PAに入射するRp領域(4mm×0.2mm)と、第2検出ファイバ104PBに入射するRr領域(4mm×0.2mm)とを示している。図25は、実際のスリット像の形状に対して、長手方向と短手方向との比率が異なるが、説明の便宜上、誇張して示している。本実施形態では、複数の第2検出ファイバ104PBでP共役面117を通過した第2光の反射光を受光するが、スリット像に合わせた矩形形状の受光部で第2光の反射光を受光するようにしてもよい。
プレート表面PpがZ軸方向に変化すると、P共役面117のスリット像は、図25に示した計測軸Zaxmの方向へ移動する。第2検出ファイバ104PAの受光量をp、第2検出ファイバ104PBの受光量をrとする。P共役面117を通過した第2光の反射光、すなわち、第1ミラー115が反射した第2光の残りの光を受光した第2受光部の第2検出ファイバ104PAからの光を受光する第2受光センサ107APの受光量はpとなる。また、第1ミラー115が反射した第2光の反射光を受光した第2受光部の第2検出ファイバ104PBからの光を受光する第2受光センサ107BPの受光量はrとなる。図26は、受光量p、r及び受光量p、rの差分値に基づく指標値(p−r)/(p+r)と、プレート表面PpのZ軸方向における位置との関係を示している。
図26の縦軸は、第2検出ファイバ104PA、104PBの受光量r、p(相対照度)であり、横軸は、プレートPのZ方向における位置である。図26においては、プレートPのZ方向における位置の値が大きくなると、プレートPが第2距離計100Paへ近づくことを意味している。図26のRpで示す点線は、第2検出ファイバ104PAの受光量、すなわち、P共役面117を通過した光の強度であり、Rrで示す一点鎖線は、第2検出ファイバ104PBの受光量、すなわち、第1ミラー115で反射した光の強度である。
図26から、プレートPのZ軸方向における位置が第2距離計100Paへ近づくにしたがって、第2検出ファイバ104PAの受光量は単調に増加し、第2検出ファイバ104PBの受光量は単調に減少する。そして、プレートPのZ軸方向における位置が第2距離計100Paへ近づくにしたがって、指標値(p−r)/(p+r)は単調に増加する。プレートPのZ軸方向における位置の変化に対して、指標値(p−r)/(p+r)は線形で変化する。したがって、実施形態2においても、実施形態1と同様に指標値(p−r)/(p+r)によってプレートPのZ軸方向における位置を求めることができる。
図24に示す演算部9Cは、第2受光センサ107APの受光量pと第2受光センサ107BPの受光量rとを取得して、指標値(p−r)/(p+r)を求め、プレートPのZ軸方向における距離を求める。第1距離計100Maにおいても、P共役面117を通過した光を受光した第1受光センサ107AMの受光量pと、第1ミラー115で反射した光を受光した第1受光センサ107BMの受光量rとを取得して、指標値(p−r)/(p+r)を求め、マスクMのZ軸方向における距離を求める。そして、演算部9Cは、距離計100aからプレートPまでの距離とマスクMまでの距離とに基づき、プレート/マスク間距離tcを求める。
上述したように、受光量pは、P共役面117を通過した光を受光した第1検出ファイバ104M(又は第2検出ファイバ104P)の受光量であり、受光量rは、第1ミラー115で反射した光を受光した第1検出ファイバ104M(又は第2検出ファイバ104P)の受光量である。すなわち、指標値(p−r)/(p+r)に含まれるp、rは、異なる第1検出ファイバ104M(又は第2検出ファイバ104P)の受光量である。複数の第1検出ファイバ104Mは第1受光部に含まれており、複数の第2検出ファイバ104Pは第2受光部に含まれている。したがって、指標値(p−r)/(p+r)は、異なる第1受光部間(又は異なる第2受光部間)における差分値を含んでいる。演算部9Cは、指標値(p−r)/(p+r)を用いてプレートP及びマスクMのZ軸方向における距離を求めるので、異なる第1受光部間における受光量の差分値と、異なる第2受光部間における受光量の差分値とに基づいてプレートPとマスクMとの距離に関する情報を求めることになる。
プレートPがδZだけZ軸方向に移動した場合において、P共役面117におけるスリット像の計測軸Zaxm方向における移動距離δL(=2×sin60°×β×δZ)によりZ軸方向におけるダイナミックレンジを見積もる。βはプレートPからP共役面までの倍率である。スリット111の短手方向の長さが0.4mmなので、Z軸方向のダイナミックレンジは±0.163mm(=±0.2×√2/(2×sin60°)となる。200階調程度の光量検出分解能があれば、Z軸方向の分解能は0.8μm程度を確保できる。
第2光学系108Pにおいて、スリット像は、プレート表面Ppに対しても、X軸及びY軸に対して45度傾いて投影される。プレートPのパターンは、X軸方向又はY軸方向に平行なライン状のパターンを有していることが多いが、X軸及びY軸に対して45度傾けてスリット像をプレート表面Ppに投影することにより、プレートPのパターンの影響を低減することができる。
プレートPのZ軸方向における位置を計測する際のパターンの影響を見積もる。プレートPが、明/暗が1/0となるパターンを有していると仮定する。このパターンが、図25に示すRp領域にだけかかったと想定すると、その影響は、ダイナミックレンジの1/40(=0.2×0.5/(4×0.2)と見積もられる。上述したようにダイナミックレンジは±163μmなので、最大±4μm程度の計測誤差が生じる可能性はある。しかし、焦点深度DOF(=λ/NA)の1/8程度なので、露光性能に対しては問題となるレベルではない。なお、DOFは、投影レンズのNA=0.08、露光に用いる光のλ=0.405μmとして見積もった。
以上、本実施形態は、投影光学系にレンズアレイを有する露光装置において、光ファイバと送光プリズムと複数のレンズとで構成した検出部を、マスクを支持するマスクステージとプレートを支持するプレートステージとの間を移動させるとともに、プレートからの反射光及びマスクからの反射光を検出させる。そして、検出部が検出した検出結果に基づき、マスクとプレートとの距離に関する情報を求める。このように、マスクステージとプレートステージとの間に配置した検出部を移動させることにより、マスクとプレートとの距離を計測することができる。本実施形態の検出部は、送光プリズムと複数のレンズとを含むため、プレートとマスクとの間隔が比較的大きい場合(10mm程度)に適している。
上述の実施形態の基板としては、ディスプレイデバイス用のガラス基板のみならず、半導体デバイス製造用の半導体ウエハ、薄膜磁気ヘッド用のセラミックウエハ、あるいは露光装置で用いられるマスク又はレチクルの原版(合成石英、シリコンウエハ)等を適用することができる。
また、上記実施形態は、米国特許第6341007号明細書、米国特許第6208407号明細書、米国特許第6262796号明細書等に記載されているような、複数の基板ステージを備えたツインステージ型の露光装置にも適用できる。
また、上記実施形態は、米国特許第6897963号明細書、欧州特許出願公開第1713113号明細書等に開示されているような、基板を保持する基板ステージと、基板を保持せずに、基準マークが形成された基準部材及び/又は各種の光電センサを搭載した計測ステージとを備えた露光装置にも適用することができる。また、複数の基板ステージと計測ステージとを備えた露光装置を採用することもできる。
また、露光装置の種類としては、液晶表示素子製造用又はディスプレイ製造用の露光装置に限られず、基板に半導体素子パターンを露光する半導体素子製造用の露光装置、薄膜磁気ヘッド、撮像素子(CCD)、マイクロマシン、MEMS、DNAチップ、レチクル又はマスク等を製造するための露光装置等にも広く適用できる。
また、上記実施形態においては、レーザ干渉計を含む干渉計システムを用いて各ステージの位置情報を計測するものとしたが、これに限らず、例えば各ステージに設けられるスケール(回折格子)を検出するエンコーダシステムを用いてもよい。
また、上記実施形態においては、光透過性の基板上に所定の遮光パターン(又は位相パターン・減光パターン)を形成した光透過型マスクを用いたが、このマスクに代えて、例えば米国特許第6778257号明細書に記載されているように、露光すべきパターンの電子データに基づいて透過パターン又は反射パターン、あるいは発光パターンを形成する可変成形マスク(電子マスク、アクティブマスク、あるいはイメージジェネレータとも呼ばれる)を用いてもよい。また、非発光型画像表示素子を備える可変成形マスクに代えて、自発光型画像表示素子を含むパターン形成装置を備えるようにしてもよい。
また、上記実施形態の露光装置は、本願請求の範囲に挙げられた各構成要素を含む各種サブシステムを、所定の機械的精度、電気的精度及び光学的精度を保つように、組み立てることで製造される。これら各種精度を確保するために、露光装置の組立ての前後には、各種光学系については光学的精度を達成するための調整、各種機械系については機械的精度を達成するための調整、各種電気系については電気的精度を達成するための調整が行われる。各種サブシステムから露光装置への組立て工程は、各種サブシステム相互の機械的接続、電気回路の配線接続及び気圧回路の配管接続等が含まれる。この各種サブシステムから露光装置への組立て工程の前に、各サブシステム個々の組立て工程があることはいうまでもない。各種サブシステムの露光装置への組立て工程が終了したら、総合調整が行われ、露光装置全体としての各種精度が確保される。なお、露光装置の製造は温度及びクリーン度等が管理されたクリーンルームで行うことが望ましい。
また、上記実施形態の構成要素は適宜組み合わせることができる。また、一部の構成要素を用いない場合もある。また、法令で許容される限りにおいて、上述の実施形態で引用した露光装置等に関するすべての公開公報及び米国特許の記載を援用して本明細書の記載の一部とする。このように、上記実施形態に基づいて当業者等によりなされる他の実施形態及び運用技術等は、すべて本発明の範囲に含まれる。
1、1a 露光装置
1S プレートステージ
1T マスクステージ
2、2a 照明光学系
3、3a 投影光学系
3S ステージ
4、4L、4T 距離計ユニット
6 光源
7 導光ファイバ
9 制御装置
9C 演算部
9M 装置制御部
10C、10L、10R、10a 光学系
11、11a、12、12a リレー光学系
13、13a フライアイレンズ
15 コンデンサレンズ
16、17 ミラー
16a 凹面ミラー
20 プレート位置基準
20B、21B 基準面
100、100C、100L、100R、100a 距離計
100M、100Ma 第1距離計
100P、100Pa 第2距離計
101M 第1光源
101P 第2光源
102AM、102BM、107AM、107BM 第1受光センサ
102AP、102BP、107AP、107BP 第2受光センサ
103M 第1照射ファイバ
103P 第2照射ファイバ
103T 出射面
104M 第1検出ファイバ
104P、104PA、104PA1、104PB、104PB1 第2検出ファイバ
104T 受光面
105M 第1照射ミラー
105P 第2照射ミラー
106M 第1受光ミラー
106P 第2受光ミラー
108M 第1光学系
108P 第2光学系
110 コンデンサレンズ
111 スリット
112 送光レンズ
113 送光プリズム
114 受光レンズ
115 第1ミラー
116 第2ミラー
117 P共役面

Claims (11)

  1. マスクに形成されたパターンをプレートに露光する露光装置であって、
    前記マスクを支持するマスクステージと、
    前記マスクステージに支持された前記マスクに対向させた状態に前記プレートを支持するプレートステージと、
    前記マスクステージに支持された前記マスクと前記プレートステージに支持された前記プレートとの間を移動可能に設けられたレンズアレイを含み、前記パターンの像を前記プレートに投影する投影光学系と、
    前記マスクステージに支持された前記マスクと前記プレートステージに支持された前記プレートとの間を移動可能に設けられ、前記プレートに光を照射して該プレートからの反射光を検出し、かつ前記マスクに光を照射して該マスクからの反射光を検出する検出部と、
    前記検出部の検出結果に基づき、前記プレートと前記マスクとの距離に関する情報を求める演算部と、
    を含むことを特徴とする露光装置。
  2. 前記検出部は、前記レンズアレイとともに移動する請求項1に記載の露光装置。
  3. 前記検出部は、前記レンズアレイの移動方向の両側にそれぞれ配置される請求項2に記載の露光装置。
  4. 前記検出部は、前記レンズアレイの移動方向と交差する方向に向かって複数配置される、請求項1から3のいずれか1項に記載の露光装置。
  5. 前記レンズアレイを複数有し、それぞれの前記レンズアレイに対応する前記検出部を有する、請求項1から4のいずれか1項に記載の露光装置。
  6. 前記検出部は、
    前記マスクに第1光を照射する第1発光部と、前記第1発光部が前記マスクに照射した第1光の反射光を受光する複数の第1受光部とを有する第1検出部と、
    前記プレートに第2光を照射する第2発光部と、前記第2発光部が前記プレートに照射した第2光の反射光を受光する複数の第2受光部とを有する第2検出部と、を含み、
    前記演算部は、異なる前記第1受光部間における受光量の差分値と、異なる前記第2受光部間における受光量の差分値とに基づいて前記距離に関する情報を求める請求項1から5のいずれか1項に記載の露光装置。
  7. 前記第1発光部及び前記第2発光部は、照射する光を光ファイバで導光し、前記第1受光部及び前記第2受光部は、反射光を光ファイバで導光する、請求項6に記載の露光装置。
  8. 前記演算部は、
    前記第1発光部が前記第1光を照射する位置からの距離が異なる位置に配置された複数の第1受光部間における受光量の差分値と、
    前記第2発光部が前記第2光を照射する位置からの距離が異なる位置に配置された複数の第2受光部間における受光量の差分値と、
    に基づいて前記プレートと前記マスクとの距離に関する情報を求める、請求項6又は7に記載の露光装置。
  9. 前記第1光の反射光を反射させる第1反射体と、
    前記第2光の反射光を反射させる第2反射体と、を有し、
    異なる前記第1受光部間における受光量の差分値は、前記第1反射体が反射した前記第1光を受光する前記第1受光部の受光量と、前記第1反射体が反射した前記第1光の残りの光を受光する前記第1受光部の受光量との差分値であり、
    異なる前記第2受光部間における受光量の差分値は、前記第2反射体が反射した前記第2光を受光する前記第2受光部の受光量と、前記第2反射体が反射した前記第2光の残りの光を受光する前記第2受光部の受光量との差分値である、請求項6又は7に記載の露光装置。
  10. マスクに形成されたパターンを照明光で照明し、前記マスクとプレートとの間を移動可能なレンズアレイを介して前記プレートを露光する露光方法において、
    前記マスクと前記プレートとの間から、前記マスクに第1光を照射し、前記プレートに第2光を照射する工程と、
    前記マスクと前記プレートとの間で、前記第1光の反射光を複数の第1受光部で受光し、前記第2光の反射光を複数の第2受光部で受光する工程と、
    異なる前記第1受光部間における受光量の差分値と、異なる前記第2受光部間における受光量の差分値とに基づいて前記プレートと前記マスクとの距離に関する情報を求める工程と、
    得られた前記プレートと前記マスクとの距離に関する情報に基づき、前記プレートと前記マスクと前記レンズアレイとのうち少なくとも2つの位置関係を制御しながら前記プレートを露光する工程と、
    を含むことを特徴とする露光方法。
  11. 請求項10に記載の露光方法によって、前記マスクに形成されたパターンをプレートに転写する工程と、
    前記パターンが転写された前記プレートを、転写されたパターンに基づいて加工することを特徴とするデバイス製造方法。
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